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<Insert Picture Here> Oracle SOA Suite 11g 概要紹介 ビジネスアジリティを実現する次世代アプリケーションの実現 2009121日オラクル株式会社 皆様、こんにちは。日オラクル株式会社Fusion Middleware事業統括部より、Oracle SOA Suite 11gの紹介をさせていただきます。

Oracle SOA Suite 11g 概要紹介 ビジネスアジリティを実現する次 … · Oracle SOA Suite 11g 概要紹介 ビジネスアジリティを実現する次世代アプリケーションの実現

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<Insert Picture Here>

Oracle SOA Suite 11g 概要紹介ビジネスアジリティを実現する次世代アプリケーションの実現

2009年12月1日日本オラクル株式会社

皆様、こんにちは。日本オラクル株式会社Fusion Middleware事業統括本部より、Oracle SOA

Suite 11gの紹介をさせていただきます。

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以下の事項は、弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものです。また、情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。以下の事項は、マテリアルやコード、機能を提供することをコミットメント(確約)するものではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないで下さい。オラクル製品に関して記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、弊社の裁量により決定されます。

Oracle、PeopleSoft、JD Edwards、及びSiebelは、米国オラクル・コーポレーション及びその子会社、関連会社の登録商標です。その他の名称はそれぞれの会社の商標の可能性があります。

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Agenda

• SOA基本概念

• SOA Suite 11gの特徴

• 各製品コンポーネント概要• SOAコンポジット (BPEL, Human Workflow, Business Rules, Mediator)

• Oracle Service Bus

• BAM

• B2B

• まとめ

本セッションでは、Oracleが提供するSOA製品の全体像を概要としてお伝えすることを目的とします。したがって、Oracle BPEL Process ManagerやOracle Service Bus等個別製品に関する細かな内容には触れません。これらは、別途公開されているOTNセミナー オンデマンドコン

テンツを参照してください。

OTNセミナー オンデマンドコンテンツ。

http://www.oracle.com/technology/global/jp/ondemand/otn-seminar/index.html

本セッションのアジェンダです。

まずは、SOAの基本概念を整理させていただきます。なぜSOAが注目されるのか。SOAの考え方のベースになっている基本概念は何なのか。SOAのシステムを構築するに当たって参考になるOracleのSOAリファレンスアーキテクチャも紹介します。

次に、それらリファレンスアーキテクチャを実装するためにOracleが提供する製品群であるSOA Suite 11gを説明します。

2009年の7月にリリースした最新バージョンであるSOA Suite 11gの特徴、および製品Suiteに

含まれるそれぞれの製品コンポーネント

・SOAコンポジット (BPEL, Human Workflow, Business Rules, Mediator)

・Oracle Service Bus

・BAM

・B2B

について概要を説明します。

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Agenda

• SOA基本概念

• SOA Suite 11gの特徴

• 各製品コンポーネント概要• SOAコンポジット (BPEL, Human Workflow, Business Rules, Mediator)

• Oracle Service Bus

• BAM

• B2B

• まとめ

まずは、SOAの基本概念を整理します

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SOAとはとはとはとは

• SOAの目的は、部門毎に最適化されサイロ化されたシステムを全体最適の視点で構造改革し、ビジネスアジリティを実現するIT基盤を用意すること

• SOAのキーコンセプト• 抽象化

• メインフレームやアプリケーションパッケージ等多様なテクノロジで構築されている既存システムを抽象化して「サービス」と呼ばれる標準インタフェースでラッピングする

• 疎結合• 「サービス」間を疎結合にすることで、変更箇所、変更の影響を局所化する

• 再利用• 機能/データの重複を排除 ( 1ファクト、1プレイスの原則)

• なるべく作らないで再利用する• ビジネスとITの融合

• ビジネスユーザからも理解しやすい粒度でサービスを定義することでビジネスとITのコミュニケーションギャップを少なくする

SOAとはなんでしょうか。

SOAの目的は、部門毎に最適化されサイロ化されたシステムを、全体最適の視点で構造改革し、ビジネスアジリティを実現するIT基盤を用意することと定義することができます。

多くの場合エンタープライズシステムが抱える課題として、可視性の欠如、柔軟性の欠如、システム連携の複雑化、といった課題があげられます

(近年、企業はマーケットの変化、同業者および異業種からの参入による競争の激化、顧客ニーズのさらなる高まり、といった外部環境の変化にさらされています。

これらは情報システムに対して、柔軟性の向上、コスト削減、スピードの向上といった要件を強いることになります。

将来のことを正確に予測するのは困難ですから、綿密なビジネスプランを立てることと同時に、外部環境が変化したときに即応できるIT基盤を作り上げるのが重要です。)

先進的な企業は、柔軟なIT基盤を構築するためにSOAを導入しています。

SOAのキーコンセプトとしては次のようなことがあげられます

・抽象化抽象化抽象化抽象化

メインフレームやアプリケーションパッケージ等多様なテクノロジで構築されている既存システムを抽象化して「サービス」と呼ばれる標準インタフェースでラッピングします。

これにより、クライアントはバックエンドシステムがどのようなテクノロジで実装されているのかを意識することなく情報にアクセスすることができるようになります

・疎結合疎結合疎結合疎結合

「サービス」間を疎結合にすることで、変更箇所、変更の影響を局所化することができます。クライアントとレガシーシステムの間にSOA層を構築して疎結合にすることで、クライアントへの影響を最小限にしてレガシーから新システムへの移行を行うことが可能になります。

・再利用再利用再利用再利用

機能/データの重複を排除します。またなるべく作らないで再利用していくことが工期の短縮、開発コストの低減、品質の向上といったメリットにつながります。

・ビジネスビジネスビジネスビジネスととととITのののの融合融合融合融合

ビジネスユーザからも理解しやすい粒度でサービスを定義することでビジネスとITのコミュニケーションギャップを少なくすることが可能です

このようなSOAのキーコンセプトは目新しいものではありません。これらは、「SOA」という言葉が廃れたとしても生き残っていくアーキテクチャの原則です。

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SOA層層層層

SOAリファレンスアーキテクチャリファレンスアーキテクチャリファレンスアーキテクチャリファレンスアーキテクチャ

• SOA層は複雑化した既存システムを抽象化し、多くのクライアントが利用しやすい共有サービスを公開する

サービスサービスサービスサービス・・・・コンシューマコンシューマコンシューマコンシューマ ((((コンポジットコンポジットコンポジットコンポジット・・・・アプリケーションアプリケーションアプリケーションアプリケーション))))

サービスサービスサービスサービス・・・・プロバイダプロバイダプロバイダプロバイダ ((((既存既存既存既存ITアセットアセットアセットアセット))))

共有共有共有共有サービスサービスサービスサービス

サービスサービスサービスサービス基盤基盤基盤基盤

SOAリファレンスアーキテクチャです。まずは、単純な図でSOAの考え方を説明をします。

「「「「サービスプロバイダサービスプロバイダサービスプロバイダサービスプロバイダ」」」」とは、多くの場合既存ITアセットすなわち既存システムに相当します。

「「「「サービスコンシューマサービスコンシューマサービスコンシューマサービスコンシューマ」」」」とはそれらを利用する具体的なアプリケーションです。SOAの用語では、

サービスを組み合わせる(コンポジット)ことによってアプリケーションを構築するため、「「「「コンポコンポコンポコンポジットジットジットジット・・・・アプリケーションアプリケーションアプリケーションアプリケーション」」」」と呼ばれることもあります。

サービス・プロバイダは、多くの場合異なるテクノロジ - すなわちメインフレームやUNIX、パッケージアプリケーション等 -で構成される異種混在環境です。サービス・コンシューマはサー

ビス・プロバイダに応じたアクセス方法を理解している必要があります。

SOA層層層層は既存システムが持つ機能やデータを抽象化し、多くのクライアント(サービス・コンシュ

ーマ)が利用しやすいプロトコルで公開します。これを「「「「共有共有共有共有サービスサービスサービスサービス」」」」と呼びます。

サービスコンシューマは正規化された共有サービスを再利用することで、バックエンドシステムにどのようにアクセスすればよいのか、複数のシステムにまたがるインタラクションをどのように制御するのかといった煩わしさから開放されます。

SOA層には、サービスを実行、管理するための「「「「サービスサービスサービスサービス基盤基盤基盤基盤」」」」も必要になります。サービス基盤として必要な機能はOracleがミドルウェア製品として提供しているので、これらを利用するこ

とができます。

抽象化は、コンピュータエンジニアリングの中で複雑な内部構造を隠蔽して、利用者の利便性を向上させるための常套手段です。

たとえば、JDBCドライバは、Java アプリケーションとDBMSの実態を分離します。またJava言

語自体も抽象度の高いプログラミング言語ということができます。それ以前であればソートのアルゴリズムを書かなければならなかったものが、クラスとして提供されており、利用者はどのように実装するか、アルゴリズムがどうなっているかを気にしなくても良くなります。

これら抽象化の恩恵として、システムの把握が容易になることと、開発生産性の向上があげられます。

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SOAリファレンスアーキテクチャリファレンスアーキテクチャリファレンスアーキテクチャリファレンスアーキテクチャ ((((概念概念概念概念モデルモデルモデルモデル))))

SOA層

より詳細なSOAリファレンスアーキテクチャです。

図の下がサービス・プロバイダ、上がサービス・コンシューマで真ん中にSOA層が描かれていま

す。

SOA層の中には、共有サービスとサービス基盤があり、それぞれ役割に応じた分類がなされて

います。

共有サービスの中には、

・コネクティビティサービス

・データサービス

・ビジネスアクティビティサービス

・ビジネスプロセスサービス

・プレゼンテーションサービス

が、

サービス基盤の中には、

・メディエーション

・セキュリティ

・ガバナンス

・モニタリング&管理

・ディスカバリー

といったコンポーネントが整理されています。

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特定顧客向特定顧客向特定顧客向特定顧客向けけけけリファレンスアーキテクチャリファレンスアーキテクチャリファレンスアーキテクチャリファレンスアーキテクチャのののの策定策定策定策定• アーキテクチャ原則および顧客の現状システム構成、課題等をあわせて、特定顧客向けのリファレンスアーキテクチャ(あるべき姿)をデザイン

アーキテクチャアーキテクチャアーキテクチャアーキテクチャ原則原則原則原則実装実装実装実装テクノロジテクノロジテクノロジテクノロジ、、、、他社事例他社事例他社事例他社事例

+

アーキテクチャアーキテクチャアーキテクチャアーキテクチャのののの原則原則原則原則 A社様社様社様社様 現状現状現状現状システムシステムシステムシステム構成構成構成構成、、、、課題課題課題課題

A者様向者様向者様向者様向けけけけ

リファレンスアーキテクチャリファレンスアーキテクチャリファレンスアーキテクチャリファレンスアーキテクチャ((((あるべきあるべきあるべきあるべき姿姿姿姿))))

このようなSOAリファレンスアーキテクチャが現実のお客様環境に直接適用できるわけではな

いので注意が必要です。

これはアーキテクチャの原則であって、実装モデルを作り上げていく際の指針となるべきものです。

実際のお客様のアーキテクチャをデザインするには、お客様の現状システム構成や、課題、システムの役割や将来の方向性といったことを考える必要があります。

これらをあわせて、実際のお客様の要件にあったアーキテクチャをデザインしていくことがソフトウェアベンダーやSierのITアーキテクトに求められる役割だと考えます。

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Agenda

• SOA基本概念

• SOA Suite 11gの特徴

• 各製品コンポーネント概要• SOAコンポジット (BPEL, Human Workflow, Business Rules, Mediator)

• Oracle Service Bus

• BAM

• B2B

• まとめ

SOA Suite 11gの特徴について説明します

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Oracle Fusion Middleware 全体像全体像全体像全体像

Oracleが提供する製品は、Infrastructure, データベース,ミドルウェア, アプリケーションの4つの

主要なカテゴリに分類されます。

Infrastructure :

Oracle VM (仮想化テクノロジ), Unbreakable Linux, ストレージ, Exadataといった製品が含まれま

す。

Database:

Oracle Database,に加えてRAC, パーティショニングといった拡張機能が相当します

Applications:

Oracle EBS, Siebel, People Soft, JD Edwards等が含まれます

このうち、ミドルウェアは”Oracle Fusion Middleware”というブランドとして総称されています。

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Oracle Fusion Middleware 全体像全体像全体像全体像

Java EE, TPモニター, O/Rマッピング

JVM, データグリッド, 仮想化

サービスバス, BPM, ルール, BAM,レジストリ, リポジトリ

Webコンテンツ, 文書,イメージ, アーカイブ

データ統合, 分析, ダッシュボード, OLAP, アラート

プランニング, 予算管理, 財務レポート, スコアカード

Web 2.0 ポータル, リッチクライアント, 検索エンジン, プレゼンス, VoIP

Java EE/SOA/SQL/XML統合開発環境,フレームワーク

統合運用管理,構成管理, 診断,

ノードプロビジョニング

アクセス管理, 監査, ディレクトリ, ロール管理

IDプロビジョニング

今回説明するSOA Suite 11g は”SOA & Process Management”という領域に位置づけられます。

SOA各種製品は基盤としてApplication Server、Grid Infrastructureといったテクノロジをそのベースにしています。また両脇にあるDevelopment Tools、運用管理、アクセス管理といった製品と密

に連携します。

Fusion Middlewareとしては、Content Management, Business Inteligence, Enterprise Peformance

Maangement, User Interactionといった領域に対しても製品を提供しています。

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BusinessActivity

Monitoring

ビジネス可視化イベント駆動

ComplexEvent

Processing

EnterpriseManager

運用管理

PolicyManager

セキュリティ

JDeveloper

開発

オラクルオラクルオラクルオラクルがががが提供提供提供提供するするするするSOA プラットフォームプラットフォームプラットフォームプラットフォームのののの全体像全体像全体像全体像

ERP メインフレーム サービス群 イベント

オーケストレーションオーケストレーションBPEL Process ManagerBPEL Process ManagerBusiness RulesBusiness RulesHuman WorkflowHuman Workflow

サービス化サービス化(サービスイネーブラ)(サービスイネーブラ)

Service Bus / Data IntegratorService Bus / Data IntegratorAdapters Adapters

EnterpriseRepository

パートナサービス

DB

メディエーションメディエーション Service BusService Bus

オラクルが提供するSOAプラットフォームの全体像です。

SOAをボトムアップ(サービス化、システム連携)から始めるにしても、トップダウン(ポータル、BPM)から始めるにしても必要になる機能コンポーネントは決まっています。すなわち、サービ

スイネーブラ、オーケストレーション、メディエーションです。

OracleはSOAに必要なパーツをすべて包括的に提供することができます (Comprehensive

Offering)。

・サービスイネーブラ

既存システムを「サービス」化します。 ERPやメインフレームといった既存の資産、あるいはパ

ートナーや、各種イベントといった多様なシステムを抽象化する役割を担います。この領域に対しては、ESB製品であるOracle Service Bus、ETL製品であるOracle Data Integrator、さらに

はレガシーやパッケージアプリケーションが持つ独自のインタフェースに対するアダプタ製品を提供します

・オーケストレーション

複数のサービスにまたがる呼び出しを制御します。

この領域に対しては、BPEL Process Manager、Business Rules、Human Workflowといっ

た製品を提供します

・メディエーション

サービスコンシューマに対してサービスを提供する入り口であり、サービスコンシューマからの要求を仲介します。ここにはOracle Service Busを提供します

そのほか、開発、セキュリティ、運用管理、イベント駆動、ビジネス可視化といった機能は製品横断的に提供します。

そしてこれらのメタ情報はEnterprise Repositoryで統合管理することができます。

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SOA Suite 11g

SOA Suite 11gのののの開発開発開発開発テーマテーマテーマテーマ

• SOA時代のアプリケーションの課題

• 柔軟性、拡張性を実現するためにアーキテクチャ的にマルチレイヤ化し、それぞれが別々の基盤製品で実現される

• →開発、運用管理が複雑化する

• →性能、信頼性等担保が難しくなる

①①①①統合開発環境統合開発環境統合開発環境統合開発環境 ②②②②統合統合統合統合実行環境実行環境実行環境実行環境 ③③③③統合運用管理統合運用管理統合運用管理統合運用管理

SOA11g

SOAの基盤を構築するためには、様々な技術や製品を習得する必要があります。サービス化するためのアダプタ製品、オーケストレーションのためのBPELエンジン、サービスメディエーションのためのESBといったものです。

これらの製品は従来、別々のものでした。開発環境も異なる、実行環境も異なる、運用環境も異なるものであり、それらを統合して運用していくのはIT担当者に大きな負担を強いるものでし

た。

SOA Suite 11gはこれらの課題を解決します。

・シンプルで生産性の高い統合開発環境を提供します

・サービス、イベント、プロセスに対して統合されたプラットフォームを提供します

・統合された管理、モニタリング機能を提供します

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• 課題課題課題課題: SOAでマルチレイヤ化し、多くの技術標準やツールを使う必要性が生じたことによる、開発、テスト、デプロ

イ、バージョン管理等の複雑性の増加

• 要件要件要件要件: 開発生産性を向上させたい

• ���� SOA 11g のののの特徴特徴特徴特徴: SOAコンポジットコンポジットコンポジットコンポジット・・・・エディタエディタエディタエディタ

• ドラッグドラッグドラッグドラッグ& ドロップドロップドロップドロップ

• ビジュアルビジュアルビジュアルビジュアル

• デプロイメントデプロイメントデプロイメントデプロイメント単位単位単位単位のののの統合統合統合統合

• 容易容易容易容易ななななバージョニンバージョニンバージョニンバージョニンググググ

• SCA標準標準標準標準ををををベースベースベースベースににににするするするする

①①①①統合統合統合統合SOAツールツールツールツールによるによるによるによる開発生産性開発生産性開発生産性開発生産性のののの向上向上向上向上SOAコンポジットコンポジットコンポジットコンポジット・・・・エディタエディタエディタエディタ

SOA 11gでは、SOAの統合開発環境である、SOAコンポジットエディターを提供します。JDeveloperの拡張機能(Eclipseのプラグインに相当)として提供されており、JDeveloper自体は、Java、Java EE、XML、データベース、UMLモデリングなど多彩な機能を持っています

SOAコンポジットエディターは、Oracle SOA Suite 10gでは異なるツールとして提供されていた

オーケストレーション、メディエーション、ヒューマンワークフロー、ビジネスルールといったコンポーネントの開発を、単一のIDEで扱うことができます。

さらには宣言的な開発手法を提供することにより、低レベルの開発言語を意識させない工夫も施されています。これにより、開発者の生産性を大きく向上させることが期待できます。

SOAコンポジットエディターは以下の特徴を持ちます。

・ドラッグ&ドロップ

サービス・コンポーネント、サービス・アダプタパレットからドラッグ&ドロップすることで、コンポジットアプリケーションを構築することが可能

*サービス・コンポーネント:BPELプロセス、ヒューマン・タスク、ビジネス・ルール、メディエー

タ等

*サービス・アダプタ:B2B、BAM、EJB、FTP、JMS、MQ、AQ、Oracle Applications、Web

サービス、ソケット、DB、ファイル等

・ビジュアル

ビジュアルツールにより、見た目に分かりやすいビューを提供

・デプロイメント単位の統合

異なるコンポーネントから構成されるコンポジット・アプリケーションがデプロイメントの単位となります。SOAコンポジットエディタからプロジェクトを選択して、「デプロイ」コマンドを選択する

ことで、ターゲットサーバに容易にデプロイすることが可能です。

・容易なバージョニング

すべてのSOAアーティファクトはテキストベースであり、容易にバージョン付けすることができ

ます

・SCA標準をベースにする

業界標準であるSCAに準拠しています

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開発手順開発手順開発手順開発手順イメージイメージイメージイメージ --Drag & Drop操作操作操作操作によるによるによるによるプロセスプロセスプロセスプロセス開発開発開発開発がががが可能可能可能可能

1. SCA Composite Editorにてにてにてにて、、、、コンポジットコンポジットコンポジットコンポジットアプリケーションアプリケーションアプリケーションアプリケーションをををを定義定義定義定義

2. BPEL Designerにてにてにてにて、、、、BPELプロセスプロセスプロセスプロセスをををを開発開発開発開発

BPELデザイナーデザイナーデザイナーデザイナー

一般的一般的一般的一般的なななな手順手順手順手順:

1. 事前設定事前設定事前設定事前設定: XMLスキーマスキーマスキーマスキーマ、、、、変数変数変数変数のののの定義定義定義定義

2. パートナーパートナーパートナーパートナー・・・・リンクリンクリンクリンクとのやりとのやりとのやりとのやり取取取取りりりり (Invoke, Receive, Reply) のののの設定設定設定設定

3. 他他他他ののののサービスサービスサービスサービス・・・・コンポーネントコンポーネントコンポーネントコンポーネント (Human Task, Rules) のののの埋埋埋埋めめめめ込込込込みみみみ

4. フローフローフローフロー (Switch, Flowなどなどなどなど) のののの作成作成作成作成

5. 変数間変数間変数間変数間ののののデータデータデータデータ・・・・コピーコピーコピーコピー (Assign, Transform) のののの設定設定設定設定

一般的一般的一般的一般的なななな手順手順手順手順:

1.コンポーネントコンポーネントコンポーネントコンポーネントのののの配置配置配置配置

• BPELコンポーネントコンポーネントコンポーネントコンポーネント

•他他他他ののののサービスサービスサービスサービス・・・・コンポーネントコンポーネントコンポーネントコンポーネント

•バインディングバインディングバインディングバインディング・・・・コンポーネントコンポーネントコンポーネントコンポーネント

2.コンポーネントコンポーネントコンポーネントコンポーネントののののワイヤワイヤワイヤワイヤ接続接続接続接続

SOAコンポジットエディタによる開発手順イメージです。

1. SCAコンポジットエディターでコンポジットアプリケーションを定義

・コンポジットアプリケーションを新規SOAプロジェクトとして作成し、サービスコンポーネントのパレットから、BPEL、Mediator、Business Rulesといったコンポーネントをコンポジットアプ

リケーションの要素として配置します。

・コンポジットから外部システムへの呼び出しである外部参照を、アダプタコンポーネントを配置することで定義します。

・クライアントに公開するサービスを定義します。

・サービスコンポーネント間を「ワイヤ」と呼ばれる関連で結び付けます

2. 各コンポーネントの開発を行う

・コンポーネントをクリックすることで、それぞれのコンポーネント種別に応じたビューに切り替わります(プロセスエディター、ルールエディター、メディエーションエディター)

・たとえば、BPELコンポーネントをクリックすると、同じJDeveloper Window内にBPELデザイナが起動します。従来のBPEL PMの開発と同様の手法でBPELプロセスを定義することが可

能です

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補足補足補足補足::::SCA – Service Component ArchitectureSOA11gははははSCAにににに対応対応対応対応

なぜなぜなぜなぜSCAがががが重要重要重要重要なのかなのかなのかなのか?

1. コンポーネントの実装テクノロジが隠蔽されるので、複雑性を排除することができる

2. 開発者はビジネスロジックに集中することができる

3. 生産性の向上を達成できる

���� Service Component Architecture 特徴:

• コンポーネントモデル (SCAの仕様に則ったコンポーネントであれば容易に組み合わせることが可能)

• 言語非依存 (コンポーネントは様々な言語で実装可能: EJB, POJO, BPEL, COBOL, C++, PHP,,, )

• テクノロジー非依存(SCAの仕様に則ったコンポーネントであれば容易に組み合わせることが可能)

• ベンダー非依存 (業界全体で支持されているOASIS標準)

C1

C2

ワイヤワイヤワイヤワイヤ

コンポーネントコンポーネントコンポーネントコンポーネント

コンポジットコンポジットコンポジットコンポジット

サービスサービスサービスサービス

リファレンスリファレンスリファレンスリファレンス

S

R

S S

R

R

プロパティプロパティプロパティプロパティJavaインタフェースWSDLポートタイプ

バインディングバインディングバインディングバインディング:SOAP

JMS

JCA

SOA11gはSCAに対応しています。ここでは、SCAとは何なのかを簡単に整理しておきます。

SCAはSOA時代の異機種分散コンポーネントモデルです。SCAの仕様に則ったものであれば

容易に組み合わせることが可能です。

コンポーネントは言語非依存です。Java、C, C++, BPEL等複数の言語で実装できることが仕様として決まっています。これはすなわち、Cで書かれたコンポーネントをJavaのコンポー

ネントが呼び出すといったことが可能になることを意味します。コードや技術スキルといった既存資産の有効活用という意味で非常に大きなメリットがあります

そして、テクノロジには依存しません。コンポーネント間がどのようなコミュニケーションプロトコルでやり取りされるのか、コンポーネントがどのようなランタイムで動作しているかは関係ありません。

標準化団体OASISによる標準化が行われており、特定のベンダーに依存する仕様ではありません

なぜSCAが重要なのでしょうか。開発者はどのようなメリットを享受することができるのでしょう

か。

1. コンポーネントの実装テクノロジが隠蔽されるので、複雑性を排除することができる

2. コンポーネント間をどのように連携させるのかといったことはSCAの基盤が解決します。し

たがって、アプリケーション開発者はビジネスロジックに集中することができます。コードもはるかにシンプルにすることができます

3. 結果として開発生産性の向上を達成できます

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• 課題課題課題課題: メディエーションやオーケストレーション、ビジネスロジック毎に異なる基盤を組み合わせることで、システム

が複雑化し、性能、信頼性の確保が難しくなる

• 要件要件要件要件: パフォーマンス向上、信頼性の向上を実現したい

• ���� SOA 11g のののの特徴特徴特徴特徴: Service Infrastructure

• 通信通信通信通信ののののオーバーヘッオーバーヘッオーバーヘッオーバーヘッドドドドのののの解消解消解消解消

• 大容量大容量大容量大容量メッセージメッセージメッセージメッセージをををを効率的効率的効率的効率的にににに処理処理処理処理

• マーシャリングマーシャリングマーシャリングマーシャリング/アンアンアンアンマーシャリングマーシャリングマーシャリングマーシャリングののののコスコスコスコストトトトをををを排除排除排除排除

• 障害障害障害障害ポイントポイントポイントポイントをををを局所局所局所局所化化化化

②②②②統合統合統合統合サービスプラットフォームサービスプラットフォームサービスプラットフォームサービスプラットフォームによるによるによるによる性能性能性能性能、、、、信頼性信頼性信頼性信頼性のののの向上向上向上向上Service Infrastructure

SOA11gでは「Service Infrastructure」と呼ばれる統合サービスプラットフォーム上でMediator、Business Rules、BPEL、Human WorkFlowといった各種コンポーネントが動作します。統合サ

ービスプラットフォームは、

・コンポジット・アプリケーション実行における共通機能の提供

JCAアダプタによる外部システムとの連携、イベントの配信、セキュリティに関する機能

・コンポジット・アプリケーションのメッセージ交換の最適化

・メタデータへの統合アクセス

といった役割を担います。

実行環境の実態はWebLogic ServerすなわちJava EEのアプリケーションサーバです。基本的なJava EEの機能、可用性を高める工夫や、メッセージングの仕組み、性能面での特徴等はこれらのAPサーバに依存することになります。

統合サービスプラットフォームにより以下のメリットを享受することができます

・通信のオーバーヘッドの解消

コンポーネント間のメッセージングは同一基盤上で行われるので、通信のオーバーヘッドを解消することが可能です

・大容量メッセージを効率的に処理

Scalable DOMという仕組みによりメッセージ・ペイロード全体をJVM上に展開せず、DBに格

納して利用することが可能です。アプリケーションは必要な部分のみを取得することができます。これにより、大容量メッセージによるJavaヒープ領域の占有を避けることができ、あわせてCPU

リソースの節約にもつながります

・マーシャリング/アンマーシャリングのコストを排除

同一プラットフォーム内ですので、最適化されたオブジェクト渡しにより、XMLとJavaオブジェ

クトの変換コストを削減します

・障害ポイントを局所化

SOA基盤を統合サービスプラットフォーム上で構築することで、障害ポイントを局所化すること

ができます

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• 課題課題課題課題: 基盤製品毎に異なる管理ツールにより、管理作業が煩雑化する。また障害時やパフォーマンス劣化の原因

解析が困難である

• 要件要件要件要件: シンプルな運用管理、性能ボトルネックの特定を容易に実現したい

• ���� SOA 11g のののの特徴特徴特徴特徴: Enterprise Manager Fusion Middleware Control

• 統合統合統合統合されたされたされたされた管理管理管理管理コンコンコンコンソールソールソールソール

• SOAコンポーネントコンポーネントコンポーネントコンポーネント((((BPEL, Rule, Human Workflow, Mediator)をををを横断横断横断横断ししししたたたたトラッキングトラッキングトラッキングトラッキング機能機能機能機能

• エラーエラーエラーエラー情報情報情報情報のののの一元化一元化一元化一元化

• 統合統合統合統合テストテストテストテストのののの実施実施実施実施

③③③③運用管理作業運用管理作業運用管理作業運用管理作業のののの効率化効率化効率化効率化、、、、障害時障害時障害時障害時のののの迅速迅速迅速迅速なななな対応対応対応対応Enterprise Manager Fusion Middleware Control

Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにより、運用管理作業の効率化、障害時の

迅速な対応を実現することが可能です。

従来型のSOA製品では、開発ツールや実行プラットフォームと同様、基盤製品ごとに運用管理

ツールが分かれており、デプロイメントや監視等の運用管理作業が煩雑になるといった課題が発生します。 Oracle SOA Suite 10g では、BPELコンポーネントのトレースはBPELコンソールから行い、メディエータコンポーネントのトレースはESBコンソールから実施するといった煩わし

さがありました。

また基盤が分かれている場合に、エンド・トゥー・エンドの(複数製品をまたがった)性能把握やエラー発生時の原因特定が難しくなるという課題があります。

このような課題に対して、SOA 11g はEnterprise Manager Fusion Middleware Controlを提

供します。

Enterprise Manager Fusion Middleware Controlは以下の特徴を持っています;

・統合された管理コンソール

BPELプロセス、メディエーション、ルール、ヒューマンワークフローといった異なるサービスコ

ンポーネントを統合管理することができます

・SOAコンポーネント (BPEL、Rule、Human Workflow、Mediator)を横断したトラッキング機

・エラー情報の一元化

エラー発生時の情報を一元化することが可能です。

・統合テストの実施

複数コンポーネントから構成されるコンポジットアプリケーションに対して、テスト実行が可能です。テストメッセージの作成および送信、実行結果としてのフローのトレースや、フロー内の各ステップの処理ステータス、それぞれの処理におけるメッセージのペイロードの確認といったことが可能です。

18

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管理操作管理操作管理操作管理操作イメージイメージイメージイメージ -- ドリルドリルドリルドリル・・・・ダウンダウンダウンダウンによるによるによるによる一元管理一元管理一元管理一元管理がががが可能可能可能可能

1. 実行中実行中実行中実行中/完了完了完了完了したしたしたしたコンポジットコンポジットコンポジットコンポジット・・・・インスタンスインスタンスインスタンスインスタンスののののリストリストリストリスト

2. コンポジットコンポジットコンポジットコンポジット・・・・インスタンスインスタンスインスタンスインスタンスのののの実行結果実行結果実行結果実行結果トレーストレーストレーストレース

3. BPELコンポーネントコンポーネントコンポーネントコンポーネントのののの実行結果実行結果実行結果実行結果トレーストレーストレーストレース

4. BPELアクティビティアクティビティアクティビティアクティビティのののの詳細詳細詳細詳細

管理操作のイメージを説明します。

コンポジットアプリケーションの実行結果を概要情報からドリルダウンすることにより詳細な情報を得ていくという方法で必要な情報を確認することができます。

1.実行中および完了したコンポジットアプリケーションのインスタンスを一覧として表示します

2.このうち任意のインスタンスを選択することで、詳細な実行結果のトレース情報を得ることが

できます。どのコンポーネントがどのような順序で呼ばれているのかを確認できます

3.さらには、個別コンポーネントの実行結果トレースとして、たとえばBPELコンポーネントの処

理フローを確認することができます

3.最終的にBPELの各アクティビティの詳細を得ることができます

このようなオペレーションが単一の運用管理ツールから確認できるのです。

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Agenda

• SOA基本概念

• SOA Suite 11gの特徴

• 各製品コンポーネント概要• SOAコンポジット (BPEL, Human Workflow, Business Rules, Mediator)

• Oracle Service Bus

• BAM

• B2B

• まとめ

それぞれの製品コンポーネントの説明を行います。

SOAコンポジット、Oracle Service Bus、BAM、B2Bを説明します。

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SOAコンポジットコンポジットコンポジットコンポジット 全体像全体像全体像全体像

11g Service Infrastructure

BusinessRules

BusinessRulesMediatorMediator

Policy Manager

HumanWorkflow

HumanWorkflow

Common JCA-based connectivity infrastructure

BPELBPEL

■コンポジットコンポジットコンポジットコンポジット・・・・アプリケーションアプリケーションアプリケーションアプリケーションワイヤにより有機的に結合されたサービス・コンポーネントの集合。デプロイの単位

■サービスサービスサービスサービス・・・・コンポーネントコンポーネントコンポーネントコンポーネントBPEL, Mediator等のサービス定義。SOAコンポジット・エディタで開発するもの

■サービス・エンジンエンジンエンジンエンジンサービス・コンポーネントの実行エンジン

アーティファクト

アーティファクト

アーティファクト

アーティファクト

(デプロイ対象

)

■サービス・インフラストラクチャインフラストラクチャインフラストラクチャインフラストラクチャサービス・エンジンの実行基盤。ワイヤ定義に基づくコンポーネント間呼出し、セキュリティなど

ランタイム

ランタイム

ランタイム

ランタイム

(デプロイ先

)

まずは、SOAコンポジットです。

SOA11gではSOAコンポジットと呼ばれるコンポーネント群が存在します。

図ではデプロイ先となるランタイムとデプロイ対象であるアーティファクトに分けて説明しています。

ランタイム(デプロイ先):

・サービスサービスサービスサービス・・・・インフラストラクチャインフラストラクチャインフラストラクチャインフラストラクチャ

サービス・エンジンの実行基盤。ワイヤ定義に基づくコンポーネント間呼び出し、セキュリティといった機能を提供します

・サービスサービスサービスサービス・・・・エンジンエンジンエンジンエンジン

サービス・コンポーネントの実行エンジンです

アーティファクト(デプロイ対象):

・サービスサービスサービスサービス・・・・コンポーネントコンポーネントコンポーネントコンポーネント

BPEL、Mediator等のサービス定義です

・コンポジットコンポジットコンポジットコンポジット・・・・アプリケーションアプリケーションアプリケーションアプリケーション

サービス・コンポーネントを組み合わせて構築するアプリケーションです

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サービスサービスサービスサービス・・・・コンポーネントコンポーネントコンポーネントコンポーネントのののの種類種類種類種類

BPEL Process Manager

BPEL準拠準拠準拠準拠ののののサービスサービスサービスサービス・・・・オーケストレーションオーケストレーションオーケストレーションオーケストレーション・・・・エンジンエンジンエンジンエンジン

Human Task

SOA完全対応完全対応完全対応完全対応ののののヒューマンヒューマンヒューマンヒューマン・・・・ワークフローワークフローワークフローワークフロー・・・・サービスサービスサービスサービス

Mediator

SCAコンポジットコンポジットコンポジットコンポジット内内内内ののののメッセージメッセージメッセージメッセージ仲介仲介仲介仲介サービスサービスサービスサービス

Business Rules

JSR-94準拠準拠準拠準拠ののののビジネスビジネスビジネスビジネス・・・・ルールルールルールルール・・・・エンジンエンジンエンジンエンジン

サービス・コンポーネントは現時点では4種類提供されています。

・BPEL

・Human Workflow

・Business Rules

・Mediator

それぞれを説明していきます。

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Assign

Invoke

Receive

Reply

Switch

Transform

HumanTask

Assign

Invoke

Invoke

Invoke

レガシートランザクションレガシートランザクションレガシートランザクションレガシートランザクション

Javaサービスサービスサービスサービス

ERP(Oracle EBS 、、、、SAP …)

ユーザユーザユーザユーザ・・・・タスクタスクタスクタスク(ワークフローワークフローワークフローワークフロー)

データベースデータベースデータベースデータベースストアドプロシージャストアドプロシージャストアドプロシージャストアドプロシージャ

レガシーレガシーレガシーレガシー

JEEアプリアプリアプリアプリ

Webアプリアプリアプリアプリ

Oracle BPEL Process Manager概要概要概要概要オーケストレーションオーケストレーションオーケストレーションオーケストレーションをををを実現実現実現実現するするするするエンタープライズインフラストラクチャエンタープライズインフラストラクチャエンタープライズインフラストラクチャエンタープライズインフラストラクチャ

• オーケストレーションエンジン

• BPELネイティブ対応

• トランザクション管理

• 例外ハンドリング

• 長期間のプロセス管理

BPEL Process Managerは、BPELを使ってプロセスを設計、実行するためのツールです。SOAの文脈ではオーケストレーションエンジンという役割でも使われます。

BPEL Process Managerにより複数の異なるサービスへのインタラクションをステップ実行して、

最終的に得られる結果を呼び出し元に返します。

この場合、単純なシーケンシャル処理だけでなく、条件分岐や、繰り返し、並列実行といったフローを実装することが可能です。

また、エラー発生時には例外処理を実施するように設定したり、長期間にわたるプロセスでは仕掛かり中の処理状態を永続化することができます。

特徴

・オーケストレーションエンジンとしての機能を提供します

・BPELネイティブ対応

業界標準であるBPEL4WSに完全準拠しています。BPELはOASISで標準化策定が行われており、Oracleをはじめとして、IBM, Microsoft, SAPといった主要なベンダーが参画しています。

・トランザクション管理

複数のRMにまたがるトランザクションマネージャの機能を提供します

・例外ハンドリング

・長期間のプロセス管理

Dehydrationストアと呼ばれるデータベースにプロセスの仕掛かり中の状態を永続化すること

で、たとえば完了までに一ヶ月かかる受注プロセスを実装することができます

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Oracle Business Rules (OBR) 概要概要概要概要ルールロジックを分離してビジネス変化に迅速に対応する

• Oracle Business Rulesとは、

• ビジネス・アナリストや非開発者がプログラミングすることなく簡単にビジネスルールを定義および修正できるようにすることで、プロセスおよびアプリケーションの柔軟性をより高める

BPELプロセス内でルールコンポーネント定義

ルールエディタ

• ルール実装の簡易化

• 容易な変更

• 可読性の向上

• 柔軟性の向上 (ビジネ

スロジックからより変わりやすいルールロジックを分離する)

Oracle Business Rulesは、ビジネス・アナリストや非開発者がプログラミングすることなく簡単にビジネスルールを定義および修正できるようにすることで、プロセスおよびアプリケーションの柔軟性をより高めることができます。

ビジネスルールとは、ビジネス上重要な意思決定、ポリシーであり、たとえば、

・10,000円以上の経費清算は上長承認を必要とする

・カード利用額10万円以上の顧客に10%オフのサービスを提供する

といった例があります。

これらのルールは、閾値が状況によって変わりうるものですし、複雑なルールになると記述内容が理解しづらくなるという課題があります。

従来であれば、Javaのようなプログラミング言語で、if-thenやswitch-caseの条件分岐としてルールを記述する必要がありましたが、ルールを低レベルなプログラミング言語でハードコードするのは、変更が容易でない、ルールの可読性が損なわれるという理由から好ましくありません。

Oracle Business Rulesはこのような課題を解決するためのソリューションを提供します。

Oracle Business Rulesのメリット

・ルールの実装の簡易化

・容易な変更

・可読性の向上 (ビジネスユーザにも理解できる)

・ビジネスロジックからルールを分離する(より変わりやすいルールロジックをビジネスロジックから分離することで柔軟性が向上)

JSR94準拠のAPIを提供することにより、SOAコンポジット内のコンポーネント以外に任意のJavaモジュールから呼び出すことが可能です。

---

JSR94

・ビジネスルールエンジン操作のための標準API仕様

・現行のルールエンジンはほぼ全てが対応済み

24

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Human Workflow承認フロー等人手によるワークフローを実現

Assign

Invoke

Receive

Reply

Switch

Transform

HumanTask

Invoke

Human

Workflow

Service人事情報システム

会計情報システム

Worklistアプリケーションアプリケーションアプリケーションアプリケーション

• Human Workflow サービス・コンポーネント• 「ヒューマン・タスク(ワークフロー)の定義」および「タスク詳細画面の定義」を行う

• 開発はOracle JDeveloperのSOAコンポジット・エディタで行う

• WebサービスまたはEJBのAPI (WorkFlow API)を提供

• 「Worklistアプリケーション」について• 「Worklistアプリケーション」はHuman

Workflowを操作するGUI

• 「タスク一覧」「タスク検索」「タスク委任」といった基本的な機能が用意

• これら標準提供のWorklistアプリケーションをテンプレートとして、独自のWorklistアプリケーションを作成することも可能

Human

Workflow サービサービサービサービスコンポーネントスコンポーネントスコンポーネントスコンポーネント

BPELプロセスは、システム間のやりとりをプロセスとして処理するコンポーネントであるのに対して、Human Workflowは人間とのインタラクションを実現するためのコンポーネントです。典型

的には承認フローのように手作業が必要なタスクをシステムインタラクションを伴うプロセスに統合するために使用します。

Human WorkflowサービスとWorklistアプリケーションから構成されます。

Human Workflowサービスサービスサービスサービス

・ヒューマン・タスクの定義、タスク詳細画面の定義を行います。

・開発はOracle JDeveloperのSOAコンポジット・エディタで行います。

・WebサービスまたはEJBのAPIを提供しているため、SOAコンポジット以外のアプリケーション

モジュールから呼び出すことも可能です。

Worklistアプリケーションアプリケーションアプリケーションアプリケーション

・Worklistアプリケーションと呼ばれるデフォルトで提供されるGUIアプリケーションを使用することが可能です。これにより、ヒューマンインタラクションを担うGUIアプリケーションを1から作りあ

げる必要はありません。

・「タスク一覧」「タスク検索」「タスク委任」といった基本的な機能が用意されています

・Oracle ADFコンポーネントを使用することで、リッチで使いやすい独自のWorklistアプリケー

ションを作成することも可能です

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MediatorSOAコンポジット内の仲介を行う

• SCAコンポジット内部の各コンポーネント間を仲介

• メッセージ変換• XSLT/XPath

• Javaコールアウトによる複雑なメッセージ変換

• バリデーション

• ルーティング• 静的ルーティング

• Ruleエンジンベースの動的ルーティング

• フィルタリング

• エラーハンドリング

コンポジットアプリケーション内の各種コンポーネント間の仲介機能を担うのがMediatorコンポ

ーネントです。

具体的には次のような機能を提供します。

・メッセージ変換

XSLT/XPath

Javaコールアウトによる複雑なメッセージ変換

・バリデーション

・ルーティング

静的ルーティング

Ruleエンジンベースの動的ルーティング

・フィルタリング

・エラーハンドリング

Mediatorコンポーネントを利用することで、ビジネスロジックと仲介ロジックを分離することがで

き、各コンポーネントの汎用性、再利用性を高めることができます。

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• システムシステムシステムシステム間間間間をををを疎結合疎結合疎結合疎結合にににに保保保保つつつつ• 変更時の影響範囲を限定• 柔軟性の向上

• サービスサービスサービスサービス間間間間をををを仲介仲介仲介仲介するするするするルーティングルーティングルーティングルーティング• エンドポイントの抽象化 (位置透過)• データ変換/フォーマット変換/プロトコル変換

• サービスオーケストレーションサービスオーケストレーションサービスオーケストレーションサービスオーケストレーション• 複数のサービス呼び出しを管理(ステートレス)

• サービスサービスサービスサービス・・・・イネーブライネーブライネーブライネーブラ• バックエンドシステムが持つ機能、データをサービス化する

• サービスサービスサービスサービス管理管理管理管理• 統計情報の取得• SLA監視

ESBの役割

Oracle Service BusESB: Enterprise Service Bus

Oracle Service BusはOracleが提供するESB製品です。

ESBは各システム(サービス)の中間に配置して、メッセージを仲介する基盤として機能します。

ESBの役割は次の通りです。

・システム間を疎結合に保つ

サービスプロバイダとサービスコンシューマの中間層として位置づけられ、お互いを疎結合に保ちます。これにより、変更時の影響範囲を限定することができ、柔軟性が向上します

・サービス間を仲介するルーティング

サービスコンシューマは実際のサービスプロバイダの物理的エンドポイントを意識する必要はありません。サービスコンシューマはサービスバスにメッセージを委託することで、バスが適宜メッセージをルーティングしてくれます。その際に必要に応じてデータ変換、フォーマット変換、プロトコル変換を行ってくれます

・サービスオーケストレーション

複数のサービス呼び出しをメッセージフローとして定義することが可能です。ただし、これはステートをもたないメッセージのやり取りになるので注意が必要です。ステートフルな長期間プロセスはBPEL PMで実装する必要があります

・サービス・イネーブラ

バックエンドシステムが持つ機能、データをサービス化します。サービスコンシューマにはプロキシサービスとして提供することで、バックエンドシステムが備えるインタフェースとは独立して、使いやすいインタフェースを定義することが可能です

・サービス管理

レスポンスタイムや、一定時間内のメッセージ数、エラー数といった統計情報を取得することが可能です。取得した統計情報に閾値を設定することで、違反した場合にアラートを発送することもできます

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Oracle Service Busコンフィギュレーションベースの開発,多様な接続性

セキュリティセキュリティセキュリティセキュリティ

メッセージングメッセージングメッセージングメッセージング

管理管理管理管理

コンポジションコンポジションコンポジションコンポジション

サービストランスポート層 トランスポートSDK

Service Service Service Service

Service Service Service Service

トランスフォーメーションサービス発見/

バリデーションメッセージフロー

外部サービス呼び出し

テストブラウザ

トランスポートセキュリティ WS-セキュリティ コンソール セキュリティ ポリシー

レポーティングSLAモニタリングダッシュボード 標準インタフェース

Oracle Service Bus

• ハイパフォーマンスメッセージングハイパフォーマンスメッセージングハイパフォーマンスメッセージングハイパフォーマンスメッセージング

• ストリーミングメッセージ

• 仲介機能-ルーティング、データ/プロトコル変換、文字コード

• 組組組組みみみみ込込込込みみみみサービスサービスサービスサービス管理機能管理機能管理機能管理機能

• サービスカタログ、統計情報、SLA監視

• コンフィギュレーションベースコンフィギュレーションベースコンフィギュレーションベースコンフィギュレーションベース

• コンフィギュレーションベース、コーディングの必要なし

• Webブラウザベースのツールで設定可能• 様様様様々々々々ななななプロトコルプロトコルプロトコルプロトコル/データデータデータデータにににに対応対応対応対応可能可能可能可能

• 多数のプロトコルと接続可能

• 多数のメッセージフォーマットに対応(CSV,固定長,XML等)

• 堅牢堅牢堅牢堅牢なななな基盤基盤基盤基盤であるであるであるであるWLS上上上上でででで動作動作動作動作

• 信頼性, 可用性, スケーラビリティ, パフォー

マンス

Oracle Service Busは他社ESBに比べて次のような特徴を持っています。

・ハイパフォーマンスメッセージングハイパフォーマンスメッセージングハイパフォーマンスメッセージングハイパフォーマンスメッセージング

- ストリーミング機能を使うことで、大規模メッセージを効率的に扱うことができます

-ルーティングやデータ変換、プロトコル変換といった基本的なメッセージング機能を提供します。データ変換についてはXqueryエンジンを使うことでハイパフォーマンスな処理が可能です

・組組組組みみみみ込込込込みみみみサービスサービスサービスサービス管理機能管理機能管理機能管理機能

-基本的なメッセージング機能に加えて、サービスカタログ、統計情報、SLA監視といった管理

機能も提供します

・コンフィギュレーションベースコンフィギュレーションベースコンフィギュレーションベースコンフィギュレーションベース

- コンフィギュレーションベースの宣言的な開発手法を提供します。コーディングの必要はあり

ません

・様様様様々々々々ななななプロトコルプロトコルプロトコルプロトコル/データデータデータデータにににに対応可能対応可能対応可能対応可能

- HTTPをはじめとして、JMS, File, FTP, Mailといった標準的なプロトコル、TuxedoやBPEL

PMといったOracle製品、DatabaseやOracle E-Business Suite、Siebelなどと連携するための

オラクルアダプターとの接続機能も備えています

- メッセージフォーマットについてもSOAP, XMLに加えて、CSVや固定長メッセージといった非XMLメッセージにも対応することが可能です

・堅牢堅牢堅牢堅牢なななな基盤基盤基盤基盤であるであるであるであるWLS上上上上でででで動作動作動作動作

-信頼性、可用性、スケーラビリティ、パフォーマンスといったエンタープライズサービスバスとして必要な非機能要件は、ミッションクリティカル領域で多くの実績があるWebLogic Serverの

機能により達成できます

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Oracle Service BusととととMediatorコンポーネントコンポーネントコンポーネントコンポーネント

• Oracle Service Bus

• 旧BEA AquaLogic Service Bus

• システム連携

• エンタープライズ/部門クラスのサービスバス (Enterprise Service Bus)

• サービス提供基盤

• Mediatorコンポーネント

• 旧Oracle ESB

• コンポジットアプリケーション内の仲介機能を提供 (BPELやルール、ワークフロー問

いったコンポーネント間の仲介、クライアントからのメッセージ、サーバへのメッセージの仲介)

Oracle Service BusとMediatorコンポーネントの使い分けについて説明します。

Oracle SOA Suite 10gではOracle ESBと呼ばれていたコンポーネントはOracle SOA Suite

11gではMediatorコンポーネントと改称されました。これは従来に比べて分かりやすい名称です。

次に整理します。

Oracle Service Bus

・旧BEA AquaLogic Service Bus

・いわゆるESBであり、

-システム連携

-エンタープライズ/部門クラスのサービスバス (Enterprise Service Bus)

-サービス提供基盤

といった用途で使われることを想定しています。

Mediatorコンポーネント

・旧Oracle ESB

・コンポジットアプリケーション内の仲介機能を提供します。BPELやルール、ワークフローといっ

たコンポーネント間の仲介、クライアントからのメッセージ、サーバへのメッセージの仲介を行います

Oracleが提供するESB製品はOracle Service Busです。Mediatorコンポーネントは、使用範囲

がコンポジットアプリケーション内にとどまることに注意してください。

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Oracle BAMイベントイベントイベントイベントににににビジネスビジネスビジネスビジネスのののの意味意味意味意味をををを付加付加付加付加ししししユーザーユーザーユーザーユーザーにににに情報提供情報提供情報提供情報提供

• 監視監視監視監視::::業務業務業務業務プロセスプロセスプロセスプロセスややややサービスサービスサービスサービスををををリアリアリアリアルタイムルタイムルタイムルタイム監視監視監視監視

• KPI (Key Performance Indicators)

• SLA (Service Level Agreements)

• 分析分析分析分析::::イベントイベントイベントイベント発生時発生時発生時発生時のののの分析分析分析分析• KPIとイベントの関連づけ

• イベントの傾向を識別

• ボトルネックや解決策をユーザーに通知

• 実行実行実行実行::::現状現状現状現状にににに即即即即したしたしたしたアクションアクションアクションアクション

• イベント駆動型アラート

• リアルタイム情報を表示するダッシュボード

• BPELプロセスやWebサービスとの連携による、”Closed-Loop” アクシ

ョンJMSバス

IBM MQ

Oracle AQ

JMS 1.1

データベース

Oracle

JDBC

ファイルシステム

Webサービス

BPEL PM

メッセージ

メッセージ

メッセージ

メッセージ/データ

データ

データ

データ

Oracle Business Activity Monitoring(Oracle BAM)は、ビジネス・プロセスとサービスを監視

するための、インタラクティブでリアルタイムのダッシュボードやプロアクティブな(事前予防型の)アラートを構築するソリューションです。Oracle BAMは、経営者や運用マネージャーが、ビ

ジネス環境の変更時に、より優れたビジネス上の意思決定をおこない、修正アクションを起こせるよう、必要な情報を提供します。

Oracle BAMは、BPEL PMやWebサービス、JMS, MQ, DB, ファイルシステム等多様なイベン

トを補足することができます。

また、ユーザにとって分かりやすい情報の表示を行うためのリッチなUIコンポーネントが提供さ

れます。

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Oracle B2B企業間電子商取引企業間電子商取引企業間電子商取引企業間電子商取引をををを行行行行うためのうためのうためのうためのゲートウェイゲートウェイゲートウェイゲートウェイ

• 企業間取引のためのメッセージ交換を実現

• RosettaNet、EDI、ebXMLなど

• ドキュメント管理

• メッセージ転送・交換管理

• 取引先パートナー管理

• レポート、監視

• システム管理

Oracle Business-to-Business(Oracle B2B)統合により、パートナーとの連携や自動化プロセスをすば

やく構築できます。今日の競争的かつ規制の強化が進む環境の中で、ビジネス・パートナーとの緊密な連携は競争上の優位性になります。

Oracle B2Bコンポーネントを使うことで、SOA 11gコンポジットアプリケーションと社外のシステムをシー

ムレスに連携させることが可能です。

RosettaNetやEDI, ebXMLといった、企業間電子商取引のためのプロトコルに準拠して、社外システム

と自社システムを連携させることができます。

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Oracle B2B 利用利用利用利用イメージイメージイメージイメージ

①①①① 取引先取引先取引先取引先パートナーパートナーパートナーパートナー� メッセージの開始

②②②② Oracle B2B

• 取引先取引先取引先取引先からのからのからのからのメッセージメッセージメッセージメッセージ受信受信受信受信• ネイティブフォーマットネイティブフォーマットネイティブフォーマットネイティブフォーマットからからからから変換変換変換変換• パートナーパートナーパートナーパートナーとのとのとのとの取引取引取引取引のののの管理管理管理管理

SOAコンポジットコンポジットコンポジットコンポジット

③③③③Mediator• Oracle B2Bからメッセージ取得• メッセージ変換• BPEL PMへメッセージ・ルーティング

④④④④BPEL PM• メッセージ受信• ビジネスプロセスの実行• Mediatorへ受注情報送信

⑤⑤⑤⑤Mediator• メッセージ変換• Applicationへメッセージルーティング

⑥⑥⑥⑥ Application

• メッセージの受信・格納

①①①① 取引先取引先取引先取引先パートナーパートナーパートナーパートナー� メッセージの開始

②②②② Oracle B2B

• 取引先取引先取引先取引先からのからのからのからのメッセージメッセージメッセージメッセージ受信受信受信受信• ネイティブフォーマットネイティブフォーマットネイティブフォーマットネイティブフォーマットからからからから変換変換変換変換• パートナーパートナーパートナーパートナーとのとのとのとの取引取引取引取引のののの管理管理管理管理

SOAコンポジットコンポジットコンポジットコンポジット

③③③③Mediator• Oracle B2Bからメッセージ取得• メッセージ変換• BPEL PMへメッセージ・ルーティング

④④④④BPEL PM• メッセージ受信• ビジネスプロセスの実行• Mediatorへ受注情報送信

⑤⑤⑤⑤Mediator• メッセージ変換• Applicationへメッセージルーティング

⑥⑥⑥⑥ Application

• メッセージの受信・格納

取引先パートナー

B2B

プロトコル

Mediator

アプリケーションモジュール

ヒューマンワークフロー

BAM

ビジネスルール

BPEL

プロセス

B2B

SOA 11g

•企業間電子商取引のためのゲートウェイ�取引先とのセキュアかつ信頼性のあるビジネス文書の交換が可能

•SOA Suiteのコンポーネント�end-to-endのeコマースビジネスプロセスの実装のためのプラットフォーム

�e-Commerceを含めたビジネスプロセス統合により、業種別の要件に幅広く対応

①①①①

②②②②

③③③③

④④④④

⑤⑤⑤⑤

⑥⑥⑥⑥

B2Bの使用イメージを、取引先パートナーから受注したことを想定して順を追って説明します。

①取引先パートナーがオーダー内容が記載されたメッセージを送信します

②B2BコンポーネントがB2Bの特定プロトコルによりメッセージを受信します。ここでは、ネイティ

ブフォーマットからの変換、パートナーとの取引の管理を行います

③ここからSOA 11gのコンポジットアプリケーションに突入します。まずはMediatorコンポーネン

トがメッセージを受信してメッセージ変換、ルーティングを行います

④MediatorからルーティングされたメッセージをBPELプロセスが受信します。この中でBPELと

して定義された処理シーケンスに従って処理が実行されます。

⑤再度、Mediatorコンポーネントにメッセージが渡されて、メッセージ変換およびバックエンドのApplicationに対してメッセージルーティングが行われます

⑥最終的な受注データはアプリケーションモジュールで処理されます

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Agenda

• SOA基本概念

• SOA Suite 11gの特徴

• 各製品コンポーネント概要• SOAコンポジット (BPEL, Human Workflow, Business Rules, Mediator)

• Oracle Service Bus

• BAM

• B2B

• まとめ

最後にまとめです

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まとめまとめまとめまとめ

• Oracleは、SOAを実現するためのリファレンスアーキテクチャおよびそれを実装するための包括的なSOA製品であるOracle

SOA Suite 11gを提供します

• Oracle SOA Suite 11gは、以前のバージョンに比べてSOA環境における開発、実行、運用/管理の作業効率を向上させます

• Oracle SOA Suite 11gを使用することで、ビジネスアジリティ、

コスト削減を実現する、次世代アプリケーションを容易に実現できます

• より詳しい情報はこちらから• http://www.oracle.com/lang/jp/technologies/soa/soa-suite.html

オラクルが提供するもっとも包括的なSOAソリューションであるOracle SOA Suite 11gは、高度

な俊敏性と適応性を備えたビジネス・アプリケーションの設計、構築、デプロイ、管理をサポートする、ベスト・オブ・ブリードの統合された製品スイートです。

・Oracleは、SOAを実現するためのリファレンスアーキテクチャおよびそれを実装するための包括的なSOA製品であるOracle SOA Suite 11gを提供します

・Oracle SOA Suite 11gは、以前のバージョンに比べてSOA環境における開発、実行、運用/

管理の作業効率を向上させます

・Oracle SOA Suite 11gを使用することで、ビジネスアジリティ、コスト削減を実現する、次世代

アプリケーションを容易に実現できます

より詳しい情報はこちらからWebサイトをご覧ください。

http://www.oracle.com/lang/jp/technologies/soa/soa-suite.html

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