Oracle SOA Suite 11gの新機能

Demed L’Her Sr. Principal Product ManagerOracle Fusion Middleware, Oracle Integration

　

本書は、弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を

説明するものです。また、情報提供を唯一の目的とする

ものであり、いかなる契約にも組み込むことはできませ

ん。下記の事項は、マテリアルやコード、機能の提供を

確約するものではなく、また、購買を決定する際の判断

材料とはなりえません。オラクルの製品に関して記載さ

れている機能の開発、リリース、および時期については、

弊社の裁量により決定いたします。

サービス・プラットフォームの台頭

サービス・プラットフォーム

• 使いやすさと最適化されたパフォーマンスを実現するために統合

• 標準にも完全準拠

• ホット・プラグ機能も維持

11g

10.1.3

10.1.2

SCA ESB BPEL

Webサービス WSDL XSLT

XMLJ2EEEAI

CORBA メッセージ

　

サービス・コンポーネント・アーキテクチャ（SCA）：

サービス・プラットフォーム実現の鍵

SCAについて

ワイヤー

コンポーネント

コンポジット

サービス

リファレンス

プロパティ

Javaインタフェース

WSDL portType

バインディング：

SOAP

JMS

JCS

…

サービス・コンポーネント・アーキテクチャ

• 言語的に中立

• コンポーネント・モデル

• アセンブリ・モデル

• 業界をリードするベンダーによる仕様サポートの拡大

• http://www.OSOA.org• 国際オープン・スタンダードの標準化団体OASISに

より標準化

SCA用語:• コンポジット：配置ユニット

• サービス：コンポジットへのエントリ・ポイント

• コンポーネント：論理を提供

• リファレンス：外部サービスへの参照

• ワイヤー：サービス、コンポーネント、およびリファレンスを接続 – 特殊なセマンティックは不要

• バインディング：コンポジット外とのアクセス・インタラクション

課題

SOAライフ・サイクルにおける問題：

学習の必要がある多数の設計ツール

メタデータの断片化

仮想コンポジット・アプリケーションのバージョニング方法

その他

SOAコンポジット

• SOAコンポジット：標準ベースの配置ユニット

• SCAアセンブリ・モデルを活用

• さまざまなコンポーネントの混在が可能：ESBルーティング（Mediator）、BPEL、Human Workflowなど

Mediator BPEL

BPEL

ワイヤー

SOAコンポジット

サービス リファレンスプロパティ

ドラッグ・アンド・ドロップによるグラフィカル・アセンブリ

SOAコンポジット・エディタ

ESBルーティング

BPELオーケストレーション

ビジネス・ルール

ヒューマン・タスク

Webサービスおよびアダプタ

課題

統合ツールとBPMツール間のギャップをどう埋めればいいか

段階的なSOA開発

ADAPTERS

MEDIATOR

RULES

BPEL

HUMANWORKFLOW

接続

ルーティングおよび変換

ビジネス・ルールの外部化

オーケストレーション

人間が関わる作業

BPM

　　　　　

ESB

+ 複

雑さ

-

+ 状

態-

-パフォーマンス

+

課題

高度に分散化された異機種のSOA環境において、ますます

複雑化しているインストール、実行、管理への対応

Oracle SOA 11gプラットフォーム

Mediator Business

Rules

B2B SES

BPEL Human

WorkflowCEP

BAM ODI

サービス/イベント・デリバリAPIPolicy Manager

サービス・インフラストラクチャ

レジストリ

MDS

• Files• DB• FTP• JMS

• AQ• MQSeries• TCP• Oracle

Applications

200を超える各種アダプタ

アプリケーション・アダプタ

B2Bアダプタ

課題

SOAの分散化により生じる

パフォーマンスに対するマイナスの影響

・ワイヤー（SOAP/HTTP）送信

・エンジン間でのメッセージの

マーシャリング/アンマーシャリング

・その他

サービス・インフラストラクチャのメリット

• 最適化されたインメモリ・メッセージ

• 正規化されたメッセージ

• グローバル・ポリシー

• 新機能の迅速な提供

例：デハイドレーションのためのOracle Coherence• スイート全体の並列バージョニング・モデル

• 追跡、ログ、監視の統合

ポリシー

の実施ポイント

正規化

メッセージへの変換 変換なし

HTTP/SOAPメッセージ

Mediator BPEL HumanTask

Policy Manager

サービス・インフラストクチャ

課題

高度に分散化された異機種環境において困難なものとなりうるセキュリティの設定および管理

セキュリティ関連のツールやフレームワークの急増により発生する

セキュリティ上のギャップ

SOAコンポジットの保護：

Oracle WSM Policy Manager

Policy Manager

サービス・インフラストラクチャ

Mediator BPEL HumanTask

サービス・コンポーネント・インターセプタ：

• 認可

Webサービス・インターセプタ

• 認証

• 認可

• メッセージの整合性および機密保護（署名、暗号化/復号化）

• WSDLでWS-Policyとして

セキュリティ要件を公開

HTTP/SOAPメッセージ

HTTP/SOAPメッセージ

Webサービス・インターセプタ

• ユーザー・トークンの挿入（SAMLなど）

• 整合性および機密保護（署名、暗号化/復号化）

Javaプラットフォーム・セキュリティ

SSO

（Oracle Access Managerおよびサー

ド・パーティ）ファイル　　　　　　LDAP　　　　データベース

• プロセス・ロジックを

セキュリティ問題から

明確に分離

• エンド・ポイントの保護

• IDの設定および伝播

課題

高度に分散化した環境でエンド・ツー・エンドの完全な

可視性を獲得し、監査機能を

高めるにはどうすればいいか

Fusion Middleware Controlに監視機能を完全統合

• SOAコンポーネント全体におけるサービスの監視：ESB、BPEL、Human Workflowなど

• Oracle Enterprise ManagerのFMW Controlの必要不可欠な要素

• インスタンスの追跡（いつ何が起きたか）

• 各インスタンスはECIDで一意に識別

• 全SOAコンポーネントを通じてインスタンスの状態を追跡：ESB、BPEL、アダプタ、ヒューマン・ワークフローなど

• "エラー・ホスピタル"：失敗したインスタンス（バッチを含む）の検索、

管理、再送信

• ユニット・テストの実行および検証に使用可能

Fusion Middleware Control

包括的なトップダウンの管理

エンド・ツー・エンドのインスタンス追跡

課題

サービス指向インフラストラクチャとイベント処理用のインフラストラクチャの調整

SOAとEDAのギャップの調整

完全な宣言型コーディング・ツール中心豊富なツール

ビジネス指向開発者指向ビジネス指向

XSD少数のRAW型XSD：

強い型指定

EDL：イベント定義言語

JMS API：アプリケーション・プログラミ

ング・インタフェース

WSDL：標準サービス・インタフェー

ス・モデル

EDNメッセージサービス

イベント・デリバリ・ネットワーク（EDN）

顧客の

プロビジョニング

（米国）

フィルタ

country = ‘US’

country = ‘Canada’

country = ‘UK’

BigbankNewTransfer

[…]

BigbankNewAccount

[…]country=‘US’

[…]

CRM

（フィルタなし）

顧客のポータル

（フィルタなし）

注文処理

（フィルタなし）

小口金融向けアプリケー

ション

（フィルタなし）

監査

（フィルタなし）

<subscribe xmlns:bb="http://bigbank.com/events"

name="bb:NewAccount“>

<subscribe xmlns:bb="http://bigbank.com/events"

name="bb:NewTransfer“>

+ XPathフィルタ: $in/tr:NewTransfer/tr:Address/po:Country='

US'

<subscribeNamespacenamespace="http://bigbank.com/events"

<subscribe xmlns:bb="http://bigbank.com/events"

name="bb:NewTransfer“>

パブリッシュ・サブスクライブの抽象化

• 開発者は基盤にあるイベント

処理のインフラストラクチャに

ついて認識する必要がない

• 完全な宣言型

• コンポーネント間で明示的に

接続する必要がない：

完全に分離されたアプリケーション

• サブスクリプションでの3つの詳細レベル：

　 名前空間

　 イベント名

　 コンテンツ・ベースのXPathフィルタ

スタック全体におけるEDNサポート

SOAコンポジット

SOAコンポジット

SOAコンポジット

SOAコンポジット

ADFページ・フローおよびBC

newSupplierイベント

newSupplierイベント

• ADF-BCオブジェクトのトリガー・イベントに関する処理の更新、SOAコンポジットの起動

• ESB分岐パターン

• その他

Oracle Enterprise ManagerのEDNコンソール

課題

増加し続けるイベント数を把握し、雑多な情報から有益なデータを抽出するにはどうすればいいか

複合イベント処理（CEP）

イベントの流れを監視し、無関係に見えるイベントをパターンに関連づける処理

ほぼすべての垂直産業に対応するアプリケーション

• リスク管理

• 不正検知

• 侵入検知

• コンプライアンス

• その他

• 膨大な量のイベント処理に合わせて最適化済み

• CQL：連続問合せ言語

複合イベント処理

注文1顧客C1住所A1クレジット・カードZ1

注文325顧客C2住所A1クレジット・カードZ2

注文567顧客C3住所A1クレジット・カードZ3

注文567顧客C4住所A1クレジット・カードZ4

注文567顧客C5住所A1クレジット・カードZ5

チャネル3：Web B

チャネル2：電話

チャネル1：Web A

　　　　　　時間

CREATE STREAM S (order_id int,ship_address char(64),credit_card_id BigInt,[…]);

CREATE VIEW V1 (ship_address, credit_card_id) RStream (SELECT DISTINCT ship_address,credit_card_id FROM S [RANGE 180 DAYS]);

CREATE VIEW V2 (ship_address, Xcount) RStream (SELECT ship_address, COUNT(*) FROM V1 [RANGE 180 DAYS] group by ship_address;

CREATE QUERY Q SELECT Xcount, credit_card_id FROM V2, V1 WHERE Xcount > 5 AND V2.ship_address = V1.ship_address;

課題

イベント処理のインフラストラクチャにおける急速な変化にどのように対応していくか

リアルタイム処理による即応性の実現

モバイル機器

BAMダッシュボード

ADF（アクティブなRCF/DVT）SOAコンポジット

ADFページ・フローおよびBC

イベント

イベント

ループをクローズ

パブリッシュ・

サブ

スクライブの抽象化

宣言型

豊富な

サブスクリプション

・

セマンティクス

パターン照合

- 時間

- チャネル

コンテキスト

強化

分析ビュー

例外アラート

統合された

アクション

EDAによって、ビジネス・プロセスの最適化の監視、分析、操作におけるリアルタイムのイベント処理を実現

　

アップグレード・パス

10.1.3から11gへのアップグレード・パス

11gプロジェクト10.1.3 ESBまたはBPELプロジェクト

Oracle JDeveloperまたはコマンドライン

11g SOA Suiteサーバー

3. 配置

2. 保存1. 起動

Oracle JDeveloperまたはコマンドラインでの透過的な

プロジェクト・アップグレード

　

その他の新機能

顧客からのフィードバックに基づく何百もの新機能を追加

"プラットフォームだけの話ではありません"

Oracle ESBメディエータの概要

• SOA用のサービス仲介インフラストラクチャ

中間サービス層におけるプロバイダ変更の影響を軽減

• 機能およびパターン

MEP：同期/非同期リクエストおよびレスポンス、ストア・アンド・フォワード、イベント

保護、評価、フィルタ、変換/拡充、動的ルーティング

例外処理：自動リトライ、一括再送信

動的/静的なコード翻訳：DVM、System XREF

SOAコンポジット（SCA）メディエータ

サービス・

プロバイダ

JMS、MQ、

DB、FTP、ファイル …

バインディング

バインディング

[その他のプロトコル]

[SOAP] [EDN]

[SOAP]

ルート

Xform

フィル

タ

評価

保護

ロジカル・パイプライン

イベント

バインディング

サービス・

インフラストラクチャ

サービス利用者

JCAアダプタ

BAM AS11gR1更新情報J2EE EnterpriseLink

WebサービスAPIWSILおよび動的WSDL

Oracle Data Integrator（Sunopsis）統合

挿入、更新、削除

読込みおよび検索

バッチ処理およびトランザクション

SOA統合用のBAMアダプタ

BPEL-BAMセンサー

BPELパートナー・リンク

ビジネス・イベント

ESBパイプライン・インターセプタ

JMSとの直接接続

キューおよびトピック

バッチ処理およびトランザクション

ICommand

ActiveDataのプッシュおよびポーリング

メッセージ・フレームワーク

ActiveDataCache

ReportCache

ReportServer

BAM DataControl

J2EE BAM Webアプリケーション

ActiveViewer

ActiveStudio

Architect

Administrator

アラート

ReportServer40以上のビュー・タイプ

堅牢なActiveDataチャネル

レポートのロード時間の短縮

オンライン・ヘルプ

ADFのActiveDataBAM DataControl

デザインタイムのフラットな問合せおよび階層問合せのウィザード

プッシュ、ポーリング、ページングのランタイム・サポート

ADFパフォーマンス

ActiveDataService

アクティブなADF表

アクティブ・グラフ/ゲージ

アクティブ・マップ

J2EE BAM ServerActiveDataCache

ReportCache

EventEngine通知サービス

Webサービスの起動（BPEL）

Oracle Data Integratorシナリオの起動

全サービスでの高可用性の実現

JPSセキュリティ

EM統合

構成

監視

フレームワーク

OHSサポートつきのOC4J非同期サーブレット

i18nおよびl10nの完全サポート

10.1.3からの自動アップグレード

2,100以上のユニット・テスト

Webアプリケーション向けセレニウム・テスト

• Oracle Universal Installer

• エラー・メッセージ

Oracle B2B機能

コア・プラットフォームの統合

B2Bランタイム –J2EEコンポーネント

MDSの統合 –B2Bメタデータ

RCU –統合

MaD統合

JMX -MBeanのサポート

SOAメッシュ統合

新しいプロトコルのサポート

医療関連標準のサポート

ebXML CPP/CPAのインポート/エクスポート

ユーザー・インタフェースの拡充

パートナー・セルフ・サービス

パートナー固有のレポート作成

B2Bドキュメント・エディタ –EDI X12、

EDIFACT、HL7、HIPAA、VICS、RN、

VDA、Odetteの全バージョンに対応

ADF/DHTMLベースのUIフレームワーク

プロトコル・ベースのメタデータ管理

セキュリティ統合

S/MIME、XML Dsig、XML Encrypt、Zlib圧縮を可能にするOracle Security Developer Tools統合

Common Storeでのパートナー認証

SSOサポート

アプリケーション・サーバー上の

セキュリティ・ストアのB2Bユーザー

–LDAP、VDなど

ロール・ベースのユーザー認可

Oracle E-Business Suiteの統合

XML Gateway属性のサポート

E-Commerce Gateway属性のサポート

XML/E-Commerce Gatewayに対する

完全な機能サポート

OAG標準サポートの拡張

取引先パートナー（TP）管理

パートナー・クローニング

契約の自動生成

パートナー固有のドキュメント定義

パートナー固有のメッセージ/ACK

処理

ドキュメントの自動リトライ

ドキュメントの再送信

大容量ドキュメントのサポート

取引先パートナーのメトリック

Human Workflowの新機能ADFベースのタスク・フォーム

• RCFコンポーネントを使用した、洗練されたタスク表示フォーム

• 複数ページのフォームを使用できるタスク・フロー

新しい標準AJAX Worklistアプリケーション

• ADFリッチ・クライアント・フレームワークを基盤として使用

• ユーザビリティの大幅強化

MS Office/Excelとの統合

• Microsoft用のOracle FDIプラグインによる統合

• Excelからのワークフローの起動

• ExcelからのWorklistタスクへのアクセス

セキュリティの強化

• JPSおよびOVD（ユーザー/グループ属性の複数ソース）の

サポート - 企業ディレクトリとは別にHWFユーザーおよび

ロールの管理が可能

• 証明書を利用したデジタル署名タスク・コンテンツ

• より詳細なアクセス・レベル・ポリシー（タスクの各パートで

閲覧および実行が可能なユーザーの定義など）

状態ベースのWFルーティング

• ビジネス・ルールを使用して複雑なタスク・ルーティング・

シナリオを定義する機能を追加（以前のバージョンでは

BPELまたはカスタム・コードを使用）

タスク・サービスの強化

• To-Doタスクのサポート

• サブ・タスクのサポート

管理および監視の改善

• BPEL、メディエータ、ワークフローでのエンド・ツー・エンドの

インスタンス追跡

• Oracle Enterprise Managerでのエンジンの構成および監視

通知およびメッセージ

• 複数チャネル、複数デバイスのサポート：メッセージ・サービス

との統合による電子メールやSMSなどのサポートの実現

• 自動返信、不正な形式の応答、スパムなどの検出

レポート

• タスクの生産性および担当者の時間配分に関する新しい

レポート

Business Rulesの新機能

作成：ユーザビリティの強化

• 意思決定表

• Oracle JDeveloperと統合されたルール作成

• 一般シナリオのユーザー・エクスペリエンスの簡易化（シンプル・モード対アドバンスト・モード）

• 条件のネスト

• 複雑なアクション

• RL機能構築用エディタ

意思決定サービス

• BPELユーザーへの簡易化されたエクスペリエンスの提供

• XMLに加え、プリミティブ型のサポートを追加

• サービス・エディタ –入力、出力、ルール・セット

などの指定

リポジトリ

• ルール・リポジトリとしてのMDS

• ルールのアクティブ化/非アクティブ化

• ルールの有効期間

ユーザー・メッセージ・サービス（UMS）

• SOA顧客に革新的なメッセージ・サービスを

迅速に提供

• カスタム・アラート

• 複数の配信タイプによるインタラクション

• 複数チャネルを介したメッセージ送受信の

サポート

• SMS、IM、電子メール、音声

• SOAによるコンポジション機能

• BPELプロセスからの通知の送信

• ユーザーに割り当てられたタスクに関するメッセージの送受信

Oracle SOA Suite 11g：SOAサービス・プラットフォーム

SCAを活用した業界初の完全なサービス・プラットフォームを

提供

• 単一配置ユニット（SCAコンポジット）

• 単一のデザインタイム環境

• 単一のランタイム

• 単一の監視コンソール

• サービス指向とイベント処理との調整

シームレスなアップグレード・パスによる10gからの自然な進化

顧客からのフィードバックに基づく何百もの新機能の追加

詳細

• ホワイト・ペーパー

• Webcast• 購入者ガイド

• アナリスト・レポート

• ケース・スタディ

• ポッドキャスト

• 技術情報およびフォーラム

www.oracle.com/soa

• www.oracle.com/technology/products/middleware/index.html