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Peer-to-Peer 指向 ナレッジマネジメントシステム についての考察 *久野 敬之 飯島 淳一 経営情報学会 2002年度 春季全国研究発表大会 東京工業大学 大学院 社会理工学研究科 経営工学専攻

Peer-to-Peer 指向 ナレッジマネジメントシステム についての考察 · ナレッジマネジメントシステムの提案 4. Peer-to-Peer指向 ナレッジマネジメントシステムの提案

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Peer-to-Peer 指向ナレッジマネジメントシステム

についての考察

*久野 敬之

飯島 淳一

経営情報学会 2002年度 春季全国研究発表大会

東京工業大学 大学院 社会理工学研究科 経営工学専攻

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研究背景

• 1999年の音楽ファイル交換用アプリケーション 「ナプスター」登場以来、Peer-to-Peerが注目を集めている

• 既存のナレッジマネジメントシステムは、問題点を抱えている– 導入しても、効果的に活用されない

– 日々生産される書類の有効活用が求められている

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本研究の目的

• 既存のナレッジマネジメント・システムの問題点を改善した、新たな情報システムの構築を目指す

• その際、次の二つの技術を適用する– Peer-to-Peer– 情報マイニング

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発表内容

2. Peer-to-Peer2. Peer-to-Peer 3. ナレッジ・マネジメント3. ナレッジ・マネジメント

4. Peer-to-Peer指向ナレッジマネジメントシステムの提案

4. Peer-to-Peer指向ナレッジマネジメントシステムの提案

5. プロトタイプの実装と適用5. プロトタイプの実装と適用

6. まとめ6. まとめ

1.はじめに1.はじめに

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発表内容

2. Peer-to-Peer2. Peer-to-Peer 3. ナレッジ・マネジメント3. ナレッジ・マネジメント

4. Peer-to-Peer指向ナレッジマネジメントシステムの提案

4. Peer-to-Peer指向ナレッジマネジメントシステムの提案

5. プロトタイプの実装と適用5. プロトタイプの実装と適用

6. まとめ6. まとめ

1.はじめに1.はじめに

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Peer-to-Peer とは

• 元来の定義:– ネットワークに接続された複数のコンピューター

のうち,任意の 1 対 1 が対等な接続状態にあること

– また,それを利用した技術やアプリケーション-ソフトウエア

処理能力やファイル等、ネットワーク上の情報資源を

対等な立場で共有する

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Peer-to-Peer の歴史1990 インターネット商用利用開始(米国)

1991 WWW公開

1993 Mosaic公開

1995 OS Windows95発売

1996 インスタントメッセージソフト ICQ 公開

グループウェアソフト Hotline 公開

1999 音楽ファイルMP3交換用ソフト Napster 公開

  地球外生物探索分散コンピューティングソフトSETI@home公開

情報匿名発信ソフト Freenet 公開

2000 完全分散型ファイル共有ソフト Gnutella 公開

映画ファイル共有ソフト Scour 公開

P2Pコラボレーションソフト Groove 公開

2001 Sun Microsystems P2P インフラ JXTA公開

Intel P2P Working Group発足

Microsoft .Net始動

1990 インターネット商用利用開始(米国)

1991 WWW公開

1993 Mosaic公開

1995 OS Windows95発売

1996 インスタントメッセージソフト ICQ 公開

グループウェアソフト Hotline 公開

1999 音楽ファイルMP3交換用ソフト Napster 公開

  地球外生物探索分散コンピューティングソフトSETI@home公開

情報匿名発信ソフト Freenet 公開

2000 完全分散型ファイル共有ソフト Gnutella 公開

映画ファイル共有ソフト Scour 公開

P2Pコラボレーションソフト Groove 公開

2001 Sun Microsystems P2P インフラ JXTA公開

Intel P2P Working Group発足

Microsoft .Net始動

u 1999年以降、新たな意味合いで Peer-to-Peer が使われ始めた

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Hybrid型 Pure型データベースの利用 ○ △ ×データのタイムラグ △ ○ ○データの不変性 ○ × ×検索場所 サーバー サーバー サーバント検索レスポンス ○ ○ △トラフィックの集中 集中 分散 分散サーバー投資 大 小 ×代表例 WWW Napster Gnutella

概念図

C/SPeer-to-Peer

C/S と P2P の主な特徴

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Peer-to-Peer が注目を集める背景

• 通信帯域の向上• パーソナル・コンピューターの性能の向上

• ブローカー・レスであること• Person to Person のやり取りが可能

• 流動的なネットワークが形成

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現在の代表的なPeer-to-Peerの定義

• ネットワークはピア間のデータやメッセージのリアルタイムなやり取りを促進する

• ピアはサーバント(サーバ+クライアント)として機能する

• ネットワーク内の主要なコンテンツはピアによって提供される

• ネットワークは制御と自律をピアに与える• ネットワークはピアが常時接続でない場合や固定

IPを持たない場合も適応させる。

– Discovering P2P,Michael Miller,2001

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Peer-to-Peerの事例

• ファイルシェアリング :Napster、Gnutella• コラボレーション :Groove• 分散コンピューティング :SETI@home• エッジ・サービス :Rumor、Akamai• エージェント・サービス :Consilient

出展:Peer-To-Peer Working Group, http://www.p2pwg.org/

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発表内容

2. Peer-to-Peer2. Peer-to-Peer 3. ナレッジ・マネジメント3. ナレッジ・マネジメント

4. Peer-to-Peer指向ナレッジマネジメントシステムの提案

4. Peer-to-Peer指向ナレッジマネジメントシステムの提案

5. プロトタイプの実装と適用5. プロトタイプの実装と適用

6. まとめ6. まとめ

1.はじめに1.はじめに

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ナレッジマネジメント(KM)の定義

• 組織の潜在知力を把握し、競争優位性との関係を明らかにし、

• それらを駆動させる組織をデザインしそして、

• 知力を支援・強化するような情報・知識環境を形成することである。

– 野中郁次郎,紺野登,「知識経営のすすめ」,1999

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従来型KM システム の問題点

• 既存のナレッジマネジメントシステム– ドキュメント管理システム、グループウェア等か

ら構成される。

• 問題点– 「導入したが面倒で誰も入力しない」

– 「情報が膨大すぎて何がどこにあるのか分からない」

– 「情報のアップデートや管理に手間がかかる」

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KMシステムに求められる機能

• 適切な人を探し出す• 効果的な対話が行われる場所を提供する

• バリューの高い情報にアクセス出来る

人場文書

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発表内容

2. Peer-to-Peer2. Peer-to-Peer 3. ナレッジ・マネジメント3. ナレッジ・マネジメント

4. Peer-to-Peer指向ナレッジマネジメントシステムの提案

4. Peer-to-Peer指向ナレッジマネジメントシステムの提案

5. プロトタイプの実装と適用5. プロトタイプの実装と適用

6. まとめ6. まとめ

1.はじめに1.はじめに

Page 17: Peer-to-Peer 指向 ナレッジマネジメントシステム についての考察 · ナレッジマネジメントシステムの提案 4. Peer-to-Peer指向 ナレッジマネジメントシステムの提案

理想的KMシステム 概念図

誰に聞くのが   最適なのか?

対話

発見

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提案するシステムの二つのフェーズ

• 知識分野同定フェーズ– ユーザーが日常的作業で生産する書類から、そ

の人の持つ知識分野・方向性を同定する

• 回答者候補探索・対話フェーズ– 質問に対する回答者候補を探索し、

その後、質問者と回答者の間に対話の場を提供する

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知識

通常業務中に生産された書類

各個人の持つ知識の分野・方向性を同定

知識分野測定フェーズ

報告書、提案書 etc.

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知識

通常業務中に生産された書類

各個人の持つ知識の分野・方向性を同定

知識分野測定フェーズ

報告書、提案書 etc.

情報マイニング技術の適応

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情報マイニング

文書

単語 1 単語 2 単語 n・・・・

Stop Words:頻繁に登場する単語

EX) です、ます、申します、

Stop Words:Stop Words:頻繁に登場する単語

EX) です、ます、申します、

Windows

Microsoft

Bill Gates

disease

doctor

medicine

Windows

MicrosoftBill Gatesdisease

doctor

medicine

共起性

自然言語処理

ニューロ自動学習

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概念検索機能

質問文

概念検索の結果えられる文書群

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各個人の持つ知識の分野・方向性

質問者

回答候補者

回答者候補探索・対話フェーズ

質問文

回答者候補探索

結果

依頼

対話

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回答候補者

各個人の持つ知識の分野・方向性

質問者

回答者候補探索・対話フェーズ

質問文

回答者候補探索

結果

依頼

対話

情報マイニング技術

インスタント・メッセージ

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質問の場

• 直接対話• 電話

• 質問状(紙媒体)• E-mail• 電子掲示板(BBS)• ML(mailing list)• Webベース質問箱• インスタントメッセージ

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マッピング

回答が早い回答が遅い

1対1

1対多

メール

電話

BBS 対話

ML

質問状

インスタントメッセージ

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インスタントメッセージの特徴

• 回答の迅速性• 1対1、1対多、多対多の全ての形態に対応

できる。

コンピューター上で実現されるコミュニケーション手段としては、実世界の対話に近い特徴を持つ

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システム概要

• ユーザーに特別な作業を要求しないナレッジマネジメント・システム

• 質問回答者として適切な人を自動的に見つけ出せる– 日常的に生産される書類から、その書類作成者の持つ知識の分野、方向性を測る

– この情報と質問文から、誰が質問回答者として適切かを決定する

• 自然な形での対話の場を提供– システム内での質問・回答の対話の場として、インスタントメッセージを活用する

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発表内容

2. Peer-to-Peer2. Peer-to-Peer 3. ナレッジ・マネジメント3. ナレッジ・マネジメント

4. Peer-to-Peer指向ナレッジマネジメントシステムの提案

4. Peer-to-Peer指向ナレッジマネジメントシステムの提案

5. プロトタイプの実装と適用5. プロトタイプの実装と適用

6. まとめ6. まとめ

1.はじめに1.はじめに

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回答者候補探索・対話フェーズ

書類から知識を  登録   

Peer-to-Peer指向KMシステム 全体像

各個人の持つ知識の分野・方向性

質問者

回答候補者

質問文

回答者候補探索

結果

依頼

対話

知識分野測定フェーズ

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PC内のディレクトリからファイルをドラック&ドロップ

情報マイニングツールに登録するためのフォーマットにする

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インスタント・メッセージ部

質問内容

問い合わせ文

問い合わせ結果

現在接続しているユーザー情報

質問者への    回答内容

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問い合わせ内容

サーバーから返ってきた検索結果

起動時

質問時

結果取得時

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インスタント・メッセージ部

質問内容

問い合わせ文

問い合わせ結果

現在接続しているユーザー情報

質問者への    回答内容

Page 35: Peer-to-Peer 指向 ナレッジマネジメントシステム についての考察 · ナレッジマネジメントシステムの提案 4. Peer-to-Peer指向 ナレッジマネジメントシステムの提案

サーバ側

クライアント側クライアント側

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考察

• 本システムはユーザーに対し、特別な作業を要求しないので、負担が低い

• ナレッジマネジメントにこのような形で情報マイニング技術を活用することは有用である。

• Peer-to-Peer型アーキテクチャの採用は、Person-to-Personのやり取りを促す

• 本システムは、個人が持つ意見・興味分野の把握・管理を可能とする

• 回答者のモチベーションなど、本システムが有効活用されるためには幾つかの問題点が存在する

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既存KMツールの問題点に対して

• 導入したが面倒で誰も入力しない

• 情報が膨大すぎて何がどこにあるのか分からない

• 情報のアップデートや管理に手間がかかる

• 特別な入力作業を要求しない

• 情報を探索するのではなく、人を探索している

• 日常的に生産される書類を、情報マイニングツールを用いて自動的に管理出来る

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必要機能に対して

• 適切な人を探し出す• 効果的な対話が行われる場所を提供する。• バリューの高い情報にアクセス出来る

• 書類を情報マイニングツールで処理することにより実現

• 実世界での対話に最も近いインスタントメッセージの利用により実現

• 適切な人へのアクセスが可能

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発表内容

2. Peer-to-Peer2. Peer-to-Peer 3. ナレッジ・マネジメント3. ナレッジ・マネジメント

4. Peer-to-Peer指向ナレッジマネジメントシステムの提案

4. Peer-to-Peer指向ナレッジマネジメントシステムの提案

5. プロトタイプの実装と適用5. プロトタイプの実装と適用

6. まとめ6. まとめ

1.はじめに1.はじめに

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結論

• 既存KMシステムの持つ問題点を克服した、新しいスタイルのPeer-to-Peer指向KMシステムを提案した。

• そのプロトタイプを情報マイニング技術とインスタント・メッセージ技術を用いて実装した。

• ナレッジマネジメント・システム構築における、ハイブリッド型Peer-to-Peer アーキテクチャ採用の利点を明らかにした。

• 企業内での、新たな知識管理・利用の手法を提案できた。

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今後の課題

• システム全体の自動化– 現在、知識登録が手動処理となっている

• 回答者候補探索処理についての考察– 選択手法の見直し

– 情報マイニングツールが持つ知識の見直し

• 音声チャット、TV会議等、新技術の採用

• 実際の職場内での適用実験– 回答にたいするインセンティブ

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質疑応答