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Pentaho データ統合管理者ガイド 4.1 Pentaho データ統合管理者ガイド 4.1 株式会社 KSK ソリューションズ

Pentaho データ統合管理者ガイド 483f%81%5b%83%5e%93%9d%8d%87%8a… · Pentaho データ統合管理者ガイド4.1 ~ 1 ~ ©株式会社KSK ソリューションズ イントロダクション

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Pentaho データ統合管理者ガイド 4.1

Pentaho データ統合管理者ガイド 4.1

株式会社 KSK ソリューションズ

Pentaho データ統合管理者ガイド 4.1

~ i ~

目次 Pentaho データ統合管理者ガイド 4.1 ....................................................................................................... 1

イントロダクション ................................................................................................................................... 1

JDBC ドライバの追加 ................................................................................................................................ 1

Pentaho エンタープライズコンソールの PDI 機能 ................................................................................... 1

データインテグレーションサーバーへ接続 ........................................................................................... 2

現在のアクティビティと警告をモニタリング ....................................................................................... 2

PDI ジョブとトランスフォーメーションの登録 .................................................................................... 2

Pentaho エンタープライズリポジトリからジョブとトランスフォーメーションを登録 .................. 3

データベースリポジトリからトランスフォーメーションとジョブを登録 ........................................ 3

ファイルシステムからトランスフォーメーションとジョブを登録 ................................................... 4

ジョブとトランスフォーメーションをモニタリング ............................................................................ 4

ジョブとトランスフォーメーションのパフォーマンス傾向をモニタリング .................................... 5

エンタープライズエディションキーのインストールとアップデート ...................................................... 7

Appendix: コマンドラインからライセンスをインストール .................................................................. 8

Windows でエンタープライズエディションキーをインストール (CLI) ........................................... 8

Linux でエンタープライズエディションキーをインストール (CLI) ................................................. 8

セキュリティーと権限の設定 .................................................................................................................... 9

Pentaho エンタープライズコンソールの認証情報(Admin)を変更 ........................................................ 9

Pentaho エンタープライズリポジトリーでユーザーとロールを管理 ................................................... 9

ユーザーを追加 ................................................................................................................................. 10

ユーザー情報を編集 ........................................................................................................................... 11

ユーザーを削除 .................................................................................................................................. 11

ロールを追加 ..................................................................................................................................... 12

ロールを編集 ..................................................................................................................................... 12

ロールを削除 ..................................................................................................................................... 12

ロールをユーザーに割り当て ........................................................................................................... 13

Admin ロールを変更 ......................................................................................................................... 13

Pentaho エンタープライズリポジトリーで権限付与 .......................................................................... 14

権限設定 ............................................................................................................................................ 16

Pentaho エンタープライズリポジトリーでシステムロールを有効化 ............................................. 16

Pentaho データインテグレーションサーバーに LDAP を設定 ........................................................... 17

スレーブサーバーを設定 .......................................................................................................................... 17

Carte をスレーブインスタンスに設定 ................................................................................................. 17

Carte サーバーでスケジュールされたジョブをリモート実行 ............................................................. 18

PDI の使用するポート番号 ...................................................................................................................... 20

ポート番号の変更方法 .......................................................................................................................... 20

ログの有効化 ............................................................................................................................................ 21

DI サーバーURL を変更 ............................................................................................................................ 22

エンタープライズリポジトリをバックアップ ......................................................................................... 22

アクションシーケンスで PDI データソースを使用 ................................................................................. 22

ジョブとトランスフォーメーションの結果をモニタリング ................................................................... 23

slave-server-config.xml ......................................................................................................................... 24

Troubleshooting ........................................................................................................................................ 24

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DI サーバー、エンタープライズコンソール、Carte のデフォルトログイン情報 ............................... 24

DIサーバーでスケジュールされたジョブがリモートのCarteサーバーのトランスフォーメーションを

実行出来ない ........................................................................................................................................ 24

Pentaho データ統合管理者ガイド 4.1

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イントロダクション

本ドキュメントにはPentahoデータインテグレーション(PDI) 4.1サーバーの設定や管理のインストラクショ

ンが記載されています。インストレーションに関しては Pentaho データインテグレーションインストレーシ

ョンガイドを参照してください。

JDBC ドライバの追加

注意: バージョン 4 以前の JDBC ドライバは Java 6 と互換性が無い可能性があります。ドライバのダウンロ

ードを行う前にはご使用のデータベースのベンダーより発行されたリリースノートで互換性を確認してくだ

さい。

注意: Microsoft SQL Server のユーザーはベンダーにサポートされていない JTDS ドライバをよく使用

しますが、MSSQL データソースを使用する場合は正しいドライバがインストールされている事をご確

認ください。

Pentaho サーバーやクライアントツールにデータソースを追加する前には必ず適切な JDBC ドライバ(JAR)

を正しい場所にインストールしてください。新たなデータベースを使用する場合はベンダーより提供された

最新バージョンの JDBC を取得し以下のロケーションにインストールして下さい。

注意: ドライバをインストールする前には同じベンダーから提供された異なったバージョンのドライバがデ

ィレクトリに存在しない事を確認してください。 もしそういったドライバが存在する場合は問題回避の

為にバックアップをとりディレクトリから削除してください。 この問題は Pentaho solution repository

に使用しているデータベースと追加するデータソースが同じデータベースの時によく見受けられる問

題です。 処理の手順に疑問のある場合は Pentaho サポートに確認してください。

・BI サーバー: /pentaho/server/biserver-ee/tomcat/lib/

・データインテグレーションサーバー: /pentaho/server/data-integration-server/tomcat/lib/

・BI サーバーとデータインテグレーションサーバー: /pentaho/server/enterprise-console/jdbc/

・データインテグレーションクライアント: /pentaho/design-tools/data-integration/libext/JDBC/

・レポートデザイナー: /pentaho/design-tools/report-designer/lib/jdbc/

・スキーマワークベンチ: /pentaho/design-tools/schema-workbench/drivers/

・アグリゲーションデザイナー: /pentaho/design-tools/agg-designer/drivers/

・メタデータエディター: /pentaho/design-tools/metadata-editor/libext/JDBC/

注意: BI サーバーまたは DI サーバーに新たなドライバをインストールした時はドライバをロードする為に、

すべてのサーバー(BI サーバー、DI サーバー、Pentaho エンタープライズコンソール)を再起動してください。

Pentaho エンタープライズコンソールの PDI 機能

Pentaho エンタープライズコンソールの PDI 機能を使用するとデータインテグレーションサーバーをリモー

トでモニタリングする事が可能となります。また、ジョブやトランスフォーメーションを登録してパフォー

マンスの動向、実行ヒストリー、エラーログなどより詳細な情報をモニタリングする事も出来ます。

重要: ジョブやトランスフォーメーションのモニタリングを行う前には Pentaho データインテグレーション

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の『ログ』と『モニタリング』の設定を行わなければなりません。ログの有効化をご覧ください。

ジョブやトランスフォーメーションをモニタリングするには少なくとも以下のどちらかを行う必要がありま

す。:

・モニタリングを行うデータインテグレーションサーバーへの接続を設定

・詳細をモニタリングしたいジョブまたはトランスフォーメーションを登録

データインテグレーションサーバーへ接続

Pentaho エンタープライズコンソールとリンクするようにデータインテグレーションサーバーを登録する必

要があります。登録が完了するとデータインテグレーションサーバーで処理されるジョブやトランスフォー

メーションを Pentaho エンタープライズコンソールの PDI ダッシュボードからモニタリングする事が出来る

ようになります。

以下の手順でデータインテグレーションサーバーを登録してください。:

1.データインテグレーションサーバーがアクティブである事を確認します。

2.Pentaho エンタープライズコンソールのホームページでデータ統合をクリックします。

3. をクリックし Carte 設定ダイアログを開きます。

4.Carte 設定ダイアログでデータインテグレーションサーバーURL (例: http://localhost:9080/pentaho-di/)、

サーバーユーザー名、パスワードを入力します。

注意: Pentaho エンタープライズコンソールから Carte サーバーに接続する事も出来ます。

(例: http://localhost:80/kettle/).

5.OK をクリックして設定を終了するとデータインテグレーションサーバーへの接続が成功したというメ

ッセージが表示されます。エラーメッセージが表示された場合はデータインテグレーションサーバーはアク

ティブか、入力した情報が正しいか確認を行って下さい。

現在のアクティビティと警告をモニタリング

データインテグレーションまたは Carte サーバーがアクティブであり、ジョブとトランスフォーメーション

が登録されていれば PDI ダッシュボードの現在のアクティビティチャートには waiting、running、または

paused ステータスのジョブとトランスフォーメーションの総数が表示されます。また登録されたジョブとト

ランスフォーメーションに関する警告リストも表示されます。警告リストではジョブやトランスフォーメー

ションの実行時間が長すぎないか、短すぎないか、またはエラーが発生していないか確認するのに便利です。

再更新をクリックしダッシュボードをアップデートしてください。ヒストリーリストボックスを使用しジョ

ブとトランスフォーメーションのパフォーマンスヒストリー(すべて)を確認してください。

PDI ジョブとトランスフォーメーションの登録

Pentaho エンタープライズコンソールでエンタープライズまたはデータベースリポジトリに格納されたジョ

ブやトランスフォーメーションを登録する事が出来ます。ジョブやトランスフォーメーションを登録する事

でログの履歴やパフォーマンスの傾向など新たな追加情報を得る事が出来ます。

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Pentaho エンタープライズリポジトリからジョブとトランスフォーメーショ

ンを登録

データベースリポジトリのジョブとトランスフォーメーションを登録するにはデータベース接続を定義して

レポジトリに接続する必要があります。

1.データインテグレーションサーバーがアクティブである事を確認します。

2.Pentaho エンタープライズコンソールでデータ統合タブをクリックします。

3. (登録)をクリックし、ジョブとトランスフォーメーションの登録ページを表示します。

4.ジョブとトランスフォーメーションの登録ページでリポジトリの横のプラスボタン(+)をクリックします。

リポジトリ接続ダイアログボックスが表示されます。

5.必要なリポジトリの情報を入力し OK をクリックします。

注意: リポジトリ接続ダイアログボックスではすべての項目に入力しなければいけません。ポート番号は有

効な物を指定してください。

6.作成したリポジトリを選択し参照…ボタンをクリックしてください。データベースリポジトリへの接続

に成功するとリポジトリ内のすべてのジョブとトランスフォーメーションが表示されます。

7.モニタリングしたいジョブまたはトランスフォーメーションを選択し、登録をクリックしてください。

注意: 複数のジョブとトランスフォーメーションを選択する場合は CTRL+ CLICK を使用してください。

選択したジョブとトランスフォーメーションは登録済リストボックスに表示されます。以前に登録されてい

たジョブとトランスフォーメーションは表示されません。

データベースリポジトリからトランスフォーメーションとジョブを登録

Kettle データベースリポジトリに接続するにはデータベース接続を定義してレポジトリに接続する必要があ

ります。

Pentaho データ統合管理者ガイド 4.1

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警告:

データベース接続エラーを防ぐ為に正しいデータベース接続情報を持っている事を確認してください。デー

タベースベンダーにもよりますが誤った情報を入力した為に結果に原因不明なエラーメッセージが出力され

る場合もあります。

1.リポジトリがアクティブである事を確認します。

2.Pentaho エンタープライズコンソールでデータ統合タブをクリックします。

3. (登録) をクリックし、ジョブとトランスフォーメーションの登録ページを表示します。

4.ジョブとトランスフォーメーションの登録ページでリポジトリの横のプラスボタン(+)をクリックします。

リポジトリ接続ダイアログボックスが表示されます。

5.Kettle リポジトリのラジオボタンをクリックします。

6.必要なリポジトリの情報を入力し OK をクリックします。

注意: リポジトリ接続ダイアログボックスではすべての項目に入力しなければいけません。また、ポート番

号には有効な値を指定してください。

7.作成したリポジトリを選択し参照…ボタンをクリックしてください。データベースリポジトリへの接続

に成功するとリポジトリ内のすべてのジョブとトランスフォーメーションが表示されます。

8.モニタリングしたいジョブまたはトランスフォーメーションを選択し、登録をクリックしてください。

注意: 複数のジョブとトランスフォーメーションを選択する場合は CTRL+ CLICK を使用してください。

選択したジョブとトランスフォーメーションは登録済リストボックスに表示されます。

ファイルシステムからトランスフォーメーションとジョブを登録

ファイルシステムのジョブとトランスフォーメーションを見るまたは登録するにはそれらのファイルを参照

する必要があります。

1.Pentaho エンタープライズコンソールでデータ統合タブをクリックします。

2. (登録) をクリックし、ジョブとトランスフォーメーションの登録ページを表示します。

3.ファイルテキストボックスにジョブまたはトランスフォーメーションファイルのパスを入力するか参照

ボタンからファイルを選択してください。

4.登録ボタンを押すと選択したジョブまたはトランスフォーメーションが登録済リストボックスに表示さ

れます。

ジョブとトランスフォーメーションをモニタリング

Pentaho エンタープライズコンソールから PDI に関連したすべてのジョブとトランスフォーメーションのス

テータスをモニタリングする事が出来ます。コンソールでデータ統合タブをクリックし、 (ステータス監視)

をクリックすると Carte サーバーでアクティブなジョブとトランスフォーメーションが表示されます。ここ

ではすべての登録済ジョブとトランスフォーメーションと Carte 再起動後に実行された実行されたジョブと

トランスフォーメーションが表示されます。また、登録済みだが Carte 再起動後には実行されていないジョ

ブとトランスフォーメーションは unpublished のステータスでリストに表示されます。指定されていればラ

Pentaho データ統合管理者ガイド 4.1

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ンタイムしきい値 (警告 Min と警告 Max)も表示されます。

ここではサーバー再起動後に送られたジョブとトランスフォーメーションの開始 、中断 、停止 を行う

事が出来ます。必要に応じて (再読込)をクリックしジョブとトランスフォーメーションのリストのリフレ

ッシュを行ってください。

ジョブとトランスフォーメーションのパフォーマンス傾向をモニタリング

Pentaho エンタープライズコンソールの PDI 機能であるジョブとトランスフォーメーションの詳細ページで

はパフォーマンス傾向の確認、警告しきい値の設定、結果の表示を Occurrence または Date で指定する事が

出来ます。さらに、ジョブやトランスフォーメーションのログファイル(データインテグレーションサーバー

またはCarteで実行の場合)やステップメトリック(データインテグレーションサーバーまたはCarteで実行の

場合)なども確認する事が出来ます。

ジョブとトランスフォーメーションの詳細ページにはまずコンソールのデータ統合タブを選択し、 (ステー

タス監視)をクリックしてステータス監視ページを開いてください。リストのジョブまたはトランスフォーメ

ーションをダブルクリックするとアクティビティ詳細ページが表示されます。詳細ページで利用できる情報

は Spoon のトランスフォーメーション設定ダイアログボックスで設定された内容により異なります。詳しく

は Pentaho データインテグレーションユーザーガイドをご覧ください。

Step Metricsはステップごとに何行の処理(read, written, input, output)を行ったかのメトリックを表示します。

Performance Trend のチャートは時間ごとのジョブやトランスフォーメーションのパフォーマンスを表示

します。データベースログを設定した登録済ジョブとトランスフフォーメーションの為に Performance

history が表示されます。

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注意: Performance Trend は Spoon でトランスフォーメーションのログをデータベースに出力する様に設定

している場合のみ見る事が出来ます。詳しくは Pentaho データインテグレーションユーザーガイドをご覧く

ださい。

Alert Threshold を設定するにはランタイムデュレーションに秒数を入力します。Applyボタンを押して変更を適用

するとチャートに minimum duration と maximum durationを表す線が表示されます。これらの値はステータス監視

ページの警告メッセージを表示するのにも使用されます。Performance Trendチャートの表示形式には occurrence

または Dateを選択する事が出来ます。これらのチャートタイプにはフィルターを適用して結果を絞り込む事も出来ま

す。Applyボタンをクリックして変更を反映してください。

Carte Logはトランスフォーメーションの実行に関するログを表示します。

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Execution History では以前の実行のログが確認出来るのでエラーのトラブルシューティングに非常に便利です。

以下の画像ではトランスフォーメーションは複数回実行されており、ユーザーは4度目の実行時を選択して詳細を表

示しようとしています。

注意: Execution Historyは Spoon でトランスフォーメーションのログをデータベースに出力する様に設定し

ている場合のみ見る事が出来ます。(LOG_FIELD table). 詳しくは Pentaho データインテグレーションユーザ

ーガイドをご覧ください。

エンタープライズエディションキーのインストールとアップデート

Pentaho エンタープライズエディションキーをインストールする必要があります。インストールするキーで

Pentaho エンタープライズコンソールのレイアウトと性能、BI サーバーと DI サーバーの機能が決まります。

以下のインストラクションに従って Pentaho エンタープライズコンソールからエンタープライズエディショ

ンキーのインストール、アップデート、削除を行ってください。コマンドラインのツールを使用する場合は

Appendix:コマンドラインからライセンスをインストールをご覧ください。

注意: Pentahoエンタープライズコンソールが BIサーバーや DIサーバーと異なったマシンで動いている場合

はライセンスファイルのインストールやアップデートに Pentaho エンタープライズコンソールは使用出来な

いのでコマンドラインツールを使用する必要があります。

1.Web ブラウザから http://server-hostname:8088 にアクセスし Pentaho エンタープライズコンソールにロ

グインします。server-hostname は BI サーバーまたは DI サーバーのホスト名か IP アドレスです。

2.サブスクリプションの+ (plus)ボタンをクリックしサブスクリプション追加ダイアログを表示します。

3.参照…ボタンから保存されたライセンスファイルを指定して開きます。

注意: ライセンスファイルはバイナリーファイルなのでテキストエディタで開かないでください。ASCII で保

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存されるとファイルは壊れてしまいます。

4.OK をクリックするとサブスクリプションリストにインストールしたライセンスファイルが表示されま

す。

Appendix: コマンドラインからライセンスをインストール

Pentahoエンタープライズコンソールを使用するのが最も早く、簡単なライセンスのインストール方法でPDI

や BI サーバーを管理するのにも非常に便利ですが環境によってはコンソールのインストールや使用が出来

ない場合もあります。この appendix ではコマンドラインインターフェース(CLI)を使用したインストラクシ

ョンを紹介します。

Windows でエンタープライズエディションキーをインストール (CLI)

コマンドラインから Pentaho エンタープライズエディションキーのインストールを行う場合は以下のインス

トラクションに従ってください。

注意: ライセンスファイルはバイナリーファイルなのでテキストエディタで開かないでください。ASCII で保

存されるとファイルは壊れてしまいます。

1.¥pentaho¥server¥enterprise-console¥license-installer¥ (アーカイブベースの場合は¥license-installer¥)に

移動します。

2.Install 引数とライセンスファイルのパスを指定して install_license.bat を実行します。

install_license.bat install "C:¥Users¥pgibbons¥Downloads¥Pentaho BI Platform Enterprise Edition.lic"

処理が正常に終了すると"The license has been successfully processed. Thank you."と表示されます。

Linux でエンタープライズエディションキーをインストール (CLI)

コマンドラインから Pentaho エンタープライズエディションキーのインストールを行う場合は以下のインス

トラクションに従ってください。

注意: ライセンスファイルはバイナリーファイルなのでテキストエディタで開かないでください。ASCII で保

存されるとファイルは壊れてしまいます。

1.¥pentaho¥server¥enterprise-console¥license-installer¥ (アーカイブベースの場合は¥license-installer¥)に

移動します。

2.Install 引数とライセンスファイルのパスを指定して install_license.sh を実行します。複数のライセン

スファイルをインストールする場合は,(カンマ)区切りで複数のファイルを指定する事も出来ます。

注意: ファイル名やパスのスペースをエスケープする場合はバックスラッシュを使用してください。

install_license.sh install /home/pgibbons/downloads/Pentaho¥ BI¥ Platform¥ Enterprise¥ Edition.lic

Pentaho データ統合管理者ガイド 4.1

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処理が正常に終了すると"The license has been successfully processed. Thank you."と表示されます。

セキュリティーと権限の設定

このセクションでは PDI エンタープライズリポジトリーでのユーザー、ロール、権限付与について説明しま

す。

Pentaho エンタープライズコンソールの認証情報(Admin)を変更

Pentaho エンタープライズコンソールのデフォルトユーザーとパスワードは admin/password ですが BI サ

ーバーを商用環境にデプロイする場合はこれらを変更する必要があります。以下のインストラクションに従

い認証情報の変更を行ってください。

1. Pentaho エンタープライズコンソールを停止してください。

/pentaho/server/enterprise-console/stop-pec.sh

2.ターミナルまたはコマンドプロンプトを開き、/pentaho/server/enterprise-console/に移動してください。

3.新たなユーザー名とパスワードをパラメーターとして指定し、pec-passwd スクリプトを実行してくださ

い。このスクリプトで設定が変更されターミナルには暗号化されたパスワードが出力されます。

./pec-passwd.sh admin newpass

4.暗号化されたパスワードをクリップボード、テキストバッファー、テキストファイルなどにコピーしま

す。

5.テキストエディタで/pentaho/server/enterprise-console/resource/config/login.properties を開きます。

6.既存の暗号化されたパスワードと新たなパスワードを置き換えます。他の箇所には変更を加えないでく

ださい。

admin:OBF:1uo91vn61ymf1yt41v1p1ym71v2p1yti1ylz1vnw1unp,server-administrator,content-administrator,admin

7.ファイルを保存しエンタープライズコンソールを再起動してください。

これで Pentaho エンタープライズコンソールのパスワード変更は完了です。

Pentaho エンタープライズリポジトリーでユーザーとロールを管理

Pentaho データインテグレーションはデフォルトのセキュリティープロバイダを持っています。LDAP や

MSAD などの認証プロバイダを使用していない場合はユーザーとロールを定義して Pentahoセキュリティー

を使用してください。

Pentaho エンタープライズリポジトリーのユーザーとロールのインターフェースはポイント・アンド・クリ

ック方式で Pentaho エンタープライズコンソールの物とよく似ています。ユーザーとロールの設定はラジオ

Pentaho データ統合管理者ガイド 4.1

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ボタンひとつで切り替える事ができ、ここではユーザーとロールの追加、削除、編集が可能です。

ユーザーを追加

Admin 権限を持ったユーザーでエンタープライズリポジトリーにログインしている事を確認してください。

エンタープライズリポジトリーへのユーザー追加は以下のインストラクションに沿って行ってください。

1.Spoon でツール -> リポジトリ-> 紹介をクリックしリポジトリエクスプローラーを開いてください。

2.セキュリティタブをクリックしてください。

注意: デフォルトでユーザーのラジオボタンが選択されています。

3. セキュリティ:の横の (追加)をクリックしてユーザー追加ダイアログボックスを開いてください。

4. ユーザー名とパスワードを入力してください。

注意:説明フィールドへの入力は任意です。

5.ユーザーに割り当てる予定のロールが Member の下の利用可能リストにある場合はロールを選択し、

(追加)をクリックしてください。

割り当てたロールは右側の Assigned リストに追加されます。

6.OK をクリックし、アカウントを保存してください。

Pentaho データ統合管理者ガイド 4.1

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追加したユーザー名はセキュリティ:のユーザーリストに追加されています。

ユーザー情報を編集

Admin 権限を持ったユーザーでエンタープライズリポジトリーにログインしている事を確認してください。

以下のインストラクションに従いユーザー情報を編集してください。

1.Spoon でツール -> リポジトリ-> 紹介をクリックしリポジトリエクスプローラーを開いてください。

2.セキュリティタブをクリックしてください。

注意: デフォルトでユーザーのラジオボタンが選択されています。

3.セキュリティ:リストから情報を編集するユーザーを選択してください。

4. (編集)をクリックしユーザー編集ダイアログを開いてください。

5.ユーザー情報を編集してください。

6.OK をクリックし変更を保存してください。

ユーザーを削除

Admin 権限を持ったユーザーでエンタープライズリポジトリーにログインしている事を確認してください。

ユーザーとロールの削除を行う前には『Pentaho エンタープライズリポジトリーでユーザーとロールの削除

を練習』を参照してください。

以下のインストラクションに従いユーザーを削除してください。

1.Spoon でツール -> リポジトリ-> 紹介をクリックしリポジトリエクスプローラーを開いてください。

2.セキュリティタブをクリックしてください。

3.セキュリティ:リストから削除するユーザーを選択してください。

4.セキュリティ:の横の (削除)をクリックしてください。確認メッセージが表示されます。

5.はいを選択し、ユーザーを削除してください。

ユーザーが削除されました。

Pentaho エンタープライズリポジトリーでユーザーとロールの削除の方法

Pentaho エンタープライズリポジトリーでユーザーまたはロールを削除した場合、削除されたユーザーのコ

ンテンツは残ってしまいます。その為、後で削除されたユーザー、ロールと同じ名前のユーザー、ロールが

新たに作成された場合、削除されたユーザー、ロールのコンテンツ所有権、アクセスコントロールはそのま

ま新たなユーザー、ロールに適用され、新たなユーザー、ロールが残されたコンテンツへのアクセスが可能

となってしまいます。

この問題を防ぐため、Pentaho はユーザー、ロールを削除するのではなく無効にするのが良いと考えます。

そうする事で後に同じ名前のユーザー、ロールが作成される事を防げるからです。しかしながら Pentaho セ

キュリティーバックエンド(Hibernate)は無効にする機能を持っていないので削除の代わりに以下の方法を推

奨します。

IF THEN

Pentaho データ統合管理者ガイド 4.1

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ロールを追加

Admin 権限を持ったユーザーでエンタープライズリポジトリーにログインしている事を確認してください。

以下のインストラクションに従いエンタープライズリポジトリーにロールを追加してください。

1.Spoon でツール -> リポジトリ-> 紹介をクリックしリポジトリエクスプローラーを開いてください。

2.セキュリティタブをクリックしてください。

3.ロールのラジオボタンをクリックしてください。利用可能なロールがリストに表示されます。

4. (追加)をクリックしロール追加ダイアログボックスを表示してください。

5.ロール名を入力してください。

注意: 説明フィールドへの入力は任意です。

6.ロールを割り当てるユーザーがいる場合はリストで選択(<SHIFT> または<CTRL>を使用)し、 (追加)

をクリックしてください。ロールが割り当てられたユーザー名が右側の Assigned リストに表示されます。

7.OK をクリックし、ロールを保存してください。

ロールが作成され ユーザーへの割り当てが可能となりました。

ロールを編集

Admin 権限を持ったユーザーでエンタープライズリポジトリーにログインしている事を確認してください。

以下のインストラクションに従いエンタープライズリポジトリーのロールを編集してください。

1.Spoon でツール -> リポジトリ-> 紹介をクリックしリポジトリエクスプローラーを開いてください。

2.セキュリティタブをクリックしてください。

3.ロールのラジオボタンをクリックしてください。利用可能なロールがリストに表示されます。

4.ロールを選択後に (編集)をクリックしロール編集ダイアログボックスを開いてください。

5.ロールを編集してください。

6.OK をクリックし、変更を保存してください。

ロールを削除

Admin 権限を持ったユーザーでエンタープライズリポジトリーにログインしている事を確認してください。

ユーザーとロールの削除を行う前には『Pentaho エンタープライズリポジトリーでユーザーとロールの削除

を練習』を参照してください。

以下のインストラクションに従いロールを削除してください。

1.Spoon でツール -> リポジトリ-> 紹介をクリックしリポジトリエクスプローラーを開いてください。

2.セキュリティタブをクリックしてください。

3.リストから削除するロールを選択してください。

4. (削除)をクリックしてください。確認メッセージが表示されます。

ロールを削除する場合 すべてのユーザーから削除するロールの割り当てを解除する。

ユーザーを削除する場合 パスワードを推測不可能な物に変更する。

Pentaho データ統合管理者ガイド 4.1

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5.はいをクリックし、ロールを削除してください。

ロールが削除されました。

ロールをユーザーに割り当て

Admin 権限を持ったユーザーでエンタープライズリポジトリーにログインしている事を確認してください。

新たにユーザーまたはロールを作成する時にロールをユーザー(またはユーザーをロール)に割り当てる事が

出来ますが割り当ては別の方法でも行う事が可能です。

1.Spoon でツール -> リポジトリ-> 紹介をクリックしリポジトリエクスプローラーを開いてください。

2.セキュリティタブをクリックしてください。

3.ロールのラジオボタンをクリックしてください。利用可能なロールがリストに表示されます。

4.ユーザーに割り当てたいロールを選択してください。

注意: 選択したロールを割り当てられたユーザーがいる場合はそのユーザー名は右のメンバーリストに表示

されます。ここでロールの割り当て、割り当て解除が行えます。メンバーリストではユーザーを複数選択す

る事も可能で、 (削除)ボタンで割り当てを解除する事が出来ます。

5.メンバーリストの (追加)をクリックし、ロールにユーザーを追加ダイアログを開いてください。

6.ロールを割り当てたいユーザーを選択し、 (追加)をクリックしてください。ロールが割り当てられたユ

ーザーは右側のメンバーリストに表示されます。

7.OK をクリックし、保存してください。

これでロールがユーザー割り当てられました。

Admin ロールを変更

Pentaho エンタープライズリポジトリーの Admin ロールへの権限付与(Read, Create, Administrate)はユーザ

ーインターフェースで変更する事が出来ません。Admin ロールは Admin 権限が割り当てられた唯一のロール

でユーザーのセキュリティータブへのアクセスをコントールします。

Admin ロールを削除するとすべてのユーザーがセキュリティータブへアクセス出来なくなってしまいます。

以下のような場合には直接ファイルを編集して設定を行う必要となります。

・Admin ロールを削除

・Admin ロールから Admin 権限の割り当てを解除

・LDAP を設定

以下のインストラクションに従い Admin ロールを変更してください。

1.データインテグレーションサーバーをシャットダウンしてください。

2.¥pentaho¥server¥data-integration-server¥pentaho-solutions¥system の repository.spring.xml を開いて

ください。

3.immutableRoleBindingMap の ID を見つけてください。

Pentaho データ統合管理者ガイド 4.1

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4.<util:map id="immutableRoleBindingMap">のタグ全体を以下の物と置き換え、yourAdminRole には

Admin 権限持たせるロールを指定してください。

<util:map id="immutableRoleBindingMap">

<entry key="yourAdminRole">

<util:list>

<value>org.pentaho.di.reader</value>

<value>org.pentaho.di.creator</value>

<value>org.pentaho.di.securityAdministrator</value>

</util:list>

</entry>

</util:map>

5. データインテグレーションサーバーを起動してください。

Admin ロールが変更されました。

Pentaho エンタープライズリポジトリーで権限付与

Admin 権限を持ったユーザーでエンタープライズリポジトリーにログインしている事を確認してください。

ロールに関連した"アクションベース"の権限があります。ロールはどのユーザーやグループのメンバーが何を出来

るのかを定義するのに便利です。ロールを作成してユーザーのコンテンツ観覧を制限する事が出来ます。また

Adminグループを作成してセキュリティーの管理、コンテンツの作成権限を与える事も出来ます。

以下の例ではユーザー"joe" には"admin"ロールが割り当てられており、Read Content, Administrate, Create

Content の権限が付与されています。

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以下のインストラクションに従いエンタープライズリポジトリーで権限を付与してください。

1. Spoon でツール -> リポジトリ-> 紹介をクリックしリポジトリエクスプローラーを開いてください。

2. セキュリティタブをクリックしてください。

3. ロールのラジオボタンをクリックしてください。利用可能なロールがリストに表示されます。

4. 権限付与するロールを選択してください。

5. 以下のように権限を設定してください。

6.適用をクリックしてください。

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付与した権限は Pentahoエンタープライズコンソールに次回ログインした時に反映されます。

権限設定

Pentaho エンタープライズリポジトリーでシステムロールを有効化

Pentaho エンタープライズリポジトリーにログインすると指定したロールに加えてユーザーには

Authenticated システムロールが自動で付与されます。Admin ユーザーも含めて、Pentaho にログインする

すべてのユーザーはAuthenticatedシステムロールを持っている必要があります。デフォルトでAuthenticated

システムロールはすべてのログインユーザーに Read Content と Create Content 権限を付与しますがこれ

を変更する事は可能です。

重要: ここでは Anonymous ロールは使用されていません。

以下のインストラクションに従い、Authenticated ロールの権限を変更してください。

1. Spoon でツール -> リポジトリ-> 紹介をクリックしリポジトリエクスプローラーを開いてください。

2. セキュリティタブをクリックしてください。

3.システムロールのラジオボタンをクリックしてください。利用可能なロールがリストに表示されます。

権限 詳細

Read Content リポジトリのコンテンツ(例: トランスフォーメーション、ジョブ、データベースコネク

ション)を観覧する事が出来ます。

Administrate ユーザーとロールに権限を設定する事が出来ます。

Create Content コンテンツの作成が出来ます。

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注意: 現段階では Anonymous ロールは正しく機能しません。

4.利用可能リストから Authenticated ロールを選択してください。

5.権限を設定してください。

6.適用をクリックし変更を保存してください。

指定された権限が Authenticated システムロールに適用されました。

Pentaho データインテグレーションサーバーに LDAP を設定

先に進む前に作業ディレクトリサーバーがある事をご確認ください。

Pentaho データインテグレーションに LDAP を使用する場合は以下のインストラクションに従ってください。

重要: Pentaho エンタープライズコンソールの LDAP 関連の設定は BI サーバーの為の物で Pentaho データイ

ンテグレーションサーバーの LDAP の管理には使用されません。

1./pentaho/server/data-integration-server/pentaho-solutions/system/ pentaho-spring-beans.xml を開いてく

ださい。

2.以下の行を見つけてください。

<import resource="applicationContext-spring-security-hibernate.xml" />

<import resource="applicationContext-pentaho-security-hibernate.xml" />

3. 以下のように編集してください。

<import resource="applicationContext-spring-security-ldap.xml" />

<import resource="applicationContext-pentaho-security-ldap.xml" />

4.ファイルを保存してください。

5.データインテグレーションサーバーを再起動してください。

Pentaho データインテグレーションサーバーの LDAP 設定が完了しました。

スレーブサーバーを設定

複数のインスタンスの Carte を DI サーバーで管理されたスレーブサーバーとして使用する事が出来ます。以

下のインストラクションに従い、スレーブサーバーのインストールと設定を行ってください。

Carte をスレーブインスタンスに設定

PDI のリポジトリエクスプローラーを使用すると簡単に Carte をスレーブやクラスターとしてジョブやトラ

ンスフォーメーションの実行が出来ます。スレーブサーバーを設定する最初のステップは処理を代理するマ

シンにデータインテグレーションクライアントツツールをコピーする事です。以下のインストラクションに

従い Carte スレーブの設定を行ってください。

1.Pentaho エンタープライズエディションのダウンロードサイトより pdi-ee-client アーカイブパッケージ

を取得してください。

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2.Carte サーバー(スレーブサーバー)となる各マシンに/pentaho/design-tools ディレクトリを作成してくだ

さい。

3.各マシンの /pentaho/design-tools/ディレクトリでアーカイブパッケージを展開してください。

data-integration と license-installer の二つのディレクトリが作成されます。

4.ライセンスユーティリティーを使用し PDI Enterprise Edition ライセンスをインストールしてください。

5.PDI インスタンスの必要な JDBC ドライバを Carte インスタンスにコピーしてください。

6.必要なオプションがあれば加えて Carte スクリプトを実行してください。

./carte.sh 127.0.0.1 8080

7.Carte サービスが正しく動いている事を確認する為に最初の PDI 開発マシンからアクセス可能か、ジョ

ブとトランスフォーメーションの実行が可能か確認してください。

8.このスレーブサーバーを OS の起動時に起動させるには同じオプションで startup スクリプトまたは init

スクリプトを作成してください。

リポジトリーエクスプローラーのジョブとトランスフォーメーションの処理を代理で行う Carte スレーブサ

ーバーが作成されました。

スレーブの割り当て、クラスターの設定に関する詳しい情報は Pentaho データインテグレーションユーザー

ガイドをご確認ください。

Carte サーバーでスケジュールされたジョブをリモート実行

以下の手順に従いリモートの Carte サーバーでジョブのスケジュール実行を行ってください。この設定を行

わければリモートでジョブのスケジュール実行は出来ません。

1.DI サーバーとリモートの Carte サーバーを停止してください。

2./pentaho/server/data-integration-server/tomcat/webapps/pentaho-di/WEB-INF/web.xml をテキストエディ

タで開いてください。

3.filter セクションの Proxy Trusting Filter を見つけ、param-value に Carte サーバーの IP アドレスを追加

してください。

<filter>

<filter-name>Proxy Trusting Filter</filter-name>

<filter-class>org.pentaho.platform.web.http.filters.ProxyTrustingFilter</filter-class>

<init-param>

<param-name>TrustedIpAddrs</param-name>

<param-value>127.0.0.1,192.168.0.1</param-value>

<description>Comma separated list of IP addresses of a trusted hosts.</description>

</init-param>

<init-param>

<param-name>NewSessionPerRequest</param-name>

<param-value>true</param-value>

<description>true to never re-use an existing IPentahoSession in the HTTP session;

needs to be true to work around code put in for BISERVER-2639</description>

</init-param>

</filter>

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4.<!-- begin trust --> と<!-- end trust -->の間のすべての filter-mapping のコメントを外してください。

<!-- begin trust -->

<filter-mapping>

<filter-name>Proxy Trusting Filter</filter-name>

<url-pattern>/webservices/authorizationPolicy</url-pattern>

</filter-mapping>

<filter-mapping>

<filter-name>Proxy Trusting Filter</filter-name>

<url-pattern>/webservices/roleBindingDao</url-pattern>

</filter-mapping>

<filter-mapping>

<filter-name>Proxy Trusting Filter</filter-name>

<url-pattern>/webservices/userRoleListService</url-pattern>

</filter-mapping>

<filter-mapping>

<filter-name>Proxy Trusting Filter</filter-name>

<url-pattern>/webservices/unifiedRepository</url-pattern>

</filter-mapping>

<filter-mapping>

<filter-name>Proxy Trusting Filter</filter-name>

<url-pattern>/webservices/userRoleService</url-pattern>

</filter-mapping>

<filter-mapping>

<filter-name>Proxy Trusting Filter</filter-name>

<url-pattern>/webservices/Scheduler</url-pattern>

</filter-mapping>

<filter-mapping>

<filter-name>Proxy Trusting Filter</filter-name>

<url-pattern>/webservices/repositorySync</url-pattern>

</filter-mapping>

<!-- end trust -->

5.ファイルを保存して閉じ、Carte サーバーを起動する carte.sh または Carte.bat の起動スクリプトを編集

してください。

6.ファイルの一番下の java の行に-Dpentaho.repository.client.attemptTrust=true を追加してください。

java $OPT -Dpentaho.repository.client.attemptTrust=true org.pentaho.di.www.Carte "${1+$@}"

7.ファイルをセーブし閉じてください。

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8.Carte サーバーと DI サーバーを起動してください。

リモートの Carte インスタンスでジョブのスケジュール実行が出来るようになりました。

PDI の使用するポート番号

DI サーバーの稼働するマシンでは以下のポートが利用可能でないといけません。SampleData は評価やデモ

ンストレーション用に用意されているので SampleData が必要ないのであれば 9092 のポートを空ける必要

はありません。もしこれらのポートを空ける事が出来ない、または既存のサービスのポートと衝突している

場合はポート番号の変更方法を参照してください。

ポート番号の変更方法

エンタープライズコンソール (Jetty)

/pentaho/server/enterprise-console/resource/config/console.properties を編集してください。ポート番号の設

定はファイルの最初のセクションです。

# Pentaho Enterprise Console's Jetty Server Settings

console.start.port.number=8088

console.stop.port.number=8033

DI サーバー (Tomcat)

/pentaho/server/data-integration-server/tomcat/conf/server.xml を編集し、以下のポート番号を変更してくだ

さい。

<!-- A "Connector" represents an endpoint by which requests are received

and responses are returned. Documentation at :

Java HTTP Connector: /docs/config/http.html (blocking & non-blocking)

Java AJP Connector: /docs/config/ajp.html

APR (HTTP/AJP) Connector: /docs/apr.html

Define a non-SSL HTTP/1.1 Connector on port 9080

-->

<Connector URIEncoding="UTF-8" port="9080" protocol="HTTP/1.1"

connectionTimeout="20000"

redirectPort="9443" />

<!-- A "Connector" using the shared thread pool-->

<!--

<Connector URIEncoding="UTF-8" executor="tomcatThreadPool"

port="9080" protocol="HTTP/1.1"

connectionTimeout="20000"

redirectPort="9443" />

Service Port Number

Enterprise Console 8088

Data Integration Server 9080

H2 (SampleData) 9092

Embedded BI Server (Jetty) 10000

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注意: ご使用の環境に合わせ SSL や SHUTDOWN ポートも適切に設定してください。

次に DI サーバーURL を変更を参照し、DI サーバーの設定を新たなポート番号に合わせてください。

内蔵の BI サーバー (Jetty)

このサーバーポートは Pentaho データインテグレーションでハードコーディングされている為、変更する事

は出来ません。ポート番号 10000 が利用不可の場合は利用可能な番号が見つかるまでシステムが自動で値を

1ずつ増やします。

ログの有効化

PDI のログ機能を使用すると複雑なエラーの解析、パフォーマンスの測定をより簡単に行う事が出来ます。

以下の手順に従いログ機能をご使用ください。

1.pdi_logging という名でデータベースを作成してください。ログ用のデータベースが無い場合は PDI に

含まれる SampleData H2 データベースをご利用頂けます。H2 をご使用の場合は H2 を指定するだけデータ

ベースは自動で作成さるので個別でデータベースを作成する必要はありません。

2.Spoon を起動し、ログを取りたいジョブまたはトランスフォーメーションを開いてください。

3.編集メニューの設定...を選択してください。設定ダイアログが表示されます。

4.ログタブを選択してください。

5.左のリストよりログを使用したい機能を選択してください。

6.ログ接続の横の新規ボタンをクリックし、Database Connection ダイアログを開いてください。

7.データベース接続情報を入力し、Test ボタンで接続を確認してください。H2 はホスト名: localhost、

ポート: 9092 で動いています。ユーザー名/パスワードは hibuser/password をご使用ください。

8.ログフィールドのリストに目を通し、詳細を知りたいフィールドにのみチェックが入っている事を確認

してください。ログの有効化はシステムパフォーマンスに影響を与えるので必要の無い情報は記録しないで

ください。

ジョブとトランスフォーメーションに対してログが有効化されました。

ログを有効にしたジョブとトランスフォーメーションの実行時に実行ダイアログでログレベルを設定する事

が出来ます。

・ログなし – 出力を記録しません。

・エラーログのみ – エラーのみ記録します。

・最小限のログ – 最低限のログを記録します。

・基本のログ – デフォルトのレベルです。

・詳細なログ – 詳細なログを記録します。

・デバッギング – デバッグ用の詳細なログを記録します。

・ローレベル – 行レベルでログを記録します。たくさんのログデータが作成されます。

Enable time オプションが有効な場合、 ログの全ての行の先頭に時間が加えられます。

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DI サーバーURL を変更

DI サーバーのホスト名を localhost から IP アドレス、ホスト名、ドメイン名などに変更する場合は以下の手

順で行ってください。この処理は DI サーバーのポート番号を変更する場合にも必要となります。

1.DI サーバーを停止してください。

2./pentaho/server/data-integration-server/tomcat/webapps/pentaho-di/WEB-INF/web.xml をテキストエディ

タで開いてください。

3.fully-qualified-server-url の値を適切に設定してください。

<context-param>

<param-name>fully-qualified-server-url</param-name>

<param-value>http://localhost:9080/pentaho-di/</param-value>

</context-param>

4.ファイルを保存し、閉じてください。

5.DI サーバーを起動してください。

DI サーバーは指定された URL を参照するように設定されました。

エンタープライズリポジトリをバックアップ

以下のインストラクションに従い PDI エンタープライズリポジトリのバックアップを作成してください。

注意: Pentaho エンタープライズコンソールまたは DI サーバーに対して変更を加えている場合(ポート番号や

ベース URL の変更など)は/pentaho/server/ディレクトリ全体を含むように手順を編集してください。

1. DI サーバーを停止してください。

/pentaho/server/data-integration-server/stop-pentaho.sh

2./pentaho/server/data-integration-server/pentaho-solutions/ディレクトリのアーカイブまたはパッケージ

バックアップを作成してください。

tar -cf pdi_backup.tar /pentaho/server/data-integration-server/pentaho-solutions/

3.メディアまたはオンラインバックアップサーバーにバックアップアーカイブをコピーしてください。

4.DI サーバーを起動してください。

/pentaho/server/data-integration-server/start-pentaho.sh

DI サーバーのコンテンツ、設定、スケジュール、ユーザー/ロール情報などがバックアップされました。

このバックアップをリストアするには同じ場所に解凍し、全てのファイルを上書きしてください。

アクションシーケンスで PDI データソースを使用

アクションシーケンスにエンタープライズリポジトリに保存された Pentaho データインテグレーション

(PDI)データソースを使用する場合は実行する為に設定を変更する必要があります。

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BI サーバーを実行するユーザーのホームディレクトリに.kettle ディレクトリを作成します。ローカルの PDI

設定ディレクトリから repositories.xml をコピーし、先ほど作成した BI サーバー側のマシンの.kettle ディレ

クトリに貼り付けます。

/pentaho-solutions/system/kettle/settings.xml に PDI エンタープライズリポジトリの情報を加えてください。

これらの設定が終わると BI サーバーを起動してください。起動すると Pentaho デザインスタジオの Use

Kettle Repository の機能で DI サーバーに接続出来るようになっています。

ジョブとトランスフォーメーションの結果をモニタリング

リモートで実行、スケジューリングされたジョブとトランスフォーメーションの詳細(実行日時、ステータス、

結果など)は Kettle ステータスページで確認する事が出来ます。Kettle ステータスページを見るには DI サー

バー起動後に以下の URL にアクセスしてください。 (ホスト名とポート番号は環境に合った値に変更してく

ださい。)

http://internal-di-server:9080/pentaho-di/kettle/status

DI サーバーへのログインを行っていない場合はログインページにリダイレクトされます。ログインすると以

下のような Kettle ステータスページが表示されます。

Spoon のスレーブサーバーのモニタリング機能でもよく似たページを見る事が出来ます。

画像下部の Configuration details にはスケジュールとリモート実行ログに関する3つの設定が表示されて

います。slave-server-config.xml にこれらの設定の詳細が記載されています。

注意: サーバーの再起動または object_timeout_minutes に指定された時間でこのページはクリアされます。

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slave-server-config.xml

リモート実行とログ—データインテグレーションサーバーの Carte サーバーで実行されるアクション—は

/pentaho/server/data-integration-server/pentaho-solutions/system/kettle/slave-server-config.xml がコントロ

ールしています。3つの設定可能なオプションは以下の通りです。

注意: slave-server-config.xml を編集する時は DI サーバーを停止してください。

Property Values Description

max_log_lines 0 (zero)よりも大きい値。0 はリミ

ットが無いことを意味します。

実行ログの行数が指定された値を

越えた場合は truncate します。

max_log_timeout_minutes 0 (zero)よりも大きい値。0 はタイ

ムアウトが無いことを意味しま

す。

ログから指定された時間(分)より

古い時間の行を削除します。

object_timeout_minutes 0 (zero)よりも大きい値。0 はタイ

ムアウトが無いことを意味しま

す。

指定された時間(分)より古いエン

トリーをリストから削除します。

slave-server-config.xml

<slave_config>

<max_log_lines>0</max_log_lines>

<max_log_timeout_minutes>0</max_log_timeout_minutes>

<object_timeout_minutes>0</object_timeout_minutes>

</slave_config>

Troubleshooting

このセクションでは DI サーバー管理に関する問題と解決策を紹介します。

DI サーバー、エンタープライズコンソール、Carte のデフォルトログイン情

DI サーバー管理者、ユーザー名: admin パスワード:secret

エンタープライズコンソール管理者、ユーザー名: admin パスワード:password

Carte、ユーザー名: cluster パスワード:cluster

ご使用の環境のこれらの値を変更してください。

注意: DI サーバーのユーザーと BI サーバーのユーザーは異なります。

DI サーバーでスケジュールされたジョブがリモートの Carte サーバーのトラ

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ンスフォーメーションを実行出来ない

ジョブをリモートの Carte サーバーでスケジュール実行する時に以下の様なエラーが発生する事があります。

ERROR 11-05 09:33:06,031

- !UserRoleListDelegate.ERROR_0001_UNABLE_TO_INITIALIZE_USER_ROLE_LIST_WEBSVC!

com.sun.xml.ws.client.ClientTransportException: The server sent HTTP status

code 401: Unauthorized

解決策は Carte サーバーでスケジュールされたジョブをリモート実行をご覧ください。