68
Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism PPP/PFIの推進について 国土交通省 総合政策局 官民連携政策課 国土交通省総合政策局官民連携政策課 事業班 電話:03-5253-8111(内線:24-22424-22624-218URLhttp://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/kanminrenkei/ 【お問い合わせ先】

PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

  • Upload
    others

  • View
    0

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

PPP/PFIの推進について

国土交通省 総合政策局

官民連携政策課

国土交通省総合政策局官民連携政策課 事業班

電話:03-5253-8111(内線:24-224、24-226、24-218)

URL:http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/kanminrenkei/

【お問い合わせ先】

Page 2: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

官民連携(PPP/PFI)の推進

公共施設等運営権方式(コンセッション)を活用したPFI事業

10年間(平成25年度~34年度)の事業規模目標 : 21兆円

国土交通省の主な取組

「PPP/PFI 推進アクションプラン(平成29年改定版)」(平成29年6月9日民間資金等活用事業推進会議決定)

厳しい財政状況の中、民間の資金・知恵等を活用し、真に必要な社会資本の整備・維持管理・更新を着実に実施するとともに、民間の事業機会の拡大による経済成長を実現していくため、PPP/PFIを積極的に推進

政府全体の取組

(1) 公共施設等運営権制度(コンセッション)型 : 7兆円(関空・伊丹約5兆円を含む)

(2) 収益施設の併設・活用型 : 5兆円

(3) 公的不動産の有効活用型 : 4兆円

(4) その他のPPP/PFI事業 : 5兆円

1. 事業規模目標

2. コンセッション事業等の重点分野

空港 6件、道路1件(平成26~28年度)

下水道 6件(~平成29年度)、

公営住宅 6件、水道6件、文教施設 3件 (~平成30年度)

クルーズ船向け旅客ターミナル施設 3件 、MICE施設 6件 (~平成31年度)

下水道

愛知県道路公社

平成28年10月から運営事業を実施中。

浜松市下水道 平成30年4月の事業開始に向け、平成29年3月に優先交渉権者を決定。

10件

6件

1件

奈良市下水道 平成28年2月に実施方針の条例案を議会に提出。

三浦市下水道 平成28年12月に事業の調査・審議を行う審議会を設置する条例が公布。

3. 推進のための施策

○ 地域プラットフォームを通じた案件形成の推進○ 公的不動産における官民連携の推進○ 情報提供等の地方公共団体に対する支援

「未来投資戦略2017」「経済財政運営と改革の基本方針2017」

(平成29年6月9日閣議決定)

アクションプランに掲げる事業規模目標21兆円が位置付けられ、PPP/PFIの推進に取り組むこととされている。

公営住宅

6件

※収益型事業・公的不動産利活用事業を含む。

須崎市下水道 平成29年度にデューディリジェンスを実施。

宇部市下水道 平成29年度にデューディリジェンスを実施。

※ 赤字 : 国交省関連事項

下線 : 新たな追加事項

MIC

E

平成31年9月の事業開始に向け、平成29年7月に募集要項を公表。

横浜市みなとみらい21中央地区・20街区MICE施設

平成32年4月の事業開始に向け、平成29年3月に実施契約を締結。

愛知県国際展示場

地域プラットフォームを活用した案件形成の促進先導的なPPP/PFI手法の導入を検討する地方自治体への支援

全国を9ブロックに分け、産官学金コアメンバー会議を設置意見交換セミナーの実施

地方ブロックプラットフォーム

自治体単位の地域プラットフォーム 各自治体の要望に基づき設置

平成29年6月に基本協定締結。

神戸市営東多聞台 平成28年12月に事業契約締結。

岡山市営北長瀬みずほ住座 平成29年7月に事業予定者決定。

大阪府営吹田佐竹台・高野台

東京都営北青山三丁目

埼玉県大宮植竹 平成29年5月に基本協定締結。

池田市営石橋

平成29年6月に実施方針再公表。

平成29年6月に事業契約を締結。

関西国際空港大阪国際空港

平成28年4月から運営事業を実施中。

仙台空港 平成28年7月から運営事業を実施中。

平成30年4月頃の事業開始に向け、平成29年7月に優先交渉権者を決定。

但馬空港 平成27年1月から運営事業を実施中。

高松空港 平成30年4月頃の事業開始に向け、平成29年7月に優先交渉権者を決定。

神戸空港

静岡空港 平成31年4月頃の事業開始に向け、平成29年5月に募集要項を公表。

福岡空港 平成31年4月頃の事業開始に向け、平成29年5月に募集要項を公表。

熊本空港 平成32年4月頃の事業開始に向け、平成29年6月にマーケットサウンディングを開始。

2件

北海道内7空港 平成32年度の事業開始に向け、平成29年7月にマーケットサウンディングを開始。

村田町下水道 平成29年度にデューディリジェンスを実施。

広島空港 平成29年度にデューデリジェンスを実施。

1

Page 3: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

地域プラットフォームを活用したPPP/PFI案件形成の支援

地方公共団体及び民間事業者における情報・ノウハウの不足及び官民間での対話・提案の場の不足等の現状を踏まえて、PPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域プラットフォーム)を全国をカバーするブロックごとに形成することとし、H27年度より取り組んでいる。

地域プラットフォームのイメージ

ニーズに幅広く対応

地方ブロックプラットフォーム

民間事業者、専門家(コンサルタント、会計士、弁護士等)産

地方銀行 等金

大学 等学

全国をカバーするよう地方ブロック単位で形成(全9ブロック※)

地方公共団体(都道府県、市町村等)官

専門家の派遣や助言等

事例報告等

・PPP/PFIの案件形成等に係る情報・ノウハウの横展開(セミナー・シンポジウムの開催、首長意見交換会の実施、実践的研修の実施 等)

地方ブロックプラットフォームの役割

人口20万人以上の地方公共団体をはじめ広く参加を要請

A県プラットフォーム B市プラットフォーム官民間の対話を通じた地域における官民連携事業の案件形成の推進

・個別具体の案件の掘り起こし、形成及び推進・PPP/PFIの事業化候補の案件リストの作成・民間からの提案、官民間の意見交換の場 等

自治体プラットフォームの役割

金学

官 産

金学

官※案件形成後、地方ブロックプラットフォームにおいて報告

・セミナー:全国で優良事例等を紹介するセミナーを実施(H27年度:6カ所、参加者合計約1,030名 H28年度:6カ所、参加者合計約1,040名)

・首長意見交換会:首長の考えを直接共有することで地域におけるPPP/PFIの浸透を図る(H28年度:関東、中部、東北、四国、九州・沖縄で開催 H29年度:北陸・近畿で開催)

・コアメンバー会議:ブロックプラットフォームの円滑な事業実施・運営を確保するため、産官学金の関係者からなるコアメンバー会議を設置(構成員 産:44団体、官(自治体):191団体、学:25名、金:77行)

セミナー・首長意見交換会・コアメンバー会議の実施

自治体プラットフォームの形成促進

・支援実績:36地域を支援(うち31地域を現在支援中)・今後、さらに形成促進を加速

※北海道、東北、関東、北陸、中部、近畿、中国、四国、九州・沖縄ブロック

2

Page 4: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

地方ブロックプラットフォーム ~セミナー(H28年度)~

年度 ブロック名 開催概要 参加者数 講演者 演題

H28年度

九州・沖縄H28.8.31福岡市

約160名

国土交通省、内閣府、文部科学省大牟田市指宿市㈱西日本シティ銀行㈱九電工

・情報提供・大牟田市・荒尾市のありあけ浄水場の取組~県境を超えた水道広域化と官民連携~・指宿地域交流施設整備等事業・官民対話における地方銀行の役割・PPP/PFI事業の取組

近畿H28.9.5大阪市

約170名

国交省、内閣府、文科省養父市大阪市㈱福井銀行積水化学工業㈱

・情報提供・養父市におけるPPP/PFI事業の取組~道の駅「ようか但馬藏」PFI事業について~・大阪市における官民連携(PPP/PFI)の推進体制及び取組・PPP/PFIの取組みにおける地域金融機関の役割・下水道分野における官民連携の取組

北海道/東北

H29.1.25札幌市

約70名

国土交通省横浜市流山市岩倉建設㈱

・情報提供・PPP/PFIが進む仕組み・取組(横浜市における実施状況)・「2つのPPP」による流山市のFM ~PPP事業に係る事務手続きの簡素化について~・地域参画型のPFI事業について

中国/四国

H29.1.31岡山市

約100名

国交省、内閣府、文科省我孫子市福岡市まんのう町

・情報提供・我孫子市提案型公共サービス民営化制度・福岡市の公共施設整備におけるPPP事業の推進体制について・まんのう町立満濃中学校改築・町立図書館等複合施設整備事業

関東/北陸

H29.2.7東京都内

約360名

根本祐二教授(東洋大)愛知県愛知道路コンセッション㈱国土交通省航空局仙台国際空港㈱浜松市奈良市

・情報提供・愛知県道路公社における有料道路コンセッションの取り組み・愛知県有料道路運営等事業・空港経営改革について・地域と連携した仙台空港の発展について・浜松市公共下水道終末処理場(西遠処理区)運営事業の取組みについて・奈良市小規模上下水道施設における官民連携事業の取組

中部H29.2.13名古屋市

約180名

国交省、内閣府、文科省大阪府横浜市豊橋市

・情報提供・大阪府営住宅建替事業 (民活プロジェクト)について・「PPP/PFIが進む仕組み・取組」横浜市における実施状況・豊橋市バイオマス資源利活用施設整備・運営事業

- 約1,040名 - -

○コアメンバーへPPP/PFI事業を進めるにあたっての課題についてアンケートを実施し、ブロック毎に課題に応じたセミナーを開催。(テーマ:自治体職員のノウハウ習得、事務手続きの簡素化、庁内体制の構築、地域企業の参加等)

※関東/北陸ブロックではコンセッション事業をテーマに、九州・沖縄、近畿ブロックでは地域の団体の講演によるセミナーを実施

3

Page 5: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

地方ブロックプラットフォーム ~首長意見交換会~

自治体においてPPP/PFIを推進するためには、首長の発意によるトップダウンの取組も必要。4~5名程度の首長参加のもと、学識経験者を交えたPPP/PFIに関するパネルディスカッションを実施。首長の考えを直接共有することで、周辺の自治体やコアメンバーの意識改革につながり、地域におけるPPP/PFIの浸透を期待。

効果イメージ ブロック 開催概要 パネリスト コーディネーター・コメンテーター

関東

H28.10.21東京都内

(参加者数)約240名

・(つくば市長) 市原 健一 氏・(武蔵野市長) 邑上 守正 氏・(湯河原町長) 冨田 幸宏 氏・(習志野市長) 宮本 泰介 氏・(和光市長) 松本 武洋 氏・(国交省総合政策局長) 藤田 耕三

【コーディネーター】・東洋大学 経済学部 教授 根本 祐二 氏【コメンテーター】・日本大学 経済学部 教授 中川 雅之 氏

中部

H28.10.28名古屋市

(参加者数)約180名

・(多治見市長) 古川 雅典 氏・(島田市長) 染谷 絹代 氏・(西尾市長) 榊原 康正 氏・(桑名市長) 伊藤 徳宇 氏・(国交省総政局 審議官) 麦島 健志

【コーディネーター】・中京大学 常任理事 奥野 信宏 氏【コメンテーター】・名古屋大学 未来社会創造機構 教授 森川 高行 氏・岐阜大学 工学部 教授 髙木 朗義 氏

東北

H28.12.26仙台市

(参加者数)約90名

・(北上市長) 髙橋 敏彦 氏・(郡山市長) 品川 萬里 氏・(中山町長) 佐藤 俊晴 氏・(むつ市長) 宮下 宗一郎 氏・(国交省総政局 審議官) 麦島 健志

【コーディネーター】・東北大学大学院 経済学研究科 教授 大滝 精一 氏【コメンテーター】・(一社)不動産証券化協会 専務理事

(東京大学公共政策大学院 客員教授) 内藤 伸浩 氏

四国

H28.12.27高松市

(参加者数)約110名

・(阿南市長) 岩浅 嘉仁 氏・(須崎市長) 楠瀬 耕作 氏・(高松市長) 大西 秀人 氏・(新居浜市長) 石川 勝行 氏・(国交省総政局 審議官) 麦島 健志

【コーディネーター】・徳島大学大学院 理工学研究部 教授 山中 英生 氏【コメンテーター】・松山大学 経済学部経済学科 教授 鈴木 茂 氏・香川大学大学院 地域マネジメント研究科 教授 村山 卓 氏

九州沖縄

H29.2.16福岡市

(参加者数)約130名

・(うきは市長) 髙木 典雄 氏・(鹿屋市副市長) 原田 学 氏・(武雄市長) 小松 政 氏・(日南市長) 﨑田 恭平 氏・(国交省総政局 審議官) 麦島 健志

【コーディネーター】

・九州大学 学術研究・産学官連携本部 教授 谷口 博文 氏【コメンテーター】・大分大学 副学長 経済学部 教授 下田 憲雄 氏・鹿児島大学 理工学研究科 教授 木方 十根 氏

北陸

H29.8.18金沢市

(参加者数)約110名

・(かほく市長) 油野 和一郎 氏・(小松市長) 和田 愼司 氏・(野々市市長) 粟 貴章 氏・(見附市長) 久住 時男 氏・(国交省総政局 審議官) 首藤 祐司

【コーディネーター】・金沢大学 理工研究域 環境デザイン学系 教授 髙山 純一 氏【コメンテーター】・青山学院大学 会計プロフェッション研究科 准教授 山口 直也 氏

近畿

H29.9.29大阪市

(参加者数)約110名

・(茨木市長) 福岡 洋一 氏・(川西市長) 大塩 民生 氏・(湖南市長) 谷畑 英吾 氏・(大東市長) 東坂 浩一 氏・(舞鶴市長) 多々見 良三 氏・(養父市長) 広瀬 栄 氏・(国交省総政局 審議官) 首藤 祐司

【コーディネーター】・関西学院大学 経済学部 教授 林 宜嗣 氏【コメンテーター】・兵庫県立大学大学院 減災復興政策研究科 教授 加藤 恵正 氏

A市市長 学識経験者B市市長、C市市長・・・

取組紹介課題共有

助言・意見交換

自治体からの参加者 産業界参加者金融界参加者

傍聴

D市

市長庁内関係部局

PPP/PFIの必要性の報告

PPP/PFIの提案

PPP/PFIへの関心

・具体案件の検討・庁内の調整

PPP/PFI提案

PPP/PFI検討指示

E市

地域内におけるPPP/PFIの浸透

首長意見交換会

PPP/PFIの取組発信

様々な媒体で情報発信

F市

様々な媒体で情報発信

H28.10.21 関東

4

Page 6: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

地方ブロックプラットフォーム(H29年度)

○PPP/PFIに関する取組や課題について、5名程度の首長と学識経験者によるパネルディスカッション。

【第1回 開催概要】

○PPP/PFI に関する情報・ノウハウの横展開(セミナー等の開催)を図る取組。全国9ブロックで活動を展開。○全ブロックで各2回、PPP/PFIに関するセミナー等を開催予定。

ブロック 日時 場所 セミナー等

北海道10/19(木)14:00-16:00 札幌市 ①首長意見交換会

東北9/8(金)14:00-16:30 仙台市 ②ワークショップ

関東10/2(月)14:00-16:30 東京都内 ②ワークショップ

北陸8/18(金)10:00-12:00 金沢市 ①首長意見交換会

中部9/7(木)14:00-16:30 名古屋市 ②ワークショップ

近畿9/29(金)13:30-16:00 大阪市 ①首長意見交換会

中国9/12(火)15:00-17:30 広島市 ②ワークショップ

四国9/26(火)14:00-16:30 高松市 ②ワークショップ

九州・沖縄10/13(金)14:00-16:30 福岡市 ②ワークショップ

【①首長意見交換会】

【②ワークショップ】

○PPP/PFIに関して、産官学金の関係者が少人数のグループに分かれ意見交換。

○地域の関係者に首長の考えを直接共有することで、地域におけるPPP/PFIの浸透を図る。

○具体案件の形成、PPP/PFIに対する理解の深化、関係者間のネットワーク構築を図る。

H29.8.18 北陸

H29.9.12 中国

≪テーマ≫

○まちづくりにおける課題と官民連携の取組

○官民連携を進めるに当たっての課題

≪概要≫

≪テーマ≫○自治体の個別案件○官民対話○自治体・民間企業の課題

≪概要≫

5

Page 7: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

自治体プラットフォーム形成支援

〇地域におけるPPP/PFI事業の関係者間の連携強化、人材育成、官民対話等を行う産官学金で構成された地域プラットフォームを形成し、官民連携事業の案件形成を促進するもの。国土交通省委託のコンサルタントを派遣し、地域プラットフォームの設置・運営を3年程度の期間で支援。

番号 自治体 事業概要 備考

① 帯広市(北海道) 地域振興と帯広空港のあり方

② 北上市(岩手県) まちづくり(都市拠点先導地区形成事業)

③ 宮城県 公共施設の管理の効率化等

④ 川崎市(神奈川県) まちづくり(水素エネルギーを活用した地域防災力の向上)

⑤志太3市(島田市・藤枝市・焼津市)(静岡県)

公共施設の集約・再編の検討、施設相互利用の推進および管理の効率化等

⑥ 名古屋市(愛知県) まちづくり(リニア開業を見据えた都心のまちづくり) 支援終了

⑦ 京都市(京都府) まちづくり(ニュータウンにおける団地再生・ストック活用の推進)

⑧ 箕面市(大阪府) まちづくり(大阪大学箕面キャンパス移転プロジェクト) 支援終了

⑨ 倉敷市(岡山県) 観光交流施設(6次産業施設の併設等) 支援終了

⑩ 福山市(広島県) 福山市営競馬場跡地(公園等)の管理運営 支援終了

⑪ 高松市(香川県) まちづくり(観光関連施設等の再生)

⑫ 福岡市(福岡県) 公園の民間活用可能性の検討 支援終了

【支援自治体(H27年度より)】

番号 自治体 事業概要

⑬ 旭川市(北海道) 地域振興と旭川空港のあり方

⑭ 網走市、大空町、北見市(北海道) 地域振興と女満別空港のあり方

⑮ 和光市(埼玉県) 公有地の活用(公共施設の再編による複合化)

⑯ かほく市(石川県) まちづくり(賑わい創出エリア整備)

⑰ 大阪市(大阪府) 港湾施設の老朽化対策に合わせた有効活用の検討

⑱ 和歌山県 まちづくり(観光関連施設の整備等)

⑲ 長崎県 離島におけるインフラ管理の効率化等

⑳ 伊豆の国市(静岡県) まちづくり(駅周辺の整備等)

㉑熊本地域(熊本市、八代市、人吉市、水俣市、宇土市)(熊本県)

まちづくり(公有地の活用等)

【支援自治体(H28年度より)】

【支援自治体(H29年度より)】

番号 自治体 事業概要

㉒ 山形県 河川の適切な維持管理及び民間企業による伐木の有効利用

㉓ 長井市(山形県) まちづくり(長井駅前複合施設整備)

㉔資産経営・公民連携首長会議(代表幹事:浜松市)

インフラ・マネジメントの体制整備に関する手法

㉕ 恩納村(沖縄県) PPP/PFI事業についてのノウハウ習得(公営住宅等)

㉖ 鷹栖町(北海道) まちづくり(空き家等の活用)

㉗ 陸別町(北海道) まちづくり(にぎわい観光施設の運営管理)

㉘ 桜井市(奈良県) まちづくり(官民連携による観光地エリア開発)

㉙ 魚津市(富山県) 魚津総合公園の管理運営

㉚ 伊豆市(静岡県) 既存公共施設の整備・管理運営

㉛ 大府市(愛知県) PPP/PFI事業についてのノウハウ習得(駅周辺の整備等)

㉜ 高知市・高知県 まちづくり(都市公園の再整備・運営管理等)

㉝ 松田町(神奈川県) まちづくり(空き店舗、公有地等の活用)

㉞ 糸魚川市(新潟県) まちづくり(被災地復興)

㉟ 笠置町(京都府) まちづくり(観光拠点としての公共施設整備等)

㊱ 佐々町(長崎県) 佐々川流域環境保全・防災拠点整備

6

Page 8: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

先導的官民連携支援事業

先導的な官民連携事業を実施しようとする地方公共団体等に対し、下記(イ)又は(ロ)に係る業務に要する調査委託費を助成することにより、官民連携事業の案件形成を促進。

(イ)事業手法検討支援型 : 施設の種類、事業規模、事業類型、事業方式等の面で先導的な官民連携事業の導入や実施に向けた検討のための調査

(ロ)情報整備支援型 : 先導的な官民連携事業の導入判断等に必要な情報の整備等のための調査

国土交通省の所管する事業であって、以下の要件を満たすもの。官民連携事業の類型に係る要件、重点推進分野に係る要件及び調査開始以降の協力に係る要件を満たすもの。

調査費用のうち、コンサルタント等の専門家に調査や検討を依頼する経費(委託費)を、予算の範囲内で、全額国費による定額補助として助成。補助金1件当たりの上限は20,000千円。

補助対象・対象事業

補助対象経費・補助率・補助限度額

○官民連携事業の類型に係る要件Ⅰ:公共施設等運営権制度を活用したPFI事業Ⅱ:公益施設の併設・活用など事業収入等で費用を回収するPPP/PFI事業、Ⅲ:公的不動産の有効活用を図るPPP事業 Ⅳ:その他のPPP/PFI事業 等

○重点推進分野に係る要件A:防災・減災対策、B:老朽化対策、C:生産性向上、D:地域の活性化、E:被災地の復旧・復興

○調査開始以降の協力に係る要件イ:支援終了後も引き続き官民連携の推進が図られるよう持続可能な庁内の連携体制づくりに取り組む 等

7

Page 9: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

行 政

・提案にコスト(時間・費用)がかかり、負担が大きい。

・民間事業者から有意義な提案がなされるよう、有意義な提案をした民間事業者に対してインセンティブを与えたい。

構成員

大森 文彦 弁護士・東洋大学法学部教授 内閣府民間資金等活用事業推進室参事官

小澤 一雅 東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻教授 総務省自治行政局地域自立応援課地域振興室長

根本 祐二 東洋大学経済学部教授 国土交通省総合政策局官民連携政策課長

宮本 和明 東京都市大学都市生活学部都市生活学科教授 国土交通省総合政策局公共事業企画調整課事業総括調整官

村木 美貴 千葉大学大学院工学研究科教授 国土交通省土地・建設産業局建設業課入札制度企画指導室長

○ 「PPP/PFI推進のための入札契約手続きのあり方に関する勉強会」構成員

上記ボトルネックを解決するため、「PPP/PFI推進のための入札契約手続きのあり方に関する勉強会」における議論を踏まえて、「PPP事業における官民対話・事業者選定プロセスに関する運用ガイド」として取りまとめ。(平成28年10月)

<PPP推進に係るボトルネック>

PPP事業における官民対話・事業者選定プロセスに関する運用ガイドの作成

・公共調達であるが故に、公平性・公正性の確保に留意する必要がある。

・コストをかけて提案したからといって、自社が選定されるとは限らない。(提案の「ただ取り」懸念)

※ガイドについては、次のURLに掲載しています。(http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/kanminrenkei/sosei_kanminrenkei_fr1_000006.html)

民間事業者

8

Page 10: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

PPP事業における官民対話・事業者選定プロセスに関する運用ガイドのポイント

1.明示的なインセンティブがなくとも、アイデアや意見がその後の検討内容や公募条件に反映される得ることが民間事業者のインセンティブとなる場合

a.マーケットサウンディング型

2.明示的なインセンティブが必要な場合

b.提案インセンティブ付与型

c.選抜・交渉型

参加事業者を募り、個別ヒアリング等により、意見交換・対話を行うもの

事業者選定評価において、提案が採用された事業者に対してインセンティブ付与(加点)を行うもの

提案内容を審査して優先順位付けを行い、事業内容について競争的対話による協議を行い、協議が調った者と契約するもの

(直接・間接の)インセンティブがあり得ることを、提案募集の前に明示。

ポイント1:ルールの事前明示

事業者選定に当たり、外部有識者等からなる第三者機関を活用。

ポイント2:中立的な第三者の活用

【対話方式の概要】

9

Page 11: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

国土交通省PPPサポーター制度(案)

地方公共団体が自ら主体的にPPP/PFIの推進を図るため、これまでPPP/PFI事業において成果をあげてきた実務者を「国土交通省PPPサポーター」(以下「サポーター」という。)に任命することにより、サポーターの知見、ノウハウの活用を図る。

目 的

①ブロックプラットフォーム、各種セミナー・研修等における講演、相談対応②自治体プラットフォーム等における関係者との調整・進め方に関する相談対応、各種助言③各地域における国土交通省のPPP/PFIに関する施策・制度等の発信④サポーター候補者の発掘

役 割

①人材のデータベースの構築・PPP/PFI事業の実績があり、熱意・知見

を有している人材を任命・人材をデータベース化し、HP等で公表

②サポーター間の連携・意見交換会の開催等により、サポーター

間で互いに有する情報を共有

③サポーターの知見の共有・各種セミナー・研修、個別相談を通じて、サポーターの知見を幅広い地方公共団体等に共有

意 義

④国交省の施策・制度の普及・サポーターが各地域において国の

PPP/PFI施策を発信

✓優れた人材を顕在化✓PPP/PFIに携わる人材の地位・

認知度を向上

✓サポーターの知見・ノウハウを各地方公共団体等の取組において活用

✓国のPPP/PFI施策を各地域に普及

各地域におけるPPP/PFIの推進

10

Page 12: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

事業化検討段階 事業化段階

PPP(Public-Private-Partnership)協定(Ⅰ)

趣 旨 民間の有する情報インフラ等を活用するとともに、その取組を後押しすること(=PPP)により、より効果的かつ効率的なPPP/PFIの推進を図る。

他の自治体がどのようにマーケットサウンディングを実施しているのか知りたい。

【自治体における活用イメージ】

他の自治体の事業内容を参考にしたい。

実施方針、募集要項、要求水準書等の必要な書類のひな型が欲しい。

他の自治体のマーケットサウンディングの内容や書類を調べることができます。

これまで実施されたPFI事業について分野別、地域別に調べることができます。

他の自治体が公表した実際の書類を調べることができます。

【メリット】活動や実績が多くの企業等に認識され、活動が充実。

【メリット】自治体の取組を情報面から後押しすることで、PPP/PFIを推進。

PPP協定 (一定以上のデータベース保有)

✓自治体によるデータベースの無償使用✓データベースの活用方法の講義✓国土交通省広報への協力

日本PFI・PPP協会国土交通省官民連携政策課

✓地域PF等におけるデータベースの紹介✓セミナー等に対する後援、講演等の協力

11

Page 13: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

PPP協定(Ⅰ)の活用イメージ

・・・

実施主体、事業概要、事業費、事業期間、事業方式のほか、選定事業者やアドバイザーも調べることができる。

【分野別ソートの活用イメージ】

■下水処理施設等のPFI事例

(可住地面積) (DID面積) 特定事業選定時 入札後

横浜市下水道局改良土プラント増設・運営事業横浜市

(神奈川県)373.1 437.4 392.9 347.5

改良土プラントの増設に関する設計、建

設、維持管理・運営(現有施設の維持管

理含む)H14.9.9 2,400 10年

BTO

(独立採算型)‐ ‐ 奥多摩企業 三菱総合研究所

黒部市下水道バイオマスエネルギー利活用施設整備運営事業黒部市

(富山県)4.2 426.3 220.0 -

対象施設を新設し、市にその所有権を移

転した後に、事業期間に係る維持管理・

運営業務を実施H20.1.31 9,000 15年

BTO

(サービス購入

型)‐ ‐ 荏原環境エンジニアリング等 パシフィックコンサルタンツ

長岡市生ごみバイオガス化事業長岡市

(新潟県)27.5 891.1 447.8 27.0

事業者が生ごみバイオガス化施設の設

計、建設した後、市に所有権を移転し、事

業期間中に係る維持管理・運営業務を実

H21.7.28 4,478 15年BTO

(サービス購入

型)0.1 0.3 JFEエンジニアリング等 パシフィックコンサルタンツ

大阪市平野下水処理場汚泥固形燃料化事業大阪市

(大阪府)270.3 225.2 225.2 224.2

汚泥固形燃料化設備の設計、施工、維

持管理及び運営  脱水汚泥受入設備

~排ガス処理設備(煙突含む) 33t-

DS/日(標準脱水ケーキ150t-wet/日)

H22.4.28 16,891 20年BTO

(サービス購入

型)0.0 ‐ 電源開発株式会社等 パシフィックコンサルタンツ

横浜市南部汚泥資源化センター下水汚泥燃料化事業横浜市

(神奈川県)373.1 437.4 392.9 347.5

汚泥焼却炉3号炉を燃料化施設、年間処

理量46,500t(施設規模150t/日程度)

に更新する設計、建設、管理運営御無。

対象地は汚泥焼却炉2号炉の跡地であ

り、汚泥焼却炉2号炉の解体を含む。

H23.2.24 17,000 20年BTO

(サービス購入

型)‐ ‐ 電源開発株式会社等 みずほ総合研究所株式会社

豊橋市バイオマス資源利活用施設整備・運営事業豊橋市

(愛知県)37.5 261.9 219.3 44.5

中島処理場に嫌気性消化施設を導入。

下水道汚泥に加え、し尿・浄化槽汚泥、

一般廃棄物(事業系生ごみ、家庭系生ご

み)を中島処理場に集約し、混合した上

で、微生物による嫌気性消化(メタン発

酵)処理を行うことにより、バイオガスを取

り出し、エネルギーとしての利活用を実施

H25.11.25 14,785 20年BTO

(サービス購入

型)0.1 55.0 JFEエンジニアリング株式会社 八千代エンジニヤリング株式会社

事業方式事業期間VFM(%)

選定事業者 アドバイザー実施方針

公表日自治体名 人口(万人) 概要

自治体に関する情報 事業に関する情報事業費

(百万円)

面積(㎢)

★NPO法人日本PFI/PPP協会HP:http://www.pfikyokai.or.jp/※事例を検索するためには登録が必要ですが、地方公共団体の方は登録無料です。

12

Page 14: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

A社

B社

C社

E社F社

G社

D社

後援

セミナー開催

PPP(Public-Private-Partnership)協定(Ⅱ)

趣 旨民間の開催するセミナー等を活用しつつ、予算以外も含めた行政資源を活用して民間の取組を後押しすること(=PPP)により、より効果的かつ効率的なPPP/PFIの推進を図る。

【メリット】活動や実績が多くの企業等に認識され、活動が充実。

【メリット】

自治体の取組を、情報提供及び個別相談体制構築により後押しすることで、PPP/PFIを推進。

PPP協定(一定回数以上のセミナー開催)

✓無料セミナーの実施による情報提供✓個別相談体制構築による、自治体等の疑問解消✓国土交通省広報への協力

パートナー国土交通省官民連携政策課

✓講演資料のリアルタイム提供✓セミナー等に対する後援、講演、広報活動等の協力

内閣府認証 NPO法人

(順不同)

協定イメージ

パートナーの皆様

13

Page 15: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

先導的官民連携事業 一覧表

ブロック 都道府県 名称 その1 その2 その3 備考

1 H23 イ 道路施設包括管理検討事業 ③ 関東 東京都 府中市 ② 道路 道路:一般道路

2 H23 イ公共下水道における包括的民間委託・公共施設等運営権検討事業

⑤ 中部 静岡県 浜松市 ① 下水道 下水道:処理施設

3 H23 イ「持続的発展が可能な環境先進都市づくり」に貢献するバイオガス(消化ガス)の精製・都市ガス導管注入事業

⑤ 中部 愛知県 豊橋市 ① 下水道 下水道:汚泥処理施設(発電施設併設)

4 H23 イ民間事業者と連携した持続可能な泉北ニュータウン再生手法検討事業

⑥ 近畿 大阪府 大阪府、堺市⑫ 公的不動産の利活用

⑨ エリアマネジメント

5 H23 イ大阪城公園パークマネジメント事業及び「もと市立博物館」等の民間活用事業

⑥ 近畿 大阪府大阪市、大阪商工会議所

⑤ 公園公園施設:売店、駐車場、天守閣、運動施設、野外音楽堂等

6 H23 イ箕面駅前第一駐車場・駐輪場再整備に係る官民連携調査検討事業

⑥ 近畿 大阪府 箕面市 ⑧ 駐車場・駐輪場

7 H23 イ第二阪奈有料道路の維持管理の包括マネジメント

⑥ 近畿 奈良県 奈良県道路公社 ② 道路 道路:有料道路

8 H23 イ改正PFI法に基づく公共施設等運営事業方式を採用する緊急避難施設兼ねた全天候型の屋内スポーツ施設運営事業

⑧ 四国 徳島県 阿南市 ⑤ 公園⑪ エリアマネジメント(防災拠点整備)

公園施設:テニスコート

9 H23 イ西豪州/北九州市間における下水処理水輸出事業

⑨ 九州・沖縄 福岡県 北九州市 ⑬ その他 その他:下水処理水輸出

10 H23 イ 有明佐賀空港の民間運営委託検討調査 ⑨ 九州・沖縄 佐賀県 佐賀県 ④ 空港

11 H23 イ 長崎港における埠頭運営会社検討事業 ⑨ 九州・沖縄 長崎県 長崎県 ⑥ 港湾

12 H24 イ青森空港における公共施設等運営権検討調査

② 東北 青森県 青森県 ④ 空港

13 H24 イ仙台空港活性化・空港周辺地域開発に関する検討調査

② 東北 宮城県 宮城県 ④ 空港

14 H24 イ古河鍛治町「まちなか蔵+道路空間」創造的運営管理事業調査

③ 関東 茨城県 古河市⑩ エリアマネジメント(観光拠点整備)

観光拠点:歴史的建造物

15 H24 イ 佐野インランドポート事業計画等調査 ③ 関東 埼玉県 佐野市 ⑥ 港湾

16 H24 イ歴史的・文化的建築物の再生・利活用事業調査

③ 関東 埼玉県 川越市⑩ エリアマネジメント(観光拠点整備)

⑫ 公的不動産の利活用

観光拠点:歴史的建造物

17 H24 イ深沢地域国鉄跡地周辺総合整備事業民活手法検討調査

③ 関東 神奈川県 鎌倉市⑫ 公的不動産の利活用

⑨ エリアマネジメント

18 H24 イ 富士山静岡空港経営体制検討調査 ⑤ 中部 静岡県 静岡県 ④ 空港

19 H24 イ函南町地域活性化・交流・防災拠点整備事業調査

⑤ 中部 静岡県 函南町 ③ 道の駅

20 H24 イ自律的PPP組織を活用したまち再生手法の検討調査

⑥ 近畿 大阪府 大阪府⑫ 公的不動産の利活用

⑤ 公園

21 H24 イ博多港中央ふ頭地区におけるターミナル機能強化の検討に係る調査

⑨ 九州・沖縄 福岡県 福岡市 ⑥ 港湾 ⑦ MICE

22 H24 イ「(仮称)長崎MICEセンター」整備可能性調査

⑨ 九州・沖縄 長崎県 長崎市ほか ⑦ MICE⑨ エリアマネジメント

23 H24 イ官民連携による下水汚泥・再生水の有効活用事業調査

⑨ 九州・沖縄 鹿児島県 いちき串木野市 ① 下水道下水道:汚泥処理施設(発電施設、再生水施設併設)

24 H24 イ太平山麓エリアの観光拠点まちづくり事業調査

③ 関東 栃木県 栃木市⑩ エリアマネジメント(観光拠点整備)

25 H24 イ新高岡駅(仮称)周辺整備に係る複合開発及び包括マネジメント事業調査

④ 北陸 富山県 高岡市⑨ エリアマネジメント

⑤ 公園 ⑧ 駐車場・駐輪場

26 H24 イ官民連携による山間地域の異種の道ネット整備・運営事業調査

⑤ 中部 岐阜県 高山市 ② 道路

事業分類*実施主体NO 年度 調査名類型

※ 事業分類:以下の内、関連度が高いものから3つ

①下水道 ②道路 ③道の駅 ④空港 ⑤公園 ⑥港湾 ⑦MICE ⑧駐車・駐輪場 ⑨エリアマネジメント ⑩エリアマネジメント(観光拠点整備) ⑪エリアマネジメント(防災拠点整備) ⑫公的不動産の利活用 ⑬その他

Page 16: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

先導的官民連携事業 一覧表

ブロック 都道府県 名称 その1 その2 その3 備考

事業分類*実施主体NO 年度 調査名類型

※ 事業分類:以下の内、関連度が高いものから3つ

①下水道 ②道路 ③道の駅 ④空港 ⑤公園 ⑥港湾 ⑦MICE ⑧駐車・駐輪場 ⑨エリアマネジメント ⑩エリアマネジメント(観光拠点整備) ⑪エリアマネジメント(防災拠点整備) ⑫公的不動産の利活用 ⑬その他

27 H24 イ有度山アートヒル・エリアマネジメントシステム確立検討調査

⑤ 中部 静岡県 静岡市⑩ エリアマネジメント(観光拠点整備)

⑤ 公園

28 H24 イ名古屋駅周辺地下公共空間整備に係る官民連携検討調査

⑤ 中部 愛知県 名古屋市⑨ エリアマネジメント

エリアマネジメント:地下街

29 H24 イ公共施設インフラ管理地図・調書の共同整備・運営事業調査

⑤ 中部 三重県三重県市町総合事務組合

⑬ その他その他:公共施設インフラ管理地図・調書の整備・更新

30 H24 イ有料道路及びスポーツ関連施設の包括マネジメント型リニューアル検討調査

⑥ 近畿 大阪府 四條畷市 ② 道路 ⑤ 公園

31 H24 イ上下水道一体での民間活用のあり方検討調査

⑥ 近畿 奈良県 奈良市 ① 下水道

32 H24 イ固定価格買取制度を利用した下水道再生可能エネルギー発電事業調査

⑨ 九州・沖縄 宮崎県 宮崎市 ① 下水道 下水道:汚泥処理施設(発電施設併設)

33 H25 イ観光投資を呼び込む国際リゾート地形成推進検討調査

① 北海道 北海道 倶知安町⑩ エリアマネジメント(観光拠点整備)

⑧ 駐車場・駐輪場

34 H25 イ下水道資源を活用した水素製造・販売・供給体制整備検討調査

② 東北 青森県 弘前市 ① 下水道下水道:下水汚泥を活用した水素製造事業

35 H25 イ川越駅西口新拠点形成官民連携手法検討調査

③ 関東 埼玉県 川越市⑨ エリアマネジメント

⑫ 公的不動産の利活用

⑧ 駐車場・駐輪場

36 H25 イ 鎌倉市‘地域経営型PPP’検討調査 ③ 関東 神奈川県 鎌倉市⑨ エリアマネジメント

エリアマネジメント:地域経営型PPP

37 H25 イ大磯町における景観・観光資源の再生・利活用検討調査

③ 関東 神奈川県 大磯町⑩ エリアマネジメント(観光拠点整備)

⑥ 港湾 ③ 道の駅

38 H25 イ新和田トンネル有料道路の維持改良の包括マネジメント検討調査

⑤ 中部 長野県 長野県道路公社 ② 道路 道路:有料道路

39 H25 イ美濃加茂市かわまちづくり地域活性化官民連携手法検討調査

⑤ 中部 岐阜県 美濃加茂市⑨ エリアマネジメント

⑤ 公園 ② 道路

40 H25 イ森林・林業と連携した道路ネットワーク化検討調査

⑤ 中部 岐阜県 下呂市 ② 道路 道路:市道、林道

41 H25 イ富士山を繋ぐ道”楽しく使い・賢く守る”包括的マネジメント検討調査

⑤ 中部 静岡県 静岡県 ② 道路

42 H25 イ浜松駅周辺公共施設に係る公共施設等運営事業の導入可能性検討調査

⑤ 中部 静岡県 浜松市 ⑧ 駐車場・駐輪場⑨ エリアマネジメント

⑫ 公的不動産の利活用

43 H25 イ道路整備特別措置法に基づく有料道路事業に関する検討調査

⑤ 中部 愛知県 愛知県 ② 道路 道路:有料道路

44 H25 イ久屋大通再生のための官民連携手法検討調査

⑤ 中部 愛知県 名古屋市 ⑤ 公園 ② 道路⑨ エリアマネジメント

45 H25 イサービスプロバイダ方式のPFI実現可能性検討調査

⑤ 中部 愛知県 西尾市⑫ 公的不動産の利活用

46 H25 イ県・市・民間連携による連鎖型観光・にぎわい機能整備手法検討調査

⑥ 近畿 滋賀県 滋賀県⑫ 公的不動産の利活用

⑨ エリアマネジメント

47 H25 イ下水道管路における官民連携導入可能性に関する検討調査

⑥ 近畿 大阪府 大阪市 ① 下水道 下水道:管路

48 H25 イ協創による神戸都心の地下公共空間有効活用検討調査

⑥ 近畿 兵庫県 神戸市 ⑧ 駐車場・駐輪場⑨ エリアマネジメント

エリアマネジメント:地下通路

49 H25 イ低炭素型複合施設建設におけるPPP導入可能性調査

⑥ 近畿 兵庫県 川西市⑫ 公的不動産の利活用

⑨ エリアマネジメント

50 H25 イ境港におけるみなとを核とした官民連携手法検討調査

⑦ 中国 鳥取県 境港管理組合 ⑥ 港湾⑨ エリアマネジメント

51 H25 イ下関港における戦略的な港湾機能強化方策に関する検討調査

⑦ 中国 山口県 下関市 ⑥ 港湾⑨ エリアマネジメント

52 H25 イ 高松空港運営権委託導入検討調査 ⑧ 四国 香川県 香川県 ④ 空港

53 H25 イ河川上部空間を活用した旦過市場の再整備に係る検討調査

⑨ 九州・沖縄 福岡県 北九州市⑨ エリアマネジメント

Page 17: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

先導的官民連携事業 一覧表

ブロック 都道府県 名称 その1 その2 その3 備考

事業分類*実施主体NO 年度 調査名類型

※ 事業分類:以下の内、関連度が高いものから3つ

①下水道 ②道路 ③道の駅 ④空港 ⑤公園 ⑥港湾 ⑦MICE ⑧駐車・駐輪場 ⑨エリアマネジメント ⑩エリアマネジメント(観光拠点整備) ⑪エリアマネジメント(防災拠点整備) ⑫公的不動産の利活用 ⑬その他

54 H25 イ産業遺産を核とした交流拠点整備に関する検討調査

⑨ 九州・沖縄 福岡県 大牟田市 ⑥ 港湾 ③ 道の駅

55 H25 イ官民連携による道路の観光資源化活用調査

① 北海道 北海道 東川町⑫ 公的不動産の利活用

⑩ エリアマネジメント(観光拠点整備)

② 道路

56 H25 イ官民連携による「道の駅の防災コンビニ化」検討調査

③ 関東 千葉県 南房総市 ③ 道の駅⑪ エリアマネジメント(防災拠点整備)

57 H25 イ世界遺産合掌街道の防災・交通・観光・情報の総合拠点づくり調査

⑤ 中部 岐阜県 白川村 ② 道路 ③ 道の駅⑪ エリアマネジメント(防災拠点整備)

58 H25 イ 西遠流域下水道事業調査 ⑤ 中部 静岡県 浜松市 ① 下水道

59 H25 イ 下水道管路マネジメント手法検討調査 ⑥ 近畿 大阪府 泉大津市 ① 下水道 下水道:管路

60 H25 イ徳山下松港・宇部港における港湾運営のあり方検討事業調査

⑦ 中国 山口県 山口県 ⑥ 港湾⑨ エリアマネジメント

61 H25 イ西予市「はちのじ」まちづくり構想検討調査

⑦ 中国 愛媛県 西予市⑨ エリアマネジメント

62 H25 イ官民連携による地域の実情に即した津波避難のあり方検討調査

⑧ 四国 高知県 高知県⑪ エリアマネジメント(防災拠点整備)

② 道路

63 H25 イ官民連携による公有地の面的整備と都市機能強化に係る調査

⑨ 九州・沖縄 福岡県 福岡市 ⑦ MICE ⑥ 港湾

64 H26 イ旧福岡高校跡地活用に向けたマーケットサウンディング調査

③ 関東 埼玉県 ふじみ野市⑫ 公的不動産の利活用

65 H26 イPPP/PFIによる施設の長寿命化と公園の一体的管理事業調査

③ 関東 千葉県 習志野市⑫ 公的不動産の利活用

⑤ 公園

66 H26 イ豊洲埠頭内公園等管理運営事業に係る調査

③ 関東 東京都 江東区 ⑤ 公園

67 H26 イ都市公園を中心としたエリア開発による地域活性化事業調査

③ 関東 東京都 町田市⑨ エリアマネジメント

⑤ 公園

68 H26 イ江田駅周辺モーダルミックス官民連携事業調査

③ 関東 神奈川県 横浜市⑨ エリアマネジメント

③ 道の駅

69 H26 イ北陸新幹線開業後の富山空港活性化のための官民連携事業調査

④ 北陸 富山県 富山県 ④ 空港

70 H26 イ道の駅を中心とした障がい者向けコンパクトシティ整備事業に係る可能性調査

⑤ 中部 岐阜県 瑞穂市 ③ 道の駅

71 H26 イ広域災害時の避難誘導手法に関する官民連携事業調査

⑤ 中部 岐阜県 白川村⑪ エリアマネジメント(防災拠点整備)

② 道路 ③ 道の駅

72 H26 イ下水道事業および水道事業におけるコンセッションを含めた官民連携事業の有効性検討調査

⑥ 近畿 滋賀県 大津市 ① 下水道

73 H26 イ四條畷市まちづくり長期計画(教育施設整備計画を含む)事業化検討調査

⑥ 近畿 大阪府 四條畷市⑫ 公的不動産の利活用

74 H26 イ『神戸未来都市創造プロジェクト』を推進する都市高速ランプの有効活用スキームに関する調査

⑥ 近畿 兵庫県 神戸市⑨ エリアマネジメント

② 道路 ⑧ 駐車場・駐輪場

75 H26 イ 広島空港経営改革に関する検討調査 ⑦ 中国 広島県 広島県 ④ 空港

76 H26 イ下水道施設の更新・包括的運営管理に係る検討調査

⑧ 四国 高知県 須崎市 ① 下水道

77 H26 イ 庁舎移転に関わる官民連携事業調査 ⑨ 九州・沖縄 熊本県 合志市⑫ 公的不動産の利活用

⑨ エリアマネジメント

78 H26 イ景観・観光資源の再生・利活用事業可能性調査

② 東北 青森県 弘前市⑨ エリアマネジメント

⑤ 公園

79 H26 イ竹園地区における新たな地域拠点創出検討調査

③ 関東 茨城県 つくば市⑫ 公的不動産の利活用

⑨ エリアマネジメント

80 H26 イエアポートシティ形成に係る大規模MICE施設等事業化検討調査

③ 関東 千葉県 成田市 ⑦ MICE⑩ エリアマネジメント(観光拠点整備)

Page 18: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

先導的官民連携事業 一覧表

ブロック 都道府県 名称 その1 その2 その3 備考

事業分類*実施主体NO 年度 調査名類型

※ 事業分類:以下の内、関連度が高いものから3つ

①下水道 ②道路 ③道の駅 ④空港 ⑤公園 ⑥港湾 ⑦MICE ⑧駐車・駐輪場 ⑨エリアマネジメント ⑩エリアマネジメント(観光拠点整備) ⑪エリアマネジメント(防災拠点整備) ⑫公的不動産の利活用 ⑬その他

81 H26 イむつざわスマートウェルネス拠点(仮称)形成のための官民連携手法検討調査

③ 関東 千葉県 睦沢町⑨ エリアマネジメント

③ 道の駅⑫ 公的不動産の利活用

82 H26 イ水インフラ施設の拡張型民間委託の検討調査

④ 北陸 石川県 かほく市 ① 下水道

83 H26 イ官民連携事業をより効率的・安定的に推進するための実践手法調査

⑥ 近畿 奈良県 奈良県道路公社 ② 道路 道路:有料道路

84 H26 イ公共施設等運営権を活用した公園施設整備等事業の事業化検討調査

⑦ 中国 岡山県 玉野市 ⑤ 公園

85 H26 イPPP/PFIによる重点密集市街地改善事業の可能性等検討調査

⑧ 四国 徳島県 美波町 ② 道路 ① 下水道 道路:水路

86 H26 イ民間企業社宅を公営住宅として有効活用する官民連携事業調査

⑨ 九州・沖縄 熊本県 長洲町⑫ 公的不動産の利活用

87 H26 ロ 帯広空港管理運営等検討調査 ① 北海道 北海道 帯広市 ④ 空港

88 H26 ロ下水道施設等へのPFI・PPP導入に向けた情報整備調査

③ 関東 千葉県 習志野市 ① 下水道

89 H26 ロ官民連携による道の駅等収益施設の包括運営可能性調査

⑤ 中部 岐阜県 中津川市 ③ 道の駅

90 H26 ロ 西遠流域下水道事業情報整備調査 ⑤ 中部 静岡県 浜松市 ① 下水道

91 H26 ロ 高松空港運営権委託導入事業調査 ⑧ 四国 香川県 香川県 ④ 空港

92 H27 イ本八戸駅前通り再整備を核とした内丸地区にぎわい創出事業調査

② 東北 青森県 八戸市⑨ エリアマネジメント

② 道路 ⑤ 公園

93 H27 イ空港間及び二次交通のネットワーク形成を活かした官民連携手法調査

② 東北 秋田県 秋田県 ④ 空港

94 H27 イ 道路施設等包括管理検討調査 ③ 関東 東京都 府中市 ② 道路

95 H27 イ地域維持型社会インフラ包括的民間委託検討調査

④ 北陸 新潟県 三条市 ② 道路 ① 下水道 ⑤ 公園

96 H27 イ上野原市広域防災・交流拠点整備における官民連携手法導入検討調査

⑤ 中部 山梨県 上野原市⑪ エリアマネジメント(防災拠点整備)

③ 道の駅

97 H27 イ大東スタイル実現のための官民連携事業可能性調査

⑥ 近畿 大阪府 大東市⑫ 公的不動産の利活用

98 H27 イ道の駅を中心とした「広域観光拠点」整備に向けた官民連携事業調査

⑥ 近畿 奈良県 御所市 ③ 道の駅⑩ エリアマネジメント(観光拠点整備)

99 H27 イ上下水道事業と民営ガス事業の連携による包括的管理運営スキームに係る調査

⑦ 中国 山口県 宇部市 ① 下水道

100 H27 イ北広島市総合運動公園等整備運営事業に係る官民連携手法導入検討調査

① 北海道 北海道 北広島市 ⑤ 公園 公園:運動公園、レクリエーション施設

101 H27 イ官民連携による総合的な雪対策等検討調査

② 東北 青森県 弘前市 ② 道路

102 H27 イ盛岡市動物公園の官民連携による再生活性化事業調査

② 東北 岩手県 盛岡市 ⑤ 公園 公園:動物公園

103 H27 イ市道等維持管理業務のエリア区分による官民連携手法検討調査

② 東北 岩手県 滝沢市 ② 道路

104 H27 イ三浦市公共下水道事業におけるコンセッション方式導入可能性調査

③ 関東 神奈川県 三浦市 ① 下水道

105 H27 イ富士河口湖町観光振興・防災拠点整備に係る官民連携手法導入検討調査

⑤ 中部 山梨県 富士河口湖町⑩ エリアマネジメント(観光拠点整備)

⑪ エリアマネジメント(防災拠点整備)

⑧ 駐車場・駐輪場

106 H27 イ官民連携事業の導入による下水道未普及地域の早期解消に係る調査

⑤ 中部 静岡県 伊豆の国市 ① 下水道 下水道:管渠

107 H27 イ官民連携手法による防災拠点整備検討調査

⑦ 中国 広島県 府中町⑪ エリアマネジメント(防災拠点整備)

⑫ 公的不動産の利活用

108 H27 ロ 旭川空港運営効率化情報整備調査 ① 北海道 北海道 旭川市 ④ 空港

Page 19: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

先導的官民連携事業 一覧表

ブロック 都道府県 名称 その1 その2 その3 備考

事業分類*実施主体NO 年度 調査名類型

※ 事業分類:以下の内、関連度が高いものから3つ

①下水道 ②道路 ③道の駅 ④空港 ⑤公園 ⑥港湾 ⑦MICE ⑧駐車・駐輪場 ⑨エリアマネジメント ⑩エリアマネジメント(観光拠点整備) ⑪エリアマネジメント(防災拠点整備) ⑫公的不動産の利活用 ⑬その他

109 H27 ロ観光系施設の一体的更新・運営による広域観光整備に向けた情報整備調査

③ 関東 茨城県 行方市⑩ エリアマネジメント(観光拠点整備)

⑤ 公園 ③ 道の駅

110 H27 ロ富士山静岡空港における公共施設等運営事業関連情報整備調査

⑤ 中部 静岡県 静岡県 ④ 空港

111 H27 ロ広島空港運営権委託導入検討に係る情報整備調査

⑦ 中国 広島県 広島県 ④ 空港

112 H28 イ旧鉄道駅跡地を活用した官民連携事業調査

② 東北 青森県 むつ市⑫ 公的不動産の利活用

113 H28 イ公共施設における選択と集中・再配置のための官民連携調査

② 東北 山形県 中山町⑫ 公的不動産の利活用

114 H28 イ湯河原温泉場の地域資源の再生・活用検討調査

③ 関東 神奈川県 湯河原町⑩ エリアマネジメント(観光拠点整備)

⑤ 公園 公園:都市公園

115 H28 イ高蔵寺駅北口における官民連携型街区再生検討調査

⑤ 中部 愛知県 春日井市⑨ エリアマネジメント

⑫ 公的不動産の利活用

116 H28 イ湖南市内陸型国際総合物流ターミナル事業手法等検討調査

⑥ 近畿 滋賀県 湖南市 ⑥ 港湾

117 H28 イJR向日町駅東口開設にかかる官民連携事業調査

⑥ 近畿 京都府 向日市⑨ エリアマネジメント

118 H28 イ官民連携による花園中央公園等の管理運営手法検討調査

⑥ 近畿 大阪府 東大阪市 ⑤ 公園 公園:都市公園(ラグビー場、野球場等)

119 H28 イ宇治川ポンプ場(雨水)改築に係る民活導入可能性調査

⑥ 近畿 兵庫県 神戸市 ① 下水道 下水道:雨水ポンプ場

120 H28 イ小規模上下水道施設における公共施設等運営権事業に係る調査

⑥ 近畿 奈良県 奈良市 ① 下水道下水道:浄水場、処理場、ポンプ場、管路を含む上下水道事業全体

121 H28 イ再開発ビル及び周辺エリアの一体的な再整備事業調査

⑥ 近畿 奈良県 桜井市⑨ エリアマネジメント

⑫ 公的不動産の利活用

⑧ 駐車場・駐輪場

122 H28 イ葛城市新町スポーツゾーンにおけるPFI導入可能性調査

⑥ 近畿 奈良県 葛城市 ⑤ 公園 公園:都市公園

123 H28 イ 南紀白浜空港民間事業等活用推進調査 ⑥ 近畿 和歌山県 和歌山県 ④ 空港

124 H28 イ健康、生涯学習、食による「黄福」創生拠点整備事業調査

⑦ 中国 岡山県 美咲町 ⑤ 公園⑫ 公的不動産の利活用

公園:運動公園

125 H28 イ広島の玄関「エキキタ」における官民連携事業の導入調査

⑦ 中国 広島県 広島市⑨ エリアマネジメント

⑤ 公園 ② 道路 公園:街区公園

126 H28 イ椎田駅周辺の日本版LABVによるエリアマネジメント事業調査

⑨ 九州・沖縄 福岡県 築上町⑨ エリアマネジメント

⑫ 公的不動産の利活用

127 H28 イ総合公園及びアイル資源活用事業検討調査

⑨ 九州・沖縄 佐賀県 小城市 ⑤ 公園

128 H28 イ小さな拠点を支える施設管理・機能強化官民連携手法導入調査

⑨ 九州・沖縄 大分県 杵築市 ③ 道の駅

129 H28 イ 女満別空港運営委託事業可能性調査 ① 北海道 北海道 北海道 ④ 空港

130 H28 イ中小空港における新たな民活運営方式の仕組みづくり検討調査

② 東北 秋田県 秋田県 ④ 空港

131 H28 イ文化財等の公的不動産を基幹施設としたエリア開発手法調査

⑥ 近畿 兵庫県 朝来市⑩ エリアマネジメント(観光拠点整備)

132 H28 イ須崎市公共下水道等運営事業の事業手法及び事業化検討調査

⑧ 四国 高知県 須崎市 ① 下水道下水道:漁業集落排水処理施設、ごみ処理施設浸出水処理施設を含む

133 H28 ロ旭川空港の非航空系事業に関する情報整備調査

① 北海道 北海道 旭川市 ④ 空港

134 H28 ロ帯広空港における管理運営の効率化に向けた情報整備調査

① 北海道 北海道 帯広市 ④ 空港

135 H28 ロ三浦市公共下水道事業コンセッション推進に向けた情報整備調査

③ 関東 神奈川県 三浦市 ① 下水道

Page 20: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

先導的官民連携支援事業 H28年度 支援案件概要

Page 21: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

むつ市基礎情報(H29.2.1時点)・人口:59千人(DID人口:17千人)・可住地面積:8.15km2

【H28:先-1】 旧鉄道駅跡地を活用した官民連携事業調査(実施主体:青森県むつ市)

①集約建替対象団地

調査対象施設(対象地)の概要

【事業分野:公営住宅】 【対象施設:(仮称)田名部まちなか団地) 】 【事業手法:PFI(BTOorBOT+付帯事業) 】【キーワード:公営住宅、中心市街地再構築、地元企業参画、行政財産貸付】

事業発案に至った経緯・目的③当該事業の発案経緯▮ 老朽化した市営住宅の建替が急務であり、これら市内に分散配置された市営住宅を中心市街地に集約建替することで、まちなか居住を推進し、地元商店街の再構築を含めたまちの活性化やコンパクトシティの実現を図る。

▮ 市内に分散されている市営住宅7団地の集約建替用地として、市は平成26年度に下北交通大畑線(廃線)の旧田名部駅跡地を取得済み。

▮ 事業を実施するためには、市の財政上の問題から民間活力の導入が必要であるため、PFI による事業実現性・採算性ならびに地元民間事業者の参画意向の確認・検討が必要。

④自治体の特徴 :平成17年3月に1市2町1村の市町村合併

団地名入居世帯数

築年数

桜木町東 4 52

大湊上町 12 55

文京町 18 53

山田町 18 53

金曲 11 53

品ノ木 30 51

奥内 5 47

合計 98

②対象地の状況▮ (仮称)田名部まちなか団地整備予定地面積:6,708㎡、商業地域、旧田名部駅の鉄道敷、隣接してJRバスターミナル及び近隣に下北交通のバスターミナルが立地、整備予定地は田名部地区の中心市街地に立地

③地域住民や関係者のニーズ等の整理

まちなか居住の推進、中心市街地(旧田名部駅前地区)の賑わい創出、世代間交流施設の整備、周辺地域住民も利活用可能な民間提案による収益施設の整備可能な施設

▮民間収益施設・子育て世帯が集える飲食機能

・高齢者福祉施設(デイサービス、高齢者支援施設等)・サービス付き高齢者住宅・地域優良賃貸住宅

・集約後の市営住宅跡地における民間住宅の供給

④施設機能等の整理▮導入施設・市営住宅(集約建替)100戸・民間収益施設・多世代交流が可能な施設

▮公営住宅整備・単身世帯:37㎡、65戸・夫婦世帯:45㎡、21戸・家族世帯:60㎡、14戸対象地及び集約建替対象団地(赤枠)の位置

①自治体が抱えている課題▮ 中心市街地(旧田名部駅前地区)の再構築による賑わいの創出▮ 老朽化した市営住宅の集約建替

②上位計画との関連性▮ むつ市長期総合計画(H24~28):老朽化が進む公営住宅の計画的な整備、特色ある地域産業の育成、地域コミュニティ構築

▮ むつ市都市計画マスタープラン(目標H42):田名部地域の地域づくりのテーマ「下北の商業の拠点を担う、伝統とにぎわいの中心地」

▮ むつ市公営住宅等長寿命化計画(H23~32):子供から高齢者、障がい者まで安心して暮らせる住宅の供給、良質な住宅ストックの形成、利便性が高く環境と調和した住環境づくり

Page 22: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

①検討した事業手法【市営住宅】

事業手法:施設整備、維持管理、入居者移転支援、集約後の跡地活用等を包括的に実施するためPFI事業を検討

スキーム :整備後の施設管理を民間に任せ、財政負担の低減と平準化を図るため、BTO方式とBOT方式を検討

【民間収益施設】事業手法:市営住宅整備と一体的に行うためPFI事業を検討スキーム :複数検討の結果、下記2つのスキームを抽出○PFI法に基づく行政財産の貸付、(BOO方式)○PFI法に基づく官民合築施設による行政財産の貸付②定量評価(VFM等の財政効果の算出)財政効果:公営住宅と民間収益施設の別棟・合築で試算別棟:BTO方式で0.21億円(VFM4.4%)、BOT方式で0.18億円

(同3.7%)の縮減合築:BTO方式で0.17億円(VFM3.7%)、BOT方式で0.14億円

(同2.8%)の縮減 ※VFMは現在価値化後の金額③その他

・市営住宅のリスク分担、民間収益事業の事業リスクを市営住宅事業に影響させないスキーム

・制約となる法令:整備予定地は、新規取得した行政財産(土地)となるため、行政財産の貸付に係わる制約を整理

④検討結果・事業リスクを分割した民間事業を含むPFI事業の実施のスキームを検討・構築

・社会資本整備総合交付金のPPP/PFI重点化に対応した交付金活用を見据えた事業費検討・地元民間事業者の実施主体への参入確度の確認

事業化検討

今後の進め方

目標とするスケジュール平成30年度:PFI事業実施準備 平成31年度:事業者選定平成32年度:事業開始 平成35年度:施設供用開始

【ロードマップ】 【想定される課題】

【H28:先-1】 旧鉄道駅跡地を活用した官民連携事業調査(実施主体:青森県むつ市)

調査内容調査の流れ

Page 23: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

中山町基礎情報(H28年12月末時点)・人口:1.1千人・可住地面積:186ha

【H28:先-2】 公共施設における選択と集中・再配置のための官民連携調査 (実施主体:山形県中山町)

調査対象施設(対象地)の概要

①自治体が抱えている課題公共施設(町民グラウンド、庁舎、中央公民館等)の老朽化、人口減少②上位計画との関連性平成27年度に第5次中山町総合計画・後期5か年基本計画を策定(計画期間:平成 28年度~平成32年度)・施設の複合化、適正配置によるコンパクトシティ計画の策定を位置づけている。③上記課題への対策としてこれまで実施している施策や調査等現在、当該業務と並行して、コンパクトシティ計画を策定中である。当該業務のほか、CCRC構想に関する調査業務を行っている。④当該事業の発案経緯県都山形市に隣接し、山形県のほぼ中央部に位置する中山町では、人口減少が続く中、コンパクトシティを実現するため、公共施設の選択と集中・再配置による更新コストの削減を図りつつ、地域活性化のための新たな町のコアの形成を図る。2060年には人口が現在の約半分になると想定されており、町の魅力化による定住促進や公共サービスの機能の集約による財政の健全化が必要である。

【事業分野:スポーツ施設、公園等)】 【対象箇所:中山町上川原地区・中川原地区 】 【事業手法:PFI 】【キーワード:スポーツエリア、公共施設の老朽化、子育て支援】

事業発案に至った経緯・目的

NO 管理者 施設名 建築年月 規模構造 利用者数 利用料収入

1 中山町 町民グラウ ンド 昭和48年5月 A=12,100㎡ 6,422 137

2 中山町 町民プール 昭和53年11月 50mプール 1箇所 3,496 209

3 中山町 町民テニスコート 昭和57年10月 人工芝4面 A=2,970㎡ 14,983 462

4 中山町 屋内ゲートボール場 平成7年3月 S造 A=1,180㎡ 5,528 372

5 山形県 中山公園 昭和55年5月 17.4ha 63,000 17,092

6 民間 きらやか銀行球場 平成3年10月 野球場:16,800㎡、体育館:1,490㎡ - -

7 中山町 町民休養交流センター 平成5年1月 公衆浴場、合宿研修棟 4,347㎡ 274,784 274,933

8 中山町 町営住宅 昭和44年2月 642㎡ 1世帯 625

9 個人 柏倉家住宅 江戸時代 4,000余坪 2,112 1,056

10 中山町 中央公民館 昭和48年5月 RC造 A=2,759㎡ 30,664 199

11 中山町 役場庁舎 昭和41年5月 RC造 A=1,644㎡ 40,581 87

■対象エリア内の施設一覧と利用実績(平成27年度) ※(単位)利用者数:人、利用料収入:千円

中川原地区にある公共のスポーツ施設を上川原地区に集約し、上川原地区をスポーツエリアとして、一体で整備する。

また、空いた土地を活用して、老朽化している中央公民館や役場庁舎、子育て支援や福祉サービスの機能を集約した新たな施設の整備を検討する。

Page 24: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

・町営住宅機能に複合させる民間および公共サービスの機能の検討。・現在の町営住宅の土地の活用方法。

※町営住宅の跡地は、別調査で実施している中山町版CCRC(生涯活躍のまち)構想の「まちなか型CCRC施設(サービス付高齢者向け住宅)」として検討予定。

今回の市場調査を踏まえ、5つの想定エリアマネジメントプランを整理した。それらをもとに、整備主体、運営主体、エリアマネジメントの3つの視点で事業スキームを検討した。①検討した事業手法等

事業化検討

市場調査(ヒアリング調査)①実施目的

民間事業者に事業化する際の参画意欲の確認、官民連携事業への関心度合いを確認した。②実施内容

中川原地区から上川原地区への公共スポーツ施設の集約、また、空いた土地の活用、柏倉家住宅や芋煮会等地域資源の活用について、8業種44法人と地域の活性化に貢献している住民4団体に対して対話形式のヒアリング調査を実施した。③調査結果

町内の民間事業者はPFI手法等官民連携事業の経験者が少なく、事業に対する具体的なイメージが湧きにくいとの回答も多い。しかし、事業への参画に対しては前向きな回答が多かったため、事業者勉強会や対話を通じ、官民連携事業への理解や参画意欲の醸成を進める働きが必要である。

今後の進め方

・PFI手法による町営住宅の整備事業のスケジュール平成29年6月頃 実施方針の策定・公表平成29年9月頃 特定事業の選定・公表平成30年1月頃 提案書の提出平成30年3月頃 選定事業者の公表

【想定される課題】

調査内容調査の流れ

前提条件の整理

(周辺環境の状況、GISによる商圏分析、関係する法律・制度、町の既

存計画)

市場調査(ヒアリング調査)

手法の整理及び

事業スキームの検討

報告書への取りまとめ

検討委員会、住民ワークショップ、職員勉強会の実施

スキーム構築の視点

スキーム① スキーム② 想定エリアマネジメントプラン

整備主体 PFI手法 定期借地権「町営住宅を核とした健康と子育ての地域交流プラン」

運営主体 PFI手法定期借地権・賃貸借契約

「メディカルフィットネスを核とした健康増進施設整備プラン」、「柏倉家等地域資源を核とした空き家活用プラン」

エリアマネジメント

PFI手法業務委託契約

「中川原地区のにぎわい創出と子育て応援エリア化プラン」、「スポーツと文化と産業の拠点整備による中山町テーマ統一プラン」

②定量評価町営住宅の整備をPFI手法を用いて行った場合のVFM

整備戸数15戸:VFM4.5%、整備戸数20戸:VFM11.9%③検討結果、結論

想定エリアマネジメントプランのうち、H29年度は「町営住宅を核とした健康と子育ての地域交流プラン」の事業化を行い、その後他のプランについても、5年以内の事業化を目指す。

【H28:先-2】 公共施設における選択と集中・再配置のための官民連携調査 (実施主体:山形県中山町)

Page 25: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

湯河原町基礎情報(H22時点)・人口:26千人(DID人口:18千人)・可住地面積:10.34km2

【H28:先-3】 湯河原温泉場の地域資源の再生・活用検討調査

(実施主体:神奈川県湯河原町)

①湯河原温泉の課題

・入込客数の減少、温泉場の観光の要である万葉公園と観光会館の老朽化・機能低下、空き家、経営不振旅館・店舗等(以下、「空き家等」)の増加が、長年の課題。

・官民連携事業により、万葉公園等公共施設・機能の見直し、管理運営の質の向上などを図る。

・空き家等の再生活用を促し、万葉公園を拠点としたエリア一帯の魅力向上をエリアマネジメントにより実現する。

【事業分野:都市公園等】 【対象施設:万葉公園、湯河原観光会館等) 】【事業手法:官民対話、DBO、指定管理、設置管理許可等】【キーワード:地域資源を活用した観光まちづくり、住民参加、空き家再生活用、エリアマネジメント、まちづくりビークル】

事業発案に至った経緯・目的

④事業の発案経緯

・住民・事業者、まちづくり協議会(温泉場の民間リーダーによる組織)、湯元通り地区住民(9割以

上の同意により、まちなみ協定締結済)の意向を受け、CP(温泉場のコミュ

ニティ再生に携わってきたまちづくり会社)から町へ提案。

②上位計画・湯河原町観光立町推進計画 ・湯河原町景観計画・湯河原町都市マスタープラン

③左記課題への対応策等・街なみ環境整備事業(H26-30)

温泉場内の湯元通り地区において、H.26まちなみ協定を締結、H27〜

修景整備を実施(店舗等の外観修景、道路美装化、街路灯整備等)

・温泉場内県道75号線整備(H11-28)電線地中化、歩道美装化等を実施。

・まちづくり協議会検討部会において、万葉公園対岸遊歩道・橋梁整備の検討開始(H.28〜)

①対象地(温泉場エリア)の状況約20ha/非線引き都市計画区域(大部分は商業地域、万葉公園は風致地区)/JR湯河原駅からバス約10分

②施設は老朽化・機能低下し、利用者数は年々減少

万葉公園:都市公園(19,500㎡)。足湯施設(指定管理/H13供用開始)観光会館:RC造地下1階地上4階塔屋1階建て/建築面積1,056㎡/延床面積3,183㎡/S.38築。大・中・小会議室、観光団体事務室、郷土資料展示室等

③地域住民ニーズ・地域戦略の実現・お客様が歩きたくなる空間や、一定の時間を過ごすこと(食事、買物、休息等)のできる魅力的な場の創出

・湯河原の歴史文化と「温泉の出る公園」の個性をいかした施設整備

・対岸敷地との一体的整備

調査対象施設(対象地)の概要

万葉公園

Page 26: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

サポート

CP       地域内CP: まちづく り ビーク ル

    地域外CP

オペレーショ ン事業者

住民・ 事業者

( 分散型旅館、 店舗等)

<民間>

地域戦略の検討・ 作成・ 見直し PPP事業の検討・ 計画

空き 家開発、 公共施設管理運営、 各種まちづく り 活動の運営・ サポート

<民間>

施設整備 指定管理委託等

事業提案、 QC、 指定管理

サブリ ース

家賃

金融機関

<行政>

<金融>

融資

出資

補助

返済

配当

(自主運営 or 外部事業者)

公共施設活用

歴史的建造物・ 空き家活用

土地・ 建物

貸付or 売却 保存

管理

住民・ 事業者

<民間>

サポート

歴史的建築物

・空き家活用

オペレーショ ン事業者 ( 体験プロ グラ ム、

  ツ アー造成等)

日本文化体験

・ツアー造成

連携

<行政> <行政>

協力

・ 連携

湯河原町 地域関連団体等

<行政>

湯河原町 地域関連団体等

回遊空間整備

勉強会、 W S、 ルールづく り 、 イ ベント 等 土地・ 建物の事業化

まち づく り 活動

<民間>

回遊空間整備 空き 家等外観整備

地域戦略

万葉公園など公共施設の再生・ 活用PPP事業

SP

<民間>

設計 施工 収益施設 の運営等

住民・ 事業者

<民間>

地域戦略の検討等

万葉公園等事業の構

想・ 基本計画の検討

協働

サポート

QC

地域外CP ( 地域内CP設立後の初動期や

事業の立ち上げ時のサポート

が必要な場合)

<民間>

設計 施工

運営業務 委託等

事業化検討

【H28:先-3】 湯河原温泉場の地域資源の再生・活用検討調査

(実施主体:神奈川県湯河原町)

事業推進の各段階における官民の主体的役割を「地域資源を活用した観光まちづくりにおける住民参加型PPP方式」と従来方式の対比で整理

エリアマネジメントの推進体制調査の流れ

(1)地域戦略の検討③公園の官民連携にかか

る法規制面の課題整理

①キーパンソン・ヒアリング④事業内容の検討、公園と

観光会館の一体的な活用

②現地調査⑤官民連携による事業ス

キームの検討

③温泉場エリアの歴史と街

並みの変遷

⑥万葉公園等官民連携検

討委員会(4回)

④温泉場エリアの地域特性・景観特性

⑦万葉公園等の事業計画(案)のとりまとめ

⑤市場分析(4)空き家等の再生・活用の検討

⑥地域資源共有勉強会

 (4回)①空き家等の現況把握

⑦地域戦略のとりまとめ

②万葉公園の再生活用と

空き家等の再生活用の連

携等

(2)まちづくり会社の検討 ③魅力的な場のつくり方

①組織形態、活動内容等イ

メージの紹介

④空き家等再生・活用手

法、資金調達手法の整理②組織形態、事業内容等の

検討

⑤空き家等再生・活用勉強

会(4回)

(3)万葉公園等の官民連携

による再生・活用の検討

⑥空き家等の再生・活用計

画(案)のとりまとめ

①万葉公園等の施設の歴

史、現況、課題整理

(5)業務完了報告書のとり

まとめ

②公園等の官民連携による

活用事例

地域戦略

の共有、

フィード

バック

【ロードマップ】H29

H30H31

H32

・議会説明等・民間事業者選

定*1

今後の進め方

・設計*1・施工*1・設計*2・オープン*1・施工*2

*1:観光会館敷地整備を想定

*2:都市公園整備を想定

【想定される課題】

・土砂法等法規制との調整・協議

・対岸敷地との一体的整備・管理体制 等

*CP(Community-based Private sector)は、地域再生ノウハウを蓄積し、住民に近い立場でのコーディネーター役。地域・住民・事業者と密着・協働し、空き家事業や公共施設の指定管理等のエリアマネジメントを推進する。*SP( Specialized Private sector)は、設

計・施工・運営会社など、分野課題に対応する民間セクター。

*QC(Quality Control)は、地域戦略や

エリアマネジメントの方針等に基づく事業の質の確保を図ること

CPが、住民との検討を経てまとめた地域戦略に基づき、地域全体のエリアマネジメントの一部としてPPP事業に取組む。

より早期から住民等と事業の方向性を調整することにより、円滑な事業化の実現を目指す。CPが主体的役割を果たし、事業を具体化。

個々の事業においては、CPがQCの役割を担い、必要に応じ住民等へフィードバック・調整し、継続的な事業の質を確保し、構想を着実に実現。

エリアマネジメントを担うCPの働きにより、事業区域内に留まらず、地域全体と事業区域との一体的・効果的な地域運営を実現。

*◎と◯の両方が記載されている枠: ◎の発想の自由度が高く、戦略、計画、構想、検討内容、決定内容などに◎の考えがより反映されることを示す。

Page 27: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

春日井市基礎情報・人口:312千人 [H29.2.1時点](DID人口:272千人 [H27.10.1時点] )・可住地面積:75.5km2 [H26年度調査]

【H28:先-4】 高蔵寺駅北口における官民連携型街区再生検討調査 (実施主体:愛知県春日井市)

●調査対象地の位置、概要

JR高蔵駅北口周辺区域(名古屋市中心部から北東17kmの高蔵寺ニュータウンの南側。JR名古屋駅まで快速列車で約26分。)高蔵寺ニュータウンは、現在の独立行

政法人都市再生機構により土地区画整

理事業で整備され、まちびらきから約50年を迎える。

高蔵寺駅北口については昭和55年の供用開始から、約40年が経過している。

●調査対象地の土地利用現況

駅前広場、公園、自転車駐車場等の公共施設と民地がある。

民地は、一部に集合住宅や商業施設があるが、多くは青空

駐車場として利用されている。

調査対象施設(対象地)の概要

●調査対象地の課題と計画事業の目的

・高蔵寺ニュータウン及び周辺地区の玄関口として魅力ある顔づくり

高蔵寺ニュータウンは少子高齢化の状況が顕著に現れ、まちの活力やにぎわいの衰退が懸念されている。若い世代の流入等、持続的な活力あるまちを目指し「住みたくなるまち」という印象を与える魅力ある空間、玄関口としての顔づくりを実現する駅前機能の配置を目指す。・駅前広場、自転車駐車場、公園の一体的、効果的再編・再整備整備から約40年が経ち、時代ともに求められる役割(機能)の変化と施設の老朽化が進む中で、駅前の約2.6haという小規模な区域において、駅前広場、自転車駐車場、公園の再整備・再配置による駅前広場等の機能向上と効果的な賑わいの創出が求められている。商業施設、公共施設(内容未定)と駅前広場、公園、自転車駐車場の一体的、効果的な配置・整備と持続性のある維持管理運営を目指す。・民間事業者の事業参画を促す方策の確立

調査対象地において、駅前広場、自転車駐車場、公園の一体的、効果的な配置・整備と持続性のある維持管理運営の実現に資する開発事業者の参画を促す事業手法、事業スキーム、事業の進め方(構想段階からの合意形成)等の確立を目指す。

【事業分野:都市・まちづくり(土地区画整理事業)】 【対象施設:駅前広場、自転車駐車場、公園等】【事業手法:DBおよびDBO方式 】 【キーワード:基盤・施設一体整備、市施行区画整理の代行、権利者合意形成、推進体制】

事業発案に至った経緯・目的

対象地

【位置図】

駅前広場

公園

自転車駐車場

民地

バイク置場

【現況図】 【現況土地利用】

区 分 面積(㎡) 割合(%)

道 路 17,704 68.5(うち広場) (11,000) (42.6)公 園 1,756 6.8公共用地計 19,460 75.3宅 地 計 6,387 24.7合 計 25,847 100.0

Page 28: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

●権利者合意形成の工夫利用者や民間事業者等から計画に対する意見聴取と、具現化を検討する際の地元関係者の土地利用意向等との調整

●民間事業者事業参画の公平性構想計画段階から民間事業者に意見聴取を実施する際、事業実施段階における事業者選定時の公平性の確保

●推進体制の考え方・構想計画段階からの様々なまちづくり主体の参画・「ソフト」コンテンツの充実とその永続的な実施に向け地域住民を含めた「地域力」の活用

●各フェーズでの取組み案○構想・計画段階・参加者を限定せず、様々な人が参画できる場の設置・市や専門家等が中心となり多様な意見を具体化、共有化・権利者のまちづくりの機運を高め、駅の利便性向上及び賑わいの創出等に寄与する土地利用の誘導・構想・計画段階からテナント事業者と連携する仕組みを構築○事業実施段階・意見の反映内容の確認及び完成した施設の利用方法・維持管理方法等の具体化・テナント事業者決定後、営業条件や維持管理・運営、賑わい形成に向けた取組み等について協議・調整の場の設置○維持管理・運営段階・各店舗の運営状況や課題等の共有化、改善に向けた取組みの実施・市民等による検討体制を継続させ、まちづくりを担う市民の育成や組織づくりの実施

事業化検討

●事業スキームの比較・民間事業者等ヒアリング・業務代行方式、DB (設計施工一体)方式、PFI方式(BTO、BOT)、土地貸付事業、指定管理者制度について比較検討・ゼネコン、開発事業者への事業参画手法等についてヒアリング

●事業実施方針・小規模な駅前空間の再編において、公共施設(駅前広場、公園)と自転車駐車場、商業施設(+公共施設)整備を一体的に設計・施工することで、事業の効率化を図るとともに、限られた整備で効果的に駅前に相応しい空間の創出を検討する。・公園については、商業施設等と一体的に設計・施工・運営を実施するDBO方式とする。自転車駐車場については、地元まちづくり組織(例えばまちづくり会社)の活用を視野に置き、指定管理者制度による維持管理運営を検討する。

今後の進め方

・権利者の土地活用意向把握、各勉強会等の実施、基本計画(基盤施設)の策定・都市計画手続き、都市計画決定・事業者公募選定、事業認可手続き、まちづくり協議会等設置

【ロードマップ】【想定される課題】

調査内容調査の流れ

H29年度以降

□ 三位一体の推進体制の検討先行事例調査

事業者意向確認

事業手法比較

事業スキーム(案)策定

多様な手法の検討

事業化検討

実施内容・実施主体の検討

関係者の役割整理

権利者参画方法の検討

持続可能な活動資金確保の検討

□ 多様な手法の検討

多くの都市が抱えている課題「人口減少」「少子高齢化」「住民ニーズの変化」 「行政の資金不足」 「行政主導の公共施設等の老朽化」等が集約されている本地区において、『民間資金』の活用、構想計画段階から民間事業者や地域住民等の意見による『民間の知恵』『地域力』を十分に活用し、都市の課題を解決し、持続的発展に資するまちづくりの実現を図る。

【H28:先-4】 高蔵寺駅北口における官民連携型街区再生検討調査 (実施主体:愛知県春日井市)

Page 29: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

事業対象地候補対象地(候補)の状況:用地面積36,000㎡

○湖南市基礎情報(H29.1.1時点)・人口:55千人・可住地面積:33.16km2

【H28:先-5】 湖南市内陸型国際総合物流ターミナル事業手法等検討調査 (実施主体:滋賀県湖南市)

【事業分野:内陸型港湾】 【対象施設:内陸型物流ターミナル 】 【事業手法:指定管理者制度、PFI、公共施設等運営権】【キーワード:物流ターミナル、港湾、指定管理者制度、PFI】

事業発案に至った経緯・目的

項目 数量 金額

コンテナヤード 実入コンテナ置場 2,300㎡ 14百万円

バンプール 1,400㎡ 8百万円

シャーシプール 3,100㎡ 19百万円

シャーシヘッド置場 500㎡ 3百万円

その他施設 管理棟 1,000㎡ 100百万円

CFS 1,800㎡ 270百万円

倉庫 5,000㎡ 500百万円

その他 10,100㎡ 51百万円

機械電気 トップリフタ 1台 70百万円

フォークリフト 6台 17百万円

電気・情報設備 - 105百万円

用地 36,000㎡ 1,080百万円

概算事業費合計 2,236百万円

調査対象地及び施設の概要

•湖南市は、大阪や名古屋等の大都市圏や大阪湾等の複数港湾から100km圏内に位置し、広域交流拠点として高い潜在能力を有している。一方、同市は内陸に位置しているため、同市に所在している企業は臨海部の企業と比較して輸出入にかかるリードタイムや輸送コストの面で不利な状況にあり、係る状況を改善し、地域の産業を活性化させるために、湖南市は、国交省の「国際コンテナ戦略港湾政策」に着想を得て物流ターミナル構想を検討してきた。

•湖南市内陸型国際総合物流ターミナル研究会における検討を経て、平成27年3月に湖南市内陸型国際総合物流ターミナル基本計画(以下、基本計画という)において公設民営における事業化の方針を公表している。

•本調査において、事例調査等を踏まえた上で想定される官民連携スキームを民間企業に提示した上で、当該企業が本事業に参画する上で要求する条件を把握し、実現可能な官民連携スキームを検討する。

国道 1号沿線

•基本計画において提示されている条件(近接性、業環境、実現性、その他)を勘案して選定された対象地(候補)は、栗東湖南ICのポテンシャルを生かすために、国道1号沿線地としている。

•なお、当該地は他の候補地と比較して「将来的な区域拡張の可能性がある点」においても優位性があると見込まれている。

•基本計画に提示されている対象施設は右表のとおりである。なお、以下の貨物量の取り扱いが前提となっている。輸出:7,548TEU/年輸入:3,312TEU/年

対象施設・概算施設整備費の想定

Page 30: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

• 平成30年度 事業者の選定• 平成33年度 開発・建設工事の開始• 平成34年度 物流T事業の開始

<検討概要>

• 事例調査、事業収支の検討結果等を踏まえ、公共施設等運営権方式、PFI方式、指定管理者制度方式の適用可能性を検討した。なお、各スキーム毎の特徴・留意点は下表のとおりである。

<検討結果>

• 公共が土地取得・施設整備を負担し、民間事業者は指定管理者として独立採算型で運営を実施するという考えを基本としたPFI方式(BT方式+指定管理者等)や公共による施設整備+指定管理者方式(DBO方式等)による方法等が実現可能性のある手法と整理された。

類似事例調査• 既存の内陸型国際総合物流ターミナル(以下、物流T)において採用されている官民連携事業スキームは公共による施設整備+指定管理者制度であった。

• 物流T事業の収益性を勘案すると、民間が土地取得及び施設整備を負担した上で、独立採算にて運営することは困難との結論が得られた。

事業収支の検討• 物流Tを営んでいる企業の営業利益率や当該事業に関与している者のコメントから、本事業の営業利益率は低水準である可能性が高いとの結論が得られた。

事業手法の検討• 右欄を参照されたい。

マーケットサウンディング• 物流T事業のボラテリティの高さを懸念し、事業期間は短期の方が望ましいとの意見が多かった。

• 利用者(荷主企業)確保、資金支援を含めた公共の関与が事業成立の前提となるとの意見が大半を占めた。

事業実施条件・財政負担額の検討• 土地取得及び施設整備に係る資金を公共が負担することが事業実施条件であると思料される。

• なお、事業者を多く集める上では、物流Tの事業リスクを一部公共が負担する必要がある。

本調査に資するために、活用可能な類似事例の情報を調査

•事業成立の前提となる大口荷主企業の取り込み•官民連携手法の導入に伴う各種条例等の整備•公共の費用負担方法を含めた官民リスク分担の詳細検討

事業化検討

今後の進め方

【ロードマップ(案)】 【想定される課題】

調査の流れ

類似事例調査

事業収支の検討

事業手法の検討

マーケットサウンディング

事業実施条件・財政負担額の検討

調査内容

民間による施設整備+公共施設等運営権

PFI(BT方式+指定管理者等)

DBO方式等(公共による施設整備+

指定管理者)

特徴

• 設計施工一括発注により施設整備コストが低減。

• 大規模改築を含めた業務の民間への移転が可能。

• 設計施工一体により施設整備コストが低減。

• 公共は施設整備費負担の平準化が可能。

• 民間事業者の運営ノウハウによるコスト削減が図れる施設への適用が多い。

留意点

• 需要変動リスクを負担するなど、民間の負担大。

• 運営権制度特有の事務手続、コスト負担大。

• 長期の事業期間は民間の参入障壁となる。

• SPC設立等の手続が民間にとっての参入障壁となる。

• 施設整備が割高になる可能性あり。

• 公共が施設整備費等を一括で負担する必要あり。

類似事例調査結果を踏まえ、事業収支の検討

類似事例調査結果を踏まえ、事業手法の検討

事業実施に向けた各種条件・制約等の整理

事業者の参加意欲、事業の実現可能性の確認

【H28:先-5】 湖南市内陸型国際総合物流ターミナル事業手法等検討調査 (実施主体:滋賀県湖南市)

Page 31: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

向日市基礎情報(H29.1.1時点)・人口:54.6千人(DID人口:54.1千人)(H22)・可住地面積:5.25 ㎢(H24)

【H28:先-6】JR向日町駅東口開設にかかる官民連携事業調査(実施主体:京都府向日市)

調査対象施設(対象地)の概要

①本市が抱えている課題・JR向日町駅は開設当初から東口がなく、JR東海道線以東に居住する住民にとって不便な状況・駅東側に隣接する農地は、後継者問題等により耕作放棄地対策が必要とされている状況・多額の事業費に対する市の財政負担の課題により当該事業の早期実現が困難

②上位計画との関連性

・本市の最上位計画である「ふるさと向日市創生計画」に「JR向日町駅東口地域の整備」及び「土地利用の転換による事業所の誘致事業の推進」を位置づけ

③当該事業の発案・平成27年度の新市長就任により、公約及び市最上位計画「ふるさと向日市創生計画」に位置付け

④目的

・JR向日町駅の東口開設及び未利用の鉄道用地や周辺の低未利用地を活用した新たな産業拠点エリアの形成を、市と鉄道事業者だけでなく、民間事業者を加えた官民連携により推進していくための事業手法等の検討を行う

【事業分野:駅周辺まちづくり】 【対象施設:駅前広場、自由通路、橋上駅舎、区画整理 】 【事業手法:PFI事業(サービス購入割

賦払変動型) 】 【キーワード:都市計画提案制度、地区計画、TIF(Tax Increment Financing) 、開発利益還元、民間資金調達】

事業発案に至った経緯・目的

図1.主要駅までのアクセス

図2.計画位置図

表2.対象地の現況

・JR向日町駅の東西ではその土地利用や地価に大きな差が生じている

・駅東側は、京都市との市境が近いことから東口の開設が実現してこなかったが、社会経済状況の変化により、現在はホーム東側の鉄道用地が未利用地となっている

・駅東側には工業系と住居系の用途に挟まれた市街化調整区域が広がる

・農地地権者の多くは農業経営や後継者の課題を抱えている

表1.向日町駅東西の土地価格

<対象となる公共事業>①東口駅前広場、②西口駅前広場、③東西自由通路、④JR向日町駅橋上駅舎、⑤新産業拠点エリア内都市計画道路

地区 路線価 評価額

駅西側 190 千円/㎡ 238 千円/㎡

駅東側 74 千円/㎡ 93 千円/㎡

森本東部地区

京都市

向日市

用途地域 工業地域 なし(市街化調整区域)

建ぺい率 60% 60%容積率 200% 200%面積 約8,600m

2約122,500m

2

土地利用の概況

鉄道未利用地等現状農地であるが土地利用転

換の検討が進められている

現況JR向日町駅東側

調査区域森本東部地区

(新産業拠点エリア)

JR向日町駅東側調査区域

Page 32: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

一定額を割賦払い

<通常の割賦払い>

・民間へのインセンティブとなる容積率緩和などの手法検討が必要である

1.課題・鉄道による東西地域分断・都市拠点にふさわしい機能の誘導・公共事業費の削減・農地の土地利用転換2.基本構想案および事業手法の検討

・モデルケースを設定し、想定される費用やその削減方法を検討した3.民間意向調査①実施目的

実現性のある事業スキームの構築を図るための基礎資料を得る

②実施内容・調査対象:民間事業者11社

・聞き取り内容:当該事業に対する課題や参入意向、民間企業から公共事業にご協力頂く際の諸条件等

③調査結果

・当事業に対する民間各社の関心度は高い

・資金調達の手法については一定の理解を得ることが出来た

【ロードマップ】

【想定される課題】

調査の流れ

平成29年度以降

・関係者による継続的検討(基本計画等の検討)

・都市計画等関連計画及び地元との調整など

<税収増に伴う元利不均等払い>

公共事業費

民間事業費

従来手法

民間事業者による利益からの負担金有

<開発効果による事業費の創出>

東口開設のための負担金

マンション売却による利益

地価上昇による開発利益

・検討経緯

・調査区域

・JR向日町駅周辺の現状と課題

・新産業拠点エリアの現状と課題

・JR向日町駅関連施設整備に関する土地利用構想案

・新産業拠点エリア整備に関する土地利用構想案

・JR向日町駅関連施設整備事業案

・新産業拠点エリア整備事業案

・官民連携事業

・民間意向調査

現状把握・整理

基本構想案の検討

事業手法の検討

賛同できるが意見がある賛同できない

無回答

<マーケットサウンディング調査結果>

将来的な税収増加額を民間事業者が事前に資金調達することについて

・民間事業者による利益からの負担金を踏まえると、従来手法の公共事業費と比べて公共負担削減 率は47.8%となる

1.検討した事業手法等・JR向日町駅関連施設整備⇒市街地再開発事業・新産業拠点エリア整備⇒土地区画整理事業(組合施行)・開発効果による事業費の創出

地価上昇や容積率の変更によって民間事業者が得る利益の一部を、東口開設のための負担金とする

・TIF(Tax Increment Financing)制度の応用

将来の財産税の増収額を償還財源として、先行投資し、必要な資金を調達するアメリカの考え方を活用する

2.その他(制約となる法令等の整理、リスク分担の考え方)・TIF制度を応用した民間による資金調達⇒PFI事業とするこ

とで適用可

・税収増に伴う元利不均等払いの際、仮に計画よりも下回る場合、償還期間を延長する必要がある

3.検討結果、結論・開発効果及びTIFの考え方により実質の公共負担額がゼロ

・ポテンシャルの高い開発事業への適用とPPP/PFIの推進に寄与

・PFI事業とした場合、通常の割賦払いに比べ、税収増に伴う元利不均等払いとする方が公共負担削減率は2.1%改善

事業化検討

【H28:先-6】JR向日町駅東口開設にかかる官民連携事業調査(実施主体:京都府向日市)

今後の進め方

調査内容

Page 33: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

東大阪市基礎情報(H22.10.1時点)・人口:509千人(DID人口:507千人)・可住地面積:51.69km2

【H28:先-7】 官民連携による花園中央公園等の管理運営手法検討調査 (実施主体:大阪府東大阪市)

調査対象施設(対象地)の概要

【事業分野:都市公園】 【対象施設:花園中央公園(ラグビー場等)、八戸の里公園 】 【事業手法:コンセッション、指定管理等】【キーワード:検討早期のマーケットサウンディング、全国の生活者へのアンケート調査、二つの公園の有効活用・連携、都市公園のコンセッション】

事業発案に至った経緯・目的時期 検討経緯等

平成26年7月花園ラグビー場の施設を近鉄から

東大阪市に無償譲渡することで合意

平成27年2月花園ラグビー場の土地を近鉄から、

45億円で5年間で譲受することで合意

平成27年3月 花園ラグビー場整備基本構想公表

平成27年4月花園ラグビー場みらい魅力活性化

委員会が発足

平成30年3月花園中央公園、八戸の里公園の

指定期間終了

平成32年花園ラグビー場の土地を東大阪市が

完全所有し、都市公園となる予定

<花園中央公園>所在地 東大阪市松原南一丁目

所有者 東大阪市(現在ラグビー場土地は近鉄が所有。H32に東大阪市完全所有予定)

面積 約22.58ha区域区分 都市計画区域(市街化区域)

都市施設 都市計画公園

施設名 ラグビー場 野球場 多目的球技広場 ドリーム21 美術センター 駐車場

開設年 1929年 2006年 2004年 1990年 1997年 ―

管理者 ㈱東大阪スタジアム(公財)東大阪市

公園環境協会

(公財)東大阪市

公園環境協会

(公財)東大阪市

文化振興協会・

NTT-F共同事業体

(公財)東大阪市

文化振興協会

タイムズ24㈱㈱東大阪スタジアム

面積

(大きさ)約7.0ha

両翼:97mセンター:120m

19,000㎡ 4,744㎡ ―公園:約440台

ラグビー場:約550台

収容人数 約3万人 約1,600人 約2,800人多目的ホール189席プラネタリウム273席ホール 200人

― ―

実績

イベント等

全国高校ラグビー

大会、トップリーグ

高校野球予選、

プロ野球2軍公式戦

日本陸上競技連盟

第3種公認陸上競技場、全国高校

ラグビー大会

プラネタリウム、

科学展示室等

各種企画展、

絵画展等―

<八戸の里公園>所在地 東大阪市中小阪四丁目

所有者 東大阪市

面積 約5.1ha区域区分 都市計画区域(市街化区域)

都市施設 都市計画公園

施設名 東大阪アリーナ 駐車場 公園広場

開設年 1929年 ― 1958年

管理者 ㈱東大阪スタジアム㈱東大阪スタジアム(公財)東大阪市

公園環境協会

面積

(大きさ)

約2.2ha地上2階(一部3階)

103台(*大会・イベント時

のみ最大300台)

約2.9ha

収容人数

大アリーナ :1,400席小アリーナ:540㎡プール:50m、456席

実績

イベント等

プロバスケット

bjリーグ、東大阪市成人祭

- -

花園中央公園(花園ラグビー場を除く。)及び八戸の里公園は、(公財)東大阪市公園環境協会と、(公財)東大阪市文化振興協会が指定管理者として、花園ラグビー場及び東大阪アリーナは㈱東大阪スタジアムが業務受託者、指定管理者として管理運営業務を担っている。しかしながら、両公園の管理運営費用が多大な財政負担となっており、特に花園ラグビー場の管理運営費用は年間1億円以上となっている。平成32年以降、花園ラグビー場については、東大阪市が完全所有し都市公園となり、花園中央公園一体として管理運営や有効活用が可能となる。

このため、花園中央公園一体と八戸の里公園の機能連携を行い包括的にマネジメントすることで、地域活性化を行うとともに、従来とは異なる新たな収入源の創出、管理運営費用の削減に向けた管理の効率化、そして、官民連携での管理運営手法及びその実現可能性の検討を行うこととした。

<花園中央公園> <八戸の里公園>

施設

花園中央公園 八戸の里公園

合計

ラグビー場

野球場、多

目的球技

広場等

ドリーム21美術セン

ター

小計 アリーナ八戸の里

公園広場小計

収入 87 64 15 166 141 0 141 307

費用 110 215 132 457 226 26 252 710

差引

利益△23 △151 △117 △292 △85 △26 △111 △403

<平成28年3月期の事業収支> 単位:百万円

680m

690m

320m

210m

Page 34: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

検討早期のマーケットサウンディング、全国の生活者へのアンケート、両公園機能連携検討、コンセッションを含めた管理運営スキーム考案といった点を工夫して、調査フローを設計、実施した。

事業化検討

今後の進め方【ロードマップ】 【想定される課題】

調査内容調査の流れ

マーケットサウンディング(民間事業者、全国の生活者)

②二つの都市公園の有効活用方法、機能連携の検討

③事業収支の検討

④リスクの洗い出し

⑤管理運営手法・スキームの検討

⑥今後の課題とロードマップ

2020年の花園ラグビー場の完全所有化後、速やかに新たな管理運営手法の導入を図るため、来年度以降、関係所管課と協議を図る。現在の複数の管理運営事業者による管理運営を見直し、2021年4月を目途に管理運営の対象範囲を整理集約し管理運営を行う。

左記の調査の結果や関連制度、先進事例を総合的に勘案し、①複数施設の包括的な管理運営(両公園を一体/分割)、②民間事業者のインセンティブを重視した管理運営(管理手法毎の制約等、収益リスクを民間事業者が負担/分離)を重視し、包括委託方式(指定管理者制度、業務委託)で指定管理料を削減するスキームや公共施設等運営権制度を含む、5つの管理運営手法のオプションを得た。市の財政負担を軽減するには、両公園を包括的に管理運営し、積極的に収益向上事業を推進するオプション4、5を目指すことが望まれる。プロ野球やJリーグは利用率が高いため、主利用チームが指定管理者となり運営する場合が多いが、本調査の都市公園ではラグビーの試合開催日数が少なく、多様なイベント開催を市民から期待されているため、チームではなく、イベント企画・誘致機能を持つ事業者による運営が収益化に繋がると考えられる。

関係所管課における課題の共通認識化収益性の高いイベントの誘致正確な事業収支予測

管理運営事業者の開拓・誘致効果的な参画事業者の選定管理運営リスクの網羅的な把握重要リスクへの対応策の検討

マーケットサウンディング

民間事業者

民間事業者を募ったところ、多業種の10社から応募を受け説明会、現地視察個別ヒアリングを行った。自社のノウハウによるユニークな事業や新施設整備等の活用方法案の提案を受けた。

全国の生活者

観戦や利用が想定される全国の生活者(10,410人)にアンケートを実施し、イベント別参加ニーズや有効利用方法案や連携方法案を調査。ラグビー以外のスポーツでの活用や、音楽イベント、大規模物産展、スクール事業など多様な事業のニーズがあることが判明した。

有効活用方法、機能連携の検討

マーケットサウンディングの結果、二つの都市公園を有効活用し機能連携することで、管理の効率化のみならず集客の促進、市民への新たな価値の創出の可能性が示唆された。

事業収支の検討

上記の検討結果を踏まえ、訪問意向の高いイベント別に事業収支を推定した結果、公園全体で、現状損失約4億円から利益0.5億円と、約4.5億円改善する結果となった。

リスクの洗い出し

マーケットサウンディングの結果、利用者や観戦者が認識しているものの、管理運営事業者が想定していなかった、テロ、災害、感染症といった 施設の管理運営上のリスクを洗い出した。

オプ

ション手法 施設範囲 収益リスク負担(収益向上事業の実施) 収益リスク分離

1 指定管理

許可

一体 - 維持管理、イベント企画、駐車場

分割イベント実施・運営、自主事業、

飲食、物販-

2 指定管理

許可

一体 - 駐車場

分割イベント実施・運営、

飲食・物販(花園)

維持管理、自主事業、イベント企画、

飲食・物販(八戸の里)

3 指定管理

許可

一体 飲食、物販維持管理、自主事業、イベント企画、

駐車場

分割 イベント実施・運営 -

4 指定管理

許可一体

維持管理、自主事業、

イベント企画・実施・運営、飲食、物販駐車場

5 コンセッ

ション一体

維持管理、自主事業、スポーツ合宿

イベント企画・実施・運営、飲食、物販、駐車場

【H28:先-7】 官民連携による花園中央公園等の管理運営手法検討調査 (実施主体:大阪府東大阪市)

Page 35: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

神戸市基礎情報(H28.3.31時点)・人口:1,535千人(DID人口:1,440千人)・可住地面積:331.58km2

【H28:先-8】宇治川ポンプ場(雨水)改築に係る民活導入可能性調査 (実施主体:兵庫県神戸市)

調査対象施設(対象地)の概要

① 自治体が抱えている課題昭和30年に建設された宇治川ポンプ場(雨水ポンプ場)は老朽化により早期の改築が必要な状況である。

② 上位計画との整合施政方針である「輝ける未来創造都市の実現」に向けて、神戸市下水道長期計画基本構想「こうべ下水道みらい2025」を策定しており、そのアクションプランとして、平成28年度から5か年を計画期間とする神戸市下水道事業の中期経営計画「こうべアクアプラン2020」を策定しており、老朽化が進んでいる雨水管きょ・ポンプ場の改築更新事業を進めることを目指している。

③ 上記課題への対策としてこれまで実施している施策や調査等平成27年度には、「宇治川ポンプ場(雨水ポンプ場)基本計画策定他業務」にて、前提条件の整理、ポンプ場整備計画の検討、地下埋設物等確認、及び設計協議等を実施した。

④ 当該事業の発案経緯

首都圏では大規模な下水道施設の上部空間を利用し商業ビルを建設した事例があるが、小規模なポンプ場敷地における事例は全国的に例が無く、長期的な視点で捉えた持続可能なポンプ場の改築更新を行うためのスキームを検討するに至った。

【事業分野:雨水ポンプ場】 【対象施設:宇治川ポンプ場(雨水)】 【事業手法:DB方式(事業用借地)又はPFI方式(付帯事業)】【キーワード:余剰地活用、事業用借地、付帯事業、地代収入、エリアマネジメント】

事業発案に至った経緯・目的

供用開始年月 昭和30年4月

立地 神戸市中央区東川崎町1丁目

用地面積 約2,600㎡ (既設宇治川ポンプ場(汚水)を含む)

用途地域 商業地域、建ぺい率:80%、容積率:800%

ポンプ場の諸元排水面積:30.04ha、排水能力:5.2m3/s(見直し後 排水面積30.66ha、排水能力8.0m3/s)

改築理由

• 流出係数見直しに伴い必要な雨水排除能力は増加している(浸水被害発生事例なし)• 1号ポンプは老朽化に伴い能力の半分程度しか送水できておらず更新が必要だが、見直し後の雨水排除能力を満たすには既設ポンプ場の建築躯体が小さく設置が困難である

• 高潮時と大雨が重なれば甚大な被害が予想されるため改築は早急に行う必要がある

既設ポンプ場の外観

老朽化の状況

汚水

雨水

概略位置図

P

宇治川ポンプ場

JR神戸駅

宇治川

蟹川

ハーバーランド

Page 36: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

今後の進め方

調査内容調査の流れ

① 各種費用の前提整理② 経済性の検討③ 事業スキームの構築

(6)経済性の検討と事業スキームの構築

① 先行事例の研究② 民間施設の可能性検討③ 事業スキームの検討④ 要求水準の考え方の整理

(1) 計画準備

(7) 報告書の作成

対象となる施設・設備及び敷地の概要、立地条件、法令規則等の整理

(2) 前提条件の整理

① 開発パターンの整理② 地権者ヒアリングの実施③ ヒアリングを踏まえた選定

(3)開発パターンの整理

(4) PPP/PFI手法の検討

⑤ リスク分担の整理⑥ 整備・運用費用の検討⑦ 民間事業者の適正な利益及び配当の検討

民間事業者の参画意向調査

(5)民間事業者の意向把握

事業化検討

• ポンプ場の再構築や民間との共同事業による運営に取組んでいる先進事例の契約スキーム、補助金等を確認をするため、ヒアリングを行った。

① 開発スキームの整理

隣接地との一体的な整備と各敷地で個別に整備した場合の得失を整理し、先進事例へのヒアリングも踏まえ、市の任意の判断での機能更新の可否に着目し、開発パターンとしては、各敷地で個別に整備する方針とした。(※)

※雨水ポンプ場は、気候変動等の影響を受けて整備水準が引き上げられた場合、能力増強の必要が出てくるため、市の任意の判断での機能更新ができないと浸水から街を守るというサービス水準が維持できない可能性がある。

民間施設

【各敷地で個別に整備】 【隣接地と一体的に整備(構造は別)】

② 雨水ポンプ場の整備手法と官民連携手法の整理汚水ポンプ場跡地での整備と現敷地内での改築を想定して、各整備手法について、市が地代収入を得るスキームとして、DB方式及び事業用借地とPFI方式及び付帯事業による民間事業者による利活用の可能性を検討した。

汚水ポンプ場跡地での整備 現敷地内での改築(汚水ポンプ場は存続)

DB方式

効率的な計画・設計の提案が可能(余剰地も多く創出可能)市の財政負担:約2,617百万円

(同左)ただし、汚水ポンプ場は対象外市の財政負担:約4,396百万円

PFI方式

事業者に一体的に業務を委ねるただし、運転業務は対象外市の財政負担:約2,879百万円

汚水ポンプ場及び雨水ポンプ場の運転業務は対象外市の財政負担:約4,800百万円

• 各敷地で個別に整備することを前提として、整備手法・官民連携手法の検討を踏まえて事業化を図る。

• 官が担う整備水準を超えた浸水対策については、開発候補地の隣接地と一体的な整備が必要となる可能性があり、隣接地の関係者への働きかけを行う可能性がある。

• 改築候補地の隣接地の関係者にヒアリングを行い、関係者にとっての官民連携したポンプ場の改築におけるメリットと事業化の各種条件を確認した。

ポンプ場

【隣接地と一体的に整備】

【H28:先-8】宇治川ポンプ場(雨水)改築に係る民活導入可能性調査 (実施主体:兵庫県神戸市)

Page 37: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

奈良市・町基礎情報(H29.2.1時点)・人口:360千人(DID人口:308千人)・可住地面積:144km2

【H28:先-9】 小規模上下水道施設における公共施設等運営権事業に係る調査 (実施主体:奈良県奈良市)

調査対象施設(対象地)の概要

平成17年4月:奈良市・月ヶ瀬村・都祁村合併により、旧月ヶ瀬地域の下水道事業及び水道事業、並びに旧都祁地域の水道事業を引き継ぎその後平成26年4月に一体化運営のために下水道事業と水道事業を統合した。しかし、上下水道事業における経営状況は悪化しており、技術継承についても課題を抱えている。その中でも、東部・月ヶ瀬・都祁地域においては、総務省が想定する基準を超える一般財源の投入や市街地地域から内部補助という形で補填されていることに加え、技術職員が不足している状況であり、今後益々状況の悪化が懸念される。この状況を改善すべく、奈良市行財政改革重点取組事項の中において民間の経営・運営ノウハウを活用し、経営基盤を強化するため、公共施設等運営事業型の適用検討を開始した。本事業において目指す取り組みは以下のとおり。①中山間地域という本事業の対象地域の特色に合わせた、上下水道を維持管理していく仕組みを構築すること②上記仕組みを、民間事業者ならではの経営手法や事業ノウハウ、新技術を活用して構築すること③官民連携会社を運営権者として、永続的に対象地域に根ざし、技術を承継していくこと上記方針のもと、平成27年には、「奈良市企業局官民連携事業に伴う支援業務」を通して、スキーム検討や課題を整理している。本調査においては、公共施設等運営事業の実施に必要な基本スキーム、要求水準、インフォメーションパッケージ、VFMおよび運営権対価の算出を実施することで、小規模上下水道施設における状況や今後の見通しをより詳細に民間事業者に示すことで、民間事業者の当該事業への参画可能性を見極め、民間事業者が参画可能なスキームの構築を実施する。

【事業分野:下水道】 【対象施設:東部・月ヶ瀬・都祁地域における上下水道、農業集落排水施設 】 【事業手法:コンセッション】【キーワード:中山間地域における小規模上下水道、官民連携会社、管路、三事業一体、サービス購入料】

事業発案に至った経緯・目的

②対象事業の状況

③対象施設浄水場、処理場、ポンプ場、管路を含む上下水道事業全体

給水人口:11,909人普及率:93.7%年間有収水量:

1,372,048㎥有収率:80.7%料金収入:255百万円維持管理費:289百万円浄水場:6ヵ所処理能力:4,690㎥/日管路延長:418㎞

水道事業

処理人口:500人普及率:100%処理面積:42ha料金収入:4百万円維持管理費:23百万円処理場:1ヵ所処理能力:391㎥/日

下水道事業

水洗化人口:4,084人水洗化率:67.9%処理面積:310ha料金収入:35百万円維持管理費:59百万円処理場:7ヵ所処理能力:2,877㎥/日管路延長:138㎞

農集①対象地域の状況

東部地域

奈良市水道事業(一部)

農業集落排水事業(4箇所)

月ヶ瀬地域

月ヶ瀬簡易水道事業

公共下水道事業(特環)(1箇所)

農業集落排水事業(3箇所)

都祁地域

都祁水道事業

Page 38: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

本事業における事業スキームの特徴(運営権制度)

定量評価:公共負担額を改築更新費用とサービス購入料に分けて事業収支を算定し、一定の条件の元ではVFMが発現した。

事業化検討

①事業スキームの検討

事業範囲、事業期間、サービス購入料や改築更新費用の負担等の検討を実施。採算性が非常に厳しい事業において、民間事業者の参画を可能とするため、サービス購入料や改築更新費用の一部を負担、官民連携会社としてリスクを軽減するスキームを構築した。

②要求水準及び投資計画の検討性能発注による要求水準及び3事業の事業期間における投資計画の検討を実施。管路の性能発注の基準となる業務指標を整理した。

③マーケットサウンディングの実施

民間事業者の参画意思を確認する目的で、アンケート調査及びヒアリングを実施した。民間事業者の参画意思はある一方で、管路の状況把握までの一定期間については、市によるリスク負担等の要望があった。また、維持管理の状況を把握には、過去の漏水情報、修繕履歴、緊急対応履歴等のデータが特に必要であることを確認した。

今後の進め方【想定される課題】

【H28:先-9】 小規模上下水道施設における公共施設等運営権事業に係る調査 (実施主体:奈良県奈良市)

調査内容調査の流れ

調査実施フロー

①事業スキームの検討

インフォメーションパッケージの作成

②要求水準及び

投資計画の検討

リスク分担の検討

⑦今後の導入に向けて

⑤マーケットサウンディングの実施

⑥事業収支シミュレーション及びVFM算定

① 3事業一体での運営権設定に関する課題(下水道契約等の引継ぎ、料金徴収と滞留債権の取り扱い等)

② 官民連携会社において、民間事業者の裁量を活かした経営が可能となる仕組みの構築

③ 管路の調査期間、タイミングとリスク分担への反映方法

H30年4月H29年4月

運営権者選定プロセス

実施方針公表

募集要項公表

1次提案 2次提案 運営権者選定・公表

契約・協定締結完了

1次審査

2次審査

業務引継ぎ運営

導入可能性調査

実施方針、募集要項、契約書等の作成

競争的対話

施設調査

奈良市企業局(下水道事業管理者)

奈良市

上水道使用者下水道使用者

上水道施設下水道施設

官民連携会社(水道事業者)

民間事業者

国庫補助金

一般会計繰出金

利用料金

出資

所有

運営事業実施契約

改築更新費用

国庫補助金(相当額)

運転・維持管理改築・更新

出資サービス

モニタリング

サービス

料金・使用料

サービス購入料

浄水場処理場管路

地元住民

雇用

官民連携会社による運営

民間事業者において経験の少ない管路の維持管理について官民でのリスク分担を実現する。市職員から管路の維持管理に関する技術を官民連携会社に承継する。地元住民をプロパーで雇用し、永続的に地域サービスの提供を実施する。

サービス購入料の支払

サービス購入料は、選定時に入札により決定し、その金額を固定することで、民間事業者のコスト削減へのインセンティブ及び市の追加支払のリスク軽減を想定する。

運営権者による改築更新費用の一部負担

運営権者の改築・更新工事費用の一部を負担により、費用削減や長寿命化へのインセンティブが働く。

上記サービス購入料の固定化と、改築更新費用の市での負担により、維持管理費削減のために新技術の導入による改築・更新工事へのインセンティブが働く。改築更新費用の拡大は、債務負担行為の上限設定によりコントロールする。

管路のリスク分担

現在の管路の維持管理費用分を民間事業者が負担する一方で、管路の漏水等が頻発する場合には、修繕から更新工事に切り替え、民間事業者のリスク負担を軽減する。

使用料の設定料金を使用料と利用料金に分割し、使用料の中には、水道事業の私債権と下水道事業、農業集落排水事業の公債権が含まれ、一方で利用料金はすべて私債権となる。債権関係が複雑化した中で、料金の徴収や滞納処分を市と運営権者が共同して実施する。

Page 39: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

【H28:先-10】 再開発ビル及び周辺エリアの一体的な再整備事業調査 (実施主体:奈良県桜井市)

桜井市基礎情報(H29.2.28時点)・人口:約59千人(DID人口:約23千人)・可住地面積:39.58km2

◆ 現状の整理・桜井駅の1日の乗降客数は近鉄・JRと合わせて約21,000人。・桜井駅の2km圏内の人口は増加。エルト桜井の南側の人口は微増。・桜井駅の2km圏内の0~4歳の人口は市の約7割、50~74歳の人口は約8割

調査対象施設(対象地)の概要

【事業分野:駅前周辺施設】 【対象施設:再開発ビルの一部、駅前広場、ペデストリアンデッキ、駐輪駐車場、公有地】 【事業手法:DB、DBO、PFI、コンセッション、定期借地 】 【キーワード:一体的整備、エリアマネジメント、賑わい創出、都市再生推進法人】

事業発案に至った経緯・目的

桜井市内では民間事業者同士が連携し、まちづくり会社を設立するなど、まちづくりの機運が高まりつつありある。また、桜井市では駅前の賑わいが衰退している状況を踏まえ、近鉄及びJR桜井駅前周辺のまちづくりにおいて、奈良県と連携協定を締結し、まちづくり基本構想を策定するなどの取り組みを進めている。両者のまちづくりに関する動向をうまく連携し、相乗効果を生み出すため、まちづくり検討会を設立し、衰退しているエルト桜井の利活用に向けた検討を行う。

H3 ・エルト桜井 OPEN

H6 ・1階及び2階テナント撤退

H10 ・2階の一部を市が買収

H11 ・現施設機能設置

H26 ・桜井駅南口エリア(周辺)のまちづくり検討会

H27・公的資源活用検討部会 開催・1階テナント 撤退・2020桜井駅南口エリア将来ビジョン作成

H28・都市再生整備計画 作成・桜井駅周辺地区まちづくり基本構想 策定・エルト桜井利活用事業手法等検討委員会 発足

◆ まほろばセンター利活用機能の抽出

・公共が担うべき施設を整理すると、「子育て支援施設」、「放課後まなび遊び支援施設」、「生涯学習支援施設」、「健康増進施設」、「集会所」、「観光情報施設」の7つに整理される。

◆ 施設機能イメージ・子育て支援施設では「子どもの遊び場」

・放課後まなび遊び支援施設、生涯学習支援施設、集会所では「体験学習」「多目的スタジオ」

・健康増進施設では「健康相談」「多様な健康測定」

表.これまでの背景図.官民の事業発案の経緯

図.事業対象地及び各既存施設の概要 図.利活用後の整備イメージ

Page 40: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

①まほろばセンター利活用・スケジュールと1階テナントとの調整、運営を考慮した施設設計②ペデストリアンデッキ及び駅前広場整備事業・関係各所との調整、身の丈にあった必要規模の考慮③北口及び南口市営駐輪駐車場運営と市有地活用事業・事業化へ向けた検討、早期実現に向けた庁内体制④都市再生推進法人との連携・上記整備において、連携を取り入れ、ソフト面で一体性を創出

1.定性評価①まほろばセンター利活用②ペデストリアンデッキ及び駅前広場整備事業

事業化検討

【市場調査の実施】1.実施目的

検討した整備内容及び整備範囲、想定される官民連携手法に対して、民間事業者としての意向を把握する。2.主な調査内容

①従来方式と官民連携手法を比較した場合の事業効率及びコスト削減②事業内容を踏まえた参画意向③民間事業者の立場での事業の懸念事項・課題点④エリアマネジメントを含めた事業の実施についての懸念事項等

3.調査結果①事業規模(事業費)が小さいこと、リニューアル事業によるリスクを懸念②施設運営者と都市再生推進法人が連携することで、施設とその周辺の賑わいを創出することができる可能性はある③SPC組成費や運営費など、PFI事業独自の費用によるコストアップを懸念

今後の進め方

【事業スケジュール(仮)】

【想定される課題・今後の展望】

調査内容調査の流れ

【実態把握】

【課題の整理】

【一体的整備の検討】・整備内容 ・事業範囲

【民間連携手法の検討】

市場調査

【事業の採算性検討】・概算事業費の算出・VFMの算出

【事業手法の評価】

【今後の展望】

【事業の定性的評価】

【リスク分担の検討】

DB方式 DBO方式 PFI事業(BTO方式)

一時的な財政負担が大きい 一時的な財政負担が大きい財政負担を平準化することがで

きる

都市再生推進法人との連携に

対する民間提案がもらえない

都市再生推進法人との連携に

対する民間提案がもらえる

都市再生推進法人との連携に

対する民間提案がもらえる

- SPCを組成する必要がない SPCを組成する必要がある

③北口及び南口市営駐輪駐車場運営と市有地活用事業指定管理制度 コンセッション制度

既存の駐輪駐車場を活用できるが、売上を上げ

ても民間事業者にとって一定の収益しか生まれ

ない

事業者の運営努力がそのまま民間収益につな

がることから、民間ノウハウを活用しやすい

2.定量評価(VFM)① ②

DBO 5.1% 1.6%

PFI 3.4% -2.0%

総合

評価

VFMはでるが、市の現状

から官民連携手法での実

施が難しく、事業規模が

小さいため、事業化は難

しいため、従来方式

最もVFMがでること

や施設とまちづくり

活動を考慮した民

間提案をもらえるこ

とからDBO方式

コンセッ

ション112.4%

総合

評価

大規模改修費が市の負担で

はなく、民間の負担になるた

め、定量評価は高い

民間事業者が黒字経営を行

うために、精査が必要

平成29年度 平成30年度 平成31年度 平成32年度

まほろばセンター利活用 実施設計 施工 リニューアルオープン

ペデストリアンデッキ

及び駅前広場関係各所との連携 事業者募集 設計・施工 共用開始

市営駐輪駐車場

及び市有地活用

事業実施に向けた

調査・検討

事業者募集 設計・施工(市誘致)

共用開始(駐輪駐車場)

共用開始(市有地)

【H28:先-10】 再開発ビル及び周辺エリアの一体的な再整備事業調査 (実施主体:奈良県桜井市)

Page 41: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

【H28:先-11】 葛城市新町スポーツゾーンにおけるPFI導入可能性調査 (実施主体:奈良県葛城市)

調査対象施設(対象地)の概要

• 本市では「歴史を重ね、未来を育む時代を超えて愛される住みよい共存の都市(まち)葛城」 (葛城市総合計画)を将来像とし、「保全と発展のバランスのとれたまちづくり」「体系的・重点的整備によるまちづくり」「自然・歴史的環境の保全と活用によるまちづくり」(都市計画マスタープラン)や、県民一人ひとりが健康づくりに取組み、生涯にわたり「活き活きと安心して健やかに暮らせる健康長寿の奈良県」(奈良県スポーツ推進計画)の実現をめざしている。

• 調査対象施設(対象地)となる「(仮称)葛城市新町スポーツゾーン」は、都市公園として位置づけられる「新町運動公園」の第1健民グラウンドや新町公園球技場、コミュニティセンターを中心にウェルネス新庄などの施設が集積し、総合的なスポーツゾーンとして多くの市民に親しまれている。

• 2019年のラグビーワールドカップや2020年の東京オリンピック・パラリンピック、2021年に関西で開催されるワールドマスターズゲームズ等の国際大会の開催によって、スポーツ動向が高まることも予想されることから、奈良県並びに近隣の橿原市、御所市、五條市と連携を図りながら(5者連携)、市民交流に留まることなく、ラグビーやサッカー等の合宿やキャンプ地、練習会場としての誘致を視野に入れ、国際交流の一大拠点の形成をめざし、より高度で安全かつ安心して利用できる施設整備をめざす。

• 事業実施にあたり、従来の公共事業の整備手法に加え民間活力の導入も含め広く検討するため、官民連携の事業手法の比較検討を行った。

【事業分野:運動公園】 【対象施設:葛城市新町スポーツゾーン】 【事業手法:PFI(BTO・JV型) 】【キーワード:PFI、JV型、スポーツ観光、都市公園、地域防災】

事業発案に至った経緯・目的

• 調査対象地区は本市の東部、新町及び笛堂地区に位置し、第1健民グラウンド、新町公園球技場、ウェルネス新庄、コミュニティセンター等の施設が集積している。

• 昭和58年に整備された新町運動公園内の主要諸施設は老朽化が進み、施設改修や、より市民の利活用を促進させるための再配置、機能強化等対策を講じる必要がある。

• 調査対象地区は、「都市施設」である「公園・緑地」として、「地区公園」の位置づけで都市計画決定されている。

• 豪雨時に事業地全体がほぼ浸水域に指定されている(浸水想定水深0.5m未満、0.5~1.0未満)。昭和57年には事業地が浸水した実績もあることから、地域の安全性向上に向けた防災対策を講じることが求められる。

第1健民グラウンド

新町公園球技場ウエルネス新庄

コミュニティセンター

ウエルネス新庄 コミュニティセンター

新町公園球技場第1健民グラウンド

葛城市基礎情報(H22国勢調査時点)・人口:35.9千人(DID人口:14.9千人)・可住地面積:2.63km2

Page 42: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

事業化検討

今後の進め方【ロードマップ】

【想定される課題】

調査内容調査の流れ

整備パターンの検討

• トップリーグを対象とした合宿や大会の誘致や、東京オリンピックにおける合宿利用、関西ワールドマスターズゲームズの会場誘致による国際交流拠点の形成を視野に、スポーツ観光による地方創生の実現をめざす。同時に、周辺の浸水被害を防止する貯留施設の整備を計画する。

対象 社数 主な意見

建 設事 業者

3社

• 本事業への参画に興味がある。• 事業規模から、PFI手法を導入した場合も一定のコスト縮減効果が期待できる。

• 運動公園内の各施設を一体的に再整備することで効率的な整備が可能。

運 営事 業者

3社

• 本事業への参画を前向きに検討したい。• 民間事業者のノウハウや人的資源を活用した市民サービスの向上が可能。

• 各施設を一体的に運営することで、運営面での人的な効率の向上が期待できる。

金 融機関

2社

• 本事業への融資については関心がある。• 過度に民間へ運営リスクを転嫁した場合は、融資が困難になる可能性がある。

• PFI事業者の経営状態の悪化があった場合も早期の把握、対応が可能。

事業手法及びスキームの検討

事業手法 • 都市公園内の施設であることを考慮すると、竣工時に市の所有となるBTOを採用し、PFI事業者を指定管理者に指定する事業スキームを想定する。

事業スキーム

• 複数施設を包括してPFI事業の対象とし、維持管理運営は、PFI事業者が必要なサービス購入費もしくは、市へ納付可能な収益配分金額を提案するサービス購入と独立採算の混合型の事業スキームを想定する。

事業期間 • 先例においても一般的と考えられる運営期間を20年間として検討する。

VFM算定からの評価民間金利の水準に応じてVFMは、約8.21%(民間金利0.7%)から0%(民間金利2.0%)となっており、事業実施に向けては、事業リスクの適切な配分が条件になるものと考えられる。

定性的なVFM評価

スポーツ観光等まちづくりへの寄与

• スポーツ合宿や大会の誘致により、選手だけでなく、家族や関係者などの食事、宿泊、輸送、土産、観光等の消費が発生し、地域経済の循環が生まれる。

• 周辺市町村との連携により、まちづくりの可能性が拡がる。

市民の利用のしやすさ

• 技術レベルに対応した施設レベルや維持管理レベルが厳しく要求されるため、一般市民の利用は制限される。

• 一般開放が可能となった場合には、一流の選手の使うグラウンドを使用できる市民の喜びは大きい。また、一流選手を間近でみることができることにより、こども達のスポーツへの関心や夢が広がり、将来のスポーツ選手の輩出につながる。

市民の競技力

• トップアスリートの大会での競技や合宿練習の観戦、市民向けの指導教室開催による技術指導などにより、市民の競技力向上が期待できる。

周辺市町村との連携

• 葛城市だけでは対応困難な宿泊や観光、スポーツ施設の共用などにより、合宿や大会の魅力が高まる。

PR効果 • 知名度の高い大会の開催や、有名チーム・選手の利用により、本施設並びに葛城市を日本全国、世界に向けてPRできる。

防災 • 貯留施設を整備することで、災害に対する地域への安心安全を提供できる。

• グラウンド整備に合わせて貯留施設を整備することで、土工事や地表面の復旧を効率的に行うことができ、経済的な効果が高い。

民間ノウハウを活用したエリアの開発方針の検討

■事業前提条件の検討

■事業(整備コンセプト)の策定

■計画課題の検討

事業手法・事業範囲の検討及び評価

■公共施設等の整備手法の整理

■事業スキームの検討

■民間事業者ヒアリング

■VFM検討

■事業スキームの評価

スポーツゾーン開発事例の調査

民間活力導入による事業手法の勉強会の実施

• 新町スポーツゾーン基本構想策定委員会及び議会に対して、本調査結果を報告し、今後の進め方や方針等の意見を受け、事業化に向けて詳細なスケジュールを検討する。

• 市の財政状況• 各施設の整備水準の設定• 近隣の自治体との具体的な連携内容

総合的評価民間事業者の参画意欲が確認されたことに加えて、適切なリスク配分が条件となるものの一定水準の定量的VFMの発生が試算され、定性的VFMについても様々な効果が確認されたことから、本事業については、PFIを導入することが適切と考えられる。

【H28:先-11】 葛城市新町スポーツゾーンにおけるPFI導入可能性調査 (実施主体:奈良県葛城市)

事例調査• スポーツ観光:上富田スポーツセンター• トップアスリート利用:J-GREEN堺民間事業者ヒアリング

Page 43: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

和歌山県基礎情報(H29.2時点)・人口:964千人・可住地面積:1,115.11k㎡

①対象施設の状況開港日:平成8年3月9日空港の規模:74.1ha滑走路:長さ2,000m×幅45m就航路線:羽田⇔和歌山(1日3往復)運用時間:8時30分~20時アクセス:JR白浜駅から、バスで約20分、

タクシーで約10分②対象地の状況白浜温泉に立地しており、世界遺産(高野山、熊野古道)に近接。隣接敷地に旧空港滑走路及びターミナルビル跡地あり。③施設機能等の整理

現在の空港基本施設等、ターミナルビル、展望広場の維持管理に加え、旧空港滑走路、旧ターミナルビル跡地を含む空港用地の有効活用を実施させ、空港の一体経営を目指す。また新たに整備が予定されている国際線ターミナルビル機能の整備等を検討する。

①自治体が抱えている課題南紀白浜空港の旅客数は、平成20年度の15.1万人をピークとして、平成23年の紀伊半島大水害時に9.1万人まで落ち込んだ。その後、空港利用促進の努力もあり旅客数は回復しているが、さらなる空港の活性化を目指し、民間ノウハウの導入による抜本的な空港経営改革を目指す。②上位計画との関連性平成29~38年度の和歌山県長期総合計画(案)では、国内外からの多くの交流人口や広域的で活発な物流を創り出すことを目指して、南紀白浜空港の利用者数をピーク時と同水準の15万人と掲げている。➂当該事業の発案経緯上述の課題解決や上位計画に掲げられた目標達成のため、国際線誘致に向けた施設拡充とともに、コンセッション等の検討を開始した。

【事業分野:空港】 【対象施設:南紀白浜空港 】 【事業手法:コンセッション 】【キーワード:小規模空港コンセッション、混合型空港コンセッション、地方管理空港、エアポートセールス、観光振興】

事業発案に至った経緯・目的

【H28:先-12】 南紀白浜空港民間事業等活用推進調査(実施主体:和歌山県)

旅客ターミナルビル 展望広場左:現空港 右:旧空港

調査対象施設(対象地)の概要

Page 44: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

事業化検討

今後の進め方【ロードマップ】

【想定される課題】

調査内容調査の流れ

南紀白浜空港の現状整理

類似空港との比較

上位計画の整理、旅客動向の分析

将来空港需要の推計

官民連携手法の整理

事業収支の検討

マーケットサウンディング

今後の事業化に向けた検討

類似空港比較

山形空港、福島空港、鳥取空港、出雲空港、石見空港

小規模空港

国際空港 茨城空港、米子空港、佐賀空港

• 各種利用促進策の効果等を分析• 小規模でアクセスの悪い空港でも、利用促進策を講じることにより旅客数を増加させている

マーケットサウンディング

空港投資に関心のある民間事業者8社に対して、参入意向や事業条件等に関する意見をヒアリング

海外エアライン、旅行代理店等を対象に、国内外旅客ニーズをヒアリング

• 空港を利用した国内団体旅客ニーズはあるが、機材が小さく対応が難しい

• 韓国、台湾ではチャーター便のインバウンドニーズあり

• スケジュールや事業条件、支払いスキームによっては、実績作りとしてコンセッション事業へ参入する余地はある

• コスト削減効果は限定的、サービス水準向上を評価してもらいたい

コンセッション 指定管理者制度 総合維持管理業務

業務範囲

CIQや航空管制を除き、各種運営規定等の策定を含むほぼすべての業務を実施

空港設置者の定めた範囲における運営を実施

各種維持管理業務のみ実施

特徴

民間事業者に長期にわたって空港経営を実施させることが可能

民間事業者に一部需要リスクを移転しつつ、包括的に空港の運営を行わせることが可能

業務の包括かつ複数年度の委託により、業務の効率化を図ることが可能

留意点

参入にあたっての民間事業者の業務負荷が大きい

小規模空港では大幅な需要増加が見込みにくい

短期の事業となるため、民間事業者による大胆な経営資源の投入が難しい

空港活性化に係るインセンティブに乏しく、基本的にはコスト削減に特化する

評価

包括的に空港の運営を任せつつ、エアライン誘致等の長期にわたる民間の空港経営を期待する場合に適する

包括的に空港の運営を任せ、効率化を図ることが期待される場合に適する

一部業務についての効率化を図ることが期待される場合に適する

• マーケットサウンディングの結果を踏まえ、コンセッションの導入を前提に引き続き事業化を検討。

• 県が運営権者にサービス対価を支払う「混合型」事業。

• 国際線ターミナルビルについては、将来の旅客需要等を踏まえ、民間事業者に提案を求める。

運営権対価現在の空港基本施設等に係る事業収支は赤字であるため、ゼロ円を基本とする

運営等に係るサービス対価

現状の歳出歳入差額程度の負担

①事業手法の比較

②定量評価(コンセッションの場合)

③検討結果・結論

平成29年度上旬

公募等の実施

平成29年度中旬事業者の選定、契約締結

平成29年度下旬国際線ターミナルビル設計着手

• 他の空港の公募と同時期のタイミングでは、民間事業者による提案のためのリソース不足が懸念される。

• 様々なプレーヤの参画を促すため、多様なアイデア等を受け付けるための幅広い公募方法を検討する必要がある。

• 運営権事業を開始する場合には混合型事業となることが見込まれるため、サービス対価の支払いスキームを精緻化する必要がある。

類似空港との比較により、南紀白浜空港における課題や示唆を抽出

空港基本施設等とターミナルビル運営等に係る収支の差額

民間事業者の利益

+ ⇒

【H28:先-12】 南紀白浜空港民間事業等活用推進調査(実施主体:和歌山県)

Page 45: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

美咲町基礎情報(H28.12.31時点)・人口:14.8千人(DIDなし)・可住地面積:69km2

【H28:先-13】 健康、生涯学習、食による「黄福」創生拠点整備事業調査 (実施主体:岡山県美咲町)

調査対象施設(対象地)の概要

【事業分野:公園】 【対象施設:中央運動公園等) 】 【事業手法:包括委託等 】【キーワード:運動公園、複数施設、健康・生涯学習・食、包括委託】

事業発案に至った経緯・目的

①施設の位置図およびグループわけ 運動公園を中心に12の公共施設が集積①~⑦運動施設・公園、⑧飲食施設、⑨・⑩保健福祉関連、⑪物販、⑫林業関連(左図)第1グループ=売上および指定管理料のある施設群、第2グループ=売

上および指定管理料のない施設、第3グループ=第1、第2のいずれにも該当しない施設

②対象地の状況 現在の年間施設利用者数20万人。食堂かめっち年間売上27百万円、物産センター年間売上100百万円。国道53号に接道(年間交通量大)。岡山市、津山市、岡山空港、中国自動車道等へアクセスに優れる

③地域住民や関係者のニーズ等の整理

(1)健康 ; 黄福物語(コウフクストーリー)のコンセプトである「健やかな暮らし、まちづくり」を実現する主要な分野として、健康づくり分野

(2)生涯学習(運動) ; 運動公園に立地する多数の運動施設やリクリエーション施設(公園等)を有効活用する生涯学習(運動)分野(3)食 ; 全国的に認知されている美咲町のご当地B級グルメ「たまごかけごはん」を基軸として、食をきっかけとした新産業、ブランド、特産品づくりなどの分野※地域関係者による「美咲町黄福創生拠点整備プロジェクト」を設置、検討を実施

社会保険料負担ワースト地域からの脱出

運動公園等の複数施設の有効活用

たまごかけごはんを基軸とした経済活性化

①地域課題 ②関連計画

総合計画

総合戦略

総合管理計画

健やかにいきいきと暮らせる幸せなまちづくり、豊かさと活力として位置づけ

「教育」「スポーツ」「資源の有効活用」を明記

民間活力の導入、公共施設の適切な配置を掲げる

③これまでの取り組み

関連計画策定時の検討、産業活性化のワークショップ(たまご広場※など)

④当該事業の発案経緯

公共施設等総合管理計画の検討およびその経過における住民等の意見、要望を受けて、運動公園等の有効活用に向けた当該事業を発案

※美咲町の地域資源発掘および情報発信プロジェクトhttps://www.town.misaki.okayama.jp/contents/tamago/index.html

Page 46: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

・合意形成段階 ; ①地元の担い手(事業者等を含む)の情報交換・研修の場づくり、②12施設の利用者・関係者への説明・情報提供の開始、③町内の3地区における市民との対話・情報発信の推進・条例・規則の制定 : 議会関係者等への情報提供・事業者公募段階 : 地域の担い手を組み込んだ公募条件の設定

事業化検討

サウンディング調査から、官民連携事業の実現可能性があることが明らかとなった。

今後の進め方

平成29年度 本調査結果を踏まえた普及啓発・合意形成・担い手育成(必要な体制、場づくり)

平成30年度 必要な条例・規則等の整備(制定、改正等)指定管理、設置管理条例等の見直し検討

平成31年度以降 事業者公募等の事業導入

【ロードマップ】 【想定される課題】

【H28:先-13】 健康、生涯学習、食による「黄福」創生拠点整備事業調査 (実施主体:岡山県美咲町)

調査内容調査の流れ

施設調査・条件調査

事業フレームの検討

事例調査(現地視察等を含む)

マーケットサウンディング調査

①包括委託②「健康」

③「生涯学習」④「食」

⑤余剰空間活用

⑥周辺エリア等を含めた官民連携

合意形成推進手法、

官民連携手法の検討

調査目的

調査内容

調査結果

これまで官民連携の実績の少ない地域において、町の中心部に集積する運動公園等12の公共施設に対するPPP (地域のモデルとなる先行事例づくり)の導入可能性

①調査方法

包括業務委託、民連携事業等の実績を持つ企業26社にサウンディング調査を実施②調査項目

【事業フレーム】地域課題の解決のために、3つの官民連携事業を抽出

【想定する官民連携事業】(1)包括業務委託(※3グループ別)、(2)余剰空間等を活用した民間事業導入、(3)周辺エリア等を含めた官民連携事業、(4)健康分野の活用、(5)生涯学習分野の活用、(6)食分野の活用(質問事項)

美咲町の官民連携事業に対する参入意欲、参入条件、実施可能性のある事業、アイデア、推進手法等

事業手法

事業フレーム1 事業フレーム2 事業フレーム3

対象地 既存12施設既存12施設+遊休施設・資産・空間

既存12施設+周辺エリア

適合すると考えられる手法

包括業務委託指定管理者制度

業務委託指定管理者制度

PFI(コンセッションを含む)、PPPなど複数手法の組み合わせ

概要複数の公共施設の維持管理業務を、包括的・複数年にわたって委託を行う。

公共施設の低未利用・余剰空間などを活用して、民間事業の導入を行う。

公有地や公共施設の再配置・再整備と併せて、民間事業を導入し、官民連携事業を行う。

メリット

複数施設の包括的な業務委託によるコスト効率化の実現、行政の事務管理負担の軽減

これまでの維持管理費を投じていた公共施設からの新たな収益等の確保

効率的・効果的な公共施設の再整備・再配置の実施、民間収益事業によるサービス向上、中長期的な財政負担の平準化

業務範囲維持管理業務(利用料金収入と業務委託料を得られる業務範囲)

余剰空間・施設を活用した、新たな民間事業の導入

施設整備・民間事業の導入

財政効果 これまでの維持管理経費の軽減

新たな民間事業による収益の確保

施設整備費の平準化、コスト軽減、民間収益の確保

実現期間 短期 短期/中期 中期/長期

理由・要因

運動公園をモデルとして公民連携を推進するために、早期に実現実績を確立する観点から、短期的に実現できる可能性があり、事業リスクも限定されるため

短期・中期の期間で、運動公園の持つ現在の集客力を活かして、施設からの新たな事業・収入を生み出すことで、財政効果と地域経済活性化が図られるため

中・長期的なまちづくりの観点から、将来的なまちの持続的運営に資する広範囲な事業となる可能性があり、そのため事業リスクや合意形成の難しさなどがあるため

12施設を売上・指定管理料の有無により3グループ(前頁)に分類。第1,3グループの

施設を中心にサウンディングを実施。具体的な官民連携手法を比較検討した結果が、下表の通りである。

Page 47: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

広島市基礎情報(H27.10月1日時点)・人口:1,194千人(DID人口:1,027千人)・可住地面積:292.82km2

【H28:先-14】 広島の玄関「エキキタ」における官民連携事業の導入調査 (実施主体:広島県広島市)

調査対象施設(対象地)の概要

広島市では平成28年3月策定の「世界に誇れる『まち』広島創生総合戦略 」において「基本目標1 中四国地方のエンジンにふさわしい都市機能の充実強化」、「基本目標4 誰もが住みたくなるまちに、まちの安心とブランド力の向上」をかかげ、主要事業としてエリアマネジメントの推進(二葉の里地区・広島駅地区・球場地区)を位置づけ、価値ある地域の形成、活性化に向けて取り組んでいる。

ここに位置づけられた二葉の里地区を含む広島駅新幹線口周辺地区(通称:エキキタ)は、オフィス街、住宅街、寺社仏閣等、様々な側面を持ち、広島の玄関として都市機能の集積が進んだ交通の利便性に優れている地区であり、現在、駅前広場の全面改良や土地区画整理事業等による公共空間が整備される等、新たなまちが形成されつつある。このエキキタでは、平成27年3月にエリアマネジメントを目的とした「エキキタまちづくり会議」が発足し、地域づくりの意欲が高揚しつつある。これを機会として、地域住民や事業者と行政が一体となってエリアマネジメントに取り組むことにより、道路、公園等の公共施設と有効空地、セットバック空間等の民間施設(以下「インフラ施設」という。)の維持管理コストの削減、賑わいの創出や高質な空間の形成による資産価値の維持・向上、エリア内に介在する地域課題(駐車駐輪対策や帰宅困難者支援対策など)の解決を図りたいと考えている。

本調査では、既成市街地と新たなまちをあわせて官民一体となったインフラ施設の維持管理の一元化と持続的な賑わいの創出を図るための事業スキームやエリアマネジメント組織のあり方、官民連携ルール等について調査・検討を行うことを目的とする。

【事業分野:道路、公園】 【対象施設:道路、街区公園、有効空地等】 【事業手法:包括委託、インフラ施設の利活用 】【キーワード:包括管理委託、公共施設及び民間施設の一体管理、エリアマネジメント】

事業発案に至った経緯・目的

エキキタの面積は約70haで、対象地西側地区の新たなまちは有効空地やセットバック空間などの空地が、東側地区は道路や街区公園が、それぞれ計画的に配置され、道路や民有地に樹木が植栽されている。広島駅にはペデストリアンデッキが新設され、駅前広場や自由通路の整備が進んでいる。広島駅前の(都)常盤橋若草線の24時間交通量は平日約30,000台と広島市の中でも比較的多い状況であり、さらに広島高速5号線が数年後には供用する予定である。広島駅やオフィス、ホテル、公共施設等が所在していることから歩行者数も多く、平成29年度の自由通路の供用開始時にはペデストリアンデッキの歩行者の断面交通量は約54,700人/日と予測している。

広島駅

調査対象地

▲調査対象地の状況

道路・公園の維持管理費用

Page 48: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

事 業 等 内 容

維持管理事業(公園・道路)

公園・道路等をエリアマネジメント組織に包括管理委託(性能発注、複数年事業委託を想定)

維持管理事業(民間)

企業の植栽、エレベーター、エスカレーターの維持管理業務をエリアマネジメント組織に委託し、公園・道路等と一体的に維持管理

賑わい創出事業、収益事業

【市】

エリアマネジメント組織からインフラ施設の占用一括申請を受け、内容の精査及び占用料の徴収並びに一括占用許可等を行う。【エリアマネジメント組織】・インフラ施設の利活用による賑わいの創出

・インフラ施設の利用調整及び占用申請の取りまとめ並びに活動費用(協賛金)や市に支払うべき占用料、使用料の徴収

・占用申請内容の審査並びに市への占用申請書の一括送付及び占用料、使用料の納付

事業化検討

今後の進め方【ロードマップ】

【想定される課題】

調査の流れ

エリアマネジメント組織が、インフラ施設を包括管理することで、賑わいづくりと施設管理を一体的かつ効果的に推進できることを明らかにした。また、利用面における規制に対して維持管理を主体的に行う等一定のルールの基にインセンティブを与えることで、賑わいの創出と高質の維持管理につながることを明らかにした。

・エリアマネジメント組織がインフラ施設を利活用するにあたっての条件整備・インフラ施設の利用制限の緩和及びこれに伴う実証実験の実施

・都市再生推進法人設立に向けての段階的な組織形態のあり方検討

・平成30年度の有効空地の供用開始に合わせて、セットバック空間など公共的空間の活用開始・平成30年度からエリア内の街区公園に指定管理者制度を導入し、平成34年度以降インフラ施設の一元管理を開始

①対象施設の整理

②維持管理委託の検討

③賑わい創出事業の検討

④収益事業の検討

⑥事業スキームの検討・整理

⑤帰宅困難者支援

対策の検討

⑦官民連携モデルの作成

⑧報告書作成

■マーケットサウンディング

官民連携により取り組む可能性のある事業内容について、関連する事業者にサウンディングを実施し、対象施設に対する官民連携の需要、可能性を把握

【H28:先-14】 広島の玄関「エキキタ」における官民連携事業の導入調査 (実施主体:広島県広島市)

マーケットサウンディング結果

□インフラ施設の包括管理の可能性、メリット(維持管理会社、造園会社)・公共・民間施設を一体的に管理することでコストメリットの可能性がある。・統一的な美しさの創出、機能の向上によるエリア全体の「価値」を高めることにつながる。

□イベント等公共空間の活用ニーズ(地権者・管理会社)・メリットは大きく、積極的に取り組みたい。・有効空地を活用して賑わいを創出したい。□エキキタ内での広告収入の可能性(広告会社)・マツダスタジアムへの多くの来場者があることから、広告需要が見込まれる。

▼想定する事業スキームイメージ ▼スキームの概要

調査内容

Page 49: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

築上町基礎情報・人口:19千人(DIDなし)(H28.12.31)・可住地面積:46.20km2(H26)

【H28:先-15】椎田駅周辺の日本版LABVによるエリアマネジメント事業調査 (実施主体:福岡県築上郡築上町)

調査対象施設(対象地)の概要

▼築上町は平成27年度、椎田駅前の県道整備、町本庁舎の建替え、駅周辺地域の賑わいの創出など、エリアとしての課題整理及びまちづくりの方向性を定めるために、「椎田駅周辺まちづくり構想」をとりまとめた。一方で、行政主導による再開発では魅力ある空間の形成は難しいとも考えており、JA福岡京築とは隣接するJA施設に関して、 JR九州とは駅舎や駅前広場に関して協議を行うなど、官民と地域が一体となったエリアマネジメントについても同時に模索してきた。

▼椎田駅周辺には、築上町の本庁舎やJA施設、文化会館などが存在しており、これらの椎田駅の駅舎から築上町本庁舎までの土地の大半を町とJAが所有している。この椎田駅周辺は、平成22年3月に策定された「築上町都市計画マスタープラン」において「中心核」として定められており、機能の充実・集積を優先的に図るべき地域としている。また、築上町本庁舎は、執務室スペースが全体的に狭く、本庁機能の一部を築城支所に設置する状態になっているほか、エレベーターやスロープなどのバリアフリー化の未対応や旧耐震基準であることなど、安全面でも課題が多い。

【事業分野:エリアマネジメント】 【対象施設:椎田駅、町役場】 【事業手法:LABV (Local Asset Backed Vehicles)】【キーワード:エリアマネジメント、日本版LABV、遊休PRE活用、リスク分担、現物出資】

事業発案に至った経緯・目的

▼築上町役場は、旧椎田町庁舎として昭和38年3月に建築され、合併後には新しく誕生した築上町の本庁舎として使用されている。RC造4階建てで、敷地面積は約1.0ha。隣接するJA敷地の約0.8haと合わせると、合計約1.8haの敷地面積となる。近隣商業地域 及び 準防火地域。

▼文化会館「コマーレ」は、平成6年築RC造3階建て。町唯一の図書室があるが、合併前の建築であるため現在の規模に見合っておらず、蔵書数の拡大などが望まれている。商業地域及び準防火地域。

▼調査対象地域に隣接して、最大の交通量を誇る国道10号が通る(平日12時間交通量:9,117台)。本線は、北九州・大分市などの地方中核都市に連絡しているものの、椎田駅周辺には商業施設が少ない。駅周辺の空き店舗数は、平成28年1月時点で16件と全体の約23%を占める。

▼本事業をキックオフプロジェクトとし、ゆくゆくは対象エリアを築上町全体へと拡げ、点在するPREの開発・事業化していくことを想定している。

Page 50: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

調査内容調査の流れ

①検討した事業手法等・日本版LABVスキーム

②定量評価(VFM等の財政効果の算出)・庁舎建替え(6,000㎡、4階建、RC構造)で試算5.1%削減見込み

③法令等の整理・地方自治法:PRE出資にかかる議会議決など

・財政健全化法:健全化判断比率の算出など・会 社 法:大会社に該当する場合の制約など・L L P 法:法人格を持たないことによる制約など

④リスク分担

・LABVスキームに基づいて、それぞれの事業をプロジェクト化し、子会社として本体ビークルと切り離す。

⑤検討結果、結論

・各事業ごとの倒産リスクからの隔離、エリアマネジメントを長期的視点から行うための柔軟性と事業関連性の確保、事業開始時の出資物、遊休PREの活用、民間活力を最大限活かす方法など、多方面から検討した結果、LABVスキームの使用が最適であるとの結論に達した。

・LABVスキームを援用し、本体ビークルにはLLCを採用して、まず新庁舎と付随する公共空間の開発を行う。

・民間事業者にとって、PREの現物出資は非常に魅力的。ただし、投資回収の事業期間を担保することが必要。

町内事業者ヒアリング

町外事業者ヒアリング

事例等調査

報告書作成

事業手法の検討

事業スキームの検討

LABV(LLC又は株式会社)

地方公共団体

民間

事業者

金融機

現物出資

現金出資

融資

(土地等)

プロジェクト1 プロジェクト2 プロジェクト3

施設整備 管理運営

日本版LABV

1.事業者ヒアリング

・LABVスキームは、特にPREの現物出資が高評価。複数事業者から事業参画に対して前向きな回答を得た。

2.既存のPPP手法との比較検討

・LABVは、公共側の出資物や事業への柔軟性等の点で、他の手法と異なる。

3.ビークルの比較検討

・LABVで設立されうるビークル(株式会社・LLC・LLP)について、それぞれのメリット・デメリットを明らかにした。

1年目 2年目 3年目

実施方針の公表

民間事業者との対話の実施

事業者の公募

競争的対話の実施

優先交渉権者の決定

共同事業体設立協定の締結

共同事業体設立・マネジメント契約

Base&Platformの企画

事業体の確定

新庁舎の設計

新庁舎の建設

今後の進め方

事業化検討

【H28:先-15】椎田駅周辺の日本版LABVによるエリアマネジメント事業調査 (実施主体:福岡県築上郡築上町)

Page 51: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

小城市・基礎情報(H27.10.1時点)・人口:45千人(DID人口:6千人)・可住地面積:71.87km2

【H28:先-16】 総合公園及びアイル資源活用事業検討調査(実施主体:佐賀県小城市)

①課題

牛津総合公園及び牛津保健福祉センター「アイル」の老朽化及び魅力不足により、利用者は減少傾向にあり、限られた財源の中で民間のノウハウを活かして既存施設のリニューアルと新たな魅力付けを効率的に行う必要がある。②上位計画との関連性本事業は、総合計画の施策の1つとして位置付けられるとともに、平成27年度から、公共施設総合管理計画、立地適正化計画を検討しており、合併以前から存在する老朽化する体育施設等の修繕計画や統廃合等を検討している。③上記課題への対策としてこれまで実施している施策や調査等平成27年度、 「小城市アイル資源磨き基本構想」を策定し、地域再生に向けた環境作りの方針を検討している。

調査対象施設(対象地)の概要

【事業分野:都市公園】 【対象施設:牛津総合公園等】 【事業手法:第Ⅰ期:PFI(RO)、第Ⅱ期:PFI(BTO)包括委託等 】【キーワード:包括委託、リニューアル、地域連携】

事業発案に至った経緯・目的

バリューアップ改修

(バリューアップ)

平成15年3月供用開始

平成15年4月供用開始

総合公園(多目的グラウンド)

アイル(温泉) アイル(25mプール)

対象地の現況と将来の事業展開241,530

237,107 226,522

203,042 191,586

186,281

186,090 174,428 169,865

162,031 162,049

160,549

0

50,000

100,000

150,000

200,000

250,000

300,000

H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27

小城市保健福祉センター利用者数推移(H16年度~H27年度)(人)

0 30,000 60,000 90,000 120,000 150,000

総合公園・管理費

総合公園・収入

アイル・管理費

アイル・収入

(千円)11百万円

1百万円

124百万円

76百万円48百万円

10百万円

利用料金

人件費 維持管理経費 光熱水費

・総合公園、アイルは小城市の中央に位置し、周辺では平成30年にスマートICが整備される計画であり、自動車によるアクセスが主体。両施設には、グラウンド、温泉、プール等があり、小城市の健康の拠点となっている。

・アイルは、年々利用者が減少し、供用開始時の2/3となっている。

・管理費は、総合公園とアイルで市が年間で約58百万円程度負担している。

・市内人口減少や施設老朽化の中で、現行のままでは自治体の負担が増える可能性が高い。

・改修と一体運営が期待される。

Page 52: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

・第1期整備から第2期整備への展開に向けた事業間の連携の仕組みが必要。・第2期整備展開のためには、農地転用の手続きや関係者との合意形成が必要。

事業化検討

今後の進め方

・平成29年度以降 事業計画・手法の詳細検討・平成30年度以降 第Ⅰ期整備事業の方針決定

【ロードマップ】 【想定される課題】

調査内容調査の流れ

前提条件の整理と当該資源に対するニーズ分析・スポーツ団体ニーズ調査

新たな機能のあり方の検討

事業費の検討・建設費(改修、増築)・事業

収入・支出の試算

事業スキームの検討・PFI等の改修・運営手法の検討・一体運営によるリスク分析

・地域ファンドによる資金調達の可能性検討

民間事業者意向調査・ディベロッパー、リース会社、フィットネス会社等

事業実施可能性の評価

•民間収益事業を行うディベロッパーがPFI事業に参画するスキームを描き、VFMの向上、リスク評価、ディベロッパーの参画意欲を高める条件を分析

•本事業の受益者(地域住民、インフラ企業、地元企業等)に対し、将来的な追加投資を促進する仕組みの可能性を関係者ヒアリングから分析

小城市

SPC第Ⅰ期整備(公園・アイル改修)

建設会社

金融機関

SPC第Ⅱ期整備(体育館)

ディベロッパー(宿泊所・物販)

運営会社

ビルメンテ

建設会社

ビルメンテ

PFI事業①契約 PFI事業②契約 借地契約

運営を同一主体とするスキームも想定される

運営を同一主体とするスキームも想定される

<事業手法の検討>•公共施設等総合管理計画等を踏まえると、体育施設等の統廃合は調整に時間を要するため、2段階(既存施設の改修、関連施設の新設)に分けて整備を行う事業手法とする必要がある。

•施設の新たな魅力付けを効率的に行うためには、運営者の意向に基づいて改修・運営を一体的に行うことが有効であり、「PFI(RO)」が総合的に優れていると評価される。

•将来的に第Ⅱ期整備を行う際に、合宿誘致などを効果的に行うためには、第Ⅰ期事業との一体的運営が不可欠であることから、第Ⅰ期事業の運営者による運営を前提として事業条件(事業期間、リスク分担、要求水準等)を整理し、運営を除いたPFI事業を公募するスキームとすることも効果的と考えられる。

<本件調査結果から得られた示唆>•段階的整備を行う場合のPFI手法の可能性を整理。

•投資を誘発するため、全国展開企業と地域関係者による協議・マッチングの場が有効である。

•地域住民等のリピーター増加の手段として一口株主等の手法導入も有効。

【H28:先-16】 総合公園及びアイル資源活用事業検討調査(実施主体:佐賀県小城市)

<VFM算出結果>•第一期整備:4.8%•第二期整備:1.4%

Page 53: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

杵築市基礎情報(H28.10.1時点)・人口:31千人・可住地面積:104.7km2

■本市の課題

本市では、①別府・湯布院等の観光客の取込み、②観光都市としての強力な情報発信、③中山間地域等の生活支援、④高齢者の直接、間接的な活躍の場の創出、⑤地震・津波等災害時の一時的な避難施設としての機能強化などが、まちづくりにおける課題となっている。

■上位計画との関連性

上記課題に対しては、杵築市総合計画、杵築市都市計画マスタープラン等でその解決を図るとし、また、杵築市まち・ひと・しごと創生総合戦略内では「地域産品の販売所を確保することで産業の振興を図る」としている。

■上記課題への対策としてこれまで実施している施策や調査等

本市では「小さな拠点」づくり、「ふるさと集落生活圏」の整備を推進中である。当該道の駅事業については、住民アンケート実施の結果、求められる公共施設として最上位の結果となっている。 また、H29年度に立地適正化計画を策定する予定である。

■当該事業の発案経緯

本市は、高齢者の就労機会を創出し、引きこもりがちな高齢者に、地域の経済活動に参加(復帰)することを促し、それが生きがいとなる『高齢でも生産者であり続けることが地域の介護負担を抑制するモデル』(生涯生産者のまちづくり)の構築を目指しており、それを実現するための中心政策が当該道の駅事業と位置付けている。

【H28:先-17】小さな拠点を支える施設管理・機能強化官民連携手法導入調査 (実施主体:大分県杵築市)

■対象地(事業候補地)の状況

・本調査内で候補地の評価も実施。評価にあたっては交通量、土地の広さ、アクセス性、災害回避性、さらに事業者の意見なども加味し評価。現時点では大分空港道路(無料区間)、杵築インターチェンジに隣接した用地を有力候補地とし、地権者である大分県と利用に向けて詳細協議中。

調査対象施設(対象地)の概要

【事業分野:道路施設】 【対象施設:道の駅 】 【事業手法:DBO方式 】

【キーワード:高齢者の生きがい・健康づくり、住民のくらしを支える拠点づくり、集客・にぎわいの創出、地元事業者との連携、災害時の支援体制の充実】

事業発案に至った経緯・目的

計画地 現況交通量(台) 土地の広さ(m2)

候補地A 7,270 10,500

候補地B 10,131 13,000

候補地C 6,507 10,000

候補地D 6,507 6,500

候補地E 11,096 6,500

Page 54: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

・候補地周辺の渋滞回避策、候補地内の車両動線の検討・運営事業者の探索、地元事業者の巻き込み・介護費用削減モデルのロジック精査

事業化検討

■道の駅の事業形態に関する調査①実施目的

事業スキーム検討のための情報獲得②実施内容

事例収集、分析により整備運営スキーム、運営者、事業規模等を整理

③調査結果県内の道の駅は指定管理者制度で、かつ非公募型で第三セクターが運営者となっている事例が多い。その他事例含め、道の駅は公設民営(指定管理者方式)などが多いが、 PFI(BTO)、DBOでの整備運営スキームも近年、増加傾向であることがわかった。

■マーケットサウンディング①実施目的

民間事業者の参画意向・条件、官民連携に際しての留意点の把握、本事業への関心喚起。

②実施内容対面インタビュー方式による調査

③調査結果既存交通量が豊富である地点での実施、民間側の声を反映した施設整備等を望む声。高齢者の生きがいづくりといったコンセプトには賛同(ただし過度な負担は敬遠)。市の特産品、周辺観光地のポテンシャルは高評価。

今後の進め方【ロードマップ(想定)】 【想定される課題】

調査内容調査の流れ

道の駅の事業を通じた「高齢でも生産者であり続けることが地域の介護負担を抑制するモデル」を実現するための官民連携のあり方について、検討を行ったもの。

■整備運営に関する事業スキームの検討DBO、DB+O、第3セクター方式、DO方式(指定管理・設計一体型)を検討。今後精査する施設整備費等も勘案し、最適スキームを決定予定。

■事業採算性に関する検討他事例の調査、専門家へのヒアリング等から概算の整備・運営費を算出。整備費は8~9億円、運営費は6,000万円程度となった。

■年間の利用者数と売上高の見通し他事例等を参考に概算実施。利用者数は26~36万人、売上高は2.4~4億円程度となった。

■介護費用の抑制効果モデルの検討高齢者の事業参画によるデイサービスの利用回数や要介護度の認定数から効果を設定。公的負担全体での削減効果予測として10年で約20億円程度となる可能性が確認された。

■地元への経済波及効果を算出想定整備費、運営費から算出。15年間で最大で63.4~76.5億円程度という試算となった。

■結論商業施設が併設され、かつ、高齢者を巻き込みながら事業を実施する当該道の駅事業においてはPPP/PFI導入の意義は大きく、今後も引き続きPPP/PFIで検討を進める(長期安定した事業による地域内経済循環、介護コスト削減の実現)。特に介護費用削減モデルとの一体化は他自治体の模範になると期待される。

基本計画・事業手法の決定

設計・施工 供用開始事業者公募・選定

平成29年度 平成33~34年度1~2年後 3~4年後

【H28:先-17】小さな拠点を支える施設管理・機能強化官民連携手法導入調査 (実施主体:大分県杵築市)

Page 55: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

北海道基礎情報(H29.3.31時点)・人口:5,348,102人・面積:83,423.82k㎡

【H28:先-18】 女満別空港運営委託事業可能性調査(実施主体:北海道)

調査対象施設(対象地)の概要

【経緯】■ H23 国の空港経営改革の動きに対応し、本道の考え方を整

理するため「空港経営に関する有識者懇談会」を設置■H24 懇談会でバンドリングの報告がされたこと等により「道内

空港の運営に関する検討会議」を全13空港の関係者により設置■H26 「北海道交通ネットワーク総合ビジョン」が改訂され、「道

内13空港による航空ネットワークが将来にわたり確保されるよう、道内空港の運営のあり方について検討等」が記載される

■H28.5 道内空港の一括民間委託を関係自治体等により検討する 「北海道における空港経営改革に関する協議会」を国土交通省航空局と北海道が共同開催(7空港が対象)→大空町(女満別空港)も参画

【事業分野:空港】 【対象施設:女満別空港 】 【事業手法:コンセッション、指定管理者 】【キーワード:コンセッション、基礎情報調査、空港施設活用の方向性、官民連携による空港運営】

事業発案に至った経緯・目的

【目的】• 民間による複数空港の一体的運営(いわゆるバンドリング)は、航空会社の路線選

定に対する交渉力が強化される可能性があるとともに、資材調達、保険契約等においてもスケールメリットが働き、コスト削減等の効果が見込まれる。

• 13の空港を有する本道においては、そのうち7空港の一括民間委託の検討が進められており、民間ならではの創意と工夫を最大限発揮して、道内の空港が置かれている特性も踏まえた北海道ならではの空港運営が実現すれば、各空港の機能や道内航空ネットワークは充実強化され、広域観光の振興や地域経済の活性化につながることが期待される。

• 本調査では、民間委託が検討されている各空港のうち北海道が管理する女満別空港について、ターミナルビル及び駐車場に関する基礎情報の整備及び更新計画の検討を行い、事業スキーム等の官民連携による空港運営に関する検討を行うことにより、今後の空港運営の方向付けに活用することを目的とする。

所在地 北海道網走郡大空町

総面積 167ha

運用時間 13時間 (8:00~21:00)

滑走路 1本 (2,500m×45m)

スポット 16バース

旅客数 765千人 (平成27年度)

貨物取扱量 1,532トン (平成27年度)

駐車可能台数 761台(有料)

女満別空港の位置情報女満別空港の概要

※四角で囲んでいる空港は、「北海道における空港経営改革に関する協議会」に参加している空港

駐車場

空港基本施設

ターミナルビル

女満別空港の施設配置図

Page 56: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

今後の進め方【想定される課題】

調査の流れ

マーケット

サウンディング実施方針

選定

プロセス業務引継 運営開始

平成29年度 平成30年度 平成31年度 平成32年度 • 実施スキームに関する国管理空港等との調整• 更新投資等の負担に関する整理• 空港ビル会社株式の譲渡に関する調整

【損益の状況(平成27年度)】

【複数空港の一体的運営における主なメリット及び効果】• 他空港との連携による路線誘致・集客• 路線就航を促す利用料金設定・インセンティブ• 専門スタッフによる戦略的・継続的な各種取組• 体制・業務の効率化• 空港施設への戦略的な投資の促進 などが期待される

【調査結果】• 空港施設活用の方向性などを踏まえ、事業採算性に関し、

3つのスキームについて検証を行った。

基礎情報の調査

官民連携手法の導入に係る検討を行うために必要な基礎情報の調査

空港施設活用の方向性調査

収支シミュレーションの基礎となる更新投資に要する費用や更新時期などの検討

官民連携による空港運営に関する検討

複数空港の一体的運営のメリット及び効果の検討

上下一体での民間活力活用スキームの検討

空港施設 管理・運営主体 損益の状況

ターミナルビル 女満別空港ビル 74

駐車場 めまんべつ産業開発公社 5

(単位:百万円)

事業化検討調査内容

①コンセッション(設備投資SPC負担)

②コンセッション(設備投資公費負担)

③指定管理者

民間の事業範囲

料金設定・収受 ○ ○ -

路線誘致 ○ ○ -

運営 ○ ○ ○

維持管理 ○ ○ ○

設備投資 ○ - -

空港全体の収支不足※

大 中 小

公費負担 - 中 大

SPC負担 大 中 -

財務関連情報等既存データの

活用

情報の一覧化、効果や採算性の評価空港運営の方向付けに際して活用

上下一体運営スキームのあり方の検討• 空港運営の方向性として、どのようなスキームが想定され、

それぞれのメリットはどのような点にあるのか、道内複数空港の民間への一体的な運営委託を考慮したうえで検討。

財務・財産情報整備等• 財務関連情報、税務関連情報、法務

関連情報や資産関連情報の整備

更新計画の検討• 今後の機能更新等にかかる計画及び

更新投資費用や更新時期等を検討

基礎的情報の整備• 空港の概要• 現状における空港の管理運営• 空港の位置情報及び二次交通• 利用状況、需要特性 等

空港基本施設 ターミナルビル・駐車場

調査範囲

※旅客数が同じ場合の比較。コンセッションではSPCの財務的な負担が収支に影響を与える。

なお、コンセッションでは料金設定・収受、路線誘致を民間が担うため、旅客数増加が期待される。

【H28:先-18】 女満別空港運営委託事業可能性調査(実施主体:北海道)

Page 57: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

■秋田市中心部の南東約25Kmに位置する特定地方管理空港。空港の周辺約600haの用地を緩衝緑地帯として確保し、「県立中央公園」として国内で最初に都市公園型空港として整備。■国内線は羽田、新千歳、伊丹、中部国際の4空港へ定期便を運航。国際定期便(ソウル)は現在運休中。(平成28年度)■旅客数は、世界金融危機による景気後退等の影響を受けて落ち込んだが、近時は漸増傾向。■平成25年にターミナルビルをリニューアルし、秋田杉を使用した内装へ改築、売店エリア・取扱商品拡充、デジタルサイネージ設置。

【H28:先-19】 中小空港における新たな民活運営方式の仕組みづくり検討調査 (実施主体:秋田県)

調査対象施設の概要

事業発案に至った経緯・目的

供用開始 昭和56年

運用時間 15時間(7:00-22:00)

滑 走 路 2,500m×60m

エプロン 5バース

利用者数 122万人(H27)

駐車台数 2,232台(有料)

秋田空港全景

秋田空港の概要

秋田県基礎情報(H29.2.1時点)・人口:1,005千人(DID人口:371千人(H22))・可住地面積:3,195km2

■新たな民活運営方式やコンセッション(フルコンセッションに限らず、条件付きのコンセッションなど)の導入に必要となる要因や条件を整理するため、財務分析、需要予測や収支シミュレーション等の分析を行った上での基本スキームを検討する。

■国内空港の民営化に参入の意欲を示している企業や県内の様々な企業へヒアリングを実施し、地元企業はどのような関心を示しているか、また地元が参画していくことで、空港運営が新たな地域産業を創出していく仕組みづくりについても検討を行う。

■秋田県ではインバウンド観光による交流人口の拡大を図る上で、空の玄関口となる空港を不可欠な施設と位置付けている。

■一方で、国内ではトップクラスの降雪量(年間の累計降雪量が約4.3m(過去5ヶ年平均))を記録し、多大な除雪費用や機械購入費用が収支を圧迫するほか、開港より35年目となり、今後の施設更新も懸念される。

■平成26年3月に県でとりまとめた『新行財政改革大綱(第2期)』の中で、秋田空港の経営改革と活性化を図るため、運営権の設定等、様々な手法のメリット・デメリットを整理の上、最適な民営化のあり方の検討を定めている。

【事業分野:空港】 【対象施設:秋田空港 】 【事業手法:コンセッション、包括委託等 】【キーワード:秋田空港の経営改革と活性化、複数のスキームの検討、事業者ヒアリング】

Page 58: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

スキーム(表1)別に想定される旅客数設定目標に基づき、民間事業者の事業収支及び県財政負担を試算。

実現の可能性が高いと想定される旅客規模の下で、各スキームにおける運営者、管理者にとってのメリット・デメリットを検討した。

事業化検討

今後の進め方

調査内容調査の流れ

財務、施設等基礎情報の整理・とりまとめ

事業者ヒアリング

コンセッション及び新たな民活運営方式の導入で期待される効果等の検討

業務の基本構成等とりまとめ

官民の役割分担、人員体制(民間委託部分を含む)検討及びリスク分析

空港運営が新たな地域産業として創出できる仕組みの検討

フルコンセッションコンセッション(一部除外)

JV型コンセッション

包括管理+路線誘致 包括管理現状維持

料金決定・収受

路線誘致

運営

維持管理

修繕

ターミナルビル経営 運営事業者が一体的に実施 ターミナルビルが別途実施

リスク分担

利用料金を財源として運営

利用料金を財源として運営

利用料金を財源として運営

管理者からの固定支払を財源として運営

管理者からの固定支払を財源として運営

管理者からの成果報酬を財源として運営

【想定される課題】空港運営に係る知見に関して県外企業との差が大きく、県外企業との協働や、県内企業を中核とする企業体の組成には時期尚早であることが明らかとなった。地域にメリットのある民間運営とするためには、どの分野をどこまで民間で担っていただき、県はどこに注力していくかを明確にするなど、施設管理等の企業や金融機関を中心に知見の蓄積を図ることが重要となる。

民間 県(凡例)業務分担:

・複数のスキーム(表1)を想定。・コンセッション、包括管理等のスキーム別で運営者(又は受託者)等の必要人員を検討。

空港コンセッション参入に意欲を示している事業者:秋田空港単独の運営には慎重な意見であったが、官民連携が進められている他空港との連携等に関心を示された。ただし除雪費用や除雪機械調達等、積雪空港の特殊事情を懸念。

県内企業:関心度は高いが官民連携の実績が限定的であり、主体的な参画には知見と機運の醸成が必要。

・国内線・国際線の需要を予測。

・官民による観光等需要喚起や民間ノウハウを活用した路線誘致を展開した場合の達成すべき目標(高位、中位、低位)を設定。

空港基本施設、ターミナルビルの財務情報整理・分析、施設情報及び更新計画の整理。

(1)官民の役割分担、人員体制

(3) 事業者ヒアリング(4)民間委託導入に伴う目標の検討

(2) 財務・施設情報のとりまとめ

民間県

【ロードマップ】平成29年度以降、県内企業や行政等関係者を中心とした勉強会等を開催し、地域全体での空港運営及び活性化に係る認識の醸成と、県及び県内企業にメリットを見いだせる民活運営のあり方を共有。

管理者からの固定支払を財源として運営

表1:スキーム別官民役割分担

【H28:先-19】 中小空港における新たな民活運営方式の仕組みづくり検討調査 (実施主体:秋田県)

Page 59: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

朝来市基礎情報(H28.12.31時点)  ・人口:31千人(DID人口:未設定)  ・可住地面積:65.13km2  

調査対象施設(対象地)の概要  

①市が抱えている課題   空き家となった文化財等(歴史的建築物)の活用、若者の移住・定住、観光まちづくり  ②上位計画との関連性   「明日の日本を支える観光ビジョン」(2016年3月)は、「2020年までに、文化財を核とする観光拠点を全国で200整備」としており、その整備手法を検討するとともに、朝来市において先導地区の整備を進める。  

③上記課題への対策としてこれまで実施している施策や調査等   朝来市創生戦略(2015)、朝来市歴史文化基本構想(2015)  ④当該事業の発案経緯   竹田城下町において、官民対話型の先導的なPPP手法を用いて、2013年11月に「旧木村酒造場」(登録文化財)を再生活用しており、 これを基幹施設として周辺の空き家の活用を進め、城下町全体の再生につなげていく。  

 また、和田山駅北地区の旧機関庫(文化財未指定)を基幹施設として、駅周辺の活性化を図る。   その他、市内には、空き家となった文化財等が多数存在していることから、これらを活用した観光まちづくりの手法を構築する。  

【事業分野:住宅、観光等】 【対象施設:交流施設、駅前広場等 】 【事業手法:官民対話型指定管理方式、定期借家方式 】  【キーワード:文化財等、空き家活用、対話手法、ビークル、中間事業者、観光まちづくり】

事業発案に至った経緯・目的  

<基幹施設> 旧木村酒造場EN

   

 

 

 

  宿泊棟

宿泊棟

スタッフ用 シェアハウス

店舗付き住宅

短中期滞在型 シェアハウス   移住定住用

公営住宅  

◎竹田城下町地区:漆器、塩、養蚕、牛、家具…時代とともに生業を生み出し、天空の城「竹田城」を守ってきた城下町。次は観光。

JR竹田駅

竹田城 ↑

  店舗付き住宅

官民

民 民

民 民 官民

◎和田山駅北地区:かつて鉄道ターミナルとして栄えた和田山駅周辺。今もひっそりと残るレンガ機関庫を核に広域観光の拠点地区を形成。

JR和田山駅

交通広場 通路(延伸)  

  機関庫ホテル

駅裏の住宅地形成

 

車掌宿舎

 

官民

官民

官民

【H28:先-20】 文化財等の公的不動産を基幹施設としたエリア             開発手法検討調査 (実施主体:兵庫県朝来市) 

凡例: 基幹施設周辺の空き家活用

 

Page 60: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

•  2020年までに全国で事業展開される「歴史的資源を活用した観光まちづくり」の先導的モデル事業となりうるか。  

•  ビークルの育成、JR等の関係者協議など。  

事業化検討  ①実施目的   文化財等の公的不動産を基幹施設としたエリア開発手法(PPP)の構築  

②実施内容  •  官民連携手法の現状整理(対話対話の

導入、文化財等の活用)  •  先行事例の検証(旧木村酒造場EN、吉

城園周辺地区、奈良少年刑務所)  •  文化財等を基幹施設としたエリア開発手

法(手順と内容の整理)  •  基幹施設整備の官民連携手法  ③調査結果  •  文化財等の公的不動産活用には、指定

管理方式、DBO方式、コンセッション方式、都市公園方式、定期借家方式が考えられる。  

•  エリア開発の計画段階から官民対話を導入し、ビークル(中間事業者)組成につ

なげることが重要。  •  「DBO方式」による官設民営の基幹施設

整備でビークルを支援・育成。  •  「定借方式」で、民のノウハウと機動力を

最大限生かせる。  

今後の進め方  

2020目標  •  竹田城下町:宿泊5棟、回帰住宅2棟/年 など  •  和田山駅北地区:JR協議、順次整備  

【ロードマップ】 【想定される課題】

調査内容  調査の流れ  

エリア開発の基礎理論

 

官民連携  手法の現状 文化財等を

基幹施設としたエリア開

発手法  先行事例  の検証

 

基幹施設整備の  官民連携手法

<モデル地区>  

①竹田城下町地区  ②和田山駅北地区

�'5Y3�}�Cb2.En

�����n r�� 5n <[>{XLn <[>{XLn

���n NJ��K��n �J#m���n

�'5Y�n 6;=fa�n NJS�On 6�J#Bk)n

�@:jn �&n �&n ��&n

�Cb2.En 0�PHn qpt4*n �:!4*n

����Q+n on wn wn

���iMXLn on vw�C︎︎"Zn vw�C︎︎"Zn

54hn v8~z�Fln v�F/G5Yn �7`\I�n

BTn

�W�?�-n

����n

������n

n

�����n

�����n

�����$,n

n

�����On

����n

������On

�m�(�On

-9An v︎︎%n v︎︎%xUD�n v�suy%|]��n

�@XLnv︎︎������� w1?n

vw�C︎︎"Zn vw�C︎︎"Zn

�@Re�n v︎︎0�PHR on on

^g[dn︎v︎︎_�O w����On

v Y n

wCYn

vV�gn

YX�5$n v︎︎ wn wn

PHc�n wn wn wn

��n v��n ︎︎w�Cn n

•  竹田城下町地区には、既に旧木村酒造城ENが整備済み。これを補完する基幹施設をDBO方式で計画。  

•  和田山駅北地区は、民主導の開発を想定し、定期借家方式で計画。  

【H28:先-20】 文化財等の公的不動産を基幹施設としたエリア             開発手法検討調査 (実施主体:兵庫県朝来市) 

Page 61: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

須崎市・町基礎情報(H28.3月末時点)・人口:約22.8千人(DID人口:約6千人)・可住地面積:約35.6km2

【H28:先-21】 須崎市公共下水道等運営事業の事業手法及び事業化検討調査(実施主体:高知県須崎市)

・須崎市の公共下水道のほか、漁業集落排水処理施設やごみ処理施設浸出水処理施設等を事業対象とする。具体的には次のとおりである。①須崎市終末処理場○供用開始:平成7年10月1日○処理能力:500m3/日(B-DASH プロジェクト後)○処理方式:DHS+DBT(B-DASH プロジェクト後)(平成28 年度に採択された下水道革新的技術実証事業(B-DASH )により、処理法を標準法からDHS+DBTに変更し、ダウンサイジングを実施)②供用区域の既設下水管きょ(汚水管:約16km(集落排水含)、雨水管:約12km)③未供用団地下水管きょ(既設管きょ:約690m、新設管きょ:約800m)④雨水ポンプ施設(5か所)⑤漁業集落排水処理施設(5か所)⑥中継ポンプ施設⑦ごみ処理施設(浸出水処理施設)

・須崎市の終末処理場は、多大な余力を抱えていることから、その管理経費等が高止まりしていることが課題となっている。

・そのため、終末処理場をダウンサイジングするとともに、公共下水道等の運営については、公共施設等運営事業等の官民連携手法の導入により、民間事業者のノウハウを活かした効率的な事業運営を図ることとしている。

・「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」(以下「PFI 法」という。)第6 条に基づく民間提案を受けたことに伴い、事業内容及びその手法等の適切性を検討し、平成29 年度の事業者公募選定、平成30 年度からの事業化に向けた具体的な検討調査を行う。

【事業分野:下水道】 【対象施設:公共下水道等 】 【事業手法:公共施設等運営事業等(コンセッション、包括的民間委託等) 】【キーワード:公共施設等運営事業、包括的民間委託、下水道管きょ、PFI法第6条提案 】

事業発案に至った経緯・目的

調査対象施設(対象地)の概要

Page 62: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

○デューデリジェンスの実施○デューデリジェンスの結果を踏まえた事業スキームの精査○事業収支の検討・精査(VFM算定)○実施方針、要求水準書、事業契約書(案)等の作成

事業化検討

今後の進め方

平成29年度 実施方針等の公表、募集要項等の公表(予定)平成30年度以降 事業者選定、実施契約締結、運営権設定、

事業開始(予定)

【ロードマップ】 【想定される課題】

【H28:先-21】 須崎市公共下水道等運営事業の事業手法及び事業化検討調査(実施主体:高知県須崎市)

調査内容調査の流れ

・事業内容の検討調査・民間提案者との対話の実施・検討結果の整理

提案された公共施設等運営事業の事業内容の検討調査

・事業者募集の検討・モニタリングの検討・その他事業化に必要な検討

次年度からの事業者公募開始に向けた検討調査

・報告書の作成・今後の課題の整理

報告書の作成・とりまとめ

①実施目的・PFI法第6条に基づく提案内容について、市の公共下水道等が抱える課題の解決とともに財政負担の軽減に資するものか否かの検討・評価のため②実施内容

・事業範囲(特定事業の範囲、運営権設定の範囲等)、事業方式(コンセッション、包括等)、事業期間、リスク分担、事業収支(財政負担、運営権対価等)、発注・契約方法の検討・精査を実施③調査結果

・検討・精査の結果、市にとって事業化する意義のある提案と評価

1.事業内容の検討調査

2.事業者公募開始に向けた検討調査

①実施目的・次年度以降の事業化の準備のため②実施内容・実施方針、要求水準書等の骨子作成③調査結果・事業化に向けた必要手続等の明確化

①検討した事業手法等【公共施設運営事業】下水道管きょ(汚水)、終末処理場※

【委託】下水道施設(雨水)、漁業集落排水施設、浸出水処理施設等

②定量評価(VFM等の財政効果の算出)・複数の施設の維持管理・運営を一括して民間事業者に委ねることにより、事業期間中の管理運営コストが削減されることにより、VFMが10%程度得られる試算結果となった

③検討結果、結論

・下水道管きょ(汚水)への運営権設定時の課題・留意点(運営権設定対象、リスク分担等)を整理・B-DASH施設の追加の運営権設定の考え方を整理・公共施設等運営事業として実施可能な事業範囲を整理・下水道事業を中心とした包括的な民間活用の方法を検討

以下のとおり、提案された事業内容の検討調査及び事業化に向けた検討・準備を実施

Page 63: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

【H28:情-1】旭川空港の非航空系事業に関する情報整備調査(対象箇所:北海道旭川市)

旭川市基礎情報(H29.2.1時点)・人口:343千人(DID人口:340千人,H27)・可住地面積:350 ㎢ (H27)

種別:特定地方管理空港(国管理と地方管理空港の性格を併せ持つ)設置者:国土交通大臣、空港管理者:旭川市、ビル事業者:旭川空港ビル㈱平成28年旅客実績:114万人(国内99万人、国際15万人)※道内第3位

①旭川市が抱えている課題

旭川空港は国土交通大臣が設置し、旭川市が管理する特定地方管理空港である。旭川市は空港管理者として、滑走路などの基本施設等や照明などの航空灯火施設の維持管理をはじめ、空港内の草刈や除雪、警備や消防、その他空港運営に関する業務を行う。また、基本施設等の安全性を確保するため、滑走路や誘導路、駐機場などについては、十数年ごとに、大規模な更新工事を行う。

特定地方管理空港では、国の負担・補助により整備した空港施設の所有権は国が有し、市の負担により整備した空港施設の所有権は市が有している。旭川市は国より管理委託を受けた国有財産及び市有財産を使用して空港運営を行う点で、空港施設の所有者と空港管理者が同一である国管理空港、地方管理空港と大きく異なる特性を有する。

道内における空港経営改革の動きが加速する中、国や道が開催する協議に参加しつつ、道内空港の一括民間委託に関する検討及び準備を進めている。今後、旭川市が国、道、民間事業者等との協議・交渉を行うに際して、特定地方管理空港であることをふまえ、十分な根拠に基づく合理的な協議・交渉を行うこと及び民間事業者等に対して十分な情報提供を行うことが必要。

②当該事業の発案の経緯政府による目標訪日外国人数の引き上げ、及び国管理空港の民間委託に向けた各種制度の整備

「北海道における空港経営改革に関する協議会」における国管理4空港、旭川空港を含む特定地方管理2空港、道管理1空港から構成される道内7空港の平成32年度からの一括民間委託開始を目指す合意形成の存在

【事業分野:空港】 【対象施設:旭川空港 】 【事業手法:コンセッション 】【キーワード:ターミナルビル・駐車場のデューデリジェンス、インフォメーションパッケージの作成、民間委託、官民連携】

施設名称 建築年 延床面積 施設所有 土地

旅客ターミナルビル 新築:昭和57年増築:平成11,12,19年

13,527m2 旭川空港ビル㈱ 国有地及び市有地を賃借

貨物ターミナルビル 平成10年 1,241m2

冬期機材格納庫 平成4、20年 499m2

駐車場施設 平成9,10,19,20年 45,658m2 旭川空港ビル㈱、国

②対象地の状況

駐車場施設

旅客ターミナルビル貨物ターミナルビル

冬期機材格納庫①対象施設の状況

事業発案に至った経緯・目的

調査対象施設(対象地)の概要

Page 64: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

• 7空港一括民間委託に関する基本スキーム(バンドリング方法、対価の検討、事業者選定方法等を含む)の協議・検討

• マーケットサウンディングの実施、及び寄せられた意見の分析・検討→民間事業者の意向にも配慮した制度設計

• 道内ネットワークの活性化を図るための国、道、関係自治体との調整

(1)実施目的

旭川市や民間事業者等が旭川空港の民間委託に関する検討を行う際に利用する非航空系事業に関する基礎情報を取りまとめること

【平成29年度のロードマップ】

【想定される課題】

①旅客ターミナルビル、貨物ターミナルビル、駐車場施設の現況調査

(会計面・税務面・法務面の確認含む)

②旅客ターミナルビルの増改築を踏まえた維持更新費用の推計

③インフォメーションパッケージ(旅客ターミナルビル、貨物ターミナルビル、駐車場施設)の作成と旭川空港ビル㈱の株式価値の試算

(2)実施内容①旅客ターミナルビル、貨物ターミナルビル、駐車場施設の現況調査

空港ビル株式会社が保有する不動産資産の維持管理の状況の把握、固定資産台帳実査、担当者等ヒアリングの現況調査

役員インタビュー、重要な会議録閲覧、貸借対照表及び損益計算書項目に対する詳細調査等の実施による会計面の確認

法人税、住民税、事業税、消費税申告書の詳細調査等の実施による税務面の確認役員インタビューや契約書のレビュー等による法務面の確認

②旅客ターミナルビルの増改築を踏まえた維持更新費用の推計旅客ターミナルビルの増改築工事(計画)についての情報整備旅客及び貨物ターミナルビル等の維持更新費用の推計の実施

③インフォメーションパッケージの作成と旭川空港ビル㈱の株式価値の試算

複数シナリオの検討を踏まえた旭川空港ビル㈱の株式価値の試算情報の取りまとめ(インフォメーションパッケージの作成)

(3)実施結果• インフォメーションパッケージの作成

基本スキームの公表インフォメーションパッケージの開示

マーケットサウンディング

の実施

実施方針の作成

旭川空港の空港ビル事業を含め一体的に民間へ運営委託できる可能性について判断するための資料として活用

道内空港一括民間委託に関する検討及び準備を進めるにあたり国、道、民間事業者等との協議・交渉を行うに際しての資料として活用

インフォメーションパッケージ(旅客ターミナルビル、貨物ターミナルビル、駐車場施設)の作成

調査の流れ 調査内容 事業化検討

今後の進め方

【H28:情-1】旭川空港の非航空系事業に関する情報整備調査(対象箇所:北海道旭川市)

Page 65: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

三浦市基礎情報(H29.2.1時点)・人口:44.4千人(DID人口:27千人(H22))・可住地面積:26.07km2(H23)

①本市が抱えている課題

耐用年数の超過に伴い下水道施設が老朽化している本市では、多額の地方債残高と低い経費回収率によって一般会計繰入金への依存が大きい。一方で、今後の市人口の減少により下水道使用料収入が減少すると同時に、市の厳しい財政事情を背景に下水道事業に従事する人員が今後も不足することが想定されている。②上位計画との関連性現在策定中の三浦市下水道事業経営戦略において、今後の検討課題として位置付けている。③上記課題への対策としてこれまで実施している施策や調査等今後の下水道施設の適正な維持を実施するため、平成27年10月に全体で約16%の下水道使用料値上げを行い、平成27年度には「三浦市公共下水道事業におけるコンセッション方式導入可能性調査」を行った。④当該事業の発案経緯

現在、処理場とポンプ場において包括的民間委託を行っているが、今後増大する下水道施設の更新・改修の需要に対応するため、効率的運営のノウハウを有する民間事業者の力をさらに引出したサービス調達が求められている。

【H28:情-3】三浦市公共下水道事業コンセッション推進に向けた情報整備調査 (実施主体:神奈川県三浦市)

①対象施設の状況右表の通りとなっている。

料金収入:約250,029千円維持管理費用:約258,115千円(いずれも平成27年度決算)

②対象地の状況東部処理区の事業計画区域面積:234.9ha(全域が都市計画区域)③地域住民や関係者のニーズ等の整理

財務状況の精査や長寿命化計画を通した更新投資計画の検討により、参画しようとする民間事業者のノウハウや独自提案を引き出す実施方針を策定する。④施設機能等の整理

民間事業者に経営判断を委ね、アセットマネジメントの実施や維持管理費用・更新投資支出の縮減等、より効率的な老朽化対策を進める。

調査対象施設(対象地)の概要

【事業分野:下水道】 【対象施設:処理場・ポンプ場・管きょ 】 【事業手法:コンセッション 】【キーワード:コンセッション、VFM、リスク分担、マーケットサウンディング、インフォメーションパッケージ】

事業発案に至った経緯・目的

東部浄化センター

金田中継センター

東部処理区(事業計画約235ha)

三浦市施設名 施設規模 築年数 利用状況

東部浄化センター 処理能力:8,050㎥/日

18年 1.5系列(3池)

金田中継センター 揚水能力:12.0㎥/分

20年

管きょ 58.1km ~40 年以上

Page 66: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

・事業開始に向け、管きょの対象範囲の決定、改築に係る官民の費用負担、管きょに係るリスク分担の明確化が必要となる。これらの課題に対応するため、管きょの現況調査を実施し情報開示に向けた準備を進めるとともに上記課題の検討を具体的に進めることとしている。

【マーケットサウンディング概要】

①実施目的

民間事業者に対し、ヒアリングを通して本事業への関心度・意見・要望・提案を幅広く収集した。

②実施内容調査内容:ヒアリング(計2回)対象者等:プラント・電気系メーカー、その他企業 (計11社)

聞取り事項:本事業への参画意向、事業実施にかかる各段階での要望

主な意見:ほぼ全ての対象民間事業者から、参画意向がある旨の結果を得られた。

③調査結果

民間事業者が参画の意思決定をするためには、リスク分担等の情報をより具体的に開示する必要性が明らかとなった。

今後の進め方【ロードマップ】 【想定される課題】

調査内容調査の流れ

本調査結果に基づく検証・方針決定

実施方針(案)・要求水準書(案)公表

募集要項の公告

参加表明書及び参加資格確認申請書の受付

優先交渉権者の決定

基本協定の締結

運営権設定・実施契約の締結

本事業の開始

○収支・財務情報の分析・収支見通しの詳細化

-利用者ごとの需要見通し-費用見通し(維持管理等に伴う費用増含む)

・会計構造の詳細検討を踏まえた財務分析-資産・負債の分析-補助金支出の分析・資金調達コストの分析

○成果の取りまとめ○完了実績報告書の作成

○民間事業者との対話

○VFM・運営権対価の算出

○利用情報・整備情報

・施設の稼働状況分析

・将来的な利用動向の分析

・更新投資計画の策定

○収益性関連情報

・敷地における利用規制等の整理

・任意事業等の検討

①整備した情報民間事業者が応募時に意思決定をするために必要な情報整理を行った。

②定量評価(VFM等の財政効果の算出)料金収入の推計、民間事業者からの見積りによる改築更新費等をもとに、コンセッションLCCやVFMを試算した。(ただし、最終的な結論は出ていない。)

事業化検討

○実施スキームの詳細化・リスク分析・スキームの詳細化・リスク分担の原案詳細の確認と修正

【公表する資料の例】資料のカテゴリー 資料名

運営権設定対象施設一覧(改築対象)

三浦市東部浄化センター等包括的維持管理業務委託業務(H28/4~H30/3)の要求水準書

三浦市下水道事業計画

運営権の範囲(責任分界)に関する図面

包括的民間委託の仕様書・図面

決算額表(管理費 平成23年度~27年度)

建設事業費まとめ

管理費実績

三浦市下水道事業決算報告書(平成23年度~27年度)

電力・重油・薬品の使用料及び費用に関する資料

工事台帳

機械設備台帳

電気設備台帳

建築機械台帳

建築電気台帳

管渠台帳

長寿命化計画

状態監視保全設備健全度一覧

状態監視保全設備劣化状況写真帳

包括的民間委託内容に関する資料

水質測定及び汚泥処理状況一覧

事業期間中の使用料等及び利用料金の見込額、推移予測

管きょの年別整備推移(管種ごと)

三浦市下水道事業決算報告書 収益的収入及び支出

三浦市下水道使用料改定単価履歴

要求水準書(案)の関連資料

実施方針(案)の関連資料

【H28:情-3】三浦市公共下水道事業コンセッション推進に向けた情報整備調査 (実施主体:神奈川県三浦市)

③検討結果・結論

本業務では前述の情報を整理したが、今後事業を推進する上では以下のような情報についても整理が求められる。

管きょの情報整備

リスク分担等情報の具体化・明確化

下水道使用料・下水道利用料金の割合検討

改築更新に係る事業の費用負担割合の検討

諸条件調整後のVFMの算出

Page 67: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

帯広市基礎情報(H27.10.1時点)・人口:169千人(DID人口:151千人)・可住地面積:41km2

【H28:情-2】帯広空港における管理運営の効率化に向けた情報整備調査 (実施主体:北海道帯広市)

<帯広空港の概要>名称:帯広空港 種別:特定地方管理空港設置者:国土交通大臣、管理者:帯広市年間利用者数:約60万人<調査対象施設概要>旅客ターミナルビル:鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造 地上3階地下1階延床面積10,422㎡(H29.3供用開始予定の増築部含む)貨物ターミナルビル:鉄骨造 平屋建 延床面積:1,010㎡給油施設:鉄骨造 平屋建 延床面積51㎡道警ヘリ施設:鉄筋コンクリート造 2階建 延床面積817㎡駐車場:810台

調査対象施設(対象地)の概要

①調査の背景と帯広空港の運営に関する情勢帯広市では空港施設の老朽化に伴う維持管理費の増大などの課題に対し、平成24年度から維持管理業務の一括発注によるコスト削減など、帯広空港の管理運営手法の効率化に向けた検討を行い、平成25年度から帯広空港総合維持管理業務委託を開始した。平成25年6月に「民間の能力を活用した国管理空港等の運営等に関する法律」が整備され、平成28年3月には北海道知事が北海道内7空港(新千歳・函館・稚内・釧路・帯広・旭川・女満別)の一体運営を目指す方針を示し、現在、帯広市ではこの取組みが新たな空港価値の創造と地域価値の向上につながり、さらには、地域の持続的発展及び地域振興に寄与することを期待し、検討を進めている。②これまで実施している施策や調査等平成25年2月から関係団体と、帯広空港の現状・課題の情報共有やその課題解決等についての意見交換を開始し、平成26年度には、さらなる空港運営の効率化・利用促進等の事業連携・施設機能などについて議論を深めた。平成27年4月に関係団体と将来の方向性として、「管理運営の効率化」「地域との事業連携」「空港機能の強化」の3点を確認した。③当該事業の発案経緯

道内空港の一体運営に関して準備及び検討作業を進めるため、ターミナルビルや駐車場などの資産情報の整理やインフォメーションパッケージを作成し、マーケットサウンディングに活用するとともに、帯広空港の管理運営手法について検討を深める。

【事業分野:空港】 【対象施設:帯広空港 】 【事業手法:コンセッション 】【キーワード:ターミナルビル・駐車場等のデューデリジェンス、インフォメーションパッケージの作成、帯広空港の運営体制の検討】

旭川

新千歳

帯広

釧路

女満別

稚内

函館

駐車場

ターミナルビル

航空大学校

北海道警察航空隊

滑走路

誘導路

エプロン(駐機場)

事業発案に至った経緯・目的

民間委託を検討している道内空港位置図

帯広空港平面図

Page 68: PPP/PFIの推進について - mlit.go.jpPPP/PFIに関する情報・ノウハウの共有・習得、関係者間の連携強化、具体的な案件形成を図るための産官学金の協議の場(地域

~7空港による一体運営に関して~・より良い競争環境を確保⇒事業者が参入しやすい制度設計・事業者選定やモニタリング手法の検討⇒北海道全体の活性化

①これまで同様に市が管理運営する場合、②とかち帯広空港単独での民間委託の場合、③複数空港による民間委託の場合について、それぞれの期待される効果や課題を整理。

事業化検討

○実施目的

帯広空港の管理運営の効率化を図る手法のひとつとして、他空港との一括民間委託を含め、運営体制を検討し整理するとともに、非航空系事業(ターミナルビル及び駐車場)における資産情報の整理を行い、空港の基本的情報となるインフォメーションパッケージを作成する。

今後の進め方【ロードマップ】 【想定される課題】

調査内容調査の流れ

道内複数空港一体運営による地域への影響の検

討・整理

非航空系事業(ターミナルビル・駐車場)

資産情報整理(財務・税務・法務)

ターミナルビル事業価値の試算

非航空系インフォメーションパッケージの作成

…28 29 30 31 32…

契約

マーケットサウンディング

資産調査

基本スキーム

実施方針公表

事業者の選定

業務引継

民間委託開 始

○管理運営手法の検討

○非空港系インフォメーションパッケージの作成

対象 項目 調査内容等

ターミナルビル

資産情報等の調査○固定資産台帳に基づく現況/○維持管理状況の把握及び維持更新費用の推計

財務デューデリジェンス ○会社概要・全般的事項/○損益計算書項目/○貸借対照表項目

税務デューデリジェンス ○法人税、法人事業税及び法人住民税/○消費税/○印紙税

法務デューデリジェンス ○書面又は電磁的記録による情報/○インタビュー 等

事業価値の試算○DCF(Discounted Cash Flow)法:(事業(資産)から生じる将来キャッシュフロー等を現在価値に割引く価値評価手法)

駐車場 資産情報の整理 ○基本情報/○駐車場事業に供されている資産/○固定資産実査

○情報整理概要

情報整備結果を基に、インフォメーションパッケージとして情報の取り纏めを実施。

【H28:情-2】帯広空港における管理運営の効率化に向けた情報整備調査 (実施主体:北海道帯広市)