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QCサークルとは 職場を活性化する小集団活動の概念 マネジメントT&K 代表 中野 2005年3月3日

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QCサークルとは職場を活性化する小集団活動の概念

マネジメント T&K代表 中野 至

DC

2005年3月3日

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QCサークル活動とはQCサークルとは、第一線の職場で働く人々が継続的に製品・サービス・仕事の質の管理・改善を行う小グループである。

この小グループは、運営を自主的に行いQCの考え方・手法などを活用し創造性を発揮し自己啓発・相互啓発をはかり活動を進める。

この活動は、QCサークルメンバーの能力向上・自己実現明るく活力に満ちた生き甲斐のある職場づくりお客様満足の向上および社会への貢献をめざす。

QCサークル本部編QCサークルの基本より

Page 3: QC サークルmanagement-t-k.world.coocan.jp/05-03 QCC.pdfQCサークル 活動 とは 経営者管理者 は この 活動 を企業体質改善 ・発展 に寄与 させるために

QCサークル活動とは

経営者管理者は

この活動を企業体質改善・発展に寄与させるために

人材育成・職場活性化の重要な活動として位置づけ

自らTQMなどの全社的活動を実践するとともに

人間性を尊重し全員参加を目指した指導・支援

を行う。

QCサークル本部編QCサークルの基本より

Page 4: QC サークルmanagement-t-k.world.coocan.jp/05-03 QCC.pdfQCサークル 活動 とは 経営者管理者 は この 活動 を企業体質改善 ・発展 に寄与 させるために

QCサークル活動の基本理念

人間の能力を発揮し、

無限の可能性を引き出す。

人間性を尊重して、

生きがいのある明るい職場を作る。

企業の体質改善・発展に寄与する。

QCサークル本部編QCサークルの基本より

Page 5: QC サークルmanagement-t-k.world.coocan.jp/05-03 QCC.pdfQCサークル 活動 とは 経営者管理者 は この 活動 を企業体質改善 ・発展 に寄与 させるために

QCサークル活動のめざすもの

QCサークル活動

・人間の能力を発揮

・明るい職場作り

・企業の体質改善

QCサークルメンバー

の能力向上・自己実現

明るく活力に満ちた

生きがいのある職場作り

お客様満足の向上

および社会への貢献

・QCサークル活動を通じアイデアを

出す、人前で話す、リーダシップを

発揮する、問題を解決する等

能力の向上と自己実現できる

・QCサークル活動を通じメンバ同士

を理解し、認め合い、協力し

合いチームワークを作る

・適正な評価で生きがいを得る

・職場の問題を解決し企業の品

質保証活動に、ひいてはお客

様満足に寄与出来、さらに社

会に貢献出来る

めざすものと理念 QCサークル活動を通じ得られるもの

Page 6: QC サークルmanagement-t-k.world.coocan.jp/05-03 QCC.pdfQCサークル 活動 とは 経営者管理者 は この 活動 を企業体質改善 ・発展 に寄与 させるために

日本での品質管理の導入・1950 デミング博士のSQCセミナー

・職場第一線での「職場QC検討会」の実施

日本的品質管理へ発展、全員参加・SQC + ・問題解決手順(改善)・全員参加・1962「現場とQC」誌創刊・QCサークル結成呼び掛け ・QCサークル本部設置・1963「第一回QCサークル大会」仙台・支部の結成 支部、地区組織の確立

TQCの確立とQCサークル活動の発展・SQC・改善・全員参加 +・方針管理・機能別管理・1970「QCサークル綱領」発刊 1971「運営の基本」発刊・企業のTQC導入に伴うQCサークル活動の拡大・第三次産業への拡大など、QCサークルの職種、業種の拡大・QCサークル活動の国際化

TQM宣言とe-QCC・1996:TQMに呼称変更 1997:TQM宣言・変化の時代を反映し、QCサークル活動の縮小・2002 e-QCCの提唱

・QCサークルの職種、業種、階層のさらなる拡大を目指して・QCサークルから「小集団活動」へ

‘50s

‘60s

‘70s

‘80s

‘90s

‘00s

統計的品質管理(SQC)の時代

全社的品質管理(TQC)の時代

総合的品質管理(TQM)の時代

QCサークル活動の歴史

日本的品質管理の時代

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QCサークル活動、誕生時の本質目的、考え方、活動の方法論は品質管理(QC)活動と同じ

だれが、どのような組織・形態でやったかが重要

改善が業務でない技能職に、グループで改善をやらせた

・技能以外の能力を発揮させた、夢を持たせた

・技能教育以外の、QC教育をした、 ・FQC誌で教材提供

・仲間で相互研鑽させ、自己実現させた

・目的は改善(品質保証体制の維持向上)

・考え方はQCセンス

・方法論は、QCストーリー(PDCA)、QC手法

・技能者を対象にグループで改善活動をやらせた

・発表させ、評価し、表彰した ・デミング賞で普及

全社で、全国で発表させ、評価し、表彰する仕組みを作った

・技能以外の能力を評価、表彰する仕組みを作った

・全国組織、本部支部地区 ・全国大会

Page 8: QC サークルmanagement-t-k.world.coocan.jp/05-03 QCC.pdfQCサークル 活動 とは 経営者管理者 は この 活動 を企業体質改善 ・発展 に寄与 させるために

日本的品質管理活動の実施項目

・SQC・統計手法データ解析で「ばらつき」を知り最良の製品にするそのための、QC教育

・問題解決の手順(改善)QCストーリー(基本はPDCA)の活用QCセンスを身に付ける「マーケットイン」「事実重視」「計画重視」「プロセス重視」「バラツキの認識」「手法より問題発見、問題解決第一」「重点志向」「QCストーリ」

・全員参加トップの活動、部課長の活動、スタッフの活動職場の第一線はQCサークル活動(小集団活動)

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・トップ以下、第一線までそれぞれの使命・役割と成果に関し、有機的な連携が求められる・会社のビジョン達成のために全員がベクトルを合わせ、各自の役割を認識して、全部門・全員が全社的規模でPDCAを廻し、目標を達成するのが「総合的品質管理(TQM)」活動における「全員参加」・「方針管理」の基で、各自の役割を果たすことが、TQMでの全員参加

全員参加の意味

・全員が品質管理の考え方で仕事を実施していれば良く、全員が自分の守備範囲でPDCAを廻せば良い・「小集団活動」を第一線に活動させ、「小集団活動」を基盤に、管理職以上は「小集団活動」を指導支援することで「品質管理活動」に参加し、これをもって「全員参加」と称する場合もある

「総合的品質管理(TQM)」活動での全員参加

「品質管理(QC)」活動での全員参加

単に全社で「品質管理活動」を実施する時の「全員参加」と、 「総合的品質管理(TQM)」を実施する時の「全員参加」とでは、 「全員参加」の意味合は微妙に違う

「全員参加」の進め方で、「単なるQC活動」と 「総合的品質管理(TQM)」に別れる

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日常の生産活動・販売活動を実施すると共に、QCサークル活動などを通じて、新たに稼働するシステムや、生産ラインの設備・冶具の改善、仕事のやり方の現場への適合と改善が求められる

示達された方針を受け、自部門に適合した方策に展開して伝達し、部門、機能の管理システムを企画して実行させる、自らもマネジメントシステムの構築、改善も求められる。マネジメントでPDCAを廻す

TQMでの「全員参加」の階層別役割

中長期のビジョンを示し、会社経営のための全社管理システム等を企画・構築すべく、短期計画を立案し、年度方針を示達する、そして、達成状況をチェック・フォローする「社長(QC)診断」を実施する。経営でPDCAを廻す

トップ *方針の示達と診断・経営

部課長*方針の展開と伝達・マネジメント

ライン *生産・販売・QCサークル活動

部門の長から展開、指示された新たな管理システムなどについて、プロジェクト活動、タスク活動などを通じて構築するとともに、現在稼働しているシステムや生産ラインの維持向上・改善のための活動が求められる

スタッフ*プロジェクト活動・タスク活動による改善活動

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最高レベルのQCサークル1.自職場で扱っている商品の質の向上を目指す(目的)①最初は「当たり前品質(不良低減)」のレベルで、必要不可欠のレベル②魅力的品質のレベルを目指して成果を出す・設計へ提案して、よりよい品質のために図面変更、源流での品質の折り込み

2.商品の質の向上を目指し、技術、技能のレベルを、その時代の最良にする工夫をする①旋盤技能検定1級などを目指し、訓練工房で技能のレベルアップ②新技術を勉強し、取り入れて、設備・冶具・工具を改善3.技能レベル向上のための、仕組みを考える①技能を継続的に向上するため、技能オリンピックの定期開催、レベルアップ計画書②新技術を習得するため、スタッフを交えた定期勉強会の仕組み作り、他部門との連携4.仕事の質の向上のため、QC的な物の考え方を活用し、そのレベルを向上している①問題解決の手順の工夫、QCストーリーの工夫②より高度なQC手法、実験計画、多変量の活用、解析手法の創造、なぜなぜ解析5.QC的物の考え方を向上させるために、QCサークルの運営の工夫をしている①テーマ選定の工夫、テーマバンク・テーマバンク利子の活用②QC手法の習得、星取り表、横綱を目指せ・ITの活用

実行出来ているサークルが「全日本選抜QCサークル大会」で金賞

最高レベルのQCサークル①既存の運営の仕組みの決定版を出した②オリジナルな運営の仕組みを提案した

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サークルの結成• 同じ職場でサークルを結成する• サークルのメンバ数は6~8人• 最初のサークルリーダは職場の長

職長

班長班長

メンバ

メンバ

メンバ

メンバ

メンバ

メンバ

Aサークル

リーダ

メンバ

メンバ

メンバ

メンバ

メンバ

Bサークル

メンバ

メンバ

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日常活動の手順QCサークルの結成と登録

勉強の場

サークル名の登録

・社内登録

・本部登録チームワークの醸成

・半期、年間、長期の

活動計画作成

QCサークル活動の実施

テーマの選定

活動計画の作成

QCサークル会合

管理・改善活動

繰り返し

活動のチェック

QCサークル診断

活動成果のまとめ

継続的に繰り返す

発 表

上司の方針

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テーマの選定テーマ選定が活動の第一歩、テーマ選定で活動の善し悪しの大半が決まる

テーマを日頃から収集し、蓄積しておく (テーマバンク)

身の回りの問題・課題

・やりにくい(ムリ)

・やらなくてよい(ムダ)

・人によりちがう(ムラ)

4Mで摘出する

職場の問題・課題

・上司の方針

・職場の年度重点方策

・後工程のクレーム

方針管理

前回の活動で

積み残した問題・課題

外部の要因

・経済動向 ・技術動向

・環境問題 等

問題・課題を整理し、絞り込む・全員参加で取り組めるか

・サークルの能力に合っているか

・4ヶ月程度で解決出来るか

マトリックス図の活用

・重要度・緊急性・効果・経済性

問題・課題評価基準

テーマ名を決定する

・表現を具体的にする

・対策をテーマ名にしない

例:「外装工程のコンベア異常の低減」

テーマの選定理由をまとめる

・テーマの絞り込みの過程を明確にする

・サークルの困り具合を表現する

・上部方針とのつながりを明確にする

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QCサークル会合QCサークル会合の意義・メンバー全員の連帯意識を高める ・役割や、やるべきことを決め、確認する・全員で知恵を出し合う ・情報を共有する ・リーダーシップを高める・自己啓発、相互啓発の意欲を高める

QCサークル会合のあれこれ[会議室だけが会合の場ではない]・ノート会合 ・連絡ボード会合 ・昼食会合 ・現場会合 ・WEB会合

QCサークル会合の進め方

会合の準備(計画が大切)・議題、スケジュールを明確に

・自分の意見を整理

・宿題の準備を忘れずに

会合の開始・司会、記録など役割分担

・目的、議題、内容の説明

・発言出来る雰囲気作り

討議を進める・前回の確認、宿題の報告

・全員が発言出来る工夫

・目的から外れないように

結論を導き出す・意見をまとめ結論を導く

・全員が納得出来る結論に

・場合により、多数決で

会合記録の作成・終わったら会合記録を作成

・QCストーリは会合の積み重ね・記録はサークルの財産

次回会合の準備・会合の反省

・次回会合日を決める

・次回議題を決める

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改善活動

・QCストーリーは、選んだテーマの目的や目標を達成するために、今回実施した対策が現状で一番良い方法であると証明する手順

・手順通りに活動する必要はない、ステップをスキップしても良い

・QCストーリーは道具、使うのが目的でない

知識・経験(固有技術)の活用 新たな知識の吸収(勉強)

QC手法・考え方(管理技術)の活用

問題解決・課題達成の手順(QCストーリー)の活用

上司、スタッフの活用、関連部門の活用

メンバー全員の問題意識、改善意識

データの活用

創造性を発揮して、サークルの持てる力を総動員

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QCストーリーとQC手法

・手強い相手には武器が必要

・合理的、科学的な考え方で効率的に活動

*問題解決型QCストーリー

*課題達成型QCストーリー

*QC7つ道具(Q7)

*新QC7つ道具(N7)

・手法は道具、手段

*使うのが目的でない

*問題、課題を解決するための道具

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問題解決の手順ステップQCストーリ

各部門・各自の

問題解決・改善のためのPDCAの8ステップ

• ステップ Ⅰ : テーマの選定

• ステップ Ⅱ : 現状把握・目標設定

• ステップ Ⅲ : 活動計画の策定

• ステップ Ⅳ : 要因の解析

• ステップ Ⅴ : 対策検討・実施

• ステップ Ⅵ : 効果の確認

• ステップ Ⅶ : 標準化・実施監査

• ステップ Ⅷ : 次の計画への反映

DC

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改善活動の発表発表の意義・発表のため活動内容を整理することで、活動の良いところと悪いところが明確になる・改善内容を他に水平展開出来る ・サークルと職場の技術の蓄積になる・上司や関係者に活動を評価してもらえる ・メンバー全員の連帯意識が高まる

QCサークル発表のあれこれ[大会場だけが発表の場ではない]・テーマ別発表 ・分野別発表 ・昼食発表 ・現場発表 ・WEB発表

QCサークル発表の進め方

発表の準備・活動した内容をありのままに

・聞く人が理解出来るように

・全員が役割分担して準備

・日常活動の中で都度まとめ

・全員で発表リハーサルを

・上司、関係者の意見を聞く

・パソコン活用など効率的に

・準備の過程がレベル向上の場

発表時・聞く人の立場で発表

・出来るだけ全員参加

・質問者、講評者は先生

発表後・全員で発表内容の反省

・良かった点、直すべき点

・講評内容等を次回へ反映

発表時の留意点・活動あっての発表、発表のための活動にならない

・関係者の意見に耳を傾けること、勉強になる

・聞く人のためと称して、飾りすぎないこと

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仕組みの整備

�推進組織の設置– 推進責任者、推進者(管理者・スタッフ)の任命– 支援の企画をする会議体の設置

�登録制度の設定– 登録簿の作成、登録証の発行で動機づけ

�手引き書の編纂– サークル、推進者、支援者のために自社の言葉で

�表彰制度の設定– サークルのやる気を引き出す表彰制度作りの工夫

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QCサークルの推進組織推進担当組織

・リーダーの意識向上・上司とのコミュニケーション・各サークルとの情報交換・職場の問題点の相互理解

・年間活動方針・計画審議・大会の企画・各部門との情報交換・活動の評価表彰

事業所長

推進担当

班 長

課 長

センタ長

課 長

推進担当

部 長 部 長

推進担当

品保部長

事業所QC サークル推進担当

推進担当

推進担当者連絡会

活動の円滑化

事業所リーダー会

課リーダ会 長

課リーダ会 長

部リーダ会 長

部リーダ会 長

事業所リーダ会長

QCサークル組織

サークル

リーダー

コマツの例

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推進方針の決定・推進計画書の作成

2005年度QCサークル活動推進方針

工場長印

1.基本方針当事業所の製品品質は常にレベルアップが求められており、職場第一線の品質改善がより重要である。この様な背景のもと、下記を基本方策にし活動する

2.基本方策①データを蓄積し有効に活用②固定概念にとらわれない活動③推進体制の強化

昨 年 度 の

推 進 上 の

反省

工場の今年の

課題と方針

活動を取り巻く

環境の変化リーダにはアン

ケートで調査

全社のQCサー

クルの方針

2005年度活動計画

活動項目 4 5 6 7 8 9サークル登録推進委員会○○推進者会議○○リーダ会議○ブロック大会事業所大会社外大会リーダ研修支援者研修推進者研修地区活動

Page 23: QC サークルmanagement-t-k.world.coocan.jp/05-03 QCC.pdfQCサークル 活動 とは 経営者管理者 は この 活動 を企業体質改善 ・発展 に寄与 させるために

日常活動のフォロー体制QCサークル 事業所・部門事務局 部課長・職班長 全社事務局・外部

結 成 登 録

QCサークル活動の仕組み作り推進担当者連絡会

QCサークルリーダ教育

本部登録

上司方針

QCサークル活動の推進方針白 書活動計画年間活動計画

テーマ選定

改善活動

テーマ完了

社内LANでの情報交換・DB化

・活動のチェック・フォロー

・指導・支援・アドバイス

・評価・表彰

・活動計画書

・会合記録

・完了報告書

結成・推進

日常活動

成果の反映

課内発表 評価・表彰

QCサークル診断

事業所長表彰

事業所大会

オールコマツQCサークル大会

テーマ別発表会

社外発表

洋上大学

前年活動反省

コマツの例

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事例発表の評価リスト

No. 評価項目 評 価 の ポ イ ン ト 配点 採点 評価内容等1 プロセス (1)テーマの妥当性

1)サークルのレベルにあったテーマでかつ挑戦性があるか

(2)手順の妥当性 251)課題・問題にあったステップか

(3)科学的・合理的解析1)問題・課題にあった手法か

2 固有技術 (1)改善内容1)アイディア度、独創性、創造性はあるか2)他で活用できるか

(2)サーク ル員の能力 251)サークル員は職場を熟知しているか2)サークル員の能力を最大限活かした

活動になっているか3 成 果 (1)改善効果

1)会社、職場へ貢献しているか2)お客様、社会へ貢献しているか

(2)サークル、メンバーのレベルアップ 251)この活動でサークルは継続的にレベル

アップしたか2)この活動を通し、個人の技能、技術は

レベルアップしたか4 運営・発表 (1)運営

1)自主性2)上司・スタッフの巻き込み3)関連部門との連携 25

(2)発表1) 分かりや す さ2)質疑の応答3)感動

合 計 100

「従来型の問題解決型QCストーリーだけでなく課題達成型や色々な活動が

取り入られているから、一工夫必要だ。」早めに作成して事前に公開しておこう。

評価・講評はQC管理者コースの教育受講者にお願いしよう。

京浜地区の評価リストが参考になるな。

京浜地区の例

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職場検討会

タスク

プロジェクト

スタッフ向け「タスク活動」制度の例テーマの設定 スタッフの課題

固有技術主体のテーマ:改善アイデア先行、実施先行

QCストーリー主体のテーマ:原因不明、問題解決手順が必要

SQC主体のテーマ:解析のために統計手法が必要

テーマの登録

タスク活動のテーマとして選定する内容を検討

日常業務として改善(PDCA)

タスク活動のテーマとして登録する・登録制度の設置

スタッフスタッフスタッフ

QC推進事務局

登録一覧 推進会議で

フォロー

活動の実施

結果の報告

活動の実施必要に応じ指導会・指導講師

SQC主体のテーマ:高度な統計手法が必要な場合

・実験計画法 ・多変量解析法 ・品質工学(田口メソッド)

内部、外部指導講師による個別指導会

技術標準の制定、改訂

発表会・報告会

次期活動

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支援者の役割

• 自主性を殺さず、放任せず• 成長に合った指導・支援・アドバイス

・農業と同じ

自 指導・支援 畑を耕す

主 肥料を施す

性 サークル独自 雑草取り

サークルの成長 階層別役割