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市政をただす(一般質問) <問> 「焼津市空き家の適正管理に関する条例」施行後の是正指導効果と本年5月に全面 施行された「空き家対策特別措置法」により空き家所有者には、適切管理に努めるこ とを求められた。空き家等を放置すれば、経済的負担や行政による強制措置を受ける ことが現実化したが、市の対応について伺う。 <答> 焼津市では、法律の施行に先立ち県内で2番目に条例を制定し、老朽空き家の対策 を行っています。さらに、特別措置法の中で罰則規定等も規定されたことで、より一 層強力に推進することが可能になったと認識しています。特別措置法施行に伴う市条 例の変更については、現在相違点を精査し、条例改正の準備をしています。空き家等 対策計画、協議会の設置については、国の方針が定められましたので、県等の状況を 踏まえ、庁内で調整を行い対応します。庁内体制及び空き家等の活用促進については、 副市長を筆頭とし、関係部局をメンバーとした会議の中で検討を進めています。 (その他の質問) ・公職選挙法等の一部改正する法律について ・石油タンク等屋外タンク貯蔵所の津波対策について 空き家対策の推進と特定空き家等に対する措置 村松 幸昌 (凌雲の会) 一問一答 質問日:6月18日 <問> 公職選挙法の改正で選挙権年齢が18歳以上へ引き下げられ、来年夏の参院選から適 用となる。静岡県内では6万8,800人が新たに有権者に加わる事になる。焼津市では、 2月の市議選において過去最低の投票率を更新。さらに4月の静岡県議選では県内市 町の中で最低の投票率を記録してしまった。18歳選挙権移行に伴う対策を良いきっか けとして投票率向上を目指すべきと考えますが、市の取り組みを伺います。 <答> 投票率の向上は選挙管理委員会の重要な使命の一つであると認識しています。選挙 啓発については、焼津市明るい選挙推進協議会と協力し、常時啓発・選挙時啓発を行っ てきました。来年夏の参議院議員通常選挙に向けては、「若者」をキーワードに実行 組織の強化と、活動内容の充実を図っていくこととなりました。また、投票環境の向 上に向けた取り組みの一つとして、期日前投票所を商業施設に設置することについて 検討し、イオン焼津店と協力関係を結ぶことができました。来年夏の参議院議員通常 選挙に期日前投票所を設置できる見通しとなっています。 (その他の質問) ・認知症対策の強化について ・空き家対策について 18歳への選挙権年齢移行に伴う「主権者教育」の実施と 投票率向上への取り組み 川島  要 (公明党議員団) 一問一答 質問日:6月18日 6

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市政をただす(一般質問)

<問>� 「焼津市空き家の適正管理に関する条例」施行後の是正指導効果と本年5月に全面施行された「空き家対策特別措置法」により空き家所有者には、適切管理に努めることを求められた。空き家等を放置すれば、経済的負担や行政による強制措置を受けることが現実化したが、市の対応について伺う。

<答>� 焼津市では、法律の施行に先立ち県内で2番目に条例を制定し、老朽空き家の対策を行っています。さらに、特別措置法の中で罰則規定等も規定されたことで、より一層強力に推進することが可能になったと認識しています。特別措置法施行に伴う市条例の変更については、現在相違点を精査し、条例改正の準備をしています。空き家等対策計画、協議会の設置については、国の方針が定められましたので、県等の状況を踏まえ、庁内で調整を行い対応します。庁内体制及び空き家等の活用促進については、副市長を筆頭とし、関係部局をメンバーとした会議の中で検討を進めています。

(その他の質問)・公職選挙法等の一部改正する法律について・石油タンク等屋外タンク貯蔵所の津波対策について

空き家対策の推進と特定空き家等に対する措置  村松 幸昌(凌雲の会) 一問一答� 質問日:6月18日

<問>� 公職選挙法の改正で選挙権年齢が18歳以上へ引き下げられ、来年夏の参院選から適用となる。静岡県内では6万8,800人が新たに有権者に加わる事になる。焼津市では、2月の市議選において過去最低の投票率を更新。さらに4月の静岡県議選では県内市町の中で最低の投票率を記録してしまった。18歳選挙権移行に伴う対策を良いきっかけとして投票率向上を目指すべきと考えますが、市の取り組みを伺います。

<答>� 投票率の向上は選挙管理委員会の重要な使命の一つであると認識しています。選挙啓発については、焼津市明るい選挙推進協議会と協力し、常時啓発・選挙時啓発を行ってきました。来年夏の参議院議員通常選挙に向けては、「若者」をキーワードに実行組織の強化と、活動内容の充実を図っていくこととなりました。また、投票環境の向上に向けた取り組みの一つとして、期日前投票所を商業施設に設置することについて検討し、イオン焼津店と協力関係を結ぶことができました。来年夏の参議院議員通常選挙に期日前投票所を設置できる見通しとなっています。

(その他の質問)・認知症対策の強化について・空き家対策について

18歳への選挙権年齢移行に伴う「主権者教育」の実施と投票率向上への取り組み  川島  要(公明党議員団) 一問一答� 質問日:6月18日

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市政をただす(一般質問)

<問>� 超高齢化時代をにらみ、医療提供体制の再構築が最大の課題とされている。地域住民の医療に対する信頼を高めるために質問する。①「地域完結型医療」実現のための喫緊の課題は。②医療連携体制の進捗は。③住民に対する医療情報提供推進策は。④昨年報告した、病床機能報告の内容は。⑤新病院建設のための重点は。⑥地域医療構想と市立病院の将来構想は。

<答>� ①医療スタッフを安定的に確保していくことが重要な課題と考えています。②志太榛原地域の急性期病院がそれぞれ連携し協力し合う取り組みを行っています。③休日・夜間当番医に関する情報提供を広報やいづやホームページで行っているほか、こども救急相談窓口の利用案内を、新生児訪問の際に配布し周知するなどしています。④施設全般に関する職員数、救急医療の実施状況、医療機器の台数、退院調整部門の設置状況、病棟の基本情報や職員数及び入退院患者の状況等です。また、2020年の病床機能予定は急性期病院と報告しています。⑤診療機能面では、救急医療、周産期、小児医療、脳卒中及びがんの4つの分野の強化、施設整備においては、医療環境の変化に対応し、災害後にも病院機能を維持できることを重点的に考えています。⑥県が策定する地域医療構想と整合を図り検討していく必要があると考えています。

医療の更なる安心を目指して  ―地域医療の中で市立病院の果たす役割―  杉﨑 辰行(市民派議員団) 一問一答� 質問日:6月18日

<問>� 河川や松林等の草刈について、高齢化が進む現在、地域の皆様には大変な協力を頂き環境整備が行われています。しかし今後は従来通り出来ますかとの投げかけを行いました。また草刈機による事故も発生し自治会との責任問題等も考慮する時期に来ている。地域の皆様の協力を何時まで得られるかなどを問い、これから夏場を迎え各地の排水路問題が浮上。水の流れない排水路は排水路ではない、と当局の考えを問いました。

<答>� 地域の環境美化活動は、地域の環自協支部長様が中心となり、清掃の範囲や内容を決定し、奉仕作業として実施していただいています。また、万が一の事故や怪我に対しても、市自治会連合会で傷害保険に加入していただいています。安全で安心なまちづくりを進めていくためには、地域の皆様と行政が、ぞれぞれの立場や特性を認め合い地域社会の課題の解決に向けて、連携・協力する協働の取り組みが必要であると考えています。水路の整備については、自治会から寄せられる要望に対し、河川・水路整備の優先順位設定評価基準により評価を行いその結果に基づき順次整備しています。

(その他の質問)・�公共事業における各種手続きや入札における各種条件、条例制定に伴う周知期間や公募による周知期間等について

後期基本計画、人と自然が調和するまちづくりより、自然環境の保全に伴う市民と行政の役割分担  太田浩三郎(市民派議員団) 一問一答� 質問日:6月18日

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市政をただす(一般質問)

<問>� 県立水産高校臨海実習場前へのギャンブル施設進出に反対です。反対署名はわずか10日間で1,036筆も集まり不安の多さを示しています。1996年同様の問題で、当時の大須賀町長は「一般的に言えば必要以上に射幸心をあおると向学心とか勤労意欲を除外する一因となる。必要以上の射幸心は大人にとっても子どもにとっても好ましくない」と表明しました。市民を守る為、市長・教育長の考えを述べていただきたい。

<答>� 場外舟券売場進出に関しては、市として誘致しているものではなく、また、市が公営競技による収入を期待しているものでもありません。その計画については、現在、事業者が地元説明会を開催している状況と聞いています。進出の背景等については知る立場にありません。市民の反対の陳情署名については、事業者が状況をしっかり受け止めるべきと考えています。私としては、地元の理解が重要であると考えています。一般論として、地域の子どもたちに与える影響を十分に考慮していかなければならないと考えています。

(その他の質問)・漏えいリスクの高さと被害の重大性からマイナンバー制度は中止を・6月1日施行の改正道路交通法に対する啓発と高齢者への安全対策を

祢宜島がダメになったら会下之島にきた場外舟券売場の進出子どもの教育環境に悪い!安心・安全なまちづくりの為に反対を!  深田百合子(日本共産党市議会議員団) 一問一答� 質問日:6月18日

<問>� 全国民に12桁の番号を割り当て、社会保障や納税などの情報を一元的に管理する、マイナンバー制度が、今年の10月より個人番号の通知があり27年1月より開始される。全国的に関わる事でありながら周知されていない。①この制度の住民への説明は、いつどの様に実施されるのか。②この制度の最大のメリットは何か。③この制度を利用して市独自に活用は如何か。④運用後の、個人情報流出防止策を伺う。

<答>� ①広報やいづ及びチラシの配布などによりお知らせします。全体的なスケジュールは、平成27年10月から個人番号の通知が始まり、平成28年1月からは、個人カードの交付と個人番号の利用が始まります。②国では、国民の利便性の向上、公平・公正な社会の実現、行政事務の効率化の3点を掲げています。③市民の利便性に寄与できるよう検討していきますが、証明書のコンビニ交付の早期実施にむけ取り組んでいます。④個人情報を各機関で分散して管理します。また、自分の情報がどのように使われているか確認できるシステムが平成29年1月から運用される予定です。

(その他の質問)・少子化対策について・自然災害(台風・豪雨)による防災対策について

マイナンバー制度  齋藤 寛之(凌雲の会) 一問一答� 質問日:6月18日

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市政をただす(一般質問)

<問>� ①子ども・子育て支援新制度が始まり、地域支援としての放課後児童クラブの増設に伴う児童入所数。②市内クラブの入所者数。③クラブ内での事故報告、またその対処手順。④急なお迎えに保護者が対応できない時のクラブの対応について。⑤政府の少子化社会対策大綱に盛り込まれた世代間に助け合いを目的とした「3世代同居・近居の促進」についての施策、また「若者定住奨励金制度」を併用しての推進について。

<答>� ①増設により105人が入所しています。②4月1日現在で823人です。③国への報告の対象となる事故は発生していません。事故発生時の対応は焼津市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例に基づき必要な措置を講じます。④事故のみならず急な発熱等利用者の体調に急変が生じた場合には、速やかに保護者または、医療機関への連絡を行う等、必要な対応を行っていることを確認しています。⑤本年度策定します「焼津市未来創生総合戦略」における重点検討項目に位置付け、具体的な内容を検討していきます。

(その他の質問)・健康なまちづくりについて・焼津市における自然エネルギー利活用に対する取り組みについて

<問>� 昨年10月の台風18号により八楠地区では、浸水被害を受けた。昔から浸水被害に悩まされた地区であったが、区画整理・河川改修が完了し安心なはずの地区と認識していた。今年は大丈夫かと大きな不安を抱えている。①浸水被害の原因と対策について②県管理の瀬戸川と朝比奈川の改修・浚渫など浸水・治水対策について③排水ポンプ車の導入の目的と出動場所について伺います。

<答>� ①瀬戸川、朝比奈川などの水位が上昇し、これに流れ込む小河川や水路の排水が困難になったためと考えられます。②静岡県は瀬戸川水系河川整備計画を策定し対象河川を計画的に整備しています。瀬戸川では、昨年度末までに河口から石脇川合流点までの区間の河道を掘り下げる工事が実施されました。河川整備の促進や適切な維持管理については、期成同盟会などを通じ必要な予算を確保するよう、国や県に強く要望していきます。③ゲリラ豪雨などによる浸水被害が多発していますので、その機動性を活かし出動し浸水被害の軽減を図ることを目的に導入したものです。

(その他の質問)・焼津さかなセンターについて・移動しやすい交通ネットワークの充実について

第5次焼津市総合計画後期基本計画の「安全で快適なまちづくり」より重点施策の「災害に強いまちづくり」  松島 和久(凌雲の会) 一問一答� 質問日:6月18日

子育て世代を支える施策放課後児童クラブと3世代同居・近居の促進  石田江利子(凌雲の会) 一問一答� 質問日:6月18日

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市政をただす(一般質問)

<問>� 選挙年齢が18歳に引き下げられた。市民の政治リテラシー教育や、地域コミュニティーを支える自治会の高齢化による課題をはじめ、今すぐ解決に向けて動かなくてはならない問題が山積している。行政が出来ないことをいつまでも抱え込むのではなく、SOSを発信し、市民協働の舞台を準備することこそ必要である。協働の推進に向けて、職員研修の充実や「提案型公共サービス民営化制度」の導入を求めて伺う。

<答>� 市民協働推進員を設置し、職員の意欲や能力の向上に向けた取り組みを進めています。少子高齢化や子育て支援、定住促進など市民と行政が協働して取り組むことがこれまで以上に必要となってくることから、引き続き、職員研修などを通して協働に対する意欲や能力の向上を図り、地域課題解決に積極的に関わっていくこととしています。「提案型公共サービス民営化制度」は、導入した自治体が、年数を経るごとに提案件数が減るなどにより制度を休止・廃止した事例もあります。また、行政が担ってきたノウハウや実績の蓄積をいかに提案側と共有化できるかなどが課題であると考えています。本市では、全ての事務事業を公表するとともに、行政評価の視点の中で、事務事業の民営化や市民協働をすでに推進しているところであり、行政評価の一環として調査研究していきたいと考えています。

<問>� ①県内各市町で過去の不適切な処理、コンプライアンス違反等が指摘されている。当市では表に現れていない不適切な処理等はないか。②今まで以上に情報管理の徹底が求められ、日常の業務管理の緻密化が必要な今、監査委員の専門性も重要であり決算審査、例月出納検査、財政援助団体等の監査の全部又は一部について外部委託によって監査の強化を図っていく考えはないか。

<答>� ①指摘または、指示すべき不適切な事務処理が発見された場合には、もれなく監査結果として報告しておりますが、不祥事として評価すべき重大な事案は最近3年間では発生していないと理解しています。②本市では現在、工事監査を実施していますが、調査の一部を外部の技術士に委託し、その結果に基づいて監査結果を決定しています。他の監査業務における導入については、国の第31次地方制度調査会において、地方公共団体における監査制度や内部統制制度のあり方が審議項目とされていることから、それらの議論に基づいた具体的な施策の動向を注視して、研究していきます。

(その他の質問)・場外舟券売場設置について・動物愛護管理推進計画について

市職員の法令順守、監査強化  岡田 光正(無会派) 一問一答� 質問日:6月19日

地域の多様な課題に市は対応しきれておらず、市民協働がいっそう不可欠な時代、職員研修の充実や新制度の導入が必要ではないか  秋山 博子(無会派) 一問一答� 質問日:6月19日

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市政をただす(一般質問)

<問>� 和田公民館は築37年が経過し老朽化が進み耐震性が劣るという事で、公共施設マネジメント事業再編プランのモデル事業として上げられているが、いつ完成するのか。耐震性ランクⅡ、Is値0.2と倒壊のおそれがあり早急に事業を進めなければならない。周辺公共施設を含めた再編とあるが、小、中学校を含めた再編なのか、福祉老人センターが閉館となったが、福祉施設を含めた再編は考えられるか伺いたい。

<答>� 和田公民館の基本構想については、公共施設マネジメントの視点を踏まえ、今年度末までに、将来を見据えた必要な機能や規模、配置等をまとめた基本構想案を作成し、平成28年度には基本計画の策定に着手したいと考えています。その後、基本設計、実施設計、工事施行となりますが、スケジュールについては、今後、基本構想や基本計画の中で具体化していきます。複合化については、今年3月に策定した第1期公共施設再編プランでは、和田小学校や和田中学校を候補として掲げています。施設の複合化は、施設の機能や総量を最適化していくための一つの有効な方策となっており、和田公民館の再編は多様な可能性を検討すべきと考えています。

(その他の質問)・高齢者の福祉支援について

和田公民館の周辺公共施設を含めた再編  鈴木 功治(凌雲の会) 一問一答� 質問日:6月19日

<問>� 東日本大震災以後、焼津市では人口の流出と流入人口の減少が顕著となりました。その対策として、比較的海抜の高い市街化区域の未利用地について「宅地分譲助成事業」の助成金を用いた比較的規模の大きな民間宅地開発を促進して、定住人口の増加と道路や公園の整った優良街区の形成を図るとしています。1年を過ぎての現状と評価、今後の見通しについて伺います。

<答>� 宅地分譲助成事業の状況について、平成26年度に、開発許可申請を受けたもののうち平成27年度に完了を見込んでいるものは2件で16区画、平成27年度、すでに開発許可申請を受けたものは1件で5区画、合計では3件21区画となっています。また、4件43区画が協議中です。今後については、市内における宅地分譲事業は震災以降、年々減少していましたが、平成26年度の開発許可申請件数は、震災前の水準まで回復しており、本事業の効果が現れたものであると考えています。引き続き、不動産業者等の関係団体への周知に努め、道路・公園の整った良好な住宅開発の促進を誘導していきます。

(その他の質問)・小型無人機「ドローン」について

市の人口減少に、歯止めをかけるためには、定住人口を増やすため「宅地分譲助成事業」を一層進めてはどうか  小栁津健二郎(凌雲の会) 一問一答� 質問日:6月19日

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市政をただす(一般質問)

<問>� 利活用について待ったなしの思いです。土地利用に関しては、これからの地方創生一丁目一番地で、国に対し要望を強くしているところ、と言っています。分権一括法案は、構想実現にチャンスであり、利用計画をしっかりと立てることだと思います。市長は、人口減少の見通しや、少子高齢化を踏まえ、焼津市全体のまちづくりを考える中で検討することが重要であるとも述べていますが、市長の考えを伺います。

<答>� 大井川焼津藤枝スマートインターチェンジ周辺のまちづくりについては、現在策定中の都市計画マスタープラン、大井川西地区の地域別協議会において、地域の皆様の意見やアイデアをお聞きしながら、将来のまちづくりを検討しているところです。地域の自治会関係者、PTA役員、地元高校生や大学生など、十数名の委員の皆様から様々なアイデアをいただいているところですので、年度内には地域の将来構想案ができる予定となっています。スマートインターチェンジの整備により、東名高速道路の利便性が向上し、それに伴う周辺産業の活性化、第3次救急医療施設までのアクセス時間の短縮、大規模災害時の緊急輸送路としての活用などの効果が期待されることから、産業・観光振興、災害対策及び医療などの広域連携が考えられます。

<問>� マイナンバー制度は、個人所得や納税実績、年金などの受給状況を正確に把握し、公平な社会保障制度の基盤となる。10月には個人番号が通知され、来年1月から申請者には個人番号カードが交付される。①先進地では、マイナンバー制度を利用し行政コストの削減を図り、市民サービスの向上に取り組む準備が進んでいるが本市の取り組みは?②コンビニでの住民票など証明書の交付が可能になるが本市の取り組みは?

<答>� ①行政サービスの向上について、年金や福祉などの申請時に用意しなければならない書類が減るなど国民の利便性が向上し、行政事務が効率化され行政ニーズにこれまで以上に対応できるようになります。市としても、マイナンバー制度が市民の利便性に寄与できるよう検討していきます。②コンビニエンスストアは全国に4万以上の店舗があります。現在稼働している自動交付機との住み分けやコンビニエンスストアで発行する場合の費用対効果を含め庁内で検討組織を立ち上げ、検討をすすめています。証明書のコンビニ交付については、早期実施に向け取り組んでいます。

(その他の質問)・自主財源確保策について・地域包括ケアシステムについて

マイナンバー制度  ~行政事務効率化と行政サービス向上~  鈴木 浩己(公明党議員団) 一問一答� 質問日:6月19日

大井川焼津藤枝スマートIC活用での地域振興、その問題点、解決策は  青島 悦世(市民派議員団) 一問一答� 質問日:6月19日

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市政をただす(一般質問)

 5月に各委員会では所管する事項に関して、先進市の取り組み状況を視察しました。以下、各委員会の視察内容について一部をご紹介します。

 上越市の小・中学校では、これまでの「学校評議員制度」を、平成24年度から①校長の学校運営の方針を承認すること。②学校運営について意見を述べること。③学校運営状況を評価すること。の主に3つの役割を担う「学校運営協議会制度(コミュニティ―スクール)�」に一斉に変更したとのことでした。効果としては、保護者や地域住民が学校運営に参画することで、地域の力が学校運営に活かされ、学校もまた地域の活性化に寄与している事業が見られるとのこと。特に、これまで学校だけではなかなか解決できない問題が、地域住民や家庭がかかわりを持つことで、学校の負担が減少したとのことでした。 さらに、「学校評議員制度」から大きく変わった点として、何をなすべきか家庭と地域、

学校、児童・生徒が、その取り組みの方向性が明確になり、学校運営のグランドデザインに反映出来るようになったとのことでした。本市では「学校評議員制度」による学校運営をしていますが、国の動きからも、早急に取り組むべきであると感じました。その他、糸魚川市の「市税等収納率向上の取り組みについて」視察を行いました。

常任委員会行政視察報告

<問>� 昨年11月議会で深田議員が行った質問に対し、市長・教育長は前向きな答弁だった。その後の取組みで教育委員会は学校司書、司書教諭共同の研修会を開催し、学校教育の中で学校司書の活用を重視する活動を始めた。一方、市長は11月議会で資格を持った能力が必要とされる学校司書の重要性を認め、5年雇い止めについて再検討すると答弁していた。明快な答弁はなく賃金・勤務時間等処遇を含め早急な再検討を求めた。

<答>� 臨時職員等の任用に関しては、学校司書も含め、平成25年度より5年を限度とした任用を行っています。しかし、本年4月に改正学校図書館法が施行され、学校司書は学校図書館が読書活動の拠点となるような環境整備や児童生徒からの情報ニーズへの対応などの役割を担っていることから、学校司書における任用期間及び勤務条件について検討しているところです。資格を有する人材の確保は、どの自治体でも大きな課題であるので、他市の状況等を踏まえ、検討しています。

(その他の質問)・固定資産税評価額を「適正な時価」に・旧大井川町市街化区域への都市計画税は凍結を・戦争法案反対の表明を

4月に施行された学校図書館法の一部改正に焼津市はどのように取組み、学校司書の継続的安定的従事5年雇い止め廃止他  杉田源太郎(日本共産党市議会議員団) 一問一答�質問日:6月19日

総務文教常任委員会 5月14日(木)新潟県上越市「コミュニティースクール事業について」

上越市の取り組みについて熱心に拝聴する委員

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 東京都日野市では、0歳から18歳までの発達や行動、学校生活等に支援を必要とする子どもと、子どもの発育に不安のある保護者や関係機関に対して、福祉と教育が一体となって、継続した支援・相談事業を実施しています。発達障害の子どもについては、発達面だけではなく、就学やいじめや不登校などの問題が複雑に絡み合うことから、相談体制の一本化を図るとともに、福祉と教育それぞれの分野における多様な専門職により支援・相談を実施しているとのことでした。また「かしのきシート」という個別の支援シートが作成され、個々の支援計画、支援履歴などを記録し、子どもが就園・就学、進学などする際は、シートを園・学校側においても活用することにより、切れ目のない一貫した支援を可能にしているとのことでした。縦割りの体制を見直し、福祉と教育が一体となって市民に寄り添う取り組みは、大変参考になるものでした。 このほか、千葉県柏市の「長寿社会のまちづくり(在宅医療の普及、高齢者の生きがい就労の創設)」、「柏駅前行政サービスセンター」、「かしわインフォメーションセンター」を視察しました。

 道の駅「川場田園プラザ」は、地域外から活力を呼ぶ「ゲートウェイ型」の道の駅として全国モデル「道の駅」として国土交通大臣に選定されている施設であることから、その概要、取り組みなどについて視察を行いました。 「農業プラス観光」で自立する川場村の産業、情報、交流の核として人気の道の駅で、農産物や観光名所など、豊富な地域資源へのアクセスポイントとして、「道の駅」を目的地とする新たなニーズを掘り起こし、人口約3,700人の村で約120万人(リピーターが7割)が「川場田園プラザ」を利用しています。設立により、①就業機会の拡充。②地場産品のPRや村内消費が促進。③村の交通のターミナル機能を有するようになった。④新たな特産品の開発

と販売促進が実現された。⑤農地の遊休化の防止が図られた。⑥村来者と村民の交流場所の提供。といった成果を生みだし、基本理念の「農業プラス観光」を実現していくための重要な場所として、活力ある地域社会の発展に貢献している施設であることが伺えました。 この他、群馬県玉村町「道の駅「玉村宿」」を視察しました。

市民厚生常任委員会:5月13日(水)東京都日野市「発達・教育支援センターについて」

建設経済常任委員会:5月12日(火)群馬県川場村「道の駅「川場田園プラザ」について」

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