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03 Toyo Engineering Corporation Safety 社会から信頼される企業 その前提には「安全」 への十分な配慮があります。当社グループは、事業を 展開する過程において、万一にも尊い人命が損なわれ ることの無いよう、安全に対する工夫と努力、そのための 時間と費用を全てに優先しています。 「安全」は当社の重要なブランドの一つです。これを当 社グループの共通のブランドとするため、多面的な活動を 実施し、確固たる安全文化の確立に積極的に取り組んで まいります。 安 全 Safety & Environmental Report 2014

Safety...Safety & Environmental Report 2014 Safety 05 Toyo Engineering Corporation 06 Safety & Environmental Report 2014 Safety 当社グループでは、あらゆる国や地域でお客様に満足いただける、ム

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03Toyo Engineering Corporation

04Safety & Environmental Report 2014

Safety 社会から信頼される企業 ― その前提には「安全」

への十分な配慮があります。当社グループは、事業を

展開する過程において、万一にも尊い人命が損なわれ

ることの無いよう、安全に対する工夫と努力、そのための

時間と費用を全てに優先しています。

 「安全」は当社の重要なブランドの一つです。これを当

社グループの共通のブランドとするため、多面的な活動を

実施し、確固たる安全文化の確立に積極的に取り組んで

まいります。

安 全

年(1月~12月)

延労働日数(千人・日)

延実労働時間数

(千時間)(A)

労働災害人数 休業災害度数率(注1)

総災害度数率(注2)死亡災害 休業災害 無休業災害

(通院・治療)死亡および休業災害(B)

総災害(C)

2009 16,769 164,344 4 9 156 13 169 0.08 1.03

2010 12,012 117,295 1 5 56 6 62 0.05 0.53

2011 8,521 80,783 1 6 12 7 19 0.09 0.24

2012 12,739 120,760 3 8 16 11 27 0.09 0.22

2013 10,790 105,164 0 7 16 7 23 0.07 0.22

注1:休業災害度数率(LTIR)=(B)×1,000,000/(A)注2:総災害度数率(TRIR)=(C)×1,000,000/(A)

当社グループの過去5年間の安全記録(ILOベース)

休業災害度数率(LTIR) 総災害度数率(TRIR)

0.14

0.12

0.10

0.08

0.06

0.04

0.02

0.00

0.080.07

0.05

2009

(LTIR)

(年)2010 2011 2012 2013

(TRIR)

0.09 0.09

1.20

1.00

0.80

0.60

0.40

0.20

0.00

1.03

0.53

2009 (年)2010 2011 2012 2013

0.24 0.22 0.22

2009年から2013年の当社グループの安全記録は以下のとおりです。

当社グループは、災害ゼロを目標に活動する中で、安全管理指標として、休業災害度数率(LTIR) 、総災害度数率(TRIR)

のさらなる削減を目指しています。

安全記録

Safe tySafety & Environmental Report 2014

03Toyo Engineering Corporation

04Safety & Environmental Report 2014

Safety 社会から信頼される企業 ― その前提には「安全」

への十分な配慮があります。当社グループは、事業を

展開する過程において、万一にも尊い人命が損なわれ

ることの無いよう、安全に対する工夫と努力、そのための

時間と費用を全てに優先しています。

 「安全」は当社の重要なブランドの一つです。これを当

社グループの共通のブランドとするため、多面的な活動を

実施し、確固たる安全文化の確立に積極的に取り組んで

まいります。

安 全

年(1月~12月)

延労働日数(千人・日)

延実労働時間数

(千時間)(A)

労働災害人数 休業災害度数率(注1)

総災害度数率(注2)死亡災害 休業災害 無休業災害

(通院・治療)死亡および休業災害(B)

総災害(C)

2009 16,769 164,344 4 9 156 13 169 0.08 1.03

2010 12,012 117,295 1 5 56 6 62 0.05 0.53

2011 8,521 80,783 1 6 12 7 19 0.09 0.24

2012 12,739 120,760 3 8 16 11 27 0.09 0.22

2013 10,790 105,164 0 7 16 7 23 0.07 0.22

注1:休業災害度数率(LTIR)=(B)×1,000,000/(A)注2:総災害度数率(TRIR)=(C)×1,000,000/(A)

当社グループの過去5年間の安全記録(ILOベース)

休業災害度数率(LTIR) 総災害度数率(TRIR)

0.14

0.12

0.10

0.08

0.06

0.04

0.02

0.00

0.080.07

0.05

2009

(LTIR)

(年)2010 2011 2012 2013

(TRIR)

0.09 0.09

1.20

1.00

0.80

0.60

0.40

0.20

0.00

1.03

0.53

2009 (年)2010 2011 2012 2013

0.24 0.22 0.22

2009年から2013年の当社グループの安全記録は以下のとおりです。

当社グループは、災害ゼロを目標に活動する中で、安全管理指標として、休業災害度数率(LTIR) 、総災害度数率(TRIR)

のさらなる削減を目指しています。

安全記録

Safe tySafety & Environmental Report 2014

Safe tySafety & Environmental Report 2014

05Toyo Engineering Corporation

06Safety & Environmental Report 2014

Safety

 当社グループでは、あらゆる国や地域でお客様に満足いただける、ム

ラのない安全管理の提供を目指しています。このためには、マネジメント

のリーダーシップとグループメンバー全員による安全文化の醸成、それ

をサポートする標準の整備と遵守がグループ全体として不可欠であると

の強い信念に基づき、グループ各社の安全責任者が一堂に集まり、安全

管理の改善や意思統一に向けたコミュニケーションを図る定期的な会

議の開催を継続しています。

安 全

安全帯・ハーネス吊り下げ体験

交通安全のキャンペーン

TOYO Group Safety Meeting

 当社グループでは、建設現場および事務所で働く全員の安全意識の高揚のため、

毎年7月に安全キャンペーンを同時に開催し、各種プログラムを展開しています。

主要キャンペーンプログラム

Toyo-Japan で行われたHSSE責任者会議

■ 社長・海外拠点長のメッセージ■ ポスター・バナー・旗の掲示■ 保護具の体験■ 現場での安全活動の紹介■ 安全に関する講演会■ 安全ビデオ映写会■ 健康ちょこっと増進(朝のラジオ体操)■ 安全表彰

参加した当社グループ■ Toyo-Japan■ Toyo-Korea■ Toyo-China■ Toyo-Malaysia■ Toyo-India■ IKPT(Indonesia)

キャンペーン期間中の全体集会

Safety CampaignTOYO Groupの安全文化

救助訓練

Safe tySafety & Environmental Report 2014

05Toyo Engineering Corporation

06Safety & Environmental Report 2014

Safety

 当社グループでは、あらゆる国や地域でお客様に満足いただける、ム

ラのない安全管理の提供を目指しています。このためには、マネジメント

のリーダーシップとグループメンバー全員による安全文化の醸成、それ

をサポートする標準の整備と遵守がグループ全体として不可欠であると

の強い信念に基づき、グループ各社の安全責任者が一堂に集まり、安全

管理の改善や意思統一に向けたコミュニケーションを図る定期的な会

議の開催を継続しています。

安 全

安全帯・ハーネス吊り下げ体験

交通安全のキャンペーン

TOYO Group Safety Meeting

 当社グループでは、建設現場および事務所で働く全員の安全意識の高揚のため、

毎年7月に安全キャンペーンを同時に開催し、各種プログラムを展開しています。

主要キャンペーンプログラム

Toyo-Japan で行われたHSSE責任者会議

■ 社長・海外拠点長のメッセージ■ ポスター・バナー・旗の掲示■ 保護具の体験■ 現場での安全活動の紹介■ 安全に関する講演会■ 安全ビデオ映写会■ 健康ちょこっと増進(朝のラジオ体操)■ 安全表彰

参加した当社グループ■ Toyo-Japan■ Toyo-Korea■ Toyo-China■ Toyo-Malaysia■ Toyo-India■ IKPT(Indonesia)

キャンペーン期間中の全体集会

Safety CampaignTOYO Groupの安全文化

救助訓練

Safe tySafety & Environmental Report 2014

07Toyo Engineering Corporation

08Safety & Environmental Report 2014

 当社グループは、あらゆる国や地域でムラのない安全管理を提供する

ために、安全に関する統一基準(TOYO-Group Standards)を制定し、

当社グループ全体で適用しています。

TOYO-Group Standards

TOYO-Group Standardsの主要項目

●安全管理全般●リスクアセスメント●健康管理●緊急時の連絡・報告

●安全記録●安全監査●表彰・罰則

安全管理のルール

Toyo-JapanLocal

Standards

Toyo-IndiaLocal

Standards

Toyo-MalaysiaLocal

Standards

Toyo-CanadaLocal

Standards

Toyo-KoreaLocal

Standards

Toyo-ChinaLocal

Standards

 事故の陰には多くの、「ヒヤリとした」「ハットした」といった事象が潜んでいます。

 当社は、このような事象を蓄積・管理する「ヒヤリハットシステム」を開発し、2008年よりサイトへ展開しています。

サイトでのヒヤリハットデータは本社に集約され、分析された後、各サイトへフィードバックされています。

 今回は2008年より2013年までの5,012件のデータについて分析を行いました。

「発生時間」として、朝の時間帯が多いことへの対策●朝の作業前に、朝礼、KYK (注1)、TBM(注2)の確実な実施と 作業手順の確認を行う。●作業開始前に、作業員全員が作業場所を回り、周囲の状況を 把握する。●アルコールチェックなどにより、不安全な健康状態での 作業実施を防ぐ。

「原因」として、飛来・落下が多いことへの対策

●上下作業を禁止する。

●足場上に、物を放置しない。

●高所作業で使う工具類はロープをつけ、落下を防ぐ。

「どうして事故が起こりそうになったか」として、その対策

●作業開始前に、KYカードを用いた一人KY (注3)を実施する。

●ルールや作業手順の教育を行う。

●その日の作業完了後、後片付け、整理・整頓し、翌日に備える。

ヒヤリハットの分析

1 発生時間

2 原因(物)

3 どうして事故が起こりそうになったか(人)

注1:KYK(危険予知活動)とは、作業前に作業に潜む危険を予知し、対策を講じる活動。注2:TBM(Tool Box Meeting)とは、作業前に作業内容・方法・段取り・問題点について、作業現場で話し合い、確認する活動。注3:一人KYとは、作業員各自が作業直前に、「KYカード」(危険予知の自問カード)を用いて行うKYK。

ヒヤリハットシステム分析結果のまとめ

午 前45.9%

飛来・落下64.7%

ルールを守らなかった17.1%

その他 1.7%

その他 11.7%

その他42.1%

もれ・こぼれ 1.7%

整理・整頓不足 14.7%準備不足 10.2%

確認せず 9.4%指示の無視 6.5%

土砂崩れ・倒れ 2.8%爆発・破裂 5.0%

火 災 14.1%

早 朝 2.9%

午 後 38.3%

夜 3.9%昼 7.3%

Safe tySafety & Environmental Report 2014

07Toyo Engineering Corporation

08Safety & Environmental Report 2014

 当社グループは、あらゆる国や地域でムラのない安全管理を提供する

ために、安全に関する統一基準(TOYO-Group Standards)を制定し、

当社グループ全体で適用しています。

TOYO-Group Standards

TOYO-Group Standardsの主要項目

●安全管理全般●リスクアセスメント●健康管理●緊急時の連絡・報告

●安全記録●安全監査●表彰・罰則

安全管理のルール

Toyo-JapanLocal

Standards

Toyo-IndiaLocal

Standards

Toyo-MalaysiaLocal

Standards

Toyo-CanadaLocal

Standards

Toyo-KoreaLocal

Standards

Toyo-ChinaLocal

Standards

 事故の陰には多くの、「ヒヤリとした」「ハットした」といった事象が潜んでいます。

 当社は、このような事象を蓄積・管理する「ヒヤリハットシステム」を開発し、2008年よりサイトへ展開しています。

サイトでのヒヤリハットデータは本社に集約され、分析された後、各サイトへフィードバックされています。

 今回は2008年より2013年までの5,012件のデータについて分析を行いました。

「発生時間」として、朝の時間帯が多いことへの対策●朝の作業前に、朝礼、KYK (注1)、TBM(注2)の確実な実施と 作業手順の確認を行う。●作業開始前に、作業員全員が作業場所を回り、周囲の状況を 把握する。●アルコールチェックなどにより、不安全な健康状態での 作業実施を防ぐ。

「原因」として、飛来・落下が多いことへの対策

●上下作業を禁止する。

●足場上に、物を放置しない。

●高所作業で使う工具類はロープをつけ、落下を防ぐ。

「どうして事故が起こりそうになったか」として、その対策

●作業開始前に、KYカードを用いた一人KY (注3)を実施する。

●ルールや作業手順の教育を行う。

●その日の作業完了後、後片付け、整理・整頓し、翌日に備える。

ヒヤリハットの分析

1 発生時間

2 原因(物)

3 どうして事故が起こりそうになったか(人)

注1:KYK(危険予知活動)とは、作業前に作業に潜む危険を予知し、対策を講じる活動。注2:TBM(Tool Box Meeting)とは、作業前に作業内容・方法・段取り・問題点について、作業現場で話し合い、確認する活動。注3:一人KYとは、作業員各自が作業直前に、「KYカード」(危険予知の自問カード)を用いて行うKYK。

ヒヤリハットシステム分析結果のまとめ

午 前45.9%

飛来・落下64.7%

ルールを守らなかった17.1%

その他 1.7%

その他 11.7%

その他42.1%

もれ・こぼれ 1.7%

整理・整頓不足 14.7%準備不足 10.2%

確認せず 9.4%指示の無視 6.5%

土砂崩れ・倒れ 2.8%爆発・破裂 5.0%

火 災 14.1%

早 朝 2.9%

午 後 38.3%

夜 3.9%昼 7.3%

当社グループで発生した事故の中から、転落と挟まれの事例を振り返り、その教訓を紹介します。

 冷却塔(クーリングタワー)の建設工事において、型枠取り外し作業中、地上約10mの高所で、作業員が隣

の作業床へ移動するため足場板に乗ったところ、足場板と共に下方の足場材に当たりながら転落。精密検査

の結果は両手首の脱臼。

転落事故

状 況

●ハーネスは使用していたが、

 シングルランヤードであり、

 移動時にフックを外していた。

●足場板が未結束であった。

 (作業場所および作業用足場の

 安全確認不足)

原 因

■ 高所作業時の安全再教育

■ 正しいハーネス使用の指導・徹底

■ 足場の総点検と不安全状態の改善

■ 整理・整頓・清潔・清掃の強化

■ 類似災害防止のため、対策を含む  事故情報の共有

対 策

足場床

型枠

仮足場

事故からの教訓

10m

コンクリート梁

Safe tySafety & Environmental Report 2014

09Toyo Engineering Corporation

10Safety & Environmental Report 2014

Safety安 全

 作業員が他の作業員2人と共にグレーチング(通路用の金属製蓋)の嵌め込み作業していた際、グレーチング

を水平方向に動かしたところ、小梁とグレーチングの間に左手小指を挟み指先裂傷。

挟まれ事故

状 況

●不適切な作業手順

●コミュニケーション(声掛け)不足

●TBM・KYKの未実施

原 因

■ 作業手順の明確化と教育の実施

■ TBM・KYKの実施徹底

■ 作業時のコミュニケーション強化

■ 不安全行動の撲滅推進

■ 整理・整頓・清潔・清掃の強化

■ 類似災害防止のため、対策を含む  事故情報の共有

対 策

グレーチング

当社グループで発生した事故の中から、転落と挟まれの事例を振り返り、その教訓を紹介します。

 冷却塔(クーリングタワー)の建設工事において、型枠取り外し作業中、地上約10mの高所で、作業員が隣

の作業床へ移動するため足場板に乗ったところ、足場板と共に下方の足場材に当たりながら転落。精密検査

の結果は両手首の脱臼。

転落事故

状 況

●ハーネスは使用していたが、

 シングルランヤードであり、

 移動時にフックを外していた。

●足場板が未結束であった。

 (作業場所および作業用足場の

 安全確認不足)

原 因

■ 高所作業時の安全再教育

■ 正しいハーネス使用の指導・徹底

■ 足場の総点検と不安全状態の改善

■ 整理・整頓・清潔・清掃の強化

■ 類似災害防止のため、対策を含む  事故情報の共有

対 策

足場床

型枠

仮足場

事故からの教訓

10m

コンクリート梁

Safe tySafety & Environmental Report 2014

09Toyo Engineering Corporation

10Safety & Environmental Report 2014

Safety安 全

 作業員が他の作業員2人と共にグレーチング(通路用の金属製蓋)の嵌め込み作業していた際、グレーチング

を水平方向に動かしたところ、小梁とグレーチングの間に左手小指を挟み指先裂傷。

挟まれ事故

状 況

●不適切な作業手順

●コミュニケーション(声掛け)不足

●TBM・KYKの未実施

原 因

■ 作業手順の明確化と教育の実施

■ TBM・KYKの実施徹底

■ 作業時のコミュニケーション強化

■ 不安全行動の撲滅推進

■ 整理・整頓・清潔・清掃の強化

■ 類似災害防止のため、対策を含む  事故情報の共有

対 策

グレーチング