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証券コード 6707 サンケン電気株式会社 2020 4 1 2021 3 31 Sanken Report 104報告書

Sanken Report 104 報告書

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証券コード 6707

サンケン電気株式会社

2020年4月1日

2021年3月31日

Sanken Report第104期 報告書

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この度、新たに社長に就任いたしました髙橋でございます。株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。ここに、当社第104期の報告書をお届けいたします。業績について

当社グループでは、「構造改革」、「成長戦略の実現」、「財務体質の強化」、「働き方改革の推進」を当期の基本方針に据え、半導体デバイス事業の生産体制最適化及びパワーシステム事業の戦略的オプションの実現といった収益構造の抜本的再構築を図る構造改革を遂行するとともに、半導体デバイスの商品力向上を狙った開発改革を進め、次世代製品の生産拠点整備についても取り組んでまいりました。このほか、新型コロナウイルス感染拡大で急速に悪化した市場環境から、経済活動の再開に伴う回復局面においても対応するべく、徹底した経費削減策の実施や設備投資の厳選等の緊急対策を行ってまいりました。当

構造改革を着実に遂行し、サンケン半導体の復活とアレグロ社の一段の成長を目指してまいります。

ごあいさつ

代表取締役社長

髙橋 広

連結財務ハイライト

1 Sanken Report

1,567億95百万円 11億98百万円 34億6百万円

売上高

前期比2.1%

営業損失 経常損失

第103期

160,217

第104期 第103期

4,309

第104期 第103期

2,674

第104期

010_0230001362106.indd 1010_0230001362106.indd 1 2021/06/11 9:28:392021/06/11 9:28:39

連結会計年度の業績につきましては、下半期に入り白物家電向けや自動車向け製品を中心に市況環境が好転し、半導体デバイス事業の通期売上が前年同水準を確保できたことから、連結売上高は1,567億95百万円と、前連結会計年度に比べ34億22百万円(2.1%)の減にとどまりました。 損益面につきましては、米国子会社Allegro MicroSystems, Inc.(以下、「AMI」)のNASDAQ上場に伴うIPO関連費用として、51億28百万円を計上したこと等から、連結営業損失11億98百万円(前連結会計年度 連結営業利益43億9百万円)、連結経常損失34億6百万円(前連結会計年度 連結経常利益26億74百万円)を、それぞれ計上いたしました。また、構造改革に伴う特別退職金及び退職給付制度終了損等を集約し、事業構造改革費用として16億63百万円を計上し、その他関連する引当金繰入額等を合わせ、構造改革関連費用として、総額35億68百万円を特別損失に計上したことから、親会社株主に帰属する当期純損失69億52百万円(前連結会計年度 親会社株主に帰属する当期純損失55億59百万円)を計上する結果となりました。

上記の業績結果を踏まえ、期末配当につきましては、誠に遺憾ながら無配とさせていただきたく存じます。何卒ご了承願いたくお願い申し上げます。

次期に向けて当社グループが想定する中長期的な市場環境において

は、白物家電のインバータ化率の上昇や、自動車の電動化に代表される環境対応とDXの普及が追い風となり、半導体市場が本格的な需要増加局面に入ることを見込んでおります。こうした状況の下、当社グループでは、新たな3ヶ年計画である「2021年中期経営計画」(以下、「21中計」)をスタートさせました。この21中計では、当社グループの目指すべき姿として「独自性のある技術、人と組織のパフォーマンスで成長し、社会のイノベーションに貢献する高収益企業の実現」を経営ビジョンに、構造改革と成長戦略に着手した2018年中期経営計画(以下、

「18中計」)と一体化させた経営戦略としており、18中計からの6年間で「サンケンコア※の復活を実現する」こと、並びに「AMIの一段の成長」を目標に掲げております。(※ サンケンコア: AMIを除くサンケン半導体ビジネス

を指します。)株主の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支

援を賜りたく、お願い申し上げます。

ごあいさつ

新中期経営計画詳細は次ページへ ▶

Sanken Report 2

69億52百万円 287円96銭

親会社株主に帰属する当期純損失 1株当たり当期純損失

2,336億73百万円/1,132億50百万円

総資産 ■ ■/純資産 ■ ■

第103期5,559

第104期 第103期

229.83

第104期 第103期

194,024

71,776

第104期

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新中期経営計画に関してサンケングループの目指すところ2021年中期経営計画

特 集

経営理念

経営ビジョン

21中計 経営方針

21中計 スローガン

21中計 目標・経営戦略

行動指針

サンケン電気の存在目的と使命

長期的に目指す姿

経営ビジョンに向けた21中計の方向性

中計目標 事業戦略・個別機能戦略

大切にしたい行動とルール

経営方針の簡潔表現

2017年● 構造改革のスタート

18中計● 構造改革の実行● 開発改革と成長戦略のスタート

18中計と21中計18中計と21中計は一体化した経営戦略、この6年間でサンケン半導体の復活を実現します。

3 Sanken Report

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事業ポートフォリオパワーモジュール、

パワーデバイス、センサー

成長性半導体の市場成長率を

上回る売上成長

KPI2023年度 連結目標・営業利益率:  13%以上・売上高 :1,700億円以上・ROE :  12%以上

事業

文化

SPPの浸透・徹底によりスピード、実行力で差別化を図り技術的に認められる企業への変革技術・開発

革新的ものづくりの追求、強固なバリューチェーンの確立によるグローバル競争力の確保生産

市場・製品 電動化・デジタル化が加速する未来市場に適合した製品での売上・利益拡大

働き方改革とデジタル化の推進、絶え間ない改革による成長戦略の実現

多様性を尊重すると共に、ステークホルダーからの信頼をかさねていく組織文化の実現

地球環境保全に寄与する製品・技術開発と、環境負荷低減活動による持続可能な社会の実現に貢献

成長市場におけるマーケティング強化とグローバルな販売戦略構築による売上拡大販売

改革

組織

SDGs

21中計の目指すところ

サンケングループの目指すところ

経営方針

21中計● 構造改革の完成● 成長戦略の実現

生産拠点再編などの構造改革を完了させ、開発改革の成果を数値として示していく3年間

サンケン半導体の復活を実現

ESG・SDGsへの取り組み

サンケンのマテリアリティ

本業の推進(省エネ・高効率化)によるCO2排出量削減への貢献

環境負荷低減への取り組み

環境● 地球環境保全に寄与する製品・技術開発 ▶ CO2削減(xEV化・白物家電等の省電力化技術) ▶ 水利用の効率化(節水型洗濯機向けのIPM開発)● クリーンエネルギーの利用によるカーボンオフセットの推進

社会● 働き方改革 組織開発と人材育成の強化● DX推進に向けたデジタル人材の育成● ダイバーシティ推進:女性・外国人・中途採用者の中核人材登用

ガバナンス ● 業績連動報酬の対象範囲を幹部社員へ拡大、KPIは、営業利益、ROE、TSR(株主総利回り)とした● 社外取締役に企業経営経験者を招聘

Sanken Report 4

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セグメント情報

白物向け面実装電源ICSTR6S161HXD(SOP16)

STマイクロ社と共同開発、産業機器向けIPMSAM265M50BS1

● 第2四半期から中国・欧米における白物家電市場の需要増にけん引され、IPM製品が好調に推移。

● 第3四半期以降は自動車向け製品も急速に回復。● サーバーやテレビ等の産機・民生市場向け製品もコロナ禍における通

信需要の増加や巣籠もり需要の拡がりにより堅調に推移。

● 5G規格の本格普及に向けた通信基地局用電源製品の売上が伸長。● ユニット製品における非戦略市場向け製品の販売撤退が着実に進行。

半導体デバイス事業

パワーシステム事業

売上高

売上高

1,372億33百万円

屋外用直流電源SRF-48V-102

CCTV用屋外UPSSGU-102-LB23

195億61百万円

営業利益 11億90百万円

営業利益 8億82百万円

事業内容: パワーモジュール、パワーIC、コントロールIC、ホールセンサー、トランジスタ、 ダイオード、LED

事業内容: 無停電電源装置、汎用インバータ、直流電源装置、高光度航空障害灯、蓄電システム、パワーコンディショナー、スイッチング電源、トランス

白物家電33.7%

自動車46.7%

通信29.1%

民需他28.0%

AV・オーディオ他3.2%

市場別売上高構成比

市場別売上高構成比

OA・産機16.4%

官公需15.4%

ユニット27.5%

5 Sanken Report

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POINT

■ 連結損益計算書の概要(百万円)

■ 連結貸借対照表の概要(百万円) ■ 連結キャッシュ・フロー計算書の概要(百万円)

資産当連結会計年度末における資産の部は、2,336億73百万円となり、前連結会計年度末より396億49百万円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が202億10百万円増加し、未収入金が41億67百万円、受取手形及び売掛金が50億73百万円増加したことなどによるものであります。

負債負債の部は、1,204億22百万円となり、前連結会計年度末より18億25百万円減少いたしました。これは主に、一年内長期借入金を含む短期借入金が247億48百万円減少し、長期借入金が316億86百万円増加し、社債が150億円減少したことなどによるものであります。

純資産純資産の部は、1,132億50百万円となり、前連結会計年度末より414億74百万円増加いたしました。これは主に、資本剰余金が364億17百万円増加したことなどによるものであります。

第103期 2019年4月1日 ▶ 2020年3月31日

売上原価121,768

販売費及び一般管理費34,139

営業外収益578営業外費用2,212経常利益2,674特別利益4,065特別損失8,377

法人税等3,586

売上高

160,217

4,309 △1,638

38,448

△5,559売上総利益 営業利益 税金等調整前

当期純損失親会社株主に

帰属する当期純損失

販売費及び一般管理費40,333

営業外収益899営業外費用3,107経常損失△3,406特別利益63特別損失3,854

法人税等△1,210

第104期 2020年4月1日 ▶ 2021年3月31日

売上原価117,659

売上高

156,795

△1,198 △7,197

39,135

△6,952

売上総利益 営業損失 税金等調整前当期純損失

親会社株主に帰属する当期純損失

第104期 2020年4月1日 ▶ 2021年3月31日

期首残高

39,902

営業活動CF

7,629

投資活動CF

△12,294

財務活動CF

21,086 3,487

換算差額 期末残高

59,812

第103期 2020年3月31日

資産合計194,024

流動資産117,375

負債122,248

固定資産76,649

負債・純資産合計194,024

純資産71,776

第104期 2021年3月31日

資産合計233,673

流動資産148,173

固定資産85,500

負債・純資産合計233,673

負債120,422

純資産113,250

連結財務データ

Sanken Report 6

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EUROPE

ASIA(日本を除く)

アレグロ マイクロシステムズ ヨーロッパ リミテッド

大連三墾電気有限公司

埃戈羅(上海)微電子商貿有限公司三墾電気(上海)有限公司サンケン エレクトリック ホンコン カンパニー リミテッド

サンケン エレクトリック コリア株式会社アドバンスド パワーデバイス テクノロジーズ株式会社

サンケン エレクトリック(タイランド)カンパニー リミテッド

台湾三墾電気股份有限公司

アレグロ マイクロシステムズ フィリピン インク

ピーティー サンケン インドネシア

海外拠点

事業所 主なグループ企業

サンケン エレクトリック ヨーロッパジーエムビーエイチ

JAPAN

7 Sanken Report

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アレグロ マイクロシステムズ インク

アレグロ マイクロシステムズエルエルシー

サンケン エレクトリック ユーエスエー インク

ポーラー セミコンダクター エルエルシー

アレグロ マイクロシステムズ アルゼンチン エスエー

石川サンケン株式会社福島サンケン株式会社

鹿島サンケン株式会社

山形サンケン株式会社

国内拠点

AMERICAS

サンケン電気 本社

東京事務所

大阪支店

名古屋営業所

Sanken Report 8

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商号 サンケン電気株式会社(Sanken Electric Co., Ltd.)

本社 埼玉県新座市北野3-6-3

設立年月日 1946年9月5日

資本金 20,896,789,680円

グループ従業員数 8,431名

主要取扱商品 パワーモジュール、パワーIC、コントロールIC、ホールセンサー、トランジスタ、ダイオード、LED

会社の概要(2021年3月31日現在)

取締役会長 和田 節代表取締役社長 髙橋 広取締役 鈴木善博取締役 鈴木和則取締役 中道秀機取締役 吉田 智社外取締役(非常勤) リチャード R. ルーリー社外取締役(非常勤) 藤田則春社外取締役(非常勤) 山田隆基常任監査役 太田 明監査役 鈴木 昇社外監査役(非常勤) 南  敦社外監査役(非常勤) 平野秀樹

常務執行役員 鈴木善博 米国事業本部長

常務執行役員 鈴木和則 半導体事業本部長

上級執行役員 中道秀機 半導体事業本部副事業本部長兼マーケティング本部長兼設計品質監査室長

上級執行役員 李 明濬 半導体事業本部マーケティング本部副本部長

上級執行役員 吉田 智 半導体事業本部パワーモジュール本部長

執行役員 岩田 誠 半導体事業本部付 石川サンケン㈱代表取締役副社長

執行役員 安斎澄男 働き方改革推進統括部長

執行役員 赤石和夫 半導体事業本部マーケティング本部副本部長兼ものづくり開発センター長

執行役員 原田裕介 半導体事業本部マーケティング本部素子量産統括部長

執行役員 加藤康久 半導体事業本部事業推進本部品質統括部長

執行役員 野口敏雄 半導体事業本部パワーデバイス本部長

執行役員 川嶋勝巳 総務人事統括部長

執行役員 宇津野瑞木 半導体事業本部事業推進本部長兼推進管理統括部長

役 員(2021年6月25日現在)

取締役及び監査役 執行役員

9 Sanken Report

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(注)1. 当社は自己株式を869,629株保有しておりますが、上記の大株主からは除外しております。   2. 持株比率は、発行済株式総数から自己株式を控除して算出し、小数点第3位以下を切り捨てて表示しております。

株主名 持株数(千株) 持株比率(%)

イーシーエム マスターファンド エスピーブイ ツー 2,404 9.92日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 1,410 5.82株式会社日本カストディ銀行(信託口) 1,261 5.20株式会社埼玉りそな銀行 1,202 4.96ゴールドマン サックス インターナショナル 1,022 4.21J.P. MORGAN SECURITIES PLC FOR AND ON BEHALF OF ITS CLIENTS JPMSP RE CLIENT ASSETS-SEGR ACCT 858 3.54クレディ・スイス・アーゲー ダブリン ブランチ プライム クライアント アセット エクイティ アカウント 800 3.30イーシーエム エムエフ 648 2.67ビーエヌワイエム エスエーエヌブイ ビーエヌワイエム ジーシーエム クライアント アカウンツ エム エルエスシービー アールディ 634 2.61日本電産株式会社 573 2.36

発行可能株式総数 �������������� 51,400,000株

発行済株式の総数 �������������� 25,098,060株

株主数 ���������������������� 6,705名

単元株式数 ����������������������100株

大株主

株式の状況(2021年3月31日現在)

金融機関29.1%証券会社3.8%事業会社5.2%

その他3.5%個人9.7%

外国人投資家48.7%

所有者別株式分布状況

住所変更、単元未満株式の買取・買増等のお申出先について株主様の口座のある証券会社にお申出ください。 なお、証券会社に口座がないため特別口座が開設されました株主様は、特別口座の口座管理機関である三井住友信託銀行株式会社にお申出ください。

未払配当金の支払いについて株主名簿管理人である三井住友信託銀行株式会社にお申出ください。詳細につきましては、下記の当社ホームページをご確認ください。https://www.sanken-ele.co.jp/

株主メモ事業年度 毎年4月1日から翌年の3月31日まで定時株主総会 毎年6月定時株主総会の基準日 毎年3月31日剰余金の配当の基準日 期末配当:毎年3月31日 中間配当:毎年9月30日株主名簿管理人及び特別口座の口座管理機関 東京都千代田区丸の内1-4-1 三井住友信託銀行株式会社

郵便物送付先 〒168-0063 東京都杉並区和泉2-8-4 三井住友信託銀行株式会社 証券代行部(電話照会先) 電話 0120-782-031(フリーダイヤル)(受付時間 平日9:00 〜17:00)

公告方法電子公告により行います。ただし、事故その他やむを得ない事由によって電子公告による公告をすることができない場合は、日本経済新聞に掲載します。公告掲載URL:https://www.sanken-ele.co.jp/koukoku/index.htm

Sanken Report 10

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〒352-8666 埼玉県新座市北野3-6-3TEL(048)472-1111

IR情報

トップページ

「IRライブラリ」では、サンケンレポート(旧アニュアルレポート・CSR報告書)をご覧いただけます。

ホームページのご紹介

https://www.sanken-ele.co.jp/

詳細な財務情報やニュースリリース等は、当社ホームページをご覧ください。

サンケン電気

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