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SCORER SDK v0.4.1 導入の手引 Document Rev 0.4 2017/1/31 Future Standard Co., Ltd.

SCORER SDK v0.4.1 導入の手引downloads.scorer.jp/SCORER_SDK_Starter_Guide_v0.4.1.pdf · 端末)で、OpenCV や matplotlib.pyplot の imshow() メソッドと同様に利用することができ

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SCORER SDK v0.4.1 導入の手引

Document Rev 0.4 2017/1/31

Future Standard Co., Ltd.

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0.SCORER SDKの概要 2 Cloud9 について 3

1. SCORERの基本的な使い方 4

2. 開発環境の準備 7 2.1. Cloud 9の起動 ・設定 7

Cloud 9の起動 7 Cloud 9の設定 9

2.2. 顔検知アルゴリズムのOFF 11 2.3. 検知領域(ROI)の設定 12 2.4. 解析結果の画像表示(Web Show)の開始 12

3. サンプルプログラムの実行 14 3.1. WEB SHOWx`の実行 14 3.2. サンプルプログラムの実行 15

3.2.1 カメラの映像表示 15 3.2.2 ROIで指定した図形の表示 16

3.3 SCORER SDKに含まれるサンプルプログラムの説明 18 3.4. サンプルプログラム(Webアプリ)の例 19

4. SCORER SDKの更新 21 4.1アップデート方法 21

5. SCORER SDK仕様 23 5.1. cloud9 ユーザ(dev) ホームディレクトリ構造 23 5.2. SCORER SDK モジュール API 23

6. こんなときは(FAQ) 24

7. 利用規約 26

8. 注意・制限事項 27

9. 今後の予定 28

9. 改版履歴 29

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0.SCORER SDKの概要 本SDKは、映像解析 IoT プラットフォーム SCORER 上に、お客様の多様なニーズを満足す

るための ”お客様固有の映像解析ノウハウ” を組み込んでいただき、現場に即した映像系 IoT システムを構築していただくための Python ベースの開発環境です。 カメラから入力された映像を、お客様が独自に解析し、その解析結果を映像と一緒にクラウ

ドに保管、管理できる一連の流れに必要な環境やライブラリを提供します。

概観図 1

概観図 2

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本SDKでは、IDE に Cloud9 を採用することにより、PC ブラウザ上で100% 開発が完結す

るよう設計されています。開発者は、開発環境を整える煩わしさ無しに、即座に開発をはじ

めることが可能です。

Cloud9 について Cloud9は、ブラウザ型 統合開発環境(IDE)です。コードの即時実行から、ファイルの

アップロード、ダウンロードなど、コード開発に必要な作業を PCブラウザ 上で完結して行

うことができます。

●  Cloud9 リポジトリ:  https://github.com/c9 ●  クラウドサービス:  https://c9.io/

○  日本語: https://www.iterative.co.jp/blog/online-ide-service-cloud9-first-part/

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1. SCORERの基本的な使い方 SCORERの基本的な使い方については、以下のサイト及び、スライドにてご紹介していま

す。

● クイックガイド(Slide Share) : https://goo.gl/xDNPOq ● SCORERマニュアル: https://goo.gl/6IyHB7 

また、SCORERの登録にはSCORER Starter (iOSアプリ)が必要になります。

● SCORER Starter : https://goo.gl/iEzSNC 

SDKのご利用に際しては、解析端末(Raspberry Pi 3)のIPアドレスを確認する必要があります。そ

のため、スライドの2枚目「2. スマートフォンアプリを使った設定」までを行い、ネットワークに接

続し、IPアドレスの確認をお願い致します。

スライドの内容

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以下、ご参考

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2. 開発環境の準備 実際にプログラミングを始める前に、開発環境の準備を行います。主に4つの作業がありま

す。

1. Cloud 9の起動・接続

2. 顔検知アルゴリズムのOFF (SCORER Camera Control経由)

3. 検知領域(ROI)の設定

4. 解析結果の画像表示(Web Show)の開始

また注意点としては、Cloud9を利用する場合、SCORER電源投入後、Cloud9を毎回起動す

る必要があります。

2.1. Cloud 9の起動 ・設定

Cloud 9の起動

開発者用パネルにアクセスします。パネルのURLは、以下になります。

http://(解析端末のIP):20002/

次に、以下の画面の ”Set Password For Cloud9” をクリックします。

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アクセス画面

初回の場合はパスワード設定を行ってください。

パスワードリセット機能は現時点で未実装です。絶対に忘れないように、ご注意ください。 (パスワード設定は、初回起動時のみ必要です)

パスワード設定画面

パスワード設定が完了するとCloud9のStartが表示されます。

Startを押すとCloud9がバックグラウンドで起動され、リンクが表示されます。リンクをク

リックし、Cloud 9の開発ページを開いてください。(ブラウザ上に開きます。)

※解析端末が複数のIPアドレスを保持してる場合、どれか1つにアクセスしてください。  この場合、開発用PCのネットワークと同一のサブネットに属するIPアドレスをご利用く

ださい。 ポップアップが表示されるので、「ユーザー名」と「パスワード」を入力してください。

ユーザー名 dev

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パスワード (初回に設定したパスワード)

Cloud 9 が起動します。(起動時多少時間がかかる場合があります。)

初回起動直後の画面

Cloud 9の設定

Cloud 9の初回接続時はデフォルト状態のため、SCORERに合わせて設定の変更をお願いし

ます。2回目以降は最後の環境が再現されます。

devユーザーのホームフォルダをデフォルトルートにするために、「Show home in Favorites」にチェックをお願いします。

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次に、Pythonのバージョンの変更を行います。手順は以下の通りです。

「Cloud 9」 → 「Preferences」 → 「Python Support」 → 「Python Version」

にてデフォルトの

「Python2」→「Python3」

に変更をお願いします。

Prferenceを選択

Paythonのバージョンを変更

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2.2. 顔検知アルゴリズムのOFF サンプルプログラムを動かす際、SCORERの顔検知アルゴリズムがONの場合、CPUが占有

されて動作が遅くなるため、デフォルトで ON の顔検知アルゴリズムは OFF でご利用くだ

さい。

SCORER Camera Control ( http://(解析端末のIP):20001/ )にアクセスして下さい。

「Detection Method」において「None」を選択し、「Apply Now」を押してください。

しばらくすると撮影映像が、再度表示され、変更が反映されます。

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2.3. 検知領域(ROI)の設定 サンプルプログラムを動かす前に、検知線・検知エリア(ROI=Region Of Interest)を設定

します。

http://(解析端末のIP):20002/

にアクセスし、「SCORER SDK Samples」 → 「Setting Page for ROI」 と進んで下さ

い。

「ROI」をクリックすると検知領域の設定画面に遷移します。

設定画面(初期状態)

上記図のような、「線」、「四角」、「円」が表示されています。これらは、それぞれ、「

Line」、「Rect」、「Circle」などを選択することで、描画することが可能です。拡大縮小

などの操作や削除なども可能です。最後に「Save」を押して設定保存します。

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2.4. 解析結果の画像表示(Web Show)の開始 プログラムで解析した結果は、リアルタイムで Web 上に表示することができます(主にデ

バッグ目的)。表示には、SCORER SDK API の imshow() メソッドを利用します。

imshow() で出力した画面をWeb上に表示するには、以下の URL から、”Web Show” を Start します。

http://(解析端末のIP):20002/

imshow() メソッドは、ヘッドレス構成(ディスプレイやキーボードを接続していない制御

端末)で、OpenCV や matplotlib.pyplot の imshow() メソッドと同様に利用することができ

るものです。

imshow() では、最大4チャネルから、出力先を選択できます。そのため、最大で4つの画

像まで同時に確認することができます。

Web Showの概要

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3. サンプルプログラムの実行 3.1. WEB SHOWの実行

【http://(解析端末のIP):20002/】にアクセスしてください。

ここから各Web showのstartを押すと少し間が空いたのちにビューのリンクが表示されま

す。

今回はWeb Show 1~4のすべてをスタートさせて下さい。

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3.2. サンプルプログラムの実行

3.2.1 カメラの映像表示

まずはカメラの映像をWebブラウザに表示するサンプルプログラム「001.py」を実行し、

配信映像を確認したいと思います。

「 ~/scorer-sdk-python/samples/Tutorial/001.py」を開いて「 > Run 」を押す事でプログラ

ムが実行されます。

プログラムの実行により、新しくコンソール画面が表示されます。

止める場合は「Stop」を押してください。

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プログラムの実行後、「Web Show 1」をクリックして下さい。カメラの画像が表示されま

す。

3.2.2 ROIで指定した図形の表示

次に、ROIで設定し、撮影した映像を配信するサンプルプログラム「002.py」を実行し、配

信映像を確認したいと思います。

「 ~/scorer-sdk-python/samples/Tutorial/002.py」を開いて「 > Run 」を押す事でプログラ

ムが実行されます。

プログラムの実行後、「Web Show 1」と「Web Show2」をクリックして下さい。カメラ

の画像が表示されます。

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Web Show ポート番号 概要

Web Show 1 5001 カラー映像

Web Show 2 5002 ROIの表示された配信映像

*なお、Web Showはそれぞれが高負荷な処理となります。Web Showを複数表示する場

合、リソースに限りがあるRaspberry Pi 3 ではかなり高負荷になります。ほかの操作をする

場合は一度スクリプトを止めてください。

All Viewのリンク(http://(解析端末ののIP):20002/webview)からは、一括表示が可能です。

※640x480前提の画面割りになっています

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上記図では、Web Show3, Web Show4は利用していないため、画面表示がありません。

3.3 SCORER SDKに含まれるサンプルプログラムの説明 「 ~/scorer-sdk-python/samples/」には、SDKを利用したサンプルプログラムが含まれてお

ります。各プログラムの内容は下記のとおりです。

ディレクトリ プログラム名 詳細

Tutorial 001.py ● Web Show1に利用してカメラ画像をWebブラウ

ザに表示するプログラム

Tutorial 002.py ● Web Show1にカメラ画像をWebブラウザに表示

する。Web Show2にカメラ画像とROI設定画面

で指定した図形を合わせて表示する。

Tutorial 003.py ● Web Show1にカメラ画像とROIで指定した矩形

画像を表示する。矩形画像の内部については、

カラー画像を白黒画像に変換している。

CupHolder cupholder_demo.py

● カップホルダーの横から撮影し、ROIでカップ

ホルダー部分を指定することで残数をカウント

するサンプルプログラム ● ブラッシュアップの余地があり、将来WebApp

化の予定

Factory factory_demo.py ● 明るさの閾値で画像を二値化し、暗い部分の

パーセンテージを計算するサンプルプログラム

ZBar zbar.py ● Zbar(バーコード読み取りプログラム)を利用し

て、カメラ映像からバーコードを読み取るサン

プルプログラム

GPIO GPIO.py ● RPi.GPIOライブラリを利用したGPIOアクセス

のサンプルプログラム

GPIO PWM.py ● RPi.GPIOライブラリを利用したPWM(Pulse Width Modulation)のサンプルプログラム

SwitchJudege Webアプリ 詳細を次セクションにて表示

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3.4. サンプルプログラム(Webアプリ)の例 「 ~/scorer-sdk-python/samples/ 」の中には、HTML ファイルやpythonスクリプトなどを配

置することで、簡単な操作パネルを作成することができます。

サンプルプログラム: switchjudge Web App

【 http://(解析端末ののIP):20002/samples/SwitchJudge/ 】

使い方はページ内に掲載しております。

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判定の結果は、ポップアップで表示されます。

今回はROIの複製からスタートしHTML+JS+PHP+Pythonで構成しています。WEBから

直接Pythonを呼ぶことができないため、PHPを介して実行しています。

プログラムは「~/scorer-sdk-python/samples/switchjudge 」に配置してあります。

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4. SCORER SDKの更新 「~/scorer-sdk-python/」に含まれるSCORER SDKライブラリおよびサンプルプログラムに

ついては、今後随時更新をしてく予定です。こちらについては、cloud9のコンソールを用い

て最新版に更新する事が可能です。

4.1アップデート方法 1)コンソールから

【cd ~/scoer-sdk-python】 と入力してSCORER SDKがあるディレクトリに移動します。 2) つづいてコンソールから

【git pull origin】 と入力して、最新版のSCORER SDKを入手します。  「Already up-to-date.」というメッセージが表示された場合は、すでに最新版のSCORER SDKがダウンロードされています。 3) 最後に

【./install.sh】  と入力して下さい。このコマンドにより、最新版のSCORER SDKがラズベリーパイにイ

ンストールされます。 アップデート処理をした際のコンソールの表示例は下記のとおりとなります。

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5. SCORER SDK仕様

5.1. cloud9 ユーザ(dev) ホームディレクトリ構造

ファイル・ディレクトリ名

説明

cloud9/ cloud9 関連ディレクトリ

html/ 操作パネル用 Web の公開用ディレクトリ

scorer-sdk-python/ SCORER SDKライブラリおよびサンプルプログラム

log/ starter.sh および repeat2min.sh のログ出力先

starter.sh 電源投入時に実行される自動起動用シェル

repeat2min.sh 2分に1回定期実行されるシェル

5.2. SCORER SDK モジュール API 稼働中のラズベリーパイにおけるSCORER SDK APIの各メソッドについては、下記ページ

をご参照ください。

【 http://(解析端末ののIP):20002/SDK_API/ 】

下記のページからも最新版の情報が参照可能です。 https://future-standard.github.io/scorer-sdkdoc-python/

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6. こんなときは(FAQ)

● import scorer / ImportError: No module named scorer というエラーが表示されてプ

ログラムが動かない

実行環境がPython2になっている場合、このようなエラーが表示されます。対象方法

として、 1)実行環境のタブを閉じる 2)下記の手順でPythonの実行環境としてPython3を指定して下さい。

「Cloud 9」 → 「Preferences」 → 「Python Support」 → 「Python Version」

    → 「Python2」→「Python3」

● 解析ログや検知画像を、クラウド上に保管したい

SCORER SDK API を用いて、解析結果のログとスナップショット画像を、

SCORER のクラウド領域にアップロードが可能です。その後、SCORER Management Console (SMC) から、複数端末のログを一括でダウンロードできま

す。

※ 本機能は、近日中に提供開始する予定です。

また、Python を用いて、お客様自身でアップロードのコードを書くこともできま

す。

● 作成したプログラムを、定期的に実行したい

そのような用途のため、”~/repeat2min.sh” をご用意しました。このスクリプトは、

2分に1回実行されるように、cron の設定が行われています。

このスクリプトを編集していただくことで、任意のプログラムを2分に1回の頻度

で実行可能です。

2分に1回以外の頻度で、定期的にプログラムを実行した場合は、~/lib/crontab を直

接書き換えて、ご利用ください。

● 作成したプログラムを、解析端末の起動時に、自動で実行したい

そのような用途のため、”~/starter.sh” をご用意しました。このスクリプトは、起動

時に1回だけ実行されるように、cron の設定が行われています。

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このスクリプトを編集していただくことで、任意のプログラムを起動時に実行可能

です。

● Python モジュール ABC をインストールして利用したい

以下のコマンドを実行することで、cloud9ユーザ(dev)のユーザー領域に、Python モジュールをインストールし、ご利用いただけます。

pip3 install --user ABC

● 全般的に、動作が重くなってしまった

映像を複数配信したり、複数のスクリプトを同時に走らせている場合は、負荷が高

くなることがあります。配信やスクリプトの同時実行数を減らしてください。 動かなくなってしまった場合、電源を抜き差しして、再起動してください。 (Watchdog Timer によって、自動で再起動する場合もあります)

● メッセージ “display not found” でスクリプトの実行がエラーになる

OpenCV や matplotlib.pyplot などの imshow() メソッドは、ヘッドレス環境(モニ

ターやキーボードが接続されていない)の解析端末では、呼び出すことはできませ

ん。 代わりに scorer.imshow() をご利用ください。

● メッセージ “not found roi file” でスクリプトの実行がエラーになる

検知エリア設定が必要なプログラムのため、設定情報が必要です。 ROI 設定ページで図形を描画し、保存してください。 ROI設定ページ http://(解析端末のIP):20002/samples/lib/roi/

● Cloud9 のパスワードを忘れてしまった

現在、Cloud9 のパスワードをリカバリする仕組みはございません。SCORER SDK のイメージを、SDカードに再度焼き直してお使いください。 作成したスクリプトなどは、定期的に github などへ保存することをお勧めします。

● 自社もしくは個人のプロジェクトでSCORER SDKを利用したい

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SCORER SDKのライブラリはApacheラインセンスVersion2.0で提供されます。ま

た、SCORER SDKが提供するサンプルプログラムはMITライセンスで提供されま

す。ユーザはSCORER SDKをオープンソースウエアの開発に利用できます。また、

ApacheライセンスおよびMITライセンスを遵守する限りにおいて商用製品にも利用

する事が出来ます。

なお、使い方や開発に関する質問などは、基本的に下記フォーラムにて対応いたします。

SCORER User Forum http://scorer.freeforums.net/ SCORER 自体の紹介、使い方などについては、以下を参照ください。

SCORERクイックガイド http://www.slideshare.net/daichifujii/scorer-quick-guide-67899179

SCORERマニュアル https://sites.google.com/a/futurestandard.co.jp/ready/rerady

7. 利用規約 SCORER SDKは、SCORER利用規約の元で提供しております。 全文は、以下のページをご参照ください。 https://sites.google.com/a/futurestandard.co.jp/scorerpolicy/tos

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8. 注意・制限事項 本SDKは現在 β バージョンのため、注意・制限事項は、今後変更される可能性がありま

す。

❏ root 権限でのアクセスは利用不可

映像解析プログラムは、cloud9 のユーザ権限(dev ユーザ)で動作します。システ

ムのroot権限は利用できません。 今後、「SCORER Partnership Program(仮)」を予定しており、企業向けに、有

償にて最新SCORERの root 権限を含めたサポート体制を構築予定です。 この有償プログラムでは、Omron HVC-P2 の接続サポート、独自規格のカメラとの

接続、別途ドライバが必要な機器の接続など、ご要望に応じて有償カスタマイズも

可能とする予定ですので、何かございましたら、弊社にご連絡頂きたく存じます。

❏ GPIO を利用する物理センサーについて

GPIOを利用する際は、RPi.GPIOライブラリを利用する事で可能となります。具体

的な利用方法につきましては、SCORER SDK Samplesページの中にある、GPIO関

連のサンプルプログラムをご確認ください。

❏ 開発言語について

現時点では、画像解析などでポピュラーな Python のユーザーをメインターゲットと

して、ライブラリを整備しています。 C++ のプログラムのコンパイルや、Web ページ上での php の利用なども可能です

が、SCORER から画像取得する API は提供しておりません。 今後の要望次第では、Python 以外の言語にも SCORER API の提供を検討いたしま

す。

❏ ライセンスについて

SCORER SDK自体はApacheラインセンスVersion2.0にて提供されます。また、

SCORER SDKが提供する各種サンプルプログラムについてはMITライセンスにて提

供されます。

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9. 今後の予定 以下の機能強化を予定しております。

● 他社が提供する、有償映像解析ライブラリを活用可能にする仕組みの提供 ● 開発者が作成したスクリプトの一般公開やマーケットプレイスの設置 ● カメラの起動時間や、フレームレート・解像度など SCORER 本体の設定操作 ● LINEへの通知機能、MSのコグニティブサービス連携など、外部APIとの

連携サンプルプログラムを増強 最新リリース情報やQ&Aについては、フォーラムの「SCORER for SDK」もご活用くださ

い。

http://scorer.freeforums.net/ その他、ご要望等ございましたら、弊社までご連絡お願いいたします。  (メールでのお問合せ) [email protected]  (SDKページの問合せフォーム) https://peraichi.com/landing_pages/view/scorersdk  (弊社ポータルサイト) http://www.futurestandard.co.jp

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10. 改版履歴 Rev. 0.4.1

● FAQ追加(Pythonのバージョン指定) Rev. 0.4

● ユーザディレクトリの内容を再構成した事に対応 ● SDKアップデートについて追記 ● サンプルプログラムの内容を修正 ● ライセンスについて追記

Rev. 0.3.1

● 構成を一部修正の上、加筆 Rev. 0.3

● 本ドキュメントの構成を改善 Rev. 0.2

● 2016/01/06 リリースSDK イメージに対応 ● cloud9 のWEB経由実行機能について追記 ● cloud9 ユーザーパスワードの初期設定機能について追記 ● ROI の各図形にIDを付与・表示する機能について追記 ● WEB SHOW サーバーのWEB上での起動設定機能追加 ● WEB SHOW の一覧表示ページの追加 ● 起動時の python 自動実行機能をサポート ● ユーザによる WEB アプリケーション作成に対応

Rev. 0.1

● 2016/12/28 リリースSDKイメージに対応

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