Siebel Maximum Availability Architecture Availability Architecture Siebel Maximum Availability Architecture 概要 Oracle Maximum Availability Architecture（MAA）は、オラクルの実証済みの高可用

Siebel Maximum Availability Architecture

Oracle Maximum Availability Architecture ホワイト・ペーパー 2008 年 4 月

Maximum Availability Architecture Oracle Best Practices for High Availability

Maximum Availability Architecture


概要 ...................................................................................................................... 2 Oracle Database MAA.......................................................................................... 4

Oracle Real Application Clusters および Oracle Clusterware........................ 4 Oracle Data Guard およびオンライン・アップグレード .......................... 5 Oracle Flashback............................................................................................. 6 Oracle Automatic Storage Management.......................................................... 6 Oracle Recovery Manager および Oracle Secure Backup ............................. 7 Oracle Database MAA への配置または移行 ............................................... 7

透過的アプリケーション・フェイルオーバーの構成........................ 7 Oracle Clusterware で管理するデータベース・サービスの構成........ 8 TCP KeepAlive タイムアウトの構成 ..................................................... 8

Siebel による高可用性配置.............................................................................. 10 Siebel 高可用性配置オプション ................................................................ 10

ロード・バランシング ......................................................................... 10 分散サービス ......................................................................................... 10 クラスタリング ..................................................................................... 11

ロード・バランシングの配置 ................................................................... 11 Siebel クラスタの配置................................................................................ 11

Oracle Cluster Manager：....................................................................... 12 共有 Siebel ソフトウェア・ホーム： ................................................. 12

Siebel ファイル・システムの配置 ............................................................ 12 Siebel のセカンダリ・サイトの配置.............................................................. 13

Oracle Data Guard のスタンバイ・データベースの配置 ........................ 13 スタンバイ Siebel Enterprise 環境の配置.................................................. 14 運用手順....................................................................................................... 14

スイッチオーバーの手順 ..................................................................... 14 フェイルオーバーの手順 ..................................................................... 15 フラッシュバック・データベースによるスタンバイのテスト手順 ............................................................................................. 15 パッチおよびメンテナンス手順 ......................................................... 15

自動スイッチオーバーおよびフェイルオーバーの手順 ....................... 16 Siebel スタートアップ・スクリプトの開発 ...................................... 17 トリガーによるスクリプトの自動実行 ............................................. 17 ファスト・スタート・フェイルオーバーの構成.............................. 18

計画停止および計画外停止のソリューション............................................. 19 計画外停止ソリューション ....................................................................... 19 計画メンテナンス・ソリューション ....................................................... 20

参考資料 ............................................................................................................ 22 付録 A - サンプル構成およびスタートアップ・スクリプト ..................... 23


Oracle Corporation 発行「Siebel Maximum Availability Architecture」の翻訳版です。

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概要

Oracle Maximum Availability Architecture（MAA）は、オラクルの実証済みの高可用

性テクノロジーと推奨事項に基づいたベスト・プラクティス構想です。MAA の目

標は、小限のコストおよび複雑さで、適な高可用性アーキテクチャを構築す

ることです。ホワイト・ペーパーは、Oracle Technology Network（OTN）で入手可

能です。

http://www.oracle.com/technology/deploy/availability/htdocs/maa.htm（US OTN、英語）

http://www.oracle.com/technology/global/jp/products/availability/htdocs/maa.html（OTN-Japan、日本語）

このホワイト・ペーパーでは、オラクルの高可用性テクノロジーと推奨事項に基

づき、Siebel の適な高可用性配置を実現するベスト・プラクティス・ブループ

リントとして、Siebel Maximum Availability Architecture（MAA）について解説し

ます。

Siebel の可用性を大限に活用するためには、以下の高度な推奨事項を提示します。

1. Oracle Database MAA 構成に Siebel データベースを配置する

2. Siebel の高可用性の構成に Siebel アプリケーションを配置する

3. 障害時リカバリ、テスト、そのほかの計画メンテナンス作業向けにセカ

ンダリ（スタンバイ）Siebel サイトを設置する



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http://www.oracle.com/technology/deploy/availability/htdocs/maa.htm

http://www.oracle.com/technology/global/jp/products/availability/htdocs/maa.html


以下の章では、各推奨事項を詳細に解説するほか、計画停止および計画外停止時

に実施できるソリューションを紹介します。

Oracle RACのノード障害およびサイト障害におけるSiebelの挙動に関するデモは、

http://www.oracle.com/technology/deploy/availability/demonstrations.html（英語）を参

照してください。

このホワイト・ペーパーでは、Oracle Database 11g Release 1 で実行する Siebel Business Applications の Version 8.0 を対象に解説しており、製品リリースのドキュ

メントについては必要に応じて紹介します。ほとんどの場合、以前のリリースに

対しても、これらの推奨事項およびベスト・プラクティスを適用できます。以前

の製品バージョンを実行している場合は、以前の製品のドキュメントの代わりに

参照することをお勧めします。



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http://www.oracle.com/technology/deploy/availability/demonstrations.html


Oracle Database MAA

Siebel の可用性を大限に活用するため、以下のテクノロジーを含む Oracle Database MAA 基盤に Siebel を配置することを推奨します。

• Oracle Real Application Clusters および Oracle Clusterware

• Oracle Data Guard

• Oracle Flashback

• Oracle Automatic Storage Management

• Oracle Recovery Manager および Oracle Secure Backup

• Oracle オンライン・アップグレード

Oracle Databaseの高可用性製品、機能、ベスト・プラクティスなどを説明する

『Oracle Database 高可用性概要』も参照してください。

Oracle Real Application Clusters および Oracle Clusterware

Oracle Real Application Clusters（Oracle RAC）では、Oracle Databaseが、パッケー

ジ・アプリケーションやカスタム・アプリケーションを変更することなく、クラ

スタ化された一連のノードで実行できるようにします。この機能により、高レ

ベルの可用性ともっとも柔軟なスケーラビリティが得られます。クラスタ化され

たノードに障害が発生すると、Oracle Databaseは残りのノードで稼働し続けます。

より高い処理能力が必要な場合は、ユーザーによるデータへのアクセスを阻害す

ることなく新しいノードを追加できます。『Oracle Real Application Clusters 管理

およびデプロイメント・ガイド』も参照してください。



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http://otndnld.oracle.co.jp/document/products/oracle11g/111/doc_dvd/nav/portal_4.htm




Oracle Clusterwareは、Oracle Databaseに特化して設計されたクラスタ・マネージャ

です。Oracle RAC環境において、Oracle ClusterwareはOracleのリソースすべて（デー

タベース・インスタンスやリスナーなど）を監視します。障害が発生すると、Oracle Clusterwareは、障害のあるリソースの再開を自動的に試みます。停止中に、Oracle Clusterwareは稼動しなくなったリソースのプロセスをバックアップ・リソースへ

再配置します。たとえばノードに障害が発生した場合、Oracle Clusterwareはアプ

リケーションが使用するデータベース・サービスをクラスタ内の残りのノードへ

再配置します。『Oracle Clusterware 管理およびデプロイメント・ガイド』も参照

してください。

このほか、Oracle Clusterware は Siebel の中間層コンポーネントのクラスタ・マネー

ジャとしても使用できます。

Oracle Data Guard およびオンライン・アップグレード

Oracle Data Guardは、１つ以上のスタンバイ・データベースを作成、維持、管理、

および監視することで、本番環境のOracle Databaseを障害、災害、ユーザーのエラー、

データ破損などから守る包括的な一連のサービスを提供します。Oracle Data Guardは、これらのスタンバイ・データベースを、トランザクションの整合性を有する

本番データベースのコピーとして保守します。計画停止または計画外停止が原因

で本番データベースが使用できなくなった場合、Oracle Data Guardはスタンバイ・

データベースを本番ロールに切り替え、停止にともなうアプリケーションの停止

時間を大幅に削減します。Oracle Data Guardは、従来のバックアップ、リストア、

およびクラスタリング・ソリューションと連携することで、高水準のデータ保護

と可用性を実現できます。Siebelは、フィジカル・スタンバイ・データベースおよ

びロジカル・スタンバイ・データベースの両方をサポートします。『Oracle Data Guard 概要および管理』も参照してください。

フィジカル・スタンバイ・データベースは、プライマリ・データベースと物理的

に同一のコピーを提供します。オンディスク・データベース構造は、ブロック単

位でプライマリ・データベースとまったく同じです。フィジカル・スタンバイ・

データベースは REDO Apply によってプライマリ・データベースと同期し続け、

プライマリ・データベースから受信した REDO データを復旧し、フィジカル・ス

タンバイ・データベースへ適用します。

Oracle Database 11g Release 1（11.1）に関して

フィジカル・スタンバイ・データベースは、読取り専用アクセスに対してオープ

ンな場合に REDO を受信して適用できるため、障害時リカバリを含むそのほかの

目的でも使用できます。

そして、コマンド 1 つでスナップショット・スタンバイに変換でき、読取り/書込

みにオープンな独立データベースとして使用することもできます。これは、QA や

そのほかのテストに有効です。スナップショット・スタンバイは、読込み/書込み

に対してオープンの状態でプライマリ・データベースからの REDO データを受信

およびアーカイブし、常にプライマリ・データの保護にあたります。テストが完

了すれば、コマンド 1 つでスナップショットをスタンバイ・データベースへと戻

すことができ、プライマリ・データベースと自動で再同期します。



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フィジカル・スタンバイ・データベースは、SQL Apply プロセスを使用してデー

タベース・アップグレードを実施できます。アップグレードが完了したら、再度

フィジカル・スタンバイ・データベースへ機能を戻すことも可能です。

ロジカル・スタンバイ・データベースには、本番データベースと同じ論理情報が

含まれますが、データの物理編成と物理構造は異なる場合があります。ロジカル・

スタンバイ・データベースは、SQL Apply を介してプライマリ・データベースと

の同期を維持します。これにより、プライマリ・データベースから受信した REDOのデータが SQL 文に変換され、その SQL 文がスタンバイ・データベース上で実

行されます。ロジカル・スタンバイ・データベースは、障害時リカバリや要件の

報告などで使用できるほか、アプリケーションがオンラインであってもデータ

ベース・ソフトウェアのアップグレードやパッチ・セットの適用を実施でき、停

止時間も小限に抑えることができます。

ローカルのスタンバイ・データベースをプライマリ・サイトに配置するほか、セ

カンダリ・サイトにリモート・スタンバイを配置することも可能です。これによ

り、ローカルのスタンバイ・データベースに障害が発生しても Siebel サーバーを

継続して稼動させることができ、エンド・ユーザーに対して、ほぼ透過的に実施

できます。このほか、別のサイトに切り替えることなく、オンラインでデータベー

スのアップグレードを実行することも可能です。大限の可用性を得るためにも、

ローカルとリモートにスタンバイ・データベースを配置することを推奨します。

Oracle Flashback

Oracle Flashbackは、Oracleデータベース、表、またはトランザクションを過去の時

点にすばやく巻き戻し、論理データ破損やユーザーのエラーによって引き起こさ

れた問題を修正します。データベースの’巻戻しボタン’と考えてください。ま

た、Oracle Data Guardに障害が発生したとき、Oracle Flashbackは現在のプライマ

リ・データベースをスタンバイ運用へ戻します。これにより、バックアップから

全データベースを再度コピーしたり再インスタンス化したりする必要がなくなり

ます。『Oracle Flashback Technology』（『Oracle Database 概要』内）も参照して

ください。

Oracle Automatic Storage Management

Oracle Automatic Storage Management（Oracle ASM）は、垂直に統合されたファイ

ル・システムとボリューム・マネージャを直接 Oracle カーネルに提供することで、

以下を実現します。

• データベース・ストレージのプロビジョニングにかかる作業を大幅に削

減する

• 高水準の可用性を提供する

• 専用ストレージ製品の費用、インストール、保守などを撤廃する

• データベース・アプリケーションの独自機能を提供する

適なパフォーマンスを提供するため、Oracle ASM は利用可能なストレージすべ

てにファイルを配信します。データ損失を防ぐため、Oracle ASM は SAME（Stripe And Mirror Everything）の概念を拡張し、全ディスク・レベルではなくデータベー

ス・ファイルのレベルでミラー化するという、より高い柔軟性を追加しました。



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Oracle Recovery Manager および Oracle Secure Backup

Oracle Recovery Manager（Oracle RMAN）は、データベースにあるファイルのバッ

クアップ、リストア、リカバリを実行する Oracle Database のユーティリティです。

これは、Oracle Database の機能です。個別にインストールする必要はありません。

Oracle RMAN は Oracle Database で実行中のセッションを統合し、バックアップに

関する履歴データのリポジトリの保守を含む、バックアップおよびリカバリに関

するあらゆる作業を実施します。

Oracle Secure Backup（OSB）は、UNIX、Linux、Windows、およびネットワーク接

続ストレージ（NAS）などが分散する環境で、高性能と異機種環境でのデータ保

護を実現する一元的なテープ・バックアップ管理ソリューションです。ファイル・

システムおよび Oracle Database のデータを保護することで、OSB は IT 環境に完

全なテープ・バックアップ・ソリューションを提供します。OSB は Oracle Recovery Manager（Oracle RMAN）と緊密に連携することで、Oracle RMAN にメディア管理

層を提供します。

Oracle Database MAA への配置または移行

Siebel アプリケーション・アーキテクチャでは、中間層およびデータベース層は

明確に分離されているため、アプリケーションとデータベースの問題は別々に考

えられます。分離するメリットの 1 つに、Siebel アプリケーション固有の問題を

気にすることなく、Oracle Database における多くの汎用的な知識やベスト・プラ

クティスを Siebel データベースに適用できることが挙げられます。とくに、Oracle RAC、Oracle ASM、Oracle Data Guard を含む MAA 構成に対して標準ドキュメン

トやベスト・プラクティスを使って Siebel データベースを設定および構成できま

す。Oracle Data Guard を活用することで、Siebel アプリケーションを停止すること

なく、Oracle RAC や Oracle ASM へ移行することも可能です。

構成のチューニングおよび改良については、http://www.oracle.com/technology/deploy/ availability/htdocs/maa.htm（US OTN、英語）あるいは


（OTN-Japan、日本語）にある Oracle Database MAA のホワイト・ペーパーを参照

してください。

オラクルでは、Siebel を Oracle 透過的アプリケーション・フェイルオーバー（TAF）用に構成し、Oracle Clusterware が管理するデータベース・サービスを使用するこ

とを推奨しています。また、Siebel サーバーでは TCP の KeepAlive タイムアウト

を低く設定することを推奨します。

透過的アプリケーション・フェイルオーバーの構成

Siebel は Oracle の透過的アプリケーション・フェイルオーバー（TAF）をサポー

トしているため、Siebel サーバーは、データベース・インスタンスの障害時に残

りのデータベース・インスタンスへロードを移動できます。ほとんどの場合、Siebelのエンド・ユーザーがこのフェイルオーバーに気付くことはありません。このほ

か、Siebel はプライマリ・データベースが停止した場合、Oracle Database Guard の

ローカル・スタンバイへ透過的にフェイルオーバーを実行するように構成でき

ます。

TAF を活用するには、Siebel が使用するデータベース・サービスで TAF を構成す

るか、各 Siebel サーバーの Oracle NET 構成で TAF を構成する必要があります。

"SELECT"フェイルオーバー・タイプおよび"BASIC"フェイルオーバー・メソッド

は、ほとんどの構成に適用できます。

"PRECONNECT"フェイルオーバー・メソッドは、フェイルオーバーの時間を改善



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する際に使用します。このメソッドを活用することで、各プライマリ接続でバッ

クアップ・データベース・インスタンスとの接続を確立できます。プライマリ接

続が失われると、代わりにバックアップ接続が使用され、障害時の再接続の手間

を省きます。これは、データベース・セッションのオーバーヘッドを実質 2 倍に

するので、このメソッドを使用する前にシステムのサイズを考慮してください。

TAFでのデータベース・サービスの構成方法については、『Metalink Note 460982.11 - How To Configure Server Side Transparent Application Failover』を参照してください。

TAFのSQL*NETの構成方法については、『Metalink Note 453293.1 1- 10g :Configuration of TAF(Transparent Application Failover) and Load Balancing』を参照してください。

以下の表は、TAF が構成されている Oracle RAC または Oracle Data Guard のフェイ

ルオーバー時の Siebel の動作をまとめたものです。フェイルオーバーが発生した

とき、一時的に停止することがありますが、エンド・ユーザーにおいて障害は透

過的です。

Siebel での操作動作

Web クライアント・ユーザーがデー

タをアップデートしており、DB の

障害発生中または直後にデータを

保存した。

Oracle は残りのノードにデータベース・セッションを

再接続および再構築し、Siebel はアップデートを再送

信する。

DB に障害が発生した際に、Web ク

ライアント・ユーザーが問合せデー

タを呼び出した。


再接続および再構築し、問合せを再実行してSQLカー

ソルを再配置して次の行のセットを返す。

Web クライアント・ユーザーが DBに障害が発生した直後に新規問合

せを発行したか画面を切り替えた。


再接続および再構築する。

Oracle Clusterware で管理するデータベース・サービスの構成

Siebel をデータベースに接続するため、オラクルでは Oracle Clusterware で管理す

るデータベース・サービスの作成を推奨しています。これは、オープンのデータ

ベース・インスタンスのみへ接続の確立を保証する上で必要です。Oracle Clusterware で管理するデータベース・サービスは、Oracle Enterprise Manager また

は srvctl コマンドで作成します。以下に、srvctl コマンドの例を示します。

srvctl add service -d SEBLRAC -s SIEBEL -r "SEBLRAC1,SEBLRAC2" -P basic

TCP KeepAlive タイムアウトの構成

Siebel は現在、Oracle の Fast Application Notification（FAN）をサポートしていない

ため、データベース・ノードがクラッシュしたときに Siebel サーバーがデータベー

ス接続を解放するよう、TCP KeepAlive タイムアウトを短く設定する必要がありま

す。これは、TCP 接続をクリーンアップする前にデータベース・ノードがクラッ

シュするような稀なケースや、障害時にデータベース要求が実行中であったり、

仮想インターネット・プロトコル（VIP）アドレスを残りのノードへ切り替える前

に新規リクエストが要求されたりといった場合でのみ使用されます。そのほかの

ケースでは、データベースの接続障害が検知されると、残りのノードで新規接続

が確立されます。

1 MetaLink Note の参照には MetaLink アカウントが必要です。（https://metalink.oracle.com/）



8

https://metalink.oracle.com/


TCP KeepAliveタイムアウトの構成の詳細は、『Metalink Note 249213.11 - Performance problems with Failover when TCP Network goes down (no IP address)』を参照してくだ

さい。このパラメータを変更すると、その他のネットワーク・ユーザーに悪影響

を及ぼす可能性があります。

1 MetaLink Note の参照には MetaLink アカウントが必要です。（https://metalink.oracle.com/）



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Siebel による高可用性配置

この項では、Oracle Database MAA 基盤の上に階層化された Siebel アプリケーショ

ン・ソフトウェアの高可用性配置について解説します。

Siebel 高可用性配置オプション

Siebel は、以下の高可用性コンポーネントの配置オプションを提供しています。

ロード・バランシング

（以下に示す）Siebel コンポーネントを複数サーバー上にインストールお

よび配置し、”アクティブ/アクティブ”構成で実行することにより、可

用性および拡張性を高めることができます。クライアントが開始した

ワークロードは、ロード・バランシングによって複数サーバーで実行さ

れている複数のコンポーネント・インスタンスへ分散されます。Web サー

バーのロードは、HTTP ロード・バランサーが分散します。Siebel サーバー

のロードは、HTTP ロード・バランサーまたはネイティブの Siebel ロード・

バランシングによって分散されます。

分散サービス

多くの Siebel コンポーネントはビジネス・サービスとして実装されてお

り、場合によっては、分散サービスと呼ばれる複数の Siebel サーバー間

の冗長構成に配置することも可能です。ビジネス・サービスは、ほかの

コンポーネントから起動され、ビジネス機能を完了します。Siebel のサー

バー・リクエスト・ブローカー（SRB）は、コンポーネント・インスタン

スに対してサービス・リクエストを分散させます。コンポーネント・イ

ンスタンスが損失した場合、リクエストは残りのインスタンスへ再ルー

トされます。SRB インスタンスは一般的にすべての Siebel サーバー上で

実行されています。



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クラスタリング

Siebel サーバーのクラスタは、2 つ以上の物理的なサーバーが互いにリン

クされる形で構成しています。これにより、1 台のサーバーに障害が発生

した場合、ディスク、ネットワーク・アドレス、および Siebel コンポー

ネントなどのリソースはもう一方のサーバーへ切り替えられます。Siebelコンポーネントは、特定の Siebel コンポーネント・インスタンスを 1 台

の物理ホストでのみ実行する場合、アクティブ/パッシブ構成で稼動しま

す。オラクルでは、Oracle Clusterware（またはサード・パーティのクラス

タウェア）を使用して構成を監視および管理し、1 台のハードウェア・ク

ラスタのノードでのみコンポーネントを有効にします。

すべての配置オプションが全コンポーネントでサポートされているわけではあり

ません。以下の表で、もっとも一般的に配置されるコンポーネントのサポートお

よび推奨オプションの例を示します。『Siebel Deployment Planning Guide』（英語）

には、全リストが記載されています。

コンポーネントクラスタリングロード・バランシング

分散サービス

Object Manager サポート有り推奨

EAI Object Manager サポート有り推奨

Siebel Remote 推奨

Workflow Process Manager

サポート有り推奨

Siebel Web Server サポート済み推奨

Siebel Gateway Server

推奨

ロード・バランシングの配置

Web サーバーや多くの Siebel サーバー・コンポーネントでは、ロード・バランシ

ングを実行できます。Web サーバーのロードを分散させるには、サード・パーティ

のロード・バランサーが必要です。Siebel サーバーのロードは、Siebel のネイティ

ブ（ソフトウェア）またはサード・パーティのロード・バランサーで分散できま

す。ロード・バランサーはサーバーを監視し、停止した場合にはトラフィックを

適切にルーティングして、可用性を向上させます。サード・パーティのロード・

バランサーは、冗長構成で配置します。Siebel のロード・バランシングの構成方

法で特定の情報が必要な場合は、使用するロード・バランサーのドキュメントを

参照してください。

『Siebel Deployment Planning Guide』（英語）も参照してください。

Siebel クラスタの配置

Siebel クラスタを作成するには、Oracle Cluster Manager および共有 Siebel ソフト

ウェア・ホームが必要です。



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http://download.oracle.com/docs/cd/B40099_02/books/DeplmtPlan/DeplmtPlanTOC.html



Oracle Cluster Manager：

• サービスの仮想 IP 管理におけるフェイルオーバーをサポートす

る。Siebel サーバーまたはゲートウェイ・サーバーは、サービス

の物理的な場所とは別に、単一ネットワーク・アドレスとして仮

想 IP アドレスを使用する。

• サービス障害を検知するため、サービス監視を実施する。

• 障害時に Siebel サービスを再起動および再配置する。

共有 Siebel ソフトウェア・ホーム：

• フェイルオーバー用に全クラスタ・ノードで共有される（ただし、

アクセスできるのは指定された時間に 1 ノードのみ）。

• Siebel ソフトウェア、ネーム・サーバーのバックアップ・ファイ

ル、リモート・ドッキング・フォルダなどを含む。

• 単一ポイント障害を回避するため、HA 構成で配置する必要あり。

通常、クラスタ・ファイル・システムまたはクラスタ化された

NFS ソリューションを使用する。

Siebelコンポーネントを保護するため、Oracle ClusterwareをCluster Managerとして

使用する方法については、http://www.oracle.com/technology/products/database/ clusterware/pdf/siebel_crm_protected_by_clusterware.pdf（英語）を参照してください。

クラスタ化ソリューションにおける Oracle のサポート要件については、『Siebel Supported Requirements and Supported Platforms Guide』を参照してください。

Siebel ファイル・システムの配置

Siebel ファイル・システムは、Siebel アプリケーションの添付ファイルやその他ド

キュメントを格納し、すべての Siebel サーバーから並行アクセスできます。これ

は Siebel アプリケーションにとって重要なことなので、単一ポイント障害を避け

るために HA 構成で配置する必要があります。通常、クラスタ・ファイル・シス

テムまたはクラスタ化された NFS ソリューションを使用して実現します。



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http://www.oracle.com/technology/products/database/clusterware/pdf/siebel_crm_protected_by_clusterware.pdf



Siebel のセカンダリ・サイトの配置

サイト全体を障害から守り、計画メンテナンス作業時の停止時間を小限に抑え

るためにも、セカンダリ・サイトの構築を推奨します。以降、このドキュメント

ではこれをセカンダリ・サイトとして記述します。

セカンダリ・サイトの規模は、ビジネスの継続性を保証するためにも、適切に設

定する必要があります。フェイルオーバー時と同等のサービス・レベルを得るに

は、プライマリ・サイトをレプリケートします。多くのお客様が、システムの使

用率を向上させるため、セカンダリ・サイトを開発やテストの目的でも使用しま

す。必要に応じて、スタンバイ・データベースを非 Oracle RAC にしたり、Siebelサーバー数を少なくしたりすることで、スタンバイ・サイトの構成数を軽減する

ことは技術的に可能です。

次の項では、Oracle Data Guard のスタンバイ・データベースとスタンバイ Siebel Enterprise 環境の構築方法を解説します。このほか、セカンダリ・サイトの運用手

順や自動化の方法についても触れます。

一度配置したら、セカンダリ・サイトは実際の緊急時に稼動するように、定期的

にテストする必要があります。

Oracle Data Guard のスタンバイ・データベースの配置

Oracle Data Guard のスタンバイ・データベースを構築するには、以下の手順を実

行します。



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• Oracle Clusterware、Oracle ASM、Oracle Database をスタンバイ・サイトに

インストールおよび構成する。

• データベースをスタンバイ・サイトへバックアップ、転送、リストアす

る。

• スタンバイ運用を開始する。

詳細な手順は、『Oracle Data Guard 概要および管理』を参照してください。

スタンバイ Siebel Enterprise 環境の配置

スタンバイ・サイトを完成させるには、Siebel をインストールしてスタンバイ

Siebel Enterprise を構築する必要があります。スタンバイ Siebel Enterprise は、スタ

ンバイ・データベースへ接続するために構成します。スタンバイ・サイトへのス

イッチオーバーまたはフェイルオーバーが発生すると、スタンバイ・データベー

スはオープンとなり、スタンバイ Siebel Enterprise が開始します。

Siebel ファイル・システムには重要なデータ・ファイルが含まれており、災害時

にスタンバイ・サイトで利用できるようにしなければなりません。すぐに利用可

能にするためにも、ファイル・システムのスタンバイ・コピーの維持を推奨しま

す。コピーの作成および維持に、ファイル・コピー・ツールはいくつでも使用で

きます。たとえば"rsync"は、すぐに利用可能な、広域ネットワーク上でのコピー

の維持に適なユーティリティです。スイッチオーバー時またはフェイルオー

バー時には、同期の方向を切り替える必要があります。

サイトの障害時に、セカンダリ・サイトの復旧に役立つトレース・ファイルの

新コピーへアクセスできることは利点になります。これを実現するには、"rsync"を使用してログ・フォルダのオフサイト・コピーを作成および維持する方法があ

ります。

サイトのフェイルオーバー後、Siebel のエンド・ユーザーはスタンバイ・サイト

へ接続して Siebel アプリケーションへアクセスできなければなりません。スイッ

チオーバーのエンド・ユーザーへの透過的な実行は、ドメイン名サーバー（DNS）プッシュを実装することで実現できます。DNS プッシュにおいて、Siebel サービ

スに関連付けられた IP アドレスは DNS で変更され、ユーザーのブラウザへ伝播

されます。ユーザーは接続する際は新しいアドレスが参照され、別の場所へとルー

ティングされます。

運用手順

スイッチオーバーの手順

スイッチーバーは、次の手順に従っておこないます。

1. スタンバイが新で正しく運用されているかを確認する。

2. Siebel を停止する。

3. スタンバイ・データベースへ切り替える。

4. スタンバイでフラッシュバックを有効化する（オプション）。

5. スタンバイをオープンする。



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6. オリジナル・スタンバイをプライマリとして開始する。

7. スタンバイの Siebel ファイル・システムが新で、同期方向をリバース

していることを確認する。

8. Siebel を開始する。Siebel Remote のユーザーを再抽出する。

データベースのスイッチオーバー手順の詳細は、Oracle Data Guard のドキュメン

トを参照してください。プライマリへ切り替える場合も、同様の手順に従います。

フェイルオーバーの手順

フェイルオーバーは、次の手順に従っておこないます。

1. スタンバイ・データベースへフェイルオーバーする。

2. スタンバイでフラッシュバックを有効化する（オプション）。

3. スタンバイをオープンする。

4. Siebel を開始する。Siebel Remote のユーザーを再抽出する。

5. プライマリ・サイトが利用可能になったら、プライマリ・データベース

をフラッシュバックしてスタンバイ運用を開始し、Siebel ファイル・シス

テムの同期方向をリバースします。

データベースのフェイルオーバー手順の詳細は、Oracle Data Guard のドキュメン

トを参照してください。

フラッシュバック・データベースによるスタンバイのテスト手順

Oracle Flashback Database を使用し、スタンバイ運用後にすばやくスタンバイ・サ

イトを修復することで、プライマリ・サイトが実稼働中にスタンバイ・サイトの

実行可能性を検証できます。

この手順では、プライマリ・サイトが実稼働中で、スタンバイ・サイトがスタン

バイ・モードにあり、REDO を適用しているものとします。

• スタンバイ・データベースを起動してオープンする。

• テストを実施する。

• データベースをフラッシュバックしてスタンバイ運用を再開する。

フェイルオーバー手順の詳細は、Oracle Data Guard のドキュメントを参照してく

ださい。

パッチおよびメンテナンス手順

配置後は、セカンダリ・サイトはプライマリ・サイトと共に新に保つ必要があ

ります。プライマリ・サイトで Siebel ソフトウェアや構成が変更された場合、ス

タンバイ・サイトにも適用しなければなりません。データベースのデータ変更は、

Oracle Data Guard が自動で伝播します。Siebel ファイル・システムの変更は、上記

で説明した適切なコピー方法に従って、スタンバイ Siebel ファイル・システムが

伝播します。



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スタンバイ・サイトは、必要なときに常に利用可能であるよう注意を払う必要が

あります。セカンダリ・サイトの非同期状態、またはセカンダリ・サイトの別の

部分との間の非同期状態を回避するか、またはその時間を小限に抑えるように

してください。Siebel アプリケーションのアップグレード・シナリオでは、アッ

プグレードされたスタンバイ Siebel ファイル・システムが構築されるまで、たと

えば Oracle Data Guard とスタンバイ Siebel ファイル・システムの同期を停止する

場合もあります。

自動スイッチオーバーおよびフェイルオーバーの手順

この項では、Oracle Data Guard Broker を使用して、スイッチオーバーおよびフェ

イルオーバーの手順を含む Oracle Data Guard の管理を自動化する方法を詳しく説

明します。このほか、自動データベース障害検知をオプションで構成する方法や、

Oracle Fast-Start Failover を使用して Siebel データベースおよびアプリケーション

のフェイルオーバーを検知する方法も解説します。

Oracle Data Guard Broker は、Oracle Data Guard の構成の作成、維持、監視を自動化

および一元化する分散管理フレームワークです。Oracle Data Guard Broker は、以

下の作業を自動化および簡易化します。

• 構成内のすべてのデータベースにクライアント接続することで、全デー

タベース、REDO 転送サービス、およびログ適用サービスを含む全 Oracle Data Guard の構成を管理する。

• Oracle Data Guard Broker 構成の保護モードを管理する。

• 単一コマンドでスイッチオーバーまたはフェイルオーバーを起動し、構

成内の全データベースに対する複雑なロール変更を開始および制御する。

• プライマリ・データベースに障害が発生したときに、手動ではなく自動

でフェイルオーバーするように構成し、可用性を向上させる。これは、

ファスト・スタート・フェイルオーバー（FSFO）と呼ばれる（オプショ

ン）。

• 一元的な監視ツール、テスト・ツール、およびパフォーマンス・ツール

を使用することで、全構成状態の監視、分析情報の取得、ログ適用率や

REDO 生成率などの統計情報の報告を実行し、すばやく問題を検知する。

すべての管理操作は、使いやすい Oracle Data Guard Broker のインタフェースを通

じて、ローカルまたはリモートで実施できます。操作は、Oracle Data Guard Brokerのグラフィカル・ユーザー・インタフェース（GUI）である Oracle Enterprise Managerの Oracle Data Guard 管理ページや、DGMGRL という Oracle Data Guard のコマンド

ライン・インタフェースでおこないます。

この例では、フェイルオーバーの自動トリガーを含むスイッチオーバー/フェイル

オーバーの手順すべてを自動化しました。自動トリガーなど特定の個所は、実装

に必要なければ削除してください。

このプロセスは、以下のように実行されます。



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• ファスト・スタート・フェイルオーバー（FSFO）がフェイルオーバーの

必要性を判断し、スタンバイ・データベースに対して自動でフェイルオー

バーを開始するか、管理者がOracle Data Guard Brokerにスイッチオーバー

またはフェイルオーバーを指示する。

• データベースのスイッチオーバー /フェイルオーバーの完了後、

DB_ROLE_CHANGE データベース・イベントが起動する。

• イベントがトリガーを発動し、Siebel アプリケーションを構成および開始

するスクリプトを呼び出す。

設定手順の前提として、プライマリ・サイトは実稼動しており、スタンバイ・サ

イトはスタンバイ・モードにあり、REDO を適用しているものとします。FSFO を

実装する手順は、以下のとおりです。

Siebel スタートアップ・スクリプトの開発

Siebel スタートアップ手順を自動化するスクリプトを作成します。サンプルのス

クリプトは、付録 A にあります。環境や要件に応じて編集してください。

ssh（または同等のもの）が構成されており、リモートのシェル・スクリプトをパ

スワードのプロンプトなしで実行できるようにしてください。

オペレーティング・システムのユーザーがスクリプトの実行権を持っていること

を確認してください。

トリガーによるスクリプトの自動実行

データベースのロールがスタンバイからプライマリに変更したあとで、起動する

データベース・イベントの“DB_ROLE_CHANGE”トリガーを作成します。次に

例を示します。

CREATE OR REPLACE TRIGGER postover AFTER DB_ROLE_CHANGE ON DATABASE DECLARE v_db_unique_name varchar2(30); BEGIN select upper(VALUE) into v_db_unique_name from v$parameter where NAME='db_unique_name'; dbms_scheduler.create_job( job_name=>'postover', job_type=>'executable', job_action=> '/NAS/oracle/FSFO/' || v_db_unique_name||'.fsfo.sh', enabled=>TRUE ); END;

トリガーが<DB_UNIQUE_NAME>.fsfo.sh というラッパー・スクリプトを呼び出す

と、このスクリプトが fsfo.sh スクリプトを呼び出します。これは、dbms_schedulerから引数を直接スクリプトに渡すことができないためです。ラッパー・スクリプ

トは、実環境データベースおよびスタンバイ・データベースに対して作成する必

要があります。

ここでは、以下のように SEBLRAC.fsfo.sh というスクリプトを作成します。



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#!/bin/sh /NAS/oracle/FSFO/fsfo.sh SEBLRAC

そして、以下のように SEBLRAC_DR.fsfo というスクリプトを作成します。

#!/bin/sh /NAS/oracle/FSFO/fsfo.sh SEBLRAC_DR

ファスト・スタート・フェイルオーバーの構成

ファスト・スタート・フェイルオーバーの構成については、『ファスト・スター

ト・フェイルオーバーのベスト・プラクティス Oracle Database 10g Release 2』を

参照してください。



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http://otndnld.oracle.co.jp/deploy/availability/pdf/MAA_WP_10gR2_FastStartFailoverBestPractices.pdf



計画停止および計画外停止のソリューション

次の項では、Siebel 環境で発生する可能性のある停止や、アプリケーションの停

止時間を小限に抑える Oracle ソリューションについて概説します。いずれの場

合も、エンド・ユーザーに対する Siebel アプリケーションの停止時間に焦点を絞

り、各コンポーネントの停止時間については取り上げません。

計画外停止ソリューション

以下の表に、Siebel 環境におけるシステム障害や人的エラーにより発生しうる計

画外停止、復旧に使用できるテクノロジー、停止時間を小限に抑える方法など

を示します。

停止の種類 Oracle のソリューション

利点復旧時間

ロード・バランシ

ング残りのノードがセッションを

継承影響のあるユー

ザーは再接続

分散サービス残りのノードが処理を続行停止時間なし

Siebel ノードまたはコンポーネント

の障害クラスタリング

残りのノードへ自動フェイル

オーバー数秒～2 分以内

データベース・

ノードまたはインスタンスの

障害

Oracle RAC

障害ノードおよびインスタン

スの自動復旧、透過的なアプリ

ケーションおよびサービスの

フェイルオーバー

ユーザーは透過

的にフェイル

オーバー

アップデートの

再送信が必要な

場合もある

サイト障害 Oracle Data Guardファスト・スタート・フェイル

オーバー数秒～5 分

Oracle ASM ミラー化および自動分散停止時間なし

フラッシュ・リカ

バリ領域におけ

る Oracle RMAN

管理データベースの完全復旧

およびディスク・ベースのバッ

クアップ数分～数時間

ストレージ障害

Oracle Data Guardファスト・スタート・フェイル

オーバー数秒～5 分



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停止の種類 Oracle のソリューション

利点復旧時間

Oracle Flashback データベースおよび精密な巻

戻し機能数分

人的エラー

Log Miner ログ分析数分～数時間

フラッシュ・リカ

バリ領域におけ

る Oracle RMAN

オンラインでのブロック・メ

ディア復旧および管理ディス

ク・ベースのバックアップ数分～数時間

データの破損

Oracle Data Guard

適用前の REDO ブロックの自

動検証、破損していないスタン

バイ・データベースへのファス

ト・フェイルオーバー

数秒～5 分

サイト障害では、Siebel Remote による再抽出が必要

計画メンテナンス・ソリューション

次の表に、Siebel 環境で発生する可能性のある計画停止作業や、停止時間を小

限に抑えるテクノロジー・ソリューションについてまとめました。

メンテナンス作業ソリューション Siebel の停止

中間層オペレーティング・システ

ムまたはハードウェアのアップグ

レード

Siebel のロード・バランシング、

分散サービス、およびクラスタリ

ング停止時間なし

Siebel アプリケーションのパッチ Siebel によるパッチ・アプリケー

ションの実施停止時間なし

Siebel アプリケーションの構成変更 Siebel アプリケーションの再起動数分

Siebel のアップグレード Siebel UpgradeおよびUpgrade Tuner 数時間～数日

（DB のサイズに

よる）

データベース層オペレーティン

グ・システムまたはハードウェア

のアップグレード Oracle RAC 停止時間なし



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Oracle Database の個別パッチ Oracle RAC による適用の実施停止時間なし

Oracle Database 11g によるオンラ

イン・パッチオンライン・パッチ停止時間なし

Oracle Clusterware のアップグレー

ドおよびパッチ適用/アップグレードの実施停止時間なし

データベース・ストレージの移行 Oracle ASM 停止時間なし

10g：Oracle Data Guard 数秒～数分 Oracle ASM のアップグレード

11g：ローリング・アップグレード停止時間なし

Oracle ASM への移行、または単一

インスタンス・データベースの

Oracle RAC への移行 Oracle Data Guard 数秒～数分

パッチ・セットおよびデータベー

スのアップグレード Oracle Data Guard のロジカル・ス

タンバイ数秒～数分



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参考資料

MAA ホームページ

http://www.oracle.com/technology/deploy/availability/htdocs/maa.htm（US OTN、英語） http://www.oracle.com/technology/global/jp/products/availability/htdocs/maa.html

（OTN-Japan、日本語）

MAA デモ・ページ

http://www.oracle.com/technology/deploy/availability/demonstrations.html（英語）

Oracle データベースの高可用性製品および機能の概要

Oracle Database 高可用性概要

Oracle Clusterware の管理および配置ガイド

Oracle Clusterware 管理およびデプロイメント・ガイド

Oracle Data Guard の概念および管理の詳細ガイド

Oracle Data Guard 概要および管理

Oracle Database のフラッシュバック・テクノロジーのサマリーなどの Oracle Database のコンセプト・ガイド

Oracle Flashback Technology（『Oracle Database 概要』内）

HA 配置を含む Siebel 配置のガイド

Siebel Deployment Planning Guide（英語）

Oracle Clusterware を使用して Siebel 中間層クラスタを作成するためのガイド

http://www.oracle.com/technology/products/database/clusterware/pdf/siebel_crm_protected_by_clusterware.pdf（英語）

ファスト・スタート・フェイルオーバーのベスト・プラクティス Oracle Database 10g Release 2

Oracle Database 10g Release 2 Best Practices: Data Guard Fast-Start Failover

以下の MetaLink Note の参照には MetaLink アカウントが必要です。

（https://metalink.oracle.com/）

Metalink Note 460982.1 - How To Configure Server Side Transparent Application Failover

Metalink Note 453293.1 - 10g :Configuration of TAF(Transparent Application Failover) and Load Balancing

Metalink Note 249213.1 - Performance problems with Failover when TCP Network goes down (no IP address)



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http://www.oracle.com/technology/deploy/availability/demonstrations.html












付録 A - サンプル構成およびスタートアップ・スクリプト

このスクリプトは、例で fsfo.sh と呼ばれていたスクリプトです。プライマリ・デー

タベース操作の変更で起動するpostoverトリガーによって実行されます。どのデー

タベース・ノードが初にオープンとなっても問題ないように、どのノードから

も実行できるよう設計されています。 #!/bin/sh # Enable/Disable the script, # set value to 1 to perform the steps in the script ########################################################### ENABLED=1 # Arg1 DB_UNIQUE_NAME determines the site # that needs to be activated. ########################################################### DB_UNIQUE_NAME=$1 # Constants, modify according to your environments ########################################################### DB_NAME=SEBLRAC SITE1=SEBLRAC SITE2=SEBLRAC_DR DB_NODES_SITE1="ha1dbh01 ha1dbh02" DB_NODES_SITE2="ha2dbh01 ha2dbh02" SS_NODES_SITE1="ha1imh01 ha1imh02" WS_NODES_SITE1="ha1mth03 ha1mth04" SS_NODES_SITE2="ha2imh01" WS_NODES_SITE2="ha2imh01" OH=/u01/dbhome/siebelrac DBOSUSER=oracle APPSOSUSER=siebel # Logfile ########################################################### LOGF=/NAS/oracle/fsfo/SEBLfsfo.log DETAILLOGF=/NAS/oracle/fsfo/SEBLdetailfsfo.log exec >>$LOGF 2>>$DETAILLOGF # Start executing ########################################################### echo "" echo "----------------------------------------------------" echo "script started at `date`" echo "----------------------------------------------------" echo "" # Initialize the variables for the correct Site ########################################################### if [ ${DB_UNIQUE_NAME}x = ${SITE1}x ]; then DB_NODES=$DB_NODES_SITE1 SS_NODES=$SS_NODES_SITE1 WS_NODES=$WS_NODES_SITE1 elif [ ${DB_UNIQUE_NAME}x = ${SITE2}x ]; then DB_NODES=$DB_NODES_SITE2 SS_NODES=$SS_NODES_SITE2 WS_NODES=$WS_NODES_SITE2 else echo "`date` -- Error !" echo "(Err) Missing/Invalid argumentDB_UNIQUE_NAME:¥"$DB_UNIQUE_

NAME¥"" exit 1 fi echo "Site:$DB_UNIQUE_NAME on `hostname` as `id`" echo "----------------------------------------------------"



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echo "`date` -- Start Gateway Server" echo "----------------------------------------------------" if [ ${DB_UNIQUE_NAME}x = ${SITE1}x ]; then ssh siebel@ha1imh01 /NAS/oracle/fsfo/startGW >>$DETAILLOGF & elif [ ${DB_UNIQUE_NAME}x = ${SITE2}x ]; then ssh siebel@ha2imh01 /NAS/oracle/fsfo/startGW >>$DETAILLOGF & fi echo "`date` -- Start Siebel Server on All Nodes" echo "----------------------------------------------------" for node in $SS_NODES; do ssh ${APPSOSUSER}@$node /NAS/oracle/fsfo/startSS >>$DETAILLOGF & done wait echo "" echo "`date` -- Start Web Server on All Nodes" echo "----------------------------------------------------" for node in $WS_NODES; do ssh ${APPSOSUSER}@$node /NAS/oracle/fsfo/startWS >>$DETAILLOGF & done wait echo "" echo "----------------------------------------------------" echo "script completed at `date`" echo "----------------------------------------------------" echo ""



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Siebel Maximum Availability Architecture 2008 年 4月著者：Richard Exley

Oracle USA, Inc. World Headquarters 500 Oracle Parkway Redwood Shores, CA 94065 U.S.A. 海外からのお問い合わせ窓口：電話：+1.650.506.7000 ファクシミリ：+1.650.506.7200

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せん。 Oracle、JD Edwards、PeopleSoft、およびSiebelは、米国Oracle Corporationおよびその子

会社、関連会社の登録商標です。その他の名称はそれぞれの会社の商標です。

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Siebel Maximum Availability Architecture Availability Architecture Siebel Maximum Availability Architecture 概要 Oracle Maximum Availability Architecture（MAA）は、オラクルの実証済みの高可用