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「本年もどうぞよろしくお願いいたします」 校長 滝川 敦善 学校が始まり、教室は久しぶりに顔を合わせる友達との会話が弾みとても賑やかです。始業 式では、代表の児童生徒3名が、3学期の目標を堂々と発表する姿に頼もしさを感じました。 私からは、短い3学期、1日1日を大切にして1年間のまとめをしっかり行うことを話しまし た。 さて、本校は例年11月下旬から来年度の教育活動の準備を進めています。「少人数の良さを 生かすためには、どうしたらよいか。」「行事の時期は、動かした方が良いのではないか。」など、 本校の 1 つ 1 つの教育活動を見直していくのです。これは、学習内容や教科の時間、目標など の基準は国で決められているものの、そのための時間割りや指導方法などは、子ども達や地域 の実態に応じて工夫することができるからです。また、本校のように転出入の多い学校では、 毎年児童生徒が替わり、教員も替わることで、学校の様子なども変わります。最近では、低学 年の割合が大きくなってきたことも変化の一つです。さらに今年は50周年事業と教育活動を 連動させることも必要となります。50周年という貴重な機会を最大限生かした教育活動を積 極的に取り入れていきたいと考えています。 ですから、「例年同様」「現状維持」ではなく、常に実態に合った教育活動を進めるために、 見直しや工夫していくことが求められます。 本校では、より良い学校にするために学校運営委員会や PTA 役員の方にご意見をいただくと ともに、保護者のみなさまからも、保護者アンケートなどを通してたくさんのご意見やご要望 をいただいております。学校を支えていただいている方々のご意見を参考に「より教育効果を 高めるために」という視点で改善を図っています。 今年も子ども達の健やかな成長を第一に教育活動を進めてまいりますので、ご理解とご支援 をお願いいたします。 たくましく ゆたかに 大地を吹く 風になれ simba 獅子波 The Nairobi Japanese School P.O. Box 948 – Karen 00502 Nairobi Kenya Tel : 0202 – 513 – 321 E-mail : [email protected] 新しいホームページ: http://www.2018njs.com 2018 年度 1月号(No.9)

simba 獅子波【キジャナ 小4~小6】 松尾 奏汰(小4) 英検4級に受かり、次は3級に挑戦する。毎日英語を読む。 藤橋 陸玖(小5) 正確に速いボールを投げられるよ

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「本年もどうぞよろしくお願いいたします」

校長 滝川 敦善

学校が始まり、教室は久しぶりに顔を合わせる友達との会話が弾みとても賑やかです。始業

式では、代表の児童生徒3名が、3学期の目標を堂々と発表する姿に頼もしさを感じました。

私からは、短い3学期、1日1日を大切にして1年間のまとめをしっかり行うことを話しまし

た。

さて、本校は例年 11月下旬から来年度の教育活動の準備を進めています。「少人数の良さを

生かすためには、どうしたらよいか。」「行事の時期は、動かした方が良いのではないか。」など、

本校の 1つ 1つの教育活動を見直していくのです。これは、学習内容や教科の時間、目標など

の基準は国で決められているものの、そのための時間割りや指導方法などは、子ども達や地域

の実態に応じて工夫することができるからです。また、本校のように転出入の多い学校では、

毎年児童生徒が替わり、教員も替わることで、学校の様子なども変わります。最近では、低学

年の割合が大きくなってきたことも変化の一つです。さらに今年は50周年事業と教育活動を

連動させることも必要となります。50周年という貴重な機会を最大限生かした教育活動を積

極的に取り入れていきたいと考えています。

ですから、「例年同様」「現状維持」ではなく、常に実態に合った教育活動を進めるために、

見直しや工夫していくことが求められます。

本校では、より良い学校にするために学校運営委員会や PTA役員の方にご意見をいただくと

ともに、保護者のみなさまからも、保護者アンケートなどを通してたくさんのご意見やご要望

をいただいております。学校を支えていただいている方々のご意見を参考に「より教育効果を

高めるために」という視点で改善を図っています。

今年も子ども達の健やかな成長を第一に教育活動を進めてまいりますので、ご理解とご支援

をお願いいたします。

たくましく ゆたかに 大地を吹く 風になれ

simba獅子波

The Nairobi Japanese School

P.O. Box 948 – Karen 00502 Nairobi Kenya

Tel : 0202 – 513 – 321

E-mail : [email protected]

新しいホームページ: http://www.2018njs.com

2018 年度

1月号(No.9)

【ワトト 小1~小3】

久下 雄也 (小1)

けがをしないで学校にかよう。 山根 豹冴 (小1)

はやねはやおきをする。

米田 美環 (小1)

しっかりべんきょうをする。 藤田 汐音 (小1)

わすれものをしない。 佐藤 泰平 (小2)

大介くんより足がはやくなりたい。 古閑 大介 (小3)

平泳ぎで25メートル泳ぎきる。

古山 咲耶 (小3)

クロールで50m泳ぎ切れるようにする。 藤橋 美柚 (小3)

今年こそクロールで50メートル泳ぐぞ!

山根 佳凜 (小3)

漢検、合かくめざしてがんばります。

新年を迎えて、子どもたちも今年頑張りたいことをそれぞれ考えました。

一人一人の新年の抱負をご紹介します。

【キジャナ 小4~小6】

松尾 奏汰(小4)

英検4級に受かり、次は3級に挑戦する。毎日英語を読む。

藤橋 陸玖(小5)

正確に速いボールを投げられるよ

うになりたい。

山田 佳穏 (小5)

漢字を一回で正確に覚えられる

ようにがんばる。

佐藤 凜衣 (小6)

一つ一つを丁寧に

佐藤 花音(小6)

積極的に取り組む

【中学部 中1~中3】

蔦田 俊(中1)

僕はまず、中学 1 年生の締めくくりである 3 学期を、気を緩めずに学校生活を送りたいで

す。そして 4 月からは中学 2 年生に進級します。現在の予定では来年中学3年生はいないの

で、僕たち新中学2年生が最高学年になります。なので、生徒会でも様々な行事でも

小学生をリードし、学校全体をリードしていきたいです。

佐藤 真花(中1)

私の今年の抱負は主に2つあります。

1 つ目は計画的に行動することです。目指す高校が一応決まったので合格できるように計画

的に勉強ができたらいいと思うからです。また定期考査の時の提出物などを余裕をもって取り

組めたらいいな、と思います。

2つ目は下級生のお手本となる行動をとることです。来年度はこのままだと私たちが最高学

年になります。そのため、これからは今まで以上に下級生のお手本となれるような行動が取れ

たらいいな、と思います。

2月4日(月)には本校 3学期のフリー参観が開かれます。当日は日頃の授業の様子を見ていた

だけるのは勿論、「キャンプ学習報告会」(5校時 12:50~)も行います。また6・7校時(13:45

~)には全校 ENGLISH SPEECH DAY を開きます。今年度初めて開催するこの会では、全校生徒が一

人ずつ、英語で表現したいことを考えて、「Show and Tell」の形式でスピーチ発表

をします。毎日一生懸命練習していますので、また日頃の英語学習の成果を見に来

ていただければ嬉しいです。フリー参観につきましても、時間割などの詳細は、後

日日本人会メールでお知らせいたします。

シェノーマチアス(中3)

僕は2018年の11月に目標としていた高校に合

格することができました。そんな自分が考えるこれか

らの目標が2つあります。

まず 1つ目は、自分が遅れをとっている科目に力を

入れて、高校で困らないようにしたいと思います。

2 つ目に、この 3 学期は自分が 14 年間過ごしてき

たアフリカでの最後の学期となります。なので僕はこ

の学期に思い出をたくさん作って忘れられない学期

にしたいと思います。そのため毎日を大切に使ってい

きたいと思います。

4 月から僕は日本の高校に通学します。ずっとアフ

リカで過ごしてきたのでどんな生活になるのか想像

もつきません。不安もありますが期待も多いです。今

年の目標はここナイロビでしっかりと準備をして、高

校で周囲の生徒についていけるようにすることです。

「ようこそ先輩~開校 50周年に向けて~」

1月24日(木)7校時(14:30~15:30)に、本校卒業生で現在

プロのトランペッターとして活躍されている田尻大喜さんが来校してくだ

さることになりました。当日は本校体育館にて、数名のメンバーによる演奏会とお話をしてい

ただく予定です。

「ようこそ先輩」という位置づけ+「開校 50周年事業第一弾」でもあります。日本人会員の

皆さまも、ぜひプロの音色を楽しみにお越しください。詳細はまた日本人会メールでお知らせ

いたします。

3学期「フリー参観日」のお知らせ

(小学5・6年生)

「日本人学校で衣食住」

小学部 家庭科担当 前田 英美

『家庭科』では、子どもたちが学習したことが、家庭や

自分たちの生活に活かしていけることを目標としています。そのためにも、座学だけでなく、

実践も多く取り入れています。

日本の学校では、40人近くの児童と一斉に学習しなければならないので、進度がある程度

揃うよう計画をしていました。ですが、ここ日本人学校は、子どもたちの人数が少ない事、子

どもたちに意欲がある事で、一人ひとりに応じた課題に取り組むことができています。

授業は、5・6年生合

同で行っています。調理

実習を行う時には、子ど

もたちで2つのグルー

プに分かれて、6年生の

家庭科経験者を混ぜたグループにしてみたり、男女比を考えたグループにしてみたりと、調理

実習のメニューによってグループを考えています。

裁縫実習では、今年度「エプロン」を制作しました。ここケニアには、キテンゲ・カンガ・

キコイなど様々な布があります。せっかくの環境を活かさないのはもったいないので、家から、

それぞれの布を用意してもらいました。日本では、数種類の布から好きな柄を選び、キットと

なっている物を使用することが多いのですが、ケニアには、教科書の作り方しかありません。

ですが、これがかえって、子どもたちの制作の幅を広げることとなりました。自分の体にあっ

たサイズ、腰ひもの工夫、実用性のあるポケットの取り付け等々。今年度の学習発表会で展示

した為、その期間は使うことが出来ませんでしたが、オリジナリティー溢れる作品が出来上が

ったことで、早く実習で使いたい!!となっていました。

2学期後半には、炊飯と

味噌汁の実習をしました。

炊飯は、米をとぐという活

動から慎重でした。お家で

も話を聞いたり、実際に教

えてもらったりしているのでしょう。おにぎり一つ

作ることも盛り上がっていました。味噌汁は、出汁

を煮干しと鰹節からとりました。こんな風にして出

汁ができていることを知らない子も多く、味噌汁だけでなく、その出汁か

ら応用した調理を出来ることを知り、実際に出汁巻き卵を作りました。

生活に活かされる学習を続けていきたいと思っています。

(中学部)

本校プログラミング教育の実践 中学部 技術家庭科担当 須賀 亮太

中学部技術科では「自動化技術について」学

ぶ単元があります。今年の中学部の技術科で

は「プログラミング学習」を CEMASTEA の長沼

さんと協働して進めました。学習のはじめに生徒たちは、プログラミングの言葉を聞いたとは

あるが、プログラミングの意味やプログラミングを何のために学ぶ必要性があるについて知り

ませんでした。

中学部の技術科には、プログラミングの学習は盛り込まれていますが、2020年からは小学校

で、2021年からは中学校でプログラミングの学習が必修化となります。これからの時代はさら

に機械化・自動化が進み、2050年ぐらいには、今ある職業のうち約半分が機械化・自動化になり

職業がなくなると言われています。そこで、この「プログラミング教育」には、機械化・自動化

の構造であるプログラミングの仕組みを学び、プログラミング思考を育てる目的があります。

今回のプログラミング学習では「Ozobot」というロボット教材でプログラミングの基礎につ

いて学びました。「Ozobot」は手のひらに乗るほどの小さなロボットで、色に反応して自動的に

進むロボットです。「Ozobot」に「お掃除機ロボットのプログラミング」や「信号機のプログラ

ミング」を伝え、実際にプログラムした通りに動くか確かめながら、「お掃除機ロボットのプロ

グラミング」や「信号機のプログラミング」を作製することができました。

また、「Scratch」というプログラミング教材を用いて「ピンポンゲーム」などの自分のオリ

ジナルのゲームを作りました。

クリーニングロボット

プログラミングフローチャート

「裏方さんに感謝」

小学 6年担任 古閑 啓之

スポーツチームは多くのスタッフやスカウトなどの方々に支えられています。映画は銀幕に

は映らない様々な役割の方々がいて製作されていることがエンドロールで感じられます。大な

り小なり、チームが何か活動や仕事をするとき、裏方さんが果たす役割は非常に大きいもので

す。

日本人学校もまたその一つ。裏方さんが日本人学校を支えてくださっています。例えば、校

長先生がしばらく学校を留守にしても大丈夫だと思いますが(!?)、この人がいないと非常に困

るという人がいます。事務の久保田さんです。

日本人学校の事務の仕事は、日本の公立学校のそれと比べると、多岐に渡っています。約3

年前に赴任してきたときは本当に驚きました。

昨年・今年と上学年部はアナジャリスクールと継続的な交流を J タイムに位置付けて行って

きました。学習発表会にも、一緒に臨んできました。これらは初めての試みでしたが、今では

ある程度軌道に乗ったように思います。これは久保田さんの力が大きいのです。昨年はアナジ

ャリスクールとの折衝から、歌『Believe』の翻訳まで久保田さんの力を借りなければできなか

ったことが山ほどあります。今年はそれを上学年部副担任の Christine 教諭が引き継いでくれ

ましたが、久保田さんがサポートや助言をしてくださいました。

6年生は昨年・今年と修学旅行でムランガにある久保田さんの叔父さんにあたる Gakuhe 氏

のお宅にホームステイさせていただきました。ケニア・ナイロビに暮らしていても外国人であ

る私たちがなかなか体験することのできない、田舎のケニアの暮らしを体験することができま

した。この貴重な機会を提供していただけたのも、久保田さんのおかげです。日本で事務の方

の叔父さんの家にホームステイするってちょっとあり得ない話です。(笑)

ここに挙げたことはほんの一端です。日本の事務の方のような紙や文房具の準備、学校の会

計の管理などはもちろんのこと、教職員やその家族

の生活の基盤づくり・サポート、ケニア人スタッフ

の業務管理、外部の団体との折衝など日本の事務の

方の仕事にはないような仕事まで幅広くこなして

いるので驚きです。

最近は子どもたちとワーカーさんとの距離が近くなり、子

どもたちが裏方さんの役割を理解して、感謝の気持ちをこれ

まで以上にもてるようになってきました。これは、児童生徒

会の子どもたちのがんばりや工夫が理由に挙げられます。今ま

での「ワーカーさんに感謝する会」を最近はアップデートして、

全校児童生徒がワーカーさんと親しくなり感謝の気持ちをもてるように児童生徒会で考えて、

毎学期様々な工夫を凝らして「ワーカーさんと仲良くなる会」として実施してきたのです。こ

れからも続けていきたい取り組みです。

日本人学校では学期の終わりに全教職員・スタッフが一堂に会して、「ウガリパーティー」と

いう食事会を開きます。これは特に裏方さんの労を労って感謝の気持ちを伝え、次学期に向け

てまた一致団結していこうと全員で士気を高める会です。私たち教員はこうした裏方さんの働

きなしでは、十分に力を発揮できないからです。

チーム日本人学校は素晴らしい裏方さんに支えられています。この場を借りて、改めて感謝

の気持ちを伝えさせてください。「いつもありがとうございます。」「Asante Sana!!」

■2月の予定

2日(土)漢字検定・日本語講座・バドミントン

4日(月)フリー参観日 (キャンプ学習報告会・English Speech Day)

6日(水)水泳教室 4 回目(Methodist Guest House)

9日(土)PTA 役員会・バドミントン

11日(月)ジャリブ講座⑫

13日(水)水泳校内記録会(Methodist Guest House)

16日(土)学校運営委員会・PTA 臨時総会(11 時から)

18日(月)中学部学年末考査(1日目)

19日(火)中学部学年末考査(2日目)・5 校時 第3回 PTA 給食体験

20日(水)7 校時 児童生徒集会

22日(金)全校遠足(カルラフォレスト)

23日(土)幼児クラブ・バドミントン

25日(月)6 校時 フリー参観 7 校時 保護者懇談会

26日(火)第3回英検 2 次試験