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2015/4/15 IAR Systems K.K. STM32デバッグのための ICE・コネクタガイド

STM32デバッグのための ICE・コネクタガイドœ¬ドキュメントについて 2 的 STM32(Cortex-M)マイコンには、 性能なデバッグモジュール(CoreSight)

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2015/4/15IAR Systems K.K.

STM32デバッグのためのICE・コネクタガイド

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本ドキュメントについて

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⽬的 STM32(Cortex-M)マイコンには、⾼性能なデバッグモジュール(CoreSight)

が搭載されています。従来のprintfデバッグとは⽐較にならないほど、効率の⾼いデバッグを実現するためのJTAG ICE(In Circuit Emulator)と、基板設計の際に重要なコネクタの情報を紹介します。

内容 Cortex-Mのデバッグピン概要 ICEによる機能差分 STM32⽤の⼀般的なコネクタ形状およびピン配置 I-jetとSTM32F4DISCOVERYの接続例 デバッグコネクタ設計時のコツ

※本ドキュメントは、2015年4⽉現在のIARシステムズWebサイト、およびIAR Embedded Workbench(以下、EWARM) バージョン7.40.2を基に作成しています。

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13 languages

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2010 2011 2012 2013License # Operating Margin

Licenses# (000’s)

Operating Margin %

2010 - 2013

Stability and growth

IAR SYSTEMS— A LEADING GLOBAL VENDOR

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Cortex-Mのデバッグピン概要

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Cortex-MのCoreSightテクノロジ

名称 接続 ICE 基本機能 特徴

JTAGI-jetI-jet TraceST-LINK

○ ・ディジーチェーン可能・(低速)printfデバッグ

SWDI-jetI-jet TraceST-LINK

○ ・必要PIN数:最⼩(2本)・(低速)printfデバッグ・SWVトレースが可能Cortex-MではSWDが主流

TMSTCKTDOTDI

nRESET

SWDIOSWDCLKSWO-nRESET

TMSTCKTDOTDI

nRESET

SWDIOSWDCLKSWO-nRESET

デバッグ制御

名称 接続 ICE ⽅式 特徴

SWV

I-jetI-jet TraceST-LINK

サンプリング ・パソコンにリアルタイム転送・(⾼速)prinfデバッグ・ピン数:1・データ⽋落可能性→⼤・様々なデータ出⼒

ETM

I-jet Trace 分岐トレース(実⾏)

・ICEのメモリに保存→ブレーク時にパソコンに転送・対応しているかはCPU依存・データ⽋落可能性→⼩

※データ線の本数に依存する

ETBMTB

デバッグ制御の信号を利⽤

I-jetI-jet TraceST-LINK

オンチップメモリに保存

M3/M4, M7はETBで専⽤メモリ、M0系はMTBで汎⽤メモリを使⽤

TMSTCKTDOTDI

nRESET

SWDIOSWDCLKSWO-nRESET

CLKD0D1D2D3

トレース機能

1,2,4本から選択

M0,M3/4,M7

M0,M3/4,M7

M3/4,M7

M3/4,M7

M0,M3/4,M7

(注意点)実装により機能が外されることがあります。

Cortex-Mのデバッグピンは、デバッグ制御⽤とトレース⽤がある

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IARシステムズJTAGエミュレータ(ICE)紹介

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IJTAGエミュレータ(ICE)-EWARMと組み合わせて強⼒なデバッグ機能と効率の良い開発を可能に

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I-jet Traceは⼤容量トレースメモリを搭載し、USB 3.0 SuperSpeedの⾼速通信を実現

I-jetは⾮常に⾼速なデバッグ環境を提供

ARM⽤

I-scopeI-scopeを追加することでI-jetで電流・電圧測定機能が可能に

ARM⽤I-jet for ARM

ARM⽤JTAGjet

Cortex-M⽤

I-jet Trace

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ICEによる機能・性能差分

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ST-LINK、I-jet、I-jet Traceの機能差分

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マイコン+開発環境+ICEでできる機能は異なる

ST-LINK/V2 I-jet I-jet Trace

接続⽅式 JTAG / SWD JTAG / SWD JTAG / SWDコードブレークポイント Yes Yes Yesデータブレークポイント Yes Yes Yesライブウォッチ Yes Yes Yesサイクルカウンタ Yes Yes YesSWOトレース[割り込みログ、データログ]

Yes Yes Yes

SWOトレース[イベントログ]

Yes Yes

Powerデバッグ Yes YesETMトレース Yes

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ST-LINK、I-jet、I-jet Traceの仕様差分

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PCとの通信性能など、ICEごとに差がある

ST-LINK/V2 I-jet I-jet Trace

USB速度 480 Mbps 480 Mbps 4.8 Gbps(USB3)480 Mbps(USB2.0)

USB接続 Mini B Micro B USB 3 Micro B

ターゲット接続 ARM-20 MIPI-20/MIPI-10/ARM-20

MIPI-20/MIPI-10/ARM-20

*ETMはMIPI-20のみデバッグ接続 JTAG/SWD JTAG/SWD JTAG/SWD

デバッグ接続最⼤クロック ? 32 MHz 100 MHz

SWO最⼤速度 ? 60 Mbps 400 MbpsETM最⼤クロック - 150MHz最⼤供給電流 ? 420mA 420mA(USB3 / DC)

220mA(USB2.0)JTAG電圧 1.65V to 3.6V

5Vトレラント1.8 V to 5V 1.65 V to 3.3V

5Vトレラント

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STM32⽤の⼀般的なコネクタ形状およびピン配置

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I-jet付属ケーブル/コネクタ

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ハーフピッチ(1.27mm) 20 pin / 10 pin

JTAG/SWD - MIPI-20

JTAG/SWD - MIPI-10

*7ピンの後挿⼊防⽌キーはピンセットで外すことができる

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I-jet付属ケーブル/コネクタ

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ハーフピッチ(1.27mm) 20 pin / 10 pin

• Vtref(電源監視)は必須。

• GNDは全てのpinを接続することを推奨。• GNDが少ないために不安定となるケースが多々ある。

必須 オプション

JTAG接続 SWD接続

ETM(I-jet Trace)⽤

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各ピンの⼊出⼒・⽤途

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MIPI-20の例

*ピンピッチ、ピン太さ、ピン⾼さが互換であれば、使⽤可能

No. Pin名 ICEから⾒た⼊出⼒ ⽤途1 Vtref ⼊⼒ MCU電圧検知2 SWDIO ⼊出⼒ SWD通信データ⼊出⼒

TMS 出⼒ JTAG通信モード設定4 SWCLK 出⼒ SWD通信クロック

TCK 出⼒ JTAG通信クロック6 SWO 出⼒ SWOトレースデータ

TDO 出⼒ JTAG通信データ出⼒8 TDI ⼊⼒ JTAG通信データ⼊⼒

10 nRESET ⼊出⼒ リセットアサート・リセット検知11 TgtPwr 出⼒ 5V供給12 TRACECLK ⼊⼒ ETMトレースクロック⼊⼒13 TgtPwr 5V供給 5V供給14 TRACEDATA[0] ⼊⼒ ETMトレースデータ⼊⼒16 TRACEDATA[1] ⼊⼒ ETMトレースデータ⼊⼒18 TRACEDATA[2] ⼊⼒ ETMトレースデータ⼊⼒20 TRACEDATA[3] ⼊⼒ ETMトレースデータ⼊⼒

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I-jet付属アダプタ

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フルピッチ(2.54mm) 20pin変換アダプタ

MIPI-20 - ARM-20 JTAG アダプタ回路図

*ハーフピッチケーブルとは、ピッチ変換だけではなく、配置が換わっているので注意

*ETMトレースは⾮対応TRACEピンはGND

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基板側コネクタ例

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IARシステムズ評価キットなどの実績例

コネクタ種類 コネクタ例ハーフピッチ20pin*MIPI-20

SAMTEC:FTSH-110-01-L-DV-K

ハーフピッチ10pin*MIPI-10

SAMTEC:FTSH-105-01-L-DV-K

フルピッチ20pin*ARM-20

Harting:09185206803Molex:90635-1202Tyco Electronics:2-215882-0

*ピンピッチ、ピン太さ、ピン⾼さが互換であれば、使⽤可能

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I-jetとSTM32F4DISCOVERYの接続例

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I-jetとSTM32F4DISCOVERYの接続例

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ARM-20コネクタで接続

PB3:SWO

PA14:SWCLK

PA13:SWDIO

NRST 5VGND

3V5V supply NC

NC GND

nSRESET GND

TDO/SWO GND

RTCK GND

TCK / SWCLK GND

TMS / SWDIO GND

TDI GND

nTRST GND

VTREF NC

http://www.st.com/web/jp/catalog/tools/FM116/SC959/SS1532/PF252419 2015年4月1日 ST社Webサイトより抜粋

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デバッグコネクタ設計時のコツ

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デバッグコネクタ設計時のコツ

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MIPI-20またはMIPI-10のSWD接続が主流※少ピン、省スペース、SWO、ETM可能

デバッグ通信は⾼速のため、なるべくMCUの近くに配置する。

プルアップ/ダウンの定数などは、マイコンとICEの組み合わせにより異なる。→評価キットなどの実績ある回路を参考にする。

ICEからの5V給電を利⽤することで、評価環境がすっきりする。※スタンドアローン起動時の給電⽅式とは、ジャンパで切り替えられるようにしておく。

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本資料について

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本資料取り扱い上の注意

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本資料は2015年4⽉1⽇時点の情報を基に作成されており、将来変更の可能性のあるものです。あわせてご紹介する設定や機能に関連して、動作保証をお約束するものではございませんので、ご了承ください

本資料で提供している情報は、ご利⽤されている⽅のご判断・責任においてご使⽤ください。提供した情報に関連して、ご利⽤される⽅が不利益等を被る事態が⽣じたとしても、弊社及び執筆者は⼀切の責任を負いかねますので、ご了承ください。

本資料の内容に関する弊社または各社へのお問合せはご遠慮ください。

本資料及びデータの再配布・無断転⽤・転載等はご遠慮ください。

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商標について

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• IAR Systems, IAR Embedded Workbench, C-SPY, C-RUN, C-STAT, visualSTATE, Focus on Your Code, IAR KickStart Kit, I-jet, I-scope, IAR, および IAR Systems のロゴタイプはIAR Systems ABが所有する商標または登録商標です。

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