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SU-8020電界放出型走査電子顕微鏡 使用方法 精密分析室 2014/11/20

SU-8020電界放出型走査電子顕微鏡 使用方法 · 2.PC-SEMとWindowsを終了する OFF. 目次に戻る 18 フラッシングとメニューボタンの変更 フラッシングをするときは

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SU-8020電界放出型走査電子顕微鏡

使用方法

精密分析室

2014/11/20

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目次

2

終了

3 準備・始動 4 試料の準備 挿入

7 二次電子像の観察

6 電子線の発生

11 反射電子像の観察 10 STEM像の観察

11 画像の調整 12 非点収差補正 13 画像の保存

14 試料交換の方法 15 観察の終了

18 MENU階層1

16 装置の停止

17 フラッシングとメニューボタン変更

21 停電時および装置完全停止

22 停電復帰後および装置立ち上げ時

19 MENU階層2

23 試料室に空気を導入時の操作

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準備・始動

3 目次に戻る

1. DISPLAY SWをONにして 装置を立ち上げる

2. SU-8000をクリック

3. パスワードは無く リターンを押す

4. HV表示部をクリックしてHV設定 メニューを表示させる

5. フラッシングをするよう表示されたら、フラッシング 強度が2であることを確認して実行する

PC-SEMが起動

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試料の準備 挿入

4

1 試料を準備し必要に応じて金をコーティングする など導電化処理をする

2 試料を試料台に固定し、治具と同じ高さになるよう 調整して、ローレットがきってあるネジで固定する

目次に戻る

3 オペレーションパネル/ステージで試料サイズを 2inchesで試料の横幅を設定する 試料高さはStandardを選択

4 加速電圧がOFFであることを確認する 原点の左側の緑ランプを確認して、ステージ位置を確認する Zは8mmも確認

Standard

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5 目次に戻る

5 AIRを押し試料交換室が大気になるとブザー が鳴る

6 試料交換室を手前に引き、試料交換室 を押さえながら交換棒を押し出す UNLOCK にした交換棒の先端に試料ホル ダーをセットし、交換棒をLOCK にして試料ホルダーを セットする

7 交換室を押さえながら交換棒を引き、カチッと音がするまで引く

8 交換室を押し、EVACボタンを押して真空が 上がるとブザーが鳴る

9 OPENボタンを押して試料交換室のガラス 窓から覗き、ゆっくり交換棒を押してXc ランプがつくまで押し込んで試料をセット する

10 交換棒をUNLOCKにし、 交換棒がカチッと音が するまで引く

11 CLOSEボタンを押すと ブザー音が鳴る

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6 目次に戻る

電子線の発生

1.ステージで試料サイズ・高さを入力する

2.基本/電子光学系条件 プローブ電流 Norm EDSで感度が弱いときは Highにする WD 8.0mm 検出器 SE

3.加速電圧をON 通常は15kV

試料は時計方向に90°回転して観察される

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7 目次に戻る

二次電子像の観察

オート画像調整

スキャンスピード

スキャンの開始・停止 オートフォーカス

アパーチャーアライメント ダイレクトセーブ

クイックセーブ用ファイルに通し番号を付けてセーブ

キャプチャーボタン 右のアルファベットがスピード

フォーカス

Fine Coarse

明るさ

コントラスト

倍率

イメージシフト

非点補正・軸調整

低倍 高倍切り替え

オートブライトコントロール

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8 目次に戻る

反射電子像の観察

1.ハンドルを左回りにまわして検出器を挿入 するこの際Zは必ず7mm以上にする

2.ステージタブのBSEがオレンジになっていることを確認する

3.ステージタブの信号選択でPDBSEを選択する

4.詳細設定から検出器の設定をする

5.素子の組み合わせで3つの 構成が選べる

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7.終わったらハンドルを右回りにまわして 検出器をもどしておく

8.Zを8にして、 信号選択をSED2次電子にもどす

6.信号処理調整する

目次に戻る

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STEM像(明視野、暗視野)の観察

10 目次に戻る

1.試料をホルダーにセットして 通常の方法で試料室にセット する

2.加速電圧は20~30kVで使用する 信号選択はTEにする

明視野用 暗視野用

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画像の調整

11 目次に戻る

1.フォーカスを変化して像が動くときは アライメント(ビーム、アパーチャ)調整 を押してX、Yを調整して像の動きを止める

スティグマ 明るさ コントラスト

倍率 フォーカス

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非点収差補正

12

非点収差がない場合 フォーカスで均一にぼやける

非点収差がある場合 フォーカスで不均一にぼやける

アンダーフォーカス 最良点 オーバーフォーカス

ぼけの方向が違ってくる

AUTO(STIGM)自動で非点補正をする

STIGMA/ALIGNMENT X Y

注:非点補正をするときはフォーカス をあわせながら調整する

目次に戻る

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信号による特質

13 目次に戻る

信号電子 性質 場面

SE 信号量が多く、検出効率も高い

最表面で発生し高分解能

エッジコントラストが強い

電位コントラストが得られる

チャージアップの影響を受けやすい

チャージアップしない試料の一般観察

試料最表面の超高分解能形態観察に有利

LA-BSE

信号量は少ない

組成情報と形状情報が混在

内部情報が得られる

エッジコントラストが弱い

チャージアップの影響が小さい

チャージアップする試料の一般観察

組成情報の強調

エッジコントラストの低減

適用可能分野が比較的広い

HA-BSE 信号量は少ない

組成情報多く、形状情報は少ない

内部情報が得られる

エッジコントラストが弱い

チャージアップの影響が小さい

組成コントラストの強調

内部情報の観察

材料によっては、信号の発生率が極めて小

さい

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画像の保存

14 目次に戻る

1.スキャンスピードSlowで画像を確認し、キャプチャボタンを押して画像を撮影

2.画像リスト内の必要な画像を 選択(黄色の枠内)し、 保存ボタンを押す

クイックセーブのときは ファイル/クイックセーブ から保存場所と名前を指定すると同じ名前で番号を 自動でつけて保存してくれる

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試料交換の方法

15 目次に戻る

1.加速電圧をOFF

2.試料位置を原点に戻す

3.OPENボタンを押しブザー音がなる

4.交換棒をUNLOCKにして試料室内に止まる までの挿入する

5.交換棒をLOCKにして鏡体内を覗きながら 交換棒をストッパーがかかるまで引く

6.CLOSEボタンを押しブザー が鳴ったらAIRボタンを押して、 ブザーが鳴るまで待つ

7.交換室を手前に引き、交換室を押さえながら交換棒を軽く押し出す 交換棒をUNLOCK(時計回り)にして試料を外す

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観察の終了

16 目次に戻る

1.加速電圧をOFF

2.試料位置を原点に戻す

3.OPENボタンを押しブザー音がなる

4.交換棒をUNLOCKにして試料室内に止まる までの挿入する

5.交換棒をLOCKにして鏡体内を覗きながら 交換棒をストッパーがかかるまで引く 6.CLOSEボタンを押しブザー

が鳴ったらAIRボタンを押して、 ブザーが鳴るまで待つ

7.交換室を手前に引き、交換室を押さえながら交換棒を軽く押し出す 交換棒をUNLOCK(時計回り)にして試料を外す

8.交換棒をストッパーがかかるまで引き、交換室を鏡体に取り付けてEVACを押す

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装置の停止

17 目次に戻る

3.コンソール右のDISPLAYスイッチをOFFにする チラーの電源と連動しているので、忘れない ように

1.交換室パネルのEVACが点灯していることを 確認する 2.PC-SEMとWindowsを終了する

OFF

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18 目次に戻る

フラッシングとメニューボタンの変更

フラッシングをするときは ここをクリック

をクリックすると ボタンが変更 できる

2を確認

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19 目次に戻る

Menu階層1

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Menu階層2

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長いほどチャージしやすい

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停電時および装置完全停止時の操作

22 目次に戻る

1.日常停止操作を行う 2.排気系操作パネルの EVAC POWERスイッチをOFFにする 3.対物レンズ可動絞り加熱ヒーターの冷却を待ちおよそ35分後に停止する 排気系操作パネルの表示部にPOFFが表示されれば停止完了です 4.排気系操作パネルのイオンポンプの電源 スイッチ(IP 1—3)をOFFにする ディスプレイ背面の電源ブレーカー部で、 IP,EVAC,DISPLAY,OUTER BAKE の各ブレーカーをOFFにした後、 MAINブレーカーをOFFにする 5.配電盤のブレーカーを OFFにする

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停電復帰後および装置立ち上げ時

23 目次に戻る

1.配電盤の電源ブレーカーを投入する。 冷却水を流し(本体背面の流量 メーターが1.0~1.5L/minであることを確認 2.ディスプレイ背面の電源ブレーカーの MAINブレーカーをONにする

停電で停止した場合、ブレーカーがOFFに なっていない場合はいったんすべての ブレーカーをOFFにしてから電源を投入して下さい

3.IP,EVAC,DISPLAYの各ブレーカーをONにする。(OUTER BAKEは通常はOFF) 4.排気系操作パネルのSTAGE POWER,EVAC POWER,イオンポンプ電源SW(IP 1---3) をONにするリセットSWのランプが点灯しないときはリセットSWを押す

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試料室に空気を導入時の操作

24 目次に戻る

1.電子銃高圧をOFFにする 2.対物レンズ可動絞りの加熱を OFFにして30分まつ 3.SC AIRスイッチを3秒間押す。スイッチのランプが点滅状態になり、 空気導入シーケンスがスタートする。 試料室の排気 4.排気系操作パネルのSC EVACを押す、スイッチが点滅を始め 試料室排気シーケンスがスタートする。30分程度で排気完了 するが、高圧印可まで1時間以上まつ。 5.SC EVCスイッチが点灯してから30分経過後、対物レンズ可動絞り 加熱スイッチをDEGASにして加熱を始める。 約1時間後AUTOにする