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01 KENDAI NET Autumn 2020 【編集・発行】 高崎健康福祉大学 370-0033 群馬県高崎市中大類町 37-1 https://www.takasaki-u.ac.jp e-mail [email protected] KENDAI NET KENDAI NET Autumn 2020 Vol.34 Takasaki University of Health and Welfare 高崎健康福祉大学 副学長 小澤 瀞司 11 28 20 19184使調IT20 調2030IT79 ICTCLearning630 %IT

Takasaki University of Health and Welfare 3 4...05 04 · KENDAI NET Autumn 2020 KENDAI NET Autumn 2020 Takasaki University of Health and Welfare Department Topics Äп«µ J J Topics

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01 12

表1表4 297×420

K E N D A I N E T Autumn 2020 K E N D A I N E T Autumn 2020

【編集・発行】 高崎健康福祉大学 〒370-0033 群馬県高崎市中大類町37-1 https://www.takasaki-u.ac.jp e-mail [email protected]

K E N D A I N E TK E N D A I N E T

Autumn 2020

Vol.34Takasaki Univers i ty of Heal th and Wel fare

高崎健康福祉大学副学長

小澤 瀞司

ウィズコロナ社会における大学教育

令和元年度 学校法人 高崎健康福祉大学 決算報告令和元年度資金収支計算書(平成31年4月1日から令和2年3月31日まで)

令和元年度事業活動収支計算書(平成31年4月1日から令和2年3月31日まで)

令和元年度貸借対照表(令和2年3月31日)

令和元年度財産目録(令和2年3月31日)

(単位:千円)

学 生 生 徒 等 納 付 金 収 入手 数 料 収 入寄 付 金 収 入補 助 金 収 入資 産 売 却 収 入付随事業・収益事業収入受 取 利 息・配 当 金 収 入雑 収 入借 入 金 等 収 入前 受 金 収 入そ の 他 の 収 入資 金 収 入 調 整 勘 定前 年 度 繰 越 支 払 資 金収 入 の 部 合 計

4,485,05495,66549,694

1,033,39633,739291,06855,380218,012

0683,865212,933

△ 834,1622,122,6998,447,343

科   目 決   算

(単位:千円)◆教育活動収支

学生生徒納付金手数料寄付金経常費等補助金付随事業収入雑収入教育活動収入計

人件費教育研究経費管理経費教育活動支出計

教育活動収支差額

4,485,05495,66549,694

1,033,396291,068218,012

6,172,889

3,409,8132,065,472445,276

5,920,561

252,328

科   目 決   算

(単位:千円)

人 件 費 支 出教 育 研 究 経 費 支 出管 理 経 費 支 出借 入 金 等 利 息 支 出借 入 金 等 返 済 支 出施 設 関 係 支 出設 備 関 係 支 出資 産 運 用 支 出そ の 他 の 支 出資 金 支 出 調 整 勘 定次 年 度 繰 越 支 払 資 金

支 出 の 部 合 計

3,409,8131,519,754400,882

7340,00029,065424,044250,588155,766

△ 105,6652,323,023

8,447,343

科   目 決   算

事業活動収入の部

事業活動支出の部

(単位:円)

〔1〕資産総額1. 基本財産⑴土地⑵建物⑶構築物⑷図書⑸教具・校具、及び備品⑹その他(車両)

131,330.48㎡66,141.99㎡

162,398冊28,442点

17,464,097,27911,666,556,2371,541,280,0437,691,540,427359,859,946480,146,6731,590,895,566

2,833,582

科   目 元 年 度 末

(単位:円)

〔2〕負債総額1. 固定負債⑴長期未払金

869,247,5243,397,1403,397,140

科   目 元 年 度 末(単位:円)

⑷預り金 66,847,196科   目 元 年 度 末

(単位:円)

2. 運用財産⑴預金、現金⑵積立金⑶有価証券⑷電話加入権⑸施設利用権⑹出資金⑺収益事業元入金

5,797,541,0422,323,023,0462,462,832,714613,280,000

952,3583,575,356600,000

211,344,107

科   目 元 年 度 末(単位:円)

⑻長期貸付金⑼敷金⑽未収入金⑾短期貸付金⑿前払金⒀立替金⒁仮払金⒂ソフトウェア

15,900,0009,281,901

104,096,4175,300,0005,437,77435,736,872402,9325,777,565

科   目 元 年 度 末

(単位:千円)◆資産の部

固 定 資 産有形固定資産

特定資産その他の固定資産

流 動 資 産資 産 の 部  合 計

14,990,10011,666,5561,900,0001,423,5442,473,99717,464,097

科   目 本 年 度 末(単位:千円)◆負債の部

固 定 負 債流 動 負 債

負 債 の 部  合 計

3,397865,850

869,247

科   目 本 年 度 末(単位:千円)◆純資産の部

基 本 金繰 越 収 支 差 額

純 資 産 の 部  合 計負債及び純資産の部合計

21,627,434△ 5,032,584

16,594,85017,464,097

科   目 本 年 度 末

(単位:千円)◆教育活動外収支

受取利息配当金教育活動外収入計

借入金等利息教育活動外支出計

55,37955,379

7373

55,306

307,634

科   目 決   算

事業活動収入の部

事業活動支出の部

教育活動外収支差額

経 常 収 支 差 額

(単位:千円)◆特別収支

資産売却差額その他の特別収入特別収入計資産処分差額特別支出計特別収支差額

基本金組入前当年度収支差額基本金組入額合計当年度収支差額前年度繰越収支差額基本金取崩額翌年度繰越収支差額

313,267△ 419,816△ 106,549

△ 4,926,0360

△ 5,032,585

1,34015,60516,94511,31211,3125,633

科   目 決   算事業活動

収入の部

(参考)

事業活動収入計 事業活動支出計

6,245,2135,931,946

科   目 決   算

事業活動

支出の部

(単位:円)

2. 流動負債⑴前受金⑵未払金⑶仮受金

865,850,384683,865,000114,592,988

545,200

科   目 元 年 度 末

 昨年の11月に中国の武漢で発生

した新型コロナウイルスは瞬く間

に世界中に広がり、9月28日には

世界の死者総数が百万人を突破し

ました。20世紀以降の最大のパン

デミックは、第一次大戦末期の

1918年から世界を席捲し、約

4千万人の死者を出したスペイン

風邪ですが、その本態は高病原性

鳥インフルエンザであり、3年余

りの間に人類が集団免疫を獲得し

たことにより終息しました。今回

の新型コロナウイルスに対しては、

ヒトが安定的な免疫を得にくいと

いう報告があり、またワクチンの

開発もこれを健康人に接種して予

防的に使用できるまでには多くの

問題のあることは明らかです。米

国では大統領がワクチンを間もな

く実用化できることを宣伝してい

ますが、拙速な実用化には不安が

大きく、米国内で行われた調査で

は、「ワクチンができたら接種を希

望するか」という問いに対して、

約半数がノーと答えたそうです。

従って、当面は新型コロナウイル

スとの共存、すなわち「ウィズコ

ロナ」を前提に社会、経済、教育

の在り方を考えることが必要にな

ります。

 わが国では、この間、行政・経済・

医療福祉・教育など社会の全層に

わたるデジタル化の遅れが、コロ

ナ禍との戦いを困難にしてきたこ

とを国民全体が身に染みて思い知

らされました。菅新内閣は「デジ

タル庁」を設置し、国・地方自治

体の行政システムのデジタル化を

推進し、同時に民間企業のデジタ

ル化、オンライン診療の規制緩和、

遠隔教育の環境整備などを図る政

権構想を発表しました。現時点で、

わが国のIT化は世界標準に比べ

て周回遅れといわれており、20世

紀末までに築き上げたモノづくり

大国、科学技術大国としての国際

的地位は急速に失われつつありま

す。「災い転じて福となす」という

諺がありますが、コロナ禍を契機

に、短期間で失地を回復すること

が、わが国の最大の課題であるこ

とは論を俟ちません。

 また、デジタル化の成否の鍵を

握るのは人材育成であり、経済産

業省の調査によれば、2030年

には、IT人材は、最大79万人不

足するとされています。人材育成

における大学の役割は極めて重要

であり、大学には、この分野での

先端的技術の開発を担う人材や専

門的技術者の育成とともに、専門

を問わず、すべての卒業生がそれ

ぞれの職場で日々産生される大量

のデータを処理・分析することに

より、定量性をもって正しく状況

を把握し、それをもとに戦略を練

り、新しい価値を創造する力を養

うための教育が要請されています。

 本学では、感染拡大が顕著になっ

た3月下旬の臨時大学運営協議会

で、学内が一丸となって感染症対

策を立案・実行するための組織と

して、「新型コロナウイルス感染症

対策本部」の設置が決定され、「感

染症対策部会」と「教務部会」か

らなる組織として活動を開始しま

した。授業実施に関しては、当初

は極力対面授業を行う方針でした

が、4月中旬に政府により緊急事

態宣言が発令され、全面オンライ

ン授業実施以外の選択肢が失われ

ました。情報機器とネットワーク

環境が十分ではない状態で、全面

オンライン授業の実施は困難な課

題でしたが、ICT活用学習支援

システムとして定評のあるC─

Learningを利用すること

により、各講義の教材をインター

ネットにより配信し、レポートな

いし小テストの提出により評価を

行うという、いわゆるオンデマン

ド型授業を基本とし、特に必要な

場合のみ双方向型授業を実施する

こととし、5月の連休明けの授業

開始を迎えることになりました。

半月という短い準備期間であった

にもかかわらず、教職員の皆さん

のご尽力と学生諸君の真摯な学業

への取り組みのお蔭で、特に大き

な混乱もなく前期のオンライン授

業を終了することができました。

 しかし、一方で大学での学びに

は、オンライン授業だけでは達成

できない多くの重要な要素があり

ます。それらには、学生と教職員

とのコミュニケーションや学生同

士の交流による切磋琢磨、五感を

研ぎ澄まし手足を動かして学ぶ実

験や実技実習、個別のテーマを教

員や仲間たちとの共同作業とディ

スカッションを通じて深く掘り下

げるセミナーや卒業研究などがあ

ります。また、特に1年生に対し

ては、大学での学びに関する種々

のガイダンスや主要な講義の導入

部分を対面授業で行うことが必要

です。本学では、これらの点を考

慮して、緊急事態宣言が解除され

た6月から部分的に対面授業を取

り入れてきましたが、感染防止の

ための教育と入構チェック体制が

整備された後期からは、全体の約

30%の授業を対面で実施すること

になりました。今後は、オンライ

ン授業と対面授業を適切に組み合

わせたハイブリッド方式のなか

で、ITを効果的に活用すること

により教育の質をコロナ禍発生以

前よりも高めていく工夫を全学的

に積み上げていくことが課題にな

ります。

 コロナ禍はこれまでに私たちに

多くの困難をもたらしてきました

が、現在も収束の予測がつかない

状況にあります。今後も、すべて

の大学構成員の創意と工夫により、

様々な問題に対処していかなけれ

ばなりませんが、それらを常に改

革の契機として捉え、次の時代に

備える試みを立案・実行していく

ことが望まれます。

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03 02

0203 297×420

K E N D A I N E T Autumn 2020 K E N D A I N E T Autumn 2020

Takasaki Univers i ty of Heal th and Wel fare

学科Topics

学科Topics

学科Topics

学科Topics

Department Topics トピックス学科

 看護学科では新型コロナ禍において

緊急事態宣言が解除されるまではオン

ライン授業、解除後は3密を避け、分

散登校による対面授業を組み合わせた

ハイブリット型教育による新しい教育

様式を展開しています。

 本学科では、人の命を守ること、人々

が幸福で健康に過ごせるように、手を

さしのべ、寄り添うことができる看護

職者(保健師・看護師・養護教諭)を

養成しています。その学習には、対人

関係能力、専門的知識を基盤にした技

術と実際の現場での実習が必要です。

 そこで、教務や実習委員会および感

染に詳しい教員が連携し、対策をとり

ながら各学年とも看護学のコアとなる

専門科目、演習や実習科目を優先的に

対面授業にしております。学生は「他

の学生と意見交換ができるのはよい」

「講義が新鮮です」などこれまでにな

い感想を寄せています。教師は学生の

表情や反応を直接知ることができ、学

生のこころの安定も図られることなど

から、双方とも対面授業は〝安心〞に

つながっています。また看護学実習(養

護教諭・地域・看護)は部分的ではあ

りますが施設や指導者のご協力により

臨地で実践ができております。

 このように新型コロナ禍において対

面とオンライン授業による新しい教育

様式は、教員と学生に新たな挑戦をも

たらし、教育や学習の可能性を引き出

しています。

 今後も感染状況を考慮しながら、学

生の安全と安心を第一に学習効果を考

慮し、試行錯誤ですが新たな教育に挑

戦していきたいと考えております。

看護学科 学科長

神田

 清子

看護学科・新しい教育様式への挑戦▲学内での技術演習風景(血圧測定の実技)

▲Zoomゼミの様子

▲地域住民に対する教育指導のプレゼンテーション風景

神田

 清子

 今般の新型コロナウイルス感染症の

拡大に伴い、私たちの社会はこれまで経

験したことのない危機に直面し、新型コ

ロナウイルスとの共存を想定した新し

い生活様式が拡がっていくことが考え

られます。このような状況にあっても大

学は教育・研究機関としての役割を果

たし、学生に教育と大学生活を提供し

続けることが使命であります。

 社会福祉学科では他学科と同様、5

月からC

ラーニングを活用したオン

ライン授業を、7月からは感染予防対

策を講じて、オンライン授業では十分

な教育効果が得られない演習・実習科

目を対象に対面授業を再開しました。

 オンライン授業に向け、教員は、教

科書の補助プリント作成、パワーポ

イントへの音声入力、講義動画作成、

C

ラーニングのドリル・小テストの

機能を活用した教材作成、レポートに

よる評価をとおして、学生の知識の定

着を心掛けました。

 一方、大学生活に慣れず人間関係が

構築されていない1年生に対してはオ

ンライン交流会や履修ガイダンスを実

施し、大学生活の不安が少しでも解消

できるよう努めました。

 また、新型コロナウイルス感染症の

影響で調整が難航していた社会福祉

士、精神保健福祉士、介護福祉士の国

家試験受験資格取得に必要な実習で

は、実習先のご理解ご協力をいただき、

実習事前指導を行い、約1か月遅れて

実施することができました。後期の授

業体制もオンライン授業と対面授業を

併用して行っていますが、特に1年生

に対しては学内での対面授業を強化

し、学生と教員、学生同士がコミュニ

ケーションをとりながら授業を行って

います。

 国家試験の受験を控え大事な時期を

迎えている4年生に対しては、国家試

験合格に向けた独自の学習プログラム

を最新のICT教材を用いて展開して

います。

 引き続き、学生の学びを止めないた

めに、学科教員一丸となって教育に取

り組んで参ります。

内田

 幸子

コロナ禍における

社会福祉学科の教育の取り組み

社会福祉学科 学科長

▲3年生実習指導

▲1年生 オンライン 交流会

 健康栄養学科では、前期は講義も実

験・実習も基本的にはオンライン授業

を実施しました。当初より教務委員を

中心に遠隔授業の対応を検討し、通常

は授業時に配布していた資料について

は、送付先を事前に確認した上で、月

1回程度まとめて郵送しました。

 学科のアンケート結果から、実際に

行った授業は、全教員がC

ラーニング

をフル活用して、授業資料配信(88%)、

課題提示(69%)、動画または音声入

りPPTの提示(63%)、またZoo

mやMeetの利用や郵送による資料

配布など様々な手段を用いていまし

た。学生の取組状況の確認方法として

は、C

ラーニングの教材へのアクセ

スログ(69%)、アンケートフォーム

(63%)、レポートフォーム(63%)、

郵送による課題提出(57%)などを利

用しました。その結果、学生は自分の

ペースで学習できる、繰り返して学習

できる、動画で細部がよくわかるなど

の利点がある反面、取組みの姿勢に

よっては学習効果が上がらない場合も

あり、学力差が大きくなったように感

じました。

 学内の実験・実習はもとより、臨地

実習もオンラインで行ったので、授業

担当の先生には教材作成やフィード

バックなどの負担が大きかったと思い

ますが、可能な限りの対応を行ってい

ただき、対面に近い授業を行うことが

できたと思います。

 大学生活に馴染んでいない1年生に

対しては、2年生によるオンライン交

流会や、教員によるオンライン質問会

などを通じた交流を行い、6月からは

対面授業も取り入れてフォローを行い

ました。

 後期授業は実験・実習が多くなりま

すが、3つの密を避けるよう十分な対

策を講じて、実験・実習は対面で、講

義はオンラインで行っていく予定で

す。前期のオンライン授業で修得した

方法や技術を活かして、教育効果を上

げ、人々の健康の維持・増進に貢献で

きる管理栄養士の養成に努めていきま

すので、今後ともご支援ください。

綾部

 園子

前期オンライン授業についての

健康栄養学科の取組状況

健康栄養学科 学科長

 医療情報学科は、健康・医療に関す

る専門知識と先端的情報技術を兼ね備

えた健康・医療分野の情報化を担う人

材の養成を目的としています。その実

力を証明する手段として、学生には医

療系・情報系の複数資格取得を推奨し、

それを実現すべく支援してきました。

具体的には、医療系資格では医療事務

管理士、診療情報管理士を、情報系資

格ではITパスポート、基本情報技術

者、情報セキュリティマネジメント試

験の合格を目指しています。これら資

格の合格状況を表に示します。診療情

報管理士では平成29年に合格率100%

を記録するなど、好成績を維持してい

ます。また、ITパスポート試験では

会場校となっていることもあり、本学

科学生全員の取得を目指しています。

これら資格を複数取得した学生の就職

は順調で、2020年3月卒業生の就

職率は100%でした。

 新型コロナ感染症は学生の資格取得

にも大きな影響を及ぼしています。

 診療情報管理士の受験には2週間の

病院実習を済ませなければなりません

が、今年は実習のできない病院も多く、

代替手段が必要となりました。本学科

では日本病院会の指示に従い学内実習

を計画し、その承認を受けたシラバス

に基づき実施しました。学内実習も感

染予防のためオンライン学習を含むも

のとなりました。後期からは対面の対

策講座や補習授業などで受験者を支援

し、2021年2月に実施される試験

での全員合格を目指します。

 また、情報系資格についても新型コ

ロナ感染症の影響は大きく、2020

年4月の情報処理技術者試験は中止に

なり、10月の試験も延期となり、12月

から3月にCBT方式で実施されるこ

とになりました。学内会場で受験でき

るITパスポート試験も会場閉鎖や入

場人数制限などが実施されるなど、学

生の受験機会が減少しています。後期

からは対面指導も取り入れ、合格者数

の底上げを図っていきます。

 コロナ禍ではありますが例年同様の

合格が達成できるように、学科教員が

一致協力して学生を支援して参ります。

東福寺

 幾夫

コロナ感染症と資格取得支援

医療情報学科 学科長

▲本学科推奨資格の合格者数推移

医療系

資格名称

情報系

医療事務管理士

ITパスポート

基本情報技術者

診療情報管理士(合格率)

H28年度

61 人

42 人

8人

6人

26人(90%)

H29年度

39 人

64 人

6人

4人

30人(100%)

H30年度

45 人

83 人

4人

3人

26人(96%)

R1年度

37 人

51 人

6人

9人

27人(96%)

情報セキュリティマネジメント

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03 02

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K E N D A I N E T Autumn 2020 K E N D A I N E T Autumn 2020

Takasaki Univers i ty of Heal th and Wel fare

学科Topics

学科Topics

学科Topics

学科Topics

Department Topics トピックス学科

 看護学科では新型コロナ禍において

緊急事態宣言が解除されるまではオン

ライン授業、解除後は3密を避け、分

散登校による対面授業を組み合わせた

ハイブリット型教育による新しい教育

様式を展開しています。

 本学科では、人の命を守ること、人々

が幸福で健康に過ごせるように、手を

さしのべ、寄り添うことができる看護

職者(保健師・看護師・養護教諭)を

養成しています。その学習には、対人

関係能力、専門的知識を基盤にした技

術と実際の現場での実習が必要です。

 そこで、教務や実習委員会および感

染に詳しい教員が連携し、対策をとり

ながら各学年とも看護学のコアとなる

専門科目、演習や実習科目を優先的に

対面授業にしております。学生は「他

の学生と意見交換ができるのはよい」

「講義が新鮮です」などこれまでにな

い感想を寄せています。教師は学生の

表情や反応を直接知ることができ、学

生のこころの安定も図られることなど

から、双方とも対面授業は〝安心〞に

つながっています。また看護学実習(養

護教諭・地域・看護)は部分的ではあ

りますが施設や指導者のご協力により

臨地で実践ができております。

 このように新型コロナ禍において対

面とオンライン授業による新しい教育

様式は、教員と学生に新たな挑戦をも

たらし、教育や学習の可能性を引き出

しています。

 今後も感染状況を考慮しながら、学

生の安全と安心を第一に学習効果を考

慮し、試行錯誤ですが新たな教育に挑

戦していきたいと考えております。

看護学科 学科長

神田

 清子

看護学科・新しい教育様式への挑戦▲学内での技術演習風景(血圧測定の実技)

▲Zoomゼミの様子

▲地域住民に対する教育指導のプレゼンテーション風景

神田

 清子

 今般の新型コロナウイルス感染症の

拡大に伴い、私たちの社会はこれまで経

験したことのない危機に直面し、新型コ

ロナウイルスとの共存を想定した新し

い生活様式が拡がっていくことが考え

られます。このような状況にあっても大

学は教育・研究機関としての役割を果

たし、学生に教育と大学生活を提供し

続けることが使命であります。

 社会福祉学科では他学科と同様、5

月からC

ラーニングを活用したオン

ライン授業を、7月からは感染予防対

策を講じて、オンライン授業では十分

な教育効果が得られない演習・実習科

目を対象に対面授業を再開しました。

 オンライン授業に向け、教員は、教

科書の補助プリント作成、パワーポ

イントへの音声入力、講義動画作成、

C

ラーニングのドリル・小テストの

機能を活用した教材作成、レポートに

よる評価をとおして、学生の知識の定

着を心掛けました。

 一方、大学生活に慣れず人間関係が

構築されていない1年生に対してはオ

ンライン交流会や履修ガイダンスを実

施し、大学生活の不安が少しでも解消

できるよう努めました。

 また、新型コロナウイルス感染症の

影響で調整が難航していた社会福祉

士、精神保健福祉士、介護福祉士の国

家試験受験資格取得に必要な実習で

は、実習先のご理解ご協力をいただき、

実習事前指導を行い、約1か月遅れて

実施することができました。後期の授

業体制もオンライン授業と対面授業を

併用して行っていますが、特に1年生

に対しては学内での対面授業を強化

し、学生と教員、学生同士がコミュニ

ケーションをとりながら授業を行って

います。

 国家試験の受験を控え大事な時期を

迎えている4年生に対しては、国家試

験合格に向けた独自の学習プログラム

を最新のICT教材を用いて展開して

います。

 引き続き、学生の学びを止めないた

めに、学科教員一丸となって教育に取

り組んで参ります。

内田

 幸子

コロナ禍における

社会福祉学科の教育の取り組み

社会福祉学科 学科長

▲3年生実習指導

▲1年生 オンライン 交流会

 健康栄養学科では、前期は講義も実

験・実習も基本的にはオンライン授業

を実施しました。当初より教務委員を

中心に遠隔授業の対応を検討し、通常

は授業時に配布していた資料について

は、送付先を事前に確認した上で、月

1回程度まとめて郵送しました。

 学科のアンケート結果から、実際に

行った授業は、全教員がC

ラーニング

をフル活用して、授業資料配信(88%)、

課題提示(69%)、動画または音声入

りPPTの提示(63%)、またZoo

mやMeetの利用や郵送による資料

配布など様々な手段を用いていまし

た。学生の取組状況の確認方法として

は、C

ラーニングの教材へのアクセ

スログ(69%)、アンケートフォーム

(63%)、レポートフォーム(63%)、

郵送による課題提出(57%)などを利

用しました。その結果、学生は自分の

ペースで学習できる、繰り返して学習

できる、動画で細部がよくわかるなど

の利点がある反面、取組みの姿勢に

よっては学習効果が上がらない場合も

あり、学力差が大きくなったように感

じました。

 学内の実験・実習はもとより、臨地

実習もオンラインで行ったので、授業

担当の先生には教材作成やフィード

バックなどの負担が大きかったと思い

ますが、可能な限りの対応を行ってい

ただき、対面に近い授業を行うことが

できたと思います。

 大学生活に馴染んでいない1年生に

対しては、2年生によるオンライン交

流会や、教員によるオンライン質問会

などを通じた交流を行い、6月からは

対面授業も取り入れてフォローを行い

ました。

 後期授業は実験・実習が多くなりま

すが、3つの密を避けるよう十分な対

策を講じて、実験・実習は対面で、講

義はオンラインで行っていく予定で

す。前期のオンライン授業で修得した

方法や技術を活かして、教育効果を上

げ、人々の健康の維持・増進に貢献で

きる管理栄養士の養成に努めていきま

すので、今後ともご支援ください。

綾部

 園子

前期オンライン授業についての

健康栄養学科の取組状況

健康栄養学科 学科長

 医療情報学科は、健康・医療に関す

る専門知識と先端的情報技術を兼ね備

えた健康・医療分野の情報化を担う人

材の養成を目的としています。その実

力を証明する手段として、学生には医

療系・情報系の複数資格取得を推奨し、

それを実現すべく支援してきました。

具体的には、医療系資格では医療事務

管理士、診療情報管理士を、情報系資

格ではITパスポート、基本情報技術

者、情報セキュリティマネジメント試

験の合格を目指しています。これら資

格の合格状況を表に示します。診療情

報管理士では平成29年に合格率100%

を記録するなど、好成績を維持してい

ます。また、ITパスポート試験では

会場校となっていることもあり、本学

科学生全員の取得を目指しています。

これら資格を複数取得した学生の就職

は順調で、2020年3月卒業生の就

職率は100%でした。

 新型コロナ感染症は学生の資格取得

にも大きな影響を及ぼしています。

 診療情報管理士の受験には2週間の

病院実習を済ませなければなりません

が、今年は実習のできない病院も多く、

代替手段が必要となりました。本学科

では日本病院会の指示に従い学内実習

を計画し、その承認を受けたシラバス

に基づき実施しました。学内実習も感

染予防のためオンライン学習を含むも

のとなりました。後期からは対面の対

策講座や補習授業などで受験者を支援

し、2021年2月に実施される試験

での全員合格を目指します。

 また、情報系資格についても新型コ

ロナ感染症の影響は大きく、2020

年4月の情報処理技術者試験は中止に

なり、10月の試験も延期となり、12月

から3月にCBT方式で実施されるこ

とになりました。学内会場で受験でき

るITパスポート試験も会場閉鎖や入

場人数制限などが実施されるなど、学

生の受験機会が減少しています。後期

からは対面指導も取り入れ、合格者数

の底上げを図っていきます。

 コロナ禍ではありますが例年同様の

合格が達成できるように、学科教員が

一致協力して学生を支援して参ります。

東福寺

 幾夫

コロナ感染症と資格取得支援

医療情報学科 学科長

▲本学科推奨資格の合格者数推移

医療系

資格名称

情報系

医療事務管理士

ITパスポート

基本情報技術者

診療情報管理士(合格率)

H28年度

61 人

42 人

8人

6人

26人(90%)

H29年度

39 人

64 人

6人

4人

30人(100%)

H30年度

45 人

83 人

4人

3人

26人(96%)

R1年度

37 人

51 人

6人

9人

27人(96%)

情報セキュリティマネジメント

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05 04

0405 297×420

K E N D A I N E T Autumn 2020 K E N D A I N E T Autumn 2020

Takasaki Univers i ty of Heal th and Wel fare Department Topics トピックス学科

学科Topics

学科Topics

学科Topics

学科Topics

松岡

 功

薬学科の状況

薬学科 学科長

 新年度は5月11日から講義開始と決

まり、教務委員会では連日メール会議

を繰り返して大学のC

ラーニングを

最大限に活用したオンデマンド講義シ

ステムを構築しました。薬学科の重要

課題は5年生の実務実習、6年生の卒

業研究の発表会と各学年の実習で、学

生の進級・卒業要件に直結するため6

学年全体を見渡した対応が求められま

した。幸い緊急事態宣言が解除され、

実務実習は開始を若干遅らせただけで

実施出来ました。卒業研究発表会はC

ラーニングでポスター発表を行い、

質疑応答システムを活用して活発な議

論が行えました。また、学生の入講が

部分的に可能になった7月からは、懸

案の2、3年生の実習を、通常は午後

に行う内容を、密を避けるために午前

と午後の2グループに分けて実施しま

した。1年生にはWebを活用したグ

ループ懇談や1年生科目担当教員との

交流会を企画し、教員間でも講義見学

会と意見交換会をWebで実施しまし

た。後期もオンライン講義と密を避け

た学内での実習を行う予定です。1年

生は週2日ですが対面講義を計画しま

した。共用試験(CBTとOSCE)

そして国家試験と重要課題が続きま

す。教職員一同で学生の皆さんをサ

ポートして参ります。

▲C-learning による卒業研究発表会 ▲講義見学会の意見交換会の様子

 前期は新型コロナウィルス蔓延によ

りオンライン学習となり、全講義は

Cıラーニングシステム(出席管理、

資料配布、レポート提出など)をベー

スに、科目によってリアルタイムで

Zoomを用いた講義と、Cıラーニ

ング上でのオンデマンド講義に分けて

行いました。幸い当学科の学生は、全

員が何とかオンライン教育を受ける環

境を準備することができたので、

WIFI環境による多少の不具合は出

ましたが、講義録画対応をしながら

学修すべき内容を十分に学べたと思

います。半期ごとに行うアドバイザー

面談もZoomを用いて行われ、学生

の相談にも個別に対応しました。

 6月後半より一部対面講義が許可と

なりましたが、本学科は遠方の実家に

帰省している学生もいるため、各学年

1〜2回の来学で前期を終えました。

また、期末試験も一部科目を除いては、

Zoom(スマホ)とCıラーニングシス

テム(PC)を併用しオンラインで行

いました。臨床実習については、一部

の学生は受け入れ施設からの中止連絡

を受けて学内実習となりましたが、8

月31日から1期目の学外実習が始まっ

ています。後期の2・3年生は、実習

講義のため対面講義が多くなる予定で

す。

▲Zoomを用いた講義風景 ▲対面での貴重な講義 ▲学内実習でのOSCE試験

 新学期が始まって以降、新型コロナ

ウイルス感染症対策のために、休校措

置が取られました。しかし、5月11日

から授業を開始することになり、学部

の教務委員会を中心に、学生の通信

ネットワーク環境を調査し、準備を進

めました。農学部では、情報リテラシー

向上のために、入学時にiPad

proの一括購入を義務付けており、

納入遅延などはありましたが、新入生

も含めて、比較的スムーズに、オンデ

マンド方式だけでなく、テレビ会議シ

ステムなどを用いた同時双方向のオン

ライン授業を行うことができました。

 また、スマート農場も新年度明けに

は完成し、6月15日からは、2班に分

けての対面式の実験実習も開始しまし

た。各授業の担当の先生方には、創意

工夫をして授業準備をして頂きまし

た。

 学外の機関との連携も、6月25日に、

JAグループ群馬との間で、農業振興

及び地域社会の活性化と地域社会で活

躍できる次世代型人材の育成を目的と

した相互連携協定を締結しました。ま

た、昨年、連携協定を締結しました群

馬県とは、7月28日に、県の西部農業

事務所の研修会を、9月8日には群馬

県農政部との共同研究に向けた交流会

を、農学部棟で実施し、活発に交流を

行っています。

 農学部

 学部長

大政

 謙次

農学部生物生産学科の活動報告

▲実習時にドローンで撮影した学生の皆さん ▲グリーンハウスでの実習風景 ▲実験風景

 学校教育現場では、ICTの導入が

進んでいます。その一方で、ICTの

導入に躊躇する教師も多いです。教師

が躊躇をする理由に、「自分が使いこ

なす自信がない」「児童生徒のトラブ

ルに対応できない」「誰か手伝いがい

ないと不安で踏み切れない」等がある

と思われます。

 子ども教育学科では、令和2年度、

1年生は、全員がiPadを購入し、

学生の日常的な学びや学校現場での授

業プランの中にICTを組み込む方法

等を教育していくことにしました。こ

のような取り組みを通して、大学卒業

後すぐにICTを用いた授業が実施で

きる人材育成、また、ICTを導入し

ている学校等に実習やボランティアと

して訪問した際に、柔軟に対応できる

学生を養成することが期待されます。

 この取り組みに関連して、令和2年

7月10日(金)に、コンピュータ実習

Ⅰの公開授業を開催しました。会場は、

Zoomで、8号館206講義室でも

上映をしました。この公開授業では、

まず、中村賢治先生(医療情報学科)

と大橋博先生(子ども教育学科)から、

「高崎健康福祉大学のICT教育への

取り組み」について説明があった後に、

タブレットメーカー教育担当者から、

「iPadが変えてきた教育現場につ

いて」の演題で講義をしていただきま

した。

 Zoom上映会場になった206講

義室には、本学科の教員の他に、高崎

先端ICT協議会委員などの方が参加

をされました(高崎市教育委員会の方

はZoomで参加)。学生は、Zoom

で参加をするか、後日、YouTube

配信にて受講をしました。

 本年度は、新型コロナウイルス感染

症の流行に伴い、大学での授業はオン

ライン中心になりました。そのため、

学生は、多くの課題レポート提出に追

われることになりました。奇しくも、

各科目の課題作成が、iPadやPC

操作に慣れる機会になったようです。

 学生から、「友達と何度も電話で確

認しあうことがありました。最後の方

には慣れることができ打つのも少し速

くなった気がします。」という声も聴

かれました。

(情報提供 講師 村田美和)

子ども教育学科 学科長

板津

 裕己

 教育への取り組み

吉田

 剛

コロナ禍での

理学療法教育の取組み状況

理学療法学科 学科長

ICT

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K E N D A I N E T Autumn 2020 K E N D A I N E T Autumn 2020

Takasaki Univers i ty of Heal th and Wel fare Department Topics トピックス学科

学科Topics

学科Topics

学科Topics

学科Topics

松岡

 功

薬学科の状況

薬学科 学科長

 新年度は5月11日から講義開始と決

まり、教務委員会では連日メール会議

を繰り返して大学のC

ラーニングを

最大限に活用したオンデマンド講義シ

ステムを構築しました。薬学科の重要

課題は5年生の実務実習、6年生の卒

業研究の発表会と各学年の実習で、学

生の進級・卒業要件に直結するため6

学年全体を見渡した対応が求められま

した。幸い緊急事態宣言が解除され、

実務実習は開始を若干遅らせただけで

実施出来ました。卒業研究発表会はC

ラーニングでポスター発表を行い、

質疑応答システムを活用して活発な議

論が行えました。また、学生の入講が

部分的に可能になった7月からは、懸

案の2、3年生の実習を、通常は午後

に行う内容を、密を避けるために午前

と午後の2グループに分けて実施しま

した。1年生にはWebを活用したグ

ループ懇談や1年生科目担当教員との

交流会を企画し、教員間でも講義見学

会と意見交換会をWebで実施しまし

た。後期もオンライン講義と密を避け

た学内での実習を行う予定です。1年

生は週2日ですが対面講義を計画しま

した。共用試験(CBTとOSCE)

そして国家試験と重要課題が続きま

す。教職員一同で学生の皆さんをサ

ポートして参ります。

▲C-learning による卒業研究発表会 ▲講義見学会の意見交換会の様子

 前期は新型コロナウィルス蔓延によ

りオンライン学習となり、全講義は

Cıラーニングシステム(出席管理、

資料配布、レポート提出など)をベー

スに、科目によってリアルタイムで

Zoomを用いた講義と、Cıラーニ

ング上でのオンデマンド講義に分けて

行いました。幸い当学科の学生は、全

員が何とかオンライン教育を受ける環

境を準備することができたので、

WIFI環境による多少の不具合は出

ましたが、講義録画対応をしながら

学修すべき内容を十分に学べたと思

います。半期ごとに行うアドバイザー

面談もZoomを用いて行われ、学生

の相談にも個別に対応しました。

 6月後半より一部対面講義が許可と

なりましたが、本学科は遠方の実家に

帰省している学生もいるため、各学年

1〜2回の来学で前期を終えました。

また、期末試験も一部科目を除いては、

Zoom(スマホ)とCıラーニングシス

テム(PC)を併用しオンラインで行

いました。臨床実習については、一部

の学生は受け入れ施設からの中止連絡

を受けて学内実習となりましたが、8

月31日から1期目の学外実習が始まっ

ています。後期の2・3年生は、実習

講義のため対面講義が多くなる予定で

す。

▲Zoomを用いた講義風景 ▲対面での貴重な講義 ▲学内実習でのOSCE試験

 新学期が始まって以降、新型コロナ

ウイルス感染症対策のために、休校措

置が取られました。しかし、5月11日

から授業を開始することになり、学部

の教務委員会を中心に、学生の通信

ネットワーク環境を調査し、準備を進

めました。農学部では、情報リテラシー

向上のために、入学時にiPad

proの一括購入を義務付けており、

納入遅延などはありましたが、新入生

も含めて、比較的スムーズに、オンデ

マンド方式だけでなく、テレビ会議シ

ステムなどを用いた同時双方向のオン

ライン授業を行うことができました。

 また、スマート農場も新年度明けに

は完成し、6月15日からは、2班に分

けての対面式の実験実習も開始しまし

た。各授業の担当の先生方には、創意

工夫をして授業準備をして頂きまし

た。

 学外の機関との連携も、6月25日に、

JAグループ群馬との間で、農業振興

及び地域社会の活性化と地域社会で活

躍できる次世代型人材の育成を目的と

した相互連携協定を締結しました。ま

た、昨年、連携協定を締結しました群

馬県とは、7月28日に、県の西部農業

事務所の研修会を、9月8日には群馬

県農政部との共同研究に向けた交流会

を、農学部棟で実施し、活発に交流を

行っています。

 農学部

 学部長

大政

 謙次

農学部生物生産学科の活動報告

▲実習時にドローンで撮影した学生の皆さん ▲グリーンハウスでの実習風景 ▲実験風景

 学校教育現場では、ICTの導入が

進んでいます。その一方で、ICTの

導入に躊躇する教師も多いです。教師

が躊躇をする理由に、「自分が使いこ

なす自信がない」「児童生徒のトラブ

ルに対応できない」「誰か手伝いがい

ないと不安で踏み切れない」等がある

と思われます。

 子ども教育学科では、令和2年度、

1年生は、全員がiPadを購入し、

学生の日常的な学びや学校現場での授

業プランの中にICTを組み込む方法

等を教育していくことにしました。こ

のような取り組みを通して、大学卒業

後すぐにICTを用いた授業が実施で

きる人材育成、また、ICTを導入し

ている学校等に実習やボランティアと

して訪問した際に、柔軟に対応できる

学生を養成することが期待されます。

 この取り組みに関連して、令和2年

7月10日(金)に、コンピュータ実習

Ⅰの公開授業を開催しました。会場は、

Zoomで、8号館206講義室でも

上映をしました。この公開授業では、

まず、中村賢治先生(医療情報学科)

と大橋博先生(子ども教育学科)から、

「高崎健康福祉大学のICT教育への

取り組み」について説明があった後に、

タブレットメーカー教育担当者から、

「iPadが変えてきた教育現場につ

いて」の演題で講義をしていただきま

した。

 Zoom上映会場になった206講

義室には、本学科の教員の他に、高崎

先端ICT協議会委員などの方が参加

をされました(高崎市教育委員会の方

はZoomで参加)。学生は、Zoom

で参加をするか、後日、YouTube

配信にて受講をしました。

 本年度は、新型コロナウイルス感染

症の流行に伴い、大学での授業はオン

ライン中心になりました。そのため、

学生は、多くの課題レポート提出に追

われることになりました。奇しくも、

各科目の課題作成が、iPadやPC

操作に慣れる機会になったようです。

 学生から、「友達と何度も電話で確

認しあうことがありました。最後の方

には慣れることができ打つのも少し速

くなった気がします。」という声も聴

かれました。

(情報提供 講師 村田美和)

子ども教育学科 学科長

板津

 裕己

 教育への取り組み

吉田

 剛

コロナ禍での

理学療法教育の取組み状況

理学療法学科 学科長

ICT

Page 6: Takasaki University of Health and Welfare 3 4...05 04 · KENDAI NET Autumn 2020 KENDAI NET Autumn 2020 Takasaki University of Health and Welfare Department Topics Äп«µ J J Topics

07 06

0607 297×420

K E N D A I N E T Autumn 2020 K E N D A I N E T Autumn 2020

297×420

キャリアサポートセンターでは、各学科のキャリアサポート委員やアドバイザーと連携・協調して学生の個別指導に力を入れています。また、学生自ら職業の適性や将来設計について主体的に考える力を育むために、各学科の特徴を考慮してキャリア教育から就職までの一貫した支援体制を図り、特にキャリアカウンセラーとの面接を強化して、希望者全員が就職できるように支援しています。

Page 7: Takasaki University of Health and Welfare 3 4...05 04 · KENDAI NET Autumn 2020 KENDAI NET Autumn 2020 Takasaki University of Health and Welfare Department Topics Äп«µ J J Topics

07 06

0607 297×420

K E N D A I N E T Autumn 2020 K E N D A I N E T Autumn 2020

297×420

キャリアサポートセンターでは、各学科のキャリアサポート委員やアドバイザーと連携・協調して学生の個別指導に力を入れています。また、学生自ら職業の適性や将来設計について主体的に考える力を育むために、各学科の特徴を考慮してキャリア教育から就職までの一貫した支援体制を図り、特にキャリアカウンセラーとの面接を強化して、希望者全員が就職できるように支援しています。

Page 8: Takasaki University of Health and Welfare 3 4...05 04 · KENDAI NET Autumn 2020 KENDAI NET Autumn 2020 Takasaki University of Health and Welfare Department Topics Äп«µ J J Topics

09 08

0809 297×420

K E N D A I N E T Autumn 2020 K E N D A I N E T Autumn 2020

BEST TEACHER AWARD

Takasaki Univers i ty of Heal th and Wel fare

このたびは大変名誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。私は入試広報センターの一員でもありますが、在学生の教育をしっかりと行うことこそが一番の『広報』であると思っております。その意味からもこの賞は私にとって大変意義のあるものです。日頃支えてくださっている皆様に感謝いたすとともに、今後一層精進していきたいと思います。

医療情報学科

坂本 孝

小生などよりも、この賞にふさわしい教育活動等をされている先生方が多 お々られる中で、お恥ずかしい限りです。「少しでも近づけるように頑張れ」、という叱咤をいただいたと受け止め、目の前のことに向き合おうと思います。

社会福祉学科

上原 徹

本年度のベストティーチャーに加えていただき大変光栄です。推薦・決定して下さった先生方には心より御礼申し上げます。また、拙い講義にもかかわらず真剣に聴いてくれた健康栄養学科の学生さん達に感謝申し上げます。教育・研究に対して今後より一層の努力をしてまいります。

健康栄養学科

下川 哲昭

このような栄えある賞をいただきまして、誠にありがとうございます。今回の受賞は薬学学修支援センターでの活動が評価されたものと考えております。改めて、センターのメンバーおよび薬学部の全教職員の皆様に感謝申し上げます。今後も、学生へのサポートを第一に活動していきたいと思います。

薬学科

森 哲哉

この度は栄えある賞をいただき誠にありがとうございます。皆様に心より感謝申し上げます。今後も、学生の皆さんにとってわかりやすい授業を模索し、微力ではありますが、夢・目標の実現をサポートできるよう、努力していきたいと思います。

看護学科

青柳 千春

栄誉ある賞を頂戴し、身が引き締まる想いです。学科長はじめ学科教員、学内全職員、そして何より家族に深謝します。まだまだ未熟者ですが、今回の受賞を還元すべきは学生です。今後も学生に真摯に向き合いながら教育に勤しみ、自身も成長できるように精進していきます。

理学療法学科

中川 和昌

このたびは過分な賞を賜り、恐縮しております。従来からC-learningを授業に活用してきたことなどを評価していただけたのかとも思いますが、今後とも教育効果の向上のために工夫を凝らしていきたいと考えております。引き続き、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

子ども教育学科

角野 善司

◀左上から、角野准教授、上原教授、森教授、坂本教授 左下から、下川教授、青柳准教授、中川准教授

スケート部部活紹介01

 東京オリンピックの延期に象徴されるように、新型コロナウイルスの影響はスポーツ界に大きな影響をもたらしています。 各種の全国大会・地方大会の中止、トレーニング施設の閉鎖等によるトレーニング環境の悪化、さらに外出の自粛要請により自主トレーニングを実施することも制限される事態となりました。 本学スケート部も例外ではありません。高崎のアパートで終日過ごさなくてはならない日々が続きました。その間、私はスケート部学生に対し、こんなメールを送っています。

 ほぼ毎日、このようなメールを送りながら、コロナ自粛期を過ごしてきました。 そして、8月後半から帯広での氷上合宿に入っています。チームから感染者が出ないように、また、合宿場所である帯広スケート場から感染者を出さないように感染防止基準を厳守しています。 現在帯広には、本学の卒業生が4名日本のナショナルチーム等に所属しています。例年なら現役選手に対しOB/OG選手から貴重なアドバイスが沢山あるのですが、今年は一切の会話もできる状況ではありません。毎年実施しているOB/OGとの会食、保護者懇親会もやむなく中止しました。国内大会は開催予定ですが、国際大会についてはワールドカップ前半戦が中止となりました。インカレも代替試合になりそうです。 未確定な事ばかりの中で、しっかりと自分を見つめ、自分の成長を確かめながら日々の生活を確実に消化していく事が今できることです。アフターコロナで大きく羽ばたくために。

理学療法学科 教授(スケート部監督)入澤 孝一

TopicsTopicsTakasaki University

of Health and Welfare

多彩なトピックス

4月28日皆さん、おはようございます。さて、今日は私たちスケート部の理念である「一意専心」について考えてみましょう。理念というのは、行動に移して初めて意味を持ちます。空論で終わらせないためには、行動することで理念を自分のものにすることです。私はある時「世界で活躍する選手を育てるコツは何ですか」という質問を受けました。その時に答えたことは「誰にも負けない武器を持たせることです」と答えたことを憶えています。「一意専心」は、自分の持っている個性を誰にも負けない武器にまで磨き上げることです。これは、長い期間の「継続と反復」によってのみ達成できます。人間は、精神面・身体面いづれかに優れた面を持って生まれてきます。それを若いうちに気が付き磨き上げることができるか、気が付かずに一生を過ごしてしまうか。今、皆さんは一人で過ごしている時間をたくさん与えられています。自分と向き合う時間が沢山あります。自分の武器を見つけて、磨き上げる準備をしましょう。

4月30日皆さんおはようございます。今朝も爽やかに起きたと思います。今日は、皆さんに2つの話を送ります。その1朝起きる時間が決まっている。3食食べる時間が決まっている、排せつ時間が決まっている、寝る時間が決まっている。こんなことが1年間継続できる人とはどんな人でしょうか?そうです。メンタルが強い人です。ラグビー世界最強チームに入れる最優先の基準がこの事だそうです。今は優秀でも、このことができない人は、1年後、2年後には伸びてこない、チームの足を引っ張る存在になっていることがわかっているので、チームには入れないことにしているそうです。皆さんこのことについてどう思いますか?その2今は、どのチームも選手も個人練習になっています。各個人の創意工夫で勝負しています。そして、今の時期の個人練習の成否が、冬季の記録に大きく関与してきます。個人トレーニングの成否のカギは、トレーニング強度の設定です。十分なトレーニング器具も場所もない中でどのように強度を決めたらよいのでしょうか。皆さんは十分に理解していますよね。そうです、レースより苦しい練習をすることです。自分の能力を伸ばすということは、出来ないことができるようになることです。レースで記録を出すためには、練習時にレースより苦しい練習をするしか方法はありません。科学的な練習ほどそうなっています。皆さん、一人でレースよりつらい強度でトレーニングして、見えないライバルに差をつけましょう。

4月29日皆さんおはようございます。私は、今自由な時間を活用してラグビーオールブラックスの強さの原因を探っています。ただの強さではなく、長い間世界最強を継続している原因です。その中にこんな言葉を見つけました。「思い込みを断ち切ることにより明快な結果に到達することができる。」「謙虚になれば、どうしたらもっと上手くなれるかという簡潔な問いが生まれてくる。」ハッとしますよね。謙虚にものを見ているだろうか? 思い込みにとらわれて前に進めなくなっていないだろうか?

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09 08

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K E N D A I N E T Autumn 2020 K E N D A I N E T Autumn 2020

BEST TEACHER AWARD

Takasaki Univers i ty of Heal th and Wel fare

このたびは大変名誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。私は入試広報センターの一員でもありますが、在学生の教育をしっかりと行うことこそが一番の『広報』であると思っております。その意味からもこの賞は私にとって大変意義のあるものです。日頃支えてくださっている皆様に感謝いたすとともに、今後一層精進していきたいと思います。

医療情報学科

坂本 孝

小生などよりも、この賞にふさわしい教育活動等をされている先生方が多 お々られる中で、お恥ずかしい限りです。「少しでも近づけるように頑張れ」、という叱咤をいただいたと受け止め、目の前のことに向き合おうと思います。

社会福祉学科

上原 徹

本年度のベストティーチャーに加えていただき大変光栄です。推薦・決定して下さった先生方には心より御礼申し上げます。また、拙い講義にもかかわらず真剣に聴いてくれた健康栄養学科の学生さん達に感謝申し上げます。教育・研究に対して今後より一層の努力をしてまいります。

健康栄養学科

下川 哲昭

このような栄えある賞をいただきまして、誠にありがとうございます。今回の受賞は薬学学修支援センターでの活動が評価されたものと考えております。改めて、センターのメンバーおよび薬学部の全教職員の皆様に感謝申し上げます。今後も、学生へのサポートを第一に活動していきたいと思います。

薬学科

森 哲哉

この度は栄えある賞をいただき誠にありがとうございます。皆様に心より感謝申し上げます。今後も、学生の皆さんにとってわかりやすい授業を模索し、微力ではありますが、夢・目標の実現をサポートできるよう、努力していきたいと思います。

看護学科

青柳 千春

栄誉ある賞を頂戴し、身が引き締まる想いです。学科長はじめ学科教員、学内全職員、そして何より家族に深謝します。まだまだ未熟者ですが、今回の受賞を還元すべきは学生です。今後も学生に真摯に向き合いながら教育に勤しみ、自身も成長できるように精進していきます。

理学療法学科

中川 和昌

このたびは過分な賞を賜り、恐縮しております。従来からC-learningを授業に活用してきたことなどを評価していただけたのかとも思いますが、今後とも教育効果の向上のために工夫を凝らしていきたいと考えております。引き続き、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

子ども教育学科

角野 善司

◀左上から、角野准教授、上原教授、森教授、坂本教授 左下から、下川教授、青柳准教授、中川准教授

スケート部部活紹介01

 東京オリンピックの延期に象徴されるように、新型コロナウイルスの影響はスポーツ界に大きな影響をもたらしています。 各種の全国大会・地方大会の中止、トレーニング施設の閉鎖等によるトレーニング環境の悪化、さらに外出の自粛要請により自主トレーニングを実施することも制限される事態となりました。 本学スケート部も例外ではありません。高崎のアパートで終日過ごさなくてはならない日々が続きました。その間、私はスケート部学生に対し、こんなメールを送っています。

 ほぼ毎日、このようなメールを送りながら、コロナ自粛期を過ごしてきました。 そして、8月後半から帯広での氷上合宿に入っています。チームから感染者が出ないように、また、合宿場所である帯広スケート場から感染者を出さないように感染防止基準を厳守しています。 現在帯広には、本学の卒業生が4名日本のナショナルチーム等に所属しています。例年なら現役選手に対しOB/OG選手から貴重なアドバイスが沢山あるのですが、今年は一切の会話もできる状況ではありません。毎年実施しているOB/OGとの会食、保護者懇親会もやむなく中止しました。国内大会は開催予定ですが、国際大会についてはワールドカップ前半戦が中止となりました。インカレも代替試合になりそうです。 未確定な事ばかりの中で、しっかりと自分を見つめ、自分の成長を確かめながら日々の生活を確実に消化していく事が今できることです。アフターコロナで大きく羽ばたくために。

理学療法学科 教授(スケート部監督)入澤 孝一

TopicsTopicsTakasaki University

of Health and Welfare

多彩なトピックス

4月28日皆さん、おはようございます。さて、今日は私たちスケート部の理念である「一意専心」について考えてみましょう。理念というのは、行動に移して初めて意味を持ちます。空論で終わらせないためには、行動することで理念を自分のものにすることです。私はある時「世界で活躍する選手を育てるコツは何ですか」という質問を受けました。その時に答えたことは「誰にも負けない武器を持たせることです」と答えたことを憶えています。「一意専心」は、自分の持っている個性を誰にも負けない武器にまで磨き上げることです。これは、長い期間の「継続と反復」によってのみ達成できます。人間は、精神面・身体面いづれかに優れた面を持って生まれてきます。それを若いうちに気が付き磨き上げることができるか、気が付かずに一生を過ごしてしまうか。今、皆さんは一人で過ごしている時間をたくさん与えられています。自分と向き合う時間が沢山あります。自分の武器を見つけて、磨き上げる準備をしましょう。

4月30日皆さんおはようございます。今朝も爽やかに起きたと思います。今日は、皆さんに2つの話を送ります。その1朝起きる時間が決まっている。3食食べる時間が決まっている、排せつ時間が決まっている、寝る時間が決まっている。こんなことが1年間継続できる人とはどんな人でしょうか?そうです。メンタルが強い人です。ラグビー世界最強チームに入れる最優先の基準がこの事だそうです。今は優秀でも、このことができない人は、1年後、2年後には伸びてこない、チームの足を引っ張る存在になっていることがわかっているので、チームには入れないことにしているそうです。皆さんこのことについてどう思いますか?その2今は、どのチームも選手も個人練習になっています。各個人の創意工夫で勝負しています。そして、今の時期の個人練習の成否が、冬季の記録に大きく関与してきます。個人トレーニングの成否のカギは、トレーニング強度の設定です。十分なトレーニング器具も場所もない中でどのように強度を決めたらよいのでしょうか。皆さんは十分に理解していますよね。そうです、レースより苦しい練習をすることです。自分の能力を伸ばすということは、出来ないことができるようになることです。レースで記録を出すためには、練習時にレースより苦しい練習をするしか方法はありません。科学的な練習ほどそうなっています。皆さん、一人でレースよりつらい強度でトレーニングして、見えないライバルに差をつけましょう。

4月29日皆さんおはようございます。私は、今自由な時間を活用してラグビーオールブラックスの強さの原因を探っています。ただの強さではなく、長い間世界最強を継続している原因です。その中にこんな言葉を見つけました。「思い込みを断ち切ることにより明快な結果に到達することができる。」「謙虚になれば、どうしたらもっと上手くなれるかという簡潔な問いが生まれてくる。」ハッとしますよね。謙虚にものを見ているだろうか? 思い込みにとらわれて前に進めなくなっていないだろうか?

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11 10

1011 297×420

K E N D A I N E T Autumn 2020 K E N D A I N E T Autumn 2020

02

 9月23日から帯広から菅平高原に移動して高地トレーニング合宿をしています。10月1日からMウェーブがオープンしたので全日本距離別に向けて身体を追い込んでいます。 今シーズンは靴を変えてさらに高みを目指すために技術の向上を図るトレーニングをしています。少しずつ身体の変化を感じながらトレーニングできています。 全日本距離別まで2週間半なのでしっかり調整して大会ではいい結果を出せるようにします。

新人職員紹介05

 夏の厳しい暑さも弱まり、日増しに秋の深まりを感じる季節となりました。 私は3月に人間発達学部を卒業し、4月から高崎健康福祉大学事務局に入職いたしました羽鳥彩也美と申します。 人間発達学部在籍中には、たくさんの子どもや保護者の方と関わる機会があり、“学び” の多い大切な時期に携わる重要さを感じておりました。大学職員も同様に、専門職として社会に出る前の学生に関わる重要な立場である自覚をもって仕事に取り組んでいます。今年はコロナウイルスの影響で、オンライン授業になり、各種行事等も中止を余儀なくされています。例年とは異なる学生生活に不安を感じる学生さんも多いと思いますが、少しでも不安が解消されるよう学生に寄り添っていきたいと思います。 私の配属された薬学部事務室では、学生に関わる業務を中心に行っております。学生さんと直接関わる場面が多く、自分の言葉遣いや対応は常に丁寧であるよう意識しております。新人職員として、日々学ぶ姿勢を大切に、広い視野を持って仕事ができるよう心掛けています。 まだまだ未熟な私達ですが、高崎健康福祉大学の職員として成長していけるよう精進して参りますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

新濱立也選手(スケート競技)

教学部学生課所属

今シーズンのコメントと抱負

新型コロナウイルス感染拡大に伴う本学独自の学生への支援について奨学金03

 本年初頭より新型コロナウイルスによる感染症が蔓延し、3月以降は爆発的な感染に見舞われ、学校教育に対する影響も大きく、政府は2月末から小・中学校および高校に対して休校の措置を取り、これは5月のGWまで続きました。 本学も4月以降休校措置を取り、前期授業は5月11日からオンライン授業で開始することになりました。 今回の新型コロナウイルスの影響を受け、突然のオンライン授業となり、その環境整備でご家庭や学生への経済的負担が増すことから大学として全学生に対してオンライン授業環境整備費を支給しました。 また、今年から開始された大学生に対する高等教育修学支援事業で対象学生としての認定を条件として緊急支援金を給付しました。 さらに、新型コロナウイルスによる影響で家計が急変した学生には授業料の半額免除を実施しました。 これからも学生への修学機会が失われることのないよう全力でバックアップをし、今後も変化する状況を見極めながら学生が勉学に励み、専念できる環境の整備に努める所存です。

▲ 左 鈴木将太(保健医療学部事務室)  右 羽鳥彩也美(薬学部事務室)

ゆかり

紫寮のウィズコロナ対策女子寮紹介

04

 紫寮を「安心・安全、自利利他を実践する学びと憩いの場所」にするべくコロナ対策を行っています。 ①感染症対策本部、学生課、総務課との連携 ②厚労省・文科省のガイドラインの研究と予防啓蒙 ③消毒液、非接触体温計、飛沫防止板の設置、定期消毒と換気 ④心のケアのための場と機会の創出 「学びと憩いの場所」として、これまでの旧食堂はカフェをイメージした共有ルームになりました。 BGMと絵、コーヒーサーバーやお菓子も用意され、寮生が情報交換や勉強したり即戦力を磨くビジネススキル研修を受けることができる場所です。 これからもコロナの逆風に負けない価値ある寮生活「紫寮」を模索していきます。 (紫寮寮監)

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K E N D A I N E T Autumn 2020 K E N D A I N E T Autumn 2020

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 9月23日から帯広から菅平高原に移動して高地トレーニング合宿をしています。10月1日からMウェーブがオープンしたので全日本距離別に向けて身体を追い込んでいます。 今シーズンは靴を変えてさらに高みを目指すために技術の向上を図るトレーニングをしています。少しずつ身体の変化を感じながらトレーニングできています。 全日本距離別まで2週間半なのでしっかり調整して大会ではいい結果を出せるようにします。

新人職員紹介05

 夏の厳しい暑さも弱まり、日増しに秋の深まりを感じる季節となりました。 私は3月に人間発達学部を卒業し、4月から高崎健康福祉大学事務局に入職いたしました羽鳥彩也美と申します。 人間発達学部在籍中には、たくさんの子どもや保護者の方と関わる機会があり、“学び” の多い大切な時期に携わる重要さを感じておりました。大学職員も同様に、専門職として社会に出る前の学生に関わる重要な立場である自覚をもって仕事に取り組んでいます。今年はコロナウイルスの影響で、オンライン授業になり、各種行事等も中止を余儀なくされています。例年とは異なる学生生活に不安を感じる学生さんも多いと思いますが、少しでも不安が解消されるよう学生に寄り添っていきたいと思います。 私の配属された薬学部事務室では、学生に関わる業務を中心に行っております。学生さんと直接関わる場面が多く、自分の言葉遣いや対応は常に丁寧であるよう意識しております。新人職員として、日々学ぶ姿勢を大切に、広い視野を持って仕事ができるよう心掛けています。 まだまだ未熟な私達ですが、高崎健康福祉大学の職員として成長していけるよう精進して参りますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

新濱立也選手(スケート競技)

教学部学生課所属

今シーズンのコメントと抱負

新型コロナウイルス感染拡大に伴う本学独自の学生への支援について奨学金03

 本年初頭より新型コロナウイルスによる感染症が蔓延し、3月以降は爆発的な感染に見舞われ、学校教育に対する影響も大きく、政府は2月末から小・中学校および高校に対して休校の措置を取り、これは5月のGWまで続きました。 本学も4月以降休校措置を取り、前期授業は5月11日からオンライン授業で開始することになりました。 今回の新型コロナウイルスの影響を受け、突然のオンライン授業となり、その環境整備でご家庭や学生への経済的負担が増すことから大学として全学生に対してオンライン授業環境整備費を支給しました。 また、今年から開始された大学生に対する高等教育修学支援事業で対象学生としての認定を条件として緊急支援金を給付しました。 さらに、新型コロナウイルスによる影響で家計が急変した学生には授業料の半額免除を実施しました。 これからも学生への修学機会が失われることのないよう全力でバックアップをし、今後も変化する状況を見極めながら学生が勉学に励み、専念できる環境の整備に努める所存です。

▲ 左 鈴木将太(保健医療学部事務室)  右 羽鳥彩也美(薬学部事務室)

ゆかり

紫寮のウィズコロナ対策女子寮紹介

04

 紫寮を「安心・安全、自利利他を実践する学びと憩いの場所」にするべくコロナ対策を行っています。 ①感染症対策本部、学生課、総務課との連携 ②厚労省・文科省のガイドラインの研究と予防啓蒙 ③消毒液、非接触体温計、飛沫防止板の設置、定期消毒と換気 ④心のケアのための場と機会の創出 「学びと憩いの場所」として、これまでの旧食堂はカフェをイメージした共有ルームになりました。 BGMと絵、コーヒーサーバーやお菓子も用意され、寮生が情報交換や勉強したり即戦力を磨くビジネススキル研修を受けることができる場所です。 これからもコロナの逆風に負けない価値ある寮生活「紫寮」を模索していきます。 (紫寮寮監)

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01 12

表1表4 297×420

K E N D A I N E T Autumn 2020 K E N D A I N E T Autumn 2020

【編集・発行】 高崎健康福祉大学 〒370-0033 群馬県高崎市中大類町37-1 https://www.takasaki-u.ac.jp e-mail [email protected]

K E N D A I N E TK E N D A I N E T

Autumn 2020

Vol.34Takasaki Univers i ty of Heal th and Wel fare

高崎健康福祉大学副学長

小澤 瀞司

ウィズコロナ社会における大学教育

令和元年度 学校法人 高崎健康福祉大学 決算報告令和元年度資金収支計算書(平成31年4月1日から令和2年3月31日まで)

令和元年度事業活動収支計算書(平成31年4月1日から令和2年3月31日まで)

令和元年度貸借対照表(令和2年3月31日)

令和元年度財産目録(令和2年3月31日)

(単位:千円)

学 生 生 徒 等 納 付 金 収 入手 数 料 収 入寄 付 金 収 入補 助 金 収 入資 産 売 却 収 入付随事業・収益事業収入受 取 利 息・配 当 金 収 入雑 収 入借 入 金 等 収 入前 受 金 収 入そ の 他 の 収 入資 金 収 入 調 整 勘 定前 年 度 繰 越 支 払 資 金収 入 の 部 合 計

4,485,05495,66549,694

1,033,39633,739291,06855,380218,012

0683,865212,933

△ 834,1622,122,6998,447,343

科   目 決   算

(単位:千円)◆教育活動収支

学生生徒納付金手数料寄付金経常費等補助金付随事業収入雑収入教育活動収入計

人件費教育研究経費管理経費教育活動支出計

教育活動収支差額

4,485,05495,66549,694

1,033,396291,068218,012

6,172,889

3,409,8132,065,472445,276

5,920,561

252,328

科   目 決   算

(単位:千円)

人 件 費 支 出教 育 研 究 経 費 支 出管 理 経 費 支 出借 入 金 等 利 息 支 出借 入 金 等 返 済 支 出施 設 関 係 支 出設 備 関 係 支 出資 産 運 用 支 出そ の 他 の 支 出資 金 支 出 調 整 勘 定次 年 度 繰 越 支 払 資 金

支 出 の 部 合 計

3,409,8131,519,754400,882

7340,00029,065424,044250,588155,766

△ 105,6652,323,023

8,447,343

科   目 決   算

事業活動収入の部

事業活動支出の部

(単位:円)

〔1〕資産総額1. 基本財産⑴土地⑵建物⑶構築物⑷図書⑸教具・校具、及び備品⑹その他(車両)

131,330.48㎡66,141.99㎡

162,398冊28,442点

17,464,097,27911,666,556,2371,541,280,0437,691,540,427359,859,946480,146,6731,590,895,566

2,833,582

科   目 元 年 度 末

(単位:円)

〔2〕負債総額1. 固定負債⑴長期未払金

869,247,5243,397,1403,397,140

科   目 元 年 度 末(単位:円)

⑷預り金 66,847,196科   目 元 年 度 末

(単位:円)

2. 運用財産⑴預金、現金⑵積立金⑶有価証券⑷電話加入権⑸施設利用権⑹出資金⑺収益事業元入金

5,797,541,0422,323,023,0462,462,832,714613,280,000

952,3583,575,356600,000

211,344,107

科   目 元 年 度 末(単位:円)

⑻長期貸付金⑼敷金⑽未収入金⑾短期貸付金⑿前払金⒀立替金⒁仮払金⒂ソフトウェア

15,900,0009,281,901

104,096,4175,300,0005,437,77435,736,872402,9325,777,565

科   目 元 年 度 末

(単位:千円)◆資産の部

固 定 資 産有形固定資産

特定資産その他の固定資産

流 動 資 産資 産 の 部  合 計

14,990,10011,666,5561,900,0001,423,5442,473,99717,464,097

科   目 本 年 度 末(単位:千円)◆負債の部

固 定 負 債流 動 負 債

負 債 の 部  合 計

3,397865,850

869,247

科   目 本 年 度 末(単位:千円)◆純資産の部

基 本 金繰 越 収 支 差 額

純 資 産 の 部  合 計負債及び純資産の部合計

21,627,434△ 5,032,584

16,594,85017,464,097

科   目 本 年 度 末

(単位:千円)◆教育活動外収支

受取利息配当金教育活動外収入計

借入金等利息教育活動外支出計

55,37955,379

7373

55,306

307,634

科   目 決   算

事業活動収入の部

事業活動支出の部

教育活動外収支差額

経 常 収 支 差 額

(単位:千円)◆特別収支

資産売却差額その他の特別収入特別収入計資産処分差額特別支出計特別収支差額

基本金組入前当年度収支差額基本金組入額合計当年度収支差額前年度繰越収支差額基本金取崩額翌年度繰越収支差額

313,267△ 419,816△ 106,549

△ 4,926,0360

△ 5,032,585

1,34015,60516,94511,31211,3125,633

科   目 決   算事業活動

収入の部

(参考)

事業活動収入計 事業活動支出計

6,245,2135,931,946

科   目 決   算

事業活動

支出の部

(単位:円)

2. 流動負債⑴前受金⑵未払金⑶仮受金

865,850,384683,865,000114,592,988

545,200

科   目 元 年 度 末

 昨年の11月に中国の武漢で発生

した新型コロナウイルスは瞬く間

に世界中に広がり、9月28日には

世界の死者総数が百万人を突破し

ました。20世紀以降の最大のパン

デミックは、第一次大戦末期の

1918年から世界を席捲し、約

4千万人の死者を出したスペイン

風邪ですが、その本態は高病原性

鳥インフルエンザであり、3年余

りの間に人類が集団免疫を獲得し

たことにより終息しました。今回

の新型コロナウイルスに対しては、

ヒトが安定的な免疫を得にくいと

いう報告があり、またワクチンの

開発もこれを健康人に接種して予

防的に使用できるまでには多くの

問題のあることは明らかです。米

国では大統領がワクチンを間もな

く実用化できることを宣伝してい

ますが、拙速な実用化には不安が

大きく、米国内で行われた調査で

は、「ワクチンができたら接種を希

望するか」という問いに対して、

約半数がノーと答えたそうです。

従って、当面は新型コロナウイル

スとの共存、すなわち「ウィズコ

ロナ」を前提に社会、経済、教育

の在り方を考えることが必要にな

ります。

 わが国では、この間、行政・経済・

医療福祉・教育など社会の全層に

わたるデジタル化の遅れが、コロ

ナ禍との戦いを困難にしてきたこ

とを国民全体が身に染みて思い知

らされました。菅新内閣は「デジ

タル庁」を設置し、国・地方自治

体の行政システムのデジタル化を

推進し、同時に民間企業のデジタ

ル化、オンライン診療の規制緩和、

遠隔教育の環境整備などを図る政

権構想を発表しました。現時点で、

わが国のIT化は世界標準に比べ

て周回遅れといわれており、20世

紀末までに築き上げたモノづくり

大国、科学技術大国としての国際

的地位は急速に失われつつありま

す。「災い転じて福となす」という

諺がありますが、コロナ禍を契機

に、短期間で失地を回復すること

が、わが国の最大の課題であるこ

とは論を俟ちません。

 また、デジタル化の成否の鍵を

握るのは人材育成であり、経済産

業省の調査によれば、2030年

には、IT人材は、最大79万人不

足するとされています。人材育成

における大学の役割は極めて重要

であり、大学には、この分野での

先端的技術の開発を担う人材や専

門的技術者の育成とともに、専門

を問わず、すべての卒業生がそれ

ぞれの職場で日々産生される大量

のデータを処理・分析することに

より、定量性をもって正しく状況

を把握し、それをもとに戦略を練

り、新しい価値を創造する力を養

うための教育が要請されています。

 本学では、感染拡大が顕著になっ

た3月下旬の臨時大学運営協議会

で、学内が一丸となって感染症対

策を立案・実行するための組織と

して、「新型コロナウイルス感染症

対策本部」の設置が決定され、「感

染症対策部会」と「教務部会」か

らなる組織として活動を開始しま

した。授業実施に関しては、当初

は極力対面授業を行う方針でした

が、4月中旬に政府により緊急事

態宣言が発令され、全面オンライ

ン授業実施以外の選択肢が失われ

ました。情報機器とネットワーク

環境が十分ではない状態で、全面

オンライン授業の実施は困難な課

題でしたが、ICT活用学習支援

システムとして定評のあるC─

Learningを利用すること

により、各講義の教材をインター

ネットにより配信し、レポートな

いし小テストの提出により評価を

行うという、いわゆるオンデマン

ド型授業を基本とし、特に必要な

場合のみ双方向型授業を実施する

こととし、5月の連休明けの授業

開始を迎えることになりました。

半月という短い準備期間であった

にもかかわらず、教職員の皆さん

のご尽力と学生諸君の真摯な学業

への取り組みのお蔭で、特に大き

な混乱もなく前期のオンライン授

業を終了することができました。

 しかし、一方で大学での学びに

は、オンライン授業だけでは達成

できない多くの重要な要素があり

ます。それらには、学生と教職員

とのコミュニケーションや学生同

士の交流による切磋琢磨、五感を

研ぎ澄まし手足を動かして学ぶ実

験や実技実習、個別のテーマを教

員や仲間たちとの共同作業とディ

スカッションを通じて深く掘り下

げるセミナーや卒業研究などがあ

ります。また、特に1年生に対し

ては、大学での学びに関する種々

のガイダンスや主要な講義の導入

部分を対面授業で行うことが必要

です。本学では、これらの点を考

慮して、緊急事態宣言が解除され

た6月から部分的に対面授業を取

り入れてきましたが、感染防止の

ための教育と入構チェック体制が

整備された後期からは、全体の約

30%の授業を対面で実施すること

になりました。今後は、オンライ

ン授業と対面授業を適切に組み合

わせたハイブリッド方式のなか

で、ITを効果的に活用すること

により教育の質をコロナ禍発生以

前よりも高めていく工夫を全学的

に積み上げていくことが課題にな

ります。

 コロナ禍はこれまでに私たちに

多くの困難をもたらしてきました

が、現在も収束の予測がつかない

状況にあります。今後も、すべて

の大学構成員の創意と工夫により、

様々な問題に対処していかなけれ

ばなりませんが、それらを常に改

革の契機として捉え、次の時代に

備える試みを立案・実行していく

ことが望まれます。