国立公園、自然観光公園と大森林公園（※）

54の国立公園（7つは海洋国立公園）

54の国立公園があり、総面積は1210万5831ヘクタール

世界遺産 a. 6つの国立公園（南ブキット・バリサン、クリンチ・スブラット、ウジュンクロン、コモド、ロレンツ、ルセル）が世界遺産に。

受賞等a. コモド国立公園→新・世界七不思議

b. リンジャニ山岳国立公園→コンサベーション・インターナショナルとナショナル・ジオグラフィック・トラベラー誌による世界遺産賞

生物圏保護区 ルセル山岳、シベルト島、ロレ・リンドゥ、グデ・パンラゴ山岳、コモド、タンジュン・プティン、ワカトビの各国立公園

自然観光公園 118の自然観光公園があり、総面積は82万7942ヘクタール

大森林公園 34の大森林公園があり、総面積は36万3831ヘクタール

（※）：利活用ゾーン／ブロックに自然観光用施設の建設を許可されたもの

天然資源の持つ力

1. インドネシアの動物相は、全世界の49パーセント

2. インドネシアの植物相は、全世界の6パーセント

出所：IBSAP（インドネシア生物多様性戦略・行動計画）2015-2019

魅力ある自然観光地

山岳・峠大自然のパノラマ

洞窟

滝 湖沼 マリンツアー

アクセスの良さ

アクセス難

アクセス良好、陸・空・海路で2～4時間もあれば着く手軽さ

人々の懐が潤い、国には税外収入が自然観光の活動は、国家に歳入をもたらし、周辺に暮らす人々の所得増にも寄与

自然観光を利用した事業機会

国立公園・自然観光公園における利活用ゾーン／ブロックの面積

441万3000ヘクタール 9,482.92ヘクタール国立公園・自然観光公園において提供される事業スペースの面積

自然観光の振興を見込み、その多様な魅力を生かす敷地デザインがなされている

エコツーリズムによる自然観光の貢献度

海外からの観光客2000万人

自然観光（35％）2000万人×35％＝700万人

マリンツアー35％

エコツアー45％

315万人

冒険ツアー20％

保全林地域における

エコツアー

40％126万人

・国立公園・自然観光公園

ジオパーク

35％110万2500人

観光省観光地振興担当補佐の指示により、エコツアーから除外

非保全林地域における

エコツアー

25％78万7500人

・林業公社の森林ツアー・農園・植物園

出所：環境林業省、林業公社、インドネシア科学院、エネルギー鉱物資源省、国営第8農園による2016年のデータ

市場ターゲット、特に外国人観光客を

捉えるため、環境林業省は「ハイエン

ド自然密着型観光地」というコンセプ

トで国立公園や自然観光公園における

自然観光の振興を企図。

この構想は、あくまで自然保護の要素

を優先しつつも、訪れる人たちにサー

ビスと快適さ、ぜいたくさを提供し、

より高い波及効果を得ようとするもの。

またこれにより、一定範囲のクラスタ

ー内に存在する諸拠点の連結性が向上

し、アクセスしやすく一体化した観光

地となる。

自然観光振興策の実例 「ハイエンド自然密着型観光地」構想

ローエンド・ツーリズム

• 大量の観光客

• 滞在1～3日間

• 普通の観光名所で、訪れる人誰もが通年楽しめる

• 標準的な施設やインフラ

• 標準的なサービス

• 一般市民にも手ごろな費用

• 普通程度の波及効果

• 働く人の生産性や収入も普通程度

• 広範なクラスター

ハイエンド・ツーリズム

• 一定人数の観光客

• 滞在1週間以上

• よそでは見られないユニークな観光名所で、決まった時期にしか訪れられない

• 上流客向けの施設やインフラ

• 上流客向けのサービス

• 高額な費用

• 高い波及効果

• 働く人の生産性や収入も、より高い

• 一定範囲のクラスター

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月

8,6269,199

13,668

14,217

16,676

18,901

21,186

24,126

国内から

海外から

112,937 143,292183,887

225,995233,631

365,159

456,209

2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2019 2024 2029 2034 2039

750,000

1,250,000

2,000,000

3,000,000

の利用旅客数

コモド空港2011年～2017

年

2044

4.000.

000

570,000

官民連携事業によるターミナルの能力増強

官民連携事業の期間満了

2019年～2044年は予測値

出所： 中央統計庁

訪問者増加の例～コモド国立公園の場合～

2013年～2017年海運旅客数

到着出発

出所： 運輸省空運局4,000,000

2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017

44.67248.010

49.982

63.801

80.626

95.410

107.711

119.599

の訪問者数

コモド国立公園2010年～2017年

出所：

コモド国立公園の訪問者数

2018年

65,000

64,900

94,370

86,767

78,363

88,700

113,239

110,498

135,326

141,687

（自然観光事業に係る協力）

第五十四条

自然観光事業に係る協力は、以下の各者間で行うことができる。

a. 当該地域の管理者とIUPJWA（自然観光サービス提供事業許可）又はIUPSWA（自然観光施設等提供事業許可）の保有者

b. IUPJWAの保有者とIUPSWAの保有者

c. 当該地域の管理者、IUPJWA又はIUPSWAの保有者と第三者

第五十五条

前条にいう「自然観光事業に係る協力」としては、以下のものがある。

a. 技術協力

b. マーケティング面での協力

c. 資本・資金面での協力

d. 自然観光施設等の使用を巡る協力

鳥獣保護区、国立公園、大森林公園及び自然観光公園における自然観光事業に関する

インドネシア共和国環境林業大臣令第P.8/MENLHK/SETJEN/KUM.1/3/2019号

IUPSWA（自然観光施設等提供事業許可）保有12事業者との協力・提携のご提案

1. 敷地の総面積： 517ヘクタール

2. 立地：

a. ワイ・カンバス、グデ・パンラゴ山岳、ハリムン・サラク山岳、ムルバブ山岳、バルラン、リンジャニの各国立公園

b. ペネロカン、タンブリガン湖・ブヤン湖、リウン十七島の各自然公園

3. 投資総額： 1947万米ドル

4. 平均回収期間： 7～10年

5. 正味現在価値（NPV）、内部収益率（IRR）、費用対便益比（BCR）：後掲のとおり

番号 IUPSWA（自然観光施設等提供事業許可） 立地コンセッション

期間

1 チボダス・プンチャック・ラヤ社 [PT CIBODAS PUNCAK RAYA] グデ・パンラゴ山岳国立公園（西ジャワ州）2020 - 2075

2バルラン・サバナ・パラダイス社 [PT BALURAN SAVANA

PARADISE]バルラン国立公園（東ジャワ州シトゥボンド県） 2020 - 2075

3 バトゥル・キンタマニ・アスリ社 [PT BATUR KINTAMANI ASRI] ペネロカン自然観光公園（バリ州） 2020 - 2075

4 パノラマ・ダナウ・バリ社 [PT PANORAMA DANAU BALI] ブヤン・タンブリガン自然観光公園（バリ州） 2020 - 2075

5 ボチミ・ハリムン・サラク社 [PT BOCIMI HALIMUN SALAK] ハリムン・サラク国立公園（西ジャワ州） 2020 - 2075

6 プロー・インピアン・ミレニア社 [PT PULAU IMPIAN MILENIA] リウン十七島自然観光公園（東ヌサ・トゥンガラ州） 2020 - 2075

7キンタマニ・エクスポセ・ヌサンタラ社 [PT KINTAMANI EKSPOSE

NUSANTARA]ペネロカン自然観光公園（バリ州） 2020 - 2075

8 ガジャ・マクムル・ブルサマ社 [PT GAJAH MAKMUR BERSAMA] ワイ・カンバス国立公園（ランプン州） 2020 - 2075

9 アヌグラ・キンタマニ・バリ社 [PT ANUGERAH KINTAMANI BALI] バトゥル自然観光公園（バリ州） 2020 - 2075

10リンジャニ・パノラマ・エロック社 [PT RINJANI PANORAMA

ELOK]リンジャニ国立公園（西ヌサ・トゥンガラ州） 2020 – 2075

11パノラマ・ムンジャガン・バリ社 [PT PANORAMA MENJANGAN

BALI]西バリ国立公園（バリ州） 2020 - 2075

12 スマガ・メル・ルスタリ社 [PT SMAGA MERU LESTARI] ムルバブ山岳国立公園（中ジャワ州） 2020 - 2075

番号 許可を受けた事業者 推定投資額 回収期間正味現在価値（NPV）、内部収益率（IRR）、

費用対便益比（BCR）

1 チボダス・プンチャック・ラヤ社 105万米ドル／1億1333万円 6.9年 62万5000米ドル 17.23％（1.37）

2 バルラン・サバナ・パラダイス社 307万米ドル／3億3038万円 10.3年 120万9000米ドル 17.50％（1.24）

3 バトゥル・キンタマニ・アスリ社 93万米ドル／1億0010万円 6.4年 52万6000米ドル 17.76％（1.63）

4 パノラマ・ダナウ・バリ社 50万2000米ドル／5411万円 4.60年 50万4000米ドル 25.34％（1.797）

5 ボチミ・ハリムン・サラク社 249万米ドル／2億6882万円 8.83年 188万8000米ドル 24.53％（1.66）

6 プロー・インピアン・ミレニア社 283万米ドル／3億0545万円 10.3年 99万5000米ドル 16.50％（1.24）

7 キンタマニ・エクスポセ・ヌサンタラ社 150万米ドル／1億6150万円 7.95年 106万2000米ドル 21.28％（1.51）

8 ガジャ・マクムル・ブルサマ社 198万米ドル／2億1338万円 6.61年 108万3000米ドル 17.01％（1.353）

9 アヌグラ・キンタマニ・バリ社 203万米ドル／2億1882万円 6.39年 132万5000米ドル 17.97％（1.483）

10 リンジャニ・パノラマ・エロック社 90万米ドル／9689万円 5.29年 107万2000米ドル 21.92％（1.59）

11 パノラマ・ムンジャガン・バリ社 104万米ドル／1億1207万円 6.8年 88万8000米ドル 23.50％（1.50）

12 スマガ・メル・ルスタリ社 115万米ドル／1億2427万円 7.36年 76万1000米ドル 18.81％（1.38）

事業スペース：リウン十七島自然観光公園

面積： 3 0 . 7 9 ヘクタール

2020年～2075年

事業地面積： 11.4ヘクタール

主なポイント

1. 大きく立派な島のこぢんまりした一画

2. 社会問題と無縁

3. エキゾチックな雰囲気のサバンナと二次林

4. 淡水（真水）利用可

5. 他では見られない野生生物や海辺の景観

6. 干満差1.5メートル

観光コンセプト

「コモドのアイランド・リゾート」

以下のプログラムを展開

- 野生の「ミニ・コモドドラゴン」を守るプログラム

- 上流客向け3S※レクリエーション活動

- 水産養殖と絡めた地域開発プログラム

※：sun（太陽）・sea（海）・sand（砂）

各番号の説明

1. 桟橋

2. 専用の水上ビラ

3. 養殖場

4. トレイルデッキ

5. レストラン・飲食拠点

6. 第1ビラ

7. コモドドラゴン観察デッキ

8. 第2ビラ

9. 一般向け水上ビラ

オントル島敷地計画図

投資コンセプト例

オントル島

敷地計画図

東ヌサ・トゥンガラ州天然資源保護管理事務所リウン十七島自然観光公園の事業スペース

における自然観光事業計画

事業地面積： 7.87ヘクタール

主なポイント

1. 小さく平坦な白砂の浜で隔てられた、高さ7～9メートルと3.5メートルの景観麗しい3つの丘

2. 浸食指標

3. 淡水（真水）なし

4. 沿岸の起伏に富んだサバンナを望む美しい眺め

5. 周囲を取り巻くサンゴの生態系

6. 地元の村までスピードボートで15分

7. 低木や茂みに生息する鳥が数種

主なプログラム

「飲食拠点やリフレッシュルーム、グランピング設備がそろった3S※

レクリエーション・プログラム」と「スカイ・ナイト＆サンライ

ズ・ハンター・クラブ」

※：sun（太陽）・sea（海）・sand（砂）

ティガ島敷地計画図 各番号の説明

1. 桟橋

2. スカイ・ナイト・ビラ

3. トレイルデッキ4. レストラン

5. 浜辺のプレーイング・エリアと飲食拠点

6. 礼拝所7. トイレ8. 小道

投資コンセプト例

ティガ島

敷地計画図

東ヌサ・トゥンガラ州天然資源保護管理事務所リウン十七島自然観光公園の事業スペース

における自然観光事業計画

事業地面積： 3.45ヘクタール

主なポイント

1. 浸食指標

2. 海岸にちょっとした岩壁のある、小さく平坦な島

3. 低木や茂みに生息する鳥

4. 白い砂浜

5. 淡水（真水）なし

6. 夕焼けや日の出の美しい光景

観光プログラム

- 3S※愛好者のためのビーチ・パーティー・クラブ

- ビーチバレーなど、定番の3S※

レクリエーション活動

- 飲食拠点と伝統的なフィジカル・ヒーリング

※：sun（太陽）・sea（海）・sand（砂）

各番号の説明

1. 桟橋

2. トレイルデッキ

3. レストラン、スパ・

エリア、ヒーリング

4. 礼拝所

5. トイレ

6. プライベートビーチ

のプレーイング・エ

リアと飲食拠点

トゥンバガ島敷地計画図

投資コンセプト例

トゥンバガ島

敷地計画図

東ヌサ・トゥンガラ州天然資源保護管理事務所リウン十七島自然観光公園の事業スペース

における自然観光事業計画

敷地面積： 4.27ヘクタール

観光プログラム

「プライベートなビラとビーチ」

トゥンバン島・バンパ島敷地計画図

各番号の説明

1. 桟橋2. プライベート・スパ

3. プライベート・レストラン

4. プライベート・ビラとインフィニティ・プール

5. フィッシング・デッキ

6. 礼拝所7. トイレ

8. プライベートビーチのプレーイング・エリアと飲食拠点

9. 小道10.トレイルデッキ

投資コンセプト例

トゥンバン島

敷地計画図

東ヌサ・トゥンガラ州天然資源保護管理事務所リウン十七島自然観光公園の事業スペース

における自然観光事業計画

事業地面積： 3.93ヘクタール

主なポイント

1. 淡水（真水）なし

2. 7～9メートルの小さな丘

3. 風光明媚な環境

4. 干満差1.5メートル

5. 周囲を取り巻くサンゴと海草の生態系

6. こぢんまりした砂浜

観光プログラム

- ビーチ好きのためのプライベート・ビラ

- 上流客向けの3S※レクリエーション活動

- サンゴ保全プログラム

※：sun（太陽）・sea（海）・sand

（砂）

ルトン島敷地計画図

各番号の説明

1. 桟橋2. トレイルデッキ

3. プライベート・レストラン

4. プライベート・ビラとインフィニティ・プール

5. プライベート・スパ6. 礼拝所7. トイレ

8. 浜辺のプレーイング・エリアと飲食拠点

9. 小道

投資コンセプト例

ルトン島

敷地計画図

東ヌサ・トゥンガラ州天然資源保護管理事務所リウン十七島自然観光公園の事業スペース

における自然観光事業計画