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( アニュアルレポート2002 ) The future is not merely an extension of the present. explore the future At Horiba, we believe dreams and hopes together with the marvels of technology create the future. We always inspire our people to discover new horizons and unlock the door to a better society for all. Through our determination and commitment, Horiba strives to explore the future for the welfare of our planet.

The future is not merely an extension of the present. …...アニュアルレポート2002) The future is not merely an extension of the present. explore the future At Horiba, we

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(アニュアルレポート2002)

The future isnot merelyan extensionof the present.

explore the future

At Horiba, we believe dreams and hopes together with the marvels of technology create thefuture. We always inspire our people to discover new horizons and unlock the door to a bettersociety for all. Through our determination and commitment, Horiba strives to explore the futurefor the welfare of our planet.

explore the futurewith us ...

プロファイル

HORIBAグループは最先端の分析・測定技術において世界をリードしており、産業や人々の生活に幅広い高品質・高性能な計測及び分析システム機器を提供しています。半導体、電子機器、物理科学・化学、バイオテクノロジー、医薬といった分野をはじめ、環境モニタリングやクリーンエネルギー研究においても、HORIBAはその技術をもって、人々の生活の質的向上に貢献していきたいと考えています。HORIBAグループは、事業をグローバルに展開しており、海外の従業員が半数以上を占めています。当社の事業は主に4つの事業分野で構成されています。第一に、半導

体や電子産業ではHORIBAの製品は新素材や半導体の製造プロセスにおける厳しい品質管理に役立っています。第二に、HORIBAグループは、主に血液サンプルの試験・分析に使用する測定器を医療産業へ幅広く提供しています。第三に、分析システム機器事業において、pHメータやX線分析装置をはじめ、理化学や新素材研究用に約500種以上の分析器を製造、販売しています。特に、製造工場での排気ガス測定機器など、数多くの環境検査・測定機器の分野において業界をリードしてきました。第四に、当社はエンジンの排ガス測定機器分野においてグローバルに市場シェアを占有しており、クリーンな排気システムや燃料電池技術等の開発を通じて、自動車の環境への影響軽減に貢献しています。

目次

1 財務ハイライト

2 株主の皆様へ

5 事業の概要と営業の概況

6 事業概要

8 営業の概況

16 連結財務概要

18 連結貸借対照表

20 連結損益計算書

21 連結株主持分計算書

22 連結キャッシュフロー計算書

23 連結財務諸表注記

37 五年間の主要財務データ

38 五年間の主要財務データ -非連結-

39 会社情報

表紙和訳「未来」とは、「現在」の単なる延長線上に位置しているのではありません。人々の夢や希望が、「技術」という道具を借りて、私たち自身の未来を創り上げていくのです。常に新たな可能性に挑戦し、より良い社会の創造に向けての扉を一つひとつ開けていくこと。この明解な決意と実行力で、HORIBAは地球社会全体の未来を切り拓いていきたいと考えています。

1

堀場製作所及び連結子会社2001年~2002年の各々3月20日に終了した1年間

200220022001

単位:百万円単位:千米ドル(注記1)

会計年度:売上高 ¥ 77,873 ¥ 74,468 $ 562,871営業費用 73,123 71,921 543,618営業利益 4,750 2,547 19,253税金等調整前当期純利益 5,049 464 3,506法人税、住民税及び事業税 3,033 1,508 11,398当期純利益(損失) 1,443 (1,071) (8,094)資本的支出 3,032 3,137 23,708減価償却費及び償却費 3,276 3,381 25,559研究開発費 4,938 4,336 32,771

会計年度末:総資産 ¥ 101,006 ¥ 98,766 $ 746,529有形固定資産 18,541 19,279 145,720純資産 39,796 40,063 302,821

1株当たり情報:当期純利益(損失) ¥ 46.43 ¥ (34.47) $ (0.26)純資産 1,280.51 1,293.42 9.78配当金 8.50 8.50 0.06

単位:円単位:米ドル(注記1)

( 財務ハイライト )

売上高 (百万円)

98

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01

02

当期純利益 (百万円) 1株当たり当期純利益 (円)

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2000020000

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4000040000

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2000

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0

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01

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10000

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-1000-1000

-500-500

0

500500

10001000

15001500

20002000

-40

-30

-20

-10

0

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-1500

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1000

1500

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-40

-30-30

-20-20

-10-10

0

1010

2020

3030

4040

5050

6060

62,4

26

67,5

97

71,0

30

77,8

73

74,4

68

1,6

12

57

7

1,1

00 1,4

43

–1,0

71

51.6

3

18.5

6

35.3

9 46.4

3–3

4.4

7

注記:記載金額は百万円未満を四捨五入して表示しています。米ドル金額は、便宜上、2002年3月20日現在の東京外国為替市場での円相場 1米ドル=132.30円で換算しています。

2

( 株主の皆様へ ) Explore the Future

堀場 厚代表取締役社長

“2002年3月期は、HORIBAグループ全体の今後の成長基盤を一層強化した年であったといえます。”

2002年3月期(2001年3月21日から2002年3月20日まで)の

HORIBAグループの連結業績は、世界同時不況、特に半導体市場が過去

最大規模の落ち込みを示したことにより、半導体システム機器事業を中

心に業績に大きな影響を受けました。このような環境のもと、当グルー

プの連結売上高は前期比4.4%減の744億6千8百万円、営業利益が

46.4%減の25億4千7百万円となりました。また、銀行株を中心とし

た有価証券の評価損を一括損金処理したことなどにより当期利益は10

億7千1百万円の損失となっています。

当社の事業は、エンジン計測システム機器、分析システム機器、医用

システム機器、半導体システム機器の4つの部門で構成されていますが、

半導体システム機器を除く3部門で、売上高はいずれも2桁の伸びを達

成しています。また、営業利益においても、競争激化による販売価格下

落の影響を受けたものの、エンジン計測システム機器及び分析システム

機器では、昨年比の2倍以上の利益を残すことができました。医用シス

テム機器におきましては、昨年9月にフランスの子会社であるABX社の

経営陣を刷新し、諸施策を講じたことにより、営業利益ベースで黒字化

を実現、部門全体の営業利益もプラスを達成することができました。半

導体システム機器を除く3部門は厳しい環境の中、非常に健闘した年で

あったと捉えています。半導体システム機器につきましては、半導体市

場の落ち込みの影響を受け、業績を大きく後退させることになりました。

当期の業績は厳しいものとなりましたが、今後のHORIBAグループの

成長という観点では、以下の意味で非常に重要な年であった、と捉えて

います。

1. 医用部門の黒字化により全体への売上・利益面での貢献

2. 長年当社の業績を支えてきたエンジン部門の回復

3. 環境、科学機器部門の着実な成長

4. 半導体部門での次なる上昇局面に向けての体制づくり

5. 四部門のバランスある体制とシナジー効果

課題と戦略

HORIBAグループは、分析及び計測技術分野でリーディングカンパニー

を目指し、市場ニーズに多彩な技術シーズをマッチングさせることによ

り、デファクトスタンダードとなりうる製品をグローバルかつタイムリ

ーに市場に提供していくことに注力してきました。中期的には、2005

年3月期に売上高1,000億円と営業利益率10%を目標に掲げており、

これに向かって当期もさまざまな施策を展開し、今後の売上拡大と利益

率向上に向けての事業基盤を拡充してまいります。

グローバルアライアンスの強化

当社はこれまでも海外の優良企業と積極的にアライアンスを組んでき

ました。当期においても、エンジン計測システム機器における新たな

3

“HORIBAが目指すのは、分析及び計測技術分野で世界のリーディングカンパニーになることです。”

展開を目指し、独シェンク・ペガサス社と英リカルド社との間で

2002年2月に英国に設立されたジョイントベンチャーである英シェ

ンク・リカルド・システムズ社に当社が11月に資本参加し、社名を

SRH社に変更しました。エンジン及びパワートレイン分野に強いシェ

ンク・ペガサス社とエンジン、トランスミッション、車載用エレクト

ロニクスに強いリカルド社と補完関係を結ぶことにより、総合的なエ

ンジン試験システム分野への参入に向けての大きな一歩を踏み出せる

ものと確信しています。

独自技術を盛り込んだ新商品開発

HORIBAの技術開発及び製品開発の成果として、当期もさまざまな新技

術並びに新製品を開発しました。代表的なものとしては以下があげられ

ます。

1. 第5次水質総量規制の対象全国3200箇所の事業所向けに、下水処理

場や工場などからの排出の水質管理に用いる自動全窒素・全リン測

定装置を開発しました。

2. 米国アリゾナ州の結晶工場で、結晶の成長を世界で初めてコンピュ

ータ制御することにより、従来より面積で約2倍の世界最大級の大型

結晶の量産化に成功しました。これを大型ガンマプレートのレンズ

に使用することにより、初期ガン検査や、原子力、宇宙工学等の最

先端分野に応用されるものと期待されています。

3. 液晶モニタでデジタルカメラの画像を見ながら、対象物の温度分

布を瞬時に確認できる当社独自のマイクロマシニング技術を駆使

した2次元放射温度計「アイスクエア」を世界ではじめて商品化

しました。

営業力の強化

かねてより当社の課題であった、国内における営業力の強化に積極的に

取り組みました。当社は、これまで国内市場で商社経由などの間接営業

に頼ってきましたが、市場のニーズをより迅速かつ的確に掴み、顧客の

要望によりきめ細かに対応していくため、販売チャネルの多角化を図る

と同時に、直接営業の比率を高めることに着手しました。エンジン計測

システム機器事業においては、営業チャネルを直接営業に切り替えまし

た。また、分析システム機器に関しましては、これまでの商社経由のシ

ングルチャネルから、パートナーの強みをそれぞれ活かしたマルチチャ

ネルへと移行しました。医用機器に関しましては、従来からの販売パー

トナーとのより親密な関係を維持しつつ、製品や販売先によって直販と

するなど、二つのチャネルを使い分け、市場への一層の浸透を図ってい

く計画です。

組織面では、国内と海外の営業部門を営業本部として統合し、グルー

プ内の営業本部のトップを執行役員とするなど、管理・運営面における

強化にも着手しました。

4

「ウルトラクイックサプライヤー」への進化

21世紀に勝ち組として生き残り、かつ成長するために不可欠な課題と

して生産性の一層の向上があります。当社が目指すのは、ユーザーニー

ズに的確かつ迅速に対応するというメーカーとしての基本をさらに進化

させ、全てにおいて他社に抜きん出る「超短納期企業(ウルトラクイッ

クサプライヤー)」になることです。これは、受注から納品までを極限

まで短縮しようとするもので、この実現のために、生産や開発のみなら

ず、営業、管理部門などを含む全社的プロジェクトとして取組んでいま

す。現在、この業務改革プロジェクトのグループ会社への展開を進めて

おり、グループ全体の生産性向上を実現することにより、景気変動に対

するリスクを軽減できる俊敏で強い企業体質を構築できるものと期待し

ております。

今後の見通し

当期の業績に大きな影響を与えた半導体市況は回復の兆しを見せ始めて

おり、半導体システム機器事業は今上半期引き続き厳しい状況が続きま

すが、下期には大きく改善してくるものと予想しております。エンジン

計測システム機器及び分析システム機器は、営業力の強化もあり、業績

は堅調に推移するものと考えています。医用システム機器に関しまして

は、ABX社の業績改善に伴い、利益面においても一層貢献してくれる

ものと期待しております。

また、短期的な業績回復とともに、中長期的な観点から、安定した成

長を実現できる強い企業体質を構築していくことが重要な課題です。当

社の最大の強みは、グループ内のさまざまな技術シーズをグローバルに

適応させることにより、グループ全体を総合的に、かつ着実に成長させ

ることにあります。当面の課題としての、営業力の強化、サービス体制

の充実、グループを通じての事業効率の向上等、考えうる手段を講じて

まいりました。

成長への体制を整え、成長を牽引するのはそこで働く「人」です。か

ねてより、HORIBAの最大の資産は「人財」と確信しております。優れ

た人材を常に育成し、さまざまな分野におけるプロフェッショナルを育

て上げ、活躍の場を与えていくことが経営陣に与えられたもう一つの課

題です。HORIBAは、社内外における教育に力を入れることはもとより、

社外からの有能な人材採用にも門戸を開き、21世紀のHORIBAの成長

を支える創造的人材集団を形成していきたいと考えています。

今後とも、株主の皆様のご期待に添えるよう、全社一丸となってチャ

レンジしてまいりますので、引き続きのご支援、ご鞭撻を賜りますよう

お願い申し上げます。

2002年7月

堀場 厚代表取締役社長

(事業の概要と営業の概況)

半導体システム機器部門

医用システム機器部門

分析システム機器部門

エンジン計測システム機器部門

5

6

( 事業の概要 ) 事業概要と市場での強み

概要半導体システム機器部門は、半導体製造産業向けに、生産工程での歩留りを上げるためのインラインモニタリングシステム等の品質管理や新素材の研究開発向けのサポート機器を製造、販売しています。主な製品としては、マスフローコントローラ、液体材料気化供給装置、薬液濃度計、超薄膜分析装置、プラズマプロセスモニタ、液晶品位検査装置、パーティクルカウンタがあげられます。事業体制としましては、HORIBA本体に、アメリカ、ドイツ、イギリス、シンガポールの現地法人、エス

テック社、韓国のエステック・コリア社、フランスのジョバンイボン社が中心となり、研究開発から製造・販売まで、グローバルに事業を展開しています。

市場の特徴とHORIBAの強み当社の半導体システム機器部門の歴史は未だ浅く、拡大途上の事業といえます。エンジン計測分野で培ってきた高度なガス発生技術や光学技術とフランスのジョバンイボン社の光学分光技術を、半導体製造における評価、解析、超純水の純度測定、ガスや液体の組成制御に応用することで、市場での地位を徐々に確立してきました。半導体の製造工程では、現在ウェハが高集積化し、加工構造がさらに微細化しています。同時に、半導体

メーカは、コストダウンの要求に対応するため、ウェハの大口径化を通じて、付加価値の高いチップをより安く生産することに努力しています。このためには、歩留りを上げることが必要となり、HORIBAグループの生産するガスや液体のコントローラや分析計が大きな役割を果たすことになります。市場の特徴として、半導体製造産業は今後ともグローバルな観点から非常に重要な役割を果たしていくも

のと考えられますが、産業動向はシリコンサイクルと呼ばれる景気の波に大きく左右されるため、HORIBAにとっては高収益事業ではあるものの、当期の業績が象徴するように、変動が激しいという特徴があります。

概要HORIBAの医用システム事業は、臨床検査用分析計、血液分析装置、血球計数装置、血糖測定装置、生化学分析装置、免疫測定装置などで構成されており、主に血液の検査・分析にその強みを発揮しております。医用システム事業では、HORIBA本社と1996年にグループ化したフランスのABX社が中心となり事業を展開しています。ABX社は、世界シェア5位の血球計測装置メーカで、フランス以外にも、ポーランド、アメリカ、ブラジル、インド等に現地法人を持ち、HORIBAのネットワークと相まって、グループとしてグローバルに事業を拡大していく計画です。研究開発は、日本とフランスで展開していますが、HORIBAが中小の病院や開業医向けの中・小型器に強みを持っているのに対し、ABX社は大病院や中小病院向けの大型機を得意としているのが特徴となっています。

市場の特徴とHORIBAの強み血球計数装置の市場は、総合病院や専門の検査機関向けの大型装置と開業医向けの小型装置の2つに分けることができます。HORIBA単独で強みを発揮しているのは後者であり、操作が簡単であること、短時間で分析できること、メンテナンス性が良いこと、低価格であること、が評価され、現在この市場で約50%のシェアを確保しています。開業医や中小の病院における「ポイント・オブ・ケア・テスティング」は今後必要不可欠な要素になることが予測され、海外を含め市場が一層拡大するものと期待しています。また、大型装置に関しましては、グローバルに事業を展開するABX社を傘下にいれたことで、HORIBAの製品領域は大きく拡大しました。それぞれの強みを発揮すると同時に、お互いの技術を融合し、研究開発面に活かすと同時に、それぞれの販売チャネルでお互いの製品を販売し合うことで、今後の売上の大幅な拡大が見込めるものと考えています。

19.5%

19.3%

医用システム機器部門

半導体システム機器部門

7

概要「pHメータのHORIBA」と称されるほど、pHメータからスタートしたHORIBAは各種分析機器の領域を拡大し、当事業部門の取扱い製品は現在500種を越えるに至りました。これらの製品は大別して「環境」と「分析」の二つで構成されており、「環境」は河川、大気、煙道排ガスなどの環境計測機器と工場等での製造過程で発生する各種ガスの計測に使われる工業計器に、「分析」はpH、粉体、FTIRなどの計測に使われる理科学機器とX線による計測や金属材料の成分分析のための新素材計測機器に分かれています。当事業は、北米、欧州、日本を中心にグローバルに事業を展開しており、グループ企業であるフランスの

光学分光器トップメーカのジョバンイボン社、またX線技術の分野では英国の分析機器メーカであるオックスフォード社との業務提携を通じて、一層の技術革新と事業分野の拡大に努めています。更に成長著しい中国を筆頭にアジアへの展開も重要な市場と位置づけております。

市場の特徴とHORIBAの強み環境関連の市場における計測器に対する全体的なニーズが大きく伸びています。この分野の特徴は、官公庁の規制動向が大きなポイントとなり、省庁や大学等の学術機関の連携が不可欠な要素となります。HORIBAは、その長い歴史の中で、環境行政から情報を収集しながら、事業を拡大してきました。また、この市場で事業を拡大するためには、市場での圧倒的なシェアを持つことが必須となります。

HORIBAは、大気汚染のモニタリングに関して、国内での環境モニタリングステーションに数多くの計測器を納入しており、また発生源排ガス計測においても、全ての大手電力会社に納入しており、圧倒的なシェアを誇っております。また、「分析」関連に関しましては、pHメータにおいて国内約50%の強みを持っており、半導体関連産業の不況の影響もありますが、当社とジョバンイボン社を中心に海外の最先端技術とのアライアンスを通じて、最先端分野に計測機器を提供しています。

概要当事業は、自動車メーカ、大手自動車部品メーカ、汎用エンジンメーカ、官公庁、石油会社、船舶関連企業向けに総合排ガス分析装置、エンジン計測システム、エンジン排ガスデータ処理システム、シャシダイナモメータ、ロボットドライバ、超微量PM分析装置と幅広い測定関連機器を提供しています。また、自動車整備工場やガソリンスタンド向けの使用過程車用排ガス測定器を製造・販売しており、この他、燃料電池用改質器ガス分析装置と幅広い分野に事業を展開しています。体制としましては、研究開発を日本・欧州・米国で、販売とメンテナンスは自動車産業の展開している世界各地に整えており、グローバルに事業を展開しています。

市場の特徴とHORIBAの強み当社のエンジン計測システム事業は、非常に安定した業績を残しており、HORIBAグループにおける中核事業へと成長しました。この背景として、第一に、世界各国において自動車の排ガスが環境に与える影響への関心が高まっており、規制自体が年々非常に厳しくなっていることを挙げることができます。この傾向は今後とも続くと見られ、より希薄な排ガスを計測するための新たな計測技術に対するニーズが高まってゆくと考えられます。第二に、エンジン計測システムメーカとして、確固とした基盤を世界的に築いており、特に排ガス分析技術についてはその第一人者として卓越した強みを持っていることです。第三に、事業を日本、米国、欧州を中心にグローバルに展開することで、地域ごとの景気変動による影響は受けるものの、全体としては業績が安定成長できる点を特徴としています。

27.3%

33.9%

エンジン計測システム機器部門

分析システム機器部門

( 営業の概況 ) 半導体システム機器部門

売上高:百万円

Offering superior analysis in the

業績の概要当期は、米国におけるIT・情報通信分野の成長神話の崩壊が日本の先端電子機器や同部品産業に大きな影響を与え、過去最悪の半導体不況に陥り、非常に厳しい事業環境となりました。この環境下、2001年3月期で売上の約6割を占めていましたエステック社が大きな影響を受け、売上高が落ち込みました。部門全体の売上高は前期比41.6%減の143億5千万円と大幅な減収となり、営業利益においても同128.0%減の9億4千9百万円の損失となりました。

2002年度の動き300ミリウェハによる大口径化に対応するラインアップを拡充現在、半導体メーカは、先端の300mmウェハによる製造ラインのニーズが高まっています。これに対応して、HORIBAグループでは各種分析装置のラインアップの拡充に努めています。例えば、ウェット洗浄プロセスに向けては、各種方式に合せた薬液モニタのラインアップを増強し、コンパクトで高速応答を実現した新製品を投入しました。また、薄膜成長プロセス向けには、通信用半導体素子、高分解能の液晶表示素子等の製造ラインにおける最先端の超薄膜計測用に、ジョバンイボン社のセンサ技術を用いた全自動超薄膜計測システムUT-300を製品化しています。エステック社では、ネットワーク化により、合理的な制御を実現するデジタルマスフローコントローラなど各種計測・制御ユニットを取り揃えています。半導体市況の好転に向けて、グループとして万全の体制を整え、売上の拡大に努めていきます。

国産初の半導体・液晶プロセス専用ガスモニタを開発当社は、半導体や液晶の生産工程で発生する地球温暖化ガスを測定する専用ガスモニタ「FG-100シリーズ」を国内で初めて開発、製品化しました。半導体や液晶の製造工程では、洗浄やエッチング用に環境や人体に有害な恐れがあるガスを使用しており、半導体産業における環境対策が今後の課題となっています。今回開発しました「FG-100」シリーズは、現場での測定ニーズに合せ、業界最小のコンパクトサイズを実現した半導体・液晶プロセス専用機です。FTIR方式を採用し、ガス計測に特化したことで、簡単かつ短時間にガス測定が行える特徴を持っています。

00

01

02

8

16,434

24,574

14,350

マスフローコントローラ

薬液濃度モニタ

semiconductor manufacturing process

愛宕物産を堀場ジョバンイボン社への社名変更により、営業力を強化2002年4月から、HORIBAグループの光応用製品開発を担うジョバンイボン社製品の技術営業で国内及びアジアでの事業展開を担当する愛宕物産株式会社の社名を「株式会社堀場ジョバンイボン」に変更しました。1998年のジョバンイボン社の買収に続き、同社製品の日本国内の販売総代理店である愛宕物産を買収し、堀場本体の半導体営業部門と連携融合し、開発から販売までグループ内リソースの活用を推進してきました。当社の名前とジョバンイボン社の名を冠することで、両ブランド力を有効に使い、光応用コンポーネント並びにその関連製品の技術専門商社として一層の飛躍が期待されています。

今後の展望と施策当事業の今後の課題としては、シリコンサイクルの影響を少なくし、安定した売上と利益を生み出せる事業体質を構築することです。そのためには、まず受注から納品までのリードタイムを短くすることが大きなポイントとなります。当社では、「ウルトラクイックサプライヤー」への進化を目指し、生産や販売体制のみならず、営業、管理部門などを含む全社的プロジェクトを展開していますが、これをエステック社などでも推進しており、同社では2~3週間で納品する体制をすでに整えています。第二に、市場の動向を先取りするためには、顧客情報のいち早い入手が重要な鍵となります。HORIBAのグローバルなネットワークを駆使し、常に顧客とのコンタクトを密にすると同時に、グループ企業間の情報連携を強めることに注力しています。最後は、グループ全体として、景気の変動に的確に対応することのできるスリムな事業体質を維持することが重要となります。当期の業績で明らかなように、競合他社が赤字に転落する中、エステック社は企業体質の改善とコスト及び経費の削減につとめ、売上高が50%減ったにもかかわらず、営業利益では利益を維持することができました。このようにシリコンサイクルの底の状態でも、利益が出る体質を事業全体に浸透させたいと考えています。

9

( 営業の概況 ) 医用システム機器部門

売上高:百万円

Bringing greater efficiency to the

業績の概要当期は、ABXグループが欧州では売上が横ばいであったものの、その他地域が好調で全体として順調な業績を残すことができました。また、国内市場を中心としたHORIBAも、開業医や中小病院向けの血球計数装置が好調で、売上を伸ばすことができました。この結果、売上高は前期比16.9%増の145 億2千万円となり、営業利益レベルでも6億7千万円の黒字を達成することができました。

2002年度の動きMEMS技術で血液分析用の平面状センサを世界で初めて開発HORIBAは、豊橋技術科学大学と共同で、血液中の赤血球や白血球の数を測定できる平面状の次世代センサを世界で初めて開発しました。これは、HORIBAのマイクロ・エレクトロ・メカニカル・システム(MEMS)技術を活用し、3次元の立体状の測定部分を平面状のセンサに変えることで、体積で約100分の1の超小型化が図れるのと同時に、測定に必要な試薬及び血液量も1μ以下となりました。この開発により、ハンディタイプの小型血球計数装置の誕生が期待されています。

ABXの経営体制を改革当社は昨年7月にフランスの子会社であるABXの経営陣を刷新し、経営改革に着手しました。具体的には、トップマネジメントをHORIBAから送り、「オープン&フェア」をテーマに社内コミュニケーションを改善することから始めました。また、HORIBAとABX社の役割分担を明確にし、コストと経費を削減し、利益を確保できる経営体制の構築に努めた結果、当期には営業利益ベースではありますが、念願の黒字を達成することができました。今後とも、より一層の経営の効率化に努めることにより、利益面でグループに大きく貢献できるよう努めていきます。

00

01

02

10

12,005

12,422

14,520

自動血球計数装置80

自動血球計数装置60

processes of diagnosis and healing

中国上海に事務所設立今後成長が見込まれる中国市場における事業展開を本格化するため、北京事務所に続いて二カ所目の事務所を上海に設立しました。当事務所は上海から沿海地域、広州にかけての華東・華南地域を担当し、医用事業の中国市場への本格進出のための活動拠点への足がかりと位置付けられています。現在、中国における医用事業は、現地代理店を通じた製品販売を行っていますが、新事務所がメンテナンスや顧客サービス面で代理店とHORIBAとの連絡窓口を務めることで、代理店へのバックアップ体制を強化したいと考えています。

今後の展望と施策医用事業の市場は、景気の動向に直接左右されることがなく、安定した成長が期待できると捉えています。HORIBAの第1の課題は、当社とABX社との相乗効果をいかに最大限に引き出すかということにあります。ABX社における経営改革も進んでおり、利益面での貢献が期待できる段階まで業績が改善してきました。今後は、両社の技術と販売ネットワークを有効に利用し、売上と利益の拡大に結び付けていくことに注力していきます。同時に、両社の強みを中国をはじめとするアジア地域に投入することで、同地域におけるHORIBAの医用事業の展開を加速することを目指しています。第2の課題は、新事業の積極的な開拓です。当面の課題としては、核医学診断分野と糖尿病治療における

新たなシーズを育てていくことにあります。核医学診断分野では、当社の米国アリゾナにある結晶工場で、世界で初めて結晶の成長をコンピュータで制御することにより、従来比約2倍の結晶シンチレータの量産化に成功しました。これを、がん診断などの診断装置のガンマカメラ用プレートとして使用することにより、体全体の広い範囲を一度に測定でき、初期のがん診断や血流の動的変化等の診断に大きな効果を発揮するものと期待しています。また、糖尿治療の分野では、堀場ジョバンイボン社が弘前大学と共同で、光センサ技術を応用することにより、指先で血糖値を40秒間で測定できる新たなセンサを開発しています。今後とも当社の技術シーズを新たな分野で展開することで、事業領域のさらなる拡大を図っていきます。

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( 営業の概況 ) 分析システム機器部門

売上高:百万円

Over half a century of innovation

業績の概要国内市場では、環境関連の市場ニーズは旺盛でしたが、競争の激化により単価が下落し、また理科学機器が下期から半導体不況の影響を受けたことで、売上はほぼ横ばいで推移しました。北米では、米国における電力の供給不足の影響で、発生源ガス測定装置が好調で、売上高を大幅に伸ばしました。一方、欧州では、HORIBAヨーロッパの売上が微増に留まったものの、子会社であるジョバンイボン社がプロセス・ラボ用途のラマン計測機器部門等が好調で営業利益も同121.8%増の9億3千5百万円となりました。

2002年度の動き第9回の世界湖沼会議に協賛HORIBAは、かねてよりグローバルなレベルでの環境保全活動に積極的に参加しており、2001年11月にはILEC主催の第9回世界湖沼会議のおいて、「水質モニタリングに関するワークショップ」に協賛し、U-20型多成分水質チェッカを使った琵琶湖やパラグアイのイバカライ湖の水質測定事例が発表されました。この水質チェッカはポータブルサイズにもかかわらず、一度に13項目のデータを計測することができ、日本ではHORIBAが確実にシェアを伸ばしています。このような会議を通じて、この水質チェッカが世界基準になるようPRしていきます。

中国に分析センター設立2008年のオリンピックの開催に向けて、中国では環境問題に関する認識が高まっており、同国での今後の事業展開により非常に大きな市場になるものと期待しています。2001年3月には、中国北京の北京理科学センター内に当社の分析センターを設立しました。北京理科学センターは中国全土の金属分析や粉体分析を担当しており、今後は中国側との綿密な情報交換をもとに事業を拡大していきます。

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22,704

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煙道排ガス分析装置

全窒素・全リン測定装置

and expertise in analytical instruments

直接販売体制への転換国内の営業力強化策の一貫として、当事業の営業体制を直接営業へと切り替えました。具体的には、東京、大阪、名古屋の営業所を中心として、全国にサテライトを設置し、全11拠点で国内をカバーする体制を整えました。これにより、よりきめ細かな営業活動が展開できるものと期待しています。

今後の展望と施策当期の業績に影響を与えた半導体不況はシリコンサイクルが上向くにつれ、当社の計測機器にも好影響を与えてくるものと予測されます。一方、環境分野は今後とも世界レベルで注目を受け、当事業にとってのビジネスチャンスは大きく広がっていくものと考えます。日本政府が推し進める「創造科学技術立国」の実現に向け、「情報通信」「ライフサイエンス」「ナノテクノロジ」「環境」が重点分野として掲げられています。当事業は「ナノテクノロジ」と「環境」を組み合わせることにより、行政と学術機関との歩調を合せ、事業を展開していく計画です。当社にとって、大きな成長分野の一つに、国家を上げてのITS構想があります。ITSと環境問題を絡めることにより、ガス計測が必要となり、広域ネットワークにセンサーを配置していくことになります。HORIBAの強みは、高い技術力と実績です。センサーの小型化、情報戦略、遠隔モニタリング、リモートセンシング、メンテナンスフリー等の技術において、当社の優位性を発揮していきます。また、日本のみならず、中国、韓国、タイ等のアジア諸国における環境問題に対しても、国内における実

績とノウハウを基盤に積極的にチャレンジしていきたいと考えています。

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( 営業の概要 ) エンジン計測システム機器部門

売上高:百万円

The world leader in motor

業績の概要当事業は、ここ数年為替の影響により、円ベースでの売上が伸び悩んでいました。当期には、米国市場では、設備投資が一巡したことと経済状況の影響を受けて低調な売上推移となりましたが、北欧を中心とした欧州市場と日本国内の官公庁向け自動車排ガス測定大型物件などの売上が好調で、売上高は前期比13.2%増の203億4千9百万円となり、営業利益も102.8%増の18億9千1百万円となり、まずまずの成果を残すことができました。

2002年度の動き最先端のSULEV用排ガス測定器を投入HORIBAは超低濃度(SULEV)レベルの排ガス計測に圧倒的な強みを持っています。当期には、新製品MEXA-7200SLEを投入し、ラインナップの強化を図りました。これは、一台の測定装置に最大10台の分析計が搭載でき、CO、CO2、T・HC、CH4、NO/NOx、N2O、 SO2、O2をダイナミックなレンジで連続同時測定するもので、専用のサンプリング装置CVS-7000と組み合わせることで、ガソリン用浄化触媒の高性能化によりますます低濃度化する排ガスを計測ニーズに対応可能な分析装置です。

四輪駆動車用のシャシダイナモを発売ドイツのMAHA社とHORIBAの米国と日本の三極共同で、四輪駆動車用のシャシ用ダイナモメータを開発し、米国で発売しました。日本でも、これまで二輪駆動のダイナモシャーシに加え、人気の高まる四輪駆動車用を新たにラインアップに追加しました。このシャシダイナモは、MAHA社で生産されており、日本にも今期から導入する予定です。今後、ガソリン及びディーゼル車のみならず、ハイブリッド車や代替エネルギー車用としても幅広く使用されるものと期待しています。

英国にジョイントベンチャーを設立HORIBAは、2002年11月に、ドイツのシェンク社と英国のリカルド社とのジョイントベンチャーである英国のシェンク・リカルド・システムズ社に資本参加し、新たにSRHシステムズ社を設立しました。これは、当社が排ガス計測およびそのコンピュータシステムを主体としているのに対して、シェンク・ペガサス

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19,886

17,983

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エンジン排ガス測定装置

超微量PM測定装置

exhaust gas analyzer technology

社が自動車産業向けの設備機器とそのネットワーク化を、リカルド社がエンジン開発のコンサルティング業務をそれぞれ得意としており、三位一体となって、最先端のエンジン研究・開発用の計測・自動化システムを開発する計画です。これにより、当社はコンピュータソフトウェアの一層の強化を図り、これまでの完成車の排ガス測定とそのシステム化能力に加え、エンジンセル単体市場でも排ガス測定をはじめとするデータ解析を扱う総合システムの提供が可能となり、エンジンの設計・開発段階から完成車までの排ガスを総合的に計測するシステムを事業範囲とすることができます。

直接販売体制への転換当社は、国内の自動車業界向け大型ガス分析装置市場での販売において、これまで商社系のネットワークを活用してきました。トータルシステムソリューションプロバイダーとしての販売を強化するにあたって、顧客のニーズを的確に吸い上げ、さまざまな解決案を総合的に提案していくことが重要になります。このため、2002年4月より、自動車業界向け大型ガス分析装置市場での販売を直接販売に切り替え、顧客により密着した体制を構築できます。今後は顧客ニーズを直接技術開発にフィードバックすることで、顧客対応力が強化されるものと期待しています。

今後の展望と施策排ガス計測器の市場は安定した市場であるものの、市場としては成熟化しつつあります。排ガス計測システム全体に強味を持つ当社はこれまでシャシセル全体のシステムを開発・販売し、顧客に対してガソリン、ディーゼル、ハイブリッド車用に幅広い計測技術を提供してきました。今回のジョイントベンチャー参加により、エンジンセルの排ガス計測を含む総合的な計測・コントロールシステム市場をも守備範囲に取り込むことができるようになります。また直販体制を強化することにより、自動車関連の排ガス関連システム全体をメインコントラクターとして受注し、周辺ビジネスを積極的に取り込んでいく方向性で事業を拡大していきたいと考えています。さらに、次世代のエネルギーとして期待されている燃料電池等に関しましても、技術開発動向を見極め、積極的な対応をしていく計画です。

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売上高当連結会計年度におけるわが国経済は、米国景気悪化の影響を受け世界経済が減速する中、個人消費並びに設備投資の低迷、失業率の上昇、株価の下落など予想以上に厳しい状況で推移しました。この間、計測・分析機器業界におきましても、世界的な景気悪化の影響を受け、内外市場における価格競争の熾烈化など、一段と厳しい状況を余儀なくされました。2002年3月20日に終了した連結会計年度の売上高は

74,468百万円と、前年度に比べ3,405百万円、4.4%の減収となりました。この減収の主な要因は、世界的規模での半導体不況の影響を受け、半導体システム機器部門が大幅な売上減となった為です。事業セグメント別に見ますと、エンジン計測システム機

器部門は国内外における大型自動車排ガス計測装置の好調により、国内にて前年度比13.2%増、欧州にて同15.5%増、米州にて同15.5%増となった結果、前年度比13.2%増の20,349百万円となりました。分析システム機器部門は、国内市場では前期比2.3%の

微増にとどまりましたが、米州では前年度比43.7%、欧州では同12.7%それぞれ増加しました結果、前年度比10.3%増の25,249百万円となりました。医用システム機器部門は血球計数装置が好調に推移し、

国内では前年度比23.9%、欧州でも同15.3%の増加となり、前年度比16.9%増の14,520百万円となりました。半導体システム機器部門は、国内では前年度比34.0%、米州では同59.0%、アジアにおいても同47.2%それぞれ減少した結果、前年度比41.6%減の14,350百万円と大幅減となりました。連結売上高の内、子会社における連結ベースでの売上高

は53,681百万円と前年度に比べ3,936百万円、6.8%減となりましたが、これらの主な要因は半導体システム機器部門に属する連結子会社の売上高減少によるものです。この結果、売上高の連単倍率は、2.45倍(前年度2.64倍)となりました。なお、当社が決算で使用した期中平均レートは前年度に

比べ、対米ドルでは107円85銭から121円59銭へと12.7%、対ユーロでは99円60銭から108円78銭へと9.2%、それぞれ円安となりました。また、前年度の為替レートで換算した場合の連結売上高は70,068百万円となり、円安の影響により44億円増加していると試算しています。

売上原価・販売費及び一般管理費並びに営業利益当年度の売上原価は前年度比4.4%減の47,970百万円となり、対売上高比率は64.4%(前年度64.4%)と横ばいとなりました。一方、販売費及び一般管理費は前年度比

4.4%増の23,951百万円となり、対売上高比率は32.2%(前年度29.5%)と2.7ポイント悪化しました。なお、当年度より退職給付に係る会計基準を適用しました結果、従来の方法によった場合と比較し、退職給付費用が384百万円減少し、営業利益は367百万円増加しています。これらの結果、当年度の営業利益は2,547百万円と、前年度に比べ2,203百万円、46.4%の減益となりました。なお、販売費及び一般管理費は前年度比1,013百万円増加していますが、これは円安により1,315百万円増加した影響であり、為替の影響を除いた場合、302百万円を削減していることとなります。事業セグメント別の営業利益では、エンジン計測システ

ム機器部門、分析システム機器部門では売上高の増加が主な要因で、夫々、前年度比102.8%増の1,891百万円、同121.2%増の935百万円となり、医用システム機器部門においても前年度の黒字転換(1百万円)から当年度は670百万円と大幅な増益となりました。この反面、半導体システム機器は世界的な半導体不況の影響で、前年度3,394百万円の黒字から当年度は4,343百万円減の949百万円の営業赤字と大幅な落込みとなりました。

当期純利益営業外収支は、株式市場の低迷に伴う銀行株の評価損、支払利息、営業権の償却等により、2,083百万円のマイナスとなりました。前年度比で見ると2,382百万円減少していますが、これは前年度にWDM事業譲渡益1,302百万円を計上したこと、南米での通貨危機の影響を受け当年度の為替差益が減少したこと、ならびに営業権の償却が発生したこと等によるものです。以上の結果、税金等調整前当期純利益は464百万円と前

年度比4,585百万円、90.8%の減益、当期純損失は1,071百万円と前年度比2,514百万円、174.2%の減益となりました。なお、1株当たり当期純損失は34円47銭となりましたが、1株当たり配当金につきましては、前年度と同額の年間8円50銭を維持しています。

財政状態当連結会計年度の総資産額は98,766百万円と前年度比2,240百万円、2.2%の減となりました。資産別に見ると、流動資産では半導体システム機器部門における大幅な売上高の減少に伴い、受取手形及び売掛金が2,338百万円、たな卸資産が334百万円それぞれ減少しました。また、当年度より金融商品会計に係る会計基準を適用し、期首時点で保有する流動資産の有価証券2,379百万円については保有目的を検討し、その他有価証券として全て「投資有価証券」に振り替えました。この結果、流動資産合計は前年度比9.0%減の68,541百万円となりました。有形固定資産で

( 連結財務概要 ) 堀場製作所及び連結子会社

17

は、前年度比4.0%増の19,279百万円となりました。投資その他の資産では金融商品会計の適用に伴う有価証券からの振り替え、その他有価証券の時価評価等により82.7%増の9,089百万円となりました。当年度の負債合計は、55,788百万円と前年度比2,336

百万円、4.0%の減少となりました。流動負債では半導体システム機器部門における仕入高が減少したことから支払手形及び買掛金は4,230百万円減少しました。また、有利子負債は前年度比4,443百万円増の34,988百万円となりました。これは当年度において、親会社が第2回無担保普通社債50億円を発行したことによるものです。株主資本合計については、40,063百万円と前年度比

267百万円、0.7%の微増となりました。これは当年度においては当期純損失を計上したものの、為替が円安に推移したことによる為替換算調整勘定の増加、金融商品会計の適用に伴い資本の部に「その他有価証券評価差額金」勘定が追加されたこと等によるものです。以上の結果、当年度末の株主資本比率は、39.4%から40.6%へと1.2ポイント向上しました。また、運転資本は1,548百万円減少して42,471百万円となりましたが、流動比率は前年度の240.5%から262.9%へと向上しました。

キャッシュ・フロー当年度の営業活動によるキャッシュ・フローは前年度に比べ1,156百万円減少の310百万円の純収入となりました。これは、税金等調整前当期純利益が4,585百万円減少したこと、前年度の課税所得が大きかったことによる法人税等の支払額が増加したこと等によるものです。なお、売上債権、たな卸資産、仕入債務はそれぞれ大幅に減少していますが、これらを純額で見た場合におけるキャッシュ・フローへの影響は116百万円の微減にとどまります。

投資活動によるキャッシュ・フローは前年度に比べ2,187百万円増加の4,124百万円の純支出となりました。これは、投資有価証券の取得による支出1,877百万円、有形固定資産の取得による支出2,308百万円によるものです。なお、前年度に比べ2,187百万円の支出増となっている主な要因は前年度におけるWDM事業譲渡による収入1,290百万円によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは前年度に比べ235

百万円増加の2,723百万円の純収入となりました。これは、親会社での社債の発行により50億の資金調達を行い、銀行借入を純額で1,558百万円圧縮したこと等によるものです。以上の結果、当年度の現金及び現金同等物残高は前年度

に比べ818百万円減少の16,625百万円となりました。

総資産/株主資本(百万円)

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当期純利益(百万円)

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総資産

株主資本

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堀場製作所及び連結子会社2001年及び2002年の3月20日現在

200220022001

単位:百万円

単位:千米ドル

(注記1)

流動資産:

現金及び現金同等物 ¥ 17,443 ¥ 16,625 $ 125,664

受取手形及び売掛金 31,960 29,622 223,899

貸倒引当金 (617) (397) (3,000)

有価証券(注記3) 2,688 – –

たな卸資産(注記4) 19,503 19,169 145,936

繰延税金資産(注記11) 2,035 1,413 10,682

その他 2,340 2,109 15,936

流動資産合計 75,352 68,541 518,073

有形固定資産(注記5):

土地 7,534 7,756 58,622

建物及び構築物 13,565 14,570 110,125

機械装置及び運搬具 6,246 7,024 53,092

建設仮勘定 68 192 1,451

その他 7,574 7,974 60,280

合計 34,987 37,516 283,570

減価償却累計額 (16,446) (18,237) (137,850)

有形固定資産合計 18,541 19,279 145,720

投資その他の資産:

投資有価証券(注記3) 1,861 6,021 45,513

関連会社株式 141 187 1,416

繰延税金資産(注記11) 1,399 1,175 8,879

その他 1,573 1,706 12,894

4,974 9,089 68,702

無形固定資産:

連結調整勘定 644 470 3,556

その他 1,494 1,363 10,296

2,138 1,833 13,852

繰延資産 1 24 182

¥ 101,006 ¥ 98,766 $ 746,529

米ドル金額は、便宜上、2002年3月20日現在の東京外国為替市場での円相場1米ドル=132.30円で換算しています。

連結財務諸表注記を参照。

資 産

( 連結貸借対照表 )

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200220022001

単位:百万円

単位:千米ドル

(注記1)

流動負債:

短期借入金(注記5) ¥ 7,465 ¥ 7,942 $ 60,033

1年以内長期借入金(注記5) 567 906 6,850

支払手形及び買掛金:

関連会社 79 43 324

その他 12,081 7,887 59,612

未払法人税等 2,919 619 4,681

製品保証引当金 737 795 6,011

その他 7,485 7,878 59,540

流動負債合計 31,333 26,070 197,051

長期借入金(注記5) 22,513 26,140 197,582

退職給付引当金(注記6) 2,421 2,389 18,058

繰延税金負債(注記11) 30 20 153

その他の固定負債 1,827 1,169 8,831

負債合計 58,124 55,788 421,675

少数株主持分 3,086 2,915 22,033

偶発債務(注記9)

資本(注記7):

資本金 6,578 6,578 49,720

授権株式数 - 100,000,000株

発行済株式数 2001年- 31,078,412株(自己株式を除く)

発行済株式数 2002年- 30,974,482株(自己株式を除く)

資本準備金 10,875 10,875 82,204

連結剰余金 23,924 22,480 169,917

その他有価証券評価差額金 – 608 4,598

為替換算調整勘定 (1,438) (236) (1,787)

自己株式

(2001年3月20日現在-173,580株、2002年3月20日現在-277,510株) (143) (242) (1,831)

資本合計 39,796 40,063 302,821

負債、少数株主持分及び資本合計 ¥ 101,006 ¥ 98,766 $ 746,529

連結財務諸表注記を参照。

負債及び資本

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200220022001

単位:百万円

単位:千米ドル(注記1)

売上高(注記12) ¥ 77,873 ¥ 74,468 $ 562,871

営業費用:売上原価 50,185 47,970 362,585

販売費及び一般管理費 22,938 23,951 181,033

合計 73,123 71,921 543,618

営業利益(注記12) 4,750 2,547 19,253

その他収益(費用):受取利息及び受取配当金 208 143 1,080

支払利息 (838) (890) (6,730)

為替差損益(純額) 390 145 1,097

営業権償却 – (294) (2,222)

製品保証引当金戻入 – 138 1,045

災害保険料収入 228 – –

WDM事業譲渡益 1,302 – –

固定資産除却損 (36) (102) (771)

固定資産売却損 (315) (21) (157)

役員退職慰労金 (39) (256) (1,935)

たな卸資産廃棄損 (261) (209) (1,579)

投資有価証券評価損 (84) (717) (5,416)

その他(純額) (256) (20) (159)

合計 299 (2,083) (15,747)

税金等調整前当期純利益 5,049 464 3,506

法人税等(注記11):当年度分 4,184 1,037 7,841

繰延税額 (1,151) 471 3,557

合計 3,033 1,508 11,398

少数株主持分利益 573 27 202

当期純利益(損失) ¥ 1,443 ¥ (1,071) $ (8,094)

1株当たり情報:当期純利益(損失) ¥ 46.43 ¥ (34.47) $ (0.26)

潜在株式調整後当期純利益 38.75 – –

配当金 8.50 8.50 0.06

連結財務諸表注記を参照。

単位:円単位:米ドル(注記1)

堀場製作所及び連結子会社2001年~2002年の各々3月20日に終了した1年間( 連結損益計算書 )

21

為替換算調整勘定

その他有価証券評価差額金

連結剰余金

資本準備金資本金発行済

株式数

単位:百万円

2000年3月20日現在 31,086,364 ¥ 6,578 ¥ 10,875 ¥ 21,989 ¥ – ¥ (2,078) ¥ (241)

当期純利益 1,443

為替換算調整勘定の調整 640

自己株式購入 (7,952) (8)

自己株式評価損 106

連結子会社持分変動による増加 5

連結子会社増加に伴う増加額 8

税効果会計適用に伴う過年度税効果調整額 765

利益処分:配当金 - 1株当たり7.0円 (218)

役員賞与金 (68)

2001年3月20日現在 31,078,412 6,578 10,875 23,924 – (1,438) (143)

当期純損失 (1,071)

その他有価証券評価差額金 608

為替換算調整勘定の調整 1,202

自己株式購入 (126,930) (118)

自己株式売却 23,000 19

利益処分:配当金 - 1株当たり8.5円 (264)

役員賞与金 (109)

2002年3月20日現在 30,974,482 ¥ 6,578 ¥ 10,875 ¥ 22,480 ¥ 608 ¥ (236) ¥ (242)

2001年3月21日現在 $ 49,720 $ 82,204 $ 180,833 $ – $ (10,871) $ (1,082)

当期純損失 (8,094)

その他有価証券評価差額金 4,598

為替換算調整勘定の調整 9,084

自己株式購入 (892)

自己株式売却 143

利益処分:配当金 - 1株当たり8.5円 (1,997)

役員賞与金 (825)

2002年3月21日現在 $ 49,720 $ 82,204 $ 169,917 $ 4,598 $ (1,787) $ (1,831)

連結財務諸表注記を参照。

自己株式

為替換算調整勘定

その他有価証券評価差額金

連結剰余金

資本準備金資本金

単位:千米ドル(注記1)

自己株式

堀場製作所及び連結子会社2001年~2002年の各々3月20日に終了した1年間( 連結株主持分計算書 )

営業活動によるキャッシュ・フロー:税金等調整前当期純利益 ¥ 5,049 ¥ 464 $ 3,506減価償却費及び償却費 3,276 3,381 25,559投資有価証券評価損 84 717 5,416たな卸資産廃棄損 261 209 1,579貸倒引当金の増加(減少) 152 (222) (1,678)退職給付引当金の増加(減少) 782 (32) (240)受取利息及び受取配当金 (208) (143) (1,080)支払利息 838 890 6,730為替差損益 (44) (25) (186)有形固定資産売却損 315 21 157WDM事業譲渡益 (1,302) – –災害保険料収入 (228) – –役員退職慰労金 39 256 1,935受取手形及び売掛金の(増加)減少 (3,384) 3,631 27,444たな卸資産の(増加)減少 (3,099) 1,204 9,100支払手形及び買掛金の増加(減少) 1,349 (4,951) (37,425)役員賞与の支払額 (68) (109) (825)その他(純額) 640 (677) (5,116)(小計) 4,452 4,614 34,876利息及び配当金の受取額 209 164 1,236利息の支払額 (837) (836) (6,321)災害保険料収入の受取額 228 – –役員退職慰労金 (39) (256) (1,935)法人税等の支払額 (2,547) (3,376) (25,515)営業活動によるキャッシュ・フロー 1,466 310 2,341

投資活動によるキャッシュ・フロー:預入期間が3ヵ月を超える定期預金の増加 (262) (9) (68)有価証券の取得による支出 (1,738) – –有価証券の売却による収入 2,041 318 2,404投資有価証券の取得による支出 (233) (1,877) (14,190)投資有価証券の売却による収入 18 53 400有形固定資産の取得による支出 (2,521) (2,308) (17,445)有形固定資産の売却による収入 230 120 908WDM事業譲渡額 1,290 – –その他 (762) (421) (3,183)s投資活動によるキャッシュ・フロー (1,937) (4,124) (31,174)

財務活動によるキャッシュ・フロー:社債発行による収入 – 5,000 37,793短期借入金の増加(減少) 1,154 (800) (6,047)長期借入による収入 2,481 300 2,268長期借入金の返済による支出 (786) (1,058) (7,993)配当金支払 (217) (263) (1,988)その他 (144) (456) (3,449)財務活動によるキャッシュ・フロー 2,488 2,723 20,584

現金及び現金同等物に係る換算差額 129 273 2,065現金及び現金同等物の純増加(減少) 2,146 (818) (6,184)現金及び現金同等物の期首残高 15,264 17,443 131,848新規連結子会社の現金及び現金同等物の期首残高 33 – –現金及び現金同等物の期末残高 ¥ 17,443 ¥ 16,625 $ 125,664

キャッシュフローに関する追加的情報:新たに計上したファイナンス・リース取引に係る資産及び債務の額 ¥ 358 ¥ – $ –

連結財務諸表注記を参照。

22

200220022001

単位:百万円

単位:千米ドル(注記1)

堀場製作所及び連結子会社2001年~2002年の各々3月20日に終了した1年間( 連結キャッシュ・フロー計算書 )

23

1. 連結財務諸表作成のための基本事項株式会社 堀場製作所(以後、当社と称する)とその国内連

結子会社においては、国際会計基準で要求される会計原則

及び開示とは異なった、日本国商法及び証券取引法に定め

られている条項及び日本国において一般に公正妥当と認め

られている会計原則ないし会計慣行に準拠して会計処理が

行われています。海外子会社の会計処理は、それぞれの国

において一般に公正妥当と認められている会計原則及び会

計慣行に準拠しています。

添付の連結財務諸表は、当社の監査済み連結財務諸表を英

訳したものであり、当該連結財務諸表は、当社とその連結子

会社における会計記録から、日本国における一般に公正妥当

と認められている会計原則及び会計慣行に準拠して作成され

たものであり、日本国証券取引法に基づき、日本国財務省

(以後、財務省と称する)に提出されているものです。

添付の連結財務諸表につきましては、日本国外の読者の

理解を容易にするための幾つかの組替修正等が施されてい

ます。

日本円から米国ドル金額への換算は、読者の便宜のため

に2002年3月20日現在の円相場であった1米ドル=

132.30円のレートでなされています。但し、このような

便宜上の換算は、円金額が実際の米ドルを表示したり、ま

たは米ドルに換金されたり、換金されていたり、あるいは

将来換金されうるというように解釈されるものではありま

せん。

また、前年度の連結財務諸表については、2002年3月

期の連結財務諸表の表示にあわせて組替えているものがあ

ります。

2. 重要な会計方針の要約(a) 連結の基本方針

本連結財務諸表は、当社及び当社の総数37(2001年3月

期においては38)の子会社(以後、当社グループと称す

る)の勘定を含んでいます。2002年3月20日に終了した

当連結会計年度において、1子会社が他の子会社に吸収合

併されました。連結会社間の重要な取引ならびに債権債務

勘定は、連結手続の中ですべて消去しています。また、連

結子会社の資産及び負債の評価については、全面時価法を

採用しています。連結子会社への投資額である取得価額の

うち、取得時点における当該子会社の純資産額の当社持分

を超える金額は、そのうち認識しうる特定勘定に配分され

なかったものについては、5年間の均等償却で償却してい

ますが、連結の範囲に含めた一部の海外子会社では現地の

会計慣行により、10~20年で償却しています。

国内の4つの子会社を除いて、他の全ての子会社の決算

日は12月31日であります。これらの連結子会社の決算日

後、連結決算日までに生じた重要な取引については、連結

上必要な調整が行われています。

非連結子会社は1社です。同社は小規模であり、総資産、

売上高、当期純損益及び剰余金は、いずれも連結財務諸表

に重要な影響を与えないため、連結の範囲から除外し、非

連結子会社に含めています。

関連会社は7社(2001年は6社)です。非連結子会社

(1社)及び関連会社(7社)に対する投資については、そ

れぞれ連結純損益及び連結剰余金に与える影響は僅少であ

り、かつ全体としても重要性が乏しいため、持分法を適用

せずに原価基準により評価しています。

(b) 現金及び現金同等物

連結キャッシュフロー計算書における現金及び現金同等物

は、手元現金、随時引き出しが可能な預金及び容易に換金

可能であり、かつ、価値の変動について僅少なリスクしか

負わない取得日から3ヵ月以内に償還期限の到来する短期

投資からなっています。

(c)有価証券

2001年3月期以前においては当社グループが保有する有

価証券及び投資有価証券は移動平均法に基づく原価基準で

評価していました。当連結会計年度より当社及び国内子会

社は金融商品に係る新しい会計基準(「金融商品に係る会計

基準の設定に関する意見書」(企業会計審議会1999年1月

22日))を適用しました。

新基準を適用するにあたり、当社及び国内子会社は各有

価証券の保有目的を検討し、全てを「その他有価証券」に

区分しました。この結果、当社グループが期首時点で保有

する流動資産の有価証券2,379百万円を全て投資有価証券

に振り替え処理しました。新会計基準の適用が損益に与え

る影響は軽微です。また、その他有価証券のうち時価のあ

るものについては時価評価を行っています。その他有価証

券は期末日の時価で貸借対照表に計上し、時価と取得原価

との差額は税効果を控除した後に資本の部の独立科目とし

て開示されます(全部資本直入法)。その他有価証券の売却

益は移動平均原価法により算定しています。その他有価証

券で時価のないものは移動平均法による原価で貸借対照表

に計上しています。この結果、従来の方法によった場合と

比較してその他有価証券評価差額金が608百万円

(4,598千米ドル)計上されたほか、投資有価証券が

1,056百万円(7,984千米ドル)、繰延税金資産が3百万

円(19千米ドル)、繰延税金負債445百万円(3,365千

( 連結財務諸表注記 ) 堀場製作所及び連結子会社

24

米ドル)、それぞれ増加し、少数株主持分が1百万円(5千

米ドル)減少しています。

(d) たな卸資産

たな卸資産は原価基準により評価しています。そのうち製

品及び仕掛品については、主として総平均法に基づき、原

材料については主として移動平均法に基づいて評価してお

ります。

(e) 有形固定資産及び減価償却

有形固定資産は、取得原価により表示しています。有形固

定資産の減価償却費は、当該資産の見積耐用年数にわたっ

て次の方法に基づいて計算しています。

当社及び当社国内子会社 ・・・・・ 定率法

当社海外子会社 ・・・・・・・・・・・・・・定額法

主な耐用年数は以下のとおりです。

建物及び構築物 : 7~60年

機械装置及び運搬具 : 2~12年

(f) ソフトウェア・コスト

添付の連結貸借対照表上の「無形固定資産」の「その他」

に含まれている資産計上した自社利用のソフトウェアに係

る減価償却の方法は、社内における利用可能期間(5年)

に基づく定額法によっています。

(g) 貸倒引当金

当社及び国内子会社は一般債権については貸倒実績率によ

り、貸倒懸念債権等特定の債権については個々の回収可能

性を検討して、回収不能見込額を合わせて計上しています。

また、在外子会社は個々の債権の回収可能性を検討して計

上しています。

(h) 製品保証引当金

製品保証引当金は、当社及び一部の子会社における製品保

証費の発生見込額を計上しています。引当金額(見込額)の

算出につきましては、過去に発生しました製品保証費の実

績額に基づいて当社所定の基準により決定しています。

(i) 退職給付引当金

当社及び一部の国内連結子会社は、確定給付型の制度とし

て、厚生年金基金制度(総合設立型の京都機械金属厚生年

金基金)、適格退職年金制度及び退職一時金制度を設けてい

る。

前連結会計年度においては、退職時の支給見込額のうち

連結会計期間までの発生額を基礎とした現価方式による額

から企業年金制度に係る年金資産の公正な評価額を控除し

た額に相当する額を計上していました。当連結会計年度よ

り当社及び国内子会社は退職給付に係る会計基準(「退職給

付に係る会計基準の設定に関する意見書」(企業会計審議会

1998年6月16日))を適用しました。

従業員の退職給付に備えるため、当連結会計年度末にお

ける退職給付債務及び年金資産の見込額に基づき、当連結

会計年度末に発生していると認められる額を計上していま

す。なお、会計基準変更時差異はありません。数理計算上

の差異は、その発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の

一定年数(5年)による定額法により翌連結会計年度から

費用処理することとしています。

新会計基準の適用により、従来の方法によった場合と比

較し、退職給付費用が384百万円(2,902千米ドル)減

少し、営業利益、経常利益、税金等調整前当期純利益はそ

れぞれ367百万円(2,777千米ドル)増加しています。

一部の子会社の従業員に対する退職給付につきましては、

非積立型の退職金支給制度を通じて支給されています。非

積立型の退職金支給制度の条件の下では、受給資格を有す

る従業員は殆どの場合、会社都合による退職ないし早期の

自己都合による退職の際、退職時の補償及び勤務年数に基

づいて退職一時金給付を受けることができます。従業員の

退職給付のための債務額は、決算日において資格を有する

全ての従業員が自己都合による退職をした場合に必要とさ

れる金額を十分にカバーしうる額となっております。

国内子会社の㈱エステックは、決算日が3月31日のため、

前連結会計年度より退職給付に係る会計基準(「退職給付に

係る会計基準の設定に関する意見書」(企業会計審議会

1998年6月16日))を適用しています。この変更に伴い、

従来の方法と比較し、2001年3月期の営業利益は1百万円

増加し、税金等調整前当期利益は161百万円減少しました。

(j) 外貨換算

外貨建金銭債権債務は、決算日の直物為替相場により円貨

に換算し、換算差額は損益として処理しています。なお、

在外子会社等の貸借対照表の換算には、株主持分項目に取

得時レートが適用されている以外は、決算日の直物為替相

場により円貨に換算しています。また、在外子会社等の収

益及び費用は期中平均相場により円貨に換算しています。

なお、当該換算差額は少数株主持分及び資本の部における

為替換算調整勘定に含めています。

(k) ファイナンス・リース取引

リース物件の所有権が借主に移転せず、あるいは当該物件

に関する割安の買取条項等を有しないファイナンス・リース

25

取引については、通常のオペレーティング・リース(賃貸借)

取引に係る方法に準じた会計処理によっています。

(l) 繰延資産の処理方法

社債発行費につきましては、日本国商法の規定により繰延

資産として毎期3年間にわたり均等償却を行っています。

創立費につきましては、日本国商法の規定により繰延資産

として毎期5年間にわたり均等償却を行っています。

(m) 研究開発費

研究開発費につきましては、発生時に全額費用処理を行っ

ています。2001年及び2002年3月期の研究開発費はそ

れぞれ4,938百万円及び4,336百万円(32,771千米

ドル)でした。

研究開発費は2000年3月期まで「売上原価」にて計上

していましたが、2001年3月期からその属性に従い、「売

上原価」と「販売費及び一般管理費」に区分して計上して

います。これに伴い、従来の方法と比較し、2001年3月

期の売上原価は390百万円減少し、販売費及び一般管理費

は474百万円増加し、営業利益、税金等調整前当期純利益

はそれぞれ84百万円減少しました。

特定の研究開発目的のみに使用され、他の目的使用でき

ない機械及び装置等については、2000年3月期まで資産計

上していましたが、2001年3月期から取得時に全額費用計

上しています。前述の資産のうち、2000年3月期以前に取

得したものについては、2001年3月期において「研究開発

資産特別償却」としてその他収益(費用)で全額償却しま

した。この結果、従来の方法と比較し、2001年3月期の税

金等調整前当期純利益は163百万円減少しました。

(n) デリバティブ取引及びヘッジ会計

輸出入取引に係る為替変動リスクに備えるため、外貨建債

権債務について為替予約取引及び通貨オプション取引を

行っており、その残高は外貨建て債権債務の残高の範囲内

で利用しています。取引の実行及び管理は経理部で行って

おり、取引結果は経理担当役員に報告しています。また

2003年満期ユーロ円変動利付普通社債の利息支払に金利

スワップ取引を利用しています。なお、ヘッジ会計の方法

としましては振当処理の要件を満たしている為替予約につ

いては振当処理を、特例処理要件を満たしている金利ス

ワップについては特例処理を採用しています。

(o) 法人税等

法人税については、税務会計と財務会計での資産と負債の

金額の一時差異について税効果を認識しています。法人税

等は連結損益計算書の税金等調整前当期純利益に基づき計

算しています。

資産負債法では財務報告目的の資産と負債の金額と税務

計算目的に使われる資産と負債の金額との一時差異の将来

の税務上の効果について繰延税金資産と繰延税金負債を認

識しています。

2000年3月期までの法人税等は当該会計年度の未納法

人税額に基づき計算し、連結会社間取引に基づく未実現損

益消去額にかかわる税効果及び一部の子会社において計上

されている税効果を含んでいました。2001年3月期より

税務会計と財務会計での資産と負債の金額の一時差異につ

いて税効果を認識する新会計基準を適用しています。

2000年3月21日における一時差異に関する税効果に伴

う繰延税金の純額は過年度から繰越された連結剰余金への

調整額として反映しました。新会計基準を適用したことに

よる影響額765百万円は2000年3月20日から繰越され

た連結剰余金に直接加算されました。また、これにより前

連結会計年度の当期純利益は511百万円増加しました。

(p) 1株当たり情報

1株当たり当期純利益の計算においては、各会計年度期

間における発行済株式総数の加重平均株式数を基礎にし

ています。2001年3月期及び2002年3月期における

1株当たり当期純利益を算出する上で使用しました平均

株式数は、それぞれ31,083千株及び31,066千株で

した。

希薄化株式調整後の1株当たり当期純利益につきまして

は、年度期首ないし株式発行日において、発行済の全転換

社債が株式に転換されたものと仮定した場合の総株式数を

基礎とし、税額控除後の関連する利息費用を調整した上で

計算しています。この場合、2001年3月期における1株

当たり当期純利益を算出する上で使用しました平均株式数

は、38,516千株でした。なお、2002年3月期について

は、1株当たり当期純損失を計上しているため、記載して

いません。

連結損益計算書において記載されている1株当たり配当

金につきましては、翌年度に支払われるべきものをも含め

て各年度の損益に対応する支払配当金の実額を表示してい

ます。

26

3. 有価証券2002年3月20日現在における時価のある有価証券に関する取得原価及び連結貸借対照表計上額は次のとおりです。

連結貸借対照表計上額取得原価差額連結貸借対照表

計上額取得原価

単位:百万円

株式 ¥ 340 ¥ 1,564 ¥ 1,224 $ 2,569 $ 11,821 $ 9,252

その他 190 202 12 1,439 1,525 86

小計 530 1,766 1,236 4,008 13,346 9,338

連結貸借対照表計上額が取得原価を超えないもの

株式 580 527 (53) 4,381 3,981 (400)

債券:

国債・地方債 3 3 – 22 22 –

社債 1,805 1,782 (23) 13,647 13,475 (172)

その他 2 2 – 14 14 –

その他 873 769 (104) 6,596 5,814 (782)

合計 3,263 3,083 (180) 24,660 23,306 (1,354)

¥ 3,793 ¥ 4,849 ¥ 1,056 $ 28,668 $ 36,652 $ 7,984

差額

2002

単位:千米ドル

2002

その他有価証券

連結貸借対照表計上額が取得原価を超えるもの

その他有価証券:

非上場株式(店頭売買株式を除く) ¥ 247 $ 1,869

非上場株式(店頭売買株式を除く)にかかる新株引受権 925 6,992

合計 ¥ 1,172 $ 8,861

単位:百万円

連結貸借対照表計上額

単位:千米ドル

連結貸借対照表計上額

2002年3月20日現在の、時価のない有価証券の内容及び貸借対照表計上額は以下のとおりです。

27

2002年3月20日現在におけるその他有価証券の内満期があるもの及び満期保有目的の債券の今後の償還予定額は次のとお

りです。

債券:

国債・地方債 ¥ 3 ¥ – $ 22 $ –

社債 1,292 491 9,766 3,708

その他 2 – 14 –

合計 ¥ 1,297 ¥ 491 $ 9,802 $ 3,708

2001年3月20日現在における有価証券、投資有価証券に含まれる市場性のある株式並びに市場性のある債券の取得価

額及び時価は次のとおりです。

流動資産に属するもの:

株式 ¥ 4 ¥ 4 ¥ –

債券 1,317 1,308 (9)

その他 1,366 1,277 (89)

2,687 2,589 (98)

固定資産に属するもの:

株式 1,524 2,641 1,117

債券 – – –

その他 50 47 (3)

1,574 2,688 1,114

合計 ¥ 4,261 ¥ 5,277 ¥ 1,016

非上場の有価証券は、この情報に含まれていません。

5年超10年以内

1年超5年以内

単位:百万円

5年超10年以内

1年超5年以内

単位:千米ドル

単位:百万円

時価取得価額 評価損益

2001

28

4. たな卸資産2001年及び2002年3月20日現在におけるたな卸資産の内訳は次のとおりです。

製品 ¥ 8,302 ¥ 8,578 $ 64,837

仕掛品 4,975 4,377 33,085

原材料及び貯蔵品 6,226 6,214 46,970

合計 ¥ 19,503 ¥ 19,169 $ 144,892

5. 短期借入金及び長期借入金2001年及び2002年3月20日現在の短期借入金の内訳は、おおむね90日及び365日の銀行借入金であり、その借入利率

は各年度それぞれ年 0.64 % から7.13 % 及び 年 0.56 % から7.5 % の範囲にわたっています。

2001年及び2002年の各年度の3月20日現在の長期借入金の内訳は、次のとおりです。

担保付長期借入金:

担保付銀行借入

[利率:年 2.40%~6.75%、返済期限 2010年] ¥ 251 ¥ 254 $ 1,919

無担保長期借入金:

無担保社債 [利率:LIBOR6ヵ月+0.5%、 満期 2003年] 4,000 4,000 30,234

無担保社債 [利率:年1.47%、 満期 2003年] 5,000 5,000 37,793

無担保社債 [利率:年1.16%、 満期 2008年] – 5,000 37,793

無担保転換社債 [利率:年0.85%、満期 2006年] 9,983 9,983 75,457

無担保銀行借入金

[利率:年 0.82%~6.79% 返済期限 2002年~2008年] 3,846 2,809 21,236

合計 23,080 27,046 204,432

1年以内返済分 (567) (906) (6,850)

1年以内返済分を除く長期借入金 ¥ 22,513 ¥ 26,140 $ 197,582

2002年3月20日現在の上記転換社債の転換価額及び発行可能株式数につきましては、社債発行時の契約書に規定され

た調整事項に基づき、次のとおりになっています。

無担保転換社債 [利率:年0.85%、満期 2006年] ¥1,075.00 9,286,511

200220022001

単位:百万円 単位:千米ドル

200220022001

単位:百万円 単位:千米ドル

発行可能株式数

1株あたり転換価額

29

2002年3月20日現在の長期借入金に関する翌期以降の各年度別返済予定額は次のとおりになっています。

3月20日に終了する各年度

2003年 ¥ 906 $ 6,850

2004年 9,569 72,326

2005年 798 6,028

2006年 637 4,818

2007年 10,053 75,987

それ以降 5,083 38,423

合計 ¥ 27,046 $ 204,432

2002年3月20日現在、31百万円(238千米ドル)の1年以内長期借入金及び 222百万円(1,682千米ドル)の長期借

入金に対して、減価償却額控除後で 385百万円(2,911千米ドル)の建物及び構築物、191百万円(1,440千米ドル)の土地が

担保資産として供されています。

6. 退職給付引当金

2002年3月20日現在の退職給付引当金の内訳は次のとおりであります。

退職給付債務 ¥ (6,596) $ (49,857)

年金資産 3,687 27,870

末積立退職給付債務 (2,909) (21,987)

未認識数理計算上の差異 520 3,929

退職給付引当金 ¥ (2,389) $ (18,058)

2002年3月20日現在の退職給付費用の内訳は次のとおりであります。

勤務費用 ¥ 485 $ 3,671

利息費用 189 1,427

期待運用収益(減算) (116) (876)

数理計算上の差異の費用処理額 5 35

退職給付費用 ¥ 563 $ 4,257

退職給付債務等の計算の基礎に関する事項は次のとおりであります。

割引率 3.0%

期待運用収益率 3.5%

退職給付見込額の期間配分方法 期間定額基準

数理計算上の差異の処理年数 5年

単位:百万円 単位:千米ドル

20022002

単位:千米ドル単位:百万円

20022002

単位:千米ドル単位:百万円

2002

30

7. 資本勘定日本国商法の規定により、新株式の発行価額の少なくとも

2分の1は、取締役会の決議によって定められた法定資本

金に組み入れなければなりません。 法定資本金の額を超え

る部分については、資本準備金に組み入れられます。

また同じく商法の規定により、利益準備金と資本準備金

の合算で法定資本金の4分の1に達するまで、毎決算期に

おける利益の処分として会社が未処分利益から支出する現

金支出額の10分の1以上を利益準備金として積み立てなけ

ればなりません。なお、利益準備金は連結剰余金に含まれ

ています。

会社は、取締役会の決議に基づいて資本準備金及び利益

準備金の全部又は一部を法定資本金に組み入れることがで

きます。 また同じく会社は、株主総会における決議に基づ

いて、配当金に使用しうる未処分利益の全部又は一部を法

定資本金に組み入れることができます。

利益配当は、対象となる決算期末の後に引き続いて開催

される株主総会において承認されます。 さらに、商法の規

定で決められた制約の範囲内で、取締役会の決議に基づき、

中間配当を行うことができます。

未処分利益から支払われる現金配当は、当該会計年度に

支払われる配当金を意味し、前年度に対する期末配当と当

年度に承認された中間配当から成り立っております。

2001年6月16日の株主総会において、役員及び従業員

に対するストックオプション制度が承認されました。2002

年3月20日における当該制度の概要は次のとおりです。

権利行使期間譲渡の価格株式数付与の対象者 権利行使についての条件

付与日から3年間

¥95558,000株取締役7名

● 請求権を付与された者の定年・会社都合による退職後の権利行使

を認める。

● 権利譲渡、質入れ及び相続は認めない。

● その他の条件については、本総会決議及び取締役会議決に基づき、

当社と対象取締役及び従業員との間で締結する契約に定めるとこ

ろによる。¥95561,000株従業員22名

8. リース取引リース物件の所有権が借主に移転すると認められるもの以外のファイナンス・リース取引(借主側)

リース物件の取得価額相当額、減価償却累計額相当額及び期末残高相当額

機械装置及び運搬具 ¥ 493 ¥ 501 ¥ 3,786

有形固定資産「その他」 1,435 1,441 10,891

無形固定資産「その他」 77 61 462

減価償却累計額相当額 (1,050) (1,092) (8,253)

合計 ¥ 955 ¥ 911 $ 6,886

200220022001

単位:百万円 単位:千米ドル

31

未経過リース料期末残高相当額:

1年以内 ¥ 369 ¥ 359 $ 2,712

1年超 611 534 4,036

合計 ¥ 980 ¥ 893 $ 6,748

オペレーティング・リース取引(借主側)

未経過リース料:

1年以内 ¥ 1,296 ¥ 232 $ 1,754

1年超 2,872 1,457 11,016

合計 ¥ 4,168 ¥ 1,689 $ 12,770

9. 偶発債務

200220022001

単位:百万円 単位:千米ドル

上記の減価償却累計額相当額はリース期間にわたり、定

額法で算出しています。上記リース取引が資産計上されて

いたとすれば、前連結会計年度、当連結会計年度にそれぞ

れ支払利息が47百万円、48百万円(361千米ドル)、減

価償却費が384百万円、404百万円(3,055千米ドル)

計上されます。

資産計上されないファイナンス・リースのリース料は前

連結会計年度、当連結会計年度それぞれ430百万円、

462百万円(3,492千米ドル)です。

200220022001

単位:百万円 単位:千米ドル

2001年及び2002年3月20日現在における当社及び一部

の当社子会社が関係会社等に対して有する債務保証額は、

それぞれ227百万円及び200百万円(1,510千米ドル)と

なっています。

2001年及び2002年の各年度の3月20日現在における

当社及び当社子会社の受取手形割引高はそれぞれ百万円及

び百万円(千米ドル)となっております。

2002年の3月20日現在における当社及び当社子会社の

受取手形割引高はございません。2001年は196百万円と

なっています。

32

10. デリバティブ取引1. 通貨関係

為替予約取引売建

米ドル ¥ – ¥ – ¥ – ¥ – ¥ 1,962 ¥ – ¥ 1,844 ¥ (118)欧ユーロ – – – – 556 185 536 (20)英ポンド – – – – 59 – 59 –

買建欧ユーロ – – – – 54 – 57 3

オプション取引売建コール

欧ユーロ 317 – 5 1 – – – –買建プット

欧ユーロ 317 – (21) (27) – – – –合計 ¥ 634 ¥ – ¥ (16) ¥ (26) ¥ 2,631 ¥ 185 ¥ 2,496 ¥ (135)

為替予約取引売建米ドル $ 14,833 $ – $ 13,935 $ (898)欧ユーロ 4,202 1,401 4,049 (153)英ポンド 446 – 446 – 買建欧ユーロ 406 – 434 28合計 $ 19,887 $ 1,401 $ 18,864 $ (1,023)

2. 金利関係

金利スワップ取引変動受取・固定支払合計 ¥ 4,000 ¥ 4,000 ¥ (102) ¥ (102) – – – –

時価うち1年超契約額等

単位:百万円

評価損益時価うち1年超契約額等 評価損益

単位:百万円

2001 2002

(注)ヘッジ会計が適用されているものは除いております。

時価うち1年超契約額等 評価損益

単位:千米ドル

2002

時価うち1年超契約額等

単位:百万円

評価損益時価うち1年超契約額等 評価損益

単位:百万円

2001 2002

(注)ヘッジ会計が適用されているものは除いております。

33

法定実効税率 41.90% 41.90%

交際費等永久に損金に算入されない項目 2.33 13.00

受取配当等永久に益金に算入されない項目 (1.24) (1.68)

住民税均等割等 0.26 7.77

評価性引当額 16.17 146.15

連結調整勘定 4.64 50.31

受取配当金連結消去に伴う影響 – 50.65

追徴税額による影響 – 15.36

外国子会社との税率差異 (3.26) 3.08

その他 (0.74) (1.47)

税効果会計適用後の法人税等の負担額 60.06% 325.07%

2001年及び2002年3月20日現在の繰延税金資産・負債の内訳は、次のとおりであります。

繰延税金資産

未払事業税 ¥ 230 ¥ 29 $ 216

たな卸資産評価損 244 152 1,151

貸倒引当金 59 73 550

賞与引当金 288 168 1,267

繰越欠損金 1,099 1,615 12,207

未実現利益 483 442 3,344

退職給付引当金 822 807 6,102

減価償却超過額 91 146 1,105

投資有価証券評価損 28 73 550

その他 699 757 5,722

繰延税金資産小計 4,043 4,262 32,214

評価性引当額 (560) (1,175) (8,883)

繰延税金資産合計 3,483 3,087 23,331

繰延税金負債

貸倒引当金 (12) (9) (69)

圧縮積立金 (48) (62) (467)

その他有価証券評価差額金 – (445) (3,365)

その他 (19) (3) (22)

繰延税金負債合計 (79) (519) (3,923)

繰延税金資産純額 ¥ 3,404 ¥ 2,568 $ 19,408

11. 法人税等当社は、所得に対して種々の税金が課されております。

2002年3月20日に終了した会計年度における法定実効税

率は41.90%であります。

2001年及び2002年3月20日に終了した会計年度にお

ける法定実効税率と連結損益計算書上の実効税率の重要な

差異は次のとおりです。

200220022001

単位:百万円 単位:千米ドル

20022001

単位:百万円

(a) 事業の種類別セグメント情報

外部顧客に対する売上高 ¥ 17,983 ¥ 22,894 ¥ 12,422 ¥ 24,574 ¥ – ¥ 77,873

営業費用 17,051 22,471 12,421 21,180 – 73,123

営業利益 ¥ 932 ¥ 423 ¥ 1 ¥ 3,394 ¥ – ¥ 4,750

資産 ¥ 18,140 ¥ 23,850 ¥ 14,587 ¥ 20,632 ¥ 23,797 ¥ 101,006

減価償却費及び償却費 583 940 1,056 697 – 3,276

資本的支出 631 1,076 940 385 – 3,032

外部顧客に対する売上高 ¥ 20,349 ¥ 25,249 ¥ 14,520 ¥ 14,350 ¥ – ¥ 74,468

営業費用 18,458 24,314 13,850 15,299 – 71,921

営業利益(損失) ¥ 1,891 ¥ 935 ¥ 670 ¥ (949) ¥ – ¥ 2,547

資産 ¥ 21,632 ¥ 23,831 ¥ 15,548 ¥ 13,350 ¥ 24,405 ¥ 98,766

減価償却費及び償却費 572 1,108 1,167 534 – 3,381

資本的支出 618 1,013 1,101 405 – 3,137

34

12. セグメント情報当社の事業区分は、市場の変化に適正かつ迅速に対応し顧

客ニーズに即した製品戦略を推進するため、下記の4セグ

メントにて全世界的に活動しています。

各セグメントにおける主要製品は以下のとおりです。

1)エンジン計測システム機器

総合エンジン排ガス分析装置、エンジン計測システム、エ

ンジン排ガスデータ処理システム、シャーシダイナモメー

タ、ロボットドライバー、整備工場・車検用排ガス測定器、

燃料電池用改質器ガス分析装置、船舶エンジン用排ガス分

析装置、自動車運行管理システム、超微量PM分析装置

2)分析システム機器

pHメータ、イオンメータ、プロセス用液体分析計、プロセ

ス用ガス分析計、粒度分布測定装置、金属・セラミックス

分析計、ICP発光分析装置、フリーエ変換赤外分光光度計、

エネルギー分散形X線分析装置、蛍光X線分析装置、X線分

析顕微鏡、光学結晶、赤外センサ、放射温度計、食品用分析

計、水質汚濁監視用分析装置、大気汚染監視用分析装置、煙

道排ガス分析装置

3)医用システム機器

臨床検査用分析計、血液分析装置、血球計数装置、生化学分

析装置、免疫測定装置、血糖測定装置、蓄尿管理システム

4)半導体システム機器

マスフローコントローラ、液体材料気化供給装置、薬液濃度

計、超薄膜分析装置、プラズマプロセスモニタ、液晶品位

検査装置、パーティクルカウンタ

2001年及び2002年の各々3月20日に終了した各年度

における上記の事業の種類別及び所在地別各セグメントで

の事業情報、並びに当社グループによる海外顧客への売上

高に関する情報はそれぞれ次のとおりであります。

消去又は全社

半導体システム機器

医用システム機器

分析システム機器

エンジン計測システム機器

単位:百万円

連結

2001

消去又は全社

半導体システム機器

医用システム機器

分析システム機器

エンジン計測システム機器

単位:百万円

連結

2002

35

外部顧客に対する売上高 $ 153,806 $ 190,845 $ 109,756 $ 108,464 $ – $ 562,871

営業費用 139,514 183,779 104,690 115,635 – 543,618

営業利益(損失) $ 14,292 $ 7,066 $ 5,066 $ (7,171) $ – $ 19,253

資産 $ 163,509 $ 180,125 $ 117,523 $ 100,904 $ 184,468 $ 746,529

減価償却費及び償却費 4,321 8,377 8,825 4,036 – 25,559

資本的支出 4,670 7,658 8,321 3,059 – 23,708

(注1)資産のうち、消去又は全社の項目に含めた全社資産の金額は2001年は23,797百万円、2002年は24,405百万円(184,468千米ドル)

であり、その主なものは現金及び現金同等物、短期投資及び投資有価証券等です。

(注2)注記2(i)に記載の変更により、2002年3月期は従来の方法と比し、営業費用についてエンジン計測システム機器部門では139百万円

(1,053千米ドル)、分析システム機器部門では136百万円(1,030千米ドル)、医用システム器部門では36百万円(270千米ドル)、半導

体システム機器部門では56百万円(424千米ドル)、それぞれ減少し営業利益は同額増加しています。

(b) 所在地別セグメント情報

売上高:

外部顧客に対する売上高 ¥ 38,718 ¥ 13,552 ¥ 24,567 ¥ 1,036 ¥ – ¥ 77,873

セグメント間の内部売上高 11,925 708 1,316 506 (14,455) –

売上高合計 50,643 14,260 25,883 1,542 (14,455) 77,873

営業費用 45,982 13,647 25,651 1,374 (13,531) 73,123

営業利益 ¥ 4,661 ¥ 613 ¥ 232 ¥ 168 ¥ (924) ¥ 4,750

資産 ¥ 42,920 ¥ 7,748 ¥ 25,760 ¥ 781 ¥ 23,797 ¥ 101,006

売上高:

外部顧客に対する売上高 ¥ 35,496 ¥ 10,535 ¥ 27,612 ¥ 825 ¥ – ¥ 74,468

セグメント間の内部売上高 6,695 627 1,992 359 (9,673) –

売上高合計 42,191 11,162 29,604 1,184 (9,673) 74,468

営業費用 40,407 11,150 28,401 1,157 (9,194) 71,921

営業利益 ¥ 1,784 ¥ 12 ¥ 1,203 ¥ 27 ¥ (479) ¥ 2,547

資産 ¥ 39,541 ¥ 7,578 ¥ 26,534 ¥ 708 ¥ 24,405 ¥ 98,766

消去又は全社

半導体システム機器

医用システム機器

分析システム機器

エンジン計測システム機器

単位:千米ドル

連結

2002

消去又は全社アジア欧州アメリカ日本

単位:百万円

連結

2001

消去又は全社アジア欧州アメリカ日本

単位:百万円

連結

2002

36

売上高:

外部顧客に対する売上高 $ 268,298 $ 79,628 $ 208,706 $ 6,239 $ – $ 562,871

セグメント間の内部売上高 50,606 4,739 15,055 2,714 (73,114) –

売上高合計 318,904 84,367 223,761 8,953 (73,114) 562,871

営業費用 305,419 84,278 214,665 8,748 (69,492) 543,618

営業利益 $ 13,485 $ 89 $ 9,096 $ 205 $ (3,622) $ 19,253

資産 $ 298,869 $ 57,281 $ 200,559 $ 5,352 $ 184,468 $ 746,529

(注1)資産のうち、消去又は全社の項目に含めた全社資産の金額は2001年は23,797百万円、 2002年は 24,405百万円(184,468千米ドル)

であり、その主なものは現金及び現金同等物、短期投資及び投資有価証券等です。

(注2)注記2(i)に記載の変更により、2002年3月期は従来の方法と比し、営業費用は日本では367百万円(2,777千米ドル)減少し、営業利

益については同額増加しています。

(c) 海外売上高

売上高:

海外売上高 ¥ 13,510 ¥ 24,530 ¥ 4,550 ¥ 42,590

売上高:

海外売上高 ¥ 10,672 ¥ 25,876 ¥ 5,176 ¥ 41,724

売上高:

海外売上高 $ 80,665 $ 195,582 $ 39,125 $ 315,372

13. 後発事象2002年6月15日開催の定時株主総会におきまして、当社の株主によって次のことが承認されました。

(1) 1株当たり5円50銭(0.04米ドル)、総額170百万円(1,288千米ドル)の現金配当が2002年3月20日現在の株主

名簿に記載の株主に支払われること。

(2) 当社の取締役及び監査役への総額 52百万円 (393千米ドル)の賞与金の支払。

(3) ストックオプションとして新株予約権を発行すること。

この新株予約権は、当社及び当社子会社の取締役、監査役、執行役員及び従業員に対して普通株式200,000株を上限

として、会社の株式を取得する権利を付与するものです。

この権利行使期間は2005年7月1日から2008年6月30日までです。

消去又は全社アジア欧州アメリカ日本

単位:千米ドル

連結

2002

アジア欧州アメリカ

単位:百万円

合計

2001

アジア欧州アメリカ

単位:百万円

合計

2002

アジア欧州アメリカ

単位:千米ドル

合計

2002

37

会計年度:

売上高 ¥ 62,426 ¥ 67,597 ¥ 71,030 ¥ 77,873 ¥ 74,468 $ 562,871

営業費用 57,524 65,304 67,213 73,123 71,921 543,618

営業利益 4,902 2,293 3,817 4,750 2,547 19,253

税金等調整前当期純利益 4,402 1,905 2,869 5,049 464 3,506

法人税、住民税及び事業税 2,411 1,045 1,414 3,033 1,508 11,398

当期純利益 1,612 577 1,100 1,443 (1,071) (8,094)

資本的支出 6,300 6,980 3,090 3,032 3,137 23,708

減価償却費及び償却費 2,705 2,869 3,448 3,276 3,381 25,559

研究開発費 3,215 3,466 4,030 4,938 4,336 32,771

会計年度末:

総資産 ¥ 88,345 ¥ 90,376 ¥ 89,004 ¥ 101,006 ¥ 98,766 $ 746,529

有形固定資産合計 16,550 19,091 17,722 18,541 19,279 145,720

純資産 38,359 38,395 37,214 39,796 40,063 302,821

1株当たり情報:

当期純利益 ¥ 51.63 ¥ 18.56 ¥ 35.39 ¥ 46.43 ¥ (34.47) $ (0.26)

純資産 1,228.79 1,235.59 1,197.12 1,280.51 1,293.42 9.78

配当金 10.50 11.00 6.00 8.50 8.50 0.06

注記:1.記載金額は百万円未満を四捨五入して表示しています。

米ドル金額は、便宜上、2002年3月20日現在の東京外国為替市場での円相場1米ドル=132.30円で換算しています。

2.2001年3月期より、改正後の外貨建取引等会計処理基準を適用しています。改正後の外貨建取引等会計処理基準により連結貸借対照表を

組替えているため、組替え後の金額で記載していますが、それ以前の年度については組替えておりません。

単位:円単位:米ドル(注記)

堀場製作所及び連結子会社1998年~2002年の各々3月20日に終了した1年間(5年間の主要財務データの要約 )

200220022001200019991998

単位:百万円単位:千米ドル(注記)

38

200220022001200019991998

単位:百万円単位:千米ドル(注記)

会計年度:

売上高 ¥ 29,443 ¥ 30,730 ¥ 28,032 ¥ 29,481 ¥ 30,415 $ 229,895

営業費用 27,523 29,030 26,835 28,132 29,670 224,267

営業利益 1,920 1,700 1,197 1,349 745 5,628

税引前当期純利益 2,021 1,775 1,038 1,456 1,171 8,855

法人税.住民税及び事業税(1999年度以前については法人税及び住民税額) 1,020 750 460 616 319 2,409

当期純利益 1,001 1,025 578 840 853 6,446

資本的支出 1,442 1,844 528 412 932 7,044

減価償却費及び償却費 858 871 959 901 865 6,541

会計年度末:

総資産 ¥ 58,925 ¥ 61,214 ¥ 61,123 ¥ 64,471 ¥ 68,884 $ 520,663

有形固定資産(償却累計額控除後) 11,225 12,130 11,560 11,176 11,168 84,411

純資産 34,375 35,024 35,223 36,512 37,423 282,865

1株当たり情報:

当期純利益 ¥ 32.04 ¥ 32.81 ¥ 18.49 ¥ 26.88 ¥ 27.45 $ 0.21

純資産 1,100.35 1,120.70 1,127.07 1,168.29 1,208.19 9.13

配当金 10.50 11.00 6.00 8.50 8.50 0.06

注記:記載金額は百万円未満を四捨五入して表示しています。

米ドル金額は、便宜上、2002年3月20日現在の東京外国為替市場での円相場1米ドル=132.30で換算しています。

単位:円単位:米ドル(注記)

堀場製作所各々3月20日に終了した1年間(5年間の主要財務データの要約 - 非連結 - )

企業概要

本社〒601-8510 京都市南区吉祥院宮の東町2

創業1945年(昭和20年)10月17日

設立1953年(昭和28年)1月26日

資本金65億78百万円

従業員数3,583名(連結)

決算日3月20日

上場証券取引所東京・大阪(第一部)

役員

堀場 雅夫取締役会長

堀場 厚代表取締役社長

石田 耕三取締役副社長開発センター長

山岡 公美常務取締役管理本部長

前田 正研取締役(株)エステック 専務取締役

緒方 四十郎取締役

田嶋 寛監査役

山本 浩三監査役平安総合法律事務所所長弁護士

石角 完爾監査役千代田国際経営法律事務所代表弁護士

主要連結子会社

株式会社 エステック〒601-8116京都市南区上鳥羽鉾立町11-5Tel: 075-693-2300 Fax: 075-693-2350

株式会社 ホリバアイテック〒101-0031東京都千代田区東神田1-7-8Tel: 03-3866-0984 Fax: 03-3866-0908

株式会社 コス〒601-8304 京都市南区吉祥院前河原町18Tel: 075-321-7184 Fax: 075-321-7291

株式会社 堀場ジョバンイボン〒134-0081東京都江戸川区北葛西4-13-4Tel: 03-5667-7351 Fax: 03-5667-7355

株式会社 堀場テクノサービス〒601-8305京都市南区吉祥院宮の東町2Tel: 075-313-8125 Fax: 075-321-5647

HORIBA INSTRUMENTS INCORPORATED17671 Armstrong Avenue, Irvine CA 92614 U.S.A.Phone: 1-949-250-4811 Fax: 1-949-250-0924

HORIBA EUROPE GmbHHauptstrasse 108, 65843 Sulzbach/Ts., GermanyPhone: 49-6196-6718-0 Fax: 49-6196-641198

HORIBA INSTRUMENTS LIMITEDKyoto Close Summerhouse Road, Moulton Park,Northampton NN3 6FL, EnglandPhone: 44-1604-542500 Fax: 44-1604-542699

HORIBA KOREA LTD.Seoul Office112-6 Sogong Dong, Choongku, Seoul, KoreaPhone: 82-2-753-7911 Fax: 82-2-756-4972

HORIBA INSTRUMENTS (SINGAPORE) PTE. LTD.10 Ubi Crescent #05-11/12 UBI, TECHPARK, Singapore 408564Phone: 65-745-8300 Fax: 65-745-8155

ABX S.A.Parc Euromedécine rue du Caducée, 34184Montpellier Cedex 4, FrancePhone: 33-4-67-14-15-16 Fax: 33-4-67-14-15-17

JOBIN YVON S.A.16-18 rue du Canal, 91165 Longjumeau Cedex, FrancePhone: 33-1-64-54-13-00 Fax: 33-1-69-09-93-19

( 会社情報 ) 役員、企業概要、主要連結子会社

39

株式会社 堀場製作所

〒601-8510 京都市南区吉祥院宮の東町2

TEL: 075-313-8121FAX: 075-321-6621

http://www.horiba.co.jp

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