18

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4.1-1

第4章 方法書についての意見及び事業者の見解

4.1 方法書についての住民等の意見の概要及び事業者の見解

「電気事業法」(昭和 39年法律第 170号)第 46条の 5の規定により、平成 25年 3月 28

日(木)に経済産業大臣に届け出るとともに、「環境影響評価法」(平成 9 年法律第 81 号)

第 6 条第 1 項の規定に基づき、長崎県知事及び関係市町村の長に送付した「宇久島風力発

電事業環境影響評価方法書」(以下「方法書」という。)についての広告・縦覧に関する事

項並びに住民等から提出された意見の概要及びこれに対する事業者の見解は、次のとおり

である。

4.1.1 方法書の公告及び縦覧等

「環境影響評価法」第 7 条の規定に基づき、環境の保全の見地からの意見を求めるた

め、方法書を作成した旨及びその他事項を公告し、公告の日から起算して 1 月間縦覧に

供した。

1. 方法書の公告・縦覧

1 公告の日

平成 25年 3月 29日(金)

2 公告の方法

平成 25年 3月 29日(金)付けの日刊新聞紙(4紙)に「公告」を掲載した。

3 縦覧場所

自治体庁舎等 7か所及びインターネットの利用による縦覧を実施した。

① 自治体庁舎等

・長崎県庁県民センター

・長崎県県北振興局

・佐世保市環境センター

・小値賀町役場

・宇久島風力発電事務所

・瀬尾泰平邸

・寺島公民館

② インターネットの利用

事業者ホームページに方法書の内容を掲載した。

4 縦覧期間

平成 25年 3月 29日(金)から 4月 30日(火)までとした。

自治体庁舎は午前 9 時から午後 5 時まで(土・日曜日、祝日を除く)とし、インター

ネットは縦覧期間中常時アクセス可能とした。

5 縦覧者数

不明

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4.1-2

2. 方法書についての説明会の開催

方法書の記載事項を周知するための説明会を開催した。説明会の開催の公告は、方法

書の縦覧等に関する公告と同時に行った。

1 開催日時

平成 25年 4月 25日(木)19時 00分から 21時 00分まで

2 開催場所

長崎県佐世保市宇久町平 宇久地区公民館

3 来場者数

来場者数 28名

3. 方法書についての意見の把握

1 意見書の提出期間

平成 25年 3月 29日(金)から 5月 14日(火)まで

(縦覧期間及びその後 2週間、郵送の受付は当日消印有効とした。)

2 意見書の提出方法

縦覧場所に備え付けた意見書箱への投函及び郵送

3 意見書の提出状況

意見書の提出は 21 通、意見総数は 361 件(内、環境の保全の見地からの意見〔重複

意見含む〕 70件)であった。

4.1.2 方法書についての住民等の意見の概要及び事業者の見解

方法書について、前項で述べたような手法に基づき、地域への情報提供を行った結果、

得られた住民等からの意見の概要及び事業者の見解は

第 4.1-1表のとおりである。

なお、ゴシック書体で記載した部分は、今回準備書を取りまとめるに当たり、当該届

出以降に追加又は記載事項の見直しを行った事項を表す。

第 4.1-1表 方法書に対する住民等の意見の概要及び事業者の見解 1.事業計画

No. 意見の概要 事業者の見解

1 記載の図面や文章に一部異なった表現がある(例:基数の違い、規制範囲の有無)

準備書において、記載内容を十分に確認し、整合性を図ります。

2 50 基の風車を建てると、林立する風車群に囲まれ人家・牛舎は身動きが出来ない。事業者の言う「住民の生活保全」がどう確保できるのか?

環境に与える影響の程度を調査、予測、評価し、環境保全対策を検討してまいります。

3 「事業を通じて環境保全と地域活性化に向けて地元の方々と共存していく方針である<抜粋>」とあるが、現況より優れた島の環境と住民の生活保全が出現可能か具体的な説明をすべき。

今後地元の皆様のご意見をいただき、環境保全と地域活性化に向けての方策を決定していく所存です。準備書の中で詳細を記述いたします。

4 国内外で風車により、健康を害する人がいるのは確かである。食物や花粉アレルギ一等のように、人によって影響が異なるため、因果関係が明確になっていないが、疑わしければ風車と人家は極力離すべきである。

風車と民家は極力離すよう風車の配置を検討し、最も近い場所でも 400m の距離をとっております。

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4.1-3

No. 意見の概要 事業者の見解

5 事業者の言う「住民の生活保全」を掲げるならば、先進国の規制を参考にして風車から最も近い住居までの距離は 2km とすべきである。本事業ではセットバックを 400m としているが根拠が示されていない。根拠を示すべきである。

「環境省請負業務 平成 23 年度風力発電施設の騒音・低周波音に関する検討調査業務報告書」(平成 24 年 3 月 公益社団法人 日本騒音制御工学会)によると、マサチューセッツ州環境保護省は、典型的な最新実用規模の風力発電の音響パワーレベルは 103dB(A)程度であるが、聞き取れる音は風力発電機からの距離とともに急速に小さくなり、特に 400m以遠で、最新の風力発電機に伴う騒音レベルは 40dB(A)以下であり、疫学研究においてアノイアンスに関連するレベルより小さいとされています。

6 方法書にはシャドーフリッカー「表 4.2-10(1)(2)

評価手法」以外、環境影響評価の詳細な項目がない。又、シャドーフリッカーに係る環境影響評価の距離を具体的に示すべきである。

シャドーフリッカーについては風力発電機が建設されてからの評価となるため、現況について記載はしておりません。また、予測範囲としては、影響が及びうるとされる、風力発電機建設予定位置からロータ直径の約 10倍(約 930m)の範囲とします。

7 事業者は、並べてみただけで事業計画位置は確定していないと回答したが、であれば全ての環境評価が出来ない筈で、方法書の体をなしていない「即刻事業を」中止を要求する。

方法書に記載した位置は、現時点で最も可能性が高い位置としております。ただし、環境への影響を鑑み今後配置を検討していくものです。

8 民家・牛舎・放牧地等に風車病の可能性がある風車を建てるべきではない。事業者は方法書説明会で(図 2.2-3 事業計画位置について)確定はしていないと発言したが、方法書では 1km 圏内隣接地に殆んど牛舎が存在する。風車先進国のデンマークの最大値を採用し 2km離すようにすべきである。

「環境省請負業務 平成 23 年度風力発電施設の騒音・低周波音に関する検討調査業務報告書」(平成 24 年 3 月 公益社団法人 日本騒音制御工学会)によると、マサチューセッツ州環境保護省は、典型的な最新実用規模の風力発電の音響パワーレベルは 103dB(A)程度であるが、聞き取れる音は風力発電機からの距離とともに急速に小さくなり、特に 400m以遠で、最新の風力発電機に伴う騒音レベルは 40dB(A)以下であり、疫学研究においてアノイアンスに関連するレベルより小さいとされています。

9 建設位置(音の発生源)が決定しないと調査地点の選定、騒音、振動、影による日照変化等々の評価は出来ない筈、又 500m のずれがあったのでは正確な影響予測と評価は出来ないとも言われており詳細に説明するべき。

方法書に記載した位置は、現時点で最も可能性が高い位置としております。ただし、環境への影響を鑑み今後配置を検討していくものです。

10 建設には土地の改変を行うものであるから、詳細な改変図を付けるべきである。なぜ、宇久の方法書には明確な位置が抜けているのか。詳細な改変図を付けるべきであるし、その理由を説明すべきである。

方法書 p 25 図 2.2-13 に改変位置を明記しておりますが、今後詳細な計画を検討し、改変範囲を決定するとともに、環境影響についても評価していきます。

11 専門家の意見にある「生態系の影響が大きいと評価された際には「英断を下し」事業を中止すべきである。」に対し、「諸々の環境保全指置を実施しても多大なる影響が生じると判断された場合には、事業計画の見直しも含めて再検討いたします。」とある。多大とはどれほどの影響なのか示すべきであり、影響が大きい場合は出来るだけ早めに見直し事業を中止すべきである。

「多大」とは回避・低減措置を取っても生態系に大きな影響を及ぼし、島の生態系を大きく損なうことと考えております。

なお、その判断については、専門家とよく相談し、準備書の中に記載します。

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4.1-4

No. 意見の概要 事業者の見解

12 本文の記述の中には掘削方法、基礎部分の構

造、使用重機の種類は予定として記載されている

が、重機等の使用方法の記載がない。図 2.2-7 設置

方法(案)として記載されているが、いかなる工法か

を明記すべきである。

図 2.2-7と方法書 2.2-12ページに記載して

おりますが、準備書では、よりわかりやす

く記載いたします。

設置方法については、「2.2 対象事業の内

容」で記載いたしました。

13 工事期間中の関係車両は、図 2.2-15 に示すとあ

るが、工事車両は城ヶ岳を中心とする既存の道路

を一方通行にて周囲走行するとあり、安全上に配

慮したものと思われる、しかし、荷揚げ場(水切)の

位置の明示がされてなく、搬入方法はいかなるも

のか明記されてない。明記すべきである。

荷揚げ場(水切)については、既存の港

湾施設を使用するなど、今後環境影響の少

ない場所を検討し決定いたします。準備書

にて明記いたします。

14 盛土場の位置は図 2.2-13 に示しており、対象事

業実施区域内で処理されるとなっている。対象事

業実施区域は、7 箇所に区分され其のうち 4 箇所

だけが残土処理場を表記し、残り 3 箇所は残土処

理場の明記がない。どのように残土処理するの

か、4.3 万 m3 の土量を実際に処分できるのか説明

すべきである。

盛土場の数は出来る限り少ない箇所数に

抑えたいと考えております。場所について

は、今後環境影響の少ない箇所を検討して

まいります。

15 図 2.2-11、図 2.2-12 に示しているが、図 2.2-11

での盛土部では、どのような方法で敷き均し、転

圧して締め固め密度にするのか方法の記載がな

い。

工法については、今後詳細設計の段階で

現地の状況を確認しながら最適な工法を検

討いたします。準備書で記載いたします。

盛土の施工方法については、「2.2 対象事

業の内容」に記載致しました。

16 近年の気象状況を見ると局地的な豪雨が各地で

頻繁に発生しているが宇久島でも例外ではない、

図のような土砂流出防止柵で周辺に流出の危険性

は無いのか、十分検討が必要である。

土砂流出防止柵の設置に当たっては、降

雨量を十分勘案して設計いたします。

17 図 2.2-12 では盛土部標準施工図 (案 )では

W=40m~15 m H=0.0mとあるが、これで数量計算が

出来るか疑問である、明確に面積等を表示すべき

である。

H は 3.0m ですが、現状は案として示して

おります。

18 方法書 4.1-6 の表 4.1-3 (2) の環境影響評価項目

の選定理由では下段の廃棄物等の中の残土は対象

外になっているが本文上段の「図 2.2-11 での盛土

部では」、で言うように周囲の影響を考慮して評

価項目に加えるべきである。

方法書 p 25 及び p 186 に記載しておりま

すが、造成等の施工は対象事業実施区域内

で全て処理し、場外への搬出は行わないの

で調査項目として選定しておりません。

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4.1-5

2.環境全般

No. 意見の概要 事業者の見解

19 表 3.2-54 佐世保市における自然公園の概要では

西海国立公園の関係市町村で佐世保市全体の面

積、概要しか記述がない、宇久島の面積、概要を

記述すべき。

西海国立公園五島列島地域管理計画書

(平成 17 年 8 月環境省自然環境局九州地区

自然保護事務所)によると、平成 17 年 6 月

30 日現在、宇久島は、第 2 種特別地域とし

て 422ha が指定されており、準備書では改

めて宇久島について記載いたします。

宇久島について「3.2.8 環境の保全を目的

とする法令等により指定された地域その他

の対象及び当該対象に係る規制の内容その

他の環境の保全に関する施策の内容」に記

載致しました。

20 宇久島には 2 箇所の保安林があると認識してい

るが、しかも 2 箇所共、建設予定地内である。し

かるべく、調査をして建設予定地から外すべき。

寺島は、長崎県土地利用基本計画図では

保安林が設定されていませんが、長崎県林

政課の資料では保安林が存在しましたの

で、詳細計画の際に配慮します。

21 環境影響の調査に当たっては、地域の特性だけ

でなく、風力発電事業の特牲に関しても最新情報

の収集に努め、その出典を明らかにすると共に、

予測にあたっては可能な限り「定量的」な手法を

用いるべきだ。

予測については、第 4 章で選定している

手法に基づき、可能な限り定量的な予測に

努めます。

22 平成 25 年 4 月 8 日「ウインドパーク笠取で」発

生した脱落事故は J82-2・0 で(設置予定機種であ

る)、選定項目の見直し及び追加調査を行い、予測

及び再評価を行うべきである。

機種の選定にあたっては、安全性に問題

のないものを選定いたします。また、準備

書では最終決定した機種にて評価を行いま

す。

23 項目及び手法の選定等に係る事項に新たな事情

が生じた場合には、必要に応じて選定した頃目及

び手法の見直しや追加調査を行い、予測および評

価を行うべきである。新たな文献や国、市、県が

出した情報についても漏れが無いか探索し、その

結果、新たな事情が判明した場合も追加調査を行

うべきである。

ご指摘の通り、準備書の段階において

は、最新の情報に基づき、手法の選定・予

測・評価をいたします。

24 急傾斜地崩壊危険区域について、「対象事業実

施区域に平地区が該当している。」とあるが、他

にも看板設置の該当区域地が存在する。追加の調

査と環境影響評価の不備を修正の必要がある。

急傾斜地崩壊危険区域は、平地区に 2 箇

所、神浦地区に 2 箇所、小浜地区に1箇所

指定されており、方法書 3.2-69 ページに記

載しております。文面については準備書で

修正いたします。

3.騒音

No. 意見の概要 事業者の見解

25 手引書 4.2-19 表 4.2-5 (4) の中の項目、大気環

境・騒音調査、予測及び評価の手法の中の調査す

べき情報の中で調査、風車からの距離、手法が明

記されていない。

騒音の調査については、方法書 p 205に記

載のとおり、日本工業規格 JIS Z 8731 に準

拠して行います。また、風力発電機の位置

については、図 4.2-2に明記しております。

26 宇久島には 25 地区の集落があり調査地点が 9 地

点とあるが、何を根拠に 9 地点としたのか、又、

調査期間についても強風日を含む 2 日間とすると

ある。2 日間で調査の成果が出来るのか疑問で有

り、再度検討すべきである。

騒音に係る環境影響を受けるおそれがあ

る地域の中で比較的風車に近い住居地域と

して 9 地点を設定しています。なお、調査

期間については種々の条件でデータが取得

できるように強風日を含む 2 日間としてい

ます。

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4.1-6

No. 意見の概要 事業者の見解

27 施設の稼働に伴う騒音の調査地域の選定理由を

(3) 騒音に係る環境影響受けるおそれがある地域

とした。

(4) 対象事業区域周辺の家屋集合地域を対象とし

た。

とあるが、風車と住宅の距離で 900m~1200m に

おいて、約 6 割の施設で苦情が発生していたとい

う調査結果を考慮すると、無理が生じるのではな

いか。

最大の問題点は、人体への影響、畜産農家の牛

への影響等があるが、これらの調査にはまったく

触れてない。これが宇久町民の反対の理由であ

る。このことについて、国内の例などを調べて説

明すべきである。

「環境省請負業務 平成 23 年度風力発電

施設の騒音・低周波音に関する検討調査業

務報告書」(平成 24 年 3 月 公益社団法人

日本騒音制御工学会)によると、マサ

チューセッツ州環境保護省は、典型的な最

新実用規模の風力発電の音響パワーレベル

は 103dB(A)程度であるが、聞き取れる音は

風力発電機からの距離とともに急速に小さ

くなり、特に 400m以遠で、最新の風力発電

機に伴う騒音レベルは 40dB(A)以下であ

り、疫学研究においてアノイアンスに関連

するレベルより小さいとされています。

4.動物・植物・生態系

No. 意見の概要 事業者の見解

28 建設残土の処理を湿地やその状態の休耕地など

にする場合は、生息種の調査を十分に行い、希少

種や注目種の生息生育がない事を確認すべきであ

る。

方法書に記載しておりますとおり、残土

処理場予定場所も調査範囲に含め、希少種

や注目種等の生息生育の確認に努めます。

29 ホタル科・中でもゲンシボタル・ヘイケボタ

ル・ヒメボタルの三種の分布を詳しく調べ、風車

建設によるこれらの主への影響を調べるために風

車建設前に、これらのホタル科三種の分布状況及

び個体数を詳細に把握するべきである。

ご指摘を踏まえ、ゲンジボタル、ヘイケ

ボタル、ヒメボタルの 3 種の調査を実施

し、分布状況及び個体数の把握に努めま

す。

ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタ

ルについての調査を実施し、準備書の

「8.1.4動物」に記載致しました。

30 野鳥保護と自然環境保全の意昧を考えると、50

基の風車建設などと言う、無茶な計画は立てられ

ない筈で、即時徹回すべき。

ご指摘を真摯に受け止めた上で、しっか

り環境影響評価を実施し、自然との共生を

鑑み、できるだけ環境への影響を回避、低

減するよう努めます。

31 鳥類については「鳥類等に関する風力発電施設

立地適正化のための手引き」にある衝突リスクの

解析や衝突リスク評価の為の鳥類調査手法、保全

措置等を、忠実に実行すべきで、準備書ではこの

点を明確にすべきである。

方法書 p4.2-38(224)にも記載しており

ますが、「鳥類等に関する風力発電施設立

地適正化のための手引き」に準拠した鳥類

調査を行い、衝突リスク評価を行い、準備

書にてお示し致します。

衝突リスク評価を行い準備書「8.1.4 動

物」に記載致しました。

32 動植物の調査は、実施する直前に、地点、時

期、期間等が適正であるかどうかを熟考し、生

息・生育特性を踏まえた手法であるかどうか等を

十分に確認し、実施については天候・風力・視界

が適切な日に、適切な時間帯に調査を行い、雨の

日・濃霧の日・強風の日や、不適切な時間帯には

調査を行わないようにすべきである。特に重要な

動植物種については、生息及び生育環境を詳細に

把握すべきである。

調査地点、時期、期間等については、有

識者へのヒアリングも行い、十分検討致し

ます。また、天候にも十分配慮した上で調

査を実施し、重要な動植物の生息及び生育

環境の把握に努めます。

有識者へのヒアリングを行い調査地点、

時期、期間等を設定致しました。期間等は

準備書「 8.1.4 動物」「 8.1.5 植物」

「8.1.6生態系」に記載致しました。

33 調査の信頼性を確保するために、調査の状況を

詳細に記録し公表すべきで、準備書ではこの点を

明確にすべきである。

調査の状況は常に詳細に記録することを心がけております。その結果は、準備書に記載し縦覧致します。

調査の状況を「8.1.4 動物」「8.1.5 植

物」「8.1.6生態系」に記載致しました。

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4.1-7

No. 意見の概要 事業者の見解

34 既に新しいものが出ているにも関わらず古い資

料が用いられており、本方法書は数年前に日本気

象協会がアセスをおこなっているが、この時の調

査結果をそのまま引用すべきでない。

準備書では、入手可能な最新の資料を用

います。また、調査結果においては過年度

の調査結果を利用できる項目については、

その結果を引用し、新たに調査を実施する

項目も含めて調査結果は準備書にてお示し

致します。

入手可能な最新の資料を用いました。調

査結果は準備書「8.1.4 動物」「8.1.5 植

物」「8.1.6生態系」に記載致しました。

35 平成 23年 1月 7日に発表された「鳥類に関する

風力発電施設立地適正化のための手引き」に書か

れている意味を十分に理解し、手引書に従って事

業を進めるべきである。手引きには「望ましい」

と言う表現が随所にみられるが、保全地域は鳥獣

保護区であり着実に実行すべきである。

「宇久鳥獣保護区」の指定区分は「身近

な鳥獣生息地の保護区」であり、方針は

「市街地及びその近郊において鳥獣の良好

な生息地を確保し若しくは創出し、豊かな

生活環境の形成に資するため必要と認めら

れる地域又は自然とのふれあい若しくは鳥

獣の観察や保護活動を通じた環境教育の場

を確保するため必要と認められる地域につ

いて、身近な鳥獣生息地の保護区を指定す

る。」とあります。「鳥類等に関する風力

発電施設立地適正化のための手引き」によ

れば、『「鳥獣の保護を図るための事業を

実施するための基本的な指針」に基づき指

定区分された生息地に関する調査を実施す

ることが望ましい。』と記載されており、

このことを踏まえて調査を実施致します。

36 佐世保市レッドリスト、長崎県レッドリストの

改訂に対して方法書では古いものを使用している

ため、最新のものを使って環境影響評価の資料と

すべきである。

準備書では最新の資料を用います。

最新の【改訂版】長崎県レッドリスト(長

崎県自然保護環境課、平成 23 年)、佐世保

市レッドリスト 2013 年改訂版(佐世保市、

平成 25年)を用いました。

37 重要種の選定については 2011 年の佐世保市レッ

ドリストを選定根拠とされているが、佐世保市

レッドリスト 2011 年改訂版に掲載された希少種の

全てが含まれておらず、選定基準がどこにあるの

か不明であるので明らかにすべきである。

重要種の選定については、「宇久島で確

認された種」を対象として重要種を抽出し

ております。準備書では、「文献その他の

資料一覧」の表に「対象範囲」の列を追記

して明確にお示し致します。

「3.1.5 動植物の生息又は生育、植生及び

生態系の状況」にて「文献その他の資料一

覧」の表に「対象範囲」の列を追記致しま

した。

38 佐世保市選定の希少種については全て調査対象

種とし、十分な保全策をとるべきである。また、

佐世保市では宇久島にしか生息しない動植物でも

(例:ゲンカイミミナグサ・ナンテンハギ)希少種に

は指定されていないものもあるので、このような

動植物種を資料や調査で探し出して、分布調査を

行い事業による影響の評価を行うべきである。

重要種の選定については、「宇久島で確

認された種」を対象として重要種を抽出し

ております。準備書では、「文献その他の

資料一覧」の表に「対象範囲」の列を追記

して明確にお示し致します。

また、宇久島にしか生息しない動植物に

ついても知見の収集に努めます。

39 砂丘の生態系が落ちている。宇久島の生態系に

ついて十分な調査を行い影響を評価するべきであ

る。

方法書で記載しております生態系については、既存資料調査を基に記載しております。今後、現地調査に入り、その結果に応じて砂丘の生態系を追記致します。

準備書の「8.1.6 生態系」の食物連鎖模式

図に砂丘の生態系を追記致しました。

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4.1-8

No. 意見の概要 事業者の見解

40 猛禽類の調査について 50 基の風車群でバードス

トライクの予測をするためには、島の地形と位

置、そしで 50 基と言う風車の数を考えると最低で

も 20 力所以上の調査地点は必要である。調査につ

いては環境省の猛禽類保護の進め方(改訂版)-特に

イヌワシ、クマタカ、オオタカについて-を参考

にすべきである。

方法書 p4.2-38(224)に記載しておりますと

おり、猛禽類については「猛禽類保護の進

め方(改訂版)」での記載を踏まえ、1.5km

程度の範囲を調査範囲としております。ま

た、調査地点の設定については、対象事業

実施区域及びその周辺を広く見渡せる範囲

として定点を設定しております。

「猛禽類保護の進め方(改訂版)」を踏

まえ 1.5km 程度の範囲を調査範囲とし、調

査地点は対象事業実施区域及びその周辺を

広く見渡せる範囲として各回に 2~4 地点を

選択し全 19定点を設定致しました。

41 日本野鳥の会の示すバードストライクのおきる

条件から考えると、海岸線や崖地の物は計画から

外すべきであり、特に野方はミサゴとハヤブサの

繁殖地に非常に近く、風車はこれらの繁殖に強い

影響を与える事が考えられるので建設予定地から

外すべきである。

「鳥類等に関する風力発電施設立地適正

化のための手引き」に準拠した鳥類調査を

行い、衝突リスク評価を行い、準備書にて

お示し致します。また、ミサゴとハヤブサ

の繁殖地からは一定の離隔をとることによ

り、影響の回避・低減に努めます。

ミサゴとハヤブサの繁殖地からの距離等

も踏まえて予測評価を行い「8.1.4 動物」に

記載致しました。

42 バードストライクが起きた場所の近隣に、多く

の風車を配置する計画は環境に配慮したものと

は、到底思えない。

ご指摘を真摯に受け止めた上で、環境影

響評価法に則り、定量的に予測評価を実施

致します。また、極力環境への影響を回

避、低減するよう努めます。

衝突リスク評価を行い準備書「8.1.4 動

物」に記載致しました。

43 「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のた

めの手引き」などから考えると、寺島・平原草

原・スゲ浜~長崎鼻のように海岸線や崖地のもの

は計画から外すべきである。

「鳥類等に関する風力発電施設立地適正

化のための手引き」に準拠した鳥類調査を

行い、衝突リスク評価を行い、準備書にて

お示し致します。また、その結果に応じ

て、風車の配置や基数等のレイアウト変更

についても検討致します。

衝突リスク評価を行い準備書「8.1.4 動

物」に記載致しました。

44 渡り鳥は、通過するだけでなく島内の森林で休

息している。この休息地を特定する事は重要であ

り、休息後の飛び立ちの時間・上昇する方向・移

動していく方向などはその日の天候や風向き・風

速によっても異なるので、気象条件と飛翔の関係

を十分に調査すべきである。また、天候が悪いと

渡り途中で島にとどまる、そのときの行動も調査

すべきである。このような事を考えると方法書に

書かれているような時間では、十分な影響調査・

評価は出来ない。

当該地域については、専門家のヒアリン

グを実施し、一般鳥類も対象に調査地点を

設定しております。様々な生息環境に分か

れている一般鳥類の渡りをできるだけ網羅

して確認できるよう、山地、耕作地、断崖

地の 3 区分で調査地点を設けています。ま

た、断崖地は半島部付近に設け、島からの

飛び出し個体の確認にも努めます。

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4.1-9

No. 意見の概要 事業者の見解

45 渡り鳥の調査(猛禽類)について島の地形と見

通しを考えると最低でも 20 ヶ所以上は必要であ

る。また、調査条件としては、2 月~5 月、9 月~

12 月の晴天で風力 3 以下の日すべてで、レーダー

調査も併用すること、雨天や強風、濃霧の日の調

査は無効とする。

渡り鳥の調査地点については、地域特性

並びに既往知見を踏まえ、定点を設定して

おりますが、出現状況等に応じて適宜調査

地点を変更して実施致します。

調査の実施にあたっては天候に十分留意致

しますが、実際に風車が稼働する条件とし

てはおおよそ風力 3から 9(風力階級)であ

ることから、現況の把握においては、特定

の気象条件に限定すべきではないと考えま

す。

なお、猛禽類は夜間は渡らないことか

ら、レーダー調査は不要と考えておりま

す。

46 牧草地在中心に風車を多数設置する場合は、猛

禽類等の餌場になっている可能性やハチクマ・ア

カハラダカ・シギ・チドリなどの渡り鳥のねぐら

または中継地餌場としての機能が維持されるかに

ついて検討すべきである。

猛禽類等の餌場や渡り鳥のねぐらまたは

中継地餌場となっている可能性があること

から、準備書では、各種の採餌位置を図示

した上で、それらが依存している環境を客

観的に示しながら、風力発電機の設置位置

や改変区域との重ね合わせにより、予測評

価を行います。

47 樹林を伐開・整地して風車を設置する場合は、

小動物等の狩場として利用されるようになる可能

性があることに充分な注意を払って評価をすべき

である。

樹林を伐開・整地して風車を設置する場

合は、小動物等の狩場として利用されるよ

うになる可能性があることに充分な注意を

払って評価いたします。

48 渡り鳥のうち、ツグミ類、ホオジロ類、ムシク

イ類等の小鳥類については、夜間に渡り行動をす

る種も多いことから、これらの種に関する夜間の

調査の実施については、2 月~5 月、9 月~11 月の

晴天で風力 3 以下の日すベてで、レーダー調査も

併用すること。雨天や強風、濃霧の日の調査は無

効とする。

ご指摘を踏まえ、可能な限り夜間の渡り

鳥を対象にレーダー調査を実施致します。

また、調査の実施にあたっては天候に十分

留意致しますが、実際に風車が稼働する条

件としてはおおよそ風力 3 から 9(風力階

級)であることから、現況の把握において

は、特定の気象条件に限定すべきではない

と考えます。

レーダー調査の結果を準備書「8.1.4 動

物」に記載致しました。

49 渡り鳥保護条約に含まれる種が宇久島を中継地

として利用していないか調査し、風車の建設に

よって様々な影響(バードストライク・コースの変

更等)を受ける種を抽出し、その保護対策を示すべ

きである。

ご指摘を踏まえ、渡り鳥保護条約に含ま

れる種の記録に努め、確認された場合には

定量的に予測評価を実施致します。また、

バードストライクについては、「鳥類等に

関する風力発電施設立地適正化のための手

引き」に準拠した衝突リスク評価を行い、

必要に応じて保護対策を検討致します。

渡り鳥保護条約に含まれる種の記録に努

め予測評価を行いました。「8.1.4 動物」に

記載致しました。

50 ミサゴ、ハヤブサが繁殖していることはこれま

での調査で判明しているので、その場所や数を調

査し、ペアを作る前の行動、ペアを作った後の行

動(採餌や飛淘コース )を十分に調査し、ヒナが巣

立った後はヒナと親の行動を調査し、風車による

影響を正確に把握し評価すべきである。

方法書 p4.2-40(226)にも記載しており

ますとおり、猛禽類調査は繁殖期の 3~7 月

に各月 1 回 3 日間調査を実施し、調査範囲

内に繁殖に成功した個体が存在した場合に

は、繁殖からヒナが巣立つまでの行動の把

握に努めます。

ヒナの確認につきまして「8.1.4 動物」に

記載致しました。

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4.1-10

No. 意見の概要 事業者の見解

51 海岸や海岸の崖地には希少種のクロサギやカン

ムリウミスズメの営巣の可能性が考えられるの

で、十分な調査を行い、影響を評価すべきであ

る。また、ウミウのコロニーへの風車の影響も評

価すべきである。

方法書 p4.2-38(224)にも記載しておりま

すとおり、現地調査で確認された種のうち重

要な種及び注目すべき生息地が確認された場

合には、十分な調査を行い、その結果に基づ

いて予測評価を実施致します。また、ウミウ

のコロニーについても鳥類調査時に確認に努

めます。

「8.1.4 動物」にてウミウのコロニーにつ

いての確認状況を記載致しました。

52 空間飛翔調査について、調査結果に基づいた解

析・評価の実施を「鳥類等に関する風力発電施設

立地適正化のための手引き」に従って行うべきで

ある。

方法書 p4.2-38(224)にも記載しておりま

すが、空間飛翔調査については、「鳥類等に

関する風力発電施設立地適正化のための手引

き」に準拠して調査、解析・評価を実施致し

ます。

鳥類等に関する風力発電施設立地適正化の

ための手引き」に準拠し空間飛翔調査を行い

ました。「8.1.4動物」に記載致しました。

53

コウモリの調査はバッドディテクターだけでは

不十分で、少なくとも建設予定地内ではカスミ網

を使った調査が必要である。コウモリの死因は低

周波ではなく、ブレードが回る時に作り出され

る、急激な気圧低下に依ると言われているがブ

レードに衝突する可能性も排除できないので、詳

細な調査をすべきである。

ご指摘を踏まえ、必要に応じて捕獲方法を

検討致します。また、コウモリの死因につい

ては最新の知見の収集に努めます。

「8.1.4 動物」にご指摘にあります影響要

因も踏まえた予測評価を記載致しました。

54 スゲ浜は県内唯一のクロケシタマムシの生息

地。工事中のトラックの出入り等で踏みつけられ

る影響が考えられるので、十分な調査を実施し、

影響の無いような対策をとり、その方法を示すべ

きである。

スゲ浜については改変を行いません。ま

た、工事中のトラックの出入りもございませ

ん。

現地調査ではクロケシタタマムシは確認さ

れませんでしたが、スゲ浜については改変を

行いません。

55 スゲ浜付近では県内唯一サナギガイとスナガイ

を確認している。これらは、極めて個体数が少な

く絶滅寸前である。これは、スゲ浜の海水浴場の

工事の際に環境が激変し減少したものであるが、

かろうじて僅かな個体が生き残っている。この場

所の個体群を絶滅させないようにすべきである

が、風車の建設予定地となっており、工事中・工

事後を含めて極めて危険である。代替えや移動な

どは出来ないので、絶滅回避をするためには、土

地の改変をしないことである。

スゲ浜については改変を行いません。ま

た、工事中のトラックの出入りもございま

せん。

現地調査にてサナギガイとスナガイが確

認されましたがスゲ浜については改変を行

いません。予測評価は「8.1.4 動物」に記載

しました。

56 草原性植物の存在を脅かすことのないように、

十分な調査を実施し今後も満足な草原生態系が存

続出来るようにすべきである。また、風車の建設

によって草刈りが行われなくなり草原の生態系が

損なわれないよう管理すべきである。他の草原に

建設される場合も同様である。

方法書に記載しておりますとおり、生態

系についても評価項目の対象としておりま

すので、定量的な予測評価を実施致しま

す。また、風車建設後の草刈りについて

は、土地の管理者とも十分協議の上、検討

致します。

57 これまで長崎県により保安林の維持には様々な

努力(多くの経費=税金)が使われてきた。これまで

の税金を無駄には出来ない。これらの防風林の位

置を特定し、建設予定地から外すべきである。特

に寺島には立派な保安林がある。

建設予定地の一部に保安林がございます

が、県の担当部署と協議を行い、安全につ

いて考慮しながら進める所存でございま

す。

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4.1-11

No. 意見の概要 事業者の見解

58 草原に建設する場合は、改変する場所の植生を

十分に調査し、いち早く元の植生に戻るように

し、タワーの下部を砂利や舗装にせず元の植生と

すべきである。また、切り土、盛り土などの法面

の緑化には在来種とされているが、本地域の種子

を採取しそれを播種すべきであり、風車建設によ

り基の植生(遺伝的を含む)を改変しないようにすべ

きである。

タワー下部は舗装を行いますが、舗装部

分はわずかな面積であり、コンクリート基

礎の周りは緑化を行う予定です。また、法

面の緑化については在来種を用いることと

しておりますが、郷土種についても検討致

します。

59 表 4.2-12(2) での調査によると猛禽類については

対象事業実施区域及びその周辺 1.5km 程度の範囲

の飛翔状況を確認するとあるが、渡り鳥は、夕方

の薄暗く、目視できない様な時刻が大半である。

目視できない場合は、船舶レーダーで補完調査を

行うとあるが、船舶レーダーでは渡り個体群の確

認は不可能であるはず、又渡りの飛翔コースは不

明確で、調査方法自体を検討すべきである。

レーダー調査において、明確な渡りの個

体群の把握はできませんが、目視で捉えき

れない移動の状況(有無)を捉えることが

できます。また、通過高度も把握すること

ができますので、これと目視あるいは鳴き

声による調査を併用することで、客観的な

評価を行うことができると考えておりま

す。

60 渡り経路で、渡り特性を考慮し調査計画が必要

である、さらに春季渡りはその多くが繁殖個体で

あることに対して、秋季の渡りは巣立ち個体が含

まれる。

衝突リスクは、年齢によって異なる可能性も考

えられることから、渡り個体群の構成も考慮する

ことが望ましいとある。この事からも、調査日

時、期間、調査方法も長期間の調査が求められ

る。又、留鳥に対してでも同様な調査が求められ

る。

渡り鳥の調査時期及び期間は「ながさき

の希少な野生動植物」「長崎県環境影響評

価技術指針」を参照した上で、動物の生息

の特性を踏まえ、調査地域における動物に

係る環境影響を予測し、及び評価するため

に必要な情報を適切かつ効果的に把握でき

る期間及び時期として、春季(2~3 月、5

月)に各月 1 回、秋季(9~10 月)に各月 2

回、調査期間は 1 週間で設定していること

から、春秋各 1 回の調査で渡り個体群の構

成が異なる場合の渡りの状況を把握できる

ものと考えております。現地調査を 1 年間

実施し、その調査結果で専門家等からの意

見聴取を行い、不十分と判断された場合に

は、補足調査の実施を検討致します。

なお、衝突リスクについては、「鳥類等

に関する風力発電施設立地適正化のための

手引き」に準拠して調査、予測評価を行い

ます。

61 空間飛翔調査:

『「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化の

ための手引き」(環境省自然環境局野生生物課、平

成 23年 1 月)に準拠し、対象事業実施区域内外に設

定したポイントセンサス地点において、一定時間

内に飛翔した鳥類を観察・記録する。

調査時聞は地点毎に 30 分聞を目安とし、その聞

に出現した種、個体数、高度、時刻、行動状況等

を記録する。高度区分は、A(明らかにブレード回

転領域内)、B(回転域の緑)、C(十分に回転域より低

空)、D(十分に回転域より高空)とする。

定点観察法 渡り鳥の状況に関する現地調査に

おいては、日の出前後~日没前後まで、調査定点

付近を通過する猛禽類、小鳥群などの渡り鳥の飛

翔ルート、飛翔高度等を記録する。

また、希少猛禽類の生息状況に関する現地調査

においては、定点の範囲を飛翔する希少猛禽類の

状況、飛朔高度等を記録する。』とあるが、調査

結果に基づいた解析・評価の実施がなければ調査

の意味がない。

方法書 p 4.2-38(224)に記載しておりま

すように、空間飛翔調査については「鳥類

等に関する風力発電施設立地適正化のため

の手引き」に準拠して調査、予測評価を実

施致します。また、希少猛禽類の生息状況

については、現地調査を実施し、その結果

を元に定量的に予測評価を実施し、準備書

に記載致します。

空間飛翔調査につきましては準備書の

「8.1.4動物」に結果を記載致しました。

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4.1-12

5.景観

No. 意見の概要 事業者の見解

62 宇久島の隣の小値賀島の旧野首教会が世界遺産

暫定リスト入りしている。この野首教会から宇久

島の風車群は全てが 8~10km 圏内に入るが、この

ことについて方法書では全く触れられていない。

旧野首教会につきましては方法書 p 106及

び p 108で記載しております。

63 モンサンミシェルが風力発電の建設計画によ

り、世界遺産登録を取り消される危機にあるが、

それと同様なことがないのか、世界遺産登録を進

めている関係者から十分な意見を聞く必要がる。

また、問題がある場合はどのような対策をとるの

か?

関係者からの意見の収集に努めます。

64 風車は、どのような配置をしても景観を壊す。

送電設備を架空電力線にすると更に景観を壊すの

で、地下埋設とすべきである。

送電線については、関係地権者の意向も

確認し、方法を検討いたします

65 この方法書が、「佐世保市景観計画」に適合す

るかどうか、十分な根拠に基づく、幅広い議論が

必要である。

佐世保市の景観条例にも配慮し、適正な

評価を行い配置を計画してまいります。

67 国立公園は日本を代表する自然で将来へ残すべ

き自然環境であり景観でもある。これまでも大規

模な風力発電所の建設は認められていない。

大久保草原 2 基・野方4基・大浜2基・大浜の

北1基の合計 9 基は国立公園に隣接している。自

然環境保全と国立公園の意味合いを考えると、こ

のような配置はすべきでない。「国立・国定公園

内における風力発電施設の審査に関する技術的ガ

イドライン」に沿って検証し、今後はこのガイド

ラインを基本に風車の配置を見直すべきである。

風車の配置については、環境上のさまざ

まな観点から検討を行い、決定いたしま

す。

68 主要な眺望点からの調査地点が宇久島内に限ら

れています小値賀町からの眺望にも影響があるた

め小値賀町の「愛宕山」「玉石鼻」等の眺望点か

らも調査すべきと考えます。

小値賀町からは風車の見えやすい島の北

側で、かつ人口の多い柳郷からの眺望で代

表できると考えています。

69 景観の調査地域で五島崎より北側・長崎鼻が含

まれていないが、これらの場所も調査し影響評価

をすべきである。

ご指摘の通り、五島崎より北側及び長崎

鼻は調査地点に含まれておりませんが、北

側に関しては「平原ゴルフ場」及び「木

場」、長崎鼻に関しては「大浜海水浴場」

及び「スゲ海水浴場」等の近くの地点で調

査を行い、予測評価を行います。

6.人と自然との触れ合いの活動の場

No. 意見の概要 事業者の見解

70 景観資源として価値の高い場所や「自然との触

れあいの場所」は計画から外すべきである。

風車の配置については、環境上のさまざ

まな観点から検討を行い、決定いたしま

す。

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4.2-1

4.2 方法書についての長崎県知事の意見及び事業者の見解

「環境影響評価法」(平成 9 年法律第 81 号)第 10 条第 1 項の規定及び「電気事業法」

(昭和 39 年法律第 170号)第 46 条の 7第 1 項の規定に基づく方法書についての長崎県知

事の意見及び事業者の見解は、第 4.2-1表のとおりである。

なお、ゴシック書体で記載した部分は、今回準備書を取りまとめるに当たり、当該届出

以降に追加又は記載事項の見直しを行った事項を表す。

第 4.2-1表 長崎県知事の意見に対する事業者の見解

1.総括的事項

No. 長崎県知事意見の内容 事業者の見解

1 当該事業の環境影響評価にあたっては、「発

電所の設置又は変更の工事の事業に係る環境

影響評価の項目並びに当該項目に係る調査、

予測及び評価を合理的に行うための手法を選

定するための指針、環境の保全のための措置

に関する指針等を定める省令(平成 10 年 6 月

12 日通商産業省令第 54 号)」 (以下、「主務省

令」という。)及び関係法令等に基づき評価項

目を選定し、適切に実施すること。

環境影響評価に当たっては、主務省令及び関係

法令等に基づき評価項目を選定し、適切に実施致

します。

2 環境影響評価方法書(以下、「方法書」 とい

う。)及びその要約書における記述の誤り、食

い違い、不足等については、環境影響評価準

備書(以下、「準備書」という。)において、訂

正及び追加した記載をすること。

方法書及びその要約書における記述の誤り、食

い遣い、不足等については、準備書において、訂

正及び追加した記載を致します。

3 環境影響評価に使用する参考文献、データ

等については、最新のものとするほか、事業

者において実施済みの調査結果を使用する場

合も、経過期間を勘案し、必要に応じて再調

査すること。また、必要に応じて専門家等の

助言を得るなど、最新の情報と知見に基づき

適切に行うこと。

環境影響評価に使用する参考文献、データ等に

ついては、最新のものを使用致します。実施済み

の調査結果を使用する場合についても、必要な場

合は再調査致します。また、必要に応じて専門家

等の助言を得るなど、最新の情報と知見の収集及

び反映に努めます。

4 当該事業に用いる風力発電設備(ブレード、

ナセル及びタワー等。以下、「風車」という。)

並びに付帯設備の設置数及び配置について

は、今後の調査、予測結果をもとに、環境影

響を回避または低減するよう検討のうえ決定

すること。

風力発電機並びに付帯設備の設置数及び配置に

ついては、今後の調査、予測結果をもとに、環境

影響を回避または低減するよう検討致します。

5 当該事業の方法書縦覧により提出された住

民等意見については、その内容を精査し、環

境影響評価において適切に反映すること。

住民等意見については、その内容を精査したう

えで、適宜、環境影響評価に反映させるように努

めます。

6 当該事業については、実施区域の人口構成

及び産業構造、関係市の総合計画等と整合

し、地域住民の理解を得られる持続可能な事

業とすることが求められる。佐世保市と協議

し、総合計画等と事業計画との整合性を十分

考慮のうえ環境影響評価を実施すること。

当該事業に当たっては、佐世保市とも協議し総

合計画等と事業計画との整合性を十分考慮のうえ

、環境影響評価の実施に努めます。

7 環境影響評価を行う過程において、評価項

目の選定等に関して新たな事情が生じたとき

は、必要に応じて評価項目及び評価手法等を

見直すとともに、調査、予測及び評価の項目

を追加する等、適切に対応すること。また、

主務省令に従い、該当する場合は事後調査を

実施すること。

環境影響評価を行う過程において、評価項目の

選定等に関して新たな事情が生じたときは、必要

に応じて評価項目及び評価手法等を見直すととも

に、調査、予測及び評価の項目を追加する等、適

切に対応を検討致します。また、主務省令に従い

、該当する場合は事後調査を実施致します。

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4.2-2

2.「第2章 対象事業の目的及び内容」に係る部分について 【大気質】

No. 長崎県知事意見の内容 事業者の見解

1 粉じん等については、資材運搬経路だけで

なく、道路の新設、拡幅工事も考慮して調査

地点を加えること。また、風車設置後の粉じ

んの影響についても、予測、評価すること。

粉じん等の測定地点については、資材運搬経

路に対する調査だけではなく、道路の新設、拡

幅工事等についても勘案するために、一般環境

地点においても測定をしているため、新たに調

査地点は加えません。なお、風力発電機設置後

は緑化などを行う事で裸地から粉じんの飛散等

を押さえる計画です。

【騒音・低周波音・振動】

No. 長崎県知事意見の内容 事業者の見解

1 騒音、低周波音については、強風の日を含

む 2 日間だけでなく、季節による風向の変動

を考慮して調査期間を設定すること。

対象事業実施区域周辺においては、年間を通

して約5割が西北西及び北東よりの風であり、現

計画においては同風向時の現況を詳細に把握し

たいと考えております。その際には、弱風時か

ら風力発電が定格で運転するような強風時まで

、様々な風速帯に対応する音圧レベルが得られ

るよう、実施条件を選定してまいります。なお

、風力発電機設置後の事後調査については、季

節による風況の違いを把握できるように努めま

す。

2 海岸近くに設置される風車による海中への

低周波音の影響について、調査を検討するこ

と。

海中での低周波音の影響については、現時点で

は正式な知見が得られてないため、調査項目とし

て選定しておりませんが、環境影響評価を行う過

程において、正式な知見が得られた場合は、調査

について検討致します。

3 風車と住居等との距離については、騒音・

低周波音の影響についての調査、予測及び住

民への聴き取り等により妥当性を検討するこ

と。

風力発電機と住居等との距離については、騒音

、低周波音の影響についての調査、予測及び住民

への聴き取り等により妥当性の検討に努めます。

4 風車の低周波音については、健康影響等と

の因果関係が明確ではなく、研究段階の問題

ではあるが、情報を開示して、専門家や住民

をはじめとする利害関係者などを交えた協議

のうえ、環境影響評価を行うこと。

環境省の中では検討会などが開かれているもの

の、超低周波音についての影響に関する結論はま

だ出てきていないと認識しています。これらの低

周波音についても調査し、評価の中では、検討会

などで得られた結果などを踏まえて評価したいと

考えています。

【水環境】

No. 長崎県知事意見の内容 事業者の見解

1 方法書に対象事業実施区域の地下水に関す

る記載がないので、準備書に記載すること。

また、工事中にコンクリートを取り扱う場所

が河川等の源流に近い場合は、pH 調査を行う

こと。

ご指摘の通り、水質の調査項目として、pHも

調査するように致します。

pHの調査及びその結果を「8.1.2 水環境」に

記載致しました。

【地形及び地質・地盤・土壌】

No. 長崎県知事意見の内容 事業者の見解

1 方法書に対象事業実施区域の地盤、土壌に

関する記載がないので、準備書に記載するこ

と。

対象事業実施区域の地盤、土壌に関しては、

方法書p.3.1-20(63)に記載しています。

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4.2-3

【風車の影】

No. 長崎県知事意見の内容 事業者の見解

1 風車の影に関する影響評価は、家屋集合地

域だけでなく、農地も対象とすること。ま

た、調査期間については、影の影響が広範囲

となる夏至を含むものとし、農地における作

付期間を考慮すること。

調査範囲は家屋集合地域に限定しておらず、

風力発電機の影の影響が考えられるローター直

径の10倍の範囲内としており、家屋集合地域の

みの環境影響評価ではありません。期間につい

て、方法書に落葉期と記載しておりますが、予

測については風車の影が及ぶ範囲及び時間につ

いて、シミュレーションにより、年間を通じた

影響を定量的に予測評価を行いますので、作付

期間も含めて環境影響評価が可能です。

夏至を含めた年間を通じた予測、評価の結果

を「8.1.3 風車の影」に記載致しました。

【動物・植物・生態系】

No. 長崎県知事意見の内容 事業者の見解

1 宇久島は島全体が鳥獣保護区に指定されて

おり、県内でも極めて自然豊かな地域である

ので、動植物等については、十分認識して調

査、予測、評価を行うこと。

「宇久鳥獣保護区」の指定区分は「身近な鳥

獣生息地の保護区」であり、方針は「市街地及

びその近郊において鳥獣の良好な生息地を確保

し若しくは創出し、豊かな生活環境の形成に資

するため必要と認められる地域又は自然とのふ

れあい若しくは鳥獣の観察や保護活動を通じた

環境教育の場を確保するため必要と認められる

地域について、身近な鳥獣生息地の保護区を指

定する。」とあります。

「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化の

ための手引き」によれば、『「鳥獣の保護を図る

ための事業を実施するための基本的な指針」に

基づき指定区分された生息地に関する調査を実

施することが望ましい。』と記載されており、こ

のことを踏まえて調査、予測、評価を行います

2 昆虫の調査時期については、個体が確認し

やすい 4 月初めから 9 月下旬までに行うこ

と。

方法書のp4.2-40(226)表4.2-12(3)に記載して

おりますように、昆虫類は春、夏、秋の三季の

実施としております。なお、調査時期について

は事業特性や地域特性並びに各分類群の特性を

踏まえて適切な時期に実施致します。

3 風車の設置数が極めて多く、高密度となる

計画であり、バードストライクの多発が懸念

されることから、調査地点をできるだけ増や

すとともに、特に渡り鳥の調査については十

分に行い、春季(2-5月)に各月1回以上とし、夜

間のレーダー調査等を行うこと。また、渡り

鳥の経路については、地元愛鳥団体及び専門

家等の意見を聞くこと。

鳥類の調査地点については、調査範囲を網羅

できるように配置し、確認に応じて増やすこと

に努めます。また、渡り鳥を対象として調査に

ついては専門家からの意見を踏まえ、ツル類や

コウライウグイス等の渡り時期として、マナヅ

ルは2月頃、ナベヅルは3月頃、コウライウグイ

ス等は5月上旬頃に実施することとしており、春

季の主要な渡り状況は把握できるものと考えて

おります。夜間についてはレーダー調査を実施

いたします。

なお、専門家の意見収集を行い、その内容を

方法書p.187~p.188に記載しておりますが、引き

続き専門家からの意見聴取に努めます。

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4.2-4

No. 長崎県知事意見の内容 事業者の見解

4 切盛土部の緑化について「在来種」を用い

るとしているが、種類が「在来種」と同じで

も外国産の種子が使用されるようになり批判

されている。現在は遺伝子レベルで考慮した

「郷土植物」の使用が推奨されており、特に

島においては、島外から持ち込まれる植物は

外来種と判断されるので、環境影響評価及び

施工において十分検討すること。

ご指摘を踏まえ、島外から持ち込まれる植物

は外来種と判断されることを考慮し、「郷土植物

」の使用の観点において十分検討し配慮致しま

す。

5 長崎県レッドデータブック及び佐世保市レ

ッドデータブックについては、最新版を参照

すること。

長崎県レッドデータブック及び佐世保市レッ

ドデータブックについては、基本的には最新版

を参照します。但し、長崎県レッドデータブッ

ク2011については、普及版(レッド該当全種を

対象としていない)のみの発行のため、補足的

に利用させて頂きます。また、地域分布が不明

な場合は、環境保全課にご相談させて頂きます

6 陸産貝類について「佐世保市レッドデータ

ブック(2012年改訂版)」に記載があるので、調

査対象とすること。

ご指摘を踏まえ、陸産貝類についても調査対

象とし、調査を実施致します。

陸産貝類を調査対象とし調査結果を「8.1.4動

物」に記載致しました。

7 風車等建設に伴う道路側溝が小動物の移動

経路を分断する影響について検討し予防策を

講じること。

側溝が移動経路を分断することによる小動物

への影響について検討を行い、影響が認められ

る場合には側溝蓋やスロープ等の設置を検討し

、影響の低減に努めます。

8 ホタル生息地については、ゲンジボタルの

ほか、へイケボタル、ヒメボタルも調査対象

とすること。

ご指摘を踏まえ、ヘイケボタル、ヒメボタル

も調査対象とします。

ヘイケボタル、ヒメボタルも調査対象とし調

査結果を「8.1.4動物」に記載致しました。

【景観】

No. 長崎県知事意見の内容 事業者の見解

1 宇久島には、人と自然との相互作用によっ

て生み出された文化的景観があるといえる

が、風車の配置等については住民の理解を得

られるよう、十分に検討を行うこと。

風力発電機の配置については、建設後の見え

方をフォトモンタージュで予測評価し、説明会

等により住民等の理解が得られるように努めま

す。

フォトモンタージュによる予測結果を「8.1.7

景観」に記載しました。

2 佐世保市では、佐世保市らしさを大切にし

た景観の形成を目指し、地域レベルでの魅力

向上を目的とする「させぼ景観 100 選」を選

定しているが、そのなかで宇久島の 5 箇所が

選定されている。このような自然的景観の保

全を考慮し、佐世保市と協議のうえ調査を実

施すること。

ご指摘の通り、佐世保市と協議のうえ調査を

実施致します。

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4.2-5

No. 長崎県知事意見の内容 事業者の見解

3 宇久島に隣接する小値賀町の景観条例では

、小値賀町全域と汀線から1kmの海域を景観計

画区域と定め、良好な景観形成を進めている

。また、国の重要文化的景観の指定を受け、

旧野首教会堂を含め7箇所が選定され、景観の

保全を行っている。

町内の主要な眺望点のうち宇久島が背景と

して見える眺望に影響がないか懸念されるの

で、愛宕山、番岳、玉石鼻について調査地点

とすること。

ご指摘の通り、調査地点として愛宕山、番岳

、玉石鼻を追加致します。

「8.1.7 景観」にて、「愛宕山」、「番岳」、「玉

石鼻」のを記載致しました。

4 小値賀町にある旧野首教会堂は、世界遺産

暫定リストの「長崎の教会群とキリスト教関

連資産」の構成資産であり、登録前の専門機

関イコモスによる調査、登録後の構成資産及

び周辺環境の保存管理に影響のないよう、小

値賀町ほか関係機関と協議のうえ、景観につ

いて配慮すること。

ご指摘の通り、小値賀町ほか関係機関と協議

のうえ、景観の配慮に努めます。

【人と自然との触れ合いの活動の場】

No. 長崎県知事意見の内容 事業者の見解

1 宇久島内においては西海国立公園の利用計

画に基づく公園施設が複数あり、景観調査地

点とされている城ヶ岳(園地)、大浜(園地、水

泳場)のほかに乙女の鼻線歩道がある。これら

は、周囲の眺望に優れた地点であり、調査地

点とすること。

ご指摘の通り、乙女の鼻歩道も調査地点とし

て追加いたします。

「8.1.8 人と自然との触れ合いの活動の場」に

て乙女の鼻歩道を調査地点として追加し、記載致

しました。

2 西海国立公園に隣接する事業実施区域につ

いては、区域の確認等について環境省と協議

すること。

必要に応じ、協議致します。

3 隣接する小値賀町にも周囲の眺望に恵まれ

た山上部に位置する愛宕山園地、小値賀番岳

園地、斑島園地及び九州自然歩道の終点であ

る神島神社があるので、調査地点とするこ

と。

ご指摘の通り、調査地点として愛宕山、小値

賀番岳園地、斑島園地を調査地点として追加致

します。

「8.1.8 人と自然との触れ合いの活動の場」

にて愛宕山、小値賀番岳園地、斑島園地を調

査地点として追加し、記載致しました。

【廃棄物等】

No. 長崎県知事意見の内容 事業者の見解

1 耐周年数経過後の風車の廃棄、メンテナン

スについて考慮した事業計画とすべきであ

り、準備書に記載すること。

耐周年数経過後の風力発電機の廃棄、メンテ

ナンスについて考慮し、事業計画内容を準備書

に記載致します。

「2.2.9 2 主要な建物等」にて、メンテナン

ス方法と稼働、維持管理に伴う廃棄物について

記載致しました。

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4.2-6

【その他】

No. 長崎県知事意見の内容 事業者の見解

1 風車倒壊や漏電事故等に関する環境影響に

ついて考慮するとともに、準備書に記載する

こと。

風力発電機倒壊や漏電事故等に関する環境影

響について影響を考慮し、必要に応じて準備書

に記載致します。

2 方法書全般に、漁港、港湾及びその管理者

について混同した記載が見受けられるので、

環境影響評価において誤りのないよう留意す

ること。また、準備書において訂正するこ

と。

ご指摘の通り、漁港、港湾について誤りのな

いよう留意し、準備書において訂正致します。

「3.2.3河川、湖沼及び海域の利用並びに地下

水の利用状況」にて、訂正の上記載致しました

3 風車の配置等については、保安林、森林病

害虫等防除法に基づく特別防除区域等につい

て、関係機関と十分協議のうえ検討するこ

と。また、対象事業実施区域には 2 箇所の指

定文化財と 15 箇所の埋蔵文化財包蔵地がある

ので、関係機関と協議すること。開発中に文

化財等に該当する可能性のある新たな遺物や

遺構等を発見した場合も、関係機関と協議の

うえ対応を検討すること。

必要に応じ、対応致します。

4 海底ケーブルについて、港湾管理者、海上

保安部ほか関係機関等と必要に応じて協議す

ること。

必要に応じ、対応致します。