virtual HMC設計・運用設計・運用設計・運用設計・運用 ガイドガイドガイドガイド

日本アイ・ビー・エム 株式会社日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング 株式会社Power Systems

2016年 6月30日rev 1.0

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ワークショップ、セッション、および資料は、IBMまたはセッション発表者によって準備され、それぞれ独自の見解を反映したものです。それらは情報提供の目的のみで提供されており、いかなる参加者に対しても法律的またはその他の指導や助言を意図したものではなく、またそのような結果を生むものでもありません。本講演資料に含まれている情報については、完全性と正確性を期するよう努力しましたが、「現状のまま」提供され、明示または暗示にかかわらずいかなる保証も伴わないものとします。本講演資料またはその他の資料の使用によって、あるいはその他の関連によって、いかなる損害が生じた場合も、IBMは責任を負わないものとします。 本講演資料に含まれている内容は、IBMまたはそのサプライヤーやライセンス交付者からいかなる保証または表明を引きだすことを意図したものでも、IBMソフトウェアの使用を規定する適用ライセンス契約の条項を変更することを意図したものでもなく、またそのような結果を生むものでもありません。

本講演資料でIBM製品、プログラム、またはサービスに言及していても、IBMが営業活動を行っているすべての国でそれらが使用可能であることを暗示するものではありません。本講演資料で言及している製品リリース日付や製品機能は、市場機会またはその他の要因に基づいてIBM独自の決定権をもっていつでも変更できるものとし、いかなる方法においても将来の製品または機能が使用可能になると確約することを意図したものではありません。本講演資料に含まれている内容は、参加者が開始する活動によって特定の販売、売上高の向上、またはその他の結果が生じると述べる、または暗示することを意図したものでも、またそのような結果を生むものでもありません。 パフォーマンスは、管理された環境において標準的なIBMベンチマークを使用した測定と予測に基づいています。ユーザーが経験する実際のスループットやパフォーマンスは、ユーザーのジョブ・ストリームにおけるマルチプログラミングの量、入出力構成、ストレージ構成、および処理されるワークロードなどの考慮事項を含む、数多くの要因に応じて変化します。したがって、個々のユーザーがここで述べられているものと同様の結果を得られると確約するものではありません。

記述されているすべてのお客様事例は、それらのお客様がどのようにIBM製品を使用したか、またそれらのお客様が達成した結果の実例として示されたものです。実際の環境コストおよびパフォーマンス特性は、お客様ごとに異なる場合があります。

IBM、IBM ロゴ、ibm.com、[当該情報に関連し商標リスト中に掲載されたＩＢＭブランド、製品名称があれば追加する]は、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、www.ibm.com/legal/copytrade.shtmlをご覧ください。

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￭ 当資料は、従来の物理HMC (Hardware Management Console) の概要を理解している⽅が、virtual HMC (略称： vHMC ) の導⼊を検討する際に、設計・運⽤についての考慮事項のご理解に役⽴つことを目的としています。

￭ 当資料に記載した内容で、必ずしもお客様環境の要件が満たせるとは限りません。

￭ 当資料では、基本的なHMCの機能の説明は割愛しています。

￭ vHMC の導⼊⽅法ついては、当資料とあわせて下記の資料を参照してください。

ー IBM Power Systems - Japan AIX 技術情報：Virtual HMCの導⼊(VMware編).pdf

￭ 当資料は、VMware上で構築したシステムの検証結果をもとに記載しています。

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当資料の目的とお断り

https://www.ibm.com/developerworks/community/groups/service/html/communityview?communityUuid=bd84ca90-6b53-48c6-946d-e030336961fc#fullpageWidgetId=We87a0ccfab3c_4f11_ab9e_9fd079fb31e0&file=23c7591e-b925-47b3-91b0-5e2589aeac93

更新履歴

� 2016年6月30日 rev. 1.0 初版発⾏

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vHMC とは

1.vHMC 設計・構築における考慮事項1-1 ） 前提 / 制約 / 要件1-2 ）ネットワーク 構成例1-2 ）① 従来の物理 HMC 構成での NW 環境例1-2 ）② vHMC 構成での NW 環境例1-2 ）③ vHMC & Tagged VLAN 構成での NW 環境例1-3 ）Tagged VLAN 構成手順1-4 ）物理 HMC と vHMC の違い

2. vHMC 運用における考慮事項2-1）vHMC 検証⽤環境①2-1）vHMC 検証環境②

Tips : USB フラッシュメモリを使⽤する際の VMware 設定2-2 ）バックアップ・リストア⽅法2-3 ）バックアップ・リストア実機確認結果2-4 ） vHMC への Update 適⽤ 実機確認結果

注意事項 ： vHMC で認識される NW インターフェース数について2-5 ）VMware 上でのパフォーマンス確認2-5 ） ① HMC 管理コンソール・データバックアップ2-5 ） ② HMC 管理コンソール・データリストア2-5 ） ③ VMware スナップショット取得2-5 ） ④ Mandantory fix 適⽤時2-6 ）物理 HMC と vHMC の違い・比較 - 検証・運⽤結果より

Tips ： vHMC ダウンロードについて

3. Reference

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目次

vHMC とは

￭ Virtual Hardware Management Console (vHMC)• 仮想アプライアンス化されたHMC

− v8.8.4 よりリリース• お客様所有の x86 マシン上のハイパーバイザー上に

ゲスト VM として HMC を構成可能• HMC と同様に Power Systems サーバーを管理

従来のHMC vHMC

その他のVM

Hypervisor: VMWare もしくは KVM

�HMC

HMC

※ v8.8.5 (2016/5/27 リリース) ではXenのサポートが追加されました。

1.vHMC 設計・構築における考慮事項

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次⾴以降、vHMC設計・構築における考慮事項について、1-1 ) 〜 1-4 ) で内容を分けて記載しています。

• 1-1 ) では、vHMC を設計・構築・導⼊する際の条件を確認します。

• 1-2 ) では、vHMC が VMware 上の1 ゲスト OS として存在する際に考慮が必要になるネットワーク環境について、従来の物理 HMC 環境と vHMC 環境を例⽰しています。

• 1-3 ) では、ネットワークスイッチ、VMware の vSwitch での考慮が必要となるVLAN 技術について、Tagged VLAN 構成の設定を例⽰しています。

• 1-4 ) では、vHMC と物理 HMC の違いを確認します。

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1章 vHMC 設計・構築における考慮事項

￭ サポートされる ハードウェア• X86 Hardware 上で稼動• Lenovo / IBM x86. hardware の制限はない• 最小要件: 4 CPUs, 8GB Memory, 160 GB disk, 1 network interface

※ Network Interfaces は5つ以上の認識が可能であるケースはありますが、最大 4 つまでをサポートします• VT-x or AMD-V Hardware Virtualization が可能

￭ サポートされるハイパーバイザー• x86 64 bit ハイパーバイザー、ハードウェア で稼動• (VT-x or AMD-V Hardware Virtualization enabled )• VMware ESX i 5.5 以上• KVM on RHEL 6.5 以上

※ PowerKVM は非サポート• Xen (vHMC v8.8.5 以降)

￭ 非サポート機能• フォーマット・メディア• モデムを介した Call home• vHMC が導⼊されたハードウェアで障害が発生した際の Call home

￭ vHMC 新機能• Activation Engine

− 初期ブートの際にxml構成ファイルを使⽤して初期設定を実施ライセンス承諾、ロケール設定、ネットワーク設定(DHCP非サポート）、SSH、NTP設定

− データ⽤セカンド仮想ディスクの使⽤

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1-1 ） 前提 / 制約 / 要件

￭ v8.8.4 要件 (Readmeより抜粋)

• HMC v8.8.4 はPower6、Power7、Power8 ベースのシステムのサポートを継続します。• VIOS は v2.2.4.0 以上を推奨します。拡張ユーザーインターフェースを使用する場合、適切なパフォーマンスを得るには、VIOS v2.2.3 レベル以上で

稼動してください。• AIX、Linux、VIOSで稼動するパーティションは RSCT 3.2.0.6 以上にしてください。最小レベルは AIX 6.1 では TL9 SP5、AIX7.1 では TL3 SP5

以上を推奨します。 これらの SP は RSCT 3.2.0.6 を含みます。• HMC v8.8.4 は最大で 48 サーバー、(IBM Power 595/780/795では最大32サーバ)と最大1024の LPAR の管理をサポートします。

※そのほかはv8.8.4 readme をご参照ください(参照)HMC v8.8.4 Read mehttps://delivery04.dhe.ibm.com/sar/CMA/HMA/05sgg/8/MH01559.readme.html

￭ v8.8.5 要件 (Readmeより抜粋) – 2016/6/30 時点での最新版

• HMC v8.8.5.0 は Power6、Power7、Power8 ベースのシステムのサポートを継続します。• VIOS は v2.2.4.0 以上を推奨します。拡張ユーザーインターフェースを使用する場合、適切なパフォーマンスを得るには、VIOS v2.2.3 レベル以上で稼

動してください。• AIX、Linux、VIOS で稼動するパーティションはRSCT3.2.0.6以上にしてください。最小レベルはAIX6.1ではTL9 SP5、AIX7.1 ではTL3 SP 5以上

を推奨します。 これらのSPは RSCT 3.2.0.6を含みます。

※そのほかはv8.8.5 readmeをご参照ください(参照)HMC v8.8.5 Read mehttps://delivery04.dhe.ibm.com/sar/CMA/HMA/0689w/1/vMH01617.readme.html

※ 上記抜粋は物理 HMC の要件と共通しています。

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1-1 ） 前提 / 制約 / 要件 － 続き

￭ 次⾴以降、 1-2 ) では従来の物理 HMC、vHMC での NW 環境例を①〜③で記載します。

• 1-2 ) ① 従来の物理 HMC 構成での NW 環境例

• 1-2 ) ② vHMC 構成での NW 環境例

• 1-2 ) ③ vHMC & Tagged VLAN 構成での NW 環境例

￭ 1-3 ) では、Tagged VLAN 構成の設定⽅法を記載します。

1-2 ） ネットワーク 構成例

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1-2 ) ① 従来の物理 HMC 構成での NW 環境例

HMC

FSP ⽤ NW

HMCと接続LPAR 管理(Resource Monitoring and Control ： RMC )⽤のNW

管理対象筐体

【従来の物理 HMC での一般的な NW 構成例】

• 1 筐体、1 HMC 管理• NW スイッチ経由で LPAR 管理 LAN ( Resouce Monitoring and Control : RMC通信)と FSP 管

理 LAN を接続• 1 つの NW に対して物理ポート 1 つを利⽤

Flexible Service Processor (FSP）接続用 HMCポート

Power SystemsPower Systems

従来の物理 HMC での NW 構成と vHMC 導⼊の NW 構成例を比較します。

NW switch NW switch

FSP

Power Systems

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1-2 ) ② vHMC 構成での NW 環境例X86 Server

X86サーバー上のVMware にゲストOSとしてvHMCを導⼊

既存の NW と分離するため、 vSwitch 1 を FSP 通信⽤の NWとして構成

LPAR 管理⽤インターフェース （RMC通信)

は既存の管理⽤ NW に接続

VMware ESX i (v5.5)

VMware Guest OS

NW switch

管理対象筐体

既存の管理⽤NW

LPAR 管理 NW

【vHMCでの NW 構成例】• 1 筐体、1 HMC管理• X86 Server のVMware 上にvHMCがゲストOSとして存在• LPAR 管理 LAN (RMC 通信) は既存の NW に接続• vHMC ⽤の FSP NWとしてVMware ESXi 内に新規 vSwitch を作成

NW switch

FSP ⽤ NW

vHMC と接続

vSwitch 0

vHMC

v8.8.4

vSwitch 1

従来の物理HMCと同様のネットワーク・トポロジーでの構成

Power Systems

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1-2 ) ③ vHMC & Tagged VLAN構成での NW 環境例X86 Server

X86サーバー上のVMware にゲストOSとしてvHMCを導⼊

vHMC NWとしてvSwitch を定義し、既存のNWと分離

VLANのTagging処理はvSwitch 上で⾏われる

VMware ESX i (v5.5)

VMware Guest OS

管理対象筐体

LPAR 管理 NW

【vHMC での NW 構成例】• 1 筐体、1 HMC 管理• X86 Server のVMware 上に vHMC がゲスト OS として存在• vHMC ⽤の FSP NWとして新規 vSwitch を VMware ESXi 内に作成• LPAR 管理 LAN (RMC通信)はFSP NW接続のvSwitch と同じ• NW スイッチ上で1ポートに vHMC ネットワークの2つ VLAN を許可

NW switch

FSP ⽤ NW

vHMC

v8.8.4

vSwitch 1

NW スイッチ上で1ポートに2つのVLAN を許可

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1-3 ) Tagged VLAN 構成手順

X86 Server

vSwitch 3

VMware ESXi(v5.5)

VMware Guest OS

NW switch

①

構成環境例・1つの NW スイッチポートに2つの VLAN を接続・vHMC 上は NIC を2つ認識・VLAN は仮想スイッチタギング (VST) 構成(参考)仮想スイッチ、物理スイッチおよび仮想マシン上の VLAN 構成 (2078548)

https://kb.vmware.com/kb/2078548

※vHMC 内での通信は tagged VLANをサポートしていません。そのため VMware 上の vSwitchで tagging – untagging を⾏う構成にしています。

構成⽅法① NW スイッチ設定・ 1つのポートに2つの VLAN を定義・ NW スイッチ(cisco 3750)の設定例

※当環境ではVLAN IDは11, 21を使用しています。

interface GigabitEthernet1/0/20

switchport trunk encapsulation dot1q

switchport trunk allowed vlan 11,21

switchport mode trunk

VLAN11VLAN21

X86 Server

物理アダプタ vmnic6

vHMC

v8.8.4

・ 前⾴ 1-2 ) ③ での構成例図の構成手順を記載します。

・ Tagged VLAN で構成することで、サーバーの物理ポートの使⽤数を抑えることが可能になります。

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1-3 ) Tagged VLAN 構成手順 – 続き

X86 Server

vSwitch 3

VMware ESXi(v5.5)

VMware Guest OS

NW switch

③ 構成⽅法③ vHMC上での NW 設定HMC Network Settings ：LAN Adapters・ 2つの Ethernet を認識・ 別 NW セグメント VLAN 11、VLAN 21 を利用・ NW が疎通することを確認

vHMC

v8.8.4

構成⽅法② VMware ESXi の NW 設定

・ vSwitch を設定し、vHMC 用の仮想ネットワークを2つ定義

・ 各仮想 NIC が認識され、別 VLAN ID を定義(VLAN 11, VLAN 21 )

②

構成環境例・1つの NW スイッチポートに2つの VLAN を接続・vHMC 上は NIC を2つ認識

X86 Server

物理アダプタ vmnic6

VLAN11VLAN21

【Hardware Management Console Readme For use with Version 8 Release 8.4.0 抜粋】For the Virtual HMC offering, call home for serviceable events with a failing MTMS of the

HMC itself is disabled. Those serviceable events should be manually reported to

IBM software support.

(参考)IBMへのハードウェア障害自動通知 (Call Home) についてhttp://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd08.nsf/jtechinfo/CALLHOME_INTRO

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1-4 ) 物理HMCとvHMCの違い1-4-1 Call Home

1-4-2 lshmc コマンドの出⼒結果⽰

【HMC Manual Reference Pages - PESH (1) 抜粋】SYNOPSIS

To obtain full shell access to a Hardware Management Console (HMC):

pesh serial-number-of-HMC-machineTo obtain full shell access to a virtual HMC:

pesh unique-ID-of-virtual-HMC

(参考)HMC Manual Reference Pages - PESH (1)

https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/HW4L4/p8edm/pesh.html

1-4-3 pesh の引数指定の違い

• vHMC では、lshmc –v コマンド出⼒でUUMID (unique-ID-of-virtual-HMC) が表⽰されます。

・ vHMC では pesh 実⾏する際に UVMID を指定します。

• vHMCでは vHMC自体が稼動するハードウェア(X86 サーバー)の障害を検知するCall Home はサポートされていませんのでご注意ください。

2. vHMC 運用における考慮事項

次⾴以降、vHMC 運⽤における考慮事項について、2-1) 〜 2-4) で内容を分けて記載しています。

• 2-1 ) では、vHMC の検証を⾏った環境について記載しています。

• 2-2 ) では、vHMC でのバックアップ・リストアの⽅法について記載しています。

• 2-3 )、2-4) では、vHMC 運⽤で必要となる基本機能検証について記載しています。

• 2-5 ) では、基本機能の各検証を⾏った際に、VMware で計測されたパフォーマンスを確認しています。

• 2-6 ) では、2-3) - 2-5) で⾏った検証、検証期間を通した vHMC の通常運⽤で得られた知⾒を記載しています。

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2章 vHMC 運用における考慮事項

２章の実機検証 (2-3、2-4、2-5) は以下の環境で検証しています。・ HW

• サーバー ： X3650 M4 : 12 CPUs × 1.9999 GHz / Memory 32GB 搭載• NWスイッチ ： Cisco3750• 管理筐体 ： S824 (8286-42A)• 冗⻑構成 物理HMC ： 7310-CR5 (v8.8.4)

※ なお、物理HMCとvHMCでの冗⻑構成はサポートされています。(参考) IBM Power Systems Hardware Management Console delivers a virtual appliance format for increased deployment flexibility

http://www-01.ibm.com/common/ssi/ShowDoc.wss?docURL=/common/ssi/rep_ca/0/897/ENUS215-390/index.html&lang=en&request_locale=en#descx

[抜粋】Clients can use Power Systems HMCs in any of the following configurations:

A combination of hardware appliance and virtual appliance HMCs

･ vHMC にアサインするリソース• vCPUs 4 core• Memory 8 GB• Disk 160 GB• ネットワーク・アダプタ 2つ• USBコントローラー、USB デバイス• vHMC v8.8.4

・ VMware ESX i 環境• ESX i v5.5

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2-1 ） vHMC 検証用環境 ①

・vHMC 設定

・管理対象システムの追加・ネットワーク設定

- IPアドレス- Firewall

(Secure Shell, Secure Remote Web Access)- リモートコマンド実⾏の許可- リモート仮想端末の使⽤可能を許可

(参考)HMCの初期設定http://www-06.ibm.com/systems/jp/power/techinfo/aix/hmc/

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2-1 ） vHMC 検証環境 ②

X3650

導⼊するvHMC

VMware 上のゲストOSと共存

vSwitch 2を新規追加FSP 接続⽤ NW

Windows Server

Linux Server

Linux Server

vSwitch 3 を新規追加vHMC LPAR 管理 NW

VMware ESX i (v5.5)

VMware Guest OS

NW switch

HMC (v8.8.4)

7310-CR5FSP #1 NW物理 HMCと接続

管理対象筐体

物理 HMCとvHMCの冗⻑構成管理

FSP #2 NWvHMCと接続

既存NW 1

既存NW 2

vHMC⽤LPAR 管理 NW

Power Systems

S824 (8286-42A)

vHMC

v8.8.4

従来の物理HMC ※冗⻑構成は2つのHMCのバージョンは同じレベルである必要があります。

￭ ２章の実機検証 ( 2-2、2-3、2-4) は以下の環境で検証しています。

vSwitch 2

vSwitch 3

vSwitch 1

vSwitch 0

1筐体に対して、vHMC 1台、物理 HMC 1台の冗⻑構成管理

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Tips : USB フラッシュ・メモリーを使用する際の VMware 設定

1. VMware 上での仮想マシンプロパティの編集

① 仮想マシンのプロパティを開く② USB コントローラ をプロパティに追加

・ USBコ ントローラ を選択- 「追加」 ボタンを押す- 「OK」 を押す

② USB をプロパティに追加・ USB を選択- 「追加」 ボタンを押す- 「OK」 を押す

2. vHMC再起動※ vHMCはVMware tools を導⼊して

いないため、ホットアド機能には対応していません。

※ USB フラッシュ・メモリーの使用可否について・USB 2.0 規格のUSBメモリーは使用可能であることを確認しました。

・ 物理HMC (7042-CR8) のオプションである(FC 1208 : 8GB Pluggable USB Memory：USB3.0 規格) では VMware のプロパティ上では追加できましたが、vHMC 上では認識されませんでした。

USB フラッシュ・メモリー設定するには

1. VMware上でvHMC 仮想マシンのプロパティの設定編集を⾏います。

2. vHMC を再起動します。

vHMC - 仮想マシンのプロパティ

• バックアップ⽅法が従来の HMC の⽅式のみではなく、VMware が提供する機能のOVA ファイルの エクスポート、スナップショット等のバックアップ機能を使⽤した運⽤が可能になります。

• VMware 機能等は VMware マニュアルを参照ください。【参考】VMware vSphere 5.5 のドキュメント

http://pubs.vmware.com/vsphere-55/index.jsp

【参考】VMware 環境での仮想マシン スナップショットのベスト プラクティス (1038295) https://kb.vmware.com/kb/1038295

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2-2 ) バックアップ・リストア方法

2-3 ) バックアップ・リストア実機確認結果• 管理コンソールデータのバックアップ・リストア (リモートサイト (FTP)、USB )は

実機検証にて正常稼動を確認しました。

2-4 ) vHMC へのUpdate適用 実機確認結果• Webブラウザより Mandantory fix 適⽤の正常稼動を確認しました。

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注意事項：vHMC で認識される NW インターフェース数についてマニュアル上は、1 NWインターフェースに4つが許可されています。実機検証では、4つ以上のNICを追加したケースでvHMCの通常起動、5つ目のvNICの認識が確認されました。しかし、5つ目のインターフェースの動作は保証されていませんので、VMwareのプロファイル上のvNICの設定は4つまでにすることを推奨します。

参照 knowldegecenter : Minimum requirements for running the HMC virtual appliance:

・1 network interface (maximum of 4 allowed) [knowledge center Installing the HMC virtual appliance ] https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/P8ESS/p8hai/p8hai_installvhmc.htm

【検証例】・VMware の設定プロパティで最大数10個 追加したケースで、vHMC が通常起動が確認されました。(図1)・vHMC上ではvHMC上では、IP アドレス設定を⾏う “Customize Network Setting “ プロパティでは5つが表⽰されたことを

確認しました。(図2)

VMWare ESX I プロパティ ( 図1)

ネットワーク・アダプタを上限値 10 個を追加・仮想マシンネットワーク (VLAN21) 5 つ・仮想マシンネットワーク ( VLAN11) 5 つ

ネットワークアダプタは最大10個認識追加可能

vHMC Customize Network Setting ( 図2)

5つ目のNIC( eth4 )が表⽰されたことを確認

【目的】各検証項目でのvHMCの CPU、Memory リソースの使⽤状態をVMwareのパ

フォーマンス・チャートで確認しました。

【検証項目】① HMC 管理コンソール・データの USB フラッシュ・メモリーを利⽤した

バックアップ取得

② HMC 管理コンソール・データの USB フラッシュ・メモリーを利⽤したリストア実⾏時

③ VMware スナップショット取得時

④ vHMC Webブラウザから Mandantory fix 適⽤時

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2-5 ) VMware 上でのパフォーマンス確認

26

2-5 ）① HMC 管理コンソール・データバックアップ

バックアップ取得時の CPU 使用状況 データ結果：⇒ ・ vHMC 管理コンソール・データ バックアップ取得実⾏時の

CPU使用率のピークは約 36 ％

CPU Memory

バックアップ取得時間

バックアップ取得時の Memory 使用状況 データ結果：⇒ ・ vHMC 管理コンソール・データ バックアップ取得実⾏時の

Memory 使用量のピークは約 5.3 GB

27

2-5 ）② HMC 管理コンソール・データリストア

HMC 管理コンソール・データ取得時の CPU 使用状況データ結果：⇒ ・vHMC コンソールデータリストア適⽤時の

CPU 使⽤率のピークは約 30 ％・ vHMC 再起動の際に一次的に使⽤率が100％に

達している(※２)

CPU Memory

バックアップ取得時間

HMC 管理コンソール・データ取得時の Memory 使用状況データ結果：⇒ ・vHMC コンソールデータリストア実⾏時の

Memory 使⽤量のピークは約 2.7 GB を使⽤

※１

※ 2

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2-5 ）③ VMware スナップショット取得

CPU Memory

スナップショット取得 スナップショット取得

VMware スナップショット取得時の CPU 使用状況 データ結果：⇒ ・vHMC スナップショット 取得実⾏時の

CPU 使用率のピークは約 15.9 ％

VMware スナップショット取得時の Memory 使用状況 データ結果：⇒ ・ vHMCスナップショット 取得実⾏時の

Memory 使用量のピークは約 5.8 GB

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2-5 ）④ vHMC Webブラウザでの Mandantory fix 適用時

CPU Memory

Fix 適用時間 Fix 適用時間

Mandantory fix 適用時の CPU 使用状況 データ結果：⇒・vHMC Mandantory fix 適⽤時の

CPU 使⽤率のピークは約 92 ％

Mandantory fix 適用時の Memory 使用状況 データ結果：⇒・vHMC Mandantory fix 適⽤時の

Memory 使⽤量のピークは約 8 GB

￭ GUI、CLI ともに物理 HMC 同様の操作が可能です。

￭ 物理 HMC と比較して短時間でインストールが可能です。

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・当検証環境での実績時間例前提として NW や管理筐体の設計が完了した状態で作業を実施しています。

・OVF テンプレートのデプロイ、構成完了 ： 約 6 分・リブート〜ログインまで ： 約 5 分・ネットワーク設定完了 ： 約 5 分・設定後のリブート 〜 Web ブラウザでのログインまで ： 約 6 分・管理筐体接続設定 : 約 10 分

2-6 ）物理 HMC と vHMC の違い・比較 - 検証・運用結果より

￭ vHMC のデプロイ・イメージは IBM Entitled System Support からダウンロードが可能です。また、HMC のサービス・パックおよびfix は 物理 HMC と vHMC で同内容のイメージです。fix は Fix Central から⼊手します。(参考) Virtual HMC appliance (vHMC) Overview について

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=nas8N1020969

・ Obtaining vHMCInstallation media is shipped with every order. The vHMC deployment image is also available for download from IBM Entitled Systems Support (ESS). It is not available on Fix Central. HMC service pack and fix distribution is the same for both the hardwareand virtual HMC. They are available from IBM fix central.

￭ Fix Central でのダウンロードの選択(参考) Fix Central ： https://www-945.ibm.com/support/fixcentral/

製品グループ： Power Systems Management Consoles-> 製品： Power Systems Hardware Management Console (HMC) virtual appliance を選択ください。

※ なお、vHMC のイメージ名は”v******.iso ”というように、先頭文字に「v」がついています。物理HMCと同じ fix (MH01560) ではchecksumが同値であることを確認しています。

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Tips ：vHMC ダウンロードについて

￭ IBM Power Systems - Japan AIX 技術情報：Virtual HMCの導⼊(VMW are編).pdf

￭ Virtual HMC appliance (vHMC) Overviewhttp://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=nas8N1020969

￭ IBM deeveloperworks : IBM Power Systems Hardware Management Consolehttps://www.ibm.com/developerworks/community/groups/community/powerhmc

￭ IBM developerworks :HMC virtual appliance is herehttps://www.ibm.com/developerworks/community/wikis/home?lang=en#!/wiki/Power%20Systems/page/HMC%20virtual%20appliance%20is%20here

￭ Redbooks ： IBM Power Systems HMC Implementation and Usage Guidehttp://w3.itso.ibm.com/redpieces/abstracts/sg248334.html?Open

￭ IBM knowledge center ： Installing the virtual HMChttps://www.ibm.com/support/knowledgecenter/P8ESS/p8hai/p8hai_installvhmc.htm

￭ IBM knowledge center ： Installing the HMC virtual appliance by using VMware ESXihttps://www.ibm.com/support/knowledgecenter/HW4L4/p8hai/p8hai_vhmc_vmware.htm

32

3. Reference

https://www.ibm.com/developerworks/community/groups/service/html/communityview?communityUuid=bd84ca90-6b53-48c6-946d-e030336961fc#fullpageWidgetId=We87a0ccfab3c_4f11_ab9e_9fd079fb31e0&file=23c7591e-b925-47b3-91b0-5e2589aeac93