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VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド Custom ユーザー インターフェイス vCenter Operations Manager 5.6 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、 ここで書いてある各製品と後続のすべてのバージョンをサ ポートします。このドキュメントの最新版をチェックする には、http://www.vmware.com/jp/support/pubs を参 照してください。 JA-000928-00

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VMware vCenter Operations Manager管理ガイド

Custom ユーザー インターフェイスvCenter Operations Manager 5.6

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ヴイエムウェア株式会社105-0013 東京都港区浜松町 1-30-5浜松町スクエア 13Fwww.vmware.com/jp

目次

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド 7

1 vCenter Operations Manager の構成と管理 9

vCenter Operations Manager の構成 9vCenter Operations Manager の管理 9管理者ユーザーとしてログインする 10Custom ユーザー インターフェイスの使用 11

2 アダプタの設定 13

アタプタの理解 13アダプタ インスタンスの定義 15アダプタ インスタンスの変更 16アダプタ種別アイコンのカスタマイズ 18「データ受信中ではありません」アラートの抑止 18

3 リソースの構成 19

リソースの定義 19リソース タグの作成および割り当て 23物理的な場所によるリソースのグループ化 27リソースの親子関係の設定 29メトリック収集の開始と停止 30メンテナンス モードの使用 31リソースの変更 33リソース タグの変更 35リソース種別アイコンのカスタマイズ 36

4 属性パッケージの構成 39

データ収集の理解 39属性パッケージの作成 41スーパー メトリック パッケージの作成 45属性パッケージの変更 53スーパー メトリック パッケージの変更 54スーパー メトリックの使用事例 55重み付けされたメトリック グループの構成 56しきい値チェックの優先順位付け 56

5 アプリケーションの構成 59

アプリケーションの理解 59アプリケーションの追加 60アプリケーション タグの作成および割り当て 61タグを使用したアプリケーションの検索 62

VMware, Inc. 3

アプリケーションの変更 63アプリケーション タグの変更 64

6 ユーザーの構成および管理 65

ユーザー アカウントの作成 65LDAP ユーザーのインポート 66ユーザー グループおよびアクセス権の構成 70パスワード ポリシーの設定 73ユーザーおよびユーザー グループの保守 73ユーザー監査レポートの実行 75

7 アラート通知の構成 77

アラート ハンドラ インスタンスの構成および変更 77E メール アラート通知の設定 81E メール アラート通知の変更 86複数レベルのアラート ルールの構成 90emailFilter.xml ファイル 92E メールのテンプレート ファイルのフォーマット 96

8 基本システム管理タスクの実行 99

パフォーマンス情報を表示する 99ステータス情報を表示する 100vCenter Operations Manager のサービス名 101vCenter Operations Manager サービスの開始と停止 102システム ログ ファイルの表示と管理 103ファイル システム データベース内の古いデータの削除 106監査レポートの実行 107グローバル設定変更 107仮想環境のグローバル設定変更 109サポート バンドルの作成 110

9 管理システム アラートの解決 111

分析 FSDB オーバーロード 111分析しきい値チェック オーバーロード 112コレクタのダウン 112コントローラから MQ への接続が不可能 113DataQueue の容量不足 114記述の失敗 114レプリケーション MQ への接続の失敗 115破損した FSDB ファイルの修復に失敗 115ファイル キューがいっぱい 115リソースの FSDB ファイル破損 116FSDB ストレージ ドライブの空き領域が 10%未満 116接続 DT プロセッサなし 1161 つ以上のリソースが起動しない 117出力アラート送信の失敗 117レプリケーション MQ 送信者がブロックされています 118

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

4 VMware, Inc.

10 データのバックアップと復旧 119データ コンポーネントのバックアップと復旧 119処理コンポーネントのバックアップと復旧 124

11 システム ツールの使用 129

システム ツールの概要 129FSDB を確認し、問題を修復する 130FSDB を移動する 131FSDB 内のリソースを表示する 132システムが生成したメトリックを FSDB から削除する 133JConsole で vCenter Operations Manager サービスを監視する 134サーバからコレクタへの通信を確認する 134リポジトリ アダプタの構成と実行 135runvcopsServerConfiguration の構成と実行 141ダッシュボードおよびダッシュボード テンプレートの管理 143

12 FSDB JDBC ドライバの使用 151

FSDB JDBC ドライバの理解 151Crystal Reports が FSDB JDBC ドライバを使用するよう構成する 153SQuirreL SQL が FSDB JDBC ドライバを使用するよう構成する 154

インデックス 157

目次

VMware, Inc. 5

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

6 VMware, Inc.

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

『VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド (Custom ユーザー インターフェイス)』では、VMware® vCenter™ Operations Manager Custom ユーザー インターフェイスの構成および管理方法を説明します。

対象読者

このドキュメントに記載されている情報は、Custom ユーザー インターフェイスを介して vCenter Operations Managerの構成または管理を行うユーザーを対象としています。

VMware, Inc. 7

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

8 VMware, Inc.

vCenter Operations Manager の構成と管理 1

vCenter Operations Manager がデータの収集と分析を開始できるようにするには、構成を行う必要があります。構成後に、基本的なシステム管理タスクを実行することで vCenter Operations Manager を管理できます。

この章では次のトピックについて説明します。

n vCenter Operations Manager の構成 (P. 9)

n vCenter Operations Manager の管理 (P. 9)

n 管理者ユーザーとしてログインする (P. 10)

n Custom ユーザー インターフェイスの使用 (P. 11)

vCenter Operations Manager の構成vCenter Operations Manager を最大限に活用するために重要なことは、それを正しく構成することです。vCenter Operations Manager は、リソースの検出など一部の構成タスクを実行することができますが、ほとんどの構成タスクは手動で実行する必要があります。

構成タスクは、特定の順序で実行する必要があります。

1 vCenter Operations Manager がデータの収集に使用するアダプタ インスタンスを定義します。第 2 章「アダプタの設定 (P. 13)」を参照してください。

2 vCenter Operations Manager がデータを収集するリソースを定義します。第 3 章「リソースの構成 (P. 19)」を参照してください。

3 vCenter Operations Manager が各リソースについて保存する情報を指定し、どの情報が主要なパフォーマンス インジケータ (KPI) であるかを特定します。第 4 章「属性パッケージの構成 (P. 39)」を参照してください。

4 関連するリソースをどのようにグループにまとめるか、およびそれらのグループを互いにどのように関連付けるかを

定義します。第 5 章「アプリケーションの構成 (P. 59)」を参照してください。

5 ユーザー用に vCenter Operations Manager を構成します。第 6 章「ユーザーの構成および管理 (P. 65)」を参照してください。

6 (オプション) vCenter Operations Manager を使用していないときでもユーザーにアラートを通知するアラート通知機能を設定します。第 7 章「アラート通知の構成 (P. 77)」を参照してください。

vCenter Operations Manager の管理標準のシステム管理タスクを実行し、vCenter Operations Manager を管理します。

n vCenter Operations Manager ユーザーを管理します。第 6 章「ユーザーの構成および管理 (P. 65)」を参照してください。

VMware, Inc. 9

n システム パフォーマンスおよびステータス情報を確認し、ログ メッセージを調査します。第 8 章「基本システム管理タスクの実行 (P. 99)」を参照してください。

n 管理システム アラートを確認し、それに対応して解決します。第 9 章「管理システム アラートの解決 (P. 111)」を参照してください。

n vCenter Operations Manager データおよび処理コンポーネントをバックアップします。第 10 章「データのバックアップと復旧 (P. 119)」を参照してください。

n データベースおよび接続の問題のトラブルシューティングを行います。第 11 章「システム ツールの使用 (P. 129)」を参照してください。

管理者ユーザーとしてログインする

vCenter Operations Manager を最初にインストールするときは、管理タスクを実行する管理者ユーザーとしてログインする必要があります。構成プロセス中に、ユーザーを管理者グループに割り当てることで、追加の管理者を作成できます。

注意 vCenter Operations Manager データベースへの直接のクエリ送信など、管理者ユーザーとしてのログインを必要とする vCenter Operations Manager 機能がいくつかあります。

手順

1 Web ブラウザで、Custom ユーザー インターフェイスの URL を入力します。

オプション 説明

スタンドアロン バージョン https://<ip_address>

vApp バージョン https://<ip_address>/vcops-custom <ip_address> は、IP アドレスまたは vCenter Operations Manager サーバまたは vApp の完全修飾ホスト名です。

2 [ユーザー名] および [パスワード] の各テキスト ボックスに admin と入力します。

デフォルトの admin アカウントのパスワードは admin です。

3 [ログイン] をクリックします。

ログイン後、ホームページがブラウザのウィンドウに表示されます。

注意 セッションが 30 分間非アクティブになっていると、タイムアウトとなり再度のログインが必要となります。

次に進む前に

vCenter Operations Manager のスタンドアロン バージョンを使用している場合は、デフォルトの admin アカウントのパスワードをできるだけ早く変更してくください。パスワードを変更するには、ホームページの最上部にある [ユーザーの環境設定] を選択します。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

10 VMware, Inc.

Custom ユーザー インターフェイスの使用Custom ユーザー インターフェイスにログインすると、ブラウザ ウィンドウにホーム ページが表示されます。ホームページには次のコンポーネントが含まれます。

ダッシュボード ホーム ページ上部近くにあるタブはダッシュボードと呼ばれます。アカウントが所属するユーザー グループによって、使用できるダッシュボードが決まります。タブをクリックするか、 [ダッシュボード] メニューからダッシュボードを選択すれば、別のダッシュボードに切り替えることができます。 [ホーム] をクリックすると、いつでもホーム ページに戻ることができます。

ウィジェット ダッシュボードにあるペインはウィジェットと呼ばれます。ウィジェットは、属性、リ

ソース、アプリケーションまたは環境内のすべてのプロセスに関連する情報の集合体で

す。各ダッシュボードには 1 つ以上のウィジェットが含まれます。ウィジェットの設定および使用に関する情報は、『VMware vCenter Operations Manager スタート ガイド (カスタム ユーザー インターフェイス)』を参照してください。

メニュー ホーム ページの一番上にあるメニューを使用すると、Custom ユーザー インターフェイスの機能を選択し、使用することができます。

アイコン ページのアイコンおよびウィジェットをクリックすると、Custom ユーザー インターフェイスでタスクを実行できます。アイコンをポイントすると、アイコンの機能を説明

するツールチップが表示されます。

第 1 章 vCenter Operations Manager の構成と管理

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VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

12 VMware, Inc.

アダプタの設定 2vCenter Operations Manager は、アダプタを使用してデータ収集ランドスケープと情報を交換します。アダプタの構成には、アダプタ インスタンスおよび認証情報の定義と保持が含まれます。

この章では次のトピックについて説明します。

n アタプタの理解 (P. 13)

n アダプタ インスタンスの定義 (P. 15)

n アダプタ インスタンスの変更 (P. 16)

n アダプタ種別アイコンのカスタマイズ (P. 18)

n 「データ受信中ではありません」アラートの抑止 (P. 18)

アタプタの理解

アダプタとは、指定されたデータ ソースに接続してそこからデータを収集し、収集したデータをvCenter Operations Manager が消費できる形式に変換し、最終処理のためにデータを vCenter Operations Managerコレクタへ受け渡すコンポーネントです。

コレクタは、vCenter Operations Manager とそのアダプタとの間のゲートウェイとして機能します。コレクタは、デフォルトではプライマリ サーバにインストールされていますが、1 つあるいは複数のリモート サーバ上にインストールすることもできます。

vCenter Operations Manager スタンドアロンには、デフォルトで次のアダプタが含まれています。

コンテナ アダプタ コンテナ リソースを作成します。

HTTP ポスト アダプタ HTTP を介してデータを vCenter Operations Manager にプッシュする汎用アダプタです。

vCenter Operations アダプタ

vCenter Operations Manager を監視します。このアダプタを使用して、リソースタグを監視することもできます。

VMware, Inc. 13

vCenter Operations Manager vApp には、スタンドアロン バージョンと同じデフォルト アダプタに加え、次の追加のデフォルト アダプタが含まれています。

vCenter アダプタ vCenter Operations Manager と VMware vCenter Server を統合します。vCenterアダプタは、vCenter サーバに接続し、メトリックおよびイベントを収集します。このアダプタは、VMware アダプタとも呼ばれます。

VCM アダプタ vCenter Operations Manager と VMware vCenter Configuration Manager(VCM) を統合します。VCM アダプタは、vCenter Configuration Manager が管理する環境にある仮想マシンのパフォーマンス データを収集します。

CIQ アダプタ 容量分析は、vCenter Operations Manager の容量分析コンポーネントです。CIQアダプタは、リアルタイム パフォーマンス データの容量分析を行い、容量計画情報を vCenter Operations Manager に提供します。

追加アダプタを構成し、vCenter Operations Manager と併用することができます。それぞれのアダプタを個別にインストールする必要があります。追加のアダプタを入手するには、VMware テクニカル サポートに問い合わせてください。

vCenter Operations Manager は、埋め込みアダプタおよび外部アダプタを使用します。

組み込みアダプタ

組み込みアダプタは、コレクタ内のプラグインとして動作する Java コンポーネントです。組み込みアダプタは、データソースにアクティブに接続し、データ ソースから値を引き出します。

組み込みアダプタのメリットとしては、保守性、制御、およびアダプタと収集するデータの管理に関する可視性の向上が

挙げられます。.組み込みアダプタは、すでにコレクタの一部となっているジョブのスケジュール設定といった共通機能も使用しています。

組み込みアダプタは、手動または自動検出を通じてリソースを作成します。一部の組み込みアダプタは、1 つあるいは両方のリソース作成方法をサポートしている場合があります。

手動検出 データ ソースに対して使用可能な全てのリソースを戻すよう要求を送信し、追加するリソースを選択します。この方法は、よくリソースの検出あるいは検出プロセスと呼ば

れます。

自動検出 データ収集プロセスが新規リソースを検出してユーザーのためのリソースを作成しま

す。手動で新規リソースを追加する必要はありません。

ユーザー インターフェイスで、組み込みアダプタの構成および管理を行います。

外部アダプタ

外部アダプタは、外部ソースからデータをプッシュします。外部アダプタの主なメリットは、アダプタの作成およびデプ

ロイの方法に柔軟性があるという点です。

外部アダプタは、vCenter Operations Manager OpenAPI を使用して情報を送信します。OpenAPI には、HTTP 要求を通じてデータを受け取る簡易フォームと、Java RMI を使用する詳細フォームがあります。

外部アダプタは、自動検出を使用してリソースを作成します。自動検出により、データ収集プロセスが新規リソースを検

出してユーザーのためのリソースを作成します。手動で新規リソースを追加する必要はありません。

外部アダプタの構成および管理は、ユーザー インターフェイス以外で行います。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

14 VMware, Inc.

アダプタ インスタンスの定義アダプタ インスタンスは、特定のデータ ソースに接続するために使用するアダプタの種類を定義します。さらに、そのデータ ソースを特定しそれにアクセスするために必要な情報も定義します。vCenter Operations Manager 管理者は、組み込みアダプタを使用する各データ ソースのアダプタ インスタンスを定義する必要があります。

注意 外部アダプタのアダプタ インスタンスは定義しません。外部アダプタは、外部ソースからvCenter Operations Manager へデータをプッシュします。コアの vCenter Operations Manager ドメインの外側にある外部アダプタを管理します。

アダプタ インスタンス定義には一般的に、データ アクセスの方法およびホスト、ポート、認証情報が含まれます。特定のアダプタ インスタンス定義における正確な情報は、アダプタのタイプにより異なります。

アダプタ インスタンスには、1 つあるいは複数の認証情報が含まれる場合があります。アダプタ インスタンスを作成する前に認証情報を追加し、アダプタ インスタンスの定義時に正しい認証情報を選択することも、アダプタ インスタンスの定義時に認証情報を追加することもできます。

アダプタ インスタンスを定義すると、それに関するリソースの検出と定義が可能となります。

定義済み認証情報のリストの表示

アダプタ インスタンスの認証情報の追加、編集または変更を行う前に、特定のアダプタの種類と認証情報の種類の組合せについて定義されている認証情報をリストする必要があります。

手順

1 [[環境]] - [[構成]] - [[認証情報]] を選択します。

2 [[アダプタの種類]] ドロップダウン メニューから認証情報をリストするアダプタの種類を選択します。

3 [[認証情報の種類]] ドロップダウン メニューからリストする認証情報の種類を選択します。

利用できる認証情報の種類は、アダプタの種類によって異なります。 たとえば、 [[Hyperic アダプタ]] を選択した場合、選択する認証情報は [[Hyperic データベース認証情報]] となります。

選択した認証情報の種類に関する既存のインスタンスが表示されます。

認証情報の追加

vCenter Operations Manager にデータを提供するアダプタ インスタンスごとに認証情報を定義する必要があります。各アダプタ インスタンスでは、認証情報を使用してデータ ソースにサインオンします。設定する情報は、アダプタ種別と認証情報種別の組み合わせによって異なります。

開始する前に

アダプタ種別と認証情報種別の組み合わせについては、定義されている認証情報のリストを表示して参照します。「定義

済み認証情報のリストの表示 (P. 15)」 を参照してください。

手順

1 [アクション] の横、認証情報リストの最上部で、 [追加] をクリックします。

2 認証情報インスタンスの一意の名前を [インスタンス名] テキスト ボックスに入力します。

3 認証情報の詳細を入力または選択します。

4 [OK] をクリックしてアダプタ種別の認証情報を追加します。

[認証情報の管理] ウィンドウのリストに認証情報が表示されます。

第 2 章 アダプタの設定

VMware, Inc. 15

アダプタ インスタンスの追加組み込みアダプタごとに、vCenter Operations Manager にアダプタ インスタンスを追加する必要があります。設定する情報は、アダプタ タイプによって異なります。

開始する前に

n アダプタをインストールします。特定のアダプタのインストールの詳細については、そのアダプタのインストールお

よび構成ガイドを参照してください。

n 認証情報を作成します。あるいは、アダプタ インスタンスを追加するときに認証情報を作成する場合は、認証情報の作成についてよく理解してください。「認証情報の追加 (P. 15)」 を参照してください。

手順

1 [環境] - [設定] - [アダプタ インスタンス] を選択します。

2 使用するコレクタを [コレクタ] ドロップダウン メニューから選択します。

追加コレクタを追加していない限り、利用可能なコレクタは [vCenter Operations Server] のみです。 スタンドアロン バージョンのインストール時には、このコレクタの名前を変更できます。

3 追加するアダプタ種別を [アダプタ種別] ドロップダウン メニューから選択します。

4 [新規アダプタ インスタンスの追加] アイコンをクリックします。

5 [アダプタ インスタンス名] テキスト ボックスにアダプタの名前を入力します。

6 アダプタ インスタンスの追加情報を入力または選択します。

7 データ ソースへのサインオンに使用する認証情報を [認証情報] ドロップダウン メニューから選択するか、または[追加] をクリックして新規認証情報を追加します。

8 (オプション) [テスト] をクリックしてアダプタ インスタンスをテストします。

9 構成を保存するために [OK] をクリックします。

アダプタ インスタンスの変更アダプタ インスタンスを維持するには、認証情報またはアダプタ インスタンスの編集または削除が必要になる場合があります。

認証情報の編集

認証情報の編集時に、ユーザー名またはパスワードを変更できます。

変更できる情報は、アダプタの種類と認証情報の種類の組み合わせによって異なります。

開始する前に

アダプタの種類と認証情報の種類の組み合わせに対して定義された認証情報のリストを表示します。 「定義済み認証情報のリストの表示 (P. 15)」 を参照してください。

手順

1 認証情報のリストで、認証情報の隣にある [[編集]] をクリックします。

2 認証情報を編集します。

3 [OK] をクリックして、変更内容を保存します。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

16 VMware, Inc.

認証情報の削除

認証情報が必要なくなった場合は削除できます。 リソースが使用中の認証情報を削除することはできません。

開始する前に

アダプタの種類と認証情報の種類の組み合わせに対して定義された認証情報のリストを表示します。 「定義済み認証情報のリストの表示 (P. 15)」 を参照してください。

手順

1 認証情報のリストで、認証情報の隣にある [[削除]] をクリックします。

2 [はい] をクリックし、削除することを確認します。

アダプタ インスタンスの編集アダプタ インスタンスの編集時に、任意の属性を変更できます。 変更できる情報は、アダプタの種類によって異なります。

手順

1 [環境] - [設定] - [アダプタ インスタンス] を選択します。

2 (オプション) アダプタ インスタンスのリストをフィルターします。

a 使用するコレクタを [[コレクタ]] ドロップダウン メニューから選択します。

追加コレクタを追加していない限り、利用可能なコレクタは [vCenter Operations Server] のみです。vCenter Operations Manager Standalone のインストール時には、このコレクタの名前を変更できます。

b [[アダプタ種別]] ドロップダウン メニューから編集するアダプタ インスタンスのアダプタの種類を選択します。

3 編集するアダプタ インスタンスを選択し、 [[選択したアダプタ インスタンスの編集]] アイコンをクリックします。

4 アダプタ インスタンスの情報を編集します。

5 [[テスト]] をクリックしてアダプタ インスタンスをテストします。

6 [OK] をクリックして、変更内容を保存します。

アダプタ インスタンスの削除アダプタ インスタンスが必要なくなった場合は削除できます。

手順

1 [環境] - [設定] - [アダプタ インスタンス] を選択します。

2 (オプション) アダプタ インスタンスのリストをフィルタします。

a 使用するコレクタを [[コレクタ]] ドロップダウン メニューから選択します。

追加コレクタを追加していない限り、利用可能なコレクタは [vCenter Operations Server] のみです。vCenter Operations Manager Standalone のインストール時には、このコレクタの名前を変更できます。

b [[アダプタ種別]] ドロップダウン メニューから削除するアダプタ インスタンスの種類を選択します。

3 アダプタ インスタンスを選択し、 [[選択したアダプタ インスタンスの削除]] アイコンをクリックします。

4 [はい] をクリックし、削除することを確認します。

第 2 章 アダプタの設定

VMware, Inc. 17

アダプタ種別アイコンのカスタマイズ

vCenter Operations Manager では、各リソースにアクセスするために使用するアダプタの種類を表すアイコンが使用されます。 たとえば、リソースをリストするウィジェットの [データ ソース] 列にアイコンが表示されます。 任意のアダプタの種類を示すよう、アイコンをカスタマイズできます。

手順

1 [[環境]] - [[詳細]] - [[アダプタ種別アイコン]] を選択します。

2 (オプション) 独自のアイコンをアップロードして使用するには、 [[アイコンのアップロード]] アイコンをクリックし、使用するファイルを参照して選択し、 [[開く]] をクリックします。

アイコンがアイコン リストに表示されます。

3 アダプタ種別アイコンを割り当てます。

オプション 説明

アイコンの割り当てまたは割り当てられたア

イコンの変更

リスト内のアダプタの種類を選択し、割り当てるアイコンをクリックした後、 [[アイコンの割り当て]] アイコンをクリックします。

デフォルト アイコンの復元 リスト内のアダプタの種類を選択し、 [[デフォルト アイコンの割り当て]] アイコンをクリックします。

4 [OK] をクリックします。

5 (オプション) デフォルトのアイコンへ戻し、自分のアイコンをアイコン リストから削除したい場合は、<vcenter-ops>\tomcat\webapps\ROOT\images\adpknd ディレクトリにあるアイコン ファイルを削除します。

vCenter Operations Manager の中からアイコン ファイルを削除することはできません。

「データ受信中ではありません」アラートの抑止

データを受信しないときにアラートの生成を停止するようにアダプタ インスタンスを設定することができます。

開始する前に

分析サービスの開始および停止の方法についてよく理解してください。 「vCenter Operations Manager サービスの開始と停止 (P. 102)」を参照してください。

手順

1 <vcenter-ops>\user\conf\analytics ディレクトリの advanced.properties ファイルを開きます。

2 プロパティ disabledNoDataReceivingAlertIds = <resourceID> を追加します。

<resourceID><> はアダプタ インスタンスのリソース ID です。

3 変更内容を保存し、advanced.properties ファイルを閉じます。

4 分析サービスを再起動します。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

18 VMware, Inc.

リソースの構成 3リソースとは、ルータ、スイッチ、ファイアウォール、データベース、アプリケーション サーバ、TCP/IP ベースのアプリケーションなど、vCenter Operations Manager がデータを収集できる環境内のエンティティのことです。

この章では次のトピックについて説明します。

n リソースの定義 (P. 19)

n リソース タグの作成および割り当て (P. 23)

n 物理的な場所によるリソースのグループ化 (P. 27)

n リソースの親子関係の設定 (P. 29)

n メトリック収集の開始と停止 (P. 30)

n メンテナンス モードの使用 (P. 31)

n リソースの変更 (P. 33)

n リソース タグの変更 (P. 35)

n リソース種別アイコンのカスタマイズ (P. 36)

リソースの定義

vCenter Operations Manager が環境内のリソースのデータを収集する前に、vCenter Operations Manager 管理者は各リソースを vCenter Operations Manager に定義する必要があります。組み込みアダプタを使用するリソースのみを定義します。外部アダプタを使用するリソースは、すでに vCenter Operations Manager 内で定義されています。

vCenter Operations Manager では、各リソースに関する固有の情報が必要です。一般的にこの情報は、それぞれのアダプタ インスタンスに関して vCenter Operations Manager 内のリソース検出を実行することによって取得されます。リソース検出プロセス中、vCenter Operations Manager には、そのアダプタ インスタンスに関するすべてのリソースがリストされ、そこから追跡するリソースを選択することになります。リソース検出をサポートしていないアダプタの場

合は、個別にリソースを定義する必要があります。

リソースは、データベースなどの単一のエンティティの場合もあれば、他のリソースを保持するコンテナの場合もありま

す。たとえば、複数の Web サーバを利用している場合、各 Web サーバについて 1 つのリソースを定義することもできれば、Web サーバ リソースのすべてを保持する個別のコンテナ リソースを定義することもできます。アプリケーションおよび階層は、コンテナ リソースのタイプです。第 5 章「アプリケーションの構成 (P. 59)」 を参照してください。

vCenter Operations Manager があるリソースについて利用可能なすべての属性を収集しない場合は、属性パッケージと呼ばれる、収集対象の属性を具体的に指定したものを定義し、それをリソースに割り当てることができます。「属性パッ

ケージの作成 (P. 41)」 を参照してください。

VMware, Inc. 19

リソースの検出

一般的には、手動による検出プロセスによって、vCenter Operations Manager に対してリソースを定義します。リソースの検出は、通常、個別にリソースを追加するよりも効率的です。

注意 検出を使用して、組み込みアダプタのリソースを定義します。外部アダプタを使用するリソースは、すでにvCenter Operations Manager に追加されているため、検出する必要がありません。

検出をサポートしていないアダプタ タイプの場合は、個別にリソースを追加する必要があります。「個別リソースの追加 (P. 21)」 を参照してください。

開始する前に

n 定義するリソースのアダプタ インスタンスを追加するか、検出プロセス中にアダプタ インスタンスを追加する場合は、アダプタ インスタンスの定義についてよく理解してください。「アダプタ インスタンスの追加 (P. 16)」 を参照してください。

n 検出プロセス中に属性パッケージを追加する場合は、属性パッケージの作成についてよく理解してください。「属性

パッケージの作成 (P. 41)」 を参照してください。

手順

1 [環境] - [環境概要] を選択します。

2 [リスト] タブで、 [リソースの検出] アイコンをクリックします。

3 [コレクタ] ドロップダウン メニューから使用するコレクタを選択します。

追加コレクタを追加していない限り、使用可能なコレクタは [vCenter Operations Server] のみです。スタンドアロン バージョンのインストール時には、このコレクタの名前を変更できます。

4 [アダプタ種別] ドロップダウン メニューからアダプタの種類を選択します。

5 [アダプタ インスタンス] ドロップダウン メニューからアダプタ インスタンスを選択するか、 [追加] をクリックして新規アダプタ インスタンスを作成します。

6 アダプタの種類に関して追加の選択があれば、選択します。

選択したアダプタの種類に応じて、追加メニューが表示される場合があります。

7 (オプション) すでに追加済みのリソースを検出結果から省くには、 [新規リソースのみ] チェック ボックスをオンにします。

8 [OK] をクリックして検出プロセスを開始します。

検出プロセスには、数秒から数分かかることがあります。

検出プロセスが終わると、[検出結果] ウィンドウにリソースの種類が一覧表示されます。

9 追加するリソースを含む、それぞれのリソースの種類をダブルクリックします。

リソース リストには、指定されたリソースの種類のリソースがすべて表示されます。任意の列のヘッダーをクリックすると、リソース リストを並べ替えることができます。リスト内の特定のリソースを見つけるには、 [検索] テキスト ボックス内にリソースの名前の全体あるいは一部を入力し、 [検索] をクリックします。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

20 VMware, Inc.

10 各リソースの種類についてオプションを選択します。

オプション 説明

インポート リソースをインポートしますが、データ収集は開始されません。リソースはリソース

リストに [収集中でない] として表示され、データは保存されず、分析も実行されません。

収集 リソースをインポートし、データ収集を開始します。 [収集] チェック ボックスをオンにすると、 [インポート] チェック ボックスもオンになります。

属性パッケージ リソースの種類に対しデフォルト以外の属性パッケージを使用するには、ドロップダ

ウン メニューから属性パッケージを選択するか、 [追加] をクリックして新しい属性パッケージを定義します。

11 [OK] をクリックします。

[検出結果]ウィンドウが閉じ、新規リソースが [リスト] タブに表示されます。

次に進む前に

リソースの定義時にメトリック収集を開始するオプションを選択していない場合は、リソースの定義後にメトリック収集

を開始できます。「メトリック収集の開始と停止 (P. 30)」 を参照してください。

個別リソースの追加

場合によっては、個別リソースの情報を vCenter Operations Manager に提供することで、この個別リソースを追加する必要が生じることがあります。アダプタ インスタンスがリソース検出をサポートしていない場合は、各リソースを個別に追加する必要があります。

個別リソースを追加するときは、接続に使用するアダプタの種別、接続方法など、当該リソースついての具体的な情報を

提供する必要があります。この情報を知らない場合、検出プロセスを使用してリソースを定義します。「リソースの検

出 (P. 20)」 を参照してください。

組み込みアダプタを使用するほとんどのデバイスとアプリケーション サーバに対してリソースを追加できます。外部アダプタを使用するリソースは追加しません。外部アダプタを使用するリソースは、すでに vCenter Operations Managerに追加されています。

開始する前に

n リソースのアダプタ インスタンスを追加します。あるいは、リソースの追加時にアダプタ インスタンスを追加する場合は、アダプタ インスタンスの定義方法についてよく理解してください。「アダプタ インスタンスの追加 (P. 16)」を参照してください。

n リソースの属性パッケージを追加する場合は、属性パッケージの作成方法についてよく理解してください。「属性パッ

ケージの作成 (P. 41)」 を参照してください。

n リソースのスーパー メトリック パッケージを追加する場合は、スーパー メトリック パッケージの作成方法についてよく理解してください。「スーパー メトリック パッケージの作成 (P. 45)」 を参照してください。

n Hyperic または IM ポータル サーバ リソース種別の場合、ソフトウェア サプライヤから属性ファイルを入手し、vCenter Operations Manager のコレクタにインストールします。

手順

1 [環境] - [環境概要] を選択します。

2 [リスト] タブで、 [リソースの追加] アイコンをクリックします。

3 [リソース名] テキスト ボックスにリソースの名前を入力します。

リソース名には英字と数字のみを使用してください。英数字以外の文字と空白は使用しないでください。リソース説

明は、単に情報提供を目的としています。

4 (オプション) [リソース説明] テキスト ボックスにリソースの説明を入力します。

第 3 章 リソースの構成

VMware, Inc. 21

5 [アダプタ種別] ドロップダウン メニューからアダプタ種別を選択します。

6 [アダプタ インスタンス] ドロップダウン メニューからアダプタ インスタンスを選択するか、 [追加] をクリックして新規アダプタ インスタンスを追加します。

7 [リソース種別] ドロップダウン メニューからリソース種別を選択します。

選択に応じて、上記に加えて設定オプションが表示されることがあります。

8 アダプタが監視する対象リソースの名前を、 [収集先ターゲット] テキスト ボックスに入力します。

リソース名は、アダプタの動作環境に表示されるときのリソースの名前にします。たとえば、アダプタ種別が [Hyperic]で、リソース種別として [MS SQL 2005 データベース] を選択する場合は、Hyperic が割り当てるMSSQL 2005 MSSQL.4 などの名前を入力します。

注意 選択したリソース種別によっては、 [収集先ターゲット] テキスト ボックスが使用できず、追加のテキスト ボックスが表示される場合があります。

9 [属性パッケージ] ドロップダウン メニュー内のデフォルト属性パッケージをそのまま使用するか、別のパッケージを選択するか、 [追加] をクリックしてリソース用に新規パッケージを定義します。

デフォルト属性パッケージは、リソース種別によって異なります。

10 [スーパー メトリック パッケージ] ドロップダウン メニュー内にデフォルト スーパー メトリック パッケージがある場合は、それをそのまま使用することができます。あるいは、別のパッケージを選択するか、 [追加] をクリックしてリソース用に新規パッケージを定義します。

デフォルトのスーパー メトリック パッケージが使用できるのは、選択したリソース種別にデフォルト スーパー メトリック パッケージをあらかじめ定義してある場合に限ります。

11 [収集間隔(分)] テキスト ボックスに収集間隔を分単位で入力します。

たとえば、リソースが 30 分ごとにパフォーマンス データを生成することが予測される場合は、収集間隔を 30 分に設定します。

リソースの収集間隔は、そのリソースの収集ステータスに影響します。アダプタ インスタンス リソースの収集間隔により、データ収集の頻度が決まります。たとえば、アダプタ インスタンス リソースの収集間隔が 5 分に設定されている場合、リソースの収集間隔を 30 分に設定すると、5 分の収集サイクル後 (25 分間) は、リソースの収集ステータスが [データ受信中ではありません] となるのを防ぐことができます。

12 [有効] 、 [無効] のいずれかのチェック ボックスを選択して、動的しきい値と早期警告スマート アラートを有効または無効にします。

デフォルトでは、推奨設定である動的しきい値が有効になっています。早期警告スマート アラートは、デフォルトでは、アプリケーションにのみ有効になっています。早期警告スマート アラートは、アプリケーションおよびアプリケーションと同種のコンテナ リソースに対して最適に動作します。コンテナ リソースは、その配下に、それぞれにリソースが含まれる階層を含むアプリケーションなど、少なくとも 2 レベルのリソースを持ちます。

リソースとその子リソースが少なくとも必須とされた数の定義済みメトリックを持つ場合にのみ、リソースに対して

早期警告スマート アラートが生成されます。デフォルトでは、最小メトリック数は 40 個です(vCenter Operations Manager が生成したメトリックを含まない)。

13 (オプション) メンテナンスのために定期的にリソースをオフラインにする場合は、この処理に使用するメンテナンス スケジュールを、 [メンテナンス スケジュール] ドロップダウン メニューから選択するか、 [追加] をクリックして新しいメンテナンス スケジュールを定義します。

14 [OK] をクリックしてリソースを追加します。

次に進む前に

個別リソースを追加するときは、vCenter Operations Manager がリソースのメトリックの収集を始めるのは、メトリック収集を開始してからです。「メトリック収集の開始と停止 (P. 30)」 を参照してください。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

22 VMware, Inc.

vCenter Operations Manager は、新規リソースごとに、そのコレクタとリソース種別のためのタグ値を割り当てます。場合によっては、その他のタグを割り当てる必要があることがあります。「リソース タグの作成および割り当て (P. 23)」を参照してください。

リソース タグの作成および割り当て大企業の場合、vCenter Operations Manager 内で何千ものリソースが定義されている場合もあります。 リソース タグとタグの値を作成すると、vCenter Operations Manager 内のリソースおよびメトリックを見つけやすくなります。リソース タグを使用し、リソースに割り当てられたタグの値を選択して、そのタグの値に関連したリソースのリストを表示します。

タグとは、アプリケーションや GEO の場所といった情報のタイプのことです。 アプリケーションおよび GEO の場所はvCenter Operations Manager 内の事前定義されたタグです。 タグの値は、その情報のタイプの個別のインスタンスです。 たとえば、ニューヨーク、ロンドンおよびムンバイにオフィスがある場合、これらの場所の GEO の場所のタグの値を定義することになります。

各タグ値に任意の数のリソースを割り当てることができます。また、任意の数のタグのタグ値に単一リソースを割り当て

ることができます。 一般的には、そのアプリケーション、その場所、その階層、および考えられるその他のタグの下を見てリソースを探します。

n 事前定義されたリソース タグ (P. 23)

vCenter Operations Manager にはいくつかの定義済みのリソース タグが含まれています。 ほとんどのタグに値が作成され、値にリソースが割り当てられます。

n リソース タグの追加 (P. 24)

事前定義されたリソース タグが自分のニーズを満たさない場合、リソース タグを独自に作成して、環境内のリソースを分類し管理できます。

n リソース タグへの値の追加 (P. 25)

リソース タグは、情報タイプであり、タグ値は、その情報タイプの個別インスタンスです。 複数の値をリソースタグに追加できます。 ロックされているリソース タグには値を追加できません。このようなリソース タグは、vCenter Operations Manager によって保持されます。

n リソース種別タグの作成 (P. 25)

既存のリソースを持つあらゆるリソースの種類に対してタグを作成できます。タグは、その種類のそれぞれのリソー

スに対して値を持ちます。

n リソースのタグ値との関連付け (P. 26)

各タグ値に任意の数のリソースを割り当てることができます。また、任意の数のタグのタグ値に単一リソースを割

り当てることができます。

n タグを使用したリソースの検索 (P. 26)

vCenter Operations Manager でリソースを検索する最も迅速な方法は、タグを使用することです。 タグを使用すると、リソース リスト全体を検索するよりも効率的です。

事前定義されたリソース タグvCenter Operations Manager にはいくつかの定義済みのリソース タグが含まれています。 ほとんどのタグに値が作成され、値にリソースが割り当てられます。

たとえばリソースを追加する場合、vCenter Operations Manager は、それが使用するコレクタのタグ値と、リソースの種類を割り当てます。 タグの値がない場合は作成されます。

第 3 章 リソースの構成

VMware, Inc. 23

表 3-1. 定義済みタグ

Tag 説明

コレクタ(フル セット) 定義済みの各コレクタは、タグの値です。 リソースをvCenter Operations Manager に追加するときは、各リソースは使用されるコレクタのタグ値に割り当てられます。 デフォルトのコレクタは vCenter Operations Server です。

アプリケーション 定義済みの各アプリケーションはタグ値です。 アプリケーションに階層を追加すると、階層がタグ値に割り当てられます。 階層に属しているリソースには、タグ値は割り当てられません。

アプリケーション(フル セット) 定義済みの各アプリケーションはタグ値です。 階層をアプリケーションに追加、またはリソースをアプリケーションの階層に追加す

ると、階層がタグの値に割り当てられます。

メンテナンス スケジュール(フル セット) 定義された各メンテナンス スケジュールはタグの値であり、リソースを追加や編集してスケジュールを作成すると、リソースが値に割

り当てられます。

アダプタ種別 各アダプタの種類はタグ値であり、アダプタの種類を使用する各リ

ソースにはタグ値が与えられます。

アダプタ インスタンス 各アダプタ インスタンスはタグの値であり、各リソースにはメトリックが収集されるアダプタ インスタンスのタグ値が割り当てられます。

リソース種別 リソースの各種類はタグ値であり、リソースを追加すると、各リソー

スがその種類のタグ値に割り当てられます。

最近追加されたリソース 最終日、7日、10日、30日には、タグの値があります。 タグ値がそれらに該当する場合、リソースにこのタグ値があります。

健全性範囲 良好(緑色)、異常(黄色)、低下(オレンジ色)、不良(赤色)、不

明(青色)の健全性ステータスにはタグ値があります。 各リソースには、現在の健全性ステータスの値が割り当てられます。

エンタープライズ全体 タグ値は、エンタープライズ アプリケーション全体です。 このタグ値は各アプリケーションに割り当てられます。

GEO 場所 このタグは常にありますが、デフォルト値はありません。 手動で値を作成してリソースを割り当てる必要があります。

階層 定義済みの各階層はタグ値です。 階層にリソースを追加すると、リソースがタグ値に割り当てられます。

リソース タグの追加事前定義されたリソース タグが自分のニーズを満たさない場合、リソース タグを独自に作成して、環境内のリソースを分類し管理できます。

開始する前に

事前定義されたリソース タグについてよく理解してください。「事前定義されたリソース タグ (P. 23)」を参照してください。

手順

1 [環境] - [環境概要] を選択します。

2 [環境概要] ページの左側の [タグの管理] アイコンをクリックします。

3 [タグの追加] アイコンをクリックして、新しい行を追加し、その行にタグ名を入力します。

4 [OK] をクリックしてタグを追加します。

新しいタグがタグ リストに表示されます。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

24 VMware, Inc.

次に進む前に

リソース タグに値を追加します。「リソース タグへの値の追加 (P. 25)」 を参照してください。

リソース タグへの値の追加リソース タグは、情報タイプであり、タグ値は、その情報タイプの個別インスタンスです。 複数の値をリソース タグに追加できます。 ロックされているリソース タグには値を追加できません。このようなリソース タグは、vCenter Operations Manager によって保持されます。

開始する前に

リソース タグを追加します。 「リソース タグの追加 (P. 24)」 を参照してください。

手順

1 [環境] - [環境概要] を選択します。

2 [環境概要] ページの左側の [[タグの管理]] アイコンをクリックします。

3 値の追加先タグを選択し、 [[タグ値の追加]] アイコンをクリックします。

4 新しい行にタグ値の名前を入力します。

たとえば、リソース グループが JBoss サーバから構成され、名前 JBoss をタグに割り当てた場合は、JBoss サーバの 1 つに関連付ける名前(JBoss1 など)を入力します。

5 [[OK]] をクリックしてタグ値を追加します。

タグ値がタグがタグ リストに表示されます。

vCenter Operations Manager は各タグ値をリソースとみなすため、タグ値を作成したときにvCenter Operations Manager が生成するメトリックを収集し始めます。 タグ値の健全性スコアを表示できます。 「vCenter Operations Manager が生成するメトリック (P. 40)」 を参照してください。

次に進む前に

リソースをタグ値と関連付けます。 「リソースのタグ値との関連付け (P. 26)」 を参照してください。

リソース種別タグの作成

既存のリソースを持つあらゆるリソースの種類に対してタグを作成できます。タグは、その種類のそれぞれのリソースに

対して値を持ちます。

たとえば、AppServers というリソース種別と、その種類の、AppServer1、AppServer2 という名前のリソースがある場合、AppServers という名前のリソース種別のタグを作成し、それに AppServer1、AppServer2 というタグの値を持たせることになります。

手順

1 [環境] - [環境概要] を選択します。

2 [環境概要] ページの左側の [リソース種別のタグの管理] アイコンをクリックします。

[[リソース種別のタグの管理]] ウィンドウが開きます。

3 あるリソース種別に対してリソース種別のタグを作成するには、その行の [タグの表示] 列のチェック ボックスをオンにします。

4 [OK] をクリックします。

選択した種類のリソースが存在する場合は、その種類のタグが [環境概要] ページのタグ リストに表示されます。タグを展開すると、そのタイプの各リソースのタグの値が表示されます。

第 3 章 リソースの構成

VMware, Inc. 25

次に進む前に

リソースをタグの値に関連付けます。「リソースのタグ値との関連付け (P. 26)」を参照してください。

リソースのタグ値との関連付け

各タグ値に任意の数のリソースを割り当てることができます。また、任意の数のタグのタグ値に単一リソースを割り当て

ることができます。

開始する前に

n リソース タグを作成します。「リソース タグの追加 (P. 24)」を参照してください。

n リソース タグに値を追加します。「リソース タグへの値の追加 (P. 25)」を参照してください。

手順

1 [環境] - [環境概要] を選択します。

2 [環境概要] ページの右のペーンのリストからリソースをタグ値名にドラッグします。

[Ctrl] を押しながらクリックして複数の個別のリソースを選択するか、[Shift] を押しながらクリックしてリソースの範囲を選択できます。

これで、選択したリソースがタグ値と関連付けられました。

タグを使用したリソースの検索

vCenter Operations Manager でリソースを検索する最も迅速な方法は、タグを使用することです。 タグを使用すると、リソース リスト全体を検索するよりも効率的です。

タグになりうるタグ値はアプリケーションとリソース種別です。 たとえば、アプリケーション タグは、オンライン バンキングなど vCenter Operations Manager で定義される各アプリケーションについて値を持っています。 これらの各アプリケーションも、タグに含まれる階層と同じ値を持つタグです。 オンライン バンキング アプリケーションは、Webサーバー、DB サーバーなどのタグ値を持っている場合があります。 これらの階層にはサブ値が含まれている場合もあります。 タグ値リストを展開して、リソースを表示する値を選択できます。

手順

1 [環境] - [環境概要] を選択します。

2 ページ左側のタグ リストで、値が割り当てられたリソースのタグをクリックします。

タグをクリックすると、タグの下に値のリストが表示されます。 各値に関連付けられているリソースの数は、タグ値の隣りに表示されます。

タグ値の隣りの「+」記号は、その値もまたタグであり、他のタグ値が含まれることを示します。 「+」記号をクリックするとサブ値を表示できます。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

26 VMware, Inc.

3 タグ値を選択します。

そのタグ値を持つリソースは、右側のペインに表示されます。 [[結果の反転]] アイコンをクリックすると、選択したタグ値に一致しないリソースがリストに表示されます。 たとえば、[ニューヨーク] と [ロンドン] を選択すると、どちらの都市にも存在しないリソースがすべてリストに表示されます。 複数のタグ値を選択すると、リスト上のリソースは、選択した各値に依存します。

オプション Action

同一タグに複数の値を選択します。 リストには、どちらかの値をとるリソースが表示されます。 たとえば、GEO 場所タグの 2 つの値(ニューヨークとロンドンなど)を選択した場合、リストにはいずれかの値を持つリソースが表示されます。

複数のタグに値を選択します。 リストには、選択した値をすべて持つリソースのみが表示されます。 たとえば、GEO場所タグの 2 つの値(ニューヨークとロンドンなど)を選択し、リソース種別タグの階層値を選択した場合、ニューヨークまたはロンドンにある階層のみがリストに表示

されます。 他の場所の階層はリストに表示されず、また階層でない都市のリソースも表示されません。

4 リストからリソースを選択します。

物理的な場所によるリソースのグループ化

環境に応じて、その物理的場所に従ってリソースの一部またはすべてをグループ化することもできます。 物理的場所に従ってリソースをグループ化すると、特定の場所のすべてのリソースの健全性を確認できます。

物理的場所によってリソースをグループ化するには、地理的場所の機能をアクティブ化し、GEO の場所のタグの値を作成し、追跡したいリソースを GEO の場所のタグの値に割り当てる必要があります。

n 地理的場所特定機能のアクティブ化 (P. 27)

場所によってリソースをグループ化するには、vCenter Operations Manager で地理的場所特定機能をアクティブ化する必要があります。

n GEO の場所のタグの値の作成 (P. 28)

ある場所にリソースを割り当てる前に、場所を GEO の場所のタグの値として作成し、マップ上のその場所を定義する必要があります。 それぞれのオフィスの場所についてタグの値を作成します。

n GEO 場所タグ値へのリソース割り当て (P. 28)

GEO 場所タグの値にリソースを割り当てることで、リソースの場所を定義します。

n リソース マップの表示 (P. 29)

[環境概要] ページの [[地理]] タブ上のワールド マップを使用して、一部あるいはすべてのの定義済みの場所のリソースの健全性を表示できます。

地理的場所特定機能のアクティブ化

場所によってリソースをグループ化するには、vCenter Operations Manager で地理的場所特定機能をアクティブ化する必要があります。

[[環境概要]] ページの [地理的場所] タブと GEO ウィジェットによって世界地図が表示され、そこに、GEO 場所タグ値を持つリソースの場所が示されます。 これらの地図では、Google マップ API が使用されているため、地理的場所特定機能を使用するためには Google マップ API のライセンスを得る必要があります。

開始する前に

Google サポート Web サイト http://support.google.com にアクセスし、Google マップ APIのライセンス契約を読み、手順に従って API の使用許諾を得ます。

手順

1 [[管理]] - [[グローバル設定]] を選択します。

第 3 章 リソースの構成

VMware, Inc. 27

2 [[GEO パネル プロバイダ]] ドロップダウン メニューから [[Google]] を選択します。

3 [[Google マップ キー]] テキスト ボックスに Google から受け取ったキーを入力します。

4 [[OK]] をクリックして設定内容を保存します。

地理的場所特定機能がアクティブ化されたら、vCenter Operations Manager に接続しているユーザーは、 [[地理的場所]] タブまたは GEO ウィジェットを使用できます。

次に進む前に

GEO 場所タグ値を作成します。 「GEO の場所のタグの値の作成 (P. 28)」 を参照してください。

GEO の場所のタグの値の作成ある場所にリソースを割り当てる前に、場所を GEO の場所のタグの値として作成し、マップ上のその場所を定義する必要があります。 それぞれのオフィスの場所についてタグの値を作成します。

開始する前に

vCenter Operations Manager 内で地理的場所特定機能をアクティブ化します。 「地理的場所特定機能のアクティブ化 (P. 27)」 を参照してください。

手順

1 [環境] - [環境概要] を選択します。

2 ページの左側の [タグの管理] アイコンをクリックします。

3 タグ リストで、 [[GEO の場所]] を選択します。

4 [タグの値] ペインの [[タグ値の追加]] アイコンをクリックします。

5 場所の名前を入力し、ENTER を押します。

6 新規のタグを選択し、 [[場所の管理]] アイコンをクリックします。

7 [[検索]] テキスト ボックスに場所を入力し、 [[検索]] をクリックします。

入力内容は、タグの値と正確に一致している必要はありません。 たとえば、「ロサンゼルス」というタグの値を作成し、カリフォルニア州ロサンゼルスを検索することができます。

8 検索結果のリストから、場所をクリックします。

検索結果が 1 つしかない場合もその場所をクリックする必要があります。

9 [[保存]] をクリックしてタグの値を保存します。

次に進む前に

タグの値にリソースを割り当てます。 「GEO 場所タグ値へのリソース割り当て (P. 28)」 を参照してください。

GEO 場所タグ値へのリソース割り当てGEO 場所タグの値にリソースを割り当てることで、リソースの場所を定義します。

開始する前に

n vCenter Operations Manager 内で地理的場所特定機能をアクティブ化します。「地理的場所特定機能のアクティブ化 (P. 27)」を参照してください。

n オフィスの場所について GEO の場所のタグの値を作成します。「GEO の場所のタグの値の作成 (P. 28)」を参照してください。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

28 VMware, Inc.

手順

1 [環境] - [環境概要] を選択します。

2 [環境概要] ページの右のペーンのリストからリソースを GEO 場所タグ値名にドラッグします。

[Ctrl] を押しながらクリックして複数の個別のリソースを選択するか、[Shift] を押しながらクリックしてリソースの範囲を選択できます。

これで、選択したリソースが GEO 場所タグ値と関連付けられました。

リソース マップの表示[環境概要] ページの [[地理]] タブ上のワールド マップを使用して、一部あるいはすべてのの定義済みの場所のリソースの健全性を表示できます。

GEO ウィジェットには、[地理] タブ上のマップと同様のマップが表示されます。 任意のダッシュボードに GEO ウィジェットを追加できます。

開始する前に

n vCenter Operations Manager 内で地理的場所特定機能をアクティブ化します。 「地理的場所特定機能のアクティブ化 (P. 27)」 を参照してください。

n オフィスの場所について GEO の場所のタグの値を作成します。 「GEO の場所のタグの値の作成 (P. 28)」 を参照してください。

n GEO の場所のタグの値にリソースを割り当てます。 「GEO 場所タグ値へのリソース割り当て (P. 28)」 を参照してください。

手順

n ワールド マップを表示するには、 [[環境]] - [[環境概要]] を選択し、右側のペインの [[地理]] タブを選択します。

n マップ上に特定の場所を表示するには、左側のペインの GEO の場所のタグの値を選択します (複数可)。

デフォルトでは、 [[地理]] タブにはすべての場所のすべてのリソースが表示されます。

n マップを移動するには、マップをドラッグするかマップの左上隅の方向矢印を使用します。

n マップをズームするには、方向矢印のプラスおよびマイナスのボタンをクリックします。

リソースの親子関係の設定

リソースどうしに関係がある場合、各リソースの健全性スコアは、その子リソースのメトリックと、その固有メトリック

に基づきます。vCenter Operations Manager の分析において、健全性スコアの計算時に、これらの関係が考慮されるようにリソース間関係を定義できます。

エンタープライズ環境内のほぼすべてのリソースがその環境内の他のリソースに関係があります。リソースは、それより

大きいリソースの一部である、または、それより小さいコンポーネント リソースなどで構成されるか、またはこれらの両方です。

ごく一般的なリソース関係は、類似リソースを階層に収集し、関連階層をアプリケーションに収集します。これらの関係

の定義は、アプリケーションを定義することで行います。さらに、その他の関係がリソース間に存在する場合も多くあり

ます。たとえば、アプリケーション サーバ上で動作する各アプリケーションに、子リソースを定義する場合があります。この種の関係の定義は、リソース関係を設定することで行います。

階層にリソースを追加したりアプリケーションに階層を追加するためには、アプリケーションと階層を定義する必要があ

ります。第 5 章「アプリケーションの構成 (P. 59)」を参照してください。

手順

1 [環境] - [詳細] - [リソース関係] を選択します。

第 3 章 リソースの構成

VMware, Inc. 29

2 [親選択] 列では、リソース タグを展開し、親リソースとして機能するリソースを含むタグ値を選択します。

タグ値のリソースが第 2 列の上部ペーンに表示されます。

3 (オプション) リソースのリストが長い場合、リストをフィルタリングして子リソースまたはリソースを探します。

オプション 説明

リソース タグ リストを操作してリソースを探します。

リソース タグを展開し、リソースを含むタグ値を選択します。タグ値のリソースがリスト列の上部ペーンに表示されます。同一タグに複数の値を選択すると、リストには、

どちらかの値を持つリソースが表示されます。複数の異なるタグにそれぞれ値を選択

すると、リストには、選択した値をすべて持つリソースのみが表示されます。 [結果の反転] アイコンをクリックして、選択したタグ値に一致しないリソースを表示できます。

名前によるリソースの検索 リソース名の全部または一部が既知の場合、 [検索] テキスト ボックスに既知部分を入力し、Enter を押します。

4 あるリソースを親リソースの子リソースにするには、リストからリソースを選択し、第 2 列の上部ペーンの親リソースにドラッグするか、または [すべてのリソースを親に追加] アイコンをクリックして、リスト上のすべてのリソースを親リソースの子にします。

[Ctrl] を押しながらクリックして複数のリソースを選択するか、[Shift] を押しながらクリックしてリソースの範囲を選択できます。

メトリック収集の開始と停止

vCenter Operations Manager に個別リソースを追加する場合、vCenter Operations Manager がリソースのメトリックの収集を始めるのは、メトリック収集を起動してからです。 リソースを検出する場合、検出結果ページでメトリック収集を開始するオプションを選択できます。 このオプションを選択しない場合、リソースのメトリック収集を開始する必要があります。

ユーザーは、タグ値などの特定のリソースのメトリック収集、およびアダプタ インスタンスのメトリック収集を開始および終了できます。

リソースのメトリック収集の開始と停止

ユーザーは、特定のリソースのメトリック収集を開始および終了できます。vCenter Operations Manager に個別リソースを追加する場合、vCenter Operations Manager がリソースのメトリックの収集を始めるのは、メトリック収集を起動してからです。リソースのメトリック収集を停止する場合、vCenter Operations Manager は、後でメトリック収集を再起動する場合に備えて、メトリック データを保持します。

タグ値は vCenter Operations Manager にリソースとして保存されるため、タグ値のメトリック収集を開始または停止することもできます。タグ値のメトリック収集を開始する場合、vCenter Operations Manager が生成したメトリックが収集されます。これらのメトリックを使用すると、タグ値を持つすべてのリソースを反映する健全性スコアを確認でき

ます。

手順

1 [環境] - [環境概要] を選択します。

2 (オプション) [リスト] タブで、影響を与えたいリソースを選択します。

[Ctrl] を押しながらクリックして複数の個別のリソースを選択するか、[Shift] を押しながらクリックしてリソースの範囲を選択できます。リソースを選択しない場合、システムのすべてのリソースが影響を受けます。

3 [収集の開始] または [収集の停止] アイコンをクリックして、選択したリソースのメトリック収集を開始または停止します。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

30 VMware, Inc.

アダプタ インスタンスのメトリック収集の開始と停止アダプタ インスタンスのメトリック収集を開始または停止する場合、メトリック収集は、影響を与えたいリソースの特定のアダプタ インスタンスを使用することにより開始または停止します。アダプタ インスタンスを使用しないリソースは影響を受けません。

リソースが、複数のアダプタ インスタンスを通じてメトリックを収集する場合、選択されたインスタンスを通じて収集されるメトリックのみが停止または開始されます。その他のメトリックは同じ収集ステータスのままとなります。

手順

1 [環境] - [環境概要] を選択します。

2 [リスト] タブで、影響を与えたいリソースを選択します。

[Ctrl] を押しながらクリックして複数の個別のリソースを選択するか、[Shift] を押しながらクリックしてリソースの範囲を選択できます。

3 [マルチ収集の実行] アイコンをクリックします。

[[アダプタ インスタンス リソース]] ウィンドウが開きます。このウィンドウには、選択したリソースが使用するすべてのアダプタ インスタンスの一覧が表示されます。

4 アダプタ インスタンスをクリックして、メトリック収集を開始または停止します。

[Ctrl] を押しながらクリックして複数の個別のアダプタ インスタンスを選択するか、[Shift] を押しながらクリックしてアダプタ インスタンスの範囲を選択できます。表示されたアダプタ インスタンスのすべてを選択する場合には、見出し行をクリックします。

5 [収集の開始] または [収集の停止] アイコンをクリックして、メトリック収集を開始または停止します。

メンテナンス モードの使用企業では多くのリソースが意図的にオフラインにされている場合があります。 たとえばソフトウェアを更新するため、サーバーが停止される場合があります。 リソースがオフラインの時に vCenter Operations Manager がメトリックを収集する場合、誤った異常を生成し、リソース属性の動的しきい値を設定するためのデータに影響を与えるようなアラー

トが発生する可能性があります。 リソースがメンテナンス モードの場合、vCenter Operations Manager は、リソースからメトリックを収集せず、異常やアラートの生成も行われません。

リソースが一定間隔でメンテナンスを受ける場合には、メンテナンス スケジュールを作成して、そのスケジュールをリソースに割り当てることができます。 たとえば、毎週火曜日の夜、深夜 0 時から午前 3 時までリソースをメンテナンスモードにできます。 また、無期限に、または指定期間、手動でリソースをメンテナンス モードにすることもできます。これらの方法は相互に排他的ではありません。 メンテナンス スケジュールが割り当てられている場合でも、リソースを手動でメンテナンス モードにするか、またはメンテナンス モードを解除できます。

メンテナンス スケジュールの追加メンテナンス スケジュールを使用して、指定時間に特定のリソースをメンテナンス モードにすることができます。 メンテナンス時間は、日単位、週単位、月単位、年単位にスケジューリングできます。

あるリソースにメンテナンス スケジュールを設定するには、リソースを追加または編集することでスケジュールをリソースに割り当てます。 複数のメンテナンス スケジュールを作成したり、各スケジュールを複数のリソースに割り当てることができます。

手順

1 [環境] - [メンテナンス スケジュール] を選択します。

2 メンテナンス スケジュール リストの最上部の [[スケジュールの追加]] アイコンをクリックします。

3 [[スケジュール名]] テキスト ボックスにメンテナンス スケジュールの名前を入力します。

第 3 章 リソースの構成

VMware, Inc. 31

4 スケジュールに割り当てたリソースがメンテナンス スケジュールに入っている期間の 開始時刻と終了時刻を、 [[開始時刻]] 、 [[終了時刻]] ドロップダウン メニューから選択します。

5 繰り返しパターンを設定します。

オプション 説明

日単位 メンテナンス期間の間の日数を設定するか、または毎平日に設定します。

週単位 メンテナンス期間の間の週数を設定するか、または曜日を設定します。

月単位 メンテナンス期間の間の月数、および、月の特定の日(または週と日)を設定します。

年単位 特定の日付または特定の月と日と週を設定します。

6 [[OK]] をクリックしてメンテナンス スケジュールを保存します。

[[メンテナンス スケジュールの管理]] ウィンドウのリストに新しいメンテナンス スケジュールが表示され、リソースの追加や編集を行う際に使用できます。

リソースのメンテナンス モードの開始1 つ以上のリソースをメンテナンス モードにできます。

手順

1 [環境] - [環境概要] を選択します。

2 [リスト] タブで、メンテナンス モードにするリソースを選択します。

[Ctrl] を押しながらクリックして複数の個別のリソースを選択するか、[Shift] を押しながらクリックしてリソースの範囲を選択できます。

3 [メンテナンス開始] アイコンをクリックします。

4 リソースをメンテナンス モードしておく時間の長さを選択します。

オプション 操作

ここに戻り、メンテナンスを自分で終了しま

[OK] をクリックすると、選択したリソースのメンテナンス モードが始まります。そのリソースのメンテナンス モードは手動で終了する必要があります。

次の分数の後にメンテナンスを終了 リソースがメンテナンス モードにある時間を分数で入力します。

次の日付にメンテナンスを終了 n テキスト ボックスにメンテナンス モードを終了する日付を入力するか、カレンダー アイコンをクリックして日付を選択します。

n ドロップダウン メニューからメンテナンス モードを終了する時刻を選択します。

5 [OK] をクリックして、変更内容を保存します。

リソースはメンテナンス モードになりました。[収集ステータス] 列には、選択内容に応じて [メンテナンス中(手動)] または [メンテナンス中 - 終了時] が表示されます。

リソースのメンテナンス モードの停止リソースが未指定の期間のメンテナンス モードにあった場合、リソースを削除してメトリック コレクションを再起動する唯一の方法は、メンテナンス モードを手動で停止することです。指定された期間メンテナンス モードにあったリソースや、割り当てられたメンテナンス スケジュールのためメンテナンス モードにあるリソースについても、メンテナンスモードを停止できます。

手順

1 [環境] - [環境概要] を選択します。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

32 VMware, Inc.

2 [リスト] タブで、メンテナンスを停止するリソースを選択します。

[Ctrl] を押しながらクリックして複数の個別のリソースを選択するか、[Shift] を押しながらクリックしてリソースの範囲を選択できます。

3 [メンテナンス終了] アイコンをクリックします。

メンテナンス スケジュールの削除メンテナンス スケジュールが必要なくなった場合は削除できます。

手順

1 [環境] - [メンテナンス スケジュール] を選択します。

2 削除するメンテナンス スケジュールを選択し、 [[スケジュールの削除]] アイコンをクリックします。

3 確認ウィンドウで [[はい]] をクリックし、スケジュールを削除します。

メンテナンス スケジュールの編集メンテナンス スケジュールの編集時に、スケジュール名、開始時間および終了時間、ならびに繰り返しパターンを変更できます。

手順

1 [環境] - [メンテナンス スケジュール] を選択します。

2 編集するメンテナンス スケジュールを選択し、 [[スケジュールの編集]] アイコンをクリックします。

3 メンテナンス スケジュールを編集します。

4 [OK] をクリックして、変更内容を保存します。

リソースの変更

vCenter Operations Manager のリソースを維持するには、リソースを編集または削除する必要がある場合があります。 リソース種別のデフォルト設定も変更できます。

リソースの編集

リソースの編集時に、コレクタまたは属性パッケージなど、1 つまたは複数の恒久的な特徴を変更できます。

リソースの状態を一時的に変更するには、収集を開始または停止するか、リソースをメンテナンス モードにします。 「メトリック収集の開始と停止 (P. 30)」 または 「メンテナンス モードの使用 (P. 31)」 を参照してください。

手順

1 [環境] - [環境概要] を選択します。

2 [[リスト]] タブで、編集するリソースを選択します。

3 リストの上部の [[リソースの編集]] アイコンをクリックします。

[[リソース管理]] ウィンドウが開きます。 ウィンドウに表示される項目は、編集するリソースのタイプに応じて異なります。

4 リソースを編集します。

重要 一部の特徴を変更すると、予期せぬ影響が生じる場合があります。

5 [OK] をクリックして、変更内容を保存します。

第 3 章 リソースの構成

VMware, Inc. 33

複数リソースの編集

複数のリソースの同じプロパティを同時に変更できます。たとえば、複数のリソース、あるいは特定のリソースの種類の

すべてのリソースに、同時に新規の属性パッケージを割り当てることができます。1 つまたは複数のプロパティを変更し、別のプロパティを変更しないままにしておくこともできます。

手順

1 [環境] - [環境概要] を選択します。

2 [リスト] タブで、編集するリソースを選択します。

[Ctrl] を押しながらクリックして複数の個別のリソースを選択するか、[Shift] を押しながらクリックしてリソースの範囲を選択できます。

3 リストの上部の [リソースの編集] アイコンをクリックします。

[[リソース管理]] ウィンドウが開きます。ウィンドウには、選択したリソースの組み合わせを変更できる値のみが表示されます。

注意 異なる種類のリソースを選択すると、ウィンドウには [スーパー メトリック パッケージ] ドロップダウン メニューのみが表示される場合もあります。

4 値を変更するには、メニューまたはテキスト ボックスの隣にあるチェック ボックスを選択し、新規の値を入力または選択します。

5 [OK] をクリックして、変更内容を保存します。

選択された値のみが変更されます。テキスト ボックスまたはメニューの隣にあるチェック ボックスを選択していなければ、その値は変更されません。

リソースの削除

リソースが必要なくなった場合は削除できます。

手順

1 [環境] - [環境概要] を選択します。

2 [リスト] タブで、削除する 1 つまたは複数のリソースを選択します。

[Ctrl] を押しながらクリックして複数の個別のリソースを選択するか、[Shift] を押しながらクリックしてリソースの範囲を選択できます。

3 リストの上部の [リソースを削除] アイコンをクリックします。

4 確認ウィンドウで [はい] をクリックし、リソースを削除します。

選択した各リソースには削除対象としてマークされ、ロックされます。リソースの削除は、バックグラウンドで行われま

す。削除するリソースの数によっては、数秒以上かかる場合があります。

リソース種別のデフォルト設定の変更

特定のリソース種別のほとんどまたはすべてで、通常、同じ属性パッケージとスーパー メトリック パッケージが使用されます。 リソース種別用に使用するデフォルト パッケージを設定し、デフォルト時にリソースが早期警告スマート アラートを発生し、動的しきい値を使用するかどうかを指定できます。

vCenter Operations Manager では、該当種別の新規リソースを追加する時点を指定するデフォルト値が使用されます(手動またはリソース検出による)。 ほとんどの場合、リソースを追加または編集するときにデフォルト値を変更できます。 リソースに関するデフォルトのスーパー メトリック パッケージは、リソース検出時には変更できませんが、追加後にリソースを編集できます。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

34 VMware, Inc.

手順

1 [[環境]] - [[設定]] - [[リソース種別デフォルト]] を選択します。

2 [[アダプタ種別]] ドロップダウン メニューからデフォルトを設定する際の対象リソース種別を含むアダプタ種別を選択します。

3 左のリストからリソース種別を選択します。

4 [[属性パッケージ]] ドロップダウン メニューからデフォルト属性パッケージを選択します。

5 [[スーパー メトリック パッケージ]] ドロップダウン メニューからデフォルトのスーパー メトリック パッケージを選択します。

6 [[有効]] 、 [[無効]] のいずれかのチェックボックスを選択して、デフォルト時にリソースが早期警告スマート アラートを生成し、動的しきい値を使用するかどうかを指定します。

7 [OK] をクリックして、変更内容を保存します。

リソースの健全性ロールアップの省略

vCenter Operations Manager を構成し、親リソースに対する特定リソースの健全性ロールアップを省略することができます。

手順

1 <vcenter-ops>\user\conf\analytics ディレクトリの analytics.properties ファイルを開きます。

注意 データ センターに対する vCenter Operations Manager vApp は、分析仮想マシン上のanalytics.properties ファイルを使用します。

2 子の健全性から独立させるリソース種別を skipHealthRollupRKList プロパティ内にリストします。

例:skipHealthRollupRKList = HostSystem

3 変更内容を保存し、analytics.properties ファイルを閉じます。

4 分析サービスを再起動し、変更を有効にします。

リソース タグの変更リソース タグを維持するにはタグ値からのリソースを削除するか、リソース タグを編集または削除するか、タグ値を編集または削除する必要がある場合があります。

リソース タグの編集リソース タグの編集時に、タグ名およびそのタグの値の名前を変更できます。

手順

1 [環境] - [環境概要] を選択します。

2 ページの左側の [タグの管理] アイコンをクリックします。

3 リソース タグを編集します。

オプション Action

リソース タグ名の変更 タグ名をダブルクリックし、新しい名前を入力します。

タグの値の名前の変更 タグを展開し、その値を表示して値をダブルクリックし、新しい名前を入力します。

4 [OK] をクリックして、変更内容を保存します。

変更内容は、[環境概要] ページのタグ リストに表示されます。

第 3 章 リソースの構成

VMware, Inc. 35

リソース タグまたはタグの値の削除リソース タグまたはタグの値が必要なくなった場合は削除できます。

手順

1 [環境] - [環境概要] を選択します。

2 ページの左側の [タグの管理] アイコンをクリックします。

3 タグまたはタグの値を削除します。

オプション Action

タグの削除 タグ名をクリックし、 [[タグを削除]] アイコンをクリックします。

タグの値の削除 タグを展開し、値を選択し、 [[タグ値の削除]] アイコンをクリックします。

4 [OK] をクリックします。

タグまたはタグの値が [環境概要] ページのタグ リストに表示されなくなります。

タグの値からのリソースの削除

リソースの再分類が必要な場合は、現在のタグ値からリソースを削除できます。

タグがロックされている場合は、値に対してリソースの追加や削除はできません。ロックされたタグは

vCenter Operations Manager により保守されます。

手順

1 [[環境]] - [[環境概要]] を選択します。

2 [環境概要] ページの左側にあるタグ リストからタグの値を選択します。

タグ値の割り当てられたリソースは、[環境概要] ページの右側に表示されます。

3 リソースを [環境概要] ページの右側からタグ リスト最後の [[タグの解除]] 行へドラッグします。

リソース種別アイコンのカスタマイズ

任意のリソースの種類を示すよう、アイコンをカスタマイズできます。 リソースに関するメトリック データを表示するほとんどの場所で、vCenter Operations Manager にはそれぞれのリソースの種類を示すアイコンが含まれています。

vCenter Operations Manager が提供するデフォルト アイコンから選ぶか、独自の画像ファイルをアップロードすることができます。 リソース種別アイコンを変更すると、その変更はすべてのユーザーに影響します。

開始する前に

自分独自のアイコンファイルを使用する場合は、それぞれの画像が PNG 形式であることと高さと幅が同じであることを確認してください。 最適な画像サイズは、256x256 ピクセルです。

手順

1 [[環境]] - [[詳細]] - [[リソース種別アイコン]] を選択します。

2 1 つのアダプタのみに関するリソースの種類をリストするには、 [[アダプタ種別]] ドロップダウン メニューからアダプタの種類を選択します。

デフォルトでは、リストにはすべてのリソースの種類が含まれており、それらのアイコンが表示されます。

3 (オプション) 独自のアイコンをアップロードして使用するには、 [[アイコンのアップロード]] アイコンをクリックし、使用するファイルを参照して選択し、 [[開く]] をクリックします。

アイコンがアイコン リストに表示されます。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

36 VMware, Inc.

4 リソース種別アイコンを割り当てます。

オプション Action

アイコンの割り当てまたは割り当てられたア

イコンの変更

リスト内のリソースの種類を選択し、割り当てるアイコンをクリックした後、 [[アイコンの割り当て]] アイコンをクリックします。

デフォルト アイコンの復元 リソースの種類を選択し、 [[デフォルト アイコンの割り当て]] アイコンをクリックします。

5 [OK] をクリックして、変更内容を保存します。

6 あるアイコンをリソースの種類から外し、そのアイコンをアイコン リストから削除したい場合は、<vcenter-ops>\tomcat\webapps\ROOT\images\resknd ディレクトリにあるアイコン ファイルを削除します。

vCenter Operations Manager の中からアイコン ファイルを削除することはできません。

第 3 章 リソースの構成

VMware, Inc. 37

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

38 VMware, Inc.

属性パッケージの構成 4vCenter Operations Manager は、1 つのリソースに対し複数のタイプのデータを収集できます。たとえば、データベース サーバの場合、空きディスク領域、CPU 使用量、およびデータベース要求に対する平均応答時間に関するデータが収集されると考えられます。それぞれのデータ タイプは、vCenter Operations Manager の中で属性と呼ばれます。vCenter Operations Manager 管理者は属性パッケージを作成して、vCenter Operations Manager にリソースについて追跡したい属性を指定します。

この章では次のトピックについて説明します。

n データ収集の理解 (P. 39)

n 属性パッケージの作成 (P. 41)

n スーパー メトリック パッケージの作成 (P. 45)

n 属性パッケージの変更 (P. 53)

n スーパー メトリック パッケージの変更 (P. 54)

n スーパー メトリックの使用事例 (P. 55)

n 重み付けされたメトリック グループの構成 (P. 56)

n しきい値チェックの優先順位付け (P. 56)

データ収集の理解

vCenter Operations Manager で属性パッケージの作成および変更を始める前に、vCenter Operations Manager のデータ収集方法についてよく理解してください。理解すべき主な概念には、属性、メトリック、スーパー メトリック、しきい値、および主要なパフォーマンス インジケータ (KPI) が含まれます。

属性とメトリック

vCenter Operations Manager が収集するデータの各タイプを属性と呼びます。属性パッケージには、これらの属性の組み合わせが含まれています。属性パッケージをリソースに割り当てて、そのリソースについて収集する属性を指定します。

メトリックは、特定のリソースについての属性のインスタンスです。各メトリックについて、

vCenter Operations Manager は長期間にわたって複数のインスタンスを収集し、保存します。vCenter Operations Manager が収集するデータの各要素をメトリック観測値またはメトリック値と呼びます。

エンタープライズの動作に関して把握しておかなければならない内容が 1 つのメトリックで分からない場合は、スーパー メトリックを定義できます。スーパー メトリックは、1 つあるいは複数のリソースに関する 1 つあるいは複数のメトリックの組み合わせを含む数式です。属性と同様に、スーパー メトリックもパッケージに組み合わせることができ、それをスーパー メトリック パッケージと呼びます。スーパー メトリック パッケージをリソースに割り当てることができます。

VMware, Inc. 39

しきい値

しきい値とは、メトリックの正常な動作と異常な動作との境界を示す値です。あるメトリックがいずれかのしきい値を超

えると、vCenter Operations Manager は異常を生成します。

vCenter Operations Manager は、動的しきい値およびハードしきい値を使用できます。履歴データおよび受信データに基づいてメトリックの動的しきい値が定義されます。動的しきい値は変化しますが、ハードしきい値は静的です。ハー

ドしきい値は、ユーザーが変更した場合にのみ変化します。

動的しきい値の場合、vCenter Operations Manager は履歴データを使用し、前回の条件の文脈において IT コンポーネントのパフォーマンスを評価します。また、受信データを使用して動的しきい値を調整し、あるメトリックの正常な状態

と異常な状態をより正確に定義します。お使いの環境における正常な状態を判断することにより、

vCenter Operations Manager は、ハードしきい値によってトリガされる可能性のあるアラートなど、正常動作に関連付けられているアラートをフィルタリングし、実際の問題の前兆である異常な動作の場合にのみアラートを生成すること

ができます。

vCenter Operations Manager は、システム属性を除くすべてのメトリックに、デフォルトで動的しきい値を使用します。属性パッケージの作成時に、特定の属性についてハードしきい値を指定することができます。ほとんどの環境では、

動的しきい値を使用する必要があります。

分析プロパティ ファイル

vCenter Operations Manager は、<vcenter-ops>\user\conf\analytics\analytics.properties にある分析プロパティ ファイルを使用して、複数の動的しきい値パラメータなどの重要な構成設定を定義しています。

注意 vCenter Operations Manager vApp は、分析仮想マシン上の analytics.properties ファイルを使用します。

vCenter Operations Manager が動的しきい値を再計算するときには、分析プロパティ ファイル内のオプションの 1 つが制御します。デフォルト値は 1:00 a.m です。別のオプションにより、vCenter Operations Manager が、再計算中の 1 週間に 1 度、vCenter Operations Manager ファイル システム データベース (FSDB) 内の各メトリック ファイルの整合性を確認するかどうかが制御されます。問題が見つかった場合、vCenter Operations Manager はそのリソースに関するシステム アラートを生成するか、ファイルの修正を試みた上で、ファイルが修正できない場合にのみシステムアラートを生成します。

分析プロパティ ファイルの編集は、上級ユーザーのみが行ってください。

主要なパフォーマンス インジケータお使いの環境で最も重要な属性を、KPI として特定します。vCenter Operations Manager は、KPI を他の属性とは違うものとして扱います。KPI のしきい値違反により、KPI 以外の属性の場合とは異なるタイプのアラートが生成されます。

あるアプリケーションまたは階層の KPI がしきい値を超えると、vCenter Operations Manager がその違反に先立つイベントを調べます。関連する十分な情報が検出された場合、vCenter Operations Manager は違反に先立つ一連のイベントをフィンガープリントとして取得します。将来、類似する一連のイベントが検出された場合は、KPI 違反が発生する可能性があることを警告する予測アラートを発行できます。

vCenter Operations Manager が生成するメトリックvCenter Operations Manager は、定義されたすべてのリソースに対してメトリックを生成し、vCenter OperationsGenerated と呼ばれる属性パッケージグループに保存します。vCenter Operations Manager はリソースの健全性を計算する際にこれらのメトリックを使用します。 vCenter Operations Generated パッケージは、リソースのメトリックをリストする際に表示されます。

The vCenter Operations Generated メトリック グループはすべての属性パッケージの一部として含まれます。 それらのメトリックは定義されたその他のメトリックと類似しているため、KPI としてマークするか、他の属性パッケージに含むことができますが、一般的には必要ありません。 vCenter Operations Generated 属性パッケージ メトリック グループからメトリックを削除できません。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

40 VMware, Inc.

[自己合計] を除いて、 [[自己]] で始まる vCenter Operations Manager が生成する任意のメトリックは、リソースのデータのみを含みます。 [[フル セット]] で始まるメトリックは、すべての子リソースのデータを含みますが、リソース自体は含みません。

表 4-1. vCenter Operations Generated 属性パッケージ メトリック

名前 説明

自己 - 健全性スコア リソースの健全性スコア

自己 - メトリック数 リソースに定義されたメトリック数

自己 - KPI 数 リソースに定義された KPI 数

自己 - アクティブな異常の数 リソースの現在アクティブな異常の数

自己 - 新規異常の数 リソースの新しい異常の数 異常が最新の収集サイクルで初めて発生した場合は、新規となります。

自己 - アクティブな KPI 違反数 現在、しきい値を違反しているリソースの KPI 数

自己 - 新規 KPI 違反数 新しいしきい値違反をともなうリソースの KPI 数 違反が最新の収集サイクルで初めて発生した場合は、新規となります。

フル セット - メトリック数 子リソースに定義されたメトリック数

フル セット - KPI 数 子リソースに定義された KPI 数

フル セット - 異常の数 子リソースの現在アクティブな異常の数

フル セット - 新規異常の数 子リソースの新しい異常数 異常が最新の収集サイクルで初めて発生した場合は、新規となります。

フル セット - アクティブな KPI 違反数 現在、しきい値を違反している子リソースの KPI 数

フル セット - 新規 KPI 違反数 新しくしきい値を違反している子リソースの KPI 数 違反が最新の収集サイクルで初めて発生した場合は、新規となります。

自己 - 異常の合計 リソースおよびすべての子リーソースのアクティブな異常数の合計

これは、vCenter Operations Manager が生成するメトリックでは唯一、リソース自体とその子を含むものです。 この属性のメトリック グラフを表示した場合、初期警告アラートを起動する異常の数であるリソースの計算されたノイズ ラインが含まれます。

可用性 以下のいずれかの値になります。

n 1 (データは適切に受信されます)n 0 (リソースは使用できません)n -1 (このリソースのアダプタ リソースはデータを受信しません)

属性パッケージの作成

属性パッケージは、特定のリソースに関連付けられている属性のグループです。 ある属性パッケージをリソースに割り当てると、vCenter Operations Manager は、属性パッケージ内の属性のメトリックを収集します。

n 属性パッケージの追加 (P. 42)

属性パッケージを追加するときは、収集間隔を設定し、収集する属性をリソースに対して指定し、各属性に使用す

るしきい値のタイプを設定し、どの属性が KPI なのかを示します。

n 属性のハードしきい値の設定 (P. 42)

デフォルトでは、vCenter Operations Manager は属性に動的しきい値を使用します。 属性パッケージで属性のハードしきい値を設定することにより、この動作を上書きできます。

n メトリック データ タイプ (P. 43)

vCenter Operations Manager で保持または分析するデータのほとんどは数値ですが、その他のタイプのデータも追跡でき、予期しない値の場合に警告します。

第 4 章 属性パッケージの構成

VMware, Inc. 41

n 属性のデータ タイプの設定 (P. 44)

デフォルトでは、vCenter Operations Manager は、各属性について受信するデータのタイプを認識します。 属性パッケージで属性のデータ タイプを明示的に設定することにより、この動作を上書きできます。

属性パッケージの追加

属性パッケージを追加するときは、収集間隔を設定し、収集する属性をリソースに対して指定し、各属性に使用するしき

い値のタイプを設定し、どの属性が KPI なのかを示します。

パッケージ内で属性にハードしきい値を設定するには、「属性のハードしきい値の設定 (P. 42)」 を参照してください。パッケージ内で属性にメトリック データ タイプを設定するには、「属性のデータ タイプの設定 (P. 44)」 を参照してください。

手順

1 [環境] - [設定] - [属性パッケージ] を選択します。

2 属性パッケージのアダプタ種別を [アダプタ種別] ドロップダウン メニューから選択します。

3 属性パッケージのリソース種別を [リソース種別] ドロップダウン メニューから選択します。

リストには、選択した属性パッケージが表示されます。

4 [新規属性パッケージの追加] アイコンをクリックします。

5 [パッケージ名] テキスト ボックスに属性パッケージの名前を入力します。

6 [収集間隔(分)] テキスト ボックスに収集間隔値を分単位で入力します。

たとえば、リソースがパフォーマンス データを 30 分ごとに生成すると想定した場合は、収集間隔を 30 分に設定します。

リソースの収集間隔は、そのリソースの収集ステータスに影響を与えます。アダプタ インスタンス リソースの収集間隔によってデータ収集の頻度が決まります。たとえば、アダプタ インスタンス リソースの収集間隔が 5 分に設定されている場合、リソースの収集間隔を 30 分に設定すると、5 回の収集サイクル (25 分間) の後でも、リソースの収集ステータスが「データ受信中ではありません」になりません。

注意 リソースに設定する収集間隔によって、リソースに割り当てる属性パッケージの収集間隔がオーバーライドされます。

7 パッケージに含める各属性の横にあるチェック ボックスを選択します。

8 属性ごとに、上限側または下限側の動的しきい値の違反が KPI かどうかを選択します。

9 [OK] をクリックして [属性パッケージの管理] ウィンドウに戻ります。

10 [OK] をクリックして属性パッケージを保存します。

次に進む前に

属性パッケージを作成したら、リソースに割り当てることができます。リソースの追加時に検出によって、または個別に、

あるいは、リソースの編集時に属性パッケージを割り当てることができます。「リソースの定義 (P. 19)」 を参照してください。

属性パッケージを、そのリソース種別のデフォルト パッケージにする場合、「リソース種別のデフォルト設定の変更 (P. 34)」 を参照してください。

属性のハードしきい値の設定

デフォルトでは、vCenter Operations Manager は属性に動的しきい値を使用します。 属性パッケージで属性のハードしきい値を設定することにより、この動作を上書きできます。

ハードしきい値は静的です。 ハードしきい値は、ユーザーが変更した場合にのみ変化します。 ほとんどの環境では、ハードしきい値ではなく動的しきい値を使用する必要があります。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

42 VMware, Inc.

同じ属性に対して、異なる重大度レベルを持つ複数のしきい値を設定できます。 KPI 違反として、メトリックが違反とみなさなければならない重大度レベルを定義することもできます。 KPI として設定されていないハードしきい値は、違反した場合、通知アラートを生成します。

手順

1 [環境] - [設定] - [属性パッケージ] を選択します。

2 属性パッケージのアダプタ種別を [[アダプタ種別]] ドロップダウン メニューから選択します。

3 属性パッケージのリソース種別を [[リソース種別]] ドロップダウン メニューから選択します。

[[属性パッケージの管理]] ウィンドウには、選択したリソース種別の属性パッケージの一覧が表示されます。

4 属性パッケージを選択し、 [[選択した属性パッケージの編集]] アイコンをクリックします。

[[属性パッケージの管理]] ウィンドウには、パッケージの属性詳細が表示されます。

5 左側のペインのディレクトリ ツリーで、属性のチェック ボックスを選択します。

右側のペインに、属性についての情報が表示されます。

6 [詳細設定] バーの右側にある矢印をクリックして、追加の設定オプションを表示します。

7 属性のハードしきい値オプションを設定します。

オプション Action

重要度レベル しきい値の重要度レベルを選択します。

しきい値演算子 しきい値演算子を選択します。

比較値 しきい値を比較するための値を入力します。

待機サイクル 待機サイクルの値を入力します。vCenter Operations Manager は、待機サイクル値に収集間隔を掛けて、ハードしきい値を超えると異常が発生する時間を分単位で計

算します。

キャンセル サイクル キャンセル サイクルの値を入力します。vCenter Operations Manager は、キャンセル サイクル値に収集間隔を掛けて、メトリックが範囲内となってから異常をキャンセルするまでの時間を分単位で計算します。

8 ハードしきい値の違反を KPI にするには、 [[ハードしきい値の違反が重要インジケータ]] チェックボックスを選択し、 [[ハードしきい値が重要インジケータになる重要度レベルを選択する]] ドロップダウン メニューから重要度レベルを選択します。

重要度レベルは、違反が KPI 違反とみなされるために到達しなければならないレベルを示します。

9 [[OK]] をクリックして変更内容を保存します。

10 [[OK]] をクリックして [[属性パッケージの管理]] ウィンドウに戻ります。

メトリック データ タイプvCenter Operations Manager で保持または分析するデータのほとんどは数値ですが、その他のタイプのデータも追跡でき、予期しない値の場合に警告します。

たとえばリソースが、動作が通常であった場合に [良好]、また問題が発生した場合に [不良] の文字列を送信した場合、vCenter Operations Manager の分析はこの情報を学び、[不良] を受信した際に異常を生成します。

第 4 章 属性パッケージの構成

VMware, Inc. 43

表 4-2. メトリック タイプ

データ タイプ 説明

common 属性データは数値です。 これは最も一般的な属性タイプです。

多項式 属性データは、限られた数の可能な値の集合で、文字列または数値

です。

スパース vCenter Operations Manager が定期的に属性のデータを受け取らないとわかっている場合、疎データ タイプを使用します。vCenter Operations Manager が予測どおりにメトリックを受信しない場合に異常を生成することを防ぐため、疎データ タイプを使用します。

属性のデータ タイプの設定デフォルトでは、vCenter Operations Manager は、各属性について受信するデータのタイプを認識します。 属性パッケージで属性のデータ タイプを明示的に設定することにより、この動作を上書きできます。

重要 正しいデータ タイプを設定しなかった場合、vCenter Operations Manager がメトリックを評価する際、適切な分析アルゴリズムが使用されません。

開始する前に

メトリック データ タイプについてよく理解してください。 「メトリック データ タイプ (P. 43)」 を参照してください。

手順

1 [環境] - [設定] - [属性パッケージ] を選択します。

2 属性パッケージのアダプタ種別を [[アダプタ種別]] ドロップダウン メニューから選択します。

3 属性パッケージのリソース種別を [[リソース種別]] ドロップダウン メニューから選択します。

[[属性パッケージの管理]] ウィンドウには、選択したリソース種別の属性パッケージの一覧が表示されます。

4 属性パッケージを選択し、 [[選択した属性パッケージの編集]] アイコンをクリックします。

[[属性パッケージの管理]] ウィンドウには、パッケージの属性詳細が表示されます。

5 左側のペインのディレクトリ ツリーで、属性を選択します。

右側のペインに、属性についての情報が表示されます。

6 [詳細設定] バーの右側にある矢印をクリックして、追加の設定オプションを表示します。

7 [[DT タイプ]] ドロップダウン メニューから属性のデータ タイプを選択します。

選択しない場合、vCenter Operations Manager はメトリック タイプを検出します。 メトリック タイプがスパースである場合、その設定を行わなければなりません。vCenter Operations Manager はスパース データ メトリックを検出できません。

8 [[OK]] をクリックして変更内容を保存します。

9 [[OK]] をクリックして [[属性パッケージの管理]] ウィンドウに戻ります。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

44 VMware, Inc.

スーパー メトリック パッケージの作成数式を使用して異なるメトリックを組み合わせ、スーパー メトリックを定義できます。 スーパー メトリックとは、1 つのリソース、またはより一般的なケースとしては複数のリソースからのメトリックの組み合わせを追跡しなければならな

い場合に便利です。 スーパー メトリックは、1 つあるいは複数のリソースに関する 1 つあるいは複数のメトリックの組み合わせを含む数式です。 スーパー メトリック パッケージには、1 つあるいは複数のスーパー メトリックが含まれています。

たとえば、ネットワークを介したパケットの転送を例とします。 送信パケットの比は概ね 1 でなければならず、わずかな偏差が異常を示す場合があります。 この異常は、受信パケットと送信パケットを別々に調査しても検出できない可能性があります。 これら 2 つのメトリックの比を追跡できる必要があります。

リソースにスーパー メトリックを直接割り当てることはできません。 その代わりに、スーパー メトリックを含むスーパー メトリック パッケージを作成し、そのパッケージをリソースに割り当てます。 同じスーパー メトリックを複数のパッケージに含めることができます。 たとえば、WebServer1 に関するスーパー メトリックを含む 1 つのスーパー メトリック パッケージと、すべての Web サーバに関するスーパー メトリックをすべて含む別のパッケージを作成した場合、WebServer1 に関するスーパー メトリックは両方のパッケージに含まれることになります。

n スーパー メトリックの設計 (P. 46)

スーパー メトリックの数式は複雑なものとなる場合があるため、vCenter Operations Manager のユーザー インターフェイスを使用して作成する前に、スーパー メトリックを設計してください。 適切な状況についてのアラートを送信するスーパー メトリックを作成するために重要なのは、自身のエンタープライズとデータを把握しておくことです。

n スーパー メトリックの仕様 (P. 46)

スーパー メトリック数式は、1 つ以上のメトリック仕様で構成されます。 データベース サーバー 2 の CPU 使用率など、特定のリソースやメトリックを指定できます。または、メトリックを指定して、スーパー メトリックが割り当てられるリソースを示す [[このリソース]] を使用することもできます。

n スーパー メトリックの関数 (P. 47)

vCenter Operations Manager には、スーパー メトリック数式で使用できる関数が用意されています。 関数はループ関数またはシングル関数のいずれかです。

n スーパー メトリック数式の構築 (P. 48)

スーパー メトリック数式には、1 つ以上のメトリック仕様、スーパー メトリックの関数、算術演算子(正負記号など)、および定数を含めることができます。 任意の数の定数を数式の一部として入力できます。

n スーパー メトリックの追加 (P. 49)

システムが正常に動作しているかどうかをメトリックの組み合わせによって分かる場合にのみ、スーパー メトリックを作成できます。

n スーパー メトリック パッケージの追加 (P. 50)

スーパー メトリック パッケージを作成するときは、パッケージが含むメトリックを指定し、スーパー メトリックごとにしきい値特性を設定し、そして、どのしきい値違反を KPI とみなすかを示します。 複数のパッケージに同一のスーパー メトリックを含めた場合、パッケージごとにメトリック特性を変えて設定できます。

n スーパー メトリック パッケージの割り当て (P. 51)

リソースからのメトリックをスーパー メトリック パッケージ内で使用するかどうかに関わらず、スーパー メトリック パッケージを任意のリソースに割り当てることができます。 ほとんどの場合、各スーパー メトリック パッケージを関連リソースに割り当てます。

n スーパー メトリックのエクスポート (P. 52)

スーパー メトリックを vCenter Operations Manager インスタンスからエクスポートし、別のvCenter Operations Manager インスタンスにインポートすることができます。

第 4 章 属性パッケージの構成

VMware, Inc. 45

n スーパー メトリックのインポート (P. 52)

vCenter Operations Manager の別のインスタンスからエクスポートされたスーパー メトリックをインポートすることができます。

スーパー メトリックの設計スーパー メトリックの数式は複雑なものとなる場合があるため、vCenter Operations Manager のユーザー インターフェイスを使用して作成する前に、スーパー メトリックを設計してください。 適切な状況についてのアラートを送信するスーパー メトリックを作成するために重要なのは、自身のエンタープライズとデータを把握しておくことです。

手順

1 追跡する動作に関与するリソースを判別します。

使用するメトリックの定義時に、特定のリソースまたはリソースの種類のいずれかを選択できます。 たとえば、特定のリソースである Database Server 2 と Database Server 4 を選択することも、リソースの種類である DatabaseServers を選択することもできます。 リソースの種類を選択すると、スーパー メトリックは、そのスーパー メトリックを割り当てるリソースの子の種類のすべてのリソースを使用します。

2 スーパー メトリックに含めるメトリックを決定します。

ネットワークを介したパケット転送を追跡する場合は、受信パケットと送信パケットの比が主眼となるため、受信パ

ケットと送信パケットがメトリックとなります。 もう 1 つのスーパー メトリックの一般的な利用法では、選択したリソースの種類の平均的 CPU 使用量または平均的メモリ使用量がメトリックとなる場合もあります。

3 メトリックをどのように組み合わせるか、あるいは比較するかを決定します。

たとえば、受信パケットと送信パケットの比を把握するには、2 つのメトリックを分割する必要があります。 あるリソースの種類の CPU 使用量を追跡する場合は、平均使用量を特定したい場合もあれば、その種類の任意のリソースの使用量の最高値または最低値を特定したい場合もあります。 より複雑なシナリオでは、定数や三角関数を使用する数式が必要な場合もあります。

4 スーパー メトリックをどこに割り当てるかを決定します。

パッケージにスーパー メトリックを配置し、そのパッケージをリソースへ割り当てます。 多くのスーパー メトリックでは、あるアプリケーションにスーパー メトリック パッケージを割り当て、そのアプリケーション内の特定の種類のリソースをすべて監視するよう指定されています。 また、スーパー メトリックが異常動作を示す場合にどこでアラートが発生するかを特定するために、スーパー メトリックを割り当てるリソースではなく、スーパー メトリック内で追跡対象のリソースを定義することもあります。 一般的には、スーパー メトリックは階層かアプリケーションに割り当てられます。

スーパー メトリックの仕様スーパー メトリック数式は、1 つ以上のメトリック仕様で構成されます。 データベース サーバー 2 の CPU 使用率など、特定のリソースやメトリックを指定できます。または、メトリックを指定して、スーパー メトリックが割り当てられるリソースを示す [[このリソース]] を使用することもできます。

たとえば、トランザクション時間メトリックを選択し、vCenter Operations Manager にこのリソースを使用するよう指示した場合で、スーパー メトリックが Web サーバー 1 に割り当てられたパッケージにある場合、Web サーバー 1 のトランザクション時間が使用されます。 パッケージを Web サーバー 2 に割り当てた場合、Web サーバー 2 のトランザクション時間が使用されます。

スーパー メトリックを含むパッケージは、メトリックが収集されたリソースのみに割り当てます。 同じ数式で、特定のリソース メトリックと [[このリソース]] メトリックを結合できます。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

46 VMware, Inc.

スーパー メトリックの関数vCenter Operations Manager には、スーパー メトリック数式で使用できる関数が用意されています。 関数はループ関数またはシングル関数のいずれかです。

ループ関数

ループ関数は、複数の値で動作します。

表 4-3. ループ関数

機能 説明

avg 収集された値の平均値。

combine 単一のメトリック タイムラインに含まれるリソースのメトリックのすべての値を結合します。

count 収集された値の数

max 収集された値の最大値

min 収集された値の最小値

sum 収集された値の合計値

ループ関数の形式

すべてのループ関数には 4 つの形式があります。

表 4-4. ループ関数の形式

フォーマット 説明

<funct>(<res>:<met>) 示されたリソースより 1 レベル下をチェックし、リソースのすべての子リソースのメトリック値に作用します。

たとえば、avg(Tier1;CPUuse) は、Tier1 リソースのすべての子の CPUuse メトリックの平均値を返します。

<funct>(<reskind>:<met>) リソース ツリーの下を確認し、スーパー メトリックが割り当てられているリソースの下に示されたリソース種別のすべてのリソースのメトリック値に作用します。 このメトリックは特定のメトリックまたは属性種別である可能性があります。

たとえば、sum(DomCont:BytesReadSec) は、スーパー メトリックを割り当てるリソースの下にある DomCont 種別のすべてのリソースに対する BytesReadSec 属性のすべてのインスタンス値を合計します。

<functN>(<res>:<met>,<n>) <funct>(<res>:<met>) と似ていますが、直接の子のみに作用するのではなく、<n> で示されたレベルの数だけ下または上をチェックする点が異なります。 この動作には上下に指定した数のレベルも含まれます。

たとえば、avgN(App1:CPUuse,3) は、App1 リソースの子、孫、ひ孫の CPUuse メトリックを平均します。 <n> がマイナスの数値である場合、関数はリソースの子ではなく、リソースの親をチェックします。 <n> が 1 の場合、この形式は <funct>(<res>:<met><>) と同じです。

<funct>([<val1>,<val2>,<val3>...]) ループ関数の配列形式。 カンマ区切りで、次の値をいくつでも含めることができます。n resource:metric または resource kind:metric のペア。 リソース種別を含めない限り、

この関数は、リソースの子ではなく、指定されたリソースの値を取ります。 リソース種別を使用する場合、メトリック種別ではなく単一のメトリックを指定する必要があります。

この関数は、関数が割り当てられたリソースの下にあるその種のリソースをすべてチェック

し、それらのリソースに指定されたメトリックの値に作用します。

n 定数。

n floor($This:AvgTransTime) または 100-(DBServer3:MemoryUsed)など、単一の値を返す関数または式。

第 4 章 属性パッケージの構成

VMware, Inc. 47

たとえば、max([$This:CPUavg,Host3:CPUavg,VM:CPUavg) は、スーパー メトリックが割り当てられるリソース、Host3 と呼ばれるリソース、リソース ツリーでスーパー メトリックが割り当てられるリソース下のタイプ VM のすべてのリソースについて、CPUavg メトリックの値を検索します。

この例では 3 つすべての res:met ペアで同じメトリックを使用していますが、同じメトリックを使用する必要はありません。 たとえば、1 つの関数が、1 つの属性に対して使用される物理メモリと、1 つ以上の定義済みリソースの 2 番目の属性に使用される仮想メモリの平均値を取得するように設定できます。

シングル関数

シングル関数は、単一の値または単一の値ペアに対してのみ動作します。

表 4-5. シングル関数

機能 フォーマット 説明

abs abs(x) x の絶対値。x は任意の浮動小数です。

acos acos(x) x の逆余弦。

asin asin(x) x の逆正弦。

atan atan(x) x の逆正接。

ceil ceil(x) x 以上の最小の整数。

cos cos(x) x の余弦。

cosh cosh(x) x の双曲線余弦。

exp exp(x) e の x 乗。

floor floor(x) x 以下の最大の整数。

log log(x) x の自然対数(基数 <x>)。

log10 log10(x) x の常用対数(基数 10)。

pow pow(x,y) x の y 乗。

rand rand(x:y) x と y の間の乱数を生成する。

sin sin(x) x の正弦。

sinh sinh(x) x の双曲線正弦。

sqrt sqrt(x) x の平方根。

tan tan(x) x の正接。

tanh tanh(x) x の双曲線正接。

スーパー メトリック数式の構築スーパー メトリック数式には、1 つ以上のメトリック仕様、スーパー メトリックの関数、算術演算子(正負記号など)、および定数を含めることができます。 任意の数の定数を数式の一部として入力できます。

vCenter Operations Manager のユーザー インターフェイスでスーパー メトリック パッケージ数式を構築するときは、一定の手順とルールに従う必要があります。

開始する前に

n スーパー メトリック仕様を構築する方法についてよく理解してください。 「スーパー メトリックの仕様 (P. 46)」を参照してください。

n vCenter Operations Manager が提供するスーパー メトリックの関数についてよく理解してください。 「スーパー メトリックの関数 (P. 47)」 を参照してください。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

48 VMware, Inc.

手順

n 関数を使用するには、 [[関数]] ドロップダウン メニューから関数を選択し、その引数の中で使用する、リソースまたはリソース種別と、メトリックまたは属性種別を選択します。

n functN 形式のループ関数の場合、関数引数にコンマと <n> の値を入力します。

n リソースとメトリックを選択するには、[リソース] ペインでリソースをクリックし、[メトリック] ペインでメトリックをダブルクリックします。

リソースとメトリックの各データベース ID がウィンドウの上部の数式行に表示されます。

n スーパー メトリックの割り当て先リソースにメトリックを定義します。

a [リソース] ペインで、使用するメトリックを含む任意のリソースをクリックします。

b [[このリソース]] アイコンをクリックするか、または数式行に $This と入力します。

[[このリソース]] アイコンがすでに選択されている場合は、再度クリックしないでください。 [[このリソース]]アイコンをクリックした後に、再度クリックしてオフにしないと、特定のリソースを数式に追加することはでき

ません。

c [メトリック] ペインで、メトリックをダブルクリックします。

n リソース種別と属性種別をループ関数の引数として選択するには、[リソース種別] ペインで種別をクリックし、[属性種別] リストで種別をダブルクリックします。

リソース種別と属性種別の各データベース ID が数式行に表示されます。

n リソース種別リストを短縮するには、 [[検索]] テキスト ボックスにリソース種別の全体または一部を入力し、テキスト ボックスの横にある矢印をクリックします。

n 配列モードでループ関数を使用するには、配列を囲む角括弧を入力し、値と値の間にコンマを入力します。

n 同一タイプ(単一値または配列)の値を使用します。

特定のメトリックではなくリソース種別と属性種別を選択すると、配列が定義されます。

n リソース種別と単一メトリックは、ループ関数の引数の一部としてのみ選択します。

リソース種別を選択した場合、属性種別を選択する必要があります。

n ID ではなくリソース名とメトリック名で数式を参照するには、数式行の下にある領域の [[数式説明の表示]] アイコンをクリックします。

n 関数名、関数形式、および算術演算子を選択するには、数式行に直接入力するか、またはドロップダウン メニューから選択します。

n 丸括弧を使用して数式内の演算順序を指定するには、数式行に直接入力するか、または [[演算子]] ドロップダウンメニューから選択します。

n メトリックまたは属性種別リストをクリアするには、任意の時点に [リソース] ペインまたは [リソース種別] ペインで [[選択のクリア]] アイコンをクリックします。

スーパー メトリックの追加システムが正常に動作しているかどうかをメトリックの組み合わせによって分かる場合にのみ、スーパー メトリックを作成できます。

スーパー メトリックの追加時には、ブラウザの 2 個の [vCenter Operations Manager タブを開くと便利な場合があります。たとえば、一方のタブでスーパー メトリックを作成し、もう一方のタブでダッシュボードを表示して、ここから[リソース セレクタ]、[メトリック セレクタ]、[メトリック グラフ] の各ウィジェットを表示できます。2 個のタブを使用するときは、メトリックのメトリック グラフも表示でき、スーパー メトリック内で使用する前に、正しいことを確認できます。

第 4 章 属性パッケージの構成

VMware, Inc. 49

開始する前に

n スーパー メトリック数式を設計します。「スーパー メトリックの設計 (P. 46)」を参照してください。

n スーパー メトリック数式を構築するためのユーザー インターフェイスについてよく理解してください。「スーパーメトリック数式の構築 (P. 48)」を参照してください。

手順

1 [環境] - [詳細] - [スーパー メトリック] - [スーパー メトリック エディタ] を選択します。

2 [新規スーパー メトリックの追加] アイコンをクリックします。

3 [スーパー メトリック名] テキスト ボックスにスーパー メトリックの名前を入力します。

4 スーパー メトリックの数式を定義します。

使用する各関数または演算子、および、各関数内で、または各演算子とともに使用するメトリックまたは属性種別を

順番に選択します。

5 数式を検証するには、メトリック グラフを表示し、公式の値が過去のある期間にとっていた内容を示します。

a [スーパー メトリックの可視化] アイコンをクリックします。

メトリック グラフ ペインが [メトリックと属性種別] ペインに置き換わって表示されます。

b リソースを選択するようにというプロンプトが出た場合は、[リソース] ペイン内のスーパー メトリックの割当先とするリソースを選択します。

c [データ コントロール] アイコンをクリックし、データの日付範囲を選択します。

d 数式でリソース種別が使用され、現在収集中のリソースのみを使用するためのグラフが必要な場合は、 [リソース監視のみ] チェックボックスを選択します。

e [グラフを表示] アイコンをクリックします。

6 [OK] をクリックします。

vCenter Operations Manager は、数式の構文を確認します。たとえば、左右の丸かっこの数が一致していることや、単一値と配列が混在していないことを検証します。数式が有効でない場合、問題の原因を示すエラー メッセージが表示されます。数式を訂正しない限り、スーパー メトリックを保存することはできません。

次に進む前に

スーパー メトリックを既存のスーパー メトリック パッケージに追加し、スーパー メトリック パッケージを作成します。「スーパー メトリック パッケージの編集 (P. 54)」 または 「スーパー メトリック パッケージの追加 (P. 50)」 を参照してください。

スーパー メトリック パッケージの追加スーパー メトリック パッケージを作成するときは、パッケージが含むメトリックを指定し、スーパー メトリックごとにしきい値特性を設定し、そして、どのしきい値違反を KPI とみなすかを示します。 複数のパッケージに同一のスーパーメトリックを含めた場合、パッケージごとにメトリック特性を変えて設定できます。

また、個別リソースの追加時またはリソースの編集時に、スーパー メトリック パッケージを追加できます。 「個別リソースの追加 (P. 21)」 または 「リソースの編集 (P. 33)」 を参照してください。

開始する前に

1 つまたは複数のスーパー メトリックを作成します。 「スーパー メトリックの追加 (P. 49)」 を参照してください。

手順

1 [環境] - [詳細] - [スーパー メトリック] - [スーパー メトリック パッケージ] を選択します。

2 [[新規属性パッケージの追加]] アイコンをクリックします。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

50 VMware, Inc.

3 [[パッケージ名]] テキスト ボックスにスーパー メトリック パッケージの名前を入力します。

4 ウィンドウの左側のリストからパッケージに追加するスーパー メトリックを選択します。

スーパー メトリックに設定できる特性が右側のペインに表示されます。

5 (オプション) スーパー メトリックに上限側動的しきい値違反を KPI として設定するには、 [[上限側動的しきい値の違反が主要インジケータ]] チェック ボックスを選択します。

6 (オプション) スーパー メトリックに下限側動的しきい値違反を KPI として設定するには、 [[下限側動的しきい値の違反が主要インジケータ]] チェック ボックスを選択します。

7 (オプション) スーパー メトリックにハードしきい値を設定し使用するには、[詳細設定] の右にある下向き矢印をクリックし、ハードしきい値オプションを設定します。

オプション Action

重要度レベル ハードしきい値の重要度レベルを選択します。

しきい値演算子 しきい値演算子を選択します。

比較値 ハードしきい値を比較するための値を入力します。

待機サイクル 待機サイクルの値を入力します。vCenter Operations Manager は、待機サイクル値に収集間隔を掛けて、ハードしきい値を超えると異常を生成する時間を分単位で計

算します。

キャンセル サイクル キャンセル サイクルの値を入力します。 vCenter Operations Manager は、待機サイクル値に収集間隔を掛けて、ハードしきい値内にあると異常がキャンセルされる

時間を分単位で計算します。

8 ハードしきい値の違反を KPI にするには、 [[ハードしきい値の違反が重要インジケータ]] チェック ボックスを選択し、 [[ハードしきい値が重要インジケータになる重要度レベルを選択する] ] ドロップダウン メニューから重要度レベルを選択します。

重要度レベルは、KPI 違反とみなされる違反に関して到達する必要のあるレベルを示します。

9 [[OK]] をクリックしてスーパー メトリック パッケージを保存します。

次に進む前に

スーパー メトリック パッケージを作成したら、リソースに割り当てることができます。 「スーパー メトリック パッケージの割り当て (P. 51)」 を参照してください。

スーパー メトリック パッケージを、リソース種別のデフォルト パッケージにするには、「リソース種別のデフォルト設定の変更 (P. 34)」 を参照してください。

スーパー メトリック パッケージの割り当てリソースからのメトリックをスーパー メトリック パッケージ内で使用するかどうかに関わらず、スーパー メトリックパッケージを任意のリソースに割り当てることができます。 ほとんどの場合、各スーパー メトリック パッケージを関連リソースに割り当てます。

たとえば、スーパー メトリック パッケージにすべてのデータベース サーバ用の平均空き容量が含まれている場合、パッケージをデータベース サーバ階層に割り当てます。 別のスーパー メトリック パッケージに、特定のアプリケーションに定義されているスーパー メトリックがすべて含まれている場合は、アプリケーションに割り当てます。 スーパー メトリックは、階層またはアプリケーションに直接割り当てることのできる唯一の属性です。

vCenter Operations Manager に、ご使用のアプリケーションに関する問題フィンガープリントを生成させるには、スーパー メトリックをアプリケーションまたはその各階層に割り当て、スーパー メトリックを KPI として指定する必要があります。 フィンガープリントは、アプリケーションに関わる問題の予測に役立ちます。

スーパー メトリックにリソース種別または [[このリソース]] メトリックを持つループ関数を使用する場合は、スーパーメトリックの割り当て先リソースによって、リソースのどのメトリックがスーパー メトリックに含まれるかが決まります。

第 4 章 属性パッケージの構成

VMware, Inc. 51

リソース検出を使用して、リソースを定義するときは、vCenter Operations Manager は、該当リソース種別のデフォルトのスーパー メトリック パッケージがあれば、それを割り当てます。 リソースを個別に追加するときは、デフォルトのスーパー メトリック パッケージをそのまま使用するか、または別のパッケージを割り当てます。 デフォルト スーパー メトリック パッケージが使用できるのは、選択したリソース種別にデフォルト スーパー メトリック パッケージをあらかじめ定義してある場合に限ります。 1 つまたは複数のリソースのスーパー メトリック パッケージを変更するには、「リソースの変更 (P. 33)」 を参照してください。

スーパー メトリックのエクスポートスーパー メトリックを vCenter Operations Manager インスタンスからエクスポートし、別のvCenter Operations Manager インスタンスにインポートすることができます。

手順

1 [環境] - [詳細] - [スーパー メトリック] - [スーパー メトリック エディタ] を選択します。

2 エクスポートするスーパー メトリックを選択し、 [エクスポート] アイコンをクリックします。

vCenter Operations Manager がスーパー メトリック ファイル (SuperMetric.bin など) を作成します。

3 [ファイルの保存] を選択し [OK] をクリックすると、スーパー メトリック ファイルがコンピュータにダウンロードされます。

次に進む前に

スーパー メトリック ファイルを vCenter Operations Manager の別のインスタンスにインポートします。 「スーパー メトリックのインポート (P. 52)」を参照してください。

スーパー メトリックのインポートvCenter Operations Manager の別のインスタンスからエクスポートされたスーパー メトリックをインポートすることができます。

インポートするスーパー メトリックにターゲット インスタンスに存在しないオブジェクトへの参照が含まれる場合、インポートが失敗します。vCenter Operations Manager は簡単なエラー メッセージを返し、詳細情報をログ ファイルに書き込みます。

開始する前に

別の vCenter Operations Manager インスタンスからスーパー メトリックをエクスポートします。 「スーパー メトリックのエクスポート (P. 52)」を参照してください。

手順

1 [環境] - [詳細] - [スーパー メトリック] - [スーパー メトリック エディタ] を選択します。

2 [インポート] アイコンをクリックします。

3 [参照] をクリックし、インポートするスーパー メトリック ファイルを選択し、 [開く] をクリックします。

4 [インポート] をクリックし、スーパー メトリック ファイルをインポートします。

インポートしようとしているスーパー メトリックと同じ名前のスーパー メトリックがターゲット インスタンスにある場合、 [はい] をクリックすると同じ名前のスーパー メトリックが作成され、 [いいえ] をクリックするとインポートがキャンセルされます。

インポートが終了すると、[スーパー メトリックの管理] ウィンドウにスーパー メトリックが表示されます。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

52 VMware, Inc.

属性パッケージの変更

vCenter Operations Manager の属性パッケージを維持するには、属性パッケージの編集、クローン作成または削除が必要になる場合があります。

属性パッケージの編集

属性パッケージの編集時に、パッケージ名の変更、収集間隔の変更、パッケージへの属性の追加および削除を行うことが

できます。

パッケージ内の属性のハードしきい値設定を変更するには、「属性のハードしきい値の設定 (P. 42)」 を参照してください。パッケージ内の属性のメトリック データ タイプを変更するには、「属性のデータ タイプの設定 (P. 44)」 を参照してください。

手順

1 [環境] - [設定] - [属性パッケージ] を選択します。

2 (オプション) [アダプタ種別] ドロップダウン メニューから編集する属性パッケージのアダプタの種別を選択します。

3 (オプション) [リソース種別] ドロップダウン メニューから編集する属性パッケージのリソースの種別を選択します。

4 編集する属性パッケージを選択し、 [選択した属性パッケージの編集] アイコンをクリックします。

5 属性パッケージを編集します。

オプション 操作

パッケージ名の変更 [パッケージ名] テキスト ボックスに新しい名前を入力します。

収集間隔の変更 [収集間隔 (分)] テキスト ボックスに新しい値を入力します。

属性のパッケージへの追加またはパッケージ

からの削除

属性の名前の隣のチェック ボックスをオンまたはオフにします。

6 [OK] をクリックして、変更内容を保存します。

属性パッケージのクローン作成

クローン作成によって属性パッケージのコピーを作成できます。

手順

1 [環境] - [設定] - [属性パッケージ] を選択します。

2 (オプション) クローンを作成する属性パッケージのアダプタ種別とリソース種別を選択します。

3 クローンを作成する属性パッケージを選択し、 [[選択した属性パッケージのクローン作成]] アイコンクリックします。

4 クローン作成対象の属性パッケージの名前を入力します。

5 [[OK]] をクリックして属性パッケージを作成します。

属性パッケージの削除

属性パッケージが必要なくなった場合は削除できます。

手順

1 [環境] - [設定] - [属性パッケージ] を選択します。

2 (オプション) 削除する属性パッケージのアダプタの種類とリソースの種類を選択します。

3 削除する属性パッケージを選択し、 [[選択した属性パッケージの削除]] アイコンをクリックします。

第 4 章 属性パッケージの構成

VMware, Inc. 53

4 確認ウィンドウで [[はい]] をクリックし、パッケージを削除します。

スーパー メトリック パッケージの変更vCenter Operations Manager のスーパー メトリック パッケージを維持するには、スーパー メトリック パッケージを編集または削除する必要がある場合があります。

スーパー メトリックの編集スーパー メトリックの編集時に、その名前の変更やスーパー メトリックの数式の編集を行うことができます。

開始する前に

スーパー メトリックの数式を変更したい場合は、「スーパー メトリックの設計 (P. 46)」 を参照してください。また、数式の設計および vCenter Operations Manager ユーザー インターフェイスを使用した構築についての詳細は、「スーパー メトリック数式の構築 (P. 48)」 を参照してください。

手順

1 [環境] - [詳細] - [スーパー メトリック] - [スーパー メトリック エディタ] を選択します。

2 編集するスーパー メトリックを選択し、 [[選択したスーパー メトリックの編集]] アイコンをクリックします。

3 スーパー メトリックの名前を変更するには、 [[スーパー メトリックの名前]] テキスト ボックスに新しい名前を入力します。

4 スーパー メトリックの数式を変更するには、使用する各関数または演算子およびそれぞれの関数または演算子で使用するメトリックまたは属性の種類を使用する順番に選択します。

5 変更内容を保存するには、 [OK] をクリックします。

vCenter Operations Manager は、数式の構文を確認します。 たとえば、左右の丸かっこの数が一致していることや、単一値と配列が混在していないことを検証します。 数式が有効でない場合、問題の原因を示すエラー メッセージが表示されます。 変更内容を保存する前に数式を訂正してください。

スーパー メトリック パッケージの編集スーパー メトリック パッケージの編集時に、パッケージ名の変更、スーパー メトリックのパッケージへの追加またはパッケージからの削除、およびパッケージ内のスーパー メトリックのしきい値設定の変更を行うことができます。

また、個別のリソースの追加やリソースの変更時にもスーパー メトリック パッケージを編集できます。 「個別リソースの追加 (P. 21)」 または 「リソースの編集 (P. 33)」 を参照してください。

手順

1 [環境] - [詳細] - [スーパー メトリック] - [スーパー メトリック パッケージ] を選択します。

2 編集するスーパー メトリック パッケージを選択します。

3 [[選択した属性パッケージの編集]] アイコンをクリックします。

4 パッケージ名を変更するには、 [[パッケージ名]] テキスト ボックスに新しい名前を入力します。

5 スーパー メトリックのパッケージへの追加またはパッケージからの削除を行うには、スーパー メトリックの名前の隣のチェック ボックスをオンまたはオフにします。

6 (オプション) スーパー メトリックに上限側動的しきい値違反を KPI として設定するには、 [[上限側動的しきい値の違反が主要インジケータ]] チェック ボックスを選択します。

7 (オプション) スーパー メトリックに下限側動的しきい値違反を KPI として設定するには、 [[下限側動的しきい値の違反が主要インジケータ]] チェック ボックスを選択します。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

54 VMware, Inc.

8 (オプション) スーパー メトリックにハードしきい値を設定し使用するには、[詳細設定] の右にある下向き矢印をクリックし、ハードしきい値オプションを設定します。

オプション Action

重要度レベル ハードしきい値の重要度レベルを選択します。

しきい値演算子 しきい値演算子を選択します。

比較値 ハードしきい値を比較するための値を入力します。

待機サイクル 待機サイクルの値を入力します。vCenter Operations Manager は、待機サイクル値に収集間隔を掛けて、ハードしきい値を超えると異常を生成する時間を分単位で計

算します。

キャンセル サイクル キャンセル サイクルの値を入力します。 vCenter Operations Manager は、待機サイクル値に収集間隔を掛けて、ハードしきい値内にあると異常がキャンセルされる

時間を分単位で計算します。

9 ハードしきい値の違反を KPI にするには、 [[ハードしきい値の違反が重要インジケータ]] チェック ボックスを選択し、 [[ハードしきい値が重要インジケータになる重要度レベルを選択する] ] ドロップダウン メニューから重要度レベルを選択します。

重要度レベルは、KPI 違反とみなされる違反に関して到達する必要のあるレベルを示します。

10 [OK] をクリックして、変更内容を保存します。

スーパー メトリックの削除スーパー メトリックが必要なくなった場合は削除できます。

手順

1 [環境] - [詳細] - [スーパー メトリック] - [スーパー メトリック エディタ] を選択します。

2 削除するスーパー メトリックを選択します。

3 [[選択したスーパー メトリックの削除]] アイコンをクリックします。

スーパー メトリック パッケージの削除スーパー メトリック パッケージが必要なくなった場合は削除できます。

手順

1 [環境] - [詳細] - [スーパー メトリック] - [スーパー メトリック パッケージ] を選択します。

2 削除するスーパー メトリック パッケージを選択します。

3 [[選択した属性パッケージの削除]] アイコンをクリックします。

スーパー メトリックの使用事例Web ベースのビジネスなど、階層内のすべてのサーバがトランザクション処理などの類似のアクティビティを実行するアプリケーションを想定します。この使用事例では、すべてのサーバについて CPU 使用率などのメトリックの平均を把握しておくことが有益であると考えられます。この数値を追跡するためのスーパー メトリックを定義し、それを階層に割り当てることができます。

開始する前に

n スーパー メトリック パッケージの作成または編集についてよく理解してください。「スーパー メトリック パッケージの追加 (P. 50)」 または 「スーパー メトリック パッケージの編集 (P. 54)」 を参照してください。

n スーパー メトリック パッケージの割り当てについてよく理解してください。「スーパー メトリック パッケージの割り当て (P. 51)」を参照してください。

第 4 章 属性パッケージの構成

VMware, Inc. 55

手順

1 [環境] - [詳細] - [スーパー メトリック] - [スーパー メトリック エディタ] を選択します。

2 [新規スーパー メトリックの追加] アイコンをクリックします。

3 [スーパー メトリック名] テキスト ボックスにスーパー メトリックの名前を入力します。

たとえば、Average CPU Use と入力します。

4 [関数] ドロップダウン メニューから [avg] を選択します。

5 [リソース種別] ペインで、リソース種別を選択するか、処理サーバのリソース タイプの名前の全体または一部(AppServ など) を [検索] テキスト ボックスに入力し、テキスト ボックスの隣の矢印をクリックします。

リソース種別の属性が [属性種別] ペインに表示されます。

6 [AvgCPUtil] 属性をダブルクリックします。

リソースとメトリックの各データベース ID がウィンドウの上部の数式行に表示されます。

7 (オプション) リソース名とメトリック名を表示するには、数式行の下をクリックします。

8 [OK] をクリックしてスーパー メトリックを保存します。

9 スーパー メトリックを既存のスーパー メトリック パッケージに追加するか、新しいスーパー メトリック パッケージを作成します。

10 スーパー メトリック パッケージを階層に割り当てます。

重み付けされたメトリック グループの構成重み付けされたメトリック グループ機能では、vCenter Operations Manager はグループ内のメトリックの数に基づいて個々のメトリックの重みを計算し、健全性の計算においてトップ レベルのグループがそれぞれ等しい重みを持つようにします。

重み付けされたメトリック グループ機能を有効にすると、異常の合計メトリックは、メトリックの総数に関連して重み付けられた異常の合計が表示されるようになります。 重み付けされたメトリック グループ機能を無効にすると、vCenter Operations Manager が健全性を計算するときの各メトリックの重みが等しくなります。たとえば、2 つのCPU メトリックが、健全性に対して 2 つのメモリ メトリックと同じ影響力を持つことになります。

手順

1 <vcenter-ops>\user\conf\analytics ディレクトリの analytics.properties ファイルを開きます。

vCenter Operations Manager vApp は、分析仮想マシン上の analytics.properties ファイルを使用します。

2 重み付けされたメトリック グループを有効化あるいは無効化するには、useMetricGroupWeightingForHealthプロパティを true または false に設定します。

3 変更内容を保存し、analytics.properties ファイルを閉じます。

4 分析サービスを再起動し、変更を有効にします。

しきい値チェックの優先順位付け

データ キューのサイズが一定の値を超えた場合、動的しきい値の計算を一時停止できます。 この機能により、動的しきい値計算でのしきい値チェックの優先順位付けが可能となります。

手順

1 <vcenter-ops>\user\conf\analytics ディレクトリの advanced.properties ファイルを開きます。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

56 VMware, Inc.

2 dtBlockIfDataQueueSizeOver プロパティをデータ キューのサイズに設定します。

例:dtBlockIfDataQueueSizeOver = 200

注意 dtBlockIfDataQueueSizeOver プロパティを 0 に設定すると、この機能が無効化されます。

3 変更内容を保存し、advanced.properties ファイルを閉じます。

4 分析サービスを再起動します。

第 4 章 属性パッケージの構成

VMware, Inc. 57

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

58 VMware, Inc.

アプリケーションの構成 5アプリケーションとは、ユーザーのビジネスをサポートする具体的な機能を実行する、相互依存する一連のハードウェア

およびソフトウェア コンポーネントを定義するコンテナ リソースの一種です。vCenter Operations Manager 管理者はアプリケーション トポロジを構築し、アプリケーションに含まれる 1 つあるいは複数のリソースに問題が発生している場合、アプリケーションにどのような影響が及ぶかを判断します。

アプリケーションの構成後、アプリケーション内の影響を受けるリソースのいずれかまたはすべてのリアルタイム分析を

表示し、アプリケーションのどこで問題が発生しているのかを把握し、他のリソースへ問題がどのように広がっているか

を判断することができます。

この章では次のトピックについて説明します。

n アプリケーションの理解 (P. 59)

n アプリケーションの追加 (P. 60)

n アプリケーション タグの作成および割り当て (P. 61)

n タグを使用したアプリケーションの検索 (P. 62)

n アプリケーションの変更 (P. 63)

n アプリケーション タグの変更 (P. 64)

アプリケーションの理解

vCenter Operations Manager では、アプリケーションは 3 レベルの階層となっています。各アプリケーションには、1 つあるいは複数の階層が含まれており、それぞれの階層には 1 つあるいは複数のリソースが含まれています。

階層は、アプリケーション内で特定のタスクを実行するリソースのグループです。たとえば、データベース サーバのすべてを 1 つの階層にグループ化することもできます。ある階層を構成するリソースが他のリソースを含むこともできますが、それは必須ではありません。

リソースのアプリケーション階層を定義するとき、vCenter Operations Manager がアプリケーションのフィンガープリントを計算し、保存することができます。あるアプリケーションまたは階層の KPI しきい値を超えると、vCenter Operations Manager がその違反に先立つイベントを調べます。その他の異常など、関連する十分な情報が検出された場合、違反に先立つ一連のイベントが取得されます。取得されたこの一連のイベントをフィンガープリントと呼

びます。

フィンガープリントにより、vCenter Operations Manager は、将来のイベントを監視することができます。一連の類似イベントが検出された場合、KPI 違反の可能性を警告する予測アラートを発行できます。フィンガープリントの生成後に vCenter Operations Manager が取得する情報は、問題の修正に役立ちます。

VMware, Inc. 59

vCenter Operations Manager はアプリケーションに関するフィンガープリントのみを生成します。アプリケーションまたは階層に直接割り当てることができる属性のタイプのみがスーパー メトリックとなるため、vCenter Operations Manager は、スーパー メトリックを階層またはアプリケーションに割り当て、それらを KPI としてマークした場合にのみ、フィンガープリントを生成します。「スーパー メトリック パッケージの作成 (P. 45)」を参照してください。

できる限り高いサーバ パフォーマンスを維持するために、vCenter Operations Manager は、取得されたそれぞれのフィンガープリントを追跡し、そこで示される一連の条件が再発するか、およびそれらの条件が将来的な問題の予測に役

立つかを判断します。フィンガープリントが問題の予測に役立たない場合、vCenter Operations Manager はそれを無効化し、再発の確認を停止します。

アプリケーションの追加

アプリケーションを追加してアプリケーション トポロジを構築します。アプリケーションを追加するときに、事前定義されたテンプレートのリストから選択するかまたは独自のカスタム テンプレートを作成して、アプリケーション内の階層を定義できます。

設定したアプリケーション タグが [アプリケーション概要] ページの左側のペーンに表示され、設定したアプリケーションのリストが右側のペーンに表示されます。アプリケーションごとに、直近の 24 時間のアプリケーション健全性、現在の健全性スコア、各階層の健全性を示すアイコン、および、スマート アラートとクラシック アラートの数がグラフに示されます。

手順

1 [環境] - [アプリケーション概要] を選択します。

2 [新規アプリケーションの追加] アイコンをクリックします。

3 テンプレートを選択します。あるいは、 [カスタム] を選択して、空白テンプレートから独自のアプリケーションを定義し、 [移動] をクリックします。

各テンプレートのデフォルト階層がテンプレート名の横に表示されます。選択したテンプレートの階層もウィンドウ

の下部に表示されます。

4 [アプリケーション] テキスト ボックスにアプリケーション名を入力します。

5 (オプション) アプリケーションに階層を追加するには、 [新規階層の追加] アイコンをクリックし、表示された行に階層名を入力します。

たとえば、Web サーバの階層を設定する場合は、Web Servers などと入力します。

6 [階層] ペーンで階層をを選択します。

7 リソースをフィルタして階層に追加します。

[リソース – タグ] リストでリソース タグとタグ値を選択して、そのタグ値を持つリソースのみを表示できます。 [結果の反転] アイコンをクリックすると、選択したタグ値に一致しないリソースがリストに表示されます。たとえば、[ニューヨーク] と [ロンドン] を選択すると、どちらかの都市に存在しないリソースがすべてリストに表示されます。複数のタグを選択すると、リスト上のリソースは、選択した各値によって異なります。

オプション 説明

同一タグに複数の値を選択します。 リストには、どちらかの値をとるリソースが表示されます。

複数のタグに値を選択します。 リストには、選択した値をすべて持つリソースのみが表示されます。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

60 VMware, Inc.

8 階層に追加するリソースを [リスト] タブから選択し、階層の [リソース] ペーンにドラッグします。

単一のリソースを選択したり、[Shift] を押しながらクリックしてリソースの範囲を選択したり、[Ctrl] を押しながらクリックして個別のリソースを複数選択したり、 [すべて選択] アイコンをクリックしてリストされているリソースをすべて選択できます。

[すべてのリソースを階層に追加] アイコンをクリックすることで、リスト上のリソースをすべて単一階層に追加することもできます。

注意 同一リソースを複数の階層に追加できます。

9 階層の選択、リソースのフィルタリング、およびリソースの追加を続けて、アプリケーション トポロジを完成させます。

10 [保存] をクリックしてアプリケーションを保存します。

[アプリケーション概要] ページのアプリケーションのリストに新規アプリケーションが表示されます。

アプリケーション タグの作成および割り当てアプリケーション タグを使用して、環境内のアプリケーションの分類と管理を行うことができます。 アプリケーションタグとタグの値を作成すると、vCenter Operations Manager 内のアプリケーションを見つけやすくなります。 長いリストにある何千ものアプリケーションから検索するよりも、タグを使用すればより簡単に目的のアプリケーションを見つ

けることができます。

n アプリケーション タグの追加 (P. 61)

アプリケーション タグによって、アプリケーションのインデックスを作成して管理しやすくすることができます。 ご使用の環境に相応したタグを定義することで、vCenter Operations Manager 内でアプリケーションを探しやすくなります。

n アプリケーション タグへの値の追加 (P. 62)

各タグ値に任意の数のアプリケーションを割り当てることができます。また、任意の数のアプリケーション タグのタグ値に、単一アプリケーションを割り当てることができます。

n アプリケーションをタグ値と関連付ける (P. 62)

アプリケーションがタグ値に関連付けられていると、アプリケーション タグ階層構造を使用して、vCenter Operations Manager 内でアプリケーションを選択できます。

アプリケーション タグの追加アプリケーション タグによって、アプリケーションのインデックスを作成して管理しやすくすることができます。 ご使用の環境に相応したタグを定義することで、vCenter Operations Manager 内でアプリケーションを探しやすくなります。

手順

1 [環境] - [アプリケーション概要] を選択します。

2 [[タグの管理]] アイコンをクリックします。

3 [[タグの追加]] アイコンをクリックして、新しい行を追加し、その行にタグ名を入力します。

4 [[OK]] をクリックしてタグを保存します。

[アプリケーション概要] ページのタグ リストに新しいタグが表示されます。

次に進む前に

アプリケーション タグに値を追加します。 「アプリケーション タグへの値の追加 (P. 62)」 を参照してください。

第 5 章 アプリケーションの構成

VMware, Inc. 61

アプリケーション タグへの値の追加各タグ値に任意の数のアプリケーションを割り当てることができます。また、任意の数のアプリケーション タグのタグ値に、単一アプリケーションを割り当てることができます。

開始する前に

アプリケーション タグを追加します。 「アプリケーション タグの追加 (P. 61)」 を参照してください。

手順

1 [環境] - [アプリケーション概要] を選択します。

2 [[アプリケーション概要]] ページの左側の [[タグの管理]] アイコンをクリックします。

3 値の追加先タグを選択し、 [[タグ値の追加]] アイコンをクリックします。

4 新しい行にタグ値の名前を入力します。

5 [[OK]] をクリックしてタグ値を追加します。

タグ値がタグがタグ リストに表示されます。

次に進む前に

アプリケーションをタグ値と関連付けます。 「アプリケーションをタグ値と関連付ける (P. 62)」 を参照してください。

アプリケーションをタグ値と関連付ける

アプリケーションがタグ値に関連付けられていると、アプリケーション タグ階層構造を使用して、vCenter Operations Manager 内でアプリケーションを選択できます。

開始する前に

n アプリケーション タグを作成します。「アプリケーション タグの追加 (P. 61)」を参照してください。

n アプリケーション タグに値を追加します。「アプリケーション タグへの値の追加 (P. 62)」を参照してください。

手順

1 [環境] - [アプリケーション概要] を選択します。

2 [アプリケーション概要] ページの右のペーンのリストからアプリケーションをタグ値名にドラッグします。

単一のアプリケーションを選択できます。または[Ctrl] を押しながらクリックして複数の個別のアプリケーションを選択するか、[Shift] を押しながらクリックしてアプリケーションの範囲を選択できます。

これで、選択したアプリケーションがタグ値と関連付けられました。

タグを使用したアプリケーションの検索

アプリケーション リスト全体を検索するのではなく、タグを使用して必要なアプリケーションを見つけやすくします。

手順

1 [環境] - [アプリケーション概要] を選択します。

2 ページ左側のタグ リストで、アプリケーションに値が割り当てられたタグをクリックします。

タグをクリックすると、タグの下に値のリストが展開されます。 各値に関連付けられているアプリケーションの数は、タグ値の隣りに表示されます。 再びそれをクリックすることで、タグを折りたたんだり、展開したりできます。 またタグ リストの上にあるツールバー ボタンを使用して、アプリケーション タグ ブランチの折りたたみと展開、選択したすべてのアプリケーション タグのクリア、タグの管理を行うことができます。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

62 VMware, Inc.

3 タグ値をクリックします。

そのタグ値を持つアプリケーションは右側のペインに表示されます。

4 リストからアプリケーションを選択します。

アプリケーションの変更

vCenter Operations Manager のアプリケーションを維持するには、階層の追加または削除、階層からのリソースの追加または削除、階層名の変更、またはアプリケーションの削除が必要になる場合があります。

アプリケーションの編集

アプリケーションの編集時に、階層の追加および削除、リソースの階層への追加および階層からの削除、および階層の名

前の変更を行うことができます。

重要 メトリックを収集中のリソースを含む階層を削除しないでください。 階層の削除時にメトリックが収集されている場合、vCenter Operations Manager は、それぞれのアプリケーションに対応する個々のリソースのパフォーマンスへの悪影響に関するアラートを生成します。 さらに、メトリックの収集に不具合が発生する場合もあります。

手順

1 [環境] - [アプリケーション概要] を選択します。

2 編集するアプリケーションを選択します。

3 [[選択したアプリケーションの編集]] アイコンをクリックします。

4 アプリケーションを編集します。

オプション Action

アプリケーションへの階層の追加 [[新規階層の追加]] アイコンをクリックし、表示される行に階層名を入力します。 たとえば、Web サーバの階層を設定する場合は、Web Servers などと入力します。

アプリケーションからの階層の削除 リスト内の階層を選択し、 [[選択した階層の削除]] アイコンをクリックします。

階層名の変更 既存の名前をダブルクリックし、新しい名前を入力します。

リソースの階層への追加 a [階層] ペインで、階層を選択します。b 階層に追加するリソースをリソース リストから選択します。c 選択したリソースを階層の [リソース] ペインからドラッグします。

リソースの階層からの削除 a [階層] ペインで、階層を選択します。b 階層から削除するリソースをリソース リストから選択します。c [[選択したリソースを階層から削除]] アイコンをクリックします。

5 [ [保存] ]をクリックして変更内容を保存します。

アプリケーションの削除

アプリケーションが必要なくなった場合は削除できます。 アプリケーションを削除すると、そのアプリケーションに関連付けられているフィンガープリント、アラートおよび異常も削除されます。

手順

1 [環境] - [アプリケーション概要] を選択します。

2 削除するアプリケーションを選択します。

3 [[選択したアプリケーションの削除]] アイコンをクリックします。

4 確認ウィンドウで [[はい]] をクリックし、アプリケーションを削除します。

第 5 章 アプリケーションの構成

VMware, Inc. 63

アプリケーション タグの変更アプリケーション タグを維持するには、タグ値からアプリケーションを削除するか、アプリケーション タグを編集または削除するか、タグ値を編集または削除する必要がある場合があります。

アプリケーション タグの編集アプリケーション タグの編集時に、タグ名およびそのタグの値の名前を変更できます。

手順

1 [環境] - [アプリケーション概要] を選択します。

2 ページの左側の [[タグの管理]] アイコンをクリックします。

3 アプリケーション タグを編集します。

オプション 説明

タグ名の変更 タグ名をダブルクリックし、新しい名前を入力します。

タグの値の名前の変更 タグを展開し、その値を表示して値をダブルクリックし、新しい名前を入力します。

4 [OK] をクリックして、変更内容を保存します。

変更内容は、[アプリケーションの概要] ページのタグ リストに表示されます。

アプリケーション タグまたはタグの値の削除アプリケーション タグまたはタグの値が必要なくなった場合は削除できます。

手順

1 [環境] - [アプリケーション概要] を選択します。

2 ページの左側の [[タグの管理]] アイコンをクリックします。

3 タグまたはタグの値を削除します。

オプション 説明

タグの削除 タグ名をクリックし、 [[タグを削除]] をクリックします。

タグの値の削除 タグを展開し、値を選択し、 [[タグ値の削除]] をクリックします。

4 [閉じる] をクリックします。

タグまたはタグの値が [アプリケーションの概要] ページのタグ リストに表示されなくなります。

タグの値からのアプリケーションの削除

アプリケーションの再分類が必要な場合は、現在のタグの値から削除できます。

手順

1 [環境] - [アプリケーション概要] を選択します。

2 [アプリケーション概要] ページの左側にあるリストからタグの値を選択します。

タグの値に割り当てられたアプリケーションがタグのリストに表示されます。

3 アプリケーションをリストの右側から左側のリスト最後の [[タグを解除]] 行へドラッグします。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

64 VMware, Inc.

ユーザーの構成および管理 6vCenter Operations Manager を使用するには、ユーザー アカウントの取得が必要です。組織で LDAP ユーザー データベースを使用している場合は、vCenter Operations Manager 管理者は一部もしくはすべての LDAP ユーザーをvCenter Operations Manager にインポートできます。

vCenter Operations Manager では、ユーザーに対してグループ ベースのセキュリティが提供されます。各ユーザーを 1 つあるいは複数のユーザー グループに配置することができます。また、ユーザー グループにアクセス権を割り当てることもできます。たとえば、あるユーザー グループはリソースの整合性レベルのみを表示でき、別のユーザー グループはリソースの構成も可能であり、また別のユーザー グループは他のユーザーを管理する root 権限を持つといったことが考えられます。

この章では次のトピックについて説明します。

n ユーザー アカウントの作成 (P. 65)

n LDAP ユーザーのインポート (P. 66)

n ユーザー グループおよびアクセス権の構成 (P. 70)

n パスワード ポリシーの設定 (P. 73)

n ユーザーおよびユーザー グループの保守 (P. 73)

n ユーザー監査レポートの実行 (P. 75)

ユーザー アカウントの作成vCenter Operations Manager を使用するには各個人に対してユーザー アカウントを作成する必要があります。vCenter Operations Manager ユーザー インターフェイスからユーザーを作成することができます。

LDAP ユーザー データベースを使用している場合は、LDAP ユーザーの一部あるいはすべてをvCenter Operations Manager へインポートすることもできます。「LDAP ユーザーのインポート (P. 66)」 を参照してください。

注意 vApp インストールでは、Custom ユーザー インターフェイスから作成したユーザーは vSphere ユーザー インターフェイスにアクセスできません。

手順

1 [管理] - [セキュリティ] を選択します。

2 [ユーザー管理] タブをクリックし、[ユーザー アカウント] ペインの [新規ユーザー アカウントの追加] アイコンをクリックします。

3 ユーザーの姓名、そのユーザー アカウントのユーザー名とパスワード、およびユーザーの E メール アドレスを入力します。

VMware, Inc. 65

4 (オプション) ユーザーの vCenter Operations Manager とのユーザー対話の利用目的など、ユーザーに関する情報を [説明] テキスト ボックスに入力します。

5 [有効化] チェック ボックスをオンにしてユーザー プロファイルをアクティブ化します。

このチェック ボックスをオンにしないと、ユーザー アカウントは非アクティブなままであり、ユーザーはvCenter Operations Manager にログインできません。

6 [ロック] チェック ボックスをオフにします。

このチェック ボックスをオンにすると、ユーザー アカウントがロックされ、ユーザーはvCenter Operations Manager を使用できません。

7 [次のログイン時にパスワードを変更] を選択すると、ユーザーは次回ログイン時にパスワードを変更しなければならなくなります。

8 [OK] をクリックして構成を保存します。

vCenter Operations Manager がユーザー アカウントを作成した後、[ユーザー アカウント] ペインにそのアカウントが表示されます。デフォルトでは、新規ユーザーは明るい配色と地元のブラウザ時間を使用し、管理権限を持たないように

設定されています。

次に進む前に

ユーザーをユーザー グループに割り当てます。「ユーザー グループへのユーザー割り当て (P. 72)」を参照してください。

LDAP ユーザーのインポートユーザーおよびグループの管理に LDAP データベスを使用する場合、ユーザーを複数のグループからvCenter Operations Manager にインポートできます。 LDAP ユーザーをインポートする際、1回の操作で、記録を作成して vCenter Operations Manager グループに割り当てできます。

LDAP ユーザーを vCenter Operations Manager にインポートする場合、ユーザー名のみインポートされます。 ユーザーのパスワードはインポートされません。 LDAP ユーザーが vCenter Operations Manager にログインする場合、LDAP データベースにパスワードの検証を求めます。 LDAP ユーザーは、vCenter Operations Manager でパスワードを変更できません。

手動または自動同期で LDAP ユーザーをインポートできます。 手動で LDAP ユーザーをインポートする場合、vCenter Operations Manager は条件を満たす LDAP ユーザーを取得します、 自動同期の場合、vCenter Operations Manager グループに LDAP グループをマッピングします。 自動同期は指定した間隔で実行されます。 いつでも手動で LDAP ユーザーをインポートできます。

LDAP ユーザーをインポートする前に、vCenter Operations Manager で LDAP ホストを定義する必要があります。LDAP サーバーと安全に通信するために SSL を使用するには vCenter Operations Manager サーバのセキュリティ証明書をインポートする必要があります。.

n LDAP ホスト定義の追加または変更 (P. 67)

LDAP ユーザーをインポートするには、vCenter Operations Manager で LDAP ホストを定義する必要があります。 既存の LDAP ホスト定義を変更することもできます。

n LDAP インポート用セキュア通信の設定 (P. 68)

セキュリティ証明書を vCenter Operations Manager サーバのトラストストア ファイルにインポートして、LDAPホストと安全に通信できます。

n LDAP ユーザーの手動でのインポート (P. 68)

LDAP ユーザーを手動でインポートする場合、vCenter Operations Manager は条件を満たす LDAP ユーザーを取得します。 すべてのユーザーをインポートするか、特定のユーザーを選択でき、ユーザーをvCenter Operations Manager グループに割当てできます。 いつでも手動でユーザーをインポートできます。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

66 VMware, Inc.

n 自動同期による LDAP ユーザーのインポート (P. 69)

自動同期では、vCenter Operations Manager グループに LDAP グループをマッピングします。インポートでは、LDAP グループのすべてのメンバーを取得し、マッピングされた vCenter Operations Manager グループに追加します。

n LDAP ユーザーのインポートの停止 (P. 70)

LDAP ユーザーを vCenter Operations Manager グループにインポートすることを停止するよう、自動同期機能を設定できます。

LDAP ホスト定義の追加または変更LDAP ユーザーをインポートするには、vCenter Operations Manager で LDAP ホストを定義する必要があります。既存の LDAP ホスト定義を変更することもできます。

手順

1 [管理] - [セキュリティ] を選択します。

2 [ユーザー アカウント] ペインで [[LDAP からのインポート]] アイコンをクリックします。

3 LDAP ホストを追加、編集、または削除します。

オプション Action

新規 LDAP ホストの追加 [Add] をクリックします。

LDAP ホスト定義の変更 LDAP ホスト定義を選択し、 [[編集]] をクリックします。

LDAP ホスト定義の削除 [[削除]] をクリックします。

4 LDAP ホスト設定を定義または変更します。

オプション Action

LDAP ホスト名 LDAP ホスト名または IP アドレスを入力します。

ポート LDAP ホストに接続するためのポート番号を入力します。

SSL LDAP インポートの SSL 証明書をインポートした場合に選択します。vCenter Operations Manager サーバのトラスト ストアのセキュリティ証明書をインポートした場合にのみ SSL を使用できます。

ユーザー名フィールド vCenter Operations Manager でユーザー名として使用する LDAP フィールドを選択または入力します。

ベース DN ユーザー検索のためのベース識別名を入力します。 このベースのユーザーのみが見つかります。

ユーザー名 LDAP データベースに接続するためのユーザー名を入力します。

パスワード LDAP データベースに接続するためのパスワードを入力します。

5 (オプション) LDAP ユーザーのインポート時に LDAP ホスト上で vCenter Operations Manager が探すユーザーを制限するには、検索基準と属性の各テキスト ボックスに値を入力します。

テキスト ボックスはすべてがオプションです。

オプション 説明

グループ検索基準 グループを探すための LDAP 検索基準。 グループ検索基準を指定しないと、vCenter Operations Manager では、デフォルト検索パラメータ (|(objectClass=group)(objectClass=groupOfNames)) が使用されます。

メンバー属性 メンバーのリストを含むグループ オブジェクトの属性の名前。 メンバー属性を指定しないと、vCenter Operations Manager ではデフォルトで member が使用されます。

第 6 章 ユーザーの構成および管理

VMware, Inc. 67

オプション 説明

ユーザー検索基準 メンバー フィールドによってルック アップされる特定のユーザーの検索とキャッシングに関する LDAP 検索基準。 key=value ペアのセット、たとえば、(|(key1=value1)(key2=value2)) を入力します。 検索基準を指定しないと、vCenter Operations Manager は、各ユーザーを別々に検索し、検索操作に時間がかかる場合があります。

メンバー一致フィールド グループ オブジェクトからのメンバー エントリと一致するユーザー オブジェクトの属性名。 属性名を指定しないと、vCenter Operations Manager では、メンバーエントリは DN として処理されます。

LDAP コンテキスト属性 LDAP コンテキスト環境に適用する追加属性。 コンマで区切った key=value ペアのセット、たとえば、

java.naming.referral=ignore,java.naming.ldap.deleteRDN-false を入力します。

6 [[OK]] をクリックして LDAP ホスト定義を保存します。

次に進む前に

LDAP ホストに SSL を設定した場合、セキュリティ証明書をインポートします。 「LDAP インポート用セキュア通信の設定 (P. 68)」 を参照してください。

LDAP インポート用セキュア通信の設定セキュリティ証明書を vCenter Operations Manager サーバのトラストストア ファイルにインポートして、LDAP ホストと安全に通信できます。

開始する前に

n セキュリティ証明書を取得します。

n vCenter Operations Manager Web サービスを起動、停止する方法についてよく理解してください。「vCenterOperations Manager サービスの開始と停止 (P. 102)」 を参照してください。

手順

1 vCenter Operations Manager サーバ上でコマンド プロンプトを開きます。

2 keytool ユーティリティを使用して、セキュリティ証明書をサーバのトラストストア ファイルにインポートします。

例:

"<vcenter-ops>\jre\bin\keytool.exe" -import -alias NDSCERT -file <certificate.cer> -keystore "<vcenter-ops>\user\conf\truststore" -storepass oxygen

<certificate.cer> は、セキュリティ証明書の名前です。

3 vCenter Operations Manager Web サービスを再起動します。

LDAP ユーザーの手動でのインポートLDAP ユーザーを手動でインポートする場合、vCenter Operations Manager は条件を満たす LDAP ユーザーを取得します。 すべてのユーザーをインポートするか、特定のユーザーを選択でき、ユーザーを vCenter Operations Managerグループに割当てできます。 いつでも手動でユーザーをインポートできます。

開始する前に

n vCenter Operations Manager に LDAP ホストを定義します。 「LDAP ホスト定義の追加または変更 (P. 67)」 を参照してください。

n [LDAP からのインポート] アクセス権があること確認します。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

68 VMware, Inc.

手順

1 [管理] - [セキュリティ] を選択します。

2 [ユーザー アカウント] ペインで、 [[LDAP からのインポート]] アイコンをクリックします。

3 [[LDAP ホスト]] ドロップダウン メニューから LDAP ホストを選択します。

vCenter Operations Manager は、LDAP ホスト定義からの値を使用してユーザー名とパスワードをテキスト ボックスに入力します。

4 [[ルックアップ]] をクリックします。

vCenter Operations Manager は LDAP データを検索し、確認したすべてのユーザーをリストします。 検索が既に vCenter Operations Manager にインポートされたユーザーを戻す場合、行は淡色で表示され選択できません。 ユーザーの再インポートはできません。

5 インポートするユーザーを選択します。

オプション 説明

LDAP グループのすべてのユーザーをインポートします。

そのグループについて [[すべてインポート]] を選択します。

LDAP グループに個々のユーザーをインポートします。

インポート列内でクリックし、 [[true]] を選択します。

6 インポートするために選択した各ユーザーについて、グループ列にユーザーを追加するために

vCenter Operations Manager グループを選択します。

7 [インポート] をクリックします。

vCenter Operations Manager に既存のユーザーと同じ名前のユーザーをインポートしようとする場合、1人以上のユーザーはインポートできないというメッセージが表示され、そのユーザーの行は黄色になります。

LDAP ユーザーがインポートされた後、[ユーザー アカウント]ペインにユーザー アカウントが表示されます。

自動同期による LDAP ユーザーのインポート自動同期では、vCenter Operations Manager グループに LDAP グループをマッピングします。インポートでは、LDAPグループのすべてのメンバーを取得し、マッピングされた vCenter Operations Manager グループに追加します。

デフォルトでは、自動同期は 1時間おきに実行されます。上級ユーザーの場合、<vcenter-ops>\user\conf\web\web.properties ファイルの ldapSyncInterval プロパティを編集して自動同期の間隔を変更できます。

開始する前に

n vCenter Operations Manager に LDAP ホストを定義します。「LDAP ホスト定義の追加または変更 (P. 67)」 を参照してください。

n [LDAP からのインポート] アクセス権があること確認します。

手順

1 [管理] - [セキュリティ] を選択します。

2 [ユーザー アカウント] ペインで [LDAPからのインポート] アイコンをクリックします。

3 [LDAP ホスト] ドロップダウン メニューから LDAP ホストを選択し、 [編集] をクリックします。

4 自動同期を有効にするには、 [自動同期] チェック ボックスを選択します。

アカウント グループおよび LDAP グループのリストはウインドウの下部に表示されます。

5 [LDAP グループのロード] をクリックします。

vCenter Operations Manager は LDAP グループ リストを表示します。

第 6 章 ユーザーの構成および管理

VMware, Inc. 69

6 [アカウント グループ] ペインでは、vCenter Operations Manager グループを選択します。

7 [グループの追加] アイコンをクリックします。

8 選択した vCenter Operations Manager グループにインポートする LDAP グループを選びます。

9 インポートする LDAP グループごとに手順 6を介して手順 8を繰り返します。

10 構成を保存するために [OK] をクリックします。

次の自動同期時に、vCenter Operations Manager が選択済の LDAP グループ メンバーを取得し、マッピングされている vCenter Operations Manager グループに追加します。

LDAP ユーザーのインポートの停止LDAP ユーザーを vCenter Operations Manager グループにインポートすることを停止するよう、自動同期機能を設定できます。

開始する前に

[LDAP からのインポート] アクセス権があること確認します。

手順

1 [管理] - [セキュリティ] を選択します。

2 [ユーザー アカウント] ペインで、 [[LDAP からのインポート]] アイコンをクリックします。

3 LDAP ホストを選択し、 [[編集]] をクリックします。

4 [[自動同期]] チェック ボックスを選択して、自動同期を有効化します。

アカウント グループと LDAP グループ リストがウィンドウの一番下に表示されます。

5 [[LDAP グループのロード]] をクリックします。

vCenter Operations Manager には LDAP グループ リストが表示されます。

6 [アカウント グループ] ペインで、vCenter Operations Manager グループを選択します。

7 [[グループの削除]] アイコンをクリックします。

LDAP グループ リストには、選択された vCenter Operations Manager グループにインポートされたすべてのLDAP グループが表示されます。

8 LDAP グループを選択して、選択した vCenter Operations Manager グループへのインポートを停止します。

9 [[OK]] をクリックして設定を保存します。

vCenter Operations Manager は、選択した vCenter Operations Manager グループへの LDAP ユーザーのインポートを停止します。 次の自動同期では、選択した vCenter Operations Manager グループから既存のユーザーも削除されます。

ユーザー グループおよびアクセス権の構成各ユーザーを 1 つあるいは複数のユーザー グループに配置することができます。また、ユーザー グループにアクセス権を割り当てることもできます。 ユーザー グループに割り当てたアクセス権により、そのユーザー グループのメンバーが使用できる vCenter Operations Manager の機能が決まります。vCenter Operations Manager では、事前定義されたユーザー グループが複数用意されています。 また、独自のカスタム ユーザー グループも作成できます。

アクセス権に関連するタスクは、管理者権限のあるユーザーとしてログインしている場合にのみ実行してください。

n 事前定義ユーザー グループ (P. 71)

vCenter Operations Manager には、定義済みのユーザー グループがいくつか用意されています。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

70 VMware, Inc.

n ユーザー グループの追加 (P. 71)

事前定義されたユーザー グループが自分のニーズを満たさない場合、ユーザー グループを独自に作成できます。

n ユーザー グループのアクセス権の設定 (P. 72)

vCenter Operations Manager 内でユーザーが特定のアクションを実行できるようにするには、各ユーザー グループにアクセス権を割り当てる必要があります。 ユーザー グループ内の各ユーザーがどのメニューにアクセスできるか、および、ユーザーが実行できるアクションを定義します。

n ユーザー グループへのユーザー割り当て (P. 72)

単一のユーザー グループに任意の数のユーザーを割り当てることができます。また、各ユーザーを任意の数のグループに所属させることができます。ユーザーを管理者グループに割り当てることで、デフォルトの管理ユーザー

に加えて管理者を作成できます。

事前定義ユーザー グループvCenter Operations Manager には、定義済みのユーザー グループがいくつか用意されています。

表 6-1. 事前定義ユーザー グループ

グループ 説明

管理者 システムへのフル アクセスがあります。

オペレータ 環境を管理できますが、ユーザーおよびユーザー グループの管理や、パスワード ポリシーの編集はできません。

ユーザー [環境概要]、[アプリケーション概要]、[アラート概要]、[クロスサイロ分析]、および [問題フィンガープリント ライブラリ] のページなどの、環境を表示することができます。 また、このグループのメンバーはサポート [ステータス] タブを表示してパフォーマンス、動作、および異常の相関レポートを実行できます。

ユーザー グループの追加事前定義されたユーザー グループが自分のニーズを満たさない場合、ユーザー グループを独自に作成できます。

開始する前に

事前定義されたユーザー グループについてよく理解してください。 「事前定義ユーザー グループ (P. 71)」 を参照してください。

手順

1 [管理] - [セキュリティ] を選択します。

2 [[ユーザー管理]] タブで、[アカウント グループ] ペインの [[新規グループの追加]] アイコンをクリックします。

3 [[グループ名]] テキスト ボックスにユーザー グループの名前を入力します。

4 (オプション) [[説明]] テキスト ボックスにユーザー グループの説明を入力します。

この説明には、グループの vCenter Operations Manager の利用目的など、グループについての情報を含めることができます。

5 [[OK]] をクリックして設定を保存します。

新規ユーザー グループが [アカウント グループ] ペインに表示されます。

次に進む前に

ユーザー グループにアクセス権を割り当てます。 「ユーザー グループのアクセス権の設定 (P. 72)」 を参照してください。

第 6 章 ユーザーの構成および管理

VMware, Inc. 71

ユーザー グループのアクセス権の設定vCenter Operations Manager 内でユーザーが特定のアクションを実行できるようにするには、各ユーザー グループにアクセス権を割り当てる必要があります。 ユーザー グループ内の各ユーザーがどのメニューにアクセスできるか、および、ユーザーが実行できるアクションを定義します。

開始する前に

vCenter Operations Manager にユーザー グループを追加します。 「ユーザー グループの追加 (P. 71)」 を参照してください。

手順

1 [管理] - [セキュリティ] を選択します。

2 [[アクセス権]] タブで [アカウント グループ] のユーザー グループを選択します。

3 グループ メンバーがアクセスできるメニューとメニュー オプションを、右側の [アクセス権] ペイン上のチェックボックスで選択します。

[アクセス権] ペインには、vCenter Operations Manager メニュー内で実行できるアクションに関するアクセス権の展開式リストがあります。 管理アクセス権では、 [[管理]] メニューへのアクセスが可能です。 アクセス権のチェックボックスの選択を解除すると、グループ メンバーは、対応するアクションを実行できません。

4 [[変更の保存]] アイコンをクリックして、ユーザー グループのアクセス権を保存します。

次に進む前に

ユーザー グループへのユーザーの追加 「ユーザー グループへのユーザー割り当て (P. 72)」 を参照してください。

ユーザー グループへのユーザー割り当て単一のユーザー グループに任意の数のユーザーを割り当てることができます。また、各ユーザーを任意の数のグループに所属させることができます。ユーザーを管理者グループに割り当てることで、デフォルトの管理ユーザーに加えて管理者

を作成できます。

注意 管理ユーザーのみが vCenter Operations Manager の一部の機能を実行できます(vCenter Operations Managerのデータベースへのクエリ送信など)。

開始する前に

n 事前定義されたユーザー グループについてよく理解してください。「事前定義ユーザー グループ (P. 71)」を参照してください。

n 事前定義されたユーザー グループが自分のニーズを満たさない場合、新規ユーザー グループを作成します。「ユーザー グループの追加 (P. 71)」を参照してください。

手順

1 [管理] - [セキュリティ] を選択します。

2 [ユーザー管理] タブの [ユーザー アカウント] ペーンからユーザーを選択します。

[Ctrl] を押しながらクリックして複数の個別のユーザーを選択するか、[Shift] を押しながらクリックしてユーザーの範囲を選択できます。

3 ユーザーを [アカウント グループ] ペーンにドラッグし、ユーザー グループ内にドロップします。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

72 VMware, Inc.

パスワード ポリシーの設定vCenter Operations Manager のユーザー パスワードのアカウント ロックアウト、パスワード強度、パスワード変更ポリシーの設定を行えます。

注意 30 分間動作がなかった場合に vCenter Operations Manager セッションはタイムアウトし、ユーザーは再度ログインする必要があります。 このタイムアウト値は変更できません。

手順

1 [管理] - [セキュリティ] を選択します。

2 [[パスワード ポリシー]] タブを選択します。

3 [アカウント ロックアウト ポリシー] グループで、アカウント ロックアウト設定を設定します。

オプション 説明

アクティブ [[許可されるログイン試行回数]] で指定された回数ログインが失敗した場合に、vCenter Operations Manager からユーザーをロックアウトします。

許可されるログイン試行回数 vCenter Operations Manager からロックアウトされる前に、ユーザーが試行できるログインの回数

4 パスワード強度ポリシー グループで、パスワード強度ポリシー設定を行います。

オプション 説明

アクティブ このチェック ボックスをオンにして、パスワード強度要件を設定します。

パスワード最小文字数 パスワードに含めることができる最小文字数

パスワードには文字と数字が含まれなければ

ならない

パスワードが最低 1 文字の文字と最低 1 文字の数字を含むようにするには、このチェック ボックスをオンにします。

ユーザー名と同一のパスワードは不可 ユーザーがユーザー名をパスワードとして使用できないようにするには、このチェッ

ク ボックスをオンにします。

5 パスワード変更ポリシー グループで、パスワード変更ポリシー設定を行います。

オプション 説明

アクティブ [[パスワードの有効期間]] で指定された日数経過後、ユーザーにパスワードの変更を強制します。

パスワードの有効期間(日) ユーザーがパスワードの変更を強制されるまでの日数

パスワード失効の事前警告日数(日) パスワードが失効することをユーザーに警告する、パスワード失効前の日数

6 [[ポリシーの保存]] アイコンをクリックして、設定を保存します。

ユーザーおよびユーザー グループの保守vCenter Operations Manager でユーザーおよびユーザーグループを保守するために、ユーザー アカウントおよびユーザー グループを追加、削除、編集する必要がある場合があります。

ユーザー アカウントの編集ユーザー アカウントの編集時に、ユーザーおよびパスワード情報を変更できます。 また、ユーザー アカウントのアクティブ化、非アクティブ化、ロック、ロック解除を行うこともできます。

LDAP からユーザーをインポートした場合は、ユーザー名またはパスワード関連の情報は変更できませんが、その他のユーザー情報は編集できます。

第 6 章 ユーザーの構成および管理

VMware, Inc. 73

手順

1 [管理] - [セキュリティ] を選択します。

2 [[ユーザー管理]] タブで、ユーザーを選択し、 [[選択したユーザー アカウントの編集]] アイコンをクリックします。

3 該当するテキスト ボックスにそれぞれの値を入力し、ユーザーの姓名、ユーザー名、パスワード、E メール アドレスまたは説明を変更します。

4 ユーザー アカウント オプションを変更し、ユーザー アカウントの動作を変更します。

オプション Action

ユーザー アカウントの有効化または無効化 [[有効化]] チェック ボックスをオンまたはオフにします。 ユーザー アカウントが無効化されると、非アクティブとなり、そのユーザーは vCenter Operations Managerを使用できません。

ユーザー アカウントのロックまたはロック解除

[[ロック]] チェック ボックスをオンまたはオフにします。 ユーザー アカウントがロックされると、そのユーザーは vCenter Operations Manager を使用できません。

パスワード変更ポリシーの変更 [[次のログイン時にパスワードを変更]] チェック ボックスをオンまたはオフにします。

5 [OK] をクリックして、変更内容を保存します。

ユーザー アカウントの削除vCenter Operations Manager からユーサー アカウントを削除できます。

手順

1 [管理] - [セキュリティ] を選択します。

2 [[ユーザー管理]] タブの [ユーザー アカウント] ペインからユーザー アカウントを選択して、 [[選択したユーザー アカウントの削除]] アイコンをクリックします。

3 確認ウインドウで [[はい]] をクリックしてユーザー アカウントを削除します。

ユーザー グループの編集ユーザー グループの編集時に、名前および説明を変更できます。

手順

1 [管理] - [セキュリティ] を選択します。

2 [[ユーザー管理]] タブで、[アカウント グループ] ペインのユーザー グループを選択し、 [[選択したグループの編集]]アイコンをクリックします。

3 ユーザー グループ情報を変更します。

ユーザー グループ名および説明を変更できます。

4 [OK] をクリックして、変更内容を保存します。

グループ グループの削除ユーザー グループが必要ない場合は削除できます。

手順

1 [管理] - [セキュリティ] を選択します。

2 [[ユーザー管理]] タブの [アカウント グループ] ペインからユーザー グループを選択して [[選択したグループの削除]] アイコンをクリックします。

3 確認ウインドウで [[はい]] をクリックしてユーザー グループを削除します。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

74 VMware, Inc.

ユーザー監査レポートの実行

ユーザー監査レポートには、vCenter Operations Manager システムのユーザー、グループ、アクセス権限の設定についての情報が表示されます。 各ユーザーについては、ユーザーが所属するグループと、各グループに与えられているアクセス権限が表示されます。 アクセス権限はグループごとにまとめられています。

手順

1 [管理] - [ユーザー監査レポート] を選択します。

2 [[レポート タイプ]] ドロップダウン メニューからレポート形式を選択します。

3 [送信] をクリックします。

[ユーザー監査レポート] ウィンドウが表示されます。

第 6 章 ユーザーの構成および管理

VMware, Inc. 75

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

76 VMware, Inc.

アラート通知の構成 7vCenter Operations Manager は、メトリックがそのしきい値を超えた時に異常を生成します。vCenter Operations Manager が現在の異常の組み合わせが実際の問題を示すものであると判断すると、アラートが生成されます。アラートとは、注意が必要であると考えられる異常な状態を知らせてくれる通知のことです。

アラートは、[アラートの概要] ページの vCenter Operations Manager ユーザー インターフェイス、アラート ウォッチ リスト、およびアラート ウィジェットに表示されます。vCenter Operations Manager 管理者がアラート通知機能を設定すると、ユーザーは、vCenter Operations Manager を使用していないときでもアラートについての情報を得ることができます。

この章では次のトピックについて説明します。

n アラート ハンドラ インスタンスの構成および変更 (P. 77)

n E メール アラート通知の設定 (P. 81)

n E メール アラート通知の変更 (P. 86)

n 複数レベルのアラート ルールの構成 (P. 90)

n emailFilter.xml ファイル (P. 92)

n E メールのテンプレート ファイルのフォーマット (P. 96)

アラート ハンドラ インスタンスの構成および変更アラート ハンドラがアラート通知を送信します。 アラート通知を E メール メッセージまたは SNMP トラップとして送信するか、アラート通知をログ ファイルに保存するようアラート ハンドラ インスタンスを構成できます。 EMC Smarts を使用している場合は、通知を SAMS Global Console へ送信するようアラート ハンドラ インスタンスを構成できます。アラート ハンドラ インスタンスはいくつでも作成することができます。

アラート ハンドラ インスタンスは、新規、更新およびキャンセルされたアラートすべてについてアラート通知を送信します。 アラート通知の送信の試みが失敗した場合、ハンドラは継続的に通知を再試行します。 5 分経ってすべてのアラート通知が失敗している場合、ハンドラは管理システム アラートを生成し、成功するまで通知の再試行を続けます。

n E メール アラート ハンドラ インスタンスの追加または編集 (P. 78)

アラート候補を E メール メッセージでユーザーに送信するには、アラート ハンドラ作成し、アラート通知を E メール フィルタに送信する必要があります。

n SNMP トラップ アラート ハンドラ インスタンスの追加または編集 (P. 78)

SMTP トラップ アラート ハンドラ インスタンスは、SNMP トラップとして、すべてのタイプのすべてのアラートを、指定した宛先ホストに送信します。宛先ホスト上で、アラート タイプまたはその他の基準によってフィルタリングする必要があります。

n ログ ファイル アラート ハンドラ インスタンスの追加または編集 (P. 79)

ログ ファイル アラート ハンドラ インスタンスは、vCenter Operations Manager サーバ上のログ ファイルにアラート候補を保存します。

VMware, Inc. 77

n EMC Smarts アラート ハンドラ インスタンスの追加または編集 (P. 80)

vCenter Operations Manager を EMC Smarts と併用する場合、アラート ハンドラ インスタンスを設定して、EMC Smarts の SAM Global Console にアラートを直接送信できます。

n アラート ハンドラ インスタンスの開始または停止 (P. 81)

アラート ハンドラ インスタンスの開始と停止は、vCenter Operations Manager ユーザー インターフェイスから行うことができます。

n アラート ハンドラ インスタンスの削除 (P. 81)

アラート ハンドラ インスタンスが必要なくなった場合は削除できます。

E メール アラート ハンドラ インスタンスの追加または編集アラート候補を E メール メッセージでユーザーに送信するには、アラート ハンドラ作成し、アラート通知を E メールフィルタに送信する必要があります。

開始する前に

フィルタリング ルールを設定し、E メール テンプレートを定義し、E メール アラート通知設定を設定します。 「E メール アラート通知の設定 (P. 81)」 を参照してください。

手順

1 [管理] - [送信アラートの設定] を選択します。

2 E メール アラート ハンドラ インスタンスの追加または編集

オプション Action

E メール アラート ハンドラ インスタンスの追加

a [[アラート ハンドラの追加]] アイコンをクリックします。b [[送信アラート タイプ]] ドロップダウン メニューから [[E メール]] を選択します。c アラート ハンドラ インスタンス名を [[インスタンス名]] テキスト ボックスに入

力します。

E メール アラート ハンドラ インスタンスの編集

アラート ハンドラ インスタンスを選択し、 [[アラート ハンドラの編集]] アイコンをクリックします。 送信アラート タイプは変更できません。

3 E メール アラート ハンドラ設定を設定または編集します。

オプション 説明

SMTP_HOST SMTP サーバの IP アドレスを入力します。 SMTP サーバは、E メール メッセージをアラート通知の受信者に配信します。

SMTP_PORT SMTP ポート番号を入力します。 デフォルト値は 25 です。

4 [[テスト]] をクリックしてフィルタをテストします。

vCenter Operations Manager は、指定した SMTP ホストとポートが有効であることを検証し、emailFilter.xmlファイルの構文とデータをチェックします。

5 [[OK]] をクリックして設定を保存します。

vCenter Operations Manager がアラート ハンドラ インスタンスを起動します。

SNMP トラップ アラート ハンドラ インスタンスの追加または編集SMTP トラップ アラート ハンドラ インスタンスは、SNMP トラップとして、すべてのタイプのすべてのアラートを、指定した宛先ホストに送信します。宛先ホスト上で、アラート タイプまたはその他の基準によってフィルタリングする必要があります。

MIB ファイル <vcenter-ops>\user\plugins\outbound\snmp_alertplugin\mibs\VMWARE-VCOPS-EVENT-MIB.mib には、受信側でのトラップの解釈を有効にするのに必要な情報が記載されています。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

78 VMware, Inc.

手順

1 [管理] - [送信アラートの設定] を選択します。

2 SNMP トラップ アラート ハンドラ インスタンスの追加または編集。

オプション 操作

SNMP トラップ アラート ハンドラ インスタンスの追加

a [アラート ハンドラ] アイコンをクリックします。b [送信アラート タイプ] ドロップダウン メニューから [SNMP トラップ] を選択

します。

c アラート ハンドラ インスタンス名を [インスタンス名] テキスト ボックスに入力します。

SNMP トラップ アラート ハンドラ インスタンスの編集

アラート ハンドラを選択し、 [アラート ハンドラの編集] アイコンをクリックします。送信アラート タイプは変更できません。

3 アラート ハンドラ設定を設定または編集します。

オプション 操作

インスタンス名 アラート ハンドラ インスタンスの名前を入力します。

destination_host SNMP トラップ受信ホストの IP アドレスを入力します。

ポート 使用するポート番号入力します。SNMP トラップのデフォルト ポート番号は 162 です。

コミュニティ SNMP トラップ受信者のコミュニティ名を入力します。デフォルトは「パブリック」です。

4 [テスト] をクリックして、テスト トラップとテスト データを設定した宛先に送信します。

失敗した場合、vCenter Operations Manager は、エラー メッセージを生成します。

5 [OK] をクリックして設定を保存します。

vCenter Operations Manager がアラート ハンドラ インスタンスを起動します。

ログ ファイル アラート ハンドラ インスタンスの追加または編集ログ ファイル アラート ハンドラ インスタンスは、vCenter Operations Manager サーバ上のログ ファイルにアラート候補を保存します。

手順

1 [管理] - [送信アラートの設定] を選択します。

2 ログ ファイル アラート ハンドラ インスタンスの追加または編集

オプション Action

ログ ファイル アラート ハンドラ インスタンスの追加

a [[アラート ハンドラの追加]] アイコンをクリックします。b [[送信アラート タイプ]] ドロップダウン メニューから [[ログ ファイル]] を選択

します。

c アラート ハンドラ インスタンス名を [[インスタンス名]] テキスト ボックスに入力します。

ログ ファイル アラート ハンドラ インスタンスの編集

アラート ハンドラ インスタンスを選択し、 [[アラート ハンドラの編集]] アイコンをクリックします。 送信アラート タイプは変更できません。

第 7 章 アラート通知の構成

VMware, Inc. 79

3 アラート ハンドラ設定を設定または編集します。

オプション Action

インスタンス名 アラート ハンドラ インスタンスの名前を入力します。

アラート出力フォルダ ログ ファイル パスを入力します。 このパスは、vCenter Operations Managerサーバ上に置く必要があります。 パスは 50 文字以下である必要があります。 パスが長すぎると、vCenter Operations Manager は、アラート インスタンスを更新できません。

4 [[OK]] をクリックして設定を保存します。

注意 [[テスト]] ボタンを使用してログ ファイル アラート ハンドラ インスタンスをテストすることはできません。

vCenter Operations Manager がアラート ハンドラ インスタンスを起動します。

EMC Smarts アラート ハンドラ インスタンスの追加または編集vCenter Operations Manager を EMC Smarts と併用する場合、アラート ハンドラ インスタンスを設定して、EMCSmarts の SAM Global Console にアラートを直接送信できます。

EMC Smarts のユーザーは、EMC Smarts アラート ハンドラを使用するときに、vCenter Operations Manager のアラート情報を参照することができ、また、vCenter Operations Manager を開いて、EMC Smarts の表示からアラート詳細を確認できます。

開始する前に

EMC Smarts 設定のためのブローカ名、SAM サーバ名、およびユーザー名とパスワードを入手します。 『IntegrationGuide for VMware vCenter Operations Manager and EMC Smarts』を参照してください。

手順

1 [管理] - [送信アラートの設定] を選択します。

2 EMC Smarts アラート ハンドラ インスタンスの追加または編集

オプション Action

EMC Smarts アラート ハンドラ インスタンスの追加

a [[アラート ハンドラの追加]] アイコンをクリックします。b [[送信アラート タイプ]] ドロップダウン メニューから [[E メール]] を選択します。c アラート ハンドラ インスタンス名を [[インスタンス名]] テキスト ボックスに入

力します。

EMC Smarts アラート ハンドラ インスタンスの編集

アラート ハンドラ インスタンスを選択し、 [[アラート ハンドラの編集]] アイコンをクリックします。 アラート ハンドラ インスタンスを編集するときは、送信アラートタイプを変更できません。

3 アラート ハンドラ設定を設定します。

オプション Action

インスタンス名 アラート ハンドラ インスタンスの名前を入力します。

ブローカ EMC Smarts 設定のためのブローカ名、SAM サーバ名、およびユーザー認証情報を入力します。

SAM サーバ SAM サーバの名前を入力します。

ユーザー名 ユーザー名を入力します。

パスワード パスワードを入力します。

4 [[テスト]] をクリックしてアラート ハンドラ インスタンスをテストします。

vCenter Operations Manager は、必要なすべてのフィールドに値が入っいることを検証し、EMC Smarts への接続を試みます。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

80 VMware, Inc.

5 [[OK]] をクリックして設定を保存します。

vCenter Operations Manager がアラート ハンドラ インスタンスを起動します。

アラート ハンドラ インスタンスの開始または停止アラート ハンドラ インスタンスの開始と停止は、vCenter Operations Manager ユーザー インターフェイスから行うことができます。

注意 アラート ハンドラ インスタンスを作成すると、vCenter Operations Manager により起動されます。

手順

1 [管理] - [送信アラートの設定] を選択します。

2 アラート ハンドラ インスタンスを選択します。

オプション Action

アラート ハンドラ インスタンスを開始します。

ページの一番上にあるツールバーで [[開始]] ボタンをクリックします。 インスタンスが起動されると、[アラート ハンドラ インスタンス] 列には、 [[開始しました]] と表示されます。

アラート ハンドラ インスタンスを停止します。

ページの一番上にあるツールバーで [[停止]] ボタンをクリックします。 インスタンスが停止されると、[アラート ハンドラ インスタンス] 列には、 [[停止しました]] と表示されます。

アラート ハンドラ インスタンスの削除アラート ハンドラ インスタンスが必要なくなった場合は削除できます。

手順

1 [管理] - [送信アラートの設定] を選択します。

2 アラート ハンドラ インスタンスを選択し、 [[アラート ハンドラの削除]] アイコンをクリックします。

3 [はい] をクリックし、削除することを確認します。

E メール アラート通知の設定E メール アラート通知の構成には、フィルタ規則の追加、E メール テンプレートの定義、および E メール アラート通知設定の構成が含まれます。

フィルタリング ルールは、条件と E メール アドレスのセットです。 vCenter Operations Manager E メール プラグインは、フィルタ規則を使用し、影響を受けるアプリケーション、リソースの種類、アラート レベルおよびその他の基準に基づいて適切なユーザーに E メール アラート通知を送信します。

E メール テンプレート定義は、与えられたアラート タイプ、サブタイプ、およびステータスに、どの E メール テンプレート ファイルを使用するかを指定します。 E メール テンプレート ファイルは、E メール アラート通知の本文を定義します。

vCenter Operations Manager では、デフォルトの E メール テンプレート ファイルがいくつか用意されています。 また、独自のカスタム E メール テンプレート ファイルも作成できます。 ほとんどの通知にはデフォルトの E メール テンプレート ファイルを使用し、通知の中で異なる情報を必要とするユーザー向けにはカスタム E メール テンプレート ファイルを作成するのが一般的です。 E メール テンプレート定義を設定する前または後にカスタム E メール テンプレート ファイルを作成できます。

通常は、E メール テンプレート ファイルよりも E メール テンプレート ファイル定義の方が多くなります。 ほとんどの E メールテンプレート定義は、アラート タイプと受信者の組み合わせが異なっていても、同じ E メール テンプレート ファイルを指定します。

第 7 章 アラート通知の構成

VMware, Inc. 81

フィルタリング ルールの追加フィルタリング ルールは、条件と E メール アドレスのセットです。vCenter Operations Manager の E メール プラグインでは、影響を受けるアプリケーション、リソース種別、アラート レベル、およびその他の基準に基づいて適切なユーザーに E メール アラート通知を、フィルタリング ルールを使用して送信します。

vcenter-ops\user\plugins\outbound\filter_alertplugin\conf ディレクトリにある emailFilter.xmlファイルでフィルタリング ルールを定義します。

vCenter Operations Manager vApp を使用する場合は、第 2 仮想マシンで emailFilter.xml を編集します。

vCenter Operations Manager のスタンドアロンでは、emailFilter.xml を直接編集することも、構成ファイル エディタを使用することもできます。この手順では、構成ファイル エディタを使用する方法を説明します。

vCenter Operations Manager の vApp では、emailFilter.xml を直接編集する必要があります。構成ファイル エディタは、vCenter Operations Manager の vApp には使用できません。emailFilter.xml の XML 要素の説明については、「emailFilter.xml ファイル (P. 92)」 を参照してください。

手順

1 設定ファイル エディタを開始するには、標準の Windows メソッドを使用して、ファイルFilterPluginConfEditor.jar を実行します。

FilterPluginConfEditor.jar は、<vcenter-ops>\user\plugins\outbound\filter_alertplugin\conf ディレクトリにあります。

2 [アクション] - [開く] を選択して emailFilter.xml または別の XML ファイルを開くか、あるいは、 [アクション] - [新規] を選択して新しい XML ファイルを作成します。

有効になる前に変更内容を確認するには、他の XML ファイルを作成し変更します。

3 ウィンドウの右上付近の [追加] アイコンをクリックしてフィルタリング ルールを追加します。

4 [ルール名] テキスト ボックスにフィルタリング ルールの名前を入力します。

5 ウィンドウの最上部中心付近の [追加] をクリックします。

6 条件タイプと条件値を選択し、 [OK] をクリックします。

アラートは、フィルタに一致するとみなされるように入力する条件をすべて満たす必要があります。フィルタリン

グ ルールの条件は、任意の数追加できます。

7 ウィンドウの右上付近の [追加] をクリックします。

フィルタリング ルールのアドレスは、任意の数追加できます。

a [アドレス タイプ] ドロップダウン メニューから、 [E メール] を選択してメッセージの件名と本文を送信するか、または、 [SMS] を選択してメッセージの件名のみを E メール アドレスに送信します。

b 宛先の E メール アドレスを [アドレス値] テキスト ボックスに入力します。

c (オプション) アラート条件が有効になっている間、E メール アドレスが周期的にメッセージを受信するのが望ましい場合は、 [再送信値] テキスト ボックスに値を入力します。

たとえば、アラート条件が満たされている限り、1 時間ごとにアラート通知の E メール メッセージを送信するためには、60 と入力します。

d (オプション) アラートがフィルタリング ルールの条件を満たした時点から、vCenter Operations Managerが E メール アドレスに最初のメッセージを送信するまでの遅延時間を指定するには、 [遅延時間値] テキストボックスに値を入力します。

たとえば、指定期間内に条件が修正されない場合にのみ受信者が通知を受ける場合は、メッセージの送信を遅延

させる必要が生じることがあります。

e [OK] をクリックします。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

82 VMware, Inc.

8 [OK] をクリックして [フィルタリング ルール] ウィンドウを閉じます。

9 変更内容を保存します。

オプション 操作

現在開いているファイルに変更内容を保存し

ます。

[アクション] - [保存] を選択します。

別のファイルに変更内容を保存します。 [アクション] - [名前を付けて保存] を選択します。プラグインはemailFilter.xml のみを読み取ります。

10 [アクション] - [閉じる] を選択して構成ファイル エディタを閉じます。

11 変更を有効にするには、E メール フィルタ プラグインを再起動します。

a vCenter Operations Manager で、 [管理] - [送信アラートの設定] を選択します。

b E メール フィルタ プラグイン インスタンスを選択し、 [停止] アイコンをクリックします。

c E メール フィルタ プラグイン インスタンスを選択し、 [開始] アイコンをクリックします。

E メール テンプレート定義の追加E メール テンプレート定義は、与えられたアラート タイプ、サブタイプ、およびステータスに、どの E メール テンプレート ファイルを使用するかを指定します。E メール テンプレート ファイルは、E メール アラート通知の本文を定義します。

emailFilter.xml ファイルで E メール テンプレート定義を設定します(<vcenter-ops>\user\plugins\outbound\filter_alertplugin\conf ディレクトリ)。

vCenter Operations Manager の vApp を使用する場合は、第 2 仮想マシンで emailFilter.xml を編集します。

vCenter Operations Manager の Standalone では、emailFilter.xml を編集することも、設定ファイル エディタを使用することもできます。この手順では、構成ファイル エディタを使用する方法を説明します。

vCenter Operations Manager の vApp では、emailFilter.xml を直接編集する必要があります。構成ファイル エディタは、vCenter Operations Manager の vApp には使用できません。emailFilter.xml の XML 要素の詳細については、「emailFilter.xml ファイル (P. 92)」 を参照してください。

vCenter Operations Manager では、数個のデフォルト E メール テンプレート ファイルが利用できます(<vcenter-ops>\user\plugins\outbound\filter_alertplugin\conf\default_templates ディレクトリ)。デフォルト テンプレート ファイルが自分のニーズを満たさない場合、カスタム テンプレート ファイルを作成できます。形式設定要件については、「E メールのテンプレート ファイルのフォーマット (P. 96)」 を参照してください。E メール テンプレート定義を設定する前または後にカスタム E メール テンプレート ファイルを作成できます。

手順

1 設定ファイル エディタを開始するには、標準の Windows メソッドを使用して、ファイルFilterPluginConfEditor.jar を実行します。

FilterPluginConfEditor.jar は、<vcenter-ops>\user\plugins\outbound\filter_alertplugin\conf ディレクトリにあります。

2 [アクション] - [開く] を選択して emailFilter.xml または別の XML ファイルを開くか、あるいは、 [アクション] - [新規] を選択して新しい XML ファイルを作成します。

有効になる前に変更内容を確認するには、他の XML ファイルを作成するか変更します。

3 ウィンドウの最上部中心付近の [追加] をクリックします。

第 7 章 アラート通知の構成

VMware, Inc. 83

4 テンプレート定義を使用する対象アラートを定義します。

オプション 操作

アラート タイプ アラート タイプを選択します。

アラート サブタイプ アラート サブタイプを選択します。

ステータス 通知を生成するアラート条件の変更を選択します。 [アクティブ] は、既存のアラートが更新されたことを示します。

5 (オプション) 特定の E メール アドレスに送信される E メール アラート通知にテンプレート定義を使用するには、 [送信先] テキスト ボックスに E メール アドレスを入力します。

この設定は、テンプレートの使用の追加条件です。

6 テンプレート定義内の条件を満たす E メール アラート通知に使用する E メール テンプレート ファイルの名前を、[テンプレート] テキスト ボックスに入力します。

E メール テンプレート ファイルは、存在する必要はありません。テンプレートを定義し、後で実際の E メール テンプレート ファイルを作成できます。

7 [OK] をクリックして [E メール テンプレート] ウィンドウを閉じます。

8 変更内容を保存します。

オプション 操作

現在開いているファイルに変更内容を保存し

ます。

[アクション] - [保存] を選択します。

別のファイルに変更内容を保存します。 [アクション] - [名前を付けて保存] を選択します。プラグインはemailFilter.xml のみを読み取ります。

9 [アクション] - [閉じる] をクリックして設定ファイル エディタを閉じます。

10 変更を有効にするには、E メール フィルタ プラグインを再起動します。

a vCenter Operations Manager で、 [管理] - [送信アラートの設定] を選択します。

b E メール フィルタ プラグイン インスタンスを選択し、 [停止] アイコンをクリックします。

c E メール フィルタ プラグイン インスタンスを選択し、 [開始] アイコンをクリックします。

E メール アラート通知用一般設定の設定一般 E メール メッセージの件名、アラート通知 E メール メッセージの送信元の E メール アドレス、emailFilter.xmlファイルに変更があるかをチェックするまでに vCenter Operations Manager が待機する時間(分)を設定できます。これらの設定は、すべての E メール アラート通知メッセージに適用されます。

emailFilter.xml ファイルで E メール アラート通知用一般設定を設定します(<vcenter-ops>\user\plugins\outbound\filter_alertplugin\conf ディレクトリ)。

vCenter Operations Manager vApp を使用している場合は、第 2 仮想マシン上の emailFilter.xml ファイルを編集します。

vCenter Operations Manager Standalone の場合は、emailFilter.xml を直接編集するか、構成ファイル エディタを使用できます。この手順では、構成ファイル エディタを使用する方法を説明します。

vCenter Operations Manager vApp の場合は、必ず emailFilter.xml を直接編集してください。vCenter Operations Manager vApp では、構成ファイル エディタを使用できません。emailFilter.xml の XML要素の詳細については、「emailFilter.xml ファイル (P. 92)」 を参照してください。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

84 VMware, Inc.

手順

1 設定ファイル エディタを開始するには、標準の Windows メソッドを使用して、ファイルFilterPluginConfEditor.jar を実行します。

FilterPluginConfEditor.jar は、<vcenter-ops>\user\plugins\outbound\filter_alertplugin\conf ディレクトリにあります。

2 [件名] テキスト ボックスに一般メッセージに使用する件名行を入力します。

vCenter Operations Manager で、特定のアラート メッセージを送信するために使用する有効な E メール テンプレートが見つからなかった場合、定義した受信者に一般メッセージが送信されます。

3 [E メール送信者] テキスト ボックスには、アラート通知 E メール メッセージの送信元とする E メール アドレスを入力します。

注意 [ファイル再ロード時間(分)] テキスト ボックスには値を入力しないでください。ファイル再ロード機能は使用されなくなりました。

4 [アクション] - [保存] を選択して、現在開いているファイルに変更内容を保存します。または、 [アクション] - [名前を付けて保存] を選択して、別のファイルに変更内容を保存します。

プラグインは emailFilter.xml ファイルのみを読み取ります。

5 [アクション] - [閉じる] を選択して構成ファイル エディタを閉じます。

6 変更を有効にするには、E メール フィルタ プラグインを再起動します。

a vCenter Operations Manager で、 [管理] - [送信アラートの設定] を選択します。

b E メール フィルタ プラグイン インスタンスを選択し、 [停止] アイコンをクリックします。

c E メール フィルタ プラグイン インスタンスを選択し、 [開始] アイコンをクリックします。

vCenter Server イベントのアラートの構成vCenter Server イベントがアラートを生成するよう構成できます。

手順

1 <vcenter-ops>\user\plugins\inbound\vmwarevi_adapter3\conf ディレクトリの eventlist.txtファイルを開きます。

eventlist.txt ファイルは、vCenter アダプタが vCenter Server から収集するイベントのリストを定義します。

2 アラートを生成するイベントのイベント ID を入力し、それを alert に設定します。

例:vim.event.AlarmActionTriggeredEvent = alert

3 変更内容を保存し、eventlist.txt ファイルを閉じます。

vCenter アダプタがアラートとマークされたイベントを収集すると、vCenter Operations Manager サーバに通知メッセージが送信され、分析サービスによってアラートが生成されます。

KPI アラートのヒント テキストの構成KPI アラートのヒント テキストを構成できます。 テキストは、[アラート詳細] ページの [理由] ペーンの [ヒント] フィールドに表示されます。

手順

1 <vcenter-ops>\user\conf\web\alertsKB.xml ディレクトリの alertsKB.xml ファイルを開きます。

vCenter Operations Manager vApp では、alertsKB.xml ファイルは分析仮想マシンにあります。

第 7 章 アラート通知の構成

VMware, Inc. 85

2 各リソース種別について、属性キーおよびイベントを指定します。

イベントは、しきい値の上 (above)、またはしきい値の下 (below) となり得ます。

たとえば、この alertsKB.xml ファイルで、メトリックがしきい値を超えた場合の CPU 使用率 | 使用率 (%) についてのヒント テキストを構成する場合は次のようになります。

<kbItem> <filter> <resourceKind>VirtualMachine</resourceKind> <attributeKey>cpu|usage_average</attributeKey> <event>above</event> <text>Your hint text here</text> </kbItem>

3 変更内容を保存し、alertsKB.xml ファイルを閉じます。

Web サービスを再起動する必要はありません。

変更は、5 分後にユーザー インターフェイスに表示されます。

E メール アラート通知の変更フィールター規則および E メール テンプレート定義を編集および削除できます。

フィルタ規則の編集

フィルタ規則の編集時に、特定の条件の条件のタイプ、条件の値および E メール アドレスの値を変更できます。

vcenter-ops\user\plugins\outbound\filter_alertplugin\conf ディレクトリにある emailFilter.xmlファイルでフィルタリング ルールを定義します。

vCenter Operations Manager vApp を使用している場合は、第 2 仮想マシン上の emailFilter.xml ファイルを編集します。

vCenter Operations Manager Standalone の場合は、emailFilter.xml を直接編集するか、構成ファイル エディタを使用できます。この手順では、構成ファイル エディタを使用する方法を説明します。

vCenter Operations Manager vApp の場合は、必ず emailFilter.xml を直接編集してください。vCenter Operations Manager vApp では、構成ファイル エディタを使用できません。emailFilter.xml の XML要素の説明については、「emailFilter.xml ファイル (P. 92)」を参照してください。

手順

1 設定ファイル エディタを開始するには、標準の Windows メソッドを使用して、ファイルFilterPluginConfEditor.jar を実行します。

FilterPluginConfEditor.jar は、<vcenter-ops>\user\plugins\outbound\filter_alertplugin\conf ディレクトリにあります。

2 [アクション] - [開く] を選択して emailFilter.xml または別の XML ファイルを開くか、あるいは、 [アクション] - [新規] を選択して新しい XML ファイルを作成します。

有効になる前に変更内容を確認するには、他の XML ファイルを作成し変更します。

3 右側のリストからフィルタ規則を選択します。

4 ウィンドウの右上近くにある [編集] アイコンをクリックします。

左側のリストに、フィルタ規則の既存の条件が表示されます。右側のリストには、規則の条件が満たされた場合のア

ラート通知の送信先が表示されます。

5 条件を編集するには、条件を選択してから [編集] アイコンをクリックします。

条件のタイプまたは条件の値を変更できます。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

86 VMware, Inc.

6 ある条件に関する E メール アドレスを編集するには、アドレスを選択してから [編集] アイコンをクリックします。

オプション 説明

アドレス タイプ [E メール] を選択してメッセージの件名と本文の両方を送信するか、 [SMS] を選択してメッセージの件名だけを E メール アドレスに送信します。

アドレスの値 宛先の E メール アドレスを入力します。

再送信の値 (オプション) アラートの条件が有効である間、その E メール アドレスが一定の間隔でメッセージを受信するようにしたい場合は、[再送信の値] テキスト ボックスに値を入力します。たとえば、アラート条件が満たされている限り、1 時間ごとにアラート通知の E メール メッセージを送信するためには、60 と入力します。

遅延の値 (オプション) あるアラートがフィルタ規則の条件を満たしてからvCenter Operations Manager が最初のメッセージを E メール アドレスへ送信するまでの遅延を指定するには、[遅延の値] テキスト ボックスに値を入力します。たとえば、指定期間内に条件が修正されない場合にのみ受信者が通知を受ける場合は、メッ

セージの送信を遅延させる必要が生じることがあります。

7 変更内容を保存します。

オプション 操作

現在開いているファイルに変更内容を保存し

ます。

[アクション] - [保存] を選択します。

別のファイルに変更内容を保存します。 [アクション] - [名前を付けて保存] を選択します。プラグインはemailFilter.xml のみを読み取ります。

8 [アクション] - [閉じる] を選択して構成ファイル エディタを閉じます。

9 変更を有効にするには、E メール フィルタ プラグインを再起動します。

a vCenter Operations Manager で、 [管理] - [送信アラートの設定] を選択します。

b E メール フィルタ プラグイン インスタンスを選択し、 [停止] アイコンをクリックします。

c E メール フィルタ プラグイン インスタンスを選択し、 [開始] アイコンをクリックします。

フィルタ規則の削除

フィルタ規則が必要なくなった場合は削除できます。

vcenter-ops\user\plugins\outbound\filter_alertplugin\conf ディレクトリにある emailFilter.xmlファイルでフィルタリング ルールを定義します。

vCenter Operations Manager vApp を使用する場合は、第 2 仮想マシンで emailFilter.xml を編集します。

vCenter Operations Manager Standalone の場合は、emailFilter.xml を直接編集するか、構成ファイル エディタを使用できます。この手順では、構成ファイル エディタを使用する方法を説明します。

vCenter Operations Manager vApp の場合は、必ず emailFilter.xml を直接編集してください。vCenter Operations Manager vApp では、構成ファイル エディタを使用できません。emailFilter.xml の XML要素の説明については、「emailFilter.xml ファイル (P. 92)」を参照してください。

手順

1 設定ファイル エディタを開始するには、標準の Windows メソッドを使用して、ファイルFilterPluginConfEditor.jar を実行します。

FilterPluginConfEditor.jar は、<vcenter-ops>\user\plugins\outbound\filter_alertplugin\conf ディレクトリにあります。

2 [アクション] - [開く] を選択し、emailFilter.xml を開きます。

3 右側のリストからフィルタ規則を選択します。

第 7 章 アラート通知の構成

VMware, Inc. 87

4 [削除] アイコンをクリックします。

5 [アクション] - [保存] を選択し、emailFilter.xml への変更を保存します。

6 [アクション] - [閉じる] を選択して構成ファイル エディタを閉じます。

7 変更を有効にするには、E メール フィルタ プラグインを再起動します。

a vCenter Operations Manager で、 [管理] - [送信アラートの設定] を選択します。

b E メール フィルタ プラグイン インスタンスを選択し、 [停止] アイコンをクリックします。

c E メール フィルタ プラグイン インスタンスを選択し、 [開始] アイコンをクリックします。

E メール テンプレート定義の編集E メール テンプレート定義の編集時に、テンプレートを使用するアラートおよび E メール アドレスの変更、および異なる E メール テンプレート ファイルの指定を行うことができます。

emailFilter.xml ファイルで E メール テンプレート定義を設定します(<vcenter-ops>\user\plugins\outbound\filter_alertplugin\conf ディレクトリ)。

vCenter Operations Manager vApp を使用している場合は、第 2 仮想マシン上の emailFilter.xml ファイルを編集します。

vCenter Operations Manager Standalone の場合は、emailFilter.xml を直接編集するか、構成ファイル エディタを使用できます。この手順では、構成ファイル エディタを使用する方法を説明します。

vCenter Operations Manager vApp の場合は、必ず emailFilter.xml を直接編集してください。vCenter Operations Manager vApp では、構成ファイル エディタを使用できません。emailFilter.xml の XML要素の説明については、「emailFilter.xml ファイル (P. 92)」を参照してください。

vCenter Operations Manager は、<vcenter-ops>\user\plugins\outbound\filter_alertplugin\conf\default_templates ディレクトリ内にデフォルトの E メール テンプレート ファイルを複数用意しています。デフォルト テンプレート ファイルが自分のニーズを満たさない場合、カスタム テンプレート ファイルを作成できます。フォーマットの要件については、「E メールのテンプレート ファイルのフォーマット (P. 96)」 を参照してください。E メール テンプレート定義の編集前または編集後にカスタム E メール テンプレートファイルを作成できます。

手順

1 設定ファイル エディタを開始するには、標準の Windows メソッドを使用して、ファイルFilterPluginConfEditor.jar を実行します。

FilterPluginConfEditor.jar は、<vcenter-ops>\user\plugins\outbound\filter_alertplugin\conf ディレクトリにあります。

2 [アクション] - [開く] を選択して emailFilter.xml または別の XML ファイルを開くか、あるいは、 [アクション] - [新規] を選択して新しい XML ファイルを作成します。

有効になる前に変更内容を確認するには、他の XML ファイルを作成するか変更します。

3 左側のリストからテンプレート定義を選択します。

4 ウィンドウの中央上近くにある [編集] アイコンをクリックします。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

88 VMware, Inc.

5 テンプレートを使用するアラートを変更するには、該当するドロップダウン メニューから別のオプションを選択します。

オプション 操作

アラート タイプ アラート タイプを選択します。

アラート サブタイプ アラート サブタイプを選択します。

ステータス 通知を生成するアラート条件の変更を選択します。 [アクティブ] は、既存のアラートが更新されたことを示します。

6 テンプレート定義に対する E メール アドレスを変更するには、 [送信先] テキスト ボックスに別の E メール アドレスを入力します。

テンプレート定義は、この E メール アドレス宛に送信される E メール アラート通知に使用されます。

7 使用する E メール テンプレート ファイルを変更するには、 [テンプレート] テキスト ボックスに別のテンプレートファイルの名前を入力します。

E メール テンプレート ファイルは、存在する必要はありません。テンプレートを定義し、後で実際の E メール テンプレート ファイルを作成できます。

8 [OK] をクリックして [E メール テンプレート] ウィンドウを閉じます。

9 変更内容を保存します。

オプション 操作

現在開いているファイルに変更内容を保存し

ます。

[アクション] - [保存] を選択します。

別のファイルに変更内容を保存します。 [アクション] - [名前を付けて保存] を選択します。プラグインはemailFilter.xml のみを読み取ります。

10 [アクション] - [閉じる] をクリックして設定ファイル エディタを閉じます。

11 変更を有効にするには、E メール フィルタ プラグインを再起動します。

a vCenter Operations Manager で、 [管理] - [送信アラートの設定] を選択します。

b E メール フィルタ プラグイン インスタンスを選択し、 [停止] アイコンをクリックします。

c E メール フィルタ プラグイン インスタンスを選択し、 [開始] アイコンをクリックします。

E メール テンプレート定義の削除E メール テンプレート定義が必要なくなった場合は削除できます。

emailFilter.xml ファイルで E メール テンプレート定義を設定します(<vcenter-ops>\user\plugins\outbound\filter_alertplugin\conf ディレクトリ)。

vCenter Operations Manager vApp を使用する場合は、第 2 仮想マシンで emailFilter.xml を編集します。

vCenter Operations Manager Standalone の場合は、emailFilter.xml を直接編集するか、構成ファイル エディタを使用できます。この手順では、構成ファイル エディタを使用する方法を説明します。

vCenter Operations Manager vApp の場合は、必ず emailFilter.xml を直接編集してください。vCenter Operations Manager vApp では、構成ファイル エディタを使用できません。emailFilter.xml の XML要素の説明については、「emailFilter.xml ファイル (P. 92)」を参照してください。

第 7 章 アラート通知の構成

VMware, Inc. 89

手順

1 設定ファイル エディタを開始するには、標準の Windows メソッドを使用して、ファイルFilterPluginConfEditor.jar を実行します。

FilterPluginConfEditor.jar は、<vcenter-ops>\user\plugins\outbound\filter_alertplugin\conf ディレクトリにあります。

2 [アクション] - [開く] を選択し、emailFilter.xml を開きます。

3 左側のリストから E メール テンプレート定義を選択します。

4 [削除] アイコンをクリックします。

5 [アクション] - [保存] を選択し、emailFilter.xml への変更を保存します。

6 [アクション] - [閉じる] をクリックして設定ファイル エディタを閉じます。

7 変更を有効にするには、E メール フィルタ プラグインを再起動します。

a vCenter Operations Manager で、 [管理] - [送信アラートの設定] を選択します。

b E メール フィルタ プラグイン インスタンスを選択し、 [停止] アイコンをクリックします。

c E メール フィルタ プラグイン インスタンスを選択し、 [開始] アイコンをクリックします。

複数レベルのアラート ルールの構成関連リソースに関する複数の条件を評価する複雑なアラート ルールを構成できます。 たとえば、ある仮想マシンのワークロードが B サイクルにわたって A を超え、健全性が C を下回り、ホストの CPU 使用量が動的しきい値を上回った場合にアラートを生成するという複数レベルのアラート ルールを設定できます。

複数レベルのアラート ルールにおけるハードしきい値の条件は追加のアラートを生成しないため、複数レベルのアラート機能を使用すると、アラートの数が抑えられ、重要なアラートのみに集中できるようになります。

複数レベルのアラート ルールは、vCenter Operations Manager ユーザー インターフェイス内で具体的なアラート タイプを持ちません。 ユーザー インターフェイスでは、複数レベルのアラートは KPI HT アラートとして表示されますが、アラートの説明では複数レベルのルールとして識別されます。 ルールの詳細およびトリガは、[アラート詳細] ページの[理由] ペーンに表示されます。 複数レベルのアラートは、アラートのマッシュアップ チャートにおいて KP HT 違反としても表示されます。また、[情報] フィールドにルールの詳細が表示されます。

複数レベルのアラート ルールの XML ファイル形式multi-level-alert-rules.xml ファイルには、複数レベルのアラート ルールを定義する要素と属性が含まれています。

次の例の multi-level-alert-rules.xml ファイルには、ネストされた条件と動的しきい値を含む複数レベルのアラート ルールが含まれています。

<rules> <rule alert="VirtualMachine" attributeKey="System Attributes|health" criticality="critical"> <cond operator="and"> <cond type="ht" operator="&lt;=" cancelCycles="5" waitCycles="3"> <token resourceKind="VirtualMachine" attributeKey="System Attributes|health" /> <value>100</value> </cond> <cond operator="and"> <cond type="ht" operator="&gt;" cancelCycles="5" waitCycles="3"> <token resourceKind="HostSystem" attributeKey="summary|workload" /> <value>0</value> </cond> <cond type="dt" operator="below"> <token resourceKind="VirtualMachine" attributeKey="cpu|usage_average" /> </cond> </cond> </cond> </rule> </rules>

<rule> の要素

<rule> の要素は、複数レベルのアラート ルールを定義します。<rule> の要素には複数の属性が含まれます。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

90 VMware, Inc.

表 7-1. <rule> の要素の属性

属性 説明

アラート アラートが定義されるリソース種別を指定します。vCenter Operations Manager は、リソースまたはその親がルールを満たす場合に、指定されたリソース種別のすべてのリソースを確認します。たとえば、ルール

VirtualMachine cpu_usage > 50 AND HostSystem cpu_usage 50 は、VirtualMachine に関するアラートを定義します。

attributeKey 属性の属性キー。属性キーは、vCenter Operations Manager データベースから取得できます。「vCenterOperations Manager データベースからのキーの取得 (P. 91)」 を参照してください。

重要度 アラートの重要度レベル。有効な値は、critical、mmediate、info、none、warning です。

<cond> の要素

<rule> の要素には、1 つ以上の <cond> の要素を含めることができます。それぞれの <cond> の要素が条件を定義します。<cond> の要素をネストすることができます。

<cond> の要素には複数の属性が含まれます。

表 7-2. <cond> の要素の属性

属性 説明

演算子 算術演算子。有効な値は、and および or です。演算子をネストすることができます。

タイプ しきい値のタイプ。有効な値は、ハードしきい値を示す ht と動的しきい値を示す dt です。ht の演算子は、>、>=、<=、= および != です。たとえば、< を &lt として、演算子をエスケープする必要があります。

dt の演算子は、above、below および abnormal です。

複数レベルのアラート ルールの追加複数レベルのアラート ルールを追加するには、multi-level-alert-rules.xml ファイルでルールを定義します。

multi-level-alert-rules.xml ファイルを空のままにしておくと、複数レベルのアラート ルール機能が無効となります。

開始する前に

multi-level-alert-rules.xml ファイルの構文についてよく理解してください。 「複数レベルのアラート ルールの XML ファイル形式 (P. 90)」 を参照してください。

手順

1 <vcenter-ops>\user\conf\analytics ディレクトリの multi-level-alert-rules.xml ファイルを開きます。

vApp のインストールでは、multi-level-alert-rules.xml ファイルは分析仮想マシンにあります。

2 multi-level-alert-rules.xml ファイルにルールを追加します。

3 変更を保存し、multi-level-alert-rules.xml ファイルを閉じます。

4 分析サービスを再起動し、変更を有効にします。

vCenter Operations Manager データベースからのキーの取得vCenter Operations Manager データベースにアクセスし、SQL クエリを実行することによって、データ フィールドのキーおよび識別子を取得できます。

注意 バージョン 1.0.1 以降を使用している場合は、HTTP ポスト アダプタ インターフェイスを使用してデータ フィールドのキーおよび識別子を取得することもできます。

第 7 章 アラート通知の構成

VMware, Inc. 91

手順

1 Web ブラウザで、http://<ip_address>/dbAccessQuery.action と入力します。ここでは、<ip_address> が vCenter Operations Manager サーバの IP アドレスです。

2 右上のウィンドウに SQL クエリを入力します。

例:

select a.ADAPTER_KIND_ID, a.ADAPTER_KEY, b.RESKND_ID, b.RESKND_KEY, e.ATTRKEY_ID, e.ATTR_KEY from AdapterKind a inner join ResourceKind b on (b.ADAPTER_KIND_ID = a.ADAPTER_KIND_ID) inner join AliveResource c on (c.RESKND_ID = b.RESKND_ID) inner join ResourceAttributeKey d on (d.RESOURCE_ID = c.RESOURCE_ID) inner join AttributeKey e on (e.ATTRKEY_ID = d.ATTRKEY_ID) where a.ADAPTER_KEY = 'something' or b.RESKND_KEY = 'something'

3 [SQL の実行] アイコンをクリックします。

右下のウィンドウに結果が表示されます。

emailFilter.xml ファイルemailFilter.xml は、E メール アラート通知に使用するフィルタ規則およびテンプレート ファイルを定義する XMLファイルです。ファイルには、すべての E メール アラート通知に適用される一般的な設定も含まれます。

重要 XML の構造および構文に詳しくない場合は、emailFilter.xml を直接編集しないでください。フォーマットの誤りにより、E メール アラート通知が機能しなくなる場合があります。emailFilter.xml を直接編集する場合は、変更前にファイルのバックアップ コピーを取ってください。

emailFilter.xml ファイルを編集したら、vCenter Operations Manager の E メール フィルタ プラグイン インスタンスを再起動して、変更を有効にする必要があります。

emailFilter.xml ファイルのサンプルこのサンプルの emailFilter.xml ファイルは、<EmailFilter> と </EmailFilter> タグの間に含まれるemailFilter.xml の全文を示しています。入力内容は、大文字と小文字が区別されません。

<EmailFilter > <Templates> <Template alert_type="Administrative" alert_subtype="Environment" status="New">New-Administrative-Environment.html</Template> <Template alert_type="Administrative" alert_subtype="Environment" status="Cancel">Cancel-Administrative-Environment.html</Template> <Template alert_type="Administrative" alert_subtype="System" status="New">New-Administrative-System.html</Template> <Template alert_type="Administrative" alert_subtype="System" status="Cancel">Cancel-Administrative-System.html</Template> ...</Templates>

<SendFromEmail>[email protected]</SendFromEmail>

<FilterRule name="WebTierAlerts"> <Conditions> <condition type="Application">Online Trading</condition> <condition type="Tier">Online Trading:Web</condition> <condition type="Tier">Online Trading:Web</condition> <condition type="Level">Critical</condition> </Conditions> <Addresses> <sendTo type="email">[email protected]</sendTo> <sendTo type="sms">[email protected] </sendTo> </Addresses> </FilterRule> <FilterRule name="ResourceKindAlerts"> <Conditions> <condition type="ResourceKind">OPEN_API:DEMO</condition> <condition type="Status">New</condition> <condition type="Tag">Location:NewYork</condition> </Conditions> <Addresses> <sendTo type="email">[email protected]</sendTo> <sendTo type="sms">[email protected]</sendTo> </Addresses> </FilterRule> </EmailFilter>

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

92 VMware, Inc.

<Templates> の要素emailFilter.xml ファイルの最初の部分は <Templates> 要素です。これには、一連の <Template> 要素が含まれます。それぞれ要素が、特定のタイプ、サブタイプおよびステータスのアラート E メール メッセージに使用するテンプレート ファイルを指定します。以下のタイプのテンプレート ファイルを使用できます。

デフォルト テンプレート デフォルトのテンプレート ファイルです。これは、vCenter Operations Managerに含まれており、カスタム ファイルが受信者に関して指定されていない場合に、アラートのタイプ、サブタイプまたはステータスで使用するよう設計されたものです。

emailFilter.xml には、それぞれのデフォルト テンプレートの <template> 要素が含まれます。これらの要素を変更しないでください。特定のアラートのタイプについ

て全ユーザーに送信するメッセージを変更するには、デフォルトのメッセージ テンプレートを変更します。

カスタム テンプレート カスタム テンプレート ファイルは、各インストール固有であり、個々のユーザーに対応するように設計されています。カスタム テンプレートの <template> 要素には、受信者を指定する <sendTo> 属性が含まれます。

以下のサンプル要素は、デフォルト テンプレートです。

<Template alert_type="ADMINISTRATIVE" alert_subtype="ENVIRONMENT" status="NEW"> New-Administrative-Environment.html</Template>

以下のサンプル要素は、カスタム テンプレートです。

<Template sendTo="[email protected]" alert_type="ADMINISTRATIVE" alert_subtype="ENVIRONMENT" status="NEW">abc-New-Administrative-Environment.html</Template>

第 7 章 アラート通知の構成

VMware, Inc. 93

表 7-3. <template> 要素の属性

属性 説明および値

alert_type アラートのタイプです。有効な値は次のとおりです。

n RESOURCEn TIERn APPLICATIONn FINGERPRINT_PREDICTIONn FINGERPRINT_GENERATIONn SMARTn CLASSICn ADMINISTRATIVEn HEALTHn RISKn EFFICIENCY

alert_subtype アラート サブタイプです。SMART アラートの有効な値は次のとおりです。n EARLYWARNINGn KPI_BREACHn KPI_PREDICTIONCLASSIC アラートの有効な値は次のとおりです。n KPI_HT_BREACHn NOTIFICATIONn ABNORMALITYADMINISTRATIVE アラートの有効な値は次のとおりです。n SYSTEMn ENVIRONMENTHEALTH アラートの有効な値は次のとおりです。n WORKLOADn ANOMALYn FAULTRISK アラートの有効な値は次のとおりです。n TIMEn CAPACITYn STRESSn COMPLIANCEEFFICIENCY アラートの有効な値は次のとおりです。n WASTEn DENSITY

status 通知を生成するアラート条件の変更。有効な値は、NEW、UPDATE および CANCELです。

sendTo 対象受信者の E メール アドレスです。この属性は、カスタム テンプレートでのみ使用されます。

<template> 要素の内容は、テンプレート ファイルのファイル名です。

一般設定の要素

E メール アラート通知では、一般設定が使用されます。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

94 VMware, Inc.

表 7-4. 一般オプションの要素

構成要素 説明

<SendFromEmail> (オプション) すべての E メール アラート通知の送信元アドレスとして使用するアドレスを設定します。この要素を含めない場合、vCenter Operations Manager は、<vcenter-ops>\user\conf\email.properties 構成ファイルにあるデフォルトの E メール送信元アドレスからメッセージを送信します。

<FilterRule> 要素emailFilter.xml ファイルの残りの部分には、1 つあるいは複数の <FilterRule> 要素が含まれます。各 <FilterRule>要素は、アラートの一連の条件、および条件を満たすすべてのアラートの通知を送信する 1 つまたは複数の送信先 E メール アドレスを定義します。<FilterRule> には名前属性が必要です。名前属性は、フィルタ規則を記述する任意のテキストの場合もあります。

各 <FilterRule> には 1 つあるいは複数の条件があり、それが <Conditions> タグに含まれています。各 <condition>要素には、タイプの設定および照合する値が含まれます。サンプル ファイルの最初の規則では、次の条件を使用しています。

<Conditions> <condition type="Application">Online Trading</condition> <condition type="Tier">Online Trading:Web</condition> <condition type=Level">Critical</condition> </Conditions>

この例では、規則に 3 つの条件が含まれています。最初の条件は、Application のタイプであり、ここでは、OnlineTrading の値が確認されます。type の設定により、条件を満たすかどうかを判断するために値の照合に使用するデータのタイプを定義します。

表 7-5. 有効なタイプの設定

タイプ 説明

AlertType アラートのタイプです。アラート タイプのリストについては、表 7-3 を参照してください。

例: <condition type="AlertType">ADMINISTRATIVE</condition>

AlertSubType アラートのサブタイプです。各アラート タイプで使用できるサブタイプについては、表 7-3を参照してください。

例: <condition type="AlertSubType">ENVIRONMENT</condition>

Application vCenter Operations Manager アプリケーションの名前です。アプリケーション内の任意のリソースに関するアラートの場合に、条件が一致します。

例: <condition type="Application">OnlineTrading</condition>

Collector vCenter Operations Manager コレクタの一意の名前です。

例: <condition type="Collector">vCenter OperationsCollector</condition>

Level アラートの重要度の最低レベルです。このレベルまたはそれ以上のアラートがこの条件に一致します。

有効な値は、NONE、INFO、WARNING、IMMEDIATE および CRITICAL です。

例: <condition type="Level">immediate</condition>

ResourceKind フォーマット AdapterKind:ResourceKind 内のリソースの種類の名前です。

例: <condition type="ResourceKind">OPEN_API:DEMO</condition>

RootCauseTier アプリケーション内の階層です。アラートの根本原因の 1 つが階層上にある場合に一致します。Application:Tier の形式で、アプリケーション名と階層名を含める必要があります。

例: <condition type="RootCauseTier">OnlineTrading:Network</condition>

State アラートの状態です。有効な値は、OPEN、ASSIGNED、SUSPENDED および SUPPRESSED です。

例: <condition type="State">Open</condition>

Status アラートのステータスです。有効な値は、ACTIVE、NEW または CANCEL です。

例: <condition type="Status">Cancel</condition>

第 7 章 アラート通知の構成

VMware, Inc. 95

表 7-5. 有効なタイプの設定 (続き)

タイプ 説明

Tag TagName:TagValue フォーマットにおけるタグ名および値のペアです。

例: <condition type="Tag">Geo Location:Chicago</condition>

Tier アプリケーション内の階層です。Application:Tier の形式で、アプリケーション名と階層名を含める必要があります。階層内の任意のリソースに関するアラートの場合に、条件が一致します。

例: <condition type="Tier">Online Trading:Network</condition>

フィルタに複数の条件が含まれている場合に、アラートがフィルタに一致していると見なされるには、すべての条件を満

たす必要があります。

条件に従い、それぞれの規則には、<Addresses> 要素が含まれています。これには、1 つあるいは複数の <sendto> サブ要素が含まれます。それぞれが単一の E メール アドレス、送信するメッセージのタイプ、遅延時間および再送信時間を指定します。遅延時間と再送信時間はオプションです。

タイプ 送信するメッセージのタイプを email か sms で指定します。email はアラート メッセージの全文を、sms はヘッダー情報のみを送信します。アドレスは、通知の送信先の E メール アドレスです。

resend 通知の繰り返しの間隔を設定します。たとえば、再送信間隔を 60 に設定すると、vCenter Operations Manager は、アラート条件が満たされている間は 1 時間ごとにそのアドレスに通知を送信します。

delay フィルタ規則の条件を満たすアラートが発生してから vCenter Operations Managerがそのアドレス宛に最初のメッセージを送信するまでの間隔です。たとえば、条件が一

定期間内に修正されない場合にのみ受信者に通知を行いたい場合は、メッセージの送信

を遅らせることができます。

たとえば、以下の要素は E メール アドレス [email protected] 宛に通知を送信します。

<sendTo type="email" delay="120" resend="60">[email protected]</sendTo>

この例の場合、最初のメッセージはアラート条件が発生してから 2 時間後に送信され、以降、条件が解消されるまで 1 時間ごとに送信が繰り返されます。

アラート通知をフィルタするために、必要な数の <FilterRule> 要素を入力し、組織の適切なメンバーに対してそれぞれの通知を送信できます。アラートが複数のフィルタの条件に合致する場合、一致するそれぞれの条件に関するアドレスに

対して送信されます。

E メールのテンプレート ファイルのフォーマットE メール テンプレート ファイルは、テキスト (.txt) または HTML (.html) 形式となります。デフォルトの E メール テンプレート ファイルは、HTML ファイルです。

フォーマット規則

E メール テンプレート ファイルは、特定のフォーマット規則に準拠する必要があります。

n E メール テンプレートを HTML 形式で作成する場合は、標準的な HTML フォーマット タグを含む必要があります。

n E メール テンプレート ファイルには、メッセージの件名 1 行と任意の長さのテキストのメッセージ本文を含めることができます。

n E メール テンプレート ファイル内の件名の行は、必ず $$SUBJECT= から始まります。イコール記号に続くテキストがメッセージの件名です。件名の行を含めない場合は、メッセージはデフォルトの件名を使用します。

n カスタム E メール テンプレート ファイルは、<vcenter-ops>\user\plugins\outbound\filter_alertplugin\conf\custom_templates ディレクトリに保存してください。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

96 VMware, Inc.

プレースホルダ

すべての E メール テンプレート ファイルにはプレースホルダを含めることができます。これは、アラートからの情報に置き換えられます。プレースホルダは、アラート タイプなどの単一の値に置き換えられます。あるいは、親または子リソースの健全性など、複数の値を示すこともできます。プレースホルダは、二重の大括弧 ({{}}) で囲む必要があります。件名の行には、単一の値のプレースホルダのみを含めることができます。

表 7-6. プレースホルダ

単一の値のプレースホルダ 複数の値のプレースホルダ

{{AlertId}} {{KPIFiring}}

{{AlertStatus}} {{Anomalies}}

{{AlertType}} {{ChildrenHealth}}

{{AlertSubType}} {{ParentsHealth}}

{{AlertCriticality}} {{AlertRootCause}}

{{AffectedResourceName}} {{AlertRootCauseDetails}}

{{AffectedResourceKind}} {{AlertTrigger}}

{{AlertGenerateTime}}

{{AlertUpdateTime}}

{{AlertCancelTime}}

{{AlertMessage}}

{{AlertOwner}}

{{AlertSummaryLink}}

{{AlertDetailLink}}

{{vcopsServerName}}

{{FilterRuleName}}

{{ConsolidatedAffectedResourcesCount}}

{{ConsolidatedAffectedResourcesAddedCount}}

{{ConsolidatedAffectedResourcesRemovedCount}}

{{ConsolidatedAffectedResorucesCountChange}}

第 7 章 アラート通知の構成

VMware, Inc. 97

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

98 VMware, Inc.

基本システム管理タスクの実行 8vCenter Operations Manager 管理者はシステムの運用を監視し、vCenter Operations Manager サービスの起動や停止などの基本的なシステム メンテナンス タスクを実行します。 VMware のアシストが必要な問題が発生した場合、管理者はサポート バンドルを作成して VMware のテクニカルサポートに送り分析できます。

またシステム管理者は、管理アラートを監視し対応する責任があります。 第 9 章「管理システム アラートの解決 (P. 111)」 を参照してください。

この章では次のトピックについて説明します。

n パフォーマンス情報を表示する (P. 99)

n ステータス情報を表示する (P. 100)

n vCenter Operations Manager のサービス名 (P. 101)

n vCenter Operations Manager サービスの開始と停止 (P. 102)

n システム ログ ファイルの表示と管理 (P. 103)

n ファイル システム データベース内の古いデータの削除 (P. 106)

n 監査レポートの実行 (P. 107)

n グローバル設定変更 (P. 107)

n 仮想環境のグローバル設定変更 (P. 109)

n サポート バンドルの作成 (P. 110)

パフォーマンス情報を表示する

vCenter Operations Manager の動作に関連するパフォーマンス情報を表示できます。

手順

1 [管理] - [サポート] を選択します。

2 [ステータス] タブをクリックします。

[ステータス] タブ上のパフォーマンス情報は、複数のペーンに分割されています。

次に進む前に

[ステータス] タブの情報を解釈します。「パフォーマンス情報の解釈 (P. 100)」を参照してください。

VMware, Inc. 99

パフォーマンス情報の解釈

vCenter Operations Manager は、動作に関するパフォーマンス情報を提供します。パフォーマンス情報は [ステータス] タブの複数のペーンに分割されています。

健全性ステータス

健全性グラフと現在の健全性スコアを表示します。グラフの時間から正確な健全性スコアを見るには、時間をポイントし

ます。 [詳細] アイコンをポイントして、コレクタやその他の情報を見ることができます。

根本原因ランキング

現在の健全性悪化の根本原因を表示します。症状グループをダブルクリックして、その症状を示す特定のリソースを一覧

表示します。特定の症状リソースをダブルクリックして、特定のしきい値違反についての詳細情報を表示するポップアッ

プ ウィンドウを開くこともできます。

メトリック セレクタ

[健全性ツリー] ペーンで選択されたメトリック グループを表示します。メトリック グループを展開して、個々のメトリックを表示します。メトリック グラフ ペーンでメトリックのグラフを表示するには、メトリックをダブルクリックするか、メトリックを選択してから [グラフへ移動] アイコンをクリックします。

健全性ツリー

vCenter Operations Manager の健全性ツリーのセクションを示します。リソースを選択してメトリックの一覧を表示するか、リソースを選択して [詳細表示] アイコンをクリックし、[リソース詳細] ページを開くか、リソースを選択して[アラートを表示] アイコンをクリックして現在のアラートの一覧を表示します。

メトリック グラフ

選択したメトリックのグラフを表示します。

ステータス情報を表示する

vCenter Operations Manager のコレクタ、アダプタおよび動的しきい値計算に関するステータス情報を表示できます。動的しきい値計算は、vCenter Operations Manager 分析の一部です。

手順

1 [管理] - [サポート] を選択します。

2 [情報] タブをクリックします。

[情報] タブ上のステータス情報は、複数のペーンに分割されています。

[情報] タブの情報を解釈します。「ステータス情報の解釈 (P. 100)」を参照してください。

ステータス情報の解釈

vCenter Operations Manager は、コレクタ、アダプタ、動的しきい値計算に関するステータス情報を報告します。ステータス情報は [情報] タブの複数のペーンに分割されます。

記述情報

記述プロセスのステータスを示します。このプロセスは、各アダプタから収集可能なデータについての情報を、

vCenter Operations Manager サーバに送信します。個々のアダプタの記述ステータスは、[アダプタ情報] ペーンに表示されます。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

100 VMware, Inc.

コレクタ情報

vCenter Operations Manager が各コレクタに対して実行する同期プロセスのステータスを示します。同期プロセスは、コントローラから各アダプタへの更新された構成情報を送信します。記述プロセスでは、各アダプタから収集されるデー

タに関する情報を、vCenter Operations Manager サーバに送信します。

アダプタ情報

記述プロセスのステータス、アダプタのバージョン、インストールされている各アダプタからのメッセージを表示します。

アダプタのバージョンは、メジャーおよびマイナー バージョンとビルド番号で構成されます。

注意 describe.xml ファイルには、追加のアダプタ バージョン番号が含まれます。このバージョン番号は、アダプタを変更したため記述プロセスを再実行しなければならない場合にのみ変化します。たとえば、アダプタが収集するメトリッ

クが変化したり、アダプタの認証情報の形式が変化した場合などです。

同期プロセスと記述プロセスは通常、vCenter Operations Manager サーバ プロセスの開始時にのみ実行されます。変更を加えてから vCenter Operations Manager を再起動することなく、これらのプロセスを実行する場合は、[アダプタ情報] ペーンの [記述] アイコンをクリックします。

レプリケーション情報

レプリケーション サーバを使用してプライマリ vCenter Operations Manager サーバをバックアップする場合、このペーンには、同期がオンになっているかどうか、同期が開始されている場合には完了した割合が表示されます。

DT 計算情報

動的しきい値計算の統計を示します。このペーンの [動的しきい値を生成] アイコンをクリックすると、収集したすべてのメトリックで動的しきい値を手動で生成できます。

動的しきい値を計算するための通常のスケジュールは、analytics.properties ファイルの updateTime プロパティで設定されます。updateTime が正の数値に設定されると、vCenter Operations Manager は 1 日に 1 回、24 時間表示で指定された時間にしきい値を計算します。たとえば updateTime=23 は、午後 11 時にしきい値計算を開始します。updateTime がマイナスの数値に設定されている場合、vCenter Operations Manager は <x> 時間ごとに動的しきい値を計算します。たとえば、updateTime=-6 の場合、6 時間ごとにしきい値の計算を開始します。

最も低速な DT オブジェクト

vCenter Operations Manager が動的しきい値の計算に最大の時間を費やす 5 つのリソースが、このペーンに表示されます。この情報は VMware テクニカル サポートが特定の種類の問題を診断する際に役立ちます。

vCenter Operations Manager のサービス名サービスおよびサービス名は、vCenter Operations Manager Standalone と vCenter Operations Manager vAppでは異なります。

vCenter Operations Manager StandalonevCenter Operations Manager Standalone の場合、Windows と Linux サーバ上でサービスは同じですが、サービス名は異なります。

表 8-1. vCenter Operations Manager Standalone サービス

Windows サーバ名 Linux サーバ名 説明

vcopsWebService vcopsserver vCenter Operations Manager Web サービス。vCenter Operations Manager サーバ上で動作します。

AnalyticsService analytics 分析サービス。 vCenter Operations Manager サーバ上で動作します。

ActiveMQ activemq ActiveMQ サービス。 vCenter Operations Manager サーバ上で動作します。

第 8 章 基本システム管理タスクの実行

VMware, Inc. 101

表 8-1. vCenter Operations Manager Standalone サービス (続き)

Windows サーバ名 Linux サーバ名 説明

CollectorService collector コレクタ サービス。 vCenter Operations Manager サーバ上で動作します。

DTProcessorService dtprocessor DT プロセッサ サービス。 分析プロセッサがインストールされているサーバ上で動作します。

ReplicationServerService レプリケーション レプリケーション サーバ サービス。 vCenter Operations Manager レプリケーション サーバ上でのみ動作します。

vCenter Operations Manager vAppvCenter Operations Manager vApp には以下のサービスが含まれます。

表 8-2. vCenter Operations Manager vApp サービス

サービス 説明

vCenter Operations サービス コレクタ、分析、および ActiveMQ の各サービスを開始および停止するメタ サービスです。 vApp 内の UI 仮想マシン上で動作します。

vCenter Operations Collector サービス コレクタ サービス。 vApp 内の分析仮想マシン上で動作します。

vCenter Operations Analytics サービス 分析サービス。 vApp 内の分析仮想マシン上で動作します。

vCenter Operations ActiveMQ ブローカー サービス

ActiveMQ サービス。 vApp 内の分析仮想マシン上で動作します。

vCenter Operations Web サービス アドバンスト ウェブ アプリケーションのためのサーバ。 vApp 内の UI 仮想マシン上で動作します。

vCenter Operations Web エンタープライズ サービス

エンタープライズ ウェブ アプリケーションのためのサーバ。 vApp 内の UI 仮想マシン上で動作します。

vCenter Operations 管理サービス 管理ウェブ アプリケーションのためのサーバ。 vApp 内の UI 仮想マシン上で動作します。

vCenter Operations Manager サービスの開始と停止1 つ以上の vCenter Operations Manager サービスを開始または停止する必要がある場合もあります。

開始する前に

vCenter Operations Manager サービスの名前については、「vCenter Operations Manager のサービス名 (P. 101)」を参照してください。

手順

n Windows サーバーですべての vCenter Operations Manager サービスを開始または終了するには、 [[スタート]] -[[すべてのプログラム]] - [[VMware]] - [[vCenter Operations Enterprise]] の順に選択し、 [[すべてのサービスを開始]] または [[すべてのサービスを停止]] を選択します。

n Windows サーバーで個々の vCenter Operations Manager サービスを開始または停止するには、[Windows サービス] ダイアログ ボックスを使用するか、コマンド プロンプトを開いて、sc コマンドを入力します。

例:

sc start <service_name> sc stop <service_name>

<service_name> は Windows のサービス名です。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

102 VMware, Inc.

n Linux サーバーで vCenter Operations Manager サービスを開始または停止するには、[サービス設定] ダイアログ ボックスの [[バックグラウンド サービス]] タブを使用するか、ターミナル ウィンドウを開いて、servicevcops コマンドを入力します。

例:

service vcops start [<service_name>] service vcops stop [<service_name>]

<service_name> は Linux のサービス名です。 サービス名を含めない場合、コマンドはすべてのvCenter Operations Manager サービスを開始または停止します。

注意 service vcops コマンドのシェル スクリプト フォームである vcops.sh を使用するには、common/binディレクトリにいる必要があります。

n Linux サーバーで vCenter Operations Manager 環境変数の一覧を表示するには、service vcops env コマンドを入力します。

システム ログ ファイルの表示と管理vCenter Operations Manager ユーザー インターフェイスに vCenter Operations Manager システム ログ ファイルを表示できます。 システム ログ ファイルは、ログ タイプ フォルダ内に構成されます。

vCenter Operations Web、Apache Tomcat、および vCenter Operations Analytics フォルダを含むソフトウェア コンポーネントのログ タイプ フォルダには、それらのコンポーネントに関連するログ ファイルが含まれます。 Admin Log フォルダには、ユーザーのアクションのログを記録する Action ログ ファイルが含まれます。

インストールされた各コレクタは、別々のログ タイプ フォルダを持ち、それぞれに各アダプタのサブフォルダが含まれています。 各アダプタ フォルダには、各インスタンスのサブフォルダが含まれています。 インスタンス フォルダには、インスタンス ログ ファイルが含まれています。

n ウィジェットのログインの有効化 (P. 103)

log4.properties ファイルを編集することで、ウィジェットのログインを有効化できます。

n vCenter Operations Manager でのシステム ログ ファイルの表示 (P. 104)

vCenter Operations Manager でのログ ファイルの表示は、外部テキスト ビューアでログ ファイルを開く場合と同様です。

n 外部ログ監視ツールの使用 (P. 104)

外部ログ ファイル監視ツールを使用して、vCenter Operations Manager ログ ファイルの重要なメッセージを検索する場合、特定のログ ファイルの特定のメッセージ文字列を確認すると良いでしょう。

n ログ レベルの変更 (P. 106)

vCenter Operations Web、vCenter Operations Analytics、vCenter Operations Collector ログのログ レベルを変更できます。

ウィジェットのログインの有効化

log4.properties ファイルを編集することで、ウィジェットのログインを有効化できます。

手順

1 log4.properties ファイルを開きます。

vCenter Operations Manager Standalone の場合は、log4.properties は、<vcenter_ops>\user\confディレクトリにあります。vCenter Operations Manager vApp の場合は、<vcenter-ops>\user\conf\web ディレクトリにあります。

2 log4j.rootLogger=ERROR という行の後に以下の行を追加します。

log4j.logger.com.integrien.alive.ui=debug

3 変更内容を保存し、log4.properties ファイルを閉じます。

第 8 章 基本システム管理タスクの実行

VMware, Inc. 103

vCenter Operations Manager でのシステム ログ ファイルの表示vCenter Operations Manager でのログ ファイルの表示は、外部テキスト ビューアでログ ファイルを開く場合と同様です。

開始する前に

デフォルトでは、vCenter Operations Manager がウィジェットのログ ファイルを作成することはありません。vCenter Operations Manager でウィジェットのログ ファイルを表示するには、ウィジェットのログ記録を有効化します。 「ウィジェットのログインの有効化 (P. 103)」 を参照してください。

手順

n 表示可能なすべてのログ ファイルをリストするには、 [[管理]] - [[サポート]] を選択し、 [[ログ]] タブをクリックします。

[ログ] ペインにログ タイプ フォルダが表示されます。

n フォルダ内のログ ファイルを表示するには、フォルダをダブルクリックします。

n ログ ファイルの内容を表示するには、ログ ファイルをダブルクリックします。

ログ ファイルの内容が [ログの内容] ペインに表示されます。

n ログ ファイルの特定の部分を表示するには、 [[行の位置]] および [[行の制限]] テキスト ボックスに行数を入力します。

行の位置の値により開始行が決まり、行の制限の値により [ログの内容] ペインに表示される最大行数が決まります。

n ログ ファイルを削除するには、ファイルを選択し、 [[選択したファイルの削除]] アイコンをクリックします。

n いずれかのリソースのデータ ソースが変更されている場合は、 [[データ ソースの再計算]] アイコンをクリックします。

vCenter Operations Manager がすべてのリソースのデータ ソースを再計算します。

n ログ ツリー情報を再ロードし、開いているログ タイプ フォルダをすべて折りたたむには、 [[ツリーの再ロード]] アイコンをクリックします。

次に進む前に

vCenter Operations Manager ログ ファイル内の重大なメッセージを検索するために外部のログ ファイル監視ツールを使用できます。 「外部ログ監視ツールの使用 (P. 104)」 を参照してください。

外部ログ監視ツールの使用

外部ログ ファイル監視ツールを使用して、vCenter Operations Manager ログ ファイルの重要なメッセージを検索する場合、特定のログ ファイルの特定のメッセージ文字列を確認すると良いでしょう。

分析ログ ファイル メッセージ

analytics.log ファイルの以下のメッセージは、Oracle データベースがダウンしていることを示している場合があります。

ERROR [Thread-10] com.integrien.alive.common.hibernate.util.OracleConnectionProvider.getConnection - Exception trying to set up connection java.sql.SQLException:Io exception:Connection reset by peer:socket write error ERROR [Thread-10] com.integrien.alive.common.hibernate.dao.BaseDAO.executeSingle - org.hibernate.HibernateException:org.hibernate.exception.GenericJDBCException:

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

104 VMware, Inc.

Cannot open connection ERROR [Thread-10] com.integrien.alive.common.availability.AvailabilityChecker.isDBConnectionAvailable - org.hibernate.HibernateException:org.hibernate.exception.GenericJDBCException:Cannot open connection

以下のメッセージは、AnalyticsService サービスが正常に開始されたことを示しています。

INFORMATION [WrapperListener_start_runner] com.integrien.analytics.AnalyticsMain.start - AnalyticsService has been started 10.1.11.40 INFORMATION [Thread-1] com.integrien.analytics.AnalyticsMain.doRun – Ready

コントローラ ログ ファイル メッセージ

controller.log ファイルの以下のメッセージは、SQL サーバー データベースに問題があることを示している場合があります。

ERROR [Thread-1] com.integrien.alive.ui.util.MainPortalListener.contextInitialized - org.hibernate.exception.GenericJDBCException:Cannot open connection ERROR [Thread-5] com.integrien.alive.common.hibernate.dao.BaseDAO.executeInTransaction - Cannot open connection org.hibernate.exception.GenericJDBCException:Cannot open connection

以下のメッセージは、ActiveMQ サービスが利用できないことを示しています。

ERROR [http-80-3] com.integrien.alive.common.rmi.MetricDataDistributorClient.getCurrentHealthsFromMemory - MetricDataDistributorClient -- Failed to Receive Metric Data.Re-initializing Failed.Null ERROR [Communicator] com.integrien.alive.controller.collector.CommunicatorThread.connect - Can not connect to the MQ Broker.The reason is Could not connect to broker URL:tcp://localhost:61616?wireFormat.maxInactivityDuration=0. Reason:java.net.ConnectException:Connection refused:connect

以下のメッセージは、vcopsWebService サービスが正常に開始されたことを示しています。

INFORMATION [Thread-1] com.integrien.alive.ui.util.MainPortalListener.contextInitialized - AliveService has been started 10.1.11.40 INFORMATION [Describe thread] com.integrien.alive.controller.collector.DescribeThread.describe - Staring describe INFORMATION [Describe thread] com.integrien.alive.controller.collector.DescribeUtils.constructAdapterDescribes - Beginning Describe on Controller INFORMATION [Describe thread] com.integrien.alive.controller.collector.DescribeThread.describe - Finished describe in 2281 ms

コレクタ ログ ファイル メッセージ

collector.log ファイルの以下のメッセージは、ActiveMQ サービスがダウンしていることを示しています。

2010-04-12 19:04:10,715 ERROR [ActiveMQ Task] org.apache.activemq.transport.failover.FailoverTransport.doReconnect - Failed to connect to transport after:5 attempt(s) 2010-04-12 19:04:10,715 ERROR [Communicator]

第 8 章 基本システム管理タスクの実行

VMware, Inc. 105

com.integrien.alive.collector.CommunicatorThread.connect - Can not connect to the MQ Broker.The reason is Connection refused:connect

以下のメッセージは、CollectorServer サービスが正常に開始されたことを示しています。

INFORMATION [WrapperListener_start_runner] com.integrien.alive.collector.CollectorMain.start - CollectorService has been started 10.1.11.40 INFORMATION [Communicator] com.integrien.alive.collector.CommunicatorThread.connect - Collector by id 1 successfully connected to MQ.INFORMATION [Thread-5] com.integrien.alive.collector.Collector.describe - Beginning Describe on Collector INFORMATION [Thread-5] com.integrien.alive.collector.Collector.describe - Describe succeeded

ログ レベルの変更vCenter Operations Web、vCenter Operations Analytics、vCenter Operations Collector ログのログ レベルを変更できます。

使用可能なログ レベルは ALL、DEBUG、ERROR、FATAL、INFO、OFF、WARN です。ログ レベルはデフォルトで、ERROR に設定されています。問題をトラブルシューティングするには、ログ レベルを INFO に設定します。マイクロ ステップ、クエリ、戻された結果などの詳細なメッセージを確認するには、ログ レベルを DEBUG に設定します。

注意 ログ レベルを DEBUG に設定すると、ログ ファイルの容量がすぐに大きくなる可能性があります。ログ レベルをDEBUG に設定するのは、短期間に留めてください。

手順

1 [管理] - [サポート] を選択します。

2 [ログ] タブで、ログ タイプ フォルダを選択し、 [プロパティの編集] アイコンをクリックします。

vCenter Operations Web、vCenter Operations Analytics、または任意の vCenter OperationsCollector フォルダを選択できます。

3 ログ レベルの設定を編集します。

オプション アクション

ルート ログ レベルを設定する [ルート ロガー レベル] ドロップダウン メニューからレベルを選択します。

ログ ファイルを維持する期間を指定する [最大バックアップ日数] テキスト ボックスに日数を入力します。

コンポーネント グループのログ レベルを設定する

コンポーネント グループをクリックし、 [グループ ログ レベル] ドロップ ダウン メニューからログ レベルを選択します。

特定のコンポーネントのログ レベルを設定する

コンポーネント グループを拡大し、現在のログ レベルまたはコンポーネントの [選択してください] を選択し、ドロップダウン メニューから新しくログ レベルを選択します。

4 [OK] をクリックして構成を保存します。

ファイル システム データベース内の古いデータの削除advanced.properties ファイルのプロパティを変更すると、vCenter Operations Manager がファイル システムデータベース (FSDB) から古いデータを削除する頻度を設定することができます。

重要 常に advanced.properties ファイルのバックアップ コピーを作成しておきます。ファイルの内容を変更すると、vCenter Operations Manager の動作に悪影響を及ぼす可能性があるエラーの原因となる場合があります。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

106 VMware, Inc.

開始する前に

分析サービスの開始および停止の方法についてよく理解してください。「vCenter Operations Manager サービスの開始と停止 (P. 102)」 を参照してください。

手順

1 vCenter Operations Manager サーバ上の vcenter_ops\user\conf\analytics ディレクトリのadvanced.properties ファイルのバックアップ コピーを取ります。

2 元の advanced.properties ファイルを開きます。

3 oldDataCleanerExecutionFrequency プロパティを、古いデータの消去の頻度 (日数) を示すように変更します。

たとえば、古いデータを週に 1 回消去する場合は、oldDataCleanerExecutionFrequency を 7 に設定します。値に 0 を設定すると古いデータは消去されません。

4 oldDataCleanerDateRange プロパティを、古いデータが消去されるまでに経過する期間 (日数) を示すように変更します。

たとえば、900 日以上経過したデータを消去する場合は、oldDataCleanerDateRange を 900 に設定します。

5 変更内容を保存し、advanced.properties ファイルを閉じます。

6 分析サービスを再起動します。

vCenter Operations Manager は、指定した頻度の経過時に初めて古いデータを削除します。たとえば、頻度を 7 に設定した場合は、最初のデータ消去は 1 週間後に実行されます。

監査レポートの実行

監査レポートには、設定されたリソースの数、データが収集されたリソース、リソース種別、定義された各アダプタのリ

ソース、設定され収集中のメトリック、スーパー メトリック、vCenter Operations Manager によって生成されたメトリック、アプリケーションが表示されます。

レポートを実行して、ユーザー、グループ、アクセス権限についての情報を表示することもできます。 「ユーザー監査レポートの実行 (P. 75)」 を参照してください。

手順

1 [[管理]] - [[監査レポート]] を選択します。

2 レポートタイプ形式を選択します。

3 [送信] をクリックします。

[監査レポート] ウィンドウが表示されます。

グローバル設定変更

グローバル設定変更により、特定の vCenter Operations Manager ユーザー インターフェイスの動作をカスタマイズできます。 グローバル設定により、健全性色インジケータの範囲、相互作用メトリックの数、根本原因グループの数をコントロールできます。 これらの設定はすべてのユーザーに影響します。

健全性範囲の変更

色インジケータの表示は vCenter Operations Manager がリソースの健全性を示す1つの方法です。 色は健全性スコアの範囲に基づいています。 青以外で全ての色の範囲を変更できます。

多数の vCenter Operations Manager ウインドウに表示される健全性チャートが各期間の健全性スコアに応じて色付けされるかどうかを選択できます。

第 8 章 基本システム管理タスクの実行

VMware, Inc. 107

表 8-3. デフォルトの健全性色範囲

色 範囲

緑 76 から 100

黄色 51 から 75

オレンジ 26 から 50

赤 1 から 25

青 0

手順

1 [管理] - [グローバル設定] を選択します。

2 健全性範囲設定の変更

オプション Action

色範囲の変更 [[開始]] と [[終了]] テキスト ボックスに別々の値を入力します。

健全性チャートを色付けするかどうかを変更 [[色付けされた健全性チャート]] チェック ボックスを選択または選択解除します。

3 [OK] をクリックして、変更内容を保存します。

相互作用メトリック数の設定

vCenter Operations Manager の一部の場所では、他のタイプの関連アイテムを確認するオブジェクトを選択できます。 たとえば、リソース ウィジェットでリソースをクリックし、メトリック スパークライン ウィジェットでメトリックを表示できます。 この種の対話を行ったときに表示される関連項目数を選択できます。

手順

1 [管理] - [グローバル設定] を選択します。

2 [[重要メトリック数]] ドロップダウン メニューから数を選択します。

3 [OK] をクリックして、変更内容を保存します。

根本原因グループ数の設定

vCenter Operations Manager が、たとえば [根本原因] ウィジェットまたは [アラート サマリ] ページに根本原因情報を表示する場合、原因はグループに分けられます。 任意の状態について vCenter Operations Manager が表示する第 1レベルの根本原因グループの最大数を設定できます。

advanced.properties ファイルで vCenter Operations Manager が根本原因情報を取得するタイミングが設定されている場合に、保存される第 1 レベル グループの数。 デフォルトは 50 です。取得するグループ数よりも大きい数を表示するよう、根本原因グループ数を設定した場合、その設定は有効となりません。

手順

1 [管理] - [グローバル設定] を選択します。

2 [[表示する根本原因グループ]] テキスト ボックスに表示する第 1 レベル根本原因グループの最大数を入力します。

3 [OK] をクリックして、変更内容を保存します。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

108 VMware, Inc.

仮想環境のグローバル設定変更

仮想マシンのグローバル設定変更により、仮想環境の一部であるオフジェクト情報の vCenter Operations Manager による表示方法を変更できます。 これらの設定はすべてのユーザーに影響します。

n ワークロード アイコンのカスタマイズ (P. 109)

[[ワークロード]] アイコンが [リソースの詳細] ページで回転するかどうかを指定することができます。

n パフォーマンス グラフのカスタマイズ (P. 109)

変更イベントが [リソースの詳細] ページのパフォーマンス グラフに表示されるかどうかを指定することができます。

n 履歴グラフの期間の設定 (P. 109)

[リソース詳細] ページの左上のペインに表示される、健全性、ワークロード、容量履歴グラフに含める期間を指定できます。

n レベル範囲の変更 (P. 110)

vCenter Operations Manager は、色付けされたインジケータを、[VC 関係] ウィジェット内および [リソースの詳細] ページに表示される健全性、ワークロード、異常、フォールト、リスク、残り時間、容量、負荷、効率、無駄、密度レベルに使用できます。 これらのレベルに対して、デフォルト値を変更でき、範囲を定義できます。

n 階層構造並べ替え順の設定 (P. 110)

[VC 関係] ウィジェットにオブジェクトが表示する順序を設定できます。

ワークロード アイコンのカスタマイズ[[ワークロード]] アイコンが [リソースの詳細] ページで回転するかどうかを指定することができます。

手順

1 [管理] - [VM グローバル設定] を選択します。

2 [[ワークロード]] アイコンが回転するかどうかを指定するには、 [[ワークロードの回転]] オプションを選択します。

[[はい]] を選択すると、[リソースの詳細] ページを表示したときにアイコンが回転します。

3 [OK] をクリックして、変更内容を保存します。

パフォーマンス グラフのカスタマイズ変更イベントが [リソースの詳細] ページのパフォーマンス グラフに表示されるかどうかを指定することができます。

注意 パフォーマンス グラフには、健全性が選択されているかどうかに応じて、「イベントおよびパフォーマンス」か「イベントおよび健全性」のどちらかの名称が付けられます。

手順

1 [管理] - [VM グローバル設定] を選択します。

2 変更イベントを表示するかどうかを指定するには、 [[変更イベントの表示]] オプションを選択します。

[[はい]] を選択すると、変更イベントがパフォーマンス グラフ中のラベルとして表示されます。

3 [OK] をクリックして、変更内容を保存します。

履歴グラフの期間の設定

[リソース詳細] ページの左上のペインに表示される、健全性、ワークロード、容量履歴グラフに含める期間を指定できます。

手順

1 [管理] - [VM グローバル設定] を選択します。

第 8 章 基本システム管理タスクの実行

VMware, Inc. 109

2 [[履歴期間]] ドロップダウン メニューから期間を選択します。

3 [OK] をクリックして、変更内容を保存します。

レベル範囲の変更

vCenter Operations Manager は、色付けされたインジケータを、[VC 関係] ウィジェット内および [リソースの詳細]ページに表示される健全性、ワークロード、異常、フォールト、リスク、残り時間、容量、負荷、効率、無駄、密度レベ

ルに使用できます。 これらのレベルに対して、デフォルト値を変更でき、範囲を定義できます。

手順

1 [管理] - [VM グローバル設定] を選択します。

2 変更するレベルごとに、軸の三角アイコンを新しい値にスライドします。

3 [OK] をクリックして、変更内容を保存します。

vCenter Operations Manager クライアントが次に更新した際、範囲は更新されます。

階層構造並べ替え順の設定

[VC 関係] ウィジェットにオブジェクトが表示する順序を設定できます。

手順

1 [管理] - [VM グローバル設定] を選択します。

2 [[階層構造並べ替え順序]] オプションを選択します。

オプション 説明

親の名前/自分の名前 親オブジェクトのすべての子オブジェクトをグループに分けます。

自分の名前 オブジェクト名のアルファベット順にオブジェクトを並べ替えます。

値 現在選択されているメトリックに従ってオブジェクト アイコンを最悪範囲から最善範囲まで並べ替えます。

3 [OK] をクリックして、変更内容を保存します。

サポート バンドルの作成すべてのログおよび構成ファイルを 1 つの ZIP 圧縮ファイルにパッケージ化し、VMware テクニカル サポートへそのファイルを送信することができます。

vCenter Operations Manager は、vCenter Operations Manager サーバ上の <vcenter-ops>\tomcat\webapps\ROOT\support ディレクトリにサポート バンドルを作成します。 初めてサポート バンドルを作成するときに、このディレクトリが作成されます。

手順

1 [管理] - [サポート] を選択します。

2 [[サポート バンドルの作成]] アイコンをクリックします。

サポート バンドルの ZIP ファイルの名前が表示されます。 ファイル名には、VCOpsSupport2008.03.07-16.52.28-0400.zip などのように作成日が含まれます。

3 ZIP ファイルを選択し、 [[サポート バンドルのダウンロード]] アイコンをクリックして自分のローカル ハード ドライブに保存します。

4 ZIP ファイルを E メール メッセージに添付し、VMware のテクニカル サポート宛に送信してください。

5 ZIP ファイルを選択し、 [[サポート バンドルの削除]] アイコンをクリックしてリストから削除します。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

110 VMware, Inc.

管理システム アラートの解決 9管理システム アラートは、vCenter Operations Manager コンポーネントの 1 つに存在する問題を示します。 管理システム アラートを解決したら、一定の推奨手順に従います。

この章では次のトピックについて説明します。

n 分析 FSDB オーバーロード (P. 111)

n 分析しきい値チェック オーバーロード (P. 112)

n コレクタのダウン (P. 112)

n コントローラから MQ への接続が不可能 (P. 113)

n DataQueue の容量不足 (P. 114)

n 記述の失敗 (P. 114)

n レプリケーション MQ への接続の失敗 (P. 115)

n 破損した FSDB ファイルの修復に失敗 (P. 115)

n ファイル キューがいっぱい (P. 115)

n リソースの FSDB ファイル破損 (P. 116)

n FSDB ストレージ ドライブの空き領域が 10%未満 (P. 116)

n 接続 DT プロセッサなし (P. 116)

n 1 つ以上のリソースが起動しない (P. 117)

n 出力アラート送信の失敗 (P. 117)

n レプリケーション MQ 送信者がブロックされています (P. 118)

分析 FSDB オーバーロードvCenter Operations Manager ファイル システム データベース(FSDB)がオーバーロードです。

問題

該当アラートの [アラート サマリ] ページの [理由] ペインにメッセージ「分析 FSDB オーバーロード」が表示されます。

原因

FSDB 保存スレッドは、これ以上使用できません。

VMware, Inc. 111

解決方法

1 <vcenter-ops>\user\conf\analytics\advanced.properties ファイル内の FSDBSaveThreads プロパティを変更して、FSDB 保存スレッドの数を増加させます。

FSDBSaveThreads プロパティのデフォルト値は 3 です。ホスト上の CPU コアの数まで値を増大させることができます。

2 複数のファイル システム上でファイルが分散するように、FSDBHomeChanger ツールを使用して、FSDB 用に追加マウント ポイントを作成します。

3 FSDBHomeChanger ツールを使用して、FSDB ホームを、より大きいまたは高速なドライブに移動します。

4 収集されるリソースとメトリックの数を減らして、ドライブ上の需要を減らします。

分析しきい値チェック オーバーロードしきい値チェック スレッドは、これ以上使用できません。

問題

該当アラートの [アラート サマリ] ページの [理由] ペインにメッセージ「分析 しきい値チェック オーバーロード」が表示されま

す。

原因

vCenter Operations Manager の分析サーバが CPU バインドされると、またはデータベース アクセスが制限に達すると、しきい値チェック スレッドが使い果たされることがあります。

解決方法

1 分析サーバに未使用の CPU サイクルがある場合、動的しきい値処理スレッドの数を増加させます。これは、[しきい

値処理スレッド] プロパティ(<vcenter-ops>\user\conf\analytics\advanced.properties ファイル)を変更して行います。

[しきい値処理スレッド]プロパティのデフォルト設定は 10 です。 最大値は、25 と CPU の数のうち大きい方です。

2 収集されるリソースとメトリックの数を減らして、vCenter Operations Manager サーバ ホスト CPU 上の需要を減らします。

3 データベース アクセスが問題を発生している場合は、vCenter Operations Manager サーバとデータベース サーバの間の遅延時間をチェックします。

遅延時間は、2 ミリ秒未満とします。

4 必要な場合、vCenter Operations Manager からのロードを処理できるようにデータベース サーバをアップグレードします。

コレクタのダウン

ハートビート メッセージがコレクタから受信されませんでした。

問題

該当アラートの [アラート サマリ] ページの [理由] ペインにメッセージ「コレクタのダウン」が表示されます。

原因

デフォルト設定では、正常に動作中であることを示すために、各コレクタは、ハートビート メッセージを 3 秒ごとにコントローラまたは Web サービスに送信します。 このアラートは、コレクタの 1 つが 5 分間ハートビート メッセージを送信しなかったことを示します。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

112 VMware, Inc.

解決方法

1 コレクタ サービスが動作中であることを確認してください。

2 コレクタ サービスが動作中でない場合は、コレクタ(<vcenter-ops>\user\log\collector.log)と Javaサービス ラッパ(<vcenter-ops>\user\log\collector-wrapper.log)ログ ファイルをチェックします。

3 コレクタと vCenter Operations Manager サーバの間でネットワーク接続が使用できることを確認します。

たとえば、通信に使用している RMI ポート上の vCenter Operations Manager サーバに、コレクタから Telnet接続を試みることができます(デフォルト設定では 1199)。

コントローラから MQ への接続が不可能コントローラが ActiveMQ に接続できません。

問題

該当アラートの [アラート サマリ] ページの [理由] ペインにメッセージ「コントローラから MQ への接続が不可能」が表示さ

れます。

原因

インストール中またはインストール後にコントローラが ActiveMQ に接続できません。

解決方法

1 この問題がインストール中に発生した場合は、ポート競合によって、サービスの起動が妨害されていないか判定しま

す。

a <vcenter-ops>\user\log\activemq-wrapper.log ログ ファイルをチェックし、ポート競合を示すメッセージがないか調べます。

b netstat -ano コマンドを実行し、ポート 1099 と 61616(ActiveMQ が使用するポート)を使用中のプロセス ID を探します。

2 (オプション) ActiveMQ サービスが実行中の場合は、sendQueue、receiveQueue、dataQueue の各キューが動作中かどうかを、jconsole <ipaddress>:1099 コマンドを使用して判定します。

注意 JConsole ツールは、Java SDK に含まれており、vCenter Operations Manager には添付されていません。

3 (オプション) ActiveMQ サービスが動作中でない場合は、sendQueue 設定、ログ ファイル、およびメモリ割り当てをチェックします。

a jconsole <ipaddress>:1099 コマンドを使用して、sendQueue ConsumerCount 属性が 1 より大きいかどうかを判定します。

1 より大きい値は、ActiveMQ サービスが複数の Web サービスと通信しようとしていることを示します。

b ConsumerCount 属性が 1 より大きい場合は、vCenter Operations Manager サービスを再起動します。

c <vcenter-ops>\user\log\activemq-wrapper.log ログ ファイルをチェックし、ActiveMQ の背後にあるデータベースが破損していることを示すメッセージがないか調べます。

d <vcenter-ops>\user\log\activemq-wrapper.log ログ ファイルをチェックし、メモリ不足エラーが発生していないか調べます。

e メモリ不足エラーが発生している場合は、<vcenter-ops>\user\conf\activemq\wrapper.com 内部のメモリ割り当てを増加させ、ActiveMQ サービスを再起動します。

第 9 章 管理システム アラートの解決

VMware, Inc. 113

DataQueue の容量不足データ キューが上限に達しました。

問題

アラートの [アラート サマリ] ページの [理由] ペインに「データ キューがいっぱいです」というメッセージが表示されます。

原因

データ キューのサイズは、あらかじめ設定された上限に順番に達していきます。

解決方法

n 分析サービスが実行されていない場合には、再起動します。

n [分析] サービスを実行している場合は、 [[管理]] - [[サポート]] を選択し、[DT 計算情報] パネルの [[DT 計算]] 設定を確認してください。

オプション Action

[DT 計算] が次の場合: オン 動的しきい値処理エンジンが実行されていますが、DT 処理エンジンの FSDB ファイル読み込み時の競合により、キューがいっぱいになる可能性があります。 DT スレッド数と I/O 負荷を減らすには、<vcenter-ops>\user\conf\analytics\advanced.properties ファイルのDTProcessingThreads のプロパティを変更します。 最小設定は 1 です。

[DT 計算] が次の場合: オフ 動的しきい値処理エンジンが実行されていないため、ドライブ システムの速さが処理中のリソースおよびメトリックの数に十分対応できない可能性があります。

n 複数のファイル システム上でファイルが分散するように、FSDBHomeChangerツールを使用して、FSDB 用に追加マウント ポイントを作成します。

n FSDBHomeChanger ツールを使用し、FSDB を容量が大きいドライブかより速いドライブへ移動してください。

n 収集するリソースおよびメトリックの数を削減し、ドライブに対する需要を削減

してください。

記述の失敗

1 つのアダプタについて記述が失敗しました。

問題

アラートの [アラート サマリ] ページの [理由] ペインに「記述が失敗しました」というメッセージが表示されます。

原因

この問題は、アダプタに変更を加えて更新を試みたときに発生する場合があります。 このアラートは、vCenter Operations Manager Web リソースがすでに存在している場合にのみ生成されます。 あるアダプタの最初の記述が失敗すると、vCenter Operations Manager はログ ファイルにエラーを書き込み、記述の失敗の E メール メッセージを送信します。

解決方法

1 アダプタへの変更を確認してから再度更新を試みてください。

2 更新が再び失敗する場合は、変更を元に戻し、アダプタの旧バージョンに戻します。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

114 VMware, Inc.

レプリケーション MQ への接続の失敗vCenter Operations Manager はレプリケーション キューには接続できません。

問題

該当アラートの [アラート サマリ] ページの [理由] ペインにメッセージ「レプリケーション MQ への接続の失敗」が表示されま

す。

原因

レプリケーション キューへの接続が失敗しました。

解決方法

1 replication.properties ファイルを開き、レプリケーション キューが正しく設定されていることを確認します。

2 replication.properties ファイルに設定されている ActiveMQ サービスが動作中であることを確認します。

JConsole を使用してポート 1099 に接続できます。

3 分析サービスを実行しているマシンから、ポート 61616 および 1099 におけるレプリケーション サーバへの接続が可能であることを確認します。

破損した FSDB ファイルの修復に失敗破損したファイルのいずれかが FSDB チェックにより修復できませんでした。

問題

メッセージ「リソースの破損した FSDB ファイルが修復できませんでした」 <resource_ID_list> が、アラート サマリ ページの理由ペインに表示されます。

原因

分析プロセスでは FSDB 修復オプションが有効でしたが、破損したファイルのいずれかが FSDB チェックにより修復できません。

解決方法

このアラートは、アラート メッセージに表示されたリソースの FSDB ファイルに重大な問題があることを示します。 これらのリソースのメトリック データは、問題が解決するまで記録されないことがあります。

ファイル キューがいっぱいファイル キューが上限に達しました。

問題

メッセージ「ファイル キューがいっぱいです。レプリケーション MQ は使用できません。 データ レプリケーションが無効になりました」が、ア

ラート サマリ ページの理由ペインに表示されます。

原因

レプリケーション ファイル キューのデータ ポイント数が上限に達しました。 レプリケーション サービスによるキューからのデータ取得が遅く、ハードディスクがいっぱいになりました。

解決方法

1 MQ を常駐しているディスク ドライブのサイズを増やします。

第 9 章 管理システム アラートの解決

VMware, Inc. 115

2 vCenter Operations Manager とレプリケーション サーバ間のネットワークバンド幅を増やすか、レプリケーション サーバの処理容量を増やします。

レプリケーション サーバのパフォーマンスを増大させることにより、サーバが素早くキューからのデータを取得できるようになり、キューによりディスクが満杯になるのを防ぎます。

リソースの FSDB ファイル破損1つ以上の FSDB ファイルが破損している。

問題

メッセージリソースの FSDB ファイルが破損 <resource_ID_list>が、アラート サマリ ページの理由ペインに表示されます。

原因

分析プロセスで FSDB チェックが有効化されており、1つ以上の破損した FSDB ファイルが見つかりました。 FSDB 修復オプションは無効に設定されていました。

解決方法

FSDBCheck ツールを使って破損したファイルを修復してください。.

FSDB ストレージ ドライブの空き領域が 10%未満いずれかの FSDB ドライブの空き領域が 10%未満です。

問題

メッセージ「FSDB ストレージ ドライブの空き領域が 10%未満です」が、アラート サマリ ページの理由ペインに表示されます。

原因

いずれかの FSDB ドライブの空き領域が容量の 10%未満です。

解決方法

1 既存のドライブ システムにストレージを追加するか、FSDBHomeChanger ツールを利用して FSDB を容量の大きいドライブへ移動してください。

2 vCenter Operations Manager から古いメトリック データを消去します。

vCenter Operations Manager 分析には、通常のビジネス サイクルまたはデータ パターンの 3 倍以上にあたる期間分のデータが必要です。 ビジネス サイクルには週単位、月単位、四半期単位、または年単位があります。

接続 DT プロセッサなし構成時間内に、動的しきい値計算プロセスからのデータ要求は受信されていません。

問題

メッセージ「接続 DT プロセッサがありません」が、アラートの [アラート サマリ] ページの [理由] ペインに表示されます。

原因

vCenter Operations Manager サーバは、少なくとも <vcenter-ops>\user\conf\analytics\advanced.properties ファイルの externalDTAlertGenerationTime プロパティに指定された期間内に、リモート側動的しきい値計算プロセス、つまり DT プロセッサ サービスからのデータを受信していません。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

116 VMware, Inc.

解決方法

1 DT プロセッサ サービスがインストールされているリモート サーバで、それが実行されない場合は起動を試みてください。

2 [[管理]] - [[サポート]] を選択し、 [[ログ]] タブをクリックし、vCenter Operations Analytics フォルダを開き、分析プロセスのログから問題の原因を探します。

3 メンテナンスのために DT プロセッサ サービスが停止した場合、または vCenter Operations Manager サーバとリモート サーバの間でネットワーク障害が発生した場合、動的しきい値が vCenter Operations Manager サーバ上で実行されるように構成を変更します。

1 つ以上のリソースが起動しない1 つ 以上のリソースまたはメトリックの制限値に達しました。

問題

アラートの [アラート サマリ] ページの [理由] ペインに、以下のうち 1 つのメッセージが表示されます。

n 収集されたリソースおよびメトリックの数が最大数に達していないため、1 つ以上のリソースは起動されませんでした。

n リソースまたはメトリックが最大数に達したため 1 つ以上のリソースまたはメトリックが起動、作成されませんでした。

原因

以下の問題の 1つが発生しています。

n vCenter Operations Manager 分析でリソースまたはメトリックが最大数に達し、1 つ以上のリソースのキャッシュをロードしませんでした。 リソースは停止されます。

n データベースのリソースまたはメトリックが最大数に達したため、コントローラはリソースを作成しませんでした。

解決方法

1 分析プロセスが失敗した場合、最近追加されたリソースを削除し、分析サービスを再起動します。

2 より強力なサーバ ホストにするには vCenter Operations Manager をアップグレードします。

新しいサーバ ホストに基づいて、リソースおよびメトリックの制限を増やせます。

出力アラート送信の失敗

アラート ハンドラ プラグインのいずれかが出力アラートの送信に失敗しました。

問題

アラートの [アラート サマリ] ページの [理由] ペインに「Outbound Alert Send Failed for <alert-plug-in>」のメッセージが表示されます。

原因

この問題は E メール フィルタ、SNMP トラップ、ログ ファイル、および EMC Smarts コンソール ハンドラで発生することがあります。

解決方法

1 アラート ハンドラでエラーを確認します。

2 アラートの宛先が使用可能であることを確認します。

たとえば、ディスクが満杯でないことを確認します。 E メール アラートの場合、SMTP サーバが実行されていることを確認します。

第 9 章 管理システム アラートの解決

VMware, Inc. 117

レプリケーション MQ 送信者がブロックされていますレプリケーション·キューが最大サイズに達しており、 vCenter Operations Manager サーバからデータの受け付けができません。

問題

[アラート サマリ] の [理由] ペインに、「レプリケーションの MQ 送信者がブロックされ、データのレプリケーションが無効になりました」 のメーッセージが表示されます。

原因

リソースが不足しているかネットワーク接続が遅いため、レプリケーション サーバを保持できません。

解決方法

1 考えられるボトルネックの調査。

a ネットワークの容量を増加させる。

ボトルネックの原因として vCenter Operations Manager サーバとレプリケーション サーバ間のネットワーク容量が不足していると考えられます。

b レプリケーション·サーバー上のディスク ドライブが遅い場合は、より高速な I/O のディスク ドライブと交換してください。

c レプリケーション·サーバーの CPU が制限要因である場合は、より高速なプロセッサに交換してください。

2 監視するリソースの数を減らす、またはメトリック データ収集サンプルの監視間隔を大きくしてレプリケートされるデータの量を減らします。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

118 VMware, Inc.

データのバックアップと復旧 10高可用性クラスタリングおよびリモート フェイルオーバーを含むバックアップと復旧のオプションを処理するよう、vCenter Operations Manager を構成できます。コンポーネントの冗長性の適切な量は、組織によって異なります。

少なくとも、vCenter Operations Manager のデータ コンポーネントを組織の標準的なバックアップ手順に含めてください。vCenter Operations Manager ソフトウェアをアップグレードする前に、vCenter Operations Manager のデータの完全バックアップを実行します。

注意 vCenter Operations Manager vApp は、レプリケーション、リモート コレクタ、または分散型分析をサポートしていません。

この章では次のトピックについて説明します。

n データ コンポーネントのバックアップと復旧 (P. 119)

n 処理コンポーネントのバックアップと復旧 (P. 124)

データ コンポーネントのバックアップと復旧vCenter Operations Manager は、ファイル システム データベース (FSDB)、そのリレーショナル データベース(RDB)、およびそのシステム ファイルにデータを保存します。これらのデータ コンポーネントのバックアップと復旧を行うときは、特定のガイドラインに従ってください。

n FSDB のバックアップ (P. 120)

vCenter Operations Manager が収集するすべてのメトリック値は、そのファイル システム データベース (FSDB)に保存されます。この実装により、vCenter Operations Manager 分析ソフトウェアがvCenter Operations Manager が保存する大量のデータに高速でアクセスすることができます。

n RDB のバックアップ (P. 122)

vCenter Operations Manager RDB には、動的しきい値の結果、異常、アラートおよびvCenter Operations Manager の分析および vCenter Operations Manager ユーザー インターフェイスが使用するデータ相関結果などの構成および状態の情報が含まれています。

n システム ファイルのバックアップ (P. 122)

vCenter Operations Manager は、構成、統合およびログ記録にシステム ファイルを使用します。これらのファイルは、vCenter Operations Manager ソフトウェア ディレクトリ ツリーにあります。

n データ コンポーネントの復旧 (P. 124)

他のコンポーネントに依存しているデータ コンポーネントはありません。データ コンポーネントをバックアップおよび復旧の時間に関連して完全に同期させる必要はありません。RDB および vCenter Operations Manager システム ファイルには、vCenter Operations Manager システム、統合アダプタ、および監視対象環境の構成が含まれているため、これらのファイルをできる限り最新の状態にしておきます。

VMware, Inc. 119

FSDB のバックアップvCenter Operations Manager が収集するすべてのメトリック値は、そのファイル システム データベース (FSDB) に保存されます。この実装により、vCenter Operations Manager 分析ソフトウェアが vCenter Operations Manager が保存する大量のデータに高速でアクセスすることができます。

FSDB は、内部のハード ドライブまたは高速ストレージ エリア ネットワーク (SAN) デバイス内のvCenter Operations Manager サーバ上にあります。vCenter Operations Manager は、NAS または NFS ファイルシステムをサポートしていません。

FSDB のデフォルトの場所は、<vcenter-ops>\data です。これは、小規模な環境に適しています。大規模な環境では、FSDB を vCenter Operations Manager ソフトウェアとは異なるファイル システム内に配置してください。FSDBを 1 つのパスの場所に保存することも、複数の場所に分けることも可能です。

各リソースは、FSDB 内に独自のフォルダを持っています。リソース ID がフォルダ名となります。各リソース フォルダには、毎月のデータについて 1 つのデータ ファイルが含まれます。各ファイルには、その月のそのリソースに関するすべてのメトリックのメトリック値がすべて含まれます。vCenter Operations Manager のデータ収集時に、FSDB 内の当月のファイルが継続的に更新されます。

FSDB バックアップ ガイドライン

vCenter Operations Manager FSDB フォルダ内のすべてのファイルを定期的にバックアップしてください。これらのフォルダは、インストール中に定義されており、Configure VMware vCenter Operations Enterprise ユーティリティで FSDB_HOME フォルダ仕様を確認すると見つけることができます。

vCenter Operations Manager サービスを停止することなく、いつでも FSDB をコピーできます。バックアップのタイミングは、その他のファイル バックアップに依存しません。増分バックアップを実行すると、任意のタイミングで直近の月のファイルのみが更新されるため、バックアップ時間とストレージ要件を削減できます。

時間経過により、FSDB の容量が 100GB を超えるまで増大する可能性もあります。FSDB レプリケーション同期機能を活用すると、増分バックアップを効率的に実行できます。これは、災害復旧フェイルオーバーを有効にするために提供さ

れている機能です。FSDB レプリケーション同期機能には、別途 vCenter Operations Manager サーバとウォーム モードまたはパッシブ モードで動作する FSDB データストアが必要です。

FSDB のレプリケーションを設定する

FSDB レプリケーション同期機能を使用して、FSDB の増分バックアップを実行できます。FSDB レプリケーション同期機能には、別途 vCenter Operations Manager サーバと ウォーム モードまたはパッシブ モードで動作する FSDB データストアが必要です。

注意 vCenter Operations Manager vApp は、レプリケーション、リモート コレクタ、または分散型分析をサポートしていません。

開始する前に

n 分析サービスの開始および停止の方法についてよく理解してください。「vCenter Operations Manager サービスの開始と停止 (P. 102)」を参照してください。

n レプリケーションの設定を変更する前に、VMware テクニカル サポートに問い合わせてください。

手順

1 1 つをプライマリ、1 つをバックアップとして、2 つの vCenter Operations Manager サーバを作成します。

2 両方のサーバに同じバージョンとビルド番号の vCenter Operations Manager をインストールします。

3 vCenter Operations Manager サーバ上の <vcenter-ops>\user\conf\analytics ディレクトリのreplication.properties ファイルを開きます。

4 enabled=true を設定し、FSDB の内容のレプリケーションを有効にします。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

120 VMware, Inc.

5 変更内容を保存し、replication.properties ファイルを閉じます。

6 プライマリ vCenter Operations Manager サーバ上で分析サービスを再起動します。

プライマリ vCenter Operations Manager サーバ上でリソース ファイルが削除されると、レプリケーション サーバ上でもそれが削除されます。

プライマリとバックアップのレプリケーション サーバを切り替える

VMware vCenter Operations ユーティリティを使用し、レプリケーション サーバ構成のプライマリとバックアップを切り替えることができます。

注意 vCenter Operations Manager vApp は、レプリケーション、リモート コレクタ、または分散型分析をサポートしていません。

開始する前に

n FSDB のレプリケーションを設定します。「FSDB のレプリケーションを設定する (P. 120)」を参照してください。

n クラスタ化された環境では、クラスタ リソースがオフラインであることを確認します。

手順

1 [スタート] メニューで、 [すべてのプログラム] - [VMware] - [vCenter Operations Enterprise] - [VMwarevCenter Operations の構成] を選択し、各サーバで Configure VMware vCenter Operations ユーティリティを開始します。

n プライマリの vCenter Operations Manager サーバ上の分析ページで、 [レプリケーションの有効化] チェック ボックスをオンにし、ホストをバックアップの vCenter Operations Manager サーバに設定します。

n バックアップの vCenter Operations Manager サーバ上の [レプリケーション サーバ] ページで、ホストをローカル サーバに設定します。

2 [完了] をクリックして構成を保存します。

注意 [完了] をクリックすると vCenter Operations Manager サービスが再インストールされて再起動されるため、変更を行わない場合は [完了] ではなく [終了] をクリックしてユーティリティを閉じてください。

FSDB の同期を有効化する

失われたデータまたは異なるデータをバックアップ vCenter Operations Manager サーバ上で更新しなければならない場合のみ、プライマリとバックアップの vCenter Operations Manager サーバ間で FSDB の内容の同期を有効化します。たとえば、vCenter Operations Manager がすでにデータ収集を開始した後にバックアップ サーバを構成して起動する場合がこれに該当します。

同期が有効になっていると、タスクがバックアップ vCenter Operations Manager サーバ上のレプリケーション サーバに送信されます。レプリケーション サーバが動作中の場合、プライマリ分析サービスに応答を返します。このサービスが、失われたデータおよび異なるデータをすべてレプリケーション サーバに送信します。

同期の終了後、分析サービスが同期を無効化します。分析は、引き続きリアルタイムの受信データをバックアップ サーバに送信し続けますが、それは FSDB からのデータではありません。

注意 vCenter Operations Manager vApp は、レプリケーション、リモート コレクタ、または分散型分析をサポートしていません。

開始する前に

n FSDB のレプリケーションを設定します。「FSDB のレプリケーションを設定する (P. 120)」を参照してください。

n 分析サービスの開始および停止の方法についてよく理解してください。「vCenter Operations Manager サービスの開始と停止 (P. 102)」を参照してください。

n FSDB の同期設定を変更する前に、VMware テクニカル サポートに問い合わせてください。

第 10 章 データのバックアップと復旧

VMware, Inc. 121

手順

1 vCenter Operations Manager サーバ上の <vcenter-ops>\user\conf\analytics ディレクトリのreplication.properties ファイルを開きます。

2 synchronize=true を設定します。

3 同期を開始するリソース ID を指定します。

4 変更内容を保存し、replication.properties ファイルを閉じます。

5 プライマリ vCenter Operations Manager サーバ上で分析サービスを再起動します。

RDB のバックアップvCenter Operations Manager RDB には、動的しきい値の結果、異常、アラートおよび vCenter Operations Managerの分析および vCenter Operations Manager ユーザー インターフェイスが使用するデータ相関結果などの構成および状態の情報が含まれています。

ほとんどの場合、RDB は、vCenter Operations Manager サーバとは異なる専用のデータベース サーバ上であっても、同じファイヤウォール内の同じデータセンター内など、近くのネットワークに配置されます。小規模な環境では、RDB をvCenter Operations Manager サーバ上でホストするのが最適な場合もあります。

vCenter Operations Manager データベースのバックアップには、特殊な要件はありません。組織のデータベース管理者は、企業の標準的な RDB 手順を使用して 定期的に vCenter Operations Manager RDB をバックアップすることができます。

システム ファイルのバックアップvCenter Operations Manager は、構成、統合およびログ記録にシステム ファイルを使用します。これらのファイルは、vCenter Operations Manager ソフトウェア ディレクトリ ツリーにあります。

表 10-1. システム ファイル バックアップ ガイドライン

システム ファイル ディレクトリ 説明 バックアップ ガイドライン

<vcenter-ops>\user\conf\analytics

分析構成ディレクトリここには、有効化されてい

るアルゴリズムなど、分析アルゴリズムのパラ

メータを含むファイルが含まれています。

vCenter Operations Manager をインストールして構成した後に、このディレクトリをバッ

クアップしてください。また、構成を変更した

場合にもバックアップを取ってください。

このディレクトリとファイルは、

vCenter Operations Manager ソフトウェアのアップグレード中に <vcenter-ops>\save ディレクトリからコピーされます。

<vcenter-ops>\user\conf\plugins

分析プラグイン ディレクトリ。ここには、ソフトウェアに同梱されているファイル、および将来的

に利用できるようになると考えられるアルゴリズ

ムなど、vCenter Operations Manager の分析で使用されるアルゴリズムが含まれています。こ

こには、インストールされたそれぞれの動的しき

い値アルゴリズムのサブディレクトリが含まれま

す。

各プラグイン ディレクトリには、アルゴリズムのパラメータを含むプラグイン プロパティ ファイル、<vcenter-ops>\user\conf\plugins\plugin_name\conf\plugin_name.properties が含まれています。

このディレクトリのファイルが

vCenter Operations Manager の実働後に更新されることはめったにありません。

vCenter Operations Manager をインストールして構成した後に、ディレクトリをバック

アップしてください。また、構成を変更した場

合にもバックアップを取ってください。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

122 VMware, Inc.

表 10-1. システム ファイル バックアップ ガイドライン (続き)

システム ファイル ディレクトリ 説明 バックアップ ガイドライン

<vcenter-ops>\user\plugins\outbound

送信アラート プラグイン ディレクトリ。ここには、vCenter Operations Manager が使用するアラート通知フォーマットが含まれます。

このディレクトリのファイルが

vCenter Operations Manager の実働後に更新されることはめったにありません。

vCenter Operations Manager をインストールして構成した後に、ディレクトリをバック

アップしてください。また、通知構成を変更し

た場合にもバックアップを取ってください。

<vcenter-ops>\collector vCenter Operations Manager コレクタ アダプタ ディレクトリ。ここには、現在インストールされ、構成されているコレクタ アダプタとその構成のすべてが含まれます。

このディレクトリのファイルおよびサブディレ

クトリは、ユーザーがアダプタを追加または削

除すると必ず更新されます。インストール後、

および新しいアダプタのインストール後には、

vCenter Operations Manager サーバおよび任意のリモート サーバ上でこのディレクトリをバックアップしてください。

アダプタ コードが変更されている場合を除き、インストーラではソフトウェアのアップグレー

ド中にこれらのファイルおよびディレクトリが

上書きされることはありません。

<vcenter-ops>\user\config\collector

vCenter Operations Manager コレクタ構成ディレクトリ。ここには、CollectorService およびトラップ リスナのパラメータを含むファイルが含まれています。

このディレクトリのファイルが

vCenter Operations Manager の実働後に更新されることはめったにありません。インス

トール後、および新しいアダプタのインストー

ル後には、vCenter Operations Managerサーバおよび任意のリモート サーバ上でこのディレクトリをバックアップしてください。

このディレクトリとファイルは、

vCenter Operations Manager ソフトウェアのアップグレード中に <vcenter-ops>\save ディレクトリへコピーされます。

<vcenter-ops>\uninstall_vcops\installvariables.properties

インストール変数ファイル。ここには、最初のイ

ンストールからの主要データが含まれます。これ

は、アップグレードおよび vCenter Operationsアダプタに再利用されます。

vCenter Operations Manager の実働後に更新されることはめったにありません。インス

トール後にこのファイルをバックアップしてく

ださい。このファイルは、

vCenter Operations Manager ソフトウェア アップグレード中に上書きされます。

<vcenter-ops>\activemq\conf\log4j.properties

ActiveMQ ログ記録プロパティ ファイル。ここには、ActiveMQ ログ記録の log4j パラメータが含まれています。

vCenter Operations Manager の実働後に更新されることはめったにありません。インス

トール後にこのファイルをバックアップしてく

ださい。このファイルは、

vCenter Operations Manager ソフトウェア アップグレード中に上書きされます。

<vcenter-ops>\user\logs vCenter Operations Manager ログ ファイル。ここには、任意の

vCenter Operations Manager ログおよびvCenter Operations Manager コレクタ ログが含まれます。

このディレクトリ内のファイルは、毎日ロー

ル オーバーされます。デフォルトで、vCenter Operations Manager は各タイプのログ ファイルを 7 日分保持するよう構成されていますが、この制限は調整可能です。これら

のファイルのコピーを保持するために、

vCenter Operations Manager サーバおよびリモート サーバ上でこのディレクトリを定期的にバックアップすることができます。

vCenter Operations Manager サービスを停止することなく、いつでもログ ファイルをコピーできます。これらのログ ファイルをリストアするには、

vCenter Operations Manager サービスを停止する必要があります。

第 10 章 データのバックアップと復旧

VMware, Inc. 123

データ コンポーネントの復旧他のコンポーネントに依存しているデータ コンポーネントはありません。データ コンポーネントをバックアップおよび復旧の時間に関連して完全に同期させる必要はありません。RDB および vCenter Operations Manager システム ファイルには、vCenter Operations Manager システム、統合アダプタ、および監視対象環境の構成が含まれているため、これらのファイルをできる限り最新の状態にしておきます。

RDB をリストアする必要がある場合は、データベース管理者が提供するガイドラインに従ってください。

FSDB または vCenter Operations Manager システム ファイルの復旧方法の詳細については、「FSDB またはシステム ファイルを復旧する (P. 124)」 を参照してください。

FSDB またはシステム ファイルを復旧する

FSDB または vCenter Operations Manager システム ファイルを修復できます。

手順

1 vCenter Operations Manager プロセスを停止します。

vCenter Operations Manager プロセスは、特にログ ファイルなど、一部のファイルをロックします。関連するプロセスが停止するまで、これらをリストアすることはできません。vCenter Operations Manager プロセスには、vcopsWebService、AnalyticsServer、ActiveMQ および CollectorService が含まれます。

2 バックアップ ファイルをその本番環境へコピー アンド ペーストします。

3 すべてのファイルのリストア後に、vCenter Operations Manager プロセスを再起動します。

処理コンポーネントのバックアップと復旧

vCenter Operations Manager の処理コンポーネントのバックアップと復旧を行う時は、特定のガイドラインに従う必要があります。処理コンポーネントには、vCenter Operations Manager サーバ、vCenter Operations Manager リモート コレクタ サーバ、DT プロセッサ サーバ、およびデータベース サーバが含まれます。

n サーバのバックアップおよび復旧戦略の選択 (P. 125)

vCenter Operations Manager サーバは、vCenter Operations Manager アプリケーションを構成するサービスを実行します。これらのサービスには、vCenter Operations Manager Web サービス、コレクタ サービス、ActiveMQ サービス、および分析サービスが含まれます。これは、高性能で多くのリソースを必要とするアプリケーションであるため、vCenter Operations Manager には通常、専用のサーバが必要です。

n RDB サーバのバックアップと復旧 (P. 127)

vCenter Operations Manager は、商用のリレーショナル データベースを使用しています。vCenter Operations Manager RDB が使用できない場合は、vCenter Operations Manager が使用不能となります。高可用性またはリモート フェイルオーバー機能が必要な場合は、RDB サーバがクラスタリングまたはリモート ウォーム バックアップを使用するよう構成してください。

n リモート コレクタ サーバのバックアップと復旧 (P. 127)

vCenter Operations Manager リモート コレクタは、vCenter Operations Manager コレクタのみがインストールされているリモート ホストです。リモート コレクタは、データを保存しません。1 つあるいは複数のリモート コレクタをインストールする目的としては、ファイアウォールの移動、データセンター間のバンド幅の縮小および vCenter Operations Manager サーバの負荷の軽減が考えられます。

n DT プロセッサ サーバのバックアップと復旧 (P. 127)

リモート DT プロセッサは、分析計算を実行する vCenter Operations Manager サーバのプロセスです。ここでは、データは保存されません。1 つまたは複数のリモート ホスト上の別個の分析プロセスが分析処理の動的しきい値 (DT) の部分だけを実行するようにすることで、負荷を分散させることができます。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

124 VMware, Inc.

サーバのバックアップおよび復旧戦略の選択

vCenter Operations Manager サーバは、vCenter Operations Manager アプリケーションを構成するサービスを実行します。これらのサービスには、vCenter Operations Manager Web サービス、コレクタ サービス、ActiveMQサービス、および分析サービスが含まれます。これは、高性能で多くのリソースを必要とするアプリケーションであるた

め、vCenter Operations Manager には通常、専用のサーバが必要です。

多くの組織は、vCenter Operations Manager サーバ、および拡張機能である FSDB をミッション クリティカルなアプリケーションとして使用しています。vCenter Operations Manager は、高可用性のためのクラスタ化された一連のサーバとして、あるいは災害復旧やフェイルオーバー目的での一連のリモート サーバとして、あるいはその両方の用途で実施することができます。

サーバの高可用性の実装

共有ディスクおよびクラスタリング ソフトウェアを使用して、vCenter Operations Manager サーバの高可用性機能を実装できます。vCenter Operations Manager をホストするサーバが使用できなくなった場合、クラスタリング ソフトウェアが共有ディスクおよび vCenter Operations Manager サービスをバックアップ サーバにマッピングし、それらをオンラインにします。

高可用性機能のハードウェアおよびソフトウェアの要件は次の通りです。

n vCenter Operations Manager ソフトウェアおよび vCenter Operations Manager FSDB をインストールする共有ディスク (SAN)。

n vCenter Operations Manager サービスと環境変数をデプロイする 2 つの別個のサーバ。

n 両方のサーバ上で vCenter Operations Manager サービスを管理するクラスタ ソフトウェア。

n 使用する vCenter Operations Manager サーバを指定するエンド ユーザーおよびリモート コレクタに対し、クラスタを示す仮想 IP アドレス。

vCenter Operations Manager をホストするサーバが使用できなくなり、クラスタリング ソフトウェアによる再マッピングが行われる場合、vCenter Operations Manager にログインしているユーザーはすべてログアウトされ、約 15 秒間、vCenter Operations Manager システムが使用できなくなります。これは共有ディスクにインストールされるため、FSDB は影響を受けません。RDB は、vCenter Operations Manager ソフトウェアとは異なるサーバ上にインストールされているため、両方のサーバからアクセス可能なままとなります。

クラスタ環境のインストールおよび構成方法の詳細については、お使いの具体的なクラスタリングのドキュメントを参照

してください。

サーバの災害復旧の実装

vCenter Operations Manager には、プライマリのサーバまたはクラスタが使用できなくなった場合に、完全に分離されたバックアップの vCenter Operations Manager サーバまたはクラスタへ迅速に移行できる機能が内蔵されています。vCenter Operations Manager ソフトウェアがバックアップのサーバまたはクラスタをプライマリのサーバまたはクラスタとして使用するよう、手動で切り替える必要があります。

分離されたバックアップ サーバは、通常は災害復旧の目的で、プライマリ システムとは別の場所に置かれています。リモート バックアップ サーバまたはクラスタには、バックアップ レプリケーション サーバとして機能するvCenter Operations Manager インスタンスが含まれています。このインスタンスは、FSDB の最新のウォーム コピーを保持します。

災害復旧のハードウェアおよびソフトウェアの要件は次の通りです。

n バックアップ サーバとして構成された分離リモート vCenter Operations Manager インスタンス。

n レプリケーション サービスを実行している vCenter Operations Manager FSDB レプリケーション サーバ。リモート FSDB をローカル FSDB と同期させた後は、データは同一のものとなります。

n 適切なベンダー ソフトウェアと同期している vCenter Operations Manager データベース。

第 10 章 データのバックアップと復旧

VMware, Inc. 125

n 主要な vCenter Operations Manager のファイルをバックアップ サーバにコピーする、スケジュール設定されたバッチ ファイル。バックアップ サーバ上に必要な vCenter Operations Manager ファイルの詳細については、「システム ファイルのバックアップ (P. 122)」 を参照してください。

vCenter Operations Manager をホストするプライマリのサーバまたはクラスタが使用できなくなった場合、vCenter Operations Manager データベースが適切なベンダー ソフトウェアを使用してバックアップ データベースにフェイルオーバーします。vCenter Operations Manager にログインしているユーザーはログアウトされます。バックアップ サーバをプライマリ サーバに構成し、すべてのサービスを再度オンにするまで、vCenter Operations Managerシステムを使用することはできません。「プライマリとバックアップのサーバを切り替える (P. 126)」を参照してください。

典型的なクリティカル パス タイミングの項目は、RDB のリストアです。直近の RDB バックアップ時に、新しいvCenter Operations Manager システム内にあるすべてのアラートはアクティブとなっていますが、vCenter Operations Manager 分析によって、15 分後にはすべてのアラートが適切な状態にリセットされます。

プライマリとバックアップのサーバを切り替える

プライマリのサーバまたはクラスタが使用できなくなった場合、vCenter Operations Manager ソフトウェアがバックアップのサーバまたはクラスタをプライマリのサーバまたはクラスタとして使用するよう、手動で切り替える必要があり

ます。

開始する前に

災害復旧を実装します。「サーバの災害復旧の実装 (P. 125)」を参照してください。

手順

1 [スタート] メニューで、 [すべてのプログラム] - [VMware] - [vCenter Operations Enterprise] - [VMwarevCenter Operations の構成] を選択し、バックアップ サーバで [VMware vCenter Operations の構成] ユーティリティを開始します。

2 [フル構成] ページで、 [サーバ構成] の設定を [バックアップ] から [プライマリ] に変更します。

この設定により、バックアップ サーバ上の vCenter Operations Manager システムが新しいプライマリ サーバとして機能するように切り替えられます。

3 サーバの IP アドレス、またはクラスタを表す仮想 IP アドレスを、新しいプライマリ サーバまたはクラスタの正しい IP アドレスに更新します。

vCenter Operations Manager サーバを指定するエンド ユーザーおよびリモート コレクタは、新しい IP アドレスを使用する必要があります。

4 [完了] をクリックして構成を保存します。

注意 [完了] をクリックすると vCenter Operations Manager サービスが再インストールされて再起動されるため、変更を行わない場合は [完了] ではなく [終了] をクリックしてユーティリティを閉じてください。

次に進む前に

vCenter Operations Manager レプリケーション サーバをプライマリ サーバに切り替える必要がある場合は、追加の変更が必要となる場合があります。「プライマリとバックアップのレプリケーション サーバを切り替える (P. 121)」を参照してください。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

126 VMware, Inc.

RDB サーバのバックアップと復旧vCenter Operations Manager は、商用のリレーショナル データベースを使用しています。vCenter Operations Manager RDB が使用できない場合は、vCenter Operations Manager が使用不能となります。高可用性またはリモート フェイルオーバー機能が必要な場合は、RDB サーバがクラスタリングまたはリモート ウォームバックアップを使用するよう構成してください。

1 つのデータベースに対して構成されたインスタンスは、そのデータベースが使用できなくなると使用不能となります。この状況が発生した場合、クラスタリングされたデータベース環境を含む高可用性戦略により、1 つのデータベースが使用できなくなった場合にはクラスタが共有ディスクと vCenter Operations Manager インスタンスをバックアップ サーバにすみやかに切り替えることができます。

リモート コレクタ サーバのバックアップと復旧vCenter Operations Manager リモート コレクタは、vCenter Operations Manager コレクタのみがインストールされているリモート ホストです。リモート コレクタは、データを保存しません。1 つあるいは複数のリモート コレクタをインストールする目的としては、ファイアウォールの移動、データセンター間のバンド幅の縮小および

vCenter Operations Manager サーバの負荷の軽減が考えられます。

リモート コレクタ サーバが使用できなくなった場合、vCenter Operations Manager サーバは該当するリモート コレクタに構成されている監視対象環境の一部からデータを受信しなくなります。

クラスタ上にリモート コレクタをインストールすることもできますが、一般的な実装では別のサーバに個別のコレクタがインストールされます。このバックアップ リモート コレクタは、プライマリ リモート コレクタと同じvCenter Operations Manager コレクタ アダプタ フォルダおよび vCenter Operations Manager コレクタ構成フォルダを持つ必要があります。プライマリ リモート コレクタが使用できなくなった場合、バックアップ リモート コレクタをオンラインにすることができます。

DT プロセッサ サーバのバックアップと復旧リモート DT プロセッサは、分析計算を実行する vCenter Operations Manager サーバのプロセスです。ここでは、データは保存されません。1 つまたは複数のリモート ホスト上の別個の分析プロセスが分析処理の動的しきい値 (DT) の部分だけを実行するようにすることで、負荷を分散させることができます。

リモート プロセッサ サーバがダウンした場合は、vCenter Operations Manager はデータの収集と保存を継続しますが、新規データに基づく動的しきい値の再計算は行われません。

リモート DT プロセッサのバックアップを取る必要はありません。リモート DT プロセッサが使用できなくなった場合、vCenter Operations Manager サーバ上の分析プロセスが動的しきい値の計算を実行するように構成することができます。「DT 計算を実行するための分析プロセスを構成する (P. 127)」を参照してください。

別のホストにリモート DT 分析プロセスをインストールすることもできます。『VMware vCenter Operations インストール ガイド』を参照してください。

DT 計算を実行するための分析プロセスを構成する

リモート DT プロセッサが使用できなくなった場合、vCenter Operations Manager サーバ上の分析プロセスが動的しきい値の計算を実行するように構成することができます。

重要 常に advanced.properties ファイルのバックアップ コピーを作成しておきます。ファイルの内容を変更すると、vCenter Operations Manager の動作に悪影響を及ぼす可能性があるエラーの原因となる場合があります。

開始する前に

分析サービスの開始および停止の方法についてよく理解してください。「vCenter Operations Manager サービスの開始と停止 (P. 102)」を参照してください。

第 10 章 データのバックアップと復旧

VMware, Inc. 127

手順

1 vCenter Operations Manager サーバ上の <vcenter-ops>\user\conf\analytics ディレクトリのadvanced.properties ファイルのバックアップ コピーを取ります。

2 オリジナルの advanced.properties ファイルを開き、distributedDTCalculationsEnabled プロパティを探します。

3 distributedDTCalculationsEnabled を false に変更します。

4 変更内容を保存し、advanced.properties ファイルを閉じます。

5 分析サービスを再起動します。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

128 VMware, Inc.

システム ツールの使用 11vCenter Operations Manager には、複数のシステム ツールが含まれています。これらのツールを使用し、ファイルシステム データベース (FSDB) の管理およびトラブルシューティング、vCenter Operations Manager のパフォーマンスの監視およびトラブルシューティング、vCenter Operations Manager サーバ ホストとリモートまたはローカルのコレクタ間の通信の確認、リポジトリ アダプタの構成および実行、ならびにホストがサポートできるリソースの数の予測を行うことができます。

この章では次のトピックについて説明します。

n システム ツールの概要 (P. 129)

n FSDB を確認し、問題を修復する (P. 130)

n FSDB を移動する (P. 131)

n FSDB 内のリソースを表示する (P. 132)

n システムが生成したメトリックを FSDB から削除する (P. 133)

n JConsole で vCenter Operations Manager サービスを監視する (P. 134)

n サーバからコレクタへの通信を確認する (P. 134)

n リポジトリ アダプタの構成と実行 (P. 135)

n runvcopsServerConfiguration の構成と実行 (P. 141)

n ダッシュボードおよびダッシュボード テンプレートの管理 (P. 143)

システム ツールの概要各システム ツールについて、 vCenter Operations Manager は、Windows ホスト用の バッチ (.bat) ファイル バージョンと、Linux ホスト用のシェル スクリプト (.sh) ファイル バージョンを提供しています。

表 11-1. システム ツールの概要

ツール 説明

dbcli 複数のユーザーおよび vCenter Operations Manager インスタンスに対して、ダッシュボードおよびダッシュボード テンプレートを作成、変更、管理します。

FSDBCheck 電源障害に起因するデータの破損など、vCenter Operations Manager FSDB内の問題を確認し、修復します。

FSDBHomeChanger vCenter Operations Manager FSDB を新しい場所に移動し、その場所に関連するすべてのプロパティを更新します。

FSDBJDBCDriver 標準の JDBC ドライバを使用して FSDB からメトリックにアクセスするドライバ。第 12 章「FSDB JDBC ドライバの使用 (P. 151)」を参照してください。

VMware, Inc. 129

表 11-1. システム ツールの概要 (続き)

ツール 説明

FSDBReader リソースのメトリック情報をバイナリ形式で含むデータ ファイルを取得し、各メトリックについてのデータを含む人間が解読可能な個別の出力ファイルを生

成します。

FSDBCleaner すべての vCenter Operations Manager システムが生成したメトリックをFSDB から削除します。

run-jconsole Java JConsole ツールを起動し、Java アプリケーション コンソールを開きます。このツールを使用して、特定の vCenter Operations Manager のパフォーマンスの問題のトラブルシューティングを行うことができます。

注意 run-jconsole を使用するには、JConsole を含む Java SDK をインストールする必要があります。JConsole は、vCenter Operations Managerに同梱されていません。

HeartbeatSender ハートビートを使用し、vCenter Operations Manager サーバとコレクタとの間の通信を確認します。通常は、HeartbeatSender を使用してリモート コレクタを確認しますが、ローカル コレクタで使用することもできます。これは、<vcenter-ops>\collector\bin ディレクトリにインストールされています。

リポジトリ アダプタの報告 vCenter Operations Manager FSDB から、定義済みのデータのサブセットを別のデータベースへコピーし、そこでそのデータを報告目的で使用すること

ができます。

runvcopsServerConfiguration サーバ CPU、メモリ、ディスク領域およびファイル I/O 仕様に基づいて、サーバがサポートできるリソースの数を予測します。

EMS スマート統合のツール vcops_emc.jar、launch-vcops-action-windows.xml および Launch-vcops-UI-Ojbect.cmd ツールを含みます。『VMwarevCenter Operations Manager and EMC Smarts の統合ガイド』を参照してください。

FSDB を確認し、問題を修復するFSDBCheck ツールを使用して、電源障害に起因するデータの破損など、vCenter Operations Manager FSDB 内の問題を確認し、修復することができます。FSDBCheck は、指定した出力ディレクトリ内に FSDB の修正済みのコピーを保存します。

開始する前に

n 分析サービスの開始および停止の方法についてよく理解してください。「vCenter Operations Manager サービスの開始と停止 (P. 102)」を参照してください。

n FSDBHomeChanger ツールについてよく理解してください。「FSDB を移動する (P. 131)」を参照してください。

手順

1 分析サービスを停止します。

2 FSDBCheck ツールを開始します。

オプション アクション

Windows ホスト コマンド プロンプトを開き、<vcenter-ops>\tools\FSDBCheck\fsdbcheck.bat と入力します。

Linux ホスト ターミナル ウィンドウを開き、<vcenter-ops>/tools/SDBCheck/sdbcheck.sh と入力します。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

130 VMware, Inc.

次に例を示します。

<path_fsdbcheck> <fsdb_dir> [-out <fsdb_outdir>] [-5 <count>]

n <path_fsdbcheck> は、.bat または .sh ファイルへのパスです。

n <fsdb_dir> は、FSDB ホーム ディレクトリがチェックするパスです。

n <fsdb_outdir> は、チェック済みファイルの出力ディレクトリへのパスです。出力ディレクトリが存在しない場合は、FSDBCheck によって作成されます。-out オプションが含まれていない場合は、出力ディレクトリは <vcenter-ops>\data_backup_<yyyy>_<mm>_<dd>_<hh>_<mm>_ss となります。出力ファイルの最後の行で、ファイルが固定されているかどうかを指定します。

n <count> は、コマンドが使用するスレッド数です。スレッド数は、1 から 100 までの範囲となります。デフォルトのスレッド数は 1 です。最適なロード バランシングのために、コマンドを実行しているサーバのコア数に設定してください。

3 FSDBCheck がファイルを修復した場合は、ホーム ディレクトリを変更するか現在のディレクトリをそのまま使用します。

オプション アクション

vCenter Operations Manager が FSDBの新しいコピーを使用するように切り替える

FSDBHomeChanger を使用して、FSDB ホーム ディレクトリがFSDBHomeChanger <homedir> -out <FSDBCheck_output_dir>などの修正済みファイルを使用するよう変更します。

-o オプションを含めないでください。新しいディレクトリのファイルを上書きしないでください。

現在の FSDB ホーム ディレクトリを継続して使用する

Windows Explorer を使用し、FSDBCheck 出力ディレクトリからホーム ディレクトリへファイルをコピーして戻し、そこのファイルを上書きます。

4 分析サービスを再起動します。

FSDB を移動するFSDBHomeChanger ツールを使用すると、vCenter Operations Manager FSDB 内のすべてのファイルを新規ディスク ドライブまたはファイル システムにコピーできます。さらに、FSDBHomeChanger は、FSDB の場所に関連付けられているすべての vCenter Operations Manager プロパティを新しい場所を使用するように更新します。FSDBCheckを使用してデータベースの問題を修正した場合は、FSDBHomeChanger を使用しなければならない場合があります。

開始する前に

分析サービスの開始および停止の方法についてよく理解してください。「vCenter Operations Manager サービスの開始と停止 (P. 102)」を参照してください。

手順

1 分析サービスを停止します。

2 FSDBHomeChanger を開始します。

オプション 操作

Windows ホストで FSDBHomeChangerを開始する

コマンド プロンプトを開き、<vcenter-ops>\tools\FSDBHomeChanger\fsdbhomechanger.bat と入力します。

Linux ホストで FSDBHomeChanger を開始する

ターミナル ウィンドウを開き、<vcenter-ops>/tools/FSDBHomeChanger/fsdebhomechanger.sh と入力します。

第 11 章 システム ツールの使用

VMware, Inc. 131

例:

<path_fsdbhomechanger> <fsdbd-indir> -out <fsdb_outdir> [-o] [-s]

n <path_fsdbhomechanger> は、.bat または .sh ファイルへのパスです。

n <fsdbd-indir> は、ソース FSDB ホーム ディレクトリへのパスです。

n <fsdb_outdir> は、コピー済みファイルの出力ディレクトリへのパスです。出力ディレクトリが存在しない場合は、FSDBHomeChanger によって作成されます。

-o オプションは、ファイルが出力ディレクトリにすでに存在する場合にそれらを FSDBHomeChanger に上書きさせます。デフォルトでは、既存のファイルは上書きされません。-s オプションは、各リソースの各月のデータごとに個別のファイルを使用するのではなく、各リソースのすべてのデータを単一のファイルに配置します。-s を使用すると、I/O 操作が減りますが、動的しきい値の計算が遅くなります。

3 (オプション) FSDBCheck を使用して、それによってファイルの修正が行われた後に FSDBHomeChanger を使用する場合、FSDB ホーム ディレクトリを FSDBCheck 出力ディレクトリに変更して、修正済みのファイルが使用されるようにする必要がある場合があります。

例:

FSDBHomeChanger <homedir> -out <FSDBCheck_output-dir>

この例では、<homedir> は現在定義されている FSDB ホーム ディレクトリで、<FSDBCheck_output_dir> はFSDBCheck コマンドからの出力ディレクトリです。新規の場所にある修正済みのファイルは上書きしないため、-oオプションを含めません。この例は、Windows サーバを使用し、fsdbhomechanger.bat を含むディレクトリに変更したと想定しています。

4 分析サービスを再起動します。

FSDB 内のリソースを表示するFSDBReader ツールを使用して、FSDB にリソースを表示できます。FSDBReader は、リソースのメトリック情報をバイナリ形式で含むデータ ファイルを取得し、各メトリックについてのデータを含む人間が解読可能な個別の出力ファイルを生成します。

注意 FSDBReader ツールを vCenter Operations Manager vApp で使用することはできません。

手順

1 FSDBReader を起動します。

オプション アクション

Windows ホスト上で FSDBReader を起動する

コマンド プロンプトを開き、<vcenter-ops>\tools\FSDBReader\fsdbreader.bat と入力します。

Linux ホスト上で FSDBReader を起動する ターミナル ウィンドウを開き、<vcenter-ops>/tools/FSDBReader/fsdbreader.sh と入力します。

2 [ファイル] - [FSDB ルート] を選択し、お使いの FSDB にツールを指定します。

3 各 FSDB ルート インスタンスについて、 [追加] をクリックし、FSDB ルート ディレクトリを参照して [開く] をクリックします。

ツールが FSDB からデータを読み出します。

FSDBReader を FSDB に指定した後、FSDBReader ダイアログ ボックスが表示されます。FSDBReader ダイアログ ボックスには、FSDB に関する次の情報が表示されます。

n 左の列には、FSDB のリソースがすべて一覧表示されます。ID は、[環境概要] ページの ID 列に表示されます。ID 列は、デフォルトで非表示になっています。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

132 VMware, Inc.

n 2 つめの列には、選択したリソースのメトリックが一覧表示されます。

n 右上のペーンには、FSDB、および選択したリソースや属性に関する情報が表示されます。これには、FSDB 内のリソースの総数、選択したリソースの属性数、現在選択しているリソースおよび属性、および選択したメトリックにつ

いて収集したデータ ポイント値の数、最初および最後の値が収集されたタイミング、および最大値、最小値が含まれます。右下のペーンには、選択した属性について収集したそれぞれの値が一覧表示されます。

システムが生成したメトリックを FSDB から削除するFSDBCleaner ツールを使用して、vCenter Operations Manager システムが生成したすべてのメトリックを FSDB から削除できます。FSDBCleaner を実行すると、FSDB ルート ディレクトリの名前が変更され、vCenter Operations Manager システムが生成したメトリックを除くすべてのメトリック値が、作成しなおされた FSDBルート ディレクトリに書き込まれます。

通常は、vCenter Operations Manager の履歴によるコンセプト実証 (HPOC) の実行中のみ FSDBCleaner を使用します。HPOC では、履歴データが vCenter Operations Manager データベースに保存され、製品がそのデータを分析し、そのデータがリアルタイムで収集された場合に生成されたと考えられるアラートおよび異常を表示します。HPOC 中にFSDBCleaner を使用してシステムが生成したメトリックを削除し、構成パラメータを変更して分析を再実行し、結果がどのように変化したかを示すことができます。

手順

u FSDBCleaner を起動します。

オプション アクション

Windows ホスト上で FSDBCleaner を起動する

コマンド プロンプトを開き、<vcenter-ops>\tools\FSDBCleaner\fsdbcleaner.bat と入力します。

Linux ホスト上で FSDBCleaner を起動する ターミナル ウィンドウを開き、<vcenter-ops>/tools/FSDBCleaner/fsdbcleaner.sh と入力します。

次に例を示します。

<path_fsdbcleaner> [-in <fsdb_dir_in> [-t <thread_count>]

n <path_fsdbcleaner> は、.bat または .sh ファイルへのパスです。

n <fsdb_dir_in> は、FSDB ホーム ディレクトリへのパスです。FSDB ホーム ディレクトリが複数ある場合は、セミコロンで区切って複数のパスを入力できます。

n <thread_count> は、ツールがクリーニングを実行するために生成する必要があるスレッドの数です。

-in オプションを含めていない場合、FSDBCleaner は vCenter Operations Manager 構成において定義され、analytics.properties ファイル内に保存されているパスを使用します。-t オプションを含めていない場合、FSDBCleaner は vCenter Operations Manager サーバ上の各 CPU のスレッドを使用します。

コマンド入力後、FSDBCleaner は次のアクションを実行します。

n 指定されたそれぞれの FSDB ルート ディレクトリの名前を<fsdb_dir_in_cleanerbackup_yyyy_MM_dd_HH_mm_ss> に変更します。

n 各 FSDB ルート ディレクトリを再度作成します。

n 指定数のスレッドを作成し、データを処理します。

n すべてのメトリックを名前変更された FSDB ホーム ディレクトリから読み取り、フィルタされたメトリックを<fsdb_dir_in> ディレクトリへ保存します。

n <vcenter-ops>\FSDBCleaner\logs に作成されたログ ファイルにアクティビティのログを記録します。

第 11 章 システム ツールの使用

VMware, Inc. 133

JConsole で vCenter Operations Manager サービスを監視するrun-jconsole ツールを使用して vCenter Operations Manager サービスを監視し、パフォーマンスの問題のトラブルシューティングを行うことができます。run-jconsole は、Java JConsole ツールを起動して Java アプリケーション コンソールを開きます。

開始する前に

JConsole を含む Java SDK をインストールします。run-jconsole を使用するには、JConsole をインストールする必要があります。JConsole は、vCenter Operations Manager に含まれていません。JConsole の詳細については、JavaWeb サイト (http://java.sun.com) を参照してください。

手順

1 run-jconsole を起動します。

オプション アクション

Windows ホスト上で run-jconsole を起動する

コマンド プロンプトを開き、<vcenter-ops>\tools\run-jconsole.bat と入力します。

Linux ホスト 上で run-jconsole を起動する ターミナル ウィンドウを開き、<vcenter-ops>/tools/run-jconsole.sh と入力します。

2 監視するサービスの名前を入力します。

all、web、analytics、collector または mq という入力が可能です。

サーバからコレクタへの通信を確認する

HeartbeatSender ツールを使用し、vCenter Operations Manager サーバ ホストとリモートまたはローカルのコレクタとの間の通信を確認できます。通常は、HeartbeatSender を使用してリモート コレクタとの通信を確認します。

手順

u HeartbeatSender を起動します。

オプション アクション

Windows ホスト上で HeartbeatSender を起動する

コマンド プロンプトを開き、<vcenter-ops>\collector\bin\HeartbeatSender.bat と入力します。

Linux ホスト上で HeartbeatSender を起動する

ターミナル ウィンドウを開き、<vcenter-ops>/collector/bin/HeartbeatSender.sh と入力します。

HeartbeatSender は、コレクタの URL およびテスト結果を返します。次に例を示します。

ハートビートの要求を URL http://10.118.48.125:80/heartbeatservlet へ送信しますか?コントローラは、ハートビート

に正常に応答しました。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

134 VMware, Inc.

リポジトリ アダプタの構成と実行リポジトリ アダプタは、設定したスケジュールに基づいて vCenter Operations Manager FSDB からのデータのサブセットでデータベースを作成します。vCenter Operations Manager の性能に影響したり、ターゲットのデータ ソースからの追加のデータ収集を必要とすることなく、このデータを使用してレポートを生成できます。ターゲットは、リレー

ショナル データベースあるいはコンマで区切られた値 (CSV) ファイルとすることができます。

リポジトリ アダプタを使用できるようにするには、まず、conf.properties および conditions.properties の各ファイルに値を設定する必要があります。両ファイルとも、<vcenter-ops>\tools\RepositoryAdapter ディレクトリにあります。

n conf.properties ファイル (P. 135)

conf.properties ファイルには、リポジトリ アダプタの構成情報のほとんどが含まれています。これは、<vcenter-ops>\tools\RepositoryAdapter ディレクトリにあります。

n リポジトリ アダプタのデータベース接続を構成する (P. 137)

リポジトリ アダプタには、vCenter Operations Manager リレーショナル データベース、FSDB および出力データベースへの接続が必要です。この情報は、conf.properties ファイルで構成します。

n リポジトリ アダプタのスケジュールを設定する (P. 138)

毎日一定の時刻に、あるいは特定の間隔でリポジトリ アダプタが動作するよう構成することができます。

n リポジトリ アダプタのソースおよびターゲット列を構成する (P. 139)

リポジトリ アダプタがエクスポート データを置く場所を構成する必要があります。conf.properties ファイル内の insertCommand ステートメントが出力データベース中の列および vCenter Operations Manager データベースおよび FSDB 中のソース列を定義します。お使いの環境の出力データベース中の列の名前を変更することができます。

n リポジトリ アダプタの操作オプションを設定する (P. 139)

オプションを設定し、リポジトリ アダプタがデータベースから取得するデータの量、リポジトリ アダプタがデータベースに再接続を試みる回数、およびデータベースの再接続の試みの間隔を構成することができます。

n リポジトリ アダプタのデータ エクスポート値を構成する (P. 140)

リポジトリ アダプタが値をエクスポートするリソースおよびメトリックを定義する必要があります。conditions.properties ファイル内の各ステートメントが、ターゲット データベース内の 1 つの出力列の名前および 1 つあるいは複数の値を指定します。

n リポジトリ アダプタを起動する (P. 141)

Windows ホスト上で、バッチ (.bat) ファイルを実行し、リポジトリ アダプタを起動します。Linux ホスト上で、シェル スクリプトを実行し、リポジトリ アダプタを起動します。

conf.properties ファイルconf.properties ファイルには、リポジトリ アダプタの構成情報のほとんどが含まれています。これは、<vcenter-ops>\tools\RepositoryAdapter ディレクトリにあります。

conf.properties ファイルのサンプル

conf.properties ファイルのサンプルを次に示します。

insertCommand=INSERT INTO TestTable (RID1; RNAME1; MID1; MNAME1; RKNAME1; MKNAME1; AKNAME1; timestamp1; min_threshold1; value1; max_threshold1) values(alive.RID; alive.RNAME; alive.MID; alive.MNAME; alive.RKNAME; alive.MKNAME; alive.AKNAME; fsdb.timestamp; fsdb.min_threshold; fsdb.value; fsdb.max_threshold) # time to run. scheduleTime=24 #source DB sourcedbDriver=com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver sourcedbUrl=jdbc\:sqlserver\://192.168.1.130\:1433 sourcedbName=sa sourcedbUserName=testSourceDB sourcedbPassword=111 #source FSDB

第 11 章 システム ツールの使用

VMware, Inc. 135

sourcefsdbDriver=com.integrien.fsdbjdbcdriver.FSDBJDBCDriver sourcefsdbUrl=rmi\://192.168.1.130\:1199/DBMS #destination DB destdbDriver=com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver destdbUrl=jdbc\:sqlserver\://192.168.1.120\:1433 destdbName=sa destdbUserName=testDestDB destdbPassword=111 encrypted=false #incremental = false means full for maxDays days incremental = false maxDays = 365 retryConnectCount = 5 #milliseconds delayBetweenRetries = 10000 exportToCsv = true csvFilePath = C:/csv.csv csvDelimiter = ,

insertCommand ステートメント

conf.properties ファイルにある insertCommand ステートメントを使用して、リポジトリ アダプタのエクスポート データをどこに置くかを定義します。

insertCommand ステートメントには、括弧内に 2 セットの値が含まれています。最初の値のセットは、出力データベースの列を定義します。2 つ目の値のセットは、ステートメント中の values の後に表示されるものであり、vCenter Operations Manager データベースと FSDB 内のソース列を定義します。

alive で始まるフィールド名は、vCenter Operations Manager データベースから取得されたものです。

表 11-2. vCenter Operations Manager データベース フィールド

フィールド 内容

alive.RID リソース ID。

alive.RNAME リソース名。

alive.MID メトリック ID。

alive.MNAME メトリック名。

alive.RKNAME リソース種別の名前。

alive.MKNAME メトリック種別の名前。

alive.AKNAME アダプタの種類の名前。

fsdb で始まるフィールド名は、vCenter Operations Manager FSDB から取得されたものです。

表 11-3. vCenter Operations Manager FSDB フィールド

フィールド 内容

fsdb.timestamp メトリック値の時間。

fsdb.min_threshold メトリックの最少しきい値。

fsdb.value メトリック値。

fsdb.max_threshold メトリックの最大しきい値。

insertCommand ステートメントの例を次に示します。

insertCommand=INSERT INTO TestTable (RID1; RNAME1) values(alive.RID; alive.RNAME)

この例では、insertCommand ステートメントが alive.RID フィールドを vCenter Operations Manager データベースから出力データベースの RID1 列へ、alive.RNAME フィールドを vCenter Operations Manager データベースから出力データベースの RNAME1 列へエクスポートします。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

136 VMware, Inc.

リポジトリ アダプタのデータベース接続を構成するリポジトリ アダプタには、vCenter Operations Manager リレーショナル データベース、FSDB および出力データベースへの接続が必要です。この情報は、conf.properties ファイルで構成します。

データベース接続のユーザー名とパスワードを入力するときは、プレーン テキストで入力し、encrypted プロパティが false に設定されていることを確認してください。リポジトリ アダプタを実行すると、値が暗号化され、encrypted がtrue に設定されます。値を変更する必要がある場合は、プレーン テキストで入力し、encrypted を false に設定します。

開始する前に

conf.properties ファイルについてよく理解してください。「conf.properties ファイル (P. 135)」を参照してください。

手順

1 <vcenter-ops>\tools\RepositoryAdapter ディレクトリの conf.properties ファイルを開きます。

2 vCenter Operations Manager リレーショナル データベースを定義します。

オプション アクション

SQL Server データベースを定義します。 データベース ドライバ名、URL、データベース名、およびデータベースへの接続に使用するユーザー名とパスワードを設定します。

Oracle データベースを定義する データベース ドライバ名を設定します。データベース名を含めないでください。 SQL Server データベース定義の例を次に示します。

#source DB sourcedbDriver=com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver sourcedbUrl=jdbc\:sqlserver\://192.168.1.130\:1433 sourcedbName=sa sourcedbUserName=testSourceDB sourcedbPassword=111

Oracle データベース定義のフォーマットの例を次に示します。

#source DB properties for Oracle sorucedbDriver = oracle.jdbc.driver.OracleDriver sourcedbUrl = jdbc:oracle:thin:@<server>:<port>:orcl sourcedbName = sourcedbUserName = username sourcedbPassword = password

3 vCenter Operations Manager FSDB のインストール用の URL に sourcefsdbUrl プロパティを設定します。

sourcefsdbDriver プロパティを変更しないでください。

次に例を示します。

#source FSDB sourcefsdbDriver=com.integrien.fsdbjdbcdriver.FSDBJDBCDriver sourcefsdbUrl=rmi\://192.168.1.130\:1199/DBMS

第 11 章 システム ツールの使用

VMware, Inc. 137

4 出力データベースを定義します。

exportToCsv 設定により、出力データベースにデータベースを使用するか CSV ファイルを使用するかが決まります。exportToCsv を true に設定すると、リポジトリ アダプタは CSV ファイル定義を使用します。  exportToCsvを false に設定すると、リポジトリ アダプタは データベースを定義する destdb プロパティを使用します。出力ターゲットを 1 つだけ定義します。

オプション アクション

データベースへ出力を送信する n exportToCsv を false に設定します。n 出力データベースが SQL Server を使用する場合は、データベース ドライバ名、

URL、データベース名およびデータベースへの接続に使用するユーザー名とパスワードを設定します。

n 出力データベースが Oracle を使用している場合は、データベース ドライバ名を設定します。データベース名を含めないでください。

CSV ファイルへ出力を送信する n exportToCsv を true に設定します。n CSV ファイルへのパスを定義します。CSV が存在しない場合は、リポジトリ ア

ダプタによって作成されます。

n CSV ファイルのフィールド間で使用する区切り文字を定義します。通常の区切文字はカンマです。

SQL Server 出力データベースの定義の例を次に示します。

#destination DB destdbDriver=com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver destdbUrl=jdbc\Lsqlserver\://192.168.1.120\:1433 destdbName=sa destdbuserName=testDestDB destdbPassword=111

Oracle 出力データベースの定義の例を次に示します。

#destination DB properties for Oracle destdbDriver = oracle.jdbc.driver.OracleDriver destdbUrl = jdbc:oracle:thin:@<server>:<port>:orcl

CSV 出力ファイルの定義の例を次に示します。

exportToCSV = true csvFilePath = C:/csv.csv csvDelimiter = ,

5 変更内容を保存し、conf.properties ファイルを閉じます。

リポジトリ アダプタのスケジュールを設定する毎日一定の時刻に、あるいは特定の間隔でリポジトリ アダプタが動作するよう構成することができます。

開始する前に

conf.properties ファイルについてよく理解してください。「conf.properties ファイル (P. 135)」を参照してください。

手順

1 <vcenter-ops>\tools\RepositoryAdapter ディレクトリの conf.properties ファイルを開きます。

2 scheduleTime プロパティを設定します。

オプション アクション

毎日一定の時間に動作するようリポジトリ

アダプタを構成する

scheduleTime をプラスの数字に設定します。たとえば、scheduleTime=23の場合、リポジトリ アダプタは毎日 11:00 pm に動作します。

特定の間隔で動作するようリポジトリ アダプタを構成する

scheduleTime をマイナスの数字に設定します。たとえば、scheduleTime=-1 の場合、リポジトリ アダプタは 1 時間に 1 度動作します。

3 変更内容を保存し、config.properties ファイルを閉じます。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

138 VMware, Inc.

リポジトリ アダプタのソースおよびターゲット列を構成するリポジトリ アダプタがエクスポート データを置く場所を構成する必要があります。conf.properties ファイル内のinsertCommand ステートメントが出力データベース中の列および vCenter Operations Manager データベースおよび FSDB 中のソース列を定義します。お使いの環境の出力データベース中の列の名前を変更することができます。

サンプルの conf.properties ファイルには、考えられるソース フィールドがすべて含まれています。ソース フィールドの順番の変更やフィールドの削除は可能ですが、ソース フィールドを追加することはできません。ソース フィールドを変更した場合は、出力列リストも変更する必要があります。

開始する前に

conf.properties ファイル内の insertCommand ステートメントについてよく理解してください。「conf.propertiesファイル (P. 135)」を参照してください。

手順

1 vCenter Operations Manager サーバ上の <vcenter-ops>\tools\RepositoryAdapter ディレクトリのconf.properties ファイルを開きます。

2 TestTable を出力テーブルの正しい名前に変更します。

3 insertCommand ステートメントを変更し、 出力データベース中の列および vCenter Operations Manager データベースおよび FSDB 中のソース列を定義します。

4 変更内容を保存し、conf.properties ファイルを閉じます。

リポジトリ アダプタの操作オプションを設定するオプションを設定し、リポジトリ アダプタがデータベースから取得するデータの量、リポジトリ アダプタがデータベースに再接続を試みる回数、およびデータベースの再接続の試みの間隔を構成することができます。

開始する前に

conf.properties ファイルについてよく理解してください。「conf.properties ファイル (P. 135)」を参照してください。

手順

1 <vcenter-ops>\tools\RepositoryAdapter ディレクトリの conf.properties ファイルを開きます。

2 リポジトリ アダプタがデータベースから読み取るデータの量を構成します。

オプション アクション

増分データを読み取る incremental プロパティを true に設定します。リポジトリ アダプタを実行するたびに、前回の実行時以降に vCenter Operations Manager が収集した値のみを読み取ります。

指定した日数の間に収集されたデータを読み

取る

n incremental プロパティを false に設定します。n maxDays プロパティで、データを読み取る日数を指定します。incremental

が trueに設定されている場合にのみ、リポジトリ アダプタは、maxDays 設定を使用します。

たとえば、maxDays=365 の場合、アダプタは前年のデータを読み取ります。

3 retryConnectCount プロパティを、リポジトリ アダプタがデータベース接続を再試行する回数に設定します。

4 delayBetweenRetries プロパティを、再試行の試みの間隔 (ミリ秒) に設定します。

5 変更内容を保存し、config.properties ファイルを閉じます。

第 11 章 システム ツールの使用

VMware, Inc. 139

リポジトリ アダプタのデータ エクスポート値を構成するリポジトリ アダプタが値をエクスポートするリソースおよびメトリックを定義する必要があります。conditions.properties ファイル内の各ステートメントが、ターゲット データベース内の 1 つの出力列の名前および 1 つあるいは複数の値を指定します。

含める値または除外する値を定義することができます。condition.properties に列が表示されない場合は、エクスポートする値の決定時にリポジトリ アダプタがその値を考慮していません。

それぞれの値は、適用されるすべての条件に一致しなければなりません。エクスポートするリソースおよびメトリックの

両方について条件を定義すると、リポジトリ アダプタは該当するリソースの該当するメトリックのみをエクスポートします。定義されたリソースのメトリック、または別のリソースについて定義されたメトリックの値はエクスポートされません。

conditions.properties に値を追加するか、その中の値を編集するときは、これらのルールに従ってください。

n 文字列の値は、一重引用符で囲みます。

n リソースまたは属性 ID などの数値は引用符で囲みません。

n ワイルドカード文字を指定したい場合は、アスタリスク (*) を使用します。ワイルドカードは、ゼロを含む任意の文字数に一致します。文字列の最初または最後にワイルドカードを使用できます。数値にワイルドカードは使用できま

せん。

開始する前に

ターゲット データベース内の出力列を定義します。「リポジトリ アダプタのソースおよびターゲット列を構成する (P. 139)」を参照してください。

手順

1 <vcenter-ops>\tools\RepositoryAdapter ディレクトリの conditions.properties ファイルを開きます。

2 出力列に含める値を定義するには、等号を使用します。

行に等号を含めると、リポジトリ アダプタは vCenter Operations Manager データベースの対応するフィールドの値がリストされた値と一致する場合にのみ、その値をエクスポートします。

次に例を示します。

Column=value1;value2

3 出力列から除外する値を定義するには、不等号 (=<>) を使用します。

行に不等号を含めると、リポジトリ アダプタは vCenter Operations Manager データベースの対応するフィールドの値がリストされた値と一致しない場合にのみ、その値をエクスポートします。

次に例を示します。

Column=<>value;value2

4 変更内容を保存し、conditions.properties ファイルを閉じます。

例: conditions.properties ファイル

次の conditions.properties ファイルで、リソース名フィールドは RNAME1 出力列にマッピングされ、メトリック名フィールドは MKNAME 出力列にマッピングされます。

RKNAME1='Collector';'Web';'Analytics';'Business*' MKNAME=<>'health';'avail*'

この例では、リポジトリ アダプタは、Collector、Web および Analytics の各リソース、および名前が Businessで始まるリソースのデータをエクスポートします。health メトリック、または名前が avail で始まるメトリックのデータはエクスポートされません。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

140 VMware, Inc.

リポジトリ アダプタを起動するWindows ホスト上で、バッチ (.bat) ファイルを実行し、リポジトリ アダプタを起動します。Linux ホスト上で、シェル スクリプトを実行し、リポジトリ アダプタを起動します。

開始する前に

リポジトリ アダプタを構成します。「リポジトリ アダプタの構成と実行 (P. 135)」を参照してください。

手順

n Windows ホスト上で、コマンド プロンプトを開き、次のコマンドを入力します。

<vcenter-ops>\tools\RepositoryAdapter\run.bat

n Linux ホスト上で、ターミナル ウィンドウを開き、次のコマンドを入力します。

<vcenter-ops>\tools\RepositoryAdapter\run.sh

リポジトリ アダプタを起動すると、リポジトリ アダプタは conf.properties ファイルで構成したスケジュールに従って動作します。「リポジトリ アダプタのスケジュールを設定する (P. 138)」を参照してください。

runvcopsServerConfiguration の構成と実行runvcopsServerConfiguration ツールは、ホストで使用可能な CPU、メモリ、ディスク領域およびファイル I/O、ならびにお使いの vCenter Operations Manager 構成に基づき、vCenter Operations Manager サーバ ホストが許容できるパフォーマンスをサポートできるよう、リソースを計算します。

runvcopsServerConfiguration を使用できるようにするには、まず vcops_parameters.properties およびvcops_server_configuration.properties の各ファイルに値を設定する必要があります。両ファイルとも、vcenter-ops\vcopsServerConfiguration\vcops_server_configuration\conf ディレクトリにあります。

vcops_parameters.properties ファイルrunvcopsServerConfiguration は、vcops_parameters.properties ファイル内の値を使用して、vCenter Operations Manager サーバ ホストがサポートできるリソースの最大数を予測します。

vcops_parameters.properties ファイルは、<vcenter-ops>\vcopsServerConfiguration\vcops_server_configuration\conf ディレクトリにあります。

表 11-4. vcops_parameters.properties ファイルのプロパティ

プロパティ 説明

NUMBER_INBOUND_ADAPTERS_ON_ALIVE_SERVER vCenter Operations Manager が使用する受信アダプタの数。

NUMBER_CONTAINERS 構成されるコンテナ リソースの推定数。

NUMBER_RESOURCES ツールが推定の起点として使用するリソースの数。この数は、この

インストールでサポートする必要があると考えるリソースの最大数

の約 2 倍に設定します。

NUMBER_METRICS_PER_RESOURCE 各リソースについて追跡するメトリックの平均数。

NUMBER_APPLIED_SUPERMETRICS_PER_CONTAINER 各コンテナ リソースについてのスーパー メトリックの平均数。

MINUTE_COLLECTION_PERIOD メトリック値の収集頻度 (分)

DAYS_DATA_RETENTION メトリック データを保持する日数。

CONCURRENT_USERS vCenter Operations Manager の同時ユーザーの平均推定値。

REMOTE_COLLECTORS インストールされているリモート コレクタの数。

OUTBOUND_ADAPTERS 送信アダプタの数。

第 11 章 システム ツールの使用

VMware, Inc. 141

表 11-4. vcops_parameters.properties ファイルのプロパティ (続き)

プロパティ 説明

NUMBER_FSDB_WRITE_CYCLES ファイル I/O テスト中に FSDB にデータを書き込む回数。この数字が大きければ大きいほど、推定は正確になりますが、所要時間が長

くなります。

GOAL_HOURS_DT_CALCULATION 動的しきい値計算が完了するまでにかかる最大時間数。

NUMBER_DT_PLUGINS 動的しきい値計算に使用される動的しきい値プロセッサの平均数。

vcops_server_configuration.properties ファイルvcops_server_configuration.properties ファイルには、ホスト上の vCenter Operations Manager サーバの接続情報が含まれています。runvcopsServerConfigurationは、このファイル内の値を使用してホストに接続します。

Windows ホスト上でのみ、vcops_server_configuration.properties のプロパティを設定します。Linux ホスト上のこのファイルを修正する必要はありません。

表 11-5. vcops_server_configuration.properties のプロパティ

プロパティ 説明

ALIVE_SERVER_HOSTNAME ホストのホスト名または IP アドレス。ホスト上でrunvcopsServerConfiguration を使用する場合は、このプロパティを localhost に設定できます。

ALIVE_SERVER_USERNAME ホストに接続するために使用するユーザー名。

ALIVE_SERVER_PASSWORD_ENCRYPTED このプロパティを false のままにしておきます。最初にrunvcopsServerConfiguration を実行するときに、ツールによってパスワードの値が暗号化され、この値が true に変わります。

ALIVE_SERVER_PASSWORD ALIVE_SERVER_USER_NAME のユーザー名のパスワード。このプロパティは、runvcopsServerConfiguration の実行時に暗号化されます。

runvcopsServerConfiguration のプロパティを設定するrunvcopsServerConfiguration は、vcops_parameters.properties ファイル内の値を使用して、vCenter Operations Manager サーバ ホストがサポートできるリソースの最大数を予測します。vcops_server_configuration.properties ファイルには、ホスト上の vCenter Operations Manager サーバの接続情報が含まれています。runvcopsServerConfigurationは、このファイル内の値を使用してホストに接続します。

開始する前に

vcops_parameters.properties および vcops_server_configuration.properties ファイルについてよく理解してください。「vcops_parameters.properties ファイル (P. 141)」および「vcops_server_configuration.properties ファイル (P. 142)」を参照してください。

手順

1 vcops_parameters.properties ファイルを開き、各プロパティを、vCenter Operations Manager サーバホストについて正しい値または十分に正しい値であると考えられる予測値に設定します。

2 変更内容を保存し、vcops_parameters.properties ファイルを閉じます。

3 (Windows ホスト のみ) vcops_server_configuration.properties ファイルを開き、vCenter Operations Manager サーバ ホストの接続情報を構成します。

4 変更内容を保存し、vcops_server_configuration.properties ファイルを閉じます。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

142 VMware, Inc.

次に進む前に

runvcopsServerConfiguration を実行します。「runvcopsServerConfiguration を実行する (P. 143)」を参照してください。

runvcopsServerConfiguration を実行するWindows ホスト上で、バッチ (.bat) ファイルを実行し、runvcopsServerConfiguration を起動します。Linux ホスト上で、シェル スクリプトを実行し、runvcopsServerConfiguration を起動します。

開始する前に

runvcopsServerConfiguration を構成します。「runvcopsServerConfiguration の構成と実行 (P. 141)」を参照してください。

手順

n Windows ホスト上で、コマンド プロンプトを開き、次のコマンドを入力します。

<vcenter-ops>\tools\vcopsServerConfiguration\runvcopsServerConfiguration.bat [-print | -test]

n Linux ホスト上で、ターミナル ウィンドウを開き、次のコマンドを入力します。

<vcenter-ops>\tools\vcopsServerConfiguration\runvcopsServerConfiguration.sh [-print | -test ]

-print オプションを使用し、プリント モードで runvcopsServerConfiguration を実行する場合は、CPU コア数、総物理メモリ、ドライブ上で使用可能な空き領域、または vCenter Operations Manager FSDB があるファイル システム、およびホストがサポートできるリソースの予測数を示すサマリが返されます。

-test オプションを使用し、テスト モードで runvcopsServerConfiguration を実行する場合は、返される情報は同じですが、ファイル I/O テストも実行されます。ファイル I/O テストは、定義済みの FSDB ホーム ディレクトリにデータを書き込み、リソース数を最大限で予測した場合の測定済みの書き込み速度を使用します。

vcops_parameters.properties ファイルの NUMBER_FSDB_WRITE_CYCLES プロパティの値によって、FSDB へ書き込む回数が決まります。NUMBER_FSDB_WRITE_CYCLES プロパティの詳細については、「vcops_parameters.properties ファイル (P. 141)」 を参照してください。テスト モードはプリント モードよりも所要時間が長くなりますが、一般的にはより正確な予測が返されます。

FSDB ホーム ディレクトリが 複数の Windows ドライブまたは Linux ファイル システムに存在する場合は、runvcopsServerConfiguration は任意の定義済みドライブまたはファイル システム上で使用可能な領域の最小値を使用し、それに定義済みのドライブまたはファイル システムの数を掛けます。ドライブまたはファイル システムの使用可能な容量に大きなばらつきがある場合、runvcopsServerConfiguration は使用可能な領域の容量を過小評価する場合があります。たとえば、FSDB ホーム ディレクトリが 2つのドライブ上に存在し、1 つのドライブでは 40GB、もう一方のドライブでは 300GB がそれぞれ使用可能である場合、runvcopsServerConfiguration は、ディスク領域を 80GB (40GB× 2) と予測します。

runvcopsServerConfiguration が計算するリソースの最大数は概算値です。多くの場合、サーバ ホストはそのリソース数よりもやや多い数をサポートすることができます。たとえば、runvcopsServerConfiguration がそのホストは 1485リソースをサポートできると予測した場合でも、1500 リソースをサポートできる場合もあります。

ダッシュボードおよびダッシュボード テンプレートの管理dbcli コマンド ライン ツールを使用すると、複数のユーザーおよび vCenter Operations Manager インスタンスに対して効率的にダッシュボードおよびダッシュボード テンプレートの作成、変更、管理を行うことができます。

このツールの Windows および Linux バージョンは、vCenter Operations Manager インストール ディレクトリのtools/dbcli ディレクトリにあります。dbcli コマンドは、tools/dbcli ディレクトリから実行する必要があります。

次のコマンド構文では、<vcenter-ops> は vCenter Operations Manager インストール ディレクトリ、<command> はdbcli コマンドを表します。

第 11 章 システム ツールの使用

VMware, Inc. 143

プラットフォーム コマンド構文

Linux <vcenter-ops>/tools/dbcli/dbcli.sh <command>

Windows <vcenter-ops>/tools/dbcli/dbcli.bat <command>

カスタム ユーザー インターフェイスでは、数多くのダッシュボードおよびダッシュボード テンプレート操作を実行することもできます。詳細については、『VMware vCenter Operations Manager スタートガイド (カスタム ユーザー インターフェイス)』を参照してください。

dashboard import コマンドdashboard import コマンドを使用すると、他の vCenter Operations Manager インスタンスからエクスポートしたダッシュボードをインポートできます。

コマンド構文

dashboard import コマンドの構文は次のとおりです。

dashboard import <user-name> "<input-file>" [--force] [--share all |< group-name>[,<group-name>]] [--retry <maxRetryMinutes>] [--default]

<user-name> は、インポートしたダッシュボードをターゲット システム上で所有するためのユーザー アカウント名です。<input-file> は、以前エクスポートしたダッシュボード ファイルの名前です。ユーザー名またはダッシュボード ファイルが存在しない場合、コマンドが失敗します。

コマンド オプション

dashboard import コマンドにはいくつかのオプションがあります。

表 11-6. dashboard import コマンド オプション

オプション 説明

--force このオプションは、ターゲット システムに同じ名前のダッシュボードが既に存在する場合でもダッシュボードをインポートする場合に使用します。

注意 このオプションでは、コマンドにより、ターゲット システム上にダッシュボードの複製を作成することができます。

--share all | <group-name> [,<group-name>]

ターゲット システムのダッシュボードを共有できるユーザー グループの一覧です。複数の名前をコンマで区切ります。すべてのユーザー グループでダッシュボードを共有するには、個別のグループ名を入力する代わりに、all を入力します。

--retry <maxRetryMinutes> コマンドによるインポート操作のリトライの最大時間 (分単位) です。コマンドは、この時間制限に達するまで 1 分間隔でインポート操作をリトライします。注意 このオプションは、コマンドを開始したときにダッシュボードでデータが不足している場合に役に立ちます。

--default インポートしたダッシュボードを指定のユーザー アカウントまたはユーザー グループに対するデフォルト ダッシュボードに設定します。デフォルト ダッシュボードは、ログインしたときに最初に表示されるダッシュボードです。

次の dashboard import コマンドでは、dashboards/MyDashboard.bin ダッシュボード ファイルをインポートします。このダッシュボードは、MyUser2 ユーザー アカウントによって所有され、Users ユーザー グループのメンバーによって共有されます。コマンドの開始時に必要な情報が不足しているため、10 分間に達するまで 1 分間隔でインポート操作がリトライされます。

dbcli.sh dashboard import MyUser2 "dashboards/MyDashboard.bin" --retry 10 --share Users

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

144 VMware, Inc.

dashboard export コマンドdashboard export コマンドを使用すると、vCenter Operations Manager インスタンスからダッシュボードをエクスポートできます。ダッシュボードをエクスポートする場合、vCenter Operations Manager では、Java バイナリ オブジェクト (.bin) 形式でダッシュボード ファイルが作成されます。

コマンド構文

dashboard export コマンドの構文は次のとおりです。

dashboard export <user-name> "<dashboard-name>" [<output-dir>]

<user-name> はダッシュボードを所有するユーザー アカウントの名前です。<dashboard-name> は、エクスポートするダッシュボードの名前です。そのユーザー アカウントまたはダッシュボードが存在しない場合、コマンドは失敗します。<output-dir> は、ダッシュボード ファイルのエクスポート先のディレクトリです。出力ディレクトリ名を指定しないと、コマンドは現在のディレクトリにダッシュボード ファイルをエクスポートします。

次の dashboard export コマンドでは、MyUser ユーザー アカウントに属する MyDashboard という名前のダッシュボードを tools\dbcli\dashboards ディレクトリの MyDashboard.bin ファイルにエクスポートします。

dbcli.sh dashboard export MyUser "MyDashboard" dashboards

dashboard share コマンドdashboard share コマンドを使用すると、1 つまたは複数のユーザー グループでダッシュボードを共有できます。

コマンド構文

dashboard share コマンドの構文は次のとおりです。

dashboard share <user-name> "<dashboard-name>" all | <group-name>[,<group-name>]

<user-name> はダッシュボードを所有するユーザー アカウントの名前です。<dashboard-name> は、共有するダッシュボードの名前です。ダッシュボードを共有できる各ユーザー グループの名前を入力するか、all を入力してすべてのユーザー グループでダッシュボードを共有します。複数のユーザー グループ名をコンマで区切ります。

次の dashboard share コマンドでは、MyUser ユーザー アカウントに属する MyDashboard という名前のダッシュボードを Users および Operators ユーザー グループのメンバーと共有します。

dbcli.sh dashboard share MyUser "MyDashboard" Users,Operators

dashboard unshare コマンドdashboard share コマンドを使用すると、以前共有していたダッシュボードの共有を停止します。

コマンド構文

dashboard unshare コマンドの構文は次のとおりです。

dashboard unshare <user-name> "<dashboard-name>" all|<group-name>[,<group-name>]

<user-name> はダッシュボードを所有するユーザー アカウントの名前です。<dashboard-name> は、共有停止するダッシュボードの名前です。

ダッシュボードの共有を停止する各ユーザー グループの名前を入力するか、all を入力してすべてのユーザー グループでダッシュボードの共有を停止します。複数のユーザー グループ名をコンマで区切ります。

第 11 章 システム ツールの使用

VMware, Inc. 145

次の dashboard unshare コマンドは、MyDashboard という名前のダッシュボードの共有を停止します。このダッシュボードは、MyUser ユーザー アカウントによって所有されています。このコマンドが、すべてのユーザー グループでのダッシュボードの共有を停止します。

dbcli.sh dashboard unshare MyUser "MyDashboard" all

dashboard delete コマンドdashboard delete コマンドを使用すると、ダッシュボードを削除できます。

コマンド構文

dashboard delete コマンドの構文は次のとおりです。

dashboard delete <user-name> "<dashboard-name>"

<user-name> はダッシュボードを所有するユーザー アカウントの名前です。<dashboard-name> は、削除するダッシュボードの名前です。

次の dashboard delete コマンドでは、MyUser ユーザー アカウントに属する MyDashboard という名前のダッシュボードを削除します。

dbcli.sh dashboard delete MyUser "MyDashboard"

dashboard reorder コマンドdashboard reorder コマンドを使用すると、ユーザー インターフェイスでのダッシュボードの表示順序を制御できます。

コマンド構文

dashboard reorder コマンドの構文は次のとおりです。

dashboard reorder <user-name> "<dashboard-name>" [--set rank] [--default]

<user-name> はダッシュボードを所有するユーザー アカウントの名前です。<dashboard-name> は、順番変更するダッシュボードの名前です。

コマンド オプション

dashboard reorder コマンドにはいくつかのオプションがあります。

表 11-7. dashboard reorder コマンド オプション

オプション 説明

--set <rank> ダッシュボードの順番を設定します。たとえば、--set 1 は、指定のダッシュボードをダッシュボード一覧の最初のダッシュボードに設定します。このオプションを指定しない場合、ダッシュボードの順番は変更

されません。

--default 指定のダッシュボードを特定のユーザーのデフォルト ダッシュボードに設定します。デフォルト ダッシュボードは、ログインしたときに最初に表示されるダッシュボードです。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

146 VMware, Inc.

次の dashboard reorder コマンドでは、MyDashboard という名前のダッシュボードをダッシュボード一覧の最初のダッシュボードに設定し、MyUser ユーザー アカウントのデフォルト ダッシュボードに設定します。

dbcli.sh dashboard reorder MyUser "MyDashboard" --set 1 --default

template import コマンドtemplate import コマンドを使用すると、他の vCenter Operations Manager インスタンスからエクスポートしたダッシュボード テンプレートをインポートできます。

コマンド構文

template import コマンドの構文は次のとおりです。

template import "<input-file>" [--force] [--share all | <group-name>[,<group-name>]][--retry <maxRetryMinutes>]

<input-file> は、以前エクスポートしたダッシュボード テンプレート ファイルの名前です。このファイルが存在しない場合、コマンドが失敗します。

コマンド オプション

template import コマンドにはいくつかのオプションがあります。

表 11-8. template import コマンド オプション

オプション 説明

--force このオプションは、ターゲット システムに同じ名前のダッシュボード テンプレートが既に存在する場合でもダッシュボード テンプレートをインポートする場合に使用します。

注意 このオプションでは、コマンドにより、ターゲット システム上にダッシュボード テンプレートの複製を作成することができます。

--share all | <group-name>[,<group-name>] ターゲット システムのダッシュボード テンプレートを共有できるユーザー グループの一覧です。複数の名前をコンマで区切ります。すべてのユーザー グループでダッシュボード テンプレートを共有するには、個別のグループ名を入力する代わりに、all を入力します。

--retry <maxRetryMinutes> コマンドによるインポート操作のリトライの最大時間 (分単位) です。コマンドは、この時間制限に達するまで 1 分間隔でインポート操作をリトライします。

注意 このオプションは、コマンドを開始したときにダッシュボード テンプレートでデータが不足している場合に役に立ちます。

次の template import コマンドでは、templates\MyTemplate.bin という名前のダッシュボード テンプレートファイルをインポートし、既存のすべてのユーザー グループで共有します。コマンドの開始時に必要な情報が不足しているため、10 分間に達するまで 1 分間隔でインポート操作がリトライされます。

dbcli.sh template import "templates\MyTemplate.bin" --retry 10 -share all

第 11 章 システム ツールの使用

VMware, Inc. 147

template export コマンドtemplate export コマンドを使用すると、vCenter Operations Manager インスタンスからダッシュボード テンプレートをエクスポートできます。ダッシュボード テンプレートをエクスポートする場合、vCenter Operations Managerでは、Java バイナリ オブジェクト (.bin) 形式でダッシュボード テンプレート ファイルが作成されます。

コマンド構文

template export コマンドの構文は次のとおりです。

template export "<template-name>" [<output-dir>]

<template-name> は、エクスポートするダッシュボード テンプレートの名前です。そのダッシュボード テンプレートが存在しない場合、コマンドは失敗します。<output-dir> は、ダッシュボード テンプレート ファイルのエクスポート先のディレクトリです。出力ディレクトリ名を指定しないと、コマンドは現在のディレクトリにダッシュボード テンプレート ファイルをエクスポートします。

コマンドの例

次の template export コマンドでは、MyTemplate という名前のダッシュボード テンプレートをtools\dbcli\templates ディレクトリの MyTemplate.bin という名前のファイルにエクスポートします。

dbcli.sh template export "MyTemplate" templates

template share コマンドtemplate share コマンドを使用すると、1 つまたは複数のユーザー グループでダッシュボード テンプレートを共有できます。

コマンド構文

template share コマンドの構文は次のとおりです。

template share "<template-name>" all | <group-name>[,<group-name>]

<template-name> は、共有するダッシュボード テンプレートの名前です。ダッシュボード テンプレートを共有できる各ユーザー グループの名前を入力するか、all を入力してすべてのユーザー グループでダッシュボード テンプレートを共有します。複数のユーザー グループ名をコンマで区切ります。

次の template share コマンドでは、MyTemplate という名前のダッシュボード テンプレートを Users ユーザー グループのメンバーで共有します。

dbcli.sh template share "MyTemplate" Users

template unshare コマンドtemplate unshare コマンドを使用すると、以前共有していたダッシュボード テンプレートの共有を停止します。

コマンド構文

template unshare コマンドの構文は次のとおりです。

template unshare "<template-nam>e" all | <group-name>[,<group-name>]

<template-name> は、共有を停止するダッシュボード テンプレートの名前です。ダッシュボード テンプレートの共有を停止する各ユーザー グループの名前を入力するか、all を入力してすべてのユーザー グループでダッシュボード テンプレートの共有を停止します。複数のユーザー グループ名をコンマで区切ります。

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

148 VMware, Inc.

次の template share コマンドでは、MyTemplate という名前のダッシュボード テンプレートの共有をすべてのユーザー グループで停止します。

dbcli.sh template unshare "MyTemplate" all

template delete コマンドtemplate delete コマンドを使用すると、ダッシュボード テンプレートを削除できます。

コマンド構文

template delete コマンドの構文は次のとおりです。

template delete "<template-name>"

<template-name> は、削除するダッシュボード テンプレートの名前です。

次の template delete コマンドでは、MyTemplate という名前のダッシュボード テンプレートを削除します。

dbcli.sh template delete "MyTemplate"

template reorder コマンドdashboard reorder コマンドを使用すると、特定のダッシュボード テンプレートから作成されたダッシュボードの順番を制御できます。

コマンド構文

template reorder コマンドの構文は次のとおりです。

template reorder "<template-name>" [--set <rank>]

<template-name> は、ダッシュボード テンプレートの名前です。

コマンド オプション

--set オプションを使用すると、ダッシュボードのランクを特定の値に設定できます。たとえば、--set 1 は、特定のダッシュボード テンプレートから作成されたダッシュボードをテンプレートから作成されたダッシュボードの一覧の最初に設定します。このオプションを指定しない場合、ダッシュボード テンプレートの順番は変更されません。

次の template reorder コマンドでは、MyTemplate という名前のダッシュボード テンプレートから作成されたダッシュボードをテンプレートから作成されたダッシュボードの一覧の最初に設定します。

dbcli.sh template reorder "MyTemplate" --set 1

第 11 章 システム ツールの使用

VMware, Inc. 149

VMware vCenter Operations Manager 管理ガイド

150 VMware, Inc.

FSDB JDBC ドライバの使用 12vCenter Operations Manager ファイル システム データベースの Java Database Connectivity ドライバ (FSDB JDBCdriver) は、vCenter Operations Manager 分析ソフトウェアへ接続する標準の JDBC ドライバであり、vCenter Operations Manager FSDB からメトリック データを読み取ります。Crystal Reports および SQuirreL SQLが FSDB JDBC ドライバを使用するように構成することができます。

この章では次のトピックについて説明します。

n FSDB JDBC ドライバの理解 (P. 151)

n Crystal Reports が FSDB JDBC ドライバを使用するよう構成する (P. 153)

n SQuirreL SQL が FSDB JDBC ドライバを使用するよう構成する (P. 154)

FSDB JDBC ドライバの理解FSDB JDBC ドライバは、RMI を使用して vCenter Operations Manager 分析に接続します。また servlet プロキシを通じて HTTP を使用し、分析 DBMS オブジェクトにも接続します。

RMI を使用して分析に接続する場合、FSDB JDBC ドライバは分析プロセスの RMI レジストリに向かう DBMS クラスを使用して SQL クエリを実行します。分析プロセスが SQL クエリを実行します。

FSDB JDBC ドライバが servlet プロキシを通じて HTTP を使用し、分析 DBMS オブジェクトに接続する場合、servletが分析プロセスの RMI レジストリに向かう DBMS クラスへのプロキシとして機能します。この機能は、ファイアウォールまたはその他の条件により RMI 接続が得られない場合に有効です。servlet は、vCenter Operations Manager Webアプリケーションと同じ Tomcat ホストおよびポートを使用します。

図 12-1. Servlet プロキシを通じた分析 DBMS への FSDB JDBC ドライバの接続

vCenter Operations Web

アプリケーション

(コンテキスト ルート: “/”)

クライアント アプリケーション

FSDBJDBC ドライバ

(HTTP インターフェイスを使用)

取得:URL、ユーザー名、

パスワード

HTTP(s)

http://{host}:

80/DBMS

Tomcat

(HTTP ポート 80)

FsdbJdbcOverHttpServlet

(JDBC 接続 1 つあたりに

1 つの RMI 接続)

RMI

rmi://{host}:

1099/DBMS

分析プロセス

RMI レジストリ

(ポート 1099)

DBMS リモート

オブジェクト

VMware, Inc. 151

FSDB JDBC ドライバ接続の URLRMI または HTTP のいずれを使用する場合でも、FSDB JDBC ドライバは、vCenter Operations Manager DBMS の場所を把握しておく必要があります。ドライバのインスタンス化の際に使用する URL には、この接続情報が含まれている必要があります。

RMI または HTTP のいずれかで接続するには、vCenter Operations Manager 管理者のユーザー名とパスワードを FSDBJDBC ドライバに提供する必要もあります。

表 12-1. RMI および HTTP 接続の URL

接続タイプ URL

RMI URL には、分析プロセス用の RMI ポートが含まれている必要があります。デフォルト ポートは 1199 です。次に例を示します:

rmi://localhost:1199/DBMS

HTTP URL には、vCenter Operations Manager Web アプリケーションが使用する Tomcat ホストおよびポートが含まれている必要があります。次に例を示します。

http://localhost:80/FsdbJdbcOverHttpServlet

FSDB データベース スキームFSDB JDBC ドライバを使用するには、vCenter Operations Manager FSDB が使用するレイアウトを把握しておく必要があります。FSDB モデルには、FSDB_CAT と呼ばれる 1 つのカタログと、FSDB_SCHEME と呼ばれる 1 つのスキームが含まれています。FSDB_CAT カタログには、FSDB テーブルが含まれています。

文字列タイプのすべてのフィールドは、浮動小数で表されます。

表 12-2. FSDB テーブル列

列 タイプ 説明

resource_ID 整数 リソースの ID。

attrkey_ID 整数 属性キーの ID。

timestamp 文字列 vCenter Operations Manager が値を受け取った時間。

値 文字列 vCenter Operations Manager が受信したメトリック値。

min_threshold 文字列 動的しきい値の最小値。

max_threshold 文字列 動的しきい値の最大値。

historical_min_threshold 文字列 動的しきい値の履歴の最小値。

historical_max_threshold 文字列 動的しきい値の履歴の最大値。

FSDB JDBC ドライバの SQL の形式的記述FSDB JDBC ドライバを使用するには、その SQL の形式的記述を把握しておく必要があります。

FSDB JDBC ドライバは、Backus-Naur 形式での次の SQL の形式的記述を使用します。

SELECT "*" | <variables_list> FROM [FSDB_CAT.]?FSDB [WHERE <logical_expression>]? variables_list ::= [FSDB.]?<field_name>[, [FSDB.]?<field_name>]* field_name ::= column names from the FSDB table logical_expression ::= [(]* [ [FSDB.]?<field_name> | <constant> ] [">"] | ["<"] | [">="] | ["<="] | ["="] | ["!="] [ [FSDB.]?<field_name> | <constant> ] [<logical_operation> [(]* [ [FSDB.]?<field_name> | <constant> ] [">"] | ["<"] | [">="] | ["<="] | ["="] | ["!="] [ [FSDB.]?<field_name> | <constant> ]]* constant ::= [0-9]*[.[0-9]4]? logical_operation ::= and | or.

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152 VMware, Inc.

Crystal Reports が FSDB JDBC ドライバを使用するよう構成するCrystal Reports 11 を所有している場合は、それが FSDB JDBC ドライバを使用するように構成できます。

FSDB JDBC ドライバは、現在 SQL GROUP BY キーワードをサポートしていません。

手順

1 C:\Program Files\Common Files\Business Objects\3.0\java ディレクトリにある CRConfig.xmlファイルを開きます。

2 <DataDriverCommon> エレメントの <classpath> タグの中で、<FSDB_JDBC_DRIVER>\FSDBJDBCDriver.jar および <FSDB_JDBC_DRIVER>\lib\common.jar の各ファイルにフル パスを追加します。

3 変更内容を保存し、CRConfig.xml ファイルを閉じます。

4 Crystal Reports では、 [ファイル] - [新規] を選択し、標準か空白のレポートを選択します。

[Standard Report Creation Wizard] が開始します。

5 [データ] ダイアログ ボックスで、 [新規の接続の作成] - [JDBC (JNDI)] を展開します。

[JDBC (JNDI)] ダイアログ ボックスが開き、 [JDBC 接続] が選択されます。

6 [コネクタの URL] テキスト ボックスで、vCenter Operations Manager DBMS の RMI URL を入力します。

次に例を示します。rmi://localhost:1199/DMBS

7 [データベースのクラス名] テキスト ボックスに、FSDB JDBC ドライバ クラスの名前を入力します。

次に例を示します。com.integrien.fsdbjdbcdriver.FSDBJDBCDriver

8 [終了] をクリックします。

FSDB JDBC ドライバの新しいエントリが、[データ] ダイアログ ボックスの [使用可能なデータ ソース] リストの[JDBC (JNDI)] の下に表示されます。

9 [使用可能なデータ ソース] リストで、 [修飾子] - [FSDB_CAT] を展開します。

10 [FSDB] を選択し、右向きの山括弧 ( [>] ) ボタンをクリックして、それを [選択されたテーブル] リストに移動します。

11 項目を [選択したテーブル] リストへ移動し終えた後、 [終了] をクリックします。

[フィールド] ダイアログ ボックスには、FSDB テーブルの列が表示されます。

12 レポートに含める各フィールドを選択し、それを [表示するフィールド] リストにドラッグするか、右向きの山括弧( [>] ) ボタンをクリックします。

13 フィールドを [表示するフィールド] リストへ移動し終えた後、 [次へ] をクリックします。

フィールドを選択せずに [次へ] をクリックし、後でフィールドを追加することもできます。

14 ウィザードで、エントリをグループ化するよう指示された場合は、何も選択せずに [次へ] をクリックします。

15 必要に応じてフィルタリングを指定し、 [次へ] をクリックします。

16 使用するテンプレートを選択し、 [次へ] をクリックします。

17 [終了] をクリックします。

フィールドを選択した場合、そのフィールドがレポートに表示されるようになります。

18 レポートに含めるフィールドを選択しなかった場合は、 [フィールド エクスプローラ、データベース フィールド] の項目を使用し、レポートに含める FSDB フィールドをドラッグ アンド ドロップします。

第 12 章 FSDB JDBC ドライバの使用

VMware, Inc. 153

SQuirreL SQL が FSDB JDBC ドライバを使用するよう構成するSQuirreL SQL を所有している場合は、それが FSDB JDBC ドライバを使用するように構成できます。

開始する前に

リモート サーバ上で SQuirreL SQL を構成する場合は、common.jar ファイルを vCenter Operations Manager サーバの <vcenter-ops>\common\lib ディレクトリからローカルの <vcenter-ops>\common\lib ディレクトリへコピーします。

手順

1 SQuirreL SQL Client で、 [ドライバ] - [新しいドライバ] を選択します。

2 ドライバ設定を構成します。

a [名前] テキスト ボックスに FSDB JDBC ドライバの名前を入力します。

次に例を示します。FSDB JDBC

b [URL の例] テキスト ボックスに、FSDB JDBC ドライバが vCenter Operations Manager DBMS へ接続するために使用する URL を入力します。

次に例を示します。rmi://localhost:1199/DBMS

c [エクストラ クラス パス] タブで、common.jar、log4j-1.2.9.jar および FSDBJDBCDriver.jar の各ファイルにフル パスを追加します。

次に例を示します。

<vcenter-ops>\common\lib\common.jar <vcenter-ops>\common\lib\log4j-1.2.9.jar <vcenter-ops>\tools\FSDBJDBCDriver\FSDBJDBCDriver.jar

重要 FSDBJDBCDriver\lib フォルダ内の common.jar ファイルを指定しないでください。

d [クラス名] テキスト ボックスに、FSDB JDBC ドライバ クラスの名前を入力します。

次に例を示します。com.integrien.fsdbjdbcdriver.FSDBJDBCDriver.

3 [OK] をクリックして新しいドライバを保存します。

4 SQuirreL SQL を停止してから再起動します。

5 SQuirreL SQL Client で、 [エイリアス] - [新しいエイリアス] を選択します。

6 エイリアス設定を構成します。

a [名前] テキスト ボックスに、エイリアスの名前を入力します。

次に例を示します。FSDBJDBC Driver RMI

b [ドライバ] ドロップダウン メニューから、作成したドライバを選択します。

次に例を示します。FSDB JDBC

c [URL] テキスト ボックスに、FSDB JDBC ドライバが vCenter Operations Manager DBMS へ接続するために使用する URL を入力します。

次に例を示します。rmi://localhost:1199/DBMS

注意 ユーザー名とパスワードを入力する必要はありません。

7 [テスト] をクリックします。

8 [接続] ダイアログ ボックスで、 [接続] をクリックします。

接続に成功すると、接続成功のメッセージ ボックスが表示されます。

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9 [エイリアスの追加] ダイアログ ボックスで、 [OK] をクリックします。

10 新しいエイリアスに接続するには、エイリアス リストからそれを選択し、 [接続] アイコンをクリックします。

ユーザー名とパスワードを入力する必要はありません。

11 ドライバ接続を確認するには、簡易クエリを行ってください。

次に例を示します。Select * from FSDB where resource_id=1

Oracle データベースを使用している場合は、resource_id=1000 を使用してください。Oracle では、リソースID が 1000 から始まります。

注意 [行制限] のボックスが空白であることを確認してください。FSDB JDBC ドライバは、現在この機能をサポートしていません。

第 12 章 FSDB JDBC ドライバの使用

VMware, Inc. 155

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インデックス

Aalert-rules.xm ファイル 91alertsKB.xml ファイル 85

Cconf.properties ファイル 135Crystal Reports、構成 153

DDataQueue 容量不足アラート 114dtBlockIfDataQueueSizeOver プロパティ 56DT 計算 127

EemailFilter.xml 92eventlist.txt ファイル 85E メール テンプレート ファイル 96E メール アラート通知 84E メール テンプレート定義削除 89追加 83編集 88

FFSDB概要 120データベース スキーム 152同期の設定 121バックアップ ガイドライン 120復旧 124プライマリとバックアップのサーバの切り替え 121古いデータの削除 106レプリケーションの設定 120

FSDB JDBC ドライバCrystal Reports の構成 153SQL の形式的記述 152SQuirreL SQL の構成 154URL 152概要 151使用 151

FSDBCheck 130FSDBCleaner 133FSDBHomeChanger 131FSDBReader 132

FSDB ストレージ ドライブの空き領域が 10%未満のアラート 116

GGEO 場所タグ値作成 28リソースへの割り当て 28

HHeartbeatSender 134

IinsertCommand ステートメント 135

LLDAP インポート 68LDAP インポートに関する SSL 証明書 68LDAP ホスト定義 67LDAP ユーザーインポート 66削除 70自動同期によるインポート 69手動インポート 68

Mmulti-level-alert-rules.xml ファイル 90

RRDB 122RDB サーバ 127run-jconsole 134runvcopsServerConfiguration構成 141実行中 143プロパティの設定 142

SskipHealthRollupRKList プロパティ 35SQuirreL SQL 154

UuseMetricGroupWeightingForHealth プロパ

ティ 56

Vvcops_parameters.properties ファイル 141

VMware, Inc. 157

vcops_server_configuration.properties ファイル 142

アクセス権 70, 72アダプタ

概要 13構成 13

アダプタ インスタンス管理 15, 16削除 17追加 16編集 17メトリック収集の開始と停止 31

アダプタ種別アイコン 18アダプタ タイプ外部 14組み込み 14

アプリケーション

概要 59構成 59削除 63タグを使用した検索 62追加 60変更 63編集 63

アプリケーション タグ値の追加 62構成 61削除 64追加 61変更 64編集 64

アプリケーション トポロジ 60アラートの通知

EMC Smarts への送信 80E メール メッセージとして送信 81SNMP トラップとしての送信 78構成および管理 77構成の変更 86フィルタ済み E メール メッセージ 78ログ ファイルへの保存 79

アラート ハンドラ インスタンス開始と停止 81構成 77削除 81

イベントおよび健全性グラフ 109イベントおよびパフォーマンス グラフ 109

ウィジェット 103

階層構造並べ替え順序 110外部アダプタ 14鍵 91仮想環境のグローバル設定 109監査レポート 107管理システム アラート 111管理タスク 9, 99

記述の失敗アラート 114

組み込みアダプタ 14グローバル設定 107

検出プロセス 14健全性範囲 107

高可用性 125構成タスク 9構成ファイル エディタ 82[コレクタのダウン] アラート 112コントローラから MQ への接続が不可能アラート 113根本原因グループ 108

サービス 101, 102災害復旧

実装 125バックアップ サーバへの手動切り替え 126

サポート バンドル 110

しきい値 40システム ツール 129システム ファイルバックアップ 122復旧 124

自動検出 14出力アラート送信の失敗アラート 117手動検出 14, 20主要なパフォーマンス インジケータ 40処理コンポーネント

バックアップ 124復旧 124

すスーパー メトリックインポート 52削除 55

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158 VMware, Inc.

作成の準備 46使用事例 55追加 49定義 45編集 54

スーパー メトリック数式、エクスポート 52スーパー メトリックの関数 47スーパー メトリック パッケージ削除 55追加 50変更 54編集 54割り当て 51

ステータス情報 100

接続 DT プロセッサなしアラート 116

属性 39属性パッケージ

概要 39クローン作成 53構成 39削除 53追加 42定義 41変更 53編集 53

対話メトリック数 108タグ 23タグ値

アプリケーションとの関連付け 62アプリケーションの削除 64リソースとの関連付け 26リソースの削除 36

ダッシュボードのインポート 144ダッシュボードおよびテンプレートの管理 143ダッシュボード テンプレートのインポート 147ダッシュボード テンプレートのエクスポート 148ダッシュボード テンプレートの共有 148ダッシュボード テンプレートの共有停止 148ダッシュボード テンプレートの削除 149ダッシュボード テンプレートの順番変更 149ダッシュボードのエクスポート 145ダッシュボードの共有 145ダッシュボードの共有の停止 145ダッシュボードの削除 146ダッシュボードの順番変更 146

地理的場所特定機能 27

てデータ コンポーネントバックアップ 119復旧 119, 124

データ収集 39データ受信中ではありませんアラート 18データのバックアップと復旧 119, 125

ドキュメント情報 7

に認証情報

削除 17追加 15表示 15編集 16

ハードしきい値 42パスワード ポリシー 73破損した FSDB ファイルの修復失敗のアラート 115パフォーマンス情報 99, 100

1つ以上のリソースが起動しないアラート 117

ファイル キューがいっぱいのアラート 115フィルタリング ルール削除 87追加 82編集 86

複数レベルのアラート ルール 90プロセスの検出 20分析 FSDB オーバーロード アラート 111分析しきい値チェック オーバーロード アラート 112分析プロパティ ファイル 40

めメトリック

vCenter Operations Generated 40概要 39収集 30

メトリック収集 30, 31メトリック仕様 46メトリック データ タイプ 43, 44メンテナンス スケジュール削除 33

インデックス

VMware, Inc. 159

追加 31編集 33

メンテナンス モード使用 31停止 32リソースで開始 32

ゆユーザー

構成 65ユーザー グループへのユーザーの割り当て 72

ユーザー アカウント削除 74作成 65編集 73保守 73

ユーザー インターフェイス コンポーネント 11ユーザー監査レポート 75ユーザー グループ構成 65, 70削除 74事前定義 71追加 71編集 74保守 73

りリソース

関係の設定 29管理 33検出 20構成 19削除 34タグによる検索 26タグの割り当て 23追加 21定義 19場所によるグループ化 27複数の編集 34編集 33メトリック収集の開始と停止 30

リソース種別 34リソース種別アイコン 36リソース種別のタグ 25リソース タグ値の追加 25管理 35削除 36事前定義 23追加 24編集 35

リソースの FSDB ファイル破損アラート 116リソース マップ 29

リポジトリ アダプタ実行中 141使用 135スケジュールの設定 138操作オプションの設定 139ソースおよびターゲット列の構成 139データ エクスポート値の構成 140データベース接続の構成 137

リモート DT プロセッサ 127リモート コレクタ サーバ 127履歴グラフ 109

レプリケーション MQ 送信元がブロックされているアラート 118

レプリケーション MQ への接続の失敗アラート 115レベル設定と範囲 110

ログイン 10ログ監視ツール 104ログ ファイル 103, 104ログ レベル 106

ワークロード アイコン 109

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