158
VMware vCenter Update Manager 理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、 ここで書いてある各商品と後続のすべてのバージョンをサ ポートします。このドキュメントの最新版をチェックする には、 http://www.vmware.com/jp/support/pubs 参照してください。 JA-000250-00

VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

  • Upload
    others

  • View
    4

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

Update 1vCenter Update Manager 4.0

このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、ここで書いてある各商品と後続のすべてのバージョンをサポートします。このドキュメントの最新版をチェックする

には、 http://www.vmware.com/jp/support/pubs を参照してください。

JA-000250-00

Page 2: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

2 VMware, Inc.

最新の技術ドキュメントは VMware の Web サイト(http://www.vmware.com/jp/support/pubs/)にあります

VMware の Web サイトでは最新の製品アップデートも提供されています。

このドキュメントに関するご意見およびご感想がある場合は、[email protected]までお送りください。

Copyright © 2009 VMware, Inc. All rights reserved.本製品は、米国著作権法および米国知的財産法ならびに国際著作権法および国際知的財産法により保護されています。VMware 製品には、http://www.vmware.com/go/patents-jpに列記されている 1 つ以上の特許が適用されます。VMware は、米国およびその他の地域における VMware, Inc の登録商標または商標です。他のすべての名称ならびに製品についての商標は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。

VMware, Inc.3401 Hillview Ave.Palo Alto, CA 94304www.vmware.com

ヴイエムウェア株式会社105-0013 東京都港区浜松町 1-30-5浜松町スクエア 13Fwww.vmware.com/jp

Page 3: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

目次

本書について 9

1 Update Manager について 11

セキュリティのベスト プラクティス 12コンプライアンスの利点 12コンプライアンスとセキュリティのベスト プラクティス 12

Update Manager Client の概要 12Update Manager の処理について 13

Update Manager のパッチ ダウンロード ソースの構成 14パッチ、エクステンション、および関連メタデータのダウンロード 14ベースラインおよびベースライン グループの作成 15vSphere オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 15選択された vSphere オブジェクトのスキャン 15スキャン結果の確認 16ホストへのパッチおよびエクステンションのステージング 16選択された vSphere オブジェクトの修正 17

ベースラインおよびベースライン グループの使用 17ベースライン タイプ 18Update Manager のデフォルト ベースライン 19ベースライン グループ 19ベースライン属性 20

Update Manager の設定 20Update Manager および DRS 21

2 システム要件 23

Update Manager のハードウェア要件 23サポート対象のオペレーティング システムおよびデータベース フォーマット 24VirtualCenter Server、vCenter Server、VI Client、および vSphere Client との Update Manager の互換性 24

3 Update Manager データベースの準備 27

64 ビットのオペレーティング システムでの 32 ビット DSN の作成 27Oracle データベースの構成 28ローカルで動作させるための Oracle 接続の構成 28リモートで動作させるための Oracle データベースの構成 29

Oracle データベースのバックアップとリストア 30Microsoft SQL Server データベースの構成 30新しいデータ ソース (ODBC) の作成 31SQL Server の認証タイプの確認 32Microsoft SQL Server 2005 Express の構成 32

Microsoft SQL データベースのバックアップとリストア 32Microsoft SQL Server データベースの分離と添付 33

VMware, Inc. 3

Page 4: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

Update Manager データベースのメンテナンス 33

4 Update Manager のインストール 35

Update Manager のインストール 35Update Manager サーバのインストール 36Update Manager Client プラグインのインストール 37

Guest Agent のインストール 38

5 Update Manager のアップグレード 39

Update Manager サーバのアップグレード 40Update Manager Client プラグインのアップグレード 41

6 Update Manager のベスト プラクティスおよび推奨事項 43

Update Manager 導入の構成 43Update Manager の導入モデルおよびその使用 45

7 Update Manager のアンインストール 47

Update Manager サーバのアンインストール 47Update Manager Client プラグインのアンインストール 47

8 Update Manager Download Service のインストール、設定、および使用 49

UMDS のインストールとアップグレード 49UMDS と Update Manager サーバとの互換性 49UMDS のインストール 50UMDS のアップグレード 51

UMDS の設定および使用 52UMDS を使用してダウンロードするパッチの設定 52UMDS のパッチ リポジトリの場所の変更 53UMDS を使用したパッチのダウンロード 53ESX/ESXi ホスト用のサードパーティ製パッチのダウンロード 54ダウンロードしたパッチのエクスポート 54

9 Update Manager の構成 57

Update Manager のネットワーク接続の構成 57Update Manager のパッチ ダウンロード ソースの構成 59

Update Manager でのパッチ ダウンロード ソースとしてインターネットを使用する構成 60ESX/ESXi 4.0.x ホストのサードパーティ製パッチ ダウンロード ソースの追加 60パッチ ダウンロード ソースとしての共有リポジトリの使用 61

Update Manager のプロキシ設定の構成 62パッチのチェックの構成 63修正前のスナップショットの作成 63ホストをメンテナンス モードにできなかったときの Update Manager の対応方法の構成 64スマート リブートの構成 65Update Manager のパッチ リポジトリの場所の構成 65メール送信元設定の構成 66Update Manager サービスの再起動 66VMware vCenter Update Manager Update Download タスクの実行 67Update Manager の権限 67

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

4 VMware, Inc.

Page 5: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

10 ベースラインおよびベースライン グループの操作 69

ベースラインの作成 70パッチ ベースラインの作成 71ホスト エクステンション ベースラインの作成 73新規ベースライン ウィザードでのパッチまたはエクステンションのフィルタリング 74ホスト アップグレード ベースラインの作成 74仮想アプライアンス アップグレード ベースラインの作成 77

ベースライン グループの作成 78ホスト ベースライン グループの作成 78仮想マシンおよび仮想アプライアンス ベースライン グループの作成 79

ベースライン グループへのベースラインの追加 80ベースライン グループからのベースラインの削除 80オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 81オブジェクトに添付されているベースラインおよびベースライン グループのフィルタリング 82オブジェクトからのベースラインまたはベースライン グループの分離 82パッチ ベースラインの編集 83ホスト エクステンション ベースラインの編集 83ホスト アップグレード ベースラインの編集 83仮想アプライアンス アップグレード ベースラインの編集 84ベースライン グループの編集 84ベースラインの削除 85ベースライン グループの削除 85

11 vSphere オブジェクトのスキャンおよびスキャン結果の表示 87

手動による ESX/ESXi ホストのスキャンの開始 87手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスのスキャンの開始 88スキャンのスケジュール設定 88vSphere オブジェクトのスキャン結果とコンプライアンス状態の参照 89

vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報の表示 90コンプライアンス状態の表示 90vSphere オブジェクトに対するベースラインまたはベースライン グループのコンプライアンスの確認 91パッチの詳細の表示 92エクステンションの詳細の表示 93アップグレードの詳細の表示 93

12 vSphere オブジェクトの修正 95

ホストと仮想マシンの組織的なアップグレード 95ホストの修正 96

ESX ホストの修正の詳細 97ESXi ホストの修正の詳細 98

テンプレートの修正 98旧バージョンへのロールバック 98パッチ修正後の仮想マシンの再起動 99ESX/ESXi ホストへのパッチおよびエクステンションのステージング 99手動によるホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスの修正 100パッチ ベースラインまたはエクステンション ベースラインを基準にした手動によるホストの修正 100アップグレード ベースラインを基準にした手動によるホストの修正 101

目次

VMware, Inc. 5

Page 6: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

ベースライン グループを基準にした手動によるホストの修正 102手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正 103

ホスト、仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定 104ベースライン グループを基準にしたホストの修正のスケジュール設定 105仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定 106

13 Update Manager イベントの表示 109

選択したオブジェクトのタスクとイベントの表示 109Update Manager のイベント 110

14 パッチ リポジトリ 117

使用可能なパッチおよびエクステンションの表示 117ベースラインの編集によるパッチまたはエクステンションの追加と削除 118パッチ リポジトリ内のパッチまたはエクステンションの検索 118

15 一般的なユーザー シナリオ 119

データ センターを組織的にアップグレードするシナリオ 120ホストを組織的にアップグレードするシナリオ 120仮想マシンの組織的なアップグレードのシナリオ 121

ベースライン グループを使用してホストのアップグレードおよびパッチ適用を行うシナリオ 122ホストへパッチを適用するシナリオ 123ホストへエクステンションを適用するシナリオ 124仮想マシンへパッチを適用するシナリオ 125仮想アプライアンスをアップグレードするシナリオ 126vSphere のインベントリを最新の状態に維持するシナリオ 127UMDS パッチストア デポと Update Manager サーバとの関連付け 128ポータブル メディア ドライブを使用した UMDS デポと Update Manager サーバとの関連付け 128IIS を使用した UMDS デポと Update Manager サーバとの関連付け 129Apache を使用した UMDS デポと Update Manager サーバとの関連付け 131

一般的なデータベース レポートの生成 132Microsoft Office Excel 2003 を使用した一般的なレポートの生成 132Microsoft SQL Server のクエリを使用した一般的なレポートの生成 133

16 トラブルシューティング 135

Update Manager サーバまたは 1 つの vCenter Server システムにおける vCenter Server との接続の喪失 136Update Manager サーバまたは vCenter リンク モードの接続グループにおける vCenter Server との接続の喪失 136

Update Manager のログ ファイルの収集 137Update Manager と vCenter Server のログ ファイルの収集 137ログ ファイルが生成されない 137要件が満たされていないためにホスト エクステンションの修正またはステージングが失敗する 138適用可能なベースラインのアップデートがない 138コンプライアンス レポートで、アップデートすべてが 「該当なし」 139コンプライアンス レポートで、アップデートすべてが 「不明」 139アップデートを修正したあとも 「非準拠」 の状態が続く 139仮想マシンのパッチ修正が完了できない 140一部のパッチで仮想マシンのパッチ修正が失敗する 140仮想マシンは正常にパッチ修正されたがベースラインは非準拠になる 141

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

6 VMware, Inc.

Page 7: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

VMware Tools がインストールされていない場合に、VMware Tools のアップグレードが失敗する 141ESX/ESXi ホストのスキャンの失敗 141ESXi ホストのアップグレードの失敗 142コンプライアンス状態が 「互換性なし」 になる 142アップデートの競合ステータス 143パッケージの不足ステータス 143サポートされていないアップグレード ステータス 143インストール不能ステータス 144

17 データベース ビュー 145

VUMV_VERSION 146VUMV_UPDATES 146VUMV_HOST_UPGRADES 146VUMV_VA_UPGRADES 147VUMV_PATCHES 147VUMV_BASELINES 147VUMV_BASELINE_GROUPS 148VUMV_BASELINE_GROUP_MEMBERS 148VUMV_PRODUCTS 148VUMV_BASELINE_ENTITY 148VUMV_UPDATE_PATCHES 149VUMV_UPDATE_PRODUCT 149VUMV_ENTITY_SCAN_HISTORY 149VUMV_ENTITY_REMEDIATION_HIST 149VUMV_UPDATE_PRODUCT_DETAILS 150VUMV_BASELINE_UPDATE_DETAILS 150VUMV_ENTITY_SCAN_RESULTS 151VUMV_VMTOOLS_SCAN_RESULTS 151VUMV_VMHW_SCAN_RESULTS 151VUMV_VA_APPLIANCE 152VUMV_VA_PRODUCTS 152

インデックス 153

目次

VMware, Inc. 7

Page 8: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

8 VMware, Inc.

Page 9: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

本書について

『VMware vCenter Update Manager 管理ガイド』 では、VMware® vCenter Update Manager をインストール、構成、および使用して、vSphere 環境内のオブジェクトのスキャン、パッチの適用、およびアップグレード (修正) を行う方法を説明します。また、本書では、一般的なユーザー シナリオも示しています。

Update Manager では、ESX/ESXi の次のバージョンのスキャンと修正が可能です。

n 仮想マシンへのパッチの適用は、ESX 3.5 以降と ESX 3i バージョン 3.5 以降に対応しています。

n VMware Tools と仮想マシンのハードウェアのアップグレードは、ESX/ESXi バージョン 4.0.x に対応しています。

n ESX/ESXi ホストへのパッチの適用は、ESX 3.0.3 以降と ESX 3i バージョン 3.5 以降に対応しています。

n ESX/ESXi ホストのアップグレードは、ESX 3.0.0 以降と ESX 3i バージョン 3.5 以降に対応しています。

対象読者

本書は、Update Manager をインストール、アップグレード、または使用する方を対象としています。本書は、Windowsまたは Linux のシステム管理者としての経験があり、仮想マシン テクノロジーおよびデータ センターの運用に詳しい方を対象としています。

本書へのフィードバック

ドキュメントの向上にご協力ください。本書に関するコメントがございましたら、[email protected] へご連絡ください。

VMware, Inc. 9

Page 10: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

テクニカル サポートおよび教育リソース次のテクニカル サポート リソースが利用できます。本書およびその他の文書の最新バージョンは、http://www.vmware.com/jp/support/pubs をご覧ください。

オンライン サポートおよび電話によるサポート

テクニカル サポート リクエストの提出や、製品および契約情報の確認、製品の登録をオンラインで行うには、http://www.vmware.com/jp/support をご覧ください。

該当するサポート契約を結んでいるお客様の場合、迅速な対応が必要な Severity1 の問題に関しては電話でのサポートをご利用ください。詳細は http://www.vmware.com/jp/support/general_service_info.html をご覧ください。

サポート サービス お客様のビジネス ニーズに適した各種サポートの詳細については、http://www.vmware.com/jp/support/services をご覧ください。

ヴイエムウェア プロフェッショナル サービス

ヴイエムウェア教育サービスの有償トレーニングでは、広範なハンズオン ラボやケーススタディをご紹介します。また、業務の際のリファレンスとしてお使いいただける資料

も提供しています。トレーニングは、オンサイト、講義形式、およびライブ オンラインで実施できます。オンサイトのパイロット プログラムおよび実装のベスト プラクティスについては、ヴイエムウェア コンサルティング サービスがご使用の仮想環境の評価、計画、構築、および管理に役立つサービスを提供しています。教育トレーニング、

認定プログラム、およびコンサルティング サービスについては、http://www.vmware.com/jp/services をご覧ください。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

10 VMware, Inc.

Page 11: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

Update Manager について 1vCenter Update Manager は、VMware vSphere に対する一元化されたパッチおよびバージョンの自動管理を実現し、VMware ESX/ESXi ホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスに対するサポートを提供します。

ユーザーが指定したアップデートは、スキャン済みの ESX/ESXi ホスト、仮想マシン、テンプレート、および仮想アプライアンス上のオペレーティング システムやアプリケーションに適用できます。Update Manager を使用すると、ユーザーは次のことが可能になります。

n コンプライアンスのスキャンを実行し、ゲスト、アプライアンス、およびホストにアップデートを適用。

n ホスト、VMware Tools、仮想アプライアンス、および仮想マシンの仮想ハードウェアの直接アップグレード。

n ホスト上にサードパーティ製ソフトウェアをインストールおよびアップグレード。

Update Manager は、VMware vCenter Server とネットワークで接続されている必要があります。Update Managerインストールは、それぞれ単一の vCenter Server インスタンスに関連付ける (登録する) 必要があります。Update Manager モジュールには、vSphere Client で実行するプラグインとサーバ コンポーネントが含まれます。これらは、vCenter Server システムと同じコンピュータまたは異なるコンピュータにインストールできます。

vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合で、vCenter Server システムごとにUpdate Manager を使用する場合は、vCenter Server システムそれぞれに Update Manager モジュールをインストールして登録する必要があります。Update Manager は、登録されている vCenter Server システムを使用してのみ使用できます。

Update Manager をインストールするには、Update Manager のインストール先となるコンピュータに対して Windows管理者権限を持っている必要があります。

Update Manager は、パワーオン、サスペンド、およびパワーオフ状態の仮想マシンならびにテンプレートを、スキャンおよび修正 (アップデート) できます。また、ホストのスキャンおよび修正も可能です。アップグレードまたはパッチの適用に失敗した場合は、データを失うことなく、仮想マシンを以前の状態に戻すことができます。Update Managerは、VMware Studio が構築した、パワーオン状態の Red Hat、Ubuntu、SUSE、および CentOS Linux 仮想アプライアンスをスキャンおよび修正できます。

インターネットに接続していない安全なネットワーク上に Update Manager を導入できます。このような場合は、VMware vCenter Update Manager Download Service を使用して、パッチ メタデータとパッチ バイナリをダウンロードできます。

この章では次のトピックについて説明します。

n セキュリティのベスト プラクティス (P. 12)

n Update Manager Client の概要 (P. 12)

n Update Manager の処理について (P. 13)

n ベースラインおよびベースライン グループの使用 (P. 17)

VMware, Inc. 11

Page 12: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

n Update Manager の設定 (P. 20)

n Update Manager および DRS (P. 21)

セキュリティのベスト プラクティスオペレーティング システムとアプリケーションの最新のパッチ レベルを維持すると、環境内の脆弱性を低減し、解決策を必要とする問題の範囲を狭めるのに役立ちます。

すべてのシステムに、継続的なパッチ適用、再構成、またはその他の解決策が必要です。環境内のシステムの多様性を抑え、

システムのコンプライアンスを保つことが、セキュリティ面でのベスト プラクティスです。

コンプライアンスの利点

多くのウイルス攻撃は、既存のよく知られた問題を利用しています。Update Manager を使用すると、仮想マシン、アプライアンス、および ESX/ESXi ホストをアップデートすることで、環境のセキュリティを高めることができます。

たとえば、Nimda コンピュータ ワームは、ワームが実際にまん延する数か月前に発見された脆弱性を利用しています。発生時にはパッチが存在したため、そのパッチを適用したシステムには影響がありませんでした。Update Manager は、使用している環境内のシステムに必要なパッチを確実に適用するのに役立ちます。

使用している環境のセキュリティをより高めるには

n 環境の脆弱性がある箇所を認識すること。

n それらのマシンをパッチ基準に効率的に準拠させること。

通常の大規模な環境では、さまざまな種類のマシンでさまざまなオペレーティング システムを実行しています。環境に仮想マシンを追加すると、この多様性が増大します。Update Manager は、環境の状態を判定する処理を自動化し、VMware仮想マシン、アプライアンス、および ESX/ESXi ホストをアップデートします。

コンプライアンスとセキュリティのベスト プラクティスコンプライアンスの目的は、導入システムのセキュリティを高めることです。

セキュリティと安定性を強化しながらコンプライアンスの目的を達成するには、次のものを定期的に評価します。

n 環境で使用できるオペレーティング システムとアプリケーション

n オペレーティング システムとアプリケーションに必要なパッチ

これらの評価を行う責任者、評価を実行する時期、計画を実施するために使用する方法を決定することも重要です。

Update Manager Client の概要Update Manager Client には、管理ビューとコンプライアンス ビューという 2 つのメイン ビューがあります。

vSphere Client のホーム ページにあるソリューションおよびアプリケーションの [Update Manager] アイコンを使用するか、 [Update Manager] タブの [管理ビュー] をクリックすると、管理ビューにアクセスできます。Update Manager Client の管理ビューでは、次のタスクを実行できます。

n Update Manager の設定の構成

n ベースラインおよびベースライン グループの作成と管理

n Update Manager のイベントの表示

n パッチ レポジトリの確認

n ベースラインからのパッチまたはエクステンションの追加または削除

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

12 VMware, Inc.

Page 13: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

選択したインベントリ オブジェクトのコンプライアンス ビューの情報は、vSphere Client のホストおよびクラスタ インベントリ ビューまたは仮想マシンおよびテンプレート インベントリ ビューにある [Update Manager] タブに表示されます。Update Manager Client のコンプライアンス ビューでは、次のタスクを実行できます。

n 選択した各インベントリ オブジェクトのコンプライアンス状態およびスキャン結果の表示

n 選択したインベントリ オブジェクトからのベースラインおよびベースライン グループの添付および分離

n 選択したインベントリ オブジェクトのスキャン

n ホストのパッチまたはエクステンションのステージング

n 選択したインベントリ オブジェクトの修正

vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部であり、2 つ以上の Update Manager インスタンスをインストールおよび登録している場合、各 Update Manager インスタンスの設定を構成できます。変更する構成プロパティは、指定した Update Manager インスタンスだけに適用されるもので、グループ内のほかのインスタンスには適用されません。ナビゲーション バーで Update Manager インスタンスが登録されている vCenter Server システムの名前を選択すると Update Manager インスタンスを指定できます。

vCenter Server が vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合、ベースラインおよびベースライン グループの管理もできます。また、Update Manager が登録されている vCenter Server システムによって管理されているインベントリ オブジェクトだけをスキャンおよび修正することもできます。

Update Manager の処理についてUpdate Manager を使用したパッチまたはエクステンションのアップグレードおよび適用は、特定の順序で手順が実行される、段階的な処理です。推奨される処理に従うことで、システムのダウンタイムを最小限に抑えた円滑なアップデー

トが確実に行えます。

Update Manager の処理は、一連のパッチとエクステンションに関する情報のダウンロードから始まります。これらのパッチまたはエクステンションの 1 つ以上を集めてベースラインを作成します。ベースライン グループには複数のベースラインを追加できます。ベースライン グループは、競合のない一群のベースラインで構成される複合オブジェクトです。ベースライン グループを使用して、異なる種類のベースラインを組み合わせ、それらのベースラインすべてを使用してインベントリ オブジェクトを一括でスキャンし、修正できます。ベースライン グループに、アップグレードとパッチ ベースライン、またはアップグレードとエクステンション ベースラインが含まれている場合は、アップグレードが最初に実行されます。

仮想マシン、仮想アプライアンス、ESX/ESXi ホストまたは個々のインベントリ オブジェクトの集合体に対して、ベースラインまたはベースライン グループを使用してコンプライアンスをスキャンし、あとで修正 (アップデート) できます。これらの処理は手動またはスケジュール設定タスクにより開始できます。

次のリストで、vSphere 環境における Update Manager の処理の高レベル概要を示します。

n Update Manager のパッチ ダウンロード ソースの構成 (P. 14)

Update Manager サーバがインターネットまたは共有リポジトリのいずれかからパッチおよびエクステンションをダウンロードするように構成できます。

n パッチ、エクステンション、および関連メタデータのダウンロード (P. 14)

パッチ、エクステンション、および関連メタデータのダウンロードは自動処理です。定期的に (間隔は設定可能)、Update Manager は Shavlik、VMware、またはサードパーティのソースに接続して、適用可能なパッチまたはエクステンションに関する最新情報 (メタデータ) を収集します。

n ベースラインおよびベースライン グループの作成 (P. 15)

ベースラインおよびベースライン グループの作成は任意の手順です。ベースラインは、アップグレード ベースライン、エクステンション ベースライン、またはパッチ ベースラインである場合があります。ベースラインには、1 つ以上のパッチ、エクステンション、サービス パック、バグ フィックス、またはアップグレードの集合が含まれています。ベースライン グループは既存のベースラインを集めたものです。ベースライン グループには、いくつかのパッチベースラインまたはエクステンション ベースラインと、アップグレード タイプ (VMware Tools、仮想マシン ハードウェア、仮想アプライアンス、またはホストなど) につき 1 つのアップグレード ベースラインを含んでいる場合があります。

第 1 章 Update Manager について

VMware, Inc. 13

Page 14: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

n vSphere オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 15)

ベースラインおよびベースライン グループを使用するには、コンテナ オブジェクト、仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホストなどの選択したインベントリ オブジェクトに添付する必要があります。

n 選択された vSphere オブジェクトのスキャン (P. 15)

スキャンは、選択したスキャン タイプに基づいて、一連のホスト、仮想マシン、または仮想アプライアンスの属性を、リポジトリ内のすべてのパッチ、エクステンション、およびアップグレードを基準に評価する処理です。

n スキャン結果の確認 (P. 16)

Update Manager はオブジェクトをスキャンし、添付したベースラインやベースライン グループに対するコンプライアンス状態を判定します。

n ホストへのパッチおよびエクステンションのステージング (P. 16)

使用している環境でホストにパッチまたはエクステンションを適用する場合、パッチおよびエクステンションをス

テージングしてから修正できます。パッチおよびエクステンションのステージングは任意の手順です。

n 選択された vSphere オブジェクトの修正 (P. 17)

修正とは、スキャンが完了したあとに、ESX/ESXi ホスト、仮想マシン、または仮想アプライアンスに対して、Update Manager がパッチ、エクステンション、およびアップグレードを適用する処理のことです。修正すると、マシンおよびアプライアンスが既知の攻撃に対して安全であり、最新のバグ フィックスによって信頼性がより高まることが保証されます。

Update Manager のパッチ ダウンロード ソースの構成Update Manager サーバがインターネットまたは共有リポジトリのいずれかからパッチおよびエクステンションをダウンロードするように構成できます。

Update Manager のパッチ ダウンロード ソースの構成は、オプションの手順です。

導入システムがインターネットに接続されている場合は、Update Manager サーバにパッチおよびエクステンションをダウンロードするためのソースとしてインターネットを使用できます。パッチおよびエクステンションのダウンロード用

のデフォルトの設定とリンクを使用できます。URL アドレスを追加して、ESX/ESXi 4.0.x ホストにだけ適用できるサードパーティ製のパッチおよびエクステンションをダウンロードすることもできます。

導入システムがインターネットに接続されていない場合は、Update Manager Download Service を使用してパッチおよびエクステンションをダウンロードしたあと、共有リポジトリを使用できます。詳細については、第 8 章「UpdateManager Download Service のインストール、設定、および使用 (P. 49)」 を参照してください。

手順の詳細な説明については、「Update Manager のパッチ ダウンロード ソースの構成 (P. 59)」 を参照してください。

パッチ、エクステンション、および関連メタデータのダウンロード

パッチ、エクステンション、および関連メタデータのダウンロードは自動処理です。定期的に (間隔は設定可能)、UpdateManager は Shavlik、VMware、またはサードパーティのソースに接続して、適用可能なパッチまたはエクステンションに関する最新情報 (メタデータ) を収集します。

VMware は ESX/ESXi ホストのパッチに関する情報を提供し、Shavlik はすべての主要アプリケーションとオペレーティングシステムに関する情報を提供します。パッチの適用対象となるアプリケーションまたはオペレーティング システムが現在の環境で使用されているかどうかに関わらず、すべての仮想マシンおよび ESX/ESXi 4.0.x のパッチ情報がダウンロードされます。ESX/ESXi 3.5 および ESX 3.0.3 ホスト用のパッチは、ESX 3.5、ESXi 3.5、または ESX 3.0.3 ホストを環境に追加したあとにダウンロードされます。

Update Manager 4.0 以降を使用すると、サードパーティ ベンダーの URL アドレスから ESX/ESXi 4.0.x のパッチに関する情報をダウンロードできます。

すべてのパッチまたはエクステンションに関する情報のダウンロードは、ディスク スペースやネットワーク バンド幅の観点から考えると、比較的負荷の低い操作です。パッチ情報をダウンロードすることによって、これらのホスト、アプリ

ケーション、またはオペレーティング システムのスキャンおよび修正をいつでも追加できるという柔軟性が得られます。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

14 VMware, Inc.

Page 15: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

ある仮想マシンが最初に修正されるときに、適用可能なパッチが Update Manager サーバにダウンロードされ、パッチが適用されます。パッチの適用方法の詳細 (パッチを即座に適用するか、あとで適用するかなど) は、その環境下でできることと、ユーザーの要求との兼ね合いで決まります。

パッチをダウンロードすると、パッチはダウンロードされたディレクトリに無期限に保存されます。ほかのマシンを修正

する場合、そのパッチ ソースはすでにサーバ上にあります。

Update Manager がタイミング良くパッチやエクステンションをダウンロードできない場合 (たとえば Update Managerが安全にインターネット接続できない内部ネットワーク上に導入されている場合)、VMware vCenter Update ManagerDownload Service は、それがインストールされているマシンにパッチとエクステンションをダウンロードして保存します。これによって、Update Manager サーバがこれらのパッチとエクステンションをあとで使用できます。

インターネット プロキシを使用して、パッチ、エクステンション、および関連メタデータをダウンロードするようにUpdate Manager を構成できます。

また、Update Manager がパッチ、エクステンション、およびメタデータをダウンロードする時間間隔を変更したり、バイナリとメタデータを即座にダウンロードしたりできます。この手順の詳細な説明については、「パッチのチェックの

構成 (P. 63)」 を参照してください。

ベースラインおよびベースライン グループの作成ベースラインおよびベースライン グループの作成は任意の手順です。ベースラインは、アップグレード ベースライン、エクステンション ベースライン、またはパッチ ベースラインである場合があります。ベースラインには、1 つ以上のパッチ、エクステンション、サービス パック、バグ フィックス、またはアップグレードの集合が含まれています。ベースライングループは既存のベースラインを集めたものです。ベースライン グループには、いくつかのパッチ ベースラインまたはエクステンション ベースラインと、アップグレード タイプ (VMware Tools、仮想マシン ハードウェア、仮想アプライアンス、またはホストなど) につき 1 つのアップグレード ベースラインを含んでいる場合があります。

ホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスをスキャンすると、それらをベースラインおよびベースライン グループを基準に評価し、コンプライアンス レベルを判定できます。

Update Manager には、デフォルトのパッチ ベースラインとアップグレード ベースラインがそれぞれ 4 つずつ含まれています。デフォルトのベースラインの編集や削除はできません。目的の基準を満たすパッチ ベースライン、エクステンションベースライン、およびアップグレード ベースラインを作成しない場合は、デフォルトのベースラインを使用できます。デフォルトのベースラインと同様、作成したベースラインは、ベースライン グループにまとめることができます。ベースラインおよびベースライン グループの詳細については、「ベースラインおよびベースライン グループの使用 (P. 17)」 および 第 10 章「ベースラインおよびベースライン グループの操作 (P. 69)」 を参照してください。

vSphere オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付ベースラインおよびベースライン グループを使用するには、コンテナ オブジェクト、仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホストなどの選択したインベントリ オブジェクトに添付する必要があります。

ベースラインおよびベースライン グループはオブジェクトに個別に添付することもできますが、フォルダやホスト、クラスタ、データ センターなどのコンテナ オブジェクトに添付する方がより効率的です。コンテナ オブジェクトにベースラインを添付すると、そのコンテナ内のすべてのオブジェクトにベースラインが添付されます。

この手順の詳細な説明については、「オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 81)」 を参照してください。

選択された vSphere オブジェクトのスキャンスキャンは、選択したスキャン タイプに基づいて、一連のホスト、仮想マシン、または仮想アプライアンスの属性を、リポジトリ内のすべてのパッチ、エクステンション、およびアップグレードを基準に評価する処理です。

ホストのインストールをスキャンして最新のパッチまたはエクステンションが適用されているかどうかを判定したり、仮

想マシンをスキャンしてオペレーティング システムに最新のパッチが適用されているかどうかを判定したりできます。

パッチのスキャンはオペレーティング システム特有です。たとえば、Update Manager は Windows 仮想マシンをスキャンして、特定のパッチ セットがあることを確定しますが、同じマシンをスキャンして Linux パッチがインストールされているか判断することはありません。

第 1 章 Update Manager について

VMware, Inc. 15

Page 16: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

仮想インフラストラクチャでは、リソース プールを除くすべてのオブジェクトをスキャンできます。

Update Manager は、次のスキャン タイプをサポートします。

パッチ スキャン Windows または Linux を実行している仮想マシンだけではなく、ESX 3.0.3 以降、ESX 3i バージョン 3.5 以降でもパッチのスキャンを実行できます。オフラインの仮想マシンおよびテンプレートだけではなく、オンラインでもパッチをスキャンできます。

ホスト エクステンションのスキャン

エクステンションについて、ESX/ESXi 4.0.x ホストをスキャンできます (追加のソフトウェア)。

ホストのアップグレード スキャン

ESX/ESXi 4.0.x にアップグレードするため、ESX 3.0.0 以降または ESX 3i バージョン 3.5以降をスキャンできます。

VMware Tools スキャン 最新の VMware Tools バージョンを使用しているかについて、Windows または Linuxを実行している仮想マシンをスキャンできます。オフラインの仮想マシンおよびテンプ

レートだけではなく、オンラインでも VMware Tools スキャンを実行できます。VMware Tools スキャンを実行する前に、最低 1 台の仮想マシンをパワーオンしておくことをお勧めします。

仮想マシン ハードウェアのアップグレード スキャン

ホストでサポートされている最新の仮想ハードウェアを使用しているかについて、

Windows または Linux を実行している仮想マシンをスキャンできます。オフラインの仮想マシンおよびテンプレートだけではなく、オンラインでも仮想マシン ハードウェアのアップグレード スキャンを実行できます。

仮想アプライアンスのアップ

グレード スキャンVMware Studio が構築した、パワーオン状態の Red Hat、Ubuntu、SUSE、およびCentOS Linux 仮想アプライアンスをスキャンできます。

データ センター、クラスタ、フォルダなどのコンテナ オブジェクトでスキャンを開始して、コンテナ オブジェクト内のすべての ESX/ESXi ホストまたは仮想マシンおよびアプライアンスをスキャンできます。

Update Manager では、スキャンをスケジュール設定する、またはスキャンを手動で開始して、コンプライアンス情報を生成することによって、ベースラインおよびベースライン グループを基準に仮想マシン、仮想アプライアンス、ESX/ESXiホストをスキャンするように設定できます。スキャンに確実に最新情報を反映させるため、データ センターまたはvCenter Server システムのレベルでスキャン タスクをスケジュール設定することをお勧めします。手動によるスキャンの手順、およびスキャンのスケジュール設定の手順については、第 11 章「vSphere オブジェクトのスキャンおよびスキャン結果の表示 (P. 87)」 を参照してください。

スキャン結果の確認

Update Manager はオブジェクトをスキャンし、添付したベースラインやベースライン グループに対するコンプライアンス状態を判定します。

個別の仮想マシン、仮想アプライアンス、テンプレート、ESX/ESXi ホスト、あるいは一群の仮想マシン、アプライアンス、ホストについて、結果を調べることによってコンプライアンス状態を確認できます。

コンプライアンス情報は、 [Update Manager] タブに表示されます。コンプライアンス情報の表示についての詳細は、「vSphere オブジェクトのスキャン結果とコンプライアンス状態の参照 (P. 89)」 を参照してください。

ホストへのパッチおよびエクステンションのステージング

使用している環境でホストにパッチまたはエクステンションを適用する場合、パッチおよびエクステンションをステージ

ングしてから修正できます。パッチおよびエクステンションのステージングは任意の手順です。

ESX/ESXi 4.0.x ホストにパッチおよびエクステンションをステージングすることによって、パッチやエクステンションをただちに適用することなく、それらを Update Manager サーバから ESX/ESXi ホストへダウンロードできます。パッチおよびエクステンションのステージングを行うと、ホストでパッチおよびエクステンションがローカルに使用できるよう

になっているため、修正時間が短縮されます。「ESX/ESXi ホストへのパッチおよびエクステンションのステージング (P. 99)」 を参照してください。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

16 VMware, Inc.

Page 17: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

選択された vSphere オブジェクトの修正修正とは、スキャンが完了したあとに、ESX/ESXi ホスト、仮想マシン、または仮想アプライアンスに対して、UpdateManager がパッチ、エクステンション、およびアップグレードを適用する処理のことです。修正すると、マシンおよびアプライアンスが既知の攻撃に対して安全であり、最新のバグ フィックスによって信頼性がより高まることが保証されます。

Update Manager を使用すると、ESX/ESXi ホストを ESX/ESXi 4.0.x にアップグレードできます。アップグレードに失敗した場合は、ESX アップグレードのロール バック オプションがあります。ESX ホストの場合、アップグレード後のスクリプトのカスタム設定も可能であり、アップグレード後に実行できます。仮想アプライアンス、VMware Tools、および仮想マシンの仮想ハードウェアを新しいバージョンにアップグレードすることもできます。ESX/ESXi ホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスのアップグレードは、ベースラインおよびベースライン グループによって管理できます。

スキャンとほぼ同様の方法でマシンとアプライアンスを修正できます。スキャンと同様に、単一の仮想マシンまたは仮想

アプライアンスを修正できるだけではなく、仮想マシンおよび仮想アプライアンスのフォルダ、vApp、クラスタ、データセンター、または仮想インフラストラクチャのすべてのオブジェクトで修正を行うこともできます。スキャンと同様に、

リソース プールは修正できない唯一の vSphere オブジェクト タイプです。

Update Manager 4.0 以降では、ホストと仮想マシンを組織的にアップグレードできます。組織的なアップグレードによって、ホスト アップグレード ベースラインを使用して、インベントリ内のすべてのホストをアップグレードできます。組織的なアップグレードを使用して、仮想ハードウェアとインベントリ内の仮想マシンの VMware Tools を同時にアップグレードできます。これには、次のベースラインを含む、ベースライン グループを使用します。

n ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード

n ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード

組織的なアップグレードは、クラスタ、フォルダ、またはデータ センター レベルで実行できます。

Update Manager は、次のインベントリ オブジェクトの修正をサポートします。

n パッチのインストール、および VMware Tools と仮想マシン ハードウェアのアップグレードの場合は、パワーオン、サスペンド、またはパワーオフ状態の仮想マシンおよびテンプレート。

n 仮想アプライアンスのアップグレードの場合は、VMware Studio が構築した、パワーオン状態の Red Hat、Ubuntu、SUSE、および CentOS Linux 仮想アプライアンス。

n パッチ、エクステンション、およびアップグレードの修正の場合は、ESX/ESXi ホスト

アップデートが必要な場合は、修正する前にホストをメンテナンス モードにします。ホストがメンテナンス モードのとき、仮想マシンは実行できません。ユーザー環境の一貫性を確保するため、vCenter Server は、ホストがメンテナンス モードになる前にクラスタ内のほかのホストに仮想マシンを移行します。vCenter Server が仮想マシンを移行することができるのは、クラスタが VMotion 用に構成されている場合です。ほかのコンテナまたはクラスタにない個々のホストでは、移行できません。

手動の修正または定期的にスケジュール設定された修正を使用して、vSphere インベントリ内のオブジェクトを修正できます。手動およびスケジュール設定された修正についての詳細は、第 12 章「vSphere オブジェクトの修正 (P. 95)」を参照してください。

ベースラインおよびベースライン グループの使用ベースラインには、1 つ以上のサービス パック、パッチ、エクステンション、アップグレード、またはバグ フィックスの集合が含まれています。ベースライン グループは既存のベースラインを集めたものです。ホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスをスキャンすると、ベースラインを基準にそれらを評価してコンプライアンス レベルを判定できます。

システム管理者は、ベースラインおよびベースライン グループを作成、編集、削除、添付、または分離できます。さまざまなグループや事業部がある大規模な組織では、グループごとに独自のベースラインを定義できます。システム管理者は、

特定の文字列を検索したり、各列のヘッダをクリックしてそれらの属性でソートしたりすることで、ベースラインのリス

トをフィルタリングできます。

第 1 章 Update Manager について

VMware, Inc. 17

Page 18: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

n ベースライン タイプ (P. 18)

Update Manager は、インベントリ内の各種オブジェクトをスキャンおよび修正するときに、使用および適用できるさまざまなタイプのベースラインをサポートしています。

n Update Manager のデフォルト ベースライン (P. 19)

Update Manager にはデフォルトのベースラインが用意されています。これらを使用して、任意の仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホストをスキャンし、さまざまなカテゴリのパッチがすべて適用されているかどうか、

または最新バージョンにアップグレードされているかどうかを判断できます。デフォルト ベースラインを、変更または削除することはできません。

n ベースライン グループ (P. 19)

パッチ ベースライン、エクステンション ベースライン、およびアップグレード ベースラインを含むベースライングループを作成できます。

n ベースライン属性 (P. 20)

ベースラインには属性があり、この属性を使用して、ベースラインのタイプや、ベースラインに含まれるパッチま

たはアップグレードなどを識別できます。

ベースライン タイプUpdate Manager は、インベントリ内の各種オブジェクトをスキャンおよび修正するときに、使用および適用できるさまざまなタイプのベースラインをサポートしています。

Update Manager はアップグレード ベースライン、パッチ ベースライン、またはエクステンション ベースラインを提供します。

アップグレード ベースライン 特定のホスト、仮想ハードウェア、VMware Tools、または仮想アプライアンスの適切なバージョンを定義します。Update Manager は ESX/ESXi 4.0.x へのホストのアップグレードをサポートします。

パッチ ベースライン 所定のホストまたは仮想マシンに適用する必要がある特定のパッチを定義します。

エクステンション ベースライン

所定のホストに適用する必要があるエクステンション (追加のソフトウェア) を含みます。ESX/ESXi ホストのすべてのサードパーティ製ソフトウェアはホスト エクステンションとして分類されますが、ホスト エクステンションはサードパーティ製ソフトウェアだけに限られたものではありません。

注意 このようなソフトウェアがインストールされていないホストではエクステンション ベースラインを基準にエクステンションがインストールされ、エクステンションがすでにインストールされているホストではパッチ ベースラインを基準にパッチがインストールされます。

Update Manager はベンダーが提供するパッチ リポジトリに定期的に問い合わせて、使用可能なパッチを検出します。パッチ情報とパッチの内容を取得するサーバは、フル装備の公開鍵基盤を使用して認証されます。セキュリティを確保す

るために、通常パッチはベンダーによって暗号で署名され、セキュリティ保護された接続を介してダウンロードされます。

パッチ ベースラインは、動的または固定のどちらかに設定できます。

動的 動的ベースラインの内容は、指定された基準に適合する適用可能なパッチに基づきます。

適用可能なパッチのセットが変化すると、動的ベースラインも同様にアップデートされ

ます。明示的に任意のパッチをベースラインに含めたり除外したりできます。

固定 Update Manager で適用可能なパッチのすべてのセットから、ベースラインに含めるすべてのパッチを手動で指定します。一般的に固定ベースラインは、システムが特定の

問題に対処する用意ができているかどうかを確認するために使用されます。たとえば、

固定ベースラインを使用してパッチのコンプライアンスを検証することで、既知のワー

ムの侵入を防ぎます。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

18 VMware, Inc.

Page 19: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

Update Manager のデフォルト ベースラインUpdate Manager にはデフォルトのベースラインが用意されています。これらを使用して、任意の仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホストをスキャンし、さまざまなカテゴリのパッチがすべて適用されているかどうか、または最新

バージョンにアップグレードされているかどうかを判断できます。デフォルト ベースラインを、変更または削除することはできません。

重要度の高い仮想マシン パッチ

Linux または Windows の重要度の高いパッチすべてに対する仮想マシンのコンプライアンス状態をチェックします。

重要度の低い仮想マシン パッチ

Linux または Windows の任意のパッチすべてに対する仮想マシンのコンプライアンス状態をチェックします。

重要度の高いホスト パッチ 重要度の高いパッチすべてに対する ESX/ESXi ホストのコンプライアンス状態をチェックします。

重要度の低いホスト パッチ 任意のパッチすべてに対する ESX/ESXi ホストのコンプライアンス状態をチェックします。

ホストと整合するように

VMware Tools をアップグレード

ホスト上の最新バージョンの VMware Tools に対する仮想マシンのコンプライアンス状態をチェックします。Update Manager は、ESX/ESXi 4.0.x ホスト上の仮想マシンに対する VMware Tools のアップグレードをサポートします。

ホストと整合するように仮想

マシン ハードウェアをアップグレード

ホストがサポートする最新バージョンに対する仮想マシンの仮想ハードウェアのコンプ

ライアンス状態をチェックします。Update Manager は、ESX/ESXi 4.0.x ホスト上での仮想ハードウェア バーション 7.0 へのアップグレードをサポートします。

VA 最新版へアップグレード 最新の仮想アプライアンス バージョンに対する仮想アプライアンスのコンプライアンス状態をチェックします。

VA 最重要最新版へアップグレード

仮想アプライアンスの最新の重要度の高いバージョンに対する仮想アプライアンスのコ

ンプライアンス状態をチェックします。

ベースライン グループパッチ ベースライン、エクステンション ベースライン、およびアップグレード ベースラインを含むベースライン グループを作成できます。

ベースライン グループ内のベースラインのセットに競合があってはなりません。また、ベースライン グループはパッチ、エクステンション、およびアップグレードの特定の組み合わせに制限されます。

n 複数のパッチ ベースラインと複数のエクステンション ベースライン。

n 1 つのアップグレード ベースラインと、複数のパッチ ベースラインおよびエクステンション ベースライン。

たとえば、1 つの ESX/ESXi アップグレード ベースラインと、複数の ESX/ESXi パッチ ベースラインおよびエクステンション ベースライン。

n 複数のアップグレード ベースライン。ただし、アップグレード タイプ (VMware Tools、仮想マシン ハードウェア、仮想アプライアンス、ホストなど) あたり 1 つのアップグレード ベースラインのみ。

たとえば、1 つの 「ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード」 ベースラインと 1 つの 「VA 最新版へアップグレード」 ベースライン。

n 複数のアップグレード ベースライン (ただし、アップグレード タイプあたり 1 つのアップグレード ベースラインのみ)と、複数のパッチ ベースラインおよびエクステンション ベースライン。

たとえば、1 つの 「ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード」 ベースライン、1 つの 「VA最重要最新版へアップグレード」 ベースライン、ならびに 1 つ以上のパッチ ベースラインとエクステンション ベースライン。

第 1 章 Update Manager について

VMware, Inc. 19

Page 20: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

ベースライン属性

ベースラインには属性があり、この属性を使用して、ベースラインのタイプや、ベースラインに含まれるパッチまたはアッ

プグレードなどを識別できます。

表 1-1. ベースライン属性

[属性] 説明

ベースライン名 ベースラインを識別します。名前はベースラインの作成時に設定さ

れ、変更できます。

内容 パッチ ベースラインおよびエクステンション ベースラインの場合、ベースラインに含まれるアップデートの数を示します。サービス

パックなどの一部のアップデートには、多数の小規模のパッチが含

まれています。これらの小規模のパッチは、以前個別に配布されて

いる場合があります。アップデートの数は、スキャンおよび修正が

完了するまでにかかる時間を表す場合がありますが、ベースライン

に含まれるアップデートの範囲を表すものではありません。

アップグレード ベースラインの場合は、アップグレード ベースラインの詳細を示します。

コンポーネント ベースラインのタイプを示します。値には、「ホスト パッチ」、「ホスト エクステンション」、「仮想マシンのパッチ」、「VMwareTools」、「仮想マシンのハードウェア」、および 「ホスト アップグレード」 があります。

最終更新日時 ベースラインにパッチを追加したり、ベースラインからパッチを削

除したりした最終日時を示します。この日時は、動的アップデート

による自動変更、またはユーザーの手動変更によって、アップデー

トが変更された最終日時を反映しています。最新のアップデート情

報を確認すると、ベースラインが予想どおりに変更されたかどうか

がわかります。

ベースライン タイプ ベースラインのタイプを示します。値としては、「動的」 および「固定」 があります。

Update Manager の設定アップデートとスキャンのスケジュールなど、Update Manager の設定を構成できます。

Update Manager の次の設定を構成できます。

n アップデートされたパッチ情報を確認するタイミング。

n 仮想マシン、仮想アプライアンス、およびホストのスキャンまたは修正のタイミング。

n 仮想マシンの修正前スナップショットの操作方法。Update Manager は、修正前に仮想マシンのスナップショットを作成できます。スナップショットを作成するように Update Manager を設定する場合は、スナップショットを無期限に保存、または一定期間を経過したあとに削除するように設定できます。

n ホストをメンテナンス モードにできなかったときの対応方法。

n 修正後に仮想アプライアンスおよび vApp 内の仮想マシンを再起動する方法。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

20 VMware, Inc.

Page 21: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

Update Manager および DRSVMware DRS (Distributed Resource Scheduler) が有効にされているクラスタで vSphere オブジェクトをアップデートすると、Update Manager は、そのクラスタ全体に対して VMware DPM (Distributed Power Management)および VMware HA (High Availability) のアドミッション コントロールを一時的に無効にします。アップデートが完了すると、Update Manager は VMware DPM および HA のアドミッション コントロールをリストアします。

ホストに実行中の仮想マシンがない場合、VMware DPM はホストをスタンバイ モードにして Update Manager の操作を妨げる可能性があります。スキャン、ステージング、および修正を正常に行うために、ユーザーがアップデート処理を

開始すると、Update Manager は VMware DPM および HA のアドミッション コントロールを一時的に無効にします。スキャン、ステージング、または修正が完了すると、Update Manager は VMware DPM および VMware HA のアドミッション コントロールをリストアします。

VMware DPM によってホストがスタンバイ モードになっている場合、Update Manager は最初に VMware DPM およびVMware HA のアドミッション コントロールを無効にます。そして、スキャン、ステージング、および修正を行う前にホストをパワーオンします。スキャン、ステージング、または修正が完了したあと、Update Manager は VMware DPMおよび VMware HA のアドミッション コントロールをオンにし、必要に応じて DRS がホストをスタンバイ モードにするようにします。Update Manager はパワーオフ状態のホストのスキャン、ステージング、または修正を行いません。

クラスタ内にスタンバイ モードのホストがある場合、Update Manager はスタンバイ モードのすべてのホストがパワーオン状態になるまで待ってから、アップデート操作を実行します。スタンバイ モードのホストをパワーオンできない場合は、Update Manager の操作が先に進みません。

Update Manager は HA のアドミッション コントロールを無効にして、VMotion の操作を進めます。そして、クラスタ全体を修正したあと HA のアドミッション コントロールをリストアします。

注意 クラスタ内のホストは順番に修正されます。クラスタ内に多くのホストがある場合、VMware DPM および HA のアドミッション コントロールは長時間無効にされる可能性があります。

DRS、VMware DPM、および VMware HA の詳細については、『VMware vSphere の概要』 を参照してください。

第 1 章 Update Manager について

VMware, Inc. 21

Page 22: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

22 VMware, Inc.

Page 23: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

システム要件 2ここでは、Update Manager および Update Manager Client プラグインを使用するための要件を説明します。また、Update Manager のコンポーネントが動作するシステム間の、互換性と相互運用性についても説明します。

VMware vCenter Update Manager をインストールする前に、Oracle または Microsoft SQL Server データベースをセットアップする必要があります。使用している導入システムが、最大 5 台のホストおよび最大 50 台の仮想マシンを含む比較的小規模なものである場合は、SQL Server 2005 Express データベースを使用できます。このデータベースは、Update Manager のインストール時にインストールできます。

Update Manager サーバ コンポーネントは、vCenter Server と同一のコンピュータまたは異なるコンピュータにインストールできます。Update Manager サーバ コンポーネントのインストール後に Update Manager を使用するには、Update Manager Client プラグインを vSphere Client にインストールし、有効にする必要があります。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードで接続されているグループの一部である場合は、各vCenter Server システムに Update Manager インスタンスをインストールして登録できます。Update Manager インスタンスが登録されていない vCenter リンク モードの vCenter Server システムでは、Update Manager を使用することはできません。

この章では次のトピックについて説明します。

n Update Manager のハードウェア要件 (P. 23)

n サポート対象のオペレーティング システムおよびデータベース フォーマット (P. 24)

n VirtualCenter Server、vCenter Server、VI Client、および vSphere Client との Update Manager の互換性 (P. 24)

Update Manager のハードウェア要件Update Manager は、ハードウェアの最小要件を満たすあらゆるシステムで動作できます。

Update Manager のハードウェア最小要件は、Update Manager の導入方法によって異なります。Update Managerと同じマシンにデータベースをインストールする場合、メモリ サイズとプロセッサ速度に求められる条件が高くなります。許容可能なパフォーマンスを実現するには、表 2-1 に示す最小要件を満たしていることを確認してください。

表 2-1. ハードウェア最小要件

ハードウェア 要件

プロセッサ 2GHz の 2 つ以上の論理コアを持つ Intel または AMD x86 プロセッサ

ネットワーク 10/100Mbps

最高のパフォーマンスを得るには、Update Manager と ESX/ESXiホストの間にギガビット接続を使用します。

VMware, Inc. 23

Page 24: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

表 2-1. ハードウェア最小要件 (続き)

ハードウェア 要件

メモリ 2GB RAM (Update Manager と vCenter Server のマシンが異なる場合)

4GB RAM (Update Manager と vCenter Server のマシンが同じ場合)

Update Manager は、SQL Server または Oracle データベースを使用します。vCenter Server と共有されるデータベースではなく、Update Manager 専用のデータベースを使用し、定期的にデータベースをバックアップすることをお勧めします。データベースは、Update Manager と同じコンピュータまたはローカル ネットワーク内のコンピュータに配置することがベスト プラクティスです。

使用している導入システムの規模によって、Update Manager は、データベースの使用のために 1 か月ごとに最小限の空き領域を必要とします。領域の要件の詳細については、VMware vCenter Update Manager Sizing Estimator を参照してください。

サポート対象のオペレーティング システムおよびデータベース フォーマットUpdate Manager は特定のデータベースおよびオペレーティング システムと連携します。

Update Manager サーバには、Windows XP、Windows Server 2003、または Windows Server 2008 が必要です。Update Manager プラグインには vSphere Client が必要です。また、vSphere Client と同じオペレーティング システムと連携します。

Update Manager は Windows ゲスト OS をスキャンおよび修正しますが、Linux ゲスト OS マシンにはスキャンのみ実行します。

Update Manager サーバには、SQL Server 2005、SQL Server 2008、Oracle 10g、または Oracle 11g が必要です。5台未満のホストおよび 50 台未満の仮想マシンを含む小規模な環境では、バンドルされている SQL Server 2005 Expressを使用できます。

サポート対象のオペレーティング システムおよびデータベース フォーマットについては、『vSphere 互換性マトリックス』(英語版) を参照してください。

VirtualCenter Server、vCenter Server、VI Client、および vSphere Client とのUpdate Manager の互換性

Update Manager、VirtualCenter Server、および vCenter Server は、互換性のあるバージョンにする必要があります。Update Manager サーバをインストールし、互換性のあるバージョンの VirtualCenter Server または vCenter Serverのみに登録できます。Update Manager プラグインは、互換性のあるバージョンの VI Client または vSphere Client でのみインストールして有効にすることができます。

互換性のあるバージョンについては、表 2-2 および 表 2-3 を参照してください。互換性マトリックスで 「あり」 の横にアスタリスク (*) がある場合、このバージョンが予備テストに合格していることを示しています。この互換性はまだ試験段階にあり、完全にはサポートされていません。Update Manager サーバおよび Update Manager プラグインは同じバージョンにする必要があります。

表 2-2. VirtualCenter Server および VI Client との Update Manager の互換性

Update Manager

1.0 1.0 Update 1 1.0 Update 2 1.0 Update 3 1.0 Update 4 4.0 4.0 Update 1

VirtualCenterServer

2.5 あり なし なし なし なし なし なし

2.5 Update 1 なし あり なし なし なし なし なし

2.5 Update 2 なし なし あり なし なし なし なし

2.5 Update 3 なし なし なし あり なし なし なし

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

24 VMware, Inc.

Page 25: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

表 2-2. VirtualCenter Server および VI Client との Update Manager の互換性 (続き)

Update Manager

1.0 1.0 Update 1 1.0 Update 2 1.0 Update 3 1.0 Update 4 4.0 4.0 Update 1

2.5 Update 4 なし なし なし なし あり なし なし

2.5 Update 5 なし なし なし なし あり なし なし

VI Client 2.5 あり なし なし なし なし なし なし

2.5 Update 1 なし あり なし なし なし なし なし

2.5 Update 2 なし なし あり なし なし なし なし

2.5 Update 3 なし なし なし あり なし なし なし

2.5 Update 4 なし あり* あり* あり* あり なし なし

2.5 Update 5 なし なし なし なし あり なし なし

表 2-3. vCenter Server および vSphere Client との Update Manager の互換性

Update Manager

1.0 1.0 Update 1 1.0 Update 2 1.0 Update 3 1.0 Update 4 4.0 4.0 Update 1

vCenterServer

4.0 なし なし なし なし なし あり なし

4.0 Update 1 なし なし なし なし なし なし あり

vSphereClient

4.0 なし なし なし なし なし あり なし

4.0 Update 1 なし なし なし なし なし なし あり

第 2 章 システム要件

VMware, Inc. 25

Page 26: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

26 VMware, Inc.

Page 27: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

Update Manager データベースの準備 3Update Manager サーバおよび Update Manager Download Service には、サーバ データを格納し、整理するためのデータベースが必要です。Update Manager は、Oracle、Microsoft SQL Server、および Microsoft SQL Server 2005Express をサポートしています。

Update Manager をインストールする前に、データベース インスタンスを作成して、すべての Update Manager データベース テーブルがそのインスタンスに格納されるようにデータベースを構成する必要があります。Microsoft SQL Server2005 Express を使用する場合は、Update Manager のインストール時にデータベースをインストールして構成します。Microsoft SQL Server 2005 Express は、ホスト数が 5 台以内、仮想マシン数が 50 台以内の小規模な導入環境に使用します。

Microsoft SQL Server および Oracle データベースを使用するには、システム DSN を構成し、ODBC でテストする必要があります。

使用する Update Manager データベースは、vCenter Server データベースと同じデータベースであっても、別のデータベースであってもかまいません。既存のデータベース クラスタを利用することもできます。大規模な環境で最適な結果を得るには、vCenter System データベースとは別のコンピュータに配置された専用の Update Manager データベースを使用することをお勧めします。

VMware vCenter Update Manager サーバには、データベースに接続するための管理用の認証情報が必要です。

データベースのセットアップを開始する前に、必要なデータベース パッチを確認してください。データベースが正しく準備されていないと、Update Manager インストーラにエラーまたは警告メッセージが表示されることがあります。

この章では次のトピックについて説明します。

n 64 ビットのオペレーティング システムでの 32 ビット DSN の作成 (P. 27)

n Oracle データベースの構成 (P. 28)

n Oracle データベースのバックアップとリストア (P. 30)

n Microsoft SQL Server データベースの構成 (P. 30)

n Microsoft SQL データベースのバックアップとリストア (P. 32)

n Microsoft SQL Server データベースの分離と添付 (P. 33)

n Update Manager データベースのメンテナンス (P. 33)

64 ビットのオペレーティング システムでの 32 ビット DSN の作成32 ビットと 64 ビットの両方のオペレーティング システムに、Update Manager サーバをインストールしたり、アップグレードしたりできます。Update Manager は 64 ビットのオペレーティング システムでサポートされていますが、Update Manager システムの DSN は 32 ビットである必要があります。

32 ビット DSN の要件は、サポートされているすべてのデータベースに適用されます。デフォルトでは、64 ビット システムで作成される DSN はすべて 64 ビットになります。

VMware, Inc. 27

Page 28: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

手順

1 ODBC ドライバをインストールします。

n Microsoft SQL Server データベース サーバの場合、Microsoft Windows システムに 64 ビットのデータベースODBC ドライバをインストールします。64 ビットのドライバをインストールすると、32 ビットのドライバは自動的にインストールされます。

n Oracle データベース サーバの場合、Microsoft Windows システムに 32 ビットのデータベース ODBC ドライバをインストールします。

2 [WindowsDir]¥SysWOW64¥odbcad32.exe にある 32 ビットの ODBC アドミニストレータ アプリケーションを実行します。

3 アプリケーションを使用して DSN を作成します。

これで Update Manager サーバと互換性がある DSN が完成します。Update Manager のインストーラで DSN の入力を求めるプロンプトが表示されたら、32 ビットの DSN を選択できます。

Oracle データベースの構成Update Manager で Oracle データベースを使用するには、最初にデータベースを設定する必要があります。

手順

1 Oracle の Web サイトから Oracle 10g または Oracle 11g をダウンロードしてインストールし、データベース(たとえば VUM) を作成します。

TNS Listener が起動していて実行中であることを確認し、データベース サービスをテストして、動作していることを確認します。

2 Oracle の Web サイトから Oracle ODBC をダウンロードします。

3 Oracle Universal Installer を使用して、対応する Oracle ODBC ドライバをインストールします。

重要 Oracle 10g には Oracle 10.2.0.3 以降のドライバが必要です。

4 データベース用のオープン カーソル数を増やします。

<<ORACLE_BASE>>¥ADMIN¥VUM¥pfile¥init.ora ファイルに open_cursors = 300 のエントリを追加します。

この例の <<ORACLE_BASE>> は、Oracle ディレクトリ ツリーのルートです。

ローカルで動作させるための Oracle 接続の構成Oracle 接続が Update Manager とローカルに連携するように設定できます。

開始する前に

使用する ODBC データソースはシステム DSN である必要があります。

手順

1 次の SQL 文を使用して、Update Manager 専用の新しいテーブルスペースを作成します。

CREATE TABLESPACE "VUM" DATAFILE '<<ORACLE_BASE>>¥ORADATA¥VUM¥VUM.dat' SIZE 1000M AUTOEXTEND ON NEXT 500K;

この例の <<ORACLE_BASE>> は、Oracle ディレクトリ ツリーのルートです。

2 次のようにして、ODBC を使用してこのテーブルスペースにアクセスするための、vumAdmin などのユーザーを作成します。

CREATE USER vumAdmin IDENTIFIED BY vumadmin DEFAULT TABLESPACE “vum”;

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

28 VMware, Inc.

Page 29: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

3 このユーザーに dba 権限を付与するか、次の特定の権限を付与します。

grant connect to <ユーザー>grant resource to <ユーザー>grant create any job to <ユーザー>grant create view to <ユーザー>grant create any sequence to <ユーザー>grant create any table to <ユーザー>grant lock any table to <ユーザー>grant create procedure to <ユーザー>grant create type to <ユーザー>grant execute on dbms_lock to <ユーザー>grant unlimited tablespace to <ユーザー># To ensure space limitation is not an issue

4 データベースへの ODBC 接続を作成します。

次に設定例を示します。

Data Source Name:VUMTNS Service Name:VUMUser ID:vumAdmin

リモートで動作させるための Oracle データベースの構成Update Manager とリモートに連携するよう Oracle データベースを構成できます。

リモート接続を構成する前に、まず、「Oracle データベースの構成 (P. 28)」 の説明に従ってデータベースを設定します。

開始する前に

使用する ODBC データソースはシステム DSN である必要があります。

手順

1 Update Manager サーバ マシンに Oracle クライアントをインストールします。

2 Net Configuration Assistant ツールを使用して、管理対象ホストに接続するための次の項目を追加します。

VUM =(DESCRIPTION =(ADDRESS_LIST =(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<<host address>>)(PORT=1521)))(CONNECT_DATA =(SERVICE_NAME = VUM)))

この例の <<host address>> は、クライアントが接続する必要がある管理対象ホストです。

3 (オプション) 必要に応じて、<<ORACLE_HOME>>¥network¥admin¥ にある tnsnames.ora ファイルを編集します。

この場合の <<ORACLE_HOME>> は C:¥<<ORACLE_BASE>> 下にあり、Oracle ソフトウェアの実行可能ファイルとネットワーク ファイル用のサブディレクトリが含まれています。

4 データベースへの ODBC 接続を作成します。

次に設定例を示します。

Data Source Name:VUMTNS Service Name:VUMUser ID:vumAdmin

第 3 章 Update Manager データベースの準備

VMware, Inc. 29

Page 30: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

Oracle データベースのバックアップとリストアUpdate Manager データベースをバックアップしたあと、同じマシンまたは別のマシンにリストアできます。Update Manager データベースのバックアップは、データの保存に役立ちます。

データベースのバックアップとリストアについては、データベース管理者に問い合わせるか、データベースに関するドキュ

メントを参照してください。

バックアップ元のデータベースがあるマシンをソース マシンと呼びます。データベースのバックアップを置くマシンをターゲット マシンと呼びます。

開始する前に

ローカルまたはリモートの Oracle 10g または Oracle 11g データベースを使用する Update Manager システムが必要です。

手順

1 ソース マシンで、Update Manager データベース ユーザーとして Oracle SQL*Plus にログインし、データベースを .dmp ファイルとしてエクスポートします。

2 .dmp ファイルをターゲット マシンの C:¥ ドライブにコピーします。

3 ターゲット マシンに新しい空のデータベースを作成します。

4 ターゲット マシンの Oracle SQL*Plus で、次のコマンドを実行してテーブルスペースを作成します。

create tablespace vumtest datafile 'c:¥vumtest.dbf' size 100m autoextend on;

5 ターゲット マシンでユーザーを作成して、dba 権限または Update Manager データベースの管理に必要な一連の権限を付与します。

create user VUMUSER identified by CENSORED default tablespace vumtest;

6 ターゲット マシンの Oracle データベースに .dmp ファイルをインポートします。

ソース マシンのデータベースを新しいデータベースにリストアします。

Microsoft SQL Server データベースの構成Update Manager をインストールするときに、SQL Server データベースとの ODBC 接続を確立できます。

Update Manager で SQL Server を使用する場合は、マスター データベースを使用しないでください。

SQL Server の ODBC 接続の具体的な構成方法については、Microsoft SQL ODBC のドキュメントを参照してください。

開始する前に

Update Manager で Microsoft SQL Server データベースを使用する前に、新しいデータ ソースを作成する必要があります。

手順

1 SQL Server で Enterprise Manager を使用して、SQL Server データベースを作成します。

データベース オペレータ (DBO) ユーザー用のデフォルト データベースを定義します。

2 DBO 権限を持つ SQL Server データベース ユーザーを作成します。

データベース ユーザーに、Update Manager データベースと MSDB データベースに対する sysadmin サーバ ロールまたは db_owner 固定データベース ロールがあることを確認します。

MSDB データベースの db_owner ロールは、インストールとアップグレードにのみ必要です。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

30 VMware, Inc.

Page 31: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

新しいデータ ソース (ODBC) の作成Update Manager と連携するように Microsoft SQL Server データベースを準備するには、新しいデータ ソース (ODBC)を作成する必要があります。

手順

1 Update Manager サーバ システムで、 [スタート] - [設定] - [コントロール パネル] - [管理ツール] - [データ ソース(ODBC)] を選択します。

2 [システム DSN] タブをクリックします。

3 ODBC システム データ ソースを作成または変更します。

オプション 操作

ODBC システム データ ソースを作成 a [追加] をクリックします。b SQL Server 2005 または SQL Server 2008 の場合、 [SQL Native Client] を

選択し、 [完了] をクリックします。

既存の ODBC システム データ ソースを変更 変更する ODBC システム データ ソースをダブルクリックします。

4 Microsoft SQL Server の DSN 構成ウィンドウで必要な情報を入力して、 [次へ] をクリックします。

SQL Server マシン名がドロップダウン メニューにない場合は、テキスト フィールドにそのマシン名を入力します。

a [名前] テキスト フィールドに、ODBC DSN を入力します。

たとえば、VUM と入力します。

b (オプション) [説明] テキスト フィールドに、ODBC DSN の説明を入力します。

c [サーバ] ドロップダウン メニューから、SQL Server 名を選択します。

5 SQL Server 認証のページを構成し、 [次へ] をクリックします。

n SQL Server をローカルに使用する場合は、 [統合された Windows 認証] を選択します。

n SQL Server をリモートで使用する場合は、適切な SQL Server 認証方法を選択します。

リモート SQL Server 用に選択した認証オプションは、そのサーバの設定と一致する必要があります。

SQL Server 認証方式を使用する場合は、[Update Manager インストール] ウィザードで、ODBC の構成に使用したのと同じユーザー名、パスワード、および ODBC DSN を指定します。

6 [既定のデータベースを以下のものに変更する] ドロップダウン メニューからデータベースを選択し、ANSI の設定を指定して、 [次へ] をクリックします。

7 言語および変換の設定、およびログ ファイルの保存場所を指定して、 [終了] をクリックします。

次に進む前に

データ ソースをテストするには、[ODBC Microsoft SQL Server セットアップ] ウィンドウで [データソースのテスト]をクリックし、 [OK] をクリックします。システム トレイの SQL Server アイコンをダブルクリックして、SQL Agentがデータベース サーバで実行されていることを確認します。

これは、SQL Server 2005 と SQL Server 2008 のエディションの場合に該当します。

第 3 章 Update Manager データベースの準備

VMware, Inc. 31

Page 32: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

SQL Server の認証タイプの確認SQL Server で Windows NT 認証と SQL Server 認証のどちらが使用されているかを確認できます。

手順

1 SQL Server Enterprise Manager を開きます。

2 [プロパティ] タブをクリックします。

3 接続タイプを確認します。

Microsoft SQL Server 2005 Express の構成VMware vCenter Update Manager のインストールまたはアップグレード中に、使用するデータベースとして MicrosoftSQL Server 2005 Express を選択すると、Microsoft SQL Server 2005 Express データベース パッケージがインストール、構成されます。

その他の構成は必要ありません。

Microsoft SQL データベースのバックアップとリストアUpdate Manager 4.0.x へのアップグレードを実行する前に、あとでそれをリストアできるように Update Managerデータベースのバックアップを作成できます。

データベースのバックアップとリストアについては、データベース管理者に問い合わせるか、データベースに関するドキュ

メントを参照してください。

バックアップ元のデータベースがあるマシンをソース マシンと呼びます。データベースのバックアップを置くマシンをターゲット マシンと呼びます。

開始する前に

n ローカルまたはリモートの Microsoft SQL Server データベースを使用して動作する Update Manager システムが必要です。

n ソース マシンとターゲット マシンに Microsoft SQL Server Management Studio がインストールされている必要があります。Express のバージョン (SQLServer2005_SSMSEE.msi およびSQLServer2005_SSMSEE_x64.msi) は Microsoft からの無料ダウンロードです。

手順

1 SQL Server Management Studio で、ソース マシンのデータベースのフル バックアップを作成します。

2 バックアップ ファイル (.bak) をターゲット マシンの C:¥ ドライブにコピーします。

3 ターゲット マシンで SQL Server Management Studio を開き、 [データベース] フォルダを右クリックします。

4 [新しいデータベース] を選択し、ソース マシンのデータベース名を入力して、 [OK] をクリックします。

5 新しいデータベースのアイコンを右クリックし、 [タスク] - [リストア] - [データベース] を選択します。

6 [リストア元デバイス] を選択し、 [参照] をクリックします。

7 [追加] をクリックし、バックアップ ファイルを探して選択し、 [OK] をクリックします。

8 [データベースのリストア] ウィンドウで、.bak ファイルの横のチェック ボックスを選択します。

9 オプション ページで [既存のデータベースを上書きする] チェック ボックスを選択し、 [OK] をクリックします。

ソース マシンのデータベースを新しいデータベースにリストアします。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

32 VMware, Inc.

Page 33: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

Microsoft SQL Server データベースの分離と添付Update Manager データベースをソース マシンから分離して、ターゲット マシンに添付できます。これはバックアップとリストア操作の代替になります。

データベース管理者に問い合わせるか、データベースの分離と添付について記載されたデータベースのドキュメントを参

照してください。データをバックアップするために必要な手順を行なってください。

分離する元のデータベースがある仮想マシンをソース マシンと呼びます。データベースを再度添付するマシンをターゲットマシンと呼びます。

開始する前に

n ローカルまたはリモートの Microsoft SQL Server データベースを使用して動作する Update Manager システムが必要です。

n ソース マシンとターゲット マシンに Microsoft SQL Server Management Studio がインストールされている必要があります。Express のバージョン (SQLServer2005_SSMSEE.msi およびSQLServer2005_SSMSEE_x64.msi) は Microsoft からの無料ダウンロードです。

手順

1 ソース マシンで、Update Manager サービスを停止します。

a [スタート] - [コントロール パネル] - [管理ツール] - [サービス] をクリックします。

b [VMware Update Manager サービス] を右クリックし、 [停止] を選択します。

2 SQL Server Management Studio で [データベース] ディレクトリを開き、Update Manager データベースを右クリックして [タスク] - [分離] を選択します。

3 データベースを選択して、 [OK] をクリックします。

4 分離する操作が完了したら、データ ファイル (.mdf および .ldf) をターゲット マシンのデータベース フォルダにコピーします。

デフォルトでは、データベース フォルダは C:¥Program Files¥Microsoft SQL Server¥MSSQL.1¥MSSQL¥Data です。

5 ターゲット マシンの SQL Server Management Studio で、 [データベース] ディレクトリを右クリックして [接続]を選択します。

6 ターゲット マシンのデータベース フォルダにコピーした .mdf ファイルを選択して [OK] をクリックします。

データベースをソース マシンからターゲット マシンに添付します。

Update Manager データベースのメンテナンスUpdate Manager データベース インスタンスと Update Manager をインストールして運用可能になったら、標準的なデータベース メンテナンスを実施します。

Update Manager データベースのメンテナンスを実施するには、次の作業を行います。

n ログ ファイルの増大の監視と必要に応じたデータベース ログ ファイルの圧縮。使用しているデータベース タイプのドキュメントを参照してください。

n データベースの定期的なバックアップ スケジュールの設定。

n Update Manager のアップグレード前のデータベースのバックアップ。

データベースのバックアップについては、使用しているデータベースのドキュメントを参照してください。

第 3 章 Update Manager データベースの準備

VMware, Inc. 33

Page 34: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

34 VMware, Inc.

Page 35: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

Update Manager のインストール 4Update Manager はサーバ部とプラグイン部から構成されています。Update Manager サーバおよび Update ManagerClient プラグインは Windows マシンにのみインストールできます。

サポート対象のオペレーティング システムの詳細は、「サポート対象のオペレーティング システムおよびデータベースフォーマット (P. 24)」 を参照してください。

Update Manager は、VMware Converter Enterprise for vCenter など、vCenter Server のほかのアドオンと互換性があります。

Update Manager のディスク容量要件は、導入環境によって異なります。詳細は、VMware vCenter Update ManagerSizing Estimator を参照してください。

この章では次のトピックについて説明します。

n Update Manager のインストール (P. 35)

n Guest Agent のインストール (P. 38)

Update Manager のインストールUpdate Manager サーバ コンポーネントは、vCenter Server と同じコンピュータまたは別のコンピュータにインストールできます。Update Manager サーバ コンポーネントのインストール後に Update Manager を使用するには、Update Manager Client プラグインを vSphere Client にインストールし、有効にする必要があります。

特に大規模な環境では、パフォーマンスを向上するために、vCenter Server システムとは異なるコンピュータにUpdate Manager サーバ コンポーネントをインストールする必要があります。

Update Manager をインストールするには、ローカルのシステム管理者か、システム管理者グループに属すドメイン ユーザーである必要があります。Update Manager のインストールの段階で、Update Manager サーバを vCenter Serverシステムに登録し、正しく動作するように設定する必要があります。vCenter Server に Update Manager を登録するには、エクステンションの登録権限を持つ vCenter Server ユーザーの認証情報を提供する必要があります。ユーザー、グループ、ロール、および権限の管理に関する詳細については、『vSphere 基本システム管理』 を参照してください。

Update Manager、vCenter Server、および vSphere Client は、互換性のあるバージョンである必要があります。互換性の詳細については、「VirtualCenter Server、vCenter Server、VI Client、および vSphere Client との UpdateManager の互換性 (P. 24)」 を参照してください。

Update Manager は、バンドルされている SQL Server 2005 Express を使用することで、小規模環境に対応できます。5台以上のホストと 50 台以上の仮想マシンがある環境では、Update Manager 用に Oracle または SQL Server データベースを作成してください。大規模な環境では、Update Manager サーバおよび vCenter Server データベースとは別のコンピュータに、Update Manager データベースをセットアップする必要があります。

VMware, Inc. 35

Page 36: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

Update Manager をインストールする前に、そのインストール先となる環境の情報を収集します。収集する情報の例を次に示します。

n Update Manager と連携する vCenter Server システムのネットワーク情報。場合によってはデフォルトの値が設定されていますが、ネットワークの情報が正しいことを確認します。

n IP アドレス

n vCenter Server システムのユーザー名とパスワード

n ポート番号: 多くの場合、デフォルトの Web サービス ポート (80 と 443) が使用されます

n インストールの完了に必要なシステム管理者の認証情報

n 十分な権限があるアカウントのユーザー名。多くの場合、これは Administrator です

n インストールで使用するアカウントのパスワード

n Update Manager と連携するデータベースのシステム DNS 名、ユーザー名、およびパスワード

VMware では、通信に指定のポートが使用されます。また、Update Manager サーバは、vCenter Server、ESX/ESXiホスト、および Update Manager プラグインに指定されたポートで接続します。これらのいずれかの構成要素の間にファイアウォールが存在し、かつ Windows ファイアウォール サービスが使用中の場合は、インストール時にインストーラによってポートが開かれます。カスタマイズされたファイアウォールの場合は、必要なポートを手動で開く必要があります。

vCenter Server および Update Manager サーバは、IPv6 を使用して構成されている仮想マシンと IPv4 を使用して構成されている仮想マシンが混在するネットワーク環境にインストールできます。この場合、Update Manager プラグインをインストールして有効にするには、vSphere Client がインストールされているマシンを IPv6 と IPv4 の両方を使用するように構成する必要があります。

Update Manager がパッチ データを保存するために、20GB 以上の空き領域を用意する必要があります。

Update Manager サーバのインストールUpdate Manager のインストールは、単一の vCenter Server インスタンスに関連付ける必要があります。UpdateManager は、vCenter Server サーバと同じコンピュータにインストールする、あるいは異なるコンピュータにインストールすることができます。

開始する前に

n SQL Server 2005 Express を使用する場合を除いて、インストールの前に Update Manager データベースを作成して、設定する必要があります。

n データベース ユーザーに、Update Manager データベースと MSDB データベースに対する sysadmin サーバ ロールまたは db_owner 固定データベース ロールがあることを確認します。db_owner ロールはアップグレードに必要ですが、Update Manager のアップグレード時に SQL ジョブは作成されません。

n Update Manager をインストールする前に、vCenter Server をインストールしてください。vCenter Server のインストールの詳細については、『vSphere インストール ガイド』 を参照してください。

手順

1 Update Manager サーバのホストになる Windows サーバの CD-ROM ドライブにインストーラ CD を挿入して、[vCenter Update Manager] を選択します。

autorun.exe ファイルを起動できない場合は、CD 内で UpdateManager フォルダを探し、VMware-UpdateManager.exe を実行します。

2 インストーラの言語を選択して、 [OK] をクリックします。

3 ようこそページを確認して、 [次へ] をクリックします。

4 使用許諾契約書の条項に同意して、 [次へ] をクリックします。

5 Update Manager サーバが vCenter Server に接続するために使用する、vCenter Server および管理アカウントに関する情報を入力して、 [次へ] をクリックします。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

36 VMware, Inc.

Page 37: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

6 データベース オプションを選択して、 [次へ] をクリックします。

n 既存のデータベースがない場合は、 [Microsoft SQL Server 2005 Express インスタンスをインストール] を選択します。このデータベースは、ホスト数が 5 台以内、仮想マシン数が 50 台以内の小規模な導入環境に適しています。

n サポートされているデータベースがある場合は、 [既存のサポートされているデータベースを使用します] を選択し、ドロップダウン メニューから DSN を選択します。DSN のユーザー名とパスワードを入力し、 [次へ] をクリックします。

DSN が Windows NT の認証を使用する場合は、 [データベースのユーザー名] と [データベースのパスワード]フィールドを空のままにしておくことができます。

7 (オプション) 入力するシステム DSN が、同じスキーマを持つ既存の Update Manager データベースを示す場合は、既存のデータベースを残すか、空のデータベースで置き換えるかを選択します。

8 ドロップダウン メニューから IP またはホスト名を選択して、Update Manager インスタンスをネットワーク上で識別する方法を指定します。

Update Manager をインストールするコンピュータの NIC カードが 1 つの場合、Update Manager のインストーラは自動的に IP アドレスを検出します。コンピュータに NIC カードが複数ある場合は、正しい IP アドレスを選択するか、DNS 名を使用します。この DNS 名は、この Update Manager が管理するすべてのホストから解決できる必要があります。

9 Update Manager のポート設定を入力し、プロキシ設定の構成を行うかどうか選択して、 [次へ] をクリックします。

プロキシ設定の構成は任意です。

10 (オプション) プロキシ サーバとポートの情報、プロキシの認証を行うかどうかを指定して、 [次へ] をクリックします。

11 Update Manager のインストール ディレクトリとパッチ ダウンロード用ディレクトリを選択して、 [次へ] をクリックします。

デフォルトの場所を使用しない場合は、 [変更] をクリックして、別のディレクトリを参照します。

12 [次へ] をクリックします。

13 [インストール] をクリックして、インストールを開始します。

14 [終了] をクリックします。

Update Manager サーバ コンポーネントがインストールされ、[vSphere プラグイン マネージャ]の使用可能なプラグインリストにクライアントが表示されます。

次に進む前に

vCenter Update Manager Client プラグインを vSphere Client にインストールし、有効にします。

Update Manager Client プラグインのインストールUpdate Manager 機能は、vCenter Server に不可欠の要素です。Update Manager を使用するには、vSphere Clientのプラグインとして提供されている Update Manager Client (Update Manager のユーザー インターフェイス コンポーネント) をインストールする必要があります。

Update Manager Client プラグインは、Update Manager の管理に使用するすべての vSphere Client にインストールする必要があります。

開始する前に

Update Manager Client プラグインをインストールする前に、Update Manager サーバをインストールする必要があります。

第 4 章 Update Manager のインストール

VMware, Inc. 37

Page 38: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続します。

2 [プラグイン] - [プラグインを管理] を選択します。

3 [Extension Manager] ウィンドウで、VMware vCenter Update Manager エクステンションの [ダウンロードとインストール] をクリックします。

4 Update Manager Client のインストールを完了して、 [終了] をクリックします。

5 Update Manager のエクステンションのステータスが有効になったら、 [閉じる] をクリックして [ExtensionManager] ウィンドウを閉じます。

vSphere Client のホーム ページで、ソリューションおよびアプリケーションの下にプラグインのアイコンが表示されます。

Guest Agent のインストールVMware vCenter Update Manager Guest Agent は、Update Manager の処理を容易にします。Linux およびWindows のオペレーティング システムでは、パッチの修正がはじめてスケジュール設定されたとき、またはパワーオン状態の仮想マシンでパッチのスキャンが開始されたときに、Guest Agent が自動的にインストールされます。

最適な結果を得るには、Guest Agent の最新バージョンが仮想マシンにインストールされていることを確認してください。

Linux 仮想マシンの場合、vSphere インベントリ内の Linux 仮想マシンがパワーオンされるたびに、Update Manager がGuest Agent の存在をチェックします。Update Manager は、この検出タスクを 「Detect Linux GuestAgent」タスクとして表示します。ほかの Linux 仮想マシンがパワーオンされると、Update Manager は検出を再開し、「Detect Linux GuestAgent」 タスクがタスク ペインに表示されます。このタスクでは、各ゲスト OS にメッセージを送信し、vCenter Update Manager Guest Agent からの応答を待機します。応答でタイムアウトが発生した場合、Guest Agent がインストールされていないことを示しています。このプロセスでは、ゲスト OS に Guest Agent をインストールしません。

Guest Agent のインストールが正常に完了しない場合、パッチのスキャンや修正などの処理は失敗します。そのような場合は、手動で Guest Agent をインストールします。

Windows および Linux ゲスト用の Guest Agent インストール パッケージは、Update Manager インストール ディレクトリの ¥docroot¥vci¥guestAgent¥ サブフォルダにあります。たとえば、Update Manager を C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager にインストールした場合、Guest Agent のインストーラは C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager¥docroot¥vci¥guestAgent¥にあります。

Guest Agent ではユーザー入力を必要としないため、インストールは静かに完了します。Windows の場合は、VMware-UMGuestAgent.exe ファイルを実行するとインストーラが起動します。Linux の場合は、rpm -ivh VMware-VCIGuestAgent-Linux.rpm コマンドを発行すると、VMware-VCIGuestAgent-Linux.rpm ファイルがインストールされます。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

38 VMware, Inc.

Page 39: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

Update Manager のアップグレード 5Update Manager 1.0 以降を Update Manager 4.0 以降にアップグレードできます。

Update Manager のアップグレード時、vci-integrity.xml は上書きされます。vci-integrity.xml ファイルで変更した次のパラメータはアップグレード時に失われません。

n vCenter Server のホストとポートの設定: vCenter Server がインストールされたコンピュータの IP、およびUpdate Manager サーバが vCenter Server への接続に使用するポート。これらの設定は <vpxdLocation> タグを使用して構成できます。

n パッチ ストア: <patchStore> タグを使用して構成できるパッチのダウンロード場所 (Update Manager がパッチメタデータとパッチ バイナリを保存するディレクトリ)。

n パッチ デポの URL: Update Manager Client が Update Manager サーバへの接続およびパッチ データのダウンロードに使用する URL とポート。URL には、Update Manager サーバがインストールされたコンピュータの名前または IP が含まれます。これらの設定は <PatchDepotUrl> タグで構成できます。そのような設定がない場合、ESX/ESXi ホストは Update Manager サーバと Web サーバのポートを URL アドレスとして使用して、Update Manager サーバからホスト パッチをダウンロードします。

n パッチ デポのプロキシ URL: Update Manager サーバが ESX ホスト パッチのダウンロードに使用するプロキシ URL。値がない場合、Update Manager はプロキシ設定のプロキシ サーバを使用してホスト パッチをダウンロードします。この設定は <PatchDepotProxyUrl> タグで構成できます。

n プロキシ設定: Update Manager のプロキシ設定。これらの設定には、プロキシ ポート (<proxyPort>)、プロキシサーバ (<proxyServer>)、プロキシ サーバの使用 (<useProxyServer>) などがあります。

n SOAP ポート: Update Manager Client が Update Manager サーバへの接続に使用する SOAP ポート。この設定は<soapPort> タグで構成できます。

n Web サーバ ポート: ESX/ESXi ホストがホスト パッチをダウンロードするために Update Manager サーバに接続するときに使用する Web ポート。この設定は <webServerPort> タグで構成できます。

n パッチ メタデータのダウンロード URL: Update Manager がホスト用のパッチ メタデータをダウンロードする URL。この変数は <PatchMetadataDownloadUrl> タグで構成できます。Update Manager 4.0 へのアップグレード中に、<PatchMetadataDownloadUrl> タグの値は <ESX3xUpdateUrl> タグに移動されます。

Update Manager をアップグレードするときに、インストール パスとパッチのダウンロード場所を変更することはできません。これらのパラメータを変更するには、アップグレードではなく、新しいバージョンの Update Manager をインストールする必要があります。

Update Manager データベースは、Update Manager のアップグレード前またはアップグレード時にアップグレードする必要があります。Update Manager のアップグレード時に、データベース内の既存のデータを残すか、置き換えるかを選択できます。

VMware, Inc. 39

Page 40: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

この章では次のトピックについて説明します。

n Update Manager サーバのアップグレード (P. 40)

n Update Manager Client プラグインのアップグレード (P. 41)

Update Manager サーバのアップグレードUpdate Manager をアップグレードする場合、まず、VirtualCenter Server または vCenter Server を互換バージョンにアップグレードします。

開始する前に

n Update Manager をアップグレードする前に、Update Manager と vCenter Server サービスを停止し、UpdateManager データベースを手動でバックアップしてください。インストーラがデータベース スキーマをアップグレードするため、データベースは以前の Update Manager バージョンと互換性がなくなり、回復できません。

n データベース ユーザーに、Update Manager データベースと MSDB データベースに対する sysadmin サーバ ロールまたは db_owner 固定データベース ロールがあることを確認します。db_owner ロールはアップグレードに必要ですが、Update Manager のインストール時に SQL ジョブは作成されません。

n Update Manager Oracle データベースのユーザーに、次の権限セットを付与します。

n connect

n execute on dbms_lock

n create view

n create procedure

n create table

n create sequence

n create any sequence

n create any table

n create type

n unlimited tablespace

手順

1 VirtualCenter Server または vCenter Server を互換バージョンにアップグレードします。

注意 vCenter Server をアップグレードすると、vCenter Server のインストール ウィザードで Update Managerの互換性がないことを示す警告が表示されます。

2 Update Manager がインストールされているサーバの CD-ROM ドライブにインストーラ CD を挿入します。

3 言語を選択して、 [OK] をクリックします。

4 アップグレードに関する警告するメッセージが表示されたら、 [OK] をクリックします。

5 ようこそページを確認して、 [次へ] をクリックします。

6 使用許諾契約書の条項に同意して、 [次へ] をクリックします。

7 vCenter Server システムの認証情報を入力して、 [次へ] をクリックします。

元の vCenter Server システムへの Update Manager の登録情報を有効にしておく場合は、元のインストールのvCenter Server システム IP を保持し、認証情報を入力してください。

8 Update Manager データベースのデータベース パスワードを入力して、 [次へ] をクリックします。

データベース パスワードは、DSN で Windows NT 認証を使用していない場合にのみ必要です。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

40 VMware, Inc.

Page 41: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

9 データベース アップグレード ページで、 [はい、Update Manager データベースをアップグレードします] と [既存のUpdate Manager データベースをバックアップしました] を選択し、 [次へ] をクリックします。

アップグレードを進める前に、既存のデータベースのバックアップ コピーを作成することをお勧めします。

10 (オプション) Update Manager をアップグレードする前にデータベースを最新のスキーマにアップグレードする場合は、データベースの再初期化警告ページで既存のデータベースを残すことを選択します。

既存のデータベースを空のデータベースで置き換えることを選択した場合、既存のデータはすべて失われます。

11 Update Manager のポート設定を入力し、プロキシ設定の構成を行うかどうか選択して、 [次へ] をクリックします。

Update Manager をインストールしたコンピュータがインターネットに接続できる場合は、プロキシ設定を構成します。

12 (オプション) プロキシ サーバとポートの情報、プロキシの認証を行うかどうかを指定して、 [次へ] をクリックします。

13 [インストール] をクリックして、アップグレードを開始します。

14 [終了] をクリックします。

Update Manager サーバがアップグレードされました。

次に進む前に

Update Manager Client プラグインをアップグレードします。

Update Manager Client プラグインのアップグレードUpdate Manager サーバと Update Manager Client プラグインは同じバージョンである必要があります。

開始する前に

Update Manager Client プラグインをアップグレードする前に、Update Manager サーバをアップグレードする必要があります。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続します。

2 [プラグイン] - [プラグインを管理] を選択します。

3 [Extension Manager] ウィンドウで、VMware vCenter Update Manager エクステンションの [ダウンロードとインストール] をクリックします。

4 Update Manager Client のインストールを完了して、 [終了] をクリックします。

5 Update Manager のエクステンションのステータスが有効になったら、 [閉じる] をクリックして [ExtensionManager] ウィンドウを閉じます。

vSphere Client のホーム ページに、プラグイン アイコンが表示されます。

第 5 章 Update Manager のアップグレード

VMware, Inc. 41

Page 42: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

42 VMware, Inc.

Page 43: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

Update Manager のベスト プラクティスおよび推奨事項 6

Update Manager は、vCenter Server システムと同じコンピュータまたは別のコンピュータにインストールできます。Update Manager Client プラグインは、vSphere Client のインストール場所に応じて、1 台以上のコンピュータにインストールできます。

Update Manager サーバとプラグインは同じバージョンである必要があります。Update Manager、vCenter Server、および vSphere Client は、互換性のあるバージョンにする必要があります。互換性の詳細については、「VirtualCenterServer、vCenter Server、VI Client、および vSphere Client との Update Manager の互換性 (P. 24)」 を参照してください。

Update Manager には、次の 2 つの導入モデルがあります。

n インターネット接続モデル: Update Manager サーバは、当社のパッチ リポジトリ、Shavlik 社およびサードパーティのパッチ リポジトリに接続します (ESX 4.0.x ホストの場合)。Update Manager は vCenter Server と連携して、仮想マシン、アプライアンス、ホスト、およびテンプレートをスキャンし、修正します。

n air-gap または semi-air-gap モデル: Update Manager はインターネットに直接接続しないため、パッチ メタデータをダウンロードできません。このモデルでは、Update Manager Download Service (UMDS) を使用して、パッチ メタデータとパッチ バイナリをダウンロードします。Update Manager サーバは、インベントリから選択したオブジェクトをスキャンし、修正するためのパッチ データストアとして、共有リポジトリを使用するように構成できます。UMDS の使い方の詳細については、第 8 章「Update Manager Download Service のインストール、設定、および使用 (P. 49)」を参照してください。

同じ vCenter Server システムが管理する仮想マシンに、Update Manager と vCenter Server をインストールすることはお勧めしません。スキャンおよび修正時に、Update Manager と vCenter Server がインストールされている仮想マシンが再起動し、導入システム全体がシャットダウンすることがあります。

この章では次のトピックについて説明します。

n Update Manager 導入の構成 (P. 43)

n Update Manager の導入モデルおよびその使用 (P. 45)

Update Manager 導入の構成Update Manager は、vCenter Server と同じコンピュータまたは別のコンピュータにインストールできます。

表 6-1 に、さまざまな構成を示します。

表 6-1. Update Manager 導入の構成

構成 仮想マシン 1 仮想マシン 2 仮想マシン 3 仮想マシン 4 仮想マシン 5

I vCenter Server

vCenter Server データベース

VMware, Inc. 43

Page 44: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

表 6-1. Update Manager 導入の構成 (続き)

構成 仮想マシン 1 仮想マシン 2 仮想マシン 3 仮想マシン 4 仮想マシン 5

Update Managerサーバ

Update Managerデータベース

vSphere Client

Update ManagerClient プラグイン

II vCenter Server Update Managerサーバ

vCenter Server データベース

Update Managerデータベース

vSphere Client

Update ManagerClient プラグイン

III vCenter Server vCenter Server データベース

Update Managerサーバ

vSphere Client

Update ManagerClient プラグイン

Update Managerデータベース

IV vCenter Server Update Managerサーバ

vSphere Client

vCenter Server データベース

Update Managerデータベース

Update ManagerClient プラグイン

V vCenter Server vCenter Server データベース

vSphere Client

Update Managerサーバ

Update Managerデータベース

Update ManagerClient プラグイン

VI vCenter Server Update Managerサーバ

vCenter Server データベース

Update Managerデータベース

vSphere Client

Update ManagerClient プラグイン

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

44 VMware, Inc.

Page 45: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

Update Manager の導入モデルおよびその使用使用しているシステムの規模によって、状況に応じたさまざまな Update Manager 導入モデルを使用できます。

Update Manager サーバ ホストの一般的な導入モデルは次のとおりです。

n vCenter Server と Update Manager サーバは 1 台のホストにインストールされ、それぞれのデータベース インスタンスは同じホスト上に配置されます。

これがいわゆるオールインワン システムです。これは、システムが比較的小規模な場合 (最大 20 台のホストまたは 200台の仮想マシン) に最も信頼性が高くなります。

n vCenter Server と Update Manager サーバは 1 台のホストにインストールされ、それぞれのデータベース インスタンスは 2 台の異なるホスト上に配置されます。

このモデルは、300 台を超える仮想マシンまたは 30 台を超えるホストがある中規模の導入でお勧めします。

n vCenter Server と Update Manager サーバは異なるホストで実行され、それぞれ独自のデータベース インスタンスを持ちます。

このモデルは、データ センターに 1,000 台を超える仮想マシンまたは 100 台を超えるホストがある大規模の導入でお勧めします。

Update Manager のベスト プラクティスおよび推奨事項の詳細は、『VMware vCenter Update Manager Performanceand Best Practices』 を参照してください。

第 6 章 Update Manager のベスト プラクティスおよび推奨事項

VMware, Inc. 45

Page 46: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

46 VMware, Inc.

Page 47: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

Update Manager のアンインストール 7Update Manager がディスク容量などのコンピューティング リソースに与える影響は比較的小さいです。UpdateManager を削除するかどうか確信がない場合は、あとで使用できるように既存のインストールを残し、Update Manager Client のプラグインを無効にしておいてください。

Update Manager サーバとプラグインは、個別にアンインストールできます。

この章では次のトピックについて説明します。

n Update Manager サーバのアンインストール (P. 47)

n Update Manager Client プラグインのアンインストール (P. 47)

Update Manager サーバのアンインストールUpdate Manager サーバ コンポーネントをアンインストールできます。

手順

1 Windows のスタート メニューから [設定] - [コントロール パネル] - [プログラムの追加と削除] を選択します。

2 VMware vCenter Update Manager を選択して、 [削除] をクリックします。

Update Manager サーバ コンポーネントがシステムからアンインストールされます。

Update Manager Client プラグインのアンインストールUpdate Manager をアンインストールする場合、vSphere Client から Update Manager Client プラグインもアンインストールできます。

手順

1 Windows のスタート メニューから [設定] - [コントロール パネル] - [プログラムの追加と削除] を選択します。

2 VMware vCenter Update Manager Client を選択して、 [削除] をクリックします。

Update Manager プラグインがアンインストールされると、vSphere Client から [Update Manager] アイコンが消えます。パッチ バイナリとログ データは、Update Manager がインストールされていたサーバに残ります。

VMware, Inc. 47

Page 48: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

48 VMware, Inc.

Page 49: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

Update Manager Download Service のインストール、設定、および使用 8

VMware vCenter Update Manager Download Service (UMDS) は、Update Manager のオプションのモジュールです。UMDS はパッチ メタデータとパッチ バイナリをダウンロードします。UMDS がダウンロードしないと、Update Manager サーバはこれらを使用できません。

セキュリティ上の理由または導入上の制約から、Update Manager などの vSphere を air-gap ネットワークにインストールする場合があります。air-gap ネットワークは、ほかのローカル ネットワークおよびインターネットから切断された安全なネットワークです。Update Manager が適切に機能するには、パッチ情報を入手することが必要です。インターネットに接続されているコンピュータに UMDS をインストールして、パッチ バイナリおよびパッチ メタデータをダウンロードします。次に、ダウンロードしたものをポータブル メディア ドライブにエクスポートして、Update Managerサーバがアクセスできるようにします。

semi-air-gap 導入環境では、UMDS がインストールされているマシンにある Web サーバを使用すると、エクスポート処理を自動化して、UMDS から Update Manager サーバにファイルを転送できます。

この章では次のトピックについて説明します。

n UMDS のインストールとアップグレード (P. 49)

n UMDS の設定および使用 (P. 52)

UMDS のインストールとアップグレードUpdate Manager がインターネットに接続していない場合、UMDS をインストールして、パッチ バイナリおよびパッチメタデータをダウンロードできます。UMDS をインストールするマシンは、インターネットに接続できる必要があります。

UMDS をインストールする前に、データベース インスタンスを作成して、すべてのテーブルがそのインスタンスに格納されるようにデータベースを構成する必要があります。また、DSN を構成し、ODBC から DSN をテストする必要があります。Microsoft SQL Server 2005 Express を使用している場合は、UMDS のインストール時にデータベースをインストールして構成します。

UMDS がインストールされているサーバにパッチを格納するために必要な容量は、パッチを適用するオペレーティングシステムおよびアプリケーションの数と、このシステム上にパッチを収集する年数によって異なります。ESX/ESXi パッチ用に 1 年あたり 50GB、仮想マシンのオペレーティング システムとロケール用に 1 組あたり 11GB を確保してください。

UMDS と Update Manager サーバとの互換性UMDS は、Update Manager サーバと互換性があるバージョンにする必要があります。

UMDS がエクスポートしたパッチ ストアのメタデータおよび構造が Update Manager と互換性がある場合、UpdateManager は UMDS の一部のバージョンと連携できます。また、Update Manager サーバでそのデータをインポートしたり使用したりできます。

互換性のあるバージョン情報については、表 8-1 を参照してください。

VMware, Inc. 49

Page 50: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

表 8-1. UMDS と Update Manager サーバとの互換性

UpdateManager サーバ

Update Manager Download Service

1.0 1.0 Update 1 1.0 Update 2 1.0 Update 3 1.0 Update 4 4.0 4.0 Update 1

1.0 あり なし なし なし なし なし なし

1.0 Update 1 なし あり なし なし なし なし なし

1.0 Update 2 なし なし あり なし なし なし なし

1.0 Update 3 なし なし なし あり なし なし なし

1.0 Update 4 なし なし なし なし あり なし なし

4.0 なし なし なし なし なし あり あり

4.0 Update 1 なし なし なし なし なし あり あり

UMDS のインストールUpdate Manager がインストールされているマシンがインターネットに接続していない場合は、UMDS をインストールします。

開始する前に

n UMDS がパッチ メタデータやパッチ バイナリをダウンロードできるように、UMDS のインストール先となるマシンがインターネットに接続できることを確認します。

n UMDS 1.0.x がこのマシンにインストールされている場合は、アンインストールします。このバージョンの UMDSがすでにインストールされていると、インストール ウィザードでエラー メッセージが表示され、インストールを続行できません。

n UMDS にはデータベースが必要です。データベースの権限および準備作業は、Update Manager で使用したものと同じです。詳細については、第 3 章「Update Manager データベースの準備 (P. 27)」 を参照してください。

手順

1 UMDS のホストになる Windows サーバの CD-ROM ドライブに、VMware vCenter Update Manager のインストール CD を挿入します。

2 CD 上の umds フォルダを参照して移動し、VMware-UMDS.exe を実行します。

3 インストール用の言語を選択して、 [OK] をクリックします。

4 ようこそページを確認して、 [次へ] をクリックします。

5 使用許諾契約書の条項に同意して、 [次へ] をクリックします。

6 データベース オプションを選択して、 [次へ] をクリックします。

n 既存のデータベースがない場合は、 [Microsoft SQL Server 2005 Express のインスタンスをインストールします(小規模な導入用)] を選択します。

n 既存のデータベースを使用する場合は、 [既存のサポートされているデータベースを使用します] を選択し、DSNのリストからデータベースを選択します。DSN のユーザー名とパスワードを入力し、 [次へ] をクリックします。

DSN が Windows NT の認証を使用する場合は、 [データベースのユーザー名] と [データベースのパスワード]フィールドを空のままにしておくことができます。

7 Update Manager Download Service のプロキシ設定を入力し、 [次へ] をクリックします。

8 Update Manager Download Service のインストール用ディレクトリとパッチ ダウンロード用ディレクトリを選択して、 [次へ] をクリックします。

デフォルトの場所を使用しない場合は、 [変更] をクリックして、別のディレクトリを参照します。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

50 VMware, Inc.

Page 51: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

9 [インストール] をクリックして、インストールを開始します。

10 [終了] をクリックします。

UMDS がインストールされます。

UMDS のアップグレードUMDS 4.0 は UMDS 4.0 Update 1 にアップグレードできます。バージョン UMDS 1.0.x から UMDS 4.0 または UMDS4.0 Update 1 へはアップグレードできません。 UMDS 1.0.x でダウンロードしたパッチを、UMDS 4.0 または UMDS4.0 Update 1 で再度使用することはできません。

UMDS 4.0 以降を使用するためには、UMDS 1.0.x がこのマシンにインストールされている場合は、まずこれをアンインストールする必要があります。UMDS 1.0.x をアンインストールする前に、vmware-updateDownloadCli.exe を使用して、ダウンロードしたパッチ データを Update Manager 1.0.x にインポートします。次に、UMDS 1.0.x をアンインストールして UMDS 4.0 または UMDS 4.0 Update 1 をインストールしたり、Update Manager をアップグレードしたりできます。

開始する前に

アップグレードを進める前に、既存の UMDS データベースのバックアップ コピーを作成する必要があります。アップグレードすると、データベースは旧バージョンの UMDS および Update Manager と互換性がなくなります。

手順

1 UMDS のホストになる Windows サーバの CD-ROM ドライブに、VMware vCenter Update Manager のインストール CD を挿入します。

2 CD 上の umds フォルダを参照して移動し、VMware-UMDS.exe を実行します。

3 アップグレードが実行されることを警告するメッセージで、 [OK] をクリックします。

4 ようこそページを確認して、 [次へ] をクリックします。

5 使用許諾契約書の条項に同意して、 [次へ] をクリックします。

6 ユーザーのデータベース情報を入力し、 [次へ] をクリックします。

DSN が Windows NT の認証を使用する場合は、データベースのユーザー名とパスワード フィールドを空のままにしておきます。

7 データベース アップグレード ページで、 [はい、Update Manager データベースをアップグレードします] と [既存のUpdate Manager データベースをバックアップしました] を選択し、 [次へ] をクリックします。

8 [インストール] をクリックして、アップグレードを開始します。

9 [終了] をクリックします。

UMDS 4.0 は UMDS 4.0 Update 1 にアップグレードされます。

第 8 章 Update Manager Download Service のインストール、設定、および使用

VMware, Inc. 51

Page 52: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

UMDS の設定および使用Windows または Linux 仮想マシン、あるいは ESX/ESXi ホストのパッチをダウンロードするように、UMDS を設定できます。サードパーティのポータルから ESX/ESXi 4.0.x のパッチ バイナリおよびパッチ メタデータをダウンロードするように UMDS を設定することもできます。パッチ バイナリおよびパッチ メタデータをダウンロードしたあと、データを Webサーバまたはポータブル メディア ドライブにエクスポートして、Update Manager が Web サーバまたはメディア ドライブ(ローカル ディスクとしてマウント) 上のフォルダを共有リポジトリとして使用するように設定できます。

UMDS は、さまざまなシステムおよびバージョン用のパッチをダウンロードできます。

n ESX 3i 以降、または ESX 3.5 以降のパッチ

n Update Manager がサポートする Windows 仮想マシンの全バージョン

n Update Manager がサポートする Linux 仮想マシンの全バージョン (パッチ メタデータのみ、パッチ バイナリは含まない)

サードパーティのポータルから ESX/ESXi 4.0.x のパッチをダウンロードするように UMDS を設定することもできます。

UMDS を使用するには、それをインストールするマシンがインターネットに接続できる必要があります。パッチ バイナリおよびパッチ メタデータをダウンロードしたあと、ローカルの Web サーバや、CD または USB フラッシュ ドライブなどのポータブル ストレージ デバイスにそれらをコピーできます。

このためのベスト プラクティスは、パッチを手動でダウンロードするためのスクリプトを作成し、そのスクリプトを、自動的にパッチをダウンロードする Windows の 「スケジュール設定タスク」 として設定することです。

UMDS を使用してダウンロードするパッチの設定UMDS は、ホスト用のパッチ バイナリおよびパッチ メタデータをデフォルトでダウンロードします。UMDS でダウンロードするパッチ バイナリとパッチ メタデータを指定できます。

手順

1 UMDS がインストールされているマシンにログインして、[コマンド プロンプト] ウィンドウを開きます。

2 UMDS がインストールされているディレクトリに移動します。

デフォルトの場所は、C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager です。

3 ダウンロードするアップデートを指定します。

n ESX ホストのすべてのアップデートをダウンロードするように設定するには、次のコマンドを実行します。

vmware-umds --set-config --enable-host 1 --enable-win 0 --enable-lin 0

n Windows のすべてのアップデートをダウンロードするように設定するには、次のコマンドを実行します。

vmware-umds --set-config --enable-host 0 --enable-win 1 --enable-lin 0

n Linux のすべてのアップデートをダウンロードするように設定するには、次のコマンドを実行します。

vmware-umds --set-config --enable-host 0 --enable-win 0 --enable-lin 1

n 使用できるすべてのアップデートをダウンロードするように設定するには、次のコマンドを実行します。

vmware-umds --set-config --enable-host 1 --enable-win 1 --enable-lin 1

次に進む前に

選択したパッチをダウンロードします。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

52 VMware, Inc.

Page 53: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

UMDS のパッチ リポジトリの場所の変更UMDS は、パッチ バイナリおよびパッチ メタデータをフォルダにダウンロードします。このフォルダは、UMDS のインストール時にユーザーが指定できます。UMDS がパッチ バイナリおよびパッチ メタデータをダウンロードするデフォルトのフォルダは、C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥VMware¥VMware Update Manager¥Data です。UMDS をインストールしたあとで、UMDS がパッチ バイナリおよびパッチメタデータをダウンロードするフォルダを変更できます。

パッチ バイナリおよびパッチ メタデータをすでにダウンロードした場合は、そのすべてのファイルおよびフォルダを以前の場所から新しいパッチの格納先へ必ずコピーしてください。UMDS がパッチ バイナリおよびパッチ メタデータをダウンロードするフォルダは、UMDS がインストールされているマシンに配置する必要があります。

手順

1 UMDS がインストールされているマシンに管理者としてログインし、[コマンド プロンプト] ウィンドウを開きます。

2 UMDS がインストールされているディレクトリに移動します。

デフォルトの場所は、C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager です。

3 次のコマンドを実行して、パッチを格納するディレクトリを変更します。

vmware-umds --setup-config --patch-store <<your_new_patchstore_folder>>

この例の <<your_new_patchstore_folder>> は、パッチ バイナリおよびパッチ メタデータのダウンロード先となる新しいフォルダです。

これで、UMDS がパッチ データを格納するディレクトリを変更できました。

次に進む前に

UMDS を使用して、パッチ バイナリおよびパッチ メタデータをダウンロードします。

UMDS を使用したパッチのダウンロードUMDS の設定後、選択したパッチを UMDS がインストールされているマシンにダウンロードできます。

手順

1 UMDS がインストールされているマシンにログインして、[コマンド プロンプト] ウィンドウを開きます。

2 UMDS がインストールされているディレクトリに移動します。

デフォルトの場所は、C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager です。

3 選択したパッチをダウンロードします。

vmware-umds --download

初回は、このコマンドで、構成されたソースからすべてのパッチをダウンロードします。これ以降は、前回 UMDSがダウンロードしたあとにリリースされた新しいパッチをすべてダウンロードします。

4 (オプション) パッチをすでにダウンロードしたが、もう一度ダウンロードしたい場合は、開始および終了時刻を指定してダウンロードするパッチを限定します。パッチを再度ダウンロードするコマンドは、既存のパッチがある場合に、

パッチ ストアからそれらを削除してダウンロードしなおします。

2009 年 5 月にダウンロードされたパッチを再度ダウンロードするには、次のコマンドを実行します。

vmware-umds --re-download --start-time 2009-05-01T00:00:00 --end-time 2009-05-31T23:59:59

指定した期間にダウンロードされた過去のパッチが削除され、再度ダウンロードされます。

第 8 章 Update Manager Download Service のインストール、設定、および使用

VMware, Inc. 53

Page 54: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

次に進む前に

ダウンロードしたパッチをエクスポートします。

ESX/ESXi ホスト用のサードパーティ製パッチのダウンロードサードパーティ ベンダーの Web サイトに接続して ESX/ESXi 4.0.x ホストのパッチをダウンロードするように、UMDSを構成できます。

手順

1 UMDS がインストールされているマシンにログインします。

2 UMDS のインストール ディレクトリに移動して、downloadConfig.xml ファイルを開いて編集します。

デフォルトの場所は、C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager です。

3 <HostConfig> タグと </HostConfig> タグの間にサードパーティの URL アドレスを追加します。

<HostConfig><ESXThirdPartyUpdateUrl id=”url2”>http://<<サードパーティ URL>>/index.xml</ESXThirdPartyUpdateUrl></HostConfig>

注意 ESX/ESXi 4.0.x ホストに対してだけ、サードパーティ URL アドレスを追加できます。

タイプ <ESXThirdPartyUpdateUrl id=”url2”> に異なる <id> の属性値を使用して、複数のサードパーティ要素を追加することで、複数のサードパーティの URL アドレスを追加できます。

4 ファイルを保存して閉じます。

これで、サードパーティの URL アドレスから ESX/ESXi パッチをダウンロードするように UMDS が構成されました。

次に進む前に

UMDS を使用してパッチをダウンロードします。

ダウンロードしたパッチのエクスポート

ダウンロードしたパッチは、Update Manager の共有リポジトリの役割を果たす特定の場所にエクスポートすることができます。Update Manager では、パッチのダウンロード ソースとして共有リポジトリを使用するように構成できます。Web サーバを共有リポジトリのホストにすることもできます。

手順

1 UMDS がインストールされているマシンにログインして、[コマンド プロンプト] ウィンドウを開きます。

2 UMDS がインストールされているディレクトリに移動します。

デフォルトの場所は、C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager です。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

54 VMware, Inc.

Page 55: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

3 エクスポート パラメータを指定して、データをエクスポートします。

vmware-umds -E --export-store <<repository_path>>

このコマンドには、エクスポート ディレクトリのフル パスを指定します。

semi-air-gap 導入環境で作業している場合、<<repository_path>> は、共有リポジトリとして機能する Web サーバにあるフォルダへのパスになります。

Update Manager が air-gap 導入環境にインストールされている場合、<<repository_path>> は、ポータブルメディア ドライブへのパスになります。ダウンロードしたものをポータブル メディア ドライブにエクスポートして、パッチを Update Manager がインストールされているマシンへ物理的に移します。

UMDS を使用してダウンロードしたデータは、ユーザーが指定したパスへエクスポートされます。すべてのファイルがエクスポートされたことを確認してください。UMDS からのエクスポートおよび共有リポジトリへの転送を定期的に行なって、Update Manager が新しいパッチ バイナリおよびパッチ メタデータを使用できるようにします。

4 (オプション) ユーザーは、指定された時間帯にダウンロードされたパッチだけをエクスポートできます。たとえば、2009年 5 月にダウンロードされたパッチをエクスポートするには、次のコマンドを実行します。

vmware-umds -E --export-store <<repository-path>> --start-time 2009-05-01T00:00:00 --end-time 2009-05-31T23:59:59

次に進む前に

パッチのダウンロード ソースとして共有リポジトリを使用するように、Update Manager を構成できます。詳細については、「パッチ ダウンロード ソースとしての共有リポジトリの使用 (P. 61)」 を参照してください。

第 8 章 Update Manager Download Service のインストール、設定、および使用

VMware, Inc. 55

Page 56: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

56 VMware, Inc.

Page 57: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

Update Manager の構成 9インストール時に構成プロパティを変更していない場合は、Update Manager はデフォルトの構成プロパティを使用して動作します。Update Manager の設定は、Update Manager の管理ビューからあとで変更できます。

Update Manager の設定およびサービスを構成する権限がある場合のみ、Update Manager 設定を変更できます。それらの権限は、Update Manager が登録されている vCenter Server システムで割り当てられている必要があります。ユーザー、グループ、ロール、および権限の管理に関する詳細については、『vSphere 基本システム管理』 を参照してください。Update Manager の権限およびその説明のリストについては、「Update Manager の権限 (P. 67)」 を参照してください。

vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部であり、2 つ以上の Update Manager インスタンスをインストールおよび登録している場合、各 Update Manager インスタンスの設定を構成できます。変更する構成プロパティは、指定した Update Manager インスタンスだけに適用されるもので、グループ内のほかのインスタンスには適用されません。ナビゲーション バーで Update Manager インスタンスが登録されている vCenter Server システムの名前を選択すると Update Manager インスタンスを指定できます。

この章では次のトピックについて説明します。

n Update Manager のネットワーク接続の構成 (P. 57)

n Update Manager のパッチ ダウンロード ソースの構成 (P. 59)

n Update Manager のプロキシ設定の構成 (P. 62)

n パッチのチェックの構成 (P. 63)

n 修正前のスナップショットの作成 (P. 63)

n ホストをメンテナンス モードにできなかったときの Update Manager の対応方法の構成 (P. 64)

n スマート リブートの構成 (P. 65)

n Update Manager のパッチ リポジトリの場所の構成 (P. 65)

n メール送信元設定の構成 (P. 66)

n Update Manager サービスの再起動 (P. 66)

n VMware vCenter Update Manager Update Download タスクの実行 (P. 67)

n Update Manager の権限 (P. 67)

Update Manager のネットワーク接続の構成Update Manager をインストールして、そのときにデフォルトの設定を維持した場合、Update Manager Web サーバは9084 TCP および 9087 TCP で待機します。Update Manager SOAP サーバは、8084 TCP で待機します。同じマシンにインストールされているほかのプログラムとの競合を回避するために、ネットワーク設定を変更できます。

パッチ用のメタデータを取得するには、Update Manager は https://www.vmware.com および https://xml.shavlik.com に接続できる必要があり、送信ポート 80 および 443 が必要です。

VMware, Inc. 57

Page 58: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

ネットワーク接続の設定は、Update Manager および vCenter Server のインストール先によって異なることはありません。

n Update Manager は、ポート 80 で vCenter Server に接続します。

n ESX/ESXi ホストは、HTTP ポート 9084 でホストのパッチ ダウンロードを待機している Update Manager Webサーバに接続します。

n Update Manager は仮想マシン用パッチおよびホスト用アップグレード ファイルをプッシュするために、ポート 902 でESX/ESXi ホストに接続します。

n Update Manager Client プラグインは、ポート 8084 で待機している Update Manager SOAP サーバに接続します。また、ホスト用アップグレード ファイルをアップロードするために、HTTP ポート 9087 で Update Manager Webサーバにも接続します。

Update Manager のネットワーク設定には IP アドレスまたは DNS 名が含まれます。これは、ホストのアップデートユーティリティが Update Manager サーバからパッチのメタデータおよびバイナリを取得 (HTTP 経由) するために使用されます。IP はインストール中に構成しますが、あとでネットワーク接続ページの [パッチ ストアの IP アドレスまたはホスト名] ドロップダウン メニューから変更できます。

重要 可能な場合は必ず IP アドレスを使用して、問題が起こる可能性がある DNS 解決を回避します。IP ではなく、DNS名を使用する必要がある場合は、Update Manager が管理しているすべてのホストで、指定した DNS 名が解決可能であることを確認します。

Update Manager 4.0 以降は、IPv6 (インターネット プロトコル バージョン 6) 環境での ESX/ESXi 4.0.x ホストのスキャンおよび修正に対応しています。IPv6 での仮想マシンのスキャンおよび修正には対応していません。

インベントリに ESX 3.x ホストがあり、Update Manager が IPv6 を備えたコンピュータにインストールされている場合、ホストは Update Manager サーバに接続できないため、ホストのスキャンおよび修正処理は失敗します。IPv4 に対応したコンピュータに Update Manager をインストールして、ESX 3.x ホストをスキャンおよび修正することをお勧めします。

開始する前に

ネットワーク接続の設定を変更する前に、ほかのポート設定との競合の有無を確認してください。修正タスクまたはスキャン

タスクが実行中の場合は、キャンセルするか、完了するまで待ちます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [構成] タブをクリックします。

3 設定で、 [ネットワーク接続] をクリックします。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

58 VMware, Inc.

Page 59: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

4 ネットワーク ポートの設定を編集します。

オプション 説明

SOAP ポート Update Manager クライアントは、このポートを使用して Update Manager サーバと通信します。競合がないかぎり、使用したポートの範囲に制限事項はありません。

サーバ ポート (範囲: 9000 ~ 9100) プラグイン クライアントのインストーラにアクセスできるようにする Web サーバ待機ポートで、ESX/ESXi ホスト用のパッチ デポにアクセスできるようになります。Update Manager はこの範囲の ESX/ESXi ファームウェア ポートを自動的に開いて、パッチ ストアへの送信 HTTP トラフィックを可能にします。

パッチ ストアの IP アドレスまたはホスト名 パッチをダウンロードおよび格納するホストの IP アドレスまたは名前です。重要 可能な場合は必ず IP アドレスを使用して、問題が起こる可能性がある DNS 解決を回避します。IP ではなく、DNS 名を使用する必要がある場合は、UpdateManager が管理しているすべてのホストで、指定した DNS 名が解決可能であることを確認します。

5 [適用] をクリックします。

次に進む前に

Update Manager サービスを再起動して、ネットワークの変更を有効にします。

Update Manager のパッチ ダウンロード ソースの構成Update Manager サーバがインターネットまたは共有リポジトリのいずれかからパッチおよびエクステンションをダウンロードするように構成できます。

導入システムがインターネットに接続されている場合は、Update Manager サーバにパッチおよびエクステンションをダウンロードするためのソースとしてインターネットを使用できます。パッチおよびエクステンションのダウンロード用

のデフォルトの設定とリンクを使用できます。URL アドレスを追加して、ESX/ESXi 4.0.x ホストにだけ適用できるサードパーティ製のパッチおよびエクステンションをダウンロードすることもできます。

導入システムがインターネットに接続されていない場合は、Update Manager Download Service を使用してパッチおよびエクステンションをダウンロードしたあと、共有リポジトリを使用できます。詳細については、第 8 章「UpdateManager Download Service のインストール、設定、および使用 (P. 49)」 を参照してください。

パッチ ダウンロード ソースを共有リポジトリからインターネットに変更するか、その逆の変更をすることは、構成の変更になります。この 2 つのオプションは相互排他の関係にあります。インターネットと共有リポジトリから、同時にパッチとエクステンションをダウンロードすることはできません。新しいデータをダウンロードするには、 [今すぐダウンロード]ボタンをクリックして、VMware vCenter Update Manager Update Download タスクを実行する必要があります。

VMware vCenter Update Manager Update Download タスクの実行中に新しい構成設定を適用しても、タスクは古い設定を使い続けます。

n Update Manager でのパッチ ダウンロード ソースとしてインターネットを使用する構成 (P. 60)

導入システムがインターネットに接続されている場合は、Windows、Linux、および VMware ESX/ESXi のパッチを直接ダウンロードできます。

n ESX/ESXi 4.0.x ホストのサードパーティ製パッチ ダウンロード ソースの追加 (P. 60)

パッチのダウンロード ソースとしてインターネットを使用している場合は、サードパーティの URL を追加して、ESX/ESXi 4.0.x のパッチとエクステンションをダウンロードすることができます。

n パッチ ダウンロード ソースとしての共有リポジトリの使用 (P. 61)

Update Manager では、パッチのダウンロード ソースとして共有リポジトリを使用するように構成できます。

第 9 章 Update Manager の構成

VMware, Inc. 59

Page 60: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

Update Manager でのパッチ ダウンロード ソースとしてインターネットを使用する構成導入システムがインターネットに接続されている場合は、Windows、Linux、および VMware ESX/ESXi のパッチを直接ダウンロードできます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [構成] タブをクリックします。

3 設定で、 [パッチ ダウンロード設定] をクリックします。

4 パッチ ダウンロード ソース ペインで [インターネットへの直接接続] を選択します。

5 ダウンロードするパッチの種類を選択します。

Windows、Linux、および VMware (ESX/ESXi 4.0.x および ESX/ESXi 3.x) パッチのダウンロードを選択できます。デフォルトのパッチの場所を指定することはできません。実行できるのは、ダウンロードの有効化または無効化だけ

です。

6 (オプション) ESX/ESXi 4.0.x ホスト用のサードパーティ製のパッチ ダウンロード ソースを追加します。

7 [適用] をクリックします。

8 [今すぐダウンロード] をクリックして、VMware vCenter Update Manager Update Download タスクを実行し、すぐにパッチをダウンロードします。

ESX/ESXi 4.0.x ホストのサードパーティ製パッチ ダウンロード ソースの追加パッチのダウンロード ソースとしてインターネットを使用している場合は、サードパーティの URL を追加して、ESX/ESXi 4.0.x のパッチとエクステンションをダウンロードすることができます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [構成] タブをクリックします。

3 設定で、 [パッチ ダウンロード設定] をクリックします。

4 パッチ ダウンロード ソース ペインで [インターネットへの直接接続] を選択します。

5 [パッチ ソースの追加] をクリックします。

6 [パッチ ソースの追加]ウィンドウで、サードパーティ ソースの URL を入力します。

例: http://<<ソース パス>>/index.xml または https://<<ソース パス>>/index.xml

Update Manager は、HTTP および HTTPS の両方の URL をサポートします。パッチ メタデータを安全にダウンロードするため、HTTPS の URL を入力します。パッチの URL は完全なもので、ベンダーおよびベンダー インデックスを一覧表示した index.xml ファイルが含まれている必要があります。

注意 Update Manager のプロキシ設定を、サードパーティ製パッチの URL にも適用します。Proxy 設定ペインからプロキシ設定を構成できます。詳細については、「Update Manager のプロキシ設定の構成 (P. 62)」 を参照してください。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

60 VMware, Inc.

Page 61: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

7 (オプション) URL の説明を入力します。

8 [URL の検証] をクリックして、URL がアクセス可能であることを確認します。

9 [OK] をクリックします。

10 [今すぐダウンロード] をクリックして、VMware vCenter Update Manager Update Download タスクを実行し、すぐにパッチとエクステンションをダウンロードします。

場所がインターネットのパッチ ソースのリストに追加されます。

パッチ ダウンロード ソースとしての共有リポジトリの使用Update Manager では、パッチのダウンロード ソースとして共有リポジトリを使用するように構成できます。

開始する前に

UMDS を使用して共有リポジトリを作成し、Web サーバまたはローカル ディスク上にそのリポジトリを配置する必要があります。使用する UMDS は、Update Manager と互換性のあるバージョンである必要があります。現在のUpdate Manager と互換性がないバージョンの UMDS を使用してパッチ バイナリおよびパッチ メタデータをダウンロードした場合は、共有リポジトリを使用するように Update Manager を設定することはできません。

互換性の詳細については、「UMDS と Update Manager サーバとの互換性 (P. 49)」 を参照してください。パッチ バイナリおよびパッチ メタデータのエクスポートに関する手順の詳細については、「ダウンロードしたパッチのエクスポート (P. 54)」 をご覧ください。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [構成] タブをクリックします。

3 設定で、 [パッチ ダウンロード設定] をクリックします。

4 パッチ ダウンロード ソース ペインで [共有リポジトリの使用] を選択します。

5 共有リポジトリへのパスまたは URL を入力します。

例: C:¥<<repository_path>>¥、https:¥¥<<repository_path>>¥、または http:¥¥<<repository_path>>¥

これらの例では、<<repository_path>> はパッチのエクスポート先フォルダのパスです。semi-air-gap 環境では、Update Manager がインストールされているマシン上のフォルダ、または Web サーバ上のフォルダになります。

HTTP アドレス、HTTPS アドレス、あるいは Update Manager がインストールされているディスク上の場所のいずれかを入力できます。サポートされる HTTPS アドレスは認証なしのアドレスです。

重要 ネットワーク ドライブ上に配置されているフォルダを共有リポジトリとして使用することはできません。Update Manager は、Microsoft Windows Uniform Naming Convention 形式 (¥¥Computer_Name_or_Computer_IP¥Shared など)、またはマッピングされたネットワーク ドライブ (Z:¥ など) のいずれかで共有されたネットワーク上のフォルダからは、パッチ バイナリおよびパッチ メタデータをダウンロードしません。

第 9 章 Update Manager の構成

VMware, Inc. 61

Page 62: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

6 [URL の検証] をクリックして、パスを検証します。

重要 指定したフォルダのパッチ バイナリおよびパッチ メタデータが、使用している Update Manager とは互換性のないバージョンの UMDS を使用してダウンロードされている場合、検証は失敗し、エラー メッセージが表示されます。

検証が成功していることを確認してください。検証が失敗した場合、Update Manager によって失敗の理由がレポートされます。検証が成功した場合のみ、共有リポジトリへのパスを使用できます。

7 [適用] をクリックします。

8 [今すぐダウンロード] をクリックして、VMware vCenter Update Manager Update Download タスクを実行し、すぐにパッチをダウンロードします。

パッチ ダウンロード ソースとして共有リポジトリが使用されます。

例 9-1. フォルダまたはサーバを共有リポジトリとして使用

フォルダまたは Web サーバを共有リポジトリとして使用できます。

n フォルダを共有リポジトリとして使用する場合、<<repository_path>> は、UMDS からエクスポートされたパッチが格納されている最上位ディレクトリです。

たとえば、UMDS がインストールされたマシン上のプラグイン USB デバイスにマッピングされた F:¥ ドライブに、UMDS を使用してパッチをエクスポートします。次に、Update Manager がインストールされたマシンに USB デバイスをプラグインします。このマシン上では、デバイスは E:¥ としてマッピングされます。Update Manager で共有リポジトリとして構成されるフォルダは、E:¥ です。

n Web サーバを共有リポジトリとして使用する場合、<<repository_path>> は、UMDS からエクスポートされたパッチが格納されている Web サーバ上の最上位ディレクトリです。

たとえば、UMDS から C:¥docroot¥exportdata にパッチをエクスポートします。フォルダが Web サーバに構成されている場合は、URL https://<<umds_host_name>>/exportdata でほかのマシンからアクセスできます。Update Manager で共有リポジトリとして構成される URL は、https://<<umds_host_name>>/exportdata です。

Update Manager のプロキシ設定の構成Update Manager は、プロキシ サーバを使用してインターネットからパッチをダウンロードするように構成できます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [構成] タブをクリックします。

3 プロキシ設定ペインでプロキシ情報を変更します。

プロキシが認証を必要とする場合は、 [プロキシの認証が必要] を選択し、ユーザー名とパスワードを指定します。

4 (オプション) いつでも [テスト接続] をクリックして、プロキシを使用したインターネットへの接続を確認できます。

5 [適用] をクリックします。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

62 VMware, Inc.

Page 63: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

パッチのチェックの構成

Update Manager は、一定の期間ごとにパッチの有無を確認します。一般には、デフォルトのスケジュール設定で十分ですが、使用している環境で確認の頻度を増やしたり減らしたりする必要がある場合は、このスケジュールを変更できます。

頻繁にパッチが公開されるアプリケーションや、公開され次第パッチを入手する必要があるアプリケーションがある場合は、

パッチのチェック間隔を短くできます。最新のパッチをそれほど問題にしておらず、ネットワーク トラフィックを軽減したい場合、あるいはパッチ サーバにアクセスできない場合は、パッチのチェック間隔を長くできます。

パッチ メタデータとパッチ バイナリをダウンロードするデフォルトのタスクは、VMware vCenter Update ManagerUpdate Download タスクです。このタスクを変更するには、パッチのチェックを構成します。vSphere Client のスケジュール設定タスク ウィンドウまたは Update Manager Client の管理ビューにある [構成] タブで、VMware vCenter Update Manager Update Download タスクを変更できます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [構成] タブをクリックします。

3 設定で、 [パッチ ダウンロードのスケジュール] をクリックします。

4 右上にある [パッチ ダウンロードの編集] をクリックします。

[アップデートのダウンロード スケジュールの設定]ウィザードが表示されます。

5 タスクの名前と説明 (説明は任意) を指定します。

6 パッチのダウンロードの [頻度] 、 [間隔] 、 [開始時刻] 、および曜日を指定して、 [次へ] をクリックします。

7 (オプション) 新しいパッチがダウンロードされたときにその結果を送信する 1 つ以上の E メール アドレスを指定し、[次へ] をクリックします。

このオプションを有効にするには、vCenter Server システムのメール設定を構成する必要があります。

8 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

タスクが、指定した時間に応じて実行されます。

修正前のスナップショットの作成

パッチとアップグレードを適用する前に仮想マシンのスナップショットを作成するよう Update Manager を構成できます。修正が失敗した場合は、スナップショットを使用して、仮想マシンを修正前の状態に戻すことができます。

スナップショットを無期限に維持するか、一定期間維持するか選択できます。スナップショットを管理するときは次の指

針を使用してください。

n スナップショットを無期限に維持すると、大量のディスク容量が消費され、仮想マシンのパフォーマンスが低下する

ことがあります。

n スナップショットを維持しない場合、容量の節約になり、最高の仮想マシン パフォーマンスが確保され、また、修正に要する時間が短くなることがありますが、ロールバックの可用性が制限されることになります。

n スナップショットを一定期間維持する場合、使用ディスク容量が少なく、短期間のバックアップとなります。

第 9 章 Update Manager の構成

VMware, Inc. 63

Page 64: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [構成] タブをクリックします。

3 設定の下の [仮想マシン設定] を選択します。

4 修正前に仮想マシンのスナップショットを作成するには、 [ロールバックできるように、修正する前に仮想マシンのスナップショットを作成します] を選択します。

5 スナップショットを無期限に維持するか、一定期間維持するかを構成します。

6 [適用] をクリックします。

これらの設定が仮想マシンのデフォルトのロールバック オプション設定になります。個々の修正タスクを構成する際は、異なる設定を指定できます。

ホストをメンテナンス モードにできなかったときの Update Manager の対応方法の構成

ESX/ESXi ホストのパッチによっては、そのパッチを適用する前にホストをメンテナンス モードにする必要があります。Update Manager は、パッチを適用する前に ESX/ESXi ホストをメンテナンス モードします。メンテナンス モードにできなかった場合の Update Manager の対応方法を設定できます。

ホストがメンテナンス モードのとき、仮想マシンは実行できません。ユーザー環境の一貫性を確保するため、vCenter Serverは、ホストがメンテナンス モードになる前にクラスタ内のほかの ESX/ESXi ホストに仮想マシンを移行します。vCenterServer が仮想マシンを移行することができるのは、クラスタが VMotion 用に構成されている場合です。クラスタ内に存在しない、ほかのコンテナまたは個々のホストについては、移行はできません。

vCenter Server が別のホストに仮想マシンを移行できない場合の Update Manager の対応方法を設定できます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [構成] タブをクリックします。

3 設定の下の [ESX ホストの設定] をクリックします。

4 [障害時対応] ドロップダウン メニューからオプションを選択して、ホストをメンテナンス モードにできない場合のUpdate Manager の対応方法を指定します。

オプション 説明

タスク失敗 この失敗を Update Manager ログに記録し、それ以上の処理は何も行いません。

再試行 再試行遅延時間の経過後、再度、ホストをメンテナンス モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] で指定された回数実行されます。

仮想マシンをパワーオフして再試行 すべての仮想マシンをパワーオフして、再度、ホストをメンテナンス モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] フィールドで指定された回数実行されます。パワーオフ ボタンを使用したときと同じように仮想マシンはシャットダウンします。

仮想マシンをサスペンドして再試行 実行中のすべての仮想マシンをサスペンド状態にして、再度、ホストをメンテナンス

モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] フィールドで指定された回数実行されます。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

64 VMware, Inc.

Page 65: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

5 該当する場合は、再試行遅延と再試行回数を指定します。

6 [適用] をクリックします。

これらの設定がデフォルトの障害時対応の設定になります。個々の修正タスクを構成する際は、異なる設定を指定できます。

スマート リブートの構成スマート リブートは、vApp 内の仮想アプライアンスおよび仮想マシンを選択的に再起動することで起動時の依存関係を維持し、修正されていないアプライアンスを可能なかぎり再起動します。修正後、仮想アプライアンスのスマート リブートは有効または無効にできます。

スマート リブートは、デフォルトでは有効になっています。スマート リブートを無効にした場合、仮想アプライアンスは、個々の修正要件に従って再起動されます。起動時の依存関係は無視されます。

vApp は、1 つ以上の仮想マシンおよびアプリケーションで構成される事前構成済みのソフトウェア ソリューションです。1つの構成単位として、操作、保守、監視、およびアップデートができます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [構成] タブをクリックします。

3 設定で、 [vApp 設定] をクリックします。

4 必要に応じて、 [修正後にスマート リブートを有効にする] を選択または選択解除します。

Update Manager のパッチ リポジトリの場所の構成Update Manager をインストールするときに、ダウンロードしたパッチおよびアップグレード バイナリを保存する場所を選択できます。インストールのあとで場所を変更するには、手動で vci-integrity.xml ファイルを編集する必要があります。

手順

1 Update Manager サーバにシステム管理者でログインします。

2 Update Manager サービスを停止します。

a [マイ コンピュータ] を右クリックして [管理] をクリックします。

b 左側のペインで、 [サービスとアプリケーション] を展開し、 [サービス] をクリックします。

c 右側のペインで、 [VMware Update Manager サービス] を右クリックし、 [停止] をクリックします。

3 Update Manager のインストール ディレクトリに移動して、vci-integrity.xml ファイルを探します。

デフォルトの場所は、C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager です。

4 元の設定に戻す必要がある場合は、このファイルのバックアップ コピーを作成します。

5 次の項目を変更してファイルを編集します。

<patchStore>新しい場所</patchStore>

デフォルトのパッチのダウンロード場所は、次のとおりです。C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥VMware¥VMware Update Manager¥Data¥

ディレクトリのパスの最後は ¥ にする必要があります。

第 9 章 Update Manager の構成

VMware, Inc. 65

Page 66: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

6 UTF-8 形式でファイルを保存し、既存のファイルと置き換えます。

7 パッチ ストアの古いディレクトリの内容を新しいフォルダにコピーします。

次に進む前に

Update Manager サービスを再起動します。

メール送信元設定の構成

アラーム アクションの E メール通知送信などの vCenter Server の操作を行うには、送信元アカウントの E メール アドレスを構成する必要があります。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続します。

2 [ホーム] - [管理] - [サーバ設定] を選択し、vCenter Server 設定ダイアログ ボックスを表示します。

3 ナビゲーション ペインで、 [メール] を選択します。

4 SMTP サーバ情報を入力します。

SMTP サーバは、E メール メッセージの送信に使用する SMTP ゲートウェイの DNS 名または IP アドレスです。

5 送信者のアカウント情報を入力します。

送信元のアカウントとは、送信元の E メール メッセージ アドレスです。

例: [email protected]

6 [OK] をクリックします。

Update Manager サービスの再起動ネットワーク接続設定を変更するときなど、場合によっては、Update Manager サービスを再起動する必要があります。

手順

1 Update Manager サーバ コンポーネントがインストールされている仮想マシンに、システム管理者としてログインします。

2 [マイ コンピュータ] を右クリックして [管理] をクリックします。

3 [コンピュータの管理]ウィンドウの左側のペインで、 [サービスとアプリケーション] を展開し、 [サービス] をクリックします。

4 右側のペインで、 [VMware Update Manager サービス] を右クリックし、 [再起動] を選択します。

ローカル コンピュータでサービスが再起動されるまで待ちます。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

66 VMware, Inc.

Page 67: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

VMware vCenter Update Manager Update Download タスクの実行パッチ ダウンロード ソースの設定を変更した場合は、VMware vCenter Update Manager Update Download タスクを実行して新しいパッチをすべてダウンロードする必要があります。

手順

1 vSphere Client のナビゲーション バーで、 [ホーム] - [マネージメント ツール] - [スケジュール設定タスク] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [VMware vCenter Update Manager Update Download] タスクを右クリックします。

3 [実行] を選択します。

[タスク] ペインのリストで実行中のタスクを確認できます。

Update Manager の権限Update Manager の構成と、ベースライン、パッチ、およびアップグレードの管理を行うためには、適切な権限が必要です。vSphere Client から、さまざまなロールに Update Manager の権限を割り当てます。

Update Manager の権限およびその説明については、表 9-1 に一覧表示されています。

表 9-1. Update Manager の権限

権限グループ 権限 説明

構成 サービスの構成 Update Manager のサービスおよびスケジュール設定されたパッチのダウンロード タスクを構成

ベースラインの管理 ベースラインの割り当て vSphere インベントリのオブジェクトにベースラインを添付

ベースラインの管理 ベースラインの作成、編集、または削除

パッチおよびアップグレードの管理 パッチおよびアップグレードの修正 仮想マシン、仮想アプライアンス、およびホスト

を修正して、パッチ、エクステンション、または

アップグレードを適用

パッチおよびアップグレードのスキャン 仮想マシン、仮想アプライアンス、およびホスト

をスキャンして、適用可能なパッチ、エクステン

ション、またはアップグレードを検索

パッチのステージ ホストに対し、パッチまたはエクステンションを

ステージング

コンプライアンスの状態の表示 vSphere インベントリにあるオブジェクトのベースライン コンプライアンス情報を表示

ユーザー、グループ、ロール、および権限の管理に関する詳細については、『vSphere 基本システム管理』 を参照してください。

第 9 章 Update Manager の構成

VMware, Inc. 67

Page 68: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

68 VMware, Inc.

Page 69: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

ベースラインおよびベースライン グループの操作 10

ベースラインは、アップグレード ベースライン、エクステンション ベースライン、またはパッチ ベースラインである場合があります。ベースラインには、1 つ以上のパッチ、サービス パック、バグ フィックス、エクステンション、またはアップグレードの集合が含まれています。ベースライン グループは既存のベースラインを集めたものです。

ベースライン グループには、1 つ以上のパッチ ベースラインまたはエクステンション ベースラインが含まれます。アップグレード ベースラインはタイプごとに 1 つだけです。ホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスをスキャンすると、それらをベースラインおよびベースライン グループを基準に評価し、コンプライアンス レベルを判定できます。

ベースラインおよびベースライン グループを管理するには、ベースラインの権限が必要です。権限は、Update Managerが登録されている vCenter Server システムで割り当てられている必要があります。ユーザー、グループ、ロール、および権限の管理に関する詳細については、『vSphere 基本システム管理』 を参照してください。Update Manager の権限およびその説明のリストについては、「Update Manager の権限 (P. 67)」 を参照してください。

Update Manager には、デフォルトの動的パッチ ベースラインとアップグレード ベースラインがそれぞれ 4 つずつ含まれています。デフォルトのベースラインの編集や削除はできません。

重要度の高い仮想マシン パッチ

Linux または Windows の重要度の高いパッチすべてに対する仮想マシンのコンプライアンス状態を確認します。

重要度の低い仮想マシン パッチ

Linux または Windows の任意のパッチすべてに対する仮想マシンのコンプライアンス状態を確認します。

重要度の高いホスト パッチ 重要度の高いパッチすべてに対する ESX/ESXi ホストのコンプライアンス状態を確認します。

重要度の低いホスト パッチ 任意のパッチすべてに対する ESX/ESXi ホストのコンプライアンス状態を確認します。

ホストと整合するように

VMware Tools をアップグレード

ホスト上の最新バージョンの VMware Tools に対する仮想マシンのコンプライアンス状態を確認します。Update Manager は、ESX/ESXi 4.0.x ホスト上の仮想マシンに対する VMware Tools のアップグレードをサポートします。

ホストと整合するように仮想

マシン ハードウェアをアップグレード

ホストがサポートする最新バージョンに対する仮想マシンの仮想ハードウェアのコンプ

ライアンス状態を確認します。Update Manager は、ESX/ESXi 4.0.x ホスト上での仮想マシン ハードウェア バーション 7.0 へのアップグレードをサポートします。

VA 最新版へアップグレード 最新の仮想アプライアンス バージョンに対する仮想アプライアンスのコンプライアンス状態を確認します。

VA 最重要最新版へアップグレード

仮想アプライアンスの最新の重要度の高いバージョンに対する仮想アプライアンスのコ

ンプライアンス状態を確認します。

vSphere Client では、Update Manager Client の管理ビューにある [ベースラインおよびグループ] タブにデフォルトのベースラインが表示されます。

VMware, Inc. 69

Page 70: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部であり、グループ内の各 vCenter Server システム用に Update Manager インスタンスがある場合、作成および管理しているベースラインおよびベースライン グループは、選択した Update Manager インスタンスが登録されている vCenter Server システムが管理するインベントリ オブジェクトにのみ適用されます。Update Manager インスタンスは、インスタンスが登録されていない vCenter Serverシステムでは使用できません。

この章では次のトピックについて説明します。

n ベースラインの作成 (P. 70)

n ベースライン グループの作成 (P. 78)

n ベースライン グループへのベースラインの追加 (P. 80)

n ベースライン グループからのベースラインの削除 (P. 80)

n オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 81)

n オブジェクトに添付されているベースラインおよびベースライン グループのフィルタリング (P. 82)

n オブジェクトからのベースラインまたはベースライン グループの分離 (P. 82)

n パッチ ベースラインの編集 (P. 83)

n ホスト エクステンション ベースラインの編集 (P. 83)

n ホスト アップグレード ベースラインの編集 (P. 83)

n 仮想アプライアンス アップグレード ベースラインの編集 (P. 84)

n ベースライン グループの編集 (P. 84)

n ベースラインの削除 (P. 85)

n ベースライン グループの削除 (P. 85)

ベースラインの作成

[新規ベースライン] ウィザードを使用して、導入環境の必要に応じてパッチおよびアップグレード ベースラインを作成できます。カスタマイズしたベースラインを追加作成すると、パッチを論理的にグループ分けすることができます。

Update Manager Client の管理ビューで、ベースラインを作成できます。

n パッチ ベースラインの作成 (P. 71)

パッチ ベースラインは、ホストまたは仮想マシンに適用できます。選択したパッチ条件によって、パッチ ベースラインは動的または固定のいずれかにできます。

n ホスト エクステンション ベースラインの作成 (P. 73)

エクステンション ベースラインには、ESX/ESXi ホスト用の追加のソフトウェアが含まれます。この追加のソフトウェアは、VMware ソフトウェアまたはサードパーティ製ソフトウェアです。[新規ベースライン] ウィザードを使用して、ホスト エクステンション ベースラインを作成します。

n 新規ベースライン ウィザードでのパッチまたはエクステンションのフィルタリング (P. 74)

パッチ ベースラインまたはエクステンション ベースラインの作成では、パッチおよびエクステンションをフィルタリングして、ベースラインに含めるまたはベースラインから除外する特定のパッチおよびエクステンションを探す

ことができます。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

70 VMware, Inc.

Page 71: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

n ホスト アップグレード ベースラインの作成 (P. 74)

[新規ベースライン] ウィザードを使用して ESX/ESXi ホスト アップグレード ベースラインを作成できます。ベースラインを作成するには、すでにアップロードされている ESX/ESXi アップグレード ファイルを使用することも、ベースラインに含める特定の ISO または ZIP ファイルをアップロードすることもできます。

n 仮想アプライアンス アップグレード ベースラインの作成 (P. 77)

仮想アプライアンス アップグレード ベースラインには、アプライアンスのオペレーティング システムおよび仮想アプライアンスにインストールされたアプリケーションに対する一群のパッチが含まれています。仮想アプライアンス

ベンダーは、これらのパッチをアップグレードとみなします。

パッチ ベースラインの作成パッチ ベースラインは、ホストまたは仮想マシンに適用できます。選択したパッチ条件によって、パッチ ベースラインは動的または固定のいずれかにできます。

動的ベースラインのパッチ データは、Update Manager が新しいパッチをダウンロードするたびに、指定した条件に応じて変わります。固定ベースラインには、新しいパッチのダウンロードに関係なく、選択したパッチのみが含まれます。

vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部であり、Update Manager インスタンスが 2つ以上ある場合、作成するパッチ ベースラインは、グループ内のほかの vCenter Server システムが管理するすべてのインベントリ オブジェクトに適用できるわけではありません。ベースラインは、選択した Update Manager インスタンス専用です。

動的パッチ ベースラインの作成

動的ベースラインは、特定の条件を満たす一群のパッチで構成されます。動的ベースラインの内容は、使用可能なパッチ

に応じて異なります。特定のパッチを除外したり、追加したりすることもできます。これは、新しいパッチをダウンロー

ドしても変わりません。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブで、上部右隅にある [作成] をクリックします。

[新規ベースライン] ウィザードが開きます。

3 ベースラインの名前と説明を入力します。

4 ベースラインのタイプで、 [ホストのパッチ] または [仮想マシンのパッチ] のいずれかを選択し、 [次へ] をクリックします。

5 ベースラインのタイプとして [動的] を選択して、 [次へ] をクリックします。

6 基準ページで含めるパッチを定義するために使用する条件を入力して、 [次へ] をクリックします。

オプション 説明

テキストに次の内容を含む 表示するパッチを、入力したテキストを含むものに限定します。

製品 パッチ セットを、選択した製品またはオペレーティング システムに限定します。製品名の最後のアスタリスクは、バージョン番号のワイルドカードです。

重要度 含めるパッチの重要度を指定します。

リリース日 パッチのリリース日を範囲で指定します。

第 10 章 ベースラインおよびベースライン グループの操作

VMware, Inc. 71

Page 72: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

オプション 説明

パッチ ベンダー 使用するパッチ ベンダーを指定します。

特定のパッチをこのベースラインに追加、ま

たはこのベースラインから削除

動的ベースライン基準の結果から生じるパッチ セットに、パッチを含めるか除外するかを指定します。このウィザードで、含めるまたは除外するパッチをあとで選択でき

ます。

これらのフィールド間の関係は、ブール演算子 AND で定義されます。

たとえば、 [テキストに次の内容を含む] テキスト ボックスにテキストを入力して製品と重要度オプションを選択すると、パッチは、指定したテキストを含む指定した重要度レベルの製品に限定されます。

7 (オプション) 除外する動的パッチ ページで、リストから 1 つ以上のパッチを選択し、下矢印をクリックしてベースラインから除外します。

基準ページで [特定のパッチをこのベースラインに追加するか、このベースラインから削除します] を選択した場合のみ、除外する動的パッチ ページが表示されます。

8 (オプション) [フィルタ] ボタンをクリックしてベースラインから除外するパッチを選択します。

9 [次へ] をクリックします。

10 (オプション) 追加するほかのパッチ ページで、ベースラインに含めるパッチを個別に選択し、下矢印をクリックして追加するパッチ リストに移動します。

基準ページで [特定のパッチをこのベースラインに追加するか、このベースラインから削除します] を選択した場合のみ、追加するほかのパッチ ページが表示されます。動的ベースラインに追加したパッチは、新しくダウンロードしたパッチに関係なく、ベースラインに残ります。

11 (オプション) [フィルタ] ボタンをクリックしてベースラインから除外するパッチを選択します。

12 [次へ] をクリックします。

13 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

動的パッチ ベースラインがパッチ ベースラインのリストに表示されます。

固定パッチ ベースラインの作成

固定ベースラインは、使用可能なパッチが変わっても変化しない一群のパッチで構成されます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブで、上部右隅にある [作成] をクリックします。

[新規ベースライン] ウィザードが開きます。

3 ベースラインの名前と説明を入力します。

4 ベースラインのタイプで、 [ホストのパッチ] または [仮想マシンのパッチ] のいずれかを選択し、 [次へ] をクリックします。

5 ベースラインのタイプとして [固定] を選択して、 [次へ] をクリックします。

6 含めるパッチを個々に選択し、下矢印をクリックして、組み込まれたパッチ リストに追加します。

7 (オプション) パッチをフィルタリングして、ベースラインに含める特定のパッチを探します。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

72 VMware, Inc.

Page 73: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

8 [次へ] をクリックします。

9 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

固定パッチ ベースラインがパッチ ベースラインのリストに表示されます。

ホスト エクステンション ベースラインの作成エクステンション ベースラインには、ESX/ESXi ホスト用の追加のソフトウェアが含まれます。この追加のソフトウェアは、VMware ソフトウェアまたはサードパーティ製ソフトウェアです。[新規ベースライン] ウィザードを使用して、ホストエクステンション ベースラインを作成します。

エクステンションでは、追加の機能、ハードウェア用のアップデートされたドライバ、ホストにあるサードパーティ製モ

ジュールを管理する CIM (Common Information Model) プロバイダを提供したり、既存のホスト機能のパフォーマンスまたは可用性を改善したりできます。

作成するホスト エクステンション ベースラインは、常に決まっています。使用している環境で ESX/ESXi ホスト用の適切なエクステンションを慎重に選択する必要があります。

エクステンションをはじめてインストールするには、エクステンション ベースラインを使用する必要があります。エクステンションをホストにインストールしたあと、パッチ ベースラインまたはエクステンション ベースラインを使用してエクステンション モジュールをアップデートできます。

Update Manager を使用してエクステンション ベースラインを適用する場合は、新しいモジュールがホストに対して与える機能的な影響について認識しておく必要があります。エクステンション モジュールによって、ESX/ESXi ホストの動作が変化する場合があります。エクステンションのインストール時には、Update Manager はパッケージ レベルで明示されている確認および検証だけを行います。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブで、上部右隅にある [作成] をクリックします。

[新規ベースライン] ウィザードが開きます。

3 ベースラインの名前と説明を入力します。

4 ベースラインのタイプで [ホスト エクステンション] を選択し、 [次へ] をクリックします。

5 エクステンション ページで、ベースラインに含めるエクステンションを選択します。

6 ベースラインに含める個々のエクステンションを選択し、下矢印をクリックして、組み込まれたエクステンション

リストに追加します。

7 (オプション) エクステンションをフィルタリングして、ベースラインに特定のエクステンションを含めます。

8 [次へ] をクリックします。

9 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

[ベースラインおよびグループ] タブの [エクステンション ベースライン] サブタブに、エクステンション ベースラインが表示されます。

第 10 章 ベースラインおよびベースライン グループの操作

VMware, Inc. 73

Page 74: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

新規ベースライン ウィザードでのパッチまたはエクステンションのフィルタリングパッチ ベースラインまたはエクステンション ベースラインの作成では、パッチおよびエクステンションをフィルタリングして、ベースラインに含めるまたはベースラインから除外する特定のパッチおよびエクステンションを探すことができます。

手順

1 [新規ベースライン] ウィザードで [フィルタ] をクリックします。

n 固定パッチ ベースラインを作成する場合は、[新規ベースライン] ウィザードのパッチ ページで [フィルタ] をクリックします。

n 動的パッチ ベースラインを作成する場合は、[新規ベースライン] ウィザードの除外するパッチ ページまたは含めるパッチ ページで [フィルタ] をクリックします。

n ホスト エクステンション ベースラインを作成する場合は、[新規ベースライン] ウィザードのエクステンションページで [フィルタ] をクリックします。

2 パッチをフィルタ ページで、含めるまたは除外するパッチまたはエクステンションを定義する条件を入力します。

オプション 説明

テキストに次の内容を含む パッチまたはエクステンションを、入力したテキストを含むものに限定します。

製品 パッチまたはエクステンションのセットを、選択した製品またはオペレーティング システムに限定します。

製品名の最後のアスタリスクは、バージョン番号のワイルドカードです。

重要度 含めるエクステンションの重要度を指定します。

リリース日 パッチまたはエクステンションのリリース日を範囲で指定します。

パッチ ベンダー 使用するパッチまたはエクステンションのベンダーを指定します。

これらのフィールド間の関係は、ブール演算子 AND で定義されます。

3 [検索] をクリックします。

[新規ベースライン] ウィザードのパッチまたはエクステンションは、入力した条件に応じてフィルタリングされます。

ホスト アップグレード ベースラインの作成[新規ベースライン] ウィザードを使用して ESX/ESXi ホスト アップグレード ベースラインを作成できます。ベースラインを作成するには、すでにアップロードされている ESX/ESXi アップグレード ファイルを使用することも、ベースラインに含める特定の ISO または ZIP ファイルをアップロードすることもできます。

ESX ホストのアップグレード用ファイルは ISO ファイルで、ESXi ホストのアップグレード用ファイルは ZIP ファイルです。

アップグレード ベースラインによって、バージョン ESX 3.0.0 以降および ESX 3i バージョン 3.5 以降から ESX/ESXi バージョン 4.0 および ESX/ESXi 4.0.x へのホストのアップグレードが可能になります。

アップグレード ベースラインを使用して、ESX/ESXi ホストを ESX/ESXi バージョン 4.0 から ESX/ESXi バージョン 4.0.xに修正することはできません。ESX/ESXi バージョン 4.0 から ESX/ESXi バージョン 4.0.x への修正には、パッチを使用します。

vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部であり、Update Manager インスタンスが 2つ以上ある場合、作成するホスト アップグレード ベースラインは、グループ内のほかの vCenter Server システムが管理するホストに適用できません。ベースラインは、選択した Update Manager インスタンス専用です。

アップグレード ファイルのアップロードによるホスト アップグレード ベースラインの作成

アップロードした特定の ESX/ESXi アップグレード ファイルを使用してホスト アップグレード ベースラインを作成できます。

注意 ESXi のアップグレード ベースラインだけをアップロードする場合、ウィザードの COS VMDK の場所ページおよびアップグレード後のオプション ページは表示されません。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

74 VMware, Inc.

Page 75: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

ESX/ESXi バージョン 4.0 から ESX/ESXi バージョン 4.0.x への修正にはパッチを適用します。アップグレード ベースラインは必要ありません。

開始する前に

ホスト アップグレード ベースラインを作成する前に、http://vmware.com/download/ または http://vmware.com/download/vi/ で、ESX/ESXi ディストリビューション用のアップグレード ファイルを入手します。

ESX 4.0 の場合、アップグレード ファイルの名前は、esx-DVD-4.0.0-<<build_number>>.iso です。ESXi 4.0 の場合、アップグレード ファイルの名前は ESXi-4.0.0-<<build_number>>-upgrade-release.zip です。この場合の <<build_number>> はアップグレード リリースのビルド番号です。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブで、上部右隅にある [作成] をクリックします。

[新規ベースライン] ウィザードが開きます。

3 ベースラインの名前と説明を入力します。

4 ベースラインのタイプで [ホストのアップグレード] を選択し、 [次へ] をクリックします。

5 (オプション) アップグレード バージョン ページで、ドロップダウン メニューから [アップグレード ファイルのアップロード] を選択します。

ホスト アップグレード ベースラインをはじめて作成する場合、アップグレード バージョン ページは使用できません。ISOおよび ZIP ファイルを検索する必要があります。

6 アップグレード ファイルの選択ページで、ファイル システムから .iso および .zip アップグレード ファイルを検索して指定し、 [次へ] をクリックします。

重要 同じベースラインを使用して ESX および ESXi ホストの両方をアップグレードする場合は、アップロードする .isoファイルおよび .zip ファイルが同じバージョンである必要があります。いずれかのファイル タイプのみアップロードでき、このベースラインを基準に各ホストを修正できます。

アップロード処理には数分かかる可能性がありますが、途中で中断しないでください。

7 COS VMDK の場所ページで、ESX ホストの COS (コンソール オペレーティング システム) の移行先にする VMDK(仮想ディスク) の場所を指定して、 [次へ] をクリックします。

オプション 説明

(推奨) ローカル ホスト上のデータストアを自動的に選択します。十分な空き容量を持つ

ローカル データストアがない場合、操作は失敗します。

ホストに直接接続されているデータストアを選択します。ホストは起動に COS を必要とするため、ネットワークが停止した場合に再起動できるようネットワークに依存

しない場所に存在する必要があります。

このホストのみにアクセス可能で、ほかのホ

ストとは共有されていないデータストアを選

択します。データストアにアクセスできない

か、データストアに十分な空き容量がない場

合、この操作は失敗します。

ローカルまたはネットワーク データストアを選択し、COS VMDK を配置するフォルダを探して指定します。Update Manager がそのデータストアにアクセスできない場合、アップグレードは失敗します。

サポートされているデータストア ドライバには、SCSI、SAS、SAN、およびハードウェア iSCSI のほか、RAID コントローラ、IDE、SATA で接続されたドライバがあります。

8 (オプション) ホストをロールバックしないようにするには、アップグレード後のオプション ページで、 [失敗した場合にはホストを再起動し、アップグレードをロールバックします] を選択解除します。

第 10 章 ベースラインおよびベースライン グループの操作

VMware, Inc. 75

Page 76: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

9 (オプション) ポスト アップグレード スクリプトがタイム アウトした場合、アップグレードの完了後に実行するポストアップグレード スクリプトを使用するかどうか指定します。

システムでポスト アップグレード スクリプトを検索して指定できます。ポスト アップグレード スクリプトは、アップグレード後の ESX/ESXi ホストの構成に使用します。

10 [次へ] をクリックします。

11 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

ホスト アップグレード ベースラインがアップグレード ベースラインのリストに表示されます。

使用可能なアップグレード バージョンを使用したホスト アップグレード ベースラインの作成

使用可能なアップグレード バージョンを使用してホスト アップグレード ベースラインを作成できます。

重要 ウィザードの COS VMDK の場所ページおよびアップグレード後のオプション ページが表示されるのは、ESX ホスト用または ESX/ESXi ホスト アップグレード ベースラインの作成時だけです。ESXi のアップグレード ベースラインだけを作成する場合、ページは表示されません。

ESX/ESXi バージョン 4.0 から ESX/ESXi バージョン 4.0.x への修正にはパッチを適用します。アップグレード ベースラインは必要ありません。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブで、上部右隅にある [作成] をクリックします。

[新規ベースライン] ウィザードが開きます。

3 ベースラインの名前と説明を入力します。

4 ベースラインのタイプで [ホストのアップグレード] を選択し、 [次へ] をクリックします。

5 アップグレード バージョン ページでドロップダウン メニューからホストのアップグレード バージョンを指定して、[次へ] をクリックします。

アップグレードに ESX のみまたは ESXi のみという指示がないかぎり、アップグレードは ESX/ESXi の両方のホストに適用されます。アップグレード バージョンを選択したあとにアップグレードが ESX のみまたは ESXi のみに適用される場合は、不足しているファイルをアップロードできます。

6 (オプション) 不足しているアップグレード ファイルをアップロードして、 [次へ] をクリックします。

7 COS VMDK の場所ページで、ESX ホストの COS (コンソール オペレーティング システム) の移行先にする VMDK(仮想ディスク) の場所を指定して、 [次へ] をクリックします。

オプション 説明

(推奨) ローカル ホスト上のデータストアを自動的に選択します。十分な空き容量を持つ

ローカル データストアがない場合、操作は失敗します。

ホストに直接接続されているデータストアを選択します。ホストは起動に COS を必要とするため、ネットワークが停止した場合に再起動できるようネットワークに依存

しない場所に存在する必要があります。

このホストのみにアクセス可能で、ほかのホ

ストとは共有されていないデータストアを選

択します。データストアにアクセスできない

か、データストアに十分な空き容量がない場

合、この操作は失敗します。

ローカルまたはネットワーク データストアを選択し、COS VMDK を配置するフォルダを探して指定します。Update Manager がそのデータストアにアクセスできない場合、アップグレードは失敗します。

サポートされているデータストア ドライバには、SCSI、SAS、SAN、およびハードウェア iSCSI のほか、RAID コントローラ、IDE、SATA で接続されたドライバがあります。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

76 VMware, Inc.

Page 77: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

8 (オプション) ホストをロールバックしないようにするには、アップグレード後のオプション ページで、 [失敗した場合にはホストを再起動し、アップグレードをロールバックします] を選択解除します。

9 (オプション) ポスト アップグレード スクリプトがタイム アウトした場合、アップグレードの完了後に実行するポストアップグレード スクリプトを使用するかどうか指定します。

システムでポスト アップグレード スクリプトを検索して指定できます。ポスト アップグレード スクリプトは、アップグレード後の ESX/ESXi ホストの構成に使用します。

10 [次へ] をクリックします。

ホスト アップグレード ベースラインがアップグレード ベースラインのリストに表示されます。

仮想アプライアンス アップグレード ベースラインの作成仮想アプライアンス アップグレード ベースラインには、アプライアンスのオペレーティング システムおよび仮想アプライアンスにインストールされたアプリケーションに対する一群のパッチが含まれています。仮想アプライアンス ベンダーは、これらのパッチをアップグレードとみなします。

作成した仮想アプライアンス用のベースラインは、一群のユーザー定義ルールで構成されます。競合するルールが追加さ

れると、Update Manager には[アップグレード ルールの競合]ウィンドウが表示され、その競合を解決できます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブで、上部右隅にある [作成] をクリックします。

[新規ベースライン] ウィザードが開きます。

3 ベースラインの名前と説明を入力します。

4 ベースラインのタイプで [VA アップグレード] を選択し、 [次へ] をクリックします。

5 [ベンダー] 、 [アプライアンス] 、および [アップグレード後のバージョン] オプションのドロップダウン メニューからそれぞれオプションを選択して、 [ルールの追加] をクリックします。

6 (オプション) 複数のルールを追加します。

a [新規ベースライン] ウィザードのアップグレード オプション ページで、 [複数のルールの追加] をクリックします。

b 1 つ以上のベンダーを選択します。

c 1 つ以上のアプライアンスを選択します。

d 選択したアプライアンスに適用する [アップグレード後のバージョン] オプションを 1 つ選択して、 [OK] をクリックします。

同じ仮想アプライアンスに適用する複数のルールを作成した場合は、リスト中の最初の適用可能なルールのみ適用さ

れます。

7 (オプション) 適用するルール内に競合がある場合は解決します。

a [アップグレード ルールの競合]ウィンドウで、新しく作成したルールを無視するか、使用するか、または手動で問題を解決するかを選択します。

b [OK] をクリックします。

8 [次へ] をクリックします。

9 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

仮想アプライアンス アップグレード ベースラインがアップグレード ベースラインのリストに表示されます。

第 10 章 ベースラインおよびベースライン グループの操作

VMware, Inc. 77

Page 78: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

ベースライン グループの作成ベースライン グループは、競合のない一群のベースラインで構成されます。ベースライン グループによって、複数のベースラインを基準に一度にオブジェクトをスキャンし、修正できます。

次のベースラインを含むベースライン グループを基準に同じフォルダやデータ センターを修正すると、仮想マシンを組織的にアップグレードできます。

n ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード

n ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード

[新規ベースライン グループ] ウィザードを使用して、ベースライン グループを作成します。ベースライン グループを作成するときには次の指針を使用してください。

n パッチ ベースラインおよびエクステンション ベースラインは、1 つのベースライン グループにすべて含めることができます。

n 1 つのベースライン グループに持たせることができるアップグレード ベースラインは、種類 (VMware Tools、仮想マシン ハードウェア、仮想アプライアンス、またはホスト) ごとに 1 つだけです。たとえば、2 つの異なる ESX ホストアップグレード ベースライン、あるいは 2 つの異なる仮想アプライアンス アップグレード ベースラインを存在させることはできません。

適用するオブジェクトの種類に応じて、次の 2 種類のベースライン グループを作成できます。

n ホスト用ベースライン グループ

n 仮想マシンおよび仮想アプライアンス用ベースライン グループ

作成したベースライン グループは、Update Manager Client の管理ビューにある [ベースラインおよびグループ] タブに表示されます。

vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部であり、Update Manager インスタンスが 2つ以上ある場合、作成するベースライン グループは、グループ内のほかの vCenter Server システムが管理するすべてのインベントリ オブジェクトに適用できるわけではありません。ベースライン グループは、選択した Update Managerインスタンス専用です。

n ホスト ベースライン グループの作成 (P. 78)

ホスト ベースライン グループには、1 つのホスト アップグレード ベースラインと複数のパッチ ベースラインまたはエクステンション ベースラインを組み合わせるか、複数のパッチ ベースラインおよびエクステンション ベースラインを組み合わせることができます。

n 仮想マシンおよび仮想アプライアンス ベースライン グループの作成 (P. 79)

アップグレード ベースラインとパッチ ベースラインを組み合わせて、1 台の仮想マシンおよび仮想アプライアンスベースライン グループを作成できます。含めるアップグレード ベースラインに競合があってはいけません。

ホスト ベースライン グループの作成ホスト ベースライン グループには、1 つのホスト アップグレード ベースラインと複数のパッチ ベースラインまたはエクステンション ベースラインを組み合わせるか、複数のパッチ ベースラインおよびエクステンション ベースラインを組み合わせることができます。

注意 いつでも[新規ベースライン グループ] ウィザードにある [終了] をクリックしてベースライン グループを保存し、あとの段階でそこにベースラインを追加できます。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

78 VMware, Inc.

Page 79: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブをクリックします。

3 ベースライン グループ ペインの上部にある [作成] をクリックします。

4 ベースライン グループの固有名を入力します。

5 ベースライン グループのタイプから [ホスト ベースライン グループ] を選択して、 [次へ] をクリックします。

6 ベースライン グループに含めるホスト アップグレード ベースラインを 1 つ選択します。

7 (オプション) アップグレード ページの一番下にある [新規ホスト アップグレード ベースラインの作成] をクリックして新しいホスト アップグレード ベースラインを作成し、[新規ベースライン] ウィザードを完了します。

8 [次へ] をクリックします。

9 ベースライン グループに含めるパッチ ベースラインを選択します。

10 (オプション) パッチ ページの一番下にある [新規ホスト パッチ ベースラインの作成] をクリックして新しいパッチベースラインを作成し、[新規ベースライン] ウィザードを完了します。

11 [新規ベースライン グループ] ウィザードで [次へ] をクリックします。

12 ベースライン グループに含めるエクステンション ベースラインを選択します。

13 (オプション) エクステンション ページの下部にある [新規エクステンション ベースラインの作成] をクリックして新しいエクステンション ベースラインを作成し、[新規ベースライン] ウィザードを完了します。

14 [新規ベースライン グループ] ウィザードで [次へ] をクリックします。

15 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

ホスト ベースライン グループがベースライン グループ ペインに表示されます。

仮想マシンおよび仮想アプライアンス ベースライン グループの作成アップグレード ベースラインとパッチ ベースラインを組み合わせて、1 台の仮想マシンおよび仮想アプライアンス ベースライン グループを作成できます。含めるアップグレード ベースラインに競合があってはいけません。

注意 いつでも[新規ベースライン グループ] ウィザードにある [終了] をクリックしてベースライン グループを保存し、あとの段階でそこにベースラインを追加できます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブをクリックします。

3 ベースライン グループ ペインの上部にある [作成] をクリックします。

4 ベースライン グループのタイプから [仮想マシンおよび仮想アプライアンスのベースライン グループ] を選択して、[次へ] をクリックします。

第 10 章 ベースラインおよびベースライン グループの操作

VMware, Inc. 79

Page 80: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

5 アップグレードのタイプ (仮想アプライアンス、仮想ハードウェア、および VMware Tools) ごとに、ベースライングループに含める使用可能なアップグレード ベースラインを 1 つ選択します。

注意 仮想アプライアンスのみを修正する場合、仮想マシン用パッチおよびアップグレードは無視されます。仮想マシンのみを修正する場合、仮想アプライアンス用アップグレードは無視されます。フォルダに仮想マシンと仮想アプ

ライアンスの両方が含まれている場合、各オブジェクト タイプには適切なパッチおよびアップグレードだけが適用されます。

6 (オプション) アップグレード ページの一番下にある [新しい仮想アプライアンスのアップグレード ベースラインの作成]をクリックして新しい仮想アプライアンス アップグレード ベースラインを作成し、[新規ベースライン] ウィザードを完了します。

7 [次へ] をクリックします。

8 ベースライン グループに含めるパッチ ベースラインを選択します。

9 (オプション) パッチ ページの一番下にある [新しい仮想マシン パッチ ベースラインの作成] をクリックして新しいパッチベースラインを作成し、[新規ベースライン] ウィザードを完了します。

10 [次へ] をクリックします。

11 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

ベースライン グループがベースライン グループ ペインに表示されます。

ベースライン グループへのベースラインの追加既存のベースライン グループにパッチまたはアップグレード ベースラインを追加できます。

Update Manager Client の管理ビューで、ベースライン グループにベースラインを追加します。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブで、追加するベースラインの種類に応じて、 [ホスト] または [VM/VA] ボタンをクリックします。

3 ベースライン グループ ペインからベースライン グループを選択します。

4 ベースライン ペインの上部にある [パッチ ベースライン] 、 [エクステンション ベースライン] 、または [アップグレードベースライン] タブをクリックします。

5 リストからベースラインを選択して、下矢印をクリックします。

選択したベースライン グループにベースラインが追加されます。

ベースライン グループからのベースラインの削除既存のベースライン グループからパッチまたはアップグレード ベースラインを削除できます。

Update Manager Client の管理ビューで、ベースライン グループからベースラインを削除します。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

80 VMware, Inc.

Page 81: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブで、削除するベースラインの種類に応じて、 [ホスト] または [VM/VA] ボタンをクリックします。

3 ベースライン グループ ペインからベースライン グループを選択します。

4 右側のリストからベースラインを選択して、上矢印をクリックします。

選択したベースライン グループからベースラインが削除されます。

オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付特定のベースラインおよびベースライン グループを基準に、コンプライアンス情報を確認してインベントリ内のオブジェクトを修正するには、最初に既存のベースラインおよびベースライン グループをそれらオブジェクトに添付する必要があります。

Update Manager Client のコンプライアンス ビューで、ベースラインおよびベースライン グループを添付できます。

ベースラインおよびベースライン グループはオブジェクトに個別に添付することもできますが、フォルダやホスト、クラスタ、データ センターなどのコンテナ オブジェクトに添付する方がより効率的です。コンテナ オブジェクトにベースラインを添付すると、そのコンテナ内のすべてのオブジェクトにベースラインが添付されます。

vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合、ベースラインおよびベースライングループは、Update Manager が登録された vCenter Server システムが管理するオブジェクトにのみ添付できます。添付対象として選択可能なベースラインおよびベースライン グループは、vCenter Server システムに登録された UpdateManager インスタンス専用のものです。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで、[ホーム] - [インベントリ] を選択します。

2 ベースラインを添付するオブジェクトのタイプを選択します。

たとえば、 [ホストおよびクラスタ] または [仮想マシンおよびテンプレート] を選択します。

3 インベントリ内のオブジェクトを選択して、 [Update Manager] タブをクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合、Update Managerインスタンスが登録されている vCenter Server システムでのみ、 [Update Manager] タブが使用できます。

4 上部右隅にある [添付] をクリックします。

[ベースラインまたはグループの添付]ウィンドウが表示されます。

5 オブジェクトに添付する 1 つ以上のベースラインまたはベースライン グループを選択します。

1 つ以上のベースライン グループを選択すると、グループ内のすべてのベースラインが選択されます。グループ内のベースラインを個別に選択解除することはできません。

6 (オプション) [べースライン グループの作成] または [ベースラインの作成] リンクをクリックして、ベースライングループまたはベースラインを作成し、各ウィザードを終了します。

7 [添付] をクリックします。

添付対象として選択したベースラインおよびベースライン グループは、 [Update Manager] タブの添付されたベースライングループ ペインおよび添付されたベースライン ペインに表示されます。

第 10 章 ベースラインおよびベースライン グループの操作

VMware, Inc. 81

Page 82: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

オブジェクトに添付されているベースラインおよびベースライン グループのフィルタリング

特定のインベントリ オブジェクトに添付されているベースラインおよびベースライン グループをフィルタリングして、ベースラインおよびベースライン グループ内を検索できます。

Update Manager Client のコンプライアンス ビューで、オブジェクトに添付されているベースラインおよびベースライングループをフィルタリングします。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、 [ホーム] - [インベントリ]を選択します。

2 表示するオブジェクトのタイプを選択します。

たとえば、 [ホストおよびクラスタ] または [仮想マシンおよびテンプレート] を選択します。

3 インベントリからオブジェクトを選択します。

仮想マシン、アプライアンス、ホスト、またはコンテナ オブジェクトを 1 つだけ選択できます。

4 [Update Manager] タブをクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合、Update Managerインスタンスが登録されている vCenter Server システムでのみ、 [Update Manager] タブが使用できます。

5 添付されたベースライン ペインの上の [名前に次の文字を含む] テキスト ボックスにテキストを入力します。

入力したテキストを含むベースラインおよびベースライン グループが、各ペインにリスト表示されます。選択したインベントリ オブジェクトがコンテナ オブジェクトの場合、タブの下部にある仮想マシンおよび仮想アプライアンス ペインまたはホスト ペインの仮想マシン、アプライアンス、またはホストもフィルタリングされます。

オブジェクトからのベースラインまたはベースライン グループの分離ベースラインまたはベースライン グループが直接添付されていたオブジェクトから、それらのベースラインまたはベースライン グループを分離できます。vSphere オブジェクトはプロパティを継承できるため、ベースラインまたはベースライングループが添付されている親のオブジェクトを選択し、その親オブジェクトから分離することが必要になることがあります。

Update Manager Client のコンプライアンス ビューで、オブジェクトからベースラインおよびベースライン グループを分離します。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、 [ホーム] - [インベントリ]を選択します。

2 ベースラインを分離するオブジェクトのタイプを選択します。

たとえば、 [ホストおよびクラスタ] または [仮想マシンおよびテンプレート] を選択します。

3 インベントリ内のオブジェクトを選択して、 [Update Manager] タブをクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合、Update Managerインスタンスが登録されている vCenter Server システムでのみ、 [Update Manager] タブが使用できます。

4 分離を行うベースラインまたはベースライン グループを右クリックして、 [ベースラインを分離] または [ベースライングループを分離] を選択します。

5 ベースラインまたはベースライン グループを分離するインベントリ オブジェクトを選択して、 [分離] をクリックします。

分離したベースラインまたはベースライン グループが、添付されたベースライン ペインおよび添付されたベースライングループ ペインに表示されなくなります。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

82 VMware, Inc.

Page 83: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

パッチ ベースラインの編集既存のホストまたは仮想マシン パッチ ベースラインは編集できますが、デフォルトのパッチ ベースラインは修正できません。

Update Manager Client の管理ビューで、パッチ ベースラインを編集します。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブで、 [ホスト] または [VM/VA] ボタンのいずれかをクリックしてベースラインのタイプを選択し、 [パッチ ベースライン] タブをクリックします。

3 パッチ ベースラインを選択し、ベースライン ペインの上部右隅にある [編集] をクリックします。

4 ベースラインの名前と説明を編集します。

5 パッチ オプション、条件、および含めるパッチまたは除外するパッチを変更します。

6 [OK] をクリックして変更内容を保存します。

ホスト エクステンション ベースラインの編集既存のエクステンション ベースラインの名前、説明、および構成を変更できます。

Update Manager Client の管理ビューで、エクステンション ベースラインを編集できます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブで、 [ホスト] をクリックして、 [エクステンション ベースライン] のサブタブをクリックします。

3 エクステンション ベースラインを選択し、ベースライン ペインの上部右隅にある [編集] をクリックします。

4 適切なオプションを編集します。

オプション 操作

ベースラインの名前 ベースラインの名前と説明を編集します。

エクステンション ベースラインに対してエクステンションを追加または削除します。

5 [OK] をクリックして変更内容を保存します。

ホスト アップグレード ベースラインの編集既存のホスト アップグレード ベースラインの名前、説明、およびアップグレード オプションを変更できます。別のアップグレード ファイルはアップロードできません。

Update Manager Client の管理ビューで、アップグレード ベースラインを編集できます。

第 10 章 ベースラインおよびベースライン グループの操作

VMware, Inc. 83

Page 84: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブで、 [ホスト] ボタンをクリックして、 [アップグレード ベースライン] のサブタブをクリックします。

3 既存のアップグレード ベースラインを選択し、ベースライン ペインの上部右隅にある [編集] をクリックします。

4 ベースラインの名前と説明、および適切なオプションを編集します。

オプション 操作

アップグレード バージョン クリックして、アップグレード バージョンを変更します。

COS VMDK の場所 クリックして、ESX ホストの COS の移行先である VMDK の指定済みの場所を編集します。

アップグレード後のオプション クリックして、失敗した場合のホストの再起動に関する設定とアップグレード後の使

用方法に関する設定を編集します。

5 [OK] をクリックして変更内容を保存します。

仮想アプライアンス アップグレード ベースラインの編集既存のアップグレード ベースラインの名前、説明、およびアップグレード オプションを変更できます。

Update Manager Client の管理ビューで、アップグレード ベースラインを編集します。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブをクリックし、 [VM/VA] ボタンをクリックして、 [アップグレード ベースライン]のサブタブをクリックします。

3 既存のアップグレード ベースラインを選択し、ベースライン ペインの上部右隅にある [編集] をクリックします。

4 適切なオプションを編集します。

オプション 操作

ベースラインの名前 ベースラインの名前と説明を編集します。

アップグレード オプション 適用する既存のルールを編集するか、新しいルールを作成します。

5 [OK] をクリックして変更内容を保存します。

ベースライン グループの編集既存のベースライン グループの名前やタイプを変更したり、ベースライン グループに含まれているアップグレードおよびパッチ ベースラインを追加または削除したりすることができます。

Update Manager Client の管理ビューで、ベースライン グループを編集します。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

84 VMware, Inc.

Page 85: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 ベースライン グループ ペインからベースライン グループを選択し、ペインの上部にある [編集] をクリックします。

3 ベースライン グループの名前を編集します。

4 (オプション) 含まれているアップグレード ベースラインを変更します。

5 (オプション) 含まれているパッチ ベースラインを変更します。

6 (オプション) 含まれているエクステンション ベースラインを変更します。

7 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [OK] をクリックします。

ベースラインの削除

不要になったベースラインは、Update Manager から削除できます。ベースラインを削除すると、ベースラインの添付先のすべてのオブジェクトから分離されます。

Update Manager Client の管理ビューで、ベースラインを削除します。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブで、削除するベースラインをすべて選択して、 [削除] をクリックします。

3 確認ダイアログ ボックスで [はい] をクリックします。

ベースラインが削除されます。

ベースライン グループの削除不要になったベースライン グループは、Update Manager から削除できます。ベースライン グループを削除すると、ベースライン グループの添付先のすべてのオブジェクトから分離されます。

Update Manager Client の管理ビューで、ベースライン グループを削除できます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブで、削除するベースライン グループをすべて選択して、 [削除] をクリックします。

3 確認ダイアログ ボックスで [はい] をクリックします。

ベースライン グループが削除されます。

第 10 章 ベースラインおよびベースライン グループの操作

VMware, Inc. 85

Page 86: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

86 VMware, Inc.

Page 87: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

vSphere オブジェクトのスキャンおよびスキャン結果の表示 11

スキャンは、スキャン タイプに応じて、ホスト、仮想マシン、仮想アプライアンスのセットの属性を、リポジトリ内のすべてのパッチおよびアップグレードを基準に評価する処理です。

コンプライアンス情報を生成してスキャン結果を表示するには、スキャンするオブジェクトにベースラインおよびベース

ライン グループを添付する必要があります。

Update Manager では、スキャンを手動で開始するかスケジュール設定して、コンプライアンス情報を生成することによって、仮想マシン、仮想アプライアンス、および ESX/ESXi ホストをスキャンするように設定できます。

スキャンの開始またはスケジュール設定を行うには、パッチおよびアップグレードのスキャン権限が必要です。ユーザー、

グループ、ロール、および権限の管理に関する詳細については、『vSphere 基本システム管理』 を参照してください。Update Manager の権限およびその説明のリストについては、「Update Manager の権限 (P. 67)」 を参照してください。

Update Manager Client のコンプライアンス ビューから vSphere オブジェクトをスキャンします。

DRS を使用するクラスタで vSphere オブジェクトをスキャンすると、Update Manager は一時的にクラスタ全体のVMware DPM および VMware HA のアドミッション コントロールを無効にします。クラスタにスタンバイ モードのホストがある場合、Update Manager は、すべてのスタンバイ モードのホストがパワーオンするまで待ってからスキャン処理を進めます。スキャンが完了すると、Update Manager は VMware DPM および VMware HA のアドミッションコントロールをリストアします。

この章では次のトピックについて説明します。

n 手動による ESX/ESXi ホストのスキャンの開始 (P. 87)

n 手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスのスキャンの開始 (P. 88)

n スキャンのスケジュール設定 (P. 88)

n vSphere オブジェクトのスキャン結果とコンプライアンス状態の参照 (P. 89)

手動による ESX/ESXi ホストのスキャンの開始vSphere インベントリ内のホストのスキャンを手動で開始して、すぐにスキャンを実行できます。添付されたベースラインとベースライン グループを基準に vSphere オブジェクトをスキャンすることをお勧めします。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [インベントリ] - [ホストおよびクラスタ] を選択します。

2 ホスト、データ センター、またはコンテナ オブジェクトのいずれかを選択して、 [アップデートの有無のスキャン]を選択します。

選択したオブジェクトの子オブジェクトもすべてスキャンされます。仮想インフラストラクチャの規模が大きく、か

つスキャンを開始したオブジェクトがオブジェクト階層の上位にあるほど、スキャンにかかる時間は長くなります。

VMware, Inc. 87

Page 88: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

3 スキャンするアップデートのタイプを選択します。

[パッチおよびエクステンション] または [アップグレード] をスキャンできます。

4 [スキャン] をクリックします。

選択したインベントリ オブジェクトは、選択したオプションに応じて、Update Manager リポジトリ内のアップデートおよび使用可能なアップグレードを基準にスキャンされます。

手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスのスキャンの開始

vSphere インベントリで仮想マシンと仮想アプライアンスをすぐにスキャンするには、添付されたベースラインとベースライン グループを基準にして、スキャンを手動で開始します。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [インベントリ] - [仮想マシンおよびテンプレート] を選択します。

2 仮想マシン、仮想アプライアンス、仮想マシンおよびアプライアンスを含むフォルダ、またはデータ センターを右クリックして、 [アップデートの有無のスキャン] を選択します。

オブジェクトの子オブジェクトもすべてスキャンされます。仮想インフラストラクチャの規模が大きく、かつスキャ

ンを開始したオブジェクトがオブジェクト階層の上位にあるほど、スキャンにかかる時間は長くなり、コンプライア

ンス状態の表示がより正確になります。

3 スキャンするアップデートのタイプを選択します。

オプションは、 [パッチ] 、 [仮想アプライアンスのアップグレード] 、 [仮想マシンのハードウェアのアップグレード] 、および [VMware Tools のアップグレード] です。

4 [スキャン] をクリックします。

選択した仮想マシンとアプライアンスは、選択したオプションに応じて、Update Manager パッチ リポジトリ内のすべてのパッチと使用可能なアップグレードを基準にスキャンされます。

スキャンのスケジュール設定

vSphere Client を構成して、指定した時刻に、または指定した間隔でインベントリ内のオブジェクトのスキャンを実行できます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで、[ホーム] - [マネージメント ツール] - [スケジュール設定タスク] を選択します。

使用している vCenter Server システムが、vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、スキャン タスクのスケジュール設定に使用する UpdateManager を指定します。

2 ツールバーにある [新規] をクリックして、スケジュール設定するタスクを選択ダイアログ ボックスを開きます。

3 [アップデートの有無のスキャン] を選択して、 [OK] をクリックします。

4 スキャンする vSphere インフラストラクチャ オブジェクトのタイプを選択して、 [次へ] をクリックします。

仮想マシンおよび仮想アプライアンス、または ESX/ESXi ホストのスキャンを選択できます。

5 インベントリ ツリーを使用して、スキャンするインベントリ オブジェクトを選択し、 [次へ] をクリックします。

選択したオブジェクトの子オブジェクトもすべてスキャンされます。

6 スキャンするアップデートのタイプを選択します。

7 スキャンに一意の名前と説明 (説明は任意) を入力します。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

88 VMware, Inc.

Page 89: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

8 タスクの頻度と開始時刻を設定して、 [次へ] をクリックします。

9 (オプション) 結果を送信する 1 つ以上の E メール アドレスを指定し、 [次へ] をクリックします。

このオプションを有効にするには、vCenter Server システムのメール設定を構成する必要があります。

10 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

スキャン タスクが vSphere Client のス[ケジュール設定タスク]ウィンドウに一覧表示されます。

vSphere オブジェクトのスキャン結果とコンプライアンス状態の参照Update Manager はオブジェクトをスキャンし、添付したベースラインやベースライン グループに対するコンプライアンス状態を判定します。個別の仮想マシン、仮想アプライアンス、テンプレート、ESX/ESXi ホスト、あるいは一群の仮想マシンやホストについて、結果を調べることによってコンプライアンス状態を確認できます。

仮想マシン、仮想アプライアンス、または ESX/ESXi ホストのサポートされているグループには、フォルダ、vApp、クラスタ、およびデータ センターなどの仮想インフラストラクチャのコンテナ オブジェクトが含まれます。

ベースラインは、仮想マシン、仮想アプライアンス、テンプレート、およびホストと次のように関係します。

n オブジェクト、オブジェクトのコンテンツ、または仮想マシンに対する参照権限がユーザーにない場合、これらのス

キャン結果は表示されません。

n ベースラインおよびベースライン グループに対するコンプライアンスは参照時に評価されます。そのため、必ず最新の情報を表示するために情報を収集するまで短時間の休止が起きることがあります。

n オブジェクトには、コンプライアンス情報の検査対象となるベースラインまたはベースライン グループが添付されている必要があります。

n 該当するコンプライアンス情報のみが提供されます。たとえば、あるコンテナに Windows XP と Windows Vista仮想マシンが存在し、Windows XP と Windows Vista のパッチに対するパッチ ベースラインがこのコンテナに添付されている場合、それぞれの種類のマシンに対応するベースラインが添付されます。Windows Vista 仮想マシンは、Windows Vista ベースラインとのコンプライアンスが評価され、その結果が表示されます。この Windows Vista仮想マシンが、Windows XP パッチとのコンプライアンスが評価されることはなく、それらのコンプライアンス状態は「not applicable (該当なし)」 と表示されます。

n コンプライアンスの状態は、権限に基づいて表示されます。あるコンテナの参照権限はあるが、コンテナのコンテン

ツすべてに対する参照権限がないユーザーの場合、そのコンテナにあるすべてのオブジェクトのコンプライアンス情

報を集約したものが表示されます。オブジェクト、オブジェクトのコンテンツ、または特定の仮想マシンに対する参

照権限がユーザーにない場合、これらのスキャン結果は表示されません。コンプライアンスの状態を参照するには、

インベントリ内のオブジェクトに対するコンプライアンスの状態の表示権限が必要です。特定のインベントリ オブジェクトに対して、パッチ、エクステンション、およびアップグレードを基準に修正する権限、またはパッチおよび

エクステンションをステージングする権限を所有しているユーザーは、コンプライアンス状態を表示する権限がなく

ても、そのオブジェクトのコンプライアンス状態を参照できます。Update Manager の権限の詳細については、「Update Manager の権限 (P. 67)」 を参照してください。ユーザー、グループ、ロール、および権限の管理に関する詳細については、『vSphere 基本システム管理』 を参照してください。

n 新しいパッチが公開されて古くなったパッチだけを含む固定ベースラインを基準にホストをスキャンし、ホストに新

しいパッチがすでにインストールされている場合、古いアップデートのコンプライアンス状態は適用されません。新

しいパッチがインストールされていない場合、新しいパッチのコンプライアンス状態は非準拠になります。非準拠の

パッチは、修正を開始したあとでインストールできます。

古くなったパッチと新しいパッチの両方を含む固定ベースラインを基準にホストをスキャンした場合、古いパッチは

非準拠と表示されます。新しいパッチのみ、修正の開始後にインストールされます。

第 11 章 vSphere オブジェクトのスキャンおよびスキャン結果の表示

VMware, Inc. 89

Page 90: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報の表示ベースラインおよびベースライン グループに対する仮想マシン、仮想アプライアンス、およびホストの準拠状態を確認できます。単一のオブジェクトまたは一群の仮想マシン、仮想アプライアンス、あるいはホストの結果を表示できます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで、[ホーム] - [インベントリ] を選択します。

2 コンプライアンス情報を表示するオブジェクトのタイプを選択します。

例: [ホストおよびクラスタ] または [仮想マシンおよびテンプレート]

3 インベントリから、オブジェクトまたは親オブジェクトを選択します。

4 [Update Manager] タブをクリックして、スキャン結果とコンプライアンス状態を表示します。

コンプライアンス状態の表示

選択した vSphere インベントリ オブジェクトのコンプライアンス状態についての情報は、Update Manager Client のコンプライアンス ビューに表示されます。

4 つのペインに情報が表示されます。

表 11-1. [Update Manager] タブのペイン

ペイン 説明

添付されたベースライン グループ 選択されたオブジェクトに添付されているベースライン グループを表示します。 [すべてのグループおよび独立したベースライン] を選択した場合、添付されたベースラインペインに添付されているベースラインがすべて表示されます。個々のベースライン グループを選択した場合、添付されたベースライン ペインには、そのグループ内のベースラインのみ表示されます。

添付されたベースライン 選択されたオブジェクトに添付されているベースライン、および選択されたベースライン

グループに含まれているベースラインを表示します。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

90 VMware, Inc.

Page 91: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

表 11-1. [Update Manager] タブのペイン (続き)

ペイン 説明

コンプライアンス 選択されたインベントリ オブジェクト、ベースライン グループ、およびベースラインに応じて動的に変化するコンプライアンス グラフが含まれます。グラフは、選択されたベースラインに対して特定のコンプライアンス状態にある、選択されたコンテナ オブジェクト内の仮想マシン、アプライアンス、またはホストの構成比を表しています。

ホスト、仮想マシンまたはアプライアンスを個別に選択すると、グラフの色が一様になり、

単一のコンプライアンスの状態を表します。

グラフの上部に、次のコンプライアンス状態が表示されます。

適用可能なすべて コンプライアンスを計算中のインベントリ オブジェクトの総数。この数は、選択したコンテナ インベントリ オブジェクト内の総オブジェクトから、選択したベースラインが適用しな

いオブジェクトを引いたものです。

ベースラインが適用可能かどうかは、ベースラインが仮想マ

シン、アプライアンス、またはホストに直接添付されている

か、コンテナ オブジェクトに添付されているかによって異なります。適用の可否は、選択したオブジェクトに適用可能な

パッチ、エクステンション、またはアップグレードが、ベー

スラインに含まれているかによっても異なります。

非準拠 選択されたベースラインの 1 つ以上のパッチ、エクステンション、またはアップグレードに準拠していない、選択され

たコンテナ オブジェクト内の仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホストの数。

互換性なし 選択されたベースラインおよびベースライン グループを使用して修正できない、選択されたコンテナ オブジェクト内の仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホストの数。互換性

なしの状態には注意が必要です。また、調査して互換性のな

い理由を確認する必要があります。互換性なしの詳細につい

ては、パッチ、エクステンション、またはアップグレードの

詳細を参照してください。

不明 選択されたベースラインおよびベースライン グループで、1つ以上のパッチ、エクステンション、またはアップグレード

を基準にスキャンされていない、選択されたコンテナ オブジェクト内の仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホス

トの数。

準拠 選択したコンテナ オブジェクト内の準拠している仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホストの数。

仮想マシンおよび仮想アプライアンス / ホスト 添付されたベースライン グループ、添付されたベースライン、およびコンプライアンスペインから選択された仮想マシンおよび仮想アプライアンス、またはホストの表を表示

します。

vSphere オブジェクトに対するベースラインまたはベースライン グループのコンプライアンスの確認

スキャンの結果として、添付されたベースラインおよびベースライン グループのコンプライアンスの度合いに関する情報が示されます。個々の vSphere オブジェクトの情報やコンテナ内のすべてのオブジェクトの情報を参照できます。また、ベースラインおよびベースライン グループに含まれているパッチ、エクステンション、およびアップグレードの詳細情報も参照できます。

Update Manager のコンプライアンス ビューから、次の情報にアクセスできます。

n このレベルの前回のスキャンが完了した日時。

n 準拠パッチと非準拠パッチの合計数。

第 11 章 vSphere オブジェクトのスキャンおよびスキャン結果の表示

VMware, Inc. 91

Page 92: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

n ベースラインまたはベースライン グループごとの、適用可能、非準拠、非互換、不明、準拠の状態にある仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホストの数。

n ベースラインまたはベースライン グループごとの、特定の仮想マシンまたはホストに適用可能なアップデート数。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで、[ホーム] - [インベントリ] を選択します。

2 スキャン結果を表示するオブジェクトのタイプを選択します。

例: [ホストおよびクラスタ] または [仮想マシンおよびテンプレート]

3 インベントリからオブジェクトを選択します。

このオブジェクトには、仮想マシン、仮想アプライアンス、ホスト、またはコンテナ オブジェクトを 1 つだけ選択できます。

4 [Update Manager] タブをクリックします。

5 ベースライン グループまたはベースラインを選択する、あるいは [すべてのグループおよび個別のベースライン] を選択します。

6 コンプライアンス ペインでリストからコンプライアンス ステータス (適用可能なすべて、非準拠、互換性なし、不明、および準拠) を選択します。

コンプライアンス状態で選択した仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホストが、 [Update Manager] タブの一番下の仮想マシンおよび仮想アプライアンス ペイン、またはホスト ペインに表示されます。

7 パッチ列で、コンプライアンス状態にあるかコンプライアンス状態にない、または不明な状態のパッチ数を示すリン

クをクリックします。

[パッチの詳細]ウィンドウが表示されます。

8 [Update Manager] タブの一番下の仮想マシンおよび仮想アプライアンス ペインまたはホスト ペイン内のアップグレード列のリンクをクリックします。リンクは、選択したコンプライアンス状態のアップグレードの数を示します。

[アップグレードの詳細]ウィンドウが表示されます。

9 (オプション) エクステンション列で、コンプライアンス状態にあるかコンプライアンス状態にない、または不明な状態のホスト エクステンション数を示すリンクをクリックします。

[エクステンションの詳細]ウィンドウが表示されます。

パッチの詳細の表示

[パッチの詳細]ウィンドウには、選択された仮想マシンまたはホストとともに、コンプライアンス状態の順番でパッチの表が表示されます。

表の上部のコンプライアンスの概要には、適用可能なパッチ、不足しているパッチ (非準拠)、準拠しているパッチ、ステージングされたパッチなど、それぞれの数が表示されます。互換性なしの状態のパッチがある場合は、コンプライアン

スの概要には互換性のないパッチの詳細が表示されます。互換性がない場合、その原因として、競合、またはアップデート

パッケージの不足などがあります。

[パッチの詳細]ウィンドウで、選択したパッチをダブルクリックすると、パッチに関する詳細を参照できます。

パッチの詳細ウィンドウの表の列と、その説明については、表 11-2 を参照してください。

表 11-2. パッチの詳細ウィンドウ

オプション 説明

アップデート名 アップデートの名前

コンプライアンス パッチのコンプライアンスステータス。値には、なし (非準拠)、該当なし、不明、インストール済み(準拠) などがあります。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

92 VMware, Inc.

Page 93: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

表 11-2. パッチの詳細ウィンドウ (続き)

オプション 説明

ベンダー ID ベンダーが割り当てたアップデートの ID コード

重要度 アップデートの重要度ホストの重要度の状態には、最重要、全体的、セキュリティなどがあります。

仮想マシンの場合は重要度には、最重要、重要、中程度などがあります。

影響 アップデートの適用で行うべき操作。この操作には、システムの再起動、またはホストのメンテナンス

モードへの切り替えも含まれることがあります。

リリース日 アップデートのリリース日

エクステンションの詳細の表示

[エクステンションの詳細]ウィンドウには、選択されたホストとともに、コンプライアンス状態の順番でエクステンションの表が表示されます。

[エクステンションの詳細]ウィンドウで、選択したエクステンションをダブルクリックすると、エクステンションに関する詳細を参照できます。

[エクステンションの詳細]ウィンドウに表示される情報については、表 11-3 を参照してください。

表 11-3. エクステンションの詳細ウィンドウ

オプション 説明

アップデート名 アップデートの名前

コンプライアンス エクステンションのコンプライアンス状態。値には、なし (インストールされたエクステンションに非準拠のパッチ)、新規モジュール (最初にインストール可能な非準拠のエクステンション)、該当なし、不明、インストール済み (準拠)、競合する新規モジュール (エクステンションはインストール可能だが、ホストの一部のパッケージまたはパッチ リポジトリ内の一部のアップデートと競合する) などがあります。

ベンダー ID ベンダーが割り当てたアップデートの ID コード

重要度 アップデートの重要度ホストの重要度の状態には、最重要、全体的、セキュリティなどがあり

ます。

影響 アップデートの適用で行うべき操作。この操作には、システムの再起動、またはメンテナンス

モードへの切り替えも含まれることがあります。

リリース日 アップデートのリリース日

アップグレードの詳細の表示

[アップグレードの詳細]ウィンドウには、選択した特定のアップグレードに関する情報が表示されます。

[アップグレードの詳細]ウィンドウに表示される情報については、表 11-4 を参照してください。

表 11-4. アップグレードの詳細ウィンドウ

オプション 説明

ベースライン名 アップグレード ベースラインの名前。

ベースライン タイプ ベースラインのタイプ。タイプは、ホスト アップグレード、仮想マシンアップグレード、または仮想アプライアンス アップグレードです。

ベースラインの説明 ベースラインの説明 (ある場合)。ベースラインに説明がない場合は表示されません。

コンプライアンス状態 アップグレードのコンプライアンス状態。アップグレード ベースラインを基準とした、選択したオブジェクトのコンプライアンス状態を示します。

詳細 ベースラインのタイプに特有の詳細。たとえば、「ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード」 ベースラインの場合、詳細には現在のハードウェア バージョンおよびターゲットの仮想マシンのハードウェア バージョンが含まれます。

第 11 章 vSphere オブジェクトのスキャンおよびスキャン結果の表示

VMware, Inc. 93

Page 94: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

94 VMware, Inc.

Page 95: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

vSphere オブジェクトの修正 12仮想マシン、仮想アプライアンス、およびホストの修正は、手動で開始、または定期的な修正のスケジュールを設定して

実行できます。

仮想マシンと仮想アプライアンスを一緒に修正できます。

使用している vCenter Server が vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合、Update Manager が登録されている vCenter Server システムによって管理されているインベントリ オブジェクトのみ修正できます。

vSphere オブジェクトの修正を行うには、パッチおよびアップグレードの修正権限が必要です。ユーザー、グループ、ロール、および権限の管理に関する詳細については、『vSphere 基本システム管理』 を参照してください。UpdateManager の権限およびその説明のリストについては、「Update Manager の権限 (P. 67)」 を参照してください。

DRS を使用するクラスタで vSphere オブジェクトを修正すると、Update Manager は一時的にクラスタ全体の VMwareDPM および VMware HA のアドミッション コントロールを無効にします。クラスタにスタンバイ モードのホストがある場合、Update Manager は、すべてのスタンバイ モードのホストがパワーオンするまで待ってから修正を進めます。修正が完了すると、Update Manager は VMware DPM および VMware HA のアドミッション コントロールをリストアします。

この章では次のトピックについて説明します。

n ホストと仮想マシンの組織的なアップグレード (P. 95)

n ホストの修正 (P. 96)

n テンプレートの修正 (P. 98)

n 旧バージョンへのロールバック (P. 98)

n パッチ修正後の仮想マシンの再起動 (P. 99)

n ESX/ESXi ホストへのパッチおよびエクステンションのステージング (P. 99)

n 手動によるホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスの修正 (P. 100)

n ホスト、仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定 (P. 104)

ホストと仮想マシンの組織的なアップグレード

vSphere インベントリで、ホストまたは仮想マシンを組織的にアップグレードできます。

組織的なアップグレードでは、vSphere インベントリのコンテナ オブジェクトに添付されている 1 つのホスト アップグレードベースラインを使用して、インベントリ内のすべてのホストをアップグレードできます。組織的なアップグレードを使用

すると、仮想マシン ハードウェアと vSphere インベントリ内の仮想マシンの VMware Tools を同時にアップグレードできます。これには、次のベースラインを含む、ベースライン グループを使用します。

n ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード

n ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード

VMware, Inc. 95

Page 96: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

組織的なアップグレードは、クラスタ、フォルダ、データ センター、または個々のエンティティ レベルで実行できます。

仮想マシンの仮想ハードウェアをアップグレードすると、新しいデバイスや機能が、ゲスト OS に公開されます。仮想ハードウェア バージョンをアップグレードする前に VMware Tools をアップグレードして、ゲストで必要なドライバをすべてアップデートする必要があります。VMware Tools がインストールされていないか、最新のものではない、またはサードパーティ ベンダーによって管理されている場合、仮想マシンの仮想ハードウェアをアップグレードすることはできません。

ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード ベースラインおよびホストと整合するように VMwareTools をアップグレード ベースラインを含む、ベースライン グループを基準に仮想マシンをアップグレードする場合、Update Manager はアップグレード処理を正しい順序で行い、最初に VMware Tools がアップグレードされます。

VMware Tools のアップグレード中は、仮想マシンをパワーオンしておく必要があります。修正前に仮想マシンがパワーオフ状態またはサスペンド状態の場合は、Update Manager がマシンをパワーオンします。アップグレードが完了したあと、Update Manager はマシンを再起動し、仮想マシンを元の電源状態にリストアします。

Update Manager は、vSphere Client から管理している VMware Tools インスタンスのみをアップグレードします。管理対象の VMware Tools は ISO イメージとして ESX/ESXi ホストに同梱されています。VMware Tools の OSP(Operating System Specific Packages) はサポートされていません。OSP の詳細については、『VMware ToolsInstallation Guide Operating System Specific Packages』 を参照してください。

仮想ハードウェアのアップグレード中は、仮想マシンをシャットダウンしておく必要があります。修正が完了したあと、

Update Manager は仮想マシンを元の電源状態にリストアします。仮想マシンがパワーオン状態の場合、Update Managerがマシンをパワーオフして仮想ハードウェアのアップグレードを行い、仮想マシンをパワーオンします。

ホストの修正

ホストの修正は、添付するベースラインのタイプ、またホストがクラスタに含まれるかどうかによって、実行の方法が異

なります。

ESX/ESXi ホストが 1 つのクラスタになっている場合、修正は連続して行われます。クラスタのホストを修正していて、そのホストの 1 つがメンテナンス モードに入れなかった場合、Update Manager はエラーを報告し、修正は停止して失敗します。クラスタ内で修正されたホストは、そのアップデート レベルが維持されます。失敗したホストのあとに修正されるはずだったホストはアップデートされていません。

1 つのデータ センターにある複数のクラスタでは、修正プロセスは並行して実行されます。データ センター内のクラスタの 1つで修正が失敗しても、残りのクラスタは修正されます。

アップグレード ベースラインとパッチまたはエクステンション ベースラインを含むベースライン グループを基準にホストを修正する場合は、アップグレードが先に実行されます。Update Manager とホストが別の場所にある、待ち時間の長いネットワークでのホスト アップグレードは、場合によっては数時間かかります。これは、アップグレードの前に、Update Manager サーバ リポジトリからホストにアップグレード ファイルがコピーされるためです。この間、ホストはメンテナンス モードのままです。

1 つのクラスタ内の複数の ESX/ESXi ホストのホスト アップグレードの修正は、クラスタ内のホストすべてがアップグレード可能な場合にのみ先に進みます。

注意 ホストのアップグレードでは、サードパーティ製の管理エージェントおよびサードパーティ製のソフトウェア アプリケーションは ESX/ESXi 4.0.x ホストに移行されません。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

96 VMware, Inc.

Page 97: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

Update Manager はホスト パッチを次のように取り扱います。

n パッチ ベースライン内のあるパッチが別のパッチのインストールを必要とする場合、Update Manager はパッチ リポジトリ内から要件を検出して、選択したパッチとともにそれをインストールします。

n ホストにインストールされたほかのパッチとの競合が発生すると、競合が発生したパッチはインストールまたはス

テージングされないことがあります。ただし、ベースライン内の別のパッチで競合が解決する場合は、競合するパッ

チはインストールされます。たとえば、ベースラインがパッチ A とパッチ C を含んでいて、パッチ A が、すでにホストにインストールされているパッチ B と競合するが、パッチ C がパッチ B を廃止し、かつパッチ A と競合しない場合は、修正プロセスでパッチ A とパッチ C がインストールされます。

n 同じパッチの複数のバージョンが選択された場合は、Update Manager は最新のバージョンをインストールし、古いバージョンはスキップします。

Update Manager は、エクステンションの修正要件とパッチの修正要件を別々に扱います。Update Manager は、エクステンションの修正中に、そのエクステンションに要件を自動的にインストールすることはありません。そのため、一部

の修正が失敗する可能性があります。不足している要件がパッチの場合、パッチ ベースラインにそれを追加できます。不足している要件がエクステンションの場合、同一またはほかのエクステンション ベースラインにそれを追加できます。その後、要件および元のエクステンションを含む 1 つ以上のベースラインを基準にホストを修正できます。ホストのエクステンションの修正またはステージングで発生した障害のトラブルシューティングの詳細は、「要件が満たされていないた

めにホスト エクステンションの修正またはステージングが失敗する (P. 138)」 を参照してください。

ESX ホストの修正の詳細ESX ホストの修正時には、ESX ホストのバージョンによって Update Manager によるパッチの処理方法が異なります。

ESX 3.5 パッチ修正プロセスでは、累積的なロールアップおよびアップデートはパッチとみなされます。ホストにインストール済みのパッチが 2 つロールアップに含まれている場合でも、ロールアップ全体がホストにインストールされるまで、ホストはロールアップに非準拠の状態です。

ESX 4.0.x のパッチ修正プロセスでは、Update Manager は vSphere Installation Bundle (*.vib ファイル) と連携します。バンドルは、ESX 4.0.x ホストにインストールできる最小単位です。通知は、ホストの特定のバグ修正、以前のバグ修正を集めたロールアップ、またはアップデート リリースを定義します。ホストが通知内のすべてのバンドルに準拠している場合、そのホストはバンドルを含む vSphere 通知に準拠しています。

バンドルがほかのバンドルに依存している場合、Update Manager は修正プロセス中に必要なバンドルをインストールします。このため、ステージングおよび修正を行なったあとのパッチの数は、ステージングまたは修正で選択したパッチ

の数よりも多くなることがあります。たとえば、バンドル A を含む通知で構成されるベースラインを基準にホストをステージングまたは修正し、かつバンドル A がバンドル B を必要とする場合 (バンドル B は通知の一部ではない)、両方のバンドルがステージングまたはインストールされます。このような場合、ステージングまたはインストールされたパッチ

に対するパッチ カウントは 1 ではなく 2 になります。

ESX ホストのアップグレード修正の前に、Update Manager によって、ホストをアップグレードできるかどうかを確認するスクリプトがホスト上で実行されます。ホストをアップグレードできる場合は、Update Manager によって ISO ファイルがホストにコピーされます。ISO ファイルには、インストールされるデータと、インストーラ環境として機能する Linuxの kernel と ramdisk が含まれます。ホストの再起動時にインストーラが起動し、インストーラによってサービス コンソールの仮想ディスク (VMDK) が作成され、コンソールの VMDK にパッケージがインストールされます。ホストが再起動し、ESX 4.0.x にアップグレードされ、vCenter Server システムに再接続されます。アップグレードに失敗した場合は、前のバージョンにロールバックできます。

第 12 章 vSphere オブジェクトの修正

VMware, Inc. 97

Page 98: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

ESXi ホストの修正の詳細ESXi ホストの場合、アップデートにすべて含まれます。最新のアップデートに、その前のすべてのリリースのパッチが含まれます。

ホスト上の ESXi イメージには、2 つのコピーが維持されます。最初のコピーはアクティブ ブート、2 番目のコピーはスタンバイ ブートです。ESXi ホストにパッチを適用するとき、アクティブ ブートの内容とパッチの内容に基づいて、Update Manager によって新しいイメージが作成されます。その後、新しい ESXi イメージがスタンバイ ブートに配置され、Update Manager によってアクティブ ブートがスタンバイ ブートに指定されてからホストが再起動されます。ESXi ホストが再起動されるとき、パッチが適用されたイメージがアクティブ ブートに含まれ、ESXi ホストの前バージョンのイメージがスタンバイ ブートに含まれます。

ESXi ホストをアップグレードするときは、Update Manager によって、ホストのバックアップ イメージが新しいイメージに置き換えられ、アクティブ ブートとスタンバイ ブートが置き換えられます。アップグレード中に、ブートのホストとなっているディスクのレイアウトが変更されます。ESXi ホストの合計ディスク容量は 1GB のままですが、その 1GBのディスク容量内のディスク パーティション レイアウトが、ESXi 4.0 のイメージが保存されるブートの新しいサイズに合わせて変更されます。

ロールバックの場面では、アップデートという用語は ESXi のパッチ、アップデート、およびアップグレードを指します。ESXiホストをアップデートするたびに、ESXi の以前のビルドのコピーがホストに保存されます。

アップデートに失敗し、ESXi 4.0 ホストが新しいビルドから起動できない場合、ホストは元のブート ビルドから起動する状態に戻ります。ESXi では、1 レベルだけのロールバックが可能です。以前のビルドを一度に 1 つだけ保存できます。実際に各 ESXi 4.0 ホストに格納されるのは、ブート ビルドとスタンバイ ビルドの最大 2 つのビルドです。

テンプレートの修正

テンプレートは一種の仮想マシンであるため、修正が可能です。

テンプレートが封印されている場合は特に、修正前にテンプレートのスナップショットを作成してください。封印されて

いるテンプレートは、オペレーティング システムのインストールが完了する前に停止され、そのテンプレートから作成された仮想マシンがセットアップ モードで起動するように、特別なレジストリ キーが使用されます。このような仮想マシンが起動したときにセットアップ工程の最終処理を完了し、最終的なカスタマイズができるようにします。

封印されたテンプレートの修正を完了するには、テンプレートを仮想マシンとして起動する必要があります。このために、

仮想マシンをセットアップ モードで起動する特別なレジストリ キーは、記録され、削除されます。テンプレートが起動して修正されたあと、レジストリ キーが復元され、マシンはシャットダウンされて、テンプレートは封印された状態に戻されます。

エラーが発生すると、テンプレートが封印された状態に戻されないことがあります。たとえば、修正中に Update Managerと vCenter Server システムとの接続が切断された場合、テンプレートを封印された状態に戻すことはできません。修正前にスナップショットを作成することで、そうした問題から簡単に回復できるようにします。

旧バージョンへのロールバック

修正が失敗した場合は、仮想マシンおよびアプライアンスを以前の状態にロールバックできます。

Update Manager を設定して、仮想マシンおよびアプライアンスのスナップショットを作成し、それらのスナップショットを無期限または一定期間保持できます。修正が完了したあと、修正を検証し、スナップショットが不要になった場合は

削除できます。

アップグレード ベースラインを基準に ESX 3.x ホストを修正した場合、アップグレードに失敗すると、ホストはデフォルトでロールバックします。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

98 VMware, Inc.

Page 99: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

パッチ修正後の仮想マシンの再起動

再起動が必要な場合は、パッチの修正のプロセスの最後にマシンが再起動されます。マシンにログインしているユーザー

には、ダイアログ ボックスによってシャットダウンすることが通知されます。

ユーザーは、このシャットダウンを最大 60 分延期できます。指定した時間が経過すると、シャットダウンする前に残り時間を知らせるタイマーが表示されます。

ESX/ESXi ホストへのパッチおよびエクステンションのステージングステージングによって、パッチやエクステンションをただちに適用することなく、それらを Update Manager サーバからESX/ESXi ホストへダウンロードできます。パッチおよびエクステンションのステージングを行うと、ホストでパッチおよびエクステンションがローカルに使用できるようになっているため、修正時間が短縮されます。

パッチおよびエクステンションのステージングを行う場合、ホストをメンテナンス モードにする必要はありません。インストール時にホストをメンテナンス モードに切り替える必要があるパッチおよびエクステンションのステージングでは、修正時のダウンタイムを大幅に削減できます。

同一のステージング操作のためのベースラインまたはベースライン グループ内のパッチからみて、古くなったパッチはステージングできません。Update Manager では、ホストの現在のスキャン結果をもとに、あとに続く修正プロセスでインストール可能なパッチだけをステージングします。同一の選択されたパッチ セットにあるパッチからみて、あるパッチが古い場合は、その古いパッチはステージングされません。

パッチが Update Manager パッチ リポジトリ内のパッチと競合する場合で、ホストとは競合しない場合、スキャン後にUpdate Manager はこのパッチを競合があるパッチとして報告します。そのパッチはホストにステージング可能で、ステージング操作が終了すると Update Manager はこのパッチをステージング済みとして報告します。

ステージング操作中、Update Manager はスキャン前およびスキャン後の操作を実行し、ベースラインのコンプライアンス状態はアップデートされます。

ESX/ESXi ホストに対して、パッチまたはエクステンションをステージングするには、パッチのステージング権限が必要です。ユーザー、グループ、ロール、および権限の管理に関する詳細については、『vSphere 基本システム管理』 を参照してください。Update Manager の権限およびその説明のリストについては、「Update Manager の権限 (P. 67)」 を参照してください。

DRS を使用するクラスタにあるホストに対してパッチおよびエクステンションをステージングすると、Update Managerは一時的にクラスタ全体の VMware DPM および VMware HA のアドミッション コントロールを無効にします。クラスタにスタンバイ モードのホストがある場合、Update Manager は、すべてのスタンバイ モードのホストがパワーオンするまで待ってからステージング処理を進めます。ステージングが完了すると、Update Manager は VMware DPM およびVMware HA のアドミッション コントロールをリストアします。

重要 ESX/ESXi 4.0.x ホストでのみ、パッチおよびエクステンションのステージングがサポートされています。

開始する前に

ホストにパッチまたはエクステンションをステージングする前に、パッチ ベースライン、エクステンション ベースライン、またはパッチとエクステンションを含むベースライン グループをそのホストに添付します。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [インベントリ] - [ホストおよびクラスタ] を選択します。

2 データ センター、クラスタ、またはホストのいずれかを右クリックして、 [パッチのステージング] を選択します。

3 ステージングするパッチ ベースラインおよびエクステンション ベースラインを選択します。

4 パッチおよびエクステンションを適用するホストを選択して、 [次へ] をクリックします。

単一のホストに対するパッチおよびエクステンションのステージングを選択した場合、これはデフォルトで選択され

ます。

第 12 章 vSphere オブジェクトの修正

VMware, Inc. 99

Page 100: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

5 (オプション) ステージング操作から除外するパッチおよびエクステンションを選択解除します。

6 (オプション) 上部右隅にあるテキスト ボックスにテキストを入力すると、パッチおよびエクステンションのリストにある文字列を検索できます。

7 [次へ] をクリックします。

8 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

あるホストに対してステージングされたパッチおよびエクステンションの数は、 [Update Manager] タブの仮想マシンおよび仮想アプライアンス ペイン、またはホスト ペインの、パッチおよびエクステンションの列に表示されます。

ステージングされたすべてのパッチおよびエクステンションは、修正時にインストールされているかどうかにかかわらず、

修正後にホストから削除されます。

手動によるホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスの修正

ESX/ESXi ホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスはいつでも手動で修正できます。

インベントリからコンテナ オブジェクトを修正すると、すべてのホストまたは選択したコンテナ オブジェクト内の仮想マシンを組織的にアップグレードできます。

1 つのベースラインを基準にクラスタまたはデータ センターを修正すると、ホストを組織的にアップグレードできます。ESX 3.0.0 以降、および ESX 3i バージョン 3.5 以降のバージョンから、ESX/ESXi バージョン 4.0 および 4.0.x にホストをアップグレードできます。次のベースラインを含むベースライン グループを基準に同じデータ センターを修正すると、仮想マシンを組織的にアップグレードできます。

n ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード

n ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード

パッチ ベースラインまたはエクステンション ベースラインを基準にした手動によるホストの修正

添付されたパッチまたはエクステンションのベースラインを基準に、ホストを修正できます。

ホスト エクステンション ベースラインを基準とした修正処理と、ホストのパッチ ベースラインを基準とした修正処理は非常に似ています。1 つのベースラインまたは同じ種類の複数のベースラインを基準にして、ホストを修正できます。異なる種類のベースラインを基準に修正を行う場合は、ベースライン グループを作成する必要があります。詳細については、「ベースライン グループを基準にした手動によるホストの修正 (P. 102)」を参照してください。

ホストを ESX/ESXi バージョン 4.0 から ESX/ESXi バージョン 4.0.x に変更するには、パッチ ベースラインを使用する必要があります。

開始する前に

パッチ ベースラインまたはエクステンション ベースラインを基準にホストを修正する前に、ホストにそのベースラインを添付します。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [インベントリ] - [ホストおよびクラスタ] を選択します。

2 修正するオブジェクトを右クリックし、 [修正] を選択します。

選択したオブジェクトの子オブジェクトもすべて修正されます。仮想インフラストラクチャの規模が大きく、かつ修

正を開始したオブジェクトがオブジェクト階層の上位にあるほど、この処理にかかる時間は長くなります。

3 適用するベースラインを選択します。

4 (オプション) 修正するホストを選択し、 [次へ] をクリックします。

単一のホストを修正する場合は、デフォルトで選択されています。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

100 VMware, Inc.

Page 101: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

5 (オプション) 修正対象から除外する特定のパッチまたはエクステンションを選択解除して、 [次へ] をクリックします。

6 (オプション) 除外するパッチまたはエクステンションのリストを確認して、 [次へ] をクリックします。

7 ホストの修正オプション ページで、タスクの一意の名前と説明 (説明は任意) を入力します。

8 [ただちに] を選択して、ウィザードの完了後すぐに処理を開始します。

9 [障害時対応] ドロップダウン メニューから修正処理に失敗したときの対応、該当する場合は再試行遅延と再試行回数を指定し、 [次へ] をクリックします。

オプション 説明

タスク失敗 この失敗を Update Manager ログに記録し、それ以上の処理は何も行いません。

再試行 再試行遅延時間の経過後、再度、ホストをメンテナンス モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] で指定された回数実行されます。

仮想マシンをパワーオフして再試行 すべての仮想マシンをパワーオフして、再度、ホストをメンテナンス モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] フィールドで指定された回数実行されます。パワーオフ ボタンを使用したときと同じように仮想マシンはシャットダウンします。

仮想マシンをサスペンドして再試行 実行中のすべての仮想マシンをサスペンド状態にして、再度、ホストをメンテナンス

モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] フィールドで指定された回数実行されます。

10 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

アップグレード ベースラインを基準にした手動によるホストの修正一度につき 1 つの添付されたアップグレード ベースラインを基準に、ESX/ESXi ホストを修正できます。ESX と ESXi のアップグレード リリース ファイルを含む 1 つのアップグレード ベースラインを使用して、vSphere インベントリですべてのホストをアップグレードできます。Update Manager は、ESX/ESXi 3.5 および ESX 3.0.3 のホストから、バージョンESX/ESXi 4.0.x へのアップグレードをサポートしています。

アップグレード ベースラインを使用して、ESX/ESXi ホストを ESX/ESXi バージョン 4.0 から ESX/ESXi バージョン 4.0.xに修正することはできません。ESX/ESXi バージョン 4.0 から ESX/ESXi バージョン 4.0.x への修正には、パッチを使用します。

開始する前に

アップグレード ベースラインを基準にホストを修正する前に、ホストにそのベースラインを添付します。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [インベントリ] - [ホストおよびクラスタ] を選択します。

2 修正するオブジェクトを右クリックし、 [修正] を選択します。

選択したオブジェクトの子オブジェクトもすべて修正されます。仮想インフラストラクチャの規模が大きく、かつ修

正を開始したオブジェクトがオブジェクト階層の上位にあるほど、この処理にかかる時間は長くなります。

1 つのアップグレード ベースラインを基準にコンテナ オブジェクトをアップグレードすることを選択して、コンテナオブジェクトにあるホストの組織的なアップグレードを実行します。

3 適用するベースラインを選択します。

4 (オプション) 修正するホストを選択し、 [次へ] をクリックします。

単一のホストを修正する場合は、デフォルトで選択されています。

5 エンド ユーザー使用許諾契約書ページで条項に同意して、 [次へ] をクリックします。

第 12 章 vSphere オブジェクトの修正

VMware, Inc. 101

Page 102: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

6 (オプション) ESX 4.0 のアップグレード ページで、編集する設定のリンクをクリックします。

オプション 説明

COS VMDK の場所 (ESX のみ) [ESX 4.0 COS VMDK の場所]ウィンドウで、ESX ホストの COS の移行先となる VMDKのデータストアの場所を指定します。

失敗した際のロールバック (ESX のみ) [ESX 4.0 アップグレード後のオプション] ウィンドウで、修正が失敗した場合のロールバックを無効にするかどうかを指定します。

アップグレード後のスクリプト (ESX のみ) [ESX 4.0 のアップグレード後のオプション] ウィンドウで、アップグレード終了後とポスト アップグレード スクリプトがタイムアウトしたときにポスト アップグレードスクリプトを使用することを指定します。

7 ホストの修正オプション ページで、タスクの一意の名前と説明 (説明は任意) を入力します。

8 [ただちに] を選択して、ウィザードの完了後すぐに処理を開始します。

9 [障害時対応] ドロップダウン メニューから修正処理に失敗したときの対応、該当する場合は再試行遅延と再試行回数を指定し、 [次へ] をクリックします。

オプション 説明

タスク失敗 この失敗を Update Manager ログに記録し、それ以上の処理は何も行いません。

再試行 再試行遅延時間の経過後、再度、ホストをメンテナンス モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] で指定された回数実行されます。

仮想マシンをパワーオフして再試行 すべての仮想マシンをパワーオフして、再度、ホストをメンテナンス モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] フィールドで指定された回数実行されます。パワーオフ ボタンを使用したときと同じように仮想マシンはシャットダウンします。

仮想マシンをサスペンドして再試行 実行中のすべての仮想マシンをサスペンド状態にして、再度、ホストをメンテナンス

モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] フィールドで指定された回数実行されます。

10 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

ベースライン グループを基準にした手動によるホストの修正添付されたアップグレード、パッチ、およびエクステンションのベースライン グループを基準にホストを修正できます。ベースライン グループには、複数のパッチ ベースラインおよびエクステンション ベースラインが含まれるか、複数のパッチベースラインおよびエクステンション ベースラインと組み合わされた 1 つのアップグレード ベースラインが含まれます。

開始する前に

1 つのアップグレード ベースラインと、パッチ ベースラインまたはエクステンション ベースラインを含むベースライングループを基準にホストを修正するためには、そのホストにベースライン グループを添付します。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [インベントリ] - [ホストおよびクラスタ] を選択します。

2 修正するオブジェクトを右クリックし、 [修正] を選択します。

選択したオブジェクトの子オブジェクトもすべて修正されます。仮想インフラストラクチャの規模が大きく、かつ修

正を開始したオブジェクトがオブジェクト階層の上位にあるほど、この処理にかかる時間は長くなります。

1 つのアップグレード ベースラインを含むベースライン グループを基準にコンテナ オブジェクトをアップグレードすることを選択して、コンテナ オブジェクトにあるホストの組織的なアップグレードを実行できます。

3 適用するベースライン グループおよびベースラインを選択します。

4 (オプション) 修正するホストを選択し、 [次へ] をクリックします。

単一のホストを修正する場合は、デフォルトで選択されています。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

102 VMware, Inc.

Page 103: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

5 エンド ユーザー使用許諾契約書ページで条項に同意して、 [次へ] をクリックします。

6 (オプション) ESX 4.0 のアップグレード ページで、編集する設定のリンクをクリックします。

オプション 説明

COS VMDK の場所 (ESX のみ) [ESX 4.0 COS VMDK の場所]ウィンドウで、ESX ホストの COS の移行先となる VMDKのデータストアの場所を指定します。

失敗した際のロールバック (ESX のみ) [ESX 4.0 アップグレード後のオプション] ウィンドウで、修正が失敗した場合のロールバックを無効にするかどうかを指定します。

アップグレード後のスクリプト (ESX のみ) [ESX 4.0 のアップグレード後のオプション] ウィンドウで、アップグレード終了後とポスト アップグレード スクリプトがタイムアウトしたときにポスト アップグレードスクリプトを使用することを指定します。

[修正]ウィザードの ESX 4.0 のアップグレード ページは、ベースライン グループに ESX アップグレード ベースラインが含まれる場合にのみ表示されます。

7 [次へ] をクリックします。

8 (オプション) 修正対象から除外する特定のパッチまたはエクステンションを選択解除して、 [次へ] をクリックします。

9 (オプション) 除外するパッチまたはエクステンションのリストを確認して、 [次へ] をクリックします。

10 ホストの修正オプション ページで、タスクの一意の名前と説明 (説明は任意) を入力します。

11 [ただちに] を選択して、ウィザードの完了後すぐに処理を開始します。

12 [障害時対応] ドロップダウン メニューから修正処理に失敗したときの対応、該当する場合は再試行遅延と再試行回数を指定し、 [次へ] をクリックします。

オプション 説明

タスク失敗 この失敗を Update Manager ログに記録し、それ以上の処理は何も行いません。

再試行 再試行遅延時間の経過後、再度、ホストをメンテナンス モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] で指定された回数実行されます。

仮想マシンをパワーオフして再試行 すべての仮想マシンをパワーオフして、再度、ホストをメンテナンス モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] フィールドで指定された回数実行されます。パワーオフ ボタンを使用したときと同じように仮想マシンはシャットダウンします。

仮想マシンをサスペンドして再試行 実行中のすべての仮想マシンをサスペンド状態にして、再度、ホストをメンテナンス

モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] フィールドで指定された回数実行されます。

13 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正

仮想マシンと仮想アプライアンスを手動で同時に修正できます。

注意 修正できるのは、VMware Studio が構築した、パワーオン状態の Redhat、Ubuntu、SUSE、および CentOS Linuxの仮想アプライアンスのみです。

開始する前に

仮想マシンと仮想アプライアンスを一緒に修正するには、それらがフォルダ、vApp、データ センターなどの 1 つのコンテナに含まれている必要があります。そのコンテナに、ベースライン グループか、仮想アプライアンスまたは仮想マシン用ベースラインのセットを添付します。ベースライン グループを添付する場合は、仮想マシン用と仮想アプライアンス用の両方のベースラインを含めることができます。仮想マシン用ベースラインは仮想マシンにのみ適用され、仮想アプライ

アンス用ベースラインは仮想アプライアンスにのみ適用されます。

第 12 章 vSphere オブジェクトの修正

VMware, Inc. 103

Page 104: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、 [ホーム] - [インベントリ]- [仮想マシンおよびテンプレート] を選択します。

2 修正するオブジェクトを右クリックし、 [修正] を選択します。

選択したオブジェクトの子オブジェクトもすべて修正されます。仮想インフラストラクチャの規模が大きく、かつ修

正を開始したオブジェクトがオブジェクト階層の上位にあるほど、この処理にかかる時間は長くなります。

「ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード」 ベースラインおよび 「ホストと整合するように仮想マシンハードウェアをアップグレード」 ベースラインを含むアップグレード ベースライン グループを基準にアップグレードするコンテナ オブジェクトを選択して、コンテナ オブジェクト内の仮想マシンの組織的なアップグレードを実行します。

3 適用するベースライン グループおよびベースラインを選択します。

4 修正する仮想マシンとアプライアンスをすべて選択して、 [次へ] をクリックします。

5 (オプション) パッチ ページで、修正処理から除外するパッチのチェック ボックスを選択解除して [次へ] をクリックします。

パッチ ベースライン、またはパッチ ベースラインを含むベースライン グループを基準に修正する場合にのみ、パッチページが表示されます。

6 (オプション) 除外されたパッチのリストを確認して、 [次へ] をクリックします。

7 スケジュール設定ページでタスクの名前と説明 (説明は任意) を入力します。

8 [ただちに] を選択して、ウィザードの完了後に処理を開始します。

9 (オプション) ロールバック オプションを指定して、 [次へ] をクリックします。

a [修正]ウィザードのロールバック オプション ページで、 [ロールバックできるように、修正する前に仮想マシンのスナップショットを作成します] を選択します。

修正の前に仮想マシン (または仮想アプライアンス) のスナップショットが作成されます。仮想マシン (仮想アプライアンス) をロールバックする必要がある場合は、このスナップショットに戻されます。

b スナップショットを削除する時期を指定するか、 [スナップショットを削除しない] を選択します。

c スナップショットの名前と説明 (説明は任意) を入力します。

d (オプション) [仮想マシンのメモリのスナップショット] チェック ボックスを選択します。

10 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

ホスト、仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定

[修正]ウィザードを使用して、ホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスの修正処理をスケジュール設定できます。

vSphere インベントリのコンテナ オブジェクト内のすべてのホストまたは仮想マシンに対して、修正をスケジュール設定できます。このようにして、選択したコンテナ オブジェクト内のホストまたは仮想マシンに、スケジュール設定された組織的なアップグレードを実行します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部であり、かつ 2 つ以上の UpdateManager インスタンスをインストールおよび登録している場合は、それぞれの Update Manager インスタンスごとにスケジュール設定タスクを作成できます。作成するスケジュール設定タスクは、指定した Update Manager だけに固有のもので、グループ内のほかのインスタンスには適用されません。ナビゲーション バーで Update Manager インスタンスが登録されている vCenter Server システムの名前を選択すると Update Manager インスタンスを指定できます。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

104 VMware, Inc.

Page 105: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

ベースライン グループを基準にしたホストの修正のスケジュール設定ホストの修正はいつでもスケジュール設定できます。

開始する前に

1 つのアップグレード ベースラインと、パッチ ベースラインまたはエクステンション ベースラインを含むベースライングループを基準にホストを修正するためには、そのホストにベースライン グループを添付します。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで、[ホーム] - [マネージメント ツール] - [スケジュール設定タスク] を選択します。

使用している vCenter Server システムが、vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、修正タスクのスケジュール設定に使用する UpdateManager を指定します。

2 スケジュール設定タスク ペインを右クリックして、 [新規スケジュール設定タスク] を選択します。

3 [修正] を選択して、 [OK] をクリックします。

4 [修正]ウィザードで、 [ESX/ESXi ホスト] を選択して、 [次へ] をクリックします。

5 修正するオブジェクトを選択して、 [次へ] をクリックします。

選択したオブジェクト下にあるホストもすべて修正されます。アップグレード ベースライン、またはアップグレードベースラインを含むベースライン グループを基準にアップグレードするコンテナ オブジェクトを選択して、コンテナオブジェクト内のホストの組織的なアップグレードを実行します。

6 適用するベースライン グループおよびベースラインを選択します。

7 (オプション) 修正するホストを選択し、 [次へ] をクリックします。

単一のホストを修正する場合は、デフォルトで選択されています。

8 エンド ユーザー使用許諾契約書ページで条項に同意して、 [次へ] をクリックします。

9 (オプション) ESX 4.0 のアップグレード ページで、編集する設定のリンクをクリックします。

オプション 説明

COS VMDK の場所 (ESX のみ) [ESX 4.0 COS VMDK の場所]ウィンドウで、ESX ホストの COS の移行先となる VMDKのデータストアの場所を指定します。

失敗した際のロールバック (ESX のみ) [ESX 4.0 アップグレード後のオプション] ウィンドウで、修正が失敗した場合のロールバックを無効にするかどうかを指定します。

アップグレード後のスクリプト (ESX のみ) [ESX 4.0 のアップグレード後のオプション] ウィンドウで、アップグレード終了後とポスト アップグレード スクリプトがタイムアウトしたときにポスト アップグレードスクリプトを使用することを指定します。

[修正]ウィザードの ESX 4.0 のアップグレード ページは、ベースライン グループに ESX アップグレード ベースラインが含まれる場合にのみ表示されます。

10 [次へ] をクリックします。

11 (オプション) 修正対象から除外する特定のパッチまたはエクステンションを選択解除して、 [次へ] をクリックします。

12 (オプション) 除外するパッチまたはエクステンションのリストを確認して、 [次へ] をクリックします。

13 ホストの修正オプション ページで、タスクの一意の名前と説明 (説明は任意) を入力します。

14 修正処理を開始する時刻を指定します。

第 12 章 vSphere オブジェクトの修正

VMware, Inc. 105

Page 106: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

15 修正に失敗したときの対応を指定して、 [次へ] をクリックします。

オプション 説明

タスク失敗 この失敗を Update Manager ログに記録し、それ以上の処理は何も行いません。

再試行 再試行遅延時間の経過後、再度、ホストをメンテナンス モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] で指定された回数実行されます。

仮想マシンをパワーオフして再試行 すべての仮想マシンをパワーオフして、再度、ホストをメンテナンス モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] フィールドで指定された回数実行されます。パワーオフ ボタンを使用したときと同じように仮想マシンはシャットダウンします。

仮想マシンをサスペンドして再試行 実行中のすべての仮想マシンをサスペンド状態にして、再度、ホストをメンテナンス

モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] フィールドで指定された回数実行されます。

16 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定

仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正は、いつでもスケジュール設定できます。仮想マシンと仮想アプライアンス

を一緒に修正できます。

注意 修正できるのは、VMware Studio が構築した、パワーオン状態の Redhat、Ubuntu、SUSE、および CentOS Linuxの仮想アプライアンスのみです。

開始する前に

仮想マシンと仮想アプライアンスを一緒に修正するには、それらがフォルダ、vApp、データ センターなどの 1 つのコンテナに含まれている必要があります。そのコンテナに、ベースライン グループか、仮想アプライアンスまたは仮想マシン用ベースラインのセットを添付します。ベースライン グループを添付する場合は、仮想マシン用と仮想アプライアンス用の両方のベースラインを含めることができます。仮想マシン用ベースラインは仮想マシンにのみ適用され、仮想アプライ

アンス用ベースラインは仮想アプライアンスにのみ適用されます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで、[ホーム] - [マネージメント ツール] - [スケジュール設定タスク] を選択します。

使用している vCenter Server システムが、vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、修正タスクのスケジュール設定に使用する UpdateManager を指定します。

2 スケジュール設定タスク ペインを右クリックして、 [新規スケジュール設定タスク] を選択します。

3 [修正] を選択して、 [OK] をクリックします。

4 [修正]ウィザードで、 [仮想マシンおよび仮想アプライアンス] を選択して、 [次へ] をクリックします。

5 修正するオブジェクトを選択して、 [次へ] をクリックします。

「ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード」 ベースラインおよび 「ホストと整合するように仮想マシンハードウェアをアップグレード」 ベースラインを含むアップグレード ベースラインを基準にアップグレードするコンテナオブジェクトを選択して、コンテナ オブジェクト内の仮想マシンの組織的なアップグレードを実行します。

6 適用するベースラインまたはベースライン グループを選択します。

7 修正するマシンとアプライアンスをすべて選択して、 [次へ] をクリックします。

8 (オプション) パッチ ページで、修正処理から除外するパッチのチェック ボックスを選択解除して [次へ] をクリックします。

パッチ ベースライン、またはパッチ ベースラインを含むベースライン グループを基準に修正する場合にのみ、パッチページが表示されます。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

106 VMware, Inc.

Page 107: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

9 (オプション) 除外されたパッチのリストを確認して、 [次へ] をクリックします。

10 タスクの名前と説明 (説明は任意) を入力します。

11 仮想マシンの状態 (パワーオン、パワーオン、サスペンド) ごとに修正を開始する時刻を選択して、 [次へ] をクリックします。

12 (オプション) ロールバック オプションを指定して、 [次へ] をクリックします。

a [修正]ウィザードのロールバック オプション ページで、 [ロールバックできるように、修正する前に仮想マシンのスナップショットを作成します] を選択します。

修正の前に仮想マシン (仮想アプライアンス) のスナップショットが作成されます。仮想マシン (仮想アプライアンス) のロールバックが必要になった場合は、このスナップショットに戻されます。

b スナップショットを削除する時期を指定するか、 [スナップショットを削除しない] を選択します。

c スナップショットの名前と説明 (説明は任意) を入力します。

d (オプション) [仮想マシンのメモリのスナップショット] チェック ボックスを選択します。

13 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

スケジュール設定された修正タスクが、[スケジュール設定タスク] ウィンドウに表示されます。

第 12 章 vSphere オブジェクトの修正

VMware, Inc. 107

Page 108: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

108 VMware, Inc.

Page 109: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

Update Manager イベントの表示 13Update Manager は、イベントのデータを保存します。このイベント データを確認することで、進行中または終了した処理に関する情報を収集できます。

Update Manager の管理ビューで、イベントを表示できます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソリューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [イベント] をクリックして最近のイベントに関する情報を取得します。

この章では次のトピックについて説明します。

n 選択したオブジェクトのタスクとイベントの表示 (P. 109)

n Update Manager のイベント (P. 110)

選択したオブジェクトのタスクとイベントの表示

vSphere インベントリに、1 つのオブジェクトまたはすべてのオブジェクトに関連するタスクとイベントを表示できます。

デフォルトでは、オブジェクトのタスク リストに、その子オブジェクトで実行されるタスクが含まれています。子オブジェクトで実行されるタスクを除外し、タスクの検索キーワードを使用することで、リストをフィルタリングできます。

vCenter Server システムがリンク モードの接続グループの一部である場合、タスク リストの列に、タスクが実行されたvCenter Server システムの名前が表示されます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで、[ホーム] - [インベントリ] を選択します。

2 修正するオブジェクトのタイプを選択します。

たとえば、 [ホストおよびクラスタ] または [仮想マシンおよびテンプレート] を選択します。

3 インベントリでオブジェクトを選択します。

4 [ [タスクおよびイベント] ] タブをクリックします。

5 タスクとイベントを切り替えるには、 [タスク] および [イベント] ボタンをクリックします。

VMware, Inc. 109

Page 110: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

Update Manager のイベントUpdate Manager は、システムによって完了した処理の監視に役立つイベントを生成します。

表 13-1. Update Manager のイベント

タイプ メッセージ テキスト 解決策

情報 ゲストのパッチ定義を正常にダウンロードしました。新しいパッチ:

<<パッチ数>>

エラー ゲストのパッチ定義のダウンロードに失敗しました。 ネットワーク接続を確認し、メタデータ ソースに到達可能であることを確認します。

情報 Unix 用のゲストのパッチ定義を正常にダウンロードしました。新しいパッチ: <<パッチ数>>

エラー Unix 用のゲストのパッチ定義のダウンロードに失敗しました。 ネットワーク接続を確認し、メタデータ ソースに到達可能であることを確認します。

情報 ホストのパッチ定義を正常にダウンロードしました。新しいパッチ:

<<パッチ数>>

エラー ホストのパッチ定義のダウンロードに失敗しました。 ネットワーク接続を確認し、メタデータ ソースに到達可能であることを確認します。

情報 ゲストのパッチ パッケージを正常にダウンロードしました。新しいパッケージ: <<パッケージ数>>

エラー ゲストのパッチ パッケージのダウンロードに失敗しました。 ネットワーク接続を確認し、パッチ ソースに到達可能であることを確認します。

情報 Unix 用のゲストのパッチ パッケージを正常にダウンロードしました。新しいパッケージ: <<パッケージ数>>

エラー Unix 用のゲストのパッチ パッケージのダウンロードに失敗しました。 ネットワーク接続を確認し、パッチ ソースに到達可能であることを確認します。

情報 ホストのパッチ パッケージを正常にダウンロードしました。新しいパッケージ: <<パッケージ数>>

エラー ホストのパッチ パッケージのダウンロードに失敗しました。 ネットワーク接続を確認し、パッチ ソースに到達可能であることを確認します。

情報 <<vSphere オブジェクト名>> のパッチを正常にスキャンしました。

エラー <<vSphere オブジェクト名>> のスキャンがユーザーによってキャンセルされました。

エラー <<vSphere オブジェクト名>> のパッチのスキャンに失敗しました。 Update Manager のログ (vmware-vum-server-log4cpp.log) でスキャンのエラーを確認します。

警告 <<パッチ名>> のパッチの不足が <<vSphere オブジェクト名>>のスキャン中に発見されました。パッチ定義を再度ダウンロードす

ると、この問題が解決する可能性があります。

情報 <<仮想アプライアンス名>> の VA アップグレードを正常にスキャンしました。

エラー <<仮想アプライアンス名>> の VA アップグレードのスキャンに失敗しました。

情報 <<vSphere オブジェクト名>> の VMware Tools のアップグレードを正常にスキャンしました。

エラー <<vSphere オブジェクト名>> の VMware Tools のアップグレードのスキャンに失敗しました。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

110 VMware, Inc.

Page 111: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

表 13-1. Update Manager のイベント (続き)

タイプ メッセージ テキスト 解決策

警告 VMware Tools が <<vSphere オブジェクト名>> にインストールされていません。VMware vCenter Update Manager は、すでにインストールされている Tools のアップグレードのみサポートしています。

警告 <<仮想マシン名>> の VMware Tools アップグレードはスキップされました。このアップグレードは、ESX 4.0 以降のホスト上の仮想マシンでのみサポートされています。

エラー 無効な状態のため <<仮想マシン名>> のスキャンに失敗しました:<<仮想マシンの接続状態>>

仮想マシンの状態を確認します。スキャンを

円滑に行うために仮想マシンを再起動します。

エラー 無効な状態のため <<ホスト名>> のスキャンに失敗しました: <<ホストの接続状態>>

ホストの状態を確認します。スキャンを円滑

に行うためにホストを再起動します。

情報 <<vSphere オブジェクト名>> の修正に成功しました。

エラー <<vSphere オブジェクト名>> の修正に失敗しました。<<エラーメッセージ>>

Update Manager のログ (vmware-vum-server-log4cpp.log) で修正のエラーを確認します。

情報 <<vSphere オブジェクト名>> の VMware Tools が正常にアップグレードされました。

エラー <<vSphere オブジェクト名>> の VMware Tools のアップグレードに失敗しました。

エラー 無効な状態のため <<仮想マシン名>> の修正に失敗しました: <<仮想マシンの接続状態>>

仮想マシンの状態を確認します。修正を円滑

に行うために仮想マシンを再起動します。

エラー 無効な状態のため <<ホスト名>> の修正に失敗しました: <<ホストの接続状態>>

ホストの状態を確認します。修正を円滑に行

うためにホストを再起動します。

情報 <<vSphere オブジェクト名>> が正常にステージングされました。

エラー <<vSphere オブジェクト名>> のステージングに失敗しました。<<エラー メッセージ>>

エラー 無効な状態のため <<ホスト名>> へのパッチのステージングに失敗しました: <<ホストの接続状態>>

エラー サポートされていないまたは不明な OS のため <<vSphere オブジェクト名>> のスキャンまたは修正に失敗しました: <<オペレーティング システムの名前>>

エラー <<vSphere オブジェクト名>> のパッチの修正ができません:Linux 仮想マシンの修正はサポートされていません。

エラー <<vSphere オブジェクト名>> のパッチのスキャンができません。パワーオフまたはサスペンド状態の Linux 仮想マシンのスキャンはサポートされていません。

情報 VMware vCenter Update Manager ダウンロード アラート (重要 / 合計): ESX data.esxCritical/data.esxTotal、Windows data.windowsCritical/data.windowsTotal、Linux data.linuxCritical/data.linuxTotal。

ダウンロードされたパッチの数に関する情報

を示しています。

エラー <<仮想マシン名>> のスキャンに失敗しました。<<ホスト名>>がサポート対象外のバージョン <<ホストのバージョン>> です。

スキャンできる仮想マシンについての最新の

情報は、リリース ノートを参照してください。

エラー <<仮想マシン名>> の修正に失敗しました。<<ホスト名>> がサポート対象外のバージョン <<ホストのバージョン>> です。

スキャンできるホストについての最新の情報

は、リリース ノートを参照してください。

エラー <<ホスト名>> のスキャンに失敗しました。サポート対象外のバージョン <<ホストのバージョン>> です。

ESX 3.0.3 と ESX 3i よりあとのバージョンのホストをスキャンできます。スキャンできる

ESX/ESXi ホストについての最新の情報は、リリース ノートを参照してください。

第 13 章 Update Manager イベントの表示

VMware, Inc. 111

Page 112: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

表 13-1. Update Manager のイベント (続き)

タイプ メッセージ テキスト 解決策

エラー <<ホスト名>> へのパッチのステージングに失敗しました。サポート対象外のバージョン <<ホストのバージョン>> です。

バージョン ESX/ESXi 4.0.x のホストをステージングできます。ステージングできる ESX/ESXi ホストについての最新の情報は、リリース ノートを参照してください。

エラー <<ホスト名>> のパッチの修正に失敗しました。サポート対象外のバージョン <<ホストのバージョン>> です。

ESX 3.0.3 と ESX 3i よりあとのバージョンのホストをスキャンできます。スキャンできる

ESX/ESXi ホストについての最新の情報は、リリース ノートを参照してください。

情報 VMware vCenter Update Manager Guest Agent は正常に <<仮想マシン名>> にインストールされました。

エラー VMware vCenter Update Manager Guest Agent の <<仮想マシン名>> へのインストールに失敗しました。仮想マシンがパワーオンされていることを確認してください。

Update Manager Guest Agent は仮想マシンの修正に必要です。

エラー VMware Tools がインストールされていないか、互換性のないバージョンの VMware Tools のため、VMware vCenter UpdateManager Guest Agent の <<仮想マシン名>> へのインストールに失敗しました。必要なバージョンは <<必要なバージョン番号>>ですが、インストールされているバージョンは <<インストールされているバージョン番号>> です。

エラー <<vSphere オブジェクト名>> に対して、要求された処理のVMware vCenter Update Manager ライセンスがありません。

必要なライセンスを取得して、目的のタスク

を完了します。

警告 VMware vCenter Update Manager のストレージ容量が残りわずかです。場所: <<場所のパス>>.使用可能な容量: <<空き容量>>

ストレージを追加します。

警告 VMware vCenter Update Manager のストレージ容量の残りが極めてわずかです!場所: <<場所のパス>>.使用可能な容量: <<空き容量>>

ストレージを追加します。

エラー VMware vCenter Update Manager Guest Agent は、<<仮想マシン名>> で時間内に応答できませんでした。仮想マシンがパワーオン状態で、Guest Agent が実行中であることを確認してください。

エラー <<仮想マシン名>> での Update Manager Guest Agent との通信で内部エラーが発生しました。仮想マシンがパワーオン状態であ

ることを確認し、再度処理を実行してください。

エラー VMware vCenter Update Manager Guest Agent は、<<仮想マシン名>> の DVD ドライブへのアクセスに失敗しました。DVDドライブが使用可能であることを確認し、再度処理を実行してくだ

さい。

エラー <<仮想マシン名>> で要求された処理の実行中に不明な内部エラーが発生しました。ログで詳細を確認し、操作をやり直してください。

エラー <<vSphere オブジェクト名>> へのパッチのインストールに失敗しました。

情報 <<vSphere オブジェクト名>> にパッチをインストールしています。<<メッセージ>>

情報 <<vSphere オブジェクト名>> へのパッチのインストールが成功しました。

情報 ホスト: <<ホスト名>> の再起動を開始します。

情報 ホスト: <<ホスト名>> が再起動するのを待機しています。

情報 ホスト: <<ホスト名>> は正常に再起動しました。

エラー ホスト: <<ホスト名>> の再起動に失敗しました。ホストを確認してください。

エラー <<ホスト名>> でのパッチ <<パッチ名>> のステージングに失敗しました。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

112 VMware, Inc.

Page 113: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

表 13-1. Update Manager のイベント (続き)

タイプ メッセージ テキスト 解決策

情報 <<ホスト名>> でのパッチ <<パッチ名>> のステージングに成功しました。

エラー ホスト <<ホスト名>> の再起動に失敗しました

エラー <<ホスト名>> へのパッチのステージングに失敗しました。

情報 <<ホスト名>> へのパッチ <<パッチ名>> のステージングを開始します。

情報 Sysprep 設定をリストアします。

情報 修正中は Sysprep を使用できません。

情報 親なしの仮想マシン <<仮想マシン名>> のスキャンに失敗しました。

情報 親なしの仮想マシン <<仮想マシン名>> の修正に失敗しました。

エラー 次のパッチのパッチ パッケージのダウンロードに失敗しました: <<メッセージ>>

ネットワーク接続を確認し、パッチ ソースに到達可能であることを確認します。

警告 サポートされていないボリューム <<ボリューム ラベル>> が <<仮想マシン名>> にあります。この仮想マシンのスキャン結果は不完全である可能性があります。

情報 <<vSphere オブジェクト名>> でタスクのキャンセルを開始しています。

警告 エンティティ <<vSphere オブジェクト名>> に、指定時間内に終了できない実行中のタスクがあります。操作は中断されます。

警告 アクションは、オフラインまたはサスペンドした仮想アプライアンス

<<仮想アプライアンス>> ではサポートされていません。スキャンまたは修正処理は、オフラインの仮

想アプライアンスではサポートされていませ

ん。

警告 アクションは Linux VM/VA <<仮想マシン名または仮想アプライアンス名>> でサポートされていません。ツールがインストールされていないか起動エラーです。

情報 仮想アプライアンス <<仮想アプライアンス名>> が正常に検出されました。

情報 仮想アプライアンス <<仮想アプライアンス名>> の検出に失敗しました。

仮想アプライアンスの検出中にエラーが発生

しました。

エラー 仮想アプライアンス <<仮想アプライアンス名>> の自動更新が ONに設定されています。

仮想アプライアンスで、自動更新が ON に設定されていると、Update Manager は修正を実行できません。

エラー リポジトリ アドレスが仮想アプライアンス <<仮想アプライアンス名>> に設定されていないため、vCenter Server によるアップデートはサポートされていません。

情報 <<vSphere オブジェクト名>> ファイアウォール ポートを開きます。

情報 <<vSphere オブジェクト名>> ファイアウォール ポートを閉じます。

情報 <<vSphere オブジェクト名>> のパッチ定義が見つかりません。パッチ定義を最初にダウンロードしてください。

情報 <<vSphere オブジェクト名>> のパッチ定義が破損しています。ログで詳細を確認してください。パッチ定義を再度ダウンロードす

ると、この問題が解決する可能性があります。

情報 ホストのアップグレードが進行中です: パーティションをクリアしています。

情報 ホストのアップグレードが進行中です: 物理ハード ドライブのパーティションを作成しています。

第 13 章 Update Manager イベントの表示

VMware, Inc. 113

Page 114: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

表 13-1. Update Manager のイベント (続き)

タイプ メッセージ テキスト 解決策

情報 ホストのアップグレードが進行中です: 仮想ハード ドライブのパーティションを作成しています。

情報 ホストのアップグレードが進行中です: ファイル システムをマウントしています。

情報 ホストのアップグレードが進行中です: パッケージをインストールしています。

情報 ホストのアップグレードが進行中です: ESX v3 構成を ESX v4 にマイグレーションしています。

情報 ホストのアップグレードが進行中です: ネットワーク構成をインストールしています。

情報 ホストのアップグレードが進行中です: タイムゾーンを設定しています。

情報 ホストのアップグレードが進行中です: キーボードを設定しています。

情報 ホストのアップグレードが進行中です: 言語を設定しています。

情報 ホストのアップグレードが進行中です: 認証情報を構成しています。

情報 ホストのアップグレードが進行中です: ルート パスワードを設定しています。

情報 ホストのアップグレードが進行中です: 起動セットアップ。

情報 ホストのアップグレードが進行中です: ポストインストール スクリプトを実行中です。

情報 ホストのアップグレード インストーラが完了しました。

エラー ホストのアップグレード インストーラが中断されました。

情報 ホストのアップグレードが進行中です。

エラー ホストの CPU はサポートされていません。64 ビットの CPU が必要です。

エラー ルート パーティションにはインストーラが使用できる十分な空き容量がありません: 必要な容量は <<ディスク サイズ>>MB です。検出された空き容量は <<ディスク サイズ>>MB です。

警告 ルート パーティションは /boot パーティションと同じディスク上になければなりません。

エラー grub 構成にエラーがあります。

エラー ESX 構成ファイル (<<ESX.conf>>) にエラーがあります。

エラー インベントリ ファイルにエラーがあります。

エラー 起動パーティションに十分な空き容量がありません: 必要な容量は<<ディスク サイズ>>MB です。検出された容量は <<ディスク サイズ>>MB です。

エラー 起動パーティションがサポートされていないディスク タイプ上にあります。

警告 ホストでサポートされていないエージェントが見つかりました。

警告 ホストでサポートされていないサービスが見つかりました。

警告 ホストでサポートされていない構成が見つかりました。この構成は

マイグレーションされません。

警告 ホストでサポートされていないデバイスが見つかりました。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

114 VMware, Inc.

Page 115: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

表 13-1. Update Manager のイベント (続き)

タイプ メッセージ テキスト 解決策

警告 ホストに十分なメモリがありません: <<メモリ サイズ>>MB 必要です。<<メモリ サイズ>>MB 検出されました。

警告 ホストでサポートされていない起動ディスクが見つかりました。

エラー アップグレードのプレチェック スクリプト エラー。

情報 <<vSphere オブジェクト名>> の仮想ハードウェア アップグレードを正常にスキャンしました。

エラー <<vSphere オブジェクト名>> の仮想ハードウェア アップグレードのスキャンに失敗しました。

エラー VMware Tools が最新バージョンでないため、<<仮想マシン名>>の仮想ハードウェア アップグレードに失敗しました。仮想ハードウェアをアップグレードするには、最新バージョンの VMware Toolsが必要です。

警告 <<仮想マシン名>> の仮想ハードウェアのアップグレードはスキップされました。このアップグレードは、ESX 4.0 以降のホスト上の仮想マシンでのみサポートされています。

情報 <<vSphere オブジェクト名>> の仮想ハードウェアが正常にアップグレードされました。

エラー <<vSphere オブジェクト名>> の仮想ハードウェア アップグレードに失敗しました。

エラー 仮想マシン <<仮想マシン名>> は、VMware vCenter UpdateManager または VMware vCenter Server がインストールされた仮想マシンです。この仮想マシンは、スキャンや修正の際に無視さ

れます。

Update Manager または vCenter Serverがインストールされている仮想マシンは、ス

キャンまたは修正されません。

エラー ホスト <<ホスト名>> には VMware vCenter Update Managerまたは VMware vCenter Server がインストールされた仮想マシン<<仮想マシン名>> が存在しています。修正を続行するには、この仮想マシンをほかのホストへ移動する必要があります。

Update Manager または vCenter Serverがインストールされている仮想マシンが、修

正対象のホストに存在している場合、その仮

想マシンは別のホストに移行されます。

エラー VMware Tools の応答待機中にエラーが発生しました。仮想マシン<<仮想マシン名>> で VMware Tools が実行されていることを確認してください。

エラー <<仮想マシン名>> にインストールされたバージョンの VMwareTools は、自動アップグレードをサポートしていません。VMwareTools は手動でアップグレードしてください。

情報 サスペンド中の仮想マシン <<仮想マシン名>> がスキップされました。

エラー ホストにアップグレード エージェントを展開できません。

エラー ホストの再起動が確認できません。アップグレードを完了するには、

ホスト <<ホスト名>> を手動で再起動してください。

エラー ホストでアップグレード スクリプトを実行できません。

エラー ホストのパッチ <<パッチ名>> が、ベースラインの入力データにあるパッチ <<パッチ名>> と競合しているため、ステージングができません。いずれかのパッチをベースラインから削除し、ステー

ジング操作を再試行してください。

エラー ホストのパッチ <<パッチ名>> が、ホストにインストールされているパッケージ <<パッケージ名>> と競合しているため、ステージングができません。パッチをベースラインから削除し、ステージ

ング操作を再試行してください。

エラー ホストのパッチ <<パッチ名>> が、ベースラインの入力データにあるパッチ <<パッチ名>> と競合しているため、修正ができません。いずれかのパッチをベースラインから削除し、修正操作を再試行し

てください。

第 13 章 Update Manager イベントの表示

VMware, Inc. 115

Page 116: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

表 13-1. Update Manager のイベント (続き)

タイプ メッセージ テキスト 解決策

エラー ホストのパッチ <<パッチ名>> が、ホストにインストールされているパッケージ <<パッケージ名>> と競合しているため、修正ができません。パッチをベースラインから削除し、修正操作を再試行

してください。

警告 パッチ <<パッチ名>> は、ステージング操作から除外されました。必須の <<要件名>> がホストにインストールされておらず、ベースラインの入力データにも含まれていません。パッチまたはエクス

テンション ベースラインに要件を含め、ステージング操作を再試行してください。必要に応じてベースライン グループに関連するベースラインを追加して、ステージング操作を実行することもできます。

警告 パッチ <<パッチ名>> は、修正操作から除外されました。必須の <<要件名>> がホストにインストールされておらず、ベースラインの入力データにも含まれていません。パッチまたはエクステンション

ベースラインに要件を含め、修正操作を再試行してください。必要

に応じてベースライン グループに関連するベースラインを追加して、修正操作を実行することもできます。

エラー ホスト <<ホスト名>> のスキャンができません。電源状態が <<ホストの状態>> です。

エラー ホスト <<ホスト名>> のステージングができません。電源状態が <<ホストの状態>> です。

エラー ホスト <<ホスト名>> の修正ができません。電源状態が <<ホストの状態>> です。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

116 VMware, Inc.

Page 117: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

パッチ リポジトリ 14パッチおよびエクステンションのメタデータは、パッチ リポジトリに保持されます。リポジトリを使用して、パッチおよびエクステンションの管理、ダウンロードした新しいパッチおよびエクステンションの確認、パッチおよびエクステンショ

ンの詳細の表示、およびパッチまたはエクステンションが含まれているベースラインの参照を行うことができます。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部で、かつ最低 1 つの UpdateManager インスタンスがある場合は、表示する Update Manager パッチ リポジトリを選択できます。

パッチ リポジトリは、Update Manager の管理ビューで表示されます。

この章では次のトピックについて説明します。

n 使用可能なパッチおよびエクステンションの表示 (P. 117)

n ベースラインの編集によるパッチまたはエクステンションの追加と削除 (P. 118)

n パッチ リポジトリ内のパッチまたはエクステンションの検索 (P. 118)

使用可能なパッチおよびエクステンションの表示

パッチ リポジトリは、使用可能なパッチおよびエクステンションを表示し、使用可能なパッチおよびエクステンションを選択したベースラインに含めるための便利な方法を提供します。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部で、かつ最低 1 つの UpdateManager インスタンスがある場合は、ナビゲーション バーからそれぞれの vCenter Server システムの名前を選択することによって、表示する Update Manager パッチ リポジトリを選択できます。

2 [パッチ リポジトリ] タブをクリックして、使用可能なパッチおよびエクステンションをすべて表示します。

最新のパッチおよびエクステンションは太字で表示されます。

VMware, Inc. 117

Page 118: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

ベースラインの編集によるパッチまたはエクステンションの追加と削除

パッチ リポジトリから、最近ダウンロードされた使用可能なパッチおよびエクステンションを、選択したベースラインに含めることができます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部で、かつ最低 1 つの UpdateManager インスタンスがある場合は、ナビゲーション バーからそれぞれの vCenter Server システムの名前を選択することによって、表示する Update Manager パッチ リポジトリを選択できます。

2 [パッチ リポジトリ] タブをクリックして、使用可能なパッチおよびエクステンションをすべて表示します。

3 選択したパッチのベースライン列で、 [ベースラインに追加] リンクをクリックします。

4 [コンテナ ベースラインの編集]ウィンドウで、このパッチまたはエクステンションを含めるまたは除外するベースラインを選択または選択解除して、 [OK] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部で、かつ最低 1 つの UpdateManager インスタンスがある場合は、選択した Update Manager インスタンスに固有のベースラインにパッチを追加または除外できます。

パッチ リポジトリ内のパッチまたはエクステンションの検索さまざまな条件を使用して、パッチ リポジトリ内の特定のパッチまたはエクステンションを検索できます。詳細検索では、パッチおよびエクステンションのリストをフィルタリングして、指定した条件に一致する項目のみを表示できます。

手順

1 キーワードまたは語句に基づいてパッチまたはエクステンションを検索するには、上部右隅にあるテキスト ボックスにテキストを入力し、 [Enter] を押します。

2 より細かい条件でパッチまたはエクステンションを検索するには、テキスト フィールドの横の [詳細] をクリックします。

3 [パッチをフィルタ] ウィンドウで、検索条件を入力します。

オプション 説明

テキストに次の内容を含む パッチまたはエクステンションを、入力したテキストを含むものに限定します。

製品 パッチまたはエクステンションのセットを、選択した製品またはオペレーティング システムに限定します。

製品名の最後のアスタリスクは、バージョン番号のワイルドカードです。

重要度 含めるエクステンションの重要度を指定します。

リリース日 パッチまたはエクステンションのリリース日を範囲で指定します。

パッチ ベンダー 使用するパッチまたはエクステンションのベンダーを指定します。

4 [検索] をクリックします。

パッチ リポジトリの内容が、入力した検索条件に従ってフィルタリングされます。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

118 VMware, Inc.

Page 119: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

一般的なユーザー シナリオ 15Update Manager を使用して、vSphere インベントリのオブジェクトをスキャンおよび修正し、最新のパッチ、ロールアップ、アップグレードなどを適用した状態にしておくことができます。

一般的なユーザー シナリオは、vSphere のインベントリ オブジェクトのアップグレードやパッチの適用を行い、添付するベースラインやベースライン グループに準拠するようにするために、Update Manager を使用して実行できる作業の流れを示します。

n データ センターを組織的にアップグレードするシナリオ (P. 120)

組織的なアップグレードによって、vSphere インベントリのオブジェクトを 2 ステップのプロセスでアップグレードできます。1 つめのプロセスがホストのアップグレードで、2 つめのプロセスが仮想マシンのアップグレードです。プロセスは、より高度に自動化するためにクラスタ レベルで構成することも、細かく制御するために個別のホストまたは仮想マシン レベルで構成することもできます。

n ベースライン グループを使用してホストのアップグレードおよびパッチ適用を行うシナリオ (P. 122)

ベースライン グループを使用して、アップグレード ベースラインとパッチ ベースラインをまとめて適用し、1 つの修正操作でホストのアップグレードとアップデートができます。

n ホストへパッチを適用するシナリオ (P. 123)

ホスト パッチの適用は、Update Manager が VMware ESX/ESXi ホスト パッチまたはサードパーティ製のパッチ(Cisco Distributed Virtual Switch など) を vSphere インベントリの ESX/ESXi ホストに適用するプロセスです。

n ホストへエクステンションを適用するシナリオ (P. 124)

Update Manager は、ESX/ESXi ホストへのエクステンションの適用をサポートします。エクステンションは、ホストにインストール可能な追加のソフトウェアです。または、ホストにその追加のソフトウェアがすでに存在して

いる場合は、パッチを適用できます。

n 仮想マシンへパッチを適用するシナリオ (P. 125)

Update Manager を使用して、vSphere インベントリの仮想マシンを最新の状態に維持できます。vSphere インベントリ内の仮想マシンをアップデートするパッチは、動的または固定ベースラインに含め、あとでベースライン

グループに組み合わせることができます。

n 仮想アプライアンスをアップグレードするシナリオ (P. 126)

仮想アプライアンスのアップグレード修正によって、オペレーティング システムとアプリケーションを含む、仮想アプライアンス内のソフトウェア スタック全体がアップグレードされます。仮想アプライアンスを最新バージョンまたは最新の重要なバージョンにアップグレードする場合は、Update Manager の事前定義済みのアップグレードベースラインのいずれかを使用するか、ベースラインを作成できます。

n vSphere のインベントリを最新の状態に維持するシナリオ (P. 127)

Update Manager の機能を使用すると、vSphere インベントリ システムを最新のパッチで最新の状態に維持できます。

VMware, Inc. 119

Page 120: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

n UMDS パッチストア デポと Update Manager サーバとの関連付け (P. 128)

UMDS は、Update Manager のオプションのモジュールです。Update Manager が air-gap または semi-air-gapが導入されているシステムにインストールされており、また、インターネットに接続していない場合、UMDS がパッチメタデータおよびパッチ バイナリをダウンロードします。UMDS を使用してダウンロードしたパッチ メタデータおよびパッチ バイナリは、Update Manager サーバと関連付ける必要があります。これにより、Update Managerは vSphere 環境にあるホストおよび仮想マシンに対してパッチを適用できます。

n 一般的なデータベース レポートの生成 (P. 132)

Update Manager は、Microsoft SQL Server データベースおよび Oracle データベースを使用して、情報を格納します。Update Manager にはレポート機能はありませんが、サードパーティ製のレポート ツールを使用してデータベース ビューを照会し、レポートを生成できます。

データ センターを組織的にアップグレードするシナリオ組織的なアップグレードによって、vSphere インベントリのオブジェクトを 2 ステップのプロセスでアップグレードできます。1 つめのプロセスがホストのアップグレードで、2 つめのプロセスが仮想マシンのアップグレードです。プロセスは、より高度に自動化するためにクラスタ レベルで構成することも、細かく制御するために個別のホストまたは仮想マシンレベルで構成することもできます。

クラスタで VMware DRS (Distributed Resource Scheduler) を使用できる場合は、仮想マシンをパワーオンしたままクラスタをアップグレードできます。組織的なアップグレードを実行するには、最初にホスト アップグレード ベースラインを基準にしてクラスタを修正します。次に、「ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード」 と「ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード」 のベースラインが含まれる仮想マシン アップグレード ベースライン グループを基準にして、同じクラスタを修正します。

n ホストを組織的にアップグレードするシナリオ (P. 120)

Update Manager を使用して、1 つのアップグレード ベースラインによる vSphere インベントリ内の ESX/ESXiホストを組織的にアップグレードすることができます。

n 仮想マシンの組織的なアップグレードのシナリオ (P. 121)

組織的なアップグレードを使用して、vSphere インベントリ内の仮想マシンの VMware Tools および仮想ハードウェアを一度にアップグレードできます。組織的なアップグレードは、フォルダ レベルまたはデータ センター レベルで実行できます。

ホストを組織的にアップグレードするシナリオ

Update Manager を使用して、1 つのアップグレード ベースラインによる vSphere インベントリ内の ESX/ESXi ホストを組織的にアップグレードすることができます。

組織的なアップグレードは、フォルダ レベル、クラスタ レベル、またはデータ センター レベルで実行できます。

このシナリオでは、vSphere インベントリ内のホストの組織的なアップグレードを実行する方法について説明します。Update Manager では、バージョン ESX 3.0.0 以降および ESX 3i バージョン 3.5 以降から ESX/ESXi バージョン 4.0 および4.0.x へのホストのアップグレードがサポートされています。ESX/ESXi 4.0 ホストを ESX/ESXi 4.0.x にアップグレードすることはできません。この操作はパッチ適用プロセスとして行われるためです。

手順

1 ホスト アップグレード ベースラインの作成

n 「アップグレード ファイルのアップロードによるホスト アップグレード ベースラインの作成 (P. 74)」

n 「使用可能なアップグレード バージョンを使用したホスト アップグレード ベースラインの作成 (P. 76)」

2 「オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 81)」

ホストを修正するには、アップグレードするホストを含むコンテナ オブジェクトに、ホスト アップグレード ベースラインを添付します。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

120 VMware, Inc.

Page 121: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

3 コンテナ オブジェクトをスキャンし、スキャン結果を確認します。

選択したコンテナ オブジェクトにホスト アップグレード ベースラインを添付したあと、コンテナ内のホストのコンプライアンス状態を表示するには、スキャンを実行する必要があります。選択したオブジェクトは、手動でスキャン

するか、スキャン タスクをスケジュール設定することができます。

n 「手動による ESX/ESXi ホストのスキャンの開始 (P. 87)」

n 「スキャンのスケジュール設定 (P. 88)」

n 「vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報の表示 (P. 90)」

スキャン結果は、Update Manager Client のコンプライアンス ビューに表示されます。

4 添付されているベースラインを基準に、コンテナ オブジェクトを修正します。

ホストが準拠していない場合は、ホストのコンテナ オブジェクトを修正し、添付されているベースラインに準拠するようにします。修正プロセスを手動で開始するか、修正タスクをスケジュール設定することができます。

n 「ベースライン グループを基準にした手動によるホストの修正 (P. 102)」

n 「ベースライン グループを基準にしたホストの修正のスケジュール設定 (P. 105)」

アップグレードされたホストは修正中に再起動し、一定の時間切断されます。

修正されたコンテナ オブジェクト内のホストがアップグレードされ、添付されているホスト アップグレード ベースラインに準拠するようになります。

仮想マシンの組織的なアップグレードのシナリオ

組織的なアップグレードを使用して、vSphere インベントリ内の仮想マシンの VMware Tools および仮想ハードウェアを一度にアップグレードできます。組織的なアップグレードは、フォルダ レベルまたはデータ センター レベルで実行できます。

Update Manager では、ベースライン グループが提供されることによって、仮想マシンのアップグレード プロセスが便利になります。「ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード」 ベースラインおよび 「ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード」 ベースラインを含むベースライン グループを基準にして仮想マシンを修正する場合、Update Manager はアップグレード操作を正しい順序で行います。その結果、アップグレードの終了時に、ゲスト OS は整合性のある状態になります。

このシナリオでは、vSphere インベントリ内の仮想マシンの組織的なアップグレードを実行する方法について説明します。

手順

1 「仮想マシンおよび仮想アプライアンス ベースライン グループの作成 (P. 79)」

仮想マシンをアップグレードするには、まず、「ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード」 ベースラインおよび 「ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード」 ベースラインを含む仮想マシンベースライン グループを作成します。

2 「オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 81)」

仮想マシンを修正するには、アップグレードする仮想マシンを含むコンテナ オブジェクトにベースライン グループを添付します。コンテナ オブジェクトは、フォルダまたはデータ センターです。

第 15 章 一般的なユーザー シナリオ

VMware, Inc. 121

Page 122: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

3 コンテナ オブジェクトをスキャンし、スキャン結果を確認します。

選択したコンテナ オブジェクトにベースライン グループを添付したあと、コンテナ内の仮想マシンのコンプライアンス状態を表示するには、スキャンを実行する必要があります。選択したオブジェクトは、手動でスキャンするか、

スキャン タスクをスケジュール設定することができます。

n 「手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスのスキャンの開始 (P. 88)」

n 「スキャンのスケジュール設定 (P. 88)」

n 「vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報の表示 (P. 90)」

スキャン結果は、Update Manager Client のコンプライアンス ビューに表示されます。

4 添付されているベースライン グループを基準に、仮想マシンのコンテナ オブジェクトを修正します。

仮想マシンが準拠していない場合は、コンテナ オブジェクトを修正し、添付されているベースライン グループ内のベースラインに仮想マシンが準拠するようにできます。修正を手動で開始するか、修正タスクをスケジュール設定す

ることができます。

n 「手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正 (P. 103)」

n 「仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定 (P. 106)」

VMware Tools のアップグレード中は、仮想マシンをパワーオンしておく必要があります。修正前に仮想マシンがパワーオフ状態またはサスペンド状態の場合は、Update Manager がマシンをパワーオンします。アップグレードが完了したあと、Update Manager はマシンを再起動し、仮想マシンを元の電源状態にリストアします。

仮想マシン ハードウェアのアップグレード中は、仮想マシンをシャットダウンしておく必要があります。修正が完了したあと、Update Manager は仮想マシンを元の電源状態にリストアします。仮想マシンがパワーオン状態の場合、Update Manager がマシンをパワーオフして仮想ハードウェアのアップグレードを行い、仮想マシンをパワーオンします。

コンテナ オブジェクト内の仮想マシンが、添付されているベースライン グループに準拠するようになります。

ベースライン グループを使用してホストのアップグレードおよびパッチ適用を行うシナリオ

ベースライン グループを使用して、アップグレード ベースラインとパッチ ベースラインをまとめて適用し、1 つの修正操作でホストのアップグレードとアップデートができます。

1 つのアップグレード ベースラインを使用して、導入システムのすべての ESX/ESXi ホストをアップグレードできます。1つのアップグレード ベースラインと複数のホスト パッチ ベースラインを含むベースライン グループを使用して、ホストに同時にパッチを適用できます。

このシナリオでは、vSphere インベントリ内のホストのアップグレードとパッチの適用を同時に行う方法について説明します。

手順

1 ホスト アップグレード ベースラインの作成

n 「アップグレード ファイルのアップロードによるホスト アップグレード ベースラインの作成 (P. 74)」

n 「使用可能なアップグレード バージョンを使用したホスト アップグレード ベースラインの作成 (P. 76)」

2 「パッチ ベースラインの作成 (P. 71)」

ホスト パッチ ベースラインを作成します。動的または固定のパッチ ベースラインを作成できます。

3 「ホスト ベースライン グループの作成 (P. 78)」

ホスト ベースライン グループには、1 つのアップグレード ベースラインおよび複数のパッチ ベースラインを含めることができます。作成したアップグレード ベースラインおよびパッチ ベースラインを含むホスト ベースライン グループを作成できます。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

122 VMware, Inc.

Page 123: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

4 「オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 81)」

ホストを修正するには、アップデートするホストを含むコンテナ オブジェクトにベースライン グループを添付します。コンテナ オブジェクトは、フォルダ、クラスタ、またはデータ センターです。

5 コンテナ オブジェクトをスキャンし、スキャン結果を確認します。

選択したコンテナ オブジェクトにベースライン グループを添付したあと、コンテナ内のホストのコンプライアンス状態を表示するには、スキャンを実行する必要があります。選択したオブジェクトは、手動でスキャンするか、スキャン

タスクをスケジュール設定することができます。

n 「手動による ESX/ESXi ホストのスキャンの開始 (P. 87)」

n 「スキャンのスケジュール設定 (P. 88)」

n 「vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報の表示 (P. 90)」

スキャン結果は、Update Manager Client のコンプライアンス ビューに表示されます。

6 添付されているベースライン グループを基準に、ホストのコンテナ オブジェクトを修正します。

ホストが準拠していない場合は、コンテナ オブジェクトを修正し、添付されているベースライン グループ内のベースラインに準拠するようにします。修正プロセスを手動で開始するか、修正タスクをスケジュール設定することがで

きます。

n 「ベースライン グループを基準にした手動によるホストの修正 (P. 102)」

n 「ベースライン グループを基準にしたホストの修正のスケジュール設定 (P. 105)」

修正中には、先にアップグレードが実行されます。アップグレードとパッチによるアップデートの両方が必要なホス

トでは、まずアップグレードされ、次にパッチが適用されます。アップグレードされるホストは、修正中に再起動し、

一定の時間切断されることがあります。

アップグレードの必要がないホストはパッチだけが適用されます。

コンテナ オブジェクト内のホストが、添付されているベースライン グループに準拠するようになります。

ホストへパッチを適用するシナリオ

ホスト パッチの適用は、Update Manager が VMware ESX/ESXi ホスト パッチまたはサードパーティ製のパッチ(Cisco Distributed Virtual Switch など) を vSphere インベントリの ESX/ESXi ホストに適用するプロセスです。

定期的に (間隔は設定可能)、Update Manager は Shavlik と VMware に接続して、適用可能なパッチに関するメタデータを収集します。パッチのダウンロードの詳細については、「パッチ、エクステンション、および関連メタデータの

ダウンロード (P. 14)」 を参照してください。

ホスト パッチの適用操作 (スキャン、ステージング、修正) 中に、Update Manager イベントから操作のステータスに関する情報を確認できます。また、Update Manager リポジトリで適用可能なホスト パッチを確認することもできます。

このシナリオでは、vSphere インベントリ内のホストにパッチを適用する方法について説明します。

開始する前に

Update Manager がホスト パッチ、パッチ メタデータ、パッチ バイナリをダウンロードできるように、Update Managerのネットワーク接続設定、パッチ ダウンロード ソース、プロキシ設定、アップデートの確認を構成する必要があります。詳細については、第 9 章「Update Manager の構成 (P. 57)」 を参照してください。

手順

1 「パッチ ベースラインの作成 (P. 71)」

ホスト パッチ ベースラインを作成します。作成するパッチ ベースラインは、動的または固定のどちらかに設定できます。

2 「オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 81)」

ホストを修正するには、パッチを適用するホストを含むコンテナ オブジェクトに、パッチ ベースラインを添付します。コンテナ オブジェクトは、フォルダ、クラスタ、またはデータ センターです。

第 15 章 一般的なユーザー シナリオ

VMware, Inc. 123

Page 124: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

3 コンテナ オブジェクトをスキャンし、スキャン結果を確認します。

選択したコンテナ オブジェクトにベースラインを添付したあと、コンテナ内のホストのコンプライアンス状態を表示するには、スキャンを実行する必要があります。選択したオブジェクトは、手動でスキャンするか、スキャン タスクをスケジュール設定することができます。

n 「手動による ESX/ESXi ホストのスキャンの開始 (P. 87)」

n 「スキャンのスケジュール設定 (P. 88)」

n 「vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報の表示 (P. 90)」

スキャン結果は、Update Manager Client のコンプライアンス ビューに表示されます。

4 (オプション) 「ESX/ESXi ホストへのパッチおよびエクステンションのステージング (P. 99)」

パッチは、適用前にステージングし、Update Manager サーバからホストにコピーできます。パッチのステージングを行うと、修正時間が短縮し、修正中のホストのダウンタイムを最小限に抑えることができます。

5 添付されているベースライン グループを基準に、ホストのコンテナ オブジェクトを修正します。

ホストが非準拠の状態にある場合は、添付されたベースラインに準拠するようにコンテナ オブジェクトを修正します。修正プロセスを手動で開始するか、修正タスクをスケジュール設定することができます。

n 「ベースライン グループを基準にした手動によるホストの修正 (P. 102)」

n 「ベースライン グループを基準にしたホストの修正のスケジュール設定 (P. 105)」

パッチのステージングおよびパッチの修正中に、Update Manager はスキャン前およびスキャン後の操作を実行します。修正が完了したあとで、添付されたベースラインを基準にしたホストのコンプライアンス状態がアップデートされ準拠し

た状態になります。

ホストへエクステンションを適用するシナリオ

Update Manager は、ESX/ESXi ホストへのエクステンションの適用をサポートします。エクステンションは、ホストにインストール可能な追加のソフトウェアです。または、ホストにその追加のソフトウェアがすでに存在している場合は、

パッチを適用できます。

エクステンションをはじめてインストールするには、エクステンション ベースラインを使用する必要があります。エクステンションをホストにインストールしたあと、パッチ ベースラインまたはエクステンション ベースラインを使用してエクステンション モジュールをアップデートできます。

Update Manager を使用してエクステンション ベースラインを適用する場合は、新しいモジュールがホストに対して与える機能的な影響について認識しておく必要があります。エクステンション モジュールによって、ESX/ESXi ホストの動作が変化する場合があります。エクステンションのインストール時には、Update Manager はパッケージ レベルで明示されている確認および検証だけを行います。

このシナリオでは、使用している vSphere インベントリのホストにエクステンションを適用する方法を説明します。

手順

1 「ホスト エクステンション ベースラインの作成 (P. 73)」.

2 「オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 81)」

選択したホストを修正するには、エクステンションを適用するホストが含まれているコンテナ オブジェクトに、エクステンション ベースラインを添付します。コンテナ オブジェクトは、クラスタまたはデータ センターです。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

124 VMware, Inc.

Page 125: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

3 コンテナ オブジェクトをスキャンし、スキャン結果を確認します。

選択したコンテナ オブジェクトにエクステンション ベースラインを添付したあと、コンテナ オブジェクトをスキャンしてコンテナ内のホストのコンプライアンス状態を確認する必要があります。選択したオブジェクトは、手動でス

キャンするか、スキャン タスクをスケジュール設定することができます。

n 「手動による ESX/ESXi ホストのスキャンの開始 (P. 87)」

n 「スキャンのスケジュール設定 (P. 88)」

n 「vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報の表示 (P. 90)」

スキャン結果は、Update Manager Client のコンプライアンス ビューに表示されます。

4 (オプション) 「ESX/ESXi ホストへのパッチおよびエクステンションのステージング (P. 99)」

エクステンションを適用する前に、エクステンションをステージングして、Update Manager サーバからホストにエクステンションをコピーできます。エクステンションのステージングを行うと、修正時間が短縮され、修正中のホ

ストのダウンタイムが最小化されます。

5 添付されたベースラインを基準に、ホストのコンテナ オブジェクトを修正します。

ホストが非準拠の状態にある場合は、添付されたベースラインに準拠するようにコンテナ オブジェクトを修正します。修正プロセスを手動で開始するか、修正タスクをスケジュール設定することができます。

n 「ベースライン グループを基準にした手動によるホストの修正 (P. 102)」

n 「ベースライン グループを基準にしたホストの修正のスケジュール設定 (P. 105)」

パッチのステージングおよびパッチの修正中に、Update Manager はスキャン前およびスキャン後の操作を実行します。修正が完了したあとで、添付されたベースラインを基準にしたホストのコンプライアンス状態がアップデートされ準拠し

た状態になります。

仮想マシンへパッチを適用するシナリオ

Update Manager を使用して、vSphere インベントリの仮想マシンを最新の状態に維持できます。vSphere インベントリ内の仮想マシンをアップデートするパッチは、動的または固定ベースラインに含め、あとでベースライン グループに組み合わせることができます。

重要なすべてのパッチまたは重要度の低いすべてのパッチで仮想マシンをアップデートする場合は、デフォルトの UpdateManager の 「重要度の高い仮想マシン パッチ」 および 「重要度の低い仮想マシン パッチ」 のベースラインを使用できます。

このシナリオでは、vSphere インベントリ内の仮想マシンにパッチを適用する方法について説明します。

手順

1 「パッチ ベースラインの作成 (P. 71)」

2 (オプション) 「仮想マシンおよび仮想アプライアンス ベースライン グループの作成 (P. 79)」

修正する仮想マシンにパッチのベースライン グループを作成できます。

3 「オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 81)」

仮想マシンを修正するには、パッチのベースラインまたはベースライン グループを、仮想マシンを含むコンテナ オブジェクトに添付します。コンテナ オブジェクトは、フォルダまたはデータ センターです。

第 15 章 一般的なユーザー シナリオ

VMware, Inc. 125

Page 126: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

4 コンテナ オブジェクトをスキャンし、スキャン結果を確認します。

ベースラインまたはベースライン グループを選択したコンテナ オブジェクトに添付したあと、コンテナ内の仮想マシンのコンプライアンス状態を表示するには、スキャンを実行する必要があります。選択したオブジェクトは、手動

でスキャンするか、スキャン タスクをスケジュール設定することができます。

n 「手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスのスキャンの開始 (P. 88)」

n 「スキャンのスケジュール設定 (P. 88)」

n 「vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報の表示 (P. 90)」

スキャン結果は、Update Manager Client のコンプライアンス ビューに表示されます。

5 添付されているベースラインまたはベースライン グループを基準に、仮想マシンのコンテナ オブジェクトを修正します。

仮想マシンが準拠していない場合は、コンテナ オブジェクトを修正し、添付されているベースラインまたはベースライングループに準拠するようにします。修正プロセスを手動で開始するか、修正タスクをスケジュール設定することがで

きます。

n 「手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正 (P. 103)」

n 「仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定 (P. 106)」

適用するパッチによっては、ゲスト OS の再起動が必要になる場合があります。ゲスト OS にログインしているユーザーがいない場合、仮想マシンはすぐに再起動します。それ以外の場合は、ログインしているユーザーに、シャット

ダウンすることを通知するダイアログ ボックスが表示されます。

修正された仮想マシンが、添付されているパッチのベースラインまたはベースライン グループに準拠するようになります。

仮想アプライアンスをアップグレードするシナリオ

仮想アプライアンスのアップグレード修正によって、オペレーティング システムとアプリケーションを含む、仮想アプライアンス内のソフトウェア スタック全体がアップグレードされます。仮想アプライアンスを最新バージョンまたは最新の重要なバージョンにアップグレードする場合は、Update Manager の事前定義済みのアップグレード ベースラインのいずれかを使用するか、ベースラインを作成できます。

このシナリオでは、vSphere インベントリ内の仮想アプライアンスをアップグレードする方法について説明します。

開始する前に

スキャン操作と修正操作を行うため、仮想アプライアンスはパワーオン状態である必要があります。仮想アプライアンスは、

新しい仮想アプライアンスのバージョン情報または新しいソフトウェア パッケージをインターネットからダウンロードするため、インターネットにアクセスできる必要があります。

手順

1 「仮想アプライアンス アップグレード ベースラインの作成 (P. 77)」

2 「オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 81)」

仮想アプライアンスをアップグレードするには、アップグレードする仮想アプライアンスを含むコンテナ オブジェクトに、仮想アプライアンス アップグレード ベースラインを添付します。コンテナ オブジェクトは、フォルダ、vApp、またはデータ センターです。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

126 VMware, Inc.

Page 127: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

3 コンテナ オブジェクトをスキャンし、スキャン結果を確認します。

選択したコンテナ オブジェクトに仮想マシン アップグレード ベースラインを添付したあと、コンテナ内の仮想マシンのコンプライアンス状態を表示するには、スキャンを実行する必要があります。選択したオブジェクトは、手動で

スキャンするか、スキャン タスクをスケジュール設定することができます。

n 「手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスのスキャンの開始 (P. 88)」

n 「スキャンのスケジュール設定 (P. 88)」

n 「vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報の表示 (P. 90)」

スキャン結果は、Update Manager Client のコンプライアンス ビューに表示されます。

4 添付されているベースラインを基準に、コンテナ オブジェクトを修正します。

仮想アプライアンスが準拠していない場合は、仮想アプライアンスのコンテナ オブジェクトを修正し、添付されているベースラインに準拠するようにします。修正プロセスを手動で開始するか、修正タスクをスケジュール設定する

ことができます。

n 「手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正 (P. 103)」

n 「仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定 (P. 106)」

仮想マシンのアップグレード後にゲスト OS が再起動することがあります。

仮想アプライアンスが、添付されているベースラインに準拠するようになります。

vSphere のインベントリを最新の状態に維持するシナリオUpdate Manager の機能を使用すると、vSphere インベントリ システムを最新のパッチで最新の状態に維持できます。

アップデートおよびパッチをチェックする頻度の変更、動的パッチ ベースラインの作成、インベントリ内のオブジェクトへのベースラインの添付、定期的なスキャンと修正の実行によって、ホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスの

vSphere インベントリを最新の状態に維持できます。

このシナリオでは、vSphere インベントリ内のホストと仮想マシンを最新のパッチで更新した状態を維持する方法について説明します。

手順

1 (オプション) 「パッチのチェックの構成 (P. 63)」

Update Manager は、一定の期間ごとにパッチの有無をチェックします。パッチのチェックおよびダウンロードを行うスケジュールは変更できます。

2 「動的パッチ ベースラインの作成 (P. 71)」

3 「オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 81)」

ホストおよび仮想マシンの動的パッチ ベースラインを作成したあと、インベントリ内で選択したオブジェクトにベースラインを添付します。

4 「スキャンのスケジュール設定 (P. 88)」

vSphere インベントリ内のホストおよび仮想マシンのスキャンをスケジュール設定します。

5 ホストおよび仮想マシンの修正をスケジュール設定します。

システムを、最新のパッチで更新した状態に維持するには、作成した動的ベースラインを使用して、vSphere インベントリ内のホストおよび仮想マシンの修正タスクをスケジュール設定します。

n 「ベースライン グループを基準にしたホストの修正のスケジュール設定 (P. 105)」

n 「仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定 (P. 106)」

ホストと仮想マシンがパッチで更新され、添付されているパッチのベースラインに準拠するようになります。

第 15 章 一般的なユーザー シナリオ

VMware, Inc. 127

Page 128: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

UMDS パッチストア デポと Update Manager サーバとの関連付けUMDS は、Update Manager のオプションのモジュールです。Update Manager が air-gap または semi-air-gap が導入されているシステムにインストールされており、また、インターネットに接続していない場合、UMDS がパッチ メタデータおよびパッチ バイナリをダウンロードします。UMDS を使用してダウンロードしたパッチ メタデータおよびパッチバイナリは、Update Manager サーバと関連付ける必要があります。これにより、Update Manager は vSphere 環境にあるホストおよび仮想マシンに対してパッチを適用できます。

UMDS パッチストア デポを Update Manager サーバに関連付ける前に、UMDS をセットアップしてパッチをダウンロードします。UMDS のインストールおよび設定と、パッチのダウンロードについての詳細は、第 8 章「Update ManagerDownload Service のインストール、設定、および使用 (P. 49)」 を参照してください。

ポータブル メディア ドライブを使用して、Update Manager がインストールされているマシンにダウンロードしたものを転送したり、Web サーバにコピーしたりできます。次に、パッチのダウンロード ソースとして共有リポジトリを使用するように Update Manager を設定する必要があります。

重要 ネットワーク ドライブ上に配置されているフォルダを共有リポジトリとして使用することはできません。Update Manager は、Microsoft Windows Uniform Naming Convention 形式 (¥¥Computer_Name_or_Computer_IP¥Shared など)、またはマッピングされたネットワーク ドライブ (Z:¥ など)のいずれかで共有されたネットワーク上のフォルダからは、パッチ バイナリおよびパッチ メタデータをダウンロードしません。

n ポータブル メディア ドライブを使用した UMDS デポと Update Manager サーバとの関連付け (P. 128)

インターネットやその他のネットワークに接続していないコンピュータに Update Manager サーバがインストールされた air-gap 導入システムでは、UMDS を使用してダウンロードしたパッチ メタデータおよびパッチ バイナリを、Update Manager がインストールされているマシンに転送する必要があります。

n IIS を使用した UMDS デポと Update Manager サーバとの関連付け (P. 129)

semi-air-gap の環境では、UMDS がインストールされているマシンに IIS (Internet Information Services) をセットアップし、この IIS Web サーバからダウンロードしたパッチ バイナリおよびパッチ メタデータを使用するようにUpdate Manager を構成できます。

n Apache を使用した UMDS デポと Update Manager サーバとの関連付け (P. 131)

semi-air-gap の環境では、UMDS がインストールされているマシンに Apache Web サーバをセットアップし、このApache Web サーバからダウンロードしたパッチ バイナリおよびパッチ メタデータを使用するようにUpdate Manager を構成できます。

ポータブル メディア ドライブを使用した UMDS デポと Update Manager サーバとの関連付け

インターネットやその他のネットワークに接続していないコンピュータに Update Manager サーバがインストールされたair-gap 導入システムでは、UMDS を使用してダウンロードしたパッチ メタデータおよびパッチ バイナリを、Update Manager がインストールされているマシンに転送する必要があります。

手順

1 UMDS をインストールし、パッチ バイナリおよびパッチ メタデータをダウンロードしたコンピュータにポータブルメディア ドライブを接続します。

2 [コマンド プロンプト] ウィンドウを開き、UMDS がインストールされているフォルダに移動します。

デフォルトのパスは、C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager です。

3 ポータブル メディア ドライブにダウンロードしたパッチをエクスポートします。

vmware-umds -E --export-store F:¥

この場合の F:¥ は、USB フラッシュ ドライブなどのメディア ドライブのパスです。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

128 VMware, Inc.

Page 129: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

4 すべてのファイルがポータブル メディア ドライブにエクスポートされたのを確認してから、そのポータブル メディアドライブを取り外して、Update Manager がインストールされているマシンに接続します。

5 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。

6 Update Manager の管理ビューで、 [構成] タブをクリックします。

7 設定で、 [パッチ ダウンロード設定] をクリックします。

8 [共有レポジトリの使用] ラジオ ボタンを選択します。

9 ポータブル メディア ドライブのパスを入力します。

F:¥

この場合の F:¥ は、USB フラッシュ ドライブなどのメディア ドライブのパスです。

10 [URL の検証] をクリックして、パスを検証します。

検証が成功したことを確認します。検証が失敗した場合、Update Manager によって失敗の理由がレポートされます。検証が成功した場合のみ、共有リポジトリへのパスを使用できます。

11 [適用] をクリックして変更内容を適用します。

12 [今すぐダウンロード] をクリックし、パッチ メタデータをその場でダウンロードします。

ステージングおよび修正中に、Update Manager はパッチ バイナリをダウンロードします。

UMDS を使用してダウンロードされたパッチ バイナリおよびパッチ メタデータが、Update Manager サーバがインストールされているマシンにインポートされます。

IIS を使用した UMDS デポと Update Manager サーバとの関連付けsemi-air-gap の環境では、UMDS がインストールされているマシンに IIS (Internet Information Services) をセットアップし、この IIS Web サーバからダウンロードしたパッチ バイナリおよびパッチ メタデータを使用するようにUpdate Manager を構成できます。

UMDS マシンと接続されているマシンに Update Manager サーバがインストールされており、Update Manager サーバがインターネットに直接接続されていない場合にこの方法を使用してください。

注意 この手順では ISS 6 を使用します。IIS のほかのバージョンも同様に構成できます。

開始する前に

UMDS が動作しているマシンで IIS のインストールおよびセットアップを行います。IIS Web サーバのセットアップについては、Microsoft の Web サイトにある 『Internet Information Services』 ドキュメントを参照してください。

手順

1 UMDS をインストールしたコンピュータにログインし、パッチ バイナリおよびパッチ メタデータをダウンロードします。

2 Web サーバのドキュメント ルートの下にパッチ データ用のディレクトリを作成します。

たとえば、C:¥inetpub¥wwwroot¥UMDS です。

3 ダウンロードしたメタデータおよびバイナリを、Web サーバのルートにある UMDS ディレクトリにエクスポートします。

vmware-umds -E --export-store C:¥inetpub¥wwwroot¥UMDS

第 15 章 一般的なユーザー シナリオ

VMware, Inc. 129

Page 130: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

4 Web サーバで許可する MIME タイプとして .vib、.sig、および .xml を追加します。

a [スタート] - [すべてのプログラム] - [管理ツール] - [インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ] をクリックします。

b [インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ] ウィンドウで、 [インターネット インフォメーション サービス] - [<<コンピュータ名>> (ローカル コンピュータ)] - [Web サイト] - [既定の Web サイト]を選択します。

ここでの <<コンピュータ名>> はユーザーのマシン名です。

c パッチ データをエクスポートした UMDS フォルダを右クリックし、 [プロパティ] を選択します。

d [HTTP ヘッダー] - [MIME の種類] をクリックします。

e [新規作成] をクリックして、新しいMIME の種類を追加します。

[拡張子] テキスト フィールドに、.vib、.sig、および .xml を入力します。MIME の種類の各項目に対し、1 つのファイル拡張子を入力します。.vib および .sig については、 [MIME の種類] フィールドでapplication/octet-stream と入力します。.xml については、 [MIME の種類] フィールドで text/xml と入力します。

5 Web サーバのルートにある UMDS フォルダに、適切な権限を設定します。

a [インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ] ウィンドウの [既定の Web サイト] で UMDSフォルダを右クリックし、 [アクセス許可] を選択します。

b セキュリティの詳細設定ダイアログ ボックスで、 [子オブジェクトに適用するアクセス許可エントリを親から継承し、それらをここで明示的に定義されているものに含める] および [子オブジェクトすべてのアクセス許可エントリを、ここに表示されているエントリで子オブジェクトに適用するもので置換する] チェック ボックスを選択します。

c [適用] をクリックします。

6 サービス コントロール マネージャで IIS Admin Service を再起動します。

7 (オプション) ブラウザで、Web サーバのルートの下に UMDS ディレクトリとダウンロードしたファイルが表示されていることを確認します。

8 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。

9 Update Manager の管理ビューで、 [構成] タブをクリックします。

10 [共有レポジトリの使用] ラジオ ボタンを選択します。

11 パッチ バイナリおよびパッチ メタデータのエクスポート先である Web サーバで、フォルダの URL を入力します。

たとえば、http://<<IP アドレスまたはホスト名>>/UMDS です。

12 [URL の検証] をクリックして、パスを検証します。

検証が成功したことを確認します。検証が失敗した場合、Update Manager によって失敗の理由がレポートされます。検証が成功した場合のみ、共有リポジトリへのパスを使用できます。

13 [適用] をクリックして変更内容を適用します。

14 [今すぐダウンロード] をクリックし、パッチ メタデータをその場でダウンロードします。

ステージングおよび修正中に、Update Manager はパッチ バイナリをダウンロードします。

これで Update Manager は、UMDS でダウンロードされて IIS Web サーバ上に配置されたパッチ メタデータおよびパッチバイナリを使用するように構成されました。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

130 VMware, Inc.

Page 131: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

Apache を使用した UMDS デポと Update Manager サーバとの関連付けsemi-air-gap の環境では、UMDS がインストールされているマシンに Apache Web サーバをセットアップし、このApache Web サーバからダウンロードしたパッチ バイナリおよびパッチ メタデータを使用するように Update Managerを構成できます。

UMDS マシンと接続されているマシンに Update Manager サーバがインストールされており、Update Manager サーバがインターネットに直接接続されていない場合にこの方法を使用してください。

注意 この手順では Apache 2.2.14 を使用します。Apache のほかのバージョンも同様に構成できます。

開始する前に

UMDS が動作しているマシンで Apache をセットアップします。Apache Web サーバのセットアップについては、「Apache HTTP Server Project」 Web サイトにあるドキュメントを参照してください。

手順

1 UMDS をインストールしたコンピュータにログインし、パッチ バイナリおよびパッチ メタデータをダウンロードします。

2 Web サーバのドキュメント ルートの下にパッチ データ用のディレクトリを作成します。

たとえば、C:¥Program Files¥Apache Software Foundation¥Apache2.2¥htdocs¥UMDS です。

3 ダウンロードしたパッチ メタデータおよびパッチ バイナリを、Web サーバのルートにある UMDS ディレクトリにエクスポートします。

vmware-umds -E --export-store C:¥Program Files¥Apache Software Foundation¥Apache2.2¥htdocs¥UMDS

4 (オプション) ブラウザで、Web サーバのルートの下に UMDS ディレクトリとダウンロードしたファイルが表示されていることを確認します。

5 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。

6 Update Manager の管理ビューで、 [構成] タブをクリックします。

7 [共有レポジトリの使用] ラジオ ボタンを選択します。

8 パッチ バイナリおよびパッチ メタデータのエクスポート先である Web サーバで、フォルダの URL を入力します。

たとえば、http://<<IP アドレスまたはホスト名>>/UMDS です。

9 [URL の検証] をクリックして、パスを検証します。

検証が成功したことを確認します。検証が失敗した場合、Update Manager によって失敗の理由がレポートされます。検証が成功した場合のみ、共有リポジトリへのパスを使用できます。

10 [適用] をクリックして変更内容を適用します。

11 [今すぐダウンロード] をクリックし、パッチ メタデータをその場でダウンロードします。

ステージングおよび修正中に、Update Manager はパッチ バイナリをダウンロードします。

これで Update Manager は、UMDS でダウンロードされて Apatch Web サーバ上に配置されたパッチ メタデータおよびパッチ バイナリを使用するように構成されました。

第 15 章 一般的なユーザー シナリオ

VMware, Inc. 131

Page 132: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

一般的なデータベース レポートの生成Update Manager は、Microsoft SQL Server データベースおよび Oracle データベースを使用して、情報を格納します。Update Manager にはレポート機能はありませんが、サードパーティ製のレポート ツールを使用してデータベース ビューを照会し、レポートを生成できます。

重要 Update Manager のデータベースには、インベントリ内のオブジェクトに関する情報は含まれておらず、内部インベントリ エンティティ ID が含まれています。仮想マシン、仮想アプライアンス、およびホストの元の ID を確認するには、vCenter Server システム データベースにアクセスできる必要があります。vCenter Server システム データベースから、必要なオブジェクトの ID を取得します。オブジェクトの Update Manager データベース ID を取得するために、Update Manager はプリフィックス vm- (仮想マシンの場合)、va- (仮想アプライアンスの場合)、または host-(ホストの場合) を追加します。

Microsoft Office Excel 2003 を使用した一般的なレポートの生成Microsoft Excel を使用して、Update Manager データベースに接続し、データベース ビューを照会して、一般的なレポートを生成できます。

開始する前に

Update Manager データベースへの ODBC 接続が必要です。

手順

1 Update Manager データベースがセットアップされているコンピュータにログインします。

2 Windows スタート メニューから [すべてのプログラム] - [Microsoft Office] - [Microsoft Excel] を選択します。

3 [データ] - [外部データの取り込み] - [新しいデータベース クエリ] を選択します。

4 [データ ソースの選択]ウィンドウで、 [VMware Update Manager] を選択し、 [OK] をクリックします。

必要な場合、データベース クエリ ウィザードで ODBC DSN 名を選択し、ODBC データベース接続用のユーザー名とパスワードを入力します。

5 [クエリ ウィザード - 列の選択]ウィンドウで、クエリに含むデータの列を選択し、 [次へ] をクリックします。

オプション 説明

使用可能なテーブルと列 使用可能なテーブル、ビュー、および列が一覧表示されます。スクロール ダウンして、VUMV_ で始まるデータベース ビューを選択します。次に、ビューを展開し、特定の列をダブルクリックして選択します。

クエリの列 クエリに含むように選択した列が一覧表示されます。

選択した列にあるデータのプレビュー [プレビュー] をクリックすると、選択した列のデータが表示されます。 たとえば、インベントリのすべてのオブジェクトおよびインベントリ オブジェクトのすべてのパッチについての最新のスキャン結果を取得する場合は、使用可能なテーブルと列ペインから、次のデータベース ビューと対応する列を選択します。

n VUMV_UPDATES

n VUMV_ENTITY_SCAN_RESULTS

6 クエリ ウィザードがクエリ内のテーブルを結合できないという警告メッセージに対して、 [OK] をクリックします。

7 [Microsoft Query] ウィンドウで、最初のビューから別のビューに列名をドラッグして、列を手動で結合します。

たとえば、VUMV_UPDATES データベース ビューの META_UID 列と、VUMV_ENTITY_SCAN_RESULTS データベース ビューの UPDATE_METAUID 列を結合します。

選択した列の間の線は、これらの列が結合されることを示しています。

[Microsoft Query] ウィンドウでは、データはすべてのインベントリ オブジェクトに対して自動的に照会されます。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

132 VMware, Inc.

Page 133: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

Microsoft SQL Server のクエリを使用した一般的なレポートの生成Microsoft SQL Server のクエリを使用して、Update Manager データベースから一般的なレポートを生成できます。

手順

u インベントリのすべてのオブジェクトおよびインベントリ オブジェクトのすべてのパッチについての最新のスキャン結果を含むレポートを生成するには、Microsoft SQL Client で次のクエリを実行します。

SELECT r.entity_uid,r.ENTITY_STATUS, u.meta_uid, u.title, u.description, u.type, u.severity,(case when u.SPECIAL_ATTRIBUTE is null then 'false' else 'true'end) as IS_SERVICE_PACK,r.scanh_id, r.scan_start_time, r.scan_end_time FROM VUMV_UPDATES u JOIN VUMV_ENTITY_SCAN_RESULTS r ON (u.meta_uid = r.update_metauid)ORDER BY r.entity_uid, u.meta_uid

このクエリによって、スキャンされたインベントリ内のオブジェクトに適用できるすべてのパッチが表示されます。

第 15 章 一般的なユーザー シナリオ

VMware, Inc. 133

Page 134: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

134 VMware, Inc.

Page 135: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

トラブルシューティング 16Update Manager の実行時と使用時に問題が発生した場合は、トラブルシューティングのトピックを参照して問題を理解し、回避策があれば解決できます。

この章では次のトピックについて説明します。

n Update Manager サーバまたは 1 つの vCenter Server システムにおける vCenter Server との接続の喪失 (P. 136)

n Update Manager サーバまたは vCenter リンク モードの接続グループにおける vCenter Server との接続の喪失 (P. 136)

n Update Manager のログ ファイルの収集 (P. 137)

n Update Manager と vCenter Server のログ ファイルの収集 (P. 137)

n ログ ファイルが生成されない (P. 137)

n 要件が満たされていないためにホスト エクステンションの修正またはステージングが失敗する (P. 138)

n 適用可能なベースラインのアップデートがない (P. 138)

n コンプライアンス レポートで、アップデートすべてが 「該当なし」 (P. 139)

n コンプライアンス レポートで、アップデートすべてが 「不明」 (P. 139)

n アップデートを修正したあとも 「非準拠」 の状態が続く (P. 139)

n 仮想マシンのパッチ修正が完了できない (P. 140)

n 一部のパッチで仮想マシンのパッチ修正が失敗する (P. 140)

n 仮想マシンは正常にパッチ修正されたがベースラインは非準拠になる (P. 141)

n VMware Tools がインストールされていない場合に、VMware Tools のアップグレードが失敗する (P. 141)

n ESX/ESXi ホストのスキャンの失敗 (P. 141)

n ESXi ホストのアップグレードの失敗 (P. 142)

n コンプライアンス状態が 「互換性なし」 になる (P. 142)

VMware, Inc. 135

Page 136: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

Update Manager サーバまたは 1 つの vCenter Server システムにおける vCenterServer との接続の喪失

ネットワーク接続が失われたため、またはサーバを再起動したために、Update Manager サーバまたは vCenter Serverシステムとの接続が停止することがあります。

問題

サーバの再起動中またはサーバの停止時に、Update Manager サーバまたは vCenter Server システムとの接続が停止します。

n Update Manager プラグインが再接続ダイアログを表示し、15 ~ 20 秒後にエラー メッセージが表示される。プラグインは無効になる。

n Update Manager プラグインが再接続ダイアログを表示する。15 ~ 20 秒以内にダイアログが非表示になり、プラグインが使用可能になる。

n vSphere Client が再接続ダイアログを表示する。一定の時間が経過したあと、ログイン フォームが表示される。Update Manager を使用するには、Update Manager プラグインをもう一度有効にする必要がある。

原因

n Update Manager サーバが停止し、15 ~ 20 秒以上使用できなくなる。

n Update Manager サーバが再起動され、サービスが 15 ~ 20 秒以内に使用可能になる。

n vCenter Server が停止する。

解決方法

n Update Manager サーバが停止した場合は、Update Manager サービスを開始し、Update Manager Client プラグインをもう一度有効にします。

n Update Manager サーバが再起動されたら、使用可能になるまで待ちます。

n vCenter Server サービスが停止した場合は、vCenter Server サービスを開始し、Update Manager プラグインを有効にします。

Update Manager サーバまたは vCenter リンク モードの接続グループにおけるvCenter Server との接続の喪失

ネットワーク接続が失われたため、またはサーバを再起動したために、Update Manager サーバまたは vCenter Serverシステムとの接続が停止することがあります。

問題

サーバの再起動中またはサーバの停止時に、Update Manager サーバまたは vCenter Server システムとの接続が停止します。

n Update Manager プラグインが再接続モーダル ダイアログを表示し、15 ~ 20 秒後にエラー メッセージが表示される。使用中の Update Manager サーバのプラグインが vSphere Client で非表示になる。

n Update Manager プラグインが再接続モーダル ダイアログを表示する。15 ~ 20 秒以内にダイアログが非表示になり、プラグインが使用可能になる。

n 停止した Update Manager サーバが登録されている vCenter Server システムを使用するように選択した場合、Update Manager プラグインが再接続モーダル ダイアログを表示し、15 ~ 20 秒間、新しく選択された UpdateManager サーバへの再接続が試行される。

n vSphere Client で、vCenter Server システムのすべてのタブが無効になる。Update Manager プラグインは無効になる。vCenter Server システムがもう一度使用可能になると、Update Manager プラグインは自動的に有効になる。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

136 VMware, Inc.

Page 137: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

原因

n 使用中の Update Manager サーバが停止し、15 ~ 20 秒以上、使用できなくなる。

n 使用中の Update Manager サーバが再起動され、サービスが 15 ~ 20 秒以内に使用できるようになる。

n 現在使用中でない Update Manager サーバが停止する。

n vCenter Server が停止する。

解決方法

n Update Manager サーバが停止した場合は、Update Manager サービスを開始します。

注意 Update Manager プラグインは有効であるように見えますが、接続を復元したあと、プラグインを無効にしてから有効にする必要があります。

接続グループの別の vCenter Server システムを使用するように選択した場合、この vCenter Server システムに登録されている Update Manager が実行中であれば、その Update Manager サーバで Update Manager プラグインを使用可能です。

n Update Manager サーバが再起動されたら、Update Manager サービスが使用可能になるまで待ちます。

n Update Manager サーバが停止した場合は、Update Manager サービスを開始します。

n vCenter Server サービスが停止した場合は、vCenter Server サービスを開始します。

Update Manager のログ ファイルの収集Update Manager サーバで最近発生したイベントに関する情報を診断の目的で収集できます。

手順

1 Update Manager がインストールされているマシンにログインします。

完全なログ セットを取得する場合は、Update Manager をインストールしたユーザーのユーザー名とパスワードを使用してログインすることをお勧めします。

2 [スタート] - [すべてのプログラム] - [VMware] - [Update Manager ログ バンドルの生成] を選択します。

ログ ファイルが ZIP パッケージとして生成され、現在のユーザーのデスクトップに保存されます。

Update Manager と vCenter Server のログ ファイルの収集Update Manager サーバと vCenter Server が同じコンピュータにインストールされている場合は、Update Managerサーバと vCenter Server システムで最近発生したイベントに関する情報を診断の目的で収集できます。

手順

1 vCenter Server と Update Manager がインストールされているコンピュータにログインします。

2 [スタート] - [すべてのプログラム] - [VMware] - [vCenter Server ログ バンドルの生成] を選択します。

vCenter Server と Update Manager サーバのログ ファイルが ZIP パッケージとして生成され、現在のユーザーのデスクトップに保存されます。

ログ ファイルが生成されないUpdate Manager で使用される ZIP ユーティリティの制限により、ログ ファイルの累計サイズが 2GB を超えることはできません。ただし、スクリプトは正常に完了しているように見えます。

問題

Update Manager がログ ファイルを生成しません。

第 16 章 トラブルシューティング

VMware, Inc. 137

Page 138: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

解決方法

1 Update Manager がインストールされているコンピュータにログインして、コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。

2 Update Manager がインストールされているディレクトリに移動します。

デフォルトの場所は、C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager です。

3 次のように入力してスクリプトを実行し、vCenter Server のログを除外します。

cscript vum-support.wsf /n

Update Manager のログ ファイルが ZIP パッケージとして正常に生成されます。

要件が満たされていないためにホスト エクステンションの修正またはステージングが失敗する

一部のホスト エクステンションの修正またはステージング操作は失敗します。これは、要件が満たされていないために、Update Manager が自動的にダウンロードおよびインストールしないためです。

問題

ホスト エクステンションの修正またはステージングが失敗することがあります。

原因

Update Manager はステージングおよび修正操作中に要件を満たしていないエクステンションを検出すると、これらをスキップし、不足している要件をイベントとして一覧表示します。ステージングおよび修正を続行するには、この要件を

インストールする必要があります。

解決方法

1 不足している要件を確認するには、 [コンプライアンス] ビューで [タスクおよびイベント] - [イベント] を選択します。

2 不足している要件のタイプに応じて、エクステンション ベースラインまたはパッチ ベースラインに不足している要件を手作業で追加します。

3 (オプション) 新しいベースラインと元のベースラインを含むベースライン グループを作成します。

4 2 つのベースラインを基準に、ホストを修正します。

適用可能なベースラインのアップデートがない

ベースラインは、Update Manager が Shavlik 社および当社の Web サイトからダウンロードしたメタデータをベースとしています。Shavlik 社は仮想マシンおよびアプリケーションのメタデータを提供し、当社は ESX/ESXi ホストのメタデータを提供します。

問題

仮想マシンおよび ESX/ESXi ホストをアップデートできないことがあります。

原因

n Web サーバ プロキシの構成が正しくない。

n Shavlik 社のサーバを使用できない。

n ESX/ESXi ホストのアップデートに関する情報を提供する当社のアップデート サービスを使用できない。

n ネットワーク接続に問題がある。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

138 VMware, Inc.

Page 139: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

解決方法

n 接続の設定を確認します。詳細については、「「Update Manager のネットワーク接続の構成 (P. 57)」」 を参照してください。

n Shavlik 社の Web サイト (http://www.shavlik.com) が使用可能かどうかを確認してください。

n 当社の Web サイト (http://www.vmware.com) が使用可能かどうかを確認してください。

n ネットワークを使用する別のアプリケーションが、期待どおりに機能するかどうかを確認してください。ネットワー

ク管理者に連絡して、ネットワークが正常に機能しているかどうかを確認してください。

コンプライアンス レポートで、アップデートすべてが 「該当なし」通常、スキャンの結果には、インストール済み、不足、該当なしという結果が混在しています。たとえば、通常、Linuxパッチで構成されるベースラインは、Windows マシンでは該当なしになります。該当なしのエントリは、すべての結果が該当なしの場合、または該当するはずのパッチが該当なしになった場合にのみ問題になります。

問題

スキャンした結果、すべてのベースラインに 「該当なし」 としてマークされる場合があります。

原因

この状況は、通常、スキャン中にエラーが発生していることを示しています。

解決方法

1 サーバ ログで、スキャン タスクが失敗としてマークされているかを確認します。

2 スキャン操作を再試行します。

コンプライアンス レポートで、アップデートすべてが 「不明」スキャン処理では、添付されたベースラインおよびベースライン グループを基準として vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報が生成されます。オブジェクトのコンプライアンス ステータスには、「適用可能なすべて」、「非準拠」、「互換性なし」、「不明」、および 「準拠」 があります。

問題

スキャンのすべての結果が 「不明」 として一覧表示されることがあります。

原因

このような状況は、通常スキャン処理の開始時にエラーが発生していることを示しています。または、スキャンがまった

く行われていないことを示している場合もあります。

解決方法

スキャンをスケジュール設定するか、手動でスキャンを開始します。

アップデートを修正したあとも 「非準拠」 の状態が続くアップデートを修正したあとも 「非準拠」 の状態が続く場合は、アップデートが仮想マシンにインストールされたかどうかを確認する必要があります。

問題

修正したあとも、修正された仮想マシンで 「非準拠」 の状態が続きます。

第 16 章 トラブルシューティング

VMware, Inc. 139

Page 140: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

原因

n ディスクの容量が不足していて、サービス パックをインストールできない。

n 実行中のアプリケーションと競合している。

解決方法

n ディスク領域を解放してから、修正を再試行します。

n 仮想マシンを再起動してから、修正操作を再試行します。

仮想マシンのパッチ修正が完了できない

デフォルトのパッチ ベースラインを使用して仮想マシンを修正すると、失敗することがあります。

問題

デフォルトの 「重要度の高い仮想マシン パッチ」 および 「重要度の低い仮想マシン パッチ」 のベースラインを使用して仮想マシンを修正すると、修正を完了できないことがあります。

原因

特定の仮想マシンで、修正が停止しています。まれに、部分的に完了したあとで、パッチ アプリケーションがメッセージボックスを表示したために起きることがあります。

パッチは、ローカル システム コンテキストで実行される VMware vCenter Update Manager Guest Agent によって適用されます。Guest Agent をこのように実行すると、ユーザーがパッチ アプリケーション プロセスに干渉されることはありません。ただし、メッセージ ボックスが表示されないため、承認したりキャンセルしたりという確認を行うことはできません。そのため、パッチ アプリケーション プロセスを完了できません。

解決方法

1 ゲストのタスク マネージャからパッチ プロセスを終了します。

2 問題の原因になったパッチを識別するには、vSphere Client で、仮想マシンのイベントを調べます。

Update Manager は、必要に応じてパッチ インストールの開始と完了を識別するためにエラー コードとともにイベントを送信します。最新のイベントが、パッチ インストールが開始しているにもかかわらず、完了していないことを示している場合、そのアップデートの名前を使用してパッチ処理を識別します。Microsoft のパッチは、通常、ファイル名に KB 番号が含まれているため、簡単に識別できます。

一部のパッチで仮想マシンのパッチ修正が失敗する

デフォルトの 「重要度の高い仮想マシン パッチ」 および 「重要度の低い仮想マシン パッチ」 のベースラインを使用して仮想マシンを修正すると、失敗することがあります。

問題

一部のパッチで仮想マシンの修正が失敗します。

原因

パッチを使用できない場合、修正が失敗することがあります。たとえば、テストでは、英語以外の言語にローカライズされた

Windows のバージョン、または 64 ビット アプリケーション用パッチを使用できない可能性があることが示されます。

解決方法

Update Manager プラグインの [イベント] タブで、パッチがダウンロードされていないことを確認します。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

140 VMware, Inc.

Page 141: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

仮想マシンは正常にパッチ修正されたがベースラインは非準拠になる

デフォルトの 「重要度の高い仮想マシン パッチ」 および 「重要度の低い仮想マシン パッチ」 のベースラインを使用した仮想マシンの修正に成功しても、ベースラインが 「非準拠」 のままになっていることがあります。

問題

修正は完了しても、ベースラインは 「非準拠」 のままです。

原因

パッチを適用したことによってほかのパッチを適用できるようになった場合、ベースラインが 「非準拠」 のままになることがあります。

たとえば、あるパッチはサービス パックを適用したあとにのみ適用できます。そのため、そのサービス パックを適用した場合、修正を開始するとすべての既知の問題が解消される可能性があります。しかし、サービス パックを適用するとほかのパッチが適用可能になります。

解決方法

修正を繰り返します。

VMware Tools がインストールされていない場合に、VMware Tools のアップグレードが失敗する

Update Manager は、ESX 4.0.x ホスト上で実行中の仮想マシンにある VMware Tools の既存のインストールだけをアップグレードします。

問題

コンプライアンス状態が 「互換性なし」 の仮想マシンは修正できないため、VMware Tools をアップグレードできません。

原因

仮想マシンに VMware Tools がインストールされていない場合、「ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード」 ベースライン、またはこのベースラインを含むベースライン グループを基準にして仮想マシンをスキャンしたときに、仮想マシンのコンプライアンス状態が 「互換性なし」 になる。

解決方法

VMware Tools を手動でインストールするか、vSphere Client のインベントリで仮想マシンを右クリックし、 [ゲスト] -[VMware Tools のインストール / アップグレード] を選択します。

ESX/ESXi ホストのスキャンの失敗スキャン処理では、添付されたベースラインおよびベースライン グループを基準として vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報が生成されます。ただし、スキャンは Update Manager リポジトリ内のすべてのパッチ、エクステンション、および使用可能なアップグレードを基準に実行されます。場合によっては、ESX 4.0.x ホストおよび ESXi 4.0.x ホストで障害が発生することがあります。

問題

ESX/ESXi ホストのスキャン処理に失敗することがあります。

原因

vSphere インベントリにホストを追加したあと、VMware vCenter Update Manager Update Download タスクが正常に完了していない場合、ホストのパッチ メタデータはダウンロードされていません。

第 16 章 トラブルシューティング

VMware, Inc. 141

Page 142: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

解決方法

ホストまたは仮想マシンを vSphere インベントリに追加したあと、スキャンを実行する前に、VMware vCenter UpdateManager Update Download タスクを実行します。詳細については、「VMware vCenter Update Manager UpdateDownload タスクの実行 (P. 67)」 を参照してください。

ESXi ホストのアップグレードの失敗アップグレード ベースラインまたはアップグレード ベースラインを含むベースライン グループを基準とする ESXi ホストの修正プロセスが失敗することがあります。

問題

ESXi ホストのアップグレードに失敗することがあります。

原因

/tmp ディレクトリの空き領域が 10MB 未満の ESXi ホストをアップグレードすると、Update Manager では修正プロセスが正常に完了したと表示されますが、ESXi ホストはアップグレードされません。

解決方法

1 Agent のデプロイが失敗した場合は、/tmp ディレクトリの空き領域が 10MB 以上あることを確認します。

2 修正プロセスを繰り返し、ホストをアップグレードします。

コンプライアンス状態が 「互換性なし」 になるスキャンを実行したあと、添付されたベースラインのコンプライアンス状態の互換性がなくなることがあります。コンプ

ライアンス状態が 「互換性なし」 の場合は注意が必要で、解決するための操作が必要になります。

「互換性なし」 の状態は、ベースライン内のアップデートが次のいずれかの状態であることが原因で発生します。

競合 アップデートが、ホストの既存のアップデートまたは Update Manager のパッチ リポジトリ内の別のアップデートと競合しています。Update Manager は、競合のタイプをレポートします。競合は、ターゲット オブジェクトの問題を示すのではありません。現在のベースライン選択に競合があることだけを意味します。スキャン、修正、ステー

ジングの操作は実行できます。ほとんどの場合、競合を解決するための操作を実行する

必要があります。

パッケージの不足 この状態は、アップデートのメタデータがデポにあり、対応するバイナリ ペイロードがないときに発生します。原因として、指定したロケールのアップデートが製品にない、

Update Manager パッチ リポジトリが削除されたか破損している、Update Managerがインターネットにアクセスしてアップデートをダウンロードできなくなった、または

Update Manager リポジトリからアップグレード パッケージを手動で削除したという可能性があります。

インストール不能 アップデートをインストールできません。ターゲット オブジェクトでスキャン操作は成功しますが、修正は実行できません。たとえば、Linux 仮想マシンで見つからなかったアップデートは 「インストール不能」 として表示されます。これは、Update Manager が Linux 仮想マシンの修正をサポートしていないためです。

新規モジュール ホスト アップデートが、ソフトウェアをはじめて提供するまったく新しいモジュールであり、Update Manager はこの状態のアップデートをインストールできません。

互換性のないハードウェア 選択したオブジェクトのハードウェアに互換性がないか、アップデートをサポートする

ためのリソースが不足しています。たとえば、32 ビットのホストに対してホスト アップグレード スキャンを実行する場合や、ホストの RAM が不足している場合です。

サポートされていないアップ

グレード

アップグレード パスが不可能です。たとえば、仮想マシンの最新のハードウェア バージョンが、ホストでサポートされている最高のバージョンよりも高い場合です。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

142 VMware, Inc.

Page 143: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

アップデートの競合ステータス

アップデートに競合があるため、正常なスキャンを実行したあと、添付されたベースラインのコンプライアンス状態が

「互換性なし」 となることがあります。

問題

ベースライン内のアップデートが Update Manager パッチ リポジトリ内の別のアップデートまたはホストの既存のアップデートと競合しているため、添付されたベースラインのステータスが 「互換性なし」 になります。

原因

n ベースラインに含まれているホスト パッチが、すでにホストにインストールされている別のパッチと競合する。

n ベースラインに含まれているホスト パッチが、同じベースラインの別のパッチと競合する。

n 動的ベースラインの条件によって、競合セットが発生する。

n コンテナ オブジェクトに添付されているベースラインが、フォルダ内の 1 つ以上のインベントリ オブジェクトと競合している。これは、間接的競合です。

解決方法

n ベースラインに含まれているパッチが、すでにホストにインストールされている別のパッチと競合する場合は、その

ベースラインを分離するか、削除します。

パッチの競合の解決方法が Update Manager によって示される場合は、その解決パッチをベースラインに追加します。スキャン操作を再試行します。

n ベースラインから競合するパッチを削除してから、スキャンをもう一度実行します。

n 動的ベースラインの条件を編集するか、競合するパッチを除外して、もう一度スキャンします。

パッチの競合の解決方法が Update Manager によって示される場合は、その解決パッチをベースラインに追加します。スキャン操作を再試行します。

n 競合が間接的な場合、コンテナ オブジェクトを修正することはできますが、修正されるのは競合していないオブジェクトだけです。競合を解決するか、競合しているインベントリ オブジェクトを移動してから修正する必要があります。

パッケージの不足ステータス

アップデートのパッケージが不足していると、添付されたベースラインのコンプライアンス状態が 「互換性なし」 となることがあります。

問題

ホストのアップグレード スキャンを実行したときに、そのホスト用のバイナリ パッケージが不足しているか、アップロードされていないか、間違ったバイナリ パッケージがアップロードされていると、スキャンは失敗します。

解決方法

1 ホストのアップグレード ベースラインを編集し、必要なパッケージをインポートします。

2 スキャンを繰り返します。

サポートされていないアップグレード ステータスアップグレードがサポートされていないため、正常にスキャンを実行したあと、添付されたベースラインのコンプライア

ンス状態が 「互換性なし」 となることがあります。

問題

アップグレードがサポートされているため、添付されたベースラインのステータスは 「互換性なし」 となります。

第 16 章 トラブルシューティング

VMware, Inc. 143

Page 144: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

原因

仮想マシンの仮想ハードウェアのアップグレード パスが不可能。これは、現在のハードウェア バージョンが、ホストでサポートされる最新バージョンよりも高いためです。[アップグレードの詳細]ウィンドウに、実際のハードウェア バージョンが表示されます。

解決方法

回避策はありません。アップグレードの詳細を確認し、現在のハードウェア バージョンを確認します。

インストール不能ステータス

アップデートをオブジェクトにインストールできないため、スキャンを実行したあと、添付されたベースラインのコンプ

ライアンス状態が 「互換性なし」 となることがあります。

問題

インストールできないアップデートが含まれているため、添付されたベースラインのステータスが 「互換性なし」 となることがあります。

原因

n Linux パッチを含むベースラインが Red Hat Linux 仮想マシンに添付されている。スキャン中に不足しているアップデートが 1 つ以上あった場合、これらは 「インストール不能」 として表示されます。

n VMware Tools がインストールされていない仮想マシンに 「ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード」 ベースラインが添付されている。[アップグレードの詳細]ウィンドウに、ステータスが 「互換性なし」 になる実際の原因が表示されます。

n VMware で管理されていない VMware Tools がある仮想マシンに、「ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード」 ベースラインが添付されている。[アップグレードの詳細]ウィンドウに、ステータスが 「互換性なし」となる実際の原因が表示されます。

解決方法

n 操作は必要ありません。Update Manager は、Linux 仮想マシンの修正をサポートしません。パッチ ベースラインを分離できます。

n VMware Tools が仮想マシンにインストールされていない場合、VMware Tools のバージョンをインストールして、スキャン操作を再試行します。

n 仮想マシンの VMware Tools が VMware で管理されていない場合、ベースラインを分離する必要があります。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

144 VMware, Inc.

Page 145: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

データベース ビュー 17Update Manager は、Microsoft SQL Server データベースおよび Oracle データベースを使用して、情報を格納します。Microsoft SQL Server データベースと Oracle データベースのデータベース ビューは同じです。

この章では次のトピックについて説明します。

n VUMV_VERSION (P. 146)

n VUMV_UPDATES (P. 146)

n VUMV_HOST_UPGRADES (P. 146)

n VUMV_VA_UPGRADES (P. 147)

n VUMV_PATCHES (P. 147)

n VUMV_BASELINES (P. 147)

n VUMV_BASELINE_GROUPS (P. 148)

n VUMV_BASELINE_GROUP_MEMBERS (P. 148)

n VUMV_PRODUCTS (P. 148)

n VUMV_BASELINE_ENTITY (P. 148)

n VUMV_UPDATE_PATCHES (P. 149)

n VUMV_UPDATE_PRODUCT (P. 149)

n VUMV_ENTITY_SCAN_HISTORY (P. 149)

n VUMV_ENTITY_REMEDIATION_HIST (P. 149)

n VUMV_UPDATE_PRODUCT_DETAILS (P. 150)

n VUMV_BASELINE_UPDATE_DETAILS (P. 150)

n VUMV_ENTITY_SCAN_RESULTS (P. 151)

n VUMV_VMTOOLS_SCAN_RESULTS (P. 151)

n VUMV_VMHW_SCAN_RESULTS (P. 151)

n VUMV_VA_APPLIANCE (P. 152)

n VUMV_VA_PRODUCTS (P. 152)

VMware, Inc. 145

Page 146: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

VUMV_VERSIONこのデータベース ビューには、Update Manager のバージョン情報が含まれています。

表 17-1. VUMV_VERSION

フィールド メモ

VERSION x.y.z 形式の Update Manager のバージョン (1.0.0 など)

DATABASE_SCHEMA_VERSION Update Manager データベース スキーマのバージョン (増加する整数値)。1など

VUMV_UPDATESこのデータベース ビューには、ソフトウェア アップデートのメタデータが含まれます。

表 17-2. VUMV_UPDATES

フィールド メモ

UPDATE_ID Update Manager が生成した一意の ID

TYPE エンティティのタイプ: 仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホスト

TITLE タイトル

DESCRIPTION 説明

META_UID このアップデートのベンダーが提供する一意の ID (たとえば、Microsoftアップデートの場合、MS12444 など)

SEVERITY アップデートの重要度情報: 値は、該当なし、低、中程度、重要、最重要、全体的 (ホスト)、セキュリティ (ホスト)

RELEASE_DATE このアップデートがベンダーからリリースされた日付

DOWNLOAD_TIME このアップデートが Update Manager サーバによって Update Managerデータベースにダウンロードされた日時

SPECIAL_ATTRIBUTE このアップデートに関連付けられている特別な属性 (たとえば、すべてのMicrosoft サービス パックには、Service Pack というマークが付けられている)

COMPONENT ターゲット コンポーネント (HOST_GENERAL、HOST_THIRDPARTY など)

VUMV_HOST_UPGRADESこのデータベース ビューは、ホスト アップグレード パッケージに関する詳細情報を提供します。

表 17-3. VUMV_HOST_UPGRADES

フィールド 説明

RELEASE_ID VUMV_UPDATES と UPDATES_ID を参照するデータベース生成 ID

PRODUCT ESX または ESXi ホスト

VERSION x.y.z 形式で表されるバージョン番号

BUILD_NUMBER ESX/ESXi ホスト バージョンのビルド番号

DISPLAY_NAME ユーザーに表示される名前

FILE_NAME アップグレード ファイルの名前

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

146 VMware, Inc.

Page 147: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

VUMV_VA_UPGRADESこのデータベース ビューは、仮想アプライアンス用アップグレード パッケージに関する詳細情報を表します。

表 17-4. VUMV_VA_UPGRADES

フィールド メモ

UPGRADE_ID プライマリ キーとして使用されるアップグレード ID

TITLE ユーザー インターフェイスで使用される短い説明

VENDOR_NAME ベンダーの名前

VENDOR_UID ベンダーが割り当てる一意の ID

PRODUCT_NAME 製品の名前

PRODUCT_RID 製品の一意の ID

SEVERITY セキュリティへの影響

LOCALE ロケール情報 (ある場合)

RELEASEDATE アップグレードのリリース日

VUMV_PATCHESこのデータベース ビューには、パッチ バイナリのメタデータが含まれます。

表 17-5. VUMV_PATCHES

フィールド メモ

DOWNLOAD_URL パッチ バイナリの URL

PATCH_ID Update Manager サーバが生成した、現在のパッチの一意の ID

TYPE パッチのタイプ: 仮想マシンまたはホスト

NAME パッチの名前

DOWNLOAD_TIME Update Manager サーバがこのパッチを Update Manager データベースにダウンロードした日時

PATCH_SIZE パッチのサイズ (KB 単位)

VUMV_BASELINESこのデータベース ビューには、特定の Update Manager ベースラインの詳細が含まれています。

表 17-6. VUMV_BASELINES

フィールド メモ

BASELINE_ID Update Manager サーバがこのベースラインに生成した一意の ID

NAME ベースラインの名前

BASELINE_VERSION ベースラインが変更された時間に関する履歴 (古いバージョンはデータベースに保持される)

TYPE ベースラインのタイプ: 仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホスト

BASELINE_UPDATE_TYPE ベースラインのタイプ: 固定または動的

TARGET_COMPONENT このベースラインが適用されるターゲットのタイプ: 仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホスト

BASELINE_CATEGORY ベースライン カテゴリ (パッチ、アップグレードなど)

第 17 章 データベース ビュー

VMware, Inc. 147

Page 148: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

VUMV_BASELINE_GROUPSこのデータベース ビューには、特定の Update Manager ベースライン グループの詳細が含まれています。

表 17-7. VUMV_BASELINE_GROUPS

フィールド メモ

BASELINE_GROUP_ID Update Manager サーバがこのベースライン グループに生成した一意の ID

VERSION ベースライン グループのバージョン

NAME ベースライン グループの名前

TYPE このベースラインが適用されるターゲットのタイプ: 仮想マシン、仮想アプライアンス、または ESX/ESXi ホスト

DESCRIPTION ベースライン グループの説明

DELETED 削除された場合、ベースライン グループの削除に関する情報

LASTUPDATED ベースライン グループが最後に更新された時刻に関する情報

VUMV_BASELINE_GROUP_MEMBERSこのデータベース ビューには、ベースラインとそのベースラインが含まれるベースライン グループとの関係に関する情報が含まれています。

表 17-8. VUMV_BASELINE_GROUP_MEMBERS

フィールド メモ

BASELINE_GROUP_ID Update Manager サーバがこのベースライン グループに生成した一意の ID

BASELINE_GROUP_VERSION ベースライン グループのバージョン

BASELINE_ID ベースライン グループに含まれるベースラインの名前

VUMV_PRODUCTSこのデータベース ビューには、オペレーティング システムやアプリケーションなど、製品のメタデータが含まれています。

表 17-9. VUMV_PRODUCTS

フィールド メモ

PRODUCT_ID Update Manager サーバが生成した一意の製品 ID

NAME 製品の名前

VERSION 製品のバージョン

FAMILY Windows、Linux、ESX ホスト、または Embedded ESX ホスト

VUMV_BASELINE_ENTITYこのデータベース ビューには、特定のベースラインが添付されているオブジェクトが含まれています。

表 17-10. VUMV_BASELINE_ENTITY

フィールド メモ

BASELINE_ID ベースライン ID (外部キー、VUMV_BASELINES)

ENTITY_UID エンティティのアップデート ID (vCenter Server が生成した管理対象オブジェクト ID)

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

148 VMware, Inc.

Page 149: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

VUMV_UPDATE_PATCHESこのデータベース ビューには、ソフトウェア アップデートに対応するパッチ バイナリが含まれています。

表 17-11. VUMV_UPDATE_PATCHES

フィールド メモ

UPDATE_ID ソフトウェア アップデート ID (外部キー、VUMV_UPDATES)

PATCH_ID パッチ ID (外部キー、VUMV_PATCHES)

VUMV_UPDATE_PRODUCTこのデータベース ビューには、特定のソフトウェア アップデートを適用する製品 (オペレーティング システムとアプリケーション) が含まれています。

表 17-12. VUMV_UPDATE_PRODUCT

フィールド メモ

UPDATE_ID ソフトウェア アップデート ID (外部キー、VUMV_UPDATES)

PRODUCT_ID 製品 ID (外部キー、VUMV_PRODUCTS)

VUMV_ENTITY_SCAN_HISTORYこのデータベース ビューには、スキャン操作の履歴が含まれています。

表 17-13. VUMV_ENTITY_SCAN_HISTORY

フィールド メモ

SCAN_ID Update Manager サーバが生成した一意の ID

ENTITY_UID スキャンが開始されたエンティティの一意の ID

START_TIME スキャン操作の開始時刻

END_TIME スキャン操作の終了時刻

SCAN_STATUS スキャン操作の結果 (成功、失敗、キャンセルなど)

FAILURE_REASON 失敗の原因を説明するエラー メッセージ

SCAN_TYPE スキャンのタイプ: パッチまたはアップグレード

TARGET_COMPONENT スキャンされたターゲットのタイプ: 仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホスト

VUMV_ENTITY_REMEDIATION_HISTこのデータベース ビューには、修正操作の履歴が含まれています。

表 17-14. VUMV_ENTITY_REMEDIATION_HIST

フィールド メモ

REMEDIATION_ID Update Manager サーバが生成した一意の ID

ENTITY_UID 修正が開始されたエンティティの一意の ID

START_TIME 修正の開始時刻

END_TIME 修正の終了時刻

第 17 章 データベース ビュー

VMware, Inc. 149

Page 150: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

表 17-14. VUMV_ENTITY_REMEDIATION_HIST (続き)

フィールド メモ

REMEDIATION_STATUS 修正操作の結果 (成功、失敗、キャンセルなど)

IS_SNAPSHOT_TAKEN 修正前にスナップショットが作成されたかどうか

VUMV_UPDATE_PRODUCT_DETAILSこのデータベース ビューには、特定のソフトウェア アップデートを適用する製品 (オペレーティング システムとアプリケーション) に関する情報が含まれています。

表 17-15. VUMV_UPDATE_PRODUCT_DETAILS

フィールド メモ

UPDATE_METAUID ソフトウェア アップデート ID (外部キー、VUMV_UPDATES)

UPDATE_TITLE アップデートのタイトル

UPDATE_SEVERITY アップデートの影響情報: 値は、該当なし、低、中程度、重要、最重要、全体的(ホスト)、セキュリティ (ホスト)

PRODUCT_NAME 製品の名前

PRODUCT_VERSION 製品のバージョン

VUMV_BASELINE_UPDATE_DETAILSこのデータベース ビューには、ベースラインの一部であるソフトウェア アップデートに関する情報が含まれます。

表 17-16. VUMV_BASELINE_UPDATE_DETAILS

フィールド メモ

BASELINE_NAME ベースラインの名前

BASELINE_ID Update Manager サーバがこのベースラインに生成した一意の ID

BASELINE_VERSION ベースラインが変更された時間に関する履歴 (古いバージョンはデータベースに保持される)

TYPE ベースラインのタイプ: 仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホスト

TARGET_COMPONENT このベースラインが適用されるターゲットのタイプ: 仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホスト

BASELINE_UPDATE_TYPE ベースラインのタイプ: 固定または動的

UPDATE_METAUID アップデートのメタ ID

TITLE アップデートのタイトル

SEVERITY アップデートの重要度: 値は、該当なし、低、中程度、重要、最重要、全体的(ホスト)、セキュリティ (ホスト)

ID データベースが生成した一意の ID: アップデートおよびパッチの場合はUPDATE_ID、ホストのアップグレードの場合は RELEASE_ID、仮想アプライアンスのアップグレードの場合は UPGRADE_ID

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

150 VMware, Inc.

Page 151: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

VUMV_ENTITY_SCAN_RESULTSこのデータベース ビューには、特定のエンティティのアップデートに関するステータス履歴が含まれます。

表 17-17. VUMV_ENTITY_SCAN_RESULTS

フィールド メモ

SCANH_ID データベースが生成したスキャンの一意の ID

ENTITY_UID エンティティの一意の ID (vCenter Server が割り当てた管理対象オブジェクトID)

SCAN_START_TIME スキャン プロセスの開始時刻

SCAN_END_TIME スキャン プロセスの終了時刻

UPDATE_METAUID アップデートの一意のメタ ID

UPDATE_TITLE アップデートのタイトル

UPDATE_SEVERITY アップデートの重要度: 値は、該当なし、低、中程度、重要、最重要、全体的(ホスト)、セキュリティ (ホスト)

ENTITY_STATUS アップデートに関連するエンティティのステータス: 値は、不足、インストール済み、該当なし、不明、ステージング済み、競合、ホストにサポートされな

い旧式、パッケージの不足、インストール不能、新規モジュール、サポートさ

れていないアップグレード、互換性のないハードウェア

VUMV_VMTOOLS_SCAN_RESULTSこのデータベース ビューには、VMware Tools のインストールに関連する特定の仮想マシンの情報が含まれます。

表 17-18. VUMV_VMTOOLS_SCAN_RESULTS

フィールド メモ

SCANH_ID データベースが生成したスキャンの一意の ID

ENTITY_UID エンティティの一意の ID (vCenter Server が割り当てた管理対象オブジェクトID)

SCAN_START_TIME スキャン プロセスの開始時刻

SCAN_END_TIME スキャン プロセスの終了時刻

ENTITY_STATUS 最新の VMware Tools バージョンを基準としたエンティティのステータス

VUMV_VMHW_SCAN_RESULTSこのデータベース ビューには、ハードウェアのバージョンに関連する特定の仮想マシンのステータス情報が含まれます。

表 17-19. VUMV_VMHW_SCAN_RESULTS

フィールド メモ

SCANH_ID データベースが生成したスキャンの一意の ID

ENTITY_UID エンティティの一意の ID (vCenter Server が割り当てた管理対象オブジェクトID)

SCAN_START_TIME スキャン プロセスの開始時刻

SCAN_END_TIME スキャン プロセスの終了時刻

VM_HW_VERSION 仮想マシン ハードウェア バージョン

HOST_HW_VERSION ホストで推奨されるハードウェア バージョン

第 17 章 データベース ビュー

VMware, Inc. 151

Page 152: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

VUMV_VA_APPLIANCEこのデータベース ビューには、仮想アプライアンスに関する情報が含まれています。

表 17-20. VUMV_VA_APPLIANCE

フィールド メモ

VAID プライマリ キーとして使用される、仮想アプライアンスの管理対象オブジェクトID

MGMTPORT 仮想アプライアンスへの接続または管理に使用されているポート

MGMTPROTOCOL 管理プロトコル

SUPPORTEDFEATURES API 機能の互換性に使用する自由形式の文字列

LASTGOODIP 仮想アプライアンスに設定されていた、最後の IP (IPv6 または IPv4)

VADKVERSION VMware Studio のバージョン

PRODUCTID VUMV_VA_PRODUCTS の ID

UPDATEVERSION 仮想アプライアンスの現在のパッチ バージョン

DISPLAYVERSION 仮想アプライアンスの現在のパッチの表示バージョン

SERIALNUMBER 仮想アプライアンスのシリアル番号

UPDATEURL 仮想アプライアンスの現在のソフトウェア アップデート URL

ORIGUPDATEURL 仮想アプライアンスのソフトウェア アップデート URL の工場出荷時の設定

VUMV_VA_PRODUCTSこのデータベース ビューには、仮想アプライアンスのベンダーに関する情報が含まれています。

表 17-21. VUM_VA_PRODUCTS

フィールド 説明

ID 生成されたシーケンス番号である一意の ID

VENDORNAME ベンダーの名前

VENDORUUID ベンダーの一意の ID

PRODUCTNAME 製品の名前 (リリースは除く。「Database」 など)

PRODUCTRID 製品のリリース ID (「10gr2」 など)

VENDORURL ベンダーの URL (このフィールドはオプションです)

PRODUCTURL 製品の URL (このフィールドはオプションです)

SUPPORTURL サポート URL (このフィールドはオプションです)

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

152 VMware, Inc.

Page 153: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

インデックス

数字

64 ビット オペレーティング システムでの 32 ビットのDSN 27

DDRS 21DSN 27

GGuest Agent、インストール 38

OOracle データベース、構成 28

SSQL Server の認証タイプの確認 32

UUMDSアップグレード 49, 51インストール 49, 50概要 49構成 52互換性マトリクス 49サードパーティ URL の追加 54設定と使用 52ダウンロードしたパッチのエクスポート 54パッチのダウンロード 53

UMDS デポと Update Manager との関連付けApache 131IIS 129ポータブル メディア ドライブ 128

UMDS の設定および使用 128UMDS の設定と使用 52Update Managerアップグレード 39アンインストール 47一般的な使用例 119インストール 35インストールおよびアンインストール 35概要 11サードパーティの URL の追加 60サービスの再起動 66サポート対象オペレーティング システム 24システム要件 23処理 13

推奨事項 43データベース 27データベース ビュー 145導入の構成 43導入モデルの使用 45ハードウェア要件 23パッチ リポジトリ 117ベスト プラクティス 43

Update Manager データベースのメンテナンス 33Update Manager との接続の喪失 136Update Manager のアンインストール 47Update Manager の権限 67Update Manager の再起動 66Update Manager のシステム要件 23

VvCenter Server との接続の喪失 136VMware DPM 21VMware HA 21VMware Tools のアップグレードの失敗、トラブル

シューティング 141vSphere オブジェクトに対するベースラインのコンプ

ライアンス 91vSphere オブジェクトに対するベースライン グループ

のコンプライアンス 91

あアクセス、パッチ リポジトリ 117アップグレード

UMDS 49, 51Update Manager 39Update Manager Client 41Update Manager サーバ 40仮想アプライアンス 126仮想マシン 121ホスト 120

アップグレードおよびアップデート、ホスト 122アップグレードの詳細、概要 93アップグレード ファイル、アップロード 74アップグレード ファイルのアップロード 74アップデート

インベントリ オブジェクト 127仮想マシン 125

アップデートの競合 143

VMware, Inc. 153

Page 154: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

アンインストール

Update Manager クライアント 47Update Manager サーバ 47

一般的な使用例 119イベント、リスト 110イベント、表示 109インストール

Guest Agent 38UMDS 49, 50Update Manager 35Update Manager Client 37Update Manager サーバ 36

インストール不能ステータス 144インベントリ オブジェクト、アップデート 127

えエクステンション、フィルタリング 74エクステンションの詳細、概要 93エクステンション ベースライン、作成 73

か概要

ESXi ホストの修正 98ESX ホストの修正 97UMDS 49Update Manager 11Update Manager Client 12Update Manager の処理 13アップグレードの詳細 93エクステンションの詳細 93構成オプション 20コンプライアンス状態の表示 90修正 17, 95スキャン 15, 87組織的なアップグレード 95添付 15テンプレートの修正 98パッチの詳細 92パッチのステージング 16ベースライン 17ベースライン グループ 17, 19ホストの修正 96

仮想アプライアンス

アップグレード 126手動によるスキャン 88スキャン 88

仮想アプライアンス アップグレード ベースライン作成 77編集 84

仮想マシン

アップグレード 121

アップデート 125シャットダウンの警告 99修正の失敗 63手動によるスキャン 88スキャン 88

仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正、スケ

ジュール設定 106仮想マシンおよび仮想アプライアンスのベースライン

グループ、作成 79仮想マシンと仮想アプライアンスの修正、手動 103仮想マシンへのパッチの適用 125

共有リポジトリ、使用 61

こ構成

Microsoft SQL Server 2005 Express 32Microsoft SQL Server データベース 30Oracle データベース 28UMDS 52UMDS がパッチをダウンロードする場所 53Update Manager 57Update Manager のパッチ ダウンロード ソース 14Update Manager のパッチをダウンロードする場

所 65スナップショットの作成 63スマート リブート 65ネットワーク接続の設定 57パッチ ダウンロード ソース 59パッチのダウンロード スケジュール 63プロキシ設定 62ホストをメンテナンス モードに置き換える障害時の

対応 64メール送信元設定 66リモートの Oracle 接続 29ローカルの Oracle 接続 28

構成オプション、概要 20互換性

Update Manager と vCenter Server 24Update Manager と VI Client 24Update Manager と VirtualCenter Server 24Update Manager と vSphere Client 24Update Manager のオペレーティング システム 24Update Manager のデータベース フォーマット 24

互換性なしコンプライアンス状態の解決 142固定パッチ ベースライン、作成 72コンプライアンス情報、表示 90コンプライアンスとセキュリティのベスト プラクティ

ス 12コンプライアンス状態の表示、概要 90コンプライアンスの利点 12コンプライアンス、不明 139

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

154 VMware, Inc.

Page 155: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

さサードパーティ URL、UMDS への追加 54サードパーティの URL の追加、Update Manager 60削除

Update Manager 47ベースライン 85ベースライン グループ 85ベースライン グループからのベースライン 80

作成

新しいデータ ソース (ODBC) 31エクステンション ベースライン 73仮想アプライアンス アップグレード ベースライン 77仮想マシンおよび仮想アプライアンスのベースライン

グループ 79固定パッチ ベースライン 72動的パッチ ベースライン 71パッチ ベースライン 71ベースライン 70ベースライン グループ 78ホスト アップグレード ベースライン 74, 76ホスト ベースライン グループ 78

サポートされていないアップグレード 143サポート対象データベース フォーマット 24

し実行、パッチ ダウンロード タスク 67シャットダウンの警告 99修正、概要 17修正、概要 95手動修正

仮想マシンと仮想アプライアンス 100, 103ホスト 100–102

使用

パッチ ダウンロード ソースとしてのインターネット 60

パッチ ダウンロード ソースとしての共有リポジトリ 61

使用可能なホスト用アップグレード バージョン、使用 76

使用可能なホスト用アップグレード バージョンにアップグレード 76

すスキャン

概要 15, 87仮想アプライアンス 88仮想マシン 88結果の表示 89スケジュール 88ホスト 87

スケジュール、スキャン 88スケジュール設定

仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正 106ホストの修正 105

スケジュール設定された修正、ホスト 105スケジュール設定による修正

仮想マシンと仮想アプライアンス 104, 106ホスト 104

スナップショットの作成、構成 63スマート リブート、構成 65

せ生成

Update Manager および vCenter Server のログファイル 137

Update Manager のログ バンドル 137Update Manager ログ ファイル 137

セキュリティのベスト プラクティス 12

そ組織的なアップグレード

概要 120仮想マシン 121ホスト 120

たダウンロード、パッチ 14タスクとイベント、表示 109

つ追加

UMDS でのサードパーティ パッチ ソース 54Update Manager でのサードパーティ パッチ ソー

ス 60ベースライン グループへのベースライン 80ベースラインへのパッチ 118

てデータベース

バックアップとリストア (Oracle) 30バックアップとリストア (SQL) 32分離と添付 (SQL) 33

データベース ビューVUMV_BASELINE_ENTITY 148VUMV_BASELINE_GROUP_MEMBERS 148VUMV_BASELINE_GROUPS 148VUMV_BASELINES 147VUMV_BASELINE_UPDATE_DETAILS 150VUMV_ENTITY_REMEDIATION_HIST 149VUMV_ENTITY_SCAN_HISTORY 149VUMV_ENTITY_SCAN_RESULTS 151VUMV_HOST_UPGRADES 146VUMV_PATCHES 147VUMV_PRODUCTS 148VUMV_UPDATE_PATCHES 149VUMV_UPDATE_PRODUCT 149VUMV_UPDATE_PRODUCT_DETAILS 150VUMV_UPDATES 146

インデックス

VMware, Inc. 155

Page 156: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

VUMV_VA_APPLIANCE 152VUMV_VA_PRODUCTS 152VUMV_VA_UPGRADES 147VUMV_VERSION 146VUMV_VMHW_SCAN_RESULTS 151VUMV_VMTOOLS_SCAN_RESULTS 151

データベース レポートの生成Microsoft Office Excel 2003 の使用 132Microsoft SQL Server のクエリの使用 133概要 132

添付

概要 15ベースライン 81ベースライン グループ 81

添付されているベースライン グループ、フィルタリング 82

添付されているベースライン、フィルタリング 82

とトラブルシューティング

ESX/ESXi ホストのスキャンの失敗 141ESXi ホストのアップグレードの失敗 142Update Manager および vCenter Server ログ バン

ドルの生成 137Update Manager ログ バンドルの生成 137VMware Tools のアップグレードの失敗 141アップデートの競合 143インストール不能ステータス 144エクステンションの修正またはステージングの失

敗 138該当する ESX ホスト 139仮想マシンが非準拠 139仮想マシンの修正の失敗 140互換性なしコンプライアンス状態 142コンプライアンス 139サポートされていないアップグレード 143スキャン 139接続の喪失 136パッケージの不足 143パッチ修正の失敗 140非準拠のパッチ ベースライン 141ベースライン 138ログ ファイルが生成されない 137

ネットワーク接続の設定、構成 57

パッケージの不足 143パッチ

UMDS の構成 52UMDS を使用してダウンロード 53仮想マシン 125

競合 143ステージング 99表示 117フィルタリング 74, 118ベースラインに含める 118ホスト 123

パッチ ダウンロード ソース、構成 59パッチ ダウンロード タスク、実行 67パッチの詳細、概要 92パッチのステージング 99パッチのダウンロード、UMDS 53パッチのダウンロード、概要 14パッチのダウンロード スケジュール、変更 63パッチ ベースライン作成 71編集 83

パッチをダウンロードする場所

UMDS の構成 53Update Manager の構成 65

ひ表示

イベント 109コンプライアンス情報 90スキャン結果 16, 89タスクとイベント 109パッチ 117

ふフィルタリング

エクステンション 74添付されているベースライン 82添付されているベースライン グループ 82パッチ 74, 118パッチ リポジトリ 118

プロキシ設定、構成 62分離

ベースライン 82ベースライン グループ 82

へベースライン

概要 15, 17削除 85作成 70操作 69属性 20タイプ 18適用可能なアップデートがない 138デフォルト ベースライン 19添付 81分離 82

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

156 VMware, Inc.

Page 157: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

ベースライン グループ概要 15, 17, 19削除 85作成 78操作 69添付 81分離 82ベースラインの削除 80ベースラインの追加 80編集 84

編集

仮想アプライアンス アップグレード ベースライン 84パッチ ベースライン 83ベースライン グループ 84ホスト アップグレード ベースライン 83ホスト エクステンション ベースライン 83

ほホスト

UMDS を使用したサードパーティ製パッチのダウンロード 54

Update Manager を使用したサードパーティ製パッチのダウンロード 60

アップグレード 120アップグレードおよびアップデート 122アップグレードの失敗 142エクステンションの適用 124修正に失敗した場合の対応 64修正のスケジュール設定 105

手動修正 100–102手動によるスキャン 87スキャンの失敗 139, 141パッチの適用 123

ホスト アップグレード ベースライン作成 74, 76編集 83

ホスト エクステンションの修正またはステージングの失敗 138

ホスト エクステンション ベースライン、編集 83ホスト ベースライン グループ、作成 78ホストへのエクステンションの適用 124ホストへのパッチの適用 123

メール送信元設定、構成 66

ゆ有効化、Update Manager Client 37

ロールバック 98ログ バンドル、Update Manager および vCenter

Server 用に生成 137ログ バンドル、Update Manager 用に生成 137ログ ファイル、Update Manager および vCenter

Server 用に生成 137ログ ファイル、Update Manager 用に生成 137

インデックス

VMware, Inc. 157

Page 158: VMware vCenter Update Manager 管理ガイドVMware vCenter Update Manager 管理ガイド Update 1 vCenter Update Manager 4.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

158 VMware, Inc.