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vSphere Data Protection 管理ガ イ ド vSphere Data Protection 5.5.5 本書は、一覧に記載される各製品のバージ ョ ンをサポー ト し、 本書が新しい版と差し替えられるまで、 後続のバージ ョ ン についてもサポート します。 本書の最新版をチェ ッ クする には、 http://www.vmware.com/support/pubs を参照してく ださい。 JP-001091-00

vSphere Data Protection 管理ガイド - VMware · スナップショットの削除およびアップグレード イメージのアンマウント35 スナップショットに戻る36

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vSphere Data Protection管理ガイド

vSphere Data Protection 5.5.5

本書は、一覧に記載される各製品のバージョンをサポート し、本書が新しい版と差し替えられるまで、 後続のバージ ョ ンについてもサポート します。 本書の 新版をチェ ッ クするには、 http://www.vmware.com/support/pubs を参照して ください。

JP-001091-00

ヴイエムウェア株式会社 東京本社 〒 105-0013 東京都港区浜松町 1-30-5 浜松町スクエア 13F http://www.vmware.com/jp

2 VMware, Inc.

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

新の技術文書は、 次の VMware Web サイ トをご覧ください。

http://www.vmware.com/support/

VMware Web サイ トにも 新の製品情報を掲載しています。

本書に関してご意見がある場合は、 フ ィードバックを

[email protected] 宛に送信して ください。

Copyright © 2007–2013 VMware, Inc. All rights reserved. (不許複製 ・ 禁無断転載) 本製品は、 米国および国際著作権法と知的財産権法によって保護されています。 VMware 製品は、 http://www.vmware.com/go/patents に記載される 1 つ以上

の特許の対象です。

VMware は、 VMware, Inc. の登録商標または商標です。 本書に記載されているその他すべてのマークおよび名称は、

各社の商標です。

VMware, Inc. 3

目次

1 VDP の理解 11VMware vSphere Data Protection の概要 12vSphere Data Protection のメ リ ッ ト 12VDP および VDP Advanced の機能 13

イ メージ レベルのバッ クアップと リ ス ト ア 13単体の VMDK のバッ クアップと リ ス ト ア 14ゲス ト レベルのバッ クアップと リ ス ト ア 14

レプリ ケーシ ョ ン 14ファ イル レベルのリ カバリ 14重複排除ス ト アのメ リ ッ ト 15

可変長および 固定長データ セグメン ト 15論理セグメン トの判断 15

vSphere Data Protection のアーキテクチャ 15

2 VDP のインス トールと構成 17vSphere Data Protection のサイズ設定 18ソフ ト ウェア必要条件 18

ハードウェア バージ ョ ンと移行 18VMware ESXi ホス ト と vFlash 互換性 18サポート されているディ スク タイプ 18

システム要件 19VDP Advanced のシステム要件 19

プリ インス トール構成 20DNS 構成 20各種の NTP 構成 20vCenter Configuration ビュー 20ユーザー アカウン トの構成 21

VDP のベス ト プラ クティ ス 23一般的なベス ト プラ クティ ス 23HotAdd のベス ト プラ クティ ス 23初期 VDP 導入に対するス ト レージ容量 24VDP 容量の監視 24ヘルス チェッ ク 24

VDP へのインス トール 24OVT テンプレートの導入 25

ラ イセンス 26ラ イセンス キーの追加 26VDP から VDP Advanced へアップグレード 27VDP Advanced ライセンス情報の表示 27ラ イセンスの割り当て解除 27ラ イセンス キーの削除 27

システム設定の構成 28VDP アプライアンスを新しい vCenter に切り換え 30

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

4 VMware, Inc.

3 VDP アプライアンスのアップグレード 31ベスト プラクテ ィス 32許可されているアップグレード パス 32VDP アプライアンスをアップグレードする時間の選択 33VDP アプライアンスのスナップシ ョ ッ ト作成 33アプライアンスにアップグレード ISO イ メージをマウン ト 34アップグレードのインス トール 34スナップシ ョ ッ トの削除およびアップグレード イ メージのアンマウン ト 35スナップシ ョ ッ トに戻る 36

4 ス ト レージ管理 37新しいス ト レージの作成 38既存のス ト レージを接続する 40ス ト レージの接続解除と再接続 41ス ト レージ構成の表示 43Data Domain の構成 43

Data Domain システムの追加 43Data Domain の編集 45Data Domain の削除 45

5 vSphere Data Protection ディ スク拡張 47拡張前の要件 48VMFS ヒープ サイズの推奨事項 49ディ スク拡張の実行 50

ス ト レージ構成の表示 51パフォーマンス分析 51

パフォーマンス分析テス トの実行 52Essentials Plus でのディ スク拡張 52

6 VDP アプライアンスのインス トール後の構成 55VDP 構成ユーティ リ ティについて 56ステータスの表示 57サービスの開始と停止 58ログ収集中 58VDP 構成の変更 59

ネッ ト ワーク設定 59vCenter の登録 59システム設定 59

アプライアンスのロール バッ ク 60非常時のリ ス ト ア 61

リ ス ト ア ポイン トの更 新 63ホス ト を vCenter に再接続 63

7 vSphere Data Protection の使用 65vSphere Data Protection へのアクセス 66VDP ユーザー インターフェイスの理解 66VDP アプライアンスの切り換え 67VDP Advanced ユーザー インターフェイス 67[レポート ] タブからの情報の表示 68

レポート情報のフ ィルター 69

VMware, Inc. 5

目次

8 バッ クアップの管理 71バッ クアップ ジ ョブの管理 72

仮想マシンの選択 72バッ クアップ スケジュールの指定 73保存ポリシーの設定 73フル イ メージ バッ クアップ ジ ョブの作成 74個々のディ スクごとにバッ クアップ ジ ョブを作成 76ステータスおよびバッ クアップ ジ ョブの詳細の表示 77バッ クアップ ジ ョブの編集 77バッ クアップ ジ ョブのクローン作成 77バッ クアップ ジ ョブの削除 78バッ クアップ情報の有効化または無効化 78既存のバッ クアップ ジ ョブを今すぐ実行 78バッ クアップのロ ッ ク と ロ ッ ク解除 79

9 自動バッ クアップ検証 81自動バッ クアップ検証 82

制限事項 82ベス ト プラ クティ ス 82新しいバッ クアップ検証ジ ョブの作成 83バッ クアップ検証ジ ョブの編集 85バッ クアップ検証ジ ョブのクローン作成 86バッ クアップ検証ジ ョブの実行と起動 86バッ クアップ検証のモニタ リ ング 86バッ クアップ検証ジ ョブの有効化と無効化 87バッ クアップ検証ジ ョブの削除 87

10 リ ス ト アの管理 89リ ス ト アの管理 90

制限事項 90リ ス ト アするバッ クアップの選択 90バッ クアップの一覧のフ ィルター処理 90スナップシ ョ ッ トが存在する際のリ ス ト ア 90元の場所にイ メージ バッ クアップを リ ス ト ア 91新しい場所にイ メージ バッ クアップを リ ス ト ア 92バッ クアップを個別の SCSI ディ スクにリ ス ト ア 93リ ス ト ア タブからバッ クアップを削除 94リ ス ト ア タブから選択済みバッ クアップをすべて選択解除 94

11 レプリ ケーシ ョ ン 95レプリ ケーシ ョ ン ジ ョブの管理 96

レプリ ケーシ ョ ンの互換性 96レプリ ケーシ ョ ンと Data Domain 96レプリ ケート時のベス ト プラ クティ ス 96制限事項 96レプリ ケーシ ョ ン ジ ョブ用にバッ クアップ タイプを定義 97 レプリ ケーシ ョ ン ジ ョブの作成 97レプリ ケーシ ョ ン ジ ョブの編集 100レプリ ケーシ ョ ン ジ ョブのクローン作成 100レプリ ケーシ ョ ン ジ ョブの削除 100レプリ ケーシ ョ ン ジ ョブの有効化または無効化 100ステータスおよびレプリ ケーシ ョ ン ジ ョブの詳細の表示 101既存のレプリ ケーシ ョ ン ジ ョブを今すぐ実行 101

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

6 VMware, Inc.

12 VDP 詳細設定の構成 103構成と監視 104

バッ クアップ アプライアンス構成の表示 104バッ クアップ ウ ィンド ウの編集 105メールの構成 105ユーザー インターフェイスのログ 106ヘルス チェッ クの実行 106ク ラ イアン ト ダウンロードのインス トール 107

VDP アクティビティの監視 107新のタスクの表示 108

アラームの表示 108イベン ト コンソールを表示 109

VDP のシャッ ト ダウンと起動手順 109

13 VDP アプリ ケーシ ョ ン サポート 111VDP Advanced アプリ ケーシ ョ ン サポート 112

Microsoft Windows のユーザー アカウン ト コン ト ロール設定の確認 112UAC が有効な場合の VDP ク ライアン トのインス トール 112

Microsoft SQL Server のバッ クアップと リ ス ト ア 113Microsoft SQL Server のオプシ ョ ン 113ハードウェア要件 113Microsoft SQL Server のサポート 114VMware VDP for SQL Server Client のインス トール 114Backup Jobs for Microsoft SQL Server の作成 115Microsoft SQL Server のバッ クアップのリ ス ト ア 118ク ラ イアン ト アクティ ビティの監視 119SQL Server 用 VDP Advanced プラグ インのアンインス トール 119

Microsoft Exchange Server のバッ クアップと リ ス ト ア 119Microsoft Exchange Server オプシ ョ ン 120Microsoft Exchange Server のサポート 120Microsoft .NET Framework 4 の要件 120ハードウェア要件 120サポート されていない Microsoft Exchange Server 121VDP for Exchange Server Client のインス トール 121VDP Exchange Backup User Configuration Tool の使用 122VDP バッ クアップ サービスの手動構成 123Microsoft Exchange Server 用バッ クアップ ジ ョブの作成 124Microsoft Exchange Server のバッ クアップのリ ス ト ア 126ク ラ イアン ト アクティ ビティの監視 127Exchange プラグ インのアンインス トール 127Microsoft Exchange Server の細分性の高いリ カバリ 128

Microsoft SharePoint Server のバッ クアップと リ ス ト ア 131ハードウェア要件 131サポート されている Microsoft SharePoint Server 132SharePoint Server ク ライアン ト用 VDP プラグ インのインス トール 132Backup Jobs for Microsoft SharePoint Server の作成 133Microsoft SharePoint Server のバッ クアップのリ ス ト ア 134ク ラ イアン ト アクティ ビティの監視 134SharePoint 用 VDP Advanced プラグ インのアンインス トール 134

VMware, Inc. 7

目次

14 ファ イル レベルのリ ス ト アの使用 135VDP リ ス ト ア ク ライアン トの概要 136

ファ イル レベルのリ ス ト アの制限 136LVM の制限事項 136サポート されていない VMDK 構成 137サポート されていない Windows 構成 137

リ ス ト ア ク ライアンにログイン 137基本ログイン 138高度なログイン 138

バッ クアップのマウン ト 139バッ クアップのフ ィルター 139マウン ト済みバッ クアップのナビゲート 139ファ イル レベルのリ ス ト アの実行 139

基本ログイン モードでのリ ス ト ア ク ラ イアン トの使用 139高度なログイン モードでのリ ス ト ア ク ラ イアン トの使用 140

リ ス ト アの監視 141

15 VDP 災害復旧 143

A vSphere Data Protection のポート利用 145

B 低必要な vCenter ユーザー アカウン ト権限 147

C vSphere Data Protection の ト ラブルシューティング 151VDP アプライアンスのインス トールに関する ト ラブルシューティング 152VDP Web ク ラ イアン トへのアクセスに関する ト ラブルシューティング 152VDP Advanced ライセンスに関する ト ラブルシューティング 152

ラ イセンス キーが vSphere ライセンス インターフェイスに入力されているが、VDP では非表示の場合 152

ホス トがライセンス許可されているにも関わらず、 ライセンス違反イベン トが生成される場合 152ラ イセンス キーおよび / またはホス トの割り当てが消失した場合 153ラ イセンス キーを正常にデコードできない場合 153ラ イセンス割り当てポート レッ トでライセンスを取得できない場合 153評価版ライセンスの有効期限が過ぎ、 システムが機能低下 (使用不可) した場合 154

VDP バッ クアップの ト ラブルシューティング 154VDP リ ス ト アの ト ラブルシューティング 155VDP レプリ ケーシ ョ ン ジ ョブの ト ラブルシューティング 156VDP ヘルス チェッ クの ト ラブルシューティング 156自動バッ クアップ検証のト ラブルシューティング 157リ ス ト ア ク ライアンの ト ラブルシューティング (ファ イル レベルのリ カバリ ) 157VDP Advanced の ト ラブルシューティング 158

VDP Advanced Exchange バッ クアップの ト ラブルシューティング 158VDP Advanced Exchange リ ス ト アの ト ラブルシューティング 159VDP Advanced SQL バッ クアップの ト ラブルシューティング 160VDP Advanced SQL リ ス ト アの ト ラブルシューティング 160

VDP ナレッジベース記事へのアクセス 160

索引 161

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

8 VMware, Inc.

VMware, Inc. 9

VDP 管理ガイドには、 SMB 向けのバックアップのインス トールと管理に関する情報が記載されています。 また、

このガイドには、 ト ラブルシューティングの各シナリオと推奨される解決策が含まれています。

受講対象者

本書の受講対象者は、 VDP を使用してバッ クアップ ソ リ ューシ ョ ンを提供する方です。 このドキュ メン ト

に記載されている情報は、 仮想マシン テク ノ ロジーおよびデータセンター運用に精通した、 経験豊かな

Windows または Linux システム管理者を対象と しています。

表記規則

VMware では、 本書で次の表記規則を使用します。

VMware Technical Publications GlossaryVMware Technical Publications は、 皆様に馴染みのないと思われる用語を定義する用語集です。 VMware テク

ニカル ドキュ メン トで使用されている用語の定義については、http://www.vmware.com/support/pubs をご覧

ください。

本書について

太字 ウ ィンド ウ名、 ダイアログ ボッ クス、 ボタン、 フ ィールド、 タブ名、 キー名、

メニュー パスなど、 インタフェースの構成要素 (ユーザーが明示的に選択ま

たはク リ ッ クする対象) の名前に使用します。

斜体 本文内で参照される出版物の完全なタイ トルに使用します。

モノ スペース 以下の場合に使用 :

エラー メ ッセージやスク リプ ト などのシステム出力

システム コード

パス名、 ファ イル名、 プロンプ ト、 構文

コマンド とオプシ ョ ン

モノ スペース、斜体

変数に使用します。

モノ スペース、

太字

ユーザー入力に使用します。

[ ] オプシ ョ ン値

| 縦棒は、 他の選択を示す 「OR」 を意味する

{ } 中括弧内は、 ユーザーが指定する必要のある内容を示す (例 : x、 y、 z)

... 省略記号は、 例の中で省略した重要でない情報を示す

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

10 VMware, Inc.

ドキュ メン トに関するフ ィードバック

VMware は、 ドキュ メン トの改善のために皆様のご意見を歓迎します。 フ ィードバッ クを

[email protected] にお寄せください。

テクニカル サポート とエデュケーシ ョ ン リソース

以降のセクションでは、 ご利用いただけるテクニカル サポート リ ソースについて説明します。 他の VMware ド

キュ メン トの現在のバージョンにアクセスするには、 http://www.vmware.com/support/pubs をご覧ください。

オンライン サポート

オンライン サポート を利用してテクニカル サポート リ クエス ト を送信するには、 お使いの製品と契約情報を

表示して、 製品を登録し、 http://www.vmware/support/phone_support.html をご覧ください。

サポート オファ リング

VMware サポート オファ リ ングがどのよ うにビジネス ニーズを満たすかを確認するために、

http://www.vmware.com/support/services をご覧ください。

VMware プロフェ ッシ ョナル サービス

VMware エデュケーシ ョ ン サービスコースは、広範囲な実習、事例、 オン ザ ジ ョブ リ ファレンス ツールと

して使用するこ とを目的と したコースの資料を用意しています。 コースは、 オンサイ ト、 ク ラスルーム、 ラ

イブ オンラインのいずれでもご利用いただけます。 オンサイ ト パイロ ッ ト プログラムおよび導入ベス ト プラ クティ スの場合、 VMware コンサルティング サービスが、 仮想環境の評価、 計画、 構築、 管理に役立つ製

品を提供します。エデュケーシ ョ ン ク ラス、認定プログラム、 コンサルティング サービスに関する情報にア

クセスするには、 http://www.vmware.com/services をご覧ください。

VMware, Inc. 11

1

本章は、 次の ト ピッ クで構成されています。

12 ページの 「VMware vSphere Data Protection の概要」

12 ページの 「vSphere Data Protection のメ リ ッ ト 」

14 ページの 「ゲス ト レベルのバッ クアップと リ ス ト ア」

14 ページの 「レプ リ ケーシ ョ ン」

14 ページの 「ファ イル レベルのリ カバリ 」

14 ページの 「重複排除ス ト アのメ リ ッ ト 」

15 ページの 「vSphere Data Protection のアーキテクチャ」

VDP の理解 1

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

12 VMware, Inc.

VMware vSphere Data Protection の概要

VDP(vSphere Data Protection)は、堅牢で導入が容易なディ スク ベースのバッ クアップ / リ カバリ ソ リ ュー

シ ョ ンです。 VDP は VMware vCenter Server と完全統合されており、 重複排除されたターゲッ ト ス ト レー

ジ ロケーシ ョ ンにバッ クアップを保存し、 バッ クアップ ジ ョブの一元管理と効率的な管理が可能です。

VMware vSphere Web ク ライアン ト インターフェイスは、仮想マシンのバッ クアップ / リ カバリの選択、 ス

ケジュール、 構成、 管理に使用されます。

バッ クアップの間に、VDP は仮想マシンの静止スナップシ ョ ッ ト を作成します。バッ クアップ オペレーシ ョ

ンごとに重複排除が自動的に実行されます。

本書では、 バッ クアップ / リ カバリのコンテキス トで次の用語が使用されます。

データス ト アは、データセンターにおける、基盤となる物理ス ト レージ リ ソースの組み合わせの仮想表

現です。データス ト アは、仮想マシン ファ イルを格納する場所(例えば、物理ディ スク、RAID、SAN)です。

CBT (更新ブロ ッ ク追跡) は、仮想マシンのス ト レージ ブロッ クの変更を追跡する VMkernel 機能です。

VMkernel は、 仮想マシンの変更を追跡し、 VMware の vStorage API のメ リ ッ ト を活用するために開発

されたアプリ ケーシ ョ ンのバッ クアップ プロセスを強化します。

FLR (ファ イル レベルのリ カバリ ) によ り、保護されている仮想マシンのローカル管理者はローカル マシンに対してバッ クアップを参照し、 マウン トするこ とができます。 管理者は、 これらのマウン ト され

たバッ クアップから個々のファイルを リ ス ト アするこ とができます。 FLR は、 VDP リ ス ト ア ク ライア

ン ト を使用して実行します。

VMware VADP (vStorage APIs for Data Protection) によ り、バッ クアップ ソフ ト ウェアはシステムを停

止するこ となく、各仮想マシン内でバッ クアップ タスクを実行するオーバーヘッ ドなしに、一元化された

仮想マシンのバッ クアップを実行できます。

VMDK (仮想マシン ディ スク) は、ゲス ト オペレーティング システムに対して物理ディ スク ド ラ イブ

と して表示されるファ イルまたはファ イル セッ トです。 これらのファ イルは、 ホス ト マシンまたはリ

モート ファ イル システムに存在できます。

VDP アプライアンスは、 VDP 専用の仮想アプライアンスです。

vSphere Data Protection のメ リ ッ ト

VDP (vSphere Data Protection) のメ リ ッ ト を以下に示します。

すべての仮想マシンに対して高速で効率的なデータ保護を提供します。 これは、仮想マシンがオフの

場合、 あるいは VMware ESX ホス ト間で移行されている場合でも可能です。

すべてのバッ クアップに対して特許取得済みの可変長の重複排除を使用するこ とによ り、 バッ クアップ

データが消費するディ スク領域を大幅に減少します。

CBT (ブロ ッ クの変更履歴) および VMware 仮想マシン スナップシ ョ ッ ト を使用して、 仮想マシンの

バッ クアップ コス ト を削減し、 バッ クアップ ウ ィンド ウを 小限に抑えます。

仮想マシンごとにサード パーティ エージェン ト をインス トールする必要がないため、簡単なバッ クアッ

プが可能になり ます。

vSphere 内で統合されたコンポーネン トは Web ポータルによって管理されるため、インス トールがシン

プルで簡単です。

vSphere Web ク ライアン トに統合された VDP 構成への直接アクセスが可能です。

チェッ クポイン トおよびロール バッ ク メカニズムによ りバッ クアップを保護します。

Web ベースのインターフェイスからエンド ユーザー開始のファイル レベルのリ カバリ を使用して、

Windows および Linux ファ イルのリ カバリ を合理化します。

VMware, Inc. 13

第 1 章 VDP の理解

VDP および VDP Advanced の機能

VDP (vSphere Data Protection) には、 2 つの階層があ り ます。 基本 VDP および VDP Advanced : 表 1-1 で

は、 VDP と VDP Advanced の相違点を定義します。

注 VDP の基本機能はライセンス キーが必要ではあ り ません。 VDP Advanced ユーザーでは、 ホス トがラ

イセンスされ VDP Advanced モードになる と、拡張機能が利用可能にな り ます。 ラ イセンス認証される と、

ユーザーは、 ラ イセンスされていないホス トに割り当てられた仮想マシンのバッ クアップ ジ ョブの作成が

制限されます。

イメージ レベルのバックアップと リス トア

vSphere Data Protection は、vStorage API for Data Protection に統合されたイ メージ レベルのバッ クアップを

作成します。 vSphere 内の機能セッ ト によ り、 バッ クアップ プロセスのオーバーヘッ ドを仮想マシンから

VDP アプライアンスに解放します。VDP アプライアンスは vCenter Server と通信して、仮想マシンの .vmdkファ イルのスナップシ ョ ッ ト を作成します。 重複排除は、 特許取得済みの可変長重複排除テク ノ ロジーを使

用してアプライアンス内で実行されます。

大型で常に拡張を続ける多くの VMware 環境に対応するために、VDP アプライアンスはそれぞれ、8 個の仮

想マシンを同時にバッ クアップするこ とが可能です。

イ メージ レベル バッ クアップの効率性を向上するため、VDP では Avamar の CBT(Changed Block Tracking:更新ブロ ッ ク追跡) 機能を採用しています。 CBT は、 特定の仮想マシンのイ メージのバッ クアップ時間を大

幅に短縮し、 一定のバッ クアップ ウ ィンド ウ内で大量の仮想マシンを処理する機能を提供します。

リ ス ト ア時に CBT を活用するこ とで、 VDP は、 仮想マシンを元の場所にリ ス ト アする際に、 高速で効率的

な リ カバリ を実現します。 リ ス ト ア プロセスの際、 VDP は Avamar の重複排除テク ノ ロジーを使って、 前

回のバッ クアップ以降変更されたブロ ッ クを特定し、該当するブロ ッ クのみを リ カバリ します。これによ り、

リ カバリ オペレーシ ョ ン中の vSphere 環境内のデータ転送が減少し、 何よ り も、 復旧時間が短縮されます。

さ らに、 VDP はリ ス ト アの方法 (フル イ メージ リ ス ト アまたは CBT を活用した リ カバリ ) によるワーク

ロードの違いを自動的に評価して、 リ ス ト ア時間が 高速の方法を実行します。 これは、 リ ス ト アされる仮

想マシンにおける前回のバッ クアップ以降の変更率が非常に高く、CBT 解析オペレーシ ョ ンのオーバーヘッ

ドが直接フル イ メージ リ カバリ よ り も大きな場合に有効です。 VDP は、 特定のシナリオまたは環境で 高

速の仮想マシン イ メージ リ カバリ時間を実現するのはどの方法かをインテ リジェン トに判断します。

表 1-1. VDP と VDP Advanced の相違点

機能 VDP VDP Advanced

VDP アプライアンスごとにサポート される仮想マシン 大 100 大 400

使用可能なス ト レージ サイズ 2 TB 8 TB

イ メージ レベルのバッ クアップのサポート ○ ○

個別のディ スク バッ クアップのサポート ○ ○

イ メージ レベルのリ ス ト ア ジ ョブのサポート ○ ○

イ メージ レベルのレプリ ケーシ ョ ン ジ ョブのサポート ○ ○

ホス ト リ カバリの送信のサポート ○ ○

取り外し可能 /再マウン ト可能なデータ パーティシ ョ ンの

サポート

○ ○

FLR (ファ イル レベルのリ カバリ ) のサポート ○ はい

Microsoft SQL Server、Exchange Server、SharePoint Serverのゲス ト レベルのバッ クアップと リ ス ト アをサポート

X ○

アプリ ケーシ ョ ン レベルのレプリ ケーシ ョ ンをサポート X ○

現在のデータス ト アを拡張する機能 X ○

Data Domain システムへのバッ クアップをサポート X ○

Microsoft Server での細分性の高いレベルのリ ス ト ア機能 X ○

ABV (自動バッ クアップ検証) のサポート X ○

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

14 VMware, Inc.

単体の VMDK のバックアップと リス トア

フル イ メージのバッ クアップ ジ ョブが、 仮想マシン全体にあるすべてのディ スクを単一のイ メージ バッ ク

アップに統合するのに対し、個々のディ スク バッ クアップでは、必要なディ スクのみを選択するこ とができ

ます。 この機能によ り、 特定の構成条件に基づいてフ ィルターを実行できます。 例えば、 オペレーティング

システムや保存ポリシーなどの条件です。

個々のディスクのバッ クアップの手順については、 75 ページの 「個々のディ スクごとにバッ クアップ ジ ョブ

を作成」 を参照してください。

ゲスト レベルのバックアップと リス トア

vSphere Data Protection Advanced は、 Microsoft SQL Server、 Exchange Server、 SharePoint Server 向けの

ゲス ト レベルのバッ クアップをサポート します。ゲス ト レベルのバッ クアップによって、通常バッ クアップ

エージェ ン ト が物理サーバーにイ ンス ト ールされる場合と同じ方法で、 ク ラ イアン ト エージェ ン ト

(VMware VDP for SQL Server Client、VMware VDP for Exchange Server Client、VMware VDP for SharePointServer Client) が SQL Server、 Exchange Server、 SharePoint Server にインス トールされます。

VMware ゲス ト レベルのバッ クアップのメ リ ッ トは次のとおりです。

イ メージ レベルのバッ クアップよ り も高いレベルの重複排除を提供する

仮想マシン内で Microsoft SQL Server、Microsoft Exchange Server、または SharePoint Server の追加のア

プリ ケーシ ョ ン サポート を提供する

Microsoft SQL、 Microsoft Exchange、 SharePoint Server 全体、 もし くは選択されたデータベースのバッ

クアップおよびリ ス ト アをサポートする

アプリ ケーシ ョ ンと整合性のとれたバッ クアップをサポートする

物理マシンと仮想マシンで同じバッ クアップ方法を使用する

ゲス ト レベルのバッ クアップおよびリ ス ト アの補足情報については、 111 ページの 「VDP アプリ ケーシ ョ ン

サポート 」 を参照して ください。

レプリケーシ ョ ン

レプリ ケーシ ョ ンは、 Avamar サーバーのデータに効率的で、 暗号化された非同期のレプリ ケーシ ョ ンを実

行する機能で、遠隔地に設置された別の Avamar サーバー (Avamar Virtual Edition) に保存します。 レプリ

ケーシ ョ ンは、 信頼性の高いバッ クアップ保存を実現するために、 2 台の Avamar サーバー間でスケジュー

ル設定したプロセスです。

レプリ ケーシ ョ ン ジ ョブをピーク以外の時間帯に実行するよ う スケジュール設定して、帯域幅へのインパク

ト を 小限に抑えるこ とができます。

ファイル レベルのリカバリ

FLR (ファ イル レベルのリ カバリ ) によ り、保護されている仮想マシンのローカル管理者はローカル マシン

に対してバッ クアップを参照し、 マウン トするこ とができます。 管理者は、 これらのマウン ト されたバッ ク

アップから個々のファイルを リ ス ト アするこ とができます。 FLR は、 VDP リ ス ト ア ク ライアン ト を使用し

て実行します。

FLR の補足情報については、 135 ページの 「ファ イル レベルのリ ス ト アの使用」 を参照してください。

重複排除ストアのメ リ ッ ト

エンタープライズ データは、 システム内およびシステム間に同一のファイルまたはデータが存在し、非常に

冗長です (例えば、 OS ファ イルや複数の受信者に送信されたドキュ メン ト )。 編集されたファイルも以前の

バージ ョ ンと合わせて極めて冗長です。 従来のバッ クアップ方法では、 冗長データをすべて何度も保存する

ため、 それが拡大されます。 vSphere Data Protection は特許取得済みの重複排除テク ノ ロジーを使用して、

ファ イル レベルおよびサブファイル データ セグメン ト レベルの両方で冗長性を排除します。

VMware, Inc. 15

第 1 章 VDP の理解

可変長および 固定長データ セグメン ト

セグメン ト またはサブファイル レベルでの冗長データ排除の主な要因は、 セグメン ト サイズを決定する方法

です。 スナップシ ョ ッ トおよび一部の重複排除テク ノ ロジーでは、 固定ブロ ッ クまたは固定長セグメン トが

一般に採用されています。 残念ながら、 この方法では、 データセッ トの変更がほんのわずかにもかかわらず、

データセッ トに小さな変更がある と (例えば、 ファイルの先頭にデータを挿入する と)、 データセッ トのすべ

ての固定長セグメン ト を変更してしまいます。vSphere Data Protection は、データを調べて論理境界ポイン ト

を判断するセグメン ト サイズの決定にインテ リジェン ト な可変長方法を使用して、 効率性を向上させます。

論理セグメン トの判断

VDP (vSphere Data Protection) は、 セグメ ン ト サイズの判断に、 特許取得済みの方法を使用しています。

この方法は、 システム全体の効率性を 適化するよ うに設計されています。 VDP のアルゴ リズムは、状況依

存のセグメン ト境界を判断するために、 データセッ トのバイナリ構造 (データセッ ト を構成するすべての 0と 1) を分析します。 可変長セグメン トのサイズは平均 24 KB で、 さ らに平均 12 KB に圧縮されます。

vmdk ファ イル内のバイナリ構造を分析するこ とによ り、 VDP は、すべてのファイルの種類とサイズを対象

と して、 データをインテ リジェン トに重複排除します。

vSphere Data Protection のアーキテクチャ

VDP (vSphere Data Protection) は、 vSphere Web ク ラ イアン トおよび VDP アプライアンスを使用して、

バッ クアップを重複排除されたス ト レージに保存します。

VDP は、 さまざまなマシンで実行されるコンポーネン ト セッ トから構成されています (次の図に示す)。

vCenter Server

VDP アプライアンス (VMware ESX/ESXi 4.0、 4.1、 VMware ESXi 5.0、 VMware ESXi 5.1 にインス トー

ルされる)

vSphere Web ク ライアン ト

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

16 VMware, Inc.

VMware, Inc. 17

2

本章は、 次の ト ピッ クで構成されています。

18 ページの 「vSphere Data Protection のサイズ設定」

18 ページの 「ソフ ト ウェア必要条件」

19 ページの 「システム要件」

20 ページの 「プ リ インス トール構成」

22 ページの 「VDP のベス ト プラ クティ ス」

24 ページの 「VDP へのインス トール」

28 ページの 「システム設定の構成」

VDP のインストールと構成 2

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

18 VMware, Inc.

vSphere Data Protection のサイズ設定

VDP (vSphere Data Protection) のサイズ設定は、次の項目に基づいて VDP アプライアンスのサイズおよび

必要なアプライアンス数を決定します。

仮想マシンの数と種類 (仮想マシンにファイル システムまたはデータベースのデータが含まれているか。)

データ量

保存期間 (毎日、 週単位、 月単位、 年単位)

一般的な変更率

注 平均する と TB 容量あたり 大 25 の仮想マシンをサポートするこ とができます。

ソフ トウェア必要条件

VDP (vSphere Data Protection) 5.5 のソフ ト ウェア要件は次のとおりです。

VMware vCenter Server : バージ ョ ン 5.1 以降

注 VDP 5.1 は vCenter 5.5 と互換性があ り ません。

vCenter Server Linux または Windows

注: Windows オペレーティング システムでの 2 TB 以上の VM のバッ クアップはサポート されてい

ません。 この制限事項は、 Linux オペレーティング システムでは適用されません。

vSphere Web ク ライアン ト (現在のvSphere 5.5 WebブラウザーのサポートについてはVMware Webサイ ト を参照)

vSphere Web ク ライアン トおよび VDP の機能にアクセスするには、Web ブラウザーが Adobe FlashPlayer 11.3 以上に対応しているこ とが必要です。

VMware ESX/ESXi (次のバージ ョ ンがサポート されます)

VMware ESX/ESXi 4.0、 4.1、 VMware ESXi 5.0、 VMware ESXi 5.1、 VMware ESXi 5.5

ハードウェア バージョ ンと移行

仮想マシンのハード ウェア バージ ョ ンによ り、 新しいバージ ョ ンの VMware ESX ホス トで構成されている

仮想マシンを、 古いバージ ョ ンに移行するこ とができな くな り ます。 それは下位互換性がないためです。

VMware ESXi 5.1 以下を使用する VMware ESXi ホス トに vSphere Data Protection アプライアンスが移行さ

れる と、 動作しな くな り ます。

VMware ESXi ホスト と vFlash 互換性

デフォルトでは、 vSphere Data Protection アプライアンスはバージ ョ ン 7 のハードウェアを使用する仮想マ

シンと して実装され、 VMware ESXi 4.x ホス ト との下位互換性が可能です。 vFlash を使用したディ スクは

VMware ESXi 5.x ホス トでのみ利用でき、 このホス トでは VM にバージ ョ ン 10 のハードウェアを使用する

必要があ り ます。 このため、 VDP アプライアンスによって、 vFlash を使用したディ スクのイ メージ レベル

のバッ クアップを実行しよ う とする と、 現在の構成ではアプライアンスが HotAdd の代わりに NBD (ネッ

ト ワーク ブロ ッ ク デバイス) プロ ト コルを ト ランスポート モード と して使用するため、 パフォーマンスに

悪影響を及ぼします。

サポート されているディスク タイプ

バッ クアップの計画を行う際、 ディ スクが VDP (vSphere Data Protection) によってサポート されてい

るこ とを確認します。 現在、 VDP は次の仮想ハードウェア ディ スク タイプをサポート していません。

独立型

RDM 独立型 (仮想互換モード)

RDM 物理互換モード

VMware, Inc. 19

第 2 章 VDP のインス トールと構成

システム要件

次のセクシ ョ ンでは、 VDP および VDP Advanced のシステム要件を示します。

注 VDP から VDP Advanced へのアップグレードは可能ですが、VDP Advanced から VDP への再構成はで

きません。

VDP は次の 3 つの構成で利用可能です。

0.5 TB

1 TB

2 TB

重要 VDP の導入後は、 サイズの変更はできません。

VDP では次の 小システム要件が必要です。

注 VDP アプライアンスの有効容量を超える追加ディ スク領域は、 チェッ クポイン トの作成や管理のために

必要になり ます。

VDP Advanced のシステム要件

VDP Advanced は、 次の構成で利用可能です。

0.5 TB

1 TB

2 TB

4 TB

6 TB

8 TB

重要 VDP Advanced の導入後、 サイズを増やすこ とは可能です。

VDP Advanced では次の 小システム要件が必要です。

注 アプライアンスの有効容量を超える追加ディ スク領域は、 チェッ クポイン トの作成や管理のために必要

になり ます。

表 2-2. VDP の 小システム要件

0.5 TB 1 TB 2 TB

プロセッサ 低 4 つの 2 GHzプロセッサ

低 4 つの 2 GHzプロセッサ

低 4 つの 2 GHzプロセッサ

メモ リ 4 GB 4 GB 4 GB

ディ スク領域 873 GB 大 1,600 GB 3,100 GB

表 2-3. VDP Advanced の 小システム要件

2 TB 4 TB 6 TB 8 TB

プロセッサ 低 4 つの 2 GHzプロセッサ

低 4 つの 2 GHzプロセッサ

低 4 つの 2 GHzプロセッサ

低 4 つの 2 GHzプロセッサ

メモ リ 6 GB 8 GB 10 GB 12 GB

ディ スク領域 3 TB 6 TB 9 TB 12 TB

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

20 VMware, Inc.

プリインストール構成

VDP のインス トールの前に、 次のプリ インス トールのステップが完了している必要があ り ます。

20 ページの 「DNS 構成」

20 ページの 「各種の NTP 構成」

21 ページの 「ユーザー アカウン トの構成」

22 ページの 「VDP のベス ト プラ クティ ス」

DNS 構成

VDP (vSphere Data Protection) を導入する前に、 VDP アプライアンスの IP アドレスおよび FQDN (完全

修飾ド メ イン名) 用のエン ト リーを DNS サーバーに追加する必要があ り ます。 DNS サーバーは、 正引きお

よび逆引きの両方をサポート している必要があ り ます。

重要 DNS を適切に設定しないと多くのランタイムまたは構成の問題を引き起こす場合があ り ます。 また、

TCP および UDP プロ ト コルの両方の VMware プロキシ ノード (ポート 53) では、 DNS への通信が必要と

な り ます。

DNS が適切に構成されているこ とを確認するには、 vCenter Server から次のコマンドを実行します。

DNS 構成を確認するには、 コマンド プロンプ ト を開いて、 次のコマンドを入力します。

nslookup <VDP_IP_address> <DNS_IP_address>

nslookup コマンドは、 VDP アプライアンスの完全修飾ド メ イン名を返します。

nslookup <FQDN_of_VDP> <DNS_IP_address>

nslookup コマンドは、 VDP アプライアンスの IP アドレスを返します。

nslookup <FQDN_of_vCenter> <DNS_IP_address>

nslookup コマンドは、 vCenter Server の IP アドレスを返します。

DNS エン ト リーに短い名前を構成している場合は、 短い名前で追加の検索を実行します。

これらの nslookup コマンドで正しい情報が返された場合はコマンド プロンプ ト を閉じ、 情報が誤って

いる場合は DNS 構成を解決します。

各種の NTP 構成

VDP (vSphere Data Protection) では、 VMware ツールを利用して NTP を介して時間を同期します。すべて

の VMware ESXi ホス ト と vCenter Server で、NTP が適切に構成されている必要があ り ます。VDP アプライ

アンスは vSphere を介して正確な時間を取得するので、 NTP の構成は必要あ り ません。

注意 VDP アプライアンスで NTP を直接構成した場合、 時間の同期化でエラーが発生します。

NTP の構成の詳細については、 VMware ESXi および vCenter Server のドキュ メン ト を参照して ください。

vCenter Configuration ビュー

VDP (vSphere Data Protection) アプライアンスは、 [ホス トおよびク ラスター] ビューで作成されるフォル

ダーおよびリ ソース ビューで動作します。VM およびテンプレート ビューで作成されたフォルダーまたはリ

ソース プールは、 VDP アプライアンスからアクセスできません。

VMware, Inc. 21

第 2 章 VDP のインス トールと構成

ホストおよびクラスター

vSphere Web ク ライアン トの [ホス トおよびク ラスター] ビューによ り次のタスクを行う こ とができます。

ユーザー アカウン トの構成

スナップシ ョ ッ トの作成

ISO イ メージのマウン ト

スナップシ ョ ッ トの削除

スナップシ ョ ッ トに戻る

Essentials Plus でディ スク拡張

[ホス トおよびクラスター] ビューへのアクセス

1 Web ブラウザーから、 vSphere Web ク ライアン トにアクセスします。

https://<IP_address_vCenter_Server>:9443/vsphere-client/

2 管理権限でログインします。

3 [vCenter] > [ホス トおよびク ラスター] を選択します。

VM およびテンプレート

vSphere Web ク ライアン トの [VM およびテンプレート ] ビューによ り、次のタスクを行う こ とができます。

VDP アプライアンス システム設定の構成

VDP アプライアンスを vCenter インベン ト リから削除する

[VM およびテンプレート] ビューへのアクセス

1 Web ブラウザーから、 vSphere Web ク ライアン トにアクセスします。

https://<IP_address_vCenter_Server>:9443/vsphere-client/

2 管理権限でログインします。

3 [vCenter ホーム] > [vCenter] > [VM およびテンプレート ] を選択します。 vCenter ツ リーを展開

して、 VDP アプライアンスを選択します。

ユーザー アカウン トの構成

VDP (vSphere Data Protection) で vCenter ユーザー アカウン ト を使用、 または VDP で SSO admin ユー

ザーを使用するには、これらのユーザーを vCenter ルート ノードで管理者と して明示的に追加する必要があ

り ます。 グループの役割から権限を継承するユーザーは無効です。

注 高セキュ リティ環境では、VDP アプライアンスの構成と管理に必要な vCenter ユーザー アカウン ト権限を

制限するこ とができます。 アカウン ト権限のカテゴ リーは 147 ページの 「 低必要な vCenter ユーザー アカ

ウン ト権限」 に示されています。

vSphere Web ク ラ イアン ト を使用して、 VDP ユーザーまたは SSO admin ユーザーを構成するには、 次の

手順を使用します。

1 Web ブラウザーから、 vSphere Web ク ライアン トにアクセスします。

2 管理権限でログインします。

3 [vCenter] > [ホス トおよびク ラスター] を選択します。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

22 VMware, Inc.

4 ページの左側で [vCenter Server] をク リ ッ ク します。 vCenter は、 ツ リー構造のルート レベルから選

択するこ とが重要です ([ホス トおよびク ラスター] の下に表示される)。 vCenter 仮想マシンを選択す

る と、 構成は失敗します。

5 [管理] タブをク リ ッ ク して、 [権限] を選択します。

6 [権限の追加] (+) アイコンをク リ ッ ク します。

7 [追加] をク リ ッ ク します。

8 [ド メ イン] ド ロ ップダウン メニューから [ド メ イン]、 [サーバー]、 [VSPHERE.LOCAL] のいずれかを

選択します。

注 : vCenter versions 5.1 以前の場合、 デフォルトのド メ インは [SYSTEM-DOMAIN] です。

9 VDP を管理するまたは SSO admin ユーザーとなるユーザーを選択し、 [追加] をク リ ッ ク します。

10 [OK] をク リ ッ ク します。

11 [割り当て済みの役割] 一覧から、 [管理者] を選択します。

12 [子オブジェク トへの伝播] ボッ クスが選択されているこ とを確認します。

13 [OK] をク リ ッ ク します。

ユーザーが [管理者] に表示されているこ とを確認するには、 [ホーム] > [管理] > [役割マネージャー]

に進み、 [管理者の役割] をク リ ッ ク します。追加したばかりのユーザーは、役割の右側に表示されている必

要があ り ます。

重要 VDP 構成ユーティ リ ティ を使用している VDP バッ クアップ ユーザーがド メ イン アカウン トに属して

いる場合、 VDP 構成ユーティ リ ティは、 VDP-configure で 「SYSTEM-DOMAIN\admin」 の形式で指定され

ている必要があ り ます。 ユーザー名が 「admin@SYSTEM-DOMAIN」 の形式で入力されている場合、 バッ ク

アップ ジ ョブに関連するタスクが [ 新の実行中タスク] に表示されない可能性があ り ます。

重要 ド メ イン アカウン ト パスワードには空白を含めるこ とはできません。 VDP アプライアンスは 初に

60 日間の評価版ライセンスを使用してこの設定で実行しますが、 60 日後に VDP アプライアンスを再起動す

る と VDP アプライアンスは再起動に失敗します。

VDP のベスト プラクテ ィス

VDP (vSphere Data Protection) アプライアンスを導入、 使用、 監視する場合は、 次のベス ト プラクティ スを

使用する必要があり ます。

VMware, Inc. 23

第 2 章 VDP のインス トールと構成

一般的なベスト プラクテ ィス

共有された VMFS5 以上に VDP アプライアンスを導入し、 ブロ ッ ク長の制限を回避します。

CBT (ブロ ッ クの変更履歴) をサポートするために、 すべての仮想マシンがハード ウェア バージ ョ ン 7以上を実行しているこ とを確認します。

VDPがバッ クアップする個々の仮想マシンにVMwareツールをインス トールします。VMwareツールは、

バッ クアップ前に、 ゲス ト OS 上で特定のプロセスを休止させるバッ クアップ機能を追加します。 ファ

イル レベル リ ス ト アおよび ABV (自動バッ クアップ検証) で使用する一部の機能には、 VMware ツー

ルが必要です。

HotAdd のベスト プラクテ ィス

よ り高速なバッ クアップおよびリ ス ト アと、 ネッ ト ワーク ルーティング、 ファ イアウォール、 SSL 証明書に

関する問題の発生を少なくするために HotAdd 転送メカニズムが推奨されます。 HotAdd の代わりに NBD(ネッ ト ワーク ブロッ ク デバイス) 転送メカニズムを使用した場合、 パフォーマンスが 60% 低下します。

HotAdd でマウン トするディ スクについては、 次の条件を満たすこ とが必須です。

VMware ESXi 4.1または5.0を使用している場合、VMware ESXiホス トにHotAddのライセンスがあるこ と。

VMware ESXi 5.1 にはデフォルトでこの機能が含まれています。

バッ クアップされる仮想ディ スクを保持するス ト レージへのパスを持つ VMware ESXi ホス トに VDP ア

プライアンスを導入する必要があ り ます。

HotAddは IDEに構成された仮想ディ スク上で使用されません。ネッ ト ワークの I/Oはパフォーマンスに

悪い影響を与えます。 代わりに、 SCSI 仮想ディ スクを使用してください。

VDP が配置された VMFS ボ リ ュームの合計容量は、バッ クアップ対象である 大仮想ディ スクのサイズ

(空き領域はこの容量よ り少ない) と等し くな り ます。

VDP が配置された VMFS ボ リ ュームのブロ ッ ク長は、バッ クアップ対象である 大仮想ディ スクのサイ

ズ以上になり ます。

バッ クアップ対象の仮想マシンには、 独立と して指定されている仮想ハード ディ スクがあ り ません。

バッ クアップ対象の仮想マシンは、 VDP アプライアンス と同じデータセンターです。 HotAdd 転送は、

データセンターの境界を超えるこ とはできません。

vCenter Server の仮想マシンと VMDK は、バッ クアップ対象の仮想マシンに関連付けられたものと同じ

名前が付けられています。

HotAdd ベス ト プラ クティ スについては、 次のナレッジベース記事を参照してください。

http://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?cmd=displayKC&docType=kc&externalId=2048138&sliceId=1&docTypeID=DT_KB_1_1&dialogID=5733736&stateId=0%200%205745440

初期 VDP 導入に対するスト レージ容量

新しい VDP (vSphere Data Protection) アプラ イアンスを導入する と、 アプラ イアンスは通常、 初の数

週間でまたた く間にいっぱいにな り ます。これは、バッ クアップされるほぼすべてのク ラ イアン トに一意の

データが含まれているためです。 VDP の重複排除は、 その他の類似のク ラ イアン トがバッ クアップされて

いる場合、または、同じ ク ラ イアン トが少な く と も 1 回バッ クアップされている場合に、 も活用されます。

初期バッ クアップの後、 アプライアンスがその後のバッ クアップでバッ クアップする一意のデータは少なく

な り ます。 初期バッ クアップが完了し、 長保存期間を超える と、 容量を解放する と と もに新しいデータを

毎日どの程度保存できるかというシステムの能力を考慮して測定できます。 これは、 安定状態の容量使用率

と呼ばれます。 理想的な安定状態の容量使用率は 80% です。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

24 VMware, Inc.

VDP 容量の監視

VDP (vSphere Data Protection) の容量をプロアクティブに監視してください。 VDP の [レポート ] タブの

[使用済み容量] (安定状態を判断する際に使用) で VDP の容量を確認できます。 詳細については、 68 ペー

ジの 「[レポート ] タブからの情報の表示」 を参照して ください。

次の表は、 主要な容量の閾値に対する VDP (vSphere Data Protection) の動作を示します。

80% の容量を超えた場合、 次のガイ ド ラインに従って容量管理を行ってください。

バッ クアップ ク ライアン ト と しての新しい仮想マシンの追加を停止する

不要なバッ クアップ ジ ョブを削除する

保存ポリシーを再評価して、 保存ポ リシーを少なくできないか確認する

VDP (vSphere Data Protection) アプライアンスの追加を考慮し、複数のアプライアンス間のバッ クアッ

プ ジ ョブのバランスを調整する

ヘルス チェ ック

VDP アプライアンスに前回有効なヘルス チェッ クが失敗した り、 古かったりするアラームが表示された場

合は、手動でヘルス チェッ クを実行します。VDP アプライアンスが古いヘルス チェッ クの状態でバッ クアッ

プの継続を可能にする と、 前回有効なチェッ クポイン トへロールバッ クが必要になった場合、 バッ クアップ

データを消失する リ スクが発生します。 手順については、 106 ページの 「ヘルス チェッ クの実行」 を参考に

して ください。

VDP へのインストール

VDP (vSphere Data Protection) と VDP Advanced は同じインス トール処理を使用します。 インス トールは

次の 2 つのステップで完了します。

24 ページの 「OVT テンプレートの導入」

28 ページの 「システム設定の構成」

OVT テンプレートの導入

前提条件

VDP アプライアンスでは次の VMware ESXi バージ ョ ンのいずれか 1 つが必要です。 4.0、 4.1、 5.0、 5.1。

vCenter 5.1以降が必要です。vSphere Web ク ラ イアン トから vCenterにログインし、OVFテンプレート を

配置します。 vSphere Web ク ライアン トが起動しているこ とを確認します。

VDP アプライアンスは、 ポート 902 を使用して VMware ESXi に接続します。 VDP アプライアンス と

VMware ESXi ホス トの間にファ イアウォールがある場合、 ポート 902 を開いておく必要があ り ます。

ポート利用の補足情報については、145 ページの 「vSphere Data Protection のポート利用」 を参照してく

ださい。

ご使用のブラウザーで、VMware クライアン ト統合プラグ イン 5.5.0 をインス トールする必要があり ます。

まだインス トールされていない場合は、 次の手順の間にインス トールできます。

閾値 値 動作

容量警告 80% VDP は警告イベン ト を発行します。

容量警告 95% 容量が 95% フルを超える場合、 タスクはバッ ク

アップ ジョブとしてvCenterでは生成されません。

ヘルス チェッ クの

限度

95% 既存のバッ クアップは完了できますが、 新しい

バッ クアップ アクティ ビティはすべて一時停止

されます。 VDP は警告イベン ト を発行します。

サーバー読み取り

専用制限

100% VDP は、 読み取り専用モードに移行し、 新しい

データは許可されません。

VMware, Inc. 25

第 2 章 VDP のインス トールと構成

手順

1 Web ブラウザーから、 vSphere Web ク ライアン トにアクセスします。

2 管理権限でログインします。

3 [vCenter] > [データセンター] を選択します。

4 [オブジェク ト ] タブで、 [アクシ ョ ン] > [OVF テンプレートの配置] をク リ ッ ク します。

5 プロンプ トが表示される と、 VMware ク ライアン ト統合プラグ インのインス トールが可能になり ます。

6 VDP アプライアンスが配置されているソースを選択します。 デフォルトでは、 [ファ イル名] ダイアロ

グは [OVF パッケージ (*.ovf)] に設定されています。 [ファ イル名] の右側にある ド ロ ップダウン ボッ

クスから [OVA パッケージ (*.ova)] を選択します。

7 VDP アプライアンス .ova ファ イルの場所に移動します。 データス ト ア用の適切なファイルが選択され

ているこ とを確認します。 [開く] をク リ ッ ク します。

8 VDP アプライアンス .ova ファイルを選択した後、 [次へ] をク リ ッ ク します。

9 テンプレートの詳細を確認し、 [次へ] をク リ ッ ク します。

10 [EULA の同意] 画面で使用許諾契約書を一読し、 [同意する]、 続いて [次へ] をク リ ッ ク します。

11 [名前とフォルダーの選択] 画面で、 VDP アプライアンスの名前を入力します。 名前を入力する場合、

FQDN (完全修飾ド メ イン名) を使用します。 FQDN は、 VDP 構成が vCenter インベン ト リでアプライア

ンスを検索する場合に使用します。 インス トール後は VDP アプライアンス名を変更しないでください。

12 導入したいフォルダーまたはデータセンターをク リ ッ ク します。 [次へ] をク リ ッ ク します。

13 [ リ ソースの選択] 画面で VDP アプライアンスのホス ト を選択し、 [次へ] をク リ ッ ク します。

14 [ス ト レージの選択] 画面で、 仮想ディ スク フォーマッ ト を選択し、 VDP アプライアンスのス ト レージ

の場所を選択します。 [Next] をク リ ッ ク します。

15 [ネッ ト ワーク設定]画面で VDP アプライアンスの宛先ネッ ト ワークを選択し、[次へ]をク リ ッ クします。

16 [テンプレートのカスタマイズ] 画面で、 [デフォルト ゲート ウェイ]、 [DNS]、 [ネッ ト ワーク 1 の IPアドレス]、 [ネッ ト ワーク 1 のネッ トマスク] を指定します。 IP アドレスが正し く、 DNS サーバーの

エン ト リーと一致しているこ とを確認します。 このダイアログ ボッ クスで誤った IP アドレスを指定す

る と、 .ova の再配置が必要になり ます。 [Next] をク リ ッ ク します。

注 VDP アプライアンスは DHCP をサポート しません。 固定 IP アドレスが必要です。

17 [設定の確認] 画面ですべての配置オプシ ョ ンが正しいこ とを確認します。導入後 [電源オン] をク リ ッ

ク し、 [完了] をク リ ッ ク します。

vCenter は VDP アプライアンスを導入し、 インス トール モードで起動します。 [ 新のタスク] を監視し、

導入が完了したこ とを確認します。

ライセンス

追加機能や高度な機能にアクセスするには、 VDP Advanced ライセンスが必要です。 VDP Advanced ユー

ザーでは、 ホス トがライセンスされ VDP Advanced モードになる と、拡張機能が利用可能になり ます。 ライ

センス認証される と、ユーザーは、ライセンスされていないホス トに割り当てられた仮想マシンのバッ クアッ

プ ジ ョブの作成が制限されます。 以下の点に注意してください。

ホス トは割り当てられた VDP Advanced License を 1つのみ所有できます。ただし、ホス ト CPU数の合計

がライセンスによって許可された数量以下である場合は、 単一のライセンスを複数のホス トに割り当て

るこ とができます。

ラ イセンスは、 ク ラスターに直接割り当てられません。 ホス トのみに割り当てられます。 このため、 ク

ラスターのすべてのホス トがライセンス許可されているこ とを確認して ください。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

26 VMware, Inc.

VDP Advancedアプライアンスを既存のvCenterから新しいvCenterに移動する場合、新しいvCenter環境

にも適切な VDP Advanced ライセンスを割り当てる必要があ り ます。新しい vCenter で既存のライセン

ス キーを再利用するこ とはできません。 詳細については、 29 ページの 「VDP アプライアンスを新しい

vCenter に切り換え」 を参照して ください。

注 VDP Advanced ライセンスの詳細については、 152 ページの 「VDP Advanced ライセンスに関する ト ラ

ブルシューティング」 を参照して ください。

ライセンス キーの追加

VDP Advanced ラ イセンスを購入する と、 VMware からライセンス キーが付与されます。

注意 VDP Advanced の評価版ライセンスは、 VMware から入手できます。 初期インス トールの際に評価版

ライセンスをデコードする と、 有効期限を知らせる参考メ ッセージが表示されます。 評価版ライセンスの有

効期限が過ぎる と、 コア サービスがシャ ッ ト ダウンし、 VDP アプライアンスにアクセスできなくな り ます。

評価版ライセンスの有効期限が過ぎる前にパーマネン ト なライセンスをインス トールできない場合、 データ

が危険にさら されます。VDP Advanced 評価版ライセンスを重要なデータの単独バッ クアップ ソース と して

使用しないでください。

手順

1 Webブラウザーから、 VDPにアクセスします。

2 VDP ユーザー インターフェイスから [構成] タブ (デフォルトでは [バッ クアップ アプライアンスの

詳細] ビューが表示される) を選択します。

3 いずれかのホス トがライセンス許可されている場合、 [新しいライセンス キーを追加] ボタンは有効に

なっています。ライセンス許可されているホス トがない場合、VDP Advanced License Assignment ビュー

で [新しいライセンス キーを追加] をク リ ッ ク します。

[ラ イセンス キーを追加] ダイアログ ボッ クスが表示されます。

4 [キーを入力] フ ィールドにライセンス キーを入力し、 [デコード] をク リ ッ ク してライセンスを有効に

します。

[初期構成] ウ ィザードがライセンスを有効にします。

5 [OK] をク リ ッ ク します。

6 vCenter インベン ト リから VMware ESX ホス ト を選択します。

ホス トは割り当てられた VDP Advanced License を 1 つのみ所有できます。

VDP Advanced システムによって保護される仮想マシンがク ラスターにある場合、 ク ラスターのす

べてのホス トがライセンスされる必要があ り ます。 ライセンスは、 ク ラスターに直接割り当てられ

ません。 ホス トのみに割り当てられます。

7 [OK] をク リ ッ ク します。

VMware, Inc. 27

第 2 章 VDP のインス トールと構成

VDP から VDP Advanced へアップグレード

単一のライセンスが登録されれば、[VDPA に切り換え] ボタンで VDP Advanced モードが有効化されます。

1 VDP ユーザー インターフェイスから [構成] タブ (デフォルトでは [バッ クアップ アプライアンスの

詳細] ビューが表示される) を選択します。

2 [バッ クアップ アプライアンスの詳細] ビューで、 [VDPA に切り換え] ボタンをク リ ッ ク します。

注意 アップグレードの確認を求める警告が表示されます。 VDP Advanced にアップグレードする と、 有効

な VDP Advanced ライセンスを持つホス トの仮想マシンのみバッ クアップできます。 VDP 基本モードに戻

るこ とができません。

3 [はい] をク リ ッ ク して、 アップグレードを確認します。

アップグレードが完了する と、 VDP アプライアンスから接続解除されます。 次に接続する と、 VDP アプラ

イアンスは VDP Advanced モードに切り換えられます。

VDP Advanced ライセンス情報の表示

VDP ユーザー インターフェ イ スの [構成] タブから ラ イセンス統計を表示する こ とができます 。 VDPAdvanced License Assignment 表には、 次の情報が掲載されています。

ドロップダウン リ ス ト :ライセンス許可されたホス トの追加、編集、削除オプションが掲載されている一覧。

キー : ラ イセンス キー。

CPU 数 : このライセンス キーに割り当てられたサポート されている CPU 数。

ホス ト : ラ イセンス キーに割り当てられたホス ト。 ラ イセンス キーが展開する と、 ライセンス キーに

よ り ラ イセンス許可されたホス トが表示されます。

ライセンスの割り当て解除

ラ イセンスが単一ホス ト または複数のホス トに割り当てられている場合、 ライセンスの割り当てを解除する

こ とができます。

1 VDP ユーザー インターフェイスから [構成] タブ (デフォルトでは [バッ クアップ アプライアンスの

詳細] ビューが表示される) を選択します。

2 VDP Advanced License Assignment ビューで、割り当てを解除するライセンスを選択し、 ド ロ ップダウ

ン リ ス トから [ラ イセンス割り当てを編集] を選択します。

3 割り当てを解除するホス トに該当するチェッ クボッ クスを選択して、 [OK] をク リ ッ ク します。

ラ イセンス キーは、 も う ホス トに割り当てられません。

ライセンス キーの削除

ラ イセンス キーの削除後、VDP Advanced アプライアンスはバッ クアップを継続しますが、 ライセンス違反

のメ ッセージが表示されます。

1 VDP ユーザー インターフェイスから [構成] タブ (デフォルトでは [バッ クアップ アプライアンスの

詳細] ビューが表示される) を選択します。

2 VDP Advanced License Assignment ビューで、 削除するライセンスを選択し、 ド ロ ップダウン リ ス ト

から [ラ イセンス キーを削除] を選択します。

ラ イセンス キーの削除の確認を求める警告が表示されます。

3 ラ イセンス キーを削除するには、 [はい] をク リ ッ ク します。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

28 VMware, Inc.

システム設定の構成

前提条件

VDP .ovf テンプレート (24 ページの 「OVT テンプレートの導入」 を参照) を正し く導入し、 vSphere Webク ラ イアン トから vCenter Server にログインする必要があ り ます。

手順

1 Web ブラウザーから、 vSphere Web ク ライアン トにアクセスします。

2 管理権限でログインします。

3 [vCenter ホーム] > [vCenter] > [VM およびテンプレート ] を選択します。 vCenter ツ リーを展開

して、 VDP アプライアンスを選択します。

4 VDP アプライアンスを右ク リ ッ ク して、 [コンソールを開く] を選択し、 VDP アプライアンスのコン

ソール セッシ ョ ンを開きます。

5 インス トール ファイルをロードする と、 VDP メニューの [よ う こそ] 画面が表示されます。 Web ブラ

ウザーを開き、 次のよ うに入力します。

https://<IP_address_VDP_Appliance>:8543/vdp-configure/

6 VMware ログイン画面で、 次のよ うに入力します。

a [ユーザー] : root

b パスワード :changeme

c ログインをク リ ッ ク します。

VDP のよ う こそ画面が表示されます。

7 [Next] をク リ ッ ク します。

8 [ネッ ト ワーク設定] ダイアログ ボッ クスがデフォルトで表示されます。VDP アプライアンスに関して、

次のネッ ト ワーク とサーバーの情報を指定 (または確認) します。 値が正し く入力されていない場合、

VDP 構成を続行するこ とができません。

a IPv4 静的アドレス

b ネッ トマスク

c ゲート ウェイ

d プライマ リ DNS

e セカンダ リ DNS

f ホス ト名

g ド メ イン

9 [Next] をク リ ッ ク します。

10 [タ イム ゾーン] ダイアログ ボッ クスが表示されます。 ご使用の VDP アプライアンスに適切なタイム

ゾーンを選択し、 [次へ] をク リ ッ ク します。

VMware, Inc. 29

第 2 章 VDP のインス トールと構成

11 [VDP 認証情報] ダイアログ ボッ クスが表示されます。 [VDP 認証情報] では、 VDP アプライアンスの

パスワードを入力した後、 再入力して確認します。 これは、 ユニバーサル構成パスワードにな り ます。

次の条件を満たすパスワードを指定します。

9 文字

大文字を 1 文字以上

小文字を 1 文字以上

数字 1 つ以上

特殊文字なし

12 [Next] をク リ ッ ク します。

13 [vCenter の登録] ダイアログ ボッ クスが表示されます。 次の項目を指定します。

a vCenter のユーザー名 (ユーザーがド メ イン アカウン トに属している場合、

「SYSTEM-DOMAIN\admin」 の形式でユーザー名を入力する必要があ り ます。)

注意 SSO admin ユーザーが、「[email protected]」 の形式で vCenter ユーザー名と して指定されてい

る場合、 VDP 操作に関連するタスクが vSphere Web ク ラ イアン トの vCenter に関する [ 新のタスク] パ

ネルに表示されません。 タ ス ク を [ 新のタ ス ク] パネルに表示するには、 SSO admin ユーザーを

「vsphere.local\username」 の形式で指定します。

b vCenter のパスワード

c vCenter ホス ト名 (IP アドレスまたは完全修飾ド メ イン名)

d vCenter のポート

e 無効にされている場合は、 SSO 認証の [SSO 認証に vCenter を使用] チェッ クボッ クスをク リ ッ ク

します。

注 使用している vCenter に、 vCenter サーバー アプライアンスに組み込まれた SSO が存在する場合は、

[SSO 認証に vCenter を使用] チェッ クボッ クスを選択したままにします。

14 [テス ト接続] をク リ ッ ク します。

接続成功メ ッセージが表示されます。このメ ッセージが表示されない場合は、設定を ト ラブルシューティ

ングして、 成功メ ッセージが表示されるまでこのステップを繰り返します。

注 ウ ィザードの vCenter 登録ページで、 「指定されたユーザーは、 専用の VDP ユーザーではないか、 VDP を

管理する十分な vCenter 権限があり ません。 ユーザー役割を更新し、 再試行してください。」 のメ ッセージが

表示されたら、 21 ページの 「ユーザー アカウン トの構成」 に進み、 vCenter ユーザーの役割を更新する方法を

ご覧ください。  

VDP アプライアンスを新しい vCenter に切り換え

VDP アプライアンスを新しい vCenter に切り換えた場合、新しい vCenter で VDP Advanced 機能をアクティ

ブ化するには、新しいライセンスを追加する必要があ り ます。新しい vCenter で既存のライセンス キーを再

利用するこ とはできません。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

30 VMware, Inc.

手順

1 vCenter-1 から ESX1 ホス ト を削除します。

2 vCenter-2 に ESX1 ホス ト を追加します。

3 Web ブラウザーを開き、 次のよ うに入力します。

https://<IP_address_VDP_Appliance>:8543/vdp-configure/

VDP のよ う こそ画面が表示されます。

4 [構成] タブをク リ ッ ク し、 ロ ッ ク アイコンをク リ ッ ク して既存の認証情報を変更します。

警告ダイアログ ボッ クスが表示されます。

5 警告ダイアログ ボッ クスに VDP アプライアンスのパスワードを入力し、 [OK] をク リ ッ ク します。

6 28 ページの 「システム設定の構成」 の情報を使用して、 vCenter 認証情報を入力します。 .

[構成ステータス] ダイアログ ボッ クスに構成切り換えのステータスが表示されます。

7 vCenter の切り換えが完了したら、 26 ページの 「ライセンス キーの追加」 の手順に従って新しいライセ

ンスを追加します。

VMware, Inc. 31

3

本章は、 次の ト ピッ クで構成されています。

32 ページの 「ベス ト プラ クティ ス」

32 ページの 「許可されているアップグレード パス」

32 ページの 「許可されているアップグレード パス」

33 ページの 「VDP アプライアンスをアップグレードする時間の選択」

33 ページの 「VDP アプライアンスのスナップシ ョ ッ ト作成」

34 ページの 「アプライアンスにアップグレード ISO イ メージをマウン ト 」

34 ページの 「アップグレードのインス トール」

35 ページの 「スナップシ ョ ッ トの削除およびアップグレード イ メージのアンマウン ト 」

36 ページの 「スナップシ ョ ッ トに戻る」

VDP アプライアンスのアップグレード 3

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

32 VMware, Inc.

ベスト プラクテ ィス3

アップグレード プロセスを実行する前に、 vCenter Server から VDP (vSphere Data Protection) アプラ

イアンスのスナップシ ョ ッ ト を作成します。 この作業をしておく と、 アップグレード プロセスが正常に

完了しなかった場合でも、VDP アプライアンスを以前の既知の状態にリ ス ト アするこ とができます。手

順については、 33 ページの 「VDP アプライアンスのスナップシ ョ ッ ト作成」 を参照してください。

アップグレードを実行する前に、VDP のアラームを手動でク リ アします。アップグレードが完了したら、

再びアラームを手動でク リ アします。 VDP アプライアンスを再起動して、 次のコマンドを使用してア

ラームを再構成します。

emwebapp.sh --start

許可されているアップグレード パス 表 3-4では、VDPおよびVDP Advancedバージョンで許可されているアップグレード パスを一覧表示しています。

表 3-4. 許可されている VDP から VDP Advanced へのアップグレード パス

アップグ

レード元

アップグレード先

VDP5.1.0.0

VDP5.1.10.32

VDP5.1.11

VDP Advanced5.1.20.24

VDP Advanced5.1.21.11

VDP Advanced 5.1.21.15

VDP5.5.1

VDP Advanced5.5.5

VDP5.1.0.0

X X X X X X

VDP5.1.10.32

X X X X X X

VDP5.1.11.3

X X X X

VDP詳細設定

5.1.20.24

X X

VDP詳細設定

5.1.21.11

X X

VDP Advanced5.1.21.15

X

VDP5.5.1

X

VMware, Inc. 33

第 3 章 VDP アプライアンスのアップグレード

VDP アプライアンスをアップグレードする時間の選択

VDP のアップグレードはメンテナンス ウ ィンド ウ中には実行できません。 バッ クアップ ジ ョブが実行され

ていないバッ クアップ ウ ィンド ウの間に、 VDP のアップグレードを実行します。

VDP アプライアンスのスナップシ ョ ッ ト作成

ベス ト プラクティ スは、アップグレードの前に VDP アプライアンスのスナップシ ョ ッ ト を作成するこ とです。

アップグレードの問題が発生した場合、 スナップシ ョ ッ トにロール バックするこ とができます。

1 Web ブラウザーから、 vSphere Web ク ライアン トにアクセスします。

https://<IP_address_vCenter_Server>:9443/vsphere-client/

2 ハードウェア設定の編集権限を持つユーザーと してログインします。

3 [vCenter] > [ホス トおよびク ラスター] をク リ ッ ク します。

4 VDP アプライアンスが表示されるまで、 左側のツ リーの展開矢印をク リ ッ ク します。

5 アプライアンスがシャ ッ ト ダウンしたら、 VDP アプライアンスを右ク リ ッ ク し、 [設定の編集] を選択

します。

6 仮想ハードウェア表でハード ディ スク 2 から始めて、 展開矢印をク リ ッ ク します。

7 [ディ スク モード] 行で [従属] をク リ ッ ク します。

8 ハード ディ スク 3 も操作を続行し、 残りのディ スクがすべて [依存] モードに設定されるまで手順 7 を

繰り返します。

9 [OK] をク リ ッ ク します。

10 VDP アプライアンスを右ク リ ッ ク し、 [スナップシ ョ ッ ト を作成] を選択します。

11 スナップシ ョ ッ トの名前を入力します。

12 オプシ ョ ンで説明を入力します。

13 [OK] をク リ ッ ク します。

14 スナップシ ョ ッ トが完了したら、 アプライアンスを右ク リ ッ ク し、 [電源オン] をク リ ッ ク します。

VDP アプライアンスのスナップシ ョ ッ トが作成されました。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

34 VMware, Inc.

アプライアンスにアップグレード ISO イメージをマウン ト

VDP アプライアンスは、 ISO アップグレード イ メージがついてアップグレード されます。

アップグレード ISO イ メージをマウン トするには、 次の手順を実行します。

1 vSphere Web ク ライアン トにアクセス可能な場所に、 アップグレード ISO イ メージをコピーします。

2 Web ブラウザーから、 vSphere Web ク ライアン トにアクセスします。

https://<IP_address_vCenter_Server>:9443/vsphere-client/

3 ハードウェア設定の編集権限を持つユーザーと してログインします。

4 [vCenter] > [ホス トおよびク ラスター] をク リ ッ ク します。

5 VDP アプライアンスが表示されるまで、 左側のツ リーの展開矢印をク リ ッ ク します。

6 VDP アプライアンスを右ク リ ッ ク し、 [設定の編集] を選択します。

7 仮想ハードウェア表で、 CD/DVD の隣の展開矢印をク リ ッ ク します。

8 ド ロ ップダウン メニューから、 [データス ト ア ISO ファ イル] を選択します。

[ファ イルの選択] 画面が表示されます。 表示されない場合は、 [CD/DVD メディア] 行で [参照] をク

リ ッ ク します。

9 [ファ イルの選択] 画面から、 データス ト アおよび ISO アップグレード イ メージが含まれるフォルダー

にナビゲート し、 ISO イ メージを選択します。 [OK] をク リ ッ ク します。

10 [CD/DVD Media] 行で [Connected] チェ ッ クボッ クスをク リ ッ ク し、 [OK] をク リ ッ ク します。

これで ISO イ メージが VDP アプライアンスにマウン ト されます。VDP のアップグレード ISO イ メージのマ

ウン トにかかる平均時間は約 5 分です。

アップグレードのインストール

アップグレード プロセスは、VDP アプライアンスがインス トールされているデータス ト アで使用可能なディ

スク領域をチェッ ク します。 約 2 GB の空き領域に、 アップグレード ISO ファ イルのサイズを加算した領域

が必要になり ます。

注意 VDP アプライアンスに特定の専用のロールが割り当てられている場合、 アップグレードをインス トー

ルする前に、 低限必要な vCenter 権限を更新してください。 詳細については、 147 ページの 「 低必要な

vCenter ユーザー アカウン ト権限」 を参照してください。

1 VDP 構成ユーティ リ ティへのアクセス :

https://<IP_address_VDP_Appliance>:8543/vdp-configure/

2 VDP のユーザー名とパスワードでログインします。

3 [ステータス] タブで、サービスがすべて実行されているこ とを確認します。すべてのサービスが実行さ

れていないと、 アップグレードは成功しません。

4 [アップグレード] タブをク リ ッ ク します。 マウン ト したアップグレード ISO のイ メージに含まれてい

るアップグレードは、 SW アップグレード ウ ィンド ウに表示されます。

注 ISO イ メージが表示されない場合、Web ブラウザーを終了して VDP-Configure を閉じます。Web ブラウ

ザーを再起動し、 VDP-Configure を再起動してログインします。 それでも ISO イ メージが表示されず、 ISOイ メージをマウン ト しているデータス ト アがリモート ファ イル システム上にある場合、マウン トおよび解凍

処理には 大 20 分かかる場合があ り ます。

注 ISO イ メージのマウン トにかかる時間を過ぎても使用可能なアップグレードが [アップグレード] タブ

に表示されない場合、 イ メージが破損している可能性があ り ます。 チェッ クサムを通らない ISO のイ メージ

は [アップグレード] タブに表示されません。

VMware, Inc. 35

第 3 章 VDP アプライアンスのアップグレード

5 インス トールするアップグレードをク リ ッ ク し、 続いて [VDP のアップグレード] をク リ ッ ク します。

アップグレードのインス トールが開始されます。 アップグレードのインス トールは 1 ~ 4 時間程度かか

り ます。 インス トールの進行状況はステータス バーに更新されます。アップグレードの完了後、VDP ア

プライアンスは自動的にシャッ ト ダウンします。

アップグレードのインス トールが完了する と、 下に示すよ うに、 vSphere Web ク ライアン トの左側のパ

ネルに 2 種類のプラグ インが表示されます。 VDP バージ ョ ン 5.1 以下は、 VDP プラグ インを使用して

管理します。 VDP バージ ョ ン 5.5 は、 VDP 5.5 プラグ インを使用して管理します。 (VDP アプライアン

スのバージ ョ ン 5.5 がインス トールされ、 5.5 以前のバージ ョ ンがすでに存在している場合も、 2 種類の

プラグ インが表示されます)。

VDP プラグ インを削除するには、すべての VDP アプライアンスを VDP バージ ョ ン 5.5 にアップグレー

ド し、 プラグ イン マネージャーを使用して、 VDP プラグ インを無効にします。

vCenter プラグ インを管理する情報については、 次の VMware vSphere ドキュ メン ト センターの Webサイ ト を参照して ください。

http://pubs.vmware.com/vsphere-51/index.jsp.

6 アップグレードを完了するには、35 ページの 「スナップシ ョ ッ トの削除およびアップグレード イ メージ

のアンマウン ト 」 で説明されているステップを実行します。

アップグレードのプロセスに失敗したら、 アップグレードの再インス トールを試みるこ とができます。 アップ

グレードを正常に完了できない場合は、 アップグレードのプロセスの開始前に作成したスナップシ ョ ッ トに戻

るこ とができます。 スナップシ ョ ッ トに戻る方法については、 36 ページの 「スナップシ ョ ッ トに戻る」 を参

照してください。

スナップシ ョ ッ トの削除およびアップグレード イ メージのアンマウン ト

アップグレードが正常に完了したら、スナップシ ョ ッ トの削除およびアップグレード イ メージのアンマウン

ト を強く推奨します。

スナップシ ョ ッ ト を削除するには、 次の操作を実行します。

1 Web ブラウザーから、 vSphere Web ク ライアン トにアクセスします。

https://<IP_address_vCenter_Server>:9443/vsphere-client/

2 ハードウェア設定の編集権限を持つユーザーと してログインします。

3 [vCenter] > [ホス トおよびク ラスター] をク リ ッ ク します。

4 VDP アプライアンスが表示されるまで、 左側のツ リーの展開矢印をク リ ッ ク します。

5 アプライアンスがシャ ッ ト ダウンされていない場合は、 VDP アプライアンスを右ク リ ッ ク し、 [ゲス ト

のシャ ッ ト ダウン] を選択した後、 [はい] をク リ ッ ク します。

6 アプライアンスがシャ ッ ト ダウンした後、 VDP アプライアンスを右ク リ ッ ク し、 [スナップシ ョ ッ トの

管理] を選択します。

7 VDP アプライアンス用に作成したスナップシ ョ ッ ト をク リ ッ ク します。

8 [削除]、 次に [はい] をク リ ッ ク します。

9 [閉じる] をク リ ッ ク します。

10 VDP アプライアンスを右ク リ ッ ク し、 [設定の編集] を選択します。

11 ハード ディ スク 2 から始めて、 展開矢印をク リ ッ ク します。

12 仮想ハードウェア表のディ スク モード列で [独立 : 永続的] をク リ ッ ク します。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

36 VMware, Inc.

13 ハード ディ スク 3 も操作を続行し、 残りのディ スクがすべて [独立 :永続的] モードに設定されるまで

ステップ 11 を繰り返します。

14 仮想ハードウェア表で、 CD/DVD の隣の展開矢印をク リ ッ ク します。

15 ド ロ ップダウン メニューから、 [ホス ト デバイス] を選択します。

16 [OK] をク リ ッ ク します。

17 スナップシ ョ ッ トの削除やアプライアンスの再構成が行われ、その結果アップグレード ISO イ メージが

マウン ト されな くなったら、 VDP アプライアンスを右ク リ ッ ク し、 [電源オン] を選択します。

VDP アプライアンスのアップグレード プロセスが完了しました。

アップグレードが正常に完了し、 アプライアンスの電源がオンになったら、手動でヘルス チェッ クを実行す

るこ とが強く推奨されます。手順については、 106 ページの 「ヘルス チェッ クの実行」 を参照してください。

注 VDP アプラ イアンスをアップグレード した後に、 初めて vSphere Web ク ラ イアン ト にログインする

際は、 vSphere Web ク ラ イアン ト は、オプシ ョ ン と して VDP を表示しません。 vSphere Web ク ラ イアン

ト から ログアウ ト し、再度ログインする必要があ り ます。それ以降のログインではオプシ ョ ン と して VDPが表示されます。

スナップシ ョ ッ トに戻る

アップグレード プロセスの前に作成したスナップシ ョ ッ トに戻る必要がある場合、次のステップを実行します。

1 vSphere Web ク ラ イアン ト を使用して、 ハード ウェア設定の編集と スナップシ ョ ッ トの削除を行う権

限を持つユーザーと して、 vCenter Server にログインします。

2 [ホス トおよびク ラスター] をク リ ッ ク します。

3 VDP アプライアンスが表示されるまで、 左側のツ リーの展開矢印をク リ ッ ク します。

4 VDP アプライアンスを右ク リ ッ ク し、[ゲス トのシャ ッ ト ダウン]を選択して、[はい]をク リ ッ ク します。

5 アプライアンスがシャ ッ ト ダウンした後、VDP アプライアンスを右ク リ ッ ク し、[現在のスナップシ ョ ッ

トに戻る] を選択します。

スナップシ ョ ッ トが複数ある場合は、[スナップシ ョ ッ トの管理] を選択して、戻るスナップシ ョ ッ ト を

選択する必要があ り ます。

6 スナップシ ョ ッ トに戻った後、 VDP アプライアンスを右ク リ ッ ク し、 [設定の編集] を選択します。

7 ハード ディ スク 2 から始めて、 展開矢印をク リ ッ ク します。

8 仮想ハードウェア表のディ スク モード列で [独立 : 永続的] をク リ ッ ク します。

9 ハード ディ スク 3 も操作を続行し、 残りのディ スクがすべて [独立 :永続的] モードに設定されるまで

ステップ 7 を繰り返します。

10 [OK] をク リ ッ ク します。

11 VDP アプライアンスを右ク リ ッ ク し、 [電源オン] を選択します。

これで VDP アプライアンスは以前の状態にリセッ ト されました。

VMware, Inc. 37

4

本章は、 次の ト ピッ クで構成されています。

38 ページの 「新しいス ト レージの作成」

40 ページの 「既存のス ト レージを接続する」

41 ページの 「ス ト レージの接続解除と再接続」

43 ページの 「ス ト レージ構成の表示」

スト レージ管理 4

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

38 VMware, Inc.

新しいスト レージの作成

[初期構成] ウ ィザードでは、 ス ト レージ タイプの選択、 VDP ス ト レージ ディスクでのデバイスの割り当て、

パフォーマンス評価ツールを実行するオプションについて誘導します。

既知の制限事項

VDPが外部Data Domainシステムで構成されている場合、新しいVDPアプライアンスにディ スクをイン

ポートするこ とはできません。

VDP Advanced アプライアンス ディ スクからス ト レージをインポートする場合、VDP Advanced ライセ

ンスをインス トールし、有効化しておく必要があ り ます。 ライセンスがない状態でも、 VDP アプライア

ンス ディ スクからス ト レージをインポートするこ と もできます。

新しいス ト レージを作成している間は、 アプライアンスを新しいホス ト またはデータス ト アに移行させ

るこ とはできません。

前提条件

VDP アプライアンスが導入され、 [初期構成] ウ ィザードの [ス ト レージの作成] ページにログインし

ているこ と。

vMotion、 sDRS (storage Distributed Resource Scheduler)、 HA をはじめとする移行ユーティ リ ティが

オフであるこ と。

手順

1 [初期構成] ウ ィザードの [ス ト レージの作成] ページで、 [新規のス ト レージを作成] を選択します。

新しいス ト レージを作成する と、 プロセスによって、 選択したデータス ト アに新しい VMDK ス ト レー

ジ ディ スクが作成されます。

2 次のいずれかの容量オプシ ョ ンを選択して、 [次へ] をク リ ッ ク します。

[デバイスの割り当て] ページが表示されます。新しいス ト レージを作成する と、必要なディ スクの数が

わかり ます。 デフォルトでは、 [アプライアンスで保存] オプシ ョ ンが選択されており、 VDP アプライ

アンスを導入する際に、 選択した同一のデータス ト アにディ スクが実装されます。

ス ト レージのタイプ 容量 (TB)

ローカル VDP ス ト

レージ

0.5 1 2

ローカル VDP Advanced ス ト レージ

0.5 1 2 4 6 8

VMware, Inc. 39

第 4 章スト レージ管理

3 [プロビジ ョ ニング] ド ロ ップダウン リ ス トからプロビジ ョニング タイプを選択します。

Thick Lazy-Zeroed (デフォルト と推奨されるプロビジ ョニング タイプ):thick lazy zeroed プロビジ ョ

ニングは、 デフォルト シッ ク フォーマッ トで仮想ディスクを作成します。 仮想ディスクが作成され

ると、 仮想ディスクに必要な領域が割り当てられます。 物理デバイスの残りのデータは、 作成中に消

去されませんが、 後で仮想マシンからの 初の書き込み時オン デマンドでゼロに初期化にされます。

Thick Eager-Zeroed : thick eager zeroed プロビジ ョ ニングは、データ セキュ リティに懸念がある場

合に使用される一種のシッ ク仮想ディ スクを作成します。 仮想ディ スクが作成される と、 仮想ディ

スクに必要な領域が割り当てられます。 以前のデータがあるデータス ト アで、 thick eager zerod プ

ロビジ ョ ニングを使用して仮想ディ スクを作成する と、 以前のデータは消去されリ カバリするこ と

ができません。 このフォーマッ トでディ スクを作成する と、 他のタイプのディ スクを作成するよ り

はるかに長くかかり ます。

Thin : シン ディ スクでは、 ディ スク サイズに入力する値に基づいて、 ディ スクが必要なデータス

ト ア領域を提供します。 シン ディ スクは小規模で開始し、初期運用に必要なディ スクのデータス ト

ア領域のみを使用します。

4 VDP アプライアンスが導入されている同一のデータス ト アにディ スクを実装しない場合は、 [アプライ

アンスで保存] チェ ッ クボッ クスの選択を解除します。 これによ り、 VDP アプライアンスから参照でき

るデータス ト ア全体に、 適切なディ スクを割り当てるこ とができます。 すべてのディ スクがデータス ト

アに割り当てられたら、 [次へ] をク リ ッ ク します。

[設定の確認] ページが表示されます。

5 [設定の確認] ページでは、 ス ト レージ構成でパフォーマンス分析を実行できます。 あるいは、 このテス

ト を回避し、 [次へ] をク リ ッ ク して変更を適用します。 [次へ] をク リ ッ クする と、 ス ト レージ構成が

開始され、 この処理を元に戻すこ とはできないという警告が表示されます。[はい] をク リ ッ ク して続行

します。

結果には、 [合格] 、 [不合格] 、 [条件付きの合格] があ り ます。 すべてのテス トに成功する と、 結果は

[合格] です。 書き込みテス ト または読み取りテス トに失敗する と、 結果は [不合格] です。書き込みテ

ス ト と読み取りテス トに成功し、 シーク テス トに失敗する と、 結果は [条件付きの合格] です。

a テス ト を実行するには、[ス ト レージ構成でパフォーマンス分析を実行します] チェッ クボッ クスを

ク リ ッ ク し、 ス ト レージ構成がパフォーマンスの 小要件を満たしているこ とを確認します。

このテス トでは、 ディ スクの書き込み、 読み取り、 シーク パフォーマンスのテス ト を実行します。

書き込みテス トによって、 データが失われてしま う こ とがあ り ます。 このツールは、 データのない

新し く作成されたディ スクのみに実行するこ とがベス ト プラ クティ スです。ス ト レージ構成によっ

ては、 パフォーマンス分析が完了するまでに 30 分から数時間かかるこ とがあ り ます。

b テス ト を正常に実行した後に、自動的にアプラ イアンスを再起動するには、[正常に実行したらア

プラ イアンスを再起動します] チェ ッ クボッ クスをク リ ッ ク します。 [次へ] ボタンをク リ ッ クす

る と、 テス ト が開始されます。

パフォーマンス分析テス トはサーバー主導で実行されるため、 テス トの実行中にブラウザーを閉じ

ても構いません。

テス トに合格する と、 構成が完了し、 サーバーが自動的にアプライアンスを再起動する という

メ ッセージが表示されます。

テス トの結果が条件つき合格または不合格だった場合は、 パフォーマンス分析の結果が表示さ

れますが、 サーバーによるアプライアンスの自動的な再起動は行われません。 テス ト結果を参

照するには、 VDP-Configure に再びログインし、 手動でク ライアン ト再起動を開始します。

注 [再起動] を 59 秒以内にク リ ッ クしないと、 アプライアンスは自動的に再起動し、 サービスを開始します。

VDP アプライアンスが再起動した後、自動化された構成ステップの一式が実行されます。 これらのステップ

を完了するには、 30 分~ 45 分かかるこ と もあれば、 さ らに長くかかるこ と もあ り ます。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

40 VMware, Inc.

既存のスト レージを接続する

[初期構成] ウ ィザードには、 データス ト アを参照し、 過去に使用した VDP ディ スクを選択した後、 選択し

たディ スクを自動的に新しい VDP アプライアンスに接続するオプシ ョ ンがあ り ます。 このディ スクは自動

的に新しい VDP アプライアンスに追加されます。

注意 この手順に従わずに、 以前使用した VDP ディ スクを新しい VDP アプライアンスに手動で接続しない

でください。 VDP が不完全または無効なス ト レージ構成を検出する と、 操作が失敗します。

既存のス ト レージを接続する際は、 新規のス ト レージを作成する場合とは異なり、 容量のオプシ ョ ンを選択

する必要はあ り ません。

過去に使用した VDP ディ スクを新しい VDP アプライアンスに接続する と、 次の変更が発生します。

過去に使用した VDP と関連付けられているバッ クアップ ジ ョブがすべて削除され、再作成が必要になる。

過去に使用したVDP と関連付けられているレプリケーション ジョブがすべて削除され、再作成が必要になる。

過去に使用した VDP と関連付けられている リ ス ト ア ポイン トはそのまま残る。 ただし、 リ ス ト ア ポイ

ン トは、 ランダムな文字列が付与されたオリジナルの VM 名を表示します。

[バッ クアップのリ ス ト ア] ウ ィザードの 「リ ス ト ア オプシ ョ ンの設定」ページで、過去に使用した VDPディ スクに関連付けられている リ ス ト ア ポイン トについて [元の場所にリ ス ト ア] オプシ ョ ンが無効化

されます。

メール レポート を再度構成する必要があ り ます。

前提条件

既存のス ト レージを接続する前に、17 ページの「VDP のインス トールと構成」の説明に従って VDP アプ

ライアンスをインス トールおよび構成する必要があ り ます。

VDPアプラ イアンスに接続するVDPス ト レージすべてをバッ クアップしておく こ とが、強く推奨さ

れます。

手順

1 [初期構成] ウ ィザードの [ス ト レージの作成] ページで、 [既存の VDP ス ト レージを接続] を選択して、

[次へ] をク リ ッ ク します。

[デバイスの割り当て] ダイアログ ボッ クスが表示されます。

2 初の参照ボタンをク リ ッ ク し、 接続する 初の vmdk ファ イルを表示します。

3 vmdk ファ イルをハイライ ト表示し、 [選択] ボタンをク リ ッ ク します。 vmdk ファ イルはどのよ うな順

番で接続しても構いません。

注 接続できるのは、 過去に使用した VDP アプライアンスのデータ ディ スクのみです。 OS 起動パーティ

シ ョ ンは選択できません。 100 GB のプライマ リ ディ スク パーティシ ョ ン (OS 起動パーティシ ョ ン) を選択

した場合、 エラー メ ッセージが表示されます。

初の vmdk ファ イルを選択した後は、 システムがディ スクを分析し、 あと何個の追加ディ スクを選択

できるかを判断します。

注 接続処理中は常に、 [ リセッ ト ] ボタンをク リ ッ ク して、 [デバイスの割り当て] ダイアログ ボッ クスを

元の状態に戻すこ とができます。

4 次に定義するディスクに対応する参照ボタンをク リ ッ クして、接続する次の vmdk ファイルを表示します。

vmdk ファ イルをハイライ ト表示し、 [選択] ボタンをク リ ッ ク します。

各ディ スクは、追加される前に一致するディ スク と して確認されます。検証に失敗する と、 エラー メ ッ

セージが表示されます。赤くハイライ ト表示されたディ スクにマウス オーバーする と、エラー メ ッセー

ジが参照できます。

5 残りのディ スクすべてにステップ 4 を繰り返します。

VMware, Inc. 41

第 4 章スト レージ管理

6 すべてのディ スクを割り当てたら、 [次へ] をク リ ッ ク して、 ディ スク セッ ト全体の検証を実行します。

[設定の確認] ページが表示されます。

7 [次へ] をク リ ッ ク します。

システムに次のメ ッセージが表示されます。[次のプロセスによ り、 ス ト レージ構成が開始されます。

この処理は元に戻すこ とができません。 続行しますか ?]

8 [はい] をク リ ッ ク します。

過去に使用した VDP アプライアンス と関連付けられているルート パスワードの入力を求めるプロンプ

トが表示されます。

9 過去に使用した VDP アプライアンスのルート パスワードを [パスワード] と [パスワードの確認] テ

キス ト ボッ クスに入力し、 [OK] をク リ ッ ク します。

10 [完了] をク リ ッ クする と、 変更が適用され、 再起動します。

注 ス ト レージ構成が完了する と、 システムは自動的に再起動し、 サービスを開始します。 VDP アプライア

ンスが再起動した後、自動化された構成ステップの一式が実行されます。これらのステップを完了するには、

30 分~ 45 分かかるこ と もあれば、 さ らに長くかかるこ と もあ り ます。

スト レージの接続解除と再接続

次の手順では、VDP アプラ イアンス上のプラ イマ リ ディ ス ク パーテ ィシ ョ ン (OS 起動パーテ ィシ ョ ン)

が破損または消失し、 VDP アプラ イアンスの リ カバ リ が不可能になった際に実行しなければならないス

テップを説明します。

前提条件

vmdk ファ イルの接続解除と再接続を実行する VDP アプライアンスに、有効なチェッ クポイン トが少な

く と も 1 個存在するこ と。

古い VMDKディ スク データ と互換性のある新しい VDP アプライアンスが導入されているこ と(VDP ア

プライアンスはディ スク データ と同一のバージ ョ ンであるか、ディ スク データよ り も新しいバージ ョ ン

であるこ とが必要)。

以前のVDPアプライアンスで作成した vmdk ファイルが、新たに導入されたVDPアプライアンスによっ

てアクセス可能なデータス ト アに配置されているこ と。

注 再接続の処理中に、 古い VDP アプライアンスの root パスワードを入力するよ うに求められます。

ベスト プラクテ ィス

VDP アプライアンスに再接続する前に、すべての vmdk ファ イルのバッ クアップ コピーを作成しておく

こ とが強く推奨されます。

可能であれば、[ゲス ト OS のシャッ ト ダウン]オプシ ョ ンを使用して、正しい手順で VDP アプライアン

スをシャ ッ ト ダウンした後に、 VDP アプライアンスから vmdk を接続解除するこ とが も理想的です。

これが不可能である場合は、 後の手段と して VM の電源をオフにします。

vmdk ファ イルを VDP アプライアンスから接続解除する前に、vmdk ファ イルのフル パスと名前を控え

ておきます。 この情報は、 新たに導入された VDP アプライアンスにディ スクを再接続する際に必要に

なり ます。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

42 VMware, Inc.

手順

1 vSphere ク ライアン トで VDP アプライアンスを表示し、 仮想マシンで [ゲス ト OS のシャッ ト ダウン]

の操作を実行します。

注 [ゲス ト OS のシャッ ト ダウン] オプシ ョ ンがグレー表示されている場合は、 [vCenter] > [ホス トお

よびク ラスター]の順にク リ ッ ク し、VDPアプライアンスを右ク リ ッ ク して、[VMの電源オフ]を選択します。

2 次の方法で VDP アプライアンスから vmdk ファ イルを取り外します。

a VMware vSphere シッ ク ク ライアン ト (Web ク ライアン ト以外) からハード ウェア設定を編集でき

る権限を持ったユーザーと してログインします。

b [vCenter] > [ホス トおよびク ラスター] の順にク リ ッ ク します。

c VDP アプライアンスが表示されるまで、 左側のツ リーの展開矢印をク リ ッ ク します。

d VDP アプライアンスを右ク リ ッ ク し、 [設定の編集] を選択します。

仮想マシンのプロパティが表示されます。 [ハード ウェア] タブがデフォルトで選択されています。

ハード ディ スク 1 が常にプライマ リの 100 GiB OS 起動パーティシ ョ ンです。 VDP アプライアンス

からハード ディ スク 1 を削除しないでください。

e 一覧にあるハード ディ スク 2 をク リ ッ ク します。

f [ディ スク ファ イル] フ ィールドにある vmdk ファ イルのフル パスと名前を控えておきます。 この

情報はディ スクを再接続する際に必要になり ます。

g [削除] ボタンをク リ ッ ク します。

h [削除] オプシ ョ ンの下にある [仮想マシンから削除] を選択します。

i 一覧にある各ハード ディ スク (2 から x まで) に、 [削除] オプシ ョ ンを繰り返します。

j ハード ディ スク 2 から x を削除した後、 [OK] をク リ ッ ク します。

3 [初期構成] ウ ィザードの [ス ト レージの作成] ページで、 [既存の VDP ス ト レージを接続] を選択して、

40 ページの 「既存のス ト レージを接続する」 で詳し く説明されているステップに従います。

VMware, Inc. 43

第 4 章スト レージ管理

スト レージ構成の表示

前提条件

VDP ス ト レージ ディ スクは使用可能なデータス ト ア場所全体に分散されており、ディ スクは検証済みで、シ

ステムは再起動され、 システム サービスは動作しているこ と。

手順

1 VDP-Configure URL にログインします。

http:<VDP appliance IP>:8580/vdp-configure

2 [ス ト レージ] タブをク リ ッ ク します。

[ス ト レージの概要] が開き、使用可能なデータス ト ア、使用できるス ト レージの合計量、各データス ト

アで利用可能なス ト レージ容量が表示されます。 次の例では、 プラ イマ リ OS 起動パーティシ ョ ン と

vmdk ファ イル パーティシ ョ ンが複数のデータス ト アに存在します。 しかし、 プライマ リ OS 起動パー

ティシ ョ ンを含むディ スクをすべて、 単一のデータス ト アに存在させるこ とが可能です。

Data Domain の構成

Data Domain システムは、 DD (Data Domain) OS ソフ ト ウェアによ り重複排除を行います。 バッ クアップ

ターゲッ トに Data Domain システムを選択した場合、 バッ クアップ データは Data Domain システムに転送

されます。 Data Domain システムへのバッ クアップは、 VDP Advanced モードのみでサポート されてい

ます。 この場合、 構成できるのは Data Domain システム 1 つのみです。

ソース VDP Advanced アプライアンスが Data Domain システムで構成されているにも関わらず、 デスティ

ネーシ ョ ン アプラ イアンスに Data Domain システムがない場合、 レプ リ ケーシ ョ ンは失敗します。 DataDomain System バージ ョ ン 5.3 および 5.4 がサポート されます。

Data Domain のシステム統合の詳細については、 「EMC Avamar 7.0 and EMC Data Domain System Integration Guide」 を

参照してください。

Data Domain システムの追加

前提条件

VDP ス ト レージ ディ スクが使用可能なデータス ト ア場所全体に分散されており、 ディ スクが検証済みであ

るこ と。

Data Domain のバージ ョ ンが 小でも 5.3 であるこ と。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

44 VMware, Inc.

手順

1 VDP-Configure URL にログインします。

http:<VDP appliance IP>:8580/vdp-configure

2 [ス ト レージ] タブをク リ ッ ク します。

[ス ト レージの概要] に使用できるス ト レージの合計量と Data Domain と各データス ト アで利用可能な

容量の統計が表示されます。

3 アクシ ョ ン一覧から [Add Data Domain] を選択します。

[Host Configuration] ダイアログ ボッ クスが表示されます。

4 Data Domain システム情報を指定します。

a [Data Domain Host Name] ボッ クスに、追加する Data Domain システムの FQDN または IP アド

レスを入力します。

b [DDBost User Name]ボッ クスに、バックアップ、リ ス トア、レプリケーショ ンのために VDP Advancedが Data Domain システムにアクセスする際に使用する、 DD Boost アカウン ト名を入力します。

c [Password] ボッ クスに、 バッ クアップ、 リ ス ト ア、 レプ リ ケーシ ョ ンのために VDP Advanced が

Data Domain システムにアクセスする際に使用する、 アカウン トのパスワードを入力します。

注: VDP Advanced が 1 回にバッ クアップと リ ス ト アに使用できる Data Domain システム ス ト リー

ムのデフォルト数は 16 です。

5 SNMP を構成するには、 [次へ] をク リ ッ ク します。

[SNMP] ダイアログ ボッ クスが表示されます。

SNMP 構成によ り、 VDP Advanced はシステムの稼働状態の監視、 システム アラート、 容量レポート

のためにデータを収集、 表示するこ とができます。

VDP Advanced と Data Domain システム統合を構成する SNMP オプシ ョ ンには、 次のとおりです。

[Getter/Setter Port Number] テキス ト ボッ クスには、 SNMP オブジェク ト を受信し設定する DataDomain システムのポートのリ ス トが表示されます。 デフォルト値は 161 です。

[SNMP Community String]テキス ト ボッ クスには、VDP Advanced が Data Domain システムへの

read-only アクセスに使用するコ ミ ュニティ文字列のリ ス トが表示されます。

[Trap Port Number] テキス ト ボッ クスにはト ラ ップ ポートの一覧が表示されます。デフォルト値

は 163 です。

6 [Next] をク リ ッ ク します。

[Ready to Complete] ダイアログ ボッ クスが表示されます。

7 [追加] をク リ ッ ク して、 Data Domain 構成を保存します。

[Data Domain の追加] 操作が正常に完了する と、 次のよ うに UI が変更されます。

システムが新しいチェッ クポイン ト を作成します。 この操作は約 10 分かかり ます。 ベス ト プラ ク

ティ ス と して、 必ず 新の検証済みチェッ クポイン トにロール バッ クするこ とを推奨します。

VDP アプライアンスの次の場所に Data Domain 情報が表示されます。

[バッ クアップ] タブ : これで [新しいバッ クアップ ジ ョブの作成] ウ ィザードのス ト レージ

ターゲッ ト と して、 Data Domain が使用可能になり ます。

[リ ス トア]タブ:[バックアップのリ ス トア]ウ ィザードの[名前]列に Data Domain が表示されます。

[レポート ] タブ : Data Domain システムのバッ クアップ ステータス レポート を表示します。

[ス ト レージの概要]:使用できるス ト レージの合計量と Data Domain で利用可能な容量の統計

が表示されます。詳細については、 43 ページの 「ス ト レージ構成の表示」 を参照してください。

メール レポート : Data Domain 構成の概要を表示します。

VMware, Inc. 45

第 4 章スト レージ管理

Data Domain の編集

1 VDP-Configure URLにログインします。

http:<VDP appliance IP>:8580/vdp-configure

2 [ス ト レージ] タブをク リ ッ ク します。

[ス ト レージの概要] に使用できるス ト レージの合計量と Data Domain と各データス ト アで利用可能な

容量の統計が表示されます。

3 アクシ ョ ン一覧から [Edit Data Domain] を選択します。

[Host Configuration] ダイアログ ボッ クスが表示されます。

4 必要に応じて Data Domain システムの設定を編集します。 43 ページの 「Data Domain システムの追加」

でダイアログ ボッ クスの各設定の詳細を説明します。

5 [Next] をク リ ッ ク します。

6 編集が完了したら [完了] をク リ ッ ク します。

注 Data Domain ホス ト名、 DD Boost ユーザー名、 DD Boost パスワードを編集する と、 システムは自動的

に新しいチェッ クポイン ト を作成します。 この操作は約 10 分かかり ます。 ベス ト プラ クティ ス と して、 必

ず 新の検証済みチェッ クポイン トにロール バッ クするこ とを推奨します。

Data Domain の削除

構成から Data Domain システムを削除するプロセスには、 次のタスクが必要です。

vSphere Webク ライアン トからData Domainシステムに保存されている リ ス ト ア ポイン ト をすべて削除

します。

Data Domain をバッ クアップと して設定したバッ クアップ ジ ョブは使用できません。Data Domain がデ

スティネーシ ョ ンと して構成されているバッ クアップ ジ ョブがある場合、バッ クアップ ジ ョブを編集し

て新しいデスティネーシ ョ ンを設定するか、 バッ クアップ ジ ョブを削除する必要があ り ます。

リ ス ト ア ポイン ト をチェッ ク し、バッ クアップ ジ ョブを検証した後は、 VDP アプライアンスの [構成]

タブからヘルス チェッ クを実行するこ とがベス ト プラ クティ ス とな り ます。

コマンド ライン インタフェースを使用して、 VDP から Data Domain システムを削除します。

Data Domain システムが削除されたら、 VDP Advanced ユーザー インタフェースから も う 1 度ヘルス

チェッ クを実行し、 Data Domain システムが有効であるこ とを確認します。

VMware ナレッジベース記事 2063806 には、Data Domain を削除する手順の実行に必要な詳細情報が掲載さ

れています。 社内文書ですので、 必要な場合はテクニカル サポートにお問い合わせください。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

46 VMware, Inc.

VMware, Inc. 47

5

本章は、 次の ト ピッ クで構成されています。

48 ページの 「拡張前の要件」

49 ページの 「VMFS ヒープ サイズの推奨事項」

50 ページの 「ディ スク拡張の実行」

51 ページの 「パフォーマンス分析」

52 ページの 「Essentials Plus でのディ スク拡張」

vSphere Data Protection ディスク拡張 5

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

48 VMware, Inc.

拡張前の要件

ディ スク拡張を行う前に、 次の要件を完了 (または確認) するこ とが重要です。 これらのステップを完了で

きない場合、VDP Advanced(vSphere Data Protection Advanced)が破損し、ク ローンまたは VDP Advancedバッ クアップからのリ ス ト アが必要になる可能性があ り ます。

新しい構成に対する 小の CPU およびメモ リ要件が満たされているこ とを確認します。

VDP Advanced の容量オプシ ョ ン (2 TB、 4 TB、 6 TB、 8 TB) では、 いずれの場合も仮想 CPU の

少数は 4 です。

仮想マシンごとの 小メモ リ量は、 容量によって異なり ます。

2 TB 容量 : 6 GB メモ リ

4 TB 容量 : 8 GB メモ リ

6 TB 容量 : 10 GB メモ リ

8 TB 容量 : 12 GB メモ リ

CPU および Memory Hot-Add の両方が有効化されているこ とを確認します。 CPU および MemoryHot-Add オプシ ョ ンは、 アップグレード アプライアンスの場合にはデフォルトで無効化されています。

Essentials Plus ライセンスの場合、必要なメモリ をホッ ト プラグするこ とはできません。このため、VDPAdvanced に割り当てる メモ リ を手動で増やす必要があ り ます。詳細については、52 ページの「EssentialsPlus でのディ スク拡張」 を参照してください。

拡張に利用できるディ スク領域が存在しているこ とを確認します。[ス ト レージ] タブでディ スク領域を

チェッ クできます。 43 ページの 「ス ト レージ構成の表示」 を参照してください。

ディ スク拡張は、 バッ クアップ ジ ョブ、 またはリ ス ト アやヘルス チェッ クなど他の VDP タスクが実行

されていない、バッ クアップ ウ ィンド ウの間に行う必要があ り ます。ディ スク拡張を試みる前にすべて

の VDP サービスが実行状態にあるこ とを確認します。 詳細については、 58 ページの 「サービスの開始

と停止」 を参照して ください。

vCenter の管理者権限があるこ とを確認します。 vCenter の管理者権限があるかど うかを確認するには、

21 ページの 「ユーザー アカウン トの構成」 を参照してください。

VMFS ヒープ サイズが、VMware ESXi ホス ト と関連づけられた仮想ディ スク領域の量に対して正しい値

に設定されているこ とを確認します。詳細については、 49 ページの 「VMFS ヒープ サイズの推奨事項」 を

参照してください。

ディ スク拡張の前に、 VDP Advanced アプライアンスのクローンまたはバッ クアップを作成し、 それが

有効なこ とを確認します。

VMware, Inc. 49

第 5 章 vSphere Data Protection ディスク拡張

VMFS ヒープ サイズの推奨事項

VMFS ヒープ サイズによ り、各 VMware ESXi ホス トでサポート される仮想ディスク領域の量が決定されます。

仮想ディスク領域の量が VMFS ヒープ サイズの構成値を超えた場合、次のよ うな状況が発生する可能性があり

ます。

仮想マシンの動作が不安定になる

「Cannot allocate memory」 エラー メ ッセージが表示される

仮想マシンが破損、 または起動に失敗する

ディ スク拡張の前に、VMFS ヒープ サイズが新しい仮想ディ スク容量に対して適切に設定されているこ とを

確認する必要があ り ます。 VMFS ヒープ サイズが大き くなる と VMware ESX/ESXi カーネルに割り当てられ

る メモ リ容量が増大し、 変更を反映させるためにシステムの再起動が必要になり ます。

VMFS3 と VMFS5 では同じ設定を使用します。 次の表ではそれらの設定を定義しています。

注 ESXi 5.5 にはかなり改善されたヒープ エビクシ ョン プロセスが含まれているため、メモリ を消費するよ り大

きなヒープ サイズの必要性はありません。vSphere 5.5 は、 大ヒープ サイズ 256 MB をサポート し、64 TB VMFSのすべてのアドレス空間にホス トがアクセス可能です。

VMware ナレッジベース記事 1004424 には、VMFS ヒープ サイズ設定を変更するためのステップが示され

ています。

表 5-1. VMFS ヒープ サイズの設定

バージ ョ ン /ビルド

デフォルトの

ヒープ量

デフォルトで

許可される、

ホストあたり

の開いた

VMDK スト

レージ 小ヒープ量 大ヒープ量 大ヒープ値

ホストあたり

の開いた

VMDK の 大

スト レージ

ESXi/ESX 3.5/4.0

16 MB 4 TB N/A N/A N/A N/A

ESXi/ESX 4.1 80 MB 8 TB N/A 128 MB 128 32 TB

ESXi 5.0 Update 2(914586)以前

80 MB 8 TB N/A 256 MB 255 25 TB

ESXi 5.0 Patch 5 (1024429)以降

256 MB 60 TB 256 MB 640 MB 255 60 TB

ESXi 5.1 Patch 1 (914609)以前

80 MB 8 TB N/A 256 MB 255 25 TB

ESXi 5.1 Update 1(1065491)以降

256 MB 60 TB 256 MB 640 MB 255 60 TB

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

50 VMware, Inc.

ディスク拡張の実行 VDP (vSphere Data Protection) Advanced では、 ス ト レージの拡張ウ ィザードによ りデータス ト ア容量を

拡張するこ とができます。 この機能は、 VDP (vSphere Data Protection) の標準エディシ ョ ンでは利用でき

ません。ディ スク拡張によ り、VDP Advanced ス ト レージを 2 TB、4 TB、6 TB、8 TB に拡張するこ とができます。

前提条件

初期構成の際、 VDP Advanced ス ト レージ ディ スクが使用可能なデータス ト ア場所全体に分散されており、

ディ スクが検証済みであるこ と。

手順

1 VDP-Configure URL にログインします。

http:<VDP appliance IP>:8580/vdp-configure

2 [ス ト レージ] タブをク リ ッ ク します。

[ス ト レージの概要] には、 利用できるデータス ト アが表示され、 使用できるス ト レージの合計量や各

データス ト アで利用可能なス ト レージ容量も表示されます。

3 [アクシ ョ ン] 一覧から [ス ト レージの拡張] を選択します。

[ス ト レージの拡張] ウ ィザードが開き、 現在の容量を表示します。

4 ディ スクのサイズを拡張するか、 またはディ スクの数を増やすかを判断します。

注 大 2 TB に拡張する場合、ディスクの数は 3 つのままですが、既存のディスクのサイズが大き くなり ます。

ディスクを拡張する場合、 各データベースのディスクの数を選択するコン ト ロールは無効にされています。

a ディ スクのサイズを拡張するには、 一覧から新しい容量を選択します。 VDP Advanced ス ト レージ

を 1 TB、 2 TB、 4 TB、 6 TB、 8 TB に拡張するこ とができます。

b ディ スクを追加するには、 使用可能なス ト レージ ディ スクの合計数が割り当てられるまで、 [ディ

スク] 列のディ スク数を増やします。 すべてのディ スクを 1 台のデータス ト アに割り当てるか、 複

数のデータス ト アにディ スクを分散させるか、 いずれかの方法があ り ます。

5 [次へ] をク リ ッ ク します。

[デバイスの割り当て] ダイアログ ボッ クスに割り当て可能なデータス ト アと割り当てられるディ スク

数が表示されます。

注 プロビジ ョ ニング タイプ (thin、 thick eager-zeroed、 thick lazy-zeroed) は変更できません。 初期構成

でディ スクに割り当てられたプロビジ ョ ニング タイプを継承します。

パフォーマンス分析に失敗したり、 システムが動作していなかったり、 1 つ以上の選択したデータス ト

アが期限切れであるこ とが検出される と、 警告メ ッセージが表示されます。 選択したデータス ト アでパ

フォーマンス分析を実行するか否かにかかわらず、 次のいずれかを実行します。

選択したデータス ト アでパフォーマンス分析を実行するには、[はい] をク リ ッ ク してウ ィザードを

中止します。 パフォーマンス分析ツールを実行するには、 51 ページの 「パフォーマンス分析」 を参

照して ください。

ディ スクの拡張を続行するには、 [いいえ] をク リ ッ ク します。

6 [ス ト レージの拡張] ウ ィザードの次のページに進むには、 [次へ] をク リ ッ ク します。

[CPU と メモ リ ] ダイアログ ボッ クスに現在の構成の 小 CPU と メモ リ要件が表示されます。

VDP Advanced の容量オプシ ョ ン (2 TB、 4 TB、 6 TB、 8 TB) では、 いずれの場合も仮想 CPU の 少

数は 4 です。

7 各仮想マシンの仮想 CPU の数を選択します。

VDP Advanced 仮想マシンで許可される仮想 CPU の 大数は 8 です。

VMware, Inc. 51

第 5 章 vSphere Data Protection ディスク拡張

8 VDP Advanced 仮想マシンに割り当てる メモ リ量を選択します。

仮想マシンごとの 小メモ リ量は、 容量によって異なり ます。

2 TB 容量 : 6 GB メモ リ

4 TB 容量 : 8 GB メモ リ

6 TB 容量 : 10 GB メモ リ

8 TB 容量 : 12 GB メモ リ

VDP Advanced 仮想マシンで許可される 大メモ リ量は 64 GB です。

9 [設定の確認] ダイアログ ボッ クスで [完了] をク リ ッ ク して変更を適用します。

注 ス ト レージ構成が正常に完了すると、 システムは自動的にチェッ クポイン ト を作成し、 ヘルス チェッ クを

実行します。

スト レージ構成の表示

ス ト レージの拡張が完了したら、 [ス ト レージの概要] ダイアログ ボッ クスで使用できるス ト レージの合計

量と各データス ト アで利用可能なス ト レージ容量を検証します。

既知の制限事項

ディ ス ク拡張のすぐ後、 ロード バランシングが行われ、 使用済み容量には誤った数値が表示されます。

この数値は、 次のメ ンテナンス ウ ィ ン ド ウの実行が終われば、 正しい表示にな り ます。

手順

1 VDP-Configure URL にログインします。

http:<VDP appliance IP>:8580/vdp-configure

2 [ス ト レージ] タブをク リ ッ ク します。

[ス ト レージの概要]に使用できるス ト レージの合計量と各データス ト アで利用可能なス ト レージ容量が表示

されます。

パフォーマンス分析

パフォーマンス分析テス トでは、 ディ スクの書き込み、 読み取り、 シーク パフォーマンスのテス ト を実行し

ます。 初期構成の間、 パフォーマンス分析の実行によ り、 構成済み VDP ディ スクの読み取り、 書き込み、

シーク パフォーマンスが評価されます。 初期構成の後、 これらのテス トでは、 データス ト アに 250 GB の一

時ディ スクを作成するこ とによ り VDP アプライアンスから示されるデータス ト アのパフォーマンスを測定

します。

初期構成の実行で得られるテス ト結果 :

Unknown

Failed

Passed

初期構成後の実行で得られるテス ト結果 :

Passed

Failed

Never Run

Out of Date

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

52 VMware, Inc.

パフォーマンス分析テストの実行

1 VDP-Configure URL にログインします。

https:<VDP appliance IP>:8543/vdp-configure

2 [ス ト レージ] タブをク リ ッ ク します。

[ス ト レージの概要] ダイアログ ボッ クスが表示されます。

3 [パフォーマンス分析] タブをク リ ッ ク します。

データ消失のリ スクを考慮して、 パフォーマンス分析テス トでは選択したデータス トアに一時ディスクを

作成して、 このディスクでテス ト を実行します。 パフォーマンス分析が完了すれば、 一時ディスクは自動

的に削除されます。

4 パフォーマンス分析テス ト を実行するデータス ト アを選択して ください。

5 [実行] をク リ ッ ク して、 パフォーマンス分析を開始します。

注 [キャンセル] をク リ ッ クすれば、 いつでも実行中のパフォーマンス分析テス ト を中止できます。

Essentials Plus でのディスク拡張

If you have an Essentials Plus ライセンスの場合、 Memory Hot-Add を有効化するこ とはできません。 ター

ゲッ ト容量に応じて、 VDP (vSphere Data Protection) Advanced に割り当てる メモリ を手動で調整する必

要があ り ます。

注 この制限事項は、VMware ESX 4.x および VMware ESX 5.x のホス トで共通です。VMware ESX ホス トに

必要な 小メモ リ量は、 表 5-2 に記載する メモ リ要件を使用して手動で設定する必要があ り ます。

VDP Advanced では、 容量サイズに基づいて次のメモ リが必要になり ます。

表 5-2. 仮想ハードウェアのメモリ要件

容量サイズ 必要なメモリ

2 TB 6 GB

4 TB 8 GB

6 TB 10 GB

8 TB 12 GB

VMware, Inc. 53

第 5 章 vSphere Data Protection ディスク拡張

手順

Essential Plus ライセンスでディ スク拡張を実行するステップは次のとおりです。

1 Web ブラウザーから、 vSphere Web ク ライアン トにアクセスします。

https://<IP_address_vCenter_Server>:9443/vsphere-client/

2 拡張を行う前に、仮想マシンの [ゲス ト OS のシャッ ト ダウン] アクシ ョ ンを使用して VDP アプライア

ンスを正常にシャッ ト ダウンします。

このアクシ ョ ンによ り、 VDP アプライアンスのク リーン シャ ッ ト ダウンが自動的に実行されます。 [ゲ

ス ト OS のシャッ ト ダウン] アクシ ョ ンが実行されずにアプライアンスをオフにする と、 破損が発生す

る場合があ り ます。 VDP アプライアンスをシャ ッ ト ダウンして再起動するには、 長で 30 分程度かか

り ます。 ステータスを仮想マシンのコンソールから監視できます。

3 表 5-2 に示された要件を使用して VDP アプライアンスに割り当てる メモ リ を増やします。

a Web ブラウザーから、 vSphere Web ク ライアン トにアクセスします。

https://<IP_address_vCenter_Server>:9443/vsphere-client/

b vSphere Web ク ライアン トで、ハード ウェア設定の編集権限を持つユーザーと してログインします。

c [vCenter] > [ホス トおよびク ラスター] をク リ ッ ク します。

d VDP アプライアンスが表示されるまで、 左側のツ リーの展開矢印をク リ ッ ク します。

e VDP アプライアンスを右ク リ ッ ク し、 [設定の編集] を選択します。

f [仮想ハード ウェア] タブをク リ ッ ク します。

g [メモ リ ] フ ィールドに値を入力してメモ リの容量を増やします。

h [OK] をク リ ッ ク します。

4 VDP アプライアンスを再起動するには、 VDP アプライアンスを右ク リ ッ ク し、 [電源オン] をク リ ッ ク

します。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

54 VMware, Inc.

VMware, Inc. 55

6

本章は、 次の ト ピッ クで構成されています。

56 ページの 「VDP 構成ユーティ リ ティについて」

57 ページの 「ステータスの表示」

58 ページの 「サービスの開始と停止」

58 ページの 「ログ収集中」

59 ページの 「VDP 構成の変更」

60 ページの 「アプライアンスのロール バッ ク」

61 ページの 「非常時のリ ス ト ア」

VDP アプライアンスのインス トール

後の構成 6

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

56 VMware, Inc.

VDP 構成ユーティ リテ ィについて

VDP (vSphere Data Protection) のインス トール時、 VDP 構成ユーティ リ テ ィは 「インス トール」 モード

で実行されます。 このモードでは、 初回ネッ ト ワーク設定、 タ イム ゾーン、 VDP アプラ イアンスのパス

ワード、 vCenter の認証情報を入力できます。 また、 ス ト レージを作成または接続した り、 オプシ ョ ンでパ

フォーマンス評価ツールを実行した りするこ と も可能です。 初回インス トールの後、 VDP 構成ユーティ リ

テ ィは 「メ ンテナンス」 モードで実行され、 別のユーザー インターフェイスを表示します。

VDP Configure Utility にアクセスするには、 Web ブラウザーを開き、 次のよ うに入力します。

https://<IP_address_VDP_Appliance>:8543/vdp-configure/

VDP アプライアンスのユーザー名とパスワードを使用します。 VDP Configure Utility にログインする際に、

システムのヘルス チェッ クを行う スク リプ トが実行されます。VDP Configure Utility タブのいずれかを使用

して構成タスクを実行するには、 システムのヘルス チェッ クが終了するまで待たなければなり ません。

構成インターフェイスは、 次の構成タスクを実行するのに使用されます。

34 ページの「アップグレードのインス トール」: 新の VDP アプライアンスにアップグレードできます。

37 ページの 「ス ト レージ管理」 : ス ト レージ構成の表示、 Data Domain システムの追加と編集、 VDP ア

プライアンスのディ スク ス ト レージの追加または拡張を行います。

57 ページの 「ステータスの表示」 : VDP アプライアンスで実行中 (または現在停止している) のサービ

スを確認できます。

58 ページの 「サービスの開始と停止」 : VDP アプライアンスの選択されたサービスを開始および停止で

きます。

58 ページの 「ログ収集中」 : ト ラブルシューティングのため、 VDP アプライアンスから現在のログをダ

ウンロードできます。

59 ページの 「VDP 構成の変更」:ネッ ト ワーク設定の表示または変更、vCenter の登録の構成、システム

設定の表示と編集 (タイム ゾーン情報および VDP 認証情報)、 ス ト レージの管理ができます。

60 ページの 「アプライアンスのロール バッ ク」:VDP アプライアンスを既知の有効な状態にリ ス ト アす

るこ とができます。

61ページの「非常時のリ ス ト ア」:VDP アプライアンスを実行している VMware ESX/ESXi ホス トにVM を

直接リ ス ト アできます。 vCenter が利用できない場合、 この非常時のリ ス ト ア手順が使用されます。

VMware, Inc. 57

第 6 章 VDP アプライアンスのインス トール後の構成

ステータスの表示

[ステータス] タブには、 VDP に必要なすべてのサービスと、 各サービスの現在のステータスが一覧表示さ

れます。 次の表に、 VDP で使用されるサービスの説明を示します。

注 これらのいずれかのサービスの実行が停止する と、vCenter Server 上でアラームが ト リガーされます。停

止したサービスが再開される と、 アラームはク リ アされます。 アラームが ト リガーされたり、 ク リ アされる

際は、 大 10 分の遅延が出る場合があ り ます。

上述のサービスについて表示されるステータスは、 次のいずれかです。

起動中

起動に失敗しました

実行中

停止中

停止に失敗しました

停止

ロード / 取得状態

回復不可能 (コア サービスのみ)

リ ス ト ア中 (管理サービスのみ)

リ ス ト アに失敗 (管理サービスのみ)

更新アイコンをク リ ッ クする と、 表示されるステータスが更新されます。

表 6-3. VDP アプライアンスで実行されるサービスの概要

サービス 概要

コア サービス VDP アプライアンスのバッ クアップ エンジンで構成されるサービスです。 こ

れらのサービスが無効にされている場合、 (スケジュールされている、 または

「オン デマンド」 の) バッ クアップ ジ ョブはすべて実行されません。 また、 リ

ス ト ア アクティビティ も開始されません。

管理サービス 管理サービスを停止する場合は、必ずテクニカル サポートの指示を受けてくだ

さい。

フ ァ イル システム

サービス

バッ クアップをフ ァ イル レベル リ ス ト ア処理にマウン ト でき る よ う にする

サービスです。

フ ァ イル レベルの リ

ス ト ア サービス

ファイル レベル リ ス ト ア処理の管理をサポートするサービスです。

メ ン テナン ス サー

ビス

バッ クアップの保存期間が過ぎたかど うかの審査など、メンテナンス タスクを

実行するサービスです。 VDP アプライアンスの導入後、 初の 24 ~ 48 時間

は、 メンテナンス サービスは無効になっています。 これは、初期バッ クアップ

の長時間のバッ クアップ ウ ィ ンド ウに当てられます。

バ ッ ク ア ッ プ ス ケ

ジューラ

バッ クアップ スケジューラは、 スケジュールされたバッ クアップ ジ ョブを開

始するサービスです。 このサービスが停止される と、 スケジュールされたバッ

クアップは実行されなくな り ますが、 「オン デマンド」 のバッ クアップは開始

できます。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

58 VMware, Inc.

サービスの開始と停止

ステータス画面で、 [開始] をク リ ッ ク して停止されているサービスを再開したり、 [停止] をク リ ッ ク して

実行中のサービスを停止するこ とができます。 一般的には、 実行中のサービスを停止する場合は、 必ずテク

ニカル サポートの指示を受ける必要があ り ます。

サービスが停止されている場合、 [開始] をク リ ッ ク して再開を試みるこ とができます。 ただし、場合によっ

ては、サービスが正常に機能するために追加のト ラブルシューティング ステップが必要になる場合もあり ます。

サービスがすべて停止した場合は、 次の順にサービスを開始します。

1 コア サービス

2 管理サービス

3 バッ クアップ スケジューラ

4 メ ンテナンス サービス

5 ファ イル システム サービス

6 ファ イル レベルのリ ス ト ア サービス

ログ収集中

手順

1 Web ブラウザーを開き、 次のよ うに入力します。

https://<IP_address_VDP_Appliance>:8543/vdp-configure/

2 VDP のユーザー名とパスワードでログインします。

3 [ステータス] タブをク リ ッ ク します。

4 収集したいログ情報のタイプによって、 次のいずれかのファイルをダウンロード します。

ログ バンドル:[すべてのログを収集] をク リ ッ ク して、VDP サービスからのログをすべて含む Zipファ イルをダウンロード します。

Web ブラウザーが実行されているマシンのファイル システムにログ バンドルをダウンロードする

ための [名前を付けて保存] ダイアログが表示されます。 デフォルトでは、 ログ バンドルの名前は

LogBundle.zip ですが、 一意の名前を指定して ください。

ク ラ イアン ト ログ : [ク ラ イアン ト ログを収集] をク リ ッ ク して、 すべてのク ライアン ト障害ログ

を含む統合されたテキス ト ファ イルをダウンロード します。

ログ バンドル

バンドルされたログは、 サポート担当者への VDP アプライアンスのログ送信を円滑にするこ とが目的です。

LogBundle.zip ファ イルには次のログが含まれています。

コア VDP サービス ログ

管理サービス ログ

ファ イル システム サービス ログ

ファ イル レベルのリ ス ト ア サービス ログ

イ メージのバッ クアップおよびリ ス ト ア ログ

レプリ ケーシ ョ ン ログ

クライアン ト ログ

ク ラ イアン ト ログは、 MSApp (Microsoft アプリ ケーシ ョ ン) 関連のログです。統合されたク ライアン ト ログには、 レプ リ ケーシ ョ ン、 バッ クアップ、 リ ス ト ア、 例外付きで成功したまたは失敗した ABV (自動バッ

クアップ検証) ジ ョブが含まれます。

VMware, Inc. 59

第 6 章 VDP アプライアンスのインス トール後の構成

VDP 構成の変更

インス トール後、 VDP (vSphere Data Protection) 構成ユーティ リ テ ィにアクセスする と、 「メ ンテナンス

モード」 で実行されます。 このモードで [構成] タブをク リ ッ クする と、 インス トール時に入力した設定を

設定、 または変更できます。 ネッ ト ワーク設定やシステム設定を構成したり、 vCenter を登録するこ とがで

きます。

ネッ トワーク設定

[構成] タブで次のネッ ト ワーク設定を構成できます。

注 ネッ ト ワーク設定を変更した場合、ヘルス チェッ クを手動で実行するこ とを推奨します。ヘルス チェッ

クを実行できない場合、 以前のチェッ クポイン トにロール バッ クする際に VDP の接続障害が発生する可能

性があ り ます。 詳細な手順については、 106 ページの 「ヘルス チェッ クの実行」 を参照してください。

IPv4 静的アドレス

ネッ トマスク

ゲート ウェイ

プライマ リ DNS

セカンダ リ DNS

ホス ト名

ド メ イン

vCenter の登録

注意 vCenter ホス ト名、 vCenter パスワード、 vCenter FQDN または IP アドレス、 vCenter ポート番号を

変更する と、 VDP アプライアンスに関連付けられたすべてのバッ クアップ ジ ョブ、 レプ リ ケーシ ョ ン ジ ョ

ブ、 バッ クアップ検証ジ ョブが失われます。 既存のバッ クアップは影響を受けませんが、 VDP Advanced ラ

イセンスのホス ト割り当てを含む、 VDP 環境を再構築する必要があ り ます。

vCenter 登録認証を変更した場合、ヘルス チェッ クを手動で実行するこ とを推奨します。ヘルス チェッ クを

実行できない場合、 以前のチェッ クポイン トにロール バッ クする際に VDP の接続障害が発生する可能性が

あ り ます。 詳細な手順については、 106 ページの 「ヘルス チェッ クの実行」 を参照してください。

システム設定

[システム設定] タブでシステム設定を編集できます。

タイムゾーンの変更

VDP アプライアンスのパスワードの変更

システム設定を変更した場合、ヘルス チェッ クを手動で実行するこ とを推奨します。ヘルス チェッ クを実行

できない場合、 以前のチェッ クポイン トにロール バッ クする際に VDP の接続障害が発生する可能性があ り

ます。 詳細な手順については、 106 ページの 「ヘルス チェッ クの実行」 を参照してください。

注 システムによって再構成の実行が許可される前に、バッ クアップまたはリ ス トア ジ ョブやヘルス チェッ ク

が実行中でないかが確認されます。 これらのプロセスのいずれかが実行中である場合、 現時点では再構成を続

行できないこ とを示すエラー メ ッセージが表示されます。

タ イム ゾーン、 VDP アプラ イアンスのパスワード、 または vCenter の構成設定について再構成を完了す

る と、 VDP-Configure ユーザー インターフェイスから自動的にログアウ ト し、 Web サーバーが再起動さ

れます。Web サーバーは再起動しますが、VDP-Configure プラグ インにアクセスできません。また、vSphereWeb ク ラ イアン トにログインし、 VDP アプライアンスを使用しているユーザーには、 システムの再構成が

実行中であ り、 各自のセッシ ョ ンが終了されるこ とが通知されます。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

60 VMware, Inc.

アプライアンスのロール バック

VDP (vSphere Data Protection) アプライアンスは整合性のない、 または不安定な状態に陥る可能性があ り

ます。 場合によっては、 VDP 構成ユーティ リ ティによって整合性のない、 または不安定な状態が検出され、

ログインする とすぐ次のよ うなメ ッセージが表示されます。

VDP アプラ イアンスに不測のシャ ッ ト ダウンが発生したと思われるため、 チェ ッ クポイン ト ロール バッ クによ り

データ保護機能を リ ス ト アするこ とが必要になる可能性があ り ます。 このプロセスは [ロール バッ ク] タブから開始

されます。

注意 デフォルトでは、VDP は 2 つのシステム チェッ クポイン ト を保持します。チェッ クポイン トにロール

バッ クする と、 チェッ クポイン ト と ロール バッ クの間に行われた VDP アプライアンスへのバッ クアップや

構成の変更は失われます。

初のチェッ クポイン トは VDP のインス トール時に作成されます。 次のチェッ クポイン トは、 メンテナン

ス サービスによって作成されます。 このサービスは、VDP 操作の 初の 24 ~ 48 時間は使用できません。 こ

のタイム フレーム内にロール バッ クを行った場合、 VDP アプライアンスはデフォルト構成に設定され、 す

べてのバッ クアップ構成やバッ クアップは失われます。

注 チェッ クポイン ト と ロール バッ クの間に VMware VDP for Exchange Server Client または VMware VDPfor SQL Server Client のインス トールが実行された場合、 ク ライアン トの再インス トールが必要になり ます。

次の手順に従って、 VDP アプライアンスをロール バッ クします。

注意 ロール バッ クは必ず 新の検証済みチェッ クポイン トに行う こ とを強く推奨します。

前提条件

VDP アプライアンスがインス トールされているこ とが必要で、 VDP アプライアンスのパスワードが必要です。

手順

1 Web ブラウザーを開き、 次のよ うに入力します。

https://<IP_address_VDP_Appliance>:8543/vdp-configure/

2 VDP のユーザー名とパスワードでログインします。

3 [ロール バッ ク] タブをク リ ッ ク します。

4 ロ ッ ク アイコンをク リ ッ ク して、 VDP のロール バッ クを有効にします。

5 VDP アプライアンスのパスワードを入力し、 [OK] をク リ ッ ク します。

6 ロ ッ ク アイコンがロッ ク解除に変更されます。 ロール バッ クするチェッ クポイン ト をク リ ッ ク します。

7 [選択したチェッ クポイン トへの VDP のロール バッ クを実行する] をク リ ッ ク します。 VDP アプライ

アンスのロール バッ クによる結果を説明する警告メ ッセージが表示されます。

8 [はい] をク リ ッ ク します。 ロール バッ クが開始されたこ とを通知する情報メ ッセージが表示されます。

9 [OK] をク リ ッ クします。 VDP アプライアンスはロール バックを試み、 ステータス情報が表示されます。

ロール バックが成功、 または失敗したかを示す情報メ ッセージも表示されます。

10 [OK] をク リ ッ ク します。

VDP アプライアンスを正常にロール バッ クできない場合は、 カスタマ サポートにお問い合わせください。

VMware, Inc. 61

第 6 章 VDP アプライアンスのインス トール後の構成

非常時のリストア

VDP のコア操作のほとんどは、 vCenter Server に依存しています。 ホス トに直接行う非常時のリ ス ト ア処理

(「非常時のリ ス ト ア」) では、停止によって vCenter Server が使用できない場合、 またはユーザーが vCenterWeb ク ラ イアン ト を経由して VDP ユーザー インタフェースにアクセスできない場合、 vCenter Server とす

べてのコンポーネン ト を保護する災害復旧メカニズムを提供します。

非常時のリ ス トアは、VDP アプライアンスを実行している VMware ESX/ESXi ホス トに、VM (仮想マシン) を

直接リ ス トアします。 [非常時のリ ス トア] タブは、 VDP アプライアンスによ りバッ クアップされた VM の一

覧を表示します。 これらの VM は、VDP が実行されている VMware ESX/ESXi サーバーに新しい VM と して リ

ス ト アされます。

ベスト プラクテ ィスと推奨事項

非常時のリ ス ト ア処理を実行する前に、 次の条件を満たしているこ とを確認して ください。

リ ス ト アされる VMには、VDPが実行されている VMware ESX/ESXiホス トがサポートするバージ ョ ンの

仮想ハードウェアがあるこ と。 互換性の問題を防ぐため、 VDP は 新の VMware ESX/ESXi ホス トでの

実行を推奨します。

ターゲッ トのデータス ト アに VM 全体に対応する十分な空き領域があるこ と。

VMがリ ス ト アされるターゲッ トのVMFSデータス ト アが、VMDKファ イル サイズをサポートするこ と。

VDP が実行される VMware ESX/ESXi ホス トから リ ス ト アされた VM 用にネッ ト ワーク接続が使用でき

るこ と。

VDPが実行されるVMware ESX/ESXiホス ト上に管理者権限付のローカル アカウン トが 低1つはあるこ と。

制限事項とサポート されていない機能

非常時のリ ス ト アでは、インベン ト リのVMware ESX/ESXi レベルのルートのみにリ ス ト アするこ とがで

きます。

非常時のリ ス ト アは、VDP が使用する DNS サーバーが使用可能であ り、VMware ESX/ESXi ホス ト名を

完全に解決できるこ とが条件です。

非常時のリ ス ト アは、電源オフ状態の VM を リ ス ト アします。手動で VMware ESX/ESXi ホス トにログイ

ンし、 リ ス ト アされた VM の電源をオンにして ください。

非常時のリ ス ト アは、VM を新しい VM と して リ ス ト アします。VM に割り当てられた名前が既存の VMと重複していないこ とを確認して ください。

非常時のリ ス ト アは、 MSapp ク ラ イアン ト を一覧表示しません。

前提条件

VMware ESX/ESXi ホス トの vCenter からの関連づけが解除されます。

VDP アプライアンスによる vCenter のバッ クアップがあ り ます。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

62 VMware, Inc.

手順

1 まだ実行していない場合は、VMware ESX ホス トの vSphere クライアン トにログインし、[ホス ト管理] の

[サマリー] タブから、 次の手順を実行します。

a [vCenter からホス トの関連付けを解除] をク リ ッ ク します。

b vCenter からホス ト を削除する メ ッセージが表示されたら、 [はい] をク リ ッ ク します。

2 VDP 構成ユーティ リ ティにログインします。

https://<IP_address_VDP_Appliance>:8543/vdp-configure/

3 [非常時のリ ス ト ア] タブをク リ ッ ク します。

VDP によって保護された仮想マシンは、 [非常時のリ ス ト ア] ダイアログ ボッ クスで一覧表示されてい

ます。 こ こには、 仮想マシンに関する次の詳細が掲載されています。

名前:VDP によ って保護される仮想マシンの名前。展開矢印をク リ ッ クする と、選択された仮想マ

シンの前回のリ ス ト アの日時を確認できます。

後の既知のパス : vCenter インベン ト リ一覧で仮想マシンを 後に確認された場所 仮想マシンが

移動する と、 この場所が更新されます。

リ ス ト ア詳細の実行

クライアン ト名 : VM がリ ス ト アされるク ライアン トの名前

ステータス : リ ス ト アの成功 / 失敗ステータス

開始時間 : リ ス ト アの開始時間

完了時間 : リ ス ト アの完了時間

転送バイ ト数 : リ ス ト ア中に転送されたバイ ト数

4 リ ス ト ア ポイン ト と して機能する VM を選択して、 [ リ ス ト ア] をク リ ッ ク します。

[ホス トの認証情報] ダイアログ ボッ クスが表示されます。

5 ホス トの認証情報ダイアログ ボッ クスで、 有効な VMware ESX/ESXi ホス トの認証情報を入力します。

VMware ESX/ESXi ホス ト名または IP:VMware ESX/ESXi ホス ト名またはVMware ESX/ESXi ホス ト

IP アドレスを入力します。

デフォルトのポート 443 が入力されています。

ユーザー名:VMware ESX/ESXi ホス トのユーザー名を入力します。推奨されるホス トのユーザー名

は 「root」 です。 その他のホス トのユーザー名を使用する場合は、 ユーザー アカウン トが仮想マシ

ンを作成する権限を有する必要があ り ます。

パスワード :VMware ESX/ESXi ホス トのパスワードを入力します。無効のホス トの認証情報を入力

する と、 エラー メ ッセージが表示され、 ホス トに接続するこ とができなくな り ます。

注 選択された VM を vCenter から正常に関連づけを解除しなかった場合は、エラー メ ッセージが表示され

次に進むこ とができません。

6 [OK] をク リ ッ ク します。

[バッ クアップのリ ス ト ア] 画面で、 新しい名前とデスティネーシ ョ ンでリ ス ト アが開始されます。

VMware, Inc. 63

第 6 章 VDP アプライアンスのインス トール後の構成

7 [バッ クアップのリ ス ト ア] ダイアログ ボッ クスに次の情報が表示されます。

ク ラ イアン ト名 : VM がリ ス ト アされるク ライアン トの名前

バッ クアップ : バッ クアップの日付と タイム スタンプ

新しい名前:新しい名前が入力されるフ ィールドであ り、すでに存在する VM と重複するこ とがで

きません。

デスティネーシ ョ ン : VMware ESX/ESXi ホス ト名

データス ト ア : 宛先ターゲッ ト と して利用可能なデータス ト アのド ロ ップダウン リ ス ト 。

8 [新しい名前] フ ィールドに新しい名前を入力します。名前は 255 文字以内で一意の名前を指定してくだ

さい。 名前に次の文字は使用できません。 ~ ! @ $ ^ % { } [ ] | , ` ; # \ / : * ? < > ' " & また、 ダイアク リ ティ

カル マークの付いた文字は使用できません (例 : â、 é、 ì、 ü、 ñ)。

9 バッ クアップの宛先ターゲッ ト と してデータス ト アを選択します。

注意 データス ト ア容量サイズが一覧表示されます。 リ ス ト アに対応できる十分なディ ス ク領域を備えた

データス ト アを選択します。 領域が不十分である と リ ス ト アに失敗する可能性があ り ます。

10 [ リ ス ト ア] をク リ ッ ク します。

11 [ 新のタスク] ダイアログ ボッ クスで進歩のチェッ クをするこ とによ り、 リ ス ト アが正常に行われた

こ とを確認します。

注 リ ス ト アされた VM は、 インベン ト リの VMware ESX/ESXi ホス ト レベルに一覧表示されます。 よ り特

定のインベン ト リ パスへのリ ス ト アはサポート されません。

リス トア ポイン トの更 新1 VDP-Configure URL にログイ ンします。

http:<VDP appliance IP>:8580/vdp-configure

2 [非常時のリ ス ト ア] タブをク リ ッ ク します。

3 [更新] をク リ ッ ク します。

ローディング バーがリ ス ト ア ポイン ト を更新します。

ホスト を vCenter に再接続

1 vCenter を リ ス ト アします。 手順については、 90 ページの 「リ ス ト アの管理」 を参考にしてください。

注 リ ス ト アされた vCenter の電源はデフォルトでオフになり ます。

2 vCenter リ ス ト アが完了した場合は、 vCenter の電源を入れます。

3 サービスがすべて実行しているこ とを確認するには、 vCenter URL にログインします。

https://<IP_address_vCenter>:5480

4 vSphere ク ライアン トから、 リ ス ト アされた vCenter にログインします。

https://<IP_address_vCenter>:9443/vsphere-client/

5 vSphere ク ライアン トから、新し く リ ス ト アされた vCenter に VMware ESX/ESXi ホス ト を追加します。

注 vCenter がリ ス ト アされた後、 vCenter サービスが開始されるまで、 およそ 20 分の遅延が生じるこ とが

あ り ます。 この遅延の間、 正常なバッ クアップまたはリ ス ト ア処理の実行はできません。 遅延が発生した場

合は、 後でバッ クアップやリ ス ト アを再試行して ください。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

64 VMware, Inc.

VMware, Inc. 65

7

本章は、 次の ト ピッ クで構成されています。

66 ページの 「vSphere Data Protection へのアクセス」

66 ページの 「VDP ユーザー インターフェイスの理解」

67 ページの 「VDP アプライアンスの切り換え」

68 ページの 「[レポート ] タブからの情報の表示」

vSphere Data Protection の使用 7

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

66 VMware, Inc.

vSphere Data Protection へのアクセス

VDP (vSphere Data Protection) は、 vSphere Web ク ライアン トからアクセスされ、 vSphere Web ク ライア

ン トのみで管理されます。

注 VDP は vCenter Server なしで使用するこ とはできません。 リ ンク モードで、 VDP アプライアンスは、

関連付けられた vCenter Server とのみ連携します。 VDP アプライアンスが vSphere Web ク ライアン トに表

示されない場合は、 vCenter を リ ンク モードから削除します。

前提条件

VDP を使用する前に、 17 ページの 「VDP のインス トールと構成」 の説明に従って VDP アプライアンスを

インス トールおよび構成する必要があ り ます。

手順

1 Web ブラウザーから、 vSphere Web ク ライアン トにアクセスします。

https://<IP_address_vCenter_Server>:9443/vsphere-client/

2 [認証情報] ページで、 vCenter の管理ユーザー名とパスワードを入力し、 [ログイン] をク リ ッ クします。

指定されたユーザー アカウン トには、 管理者権限が必要です。

注 デフォルトのユーザー名とパスワードは [root/vmware] です。

3 vSphere Web ク ライアン トで、 VDP を選択します。

4 [VDP へよ う こそ] ページで VDP アプライアンスを選択し、 [接続] をク リ ッ ク します。

VMware vSphere Web ク ライアン ト ダイアログ ボッ クスが表示されます。

VDP ユーザー インターフェイスの理解

VDP (vSphere Data Protection) 用の vSphere Web ク ライアン トは、 VDP の構成と管理に使用されます。

VMware, Inc. 67

第 7 章 vSphere Data Protection の使用

vSphere Data Protection のユーザー インターフェイスは 6 つのタブから構成されています。

はじめに:VDP の機能の概要を説明し、[新しいバッ クアップ ジ ョブの作成] ウ ィザード、 [バッ クアッ

プのリ ス ト ア] ウ ィザード、 [レポート ] タブへのクイ ッ ク リ ンクを用意しています。

バッ クアップ:スケジュール設定されたバッ クアップ ジ ョブの一覧と各バッ クアップ ジ ョブの詳細が表

示されます。 バッ クアップ ジ ョブはこのページから作成し、 編集できます。 このページでは、 バッ ク

アップ ジ ョブをただちに実行するこ と もできます。 補足情報については、 68 ページの 「[レポート ] タ

ブからの情報の表示」 を参照して ください。

リ ス トア : リ ス トア可能な、 成功したバックアップの一覧を表示します。 補足情報については、 90 ページの

「リ ス ト アの管理」 を参照してください。

レプリ ケーシ ョ ン : レプ リ ケート可能な、 成功したバッ クアップの一覧を表示します。 補足情報につい

ては、 96 ページの 「レプ リ ケーシ ョ ン ジ ョブの管理」 を参照してください。

レポート :vCenter Server の仮想マシンのバッ クアップ ステータス レポート を提供します。補足情報に

ついては、 68 ページの 「[レポート ] タブからの情報の表示」 を参照してください。

構成:VDP の構成方法に関する情報を表示し、設定の一部を編集または VDP Advanced License の追加を行

う こ とができます。 補足情報については、 103 ページの 「VDP 詳細設定の構成」 を参照してください。

VDP アプライアンスの切り換え

各 vCenter Server は、 大 10 台の VDP (vSphere Data Protection) アプライアンスをサポート します。 [ア

プライアンスの切り換え] オプシ ョ ンの右側にある ド ロ ップダウン リ ス トからアプライアンスを選択して、

アプライアンスを切り換えるこ とができます。

注 ド ロ ップダウン リ ス トの VDP アプライアンスはアルファベッ ト順にソート されており、 画面に表示さ

れる一覧の 初の項目は現在のアプライアンス と一致しない場合があ り ます。VDP 画面の左側にあるアプラ

イアンス名は現在のアプライアンスで、 ド ロ ップダウン リ ス トのアプライアンス名は使用可能なアプライア

ンス リ ス トの 初の項目です。

VDP Advanced ユーザー インターフェイス

VDP Advanced (vSphere Data Protection Advanced) は追加の機能を提供します。

VDP Advanced の場合、 [基本タスク] には以下が含まれています。

VDP Advanced ライセンスの追加

Microsoft SQL、 Exchange、 SharePoint サーバーのゲス ト レベルのバッ クアップ

ディ スクの拡張と追加 (ディ スク拡張)

Data Domain システムへのバッ クアップ

GLR (細分性の高いリ カバリ )

自動バッ クアップの検証

これらのオプシ ョ ンについては、 112 ページの 「VDP Advanced アプリ ケーシ ョ ン サポート 」 を参照し

て く ださい。 こ こにはアプ リ ケーシ ョ ン レベルのバッ クア ップと リ ス ト アを実行する方法についての

説明もあ り ます。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

68 VMware, Inc.

[レポート] タブからの情報の表示

[レポート ] タブには次の情報が表示されます。

[アプライアンス ステータス] : VDP アプライアンスのステータス。

[使用済み容量] : バッ クアップによって占有されている VDP の合計容量の割合。

[使用済み DDR 容量]:Data Domain システムによって占有されている合計容量の割合 (適用可能な場合)。

[ヘルス チェッ ク ステータス] : この値は [標準] または 「期限切れ」 のいずれかになり ます。 [標準]

は、 ヘルス チェッ クが 2 日以内に正常に完了したこ とを示します。 [期限切れ] は、 2 日以内にヘルス

チェッ クが実行されていないか、 正常に完了していないこ とを示します。

[ 近失敗したバッ クアップ]:完了した 新のバッ クアップ ジ ョブでバッ クアップに失敗した仮想マシ

ンの数。

[レポート ] タブの中央にある [ク ラ イアン ト ] セクシ ョ ンには、 vCenter Server に関連づけられているすべ

てのクライアン トが一覧表示されます。 ク ライアン ト情報は 3 つのサブ セクシ ョ ンに分かれています。

[ク ラ イアン ト情報] には次の情報が含まれます。

ク ラ イアン ト名

[状態] : VDP Advanced の現在の状態 (VDP は標準の VMware 状態情報を使用します)。 VDPAdvanced の場合、状態は [アクティブ] または [非アクティブ] になり ます。 [アクティブ] は、

VMware VDP ク ライアン トがインス トール済みで登録済みであるこ とを示し、 [非アクティブ]

は VMware VDP クライアン トが VDP Advanced アプライアンスに未インス トールで未登録であ

るこ とを示します。)

タイプ (このオプシ ョ ンは VDP Advanced でのみ利用可能で、[イ メージ] または [アプリ ケー

シ ョ ン] のいずれかを選択します。)

バッ クアップ ジ ョブ : ク ラ イアン トが関連づけられているバッ クアップ ジ ョブの名前。

終正常バッ クアップ : 後にバッ クアップ ジ ョブが正常に実行された日時。実行されたバッ

クアップ ジ ョブがない場合は、 この列には [実行しない] と表示されます。

[ 後のバッ クアップ ジ ョブ] には次の情報が含まれます。

[Last Result ] : 後のバッ クアップ ジ ョブのステータス。

[Last Run Time] : 後のバッ クアップ ジ ョブが実行された日時。

[Last Job Name] : 後に実行されたバッ クアップ ジ ョブの名前。

[レポート ] タブの下部には、 前述の [ク ラ イアン ト ] セクシ ョ ンで選択したク ライアン トに関する詳細が

表示されます。

[レポート ] タブの右側には、 イベン ト コンソールおよびタスク コンソールへのリ ンクがあ り ます。 これら

のリ ンクをク リ ッ クする と、vCenter Serverのイベン ト コンソールまたはタスク コンソールが表示されます。

VMware, Inc. 69

第 7 章 vSphere Data Protection の使用

レポート情報のフ ィルター

次の基準の組み合わせを使用して仮想マシンのレポート情報をフ ィルターするこ とができます。

[フ ィルター] ド ロ ップダウン リ ス ト

すべて表示 :仮想マシンのすべてのレポート情報を表示します。 これはデフォルト設定です。

ク ラ イアン ト : vCenter Client のレポート情報を表示します。

名前: [等しい]、 [等し くない]、 [含む]、 [含まない] の各フ ィルターを使用してク ライアン ト

名についてクエ リーを実行します。

状態:[電源オン]、[電源オフ]、[一時停止]、[アクティブ化]、[未アクティブ化]の値があ り ます。

タイプ :値は [イ メージ] も し くは [アプ リ ケーシ ョ ン] です。

終正常バッ クアップ :デフォルトは今日の日付です。 日付を指定する場合はカレンダーをク

リ ッ ク します。

後のバッ クアップ ジ ョブ

名前: [等しい]、 [等し くない]、 [含む]、 [含まない] の各フ ィルターを使用してク ライアン ト

名についてクエ リーを実行します。

ステータス : [成功]、 [失敗]、 [キャンセル]、 [失敗またはキャンセル] の値があ り ます。

日付 :デフォルトは今日の日付です。 日付を指定する場合はカレンダーをク リ ッ ク します。

[更新] ボタン : [レポート ] タブのデータを更新する際にク リ ッ ク します。

フ ィルター リ ンクの リセッ ト : ク リ ッ ク して、 フ ィルター条件をデフォルトに リセッ ト します。 それに

よって、 すべてのレポート情報を表示できます。

[すべてのアクシ ョ ン] アイコン

近のバッ クアップから、保護されている仮想マシンを リ ス ト ア対象と して選択し、[すべてのアク

シ ョ ン] アイコンをク リ ッ ク して、 [ 新のバッ クアップから リ ス ト ア] をク リ ッ ク します。選択さ

れた仮想マシンにバッ クアップが見つからない場合は、 エラー メ ッセージが表示されます。

保護されている仮想マシンを即座にバッ クアップする対象と して選択し、 [すべてのアクシ ョ ン] ア

イコンをク リ ッ クして、[今すぐバッ クアップ] をク リ ッ クします。 クライアン ト を即座にバックアッ

プする際の詳細については、 78 ページの 「今すぐ保護された仮想マシンをバッ クアップする」 を参

照してください。

保護されている仮想マシンを即座にバッ クアップする対象と して選択し、[すべてのアクシ ョ ン] ア

イコンをク リ ッ ク して、 [今すぐ検証] をク リ ッ ク します。

保護されている仮想マシンを即座にバッ クアップする対象と して選択し、[すべてのアクシ ョ ン] ア

イコンをク リ ッ ク して、[今すぐレプリ ケート ] をク リ ッ ク します。 レプリ ケーシ ョ ンの詳細につい

ては、 96 ページの 「レプ リ ケーシ ョ ン ジ ョブの管理」 を参照してください。

これらのコンソールを使用して VDP の操作を監視する詳細については、 109 ページの 「イベン ト コン

ソールを表示」 または 108 ページの 「 新のタスクの表示」 を参照して く ださい。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

70 VMware, Inc.

VMware, Inc. 71

8

本章は、 次の ト ピッ クで構成されています。

72 ページの 「バッ クアップ ジ ョブの管理」

72 ページの 「仮想マシンの選択」

73 ページの 「バッ クアップ スケジュールの指定」

73 ページの 「保存ポ リシーの設定」

74 ページの 「フル イ メージ バッ クアップ ジ ョブの作成」

75 ページの 「個々のディ スクごとにバッ クアップ ジ ョブを作成」

77 ページの 「ステータスおよびバッ クアップ ジ ョブの詳細の表示」

77 ページの 「バッ クアップ ジ ョブの編集」

77 ページの 「バッ クアップ ジ ョブのクローン作成」

78 ページの 「バッ クアップ ジ ョブの削除」

78 ページの 「バッ クアップ情報の有効化または無効化」

78 ページの 「既存のバッ クアップ ジ ョブを今すぐ実行」

79 ページの 「バッ クアップのロ ッ ク と ロ ッ ク解除」

バックアップの管理 8

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

72 VMware, Inc.

バックアップ ジ ョブの管理

バッ クアップ ジ ョブは、バッ クアップ スケジュールおよび特定の保存ポ リシーと関連付けられた 1 つ以上の

一連の仮想マシンで構成されています。 バッ クアップ ジ ョブは、 [新しいバッ クアップ ジ ョブの作成] ウ ィ

ザードを使用して、 [バッ クアップ] タブで作成および編集できます。

制限事項

Windows オペレーティング システムでの 2 TB 以上の仮想マシンのバッ クアップはサポート されていま

せん。 この制限事項は、 Linux オペレーティング システムでは適用されません。

VDP (vSphere Data Protection) は、 次の専用の仮想マシンをバッ クアップしません。 ウ ィザードを使

用してこれらの VM を選択します。 ただし、 [完了] をク リ ッ ク してウ ィザードを完了する と、 これら

の専用仮想マシンがジ ョブに追加されなかったという警告が表示されます。

VDP (vSphere Data Protection) アプライアンス

VSA (vSphere ス ト レージ アプライアンス)

VDR (VMware Data Recovery) アプライアンス

テンプレート

セカンダ リ フォールト ト レラン ト ノード

プロキシ

AVE (Avamar Virtual Edition) サーバー

名前に特殊文字を含んだ仮想マシンはバックアップ ジョブに追加できません。 次の文字は使用できません。

~!@$^%(){}[]|,̀ ;#\/:*?<>'"&。また、ダイアク リティカル マークの付いた文字は使用できません(例: â、é、ì、ü、ñ)。

バス共有で構成されたVMでのスナップショ ッ ト を使用したバックアップ実行はサポート されていません。

CSI バス共有が必要な場合、 次のナレッジベースの記事を参照してください。http://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en US&cmd=displayKC&externalId=1006392.

前提条件

VDP が vCenter Server にインス トールされ、 構成されます。

vSphere Web ク ライアン トにログインしており、 VDP アプライアンスに接続しています。

仮想マシンの選択

仮想マシンのコレクシ ョ ン (データセンター内のすべての仮想マシンなど) を指定したり、 個々の仮想マシ

ンを選択するこ とができます。 リ ソース プール全体、 ホス ト、 データセンター、 フォルダーのいずれかが選

択される と、 そのコンテナーに追加される新しい仮想マシンは、 以降のバッ クアップに含まれます。

仮想マシンが 1 つ選択される と、 それ以降にその仮想マシンに追加されたディ スクはバッ クアップに含まれ

ます。

仮想マシンが、選択されたコンテナーから、本来選択されていなかった別のコンテナーに移動される と、バッ

クアップには含まれなくな り ます。

バッ クアップ対象の仮想マシンを手動で選択できます。それによ り、仮想マシンが移動された場合でも、バッ

クアップが確実に行われます。

VMware, Inc. 73

第 8 章バックアップの管理

廃棄された仮想マシンの特定

次の条件下では、 VM (仮想マシン) ク ラ イアン トが廃棄され、 バッ クアップ、 リ ス ト ア、 レプ リ ケーシ ョ

ン ジ ョブの候補と して利用できなくな り ます。

ホス ト : インベン ト リから削除される (クラスター、ホス ト フォルダー、データセンター、データセンター

フォルダーなど、 ホス トの親コンテナーが削除された場合も、 ホス トがインベン ト リから削除される)

仮想マシン : ディ スクから削除される

仮想マシン : インベン ト リから削除される

次の条件下では、 VM ク ライアン トは廃棄されず、 子 VM はインベン ト リに残り ます。

リ ソース プール : インベン ト リから削除される

vApp : インベン ト リから削除される

ホス ト : 切断される

ホス ト : メ ンテナンス モードに入る

ホス ト : シャ ッ ト ダウンする

バックアップ スケジュールの指定

新しいバッ クアップ ジ ョブの作成ウ ィザードの 「スケジュール」 ページ (ステップ 7 次の手順) で、 バッ ク

アップ ジ ョブで仮想マシンをバッ クアップするインターバルを指定できます。バッ クアップは、バッ クアッ

プ ウ ィンド ウの開始と可能な限り近い時点で実行されます。 使用可能なインターバルは、 毎日、 週単位、 月

単位です。

保存ポリシーの設定

[バッ クアップ ジ ョブの作成] ウ ィザードの [保存ポ リシー] ページ (ステップ 8 次の手順) で、バッ クアッ

プの保存期間を指定します。

初の 3 種類のオプシ ョ ンである [無期限]、[期間]、[期限] は、グループの仮想マシンすべてのバッ クアッ

プに等し く適用されます。 4 番目のオプシ ョ ン [次のスケジュール] または [カスタム保存期間] は、 [毎

日]、 [週単位]、 [月単位]、 [年単位] のタグを内部的に割り当てたバッ クアップのみに適用されます。

注 [このスケジュール]のデフォルトは 60 日間です。[カスタム保存期間]のデフォルトは「実行しない」です。

任意の日の 初のバッ クアップには [毎日] タグが付きます。 同様に、 週の 初のバッ クアップには [週単

位] タグが付きます。 その月の 初のバッ クアップの場合は [月単位] タグが付きます。 また、 その年の

初のバッ クアップの場合は、 [年単位] タグが付きます。 [次のスケジュール] またはカスタム保存期間で指

定したインターバルは、 内部タグの付いたバッ クアップのみに適用されます。 保存ポ リ シー オプシ ョ ンは

表 8-4 に記載する とおりです。

表 8-4. 保存ポリシーのオプシ ョ ン

インターバル 概要

無期限 このバッ クアップ ジ ョブの仮想マシンのすべてのバッ クアップは、 絶対に削

除されません。

[期間] 指定のインターバル このバッ クアップ ジ ョブの仮想マシンのすべてのバッ クアップは、 作成日か

ら指定したインターバルが経過するまで、 保存されます。 インターバルは、

日、 週、 月、 年のいずれかで指定できます。

[期限] 指定の日付 このバッ クアップ ジ ョブの仮想マシンのすべてのバッ クアップは、 [期限]

フ ィールドで指定した日付に削除されます。

[次のスケジュール] または [カスタ

ム保存期間]

[毎日]、 [週単位]、 [月単位]、 [年単位] の内部タグを割り当てられたバッ ク

アップの保存期間を指定します。

バッ クアップには複数の内部タグが割り当てられている可能性があるため、

も間隔が長いタグが優先されます。 例えば、 8 週間保存される [週単位] タ

グを付けたバッ クアップと 1 か月保存される [月単位] タグを付けたバッ ク

アップを設定する場合、 [週単位] と [月単位] タグが両方付いたバッ クアッ

プは 8 週間保存されます。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

74 VMware, Inc.

フル イメージ バックアップ ジ ョブの作成

前提条件

VDP が vCenter Server にインス トールされ、 構成されます。

ディ スクは VDP によってサポート されています。 VDP は次の仮想ハードウェア ディ スク タイプをサ

ポート しません。

独立型

RDM 独立型 (仮想互換モード)

RDM 物理互換モード

手順

1 Web ブラウザーから、 VDP にアクセスします。

2 [バッ クアップ] タブをク リ ッ ク します。

[バッ クアップ] タブは、 作成されたバッ クアップ ジ ョブの一覧を表示します。 一覧にある各列には次

のよ うな説明が表示されます。

名前 : バッ クアップ ジ ョブの名前。

状態:バッ クアップ ジ ョブが有効または無効に設定されているかど うか。無効のバッ クアップ ジ ョブは

実行されません。

タイプ : バッ クアップのタイプ。 例 : アプリ ケーシ ョ ンまたはイ メージ。

前回の開始時刻 : 前回バッ クアップ ジ ョブが開始された時刻。

継続時間 : 前回実行されたジ ョブが完了するまでに要した時間。

次回の実行時間 : 次にバッ クアップ ジ ョブを実行するよ うにスケジュール設定された時刻。

成功数:前回実行されたバッ クアップ ジ ョブでバッ クアップに成功した仮想マシンの数。 この数は、各

バッ クアップ ジ ョブの後で更新されます。

失敗数:前回実行されたバッ クアップ ジ ョブでバッ クアップに失敗した仮想マシンの数。 この数は、各

バッ クアップ ジ ョブの後で更新されます。

3 [バッ クアップ ジ ョブのアクシ ョ ン] メニューから、 [新規] を選択して、 [新しいバッ クアップ ジ ョブ

の作成 ] ウ ィザードを起動します。

[はじめに] タブから [新しいバッ クアップ ジ ョブの作成] ウ ィザードを起動するこ と も可能です。 そ

のためには、 [基本的なタスク] の下部にある [バッ クアップ ジ ョブの作成] をク リ ッ ク します。

4 [ジ ョブ タイプ] ページで、 [ゲス ト イ メージ] を選択して、 [次へ] をク リ ッ クします。

[アプリケーショ ン] オプシ ョ ンは、 VDP Advanced の機能であり、 Microsoft Exchange、 Microsoft SQL、Microsoft SharePoint のサーバー上でバックアップ ジョブを作成できます。詳細については、 111 ページの

「VDP アプリ ケーシ ョ ン サポート 」

5 [データ タイプ] ページで、 [フル イ メージ] を選択して、 [次へ] をク リ ッ ク します。

[バッ クアップ ターゲッ ト ] ページが表示されます。 このページには、 vCenter Server のオブジェク ト

と仮想マシンがすべて含まれています。

6 [バッ クアップ ターゲッ ト ] ページで、 展開矢印をク リ ッ クする と、 仮想マシンが段階的に表示されま

す。 バッ クアップ ジ ョブに追加する項目の隣にあるチェッ クボッ クスをク リ ッ ク し、 [次へ] をク リ ッ

ク します。

注 Data Domain システムがバッ クアップ ターゲッ ト と して構成されている場合、ターゲッ ト ディスティネー

シ ョ ンを構成するためのステップがあり ます。[ローカル ス ト レージ] または [Data Domain ス ト レージ] の

いずれかを選択します。

7 [スケジュール] ページでバッ クアップ ジ ョブのスケジュールを選択して、 [次へ] をク リ ッ ク します。

VMware, Inc. 75

第 8 章バックアップの管理

8 [保存ポ リ シー] ページで、 保存期間を選択し、 [次へ] をク リ ッ ク します。 保存ポ リ シーについては、

次のよ うな説明が表示されます。

無期限: このバッ クアップ ジ ョブにある仮想マシンのすべてのバッ クアップでは、有効期限が切れるこ

とはあ り ません。

期間: このバッ クアップ ジ ョブにある仮想マシンのすべてのバッ クアップでは、作成日から指定したイ

ンターバルが経過する と、 有効期限が切れます。 インターバルは、 日、 週、 月、 年のいずれかで指定で

きます。

期限: このバッ クアップ ジ ョブにある仮想マシンのすべてのバッ クアップでは、 こ こで指定した日付に

有効期限が切れます。

次のスケジュール : 内部タグが割り当てられたバッ クアップについて、 保存期間のインターバルを指定

します。 スケジュール設定されたバッ クアップを毎日実行する場合、 一部のバッ クアップには次のいず

れかの保存期間のタイプが自動的に割り当てられます。

毎日 : スケジュール設定され、 初に成功した毎日のバッ クアップ。

毎週 : スケジュール設定され、 初に成功した各週のバッ クアップ。

毎月 : スケジュール設定され、 初に成功した毎月のバッ クアップ。

毎年 : スケジュール設定され、 初に成功した各年のバッ クアップ。

オン デマンド バッ クアップ ジ ョブの [このスケジュール] デフォルトは 60 日間です。

保存期間のタイプを割り当てるこ とを目的と して、 日は 00:00:01 GMT から始ま り、 週は日曜日から始

ま り、 月はその月の 初のカレンダー日から始ま り、 年は 1 月 1 日から始まる と します。

バッ クアップには複数の内部タグが割り当てられている可能性があるため、 も間隔が長いタグが優先

されます。 例えば、 8 週間保存される [週単位] タグを付けたバッ クアップと 1 か月保存される [月単

位] タグを付けたバッ クアップを設定する場合、 [週単位] と [月単位] タグが両方付いたバッ クアップ

は 8 週間保存されます。

注意 バッ クアップの有効期限が切れてから、 新しいメンテナンス期間に入る際、 VDP アプライアンスでは

バッ クアップ データへの参照を削除するため、それ以降は期限切れのバッ クアップを リ ス ト アするこ とがで

きません。 VDP アプライアンスでは、 バッ クアップ データが他のリ ス ト ア ポイン トで使用されているかど

うかを確認し、 データが使用されていないと判断される と、 データを削除し、 ディ スク容量を解放します。

9 [名前] ページで、 バッ クアップ ジ ョブの名前を入力して、 [次へ] をク リ ッ ク します。

バッ クアップ ジ ョブの名前は 255 文字以内で一意の名前を指定してください。バッ クアップ ジ ョブの名

前に次の文字は使用できません。 ~!@$^%(){}[]|,`;#\/:*?<>'"&。 また、 ダイアク リ ティカル マークの付い

た文字は使用できません (例 : â、 é、 ì、 ü、 ñ)。

10 [設定の確認]ページで、バッ クアップ ジ ョブに関するサマ リー情報を確認し、[完了]をク リ ッ ク します。

情報ダイアログ ボッ クスで、バッ クアップ ジ ョブが正常に作成されたこ とを確認します。バッ クアップ

オペレーシ ョ ンには、 数分かかる場合があ り ます。

11 [OK] をク リ ッ ク します。

新たに作成されたバッ クアップ ジ ョブが [バッ クアップ] タブに一覧表示されています。  

個々のディスクごとにバックアップ ジ ョブを作成

フル イ メージのバッ クアップ ジ ョブが、 仮想マシン全体にあるすべてのディ スクを単一のイ メージ バッ ク

アップに統合するのに対し、個々のディ スク バッ クアップでは、必要なディ スクのみを選択するこ とができ

ます。 この機能によ り、 特定の構成条件に基づいてフ ィルターを実行できます。 例えば、 オペレーティング

システムや保存ポリシーなどの条件です。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

76 VMware, Inc.

サポート されていないディスク タイプ

個々のディ スク バッ クアップを計画している場合は、ディ スクが VDP によってサポート されているこ

とを確認します。 現在、 VDP は次の仮想ハードウェア ディ スク タイプをサポート していません。

独立型

RDM 独立型 (仮想互換モード)

RDM 物理互換モード

バス共有の有効な SCSI コン ト ローラーに接続された仮想ディ スク

注 サポート されていない VMDK が仮想マシンに含まれている場合は、 VMDK がグレー表示され、 チェッ

クボッ クスは利用できません。

前提条件

VDP アプライアンスが vCenter Server にインス トールされ、 構成されます。

手順

1 Web ブラウザーから、 VDP にアクセスします。

2 [バッ クアップ] タブをク リ ッ ク し、 [バッ クアップ ジ ョブのアクシ ョ ン] から [新規] をク リ ッ ク して、

[新しいバッ クアップ ジ ョブの作成] ウ ィザードを起動します。

注 [はじめに] タブから [新しいバッ クアップ ジ ョブの作成] ウ ィザードを起動するこ と も可能です。 そ

のためには、 [基本的なタスク] の下部にある [バッ クアップ ジ ョブの作成] をク リ ッ ク します。

3 個々の仮想マシン イ メージをバッ クアップするには、データ タイプと して [個々のディ スク] を選択し

て、 [次へ] をク リ ッ ク します。

仮想マシンのページ がインベン ト リ ツ リーに表示されました。 このツ リーには、vCenter Server のオブ

ジェク ト と仮想マシンがすべて含まれています。

展開矢印をク リ ッ ク して、 ツ リーのコンテンツを段階的に開きます。バッ クアップ ジ ョブに追加する項

目の隣にあるチェッ クボッ クスをク リ ッ ク し、 [次へ] をク リ ッ ク します。

4 [スケジュール] ページでジ ョブのスケジュールを選択して、 [次へ] をク リ ッ ク します。

5 [保存ポ リシー] ページで、 デフォルトの保存ポリシーを受け入れるか、 代替保存ポリ シーを指定して、

[次へ] をク リ ッ ク します。

6 [名前] ページで、 バッ クアップ ジ ョブの名前を入力して、 [次へ] をク リ ッ ク します。

バッ クアップ ジ ョブの名前は 255 文字以内で一意の名前を指定してください。バッ クアップ ジ ョブの名

前に次の文字は使用できません。 ~!@$^%(){}[]|,`;#\/:*?<>'"&。 また、 ダイアク リ ティカル マークの付い

た文字は使用できません (例 : â、 é、 ì、 ü、 ñ)。

7 [設定の確認]ページで、バッ クアップ ジ ョブに関するサマ リー情報を確認し、[完了]をク リ ッ ク します。

情報ダイアログ ボッ クスで、バッ クアップ ジ ョブが正常に作成されたこ とを確認します。バッ クアップ

オペレーシ ョ ンには、 数分かかる場合があ り ます。

8 [OK] をク リ ッ ク します。

新たに作成されたバッ クアップ ジ ョブが [バッ クアップ] タブに一覧表示されます。

VMware, Inc. 77

第 8 章バックアップの管理

個々のディスクでの移行

VMware Storage vMotion (SvMotion™) は、VMware vSphere™ のコンポーネン トであ り、サービスのダウ

ンタイムや停止を伴わずに、 vmdk (仮想マシン ディ スク) ファ イルのライブ移行を実行する直観的なイン

ターフェイスを提供します。 vMotion および SvMotion (Storage vMotion) による移行の詳細については、

次の URL から VMware vSphere ドキュ メン ト センターの Web サイ ト を参照してください。

http://pubs.vmware.com/vsphere-51/index.jsp.

ユーザーが仮想マシンをデータス ト ア間で移行する際には、 2 つのオプシ ョ ンがあ り ます。

フル仮想マシンをすべて一度に別のデータス ト アに移行する。

単一の仮想マシンのディ スクが異なるデータス ト アに保存される場合がある、 別のデータス ト アに個々

のディ スクを移行する。

フル仮想マシンが移行される際、 VDP アプライアンスは保護される VMDK の新しい場所によって、 バッ ク

アップ ジ ョブを更新します。

個々のディ スク (vmdk ファ イル) をデータス ト ア間で移動する と、 移行された vmdk ファ イルを、 関連す

る vmdk バッ クアップ ジ ョブによって保護するこ とができな くな り ます (ディ スクが検出されなくなるた

め)。 vCenter で警告がイベン ト エン ト リーと して発行され、 以降のユーザー ログ エン ト リーが VDP ユー

ザー ログに表示されます。

VDP: バッ クアップ ジ ョブで保護される 1 つ以上のディ スクが、新しいデータス ト アに移行されている可能

性があ り ます。バッ クアップ ジ ョブを編集し、必要なディ スクがジ ョブのバッ クアップ ターゲッ トに含まれ

ているこ とを確認します。

バッ クアップ ジ ョブによって本来保護されていたディ スクが保護の対象ではなくなった場合、 [バッ クアッ

プ ジ ョブの編集] ウ ィザードでは、 単にそのディ スクが保護対象と して表示されなくな り ます。 この場合、

バッ クアップ ジ ョブにディ スクを手動で再追加する必要があ り ます。

ステータスおよびバックアップ ジ ョブの詳細の表示

[バッ クアップ] タブは、 VDP で作成されたバッ クアップ ジ ョブの一覧を表示します。 任意のバッ クアップ

ジ ョブをク リ ッ クする と、 [バッ クアップ ジ ョブの詳細] パネルでジ ョブの詳細を確認するこ とができます。

名前 : バッ クアップ ジ ョブの名前。

ステータス : バッ クアップ ジ ョブが有効または無効に設定されているかど うか。

ソース : バッ クアップ ジ ョブの仮想マシンの一覧。

期限切れ : 前回のジ ョブ実行時、 バッ クアップに失敗したすべての仮想マシンの一覧。

バックアップ ジ ョブの編集

バッ クアップ ジ ョブを作成した後、バッ クアップ ジ ョブをハイライ ト表示して、 [バッ クアップ ジ ョブのア

クシ ョ ン] > [編集] を選択し、 ジ ョブを編集できます。

バックアップ ジ ョブのクローン作成

バッ クアップ ジ ョブを作成した後、バッ クアップ ジ ョブをハイライ ト表示して、 [バッ クアップ ジ ョブのア

クシ ョ ン]>[ク ローン]を選択し、さまざまなジ ョブを作成するテンプレート と してジ ョブを使用できます。

ク ローン アクシ ョ ンを実行して [バッ クアップ ジ ョブのクローン作成] ウ ィザードを起動し、元のジ ョブか

らの情報を使用して、 ウ ィザードの 初の 3 ページ ([仮想マシン]、 [スケジュール]、 [保存ポ リ シー]) に

自動的に入力します。 ク ローン作成したジ ョブの名前は一意の名前にします。データ タイプを除いて、元の

ジ ョブからコピーされた設定はいずれも変更が可能です (イ メージ バッ クアップを個々のディ スク バッ ク

アップに変更するこ とはできず、 逆も同様であるため)。

注 フル イ メージのバッ クアップや個々のディ スクのバッ クアップのクローンの作成ができます。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

78 VMware, Inc.

バックアップ ジ ョブの削除

バッ クアップ ジ ョブを作成した後、バッ クアップ ジ ョブをハイライ ト表示して、 [バッ クアップ ジ ョブのア

クシ ョ ン] > [削除] を選択し、 ジ ョブを削除できます。

注 [バッ クアップ] タブの [削除] を使用する と、 指定したジ ョブのみを削除します。 過去にこのジ ョブ

で作成されたバッ クアップは、 ジ ョブの保存ポリシーに従って、 VDP によってそのまま維持されます。バッ

クアップを削除するには、 [ リ ス ト ア] タブで [削除] を使用します。

個々のディスクで実行されるバッ クアップを削除するこ とはできません。フル イ メージのバッ クアップのみを

削除できます。

バックアップ情報の有効化または無効化

将来、 バッ クアップ ジ ョブを一時的に停止したい場合、 無効にするこ とができます。 無効化されたバッ ク

アップ ジ ョブは編集したり、削除するこ とはできますが、無効化されたジ ョブは有効化されるまで、VDP で

は実行されません。

バッ クアップ ジ ョブはハイライ ト表示して、 [バッ クアップ ジ ョブのアクシ ョ ン] > [有効化 / 無効化] を

選択し、 有効化 / 無効化できます。

既存のバックアップ ジ ョブを今すぐ実行

バッ クアップ ジ ョブは、 次のいずれかの方法を使用して、 すぐに実行するこ とができます。

保護された仮想マシンのバッ クアップを選択する

既存のバッ クアップ ジ ョブの実行を選択する

今すぐ保護された仮想マシンをバックアップする

1 次のオプシ ョ ンのいずれかを使用して、今すぐバッ クアップしたい保護された仮想マシンを選択します。

インベン ト リ ツ リーで仮想マシンを右ク リ ッ ク し、 [すべての VDP アクシ ョ ン] > [今すぐバッ ク

アップ] を選択します。 この選択肢が表示されるには、 仮想マシンがバッ クアップ ジ ョブに属して

いるこ とが必要です。

インベン ト リ ツ リーで仮想マシンをク リ ッ ク し、 [アクシ ョ ン] ボタンをク リ ッ ク します。 [すべて

の VDP アクシ ョ ン] > [今すぐバッ クアップ] を選択します。 この選択肢が表示されるには、 仮

想マシンがバッ クアップ ジ ョブに属しているこ とが必要です。

([レポート ] タブで) 仮想マシンをク リ ッ ク し、 浮動している [アクシ ョ ン] アイコンをク リ ッ ク

して、 [今すぐバッ クアップ] を選択する。

2 [今すぐバッ クアップ] ダイアログが表示されます。 [VDP アプライアンス] と [バッ クアップ ジ ョブ] を

選択して [OK] をク リ ッ クします。

3 バッ クアップ ジ ョブが開始されたこ とを通知する情報ダイアログが表示されます。[OK] をク リ ッ ク し

ます。

VDP はバッ クアップ ジ ョブを開始します。

VMware, Inc. 79

第 8 章バックアップの管理

今すぐバックアップ ジ ョブを実行する

1 VDP ユーザー インターフェイスから、 [バッ クアップ] タブで、 今すぐ実行したいジ ョブをク リ ッ ク し

ます。

Ctrl- ク リ ッ クまたは Shift- ク リ ッ クを使用すれば、 [バッ クアップ] タブで複数選択ができます。 Ctrlキーを押しながら ク リ ッ クする と、 複数のバッ クアップ ジ ョブを選択できます。 Shift キーを押しなが

ら ク リ ッ クする と、 初のク リ ッ クから 2 回目のク リ ッ クまでの間の範囲にあるバッ クアップ ジ ョブを

選択できます。

2 [今すぐバッ クアップ] をク リ ッ ク します。

ド ロ ップダウン メニューが表示され、 次のオプシ ョ ンが提供されます。

すべてのソースをバッ クアップ : バッ クアップ ジ ョブの仮想マシンすべてをバッ クアップします。

古いソースのみをバッ クアップ : 前回のバッ クアップ ジ ョブの実行時、 バッ クアップに成功しな

かった仮想マシンのみをバッ クアップします。

3 すぐにバッ クアップしたいソースをク リ ッ ク します。

4 バッ クアップがリ クエス ト されたという メ ッセージが表示されたら、 [OK] をク リ ッ ク します。

VDP はバッ クアップ ジ ョブを開始します。

VDP が 「バッ クアップ ウ ィンド ウ」 または 「メ ンテナンス ウ ィ ンド ウ」 の場合、 [今すぐバッ クアッ

プ] はすぐにバッ クアップ ジ ョブを開始します。

バックアップのロックとロック解除

メ ンテナンス期間中、VDP はアプライアンスのバッ クアップを確認し、保存期間が過ぎていないかど うかを

調べます。期限を過ぎている場合、 VDP は期限切れのバッ クアップをアプライアンスから削除します。 ただ

し、 VDP がバッ クアップを削除しないよ うにする場合は、 ロ ッ クするこ とができます。 ロ ッ クが解除される

まで、 VDP は該当するバッ クアップの保存期間をチェッ ク しな くな り ます。

注 VDP データベースのデータによって、 ロ ッ クのステータスが制御されます。 ディ スクがインポート され

る と、 VDP データベースが解除されます (詳細については、 40 ページの 「既存のス ト レージを接続する」 を

参照)。ディ スクがインポート される と、 ロ ッ ク されたバッ クアップの元の有効期限日が 「実行しない」 に再

度割り当てられるため、 これらのディ スクをロ ッ ク解除するこ とはできません。

注 個別のディ スク バッ クアップをロ ッ クできません フル イ メージのバッ クアップのみをロ ッ クできます。

前提条件

VDP が vCenter Server にインス トールされ、 構成されます。

vSphere Web ク ライアン トにログインしており、 VDP アプライアンスに接続しています。

手順

1 Web ブラウザーから、 VDP にアクセスします。

2 VDP ユーザー インタフェースから、 [ リ ス ト ア] タブで展開矢印をク リ ッ ク して、 ロ ッ クするバッ ク

アップを見つけます。

3 ロ ッ ク したいバッ クアップの隣にあるチェッ クボッ クスをク リ ッ ク します。

4 [ロ ッ ク / ロ ッ ク解除] アイコンをク リ ッ ク します。 バッ クアップをロ ッ クする と、 バッ クアップ アイ

コンにロ ッ ク アイコンが重なって表示されます。 にな り ます。 バッ クアップはこれでロ ッ ク されて

います。

5 バッ クアップのロ ッ クを解除するには、[ロ ッ ク / ロ ッ ク解除] アイコンを再び選択します。 ロ ッ ク オー

バーレイがク リ アされ、 VDP は次のメンテナンス期間中、 バッ クアップの保存日をチェッ ク します。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

80 VMware, Inc.

VMware, Inc. 81

9

本章は、 次の ト ピッ クで構成されています。

82 ページの 「ベス ト プラ クティ ス」

83 ページの 「新しいバッ クアップ検証ジ ョブの作成」

85 ページの 「バッ クアップ検証ジ ョブの編集」

86 ページの 「バッ クアップ検証ジ ョブのクローン作成」

86 ページの 「バッ クアップ検証ジ ョブの実行と起動」

86 ページの 「バッ クアップ検証のモニタ リ ング」

87 ページの 「バッ クアップ検証ジ ョブの有効化と無効化」

87 ページの 「バッ クアップ検証ジ ョブの削除」

自動バックアップ検証 9

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

82 VMware, Inc.

自動バックアップ検証

ABV (Automatic Backup Verification : 自動バッ クアップ検証) は、 バッ クアップの検証をスケジュール設

定またはオン デマンドで実行する メカニズムで、 リ ス ト ア ポイン トの整合性を維持します。 ABV には次の

特性があ り ます。

バッ クアップは、 次のよ うな命名規則によ り、 一時的な仮想マシンにリ ス ト アされます。

VDP_VALIDATING_<vm-name> -<unique number>

ABV 処理の間、NIC は常に無効化されているため、ネッ ト ワークの競合なしにバッ クアップがリ ス ト ア

されます。 NIC が無効化されているため、 ping テス トは実行できません。

バッ クアップ検証ジ ョブが完了した後、 一時仮想マシン (検証仮想マシンと も呼ばれる) はインベン ト

リから削除されます。

仮想マシンの 後の正常なフル イ メージ バッ クアップのみが検証されます。 [ 新のタスク] パネルお

よびイベン ト ログでは、 検証済みのバッ クアップについてレポート します。

制限事項

バッ クアップ検証は、 次の構成はサポート していません。

単体の VMDK バッ クアップ

RDMディスクのイメージ バックアップ (物理モード) RDM仮想依存ディスクはサポート されています。

Microsoft アプリ ケーシ ョ ン (SQL、Exchange、SharePoint) のアプ リ ケーシ ョ ン データベース バッ

クアップはサポート されていません。

レプリ ケート されたバッ クアップ

インポート したディ スクからのバッ クアップ

デスティネーシ ョ ン ホス トへのパスが変更された場合、検証は失敗します。 ホス トが新しい場所に移動

した場合、 検証ジ ョブを編集し、 再びデスティネーシ ョ ン ホス ト を選択する必要があ り ます。

同様に、 データス ト ア名を変更した場合、 検証ジ ョブを編集して同じまたは別のデータス ト アを再選択

しなければ、 ジ ョブを正常に実行するこ とはできな くな り ます。

VDP Advanced は、検証 VM を vCenter インベン ト リから自動的に削除できない場合もあり ます。この場合、

検証 VM を手動で削除する必要があります。

バージ ョ ン4.0よ り前のESXおよびESXiホス トは、一時VMがリ ス ト アされるデスティネーシ ョ ン ホス ト

と してサポート されません。

ベスト プラクテ ィス

タイ ミングと リソースの競合

バッ クアップ検証機能を使用する場合、 タイ ミ ングと リ ソースの競合を避けるステップを実行します。

1 VDP Advanced を初めてインス トールする場合、 初期フル バッ クアップを実行します。

2 初期バッ クアップを実行した後、 初めての増分バッ クアップを実行します。

3 バックアップの実行に要する時間を判断し、 増分バッ クアップが完了した後、 バッ クアップ検証ジョブを

スケジュール設定します。

VMware, Inc. 83

第 9 章自動バックアップ検証

デスティネーシ ョ ンの選択

デスティネーシ ョ ンを選択する際には次の推奨事項を考慮します。

複数の検証ジ ョブを同時に実行する場合、 ロード バランシングを調整します。 同時に実行する場合は、

ジ ョブの数を 5 つに制限するこ とを推奨します。

一時仮想マシンがリ ス ト アされるホス ト とデータス ト アに必ず十分な リ ソースがあるよ うに用意してく

ださい。

全般

仮想マシンのバックアップ時、 VMware ツールが仮想マシンにインス トールされているこ とを検証します。

環境に応じて、 ハート ビートのタイムアウ トの間隔を 適な値に設定します。 仮想マシンによっては、

VMware ツールのハート ビートの送受信が通常よ り長くかかる場合があ り ます。

定期的に、デスティネーシ ョ ン ホス ト とデータス トアの可用性を検証します。必要に応じて、 ジ ョブを編

集し、デスティネーショ ンを再構成します。デスティネーシ ョ ン ホス ト またはデータス トアが使用不可の

場合、 ジ ョブを編集し、 新しいデスティネーシ ョ ンを選択します。

高度な検証オプシ ョ ンと して検証スク リプ ト を選択する前に、ゲス ト OS でスク リプ ト を手動で実行し、

正常に実行されたかど うかを検証します。

新しいバックアップ検証ジ ョブの作成

オン デマン ド またはスケジュールの一環と してバッ クアップ検証ジ ョブを実行します。 [Restore] タブの

[Backup Verification] セクシ ョ ンで、 バッ クアップ検証ジ ョブの作成および管理ができます。

前提条件

vCenter Server に VDP Advanced がインス トールされ、 構成されている必要があ り ます。

仮想マシンの検証ジ ョブを作成する前に、バッ クアップ ジ ョブまたはリ ス ト ア ポイン トが用意されてい

るこ と。 バッ クアップ ジ ョブおよびリ ス ト ア タイプは、 フル イ メージである必要があ り ます。

バッ クアップ時点で VMware ツールが仮想マシンにインス トールされている必要があ り ます。検証 VMに VMware ツールが存在しない場合、 ハート ビート検証は失敗します。

選択したデータス ト アに使用可能な十分なスペースがある必要があ り ます。

検証スク リプ ト を使用する計画がある場合、 検証スク リプ トは、 ネッ ト ワーク内の他の VM との接続に

依存してはいけません。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

84 VMware, Inc.

手順

1 Web ブラウザーから、 VDP にアクセスします。

2 [ リ ス ト ア] タブをク リ ッ ク します。

3 [ リ ス ト ア] タブで [バッ クアップ検証] をク リ ッ ク します。

注: [バッ クアップ検証] セクシ ョ ンは、VDP Advanced が有効化されている場合にのみ表示されます。

4 [バッ クアップ検証ジ ョブ アクシ ョ ン] メニューで [新規] を選択します。

[新しいバッ クアップ ジ ョブの作成] ウ ィザードが [仮想マシン] ページを開きます。

5 [仮想マシン] ページで、 検証ジ ョブを作成したい仮想マシンを選択し、 [次へ] をク リ ッ ク します。

1 回の検証に対し、 仮想マシンを 1 つのみ選択します。 複数選択はサポート されていません。

仮想マシンはフル イ メージ バッ クアップ ジ ョブの一環であるか、 リ ス ト ア ポイン トがあるこ とが

条件です。

必要に応じて、 仮想マシンを名前でフ ィルターします。

VMware ツールが VM バッ クアップに存在する必要があ り ます。存在しない場合、検証ジ ョブは失

敗します。

6 [検証オプシ ョ ン] ページで次の操作を実行します。

ハート ビート検証 : スク リプ ト検証を選択したか否かに関係なく、 バッ クアップ検証のデフォルト

オプシ ョ ンです。 ハート ビー ト検証は、 VMware の電源を入れた後、 一定のタイムフレーム内に

VMware ツールのハート ビート を受信したかど うかをチェッ ク します。 IVMware ツールのハート

ビートが受信されれば、ゲス ト OS は正常に起動しており、稼働状態が良好であるこ とを示します。

注 Guess OS Heartbeat は、 検証のデフォルト オプシ ョ ンです。

スク リプ ト検証: 高度な検証オプシ ョ ンです。アプリ ケーシ ョ ンやゲス ト OS で実行されるサービス

の稼働状態をチェッ クするため、 リ ス ト アされた仮想マシンを検証したい場合は、 スク リプト検証を

使用できます。 スク リプ トは予め定義しておき、 ゲス ト OS に設定しておく必要があ り ます。 検証

スク リプ トは、 ネッ ト ワーク内の他の VM との接続に依存してはいけません。

ゲス トでスク リプ ト を実行する場合は、 次の情報を入力します。

ユーザー名 : ゲス ト OS へのログインに使用された ID を入力します。

パスワード : ゲス ト OS へのログインに使用されたパスワードを入力します。

パスワードの確認 : パスワードを再入力します。

ゲス トの検証スク リプ ト : ゲス ト OS のスク リプ トの場所へのフル パスを入力します。

スク リプ ト構成の詳細については、 85 ページの 「検証スク リプ トの構成」 を参照してください。

7 [次へ] をク リ ッ ク します。

8 [デスティネーシ ョ ン] ページで、 デスティネーシ ョ ンを選択します。

デスティネーシ ョ ン パス :デスティネーシ ョ ン ホス トは検証 VM と互換性がある必要があ り ます。

また、デスティネーシ ョ ン ホス トには検証 VM を リ ス ト アするための十分な リ ソースが存在する必

要があ り ます。 検証用に一時的にバッ クアップがリ ス ト アされるデスティネーシ ョ ンと して、 スタ

ン ドアロン ホス ト またはク ラスター内のホス ト を選択する必要があ り ます。 リ ソース プールと

vApps は、有効なデスティネーシ ョ ンと してサポート されていません。バージ ョ ン 4.0 よ り前の ESXおよび ESXi ホス トはサポート されません。

データス ト ア : 選択されているホス トに応じて、 データス ト アの一覧が表示されます。 検証仮想マ

シンがリ ス ト アされるデータス ト アを 1 つ選択して ください。 選択したデータス ト アに十分な空き

容量があるこ とを確認して ください。

9 [次へ] をク リ ッ ク します。

VMware, Inc. 85

第 9 章自動バックアップ検証

10 [スケジュール]ページでバッ クアップ検証ジ ョブを実行するスケジュールを選択します。このページの

設定によって、 検証ジ ョブを実行する頻度や時間が決定します。

a バッ クアップ検証スケジュール : 毎日、 週単位、 月単位のいずれかでインターバルを指定します。

b サーバーの開始時刻: スケジュール設定された日にバックアップ検証が実行される時間を指定します。

11 [次へ] をク リ ッ ク します。

12 [ジ ョブ名] ページで、 検証ジ ョブの一意の名前を入力して、 [次へ] をク リ ッ ク します。

検証ジ ョブの名前には、 英数字が使用できます。 使用できる特殊記号は、 スペース、 アンダースコア、

ハイフン、 ピ リオドのみです。

13 [設定の確認] ページで、作成するバッ クアップ検証ジ ョ ブのサマ リーを確認します。必要に応じて、

[戻る] を ク リ ッ ク して適切なページに戻り、 ジ ョ ブの構成を変更する こ とができます。 ジ ョ ブを保

存する準備ができたら、 [完了] を ク リ ッ ク します。

注 [ リ ス ト ア] タブのバッ クアップ検証セクシ ョ ンでバッ クアップ検証ジ ョブの概要をレビューするこ と

もできます。

14 バッ クアップ ジ ョブが正常に作成されたという メ ッセージが表示されたら、 [OK] をク リ ッ ク します。

検証スクリプ トの構成

検証スク リプ ト を使用する計画がある場合、 .bat、 .cmd、 .sh、 exe などのスク リプ ト フォーマッ トがサポー

ト されています。 有効なスク リプ ト ファ イルは、 ファ イル マネージャーまたは Explorer ビューでダブル クリ ッ クするだけで実行されるファ イルです。 スク リプ トのフォーマッ トがサポート されていないフォーマッ

トの場合、 サポート されているフォーマッ トでスク リプ トの実行を囲む必要があ り ます。

例えば、 .ps フォーマッ トはサポート されていないため、 Windows Power Shell (.ps1) スク リプト をコールし、

VDP Advanced を使用して直接実行するこ とはできません。 ただし、 サポート されているフォーマッ ト (.batなど) を通じて .ps スク リプト をコールし、 ゲス ト OS でスク リプ トの場所へのフル パスを指定するこ とは可

能です。 スク リプ ト を実行する前に、 実行ポリシーが [Unrestricted] に設定されているこ とを確認します。

スク リプトは、 0 または 0 以外の整数を返します。 0 が返されれば、スク リプト検証が成功したこ とを示します。

0 以外の整数が返されれば、 スク リプ ト検証は失敗しています。

バックアップ検証ジ ョブの編集

バッ クアップ検証ジ ョブを作成すれば、 必要に応じて編集するこ とができます。

手順

1 Web ブラウザーから、 VDP にアクセスします。

2 [ リ ス ト ア] タブをク リ ッ ク します。

3 [ リ ス ト ア] タブで [バッ クアップ検証] をク リ ッ ク します。

4 編集するバッ クアップ検証ジ ョ ブを選択し、 [バッ クアップ検証ジ ョ ブ アクシ ョ ン] メ ニューから

[編集] を選択します。

バッ クアップ検証ジ ョブの編集 : [job_name] ウ ィザードが [仮想マシン] ページを開きます。

5 ウ ィザードのステップを進み、 必要に応じて変更を行います。

6 変更が完了したら、 [完了] をク リ ッ ク します。

7 バッ クアップ検証ジ ョ ブへの変更が正常に保存されたとい う メ ッセージが表示されたら、 [OK] を ク

リ ッ ク します。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

86 VMware, Inc.

バックアップ検証ジ ョブのクローン作成

検証ジ ョブを作成した後、検証ジ ョブをハイライ ト表示して、[バッ クアップ ジ ョブ検証] > [ク ローン] を

選択し、 さまざまなジ ョブを作成するテンプレート と してジ ョブを使用するこ とができます。

ク ローン アクシ ョ ンを実行して [バッ クアップ ジ ョブのクローン作成] ウ ィザードを起動し、元のジ ョブか

らの情報を使用して、 ウ ィザードの 初の 3 ページ ([仮想マシン]、 [スケジュール]、 [保存ポ リ シー]) に

自動的に入力します。 ク ローン作成したジ ョブの名前は一意の名前にします。

バックアップ検証ジ ョブの実行と起動

バッ クアップ検証ジ ョブの作成が終わったら、 「オン デマンド」 検証を実行するか、 スケジュール設定した

バッ クアップ検証ジ ョブが ト リガーされるのを待機して、 検証を呼び出すこ とができます。

フル バッ クアップ検証サイクルは、 次のとおりです。

リ ス ト ア : 選択した仮想マシンの 新バッ クアップが一時仮想マシンにリ ス ト アされます。 一時仮想マ

シンは、 バッ クアップ検証の後、 削除されます。

電源オン :一時仮想マシンがリ ス ト アされたら、電源をオンにする前に NIC を無効にするよ う構成され

ています。

起動 OS : 仮想マシンの電源がオンになった後、 ゲス ト OS が完全に起動するまで待ちます。

ハードビート検証:ゲス ト OS が起動したら、アプライアンスがリ ス ト アされた仮想マシンから VMwareツールのハート ビート を受信するまで待機します。 何らかの理由でハート ビートが受信されない場合、

検証ジ ョブは失敗しており、 バッ クアップの状態が良好ではないこ とを示します。

検証スク リプ ト : ス ク リプ トは、 高度なレベルの検証 (検証スク リプ ト ) を選択した場合のみ、 実行さ

れます。 この機能は、 ゲス ト OS で実行されるアプリ ケーシ ョ ンの状態を検証するため、 ユーザーが定

義 / 指定したカスタム スク リプ ト を実行します。

電源オフ : スク リプ ト検証が完了したら、 仮想マシンの電源がオフになり ます。

仮想マシンの削除 : 後の手順では、 リ ス ト アされた仮想マシンは削除され、 vCenter によって検証結

果が報告されます ([ 近のタスク] パネルおよびイベン ト ログ)。

手順

1 Web ブラウザーから、 VDP にアクセスします。

2 [ リ ス ト ア] タブをク リ ッ ク します。

3 [ リ ス ト ア] タブで [バッ クアップ検証] をク リ ッ ク します。

4 今すぐ実行するバッ クアップ検証ジ ョブを選択し、 [今すぐ検証] をク リ ッ ク します。

5 バッ クアップ検証のリ クエス トが正常に発行されたという メ ッセージが表示されたら、 [OK] をク リ ッ

ク します。

バックアップ検証のモニタ リング

仮想マシンの 後の正常なバッ クアップのみが検証されます。 検証ジ ョブの結果を確認するには、 次のいず

れかの方法を使用します。

vCenter Tasks/Events

[Reports] タブ:詳細については、68 ページの「[レポート ] タブからの情報の表示」を参照してください。

メール レポート : 詳細については、 105 ページの 「メールの構成」 を参照してください。

ク ラ イアン ト ログ ク ライアン ト ログは https://<IP address or hostname of VDP>:8543/vdp-configure か

らダウンロードできます。

VMware, Inc. 87

第 9 章自動バックアップ検証

バックアップ検証ジ ョブの有効化と無効化

バッ クアップ検証ジ ョブが作成されたら、必要に応じて有効化および無効化するこ とができます。バッ クアッ

プ検証ジ ョブを無効化したら、 有効化するまで実行されなくな り ます。

手順

1 Web ブラウザーから、 VDP にアクセスします。 手順については、 72 ページの 「バッ クアップ ジ ョブの

管理」 を参考にして ください。

2 [ リ ス ト ア] タブをク リ ッ ク します。

3 [ リ ス ト ア] タブで [バッ クアップ検証] をク リ ッ ク します。

4 有効化または無効化するバッ クアップ検証ジ ョ ブを選択し、 [バッ クア ップ検証ジ ョ ブアクシ ョ ン]

メ ニューから [有効化 / 無効化] を選択します。

5 バッ クアップ検証ジ ョブが有効化または無効化されたいう メ ッセージが表示されたら、 [OK] をク リ ッ

ク します。

バックアップ検証ジ ョブの削除

不要になったバッ クアップ検証ジ ョブを削除するこ とができます。

手順

1 Web ブラウザーから、 VDP にアクセスします。 手順については、 72 ページの 「バッ クアップ ジ ョブの

管理」 を参考にして ください。

2 [ リ ス ト ア] タブをク リ ッ ク します。

3 [ リ ス ト ア] タブで [バッ クアップ検証] をク リ ッ ク します。

4 削除するバッ クアップ検証ジ ョ ブを選択し、 [バッ クアップ検証ジ ョ ブ アクシ ョ ン] メ ニューから

[削除] を選択します。

5 選択したジ ョブの削除を確認する メ ッセージが表示されたら、 [はい] をク リ ッ ク します。

6 バッ クアップ検証ジ ョブが削除されたいう メ ッセージが表示されたら、 [OK] をク リ ッ ク します。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

88 VMware, Inc.

VMware, Inc. 89

10

本章は、 次の ト ピッ クで構成されています。

90 ページの 「リ ス ト アするバッ クアップの選択」

90 ページの 「バッ クアップの一覧のフ ィルター処理」

90 ページの 「スナップシ ョ ッ トが存在する際のリ ス ト ア」

91 ページの 「元の場所にイ メージ バッ クアップを リ ス ト ア」

92 ページの 「新しい場所にイ メージ バッ クアップを リ ス ト ア」

93 ページの 「バッ クアップを個別の SCSI ディ スクに リ ス ト ア」

94 ページの 「リ ス ト ア タブからバッ クアップを削除」

94 ページの 「リ ス ト ア タブから選択済みバッ クアップをすべて選択解除」

リス トアの管理 10

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

90 VMware, Inc.

リス トアの管理

仮想マシンをバッ クアップする と、 元の場所、 あるいは別の場所へバッ クアップを リ ス ト アするこ とができ

ます。 VDP Advanced を使用している場合、 バックアップが正常に完了し、 予定通りにリ ス トアされるよ うに、

バッ クアップ検証ジ ョブを作成するこ とができます。

リ ス ト ア処理は [リ ス ト ア] タブで実行します。[ リ ス ト ア] タブは、VDP アプライアンスによ りバッ クアッ

プされた仮想マシンの一覧を表示します。 バッ クアップの一覧をナビゲート し、 特定のバッ クアップを選択

して リ ス ト アするこ とができます。 バッ クアップを選択して リ ス ト アする前に、 バッ クアップの有効期限に

注意して ください。

時間が経過すると、 [リ ス トア] タブに表示される情報は期限切れになります。 リ ス トアに使用可能なバックアッ

プの 新情報を表示するには、 [更新] をク リ ックします。

制限事項

[Restore] ウ ィザードでは、同じ MS アプリケーション クライアン トに対して複数のリ ス トア ポイン ト を選

択するこ とはできません。 同じクライアン トから一度に選択できる リ ス トア ポイン トは 1 つだけです。

ターゲッ ト VMにSCISバス共有化が設定されている場合、このVMへのリ ス ト アはサポート されません。

リス トアするバックアップの選択

バッ クアップは次のオプシ ョ ンを使用して リ ス ト アできます。

VDP 画面の [はじめに] タブで [VM のリ ス ト ア ] をク リ ッ ク します。

[ リ ス ト ア] タブで リ ス ト ア ポイン ト を選択し、 [ リ ス ト ア] をク リ ッ ク します。

VDP の [レポート ] タブで保護された仮想マシンを選択し、 [すべてのアクシ ョ ン] アイコンをク リ ッ

ク して、 [ 新のバッ クアップから リ ス ト ア] をク リ ッ ク します。

vCenter インベン ト リ一覧の保護された仮想マシンを右ク リ ッ ク し、[すべての VDP アクシ ョ ン]>[ リ

ス ト アのリハーサル]を選択します。「バッ クアップの選択」ページは、バッ クアップの一覧を表示します。

バックアップの一覧のフ ィルター処理

リ ス ト ア可能なバッ クアップの一覧は、 次のよ うにド ロ ップダウン矢印を使用してフ ィルターできます。

バッ クアップ日 : 「日以前の日付」、 「日以降の日付」、 「等しい」、 「等し くない」 別にフ ィルターリ ング

ク ライアン ト名 : 「含む」、 「含まない」、 「等しい」、 「等し くない」 別にフ ィルターリ ング

[フィルターのリセッ ト] をク リ ックするか、フィルターのドロップダウン メニューで [すべて表示] を選択して、

フィルターをク リアします。

「バッ クアップの選択」 ページでリ ス ト アする仮想マシンを選択するこ とができます。

スナップシ ョ ッ トが存在する際のリストア

以前のバージ ョ ンの VDP では、 仮想マシンにスナップシ ョ ッ トが含まれている場合も、 元の仮想マシンへ

のリ ス ト アが実行できました。 VDP バージ ョ ン 5.5 以上では、 仮想マシン上にスナップシ ョ ッ ト を保存する

こ とはできません。

注意 リ ス ト アを実行する前に、仮想マシンに存在するスナップシ ョ ッ ト を削除します。 リ ス ト ア ジ ョブは、

スナップシ ョ ッ ト を含む仮想マシンにリ ス ト アを実行する と失敗します。

スナップシ ョ ッ ト を賢く利用する方法については、 次のナレッジベース記事を参照して ください。

http://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en US&cmd=displayKC&externalId=1025279

および

https://community.emc.com/thread/145249?start=0&start=0

VMware, Inc. 91

第 10 章リストアの管理

元の場所にイメージ バックアップをリス トア

各手順をガイドする [バックアップのリ ス トア] ウ ィザードを使用して、手動でバックアップをリス トアできます。

VM 全体ではなく個々のディ スクを リ ス ト ア対象と して選択する と、 元の場所にリ ス ト アするこ とができな

くなる場合と しては、 次の 3 つのシナリオがあ り ます。

元のディ スクが independent-persistent とマーク されている。

元のディ スクがターゲッ ト VM から取り除かれている。

元のディ スクがターゲッ ト VM から削除されている。

注 2 つの異なるタイム スタンプから、 同一のディ スクまたは複数のディ スクを リ ス ト アするジ ョブは許可

されません。2 つのタイムスタンプでバッ クアップされたディ スクを リ ス ト アしよ う とする と、重複するハー

ド ディ スクを削除するオプシ ョ ンが表示されます。重複するハード ディ スクが削除されるまで、 リ ス ト アは

実行されません。

前提条件

VDP が vCenter Server にインス トールされ、 構成されます。

vSphere Web ク ライアン トにログインしており、 VDP アプライアンスに接続しています。

手順

1 Web ブラウザーから、 VDP にアクセスします。

2 [ リ ス ト ア] タブをク リ ッ ク します。

3 必要に応じて、 バッ クアップにフ ィルターをかけて検索を絞り込みます。

4 [名前] 列に表示されている仮想マシンを選択します。仮想マシンをク リ ッ クする と展開され、実行され

たバッ クアップの一覧が表示されます。 1 つ以上のバッ クアップを選択するか、 またはバッ クアップを

ク リ ッ ク して、 リ ス ト アを実行するディ スクが表示されるまで、 ド リル ダウンするこ とができます。

注 ス ト レージが初期構成中に別の VDP アプライアンスからインポート されている場合、 [名前] 列に表示

されているク ラ イアン ト (仮想マシン) 名にランダムな文字列が追加されて、 名前が変更されます。

5 1 つ以上のアイテムについて、 横にあるチェッ クボッ クスをク リ ッ クする と、 リ ス ト ア対象と して選択

されます。

6 [ リ ス ト ア] をク リ ッ クする と、 [バッ クアップのリ ス ト ア] ウ ィザードが起動されます。

[バッ クアップの選択] ページが表示されます。

7 [バックアップの選択] ページで、 リ ス トアするバックアップの一覧が正確であることを確認して、 リ ス トア

処理から除外するバックアップを削除します。 [次へ] をク リ ックします。

[ リ ス ト ア オプシ ョ ンの設定] ページが表示されます。

8 [ リ ス ト ア オプシ ョ ンの設定] ページの [元の場所にリ ス ト ア] チェッ クボッ クスを選択したままにし

ておきます。 元の場所に vmdk ファ イルが存在する場合は、 上書きされます。

注 元の VM の仮想ディスクが削除されている場合、[元の場所にリス トア] オプションは許可されていないため、

VMDK は新しい場所にリス トアする必要があります。

9 [次へ] をク リ ッ ク します。

[設定の確認] ページが表示されます。

10 [設定の確認] ページで、 リ ス ト ア リ クエス トのサマ リーを確認します。

このサマ リーでは、 置き換えられた (または元の場所にリ ス ト アされた) マシンの数と作成された (ま

たは新しい場所にリ ス ト アされた) マシンの数を特定します。

リ ス ト ア リ クエス トの設定を変更したい場合は、 [戻る] ボタンを使用して適切な画面に戻るか、 ウ ィ

ザード画面の左側にある番号の付いたステップ タイ トルをク リ ッ ク します。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

92 VMware, Inc.

11 [完了] をク リ ッ クする と、 リ ス ト ア処理が開始されます。

リ ス ト アが正常に開始されたこ とを伝える メ ッセージが表示されます。 [OK] をク リ ッ ク します。

12 [ 新のタスク] パネルでリ ス ト アの進行状況を監視します。

注 リ ス ト ア処理の間に [NIC を再接続] を選択した場合は、 新し く作成した仮想マシンのネッ ト ワーク構

成を確認します。 新しい仮想マシンの NIC に元の仮想マシンと同じ IP アドレスを使用するこ とは可能ですが、

競合の原因とな り ます。

新しい場所にイメージ バックアップをリス トア

各手順をガイ ドする [バッ クアップのリ ス ト ア] ウ ィザードを使用して、 手動でバッ クアップを リ ス ト アで

きます。 [バッ クアップのリ ス ト ア] ウ ィザードの [リ ス ト ア オプシ ョ ンの設定] ページで、 イ メージ バッ

クアップを リ ス ト アする場所を指定できます。

前提条件

VDP が vCenter Server にインス トールされ、 構成されます。

vSphere Web ク ライアン トにログインしており、 VDP アプライアンスに接続しています。

手順

1 Web ブラウザーから、 VDP にアクセスします。

2 [ リ ス ト ア] タブをク リ ッ ク します。

3 必要に応じて、 バッ クアップにフ ィルターをかけて検索を絞り込みます。

4 [名前] 列に表示されている仮想マシンを選択します。 ク ライアン ト (仮想マシン) をク リ ッ クする と展

開され、 実行されたバッ クアップの一覧が表示されます。 1 つ以上のバッ クアップを選択するか、 また

はバックアップをク リ ッ クして、 リ ス トアを実行するディスクまたはアプリケーションが表示されるまで、

ド リル ダウンするこ とができます。

注 ス ト レージが初期構成中に別の VDP アプライアンスからインポート されている場合、 [名前] 列に表示

されているク ラ イアン ト名にランダムな文字列が追加されて、 名前が変更されます。

5 1 つ以上のアイテムについて、 横にあるチェッ クボッ クスをク リ ッ クする と、 リ ス ト ア対象と して選択

されます。

6 [ リ ス ト ア] をク リ ッ クする と、 [バッ クアップのリ ス ト ア] ウ ィザードが起動されます。

[バッ クアップの選択] ページが表示されます。

7 [バックアップの選択] ページでリス トアを実行するバックアップをク リ ックし、 [次へ] をク リ ックします。

[ リ ス ト ア オプシ ョ ンの設定] ページが表示されます。

8 [ リ ス ト ア オプションの設定] ページの [元の場所にリ ス トア] チェックボッ クスの選択を解除して、新し

い場所にリ ス トアしたい各バックアップのリ ス トア オプションを設定します。 次の情報を指定します。

a 新規の VM 名 : リ ス ト アされた仮想マシンの新しい名前を入力します。

b デスティネーシ ョ ン : [選択] をク リ ッ ク して、 新しいデスティネーシ ョ ンを選択します。

c データス ト ア : 仮想マシンのリ ス ト ア先となるデータス ト アを選択します。

9 [次へ] をク リ ッ ク します。

[設定の確認] ページが表示されます。

10 [設定の確認] ページで、 リ ス ト ア リ クエス トのサマ リーを確認します。

このサマ リーでは、 置き換えられた (または元の場所にリ ス ト アされた) マシンの数と作成された (ま

たは新しい場所にリ ス ト アされた) マシンの数を特定します。

リ ス ト ア リ クエス トの設定を変更したい場合は、 [戻る] ボタンを使用して適切な画面に戻るか、 ウ ィ

ザード画面の左側にある番号の付いたステップ タイ トルをク リ ッ ク します。

VMware, Inc. 93

第 10 章リストアの管理

11 [完了] をク リ ッ クする と、 リ ス ト ア処理が開始されます。

リ ス ト アが正常に開始されたこ とを伝える メ ッセージが表示されます。 [OK] をク リ ッ ク します。

12 [ 新のタスク] パネルでリ ス ト アの進行状況を監視します。

注 リ ス ト ア処理の間に [NIC を再接続] を選択した場合は、 新し く作成した仮想マシンのネッ ト ワーク構

成を確認します。 新しい仮想マシンの NIC に元の仮想マシンと同じ IP アドレスを使用するこ とは可能ですが、

競合の原因とな り ます。

バックアップを個別の SCSI ディスクにリス トア

各手順をガイ ドする [バッ クアップのリ ス ト ア] ウ ィザードを使用して、 バッ クアップを個別 SCSI ディ ス

クにリ ス ト アできます。 [バッ クアップのリ ス ト ア] ウ ィザードの [リ ス ト ア オプシ ョ ンの設定] ページで、

個別の SCSI ディ スクを リ ス ト アしたい場所を指定できます。

注 :

SCSI ID は、異なる VM の複数のリ ス ト ア リ クエス ト をサポート しません。ユーザーは複数のリ ス ト ア処

理を開始するこ とが可能ですが、 正常に処理されるのは 初のリ ス ト アのみです。

複数のディ スクを元のVMまたは既存のVMのいずれかに新しいディ スク と して リ ス ト アする場合、リ ス

ト ア対象のディ スクはすべて同じバッ クアップと同じ VM から作られたものであるこ とが条件です。

前提条件

VDP が vCenter Server にインス トールされ、 構成されます。

vSphere Web ク ライアン トにログインしており、 VDP アプライアンスに接続しています。

手順

1 Web ブラウザーから、 VDP にアクセスします。

2 [ リ ス ト ア] タブをク リ ッ ク します。

3 必要に応じて、 バッ クアップにフ ィルターをかけて検索を絞り込みます。

4 [名前] 列に表示されている仮想マシンを選択します。 ク ライアン ト (仮想マシン) をク リ ッ クする と展

開され、 実行されたバッ クアップの一覧が表示されます。 1 つ以上のバックアップを選択するか、 または

バッ クアップをク リ ッ ク して、 リ ス ト アを実行するディ スクまたはアプリケーシ ョ ンが表示されるまで、

ド リル ダウンするこ とができます。

注 ス ト レージが初期構成中に別の VDP アプライアンスからインポート されている場合、 [名前] 列に表示

されているク ラ イアン ト名にランダムな文字列が追加されて、 名前が変更されます。

5 1 つ以上のアイテムについて、 横にあるチェッ クボッ クスをク リ ッ クする と、 リ ス ト ア対象と して選択

されます。

6 [ リ ス ト ア] をク リ ッ クする と、 [バッ クアップのリ ス ト ア] ウ ィザードが起動されます。

[バッ クアップの選択] ページが表示されます。

7 [バッ クアップの選択]ページでリ ス トアを実行するバックアップをク リ ッ クし、[次へ]をク リ ッ クします。

[ リ ス ト ア オプシ ョ ンの設定] ページが表示されます。

8 [ リ ス ト ア オプシ ョ ンの設定] ページの [元の場所にリ ス ト ア] チェッ クボッ クスの選択を解除して、新

しい場所にリ ス ト アしたい各バッ クアップのリ ス ト ア オプシ ョ ンを設定します。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

94 VMware, Inc.

9 次の情報を指定します。

a デスティネーシ ョ ン :新しいデスティネーシ ョ ンを選択するには、[選択 ] をク リ ッ ク します。バッ

クアップがリ ス ト アされる新しいデスティネーシ ョ ン コンテナー (vApp、 リ ス ト ア プール、 ホス

ト、 データセンター) を選択するか、 デフォルトのデスティネーシ ョ ン (既存 VM の元の場所) を

受け入れるこ と もできます。

b 新規の VM 名 : 新しい仮想マシン名フ ィールドには既存の仮想マシン名が自動的に入力されます。

コンテナーにリ ス ト アする場合は、 このフ ィールドを変更して仮想マシンに新しい名前をつけるこ

と もできます。 既存の仮想マシンにリ ス ト アする場合は、 仮想マシン名は変更できません。

c データス ト ア : 初のディ スクが現在保存されているデータス ト アが一覧表示されます。 既存の仮

想マシンにディ スクを リ ス ト アする場合、 このフ ィールドは編集できません。 ディ スクを新しいコ

ンテナーにリ ス ト アする場合は、 仮想マシンがリ ス ト アされるデータス ト アを選択します。

d ディスク ID: リ ス ト ア ターゲッ ト と して使用できる SCIS ディスク ID スロッ トが一覧表示されます。

この一覧には、現在仮想マシンに接続している SCSI コン ト ローラーの空の SCSI スロッ トのみが表示

されます。 一覧から リ ス ト ア ターゲッ ト と して SCSI 仮想ディスク スロッ ト を選択してください。

IDE で構成された仮想ディ スクはリ ス ト アできません。サポート されているのは、 SCSI 仮想ディ ス

クのみです。 SCSI コン ト ローラーで対応できるのはディ スク 15 枚までです。 スロ ッ ト 7 はリザー

ブされており、 使用できません。

注 使用可能な十分な SCSI スロ ッ トが存在しない場合、 [Restore backup] ウ ィザードによ り新しいコン ト

ローラーは自動的に追加されません。 ディ スク リ ス ト アを開始する前に、 新しい SCSI コン ト ローラーを追

加する必要があ り ます。

10 [次へ] をク リ ッ ク します。

[設定の確認] ページが表示されます。

11 [設定の確認] ページで、 リ ス ト ア リ クエス トのサマ リーを確認します。

このサマ リーでは、 置き換えられた (または元の場所にリ ス ト アされた) マシンの数と作成された (ま

たは新しい場所にリ ス ト アされた) マシンの数を特定します。

リ ス ト ア リ クエス トの設定を変更したい場合は、 [戻る] ボタンを使用して適切な画面に戻るか、 ウ ィ

ザード画面の左側にある番号の付いたステップ タイ トルをク リ ッ ク します。

12 [完了] をク リ ッ クする と、 リ ス ト ア処理が開始されます。

リ ス ト アが正常に開始されたこ とを伝える メ ッセージが表示されます。 [OK] をク リ ッ ク します。

13 [ 新のタスク] パネルでリ ス ト アの進行状況を監視します。

リス トア タブからバックアップを削除

VDP は、 バッ クアップ ジ ョブで設定された保存ポリ シーに準じてバッ クアップを削除します。 ただし、 削

除するバッ クアップ ジ ョブを選択して [削除] アイコンをク リ ッ クする と、 バッ クアップを [ リ ス ト ア] タ

ブから手動で削除できます。

注 個別のディ スク バッ クアップを削除できません。 フル イ メージのバッ クアップのみを削除できます。

リス トア タブから選択済みバックアップをすべて選択解除

1 [手動 リ ス ト ア] タブで、 バッ クア ップの一覧から排除したいバッ クアップを選択して、 [すべての

選択をク リ アし ます] を ク リ ッ ク し ます。

2 [更新] ボタンをク リ ッ クする と、 [ リ ス ト ア] タブのデータが更新されます。

VMware, Inc. 95

11

本章は、 次の ト ピッ クで構成されています。

96 ページの 「レプ リ ケーシ ョ ンの互換性」

96 ページの 「レプ リ ケーシ ョ ンと Data Domain」

97 ページの 「レプ リ ケーシ ョ ン ジ ョブ用にバッ クアップ タイプを定義」

97 ページの 「レプ リ ケーシ ョ ン ジ ョブの作成」

100 ページの 「レプ リ ケーシ ョ ン ジ ョブの編集」

100 ページの 「レプ リ ケーシ ョ ン ジ ョブのクローン作成」

100 ページの 「レプ リ ケーシ ョ ン ジ ョブの削除」

100 ページの 「レプ リ ケーシ ョ ン ジ ョブの有効化または無効化」

101 ページの 「ステータスおよびレプリ ケーシ ョ ン ジ ョブの詳細の表示」

101 ページの 「既存のレプリ ケーシ ョ ン ジ ョブを今すぐ実行」

レプリケーシ ョ ン 11

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

96 VMware, Inc.

レプリケーシ ョ ン ジ ョブの管理

レプリ ケーシ ョ ン ジ ョブは、 レプリ ケート されるバッ クアップのほか、バッ クアップがレプリ ケート される

時間とレプリ ケート先の場所を決定します。 リ ス ト ア ポイン トのないク ライアン トに対して、 スケジュール

設定されたレプ リ ケーシ ョ ン ジ ョブまたは臨時のレプ リ ケーシ ョ ン ジ ョブを実行し、 ク ラ イアン トのみを

ターゲッ ト サーバーでレプリ ケート します。 VDP Advanced アプライアンスで作成されたバッ クアップは、

別の VDP Advanced アプライアンス、 Avamar サーバー、 AVE (Avamar Virtual Edition) サーバー、 また

は Data Domain システムにレプリ ケートするこ とができます。

注 インポート されたバックアップ (つま り、以前のアプライアンスで作成されたバックアップであり、古いア

プライアンスから新しいアプライアンスにディスクがインポート された場合) はレプリケートできません。

レプリケーシ ョ ンの互換性

次の表では、 バッ クアップの作成に使用した VDP 製品の種類によって、 レプリ ケートが可能および不可能

なバッ クアップを示しています。

レプリケーシ ョ ンと Data Domainソース VDP Advanced アプライアンスのバッ クアップ ターゲッ トに Data Domain を指定している場合、レプ

リケーシ ョ ン デスティネーシ ョ ンの VDP Advanced アプライアンスにも Data Domain システムが必要です。

同様に、VDP Advanced から Avamar サーバーにレプリケートする場合も、Avamar サーバーに Data Domainシステムが必要です。

Data Domain と Avamar バッ クアップ ターゲッ トが 1 つのレプリ ケーシ ョ ン ジ ョブに統合されている場合、

レプリ ケーシ ョ ン ジ ョブは失敗します。 バッ クアップ ターゲッ トは、 Data Domain ク ライアン ト、 または

Avamar ク ライアン トのいずれかに統一する必要があ り ます。

レプリケート時のベスト プラクテ ィス

完了したク ライアン ト バッ クアップのみがレプリ ケート されるため、バッ クアップ アクティビティが少

ない時間帯にレプリ ケーシ ョ ンをスケジュールするよ うにして ください。 これによ り、 レプ リ ケーシ ョ

ン セッシ ョ ン中にできるだけ多くのク ラ イアン ト バッ クアップを確実にレプ リ ケートするこ とができ

ます。

レプリ ケーシ ョ ン ターゲッ ト サーバー上のルート アカウン トのユーザーID またはパスワードを変更し

た場合、 ソース サーバー上のデスティネーシ ョ ン ユーザー ID およびパスワードを新しいパスワードで

更新する必要があ り ます。

制限事項

レプリケーショ ン ジョブが開始すると、 ソース サーバーにある静止データのみを処理します。 このため、 デー

タをソース サーバーに書き込むもので、 完了していない操作 (例えば、 処理中のバックアップ ジョブ) は、 レ

プリケーション ジョブには含まれません。 このデータは、次のレプリケーショ ン操作でレプリケート されます。

表 11-5. レプリケーシ ョ ンの互換性マト リ ックス

この製品で作成され

たバックアップ

この製品にレプリケート可能

VDP VDP Advanced Avamarサーバー

Data Domainシステム

VDP いいえ いいえ はい いいえ

VDP Advanced いいえ はい はい はい

VMware, Inc. 97

第 11 章レプリケーシ ョ ン

レプリケーシ ョ ン ジ ョブ用にバックアップ タイプを定義

バッ クアップを作成する場合は、保存ポ リシーとバッ クアップ スケジュールを指定します。 レプリ ケーシ ョ

ン ジ ョブに使用するバッ クアップ タイプを定義する場合は、 次の要素を考慮して ください。

保存ポ リシー : 詳細については、 73 ページの 「保存ポ リシーの設定」 を参照してください。

オン デマンドまたはスケジュール設定されたバッ クアップ タイプ :

[今すぐバッ クアップ] オプシ ョ ンを使用してバッ クアップ ジ ョブを実行する場合、 オン デマンド

バッ クアップとみなされ、バッ クアップ タイプと関連付けられなくな り ます。 このバッ クアップを

レプリ ケートするには、[ユーザー主導] バッ クアップ タイプ ([新しいレプリ ケーシ ョ ン ジ ョブの

作成] ウ ィザードのステップ 5) を選択してください。

バッ クアップをスケジュール設定するには、スケジューリ ング オプシ ョ ン([新しいレプリ ケーシ ョ

ン ジ ョブの作成] ウ ィザードのステップ 7) を指定して ください。

レプリケーシ ョ ン ジ ョブの作成

[新しいレプ リ ケーシ ョ ン ジ ョブの作成] ウ ィザードを使用して、 レプ リ ケーシ ョ ン ジ ョブを作成します。

それによ り各ステップを確認できます。

注 別のソース サーバーからすでにレプリ ケート されたク ライアン ト またはリ ス ト ア ポイン トは、 [新しい

レプリ ケーシ ョ ン ジ ョブの作成] ウ ィザードでサポート されないため、 利用可能と して表示されません。

前提条件

VDP が vCenter Server にインス トールされ、 構成されます。

vSphere Web ク ライアン トにログインしており、 VDP アプライアンスに接続しています。

手順

1 Web ブラウザーから、 VDP にアクセスします。 手順については、 66 ページの 「vSphere Data Protection へのアクセス」 を参考にしてください。

2 [レプ リ ケーシ ョ ン] タブをク リ ッ ク します。

[レプ リ ケーシ ョ ン] タブは、 作成されたレプ リ ケーシ ョ ン ジ ョブの一覧を表示します。 各列には次の

よ うな説明が表示されます。

名前 : レプ リ ケーシ ョ ン ジ ョブの名前。

デスティネーシ ョ ン : ク ラ イアン トのバッ クアップがレプリ ケート される場所。

終実行時間 : 後にレプリ ケーシ ョ ン ジ ョブが実行された時間。

継続時間 : 前回実行されたジ ョブが完了するまでレプリ ケーシ ョ ンに要した時間。

次回の実行時間 : 次にレプリ ケーシ ョ ン ジ ョブを実行するよ うにスケジュール設定されている時刻。

ク ライアン トの数 : バッ クアップが保護され、 ジ ョブでレプリ ケート されているク ライアン トの数。 こ

の値は、 ユーザーが [編集] 機能を使用して、 レプリ ケーシ ョ ン ジ ョブでク ライアン トの追加または削

除を行う場合のみに変更できます。

3 [レプ リ ケーシ ョ ン ジ ョブのアクシ ョ ン] メニューから、 「新規] を選択して、 [新しいレプリ ケーシ ョ

ン ジ ョブの作成] ウ ィザードを起動します。

[ク ラ イアン トの選択] ページが表示されます。このページで、このレプリ ケーシ ョ ン ジ ョブにそのバッ

クアップを含むク ライアン ト を選択します。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

98 VMware, Inc.

4 [新しいレプリ ケーシ ョ ン ジ ョブの作成] ウ ィザードの [ク ライアン トの選択] ページで、 次の操作を

行います。

ク ラ イアン トのバッ クアップをすべてレプ リ ケート したい場合は、 [すべてのク ラ イアン ト ] をク

リ ッ ク して、 [次へ] をク リ ッ ク します。

特定のク ラ イアン ト のみからのバッ クアップをレプ リ ケー ト したい場合は、 [Select clients individually] を ク リ ッ ク し、 [Type] リ ス トからタイプを選択します。 オプションには、 イ メージ、

MS SQL、 MS Exchange、 MS SharePoint があります。

注 標準の VM バッ クアップと、 廃棄された VM のバッ クアップの双方がレプリ ケーシ ョ ンでサポート され

ます。 廃棄された仮想マシンが標準仮想マシンと して再追加された場合、 この仮想マシンは同一の名前で 2回一覧表示されます。 使用されなくなった仮想マシンは、 サフ ィ ッ クスが付与されるため、 ク ライアン ト を

選択する際は、 サフ ィ ッ クスのない標準仮想マシンを選択します。

このオプションを選択すると、 1 つ以上のクライアン ト を選択するこ とができます。必要に応じて、選

択前にクライアン ト をフィルターするこ とができます。 フィルターをするには次の操作を実行します。

i [フ ィルター]の隣にある [すべて表示] をク リ ッ ク し、次に[ク ライアン ト ] をク リ ッ ク します。

ii ク ラ イアン ト名でフ ィルターする場合は、[名前] を選択します。次の情報が vCenter Client に表示されます。

名前: [等しい]、 [等し くない]、 [含む]、 [含まない] の各フ ィルターを使用してク ライア

ン ト名についてクエ リーを実行します。

状態: [電源オン]、 [電源オフ]、 [一時停止]、 [アクティブ化]、 [未アクティブ化] の値が

あ り ます。

終正常バッ クアップ :デフォルトは今日の日付です。 日付を指定する場合はカレンダーを

ク リ ッ クします。

iii 一覧から 1 つ以上のクライアン ト を選択します。

iv [次へ] をク リ ッ ク します。

[バッ クアップの選択] ページが表示されます このページでは、 ジ ョブの実行時にレプリ ケート さ

れるバッ クアップの数を制限するこ とができます。 バッ クアップ オプシ ョ ンを選択しない場合は、

選択された仮想マシンのすべてのバッ クアップがレプリ ケート されます。

5 [新しいレプリ ケーシ ョ ン ジ ョブの作成] ウ ィザードの [バッ クアップの選択] ページで、 次の操作を

行います。

a [バッ クアップ タイプ] を選択します。

毎日 : 毎日のバッ クアップのみがレプリ ケート されます。

毎週 : 毎週のバッ クアップのみが一度レプリ ケート されます。

毎月 : 毎月のバッ クアップのみがレプリ ケート されます。

毎年 : 毎年のバッ クアップのみがレプリ ケート されます。

ユーザー主導 : ユーザー主導のバッ クアップのみがレプリ ケート されます。

注 ユーザーが開始するバッ クアップでは、 高度な保存オプシ ョ ンが維持されないため、 別個のバッ クアッ

プ タイプと して注意を払う必要があ り ます。

b ク ラ イアン ト あた り レプリ ケートするバッ クアップの 大数を指定します。

制限なし : このオプシ ョ ンを選択した場合、 [バッ クアップ タイプ] の基準を満たすク ライアン ト

の既存のバッ クアップがすべてレプリ ケート されます。 バッ クアップの数は無制限です。

バッ クアップの数 : このオプシ ョ ンを選択した場合、 レプリ ケート されるバッ クアップは日付順に

なり ます。オン デマンドかスケジュール設定されたバッ クアップに関係なく、 新のバッ クアップ

が選択されます。 バッ クアップの 大数は 999 です。

VMware, Inc. 99

第 11 章レプリケーシ ョ ン

c データ制限数の指定は次のとおりです。

なし :[バックアップ タイプ] および [クライアン トあたりのレプリケートするバックアップの 大数]

基準を満たすバックアップがすべてレプリケート されます。 その他の制限事項はありません。

終 : 数と時間単位を選択します。 このオプシ ョ ンでは、 特定の日、 週、 月、 年の間に作成された

バッ クアップのみを含めるこ とで、 バッ クアップの数を制限します。

期間: [開始] 日時、 および [終了] 日時を選択します。 一定の日付から日付まで、 または 2 つの日

付を指定して ください。

d [次へ] をク リ ッ ク します。

[デスティネーシ ョ ン] ページが表示されます。 このページで、 ク ラ イアン ト バッ クアップがレプ

リ ケート されるデスティネーシ ョ ンの接続情報を指定します。

レプリ ケーシ ョ ンの宛先と して、 Avamar サーバーを使用できます。 そのためには、 [デスティネー

シ ョ ン] ページで Avamar サーバーの IP アドレス、 ポート、 ログイン認証情報を入力します。

注 VM ク ライアン トの名前を変更する と、 VDP の [新しいレプリ ケーシ ョ ン ジ ョブの作成] ウ ィザードの

[名前] 列で、 名前の変更されたク ライアン トが表示されます。 しかし、 名前の変更された VM ク ライアン

トのレプリ ケーシ ョ ンを実行し、 レプリ ケーシ ョ ンの宛先を Avamar サーバーまたは AVE (Avamar VirtualEdition) に指定する場合は、 新しい名前が Avamar には反映されません。 Avamar サーバーでは、 名前が変

更される前に登録された古い名前が表示されます。 これは既知の問題です。

6 [新しいレプリ ケーシ ョ ン ジ ョブの作成] ウ ィザードの [デスティネーシ ョ ン] ページで、 次の操作を

行います。

a 次の情報を入力します。

ホス ト名または IP : デスティネーシ ョ ンのホス ト名または IP アドレスを入力します。

ポート :VDP がデスティネーシ ョ ンと通信するポート番号を入力して ください。許容できる唯一の

ポートは 29000 です。 これは SSL 暗号化によるレプ リ ケーシ ョ ンの標準ポートであるためです。

ユーザー名 : デスティネーシ ョ ンのログインに使用されたユーザー名を入力します。

パスワード : デスティネーシ ョ ンのログインに使用されたパスワードを入力します。

b VDP とデスティネーシ ョ ン間の接続をテス トするには、 [認証の確認] をク リ ッ ク して ください。

c [次へ] をク リ ッ ク します。

[スケジュール] ページが表示されます。 このページで、バッ クアップがレプリ ケート される頻度、 また

レプリ ケーシ ョ ンが行われる時間を指定します。

7 [新しいレプリ ケーシ ョ ン ジ ョブの作成] ウ ィザードの [スケジュール]ページで、次の操作を行います。

a 次のいずれかのスケジュールのオプシ ョ ンを選択します。

毎日 : このオプシ ョ ンを選択する と、 毎日バッ クアップをレプリ ケート します。

毎週実行する曜日 : このオプシ ョ ンを選択して、 曜日を選択する と、 毎週その日にバッ クアップを

レプリ ケート します。

毎月の指定日 : このオプシ ョ ンを選択して、 数と日を選択する と、 毎月その日にバッ クアップをレ

プリ ケート します。

b [サーバーの開始時刻] を選択する と、スケジュールされた日のレプリ ケーシ ョ ンの時間指定を行う

こ とができます。

ベス ト プラクティ ス : 完了したクライアン ト バッ クアップのみがレプリケート されるため、 バッ ク

アップ アクティビティが少ない時間帯にレプリ ケーシ ョ ンをスケジュールするよ うに努めてくださ

い。 これによ り、 レプリ ケーシ ョ ン セッシ ョ ン中にできるだけ多くのクライアン ト バッ クアップを

確実にレプリケートするこ とができます。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

100 VMware, Inc.

c [次へ] をク リ ッ ク します。

[保存] ページが表示されます。 このページで、 レプ リ ケート されたバッ クアップのデスティネー

シ ョ ン マシンでの有効期限を指定します。

8 [新しいレプリ ケーシ ョ ン ジ ョブの作成] ウ ィザードの [保存] ページで、 次の操作を行います。

a 各バックアップの現在の有効期限を使用したい場合は、[各バッ クアップの現在の有効期限を維持] を

選択してください。

b バッ クアップ タイプに基づいて有効期限を指定したい場合は、 [バッ クアップ タイプの有効期限を

設定] を選択して、 各タイプの日、 週、 月、 年の数を選択します。

c [次へ] をク リ ッ ク します。

[名前] ページが表示されます。 このページで、 レプリ ケーシ ョ ン ジ ョブを指定します。

9 [新しいレプリ ケーシ ョ ン ジ ョブの作成] ウ ィザードの [名前] ページで、 次の操作を行います。

a レプリ ケーシ ョ ン ジ ョブの名前を入力します。

レプリ ケーシ ョ ン ジ ョブの名前は 255 文字以内で一意の名前を指定してください。ジ ョブの名前に

次の文字は使用できません。 ~!@$^%(){}[]|,`;#\/:*?<>'"&。 また、 ダイアク リ テ ィカル マークの付い

た文字は使用できません (例 : â、 é、 ì、 ü、 ñ)。

b [次へ] をク リ ッ ク します。

[設定の確認] ページが表示されます。 このページで、 ジ ョブを保存する前に作成しているレプ リ

ケーシ ョ ン ジ ョブのサマリーを確認するこ とができます。

10 [新しいレプリ ケーシ ョ ン ジ ョブの作成] ウ ィザードの [設定の確認] ページで、 次の操作を行います。

a 情報を確認します。

b [完了] をク リ ッ ク してジ ョブを作成します。

レプリケーシ ョ ン ジ ョブの編集

レプリ ケーシ ョ ン ジ ョブを作成した後、ジ ョブをハイライ ト表示して、[レプ リ ケーシ ョ ンのオプシ ョ ン]>

[編集] を選択し、 ジ ョブを編集できます。

レプリケーシ ョ ン ジ ョブのクローン作成

レプ リ ケーシ ョ ンを作成した後、 さまざまなジ ョブを作成するテンプレート と してジ ョブを使用できます。

これを実行するには、 レプリ ケーシ ョ ン ジ ョブをハイライ ト表示し、 [レプ リ ケーシ ョ ン ジ ョブのオプシ ョ

ン] > [ク ローン] を選択します。

ク ローン アクシ ョ ンを実行する と [レプ リ ケーシ ョ ン ジ ョブのクローン作成] ウ ィザードが起動され、元の

ジ ョブからの情報を使用して自動的に情報が入力されます。 ク ローン作成したジ ョブの名前は一意の名前に

します。 元のジ ョブからコピーした設定はいずれも変更できます。

レプリケーシ ョ ン ジ ョブの削除

レプ リ ケーシ ョ ン ジ ョブを作成した後、 バッ クアップ ジ ョブをハイ ラ イ ト表示して、 [レプ リ ケーシ ョ ン

ジ ョブのオプシ ョ ン] > [削除] を選択し、 ジ ョブを削除できます。

レプリケーシ ョ ン ジ ョブの有効化または無効化

将来、 レプリ ケーシ ョ ン ジ ョブを一時的に停止したい場合、 無効にするこ とができます。無効化されたレプ

リ ケーシ ョ ン ジ ョブは編集したり、 削除するこ とはできますが、 無効化されたジ ョブは有効化されるまで、

VDP では実行されません。

ジ ョブをハイライ ト表示して、 [バッ クアップ ジ ョブのオプシ ョ ン] > [有効化 / 無効化] を選択する と、 レ

プ リ ケーシ ョ ン ジ ョブの有効化 / 無効化ができます。

VMware, Inc. 101

第 11 章レプリケーシ ョ ン

ステータスおよびレプリケーシ ョ ン ジ ョブの詳細の表示

[レプ リ ケーシ ョ ン] タブは、 VDP で作成されたレプリ ケーシ ョ ン ジ ョブの一覧を表示します。 ジ ョブをク

リ ッ クする と、 レプ リ ケーシ ョ ン ジ ョブの詳細を確認するこ とができます。詳細は [レプ リ ケーシ ョ ン ジ ョ

ブの詳細] パネルに次のよ うに表示されます。

名前 : レプ リ ケーシ ョ ン ジ ョブの名前。

状態 : レプ リ ケーシ ョ ン ジ ョブの状態。

デスティネーシ ョ ン : ジ ョブで指定されたバッ クアップがレプリ ケート される場所。

ク ライアン ト : バッ クアップがジ ョブによってレプリ ケート されるク ライアン トの一覧。

既存のレプリケーシ ョ ン ジ ョブを今すぐ実行

ジ ョブをハイライ ト表示し、 [今すぐレプ リ ケート を実行] ク リ ッ クするこ とによ り レプ リ ケーシ ョ ン ジ ョ

ブをただちに実行するこ とができます。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

102 VMware, Inc.

VMware, Inc. 103

12

[構成] タブは、 次のタスクを実行するのに使用されます。

104 ページの 「バッ クアップ アプライアンス構成の表示」

105 ページの 「バッ クアップ ウ ィンド ウの編集」

105 ページの 「メールの構成」

106 ページの 「ユーザー インターフェイスのログ」

106 ページの 「ヘルス チェッ クの実行」

107 ページの 「ク ライアン ト ダウンロードのインス トール」

108 ページの 「 新のタスクの表示」

108 ページの 「アラームの表示」

109 ページの 「イベン ト コンソールを表示」

109 ページの 「VDP のシャッ ト ダウンと起動手順」

VDP 詳細設定の構成 12

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

104 VMware, Inc.

構成と監視

vSphere Web クライアン トでは、 アプライアンスおよびス ト レージに関する情報に加え、 バックアップ ウ ィン

ド ウ構成詳細の参照と変更が可能です。 また、 スケジュール設定に基づいてメール レポート を送信するよ う、

VDP を構成するこ とができます。

バックアップ アプライアンス構成の表示

[バッ クアップ アプライアンス] 情報には、 [バッ クアップ アプライアンスの詳細]、 [ス ト レージの概要]、

[バッ クアップ ウ ィ ンド ウ構成] の情報が表示されます。 [バッ クアップ アプライアンスの詳細] には次の

情報が含まれます。

表示名

IP アドレス

メジャー バージ ョ ン (VDP のバージ ョ ン番号)

マイナー バージ ョ ン (テクニカル サポートで使用される)

ステータス

vCenter Server

VMware Host/ESX IP

VDP バッ クアップ ユーザー

ローカル時間

タイム ゾーン

これらのオプシ ョ ンは、 VDP アプライアンスのインス トール時に構成されます。 VDP 構成ユーティ リティを

使用して編集するこ とができます。 詳細については、 55 ページの 「VDP アプライアンスのインス トール後の

構成」 を参照してください。

VDP アプライアンス ス ト レージ サマリーの詳細には次の情報が含まれます。

容量 : VDP アプライアンスの合計容量。

空き領域 : 現在バッ クアップに使用可能な領域の量。

重複排除されたサイズ : 重複排除されたフォーマッ トでバッ クアップが占めているディ スク領域の量。

重複排除されていないサイズ:重複排除されていないネイティブ フォーマッ トに変換された場合にバッ

クアップが占めるディ スク領域の量。

注 Data Domain システムがバッ クアップ ターゲッ ト と して構成されている場合、Data Domain ス ト レージ

サマ リーの詳細が表示されます。

次の図は、 バッ クアップ ウ ィンド ウ構成をグラフ ィカルに表すものです。

1 日 24 時間を 2 つのオペレーシ ョ ン ウ ィンド ウに分割しています。

VMware, Inc. 105

第 12 章 VDP 詳細設定の構成

バッ クアップ ウ ィンド ウ :通常のスケジュール設定されたバッ クアップを実行するために予約されてい

る 1 日の割り当て分です。

メンテナンス ウ ィンド ウ :ヘルス チェッ クなど、 VDP の日常的なメンテナンス アクティビティを実行

するために予約されている 1 日の割り当て分です。 VDP がメンテナンス モードの間は、 バッ クアップ

のスケジュールや [今すぐバッ クアップ] 処理の実行をしないでください。 バッ クアップ ジ ョブは実行

されますが、 VDP でメンテナンス タスクに必要な リ ソースは消費されます。

メンテナンス ウ ィンド ウの開始時に実行されているジ ョブ、またはメンテナンス ウ ィンド ウの間に実行

されるジ ョブは、 継続して実行されます。

注 バッ クアップ ウ ィンド ウが排除されたため、ヘルス チェッ クやガベージ コレクシ ョ ンといったアクティ

ビティを メンテナンス ウ ィンド ウ中に無停止で実行できるよ うになり ました。

バックアップ ウィンドウの編集

バッ クアップ リ クエス ト を処理するのに使用する時間を変更できます。

前提条件

VDP がインス トールされ、 構成されているこ とを確認します。

vSphere Web ク ライアン トにログインしており、 VDP アプライアンスに接続しています。

手順

1 Web ブラウザーから、 VDP にアクセスします。 手順については、 66 ページの 「vSphere Data Protection へのアクセス」 を参考にしてください。

2 VDP ユーザー インターフェイスから [構成] タブ (デフォルトでは [バッ クアップ アプライアンス]

ビューが表示される) を選択します。

3 「バッ クアップ アプライアンス] ビューの右下隅で、 [編集] ボタンをク リ ッ ク します。

4 バッ クアップの開始時間と期間オプシ ョ ンが表示されます。ド ロ ップダウン矢印を使用して、バッ クアッ

プ ウ ィンド ウの開始時間を選択します。

5 バックアップ ウィンドウの期間を入力します。バックアップ ウィンドウは 短で 4時間、 長で 16時間です。

6 [保存] をク リ ッ ク します。

7 設定が正常に保存されたこ とを通知するダイアログが表示されます。 [OK] をク リ ッ ク します。

VDP は、 バッ クアップ ウ ィンド ウ構成を変更します。

メールの構成

VDP を構成して、 SMTP メール レポート を特定の受信者に送信するこ とができます。 メール通知が有効で

ある場合、 次の情報を含むメール メ ッセージが送信されます。

VDP アプライアンス ステータス

バッ クアップ ジ ョブ サマリー

仮想マシンのサマリー

レプリ ケーシ ョ ンのサマ リー

注 VDP メール通知は、 CC (カーボン コピー) や BCC (ブラインド カーボン コピー) をサポート しません。

また、 SSL 証明書もサポート しません。

前提条件

VDP がインス トールされ、 構成されているこ とを確認します。

vSphere Web ク ライアン トにログインしており、 VDP アプライアンスに接続しています。

メール レポート用のメール アカウン トが存在している必要があ り ます。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

106 VMware, Inc.

手順

1 Web ブラウザーから、 VDP にアクセスします。 手順については、 66 ページの 「vSphere Data Protection へのアクセス」 を参考にしてください。

2 VDP ユーザー インターフェイスから [構成] タブを選択します。

3 [メール] を選択します。

4 (ページの右下隅にある) [編集] ボタンをク リ ッ ク します。

5 次の項目を指定します。

メール レポート を有効化 : このチェッ クボッ クスを選択する と、 メール レポートが有効になり ます。

送信メール サーバー: メール送信に使用する SMTP サーバー名を入力します。 この名前には IP アドレス、

ホス ト名、完全修飾ド メ イン名のいずれかを入力できます。 VDP アプライアンスは、入力された名前を解

決できる必要があり ます。

認証されていないメール サーバーのデフォルト ポートは 25 です。認証済みメール サーバーのデフォル

ト ポートは 587 です。サーバー名にポート番号を付けるこ とで、別のポート を指定するこ とができます。

例えば、サーバー 「emailserver」 でポート 8025 の使用を指定するには、emailserver:8025 と入力します。

(オプシ ョ ン) このサーバーは本人がログインする必要があ り ます :使用している SMTP サーバーに認

証が必要な場合、 このチェッ クボッ クスを選択します。

ユーザー名 : 認証するユーザー名を入力します。

パスワード : ユーザー名に関連付けられたパスワードを入力します。 (VDP は、 入力されたパスワードを

確認しません。 入力されたパスワードは、 メール サーバーに直接送信されます。)

差出人アドレス:メール レポート を発信するメール アドレスを入力します。アドレスは1つのみにできます。

宛先アドレス : 大 10 個のメール アドレスをコンマで区切って入力します。

送信時刻 : VDP でメール レポート を送信したい時刻をド ロ ップダウン リ ス トから選択します。

送信日 : レポート を送信する日を選択します。

レポート ロケール : メール レポートの国名をド ロ ップダウン リ ス トから選択します。

6 [保存] ボタンをク リ ッ ク します。

7 メール構成をテス トするには [テス ト メールの送信] をク リ ッ ク します。

ユーザー インターフェイスのログ

[構成] タブの [ログ] をク リ ッ クする と、 VDP のユーザー インターフェイス ログが表示されます。 これは、

ユーザー インターフェイスで開始されたアクティビティの詳細を説明したり、一部の重要なステータス項目を

指定するハイ レベルのログです。

[ビューのエクスポート ] をク リ ッ クする と、画面に表示される詳細を保存でき、ブラウザーが実行している

マシンで保存できます。

ヘルス チェ ックの実行

ヘルス チェッ クによ り、重複排除ス ト アのデータの整合性がチェッ ク され維持されます。ヘルス チェッ クの

出力はチェッ クポイン トです。 デフォルトでは、 VDP はヘルス チェッ クを毎日メンテナンス ウ ィンド ウの

間に作成します。 また、 ヘルス チェッ クは手動で開始するこ と もできます。

注意 VDP アプライアンスに前回の有効なヘルス チェッ クが失敗したり、古かったりするアラームが表示さ

れた場合は、手動でヘルス チェッ クを実行したいと思うでし ょ う。VDP アプライアンスが古いヘルス チェッ

クの状態でバッ クアップの継続を可能にする と、 前回有効なチェッ クポイン トへロールバッ クが必要になっ

た場合、 バッ クアップ データを消失する リ スクが発生します。  

VDP のすべてのチェッ クポイン トの一覧を、 VDP-configure ユーティ リ ティの [ロールバッ ク] タブで確認

できます。 補足情報については、 60 ページの 「アプライアンスのロール バッ ク」 を参照して ください。

VMware, Inc. 107

第 12 章 VDP 詳細設定の構成

前提条件

VDP がインス トールされ、 構成されているこ とを確認します。

vSphere Web ク ライアン トにログインしており、 VDP アプライアンスに接続しています。

手順

1 Web ブラウザーから、 VDP にアクセスします。 手順については、 66 ページの 「vSphere Data Protection へのアクセス」 を参考にしてください。

2 VDP ユーザー インターフェイスから、 [構成] タブで アイコンをク リ ッ ク し、 [ヘルス チェッ クを

実行します] を選択します。

3 手動でヘルス チェッ クを実行するかを尋ねる確認画面が表示されます。 [はい] をク リ ッ ク します。

4 ヘルス チェッ クが開始されたこ とを通知する メ ッセージが表示されます。 [OK] をク リ ッ ク します。

VDP がヘルス チェッ クを開始します。

5 [ 新のタスク] からヘルス チェッ クの進行状況を監視します。

注 VDP ヘルス チェッ クの実行中は、 メ ンテナンス サービスは停止します。 これによ り、 一時的な VDPエラーが発生する可能性があ り ます。 ヘルス チェッ クが完了するまで待機する と、 メ ンテナンス サービス

が自動的に再開され、 VDP エラー メ ッセージが解決されます。

クライアン ト ダウンロードのインストール

このオプシ ョ ンは、 VDP Advanced を使用している場合にのみ表示されます。 クライアン トのダウンロードを

インス トールするには、 111 ページの 「VDP アプリ ケーシ ョ ン サポート 」 を参照してください。

VDP アクテ ィ ビテ ィの監視

次の方法で、 VDP アプリ ケーシ ョ ンのアクティビティを監視できます。

108 ページの 「 新のタスクの表示」

108 ページの 「アラームの表示」

109 ページの 「イベン ト コンソールを表示」

VDP で生成されたタスク、 イベン ト 、 アラームの先頭には 「VDP : 」 が付きます。 ただし、 VDP プロセス

の一環と して発生するタスクおよびイベン トの一部は vCenter Server によって実行され、 このプレフ ィ ッ ク

スは付きません。

例えば、実行中の仮想マシンに対して、 スケジュール設定されたバッ クアップ ジ ョブを VDP が実行する場合、

次のタスク エン ト リーが作成されます。

1 仮想マシンのスナップシ ョ ッ トの作成 (バッ クアップされる仮想マシンで vCenter が動作)

2 VDP : スケジュールされたバッ クアップ ジ ョブ (VDP がバッ クアップ ジ ョブを開始する)

3 仮想マシンの再構成 (仮想センターからサービスを要求する VDP アプライアンス)

4 スナップシ ョ ッ トの削除 (バッ クアップを完了した仮想マシンで仮想センターが動作)

タスク コンソールまたはイベン ト コンソールで VDP 生成のタスクあるいはイベン トのみを表示するには、

「VDP : 」 を [フ ィルター] フ ィールドに入力します。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

108 VMware, Inc.

新のタスクの表示

VDP は、 次の操作を実行する際、 [ 新のタスク] ウ ィンド ウでタスク エン ト リーを生成します。

バッ クアップ

リ ス ト ア

レプリ ケーシ ョ ン

ヘルス チェッ ク

新のタスク ウ ィンド ウでタスク エン ト リーをク リ ッ クする と、画面下部のパネルにタスクの詳細が表示さ

れます。 タスクの詳細については、 [ 新のタスク] の [実行中] タブの仮想マシン アイコンの隣にある リ

ンクをク リ ッ ク しても表示できます。

タスクは、[実行中]タスク ジ ョブ パネルで削除アイコンをク リ ッ クする と、キャンセルするこ と もできます。

アラームの表示

VDP (vSphere Data Protection) アプライアンスは、 次のアラームを ト リガーできます。

表 12-6. vSphere Data Protection のアラーム

アラーム名 アラームの説明

VDP : [001] VDP アプライアンスの

新のチェッ クポイン トは古くな り ま

した。

VDP ユーザー インターフェイスの [構成] タブで [すべてのアクシ ョ

ン] アイコンをク リ ッ ク し、 [ヘルス チェッ クを実行します] を選択し

ます。

VDP : [002] VDP アプライアンスは

いっぱいに近い状態です。

VDP アプライアンスは追加バッ クアップのための領域不足に近い状態

です。 不要なバッ クア ップや古いバッ クアップを手動で削除した り、

バッ クアップ ジ ョブの保存ポ リ シーを変更してバッ クアップが保持さ

れる時間を短縮するこ とで、 アプライアンス上の領域を解放できます。

VDP : [003] VDP アプライアンスが

いっぱいです。

VDP アプライアンスにはこれ以上追加バッ クアップのための領域があ

り ません。追加の領域が利用可能になるまでアプライアンスは読み取り

専用 (またはリ ス ト ア専用) モードで実行されます。不要なバッ クアッ

プや古いバッ クアップを手動で削除した り、 バッ クアップ ジ ョブの保

存ポ リ シーを変更してバッ クアップが保持される時間を短縮する こ と

で、 アプライアンス上の領域を解放できます。

VDP : [004] VDP アプライアンスの

データス ト アの容量が 大に近づいて

います。

VDP アプライアンスがディ スクをプロビジ ョ ニングしているデータス

ト アの容量が 大に近づいています。データス ト アの 大容量に達する

と VDP アプライアンスは一時停止されます。 アプライアンスは、 デー

タス ト アの追加の領域が利用可能になるまで再開できません。

VDP : [005] コア サービスが実行さ

れていません。

VDP 構成ユーティ リティを使用してコア サービスを開始してください。

VDP : [006] 管理サービスが実行さ

れていません。

VDP構成ユーティ リティ を使用して管理サービスを開始して ください。

VDP : [007] ファ イル システム サー

ビスが実行されていません。

VDP構成ユーティ リ ティ を使用してファ イル システム サービスを開始

してください。

VDP : [008] ファ イル レベルのリ ス

ト ア サービスが実行されていません。

VDP構成ユーティ リ ティ を使用してファ イル レベルのリ ス ト ア サービ

スを開始してください。

VDP : [009] メ ンテナンス サービス

が実行されていません。

VDP 構成ユーティ リ ティ を使用してメンテナンス サービスを開始して

ください。

VDP : [010] バッ クアップ スケ

ジューラが実行されていません。

VDP 構成ユーティ リ ティ を使用してバッ クアップ スケジューラを開始

してください。

VDP : [011] ホス トのライセンスで

は VDP を使用できません。

VMware ESX ホス トのライセンスでは VDP の使用が許可されず、60 日

の評価期間が終了しています。

VMware, Inc. 109

第 12 章 VDP 詳細設定の構成

イベン ト コンソールを表示

VDP は、 次の種類のイベン ト を生成します。 [情報]、 [エラー]、 [警告] 次の種類のイベン トの例 :

情報 : [VDP : ク リ ティカルな VM バッ クアップ ジ ョブが作成されました。]

警告:[VDP: ク ライアン ト Host123 は次の理由によ り、ク リ ティカルな VM バッ クアップ ジ ョブに追加

できません . . .]

エラー : [VDP : アプライアンスはフルアクセスから読み取り専用に変更されました。]

VDP は、 アプライアンスの状態が変化する と必ず、 イベン ト を生成します。一般的に、 アプライアンスの機

能を低下させる状態の変化は 「エラー」 と してラベルが付けられます。 機能を向上させる状態の変化は 「情

報」 と してラベルが付けられます。 例えば、 ヘルス チェッ クを開始する と、 VDP は 「エラー」 と してラベ

ル付けされたイベン ト を生成します。 これは、ヘルス チェッ クを実行する前にアプライアンスが読み取り専

用に設定されていたためです。 ヘルス チェッ クの後、 VDP は 「情報」 と ラベル付けされたイベン ト を生成

します。 これは、 アプライアンスが読み取り専用からフルアクセスに変更されたためです。

イベン ト エント リーをク リ ックすると、 [表示] 関連イベン トへのリンクを含むイベン トの詳細が表示されます。

VDP のシャッ トダウンと起動手順

VDP (vSphere Data Protection) アプライアンスをシャ ッ ト ダウンする必要がある場合は、 [ゲス ト OS の

シャッ ト ダウン] アクシ ョ ンを使用します。 このアクシ ョ ンによ り、 アプライアンスのク リーン シャ ッ ト ダ

ウンが自動的に実行されます。[ゲス ト OS のシャッ ト ダウン] アクシ ョ ンが実行されずにアプライアンスを

オフにする と、 破損が発生する場合があ り ます。 VDP アプライアンスをシャ ッ ト ダウンして再起動するに

は、 長で 30 分程度かかり ます。 ステータスを仮想マシンのコンソールから監視できます。アプライアンス

がシャ ッ ト ダウンされた後、 [電源オン] アクシ ョ ンで再起動するこ とができます。

アプライアンスが適切にシャッ ト ダウンしない場合、 再起動時に、 新の検証済みチェッ クポイン トにロー

ル バッ ク されます。チェッ クポイン ト と予期しないシャ ッ ト ダウンの間に発生するバッ クアップ ジ ョブまた

はバッ クアップへの変更は失われる という こ とです。 これは予期されている動作であ り、 システムの破損が

予期しないシャ ッ ト ダウンによって発生しないよ うにするために使用されます。 補足情報については、 60ページの 「アプライアンスのロール バッ ク」 を参照してください。

VDP アプライアンスは、 24 時間 365 日対応メンテナンス操作をサポート し、 また、 リ ス ト ア処理が行える

よ うに設計されています。 シャ ッ ト ダウンする特別な理由がない限り、 シャ ッ ト ダウンしないでください。

注 vCenter Server のパッチまたはアップグレードの前には、 VDP のシャッ トダウン手順を使用してください。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

110 VMware, Inc.

VMware, Inc. 111

13

本章は、 次の ト ピッ クで構成されています。

112 ページの 「VDP Advanced アプリ ケーシ ョ ン サポート 」

112 ページの 「Microsoft SQL Server のバッ クアップと リ ス ト ア」

119 ページの 「Microsoft Exchange Server のバッ クアップと リ ス ト ア」

130 ページの 「Microsoft SharePoint Server のバッ クアップと リ ス ト ア」

VDP アプリケーシ ョ ン サポート 13

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

112 VMware, Inc.

VDP Advanced アプリケーシ ョ ン サポート

VDP (vSphere Data Protection) Advanced は、 Microsoft SQL、 Exchange、 SharePoint Server 向けに細分性

の高いゲス ト レベルのバッ クアップ / リ カバリ をサポート します。ゲス ト レベルのバッ クアップをサポート

するために、 VDP ク ライアン トは SQL、 Exchange、 SharePoint Server にインス トールされます。

注 ゲス ト レベルのバッ クアップは VDP Advanced モードでのみサポート されます。

Microsoft Windows のユーザー アカウン ト コン ト ロール設定の確認

UAC (ユーザー アカウン ト制御) 機能は、 アプ リ ケーシ ョ ン ソフ ト ウェアを標準のユーザー権限に制限し

ます。 ソフ ト ウェアのインス トールなど特定のタスクには、 管理者権限を与える必要があ り ます。 UAC は

デフォルトで有効化されています。

UAC が有効な状態でコンピューターの管理者権限なしで VDP Advanced ク ラ イアン ト またはプラグ イン インス トーラーを開始する と、 ソフ ト ウェアのインス トールが正常に行われません。 UAC は無効化またはバ

イパスできます。 本章で説明するインス トール手順は、 UAC をバイパスする方法の 1 つです。 他の方法お

よび補足情報は、 Microsoft のマニュアルで確認できます。

UAC が有効な場合の VDP クライアン トのインストール

UAC が有効な状態で、 VDP ク ラ イアン トのインス トールを試みる と、 次のエラーが表示されます。

VMware VDP for <Microsoft アプリ ケーシ ョ ン > Serverはインス トールできません。 管理者と して

ログインしており、 インス トールの前提条件がすべて満たされているこ とを確認して ください。

問題を解決するには、 次の手順に従って、 管理者権限でインス トーラーを実行する必要があ り ます。

1 Windows で、 [コマンド プロンプ ト ] アイコンを右ク リ ッ ク して、 [管理者と して実行] を選択します。

2 [Command Prompt] ウ ィ ンド ウで、 次のパスを入力して、 作業ディレク ト リ をインス トール パッケー

ジの場所に変更します。

cd install_path

こ こで、 install_path は、 インス トール パッケージを含む一時フォルダーのフル パスです。

3 次のコマンドを入力して、 インス トーラーを起動します。

msiexec /i VMwareVDPExchange-windows-x86_64-<version>.msimsiexec /i VMwareVDPMoss-windows-x86_64-<version>.msimsiexec /i VMwareVDPSQL-windows-x86_64-<version>.msimsiexec /i VMwareVDPSQL-windows-x86_32-<version>.msi

この場合、 version は、 VDP Advanced ク ライアン トのバージ ョ ンです。

Microsoft SQL Server のバックアップと リス トア

VDP (vSphere Data Protection) Advanced は、 Microsoft SQL Server 向けに機能拡張されたバッ クアップと

リ ス ト アのオプシ ョ ンをサポート します。

このセクシ ョ ンでは、 次の ト ピッ クについて説明します。

113 ページの 「Microsoft SQL Server のサポート 」

114 ページの 「VMware VDP for SQL Server Client のインス トール」

115 ページの 「Backup Jobs for Microsoft SQL Server の作成」

117 ページの 「Microsoft SQL Server のバッ クアップのリ ス ト ア」

VMware, Inc. 113

第 13 章 VDP アプリケーシ ョ ン サポート

Microsoft SQL Server のオプシ ョ ン

Microsoft SQL Server 向けに次のオプシ ョ ンがサポート されています。

選択された SQL Server のバッ クアップ

データベース インスタンス全体のバッ クアップの選択

個々のデータベースのバッ クアップの選択

フル、 差分、 増分バッ クアップのサポート

フル バッ クアップ後の増分バッ クアップの使用のサポート

マルチ ス ト リーム バッ クアップのサポート ( 大 6 ス ト リーム)

シンプル モード データベースのバッ クアップのサポート (増分をスキップ)

元の場所または別の場所へのリ ス ト ア

指定されたパスを使用して元のインスタンスにデータベースを リ ス ト ア

指定されたパスを使用して別のインスタンスにデータベースを リ ス ト ア

ハードウェア要件

以下の表に、 Microsoft SQL Server のハードウェア要件を示します。

Microsoft SQL Server のサポート

VDP Advanced は、 SQL Server の次のバージ ョ ンをサポート します。

SQL Server 2012 (x64 および x86) (Windows Server 2012)

SQL Server 2012 (x86) (Windows Server 2008 SP2 以上)

SQL Server 2012 (x64) (Windows Server 2008 R2 SP1 以上)

SQL Server 2008 R2 (次の場合) :

Windows Server 2003 SP1 以上 (x64 および x86)

Windows Server 2003 R2、 SP2 以上 (x64 および x86)

Windows Server 2008 SP1 以上 (x64 および x86)

Windows Server 2008 R2 (x64)

Windows Server 2012

SQL Server 2008 SP1 以上 (次の場合) :

Windows Server 2003 SP1 以上 (x64 および x86)

Windows Server 2003 R2、 SP2 以上 (x64 および x86)

Windows Server 2008 SP1 以上 (x64 および x86)

Windows Server 2008 R2 (x64)

Windows Server 2012

要件 小

メモ リ (RAM) 512 MB (2 GB を推奨)

ハード ディ スク ド ラ イブ

の空き領域

ソフ ト ウェアのインス トール用に 1 GB のハード ディ スク ド ラ イ

ブの空き領域。

Microsoft SQL Server ソフ ト ウェアは、 64 MB の各物理 RAMに追加の 12 MB のハード ディ スク ド ラ イブ空き領域も必要です。

この容量はローカル キャ ッシュ ファイル用に必要です。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

114 VMware, Inc.

SQL Server 2005 SP3 (x64) (次の場合) :

Windows Server 2003 SP1 以上 (x64 および x86)

Windows Server 2003 R2、 SP2 以上 (x64 および x86)

Windows Server 2008 SP1 以上 (x64 および x86)

Windows Server 2008 R2 (x64)

VMware VDP for SQL Server Client のインストール

ゲス ト レベルのバッ クアップをサポー トするには、 バッ クアップと リ ス ト アのサポー ト のために各 SQLServer に VMware VDP for SQL Server Client をインス トールする必要があ り ます。

前提条件

VDP を使用する前に、17 ページの「VDP のインス トールと構成」の説明に従って VDP Advanced アプラ

イアンスをインス トールおよび構成する必要があ り ます。また、SQL Server には管理者権限が必要です。

次のソフ ト ウェアを SQL Server にインス トールする必要があ り ます。

.NET 4.0

SQL Server インス トール コンポーネン ト

ク ラ イアン ト ツール SDK

手順

1 各 SQL Server ク ラ イアン トから、 vSphere Web ク ライアン トにアクセスします。

https://<IP_address_vCenter_Server>:9443/vsphere-client/

2 [認証情報]ページで、vCenter の管理ユーザー名とパスワードを入力し、[ログイン] をク リ ッ ク します。

3 vSphere Web ク ライアン トで、 VDP を選択します。

4 [VDP へよ う こそ] ページで VDP アプライアンスを選択し、 [接続] をク リ ッ ク します。

5 [構成] タブをク リ ッ ク します。 [ク ラ イアン トのダウンロード] で (SQL Server ク ライアン トのバー

ジ ョ ンに基づいて) [Microsoft SQL Server 32 ビッ ト ] または [Microsoft SQL Server 64 ビッ ト ] をク

リ ッ ク します。

6 使用するブラウザーに応じて、 .msi ファ イルを保存するか、 または実行します。 .msi ファ イルを実行す

る と、[VMware VDP for SQL Server]セッ ト アップ ウ ィザードが起動します。[次へ]をク リ ッ ク します。

7 [使用許諾契約書] ページで、 ライセンスを読み、 同意できる場合は [「使用許諾契約書」 の条項に同意

します] をク リ ッ ク し、 [次へ] をク リ ッ ク します。

8 [アプライアンス登録情報] ページで、 SQL Server をバッ クアップする VDP アプライアンスの名前を入

力し、 [次へ] をク リ ッ ク します。

9 [VMware VDP for SQL Server のインス トールの準備完了]ページで、[インス トール]をク リ ッ ク します。

10 [SQL Server 用 VMware VDP のセッ ト アップ ウ ィザードは正常に完了しました] ページで、 [完了] を

ク リ ッ ク します。

その他の SQL Server に対してこの手順を繰り返します。

VMware, Inc. 115

第 13 章 VDP アプリケーシ ョ ン サポート

Backup Jobs for Microsoft SQL Server の作成 バッ クアップのために各 SQL Server に VMware VDP for SQL Server Client をインス トールする必要があ り

ます。ク ライアン ト インス トールに関する補足情報については、114 ページの「VMware VDP for SQL ServerClient のインス トール」 を参照してください。

1 vSphere Web ク ライアン トで、 [バッ クアップ] タブを選択します。

2 [バッ クアップ] タブで、 [バッ クアップ ジ ョブのアクシ ョ ン] をク リ ッ ク して、 [新規] を選択して、

[新しいバッ クアップ ジ ョブの作成] ウ ィザードを起動します。

ウ ィザードの [Job Type] ページで、 [Applications] を選択します。 このオプシ ョ ンでは、 フル サー

バーまたは選択済みデータベースをバッ クアップします。

アプリケーシ ョ ンのバックアップ

「ジ ョブ タイプ」 ページで [アプリ ケーシ ョ ン] を選択した場合、 バッ クアップ アプリ ケーシ ョ ン サーバー

または個々のデータベースのいずれかをバッ クアップできます。

1 新しいバッ クアップ ジ ョブの作成ウ ィザードの 「ジ ョブ タイプ」 ページで、 [アプリ ケーシ ョ ン] を

選択し、 [次へ] をク リ ッ ク します。

2 [データ タイプ] ページで、 次のオプシ ョ ンの 1 つを選択して [次へ] をク リ ッ ク します。

フル サーバー : アプリ ケーシ ョ ン サーバー全体をバッ クアップするオプシ ョ ンです。

選択済みデータベース : アプリ ケーシ ョ ン サーバー データベースを個別にバッ クアップするオプ

シ ョ ンです。

3 「バッ クアップ ターゲッ ト 」 ページで、 [Microsoft SQL Server] の隣にある矢印をク リ ッ ク して、 リ ス

ト を展開します。

4 次のいずれかの操作を実行します。

フル サーバーをバッ クアップする場合は、バッ クアップする SQL Server の隣のチェッ クボッ クスを

ク リ ッ ク し、 [次へ] をク リ ッ ク します。

注 ベス ト プラ クティ スは、 1 つのバッ クアップ ジ ョブにつき 1 つの SQL Server のみを選択するこ とです。

選択したデータベースをバックアップする場合、 SQL Server の隣にある矢印をク リ ックし、バックアッ

プするデータベースまたはス ト レージ グループを選択するまでド リル ダウンします。 次に、 [次へ] を

ク リ ッ クします。

5 [バッ クアップ オプシ ョ ン] ページで、 フル、 差分、 または増分のいずれかのバッ クアップ タ イプを

選択します。 構成できるオプシ ョ ンは、 選択するタイプによって異な り ます。

フル :すべてのオブジェク ト 、 システム テーブル、 データを含む、 データベース全体をバッ クアッ

プします。 フル バッ クアップのオプシ ョ ンは次のとおりです。

フル バッ クアップ後、 増分バッ クアップを実行 : フル バッ クアップ間に発生する ト ランザク

シ ョ ンを含む増分バッ クアップを強制的に行うかど うかを、 このチェッ クボッ クスを選択また

は選択解除するこ とによって選択します。 これによ り、 フル バッ クアップ間のポイン トにポイ

ン ト イン タイム リ カバリが作成されます。

シンプル リ カバリ モデルを使用しているデータベースではこのオプシ ョ ンを使用してはいけ

ません。そのよ うなデータベースはト ランザクシ ョ ン ログ バッ クアップをサポート していない

ためです。 これには、 マスターおよび msdb データベースなどのシステム データベースが含ま

れます。

シンプル リ カバリ モデル データベース用に別のオプシ ョ ンがあ り ます。 [シンプル リ カバリ

モデル データベース用] を使用します。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

116 VMware, Inc.

マルチ ス ト リーミ ング バッ クアップの有効化:データベースあたり 1 個のス ト リームで複数の

データベースを並列バッ クアップするか、 複数の並列ス ト リームを使用して単一のデータベー

スをバッ クアップする こ とができます。 複数の並列ス ト リームによる単一のデータベースの

バッ クアップを選択する場合は、 バッ クアップ中の各ス ト リームの 小サイズを指定するこ と

ができます。

小ス ト リーム サイズを決めた後、次の式を使ってデータベースのバッ クアップに使用するス

ト リームの数を計算するこ とができます。

データベースのサイズ / 小ス ト リーム サイズ = ス ト リームの数

例えば、次の式に示されるよ うに、データベースが 1,280 MB で、 小ス ト リーム サイズを 256MB のデフォルト設定にした場合、 データベースのフル バッ クアップに使用するス ト リームの

数は 5 個になり ます。

1,280 MB/256 = 5

ト ランザクシ ョ ン ログおよび差分バッ クアップの場合は、 ス ト リームの数の計算に、合計デー

タベース サイズではなく、バッ クアップするデータのサイズを使用します。データベースのサ

イズが 小ス ト リーム サイズよ り小さい場合、 VDP は、 データベースのバッ クアップにシン

グル ス ト リームを使用します。

小ス ト リーム サイズに基づいてデータベースのス ト リームの数を計算し、かつその数がバッ

クアップ用に設定したス ト リームの 大数を超える場合は、 データベースのバッ クアップに、

ス ト リームの 大数のみを使用します。

シンプル リ カバリ モデル データベース用: このオプシ ョ ンでは、 ト ランザクシ ョ ン ログ バッ

クアップをサポート しないシンプル リ カバリ モデルを使用するデータベースの増分( ト ランザ

クシ ョ ン ログ) バッ クアップを、 VDP でどのよ うに処理するかを指定します。

エラーの場合は増分をスキップ (デフォルト設定):バッ クアップに対してさまざまな リ カバリ

モデルを使用するデータベースを選択した場合、バッ クアップには、シンプル リ カバリ モデル

のデータベースは含まれません。バッ クアップは例外付きで完了し、エラー メ ッセージがログ

に書き込まれます。バッ クアップに関してシンプル リ カバリ モデルのデータベースのみを選択

した場合、 バッ クアップは失敗します。

警告の場合は増分をスキップ : バッ クアップに対してさまざまな リ カバリ モデルを使用する

データベースを選択した場合、バッ クアップには、シンプル リ カバリ モデルのデータベースは

含まれません。バッ クアップは正常に完了し、シンプル リ カバリ モデルを使用している各デー

タベースに対して警告がログに書き込まれます。バッ クアップに関してシンプル リ カバリ モデ

ルのデータベースのみを選択した場合、 バッ クアップは失敗します。

増分をフルにプロモート :シンプル リ カバリ モデルを使用しているデータベースの ト ランザク

シ ョ ン ログ バッ クアップではなく、 フル バッ クアップが自動的に実行されます。

データベース ログのト ランケート : このオプシ ョ ンでは、データベース ト ランザクシ ョ ン ログ

のト ランケート動作を指定します。 ト ランケート オプシ ョ ンには次のよ うなものがあ り ます。

[増分バッ クアップのみ] (デフォルト設定) : バッ クアップ タイプが増分 ( ト ランザクシ ョ ン

ログ) に設定されている場合、 データベース ト ランザクシ ョ ン ログは ト ランケート されます。

バッ クアップ タイプがフルまたは差分の場合は、 ログの ト ランケートは発生しません。

[すべてのバッ クアップ タイプ] : データベース ト ランザクシ ョ ン ログは、 バッ クアップ タイ

プにかかわらずト ランケート されます。この設定によ り ログ バッ クアップのチェーンが切れる

ため、 バッ クアップ タイプがフルに設定されていない限り、 使用しないでください。

[何も しない]:データベース ト ランザクシ ョ ン ログは、いかなる環境においても ト ランケート

されません。

認証方式:SQL Server への接続に、NT 認証と SQL Server 認証のいずれを使用するかを指定

します。SQL Server 認証を選択した場合、SQL Server のログイン名とパスワードを指定します。

VMware, Inc. 117

第 13 章 VDP アプリケーシ ョ ン サポート

差分または増分:差分バッ クアップは、 後のフル バッ クアップ以降に変更されたデータをバッ

クアップします。 [増分] オプシ ョ ンは、 ト ランザクシ ョ ン ログのみをバッ クアップします。 フ

ル バッ クアップとの構成オプシ ョ ンの違いは、増分バッ クアップではなくフル バッ クアップを

強制できるこ とです。

フル バッ クアップを強制実行 : VDP がログの欠落を検出したと き、 あるいは前のフル バッ ク

アップがないと き、フル バッ クアップを実行するかど うかを指定するには、[Force full backup]チェ ッ クボッ クスを選択または選択解除します。こ こから、 ト ランザクシ ョ ン ログ (増分)バッ

クアップまたは差分バッ クアップを適用するこ と もできます。 実質的に、 このオプシ ョ ンを使

用するこ とで、 必要に応じたフル バッ クアップの自動化が可能となり ます。

差分または増分バッ クアップを選択した場合は、このオプシ ョ ンを選択状態 (デフォルト設定)

にしておく必要があ り ます。 そ う しないと、 VDP に既存のフル バッ クアップがない場合に、

データを リ ス ト アできないこ とがあ り ます。

6 [次へ] をク リ ッ ク します。

7 [スケジュール] ページで、 バッ クアップ ジ ョブのバッ クアップ スケジュールと開始時間を選択して、

[次へ] をク リ ッ ク します。

スケジュールの構成に関する補足情報については、 73 ページの 「バッ クアップ スケジュールの指定」 を

参照して ください。

8 [保存ポリシー] ページで、 バックアップ保存の期間のオプションを選択して、 [次へ] をク リ ッ クします。

保存ポリシーの構成に関する補足情報については、73 ページの「保存ポ リシーの設定」を参照してください。

9 [名前] ページで、 バッ クアップ ジ ョブの名前を入力して、 [次へ] をク リ ッ ク します。

10 [設定の確認]ページで、バッ クアップ ジ ョブに関するサマ リー情報を確認し、[完了]をク リ ッ ク します。

11 バッ クアップ ジ ョブが正常に作成されたこ とを確認したら、 [OK] をク リ ッ ク します。

Microsoft SQL Server のバックアップのリストア

バッ クアップを Microsoft SQL Server で実行する と、元の場所、あるいは別な場所へこれらのバッ クアップを

リ ス ト アするこ とができます。

手順

1 vSphere Web ク ライアン トで、 [ リ ス ト ア] タブを選択します。

2 リ ス ト アするバッ クアップを選択します。 複数の SQL Server を選択できますが、 1 つの SQL Server に

つき選択できるのは 1 つのリ ス ト ア ポイン トのみです。

3 [ リ ス ト ア] をク リ ッ ク します。 [バッ クアップの選択] ページが表示されます。

4 [バッ クアップの選択] ページでリ ス ト アを実行するバッ クアップ ジ ョブを選択し、 [次へ] をク リ ッ ク

します。 [高度な リ ス ト ア オプシ ョ ン] ページが表示されます。

5 [ リ ス ト ア オプシ ョ ンの選択] ページで、 次の操作を実行します。

バックアップを元の場所にリ ス トアするには [元の場所にリ ス トア] オプション (デフォルト設定) を

選択したままにします。

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118 VMware, Inc.

バッ クアップを別の場所にリ ス ト アするには [元の場所にリ ス ト ア] オプシ ョ ンの選択を解除し、

次の操作を実行します。

i デスティネーシ ョ ン ク ライアン ト を選択するには [選択] をク リ ッ ク します。

ii [SQL インスタンス] ボッ クスに SQL インスタンス名を入力します。 「local」 を使用する場合は、

カッコに入れてください。

iii [ロケーシ ョ ン パス] ボッ クスにデータベース ファ イルがリ ス ト アされる既存の Windows の

フル パスを入力します。

選択された[ロケーシ ョ ン パス]が存在しない場合、パスが作成されず、リ ス ト アは失敗します。

iv [ログ ファ イル パス] ボッ クスにログ ファ イルがリ ス ト アされる既存の Windows のフル パス

を入力します。

6 高度なオプシ ョ ンを指定する場合は、 [高度なオプショ ン] の隣の矢印をク リ ッ クして一覧を展開します。

オプシ ョ ンは次のとおりです。

SQL REPLACE オプシ ョ ンの使用: このオプシ ョ ンによ り、 SQL Server は、同じ名前の別のデータ

ベースまたはファイルがすでに存在していても、必要なデータベースと関連ファイルを作成します。

このオプシ ョ ンは、別のデータベースやファイルを誤って上書きするのを防ぐための SQL Server の安全性の確認をオーバーライ ド します。この安全性の確認については、RESTORE コマンド セクシ ョ

ンの Microsoft Transact-SQL リ ファレンス マニュアルに説明があ り ます。

ログ後部バッ クアップ: リ ス ト ア オペレーシ ョ ンの 中にログ末尾のバッ クアップを実行するには、

データベースがオンライン状態で、フル リ カバリ または一括ログ リ カバリ モデルのいずれかを使用

している必要があり ます。マスター データベースやmsdbデータベースのよ うなシステム データベー

スは、 シンプル リ カバリ モデルを使用しているため、 ログ後部バッ クアップを実行するこ とはでき

ません。

異なるSQL Server インスタンスへのリダイレク ト リ ス ト アを実行する場合は、ログ後部バッ クアッ

プを実行しないでください。

システム データベースのリ ス ト ア : システム データベースのみを リ ス ト アする必要のある状況は

めったにあ り ません。 しかし、 1 つ以上のシステム データベースが損傷を受けた場合は、 リ ス ト ア

が必要になる可能性があ り ます。

多くの場合、ユーザー データベースのリ ス ト アと同時にシステム データベースを リ ス ト アする必要

があり ます。リ ス ト アのためにシステム データベースとユーザー データベースの両方を選択する と、

システム データベースが先にリ ス ト アされます。

システム データベースを リ ス ト アする と き、 VDP Microsoft SQL Server Client は、 正しい順序

(master、 msdb、 model の順) でデータベースを自動的にリ ス ト アし、 SQL Server サービスを管理

します。

認証方式:SQL Server への接続に、NT 認証と SQL Server 認証のいずれを使用するかを指定します。

SQL Server 認証を選択した場合、 SQL Server のログイン名とパスワードを指定します。

7 [次へ] をク リ ッ ク します。 [設定の確認] ページが表示されます。

8 [完了の準備] ページで、 リ ス ト アのリ クエス ト を確認し、 [完了] をク リ ッ ク します。

9 リ ス ト アが正常に開始されたこ とを伝える メ ッセージが表示されたら [OK] をク リ ッ ク します。

10 [ 新のタスク] パネルでリ ス ト アの進行状況を監視します。

クライアン ト アクテ ィビテ ィの監視

ク ラ イアン ト ログの収集および分析を行う こ とによ り、すべてのク ライアン ト アクティビティのタスク と イ

ベン ト を監視するこ とができます。 ク ラ イアン ト ログは、 MSApp (Microsoft アプリ ケーシ ョ ン) 関連のロ

グです。 統合されたクライアン ト ログには、 レプリケーシ ョ ン、 バッ クアップ、 リ ス ト ア、 (例外付きで合格、

または失敗した) ABV (自動バッ クアップ検証) ジ ョブが含まれています。 詳細については、 58 ページの

「ログ収集中」 を参照して ください。

VMware, Inc. 119

第 13 章 VDP アプリケーシ ョ ン サポート

SQL Server 用 VDP Advanced プラグ インのアンインストール

SQL Server 用 VDP Advanced プラグ インをアンインス トールするには、 次の手順を実行します。

Windows Server 2012 または Windows Server 2008 では、 [プログラムと機能] を使用します。

Windows Server 2003 の場合は、 [Add/Remove Programs] を使用します。

Microsoft Exchange Server のバックアップと リス トア

このセクシ ョ ンでは、 次の ト ピッ クについて説明します。

120 ページの 「Microsoft Exchange Server のサポート 」

120 ページの 「VDP for Exchange Server Client のインス トール」

121 ページの 「VDP Exchange Backup User Configuration Tool の使用」

123 ページの 「VDP バッ クアップ サービスの手動構成」

123 ページの 「Microsoft Exchange Server 用バッ クアップ ジ ョブの作成」

125 ページの 「Microsoft Exchange Server のバッ クアップのリ ス ト ア」

127 ページの 「Microsoft Exchange Server の細分性の高いリ カバリ 」

126 ページの 「Exchange プラグ インのアンインス トール」

Microsoft Exchange Server オプシ ョ ン

VDP Advanced は、 Microsoft Exchange Server 向けに機能拡張されたバッ クアップと リ ス ト アのオプショ ンを

サポート します。

Microsoft Exchange Server 向けに次のオプシ ョ ンがサポート されています。

選択された Exchange Server のバッ クアップ

個別の Exchange データベースまたはス ト レージ グループのバッ クアップ

増分バッ クアップを実行する機能

マルチ ス ト リーム バッ クアップのサポート ( 大 10 ス ト リーム)

循環ログのサポート (プロモート , 循環、 スキップ)

Exchange を元の場所または別の場所にリ ス ト アする機能

リ ス ト ア時にログを再生しないためのオプシ ョ ン

RSG/RDB のリ ス ト ア

細分性の高いレベルのリ ス ト ア

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

120 VMware, Inc.

Microsoft Exchange Server のサポート

次の表に Microsoft Exchange 用 VDP Advanced プラグ インがサポートする Microsoft Exchange Server の

バージ ョ ンとオペレーティング システムを示します。

Microsoft .NET Framework 4 の要件

Exchange VSS プラグ インは、 Exchange フォレス トの各サーバーに Microsoft .NET Framework 4 をインス

トールする必要があ り ます。 Microsoft Download Center を検索して、 「Microsoft .NET Framework 4」 のダ

ウンロード と補足情報を参照して ください。

ハードウェア要件

次の表に Microsoft Exchange 向け VDP Advanced プラグ インのハード ウェア要件を示します。

サポート されていない Microsoft Exchange Server次のサーバーは、 Microsoft Exchange 向け VDP Advanced プラグ インでサポート されていません。

Microsoft Exchange Server 2013 または 2010 DAG (Database Availability Group) 環境

Microsoft Exchange 2007 ク ラスター (SCC、 CCR、 SCR)

VDP for Exchange Server Client のインストール

ゲス ト レベルのバッ クアップをサポートするには、バッ クアップと リ ス ト アのサポートのために各ExchangeServer に VMware VDP (vSphere Data Protection) for Exchange Server Client をインス トールする必要があ

り ます。

前提条件

VDP を使用する前に、 17 ページの 「VDP のインス トールと構成」 の説明に従って VDP Advanced アプライ

アンスをインス トールおよび構成する必要があ り ます。 また、 Exchange Server には管理者権限が必要です。

表 13-1. サポート される Microsoft Exchange Server のバージョ ンとオペレーテ ィング システム

Exchange Serverのバージョン オペレーティング システム

2013 Windows Server 2012 x64Windows Server 2008 R2 x64

2010 SP3 Windows Server 2012 x64Windows Server 2008 R2 x64Windows Server 2008 SP2 x64

2007 SP3 Windows Server 2008 R2 x64Windows Server 2008 SP2 x64

要件 小

メモ リ (RAM) 64 MB

ハード ディ スク ド ラ イブ

の空き領域

ソフ ト ウェアのインス トール用に 小 100 MBのハード ディ スク ド ライブ空き領域が必要です。 1 GB を推奨します。

ローカル キャ ッシュ ファイルではさ らに、 64 MB の物理 RAM ご

とに 12 MB のハード ディ スク ド ライブの空き領域が必要です。

VMware, Inc. 121

第 13 章 VDP アプリケーシ ョ ン サポート

手順

1 各 Exchange Server ク ライアン トから、 vSphere Web ク ライアン トにアクセスします。

https://<IP_address_vCenter_Server>:9443/vsphere-client/

2 [認証情報]ページで、vCenter の管理ユーザー名とパスワードを入力し、[ログイン] をク リ ッ ク します。

3 vSphere Web ク ライアン トで、 VDP を選択します。

4 [VDP へよ う こそ] ページで VDP アプライアンスを選択し、 [接続] をク リ ッ ク します。

5 [構成] タブをク リ ッ ク します。 [ク ラ イアン トのダウンロード] で、 [Microsoft Exchange Server 64ビッ ト ] をク リ ッ ク します。 使用するブラウザーに応じて、 .msi ファ イルを保存するか、 または実行し

ます。 .msi ファ イルを実行する と、 [VMware VDP for Exchange Server] セッ ト アップ ウ ィザードが起

動します。 [次へ] をク リ ッ ク します。

6 [VMware VDP for Exchange Server]セッ ト アップ ウ ィザードが起動します。[次へ]をク リ ッ ク します。

7 [使用許諾契約書] ページで、 ライセンスを読み、 同意できる場合は [「使用許諾契約書」 の条項に同意

します] をク リ ッ ク し、 [次へ] をク リ ッ ク します。

8 「アプライアンス登録情報」 ページで、 Exchange Server をバッ クアップする VDP アプライアンスの IPアドレス名または完全修飾ド メ イン名を入力します。

9 (オプシ ョ ン) サーバーを細分性の高いレベルのリ カバリに使用する計画がある場合は、 Exchange GLRプラグ インをインス トールするオプシ ョ ンを選択してください。

注 Exchange GLR オプシ ョ ンを選択した場合、 Microsoft Exchange Server の再起動が必要です。

10 これが Active Directory 内で VMware VDP for Exchange Client をインス トールする 初の ExchangeServer である場合、 [Launch Exchange Backup User Configuration Utility] チェ ッ クボッ クスが選択さ

れているこ とを確認します。Active Directory フォレス ト内にすでに VMwareVDPBackupUser アカウン

トが作成されている場合は、 このボッ クスの選択を解除します。 [次へ] をク リ ッ ク します。

11 [Exchange Server 用 VMware VDP のインス トールの準備完了] ページで、 [インス トール] をク リ ッ ク

します。

12 [Exchange Server用VMware VDP のセッ トアップ ウィザードは正常に完了しました] ページで、[完了] をク

リ ックします。

[VDP Exchange Backup User Configuration Tool] のチェッ クボッ クスが選択されている場合、121 ページの

「VDP Exchange Backup User Configuration Tool の使用」 に進みます。

[VDP Exchange Backup User Configuration Tool] のチェッ クボッ クスが選択解除されている場合、123 ペー

ジの 「VDP バッ クアップ サービスの手動構成」 に進みます。

その他の Exchange Server に対してこの手順を繰り返します。

VDP Exchange Backup User Configuration Tool の使用

VMware VDP for Exchange Server Client のインス トール時に[Launch Exchange Backup User ConfigurationUtility] チェ ッ ク ボ ッ ク スが選択された場合、 イ ン ス ト ールの完了後、 VDP Exchange Backup UserConfiguration Tool が自動的に起動します。

VMwareVDPBackupUser アカウン ト

VDP Microsoft Exchange Server Client は Exchange Server への直接アクセスが必要です。適切なド メ インと

管理者レベルの権限を VDP に提供するために VMwareVDPBackupUser と呼ばれる特別なユーザー アカウ

ン トが必要です。 このユーザー アカウン トは、 VDP Exchange Backup User Configuration Tool を使用して

構成されます。 このツールはデフォルトでは VDP Microsoft Exchange Server Client のインス トール後に実

行されます。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

122 VMware, Inc.

VMwareVDPBackupUser は次のよ うに構成されます。

ユーザー アカウン トが追加され、適切な Active Directory、 Exchange、 グループ アカウン トに対してア

クティブ化されます。 ユーザー アカウン トは次のグループに追加されます。

Backup Operators

Domain Users

Domain Admin (Exchange Server 2007 向け)

Exchange サーバー

Exchange Organization Management (Microsoft Exchange Security Groups 内) (Exchange 2010 と

2013 の場合)

Exchange Organization Administrators (Exchange 2007 の場合)

ユーザー アカウン ト用のメールボッ クスの作成、 アクティブ化、 テス トが行われます。

ユーザー アカウン トの設定とアクティブ化がまず Exchange ド メ インで行われ、 次に VDP MicrosoftExchange Server Client を実行する各 Exchange Server で行われます。 VDP バッ クアップ サービスを構

成して VMwareVDPBackupUser アカウン ト を使用する必要があ り ます。

前提条件

VDP を使用する前に、17 ページの「VDP のインス トールと構成」の説明に従って VDP Advanced アプラ

イアンスをインス トールおよび構成する必要があ り ます。

VMware VDP for Exchange Server Client のインス トール時に [Launch Exchange Backup UserConfiguration Utility] チェ ッ クボッ クスを選択する必要があ り ます。

.NET 4.0 は Exchange Server にインス トールする必要があ り ます。

手順

1 VDP Exchange Backup User Configuration Tool で、構成するユーザーのステータスに応じて、新規ユー

ザーまたは既存ユーザーのいずれかを選択します。

2 ユーザー名フ ィールドで、 VMwareVDPBackupUser アカウン トのユーザー名を入力します。 必要に応

じて、 VMwareVDPBackupUser のデフォルト名を使用します。

3 [パスワード] フ ィールドに、 アカウン トのパスワードを入力します。

4 [パスワードの確認] フ ィールドに、 パスワードを再入力します。

5 [Exchange Server] フ ィールドで VDP Microsoft Exchange Server Client がインス トールされている

Exchange Server 名を選択します。

6 [Storage group]フ ィールド(Exchange 2007でのみアクティブ)で、ス ト レージ グループ名を選択します。

7 [Mailbox store] フ ィールドで、VMwareVDPBackupUser アカウン トのメールボッ クス データベースを

選択します。

8 [Check] をク リ ッ ク して新しいユーザー設定をテス ト します。 Active Directory にユーザーが存在しな

い場合、 チェッ クは失敗します。

9 [Configure Services] をク リ ッ ク します。

10 メ ッセージ ログには、合格 (成功) した一連のテス トが示されます。すべてのチェッ ク テス トに合格し

ている場合、 [閉じる] をク リ ッ ク します。

VMware, Inc. 123

第 13 章 VDP アプリケーシ ョ ン サポート

VDP バックアップ サービスの手動構成

VDP Exchange Backup User Configuration Tool をすでに実行している場合、 VMwareVDPBackupUser アカ

ウン トはすでに作成されています。VMwareVDPBackupUser アカウン ト を手動で構成して VDP バッ クアッ

プ サービスを実行するには、 次の手順を使用します。

VDP を使用する前に、17 ページの「VDP のインス トールと構成」の説明に従って VDP Advanced アプラ

イアンスをインス トールおよび構成する必要があ り ます。

[Launch Exchange Backup User Configuration Utility]を使用して VMwareVDPBackupUser アカウン ト

が作成されています。

手順

1 管理者権限で VMwareVDPBackupUser または別のユーザーと して Exchange Server にログインします。

2 [スタート] > [プログラム] > [管理ツール] > [サービス] を選択して、 Services アプリケーショ ンを

起動します。

3 [Services] ウ ィ ンド ウから、 [Services] リ ス トの [Backup Agent] を右ク リ ッ ク し、 [Properties] を

選択します。

4 [Backup Agent Properties] ダイアログ ボッ クスから [Logon] タブをク リ ッ ク します。

5 [This account] ボタンを選択し、 VDP Exchange Backup User Configuration Tool で作成されたユーザー名

(デフォルトでは VMwareVDPBackupUser) を指定します。

6 [Password]および[Confirm password] フ ィールドに VMwareVDPBackupUser アカウン トのパスワー

ドを入力し、 [OK] をク リ ッ ク します。

7 [Services] リ ス トから VDP Backup Agent サービスを右ク リ ッ ク し、 [Restart] を選択します。

注 GLR をインス トールしたら、 「VMware VDP Exchange GLR サービス」 でも この手順を繰り返す必要が

あ り ます。

Microsoft Exchange Server 用バックアップ ジ ョブの作成

バッ クア ップで利用でき る よ う に、 Microsoft Exchange Server ク ラ イアン ト には VMware VDP MicrosoftExchange Server クライアン トがインス トールされている必要があり ます。 クライアン ト インス トールに関す

る補足情報については、120 ページの「VDP for Exchange Server Client のインス トール」を参照してください。

1 vSphere Web ク ライアン トで、 [バッ クアップ] タブを選択します。

2 [バッ クアップ] タブで、 [バッ クアップ ジ ョブのアクシ ョ ン] をク リ ッ ク して、 [新規] を選択して、

[新しいバッ クアップ ジ ョブの作成] ウ ィザードを起動します。

ウ ィザードの [ジ ョブ タイプ] ページで [アプリ ケーシ ョ ン] を選択します。 フル サーバーまたは選択

済みデータベースをバッ クアップするオプシ ョ ンです。

選択するジ ョブ タイプによって、 こ こで選択できるオプシ ョ ンが決定されます。 選択に基づいて、次の

適切なセクシ ョ ンの指示に従ってください。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

124 VMware, Inc.

アプリケーシ ョ ンのバックアップ

「ジ ョブ タイプ」 ページで [アプリ ケーシ ョ ン] を選択した場合、 バッ クアップ アプリ ケーシ ョ ン サーバー

または個々のデータベースのいずれかをバッ クアップできます。

1 新しいバッ クアップ ジ ョブの作成ウ ィザードの 「ジ ョブ タイプ」 ページで、 [アプリ ケーシ ョ ン] を選

択し、 [次へ] をク リ ッ ク します。

2 [データ タイプ] ページで、 次のオプシ ョ ンの 1 つを選択して [次へ] をク リ ッ ク します。

フル サーバー : アプリ ケーシ ョ ン サーバー全体をバッ クアップするオプシ ョ ンです。

選択済みデータベース : アプリ ケーシ ョ ン サーバー データベースを個別にバッ クアップするオプ

シ ョ ンです。

3 「バッ クアップ ターゲッ ト 」 ページで、 [Microsoft Exchange Server] の隣にある矢印をク リ ッ ク して、

リ ス ト を展開します。

4 次のいずれかの操作を実行します。

注 ベス ト プラ クティ スは、 1 つのバッ クアップ ジ ョブにつき 1 つの Exchange Server のみを選択するこ と

です。補足情報については、158 ページの「VDP Advanced の ト ラブルシューティング」 を参照してください。

フル サーバーをバッ クアップする場合は、 バッ クアップする Exchange Server の隣のチェッ クボッ

クスをク リ ッ ク し、 [次へ] をク リ ッ ク します。

選択したデータベースをバッ クアップする場合、Exchange Server の隣にある矢印をク リ ッ ク し、バッ

クアップするデータベースまたはス ト レージ グループを選択するまでド リル ダウンします。 次に、

[次へ] をク リ ッ ク します。

注 バッ クアップ ターゲッ トが Exchange 2007 Server の場合、 個別のデータベースを選択するこ とはできま

せん。 ス ト レージ グループを選択する必要があ り ます。

5 [バッ クアップ オプシ ョ ン] ページで、 フルまたはインク リ メンタルのいずれかのバックアップ タイプを

選択します。 フル バッ クアップが存在しない場合、 増分バッ クアップがフル バッ クアップに自動的にプ

ロモート します。

増分を選択した場合は、 循環ログ オプシ ョ ンを選択できます。 循環ログは、 システムに保存される ト ラ

ンザクシ ョ ン ログの数を減らすこ とができます。 循環ログが有効化されている一部 (ただし、すべてで

はない) のス ト レージ グループまたはデータベースが存在する混在環境の場合、 これらの設定のいずれ

か 1 つを選択して、 VDP Advanced による増分バッ クアップの処理方法を指定するこ とができます。

[Promote] (デフォル ト設定) : このオプシ ョ ンでは、 セーブセッ ト内のいずれかのデータベース

で循環ログが有効化されている場合、増分バッ クアップからフル バッ クアップにプロモート しま

す。 循環ログが有効化されているかど うかにかかわらず、 すべてのデータベースがバッ クアップ

されます。 1 つ以上のデータベースで循環ログが有効化されている場合、 セーブセッ ト内のすべ

てのデータベースが増分バッ クアップからフル バッ クアップにプロモート します。

[Circular] : このオプシ ョ ンでは、 循環ログが有効化されているすべてのデータベースの増分バッ

クアップをフル バッ クアップにプロモート し、 循環ログが有効化されていないデータベースをス

キップします。

[Skip] : このオプシ ョ ンでは、 循環ログが無効化されているすべてのデータベースの増分バッ ク

アップを実行し、 循環ログが有効化されているデータベースをスキップします。

6 マルチ プロセッサを使用したバッ クアップ ジ ョブの並列処理を実行する場合は、[マルチ ス ト リーミ ン

グ バッ クアップの有効化] オプシ ョ ンを選択します。スライダー バーで使用するス ト リーム数を選択で

きます。

大 10 個のス ト リームを使用できます。 ス ト リームごとに個別のプロセッサ コアが必要です。 マルチ

プロセッサを利用するこ とによ り、 バッ クアップ パフォーマンスを向上できます。

7 [次へ] をク リ ッ ク します。

VMware, Inc. 125

第 13 章 VDP アプリケーシ ョ ン サポート

8 [スケジュール] ページで、 バッ クアップ ジ ョブのバッ クアップ スケジュールと開始時間を選択して、

[次へ] をク リ ッ ク します。

スケジュールの構成に関する補足情報については、 73 ページの 「バッ クアップ スケジュールの指定」 を

参照して ください。

9 [保存ポリシー] ページで、 バックアップ保存の期間のオプションを選択して、 [次へ] をク リ ッ クします。

保存ポリシーの構成に関する補足情報については、73 ページの「保存ポ リシーの設定」を参照してください。

10 [名前] ページで、 バッ クアップ ジ ョブの名前を入力して、 [次へ] をク リ ッ ク します。

11 [設定の確認]ページで、バッ クアップ ジ ョブに関するサマ リー情報を確認し、[完了]をク リ ッ ク します。

12 バッ クアップ ジ ョブが正常に作成されたこ とを確認したら、 [OK] をク リ ッ ク します。

Microsoft Exchange Server のバックアップのリス トア

バッ クアップを Exchange サーバーで実行する と、 元の場所、 あるいは別な場所へこれらのバッ クアップを

リ ス ト アするこ とができます。

注意 ターゲッ トの Microsoft Exchange Server には、バッ クアップを実行する Exchange Server と同じバージョ

ンの Microsoft Exchange とサービス パックが必要です。 このよ うにしないと、 バッ クアップは失敗します。

手順

1 vSphere Web ク ライアン トで、 [ リ ス ト ア] タブを選択します。

2 リ ス ト アするバッ クアップを選択し、 [ リ ス ト ア] アイコンをク リ ッ ク して [バッ クアップのリ ス ト ア]

ウ ィザードを開始します。 [バッ クアップの選択] ページが表示されます。

3 リ ス ト アしたいバッ クアップのク ライアン ト をク リ ッ ク します。

4 リ ス ト アしたいバッ クアップ元をク リ ッ ク します。

5 バックアップのコンテンツ全体を リ ス トアするには、 [Exchange Information Store] チェッ クボッ クスを

ク リ ッ クします。

6 ターゲッ ト をすべて選択したら、 [ リ ス ト ア] ボタンをク リ ッ ク します。

7 [ リ ス ト ア オプシ ョ ンの選択] ページで、 次の操作を実行します。

バックアップを元の場所にリ ス トアするには [元の場所にリ ス トア] オプシ ョン (デフォルト設定) を

選択したままにします。

バックアップを別の場所にリ ス トアするには、 [元の場所にリ ス トア] オプションの選択を解除します。

デスティネーション クライアン ト を選択するには、 [選択] をク リ ッ クし、 デスティネーションのバッ

クアップを リ ス トアする場所への Windows のフル パスを入力します。

8 (オプシ ョ ン) GLR の場合、 [ リ ス ト ア オプシ ョ ンの選択] ページで、 次の操作を実行します。

[Restore to Original Location]:別のク ライアン ト を選択して RDB を作成したい場合、または別の

メールボッ クスにリ ス ト アしたい場合、 このボッ クスの選択を解除します。

[Destination Client]: これは、RDB が作成されてバッ クアップからマウン ト される Exchange サー

バーです。 このク ライアン トは、 VDP Exchange GLR プラグ インがインス トールされた Exchangeサーバーである必要があ り ます。

[Destination Mailbox] : 選択したメールボッ クスが リ ス ト アされる メールボッ クスのメール アド

レスに設定されます。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

126 VMware, Inc.

9 高度なオプシ ョ ンを指定する場合は、 [高度なオプショ ン] の隣の矢印をク リ ッ クして一覧を展開します。

オプシ ョ ンは次のとおりです。

注 : Exchange GLR プラグ インを使用してメールボッ クスを リ カバリする場合、 Advanced オプシ ョ ン

は使用できません。

データベースの上書きの許可 : これによ り、 リ ス ト ア ジ ョブに含まれる同じ名前を持つ既存のデータ

ベースは強制的に上書き されます。 このオプシ ョ ンが選択された場合、 Exchange 内部の 「AllowFileRestore」 フラグが変更されます。

RSG/RDB に リ ス ト ア : RSG (Restore Storage Groups) は Exchange Server 2007 で使用され、 RDB(Recovery Databases) は Exchange Server 2010 と Exchange 2013 で使用されます。本番データベースで

はなく RSG/RDB にリ ス トアする場合、RSG/RDB を使用します。RSG/RDB へのリ ス ト アを選択した場合、

次のオプシ ョ ンを構成します。

既存の RSG/RDB を上書き:既存の RSG/RDB を上書きします。このオプシ ョ ンを使用する際には

注意が必要です。

RSG/RDB名:リ ス ト アで使用される RSG/RDBの名前です。指定された名前を持つRSG/RDBが存在

しない場合、 その名前が作成されます。 指定された名前を持つ RSG/RDB がすでに存在する場合、

[Overwrite existing RSG/RDB] オプシ ョ ンを使用してそれを上書きします。

RSG/RDB データベースのパス : RSG/RDB データベース ファ イルがリ ス ト アされるパス (例えば、

C:\myrdb) 。 これはオプシ ョ ンのフ ィールドです。 このフ ィールドを空白のままにした場合、 デ

フォルトの場所が使用されます。

RSG/RDB ログのパス :RSG/RDB ログ ファ イルが リ ス ト アされるパス (例えば、C:\myrdb)。 こ

れはオプシ ョ ンのフ ィールドです。 このフ ィールドを空白のままにした場合、 デフォル ト の場所

が使用されます。

10 [完了の準備] ページで、 リ ス ト アのリ クエス ト を確認し、 [完了] をク リ ッ ク します。

11 リ ス ト アが正常に開始されたこ とを伝える メ ッセージが表示されたら [OK] をク リ ッ ク します。

12 [ 新のタスク] パネルでリ ス ト アの進行状況を監視します。

クライアン ト アクテ ィビテ ィの監視 ク ラ イアン ト ログの収集および分析を行う こ とによ り、すべてのク ライアン ト アクティビティのタスク と イ

ベン ト を監視するこ とができます。 ク ラ イアン ト ログは、 MSApp (Microsoft アプリ ケーシ ョ ン) 関連のロ

グです。 統合されたク ライアン ト ログには、 レプ リ ケーシ ョ ン、 バッ クアップ、 リ ス ト ア、 (例外付きで合

格、 または失敗した) ABV (自動バッ クアップ検証) ジ ョブが含まれています。 詳細については、 58 ページ

の 「ログ収集中」 を参照して ください。

Exchange プラグ インのアンインストール

Exchange プラグ インをアンインス トールするには、 [プログラムと機能] を使用します。

Exchange プラグ インをインス トールする と、 Exchange GLR プラグ インは自動的にアンインス トールされ

ます。 Exchange プラグ インをアンインス トールした後、 コンピューターを再起動してください。

VMware, Inc. 127

第 13 章 VDP アプリケーシ ョ ン サポート

Microsoft Exchange Server の細分性の高いリカバリ

Exchange GLR (細分性の高いリ カバリ ) 向け VDP Advanced プラグ インは、 ターゲッ ト サーバーに一時的

な仮想ド ライブをマウン ト し、 バッ クアップから Exchange データベースまたはス ト レージを仮想ド ライブ

の RDB ( リ カバリ データベース) または RSG ( リ カバリ ス ト レージ グループ) に リ ス ト アします。

次の点に注意して ください。

VMware VDP Exchange プラグ インを使用する場合、対象のバッ クアップはフル バッ クアップである必

要があ り ます。

Microsoft Exchange 向け VDP ク ラ イアン ト プラグ インは、 ク ラスターをサポート しません。

Microsoft Exchange Server 2010 または 2013 用 VDP ク ライアン ト プラグ インは、 DAG (DatabaseAvailability Group) をサポート しません。

パブリ ッ ク フォルダー データベースを含むバックアップにGLR操作を実行するこ とはできますが、GLR を

使用してパブリ ッ ク フォルダー データベースを参照したり、 リ ス トアするこ とはできません。

GLR のシステム要件

Exchange GLR 向け VDP Advanced プラグ インでの GLR プロセスは、 バッ クアップと リ ス ト アの基本要件を

超えるコンピューター ハードウェアと リ ソースが必要です。次の表に Exchange GLR 向け VDP Advanced プラ

グ インのシステム要件を示します。

注 また、Microsoft の Web サイ トから 新の MAPI クライアン ト ライブラ リ と CDO 1.2.1 をダウンロードし、

Exchange GLR プラグ インで各 Exchange Server にライブラ リ と CDO をインス トールする必要があり ます。

新のバージ ョ ンがインス トールされていないと、 一部の機能が動作しない可能性があり ます。

要件 小

メモ リ (RAM) Exchange GLR向け VDP Advanced プラグ インには追加メモリ

(RAM) が必要です。 1 GBの RAM以上と します。 必要な追加メモ リ

または合計メモ リの量は、 既存メモ リでの現在のシステム パフォーマンスに依存します。

リ ソースへの負荷が高く、Exchange VSS 向け VDP Advanced プ

ラグ インの通常操作でパフォーマンスが低下している場合、

Exchange GLR 向け VDP Advanced プラグ イン操作をサポート

するためにメモ リ を大幅に追加します。

Exchange VSS向けVDP Advancedプラグ インの通常操作で現在

パフォーマンスが適切である場合、VDP GLR 操作のサポートに

追加のメモ リは必要あ り ません。

ハード ディ スク ド ラ イブ

の空き領域

Exchangeデータベースと ログ ファイルへの書き込みを保持する

ためのディ スク ステージング エリアを提供するには、 追加のディ

スク領域が必要です。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

128 VMware, Inc.

マルチ スト リーミング要件

マルチ ス ト リーミ ングでは、Exchange VSS 向け VDP Advanced プラグ インの基本要件を超えるコンピュー

ター ハードウェアと リ ソースが必要です。 また、 マルチ ス ト リーミ ング用に推奨される構成があ り ます。

次の表にマルチ ス ト リーミ ングに推奨されるハード ウェアと ソフ ト ウェアを示します。

マルチ スト リーミング Exchange 構成要件

マルチ ス ト リー ミ ングのバッ クアップでは、 VDP Advanced の消費する CPU 量が増加します。 有効な

Exchange Server で CPU の消費量が増える と、 パフォーマンスにインパク ト を与え、 エンド ユーザーにも

影響があ り ます。

Exchange 環境が次のマルチ ス ト リーミ ング要件を満たしているこ とを確認してください。

別の物理ディ スクに各データベースを配置しているこ と。 可能であれば、 データベースごとに、 データ

ベース ファ イルをディ スク 1 枚、 ト ランザクシ ョ ン ログを別のディ スク 1 枚に配置してください。

各データベースまたはス ト レージ グループのサイズがほぼ同じの場合、 適な結果になり ます。

バッ クアップにマルチ ス ト リーミ ング オプシ ョ ンを指定する と きは、 バッ クアップ セッ トの各ディ スクに

大 1 つのバッ クアップ ス ト リームを指定します。 例 :

それぞれがディ スクを持つ2つのデータベースをバッ クアップする場合、 大2つのス ト リームを指定で

きます。

2つのディ スクに各データベースと ログを持つ2つのデータベース(合計4つのディ スク)をバッ クアップ

する場合、 大 4 つのス ト リームを指定できます。

VSS 要件

Exchange VSS 向け VDP Advanced プラグ インは、Microsoft VSS (Volume Shadow Copy Service:ボ リ ュー

ム シャ ド ウ コピー サービス)テク ノ ロジーを使用してバッ クアップを実行します。VSS は、ボ リ ューム バッ

クアップを実行しながら、 システムのアプリ ケーシ ョ ンが継続してボ リ ュームへの書き込みを行う フレーム

ワークです。

サポート される VSS プロバイダーとライター

Exchange VSS プラグ インは、Microsoft Software Shadow Copy プロバイダーと次の VSS ライターを使用します。

Microsoft Exchange Store VSS ラ イター

Microsoft Exchange Replication VSS ライター

Exchange VSS プラグ インはハード ウェア プロバイダーをサポート しません。

ハード ウェアと ソフ ト

ウェア 推奨事項

CPU ス ト リームごとに 低プロセッサ コア 1基

メモ リ (RAM) 48 GB以上

ハード ディ スク オペレーティング システム /Exchange のインス トール用にディ

スク ド ラ イブ 1枚

各 Exchangeデータベース用のディ スク ド ライブ 1~ 2枚、 また

は RAID ド ライブ グループ

7200 RPM以上の高速ディ スク ド ライブ

ネッ ト ワーク アダプター 大 1 GB

オペレーティング システ

Windows Server 2008 SP2以降

VMware, Inc. 129

第 13 章 VDP アプリケーシ ョ ン サポート

VSS スナップシ ョ ッ ト ボリュームの要件

Microsoft VSS フレームワークがサポート しているのは、VSS スナップシ ョ ッ ト内の 64 ボ リ ュームのみです。

データセッ ト を作成するか、 バッ クアップをオン デマンドで実行する際には、 含めるボ リ ュームが 64 を超

えないよ うにします。スナップシ ョ ッ トに含めるボ リ ュームが 64 を超えた場合、バッ クアップ オペレーシ ョ

ンは失敗し、 イベン ト ログに次のエラーが記録されます。

VSS_E_MAXIMUM_NUMBER_OF_VOLUMES_REACHED.

また、 VSS フレームワークは、 ボ リ ュームあたりのシャ ド ウ コピーの数を 64 に制限しています。 ボ リ ュー

ム内のシャ ド ウ コピーが 64 を超えた場合、バッ クアップ オペレーシ ョ ンは失敗し、 イベン ト ログに次のエ

ラーが記録されます。

VSS_E_MAXIMUM_NUMBER_OF_SNAPSHOTS_REACHED.

GLR を実行する前に GLR ログ ファイルを有効にする

GLR ログ ファ イルによ り、 細分性の高いリ ス ト アの ト レース とデバッグが可能になり ます。 次の手順を実

行して、 GLR ログ ファ イルを有効にします。

1 テキス ト エディ ターを使用して、 C:\Program Files\avp\var フォルダーにコマンド ファ イルを作

成します。 この場合、 C:\Program Files\avpはインス トール フォルダーです。

2 テキス ト エディ ターでコマンド ファ イルを開き、 デバッグを有効化するフラグを追加します。

3 コマンド ファ イルを保存して閉じます。

次の表に GLR の ト レース とデバッグを有効化できる VDP Advanced ログ ファ イルを示します。

Exchange データベースのバックアップ

Exchange データベースのバッ クアップ方法については、 115 ページの 「アプリ ケーシ ョ ンのバッ クアップ」 を

参照してください。

ログ ファイル コンテンツ

デバ ッ グ を有効

化するフラグ フラグ用コマンド ファ イル

Axionfs.log AvFS ファイル システム コール用の

ト レース とデバッグ情報

--debug

x19=327680

axionfs.cmd

avmapi.log MAPI コール用のト レース とデバッグ

情報

--debug avmapi.cmd

avexglr_plugin.log RDBおよび RSG作成、 マウン ト、 参

照、 リ ス ト ア用の ト レース とデバッ

グ情報

--debug avexchglr.cmd

Aveexchglrsvc.log RDBおよび RSG作成、 マウン ト、 参

照、 リ ス ト ア用の ト レース とデバッ

グ情報

--debug aveexchglrsvc.cmd

ps_exec.log Exchange ク ライアン トで

PowerShell コマンドを実行する場

合のト レース とデバッグ情報

--debug ps_exec.cmd

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

130 VMware, Inc.

個別メールボックスのリス トア

注 細分性の高いリカバリ を実行する前に、 ターゲッ トの Exchange Server (2010 または 2013) の RDB をすべ

て手動で削除する必要があり ます。 GLR プロセスは、 ターゲッ トの Exchange Server 2007 サーバーの RSG を

自動的に削除します。

個別メールボッ クスをバッ クアップした後、 リ ス ト アするデータベースを参照して、 メールボッ クスを個別

に抽出するこ とができます。 選択した項目は、 VDP Advanced アプライアンスから元のメールボッ クスの

[Recovered Items] フォルダーにリ ス ト アされます。 次に、 残したい項目を参照して選択します。 細分性の

高いレベルでバッ クアップを リ ス ト アする方法については、125 ページの「Microsoft Exchange Server のバッ

クアップのリ ス ト ア」 を参照して ください。

仮想ディ スクは自動的にマウン ト解除し、 リ ス ト アが完了した後、 GLR 用のターゲッ ト サーバーから RDBまたは RSG が削除されます (Exchange Server 2007 は自動的に削除されます。 Exchange Server 2010 および

2013 の場合、 GLR を実行する前に自動的に削除する必要があ り ます)。

手順

1 vSphere Web ク ライアン トで、 [ リ ス ト ア] タブを選択します。

2 リ ス ト アするバッ クアップを選択し、 [ リ ス ト ア] アイコンをク リ ッ ク して [バッ クアップのリ ス ト ア]

ウ ィザードを開始します。 [バッ クアップの選択] ページが表示されます。

3 リ ス ト アしたいバッ クアップのク ライアン ト をク リ ッ ク します。

4 リ ス ト アしたいバッ クアップ元をク リ ッ ク します。

5 階層の任意のレベルのリ ス ト アを選択します。 リ ス ト アのターゲッ トがメールボッ クス レベルの場合、

リ ス ト アは GLR とみなされます。

Microsoft Exchange 2007 Server の場合、 バッ クアップ階層は次のよ うになり ます。

Exchange Server 名>バッ クアップ日> Exchange Information Store >ス ト レージ グループ>デー

タベース>メールボッ クス

Microsoft Exchange 2010 または 2013 Server の場合、 バッ クアップ階層は次のよ うにな り ます。

Exchange Server名>バッ クアップ日>Exchange Information Store>データベース>メールボッ ク

6 ターゲッ ト をすべて選択したら、 [ リ ス ト ア] ボタンをク リ ッ ク します。

7 [完了の準備] ページで、 リ ス ト アのリ クエス ト を確認し、 [完了] をク リ ッ ク します。

8 リ ス ト アが正常に開始されたこ とを伝える メ ッセージが表示されたら [OK] をク リ ッ ク します。

9 [ 新のタスク] パネルでリ ス ト アの進行状況を監視します。

Microsoft SharePoint Server のバックアップと リス トア

VDP Advanced は、 Microsoft SharePoint Server のバッ クアップと リ ス ト アをサポート します。 ファームあ

たり 1 つの SharePoint システムが、 現在サポート されています。

注 SharePoint 構成または管理者のデータベースのみを リ ス ト アした場合、 SharePoint アプリ ケーシ ョ ンが

破損する可能性があ り ます。 このため、 コンテンツ データベースのみを リ ス ト アしない場合、 バッ クアップ

全体を リ ス ト アする必要があ り ます。

ハードウェア要件

次の表に、 Microsoft SharePoint Server のハードウェア要件を示します。

要件 小

メモ リ (RAM) 大 2 GB

ファイル システム NTFS

VMware, Inc. 131

第 13 章 VDP アプリケーシ ョ ン サポート

サポート されている Microsoft SharePoint ServerVDP Advanced は、 Microsoft SharePoint Server の次のバージ ョ ンをサポート します。

SharePoint 2007 SP2 以上 :

Windows Server 2008 R2

Windows Server 2008

SharePoint 2010、 2010 SP1 :

Windows Server 2008 SP2

Windows Server 2008 R2

SharePoint 2013

Windows Server 2012

Windows Server 2008 R2 SP1 以降

SharePoint Server クライアン ト用 VDP プラグ インのインストール

フ ァームの各 SharePoint Server に VDP Advanced ク ラ イアン ト プラグ イ ンを イ ンス ト ールし ます。

(SharePoint ファームは、 SharePoint Server のコレクシ ョ ンで、お互いに連携して、 1 つのサイ ト をサポート

する基本的な SharePoint サービスを提供します)

制限事項

SharePoint VSS ライターは SharePoint ファーム管理者アカウン トで実行する必要があ り ます。

前提条件

17 ページの「VDP のインス トールと構成」の説明に従って、VDP Advanced アプライアンスをインス トー

ルおよび構成する必要があ り ます。

各 SharePoint サーバーにはローカル管理者権限が必要です。

手順

1 各 SharePoint Server ク ライアン トから、 vSphere Web ク ライアン トにアクセスします。

https://<IP_address_vCenter_Server>:9443/vsphere-client/

2 [認証情報]ページで、vCenter の管理ユーザー名とパスワードを入力し、[ログイン] をク リ ッ ク します。

3 vSphere Web ク ライアン トで、 VDP を選択します。

4 [VDP へよ う こそ] ページで VDP アプライアンスを選択し、 [接続] をク リ ッ ク します。

5 [構成] タブをク リ ッ ク します。

6 [ク ラ イアン トのダウンロード] で、 [Microsoft SharePoint Server 64 ビッ ト ] をク リ ッ ク します。使用

するブラウザーに応じて、 .msi ファ イルを保存するか、 または実行します。

7 [VMware VDP for SharePoint Server]セッ ト アップ ウ ィザードが起動します。[次へ]をク リ ッ ク します。

8 [使用許諾契約書] ページで、 ライセンスを読み、 同意できる場合は [「使用許諾契約書」 の条項に同意

します] をク リ ッ ク し、 [次へ] をク リ ッ ク します。

9 [アプライアンス登録情報] ページで、SharePoint Server をバッ クアップする VDP アプライアンスの IPアドレス と名前を入力します。 [次へ] をク リ ッ ク します。

10 [SharePoint Server用VMware VDP のインス トールの準備完了]ページで、[インス トール]をク リ ックします。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

132 VMware, Inc.

11 インス トールの間に、 インス トールするサーバーがプライマリ バックアップ サーバー (フロン トエンド)

なのか、 または SharePoint ファームの別のメンバー サーバー (バッ クエンド) なのかを選択します。

注 フロン トエンド サーバーは 1 つのファーム サーバーにのみインス トールが可能であ り、Web フロン トエ

ンドまたはアプリ ケーシ ョ ン サーバーである必要があ り ます。

12 [SharePoint Server 用 VMware VDP のセッ ト アップ ウ ィザードは正常に完了しました] ページで、

[完了] をク リ ッ ク します。

Backup Jobs for Microsoft SharePoint Server の作成

VDP for SharePoint Server ク ライアン ト をインス トールする と、 SharePoint VM ク ライアン トはバッ クアッ

プに利用可能になり ます。

1 vSphere Web ク ライアン トで、 [バッ クアップ] タブをク リ ッ ク します。

2 [バッ クアップ] タブで、 [バッ クアップ ジ ョブのアクシ ョ ン] をク リ ッ ク して、 [新規] を選択して、

[新しいバッ クアップ ジ ョブの作成] ウ ィザードを起動します。

3 ウ ィザードの [ジ ョ ブ タ イプ] ページで [アプ リ ケーシ ョ ン] を選択します (このオプシ ョ ンでは、

仮想マシンで実行している SharePoint アプ リ ケーシ ョ ンをバッ クアップします)。

4 [Next] をク リ ッ ク し、 次の手順に従います。

アプリケーシ ョ ンのバックアップ

SharePoint アプリケーション サーバー全体のバックアップのみが可能です。 個人データベースのバックアップは

現在のリ リースではサポート されていません。

1 [データ タイプ] ページで、 [フル サーバー] を選択して、 [次へ] をク リ ッ ク します。

2 [バッ クアップ ターゲッ ト ] ページでは、 次の操作を実行します。

a 一覧を表示するには、 [Microsoft SharePoint Server] の隣にある矢印をク リ ッ ク します。

b バッ クアップする SharePoint サーバーの隣のチェッ クボッ クスをク リ ッ ク します。

c [次へ] をク リ ッ ク します。

3 [Backup Options] ページで、 (必要に応じて下にスクロールして) フロン トエンド としてインス トールした

SharePoint サーバーを見つけます。

a [Farm Administrator Credentials] セクシ ョ ンで、 管理者のログイン ID と ログイン パスワードを

入力します。

b バッ クアップ中に複数の実行スレッ ドを許可する場合は、 [マルチ ス ト リーミ ング バッ クアップの

有効化] オプシ ョ ンを選択します。 スライダー バーを使用する と、使用するス ト リーム数を選択し

たり、 メニューからグループの [データベース] または [ボ リ ューム] を選択できます。

c [次へ] をク リ ッ ク します。

4 [スケジュール] ページで、 バッ クアップ ジ ョブのバッ クアップ スケジュールと開始時間を選択して、

[次へ] をク リ ッ ク します。

5 [保存ポ リ シー]ページで、バッ クアップ保存の期間のオプシ ョ ンを選択して、[次へ]をク リ ッ ク します。

6 [名前] ページで、 バッ クアップ ジ ョブの名前を入力して、 [次へ] をク リ ッ ク します。

7 [設定の確認] ページで、 選択内容を確認します。

設定内容が正しければ、 完了をク リ ッ ク します。 設定が正し くない場合は、 [戻る] をク リ ッ ク して、

必要に応じて正しい設定を行います。

VMware, Inc. 133

第 13 章 VDP アプリケーシ ョ ン サポート

Microsoft SharePoint Server のバックアップのリス トア

バッ クアップを SharePoint サーバーで実行する と、元の場所、あるいは別な場所へこれらのバッ クアップを

リ ス ト アするこ とができます。

1 vSphere Web ク ライアン トで、 [ リ ス ト ア] タブをク リ ッ ク します。

2 リ ス ト アするバッ クアップを選択し、 [ リ ス ト ア] アイコンをク リ ッ ク します。 [バッ クアップの選択]

ページが表示されます。

3 リ ス ト アするバッ クアップ ジ ョブを選択します。複数の SharePoint Server を選択できますが、各 Serverにつき選択できるのは 1 つのリ ス ト ア ポイン トのみです。リ ス ト アのためのバッ クアップ ジ ョブを作成

(または確認) し、 [次へ] をク リ ッ ク します。

4 [ リ ス ト ア オプシ ョ ンの選択] ページで、 次の操作を実行します。

バックアップを元の場所にリ ス トアするには [元の場所にリ ス トア] オプシ ョン (デフォルト設定) を

選択したままにします。

バックアップを別の場所にリ ス トアするには、 [元の場所にリ ス トア] オプションの選択を解除します。

デスティネーシ ョ ンを選択するには [選択] をク リ ッ クし、 バッ クアップがリ ス トアされるデスティ

ネーションの場所への Windows のフル パスを入力します。

5 高度なオプシ ョ ンを指定する場合は、[高度なオプシ ョ ン] の隣の矢印をク リ ッ ク して一覧を展開します。

オプシ ョ ンは次のとおりです。

[Login ID] : SharePoint 管理者のログイン ID を入力します。 形式は DOMAIN\user です。

[Login Password]:デスティネーシ ョ ン ク ライアン トのログインに使用されるファーム管理者のパ

スワードを入力します。

[Application Pool] (オプシ ョ ン) : Sharepoint 2013 の場合、 Search Service Application がリ ス ト ア

される既存のアプリ ケーシ ョ ン プールの名前を入力します。

暗号化方式 : 一覧から暗号化方式を選択します。

高度なオプション(サポートのみ):このボックスには入力しないでください。EMCサポート用のみです。

6 [次へ] をク リ ッ ク します。

7 [設定の確認] ページで、 選択内容を確認します。 選択内容が正しければ、 [完了] をク リ ッ ク します。

設定が正し くない場合は、 [戻る] をク リ ッ ク して、 正しい構成を作成します。

8 リ ス ト アが正常に開始されたこ とを伝える メ ッセージが表示されたら [OK] をク リ ッ ク します。

9 [ 新のタスク] パネルでリ ス ト アの進行状況を監視します。

クライアン ト アクテ ィビテ ィの監視 ク ライアン ト ログの収集および分析を行う こ とによ り、 すべてのクライアン ト アクティビティのタスク と イ

ベン ト を監視するこ とができます。 ク ライアン ト ログは、 MSApp (Microsoft アプリケーシ ョ ン) 関連のロ

グです。 統合されたク ラ イアン ト ログには、 レプ リ ケーシ ョ ン、 バッ クアップ、 リ ス ト ア、 (例外付きで合

格、 または失敗した) ABV (自動バッ クアップ検証) ジ ョブが含まれています。 詳細については、 58 ページ

の 「ログ収集中」 を参照して ください。

SharePoint 用 VDP Advanced プラグ インのアンインストール

Windows Server 2008 または Windows Server 2012 のインス トールで SharePoint 用 VDP Advanced プラグ

インをアンインス トールするには、 [プログラムと機能] を使用します。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

134 VMware, Inc.

VMware, Inc. 135

14

本章は、 次の ト ピッ クで構成されています。

136 ページの 「VDP リ ス ト ア ク ライアン トの概要」

137 ページの 「リ ス ト ア ク ライアンにログイン」

139 ページの 「バッ クアップのマウン ト 」

139 ページの 「バッ クアップのフ ィルター」

139 ページの 「マウン ト済みバッ クアップのナビゲート 」

139 ページの 「ファ イル レベルのリ ス ト アの実行」

141 ページの 「リ ス ト アの監視」

ファイル レベルのリストアの使用 14

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

136 VMware, Inc.

VDP リス トア クライアン トの概要

VDP (vSphere Data Protection) は、 仮想マシン全体のバッ クアップを作成します。 これらのバッ クアップは、

vSphere Web クライアン トから VDP ユーザー インターフェイスを使用して、全体を リ ス トアできます。ただし、

これらの仮想マシンから特定のファイルのみを リ ス ト アしたい場合は、 (Web ブラウザーからアクセスする)

VDP リ ス トア クライアン ト を使用してください。 これは、 FLR (ファイル レベルのリカバリ) と呼ばれます。

このリ ス ト ア ク ライアン トによ り、 特定の仮想マシンのバッ クアップをファイル システムと してマウン ト し、

ファイル システムを 「参照」 して、 リ ス トアするファイルを検出するこ とができます。

リ ス ト ア ク ライアン ト サービスは、バッ クアップが VDP によって管理されている仮想マシンにのみ使用で

きます。 このためには、 vCenter コンソールまたはその他のリモート接続を使用して、 VDP によってバッ ク

アップされた仮想マシンのいずれかにログインする必要があ り ます。

注 以前使用していた VDP ディ スクからインポート された リ ス ト ア ポイン トには、 FLR (ファ イル レベル

のリ カバリ ) がサポート されません。 この制限事項は、 インポート後に実行されたすべてのバッ クアップに

ついて作成される リ ス ト ア ポイン トには適用されません。

注意 vSphere 5.5 でサポート されている Web ブラウザーの詳細については、 18 ページの 「ソフ ト ウェア必

要条件」 を参照してください。 Internet Explorer 10 はサポート されておらず、 リ ス ト ア ク ライアン トでの使

用は信頼性が低くな り ます。

ファイル レベルのリストアの制限

ファ イル レベルのリ ス ト アには次の制限事項があ り ます。

シンボ リ ッ ク リ ンクはリ ス ト アまたは参照できません。

バッ クアップ内に含まれている特定のディ レク ト リ 、またはリ ス ト ア先の参照は、合計 5,000 個のファイ

ルまたはフォルダーに制限されている。

同じ リ ス ト ア処理で 5,000 個を超えるフォルダーまたはファイルを リ ス ト アするこ とはできない。

パーティシ ョ ンが作成される と き、 初に下位のインデッ クスに配置する必要があ り ます。 つま り、 シ

ングル パーティシ ョ ンを作成し、そのパーティシ ョ ンをインデッ クス 2、 3、 または 4 に配置するこ とは

できません。

LVM の制限事項

次の制限事項は、LVM(論理ボリ ューム マネージャー)によって管理されている論理ボリ ュームに適用されます。

1 つの物理ボ リ ューム (.vmdk) を正確に 1 つの論理ボ リ ュームにマッピングする必要がある。

Ext2 と Ext3 のフォーマッ ト (MBR (マスター ブート レコード) を備えたプライマ リ パーティシ ョ ンと

MBR のないスタンドアロン) のみがサポート される。

VMware, Inc. 137

第 14 章ファイル レベルのリストアの使用

サポート されていない VMDK 構成

ファ イル レベルのリ ス ト アは次の仮想ディ スク構成をサポート していません。

未フォーマッ ト ディ スク

ダイナミ ッ ク ディ スク (Windows) / マルチ ド ラ イブ パーティシ ョ ン (2 台以上の仮想ディ スクから構

成されるパーティシ ョ ン)

EXT4 ファ イル システム

FAT16 および FAT32 ファ イル システム

GPT (GUID パーティシ ョ ン テーブル)

拡張パーティシ ョ ン (タイプ : 05h、 0Fh、 85h、 C5h、 D5h)

1 つのパーティシ ョ ンにマッピングされた 2 台以上の仮想ディ スク

暗号化されたパーティシ ョ ン

圧縮されたパーティシ ョ ン

サポート されていない Windows 構成

ファ イル レベルのリ ス ト アは、次のWindows 8およびWindows Server 2012の構成をサポート していません。

重複排除 NTFS (New Technology File System)

ReFS (Resilient File System)

EFI (Extensible Firmware Interface) ブート ローダー

リス トア クライアンにログイン

リ ス ト ア ク ライアン トは、次の 2 種類のモードのいずれかで操作できます。基本または高度。Windows バッ

クアップのファイルは Windows マシンのみに、 Linux バッ クアップのファイルは Linux マシンのみにリ ス

ト アされます。

注 Windows 7 仮想マシンから リ ス ト ア ク ライアン トにログインする場合、FLR が動作可能な 小の制限で

UAC (User Access Control) を設定する必要があ り ます。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

138 VMware, Inc.

基本ログイン

基本ログインでは、 VDP によってバッ クアップされた仮想マシンから リ ス ト ア ク ライアン トに接続します。

ログインしている仮想マシンのローカル管理認証情報で、 リ ス ト ア ク ライアン トにログインします。図 14-1ログインの手順については、 139 ページの 「基本ログイン モードでのリ ス ト ア ク ライアン トの使用」 を参照

して ください。

基本ログインの場合、 リ ス ト ア ク ラ イアン トは、 ローカルの仮想マシンのバッ クアップのみを表示します。

例えば、 「WS44」 とい う名前の Windows ホス トから基本モードで リ ス ト ア ク ライアン トにログインする場

合は、 「WS44」 のバッ クアップのみをマウン ト して参照するこ とができます。

図 14-1. FLR の基本ログイン

高度なログイン

高度なログインでは、 VDP によってバッ クアップされた仮想マシンから リ ス ト ア ク ライアン トに接続しま

す。図 14-2 に示すよ うに、ログインしている仮想マシンのローカル管理認証情報および vCenter Server への

VDP アプライアンスの登録に使用されている管理認証情報で、 リ ス ト ア ク ラ イアン トにログインします。ロ

グインの手順については、 140 ページの 「高度なログイン モードでのリ ス ト ア ク ライアン トの使用」 を参照

して ください。

リ ス ト ア ク ライアン トに接続後、 VDP によってバッ クアップされたあらゆる仮想マシンのファ イルをマウ

ン ト、 参照、 リ ス ト アできるよ うになり ます。 リ ス ト ア ファ イルはすべて、 現在ログインしている仮想マシ

ンにリ ス ト アされます。

注 FLR の高度なログインでは、VDP アプライアンスのインス トール時に指定した vCenter ユーザー資格情報

と同じ情報を使用する必要があり ます。 補足情報については、 24 ページの 「VDP へのインス トール」 を参照

してください。

図 14-2. FLR の高度なログイン

vCenter Server

VDP アプライアンス

注: バッ クアップが VDP アプライアンスに存在している必要があ り ます。

ローカル VM のみにリ ス ト ア

VDP アプライアンスから リ ス ト ア

仮想マシン

vSphereク ライアン ト

リ ス ト ア ク ラ イアン トへの

認証が必要です。

vCenter Server

VDP アプライアンス

注: バッ クアップが VDP アプライアンスに存在している必要があ り ます。

vCenter Server の仮想マシンにリ ス ト ア

VDP アプライアンスから リ ス ト ア

仮想マシン

vSphereク ライアン ト

リ ス ト ア ク ライアン トへの

また、vCenter Server への

認証が必要です。

認証が必要です。

VMware, Inc. 139

第 14 章ファイル レベルのリストアの使用

バックアップのマウン ト

ログインに成功する と、 [マウン ト されたバッ クアップの管理] ダイアログが表示されます。 デフォル ト で

は、 マウン ト可能なバッ クアップがすべて表示されます。 このダイアログの形式は、 ログインの方法によっ

て異なり ます。

基本ログインを使用した場合は、 ログインしたク ライアン トのマウン ト可能な全バッ クアップ一覧が表

示されます。

高度なログインを使用した場合は、VDP にバッ クアップされている全ク ライアン トの一覧が表示されま

す。 各ク ライアン トの下に、 マウン ト可能な全バッ クアップ一覧があ り ます。

注 ダイアログの右下にある [マウン ト ]、 [アンマウン ト ]、 または [すべてアンマウン ト ] ボタンを使用し

て、 大 254 個の vmdk ファ イル イ メージをマウン トできます。

バックアップのフ ィルター

[マウン ト されたバッ クアップの管理] ダイアログには、全バッ クアップを表示するか、バッ クアップ一覧に

フ ィルターをかけるかを選択するオプシ ョ ンがあ り ます。 次の方法で一覧にフ ィルターをかけるこ とができ

ます。

すべてのリ ス ト ア ポイン ト : 全バッ クアップが表示されます。

リ ス ト ア ポイン トの日付 : 指定した期間内のバッ クアップのみが表示されます。

VM 名:表示名にフ ィルター フ ィールドに入力したテキス トが含まれるホス トのバッ クアップのみが表

示されます。 (このオプシ ョ ンは、 ログインした仮想マシンに属するバッ クアップのみが表示されるた

め、 基本ログインでは使用できません。)

マウン ト済みバックアップのナビゲート

バッ クアップをマウン ト した後、 リ ス ト ア ク ラ イアン ト ユーザー インターフェイスの左側のツ リー表示を

使用して、 バッ クアップのコンテンツをナビゲートするこ とができます。 基本ログインと高度なログインの

どちらを使用するかによって、 ツ リーの外観は異なり ます。

ファイル レベルのリストアの実行

リ ス ト ア ク ライアン トのメ イン画面を使用して、左側の列のファイル システム ツ リーをナビゲート した後、

ツ リーでディ レク ト リ をク リ ッ クするか、 右側の列でファイルまたはディ レク ト リ をク リ ッ クする と、 特定

のファイルを リ ス ト アするこ とができます。

基本ログイン モードでのリストア クライアン トの使用

Windows または Linux 仮想マシン上のリ ス トア ク ライアン ト を基本ログイン モードで使用して、 仮想マシン

全体を リ ス トアするのではなく、 その仮想マシンのリ ス トア ポイン トから個々のファイルにアクセスします。

前提条件

VDP(vSphere Data Protection)が vCenter Server にインス トールされ、構成されているこ とを確認します。

基本ログインの場合、VDP によってバッ クアップされている仮想マシンからのみリ ス ト ア ク ライアン ト

にログインできます。

バッ クアップからファ イル レベルのリ ス ト アを実行するには、 仮想マシンに VMware ツールがインス

トールされている必要があ り ます(VMware ツールをサポート しているオペレーティング システムの一

覧は、 VMware の Web サイ ト を参照してください)。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

140 VMware, Inc.

手順

1 リモート デスク ト ップ、 または vSphere Web ク ライアン ト を使用して、 VDP を通じてバッ クアップさ

れたローカル ホス トにアクセスします。

2 VDP リ ス ト ア ク ライアン トへのアクセス方法 :

https://<IP_address_of _VDP_appliance>:8543/flr

3 [ローカル認証情報] の下の [認証情報] ページで、 ローカル ホス トの [ユーザー名] と [パスワード] を

指定し、 [ログイン] をク リ ッ クします。

4 [マウン ト されたバッ クアップを管理] ダイアログ ボッ クスが表示されます。 こ こには、 アクセスする

ク ラ イアン トのすべてのリ ス ト ア ポイン トが一覧表示されます。リ ス ト アされるマウン ト ポイン ト を選

択して、 [マウン ト ] をク リ ッ ク します。

5 マウン トが完了する と、 ド ライブ アイコンが緑色のネッ ト ワーク ド ラ イブ と して表示されます。

6 [閉じる] をク リ ッ ク します。

7 [マウン ト されたバッ クアップ] ウ ィンド ウで、 リ カバリするフォルダーとファ イルを選択します。

8 [選択したファイルを リ ス ト ア] をク リ ッ ク します。

9 [宛先を選択] ダイアログ ボッ クスで、 リ カバリ用のド ライブと宛先フォルダーを選択します。

10 [ リ ス ト ア] をク リ ッ ク します。

11 [ リ ス ト ア開始] 確認ダイアログ ボッ クスが表示されます。 [はい] をク リ ッ ク します。

12 [正常に開始されました] ダイアログ ボッ クスが表示されます。 [OK] をク リ ッ ク します。

13 [ リ ス ト アの監視] タブをク リ ッ ク して リ ス ト アのステータスを表示します。

14 ジ ョブ ステータスが完了しているこ とを確認します。

高度なログイン モードでのリス トア クライアン トの使用

Windows または Linux 仮想マシン上のリ ス トア ク ライアン ト を高度なログイン モードで使用して、 リ ス ト ア

ポイン ト を含む vCenter Server 上の仮想マシンにアクセスし、 ファイル レベルのリカバリ を実行します。

前提条件

VDP が vCenter Server にインス トールされ、 構成されているこ とを確認します。

FLRの高度なログインでは、VDPアプライアンスのインス トール時に指定したvCenterユーザー資格情報

と同じ情報を使用する必要があ り ます。補足情報については、 24 ページの 「VDP へのインス トール」 を

参照して ください。

バッ クアップからファ イル レベルのリ ス ト アを実行するには、 仮想マシンに VMware ツールがインス

トールされている必要があ り ます(VMware ツールをサポート しているオペレーティング システムの一

覧は、 VMware の Web サイ ト を参照してください)。

VMware, Inc. 141

第 14 章ファイル レベルのリストアの使用

手順

1 リモート デスク ト ップを使用して リモートにログインするか、 または vSphere Web ク ライアン ト を使

用して、 仮想マシンにアクセスします。

2 VDP リ ス ト ア ク ライアン トへのアクセス方法 :

https://<IP_address_of _VDP_appliance>:8543/flr

3 [ローカル認証情報] の下の [認証情報] ページで、 ローカル ホス トの [ユーザー名] と [パスワード] を

指定します。 vCenter 認証情報フィールドで、 vCenter 管理者 [ユーザー名] と [パスワード] を指定して、

[ログイン] をク リ ッ クします。

4 [マウン ト されたバッ クアップを管理] ダイアログ ボッ クスが表示されます。 こ こには、 アクセスする

ク ラ イアン トのすべてのリ ス ト ア ポイン トが一覧表示されます。リ ス ト アされるマウン ト ポイン ト を選

択して、 [マウン ト ] をク リ ッ ク します。

5 マウン トが完了すると、 ド ライブ アイコンが緑色のネッ ト ワーク ド ライブとして表示されます。

6 [閉じる] をク リ ッ ク します。

7 [マウン ト されたバッ クアップ] ウ ィ ンド ウで、 リ カバリ用の仮想マシン、 フォルダー、 ファ イルを選択

します。

8 [選択したファイルを リ ス ト ア] をク リ ッ ク します。

9 [宛先を選択] ダイアログ ボッ クスで、 リ カバリ用のド ライブと宛先フォルダーを選択します。

10 [ リ ス ト ア] をク リ ッ ク します。

11 [ リ ス ト ア開始] 確認ダイアログ ボッ クスが表示されます。 [はい] をク リ ッ ク します。

12 [正常に開始されました] ダイアログ ボッ クスが表示されたら、 [OK] をク リ ッ ク します。

[ リ ス ト アの監視]タブをク リ ッ ク して リ ス ト アのステータスを表示し、リ ス ト アの完了時間を確認できます。

リス トアの監視

リ ス ト ア ク ライアン トの現在および過去のアクティ ビティを監視するには、 [ リ ス ト アの監視] ボタンをク

リ ッ ク します。 リ ス ト アの監視画面に現在および 近完了した リ ス ト ア処理に関する情報が表示されます。

列の見出しをク リ ッ クする と、 表の列をソートする こ とができます。 表の見出しを複数回ク リ ッ クする と、

ソート順が逆になり ます。 上向きまたは下向き矢印は、 ソート順が昇順か降順かを反映します。

デフォルトでは [リ ス ト アの監視] は、 処理中または現在のセッシ ョ ン中に完了したすべてのジ ョブを表示

します。 以前のセッシ ョ ンで完了または失敗したジ ョブを確認する場合は、 [Show Completed Activities]ボッ クスをオンにします。 実行中および保留中のジ ョブと と もに、 過去に完了または失敗したジ ョブが表示

されます。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

142 VMware, Inc.

VMware, Inc. 143

15

VDP (vSphere Data Protection) は、 バッ クアップの保存と管理能力に優れています。 障害発生時には、

初に、 既知の検証済みチェ ッ クポイン ト にロール バッ ク します (60 ページの 「アプライアンスのロール

バッ ク」 を参照)。 VDP アプラ イアンスの障害から リ ス ト アするために、 次の手順を使用して、 災害復旧

のための、 アプラ イアンスのバッ クアップおよび関連するすべての VDP バッ クアップを作成します。

以下は、 VDP 災害復旧のガイ ド ラインです。

1 VDP アプライアンスをシャッ ト ダウンする前に、バッ クアップ タスクやメンテナンス タスクが実行中で

ないこ とを確認します。 使用するバッ クアップの方法およびバッ クアップに要する時間に応じて、 どの

よ うなタスク もスケジュールされていない時間帯に、 VDP バッ クアップをスケジュール設定します。 例

えば、 バッ クアップ ウ ィンド ウが 8 時間で、 バッ クアップの完了に要する時間がわずか 1 時間の場合、

メンテナンス タスクのスケジュールの前にさらに 7 時間あり ます。 これは、 アプライアンスをシャッ ト

ダウンしてバッ クアップするための理想的な時間です。

2 vSphere ク ライアン トで、 アプライアンスを選択します。 仮想マシンで [ゲス ト OS のシャッ ト ダウン]

操作を実行します。 電源はオフにしないでください。 電源オフ タスクは、物理サーバーの電源プラグを

抜くのと同じこ とで、 ク リーン シャ ッ ト ダウンが実行されません。詳細については 109 ページの 「VDPのシャッ ト ダウンと起動手順」 を参照して ください。

3 アプライアンスがシャ ッ ト ダウンされたこ とを確認して、 選択した保護の方法に進んでください。

4 VDP のバックアップが完了したこ と、および VDP に対して実行中のバックアップ / スナップシ ョ ッ ト / コピーのジ ョブが存在しないこ とを確認します。

5 vSphere ク ライアン トから、 アプライアンスの電源オンを実行します。

VDP 災害復旧 15

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

144 VMware, Inc.

VMware, Inc. 145

A

VDP (vSphere Data Protection) は次の表に記載されているポート を使用します。

vSphere Data Protection のポート利用 A表 A-1. VDP のポート利用

製品 [ポート] プロ ト コル ソース デステ ィネーシ ョ ン 目的

VDP 22 TCP ユーザー VDP ssh(デバッグ用)

VDP 53 UDP VDP DNS サーバー DNS

VDP 80 TCP VDP vCenter http (ラ イセンス用)

VDP 111 TCP/UDP VDP ESX/ESXi rpcbind

VDP 443 TCP VDP vCenter または SSO https

VDP 700 TCP VDP LDAP Active Directory Loginmgr ツール

VDP 7778 TCP vCenter VDP VDP RMI

VDP 7779 TCP vCenter VDP VDP RMI

VDP 8509 TCP vCenter VDP Tomcat AJP コネクタ

VDP 8543 TCP vSphere Web ク ライ

アン ト

VDP Tomcat の リ ダイレ

ク ト

VDP 8580 TCP vCenter VDP VDP ダウンローダー

VDP 9443 TCP vCenter VDP VDP Web サービス

VDP 27000 TCP VDP vCenter ライセンスの通信

VDP 28001 TCP MS アプリ ケーシ ョ

ン ク ライアン ト

VDP ク ラ イアン ト ソフ ト

ウェア

VDP 5.5 29000 TCP VDP 2013 AVE (Avamar Virtual Edition)または Avamar ス ト

レージ サーバー

高度な SSL 暗号化

によ るレプ リ ケー

シ ョ ン

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

146 VMware, Inc.

VMware, Inc. 147

B

vSphere Web ク ライアン ト を使用して、 VDP ユーザーまたは SSO admin ユーザーを構成するには、 21 ペー

ジの 「ユーザー アカウン トの構成」 を参照してください。 高セキュ リティ環境では、 アプライアンスの構成

と管理に必要な vCenter ユーザー アカウン ト権限を以下に制限するこ とができます。

アラーム

作成

変更

データストア

領域の割り当て

データス ト アの参照

低レベルのファイル操作

データス ト アの移動

データス ト アの削除

ファイルの削除

データス ト アの名称変更

拡張機能

拡張機能の登録

拡張機能の更新

フォルダー

フォルダーの作成

グローバル

タスクのキャンセル

方法の無効化

方法の有効化

ライセンス

イベン トのログ化

カスタム属性の管理

設定値

低必要な vCenterユーザー アカウント権限 B

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

148 VMware, Inc.

ネッ トワーク

ネッ ト ワークの割り当て

構成

リソース

仮想マシンを リ ソース プールに割り当てる

Sessions

セッシ ョ ンの確認

タスク

タスクの作成

タスクの更新

仮想マシン>構成

既存ディ スクの追加

新しいディ スクの追加

デバイスの追加または削除

拡張

CPU 数の変更

リ ソースの変更

ディ スク変更の ト ラ ッキング

ディ スクのリース

仮想ディ スクの拡張

USB デバイスのホス ト

メモ リ

デバイス設定の変更

Raw デバイス

パスから再ロード

ディ スクの削除

名前の変更

ゲス ト情報のリセッ ト

注釈の設定

設定値

Swapfile の配置

仮想マシン互換性のアップグレード

仮想マシン>ゲスト操作

ゲス ト操作の変更

ゲス ト操作のプログラム実行

VMware, Inc. 149

第 B 章 低必要な vCenter ユーザー アカウン ト権限

仮想マシン>インタラクシ ョ ン

コンソール対話式操作

デバイスの接続

VIX API によるゲス ト オペレーティング システムの管理

電源オフ

電源オン

リセッ ト

VMware ツールのインス トール

仮想マシン>インベン ト リ

新規作成

登録

Remove

登録解除

仮想マシン>プロビジ ョニング

ディ スク アクセスの許可

読み取り専用ディ スク アクセスの許可

仮想マシンのダウンロードを許可

テンプレート と してマーク

仮想マシン>スナップシ ョ ッ ト管理

スナップシ ョ ッ トの作成

スナップシ ョ ッ トの削除

スナップシ ョ ッ トに戻る

vApp

エクスポート

vApp アプリ ケーシ ョ ンの構成

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

150 VMware, Inc.

VMware, Inc. 151

C

本章は、 次の ト ラブルシューティングの ト ピッ クで構成されています。

152 ページの 「VDP アプライアンスのインス トールに関する ト ラブルシューティング」

152 ページの 「VDP Web ク ライアン トへのアクセスに関する ト ラブルシューティング」

152 ページの 「VDP Advanced ライセンスに関する ト ラブルシューティング」

154 ページの 「VDP バッ クアップの ト ラブルシューティング」

155 ページの 「VDP リ ス ト アの ト ラブルシューティング」

156 ページの 「VDP レプ リ ケーシ ョ ン ジ ョブの ト ラブルシューティング」

156 ページの 「VDP ヘルス チェッ クの ト ラブルシューティング」

157 ページの 「自動バッ クアップ検証のト ラブルシューティング」

157 ページの 「リ ス ト ア ク ライアンの ト ラブルシューティング (ファ イル レベルのリ カバリ )」

158 ページの 「VDP Advanced の ト ラブルシューティング」

158 ページの 「VDP Advanced Exchange バッ クアップの ト ラブルシューティング」

159 ページの 「VDP Advanced Exchange リ ス ト アの ト ラブルシューティング」

160 ページの 「VDP Advanced SQL バッ クアップの ト ラブルシューティング」

160 ページの 「VDP Advanced SQL リ ス ト アの ト ラブルシューティング」

160 ページの 「VDP ナレッジベース記事へのアクセス」

vSphere Data Protectionのト ラブルシューテ ィング C

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

152 VMware, Inc.

VDP アプライアンスのインストールに関する ト ラブルシューテ ィング

VDP (vSphere Data Protection) アプライアンスのインス トールで問題がある場合。

すべてのソフ ト ウェアがソフ ト ウェアの 小要件を満たすこ とを確認します (18 ページの 「ソフ ト ウェ

ア必要条件」 を参照)。

ハード ウェアが 小ハードウェア要件を満たすこ とを確認します(19 ページの「システム要件」を参照)。

DNS が VDP アプライアンスに対して適切に構成されているこ とを確認します。(20 ページの「プ リ イン

ス トール構成」 を参照)。

VDP Web クライアン トへのアクセスに関する ト ラブルシューティング

次のト ラブルシューティングでは、 VDP (vSphere Data Protection) の管理の一般的な問題点を特定し、 解

決する方法について説明します。

「VDP アプライアンスは応答していません。 リクエス ト を再試行して ください。」

それ以前は VDP に接続できていたものが、 このメ ッセージが表示される場合は、 次の点をチェッ ク して く

ださい。

vCenter Serverに対する VDPの検証に使用したユーザー名またはパスワードが変更されていないこ とを

確認します。 VDP の検証には、 1 つのユーザー アカウン ト とパスワードのみを使用します。 これは、

VDP-configure ユーティ リ ティ を使用して構成します。 補足情報については、 59 ページの 「vCenter の

登録」 を参照して ください。

VDPの初回インス トール以降、IPおよびDNS構成のネッ ト ワーク設定が変更されていないこ とを確認し

ます。 補足情報については、 20 ページの 「DNS 構成」 を参照して ください。

VDP Advanced ライセンスに関する ト ラブルシューティング

ライセンス キーが vSphere ライセンス インターフェイスに入力されているが、VDPでは非表示の場合

VDP Advanced ライセンス キーを標準の VMware ライセンス ユーザー インターフェイスに入力しないでく

ださい。 このライセンス キーは有効な VMware キーであ り、 入力とデコードが可能ですが、 このインター

フェイスでは管理できません。 その代わりに、 VDP インターフェイスの [構成] タブを使用して、 このライ

センス キーを入力し、割り当てるこ とができます。vSphere に直接入力した場合も問題はあ り ませんが、ユー

ティ リ ティが提供されません。 26 ページの 「ラ イセンス キーの追加」 の手順に従って、削除して割り当て直

すこ とを推奨します。

ホストがライセンス許可されているにも関わらず、ライセンス違反イベン トが生成される場合

ク ラスターのホス ト をライセンス許可する場合、 ク ラスターのホス ト をすべてライセンス許可する必要があ

り ます。 これを実行しないと、 すべてのホス トが使用許諾契約書に違反したとみなされます。 ク ラスターの

性質上、 一定の時期にどのホス トに仮想マシンが属しているかを見分ける方法はあ り ません。 このため、 ク

ラスター全体に有効なライセンスを適用する必要があ り ます。適切なライセンス キーを割り当てるのは、管

理者の責任です。

VMware, Inc. 153

第 C 章 vSphere Data Protection のト ラブルシューテ ィ ング

ライセンス キーおよび / またはホストの割り当てが消失した場合

ラ イセンス キーとホス トの割り当ては、 vCenter に保存され、 com.vware.vdp2.config 拡張機能に関連付け

られます。何らかの理由でこの拡張機能の登録が解除された場合、VDP Advanced ライセンス キーとホス ト

の割り当ても削除されます。

VDP アプライアンスを別の vCenter にリダイレク ト している場合、旧版ではなく新しい vCenter のライセン

ス キーとホス ト割り当てを表示します。 vCenter 間のライセンス キーを整合させるこ とはできません。古い

vCenter の VDP アプライアンスは、 既存のライセンス キーとホス ト割り当てを引き続き表示します。

このシナリオから も リ カバリするには、 いずれかの VDP アプライアンスの Web サービスを再起動します。

再起動した後、 VDP インターフェイスを使用して適切なキーとホス ト割り当てを再入力します。 複数の

vCenter 環境でライセンス キーを再利用せず、 ライセンス キーの法的要件を遵守するよ うにして ください。

ライセンス キーを正常にデコードできない場合

VDP Advanced ラ イセンス キーは、 永続化する前にデコード と検証を実行します。 この操作に失敗した場

合、適切なライセンス キーを入力し、前後に余分なスペースがないよ うに注意してください。値をコピー アンド ペース トする と、 余分なスペースが入りやすくな り ます。

ラ イセンス キーが正しい場合 (VMware から提供された値)、 ラ イセンス定義ファイルが vCenter に正常に

アップロード されていない可能性があ り ます。アプライアンスで Web サービスを再開する と、ライセンス定

義ファイルが vCenter にプッシュされ、 問題が解決する可能性があ り ます。

ライセンス割り当てポート レッ トでライセンスを取得できない場合

VDP Advanced の [構成] タブのライセンス割り当てポート レッ トが 「ロード中 ...」 のメ ッセージを表示し

続ける場合、 原因は複数考えられます。

vCenter のデフォルト HTTP ポート (80) を変更した場合は、 VDP アプライアンスの

/usr/local/vdr/etc/vdp-options.properties ファ イルで

com.vmware.vdp.option.vcenter.http_port プロパティを変更し、 新しいポート値を指定する

必要があ り ます。 VDP アプライアンスで Web サービスを再開する と、 値が反映されます。

ラ イセンス キーの管理に使用する接続インフラス ト ラ クチャが見つからないか、壊れています。 アプラ

イアンスで Web サービスを再開する と、見つからないコンポーネン トの再ロードを試みて、問題が解決

する場合があ り ます。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

154 VMware, Inc.

評価版ライセンスの有効期限が過ぎ、 システムが機能低下 (使用不可) した場合

ラ イセンス要件が満たされなければ、VDP アプライアンスが必須サービスをシャ ッ ト ダウンするよ うに設計

されています。 これは、 評価版ライセンスの有効期限が過ぎた場合に発生する可能性があ り ます。

ミ ッシ ョ ン ク リ ティカルなデータに評価版アプライアンスを使用するのは、一般的に推奨しません。これは、

VDP Advanced アプライアンスをテス トする機会と してのみ考え、評価版アプライアンスは破棄する必要が

あ り ます。

ただし、 パーマネン ト な (評価版ではない) vSphere Data Protection ライセンス キーを購入した場合は、 ア

プライアンスを リ カバリする メカニズムがあ り ます。システムがキー サービスを強制的に無効にした後 1 時

間以内に次の手順を実行する必要があ り ます。

1 VDP 構成ユーティ リ ティ を使用して、 手動ですべてのサービスを再開してください。

2 vSphere Web ク ライアン トから VDP アプライアンスにアクセスします。

a [構成] タブのライセンス割り当てポート レッ ト までナビゲート します。

b システムに新しいパーマネン ト ライセンス キーを追加します。

この操作によ り、 アプライアンスのステータスがパーマネン トにアップグレード され、 サービスが有効な状

態を維持します。

注 この方法で複数の評価版アプライアンスを リ カバリする必要がある場合、 各アプライアンスに前述のプ

ロセスを繰り返します。 ライセンス キーを削除して、 パーマネン ト ラ イセンス キーを再度追加して、 強制

的に更新するこ と もできます。

または、 ラ イセンス キーを 1 度インス トールして、 ライセンス監査が実行されるまで 24 時間待機する方法

もあ り ます。 この方法では、 パーマネン ト ライセンス キーを検出し、 評価版ライセンス キーからアプライ

アンスをアップグレード します。 この場合も、 構成ユーティ リ ティ を使用してサービスを手動で再開する必

要があ り ます。

VDP バックアップのト ラブルシューティング

次のト ラブルシューティングでは、 VDP (vSphere Data Protection) バッ クアップの一般的な問題点を特定

し、 解決する方法について説明します。

バックアップ ジ ョブのデータを読み込んでいます

このメ ッセージは、 1 つのバッ クアップ ジ ョブに対して多数の VM (100 個以下) が選択されている場合に

長時間 ( 長 5 分) 表示される場合があ り ます。 この問題は、 大きなジ ョブのロ ッ ク / ロ ッ ク解除、 更新、

削除アクシ ョ ンでも発生します。これは、非常に大きなジ ョブが選択された場合に予期されている動作です。

このメ ッセージはアクシ ョ ンが完了する と消えますが、 長 5 分かかるこ とがあ り ます。

バックアップ ジ ョ ブ { バックアップ ジ ョ ブ名 } の作成中、 VDP アプライアンスにクライアン ト{ クライアン ト名 } を追加することができませんでした。

このエラーは、 vApp コンテナーまたは VMware ESX/ESXi ホス トに重複するク ライアン ト名がある場合に

発生します。 この場合、 バッ クアップ ジ ョブは 1 つだけ追加されます。 ク ライアン ト名の重複を解決してく

ださい。

次のアイテムが見つからず、 選択されませんでした { クライアン ト名 }。このエラーは、 バッ クアップされた VM がバッ クアップ ジ ョブの編集中に見つからない場合に発生します。

これは既知の問題です。

VDP のデータス トア容量が不足していると、 バックアップが失敗します。

データス ト ア容量が不足している と、スケジュール設定されたバッ クアップは 92% 完了のと ころで失敗しま

す。 VDP データス ト アがシン プロビジ ョ ニングで構成されていて、 大容量に達していない場合は、 ス ト

レージ リ ソースを追加してください。

VMware, Inc. 155

第 C 章 vSphere Data Protection のト ラブルシューテ ィ ング

VM で VMware フォールト ト レランスが有効になっていると、 バックアップが失敗します。

VM のフォールト ト レランスが有効になっている と、 バッ クアップは失敗します。 これは予期された動作で

あ り、 VDP はフォールト ト レランスが有効化されている VM のバッ クアップをサポート しません。

VM が異なるクラスター グループの内外に移動された場合、関連するバックアップ ソースが失われることがあります。

ホス トが、 リ ソース プールと vApp を保持するオプシ ョ ンを持つクラスターに移動される と、 コンテナーが

再作成され、 コピーはされません。 結果的に、 名前は同じであっても同じコンテナーではなくな り ます。 ク

ラスターに、 またはク ラスターからホス ト を移動した後、 コンテナーを保護するバッ クアップ ジ ョブを検証

するか、 再作成して ください。

予期しないシャッ トダウンの後、 新のバックアップ ジ ョブとバックアップが失われます。

予期しないシャッ ト ダウンが発生する と、VDP アプライアンスは 新の検証済みチェッ クポイン トにロール

バッ ク します。 これは予期された動作です。 補足情報については、 60 ページの 「アプラ イアンスのロール

バッ ク」 を参照して ください。

アクテ ィブなバックアップ オペレーシ ョ ンの間、 vMotion 操作が許可されません。

vSphere vMotion は、物理サーバー間で実行中の仮想マシンのライブ マイグレーシ ョ ンを可能にする機能です。

vMotion 操作は、 アクティブなバッ クアップ オペレーシ ョ ン中には VDP アプライアンス上で実行するこ と

はできません。 これは予期された動作です。 vMotion 操作を実行する前に、すべてのバッ クアップ オペレー

シ ョ ンが完了するまで待機して ください。

仮想マシン、 データス トア、 フォルダー、 データセンターの名前に特定の文字が使用されている場合、 バックアップは失敗します。

仮想マシン名、 データス ト ア、 フォルダー、 データセンターの名前に特殊文字が使用されている場合、 .vmxファイルがバッ クアップに含められません。 以下は、 .vmx ファイルのバッ クアップを妨げる特殊文字 (文字 /エスケープ シーケンス形式) の一覧です。

& %26

+ %2B

/ %2F

= %3D

? %3F

% %25

\ %5C

~ %7E

] %5D

VDP リス トアのト ラブルシューテ ィング

次のト ラブルシューティングでは、 リ ス ト アの一般的な問題点を特定し、 解決する方法を説明します。

[リス トア] タブに、 「バッ クアップを読み込み中です」 という メ ッセージが表示され、 ロードが遅く なる。

[ リ ス ト ア] タブでのそれぞれのバッ クアップのロードには、 VM バッ クアップあたり 2 秒かかり ます。 これ

は予期された動作です。

[リス トア] タブのロードまたは更新が遅い。

多数の VM がある場合、 [ リ ス ト ア] タブはロードまたは更新が遅くなるこ とがあ り ます。 100 個の VM で

のテス トでは、 長 4 分半かかるこ とがあ り ます。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

156 VMware, Inc.

ディスク レベルのリス トアでは、 ターゲッ ト データス トアを指定するオプシ ョ ンはない

新しい場所へのディスク レベルのリ ス ト アでは、仮想マシンの各ディスクについてターゲッ ト データス トアを

指定するオプシ ョ ンはあり ません。 現在 VDP では、 バッ クアップ中にスキップされたディスクを含む、 仮想

マシンのすべてのディスクを指定したターゲッ ト データス ト アにリ ス ト アします。

代わりに、 バッ クアップ中にスキップされたディ スクを含む、 仮想マシンのすべてのディ スクを収容できる

十分な空き領域のあるターゲッ ト データス ト アを指定できます。

元の場所にリス トアする際、 削除されたディスクがスキップされる

バッ クアップされた元の VM と同じディ スク占有領域を、ターゲッ ト VM がすでに所有していない場合(ディ

スクが VM から取り除かれたり、 削除された場合)、 [ リ ス ト ア] パネルでリ ス ト ア ポイン トのタイム スタ

ンプを選択した後に、 [元の場所にリ ス ト ア] 処理を実行する と、 VM にないディ スクはリ ス ト アされず、通

知も されません。

これを回避するには、 VM にないディ スクを手動で追加してから、 ディ スクを元の場所にリ ス ト アします。

ディ スクのサイズが、 VM をバッ クアップした際と同じであるこ とを確認してください。

この方法に失敗した場合は、ディ スクを新しい場所にリ ス ト アし、新しい VM を作成します。 リ ス ト ア タス

クが完了する と、 リ ス ト アされたディ スクが新しい VM から接続解除され、 必要な VM に接続されます。

VDP レプリケーシ ョ ン ジ ョブのト ラブルシューテ ィング

前回成功したレプリケーシ ョ ンと前回失敗したレプリケーシ ョ ンに関する情報がメール レポートに含まれない

レプリ ケーシ ョ ン ジ ョブが完了した後に生成される、スケジュール設定されたメール レポートおよび臨時の

メール レポートには、 [レプ リ ケーシ ョ ン ジ ョブのサマリー] にある前回成功したレプリ ケーシ ョ ンと前回

失敗したレプリ ケーシ ョ ンに関する情報が含まれません。

ユーザーは、レプリケーシ ョ ン ジ ョブの成功および失敗に関する情報を VDP から取得するこ とはできません。

レプリケーシ ョ ン ジ ョ ブの失敗エラー

ターゲッ ト サーバーが通常状態またはフルアクセス状態である場合、VDPアプライアンスはターゲッ ト サー

バーの状態について正確に通知します。 しかし、 ターゲッ ト サーバーが Admin、 読み取り専用、 同期の状

態にある場合は、VDP アプライアンスではレプリ ケーシ ョ ンが失敗する と 「その他のエラー」 を通知します。

実行エラーのレポートが不確かであるため、ユーザーはターゲッ ト サーバーの状態を判断するこ とができま

せん。

VDP ヘルス チェ ックのト ラブルシューティング

ヘルス チェッ クを開始後、 「VDP : Integrity Check」 タスクが [Recent Tasks] 下の [Running tasks] タブ

に表示される前に数秒間の遅延が生じます。 同様に、 ヘルス チェッ クをキャンセルする と、 タスクが実際に

キャンセルされるまで数秒間の遅延があ り ます。

場合によっては (例えば、 ヘルス チェッ クが 90% 以上、進行している場合)、 ヘルス チェッ クはキャンセル

される前に完了するこ と もあ り ます。ヘルス チェッ クが正常に完了しても、タスク コンソールには稼働状態

チェッ クがキャンセルされたこ とを示すエラーが表示されたままになる場合もあ り ます。

ヘルス チェッ クを開始する前に、 アプライアンス ([レポート ] タブに表示) のヘルス チェッ ク ステータス

が 「期限切れ」 であるこ とが判明した場合、 ジ ョブをキャンセルした後すぐにステータスを確認し、 キャン

セル操作が完了したかど うかをチェッ ク します。ヘルス チェッ ク ステータスが 「標準」 の場合、チェッ クは

正常に完了しています。 ステータスが 「期限切れ」 の場合は、 チェッ クはキャンセルされています。

VMware, Inc. 157

第 C 章 vSphere Data Protection のト ラブルシューテ ィ ング

自動バックアップ検証のト ラブルシューテ ィング

データストアの名前を変更すると、 自動バックアップ検証ジ ョブに失敗する

デスティネーシ ョ ン データス ト アの名前を変更、 または VDP 以外の場所に移動した場合、 このエラーが発

生します。

ジ ョブを編集し、名前を変更、 または移動したデスティネーシ ョ ン データス ト アを新しいデスティネーシ ョ

ンと して選択します。手順については、 85 ページの 「バッ クアップ検証ジ ョブの編集」 を参照してください。

リストア クライアンのト ラブルシューティング(ファイル レベルのリカバリ)

次のト ラブルシューティングでは、 リ ス ト ア ク ライアン トの一般的な問題点を特定し、解決する方法につい

て説明します。

ログインに失敗しました。 Cannot locate vm at 10.100.1.10 in vCenter.このエラーは、 VDP によってバッ クアップされていないホス トから リ ス ト ア ク ラ イアン トに接続を試みて

いる場合に発生します。

VDP によってバッ クアップされている仮想マシンにログインし、リ ス ト ア ク ライアン トに接続してください。

リス トア処理がエラー コード 10007 で失敗する

リ ス ト ア処理がエラー コード 1007 「Activity Failed - client error(s)」 で失敗した場合、 読み取り専用 (例えば、

CD ド ライブ) またはメディアがロード されていないリムーバブル メディア デバイス (例えば、ディスケッ ト

ド ライブ) をターゲッ トに選択したこ とが原因である可能性があり ます。

新しいターゲッ ト を指定するか、 宛先デバイスが書き込み可能であるこ とを確認して、 再度リ ス ト アを試み

てください。

ファイル レベルのリカバリのマウン トの間、VMDK ファイルが複数のパーティシ ョ ンを含んでいる場合、 後のパーティシ ョ ンのみが表示される。

リ ス ト ア ク ライアン トは、拡張ボ リ ュームをサポート しません。 これは予期された動作です。 イ メージ レベ

ルのリ カバリ を実行して、 手動で必要なファイルをコピーして ください。

ファイル レベルのリカバリのマウン トの間、 サポート されていないパーティシ ョ ンはマウン トに失敗する。

リ ス ト ア ク ラ イアン トは次のディ スク フォーマッ ト をサポート しないため、 リ ス ト ア ク ラ イアン トがマウ

ン トに失敗するのは予期された動作です。

未フォーマッ ト ディ スク

FAT32

拡張パーティシ ョ ン

ダイナミ ッ ク ディ スク

GPT ディ スク

Ext4 fs

暗号化されたパーティシ ョ ン

圧縮されたパーティシ ョ ン

イ メージ レベルのリ ス ト アを実行して、 手動で必要なファイルをコピーしてください。

シンボリ ック リンクがリストア クライアン トに表示されない。

リ ス ト ア ク ライアン トは、 シンボ リ ッ ク リ ンクの表示をサポート していません。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

158 VMware, Inc.

VDP Advanced のト ラブルシューテ ィング

以下は、 VDP (vSphere Data Protection) Advanced に関する既知の問題です。

VMware VDP for Exchange Server Client または VMware VDP for SQL Server Client が VDPAdvanced アプライアンスに登録されない。

VDP Advanced アプライアンスの名称変更が行われた場合、 またはク ライアン トがインス トール済みで新し

いチェッ クポイン トが作成されずにロール バッ クが実行された場合、 このよ うな問題が発生します。 このよ

うな問題が発生したら、 VDP SQL と Exchange のすべてのク ライアン ト を再インス トールしてください。

バックアップ ジ ョブに複数の SQL または Exchange Server が含まれており、それらのサーバーが同一のデータベース パスを持っている場合、あるサーバー インスタンスのデータベースを選択すると (同じパスを持つ他のインスタンスは選択しない)、同じパスを持つその 2 番目のインスタンスもバックアップされる。

1 つのバッ クアップ ジ ョブにつき 1 つの Exchange または SQL Server のみを含めるか、またはすべてのデー

タベース パスを一意なものにするこ とによ り、 このよ う な問題を解決できます。

1 つ以上のクライアン ト をリス トアすることができません。 クライアン トが非アクテ ィブなため、リス トア対象として比較できるクライアン トが存在しない。

ユーザーがリ ス ト ア ポイン ト を選択せずにリ ス ト ア ウ ィザードの呼び出しを試みたか、または未登録のク ラ

イアン トに対して リ ス ト ア ポイン トが存在する場合に、 このよ うな問題が発生します。 いずれの場合も、非

アクティブなク ライアン トが存在し、比較可能なターゲッ ト ク ライアン トが環境内に存在しない場合はリ ス

ト アを実行できません。

VDP Advanced Exchange バックアップのト ラブルシューティング

マウン ト されていない、 またはオフラインのデータベースがスキップされる

バッ クアップの実行時にデータベースがアンマウン ト されているか、 またはオフラインの場合、 バッ クアッ

プではそのデータベースがスキップされます。 通常、 マウン ト されていないデータベースは本番では存在し

ないため、 これは問題にはなり ません。

ド ライブ名とボリュームが混在している場合、 バックアップが失敗することがある

異なるパス (例えば、ボリ ューム G:\ と C:\MOUNTPOINT など) を使用して同じデータベース ファイルを指

し示すよ うに Exchange を構成した場合、 バッ クアップが失敗するこ とがあり ます。

このよ うなバッ クアップの失敗を回避するには、同じパスを使用してデータベース ファ イルを指し示すよ う

に Exchange データベースを構成します。 例えば、 DB1、 DB2、 DB3 とい う 3 つのデータベースがド ライブ

G:\ または C:\mountpoint のいずれかと同じ場所に存在する場合、 次のいずれか (両方は不可) のパス例を

使用します。

G:\DB1、 G:\DB2、 G:\DB3

C:\<mountpoint>\DB1、 C:\<mountpoint>\DB2、 C:\<mountpoint>\DB3

VMware, Inc. 159

第 C 章 vSphere Data Protection のト ラブルシューテ ィ ング

VDP Advanced Exchange リス トアのト ラブルシューティング

RDB へのリストアに失敗、 または RDB が使用できない

VDP Advanced は、 Exchange Server 2013 の RDB 安定化に Microsoft が推奨する待機時間 (リ ス ト アが開始

するまで) を採用しています。安定化がこの待機時間以上かかる と、 リ ス ト アが失敗するか、 または RDB が

使用できな くな り ます。 RDB の安定化までの時間を延ばせるよ う、 待機時間を増やすこ とができます。

RDB 安定化の待機時間を増やすには :

3 テキス ト エディ ターを使用して、 C:\ProgramFiles\avp\var フォルダーに avexchglr.cmd ファ

イルを作成します。 この場合、 C:\Program Files\avpはインス トール フォルダーです。

4 コマンド ファ イルに次のテキス ト を入力します。

--rdb_stabilize_wait=n

この場合、 nは待機時間 (秒) です。 デフォルト値は 60 秒です。

5 ファ イルを保存して閉じます。

リス トアの要件が満たされていない

Exchange データベースを リ ス ト アする場合、 ターゲッ トの Exchange Server は、バッ クアップが実行された

Exchange Server と同じ Exchange Server バージ ョ ンとサービス パッ クである必要があ り ます。

ターゲッ ト と ソース サーバーの Exchange Server バージ ョ ンが一致しない場合、 リ ス ト アは失敗します。

ログの欠落が検出されると、 ログ ファイルが移動する

通常の リ ス ト アの際、 ト ラ ンザ ク シ ョ ン ロ グの欠落が検出された場合、 既存のロ グ フ ァ イルは

logs_TIME_DATE という名前のフォルダーに移動します。 TIME はリ ス ト アの時間、 DATE はリ ス ト アの日

付を示します。 このフォルダーは、 Exchange Server 2007 ス ト レージ グループまたは Exchange Server 2010データベースの ト ランザクシ ョ ン ログ ファ イルのパスのサブフォルダーと して作成されます。必要に応じて

これらのログを使用して リ ス ト ア処理を分析したり、 または障害が発生した時点までこれらのログを適用す

るこ とができます。

Exchange Server 2007 データベースはリストア後にマウン ト される

VDP Advanced は、 リ ス ト アを開始する前に、 データベースがリ ス ト ア用に選択されていない場合でも、 ス

ト レージ グループ内のすべてのデータベースをマウン ト解除します。VDP Advanced は、 リ ス ト アが完了す

る と、以前にマウン ト されていないデータベースの場合でも、 ス ト レージ グループ内のすべての既存のデー

タベースのマウン ト を試みます。VDP Advanced は、Active Directory 内に存在しているデータベースであっ

ても、 ディ スク上に存在しないデータベースのマウン ト を試みません。

より古いバックアップからの選択したデータベースのリス トアが失敗することがある

よ り新しいバッ クアップが存在する場合、 よ り古いバッ クアップから選択したデータベースのリ ス ト アを試

みる と、 リ ス ト アは失敗するこ とがあり ます。 このよ うな問題が発生した場合は、 ログ フォルダー パスに作

成された restore.env ファイルとそのパスのすべてのログ ファイルを削除し、 リ ス ト アを再実行します。また、

1 つ以上のデータベースがマウン ト される場合、 Event Viewer を使用してイベン ト ログをチェッ クします。

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

160 VMware, Inc.

VDP Advanced SQL バックアップのト ラブルシューティング

SQL 2012 のデータベースの一部しか表示されない

この問題は、次のステップを使用して Windows システム サービス アカウン ト を SQL Sever 管理者グループ

に追加するこ とによって解決できます。

1 SQL Server Management Studio で、 Security ノードを展開し、 インスタンスのログインノードを展開し

ます。

2 NT AUTHORITY\SYSTEM アカウン ト を右ク リ ッ ク して、 [プロパティ] を選択します。

3 [ログイン プロパティ] ダイアログ ボッ クスが表示されます。 一覧から [サーバー役割] ページを選択

し、 sysadmin user の横のチェッ クボッ クスを選択します。

4 [OK] をク リ ッ ク します。

現在リストア中のデータベースのバックアップが失敗する

Microsoft SQL Server は、 リ ス ト ア状態にあるデータベースのバッ クアップをサポート しません。

VDP Advanced SQL リス トアのト ラブルシューティング

ログ後部バックアップ オプシ ョ ンが選択された SQL リス トアが失敗する

後のフル バッ クアップ以降に 後のリ ス ト アが実行された場合、 このよ うな問題が発生します。 リ ス ト ア

の前にデータベースのフル バッ クアップを実行します。

また、[ログ後部バッ クアップ] リ ス ト ア オプシ ョ ンが有効化されており、データベースが存在しないか、ま

たはオフラインの場合にも、 リ ス ト アは失敗します。 この場合は [Tail-log backup] オプシ ョ ンを無効化し

ます。

VDP ナレッジベース記事へのアクセス

ト ラブルシューティングに関する補足情報については、 次のサイ トの VDP ナレッジベース記事を参照して

ください。

http://www.vmware.com/selfservice/microsites/microsite.do

[Products] > [VMware vSphere Data Protection Category] > [Troubleshooting] を選択

VMware, Inc. 161

索引

索引

タブ

情報の表示 68

CCBT (更新ブロック追跡) 12

DDNS の構成

検証 20適正設定の重要性 20

EEssentials Plus でのディスク拡張 52

FFLR (フ ァイル レベルのリカバリ) 12

GGLR

Microsoft Exchange 2007 サーバー上 130Microsoft Exchange 2010 または 2013 サー

バー上 130GLR (細分性の高いレベルのリストア)

ト ラブルシューテ ィング 129ログ ファイル 129

MMicrosoft Exchange

RDB 待機時間の増加 159UAC が有効な場合のクライアン トのインス

トール 112アプリケーシ ョ ンのバックアップ 124クライアン トのインストール 120構成ツールの使用 121サーバー オプシ ョ ン 119サポート されていないサーバー 120バックアップ サービスの手動構成 123バックアップ ジ ョブの作成 123バックアップのリストア 125

Microsoft SharePointサーバーのバックアップと リス トア 130バックアップ ジ ョブの作成 132バックアップのリストア 133

Microsoft SQLアプリケーシ ョ ンのバックアップ 115クライアン トのインストール 114サーバー サポート 113

サーバー オプシ ョ ン 113バックアップ ジ ョブの作成 115バックアップと リス トア 112バックアップのリス トア 117

OOVF テンプレート ファイル 24

VvCenter

VDP アプライアンスの切り換え 29ユーザー アカウン ト権限 147

VDP Advanced アプライアンスでのディスク拡張 50

VDP Advanced ライセンス

情報の表示 27ライセンス キーの削除 27

VDP、 サポート されないディスクのタイプ 18, 76VDP アプライアンスから新しい vCenter への切り

換え 29VDP から VDP Advanced へアップグレード 27VDP 構成ユーティ リテ ィ 56vFlash と VMware ESXi の互換性 18VMDK (仮想マシン ディスク) 12VMware ESXi の vFlash との互換性 18VMware VADP (vStorage APIs for Data

Protection) 12VMware vStorage APIs for Data Protection 12vSphere Data Protection

アーキテクチャ 15アプライアンス 15構成の変更 59サービスの開始と停止 58サービスのステータスの表示 57災害復旧 143ナレッジベース記事へのアクセス 160ログ収集中 58

vSphere Data Protection アプライアンス

アプライアンスのロール バック 60概要 12

vSphere Data Protection のインストール 28vSphere Data Protection のサイズ設定 18vSphere Data Protection のストレージ容量 23

あアップグレード マト リ ックス 32アプライアンス

VMware, Inc. 162

索引

スナップシ ョ ッ ト作成 33ロール バック 60

アプライアンスのロール バック 60安定状態の容量 23

いイメージ レベルのバックアップ 13

か可変長データ セグメン ト 15完了したアクテ ィビテ ィの表示 141

こ個々のディスク

移行時の影響 77バックアップ ジ ョブの作成 14, 75

個々のディスク バックアップ

サポート されるディスク タイプ 76手順 76

固定長データ セグメン ト 15

さサービス

開始と停止 57管理サービス 57コア サービス 57ステータス 57バックアップ スケジューラ 57ファイル システム サービス 57ファイル レベルのリストア サービス 57メンテナンス サービス 57

サポート されているディスク タイプ 18, 76

しシステム設定、 構成 59自動バックアップ検証

ト ラブルシューテ ィング 157

すスト レージ

既存のインポート 38スナップシ ョ ッ ト

削除 35作成 33戻る 36

スナップシ ョ ッ トに戻る 36

たタブ

ジ ョウホウノ ヒ ョウジ ] 68

ち重複排除、 メ リ ッ ト 14重複排除ストア 14

てデータ保護

CBT (更新ブロック追跡) の使用 12FLR (フ ァイル レベルのリカバリ) の使用 12VMDK (仮想マシン ディスク) の使用 12VMware VADP (vStorage APIs for Data

Protection) の使用 12データストアの使用 12

ディスク、 VDP によってサポートされるタイプ 18, 76

ディスク拡張

ディスクの拡張と追加 50テクニカル サポート リソース 10

とト ラブルシューティング 154

Microsoft Exchange RDB 待機時間の増加 159VDP アプライアンスは応答していません 152VM で VMware のフォールト ト レランスが有効

になっていると、 バックアップが失敗します 155

vSphere Data Protection Advanced 158vSphere Data Protection Advanced の

Exchange のバックアップ 158vSphere Data Protection Advanced の

Exchange のリストア 159vSphere Data Protection Advanced の SQL の

バックアップ 160vSphere Data Protection Advanced の SQL の

リストア 160vSphere Data Protection のデータストア容量が

不足していると、 バックアップが失敗します 154

vSphere Data Protectionのヘルス チェ ック 156

アイテムが見つかりませんでした 154関連するバックアップ ソースが失われること

があります 155クライアン ト を追加することができ

ませんでした 154細分性の高いレベルのリス トア 129自動バックアップ検証 (ABV) 157特定の文字が使用されている場合、 バックアッ

プは失敗します 155バックアップ ジ ョブのデータを読み込んでい

ます 154バックアップでロードが遅く なります 155ファイル レベルのリカバリ 157ポート レッ トでライセンスを取得できない

場合 153予期しないシャッ トダウンの後、 新のバック

アップが失われます 155ライセンス違反イベン ト 152ライセンス キー 152ライセンス キーの消失 153

VMware, Inc. 163

索引

ライセンス キーのデコーディング 153リス トア処理の失敗 157レプリケーシ ョ ン ジ ョブ 156レプリケーシ ョ ン ジ ョブの失敗エラー 156

なナレッジベース、 記事へのアクセス 160

ねネッ トワーク設定、 構成 59

はハードウェア バージョ ン

アップグレード 18移行 18

ハードウェア バージョ ンのアップグレード 18バックアップ

検証 87フ ィルター 139マウン ト中 139

バックアップ ジ ョブ

個々のディスク 74個々のディスクごと 75フル イメージ 74

バックアップ / リカバリ

VMDK (仮想マシン ディスク) の使用 12VMware VADP (vStorage APIs for Data

Protection) の使用 12更新ブロック追跡の使用 12データストアの使用 12ファイル レベルのリカバリの使用 12

バックアップ検証ジ ョブ

作成 87バックアップのフ ィルター 139バックアップのマウン ト 139バックアップのリストア 90

SCSI ディスク ID に 91, 92, 93新しい場所に 91, 92, 93手動 91, 92, 93スナップシ ョ ッ トがある場合 90元の場所に 91, 92, 93

パフォーマンス分析

実行 52テスト結果 51

ひ評価版ライセンス 154

ふプラッ ト フォーム製品サポート 13

へベスト プラクテ ィス

HotAdd 23

一般 23サポート されているディスク タイプ 18, 76初期 VDP 導入のためのスト レージ容量 23ヘルス チェ ック 24

ヘルス チェ ック 24

ほホスト リス トアに送信

実行 62保存ポリシー 75

まマウン トの制限事項 139

よ容量

監視 24

らライセンス

ト ラブルシューティング 152評価版ライセンスの有効期限に関する ト ラブル

シューティング 154ライセンス キー デコーディングのト ラブル

シューティング 153ライセンス キーのト ラブルシュー

ティング 152ライセンスを取得できない場合のト ラブル

シューティング 153割り当て消失のト ラブルシューティング 153

ライセンス キー

アップグレード 27削除 27情報の表示 27割り当て解除 27

ライセンスキー

インストール 26

りリストア

読み取り専用メディアに 157リムーバブル メディアに 157

れレプリケーシ ョ ン

既存のジ ョブを今すぐ実行 101ジ ョブの確認と完了 100ジ ョブのクローン作成 100ジ ョブの作成 97ジ ョブのスケジュールと管理 96ジ ョブのステータスと詳細の表示 101ジ ョブの編集 100ジ ョブの命名 100ジ ョブの有効化または無効化 100

vSphere Data Protection 管理ガイ ド

164 VMware, Inc.

スケジュールの設定 99デスティネーシ ョ ンの選択 99保存期間の設定 100レプリケーシ ョ ンするバックアップの選択 98レプリケートするバックアップの選択 98

レプリケーシ ョ ン ジ ョブの削除 100

ろログ バンドル、 ファイル名 58ログ収集 58ログ収集中 58