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JICA 2013 7

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前ベトナム事務所次長の長瀬です。7 月 10 日深夜便で帰任する迄にきちんとご挨拶できなかった皆様にはこの場をお借りしてお詫び申し上げます。7 月 12 日付で審査部環境社会配慮審査課長を拝命致し、今後は JICA の Safeguard Policy 担当として皆様から引き続きご指導ご鞭撻賜われれば幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。 小生今回の赴任が 2009 年 10 月ですが、実は 1995 年 9 月~1998年 4 月の間もハノイに駐在しておりました。11 年の間にベトナムは大きく変化し、per capita GDP も 200 ドルから 1,300 ドルとなり、ハノイ市民の生活環境も様変わりしています。一例を挙げると、タイ湖の水質も90年代に比べて良くなったと感じます。JICAが円借款で支援したハノイ水環境整備事業により市内の多くの湖や排水運河のヘドロが除去 され 護岸 整備 が進み、合わせて強力なポンプ場が完成したため雨水も下水も流れ続けることが可能になったことが大きいようです。70 年代を知る市民からは「まだまだ」との声が聞こえ、実際にタイ湖でドラゴンボートの練習をしていた小生もそれは共感できるものですが、今後の 10 年間で更に改善されることを期待して止みません。ホーチミン市のベンゲ運河沿いの水環境が劇的に改善されたように。 さて、90 年代と比べて良くなった例を申し上げましたが、気になる点も色々あります。特に中央官庁をはじめとする各省・各人民委員会に有能な人材が少なくなってしまっていることです。昔からのベトナム人の知人の話によれば、外資系を含め民間の各社が有能な人材を高給等で引き抜いてしまうために、特に官庁に勤める若手の仕事に対する意欲が削がれてしまっているとのこと。JICAを含む多くのドナーが人材育成分野での協力を実施中ですが、まだまだやるべきことは多いようです。 小生ベトナムを離れましたが、2 回も赴任した地として見放すことのできない魅力を感じています。これから暫くは少し離れた視点からその成長振りを見守っていきたいと思います。ベトナムでご活躍中の皆様におかれては、益々のご健勝、ご発展を祈念いたします。どうぞお元気で! (JICAベトナム事務所前次長 長瀬利雄) 経済成長促進と国際競争力の強化経済成長促進と国際競争力の強化経済成長促進と国際競争力の強化経済成長促進と国際競争力の強化 1111....((((技プロ技プロ技プロ技プロ)「通関電子化促進プロジェクト」第)「通関電子化促進プロジェクト」第)「通関電子化促進プロジェクト」第)「通関電子化促進プロジェクト」第1111回回回回 JCCJCCJCCJCCの開催(の開催(の開催(の開催(6666月月月月 21212121日日日日) ハノイのベトナム税関総局にて、日本大使館久山一等書記官、JICA 長瀬次長のご同席のもと、第 1 回合同調整委員会(Joint Coordinating Committee)を開催しました。 日本政府は、ベトナム税関の近代化を通じて通関手続を円滑化し、輸出入手続きのシングルウィンドウ化を実現するために多面的な協力を実施しています。その柱となるのが無償資金協力「税関近代化のための通関電子化及びナショナル・シングルウィンドウ導入計画」です。日本の貿易の円滑化を 30 年にわたって推進してきた実績を持つ

NACCS(輸出入・港湾関連情報処理システム)と CIS(通関情報総合判定システム)の導入です。ベトナムではそれらを VNACCS/VCIS と呼びます。 この無償資金援助プロジェクトと並行して進められる本技術支援プロジェクトでは、この IT システム構築とシステムのベトナム全国の税関支局への展開を円滑に行うための支援を行っております。具体的には、VNACCS/VCIS 導入に必要な関連法令の整備、通関担当職員、民間利用者の育成、システム導入後の運用・維持管理、情報管理体制の整備を実施しています。 会議の場では、本プロジェクト開始後の1年余りの活動、成果を振り返るとともに、2014 年 3月稼働開始に向けての最大のチャレンジである全国 1万人近くの税関職員と4万社以上の輸出入業者への研修育成の方法、システムの維持管理のための人材育成について議論が交わされ、今後のさらに緊密な日越の連携の必要性が確認されました。本プロジェクトにより、ベトナムにおける通関の効率性が向上し、ビジネス、投資環境が改善されることが期待されます。 社会・生活の向上と格差是正社会・生活の向上と格差是正社会・生活の向上と格差是正社会・生活の向上と格差是正 2222....((((技プロ技プロ技プロ技プロ))))北西部省医療サービス強化プロジェクトのキックオフミーテ北西部省医療サービス強化プロジェクトのキックオフミーテ北西部省医療サービス強化プロジェクトのキックオフミーテ北西部省医療サービス強化プロジェクトのキックオフミーティング開催ィング開催ィング開催ィング開催 2013 年 6月 12~13 日、ホアビン省にて、プロジェクト概要の共有およびプロジェクト開始の公式発表を目的とし「北西部省医療サービス強化プロジェクト」のキックオフミーティングが開催されました。本ミーティングでは保健省副大臣、保健省医療サービス局および対象 6 省(ホアビン省・ラオカイ省・イエンバイ省・ソンラ省・ディエンビェン省・ライチャウ省)、国立病院、JICA 関連プロジェクトから計 80 名が参加しました。 グエン・ティ・スエン保健省副大臣、JICA ベトナム事務所清水次長、ホアビン省人民委員副委員長ブイ・バン・クウ氏からの挨拶の後、2013年における年間計画について双方で合意しました。その後、年間計画の詳細が伝えられ、各省におけるプロジェクト実施計画の策定方法が説明されました。また、本プロジェクトの先行案件で あ る「ホアビン省保健医療サービス強化プロジェクト」の対象サイトであったホアビン省が、先行案件の成果を紹介しました。 午後には各省がグループディスカッションを行い、各省における実施計画を策定し発表しました。2 日目の最終日、参加者はホアビン省および郡病院のリファラルシステムと DOHA ネットワークの実態を視察しました。本ミーティングの終盤では、各省参加者の本プロジェクトへの強いコミットメントが伺われ、実りある会議となりました。

JICA ベトナム事務所ベトナム事務所ベトナム事務所ベトナム事務所

2013 年年年年 7 月号月号月号月号

ベトナム事務所月報

所長・次長メッセージ所長・次長メッセージ所長・次長メッセージ所長・次長メッセージ

今月の今月の今月の今月のトピックストピックストピックストピックス

Visitor
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環境保全環境保全環境保全環境保全 3333....(円借款)(円借款)(円借款)(円借款)「南部ビンズオン省水環境改善事業(フェーズ2)」、下水「南部ビンズオン省水環境改善事業(フェーズ2)」、下水「南部ビンズオン省水環境改善事業(フェーズ2)」、下水「南部ビンズオン省水環境改善事業(フェーズ2)」、下水処理施設の竣工式を開催処理施設の竣工式を開催処理施設の竣工式を開催処理施設の竣工式を開催 5 月 31 日、ビンズオン省の省都トウーザモット市中心部とその周辺における生活排水を処理するビンズオン省で最初の 大型下 水処理施設(17,560m3/日)が完成し、中央政府、地元政府、国内外の企業、地元住民代表等を招いて、盛大な竣工式が開催されました。在ベトナム日本大使館からは鈴木公使が、JICAベトナム事務所からは長瀬次長他が出席しました。この下水処理施設は、日本の円借款による支援であり、現在は試運転中。来年初頭より本格的に稼動、これら地域の水質改善、公衆衛生の改善に寄与します。 ビンズオン省は、ホーチミン市北部に位置し、省都トウーザモット市は、ホーチミン市から車で約1時間。海外からの直接投資先の上位に入るほどの人気のある地域であるため、近年は工業団地が集中。このような急速な工業化と都市部への人口集中に伴い、工業排水や生活排水が増大するものの、下水が直接河川や運河に放流されてきている為、水質汚染が深刻な問題となっていました。特に、ホーチミン市の取水源となっているサイゴン川の水質改善は喫緊の課題となっており、日本のODA で建設されたこの下水処理施設が、トウーザモット市のみならず、ホーチミン市にも、大きな成果をもたらたすことが期待されています。 4444....((((草の根技術協力草の根技術協力草の根技術協力草の根技術協力))))「「「「ホイアン・那覇モデルのごみ減量プロジェクトホイアン・那覇モデルのごみ減量プロジェクトホイアン・那覇モデルのごみ減量プロジェクトホイアン・那覇モデルのごみ減量プロジェクト」」」」 沖縄リサイクル運動市民の会 国際協力コーディネーター 串間 武志 ベトナムの中部、「古い町並み」の世界遺産を有し、市域のチャム島がユネスコの「自然保護区」にも認定されているホイアン市は、年間100 万人の観光客が訪れる観光都市です。私たちはこのホイアン市において「市民参加」による「ごみ減量計画」を策定することを目的に、2008 年からの第1フェーズを引き継ぎ、2012 年から第2フェーズとして「ホイアン・那覇モデルのごみ減量プロジェクト」を 3 年間の予定で実施しています。 2013 年 6月には、ホイアン市のごみを知るために 500世帯を対象に 1 週間の排出したごみを記録してもらう「ごみ家計簿」と、市街地、郊外、農村、市場など 7 カ所からのごみを 15 種類程度に手選別し重量を計測する「ごみ組成調査」を行いました。 「ごみ家計簿」では、毎日家庭から出るごみを 11種類ぐらいに分け、重さを量るという、日本でも面倒と思われるようなことを「住民説明会」でお願いしました。 説明会の後、地域を回って 20件程度のお宅に「ごみ家計簿」記録状況の確認を行いました。結果、なんと全ての家庭がきちんと分別し、重さを量り、記録していたのです。 ホイアン市民の理解力の高さと、協力する姿勢に頭が下がりました。またほとんどの人がこうした取り組みはホイアンの環境のために良い

ことと発言しており、市民の環境意識の高さも確認することができました。 ホイアン市は、「2030 年にはベトナム随一の環境都市を目指す」旨の「エコ・シティ」実現に向け、“いかに環境を守りながら発展していくか”という使命に挑戦しています。 誰もが納得できる素晴らしい使命です。この挑戦に対し、ヤン市長やスー市議会議長、カウンターパートのヒエン天然資源環境局長をはじめとして、公共工事公社、女性連盟、人民審議会事務局、ティン・チャム島海洋保護区の関係の皆様、そしてホイアン市民の方々が、エコ・シティに向け活動しています。 こうした人々がホイアン市の「エコ・シティ」を支えており、エコ・シティ実現のための“役者はそろっている”といえます。 市民の行動変容のためにはインセンティブが必要とよく言われます。私は、ごみが減ることが市民のインセンティブになると考えてきました。しかしながら、今回の経験を通じ、これはもしかすると目に見えるインセンティブではなく、人が人を巻き込んで動いていることが影響を与えインセンティブになっているのではないかと発見しました。ホイアン市から、“人が動く影響は大きく”、市民のインセンティブにもなることを学びました。 5555.... ((((技プロ技プロ技プロ技プロ))))「ホーチミン工業大学重化学工業人材育成支援プロジェ「ホーチミン工業大学重化学工業人材育成支援プロジェ「ホーチミン工業大学重化学工業人材育成支援プロジェ「ホーチミン工業大学重化学工業人材育成支援プロジェクト」のクト」のクト」のクト」の R/DR/DR/DR/D 署名署名署名署名 6 月 27 日、商工省、計画投資省、ホーチミン工業大学とJICA森所長の 4者で標題新規技術協力 プ ロジェク ト のR/D 署名が行われました。同プロジェクトは、ベトナムで今後発展することが期待される製油産業等の重化学工業界に対して、「自分で考え、実行し、解決できる」実践的技術者を供給していくための人材育成機能の強化を図るために、ホーチミン工業大学タインホア分校をパイロット校として、日本で同人材層を育成し輩出している高等専門学校(高専)等の支援を得ながら、「高専モデル」の一部試行等に取り組むものです。 同プロジェクトは2013 年 10 月からの開始を予定しています。 6666....ボランティア総会開催ボランティア総会開催ボランティア総会開催ボランティア総会開催 今年度の前期ボランティア総会、及びボランティアの中間・帰国報告会が、先月 6月 13 日(木)、14 日(金)の 2 日間にわたり実施されました。 初日の最終報告者は 23-1 次隊の 6 名、中間報告者の対象者は24-1 次隊の 3名 。 各 々 が15-20 分程度の プレゼン形式で報告を行っ た 後 、他のボランティア、専門家や事務所員からのコメント、質疑応答があり、それぞれの活動の成果の裏側にある苦労や地道な努力、工夫などが共有されました。赴任したばかりの新しい環境の中、戸惑うことも多いボランティアにとっては、先輩方の経験や工夫点から学ぶことが多かったように思います。その後、赴任後 1 年となる中間発表者と事務所とで、現在の課題や今後 1 年間の

新規案件紹介新規案件紹介新規案件紹介新規案件紹介

進んでごみ家計簿に協力する市民の方々 (好田果奈隊員撮影)

その他その他その他その他

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活動についての話し合いを行いました。 2 日目のボランティア総会では、ボランティア企画のプログラムが終日行われた。中身は委員会の活動紹介、ボランティアによる提案と改善の時間、SVによる特別講演「SVの経験から学ぶQC(品質管理)理論と現実のはざま」、グループディスカッション、健康管理員からの話等で、それぞれのテーマで活発な議論がなされました。 ベトナム全土に派遣されているボランティアが、首都ハノイに集合する機会は年に 2度(6月と 12 月)あり、これに合わせてボランティアの分科会なども実施されます。今回は総会後の 15日(土)にそれぞれ医療分科会、村落分科会、日本語分科会、裾野支援分野に分かれ、話し合いやワークショップ等が行われ、互いの活動上の課題等が共有されました。 7777....新人新人新人新人 OJTOJTOJTOJT の紹介の紹介の紹介の紹介 氏家氏家氏家氏家 十穂十穂十穂十穂 (うじいえ・かずほ)(うじいえ・かずほ)(うじいえ・かずほ)(うじいえ・かずほ) はじめまして。4 月にJICAに入構し、民間連携事業部に配属になりました氏家十穂と申します。このたびは、海外 OJT でベトナム事務所に 3 ヵ月間お世話になることになります。大学時代は、経済学部で国際貿易論のゼミに所属しており、その当時から、ASEANの経済統合や投資促進といったテーマに興味を持っていました。今回、「ベトナム」「在外事務所」両方とも初体験なので、多くの人と知り合いつつ、現地現場を楽しみたいと思っています。3 ヵ月間、また本部に戻ってからも皆様どうぞよろしくお願いいたします。 海外憲人海外憲人海外憲人海外憲人 (かいがい(かいがい(かいがい(かいがい のりひと)のりひと)のりひと)のりひと) 皆様はじめまして。海外 OJT として3か月間お世話になります、地球環境部環境管理第一課の海外憲人(かいがいのりひと)と申します。本部では廃棄物処理、下水道、EIA 運用支援の案件補助を担当しておりました。ベトナム OJT では、会議のコンサルティング、起業、ヒトの発生の研究の経験を生かして、環境管理の案件とほかの分野の案件の連携や、会議を切り口としたベトナムと日本の意思決定方法の違いを見出したいと考えています。また、ベトナム事務所の方や、これから出会う様々な方と交流する機会を多く持ち、皆様との親睦を深めたいと思っております。 3 か月間どうぞよろしくお願いいたします。

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