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アコースティックギター編 「マーティン」が生み出した、 最も一般的といえる形状。そ れまであったギターよりも大 きく、当時の巨大なイギリス 海軍の軍艦“ドレッドノート” の名を冠した。音量も大きい ことが特徴 (左) ドレッドノート ボディ下部が他モデルよりも 大きく、丸いことが特徴。音 色も中低音がパワフルだ (右) ジャンボ ボディ裏の部分で裏板ともいう。音 色で重要となるボディだけに、ここ の材質によって音色も変わってくる バック ひと言でアコースティックギターといっても、すべて同じというワケではな く、カタチにも種類がある。見た目だけでなく、音色にも大きく影響を与え るので、それを踏まえて選ぶことが大切だ ボディにある穴のこと。ボデ ィ内の共鳴を、外へ放出する ためのもので、この部分の大 きさなどによって音量や音質 が変わる。穴の形状も何種類 か存在する サウンドホール 8 エレキギターよりも若干太いことが特徴。ポピュ ラーなブロンズ弦の他、より音色にこだわったフ ォスファーブロンズ弦、やわらかく押さえやすい コンパウンド弦、シルクスチール弦、クラシック ギターに用いられるナイロン弦や特殊なコーティ ングを施して耐久性を高めたコーティング弦など がある 1 表側の板のことで、表板とも呼ば れる。ブリッジから伝わる弦の振 動を共鳴させる重要な部分である ため、サイド、バックよりもやわ らかい木材が選ばれる トップ 2 ブリッジで固定した弦を支えるた めのパーツで、弦の高さなどを決 める他、弦の振動をブリッジに伝 える重要部品 サドル 3 弦を張る際、ブリッジに弦を 差し込んで、このピンを使っ て固定する ブリッジピン 6 サドルが取り付けられている 台座のことで、弦の振動をボ ディに伝える重要なパーツ。 素材もさまざま ブリッジ 5 ストラップを取り付けるため のピン エンドピン 4 ピッキング時のよるキズを防 ぐために、ボディに貼られた 板。主にプラスチック製が多 く、メーカーによりそのカタ チもさまざま ピックガード 7 弦を巻き付けてテンションを かけてギターに弦を張るもの で、ツマミを回すことでチュ ーニングを行う ペグ 15 指板に取り付けられた金属の バー。音階を決定づけるもの で、バーの材質や太さ、高さ によっても音色が変わる フレット 14 トップとバックをつなぐ側面 の板で、側板ともいう。基本 的にバックと同じ木材が使わ れている サイド 13 ボディの縁に入れられた装飾。 ボディの角を保護するという 役割もある バインディング 12 フレットを押さえる際の目安 となる印。指板の他、ネック 側面にもあしらわれている ポジションマーク 11 それぞれの弦の位置を固定す るためのヘッド側の部品。プ ラスチックや牛の骨、カーボ ンなどが使われる ナット 10 指板が張られた棒状の部分。 ギターによって太さや長さ、 材質や仕上げが異なっている ネック 9 15 9 1 4 2 12 14 10 14 11 8 3 5 6 7 13 ボディ形 状もさまざま。 009 008 銘品ギター図鑑 銘品ギター図鑑 すべてのph分解実画像データに 要サシカエ すべてのph分解実画像データに 要サシカエ 責了 責了 006-009.indd 8-9 2016/08/16 17:32

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Page 1: z アコースティックギター編 - エイ出版社...アコースティックギター編 「マーティン」が生み出した、 最も一般的といえる形状。そ れまであったギターよりも大

アコースティックギター編

「マーティン」が生み出した、最も一般的といえる形状。それまであったギターよりも大きく、当時の巨大なイギリス海軍の軍艦“ドレッドノート”の名を冠した。音量も大きいことが特徴

(左)ドレッドノート

ボディ下部が他モデルよりも大きく、丸いことが特徴。音色も中低音がパワフルだ

(右)ジャンボ

ボディ裏の部分で裏板ともいう。音色で重要となるボディだけに、ここの材質によって音色も変わってくる

バック

ひと言でアコースティックギターといっても、すべて同じというワケではなく、カタチにも種類がある。見た目だけでなく、音色にも大きく影響を与えるので、それを踏まえて選ぶことが大切だ

ボディにある穴のこと。ボディ内の共鳴を、外へ放出するためのもので、この部分の大きさなどによって音量や音質が変わる。穴の形状も何種類か存在する

サウンドホール8

エレキギターよりも若干太いことが特徴。ポピュラーなブロンズ弦の他、より音色にこだわったフォスファーブロンズ弦、やわらかく押さえやすいコンパウンド弦、シルクスチール弦、クラシックギターに用いられるナイロン弦や特殊なコーティングを施して耐久性を高めたコーティング弦などがある

弦1

表側の板のことで、表板とも呼ばれる。ブリッジから伝わる弦の振動を共鳴させる重要な部分であるため、サイド、バックよりもやわらかい木材が選ばれる

トップ2

ブリッジで固定した弦を支えるためのパーツで、弦の高さなどを決める他、弦の振動をブリッジに伝える重要部品

サドル3

弦を張る際、ブリッジに弦を差し込んで、このピンを使って固定する

ブリッジピン6

サドルが取り付けられている台座のことで、弦の振動をボディに伝える重要なパーツ。素材もさまざま

ブリッジ5

ストラップを取り付けるためのピン

エンドピン4

ピッキング時のよるキズを防ぐために、ボディに貼られた板。主にプラスチック製が多く、メーカーによりそのカタチもさまざま

ピックガード7

弦を巻き付けてテンションをかけてギターに弦を張るもので、ツマミを回すことでチューニングを行う

ペグ15

指板に取り付けられた金属のバー。音階を決定づけるもので、バーの材質や太さ、高さによっても音色が変わる

フレット14

トップとバックをつなぐ側面の板で、側板ともいう。基本的にバックと同じ木材が使われている

サイド13

ボディの縁に入れられた装飾。ボディの角を保護するという役割もある

バインディング12

フレットを押さえる際の目安となる印。指板の他、ネック側面にもあしらわれている

ポジションマーク11

それぞれの弦の位置を固定するためのヘッド側の部品。プラスチックや牛の骨、カーボンなどが使われる

ナット10

指板が張られた棒状の部分。ギターによって太さや長さ、材質や仕上げが異なっている

ネック9

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13ボディ形状もさまざま。

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p.008 p.009銘品ギター図鑑 銘品ギター図鑑

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