外壁開口部周囲の「防水テープ」と「先張り防水シート」
まもりすLetter Vol.082019/8/29
雨漏り事故の発生原因個所の3大部位の一つ「外壁開口部」。今回は、外壁開口部周囲の「防水テープ」と「先張り防水シート」についての留意点をご紹介します。
「先張り防水シート」で窓台からの雨水浸入対策を
外壁開口部の周囲は、防水テープを用い、サッシフィンと外壁の防水紙を密着させます。この時、正しい手順で、隙間が生じないよう専用のローラーやヘラなどを用いて強く圧着させるようしっかり押さえることが重要です。
「防水テープ」は、“正しい施工手順”で“しっかり圧着”
サッシ枠から雨水が浸入した場合でも、 「先張り防水シート」は、雨水を受け止め、屋内への雨水浸入を防止し、サッシ枠の結露水から躯体を守るために役立ちます。
201908_01版
② 両面防水テープ
③ 両面防水テープ
① 両面防水テープ
横を⾧く・縦を短く
縦を⾧く・横を短く
通気層内に浸入した雨水はサッシ上方からサッシ枠に沿って回り込み、サッシ下枠は防水の弱点になるため、入念な止水措置が必要です。
サッシフィンと防水紙が十分に圧着されてなかったため、雨水が浸入し下地合板が腐朽してしまった
参考文献:共同研究成果報告書「木造住宅の耐久性向上に関わる建物外皮の構造・仕様とその評価に関する研究」(国総研資料No.975)
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裏面もあります
先張り防水シート150㎜以上※ 150㎜以上※
先張り防水シートは、改質アスファルトルーフィング下葺き材又は同等品以上とする 先張り防水シートを施工する場合は、サッシ下端の防水テープは不要です
※開口部柱より150㎜以上
両面防水テープ
(幅50㎜以上)両面防水テープ
(幅50㎜以上)
防水テープは、サッシ枠から5㎜程度クリアランスをとることがポイント
防水テープは、①下枠→②縦枠→③上枠 の順に貼ります
サッシ
Vol.012017/09
201908_01版
「先張り防水シート」と窓台・入隅部の施工手順一般的な先張り防水シートの例 窓台用と柱部用の先張り防水シートの例
防水役物を用いた例
防水紙は、「先張り防水シート」の下に差し込み施工
先張り防水シート
両面防水テープ(幅50㎜以上)
透湿防水シートは、先張り防水シートの下に差込みます
防水テープ先張り防水シート
透湿防水シート(張り方は、一例です)
両面防水テープ
両面防水テープ
防水役物(角部材)
防水役物(中間部材)
先張り防水シートを施工する場合はサッシ下端の防水テープは不要です
先張り防水シート(窓台用)
先張り防水シート(柱用)防水
テープ
150㎜以上※ 150㎜以上※
※開口部柱より150㎜以上
透湿防水シート(張り方は、一例です)
防水紙の重ねは、90㎜以上