社ム一品ツ工業株式J¥ ダイ
-アラーム・システムセキュリティ
料
DsA -L550S CBA -L550S CBA -L560S
資典出適 用 時 期エンジン型式車 両型式名称通
.:i¥Ii Jt~ 'Ir:解J淀川No.lEN211A 2004.8-EF-VE
EF -DET -アラムーヴ
要(図 1-1) 概
キー レス ・エン トリ・ システムのトランスミッセキュ リティ・アラーム・システムはすべてのドアを閉じ,
続契Itに対する持政を附虫fiするシステムである。タによる述隔操作でドアの施錠をした場合に,
?刊誌を発することで問問に特戒I~-I にトランス ミッタ による述|同操作以外の操作でW(:錠して ドアをlJf.j け ると .
興常を女11らせる。
特幸IÆ作動II~:におけるホーセキュリテイ ・アラーム ・システムの作動の有1111カスタマイズ・モー ドにより,
枠制作動11寺川を設定することができる。ン l次 I !C~の有1nri.
セキュリテイ ・アラーム ・システムは作動しない設定(設定モード:0[<[<)として初WJ設定時(1:場IJ¥術時)• 直E
10.饗減再絞定条件
〈
いる。
柑富報終了状態
。二次
警報状態
認。
一次
警報状態
己>
議滅状態
己>
益減準備状態
己>無制官戒状態
セキュリティインジケ-?点滅
-セキュリティ・インジケータ点滅
.ブザー断続吹鴎-ハザード・ランプ点滅.ホーン断綬吹鳴{ホーン吹鳴級定崎}
日
-セキュリティ・
インジケータ点滅.プザ畑断続吹鳴
・ハザード・ランプ点灘
3.1政準備解除員長{キトセキュリティ
<戸11'/:;ケータ点灯
11警報
解除条件
9警報
解除長件n 7警報
解除条件
目セキュリティ・
インジケータ点誠
53;晶体 日〈
-セキュリテイ目
インジケータ消灯
<:;:J:ーティ解除駒郡。セキュリティ糊駒郡己>セキュリティ・セッ ト時の遷移
セキュ リティ・アラーム・システム状態の遷移
32
図 1-1
軍国E・E・g・
2 構造・機能
1) 構成部品の配置(図 1-2)
リヤ・ターン・シグナル・ランフ.
リヤ・ターン ・シグナル・ランプ
キーレス・レシーパ
フロント・ドア・カーテシ・スイッチ
ボデー統合コントローラ(ITC)
サイド ターン・シグナル・ランプ
パック・ドア・ロック ・モータ
(パック・ドア ・ロックASS'Y内}
パック ・ド7・力一テシ ・スイッチ
(パック・ドア ・ロックAss'y内)
フロン卜・ドア・カーテシ・スイッチ
フロン卜 ・ドア・ロック・モータ
リヤ・ドア・カーテシ・スイッチ
リヤ・ドア・ロック・モータ
図1-2 構成部品の配置
2) システム・ブロック図(図 1-3)
運転席ドア 。
コンビネーション・メータ
タツ「
lu
nruJ勺SF
ン-一=
t
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Z一h
ahE
d-、
セキュリティ ・インジケータ
ボデー統合コントローラ
(ITC)
ドア ・ロック ・モータ
ターン ・シグナル ・スイ ッチ
内
dηJ
-回E・E・!t'..
〈ボデー統合コン トローラ (ITC)通信内容[LlN通信])
ITC i, ì~} 1付符
受信
キーレス ・ドア ・ロック要求 。キーレス ・ドア ・アンロック要求 。キー ・スイッチ 。ECU -T端子 。ドア ・カーテシ ・スイッチ 。セキュリティ・ブザー要求
ルーム ・ランプ点灯
ITCスリ ープ不出:可
図Iー3 システム・ブロック図
3) 構成部品の構造 ・機能
(1 ) トランスミッタ(図 1-4)
トランスミッタは, LOCKスイッチと UNLOCKスイッ
チを設けている,キー一体型のトランスミッタを採用し
ている。また,グリップ部にインジケータを設け,利便
性を 向上し ている。 インジケータは, “LOCK",
“UNLOCK"ボタンを押したときに赤く,1,',(滅(1回)する。
送信スイ ッチを操作すると,微弱m波による識別コード
が送信され, 2却種類の識別コー ドがあり, トランス ミッ
タごとに典なる。
内政されたボタン沼地は, 1 1-1 10 lul (アンロックとロッ
クでl同)の使川で、約2年の寿命があり,屯池は交換が
可能としている。
霊童日使川',t!:7也:CR1616 3V
(2) キーレス・レシーパ(図 1-5)
キーレス ・レ シーパは, トランス ミッタからのftf&別コー
ド(微弱屯波)を受信し レシーパに記'隠されている識別
コードと 一致していれば“LOC1<:",“UNLOCK"作動要
求信号をメータ ECUに出力している。
最大4例の識別コ ー ドが登録可能であり, 4個の トラン
スミッタを{史)IJすることができる。
新たなト ランス ミッタを登録すると.レシーパに記'隠さ
れている111識別コ ー ドはすべて消去されるため,再登録
が必要となる。
バッテリを外しても識別コー ドの記憶は失われない。
- 34 -
送信対象ECU
メータ ECU
メータ ECU
メータ ECU
メータ ECU
メータ ECU。 メータ ECU。 メータ ECU。 メータ ECU
図1-4 トランスミッタ
図 1-5 キー レス・ レシーパ
-~ヨ~ß・狙・
(3) ボデー統合コントローラ (ITC)(図 1-6)
ボデー統合コントローラは,インストルメント ・パネル左下にあるヒューズ・ブロック裏側に取り付けられ.
メータ ECUからLIN通信線を介して送信されてくる“LOCK",“UNLOCK"作動要求信号を受けて,全ドア
の“LOCK",“UNLOCK"制綱lを千?っている。
また, セキュリティ ・アラーム・システムの各干重制御を行っている。
~
(裏側}
図 1-6 ボデー統合コン トローラ(ITC)
(4) コンビネーシ ョン・ メータ
コンビネーション ・メ ータは,メータ ECUを内蔵し,LIN通信線を介してボデー統合コン トローラと通信
を行い,セキュリテイ ・アラーム ・システムで{史用しているセキュリテイ・インジケータ,ブザ、ーを内政し
ている。
(5) ターン・シグナル ・ランプ
ターン ・シグナル ・ランプは,キーレス ・エン トリ・ システムでのアンサ・パック機能及びセキュ リテイの
警報機能も兼ねている。
(6) ホーン
ホーンは,セキ ュ リティ ・ アラーム ・ システムの二次特報作動"寺,断続吹IH~ して周囲に異常を知 らせる。
(瞥報作動時ホーン l次I!!~ありの設定にした場合のみ)
(7) ドア・ロック・ モータ
ボデー統合コントローラからの信号を受け, ドア ・ロックの“LOCI<:",“UNLOCK"を行う。
(8) カーテシ ・スイッチ
各ドアの開閉状態の信号をメータ ECUを介してボデー統合コン トローラに送信する。
(9) ルーム・ランプ
キー レス ・エン トリ・システムのアンサ ・パック機能を有している。
4) キーレス・ エントリ・システム
(1)概要
トランスミッタが発信する電波を受信すると,全ドアがロック又は,アンロックする。
① トランス ミッ タから発信される識別コード(微弱電波)をレシーバが受信する。
② レシーパは,受信した識別コードと登録されている識別コー ドが一致していると認識すると “LOC1("又は
“UNLOCK"作動要求信号を出力する。
③ レシーパからの作動要求信号は,メータ ECUから LIN通信総を介し,ボデー統合コントローラへ伝えられ
る。
FD
qJ
-回z・哩W..4I・
④ボデー統合コントローラは,メータ ECUからの作動要求を受けて ドア・ロック,ハザード,ルーム・ラン
プの制御を行う 。
(2) 自動ロック機能
トランスミッタからの遠隔操作で全ドアをアンロックした後, 30秒以内にドアが聞かれない場合に, 自動
的に全ドアをロックする。
(3) 半ドア・ロック防止機能
いずれかのドアが半ドア又は,聞いている場合(カーテシ・ス イッチ“ON"n寺)は,遠隔操作を禁止する。
(4) キー抜き忘れ防止機能
イグニション ・キー・シリンダにキーが差し込まれている場合は,遠隔操作を禁止する。
(5) アンサ・バック機能
トランスミッタによりドア・ロックを遠隔操作した場合,ハザード・ランプとルーム・ランプによりアン
サ・パックを行う 。ただしルーム・ランプのアンサ・パックは,スイッチがドア連動位置の場合のみ作動
する。
〈アンサ・パック機能仕様〉
作動状態 官11 位 アンサ ・パック
ルーム ・ランプ i成光し,約3秒後に消士lLOCK
ハザード・ランプ l問点滅
ルーム ・ランプ 15秒HU点灯UNLOCK
ハザード・ランプ 2四点滅
5) セキュリティ ・アラーム・システム
(1) セキュ リティ・アラーム基本機能(図 Iーア)
(イ) 無警戒状態
ユーザが車内又は,車両近くにいることを想定し,セ
キュリティ・アラーム・システムが解除され瞥戒を行っ
ていない状態である。メータ内のセキュリティ・インジ
ケータは消灯ーしている。
タコメータ装着車
図 1-7 セキュリティ・インジケータ
下表の"No.l.警戒準備開始条件"が成立すると警戒準備状態へ移行する。
〈遷移条件〉
No. 条件1', 条件内容 機能巡移
次のいずれかが成立
-トランスミッタによる迷隔操作によりすべてのドアがロックされ
ずれ或il!s~liìljfl ~fì条例た
持!f;特滅状態→終成準備状態へトランスミッタによる迷|煽操作ですべてのドアをアンロック した
後.30秒以内にドアが聞かれず自動的にすべてのドアがロック
された(キーレス ・ エントリ ・ システム I~I 動ロック機能作動)
po qJ
-回z・軍. ..1・
(口)警戒準備状態
ユーザが車両から離れる準備を行っていることを想定し,セキュリテイ ・アラーム ・システムのセット準備
(警戒準備)1こ入った状態である。セキュリテイ・インジケータが点灯する。
下表の“No.2.警戒開始条件"が成立すると警戒状態へ, "No.3.啓戒準備解除条件"が成立すると再び無警戒状
態へ移行する。
〈遷移条件〉
No 条件名 条件内容 機能巡移
2 瞥戒1;仙台条件 . No.l特戒i¥(;1ftlilJf.J始条件が30秒間継続 字?戒準備状態へ→瞥滅状態へ
次のいずれかが成立
-ト ランスミッタからのドア ・ アンロック ~3J<:信号を受信した
3 瞥7成準市iiiWtl徐条件j車転席ドア ・ロック ・レバー(巡転席ドア ・コントロール ・ス
瞥成準備状態→併特戒状態へイッチ)がアンロックの状態になった
-いずれかのドアが聞かれた
-イグニション ・キー ・シリンダにキーが差し込まれた
川警戒状態
ユーザが車両から離れたことを想定し,セキュ リテイ ・アラーム ・システムがセットされ,車両盗難に対し
て特戒している状態である。セキュリテイ ・インジケータが点滅する。
下表の“No.4.一次瞥戒開始条件"が成立すると 一次警報状態へ, "No.5.警戒解除条件"が成立すると無瞥戒状
態へ移行する。
〈遷移条件〉
No. 条件名 条件内容 機能巡移
4 一次瞥羽WH~fì条件-トランスミッタによる迷隔操作以外のfIJlt錠によっていずれかのド
特戒状態→一次幹事日状態へアがIJf.1かれた
次のいずれかが成立
5 事千戒解|徐条件 . IGスイッチカ{ONになった 特戒状態→1nfi符戒状態へ-トランスミッタからのドア・アンロック要求信号を受信した
に) 一次警報状態
不正な手段による解錠によりドアが聞けられたことを想定し,次のような瞥報を 10秒 IUJ又は, 5秒間(設定
により異なる)発することで周囲に異常を知らせる。
①セキュリテイ・インジケータ点滅
②ハザード・ランプ点滅
③ ブザー断続吹I!鳥
一次警報状態中にすべてのドアが開→閉となった場合は,強制ドア・ロック作動を行う 。
下表の“No広二次瞥報開始条件"が成立すると二次特報状態へ, "No.7.瞥報解除条件"が成立すると無警戒状
態へ移行する。
〈遷移条件〉
No. 条件名 条件 11、j 容 機能遷移
次空?報状態6 二次瞥報1m始条件 .:f千羽目解除されないまま一次聖子報が終了した
→二次幹報状態へ
次のいずれかが成立
終報Wf.1徐条件. IGスイッチカ{ONになった
一次特幸u状態→1!!~轡戒状態へ7 -トランスミッタからのドア・ アンロック裂求信号を受信した-トランスミッタからのドア ・ロック要求伝号を受信したァ、
直三日 ※すべてのドアがI~'J じた状態で, トランスミけからのドア ・ロック要求信号を受信した場合は,無削状
態へ移行後,直ちに 1!!~終戒状態へ移行する。
司
J内
tu
-~ヨE・軍・姐・
(ホ) 二次警報状態
警報解除されないまま一次警報が終了した場合,更に次のよ うな警報を発して周囲に異常を知らせる。
①セキュリテイ ・イン ジケータが点滅(常時)
②ハザード ・ランプ点滅(300秒間)
①ブザー断続吹l鳴(30秒間)
④ホーン断続吹鳴(30秒間)[ホー ン吹鳴設定時]
二次警報状態中にすべてのドアが開→閉となった場合は,強制ドア・ロック作動を行う 。
下表の“No.8.瞥報終了条件"が成立すると瞥報終了状態へ,“No息瞥報解除条件"が成立すると無警戒状態へ
移行する。
(遷移条件〉
No. 条例 ~I 条件内容 機能遷移
8 警報終了条件-聖子報解除されないままハザード・ランプ点滅,ブザー断続l次l!13, 二次聖子報状態ホーン断続l次qC}が終了した →電子報終了状態へ
9 聖子報解除条件 . No.7.瞥戒解除条件と同様二次管報状態
→無聖子戒状態へ
(ぺ警報終了状態
警報終了の処理を行う状態である。セキュ リテイ・ インジケータが点滅する。すべてのドアが閉じている場
合は強制ドア・ロック作動を行う。
下表の"No.lO.瞥戒再設定条件"が成立すると再び瞥戒状態へ “No.ll.瞥報解除条件"が成立すると無瞥戒状
態へ移行する。
〈遷移条件〉
No. 条件名 条件内容 機能巡移
次のすべてが成立
10 野戒再設定条件-すべてのドアが閉じている
特報終了状態→聖子液状態へ-強制ドア ・ロック作動後,巡il副市ドア ・ロック ・レバー(述il副市
ドア ・コントロール ・スイッチ)がロックの状態になった‘
次のいずれかが成立
11 瞥報解除条件-いずれかのドアが聞いている
華子報終了状態→無警戒状態へ-強制ドア ・ロック作動後,運転席ドア ・ロック ・レバー(運転席
ドア・コントロール ・スイッチ)がロックの状態にならない
(2) セキュ リティ ・アラーム警報作動履歴確認機能
セキュリティ ・アラーム ・システムのセット中にシステムが二次警報まで作動した場合,次回のIGスイッ
チON時にブザーが吹鳴し,ユーザに二次警報まで作動したことを知らせる。
(3) セキュリティ・アラーム・カスタマイズ・モード
(イ)概要
セキュリテイ・アラーム ・システムは,カスタマイズ・モードにより作動の有無,瞥報作動l時におけるホー
ン吹鳴の有無,瞥報作動時間を設定できる。
セキュリティ・アラーム・システムには次の四つのモードがある。
- 38 -
置自~ÆDJ姐・
設定モー ド イ1: 機
OFF セキュリティ ・アラーム機能OFF
セキュリティ・インジケータ:点滅セキュリティ ・イ ンジケータ:点滅
ハザード・ランプ:点滅モードl 一次特有i
ブザー:断続l次I!G}二次幹事i ハザード・ランプ:点滅
一次警報作動11寺IIIJ: 10秒ブザー:断統l次119
セキュリテイ・ インジケー タ・点滅 セキュリティ・インジケータ:点滅
モード2 一次字予報ハザード・ ランプ :点滅
二次終戦ハザード ・ランプ :点、滅
ブザー 断続I!欠I!!~ ブザー断続i次119
一次警報作動時IIIJ: 10秒 ホーン・断続l次I!日
セキュリティ ・インジケータ :点滅 セキュリティ ・インジケータ:.o.'.o:i滅
モード3 一次符判iハザード ・ランプ:点滅
二次瞥報ハザード ・ランプ :点滅
ブザー断続l次I!f,} ブザー断絞l次I![}
一次警報作動時IIIJ: 5秒 ホーン:民Ir統吹I!!~
直亙 初WJ設定H守(工場出荷時),セキュリティ・アラーム ・システムのモー ドは・O1"F"としている。
(口) カスタマイズ・モードへの移行方法
下記の項目①の操作を行った後,項JI@,①の操作を 15秒以内で完了することにより,ブザーが31111吹110し
カスタマイズ・モードへ移行する。
①IGスイッチからキーを抜いた状態で逆転席ドアを聞け, ドアのロック・レバーを施錠した状態にする。
② ドアのロック ・レバーで解錠→施錠→解錠の操作を行う。
①解錠の状態でドアを閉め, IGスイ ッチを “ON"にし.ロ ック ・レバーで施錠→僻錠→施錠の操作を行う。
付設定モード切り替え方法
カスタマイズ ・モード移行完了後,下記の操作を行う ことによって設定モードを切り替える。
①移行完了後, 10秒以内にハザード・スイッチを OFF→ ON→ OFFの順番に操作する。
②完了すると ブザーが2回吹鳴し,メ ータ |付LCD(液品ディスプレイ)に切り杯わったモードが表示される。
③更にモードを切り称える場合は,上記状態から再度10秒以内にハザード ・スイッチを操作する。
〈メ ータ内 LCD表示〉
設定モード LCD表示
OFF ALOFF
モードl AL 1
モード2 AL2
モード3 AL 3
軍司モードは 0[<'[<''' → “モー ド 1" →‘モード 2"→ “モー ド 3" →・ OFF" O)~I恥こ切り 称わる。
(ニ) カスタマイズ・モード終了方法
設定モー ド切り杯え rl1 に次のいずれかの条件が成立した場令.ブザーが 1 同吹I!!:~ し.カ スタマイズ ・ モード
を終了する。
.10秒以内にハザード ・スイッチを操作しない0
.運転席ドアを|別ける。
. IGスイ ッチを OFFにする。
(4) ECU-T端子チェック制御
(イ)概要
ECU - T端子チェック lIìIJ御はパワ ー ・ ドア ・ ロック 1舟)~!必知安全システム.セキュリティ ・ アラーム ・
システムの各系統が正常に作動しているかを確認するための機能である。
- 39 -
-回~. .A・姐・
DLC(データ・リンク ・コネク タ)のECU-T端子と E端子を短絡することで,エア ・バッグECUから出力
される衝撃感知信号が正常に出力されているか,またボデー統合コントローラのドア ・ロック系統,ハザー
ド・ランプ系統,セキュリテイ・インジケータ系統.ホーン系統に異常がないかを点検することができる。
(ロ)手順(図 1-8)
IGスイッチを“ON"にしてDLC(データ・リンク ・コネ
クタ)のECU-T端子と E端子を短縮する。
重宝日 ECU-T端子の短絡を解除するかIGスイッチを
"OFF・-にすると点検を終了する。
制 点検内容
図 1-8 DLC(データ・リンク・コネクタ)
①セキュリティ・インジケータ系統が正常である場合は, ECU -T端子と E端子を短絡後にセキュリテイ ・
インジケータが点滅する。セキュリテイ・インジケータはECU-T端子の短絡を解除するかIGスイ ッチを
“OFF"にするまで点滅し続ける。
②エア ・バッグECUから出力される衝撃感知信号が正常である場合は, ECU -T端子と E端子を短絡後にハ
ザード ・ランプが3回点滅するのと同H寺に, ドア ・ロックが“LOCK"→“UNLOCK"と作動する。異常がある
場合は,ハザード ・ランプ及びドア ・ロックは作動しない。
①ハザード・ランプ31ITI点滅中のドア "LOCK"→“UNLOCK"でドア・ロック系統に異常がある場合は,ハザー
ド・ランプを点滅し続ける。ハザード・ランプを消灯させる場合は, ECU -T端子の短絡を解除するかIG
スイッチを“OFF"にする。
@ホーン系統が正常である場合は, ECU -T端子と E端子を短絡して3秒経過後.短絡を解除するかIGス
イッチを“OFF"にしたときにホーンがl回吹鳴する。
度亙エア ・バッグECUからの衝撃感知信号に州・があった場合は. ドア ・ロック系統のチェッ クは行わない。
(5) LlN通信
ボデー統合コントローラは,メータ内のメータ ECUとの通信にLIN通信を採用している。
また,多重通信とは一つの通信ラインに複数のECUがつながか相互にデータをやりとりできるシステム
である。このこと によりシステム統合又は,機能迫力11時の配線の増加の抑制を可能としている。
直童日 LIN通信は主にボデー系fIi附JECUIIIJでのデータ通信を円的と した多重通信ネッ トワークである。
(6) ウェイク ・アップ/スリープ機能
ボデー統合コントローラはIGスイッチが“ACC"と “LOC1("の位置における使用屯流を抑えるためのウェイ
ク・アップ/スリープ機能を備えている。
-40 -
n CAN通信システム
通称名
ブーン
車両型式
DBA -M300S DBA -M301S DBA -M310S
1 概要(図n-1)
エンジン型式
1KR -PE
K3 -VE
電車幽踊'
適用時期
2004.6-
出典資料
新型III~If.~則1:'No.l ETlllA 修理!l;lrNo.l(B ;)I~) ]TlllKB
CAN通信システムは通信回路によってデジタル信号に変換された複数項目の情報やデータを,一対の通信
線(ツイスト ・ペア結線)で伝送する。
これにより,入力系(センサ,スイッチなど)・制御ユニット・出力系をそれぞれ結ぶシステムに対して,ワ
イヤ・ハーネスの削減及び電子制御システムのスリム化を図った。
ブーンに採用のCAN通信システムは,一対の通信線に複数のコンビュータを接続するデージ・チェーン型
ネットワーク形状で構成されている。
重宝口 CANとは.Controller Area Networkの略称で.ISO(国際標準化機構)の規物(IS01l898)に準拠したシリア
ル通信である。
ABSアクチュエータ(ABS ECU)
トランスミッション ・
コントロール ・コンビュータ(A/T ECU)
エンジン・コントロール ・コンビューク(EFI ECU)
図II-1 システム構成
- 41 -
メータ(メータECU)
-~I~回路・
2 構造・機能
1) 構成部品の配置(図n-2)
DLC(データ・りンク・コネクタ)
ABSアクチュエータ (ABSECU) エンジン・コントロール ・コンビュータ (EFIECU)
図Eー 2 構成部品の配置
2) 構成部品の構造・機能
部品名称 ヰミな機能
DLC(データ・リンク・コネクタ) CANの通信線上に岡山首し点検 ・撚側ill寺に使用する。
メータ(メータ ECU)
エンジン・コントロール ・コンピュータ (EFIECU) 名ECUIIIJで通信線を介して CAN通れを行い,それぞれの
トランスミッション・コントロール ・コンピュータ (AlTECU) 制御で必要なデータを送受信する。
ABSアクチュエータ (ABSECU)
- 42 -
3) システム配線図(図 II-3)
ABSアクチュヱータ(ABS ECU)
T
ムバッテリ
トランスミッション・コントローJレ・コンビュータ(A/T ECU)
4) CAN通信基本回路(図 II-4)
Eai・E・ 彊
エンジン・コントロール ・コンビュータ(EFI ECU)
図II-3 システム配線図
メータ(メータECU)
BACK UP
DLC
(データ・リンク・コネクタ)
CANH
CANL
CAN通信システムは,CAN High(CANH)とCANLow(CANL)の2本の通信線(パス)を一対としてその差
動屯圧によりパスの レベル引を判断し,これを専用の通信プロトコル(通信規制)に準じたデジタル信号と
して 500kbps~2の速度で伝達させる。
直罰 則:パスのレベルにはド ミナン ト(仮性)レベルとレセ ッシブ(劣性)レベルとがあ り. CAN通信システムで
は論理的にドミナン トは“0",レセッシプは"1"と判断される。
※2 : bps (b i t per second)は信号の伝達速度を表す単位。“500kbps"は1秒IIIJに500000ピットのデータが伝
送されることを表す。
-43 -
-反E・..,... ・
H
M川A
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一CE -
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A
Fiv
(CAN通信システム回路慨要}
111庄 [v]
4
3
2
パスのレベル レセッシプ ! レセッシブ j ドミナント
l -時間の経過
: (通信速度 500kbos)
| レセッシプ
。ドミナント
HI=“1"
LO=“0"
[CANパスの幾勤電圧と倫理儲]
園田園圃 CANHigh
圃圃圃圃 :CAN Low
図n-4 CAN通信基本回路
5) CAN通信プロトコル(通信規制)
CAN通信システムは,ネットワークを構成するすべてのECUが一対の通信線(パス)を利用し, CANパス
がアイドル(空き)状態であればどのECUでもデータを送信することができる多重通信システムである。こ
のため,通信がスムースかつ隙実に行われるよう.各ECUは共通の通信プロトコル(通信規制)に従って通
信を行っている。
CAN通信プロトコルには,すべてのECUにデータ送信を開始する権利をもたせながら一対の通信線を共有
できる よう.通信線へデータを送り 出す規則としてCSMA/CD(衝突検111'.付き搬送波感知多重アクセス))J
式3誌を採mしている。
各ECUはCANパスに他のデータが流れていない状態でデータ送信を|制始するが,同時に2例以上のECU
が送信を開始したときには,送信されるデータ自体が含むIDの情報に},t;じて,送信優先順位の判定を行う 。
重宝日※CSMAICD(衝突検/J¥1.Jき搬送波!制11多重アクセス)点式 とはぷ」心品以前lti;lcAccess with ウィズ
・I.; fI ;... ヂ fテクシ uン
Collision Detection の略で.常時各ECUが通信総の状態(搬送波) を感知lし通1, \~Rに他のデータが流れて
いないと きに|製りデータ送信をI*Jljfiする通信アクセスの制御方式。また.これに)JIlえて.データが術究ーし
た(他のECUから同H寺にデータが送抗された)ことを検11¥した場合には. 一定時IIIJ待機した後,再びデー
タ送信を行う。
44
.国E・E・姐・
6) CAN通信信号
信号名称対象ECU
EFIECU A/T ECU ABS ECU メータ ECU
スロットルIJf.JJ支 • 。エンジン・トルク • 。水i晶状態 • 。エンジン水j品 • 。 。トルク ・リダクション姿求 。 • シフト ・レンジ情報 。 • 。O/D OFFランプ要求 • 。A/T ウォーニング~:求 • 。A/T学溜他m去完了 • 。ストップ ・ランプ ・スイッチ 。 • Jli速 。 。 • 。ブレーキ ・ウォーニング ・ランプ要求 • 。ABS ウォーニング ・ ランプ~求 • 。走行距離 • 。ECU -T 端子 。 。 • テール ・スイッチ 。 • .:送信.0:受信
3 点検 ・整備のポイン卜
1) CAN通信システム取り扱い上の注意事項
(1) 整備上での注意点
CANについて点検,整備を行うときは以下の点に注意する。
-通信異常の修理仁|二Iは, コネクタの接続状態の点検が終わるまで¥バッテリのマイナス端子を外さずに修理を
行う 。
・バッテ リのマイナス端子を外す場合は, 記憶されているすべてのダイアグノーシス ・コードを記録しておく 0
・CANラインの点検,修理を行う場合は体に帯電した静電気を除去してから作業を行う。
'CANラインの抵抗値を測定する場合, IGスイッチを“LOCK"にする。
'CANライン, ECU内部抵抗を測定する際,端子を間違えると ECUを破損させるおそれがある 0
・ECU内部の抵抗をiJ!iJ定する場合, iJIIJ定端子に7.0V以上の電圧を掛けない。
. iJ!iJ定は速やかに行う 。
(2) ハーネス修復時の注意点(図n-5)
①修復筒所をはんだ付けした後,テープ巻きを行う 。
直~ . パス(通信総)は必ずツイストして組み付ける。 その
際CAN-H. CAN -LIsjにすき間を作らない。
. CAN -H. CAN -Lの長さの追いは 100111111以内に
する。
・コネ クタ接続部のツイストのほつれは80111111以内に
する。
・ツイストのピッチは25111111:t10 111111にする。
Ed
A竺
宣伝E・E・岨・
②修復箇所のバイパス結線は行わないこと。
直劃バイパス結線を行うとツイスト線の特性を失ってしま
つ。
③導通点検は基本的にコネクタの裏からテスタを当てて行
つ。
バイパス結線
+
テスタ線
図ll-5 ハーネス修理時の注意点、
2) ダイアグノーシス(自己診断)機能
CAN通信に関する自己診断機能は.CANを構成している各ECU(メータ. EFI. A/T)で個別にダイアグ
ノーシス ・コードを設定している。
メータ ECUに記憶されたダイアグノーシス ・コードはコンビネーション ・メ ータ内のLCD(液晶ディスプ
レイ)に. EFI ECUに記'隠されたダイアグノーシス・コー ドはコンビネーション ・メータ内のエンジン・
チェック ・ ランプに • A/T ECUに記憶されたダイアグノーシス・コードはコンビネーション ・メータ内の
O/D OFFランプに表示されるが,まずはメ ータ内LCDに表示されるメータ ECUの記憶するダイアグノー
シス ・コードを確認し CAN通信システムの故障診断を開始する。
メータ ECUの記憶するダイアグノ ーシス・コードは,通信興常が続いている限り表示され,通信が正常に
|両|復した場合に消去される。このため,バッテリのマイナス端子を外す前にダイアグノ ーシス ・コー ドを記
録しておく必要がある。
(1) ダイアグノーシス・コード出力表示方法(図n-6)
①車両を停止状態にする。
②IGスイッチを“LOCK"にする。
③特殊工具を使用してDLCの端子4(ECU-T) -13(E)
間を短絡する。 1門
特殊工具 :09991 -87403 -000
09991 -87404 -000
d 11 ~ II ~
匡童日 コネクタの接続位置を111)辿えると故障の原因になるため問追えない。
④IGスイッチを “ON"にして,メータ内LCDに数字で表示されるダイアグノーシス ・コードを読み取る。
図ll-6 ダイアグノーシス ・コード出力表示方法
-46 -
得画。。正常時
fn圏DD異常時
-~II回・彊
直至。 ・メータのLCDにはCAN通信システム|鰍のダイアグノーシス・コードの他に,キー ・フリー システム,
メータ. LIN通信システムのダイアグノーシス ・コードが表示される。
-複数のコードが出力される;場合は,コード帯号の小さいものから)11貨に出力される。また, 一巡すると 4秒
の間隔をおいて再度出力される。
(2) ダイアグノーシス ・コード消去方法
ダイアグノーシス・コー ドの消去方法は,次の二つがある。
①通信異常のダイアグノーシス・コードは通信が正常に戻った場合,自動的に消去される。
②IGスイッチを“LOCK“にして,バッテリのマイナス端子を外すことでダイアグノーシス・コー ドを消去する。
(3) ダイアグノーシス ・コード一覧
メータECU
コードNo ウォーニング表示
LCD (あり O.なし:x)
0000 X
0051 ×
0052 X
0053 X
霊童日 EFIECU
コードNo. ウォーニング表示
ランプ(2桁) 4村'f誌 (あり O.なし x)
82 U0101 。85 U1000 。86 U0121 。87 U0156 。
※故障診断装世を使用した場合の1+1カコードを示す。
置~ A/T ECU
コードNo. | ウォーニング表示
ランプ(2桁) I 4桁;" I (あり :0.なし:x)
回 I U0100 I 0
85 I Ul001 I 0 ※故障診断装世を使用した場合の出力コードを示す。
コード記憶
(あり :0. なし x)
×
×
×
X
コード記憶
(あ り:0.なし :x) 。。。。
コード記憶
(あり O.なし ・x)。。
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診断内容
正常
EFIECU間通信異常
A/T ECUlllj通信異?
ABS ECU間通信輿常
診断内容
AlT ECUI町通信受信呉常
AlT ECU II~通信送信異常
ABS ECUll日通信受イ言異常
メータ ECU間通信受信異im-
診断内容
EFI ECU開通信受信異常
EFI ECU附通信送信契?な