IT市場の中のクラウド市場
国内のIT市場は2018年には14兆9745億円に拡大すると予想されている(CAGR:2013年~2018年=0.8%)IT市場自体はほぼ飽和した状態で緩やかに成長する(IDC Japan予測)
4
製品別国内IT市場予測
クラウドの市場規模・成長率
クラウド市場は高い成長率で成長を続けている。
5
国内プライベートクラウド市場支出額予想 国内パブリッククラウド市場支出額予想
(出典)IDC Japan, 10/2014
14.8 14.5
8.3
16.4
22.3
13.6
20.819.4
12.4
24 24.1 24.6
29.7
24.7
19.6
31.8
35.6
30.9
33.8
29.6 28.7
33.4
43.5
36.7
0
5
10
15
20
25
30
35
40
45
50
建設業 製造業 運輸業 卸・小売業 金融・保険業 サービス業・その他
平成22年末(n=2,067) 平成23年末(n=1,892) 平成24年末(n=2,071) 平成25年末(n=2,183)
クラウドを取り巻く環境
企業におけるクラウドの利用は年々拡大している
7
4.2
9.2
13.6
15.0
10.0
12.4
14.7
18.0
21.9
22.1
20.3
17.5
38.0
36.3
34.6
34.4
25.9
20.0
16.9
15.0
平成22年末(n=2,067)
平成23年末(n=1,892)
平成24年末(n=2,071)
平成25年末(n=2,183)
全面的に利用している
一部の事業所または部門で利用している
利用していないが今後利用する予定がある
利用していないし今後利用する予定もない
クラウドサービスについてよくわからない
国内におけるクラウドサービスの利用状況
産業別利用状況(%)
3割
(出典)総務省「平成25年通信利用動向調査」
クラウドを取り巻く環境
現状、情報系システムでのクラウド利用が進んでいる
8
0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0
電子メール
ファイル保管・データ共有
サーバー利用
スケジュール共有
社内情報共有・ポータル
データバックアップ
給与、財務会計、人事
営業支援
生産管理、物流管理、店舗管理
プロジェクト管理
購買
取引先との情報共有
eラーニング
受注販売
課金・決済システム
システム開発、webサイト構築
認証システム
研究・開発関係
その他
(出典)総務省「平成25年通信利用動向調査」
クラウドサービスの利用内訳
クラウドを取り巻く環境
日本よりアメリカで基幹システムのクラウド利用が進んでいる
9
(出典)総務省「平成24年通信利用動向調査」
日本でのクラウドの用途 アメリカでのクラウドの用途
0.0%10.0%20.0%30.0%40.0%50.0%60.0%
情報共有・ポータル
サーバー利用
営業支援
ファイル保管・データ…
電子メール
スケジュール共有
システム開発
Webサイト構築
プロジェクト管理
バックアップ
R&D関係
eラーニング
サプライヤーとの情報…
給与
財務会計・管理会計
人事
設計情報共有
受注販売
物流管理
求人活動
購買
生産管理
店舗システム
課金・決済システム
認証システム
電子商取引システム
その他
日本(n=212)
0.0%10.0%20.0%30.0%40.0%50.0%60.0%
情報共有・ポータル
サーバー利用
営業支援
ファイル保管・データ…
電子メール
スケジュール共有
システム開発
Webサイト構築
プロジェクト管理
バックアップ
R&D関係
eラーニング
サプライヤーとの情報…
給与
財務会計・管理会計
人事
設計情報共有
受注販売
物流管理
求人活動
購買
生産管理
店舗システム
課金・決済システム
認証システム
電子商取引システム
その他
アメリカ(n=353)
0% 60% 0% 60%
情報系システムでのクラウド利用は40%~60%で推移。基幹系システムでのクラウド利用は、5%~20%程度。
情報系システムでのクラウド利用は40%~60%で推移。基幹系システムでのクラウド利用は、20%~40%程度。
基幹システムでのクラウド利用が拡大すると予想される
0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0%
その他
サービスのラインナップが充実してい…
ライセンス管理が楽だから
いつでも利用停止できるから
導入スピードが速かったから
システムベンダーに提案されたから
システムの拡張性が高いから(スケー…
情報漏えい等に対するセキュリティが…
サービスの信頼性が高いから
機器を選ばずに同様のサービスを利用…
システムの容量の変更などが迅速に対…
安定運用、可用性が高くなるから(ア…
既存システムよりもコストが安いから
どこでもサービスを利用できるから
初期導入コストが安価だったから
資産、保守体制を社内に持つ必要がな…
クラウドを取り巻く環境
資産や保守体制が不要になる点が評価される一方、セキュリティ不安やシステム改修コストを理由に導入をしない企業もある
10
(出典)総務省「平成25年通信利用動向調査」
クラウドサービスの導入理由
• 資産や社内保守体制を持たなくてもよいこと• 低コストであること• 構築/変更が迅速にできること• などがクラウド導入の主な理由
• 必要性を感じないこと• セキュリティに不安があること• システム改修コストがかかること• などがクラウドを導入しない主な理由
クラウドサービスを導入しない理由0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0
必要がない
情報漏洩などセキュリティに不安がある
クラウドの導入に伴う既存システムの改…
メリットが分からない、判断できない
ネットワークの安定性に対する不安がある
通信費用がかさむ
ニーズに応じたアプリケーションのカス…
クラウドの導入によって自社コンプライ…
法制度が整っていない
その他
IIJのクラウド提供領域
IIJのクラウドは主にIaaS領域で提供されている
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HW・NW
Hypervisor
OS
MW
AP
SaaS
PaaS
IaaS
自由度の高い設計が可能。WANでプライベート接続も可能な「持たないプライベートクラウド」
ベースサーバ
アドオン
LB・Firewallプライベート接続
ストレージ
Vシリーズ(仮想化タイプ)
Xシリーズ(専有タイプ)
VWシリーズ
データベース
仮想化プラットフォーム
IIJ GIOコンポーネントサービス
オンライン申込画面
オンラインで即時利用
仮想サーバLB/
Firewallストレージ
IIJ GIOホスティングパッケージサービス
オンラインで即時利用可能ハイスペックサーバもローコストの
高品質パブリッククラウド
90%弱
高い安定性
高いSLAの設定と安定性を実現する仕組みがある
13
稼働率 99.99% 稼働率 99.95%
某海外系クラウドのSLAIIJ GIOのSLA
IIJ GIOコンポーネントサービス(Vシリーズ)とIIJ GIOホスティングパッケージのhypervisorの稼働率を示す。
契約している仮想サーバとブロックストレージの全てがインターネットに接続できない状態になって初めて非稼動とみなす。
千台規模で設備増強する際に、すべての機器を稼働させ、初期不良を全て洗い出したあとにクラウ
ド基盤として実装する。
全数検査による初期不良の洗い出し
HW障害の確率を格段に下げられる
障害を防止するため、IIJで動作検証したOSのみを提供する(VWシリーズは持ち込み可)
検証済みOSの提供
機能よりも安定性を優先
IIJ GIOのクラウド管理ソフトウェアは ruby, python, javaで実装されたオリジナル設計。
完全オリジナルのクラウド管理基盤
SW由来のバグを回避できる
全台対象の場合も少量を手動で実施し、万が一の際に備えたメンテナンスを実施する。
メンテナンス時の手動マイグレーション
万が一の際も影響を最小限に止める
高い堅牢性・セキュリティレベル
セキュリティレベルが高く、8割のお客様がエンタープライズ系企業である
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多くのマネージドセキュリティサービス 第三者によるセキュリティ認証
マネージドファイアウォール
DDoSプロテクションサービス
セキュアWebゲートウェイ
マネージドIDS/IPS
セキュアメールエクスチェンジ
ISMSの取得
プライバシーマークの取得
SSAE16に準拠
独SAP社の認定取得
プライベート接続比率(契約数)
企業内システムとのプライベート(WAN)接続で企業内システムとクラウドの連携が進む
上記はIIJ GIO コンポーネントサービスで閉域網センターを契約されているお客様の割合
0
10
20
30
40
50
60
2010年度 2011年度 2012年度
27%
56%
40%
エンタープライズが
業種別導入比率
%は「社数」で算出(2014年3月時点)
サービス業
製造業18%
16%
15%
5%
4%
その他
12%
3%
2% 80%
情報通信業
(エンタメ以
外) 22%
情報通信業
(エンタメ)
20%
サービス業16%
製造業14%
卸売・小売業4%
融業・保険業6%
建設業3%
公務3%
その他12%
実績・お客様の声
エンタープライズ系からネット系まで幅広いお客様にご評価・導入いただいている(約1,200社,2,300システム)
15
IIJのクラウドサービスは実績が豊富なので、ビジネスニーズに対応した完成度の高いサービスとしてすでに作り込まれているという印象を持ちました。サーバやネットワーク、セキュリティなどもクラウド担当者が熟知しているので、個別のエンジニアと打ち合わせを持つ必要がなく、話が通りやすいです。
日本通運様
IIJ GIOは専用線、広域イーサネットなどのWANをデータセンターに直接引き込むことが可能。オンプレミスのセキュリティシステムとデータセンター内の個別ラックを直接接続できるため、インターネットを経由せずにクラウド環境へ接続できます。その結果、既存のセキュリティポリシーを変更することなく、セキュアなプライベートクラウドを実現できています
中外製薬様
(出典)IIJ GIOカスタマーサーベイ実施期間:2013年4月 対象顧客:100社
Q.稼働率・信頼性に対する満足度
Q.情報セキュリティに関する不安軽減度(オンプレミスとの比較)
55%
非常に満足
33%やや満足
11%やや不満
1%不満
Q.品質やサービスレベルの改善度(オンプレミスとの比較)
38%
大幅に改善
49%やや改善
12%
あまり改善されない
1%改善されない
26%多少不安
0%不安が増加
25%
不安が解消
48%不安が軽減
ポジショニング
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ミッションクリティカル(価格):低
柔軟性、迅速性:高堅牢性:高
ミッションクリティカル(価格):高
日系メーカ、SIer大手
外資系AWS, MS Azure
プライベート(エンベデッド)
プライベート(ディスクリート)
パブリック
IIJ GIO
プライベート(オンプレミス)
プライベートクラウドであるVWシリーズを活かし、中堅~大規模企業をターゲットにしている(年商500億以上程度)
IIJ GIOコンポーネントサービス VWシリーズの概要
19
HW・NW
Hypervisor
OS
MW
AP
VWシリーズ通常のクラウド(IaaS)
OSをインストールした状態でお客様にご提供 VMwareを実装した
HW筐体を提供
お客様にて自由にリソース追加が可能
プライベートクラウド
OSをインストールした状態でお客様にご提供(MWやアプリケーション部分も垂直統合で実装される場合もある)
VWシリーズは、資産として持つ必要がない「持たないプライベートクラウド」であり、経営の効率化に貢献する。
経理処理
配備場所 お客様のDCやマシン室 事業者側DC 事業者側DC
資産 費用 費用
インターネットVLAN
セグメントA
ローカルVLANセグメントA
ローカルVLANセグメントB
ローカルVLANセグメントA
ローカルVLANセグメントB
IIJ GIOコンポーネントサービス VWシリーズの概要
20
ESXiサーバ、データストア、VM通信ネットワークをそれぞれ選択いただき、自由に組み合わせてシステムを実装可能。
検証環境/ステージング環境ケース1
検証環境 ステージング環境
Web/AP/DB環境ケース2
Web/AP環境 DB環境NAS
基幹システムケース3
業務AP(ERP/CRM)
NAS(ログ・バック
アップ)
DB環境Cluster
JOB・バッチ
Cluster
お客様個別システム
リソースをアサイン 仮想化 個別システム構築
VWシリーズのリソース(ESXiサーバ、データストア、VM通信ネットワーク)から選択
※お客様のリソースプールとして確保
システム毎に必要な仮想化(VM生成、ストレージ分割、ネットワークアサイン)
個別システムのインテグレーション・デリバリ(構築/テスト)
NFS FCiSCSI
お客様リソースプール
ローカルVLAN
インターネットVLAN
VMware vSphereESXiサーバ
データストア
VM通信ネットワーク
NFS / iSCSI / FC
ローカルVLANインターネット接続
VLAN/VW
コンポーネント接続VLAN
コンポーネント接続VLAN/F
IIJ GIO VWシリーズ
IIJ GIOコンポーネントサービス VWシリーズの概要
21
既存システム業務システム
オフィス
既存システム
お客様サイト
同一ネットワークセグメント
L2トンネル
閉域網 またはInternet VPN
VMwareを利用しているプライベートクラウド環境とシームレスに接続することが可能。オンプレミスとの高い親和性を発揮し、ハイブリッドクラウドに柔軟に対応する。
23
インフラの全体最適と約40%のコスト削減を実現http://www.iij.ad.jp/svcsol/case/tamahome2.html
タマホーム株式会社様
1 背景
一般的に施工から引渡しまで半年はかかる一戸建て建築を、75日で引き渡すビジネスモデルを実現している同社は、ITシステムが重要な役割を持つ。急激な事業成長に伴い、システムが肥大化し、保守・管理作業が煩雑化していた。
2 ビジネス面の課題
オンプレミスシステムのため、リソースの増強にはサーバの追加が必要であり、設備投資に加え、環境構築・設定などの作業もコスト増につながっていた。加えて、余剰リソースを抱え、当市に見合う効果が得られていないことも課題であった。
3 IIJ GIO導入の決め手
SAP社の認定を得たクラウドであったことが決めてであった。移行対象は多様なモジュールで構成された大規模SAPシステムを中心とする基幹系。安定したパフォーマンスに加え、高い信頼性・可用性が求められる。IIJ GIOは、サービスのセキュリティレベル、運用に関するマネジメントレベル、基盤設備の堅牢性、サポート体制などSAPが設定した品質基準をクリアしていたためである。
4 今後の展開
今後は業務システムの再構築に取り組み、すべてのシステムのクラウド化を推進する。「情報システムの“あるべき姿”を追求する上で、今後もIIJのサポートには大いに期待している」とタマホーム担当者は話す。"持たざるプライベートクラウド"を戦略的に活用し、同社は更なる成長を目指す構えだ。
VMware vSphere
FI/CO
ESXi
SD/MM
PS
VMware vSphere
BW
ESXi
VMware vSphere
人事システム
ESXi
業務システム
VMware vSphere
コーポレートサイト
ESXi
VMware vSphere
ワークフロー
ESXi
文書管理システム
・・・
・・・
・・・
SAPシステム
IIJ DC
IIJ Backbone
支社 本社
・・・支社
WAN
・・・
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巨大物流網を支えるITの"構造改革"をIIJ GIOで実現http://www.iij.ad.jp/svcsol/case/nittsu.html
日本通運株式会社様
1 背景
約3,500台の仮想サーバ、容量2PB超のストレージを抱える巨大システムの運用負荷が増大。しかし、オンプレミスのため、サーバプールへのリソース追加やシステム監視に伴う運用負荷が増大していた。
2 ビジネス面の課題
人的作業を軽減できず、インフラの柔軟性が低下。基幹系を含む全社システムを安定的に運用できる新たな基盤をクラウドに移行することが課題となっていた。
3 IIJ GIO導入の決め手
最終的に、IIJ GIOと外資系クラウドA社のクラウドを併用して双方のメリットを活かす形となった。A社の選定理由は柔軟な課金体系を活用した新規のアプリケーション開発を行えること。IIJ GIOの導入の決め手は、VMware仮想化プラットフォームで構成されており、従来のシステムをそのまま移行できる点であった。
4 今後の展開
IIJ GIO VWシリーズはオンプレミスと同じ環境、同じ使い勝手で運用できるため、スムーズに移行が可能。現在IIJGIO VWシリーズ上に連結会計システム、人事システムの移行を完了、2015年度には貨物トレースシステムなどを移行予定である。
グループ会社A
VMware vSphere
広域WAN
貨物トレースシステム
ESXi
VMware vSphere
人事システム
ESXi
VMware vSphere
連結会計システム
ESXi
本番サイト(関東)
…
…
グループ会社B
…
日本通運本社
…
ESXi
VMware vSphere
DRサイト(中部)
同期
…
外資系クラウド事業者A社
クラウド
25
短期間でのSAPシステム構築を実現http://www.iij.ad.jp/svcsol/case/anritsu.html
アンリツ株式会社様
1 背景
10年間運用し続けたSAP ERPの更新の際に震災が起こり、厚木のサーバルームに配置していたインフラ郡をリモートに配置してDR環境を構築する必要があった。
2 ビジネス面の課題
SAPの貿易管理システムであるSAP GTSの導入にあたり、高い運用性を確保し、かつ低コストで導入する必要があった。
3 IIJ GIO導入の決め手
IIJのクラウドサービスの品質がSAPから認定を受け、「SAPCertified in Hosting Services」および「SAP Certified inCloud Services」を2013年4月に取得したこと、加えて、サイジング後のコスト試算でオンプレミスより安価であったこと。
4 今後の展開
アンリツでは、オンプレミスで構築・運用しているSAPERPについても、いずれIIJのクラウドサービスに移行する予定。サーバなどハードウエア資産を自社で持つことがなく、保守・運用もIIJにアウトソーシングすることが可能。
The Internet
SAP BASIS運用拠点
VMware vSphere
検証環境サーバ
本番環境サーバ
開発環境サーバ
運用管理サーバ
VMware vSphere
検証環境サーバ
本番環境サーバ
開発環境サーバ
ERP運用管理サーバ
SAP ERPSAP GTS
運用管理
連係
IIJ DC
本社
IIJ backbone
IIJ backbone
26
Pelican-150105(5.0)
お問い合わせ先 IIJインフォメーションセンターTEL:03-5205-4466 (9:30~17:30 土/日/祝日除く)
[email protected]://www.iij.ad.jp/