Download pdf - Bazaar for osc

Bazaar Version Control System

Version Control For Human Beings

Bazaarとかはいかがですか？



なまえ：岩田秀高 twitter id : @wonderful_panda

しごと：メーカ系ＳＥ会社で業務アプリ開発など。　　　　趣味でPythonをすこし。Rubyをもっとすこし。

よろしくお願いします。

自己紹介



分散バージョン管理ってなに？



>集中型VCS(Subversion)の場合

Checkout/Update

Commit

作業コピー

ブランチ

リポジトリ



>分散型VCSの場合

Clone/Pull

作業コピー

リポジトリ

Commitブランチ

Push

HgならUpdateGit/BzrはPullで

同時に更新

ブランチ



>分散型VCSの場合

Push/Pull

Push/Push

ユーザ同士で直接やりとりしたりも



ネットワークから切り離されていても、ほとんどの操作がスタンドアロンで実行できます。

好きなタイミングでコミットできます。何ならビルドが通らなくてもOK！(かどうかはプロジェクトによりますが)

「マージありき」で設計されているので、SVNとくらべてマージがとてもうまく行きます。

＞なにがうれしいの？



How aboutBazaar?



「バザー」です。実は「バザール」じゃないらしいよ。

Bazaarとは？

UbuntuのCanonicalが中心となって開発している、分散バージョン管理ツールです。Ubuntu、emacs、MySQLなどのプロジェクトで使われています。

Pythonで作られていて、プラグイン機構でさまざまな機能を追加できます。




Bazaarは、プログラマでも、マネージャでも、デザイナさんでも、あらゆる人々が使える分散バージョン管理システムを目指しています。

Bazaarのコンセプト



GitやＭercurialと比べるとシェアは小さいですが、Bazaarもいいソフトですよ。

Subversionからの乗り換えなら、Bazaarも検討してみてはいかがでしょうか？

まとめ



仕組みのはなし



Bazaarには、SVNと同じように「リポジトリ」「ブランチ」「作業コピー」という概念があります。

運用にあわせて、それぞれを自由に配置することができます。

＞リポジトリ、ブランチ、作業コピー



>リポジトリ、ブランチ、作業コピー

Pull

作業コピー

リポジトリ

ブランチPush

Push/Pullはブランチごと。必要なブランチだけ

持ってこれます

手元で新しくブランチを作ることも

Pushしないのも自由



Update

作業コピー

リポジトリ

ブランチCommit

たとえば、作業コピーだけ持ってきて、

集中型として使うこともできます。





作業コピー

ブランチ+

作業コピーブランチ

ブランチごとに作業コピーを用意

することも

一つの作業コピーで複数のブランチを切り替えて使うこともできます



＞リポジトリとブランチ

各リビジョンの情報がすべて格納されているのが

「リポジトリ」です。




リビジョンは、自分の親を知って

います

マージされたリビジョンは、

親が２つになります。



＞リポジトリとブランチリビジョンを一つ

選んで、親をたどると、




メインラインの履歴と、

(マージされた)サブの履歴が

取り出せます。




これが「ブランチ」です。



もう一つ、他のDVCSには無い「チェックアウト」という概念があります。

チェックアウトとは、親となるブランチに結びついた(バインドされた)ブランチのことです。

＞チェックアウト、バインド



>チェックアウト、バインド

Checkout/Pull

作業コピー

Commit Commitブランチ

チェックアウト

チェックアウトしたブランチの場合、

コミットがアトミックにサーバにも反映されます。



この機能をつかうと、SVNとほとんど変わらない感覚で扱うことができます。

手元にもブランチがあるので、スタンドアロンでログやアノテートが見れたり、必要があればローカルコミットしたりなどのDVCSの恩恵はうけることができます。

メンバーのスキルや、作業の内容にあわせて、集中型と分散型のスタイルを使い分けることができます。

＞で、なにがうれしいの？



いいところと悪いところ



コマンド名などもSVNによく似ています。チェックアウト機能などもあり、スムーズにSVNから移行できます。

＞Bazaarのいいところ

ファイルのパスやコミットログなどに、安心して日本語を使えます。

クロスプラットフォームなGUIクライアントがあり、どんな環境でも同じように操作できます。フォルダもバージョン管理できます。



VisualStudioアドインがありません。

＞Bazaarの残念なところ／足らないもの

バイナリの履歴を多く含む、大容量のリポジトリを扱うのは苦手なようです。ブランチの部分クローン機能がまだありません。ファイルのコピーはトラッキングされません。プラグインに対するGUIのサポートがあまりありません。(訂正)SVNと同じレベルでの部分クローン機能は、Git、Mercurialにも無いそうです。submodule、subrepo相当の機能は、Bazaarでも実現できます。



Launchpad



＞https://launchpad.net/



＞https://launchpad.net/

GitにはGitHubMercurialにはBitBucketがあるように、BazaarによるコードホスティングサイトとしてLaunchpadがあります。

BTS、マージリクエスト＆コードレビューなどのほか、誰でも簡単にリソースの翻訳に貢献できる仕組みなんかが素敵だと思います。



ご清聴ありがとうございました。