115弁護士白書 2016年版
第2編
2-2-4 家事事件第 2編 弁護士の活動状況
❹ 遺産分割調停事件における代理人弁護士の関与状況 次のグラフは、遺産分割調停事件の代理人弁護士が付いた割合をみたものである。2015 年には 73.5%となっており、ここ数年少しずつ増加している。
❺ 成年後見関係事件数と弁護士の関与状況等 次のグラフは、成年後見関係事件(後見開始、保佐開始、補助開始及び任意後見監督人選任)の申立件数の推移をみたものである。申立ての内訳は、後見開始が圧倒的に多くなっている。
【注】 数値は、『司法統計年報(家事編)』「遺産分割事件数-終局区分別代理人弁護士の関与の有無別-全家庭裁判所」によるもの。
【注】最高裁判所「成年後見関係事件の概況」によるもので、各年の 1 月~ 12 月までのもの。
6,306
8,3818,381 8,889
9,581
10,849
12,615
69.7 68.264.4
60.9 61.3
73.5
0.0
10.0
20.0
30.0
40.0
50.0
60.0
70.0
80.0
90.0
100.0
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
1990 1995 2000 2005 2010 2015
(%)(件)
(年)
事件総数(件) 弁護士の関与の割合(%)
任意後見監督人選任
補助開始
保佐開始
後見開始
287
925
1,890
17,022
351
889
1,998
28,887
425
916
2,235
21,151
441
947
2,539
22,532
534
1,043
2,837
22,983
602
1,197
3,375
24,905
645
1,144
3,708
25,905
685
1,264
4,268
28,472
716
1,282
4,510
28,040
816
1,360
5,085
27,521
738
1,314
4,806
27,515
0
5,000
10,000
15,000
20,000
25,000
30,000
35,000
40,000
(件)
20,124
32,125
24,72726,459 27,397
30,07931,402
34,689 34,548 34,373 34,782
2014年 2015年2013年2012年2011年2010年2009年2008年2007年2006年2005年
成年後見関係事件申立件数合計
資料2-2-4-13 遺産分割調停事件における代理人弁護士の関与の推移
資料2-2-4-14 成年後見関係事件の申立件数の推移
116 弁護士白書 2016年版
成年後見関係事件の申立ての主な動機としては、預貯金等の管理・解約が最も多くなっている。
成年後見人等の選任状況(本人との関係)では、親族関係が選任される割合が減少し、親族以外の第三者が選任される割合が高くなっている。職業別で見ると、司法書士が選任される割合が最も高いが、弁護士が選任される割合も伸びている。
【注】1. 数値は、最高裁判所「成年後見関係事件の概況」(平成 27 年 1 月~ 12 月)によるもの。 2. 成年後見制度の利用者数は、各年 12 月 31 日時点のもの。 3. 主な申立ての動機別件数は、後見開始、保佐開始、補助開始及び任意後見監督人選任事件の終局事件を対象としている。
1 件の終局事件について、主な申立ての動機が複数ある場合があるため、総数は、終局事件総数(34,496 件)とは一致しない。
【注】1. 数値は、最高裁判所「成年後見関係事件の概況」によるもので、各年の 1 月~ 12 月によるもの。 2. 後見開始、保佐開始及び補助開始事件のうち認容で終局した事件を対象としている。 3. 成年後見人等が該当する「関係別」の個数を集計したものを母数(N)とした割合であり、1 件の終局事件について複
数の成年後見人等がある場合、複数の「関係別」に該当することがあるため、認容で終局した事件総数とここでの母数は一致しない。
4. 弁護士、司法書士、税理士及び行政書士の数値には、弁護士法人、司法書士法人、税理士法人及び行政書士法人をそれぞれ含む。したがって、グラフ内の「⑦法人」とはその他の法人を指す。
5. 「⑧その他」には、市民後見人、精神保健福祉士、社会福祉協議会等が含まれる。
1,8441,844
8,951 8,951
11,588 11,588
1,8181,818
5,958 5,958
6,4946,494
2,6922,692
28,87428,874
0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000
その他
身上監護
介護保険契約(施設入所等のため)
訴訟手続等
相続手続
不動産の処分
保険金受取
預貯金等の管理・解約
(件)
153,314 166,289
176,564 184,670
191,335
0
40,000
80,000
120,000
160,000
200,000
2011 2012 2013 2014 2015
(人)
(年)
0.0
10.0
20.0
30.0
40.0
50.0
60.0
70.0
80.0
90.0
100.0(%)
(年)2010(N=28,606)
2009(N=25,808)
2012(N=32,263)
2011(N=29,522)
2013(N=33,343)
2014(N=34,067)
2015(N=34,920)
④8.1
③13.6
②9.1
①63.5
④8.9
③15.6
②10.2
①58.6
④9.3
③16.5
②11.1
①55.6
④9.7
③19.8
②14.3
①48.5
④10.0
③21.9
②17.6
①42.2
④9.9
③25.6
②20.4
①35.0
④10.7
③27.0
②22.9
①29.9
⑧その他
⑦法人
⑥行政書士
⑤税理士
④社会福祉士
③司法書士
②弁護士
①親族(配偶者・親・子・ 兄弟姉妹・その他親族)
資料2-2-4-17 成年後見人等(成年後見人、保佐人及び補助人)の選任状況-本人との関係別-
資料 2-2-4-16 成年後見制度の利用者数資料2-2-4-15 主な申立ての動機別件数(2015年)