RM1 and RM2 Guide.book i ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
Digidesign® RM1™ and RM2™
プロ フ ェ ッ シ ョ ナル ・ リ フ ァ レンス ・ モニ ター
RM1 and RM2 Guide.book ii ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
著作権
© 2007 すべての著作権は Avid Technology 社の事業部Digidesign に帰属し ます。
製品の機能、 仕様、 システム要件、 供給は予告な く 変更するこ とがあ り ます。
Digidesign の書面による同意な く し て、 このガイ ド の一部または全部を複製する こ とはできません。 Avid、 Digidesign、Pro Tools、 RM1、 RM2 は、 米国およびその他の国におけるAvid Technology 社の商標です。 その他このガイ ド に含まれるすべての商標は、 それぞれの所有者に帰属し ます。
第 2 版 09/07
RM1 and RM2 Guide.book iii ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
通信と安全規則
遵守本機種 RM1、 RM2 は、 干渉および EMC を規定し た以下の標準規格を遵守し ています。・ FCC Part 15 Class B・ EN55103-1 E1・ EN55103-2 E1・ AS/NZS 3548 Class B・ CISPR 22 Class B
ラ ジオおよびテレビの干渉本機器は、 FCC 規則第 15 部による ク ラス B デジ タル機器の制限に適合する こ とがテス ト によ っ て確認されています。
準拠宣言
私共 Digidesign, 2001 Junipero Serra Boulevard
Daly City, CA 94014-3886, USA
650-731-6300
は以下の製品
RM1 and RM2
が FCC 規則第 15 部に準拠し ている こ と を宣言し ます。
動作は下記の 2 つの条件に従っ て行われます。 (1) 本機器は有害な干渉の原因とはな らず、 (2) 本機器は不要な動作の原因と なる干渉を含む如何なる干渉を も受容し ます。
通信
注記 : 本機器は、 FCC 規則第 15 部による ク ラス B デジ タル機器の制限に適合する こ とがテス ト によ っ て確認されています。 これらの制限は本機器が住宅に設置された と きに有害な干渉に対し て妥当な保護を提供するよ う定められています。 本機器は無線周波数エネルギーを生成し、 使用し、 放射し ます。 従っ て取扱説明書に従っ て正し く イ ンス ト ールおよび使用し なければ無線通信に有害な干渉を与える原因と な り ます。 絶対に干渉が起きないこ と を保証する ものではあ り ません。 本機器の電源のオン と オフ を切り替える こ とによ っ て本機器がラ ジオやテレビの受信に対する有害な干渉の原因になっ ている こ とが確認できた場合は、 以下のいずれかの手段で干渉を緩和し てみて く だ さい。・ 受信アンテナの方向を変えるか設置場所を変える。・ 本機器と受信機を離し て設置する。・ 本機器と受信機の電源を別々のコ ンセン ト に接続する。・ ラ ジオ / テレビの販売店または専門の技術者に相談す
る。
Digidesign の許可な く 本機器を改造する と、 本機器を使用する権利が無効になる場合があ り ます。
遵守 (カナダ)
このク ラス B デジ タル機器は、 カナダの ICES- 003 を遵守しています。
Cet appareil num 屍 ique de la classe B est conforme ・ la norme NMB-003 du Canada
遵守 (オース ト ラ リ ア)
RM1 and RM2 Guide.book iv ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
CE 遵守 :
Digidesign は、 EMC Directive 89/336/EEC および Low Voltage Directive 73/23/EEC に適合する こ と によ り、 本機器に対する CE (Conformite Europenne) マークの適用を許可されています。
安全
本機器は以下の UL 規格の仕様に従っ て USA と カナダの安全認可に適合するよ う テス ト されています。 UL60065 7th /IEC 60065 7th およびカナダの CAN/CSA C22.2 60065:03。Digidesign Inc. は適合機器に適切な UL & CUL マーク をつけるこ と を認められています。
警告
安全に関する重要な指示
1 ) これらの指示を読むこ と。
2 ) これらの指示を保存する こ と。
3 ) すべての注意に耳を傾ける こ と。
4 ) これらの指示に従 う こ と。
5 ) 本機器を水の近 く で使用し ない。
6 ) 乾いた布でのみ掃除する。
7 ) 通気孔を塞がない。 取扱説明書に従っ て設置する。
8 ) 放熱器、 喚起調節弁、 ス ト ーブその他熱を発生する機器(アンプを含む) などの熱源近 く に設置し ない。
9 ) 有極プ ラグや接地型プ ラグを正し く 使用する。 有極プ ラグには 2 つのブレー ドがあ り、 一方の幅がも う 一方よ り広 くなっている。 接地型プ ラグには 2 つのブレー ド と接地プロングがある。 このプロング (3 番目の幅広ブレー ド) は、 安全用である。 プ ラグがコ ンセン ト に合わないと きは、 電気技術者に相談し て コ ンセン ト を交換する。
1 0 ) 電源コー ドが踏まれた り (特にプ ラグ部分)、 機器に挟まれた り し ないよ う に保護する。
1 1 ) 付属品はメ ーカーが指定し たものだけを使 う。
12) 雷が発生し た と きや長時間使用し ないと きはプ ラグを抜く 。
1 3 ) 整備点検は、 認定されたサービス要員に依頼する。 電源コー ド またはプ ラグが損傷を受けた と き、 液体を溢し た とき、 物体を機器内に落と し た と き、 機器が雨や水分に晒され
た と きなど本機器が何らかの損傷を受けた と きは整備点検が必要である。
1 4 ) 機器に液体を こぼし た り、 機器の上に液体に満た された物体 (花瓶など) を置いてはいけない。
警告! 火事や電気シ ョ ッ クの危険を減らすため、 この機器を雨や水分に対し て露出し てはいけない。
1 5 ) この機器は正し く 接地 (アース) されたコ ンセン ト に接続し な く てはいけない。
1 6 ) 主電源スイ ッ チは RM1 と RM2 のバッ クパネルにある。 電源コー ド は本線から切断するために使 う こ とがあるので、 機器の設置後も取り扱い可能でなければなら ない。
目次
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第 1 章 はじめに . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1
パッ ケージの内容 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1
機能. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1
Digidesign ユーザー登録 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2
www.digidesign.com について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2
スピーカーについて . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3
第 2 章 RM1 と RM2 の概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5
コネク タ と コ ン ト ロール . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5
フ ロン ト パネルの LED . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8
第 3 章 設置と運用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9
はじめに . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9
スピーカーを設置する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9
AC 電源の設定と接続 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10
オーデ ィ オを接続する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11
電源のオン と オフ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13
モニ ターの設定を行う . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13
大の性能を引き出すために . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15
ト ラ ブルシューテ ィ ング . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15
付録 A 仕様 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 17
RM1 と RM2 のオーデ ィ オの仕様 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 17
パワーアンプの仕様 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 19
参考図表 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 20
目次 v
vi
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Digidesign RM1 & RM2 ガイ ド
RM1 and RM2 Guide.book 1 ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
第 1 章
第 1 章 : はじめに
Digidesign® の リ フ ァ レ ン ス ・ モニ ター ・ シ リ ーズ (RMS) をご利用いただき ま し てあ り が と う ございます。
こ のモニ ターは、 Digidesign が ATL 技術を使って開発し た ものです。
こ のガ イ ド では、 Digidesign の RM1™ ス ピーカーと RM2™ ス ピーカーのイ ン ス ト レーシ ョ ン と 使用方法を説明し ます。
パッ ケージの内容
・ RM1 または RM2 モニ ター 1 台
・ AC 電源ケーブル 1 本
・ RJ45 ケーブル 1 本
・ Digidesign オン ラ イ ン登録カード
Digidesign の RMS ス ピ ーカーに使われて
いる 技術については、 3 ページの「 ス
ピ ーカーについて」 をお読みく ださ い。
RM1
機能
RM1 モニ ター と RM2 モニ ターには以下の機能があ り ます。
・ バイ アンプのニア ・ フ ィ ール ド ・ モニ ター
・ デジ タル入力 と アナロ グ入力
・ 専用ド ラ イバ、 デジ タル電子工学、 パワーアン
プ、 キ ャ ビネ ッ ト 設計によ る音色の正確さ、 明
瞭さ、 極めて歪みの少ないダ イナ ミ ッ ク レ ンジ
・ 搭載 DSP :
・ 音像をはっ き り させるためのデジ タル ・ ク
ロ スオーバーの処理
・ ゲイ ン ・ ト リ ム (感度)、 低周波と 高周波の
調整、 L/R チャ ンネルのアサイ ン メ ン ト
・ RMS ス ピーカーがバス レ フ方式のス ピー
カーの音色を模する リ スニング ・ モード、
バス ・ ポー ト ・ エ ミ ュ レーシ ョ ン
・ 軸外位置での リ スニングでも正確な周波数レ ス
ポン ス を維持する音響分散設計
第 1 章 : はじめに 1
2
RM1 and RM2 Guide.book 2 ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
Digidesign ユーザー登録
同封のオン ラ イ ン登録カー ド を読んで、 購入し た製品をオン ラ イ ンで登録し て く ださ い。 製品をご登録いただき ます と 、 無償のテ ク ニカルサポー トや今後のア ッ プグレード を受ける こ と ができ ます。 これは、 新規ユーザーと し ての大切な手続きです。
保証 と 修理に関し ては、 Digidesign の販売店にご相談 く だ さい。
Digidesign RM1 & RM2 ガイ ド
www.digidesign.com について
Digidesign の製品を 大限に活用する ため、
Digidesign のウ ェブサイ ト (www.digidesign.com)
をご利用 く ださ い。 ウ ェブサイ ト では、 以下のよ
う なサービ ス を提供し ています。
登録 ご購入いただき ま し た製品をオン ラ イ ンで
ご登録 く だ さい。 登録方法は、 同封の登録カード
に記載されています。
サポー ト 「テ ッ ク サポー ト 」 と 「カ ス タマーサービ ス」 ではソ フ ト ウ ェ アのア ッ プデー ト やオン ライ ン ・ マニ ュ アルをダ ウ ン ロード でき ます。 「互換情報」 では、 システム対応状況など を確認できます。 「アンサーベース」 では、 よ く あ る質問を検索する こ と ができ ます。 「ユーザーカンフ ァ レン ス」 では、 ユーザー同士の情報交換ができ ます。
ト レーニング Pro Tools の認定オペレータやエ クスパー ト にな り ま し ょ う 。 オン ラ イ ン ・ コースで自習し た り 、 Pro Tools の認定 ト レーニング ・ セン ターで実施し ている授業を調べてみま し ょ う 。
製品とデ ィ ベロ ッパー 「製品」 では、 Digidesign製品のデモ版をダウ ン ロー ド でき ます。 「デ ィ ベロ ッ パー」 には、 プ ラ グ イ ン、 アプ リ ケーシ ョン、 ハード ウ ェ アなど開発パー ト ナーの製品情報を掲載し ています。
ニュース と イベン ト 「ニ ュース」 には、 Digidesignからの 新のお知らせを掲載し ています。 「イベン ト 」 では、 Pro Tools デモン ス ト レーシ ョ ンへの参加申込ができ ます。
その他にもいろいろな情報を掲載し ています。 ぜひ一度 Digidesign のウ ェブサイ ト(www.digidesign.com) をご覧 く だ さい。
RM1 and RM2 Guide.book 3 ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
スピーカーについて
Digidesign の RM1 と RM2 は、 共に PMC の ATL(Advanced Transmission Line) 技術を使って、 アンプ と ク ロ スオーバーの設計に新機軸を持つ 2 ウ ェイ (バイ アンプ) の リ フ ァ レ ン ス ・ モニ ターです。
PMC による ATL 技術
PMC は ATL (Advanced Transmission Line) を使って ラ ウ ド ス ピーカーの設計を 高レベルまで引き上げま し た。 この設計には、 洗練されたキ ャ ビネ ッ ト 、 専売の ド ラ イブ ・ ユニ ッ ト 、 特殊な吸収素材が使われています。
ATL の働き
メ イ ン ・ ド ラ イバは、 キ ャ ビネ ッ ト 内の一連の内壁で構成された長い ト ンネル (伝送路) の 後に取 り 付け られています。 伝送路は、 メ イ ン ・ ド ライバの後方から放射される低音域上部を吸収するよ う 設計された吸音材に沿っています。
も低い周波数は、 ト ンネルの 後にあ る大き な出口から メ イ ン ・ ド ラ イバ と 同相で現れ、 LF 出力を大き く し ます。 伝送路内で生成された圧力は、幅広い周波数帯にわたって メ イ ン ・ ド ラ イバを操作し、 不要な偏位 と その結果の歪みを劇的に削減し ます。
これによ って、 ミ ッ ド レ ンジが非常に低い周波数内にあ る歪みにマス ク される こ と な く 、 よ り クリ ーンで明瞭にな り ます。 こ の技術は、 同一の ドラ イバを使った同様の大き さ のバス レ フ方式や密閉式のキ ャ ビネ ッ ト よ り も高い SPL と ベースの拡が り を実現し ます。
ド ラ イバ
RM1 は 5.5 イ ンチの LF ド ラ イバを、 RM2 は 6.7イ ンチの LF ド ラ イバを使っています。 これらのLF ド ラ イブ ・ ユニ ッ ト は ATL 設計用に 適化されています。
RM1 と RM2 は、 共に同一の 1 イ ンチ、 ソ フ ト ・ドーム、 強磁性流体冷却式 HF ド ラ イバを使っています。
アンプ
RM シ リ ーズの HF ド ラ イブ ・ ユニ ッ ト と LF ド ライブ ・ ユニ ッ ト は、 低歪み、 アナロ グ制御、 「クラ ス D」 の別々のパワーアンプで駆動されます。 こ の種のアンプは、 デジ タル ・ アンプの効率や大き さ の利点と 線形増幅の精度、 操作性、 音質を併せ持っています。
DSP と ク ロスオーバー
RM シ リ ーズでは、 デジ タルの 48 ビ ッ ト 固定小数点プロセ ッ サで ク ロ スオーバー機能を働かせます。 強力な DSP エンジンが、 EQ パラ メ ータ、 バス ・ ポー ト ・ エ ミ ュ レーシ ョ ン、 L/R チャ ンネル選択に加えて、 ド ラ イブ ・ ユニ ッ ト の統合 と正確な操作が行え る よ う デジ タル領域のオーデ ィ オ信号を処理し ます。
ク ロ ッ ク
アナロ グ入力 ADC (AD コ ンバーター) は、96 kHz,、 24 ビ ッ ト でサンプルされ、 専用の低 ノイ ズ ・ ク ロ ッ ク ・ オシレータにロ ッ ク されます。
第 1 章 : はじめに 3
4
RM1 and RM2 Guide.book 4 ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
Digidesign RM1 & RM2 ガイ ド
RM1 and RM2 Guide.book 5 ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
第 2 章
第 2 章 : RM1 と RM2 の概要
こ の章では、 リ フ ァ レ ン ス ・ モニ ター RM1 と RM2 のコネ ク タ と コ ン ト ロールについて説明し ます。
コネク タ と コ ン ト ロール
図 1RM1 のバッ クパネル (RM2 も同様)
電圧セレ ク タ
電源
チャ ンネル・アサイ ンゲイ ン・ ト リム
LFHF
コ ン ト ロール
取付用アン カー
AC
電源スイ ッ チ
ヒ ューズ
イ ンプ ッ ト
設定
バス・ポー ト
アナログ入力
AES3 デジ タル入力
イ ンスルー
エ ミ ュ レーシ ョ ン
第 2 章 : RM1 と RM2 の概要 5
6
RM1 and RM2 Guide.book 6 ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
電源
電圧セレ ク タ
ス ピーカーを電源に接続する前に、 使用する電源
(100 ~ 150V または 230V) に電圧ス イ ッ チを必
ず合わせて く だ さい。
ヒ ューズ
ヒ ューズは、 RMS ス ピーカー と その他のコ ンポー
ネン ト を過電力、 スパイ ク、 その他の異変によ る
損傷から守 り ます。 本体のバッ クパネルに表記さ
れている定格以外の ヒ ューズは使用し ないで く だ
さ い。
ヒ ューズと電圧
110 ~ 115V と 230V の設定では別の ヒ ューズを使
用する必要があ り ます。 110 ~ 115V の設定では
3.15A の ヒ ューズを、 230V の設定では 1.6A の
ヒ ューズを使用し て く だ さい。 設定を 230V に変
更し た ら、 ヒ ューズ も 1.6A に変えなければば り
ません。
ヒ ューズを交換するには :
1 小さ なス ク リ ュー ・ ド ラ イバーを使って ヒ ュー
ズ ・ ホルダを取 り 外し ます。
2 出荷時に取 り 付け られていた ヒ ューズを外し ま
す。
電圧セレ ク タ
電圧の設定を変更し たと き は、 必ず
ヒ ュ ーズを適切なも のに交換し てく ださ
い。 下記参照。
Digidesign RM1 & RM2 ガイ ド
3 新しい ヒ ューズを ヒ ューズ ・ ホルダに取 り 付け
ます。
電源スイ ッ チ と AC コネク タ
AC ポー ト には、 モニ ターに付属し ている AC 電
源コー ド を接続し ます。 接続し た ら、 電源ス イ ッ
チを使って本体のオン と オフ を切 り 替えます。 完
全に本線から絶縁する と きは、 電源コー ド を取 り
外し ます。
イ ンプ ッ ト
アナログ
アナロ グ ・ オーデ ィ オ ・ イ ンプ ッ ト は メ スの XLR
コネ ク タです。 こ のイ ンプ ッ ト は、 以下の接続に
よ り 電子的バラ ン ス を と り ます。
ソース信号がアンバラ ン スの と きは、 未使用のピ
ンをグ ラ ウ ン ド に接続し ます。 良の結果を得る
ためには、 高品質のケーブル と コネ ク タ を使用し
て く ださ い。
電源スイ ッ チ、 ヒ ューズ ・ カバー、 AC コネク タ
アナログ ・ イ ン ・ コネク タ (XLR) のピン番号
電源
ヒ ューズ AC
スイ ッ チ
Pin 1 GND Pin 2 +Pin 3 –
RM1 and RM2 Guide.book 7 ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
デジ タル
RM シ リ ーズのモニ ターには AES 3 デジ タル ・ イ
ンプ ッ ト (XLR) と THRU と IN のコネ ク タ
(RJ45) があ り ます。
AES 3 デジ タル ・ イ ン
AES 3 デジ タル ・ オーデ ィ オ ・ イ ンプ ッ ト は メ ス
の XLR コネ ク タです。 AES 3 イ ンプ ッ ト はサンプ
ルレー ト 44.1 kHz、 48 kHz、 88.2 kHz、 96 kHz に
対応し ます。
IN
こ の メ スの RJ45 ソ ケ ッ ト は、 RJ45 機器または
RM シ リ ーズの他のモニ ターの THRU コネ ク タか
らの AES デジ タル ・ オーデ ィ オを接続する ため
の ものです。
THRU
こ の メ スの RJ45 ソ ケ ッ ト は、 [IN] (RJ45) または
[IN] (AES 3 XLR) デジ タル入力からの AES デジ
タル ・ オーデ ィ オをそのま ま出力し ます。
デジ タル AES イ ン ・ コネク タ (XLR) のピン番号
デジ タル ・ イ ン ・ コネク タ (RJ45) のピン配置
デジ タル ・ スルー ・ コネク タ (RJ45) のピン配置
Pin 1 GND Pin 2 +Pin 3 –
コ ン ト ロールと設定
Digidesign の各 RMS ス ピーカーのバッ クパネルに
は以下のコ ン ト ロール と設定があ り ます。
HF 内蔵の HF (シ ェルフ ・ タ イプ) EQ を使って
高周波レベルを設定し ます。 調整でき る範囲は
0.5 dB 単位で -4 dB から +3 dB までです (14 ペー
ジの 「HF を設定する」 参照)。
LF 内蔵の LF (シェルフ ・ タ イプ) EQ を使って
低周波レベルを設定し ます。 調整でき る範囲は
0.5 dB 単位で -4 dB から +3 dB までです。 (14
ページの 「LF を設定する」 参照。 )
チャ ンネル ・ アサイ ン AES デジ タル ・ イ ンプ ッ
ト のどち らのチャ ンネル (左または右) を再生す
るかを選択し ます。 (11 ページの 「デジ タル ・ イ
ンプ ッ ト を接続する」 参照。 )
ゲイ ン ・ ト リム イ ンプ ッ ト の感度を設定し ます。
(13 ページの 「ゲイ ン ・ ト リ ムを設定する」 参
照。 )
バス ・ ポー ト ・ エ ミ ュ レーシ ョ ン
RM ス ピーカーは、 バス レ フ方式のス ピーカーの
周波数レ スポン ス をエ ミ ュ レー ト する機能を持っ
ています。 ATL 設計は歪みの少ないよ り 正確なバ
ス ・ レ スポン ス を実現し ていますが、 バス ・ ポー
ト ・ エ ミ ュ レーシ ョ ン機能を使 う と バス レ ス方式
のス ピーカーの音で ミ ッ ク ス を聴 く こ と ができ ま
す。 (15 ページの 「バス ・ ポー ト ・ エ ミ ュ レー
シ ョ ンを使 う 」 参照。 )
壁ブ ラケ ッ ト 用アン カー
4 つの M6 ねじ込み口は、 RM1 と RM2 の専用壁ブ
ラ ケ ッ ト (傾斜 / 回転可、 別売) 用です。 詳し く
は、 Digidesign のウ ェブサイ ト
(www.digidesign.com) をご覧 く だ さい。
第 2 章 : RM1 と RM2 の概要 7
8
RM1 and RM2 Guide.book 8 ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
フ ロン ト パネルの LED
こ の LED イ ンジケータは RM1 と RM2 の両方のフ
ロ ン ト にあ り 、 以下の状態を示し ます。
フ ロン ト パネルの LED の状態
LED 状態
消灯 電源が入っていないか一時的な
電源 ミ ュー ト ・ モー ド
青色 電源オン
赤色 アンプがク リ ッ プを起こ し てい
る - 赤色が表示されたら入力レ
ベルを下げる
Digidesign RM1 & RM2 ガイ ド
RM1 and RM2 Guide.book 9 ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
第 3 章
第 3 章 : 設置と運用
こ の章では、 Digidesign の リ フ ァ レ ン ス ・ モニター RM1 と RM2 の設置、 接続、 使用方法について説明し ます。
モニ ターの設置 と接続を正し く 行 う こ と によ って、 効率よ く 安全にモニ ターを運用する こ と ができ ます。
はじめに
モニ ターのパッ ケージを開 く
箱を空けた ら、 モニ ターの両側の一番下まで手を伸ばし て箱から取 り 出し て く だ さい。 こ う する こと によ って、 モニ ター前面の HF ド ラ イバや LFド ラ イバを指でへこ ま し た り 穴をあけた り せずに、 また背面のス イ ッ チ、 コネ ク タ、 その他のコン ト ロールを傷つけずに済みます。
再利用と リサイ クル
パッ ケージは再利用する と きのために と っておいて く ださ い。 このボール箱には耐久性があ り 、 ラウ ド ス ピーカーを輸送する必要があ る と きに再利用でき ます。
スピーカーを設置する
リ フ ァ レ ン ス ・ モニ ターは、 いつもの ミ キシング ・ ポジシ ョ ンでバラ ン スの と れた正確なサウ ンド が得られる場所に設置し なければな り ません。 正しい位置は、 ス ピーカーを使用する場所の大きさや音響によ って異な り ます。 設置する場所を問わず、 以下のガ イ ド ラ イ ンを守って く ださ い。
・ 耳からの高さ が同じにな る よ う にス ピー
カーを設置し て く ださ い。
・ ス ピーカーは良質のス タ ン ド に取 り 付け る
か、 適切なブ ラ ケ ッ ト を使って壁に取 り 付
けて く ださ い。
・ 天井に取 り 付けた り モニ ターを覆った り し
ないで く だ さい。 モニ ターの背面には通気
が必要です。
配置のガイ ド ラ イ ン
必ず正しい向きに立てて く ださ い。 モニ ターを横向きには置かないで く だ さい。
ス ピ ーカーの周り の気流を制限し ないで
く ださ い。
正しい向き (左) と間違った向き (右)
êŠ åÎ
第 3 章 : 設置と運用 9
10
RM1 and RM2 Guide.book 10 ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
縦に置 く こ と によ って、 周波数レ スポン ス と音像が安定する 大の リ スニング ・ ウ ィ ン ド ウが得られます。 縦向きは、 ク ロ スオーバー ・ ポ イ ン ト 周辺の ド ラ イバの相互作用を 小限にし ます。
配置
モニ ターは、 聴 く 位置に対し て必ず対象にな る よう 配置し て く だ さい。
ステレオ
以下の図にステレオ ・ モニ タ リ ング用の設置例を示し ます。
サラウン ド配置
以下の図に 5.0 サラ ウ ン ド用の設置例を示し ます。
ステレオ配置
5.0 サラウン ド用 RMS スピーカーの配置 (サブは参考まで)
0.5m/20"
FRONT LEFT FRONT RIGHT
CENTRE
TV ORPLASMA SUBWOOFER
WITHINTHISWINDOW
30o30o25o
100o
135o
25o
REAR RIGHTREAR LEFT
Digidesign RM1 & RM2 ガイ ド
RM シ リ ーズのモニ ターには、 調整可能なゲイ ンおよび低周波レ スポン ス と 高周波レ スポン スのコン ト ロールがあ り ます。 これらによ って、 リ スニング環境に応じ た RM ス ピーカーの 適なレ スポン スが得られます。
AC 電源の設定と接続
以下の説明に従って ヒ ューズ と電圧を正し く 設定し て く ださ い。
電圧を設定する
・ 両方のモニ ターの電圧セレ ク タの設定が、 使用
する本線の電圧 (110 ~ 115V または 230V) と 一
致し ている こ と を確認し て く だ さい。
正しいヒ ューズを取り付ける
・ 使用する電圧に合った ヒ ューズが取 り 付け られ
ている こ と を確認し て く ださ い。
PMC のス ピ ーカーは、 使用する 地域に合
わせて手動で電圧を設定する 必要があり
ま す。 モニタ ーを接続し て電源を入れる
前に、 以下のと おり 必ず電圧と ヒ ュ ーズ
をチェ ッ ク し てく ださ い。
電圧セレ ク タ
RM1 and RM2 Guide.book 11 ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
本体のバッ クパネルに表記されている定格以外のヒ ューズは使用し ないで く だ さ い。
AC 電源を接続する
モニ ターに電源を接続するには :
1 こ の先に進む前に電圧セレ ク タの設定 と 正しい
ヒ ューズの取 り 付けが行われている こ と を確認し
て く ださ い。 (詳し く は、 10 ページの 「電圧を設
定する」 をお読み く だ さ い。)
2 付属の AC 電源コード (箱ご と に 1 本) を各モニ
ターのバッ クパネルにあ る AC コネ ク タに接続し
ます。
3 も う 一方を電源に接続し ます。
オーデ ィ オを接続する
以下に、 RM1 モニ ター と RM2 モニ ターへのアナロ グ ・ オーデ ィ オ と デジ タル ・ オーデ ィ オの接続方法を説明し ます。
アナログ ・ イ ンプ ッ ト を接続する
アナログ ・ ソースを接続するには :
1 バラ ン ス型 XLR ケーブルをモニ ターのバッ クパ
ネルの [Analog In] コネ ク タに接続し ます。
電源スイ ッ チ、 ヒ ューズ ・ カバー、 AC コネク タ
アンバラ ンス 型アナロ グ・ ソ ース の接続
については、 6 ページの「 アナロ グ」 を
お読みく ださ い。
ヒ ューズ
2 ケーブルのも う 一方をアナロ グ ・ オーデ ィ オ ・
ソースに接続し ます (例えば、 Digidesign の 192
I/O オーデ ィ オ ・ イ ン ターフ ェースのアナロ グ ・
ア ウ ト プ ッ ト )。
3 手順1 と 2 を繰 り 返し て、も う 1つのRMモニ ター
を接続し ます。
デジ タル ・ イ ンプ ッ ト を接続する
Digidesign の RMS モニ ターには、 [AES 3 Digital In](XLR コネ ク タ) ポー ト と [IN] (RJ45) ポー ト から AES を入力でき ます。 RMS モニ ターはデジ タル ・ ソースに同期し ます。
デジ タル ・ スルーについて
デジ タル ・ プロ ト コル AES 3 と RJ45 は、 2 チャ ンネル (左 と右) のオーデ ィ オを伝送し ます。 デジタル ・ ソース を使用する と きは、 その ソース機器は 1 つの RMS モニ ターのデジ タル ・ イ ンプ ッ トに接続し ます。 2 つのモニ ターのどち らに接続して も構いません。
次に、 付属の RJ45 ケーブルを使って、 こ のモニターの [THRU] ポー ト を も う 1 つの 「ス レーブ」モニ ターの [IN] ポー ト に接続し てデジ タル ・ オーデ ィ オを送 り ます。
次にチャ ンネル ・ アサイ ン ・ ス イ ッ チを使ってAES 信号の右チャ ンネル と左チャ ンネルを ス ピーカーに割 り 当てます。
デジ タル入力用のイ ン と スルーの接続 (AES ソースの場合)
AES
スルーイ ン
(ソースから)RJ45
(左)
チャ ンネル
(右)アサイ ン
チャ ンネルアサイ ン
第 3 章 : 設置と運用 11
12
RM1 and RM2 Guide.book 12 ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
チャ ンネル ・ アサイ ン ・ スイ ッ チ
デジ タル入力を使用する と きは、 それぞれのモニターが左右のどち らのチャ ンネルを再生するかをモニ ター背面のチャ ンネル ・ アサイ ン ・ ス イ ッ チで設定する必要があ り ます。
デジ タル ・ ソースを接続するには :
1 AES ケーブル (XLR) を 1 つのモニ ターのバッ ク
パネルの [AES 3 Digital In] ポー ト に接続し ます。
これがマス ター ・ モニ ターにな り ます。
2 付属の RJ45 ケーブルの一方をマス ター ・ モニ
ターの [THRU] ポー ト に接続し ます。
3 RJ45 ケーブルの も う 一方を も う 1 つのモニ ター
の [IN] ポー ト に接続し ます。
4 モニ ターのバッ クパネルのチャ ンネル ・ アサイ
ン ・ ス イ ッ チを各モニ ターの位置に合わせて L
(左) または R (右) に設定し ます。
チャ ンネル ・ アサイ ン ・ スイ ッ チ
Digidesign RM1 & RM2 ガイ ド
アナログ ・ オーデ ィ オとデジ タル ・ オーデ ィ オを同時に接続する
複数の入力を同時に接続し てお く こ と はでき ますが、 デジ タル入力がアナロ グ入力に優先し ます。 有効なデジ タル入力が検知されれば、 アナロ グ入力は ミ ュー ト されます。 デジ タル入力形式の両方または 3 つすべて (アナロ グおよびデジ タルのXLR と RJ45) を使用する と きは、 以下のルールが適用されます。
デジ タル入力モー ド
有効なデジ タル ・ ソース信号が AES の [IN] ポート または RJ45 の [IN] ポー ト で検知される と、 デジ タル入力が選択されます。 バラ ン ス型のアナログの [IN] は ミ ュー ト されます。 AES と RJ45 の両方が接続され、 共に有効なデジ タル信号を受信した と きは、 AES への入力が優先されます。 RJ45 の[THRU] ポー ト は、 すべてのデジ タル入力モー ドでデータ を通過させます。
RJ45 から有効な AES3 入力に切り替えるには :
1 モニ ターの電源を切 り ます。 完全にシ ャ ッ ト ダ
ウ ンする まで 10 秒待ちます。
2 も う 一度ス ピーカーの電源を入れます。
アナログ入力モー ド
AES または RJ45 に有効なデジ タル信号がない ときは、 バラ ン ス型のアナロ グの [IN] が有効にな ります。 アナロ グ入力モード では、 デジ タル入力やスルーは起き ません。
RM1 and RM2 Guide.book 13 ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
電源のオン とオフ
モニ ター ・ システムの電源は、 常に 後に ( ミ キサー、 レ コーダー、 その他の機器に完全に電源が入ってから) 入れて く だ さい。
逆に電源を切る と きは、 ス タ ジオの他の機器の電源を切る前にモニ ター ・ システムの電源を 初に切って く だ さい。
使い始めと 「なら し」 期間
耐用性の高い部品を持つ多 く の機器では、 その大の能力を発揮でき る よ う にな る までに少し時間がかか り ます。 LF ド ラ イブ ・ ユニ ッ ト や HF ド ライブ ・ ユニ ッ ト に柔らかいコーンを持つ RMS スピーカーの場合は特にそ う です。
こ の素材は運用を続けている う ちに柔軟性を増し、 オーデ ィ オ ・ スペク ト ルの微妙な違いに対して よ り 敏感に反応する よ う にな り ます。 低音の深さやダ イナ ミ ク ス も音像の明瞭さ と 共に向上し ます。 試運転 / な ら し期間は、 通常の使用において14 時間程度です。
モニ ターの設定を行 う
ゲイ ン ・ ト リムを設定する
ゲイ ン ・ ト リ ムは、 ソースへの RM1 モニ ターとRM2 モニ ターの入力感度を合わせる 16 ポジシ ョンのロータ リ ー ・ エン コーダです。
ポ イ ン タ を一番下 (6 時の位置) に向ける と 感度が 大にな り ます。 こ の位置から時計回 り に回すと 1 dB 単位で -15 dB まで感度が下が り ます。
ゲイ ン ・ ト リ ムのエン コーダには設定を示す ノ ッチ (切 り 込み) があ り ます。
ゲイ ン ・ ト リムの設定と入力レベルの例
通常のゲイ ン設定フルスケール出力用入
力レベル
0 dB 4 dBu
ミ 8 dB 12 dBu
ミ 15 dB 19 dBu
ゲイ ン ・ ト リム ・ コ ン ト ロール (コ ン ト ロールにノ ッ チがある)
ノ ッ チ
第 3 章 : 設置と運用 13
14
RM1 and RM2 Guide.book 14 ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
HF を設定する
HF レベルを調整する と、 ソース機器や部屋の音響によ って生み出される高周波の変動を打ち消すこ と ができ ます。
調整でき る範囲は 0.5 dB 単位で -4 dB か ら +3 dBまでです。
HF を調整するには :
・ HF のエン コーダを回し て必要な設定に合わせ
ます。
HF の設定について詳し く は、 20 ページの 「参考図表」 をお読み く ださ い。
HF の傾斜 (RM1 と RM2)
HF コ ン ト ロールと表記 (現在の設定は 0)
Digidesign RM1 & RM2 ガイ ド
LF を設定する
LF を調整する と 境界の影響を補正でき ます。 モニターを壁、 天井、 床の近 く に置 く と 、 低周波エネルギーを よ り 多 く 感じ る場合があ り ます。 こ う した場合は、 各モニ ターからの LF レベルを下げる必要があ り ます。 大き な部屋や自由な空間では、LF レベルを上げる こ と ができ ます。 調整する値は、 部屋の音響や個人的な好みによ って異な り ます。
調整でき る範囲は 0.5 dB 単位で -4 dB か ら +3 dBまでです。
LF を調整するには :
・ LF のエン コーダを回し て必要な設定に合わせ
ます。
LF の設定について詳し く は、 20 ページの 「参考図表」 をお読み く ださ い。
LF の傾斜
LF コ ン ト ロールと表記
RM1 and RM2 Guide.book 15 ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
バス ・ ポー ト ・ エ ミ ュ レーシ ョ ンを使う
バス ・ ポー ト ・ エ ミ ュ レーシ ョ ンをオンにすると、 バス レ フ方式のラ ウ ド ス ピーカーをエ ミ ュレー ト し ます。
バス ・ ポー ト ・ エ ミ ュ レーシ ョ ンをオン (オフ)にするには :
・ バッ クパネルのバス ・ ポー ト ・ エ ミ ュ レーシ ョ
ンのス イ ッ チをオン (オフ) にし ます。
バス ・ ポー ト ・ エ ミ ュ レーシ ョ ンについて詳し くは、 20 ページの 「参考図表」 をお読み く ださ い。
大の性能を引き出すために
RM シ リ ーズは、 取 り 扱いに気をつける限 り 故障し ないよ う に製造されています。 以下の点に注意し て く だ さい。
・ 長期間にわたって酷使し た り 、 こ のガ イ ド で示
し た注意を守ら ない と 故障する場合があ り ます。
・ 歪みが起き た ら、 すぐに入力レベルを下げて く
だ さい。
・ HF ド ラ イバ と LF ド ラ イバはどち ら も繊細で
すか ら手で触れないで く ださ い。 損傷を受けた ド
ラ イブは性能に悪影響を与えます。
・ プラ グの抜き差しやソース機器の交換は、 必ず
本体の電源を切ってから行って く だ さ い。
・ 問題が起き た場合は Digidesign の販売店に相談
し て く だ さい。 販売店が問題解決のお手伝いを し
ます。
バス ・ ポー ト ・ エ ミ ュ レーシ ョ ンのスイ ッ チ
ト ラ ブルシューテ ィ ング
ト ラブルシ ューテ ィ ングを行 う 前に、 こ のガ イ ドの表紙に記載されている注意を必ずお読み く ださい。
本体前面にあ る LED は、 以下の状態を示し ています。
LED が青色で音が鳴ら ないと きは、 以下を確認して く だ さい。
・ 本体がアナロ グ信号または有効な AES3 デジ タ
ル信号を受信し ているか確認し て く だ さい。
または
・ 背面の金属板の温度を確認し て く ださ い。 も し
熱 く なっていれば、 本体の電源を少な く と も 5 分
間切って冷ま し て く ださ い。 冷めた ら、 本体の電
源を入れて動作を確認し て く だ さい。 (16 ページ
の 「温度 と熱について」 参照 )
LED が消えていて音が鳴らない場合は :
・ ヒ ューズ と電源の接続を確認し て く だ さい。
ヒ ューズを交換し、 電源の接続にも問題がないの
に LED が点灯し ない と きは、 Digidesign のカ ス タ
マー ・ サポー ト にご連絡 く ださ い。
フ ロン ト パネルの LED
LED 状態
消灯 電源が入っていないか一時的な
電源 ミ ュー ト ・ モー ド
青色 電源オン
赤色 アンプがク リ ッ プを起こ し てい
る - 赤色が表示されたら入力レ
ベルを下げる
第 3 章 : 設置と運用 15
16
RM1 and RM2 Guide.book 16 ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
温度と熱について
一般的な設計のモニ ターと 異なって、 RMS ス ピーカーは非常に効率のよいパワーアンプを使っている ため、 ほんの少しの電力しか熱に変換されません。 しかし本体が風通しの悪い環境に設置されている と 、 サーマル ・ シ ャ ッ ト ダウ ン機能が起動する場合があ り ます。 この機能が起動し た と きは、本体の設置場所を変えて く だ さ い。
問題がないはずの場所でサーマル ・ シ ャ ッ ト ダウン機能が起動し た場合は、 Digidesign のカス タマー ・ サポー ト にご連絡 く だ さ い。 (連絡先はこのガ イ ド の裏表紙に記載されています。)
Digidesign RM1 & RM2 ガイ ド
RM1 and RM2 Guide.book 17 ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
付録 A
仕様
RM1 と RM2 のオーデ ィ オの仕様
RM1 と RM2 の技術仕様
仕様 RM1 RM2
周波数レスポンス 50 Hz ~ 25 kHz 40 Hz ~ 25 kHz
ピーク SPL @ 1m 111 dB 113 dB
実効線路長 1.5m (4.9 ft.) 1.5m (4.9 ft.)
ド ラ イブ ・ ユニ ッ ト LF 140mm ド ープ ・ コーン、 合金
シ ャーシ
HF 27mm ソ フ ト ・ ド ーム、 強磁
性流体冷却
LF 170mm ド ープ ・ コーン、 合金
シ ャーシ
HF 27mm ソ フ ト ・ ド ーム、 強磁
性流体冷却
ク ロスオーバー周波数 3 kHz 3 kHz
HF 調整 0.5 dB 単位で -4 ~ +3 dB、 コーナー周波数 1 kHz
LF 調整 0.5 dB 単位で -4 ~ +3 dB、 コー
ナー周波数 750 Hz
0.5 dB 単位で -4 ~ +3 dB、 コー
ナー周波数 500 Hz
入力コネク タ
アナログ XLR メ ス ピン 1 GND、 ピン 2 +、 ピン 3 D
デジ タル XLR メ ス ピン 1 GND、 ピン 2 +、 ピン 3 D
入力イ ンピーダンス 22K オーム 22K オーム
感度
フルスケール出力用入力レベル +4 dBu ~ +19 dBu まで調整可
ゲイ ン ・ ト リム 1 dB 単位で 0 dB ~ -15 dB
付録 A: 仕様 17
18
RM1 and RM2 Guide.book 18 ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
A/D 変換
寸法 H: 290mm (11.42 inches)
W: 155mm (6.10 inches)
D: 300mm (11.81 inches)
H: 400mm (15.75 inches)
W: 194mm (7.64 inches)
D: 370mm (14.57 inches)
重量 1 台 6.4 kg (14 lbs) 1 台 9 kg (20 lbs)
仕上げ ダーク ・ グレー -RAL 9004
RM1 と RM2 の技術仕様
仕様 RM1 RM2
Digidesign RM1 & RM2 ガイ ド
D/A 変換
RM1 と RM2 の A/D 変換の仕様
項目 記号 仕様 単位 備考
大入力レベル Vin 20.9 dBu
S/N 比 SNR 111
109
dB
dB
"A" 加重
20 kHz 非加重
歪み + ノ イズの合
計
-95 dB 20 Hz ~ 20 kHz、
-1 dBFS、
MBW=20 kHz
周波数レスポンス BW DC-40 kHz
パワーアンプの SNR は 125dB を超えシステムの ノ イ ズには関係し ない。
RM1 と RM2 の D/A 変換 (パワーアンプへの出力)
項目 記号 仕様 単位 備考
出力電圧 Vout 6.37 VRMS
S/N 比 SNR 110
108
dB
dB
"A" 加重
20 kHz 非加重
歪み + ノ イズの合
計
-95 dB 20 Hz ~ 20 kHz、
-1 dBFS、
MBW=20 kHz
周波数レスポンス BW DC-40 kHz
RM1 and RM2 Guide.book 19 ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
パワーアンプの仕様
条件 : Zload = 8 3/4、 計測帯域幅 = 20 kHz AES17
項目 記号 仕様 単位 条件と備考
出力電力 PR RM1: LF 80W、 HF 40W
RM2: LF 100W、 HF 50W
W 1% THD 1 または 2 チャ ン
ネルは ト ラ ンス依存
歪み + ノ イズ THD+N 0.05 % 大、 PR/2 まで
0.005 通常、 5W 周波数に依存し
ない
信号 / ノ イズ SNR 125 dB 小、 リ フ ァ レンス
100W/8 3/4。
105 小、 リ フ ァ レンス 1W
周波数レスポンス BW DC-50k Hz +0, D3 dB
出力イ ンピーダン
ス
ZO 0.02 W 通常、 1 kHz
0.1 通常、 20 kHz
大出力電流 IOMAX 9 A Min.
効率 h >92 % フルパワー
アイ ドル損失 P0 4 W
付録 A: 仕様 19
20
RM1 and RM2 Guide.book 20 ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
参考図表
RM1 図表
Digidesign RM1 & RM2 ガイ ド
RM1 バス ・ ポー ト ・ エ ミ ュ レーシ ョ ン
図 2RM1 バス ・ ポー ト ・ エ ミ ュ レーシ ョ ン レベル
RM1 and RM2 Guide.book 21 ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
RM1 LF レベル
RM1 HF レベル
図 3RM1 LF の設定と レベル
図 4RM1 HF の設定と レベル
付録 A: 仕様 21
22
RM1 and RM2 Guide.book 22 ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
RM2 図表
RM2 バス ・ ポー ト ・ エ ミ ュ レーシ ョ ン
Digidesign RM1 & RM2 ガイ ド
図 5RM2 バス ・ ポー ト ・ エ ミ ュ レーシ ョ ン レベル
RM1 and RM2 Guide.book 23 ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
RM2 LF レベル
図 6RM2 LF の設定と レベル
RM2 HF レベル
図 7RM2 HF の設定と レベル
付録 A: 仕様 23
24
RM1 and RM2 Guide.book 24 ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
Digidesign RM1 & RM2 ガイ ド
RM1 and RM2 Guide.book 25 ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分
RM1 and RM2 Guide.book 26 ページ 2007年10月6日 土曜日 午前11時5分