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  • 過去最長の14分半の楽曲収録など、今なお進化を遂げ続けるGALNERYUS―――史上最強、至宝の8thアルバム遂に完成!!

    Syu (Gt)  Masatoshi“SHO”Ono (Vo) インタビュアー:ムラオカ

    -順調に8thアルバム『ANGEL OF SALVATION』が完成しましたね。今作も大充実な作品に仕上がっていると思います。まずはこのアルバム・タイトルに込められている意味などがあれば教えて下さい。

    Syu(以下S):『絆』を出した今年の1月ぐらいに、Onoさんと2人でキャンペーンを回ったんですが、その時すでにアルバム・タイトルを決めていたんです。“ANGEL OF SALVATION”というのが響き的にメタリックでカッコええということで、まずはその冠を最初に付けて、そこから曲作りをしようということになって、その表題曲を作るということもその時から念頭に置いていたんです。さらにそのタイトル・トラックは長い曲にしようということも最初から決めていて、そこから3月ぐらいまで掛けて曲作りをしていってという流れでしたね。キャッチーだし良い意味でベタな所を大事にしていきたいなという、バンドの姿勢ということですかね。

    -今作を聴かせていただいて、もちろん今まで通りのOnoさんの超絶ヴォーカルとSyuさんを筆頭にテクニカルな楽器隊と、ガルネリ本来のサウンドが今作でも健在なのですが、どちかというと速い、アクロバティック、超絶ハイトーン・ヴォイス、超絶ギター・テクニックというサプライズ要素より、純粋にメロディなどの展開、楽曲のクオリティなどをクローズアップしているように感じました。

    S:どこをフィーチャーするかというのはバンド的にあんまり考えていないんですよ。トータルのイメージというのと、各曲のクオリティを上げていくのは間違いなくいつも考えていて、「TEMPTATION THROUGH THE NIGHT」以外は全て僕が作曲しているんですが、デモの時点でどれだけ煮詰められるのかというのが今回はすごく変わった点ですね。今まではすごく古典的な方法でMTRに弾いて録音したりとか、作業的にも厄介なことばかりしていてワン・コーラスぐらいしか毎回作れていなかったんです。今回はPC、Pro Toolsなどを使って作業をしたので、すごく緻密にデモを作ることが出来たというのがその要因になっているのではないかと思います。

    -PC上で作業をするようになったというのは、今作から始めたことなのでしょうか?

    S:今作からですね。僕のデモのクオリティの話をしても微妙かもしれないんですが、デモのクオリティがグッと上がったんですよね。メンバーにも伝わりやすく、プロデューサーにも伝わりやすかったということがあって、各メンバーが取り組みやすかったのかもしれませんね。

    -いくつか曲をこちらでピック・アップしたのですが、簡単に曲の解説をお願いしたいと思います。まずは2曲目、イントロを抜けば実質1曲目の「THE PROMISED FLAG」なのですが、この楽曲はメタル・アルバムのオープニングはこうあるべきというような、理想的なアッパー且つハードな楽曲だと思いました。

    S:「THE PROMISED FLAG」、「ANGEL OF SALVATION」の2曲は僕が作詞を担当させてもらっているんですが、タイトルとリンクするような感じでありつつ、前向きな歌詞であろうという感じですね。あとは1、2曲目のメロが早い段階で出来ていたので、かなりみんなにも浸透していた楽曲なんです。展開なども早々と考えられたし、キャッチーなメロスピそのもので良い感じに仕上がったなと思いますね。

    -ヴォーカリスト的には歌いやすい楽曲なのでしょうか?

    Masatoshi“SHO”Ono(以下O):これも大変な曲ではありますけど、おっしゃったように“バーンッ”と始まった時の高揚感と“うわ、来たー!”という感覚を受けましたね。過去にも『RESURRECTION』の「BURN MY HEART」だったり、『PHOENIX RISING』の「TEAR OFF YOUR CHAIN」を聴いた時にいかにも1曲目という感じだなと思っていたんです。今回も正にあるところのラインでは極まりつつある感覚がすごくするんですよね。歌は大変な部分もあるけども、Syu君がイメージを持ってメロを書いているので、歌っていて気持ちいいんですよね。特にこの曲のサビの入りなんかは“スコーンッ”と気持ちよくいくので、好きですね。

    -個人的にすごく好きなのが4曲目の「LONELY AS A STRANGER」なのですが、ヴォーカルのメロディがとことんキャッチーなのですが、展開が独創的ですね。途中からはモダンでグルーヴィで邪悪なリフが出てきたりと、新しいタイプかなと思ったのですが、その点いかがですか?

    S:ストレートなリフもののへヴィな8ビートのナンバーにしたいと思ってたんですが、あんまり深く考えずに作ったので、メロの乗りが良かったのかもしれないですね。この曲もメロがパッと出て来たので、キャッチーな部類に入るのではないかなと思いますね。中間のリフはベタに攻めつつ、中近東フレーズになり、泣きのフレーズになり、王道進行に行きつつというメタルの分かりやすい要素がぎゅっと詰まったええ感じの1曲だと思いますね。

    -Onoさんから見てどうでしょうか?

    O:キャッチーだと思うんですよ。でも、サビのメロはよくよく聴いていただくと、ブレス・ポイントがなくてずっとメロが続いているんですよ。レコーディングだったら、やり直しはできますし、なんとか録っておけばということもありますが、ライヴではきっとみんなで口ずさんで貰えそうなんだ

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    けれども、結構大変ですよね。これはさっきも言ったんですが、どんどんどんどんメロディが流れていって、あまり考えている余裕がないんです(笑)。

    -展開という意味で5曲目の「STAND UP FOR THE RIGHT」はガルネリの中でも長尺な楽曲になっていますね。展開が素晴らしいと思ったのですが、いかがでしょうか?

    S:よくこの多重人格な感じの曲がまとまったなと思いましたね。1つ1つのパーツが結構クラシカルだったり、無機質なリフだったり、メロスピなサビだったりとか、ちょっとRACER-Xチックなリフにストリングスが乗っていたり、最後は合唱あり、といろいろあるんですけど、上手いことまとめるのは頑張ればできるんだなと実感した曲ですね(笑)。一同:(爆笑)O:1曲通して全然違和感がないですからね。S:実は最後の合唱の部分がデモの段階ではまだなくって、プロデューサーさんが“何か付け足してよ”というリクエストをくれたので、付け足したんです。それもアクセントになって良い曲になりましたね。

    -この楽曲はヴォーカル的にはいかがでしたか?

    O:Bメロがキツいですね。“ターンターンタン、タンタンタンターンタンタン”という部分ですね。(その場で歌うOnoさん)いや、まだまだ頑張れそうです(笑)!

    -次に9曲目の「ANGEL OF SALVATION」なんですが、14分半というガルネリ史上最長の楽曲となっていますね。前回のインタビュー時も、制作はかなり大変で、作っても作っても終わらないと仰っていましたが、実際完成してみて心境はいかがですか?

    S:もっと大変かなと思いつつ、メンバーおよびプロデューサーの人たちみんながこの曲は大変だという意識の元にやっていたので、思ったよりはしんどくなかったですが、やっぱり長いですね。録っていく作業がとにかく長かったです。バッキング・ギターとドラムのレックがすごくしんどかったですね。下手したら3曲分ぐらいあるので、とにかくバッキングをしっかり録って、歌を邪魔しないようにという点を意識しましたね。リードは要所要所なのでまだ楽でしたけど。それから一聴してダレる所がないような対策を何倍もしないといけないということがあったので、そのダレる所を見つける作業にも神経を研ぎ澄ましましたし、あとはそういう流れを作っていく作業というのが1番大変でしたね。でも努力した甲斐があって素晴らしい曲になったと思います。

    -この曲はAKANE LIV (from LIV MOON)さんがゲスト・ヴォーカルとして参加されていますが、いかがでしたか?

    O:僕はAKANEさんがレコーディングする時にスタジオには行けなかったんです。ですが、出来上がったものを聴いてみたんですが良いですよね。

    -またちょっといつもとは違う感じの楽曲ですよね。

    O:やはり歌唱のスタイルももちろん違うんですけども、さっきのヴィブラートで言うとAKANEさんぐらいのヴィブラートはすごく良いですよね。3番のサビ、ふっと静かになって、ストリングスと同じフレーズだったと思うんですけど、“フゥ~~”という部分、あれはいいですね。S:素晴らしいですよね。AKANEさんとは何度か一緒に仕事をしていて、1番最初はHEARTの「Alone」のカヴァーを歌ってもらったことがあるんですが、その時に素晴らしいなと思ったんです。今度は逆に僕がゲスト参加させてもらって、その後にもいろいろあってからの今回なんですが、僕の作るオリジナルの曲に対して、Onoさんのヴォーカルがガツンと立っている、その上に彼女の声が被さるとどうなるんだろうというすごい期待感があったんです。そうしたら見事にマッチしてくれて、なんというかキラキラ度が更に増した感じがして、すごく良かったですね。

    ギター・ソロだけでなく制作スピードも鬼のように速いGALNERYUSからわずか1年でニュー・フル・アルバムが登場!今作でも今まで通りOno氏の超絶ヴォーカルとSyu氏を筆頭にテクニカルな楽器隊と、ガルネリ本来のサウンドはもちろん健在だが、どちらかというとスピードやテクニックなどのアクロバティックな要素より、メロディの質や凝った展開、楽曲のクオリティなどに焦点が当てられた作品となっている。とはいえ、それはあくまでもガルネリのクオリティ内での比較であり、D難度、E難度の技は当たり前のように炸裂し、そしてなんとガルネリ史上最長の14分半というTrack.9「ANGEL OF SALVATION」も登場。なおこの曲にはAKANE LIV (from LIV MOON)がゲスト参加している。 ムラオカ

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    LABEL : VAPGENRE : HEAVY METALFOR FANS OF : DRAGONFORCE,Feat,and Loathing in Las Vegas


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