情報科学概論
第5回:数値処理
第6回:文書作成(2)
2019年6月12日
金岡 晃
授業計画
2019/6/12 情報科学概論1
第1回(5/29) 情報の科学(1)
第2回(5/29) 情報の科学(2)
第3回(6/5) 情報の科学(3)
第4回(6/5) 文書作成(1)
第5回(6/12) 数値処理
第6回(6/12) 文書作成(2)
第7回(6/19) 情報分析・管理の事例学習(1)
第8回(6/19) 情報分析・管理の事例学習(2)
復習:情報の科学(3)
2019/6/12 情報科学概論2
大別されるリテラシ
2019/6/12 情報科学概論3
コンピュータのリテラシ
コンピュータに対するリテラシ(情報を活用する能力)
メディアのリテラシ
メディアに対するリテラシ
• コンピュータの利用
• ツールの利用:情報取得、文書作成、数値処理
• 受信者としてのリテラシ:デマ、一次情報源、信頼の判断• 発信者としてのリテラシ:著作権(剽窃、引用)、表現の自由
情報の信頼確認
2019/6/12 情報科学概論4
一次情報
信頼のできる情報源
複数の情報経路
元の情報発信者であるかの確認
自治体や報道機関など、信頼のおける情報源からの情報であるかの確認
1つの情報チャンネル(Twitterなど)だけでなく、他の情報チャンネル(テレビニュースなど)からも情報を確認
情報の発信と自己のプライバシ保護
2019/6/12 情報科学概論5
情報は集約可能である
情報リテラシとは、個人に求められる能力の集合・情報がいつ必要かを自覚する・必要な情報を効果的に、探しだし、精査して、使う
他人の情報リテラシ(能力)により自己のプライバシが棄損される可能性
自分の情報発信だけではない
友人関係からの情報類推は容易
自分の情報を守る(セキュリティの観点)
2019/6/12 情報科学概論6
パスワードの管理
• 同じパスワードを複数のサイトで使いまわすことは危険• パスワードは他人に教えない• パスワードマネージャの利用を検討する• 「秘密の質問」は安全ではない
データの持ち出しと管理
• USBメモリに保存したデータの暗号化
PCの管理
• 最新版へのアップデート• ウイルス対策(マルウェア対策)ソフトの適用と最新版へのアップデート
引用のために行うこと
2019/6/12 情報科学概論7
引用部分と出典の明記
鍵括弧(「」)を用いた引用
Aによれば「****は****である」とされている(出典:XXXXXX)
文書デザインを用いた引用
Bという物事に対しては、AがYYYY年に以下のような発言を残している。
****は****である(出典:XXXXXX)
本レポートではAによるBの言及について、Cの視点から分析を行う
「インデント」と「イタリック体」を用いて引用部分を表
現
引用のために行うこと
2019/6/12 情報科学概論8
主従関係の明確化
引用部分が大部分であり、自己の文章(表現)が「主」ではなく「従」になるケースは駄目
ZはAによれば********************Bによれば********************同じくCは********************としているさらにCは********************としている。興味深い
本質的な自己の表現はここだけになっている
すべて引用
復習:文書作成(1)
2019/6/12 情報科学概論9
表現を的確に行ってアウトプット
2019/6/12 情報科学概論10
箇条書き
見出し
図表
統一性
並列性のある事項を記載するときに有用
文章中の項目分けなどに有用
表現の充実化に有用
ですます調、である調
用語
レポートの構成
2019/6/12 情報科学概論11
科目名
提出日
所属、氏名
タイトル
本体(コンテンツ)
何かが欠けています。なんでしょう?
例
数値処理
2019/6/12 情報科学概論12
Office 365 ProPlus
2019/6/12 情報科学概論13
大学でマイクロソフトと包括契約を結んでいるので、東邦大の学生はOffice 365Plusが利用可能です。https://nwc.toho-u.ac.jp/service/EES_StudentAdvantage.html
利用対象者(みなさん)の所持するPC(Windows/Mac)、タブレット(iPad/Android/Windows)、スマートフォン(iPhone/Android/Windows)で利用可能
ExcelとPowerPoint
2019/6/12 情報科学概論14
Microsoft社が提供する表計算ソフト
Excel
Microsoft社が提供するプレゼンテーションソフト
PowerPoint
Excelでできること
2019/6/12 情報科学概論15
表の作成
数値処理
グラフの作成
データベースの利用
基本的な用語
2019/6/12 情報科学概論16
ブック
Excelファイルで表されるデータ全体
シート
ブックに含まれるデータ群。1つのブックで複数のシートを含むことができる
セル
シートの中の1つのマス
ブック
シート
セル
Excelでできること:参照
2019/6/12 情報科学概論17
セルに「=セル情報」と打つと、そのセルの情報が表示される
Excelでできること:SUM(総和)
2019/6/12 情報科学概論18
セルに「=SUM(数値…)」と打つと、その指定された「数値」たちの総和が表示される
セルの範囲を「初めのセル:終わりのセル」として指定することが可能
Excelでできること:AVERAGE(平均)
2019/6/12 情報科学概論19
セルに「=AVERAGE(数値…)」と打つと、その指定された「数値」たちの平均が表示される
セルの範囲を「初めのセル:終わりのセル」として指定することが可能
Excelでできること:MAX(最大値)
2019/6/12 情報科学概論20
セルに「=MAX(数値…)」と打つと、その指定された「数値」たちの最大値が表示される
セルの範囲を「初めのセル:終わりのセル」として指定することが可能
Excelでできること:MIN(最小値)
2019/6/12 情報科学概論21
セルに「=MIN(数値…)」と打つと、その指定された「数値」たちの最小値が表示される
セルの範囲を「初めのセル:終わりのセル」として指定することが可能
Excelでできること:IF(条件)
2019/6/12 情報科学概論22
セルに「=IF(条件式, 真のときの値, 偽のときの値)」と打つと、その指定された「条件」の真偽に従って値が表示される
Excelでできること:COUNTIF
2019/6/12 情報科学概論23
セルに「=COUNTIF(範囲, 検索条件)」と打つと、その指定された「範囲」の中で「検索条件」を満たすセルの数が表示される
Excelでできること:フィルタ
2019/6/12 情報科学概論24
リボンの中の「編集」ゾーンから設定可能
内容の一部の表示・非表示を簡単にできるようになる
Excelでできること:フィルタ
2019/6/12 情報科学概論25
Excelでできること:フィルタ
2019/6/12 情報科学概論26
Excelでできること:フィルタ
2019/6/12 情報科学概論27
Excelでできること:グラフ
2019/6/12 情報科学概論28
グラフにしたい対象のセルを指定してから、「挿入」タブでグラフの種類を選ぶ
Excelでできること:グラフ
2019/6/12 情報科学概論29
Excelでできること:ウインドウ枠の固定
2019/6/12 情報科学概論30
データが多いとスクロールしたときに見出しが見えなくなる
Excelでできること:ウインドウ枠の固定
2019/6/12 情報科学概論31
神エクセル
2019/6/12 情報科学概論32
データの再利用や数値処理を考えていない
レイアウトだけを重視
不適切なグラフ表現
2019/6/12 情報科学概論33
https://note.mu/kenxxxken/n/nce7762dcec30
3Dグラフ 錯覚(誤認)を起こしやすい
https://note.mu/kenxxxken/n/nce7762dcec30
不適切なグラフ表現
2019/6/12 情報科学概論34
https://note.mu/kenxxxken/n/nce7762dcec30
円グラフの歪み 意図的に誤認を誘発
https://note.mu/kenxxxken/n/nce7762dcec30
不適切なグラフ表現
2019/6/12 情報科学概論35
https://note.mu/kenxxxken/n/nce7762dcec30
目盛り・軸の改変
https://note.mu/kenxxxken/n/nce7762dcec30
不適切なグラフ表現
2019/6/12 情報科学概論36
https://note.mu/kenxxxken/n/nce7762dcec30
目盛り・軸の改変
https://note.mu/kenxxxken/n/nce7762dcec30
不適切なグラフ表現
2019/6/12 情報科学概論37
https://note.mu/kenxxxken/n/nce7762dcec30
目盛り・軸の改変
https://note.mu/kenxxxken/n/nce7762dcec30
不適切なグラフ表現
2019/6/12 情報科学概論38
https://note.mu/kenxxxken/n/nce7762dcec30
目盛り・軸の改変
https://note.mu/kenxxxken/n/nce7762dcec30
実践
2019/6/12 情報科学概論39
「サンプルデータ(船橋市の気象情報).xlsx」http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php
実践
2019/6/12 情報科学概論40
• 平均を取ってみる(日照時間)• 総和を取ってみよう(降水量)• 最高と最小を取ってみる(日照時間)• グラフを作ってみる(平均気温)• ウインドウ枠の固定をしてみる
第5回課題:課題と提出方法
2019/6/12 情報科学概論41
電子メールで提出。作成したExcelファイルをメールに添付して送ろう
宛先:
サンプルデータ(船橋市の気象情報).xlsxを加工して、「実践」スライドにあった内容を実施してみよう
文書処理(2)
2019/6/12 情報科学概論42
ExcelとPowerPoint
2019/6/12 情報科学概論43
Microsoft社が提供する表計算ソフト
Excel
Microsoft社が提供するプレゼンテーションソフト
PowerPoint
PowerPointでできること
2019/6/12 情報科学概論44
スライドの作成
スライドショーで発表
新規作成
2019/6/12 情報科学概論45
「ファイル」タブ→「新規」を選択
新規作成
2019/6/12 情報科学概論46
最初はタイトルスライドだけ
新規作成
2019/6/12 情報科学概論47
「新しいスライド」でスライド追加
スライドの追加
2019/6/12 情報科学概論48
追加されるスライドはタイトル欄と箇条書きの欄がある
図形の挿入
2019/6/12 情報科学概論49
「図形」で図形挿入
図形の挿入
2019/6/12 情報科学概論50
画像の挿入
2019/6/12 情報科学概論51
「挿入」タブの「画像」で画像挿入
画像の挿入
2019/6/12 情報科学概論52
表の挿入
2019/6/12 情報科学概論53
「挿入」タブの「表」で表挿入
表の挿入
2019/6/12 情報科学概論54
グラフの挿入
2019/6/12 情報科学概論55
「挿入」タブの「グラフ」でグラフ挿入
グラフの挿入
2019/6/12 情報科学概論56
ダイアログが出るのでグラフの種類を選択
グラフの挿入
2019/6/12 情報科学概論57
小さなExcelウインドウが現れるシート内の情報を変更するとスライド上のグラフに反映される
要素を揃える
2019/6/12 情報科学概論58
要素を揃える
2019/6/12 情報科学概論59
「配置」を選択
「左揃え」を選択
要素を揃える
2019/6/12 情報科学概論60
要素を揃える
2019/6/12 情報科学概論61
同じく「上下に整列」で間隔を揃える
ヘッダーとフッター
2019/6/12 情報科学概論62
「挿入」タブの「ヘッダーとフッター」を選択
ヘッダーとフッター
2019/6/12 情報科学概論63
クイックスタイルの利用
2019/6/12 情報科学概論64
図形や表に対して用意されているいくつかのスタイルを利用可能
スライドの作り方(1)
2019/6/12 情報科学概論65
– 図形の利用
– 表、画像の利用
– 色使いの調整
構成づくり
– 骨格を作っていく
• スライドにタイトルと箇条書きでいい
– 大まかな流れ
• 目的、背景(あれば)、方法、結果、結論
デコレーション
構文解析法• 上向き構文解析法(bottom-up parser)
– 入力した記号列が構文規則の右辺と一致した場合に左辺の記号に置き換えていく
• 下向き構文解析法(top-down parser)
– 記号列として次に何が来るのかを仮定しながら構文解析を進めていく
2019/6/12 情報科学概論66
スライドのデコレーション前
構文解析法
2019/6/12 情報科学概論67
上向き構文解析法(bottom-up parser)
下向き構文解析法(top-down parser)
入力した記号列が構文規則の右辺と一致した場合に左辺の記号に置き換えていく
記号列として次に何が来るのかを仮定しながら構文解析を進めていく
a * ( )b + c
名前 名前
因子
項
式
名前
因子
項
式
因子
項
因子
項
式上向き構文解析法
下向き構文解析法
スライドのデコレーション後
スライドの作り方(2)
2019/6/12 情報科学概論68
文章はなるべく書かない
このスライドで言いたいことは、1つ目にAAAAAAをすること、2つ目にBBBBBBをすることであり、その結果、CCCCCCを導くことができることを示すところである
• AAAAAAの実施
• BBBBBBの実施
目的
CCCCCCの導出
箇条書き
体言止め
図形の活用
スライドの作り方(3)
2019/6/12 情報科学概論69
アイコンの有効利用
余白をうまく使う
フォントをうまく使う(サイズ、種類)
目的に合わせたスライド内容
2019/6/12 情報科学概論70
技術的なプレゼンテーション(プレゼン後も資料として活用)
ライトニングトーク(その場の理解が重要)
大学のデザインテンプレート
2019/6/12 情報科学概論71
http://www.download.toho-u.ac.jp/
学内からのアクセス専用
パワーポイントのテンプレート
アイコン(ロゴ)
参考リンク
2019/6/12 情報科学概論72
見やすいプレゼン資料の作り方https://www.slideshare.net/yutamorishige50/ss-41321443
https://www.slideshare.net/yutamorishige50/ss-41321443
次回に向けて
2019/6/12 情報科学概論73
第7回、第8回での演習
2019/6/12 情報科学概論74
グループワーク
実際にデータを用いた分析
分析を基にしたプレゼンテーション
第7回:分析、スライド作成
第8回:発表会
演習内容
2019/6/12 情報科学概論75
データを基にした分析
https://www.pref.chiba.lg.jp/kenshidou/toukeidata/kakushukousei/eisei/h29_nenpou_1zinkou.html
平成29年千葉県衛生統計年報(人口動態調査)
Excelデータでさまざまな情報を公開
https://www.pref.chiba.lg.jp/kenshidou/toukeidata/kakushukousei/eisei/h29_nenpou_1zinkou.html
演習内容
2019/6/12 情報科学概論76
衛生統計年報のデータセットを用いて、Excelでなんらかの情報の加工と分析を行い、その結果から得られた知見をスライドにまとめてプレゼンテーション
データを基にした分析
グループワークの進め方
こんな感じで進めると良い?
・利用可能なデータの概観→何をテーマにするかチームで決める・テーマに沿ってどういう分析をするかを決める・分析チームはExcelでデータ加工と分析・プレゼンチームはプレゼンテーション作り
評価ポイント
2019/6/12 情報科学概論77
目的の明確さ
適切な分析:利用データ、処理内容
適切なプレゼンテーション:目的、手法、結果などの過不足のない提示
チーム編成(学番順)
2019/6/12 情報科学概論78
別資料で提示
発表会
2019/6/12 情報科学概論79
1チーム 5分のプレゼンテーション時間
PCを用いて発表
授業開始時にスライドデータを集めます