友 山 ク ラ ブデ ジ タ ル 勉 強 会
パソコン用語: ネット編
第6回 2010/7/8
デジタル用語の理解 その5
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「ネット」 = 「インターネット」 の短縮形
コンピューターを相互に接続し、情報伝達を可能にする仕組み
WWorldorld WWideide WWebeb(www)(www)
世界中にクモの巣状に張りめぐらされデータ通信網
• 1960年代、米国の大学・研究機関を結ぶ情報網(ARPANET)として構築
• 1980年代後半からビジネスでも利用、90年代後半から急拡大今や、「ネット」 なしでは、夜も日も明けぬ時代に!
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プロバイダー
プロバイダー
プロバイダー プロバイダー
プロバイダー
プロバイダー
プロバイダー
プロバイダー
プロバイダー
プロバイダー
プロバイダー
プロバイダー
プロバイダー
プロバイダー
プロバイダー
プロバイダー
プロバイダー
プロバイダー
プロバイダー
プロバイダー プロバイダー
プロバイダー
プロバーダーが網目状に相互接続し、ネットワーク機能を分散処理する仕組み
加入者のコンピューター ⇒ 相手先コンピューターを指定、⇒ 自動的に 適の網目をたどって相手先と接続
プロバイダー
プロバイダー
プロバイダー
プロバイダー
プロバイダー
プロバイダー
プロバイダー
プロバイダー
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プロバイダー := インターネット接続サービスの提供者 (≒ 電話局)
Internet Service Provider (ISP)
サーバー
加入者subscriber
www ISP
「サーバー」 : ネットワーク上で分散処理の機能を担うコンピューター
加入者の接続回線
ISP
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どんな ISP があるか?
日本の商業ベース ISP• NTT系: OCN、plala、mopera、wakwak など
• KDDI系: au、au one net など
• ソフトバンク系: Yahoo BB、ODN など
• 電機メーカー系: biglobe (NEC)、 nifty (富士通)、so-net (ソニー)など
• ケーブルテレビ系: nethome (JCOM)、gyao (USEN)など
• 鉄道会社系: cyber station (JR)、its (東急)、KCN (近鉄)など
• その他: asahi (朝日ネット)、prin (WILCOM)、aol(イーアクセス)、GMO など
無償のISP: サーバーを設置すれば、誰でも ISP になれる
ISP以外の 「プロバイダー」 と呼ばれる業種
• コンテンツ・プロバイダー: 検索サービス、ニュース・動画・音楽・電子図書配信など
• アプリケーションサービス・プロバイダー(ASP) : 業務用アプリをネット上で提供
(給与計算、財務会計、在庫管理、開発環境など)
☆ www元締めISP(Tier-1) 10社: 米国 8社、スウェーデン 1社、日本 1社(NTT)
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ISPとの契約内容 (一般的なパッケージ)
• 加入者回線(ADSL, FTTH, CATVなど)の引き込み・接続器設置
• インターネット接続サービス (www へのアクセス)
• 電子メールサービス (サーバー接続、アドレス付与)
• 付加的なサービス
– ポータル(玄関口)サイトで便利機能、 新情報、検索機能などを提供
– 迷惑メールよりわけサービス
– ホームページのホステイング(サーバースペース提供、URL付与)
モデム、 ルーター
プロバイダーの回線に接続
宅内ワイヤレス
イーサネット(LANケーブル)
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サーバー
☆ アナログ回線: 従来の電話回線にモデムを使って接続
☆ ADSL: Asymmetric Digital Subscriber Line電話回線の性能を向上させて利用、上り下りの通信速度が異なる。
(“非対称デジタル加入者回線” と呼ばれる理由)
☆ FTTH : Fiber to the Home 光ケーブルを使った高速回線
☆ CATV : ケーブルテレビ回線を共用する高速回線
☆ ワイヤレス (モバイル): 無線を通信媒体に使う回線
加入者subscriber
www
加入者接続回線の種類
ブロードバンド(広帯域)回線
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ネットの伝送速度加入者
subscriber
www
ISP 加入者の接続回線の早さがネック!
サーバー
実は、殆どの場合、他の加入者と共用
公称速度: 「ベスト エフォート」 = 「一生懸命頑張ります!(渋滞していなければネ)」
誤解しやすい点: データ量の単位: バイト(byte) 1 byte = 8 bit で構成
伝送速度の単位: bps (bit per second) 1byte送るのに8bit要る
管理用 bit 付加 : × 1.2 程度 (送信 bit 数が増える)
例: 4MB (メガバイト)写真1枚が加入者回線通過に要する時間 (渋滞なし):
アナログ回線(56kbps): 約 12分ADSL回線 (150kbps): 約 3分FTTH回線 (20mbps): 約 2秒
送信 byte数×8×1.2伝送速度
=
www内の通過速度は通過するISPサーバーの
累積処理時間が支配的(数秒~数十秒)
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データの送り方
A からY へ
4 of 4
A からY へ
3 of 4
A からY へ
2 of 4
A からY へ
1 of 4
小分けにして (セグメント、パケット)、標識 (ヘッダ情報:宛先、自分、種類等) を付け、小分け毎に送信 (夫々別ルートを通ることもある)
宛先に着いたら、小分けを統合して元データに復元。
AY宛先
送り元
特定の回線を長時間占有させない
事故(雑音、行方不明)に対処しやすく、 誤り訂正が容易
小分けで送るメリット:(パケット通信)
3 of 4 に
エラーあったよ!もう一度送って!
一括送り
一括送り
⇒ 結果的に効率が高い
一括で送ると→ 事故に弱い
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私は誰?
• 本名 = 「IPアドレス」(internet protocol)プロバイダーと契約 ⇒ ネットにつながる端末(ルーター等)に 「IPアドレス」
が自動的に付与される。
ネット上の「私」はどう認識されるか?
プログラム → アクセサリ → コマンドプロンプト → “ipconfig” と入力→ 自分のIP アドレスが表示される
従来は IPv4 で番号付与、しかしパソコン急増で番号が枯渇
→ IPv6が新設され、現在併用中
見たければ:
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• ネット上の 「通称」
• メールアドレス
• ウェブページ / ブログのURLhttp://members3.jcom.home.ne.jp/yuzanclub
⇒ 日常使用する 「通称」 をプロバイダーが提供
プロバイダーに登録された私の通称
= プロバイダーのサーバーの通称
ウェブページだよ、という宣言
このウェブページを収容しているサーバーの通称
私のウェブページを収容しているフォルダーの名前
ne: 一般co: 企業or: 団体ac: 教育機関go: 政府機関
国を表す
(米国は.com、orgなど)
「ドメイン名」
「通称」 と 「IPアドレス」 対照表が www上のサーバーに用意されている
IPアドレス: マシン認識にはOKだが、ユーザーが日常的に使うには不向き
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ネットを利用するためのツール
• ブラウザー (Browser: 拾い読み・立ち読みの道具)
ウェブページを効率よく閲覧・利用するためのソフト
• Internet Explorer (IE), Mozilla Firefox, Netscape Navigator等 機能:
• サーバーと通信してリソース(情報)を取得
• 取得したリソース(テキスト、画像など)を解析
• 解析した結果を表示するためのデータ処理
本来は 「文書閲覧」(片方向)が基本
⇒ Java script、Ajax、ActiveX、Flash等のプラグイン(付加)で対話型取引や動画閲覧など、高機能化が進行中 (更新が頻繁)
• メールソフト メールの閲覧、作成、送受信を効率良く行うソフト
• Windows メール、Outlook Express等
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ウェブサイト (ホームページ)とは?
日本では、ウェブサイト全体を 「ホームページ」 と呼ぶことが多いが、
本来は、掲載された複数ページの1枚目が 「Home Page」
www上に掲げた
電子壁新聞
遠方の壁新聞を電子的に送らせて
閲覧する
wwwを経由して
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ウェブサイト(ホームページ)の仕組み
ウェブサーバー
http://members3.jcom.home.ne.jp/yuzanclub あります!
① 掲載者: www上のウェブサーバーにサイト(掲載場所)を開設
② 〃 : サイトにHTML言語(Hyper Text Markup Language)で書いた文書を掲載
③ 閲覧者: www上のサイトに掲載されたデータのダウンロードを要求
④ 掲載サイト: 要求されたデータをサーバーから要求者に送信 (ダウンロード)
⑤ 閲覧者: ダウンロードされたHTML文書をブラウザーで閲覧
http://members3.jcom.home.ne.jp/yuzanclub 送って!
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ウェブサイトの作り方
1. 加入している ISP ポータルサイト の 「ホームページ」 欄からサイト開設申し込み )
⇒ ISPがウェブサーバー内に専用スペースを設定 (100mb程度まで無償が多い)
– サイトのURL(Universal Resource Locator ウェブサイトのアドレス表記) 交付
(例: http://members3.jcom.home/yuzanclub)
– サーバー内の自スペースにアクセスするパスワード交付
(サーバースペースの有償レンタル (年間数千円) も多数あり)
2.HTML言語でウェブページを制作
Word、Excel でもHTMLを記述出来るが、ウェブページ制作ソフトがあると便利。
メリット: 特別な訓練無しで HTML文書が自動的に書ける
見栄えの良いテンプレート(お手本)や写真処理機能等が付いている
IT知識無しでもサイト管理できる機能が付いていることが多い
代表的ソフト: 「ホームページビルダー」、 フリーソフトも多数あり
3.FTP (File Transfer Protocol) ソフトで自サイトにアップロード
4.自サイトにアクセスして確認、修整箇所あれば手直し ⇒ 再度アップロード
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ブログ(blog) ← 元は web log (ウェブページへの覚え書き)
• HTML で記述、URLでwww上で公開される点は、通常のウェブサイト
(ホームページ)と全く同じ
• 個人の「公開日記」的なサイトとして始まったが、定義は曖昧
• ブログプロバイダーがネット上で提供する定型的なHTML制作ソフトと対話形式で制作、自分でHTMLソフトを持たなくても制作出来る
• トラックバック機能でコミュニテイ作りが容易
• サイト提供者の目的: 閲覧者を「広告」 に誘導 (広告収入で運営)
ツイッター (twitter 小鳥がピーチク、日本では 「つぶやき」 )• HTMLで書かれる簡易投稿サイト
ブログより更に短いメッセージ( 長140字)を発信
HTMLの記述を見る
• 表示 → ソース
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• 検索サービス(Google, Yahooなど)の仕組み
全世界のウェブサイト、ブログをコンピューターで定期的にスキャン、タイトルや本文中の「キーワード」を掬い上げ、データベースに蓄積
広告契約したサイト、アクセス頻度の高いサイトの順に一覧表示
• 利用方法
ホームページで使われそうなキーワードを入力
• 複数のキーワード入力で検索先を絞り込み、効率的に検索
→ 一覧表示の中から、使えそうなサイト・記事をクリックして閲覧
• レストランやショッピングの検索では 「広告契約」の存在を念頭に
• 不良サイト、いい加減な情報もある。鵜呑みは禁物
検索
川口邦雄 写真 アラスカ
山岳写真 144万件
119件
川口邦雄 7080件、同姓同名含む
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ウェブ経由で提供されるサービス
ウェブサイトの対話機能が向上、多様な 「ウェブビジネス」 が可能に
– 運営コストが低い
• 事務所・店舗を構える必要がない。パソコン1台でスタート
• 通信費: ほぼゼロ
• 広告宣伝費: ほぼゼロ
– 宅配便、コンビニ、電子マネー、ATM普及 → 集配・集金が容易に
写真関係のサービス例
– プロラボ: データ送付 → 「作品」レベルのプリント制作
– 写真集: ウェブ上で編集 → 印刷
– 電子写真集: 魅力ある見せ方でウェブ上に公開
– オンラインストーレッジ (ウェブ上にファイル保管場所を提供)
• 事故に備え、重要データを外部サーバーに保管 (数GB程度)
• メールで送れない大きなファイルをウェブ上で第三者と共有(転送)
– ネットショッピング・オークション: 新品・中古品の売買
悪質業者あり、ウマイ話に飛びつかない
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電子メールの仕組み
プロバイダー
プロバイダー
アドレスに示された相手方プロバイダーのサーバーに向けて送信
相手方のサーバーを判別
受信側のサーバーjcom.home.ne.jp
加入者Yuzanclubの私書箱に入る
自分の私書箱に入ったメールを取りに行く
メールを書いて自分のプロバイダー
に送る
SMTP (Simple Mail Transfer Protocol)電子メールを送信する手順
SMTP Server: 電子メールを送信する側のサーバー
POP (Post Office Protocol)電子メールを私書箱で受ける手順
POP Server: 電子メールを受信する側のサーバー
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電子メールの種類
• メール形式 (導入時に選択)
POPメール
• メールソフト(Windowsメール、Outlook Express等)で閲覧・作成
• メールソフトでアカウントを正しく設定した端末からアクセス
WEBメール
• ブラウザー上で閲覧・作成 (メールソフトの使用も可能)
→ 他人の端末(ネットカフェ等)からでもメール閲覧・作成が可能
• POPメールと比較してセキュリテイの心配が多い
• 文字コード (ツール→オプション→送信 で選択)
テキストメール: プレーンテキストを使用、地味だが安全度が高い
HTMLメール : ウェブページと同じHTMLで記述
文字装飾が可能 (こちらが主流になりつつある)ウィルス感染リスクが高いとも言われる
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電子メール 設定の注意事項
• アカウント設定データを控えておくこと (端末入替え・障害復旧時に必要)ツール → アカウント → プロパテイ → 各アカウントの設定データを正確に記録
サーバー名、ポート番号、セキュリテイ設定、✓の有無など、僅かでも違うと再セットアップで難渋!
(エクスポート → 外部メモリー保存、の方法も可)
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電子メール 「オプション」の設定・活用
「開封確認」 はお奨めしない
(相手に嫌がられる)
詳細設定→メンテナンス
メールデータ保存場所の変更可能(C→Dドライブ)
メリット:
→ C ドライブに障害発生してもメールデータを保全
「署名」 を 作成、
差出人情報を定型化
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電子メール
TO: メッセージの宛先
必ず読んで欲しい相手(「返事、下さいね」)
CC: Carbon Copy送付先をメール上に表示
受信者に他の受信者が分かる。(「この人達にも連絡したからね」)
BCC: Blind Carbon Copy:送付先がメール上に表示されない(「内緒で教えてあげるからね」)
受信者の個人情報保護に便利
(受信者のアドレスを他の受信者に知られない)
「宛先」の使い分け
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電子メール 便利な機能
• 保存メールを発信者区分で分類整理
「ローカルフォルダ」を右クリック→ フォルダを作成、区分名を付ける例: ファミリー、山友達、 飲み友達、 同級生…
→ メールをフォルダにドラック&ドロップ
• メールを自動分類(ソート)、検索・削除を容易に
- 「差出人」、「件名」をクリック → 同一項目が集まる。「受信日時」クリック→ 着順に並ぶ
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電子メール
アドレス帳を開く → ブラウザーウィンドウの 「アドレス帳」 を右クリック
→ 新規作成 → フォルダを区分毎に作成 → ドラッグ&ドロップ
• アドレス帳に連絡先グループを作る
「新しい連絡先グループ」をクリック
→ グループ名を付ける
→ 「連絡先グループに追加」でアドレスを選択
アドレス帳 宛先の分類整理
使用時:アドレス帳から 「グループ」 を選択
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迷惑メール (spam:大量生産のコーンビーフ缶詰)
• Spamメール: 大量且つ無差別に一括送信されたメール。
商業目的(広告宣伝、勧誘)が大半、愉快犯(ウィルス伝搬目的)も。
• 以前:ウェブサイトに表示されたアドレス、通販で使われたアドレスを盗用。昨今:ランダム生成したアドレスに空メール発信、有効アドレスを狙い撃ち等々、spam判定を逃れる裏ワザが発達。
(差出アドレスは一度限りで使い捨て → 受取り拒否登録しても効果なし)
⇒ メールアドレスを頻繁に変える以外、防御策なし (そうもゆかない)
自衛策:
• メールソフトで「迷惑メール」判定感度アップ (本文中のURL、大量同報発信感知)→ 必要メールが spam と誤認されるケースが多い。削除は慎重に。
• プロバイダーのspam振り分けサービス利用 (上記 + 文体を分析)、
精度はかなり高いが稀にエラーあり、一括削除は危険。
• 受信メールを 「差出人」 でソート (「差出人」 欄をクリック)、並び換えて確認しやすく⇒ 心当たりの無い差出人のメールを開かずに一括削除 (Shift で一括選択
→Delete)
spam
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Spam 防御網 をくぐり抜ける 「オレオレ・メール」
親切ごかしメール: セキュリテイ不安をかきたてる内容
– 差出人でプロバイダー名をかたり、セキュリテイに不備があるようなアドバイスを装う (目的:インチキソフト売りつけ、ウィルス汚染)
なりすましメール: 有名企業、役所、慈善団体等を装う
– つい開いてみたくなるメールだが、目的は上記と同じ
防護策:
心当たりのないメールは開かず、直ちに削除
– 「時限爆弾」あり、ゴミ箱からも削除
うっかりメールを開いても、被害のリスクを減らす工夫
– 「プレビューウィンドウ」を画面に表示しない設定に(「表示」→「レイアウト」→「プレビューウィンドウ」 表示を外す)
– 不審メールの添付ファイル(文書、写真)は絶対に開かない
– 不審メールの本文中に記されたURLを絶対にクリックしない
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フィッシング対策
• スパイウェア(Spy ware)– ライセンス契約(インストール時に合意)に基いた 「正当」 フィッシング
• ソフトに埋め込まれたデータ収集機能 → 提供者に自動発信
• ソフトウェア使用権の正統性確認、使用実態の把握 → 改良の為の情報
(削除 → 提供者からアップデート情報等が得られない場合がある。)
– パソコンにこっそり潜入、個人情報をキャッチ → 依頼元にレポート
• 取引履歴、口座情報、パスワードなど
• ウェブ行動の調査、マーケテイング目的
• 犯罪目的
(不都合なことが起きるので、排除した方が安全)
• スパイウェアの侵入をモニター・阻止するソフト– ウィルスソフトには含まれないことが多い
– 「無償」 → 期間経過後は有償化が多い
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今日はここまで、お疲れ様でした!
次回 (11月11日):
レタッチソフトの基礎 第1回
本格派レタッチソフト Photoshop を理解する
ビギナー専用! ベテランはご遠慮ください。