従来のコンピュータでは困難だった問題を物理現象を利用して解く新しいコンピュータ
実社会の課題を解決する「組合せ最適化問題」への応用
光を使った新しいコンピュータ「LASOLV」
概 要
特 長
光を使った新しいコンピュータ「LASOLV」
「LASOLV」は光を使って高速に問題を解くコンピュータで、Laser(光)でSolve(解決)するところからLASOLVと名付け、研究開発を進めています。NTTが長年培った「光通信技術」を応用し、従来のデジタルコンピュータとは全く異なる物理現象を利用して高速に問題を解くことができます。
●膨大な組合せの中から最適な解を探す「組合せ最適化問題」を、物理現象を利用して高速に解くことが可能●常温で動作するため、大規模な冷却設備なしで運用が可能●2000ノード/400万ノード間結合の規模の問題を解くことが可能でさらなる拡張を目指す
光を使った新しいコンピュータ「LASOLV」
東京
仙台
金沢
厚木名古屋
例:巡回セールスマン問題
セールスマンの労力が最小になる経路(組合せ)を計算する
組合せ最適化問題(数学の問題)
問題→磁石(スピン)の相互作用答え→全体として最も安定になる 磁石の向き
組合せ最適化問題と物理システム
相互作用する多数磁石(イジングモデル)
変換可能
解 磁石たちが「勝手に」もっとも安定な(=最もエネルギーの小さい)組合せをとる解
従来のコンピュータ LASOLV
光を使った新しいコンピュータ「LASOLV」
○現在2000ノード/400万ノード間結合の規模を10万ノード/100億ノード間結合の超大規模へと拡大予定○今後さまざまな「組合せ最適化問題」への応用を検討予定
今後の展開
位相感応増幅器
光ファイバリング共振器(全長1km)
NTTの光通信技術を新しい計算機に応用光パラメトリック発振器で2,000個のスピンネットワークを実現
スピン:磁石の代わりに 光の信号で表現
測定・フィードバックによりスピン間の相互作用(問題)を入力
光パルスが何回もまわるうちにスピンの向きがもっとも安定な組合せになる
問題の答え