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海外マーケティング調査 第1章 定性調査
【日本酒:セミナー・試飲販売促進・試飲イベント等】
海外マーケティング調査定性調査
日本酒:カナダ (1/2)
(1)実施概要
1: カナダ トロント、モントリオール、バンクーバー
2:実施期間:2015年3月15日- 3月20日
3:実施:白鶴酒造株式会社
28
写真① トロントにおける酒造知識に関するセミナー。オンタリオ州の酒販売のエージェント約10名。中央会作成のDVDが好評。
写真② オンタリオ州の酒類販売エージェント一同との記念撮影。
写真③ ケベック州における酒類販売エージェントに対する清酒販売に関するセミナーを実施。
写真④ ブリティシュ・コロンビア州における酒類販売エージェントに対する清酒販売に関するセミナーを実施。現地酒販店も参加した。
(2)セミナー
【設営】
セミナー
都市 トロント モントリオール トロント
日程 3月15日-17日 3月17日-18日 3月19日-20日
内容 Matsudaレストランセミナー 酒類販売店・飲食店視察
専売小売店及び ユーザー訪問視察、
エージェント清酒販売 知識セミナー
エージェント清酒販売知識 セミナー
専売小売店訪問視察 現地清酒メーカー訪問見学
海外マーケティング調査定性調査 日本酒:カナダ (2/2)
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【成果および総括】
• カナダ主要州の販売の現場において日本産清酒の製造方法の理解を促すことができた。 • 清酒の主原原料たる酒造好適米のサンプル(精米サンプル)が好評。 • 清酒製造プロセスを明快に英語で解説した中央会作成のDVDビデオが好評。 • プレゼンテーションや同行訪問などによりブリティシュ・コロンビア州、オンタリオ州、ケベック州にお
いて日本産清酒のプレゼンスを高めることができた。 • 現地産清酒メーカーとの交流をはかることができた。 課題としては、以下が挙げられる。 • 市場へのアプローチを今後も間断なく継続する必要がある。 • 現地JETROなどの援助も仰ぎながら情報収集をはかる必要がある。 • 日本酒カクテルなどの新たな試みを展開する必要がある。
セミナー (2)販売状況
【販売状況】
写真① 写真②
【カナダ向け販売商品一覧】
写真① 清酒 白鶴 特選 輸出純米720ml 白鶴輸出用純米酒。 国産米100%を使用し、世界で愛される酒。 冷やでも燗でも楽しめる。
写真② 清酒 白鶴 特選 純米生貯蔵酒300ml 生酒の味わいを常温流通で味わえる画期的な商品。北米で約30年にわたる人気商品。冷酒市場のパイオニア的商品。
写真③ 清酒 白鶴 特選 純米吟醸 720ml 国産米「山田錦」、「中生新千本」などの酒造好適米を原料とする純米吟醸酒。吟醸造り特有の華やかな吟醸香が特徴。
清酒 超特撰 白鶴 純米大吟醸 翔雲 300ml
プレミアム純米大吟醸。酒造好適米の王様「山田錦」を100%使用。
清酒白鶴 純米にごり酒 さゆり720ml 国産米100%を使用した純米にごり酒。ほのかな甘みと、なめらかな味わいが特徴。日本文化特有の優美さをデザイン化。
【販売棚】
海外マーケティング調査定性調査
日本酒:英国① (1/3)
(1)実施概要
1: :英国 ロンドン
2:実施期間:2015年3月11日- 3月13日
3:実施:金紋秋田酒造株式会社
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写真① YASHIN OCEAN HOUSEでの試飲会の模様。当社のお酒が和食だけではなく、洋食にも合うということをご理解いただくために提供したお酒と合う和洋の料理をコースにて提供。
写真② 招待客は、吉武理恵様(Yoshitake & Associates)、島本健一様(JETRO LONDON)、Adam Wyartt様 (Square Meal Magazine)、Ray Jones様(Time Out London)、Jonathan Beagle様(ソムリエ)、Ellie Dyduch様(ソムリエ)、吉田麻也様(サッカー日本代表)
写真③ UMU RESTAURANT。ミシュランの一つ星レストラン。ヘッドソムリエの方に面談し、サンプルの試飲を実施。
写真④ TEXTURE RESTAURANT。ミシュラン一つ星レストラン。ヘッドソムリエの方に面談し、サンプルの試飲を実施。日本酒はほとんど取り扱っておらず、ソムリエには興味を持っていただいた。
【試飲会の様子】
都市 ロンドン
日程 3月11日 3月12日 3月13日
内容
英国販売代理店 JAPAN AT UK社でのミーティング 和食系レストラン「UMU」での訪問試飲 ロンドン最高級デパート「HARRODS」のお酒・スピリッツコーナー視察 YASHIN OCEAN HOUSEにてインフルエンサーを招いての試飲会
吉武 理恵様 (Yoshitake & Associates)との面談 スペイン系レストラン「Toro Gordo」での訪問試飲 和食系レストラン「KINTAN」での訪問試飲 北欧系レストラン「Texture Restaurant」での訪問試飲兼ディナー
英国系レストラン「Dinner by Heston Blumenthal]での訪問試飲 フランス系レストラン「The Ledbury」での訪問試飲兼ランチ 英国ソムリエ協会幹部をJAPAN AT UK社に招いて試飲会 和食系レストラン「BENIHANA]での訪問試飲 和食系レストラン「TOKYO SUKIYAKI-TEI」での訪問試飲兼ディナー
試飲会
(2)試飲会
海外マーケティング調査定性調査
日本酒:英国① (2/3)
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写真① 金紋秋田酒造カタログ
写真② 英語での商品概要チラシ
写真③ 100mlサンプルボトル
(2)試飲会・続
【PR活動】
試飲会
■熟成古酒山吹ゴールド 味わいの奥深さ、ハーブ、リンゴ、桃、マッシュルームといった複雑なアロマに驚く方が多かった。試飲では、山吹ゴールドのような古酒が西洋の肉料理に合うことを実感していただいた。 ■麹三倍純米酒X3 麹のもたらすアロマと旨み、白ワインと同じ酸度のキレが特に好評。試飲したソムリエの評価も一番高かった。お酒と料理のマッチングをベースに試飲を行った中で、X3の守備範囲の広さが認識された。 ■秋田富士 サンプル提供したお酒の中では一番低価格のお酒であることに驚いた人が多かったほど。フルーティで旨みも感じられるため和食系の料理にはよく合うとの評価。 ■comica カルバドス樽で熟成されたというこのお酒の持つストーリーと、そこから来る味わいや香りに興味を持っていただいた。一般的なお酒の熟成方法との違いを質問してくるなど、日本酒の幅広さを再認識させることになった。
【試飲製品評価】
海外マーケティング調査定性調査 日本酒:英国① (3/3)
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(2)試飲会・続
【成果および総括】
• 試飲を行った方々、レストランの反応がかなりポジティブで、同様の販促活動を続けていけば確実に売れることが分かった。
• 食事とマッチングに対して意識が高く、評価も高かった。 • 訪問したレストランからは、具体的な見積依頼等が既に入ってきている。 • Square Meal MagazineやTime Out Londonからは具体的な協業の申し出があった。彼等の購読者層を惹きつ
ける題材として日本酒が効果的だという認識をもってもらった。
課題としては、以下挙げられる。
• 和食系レストランでは価格競争が激化しており、どのお酒が売れるかはレストランが売るか売らないかに依存している。
• 非日系レストランでは、日本酒が採用されているところもあるが、ワインとの競合となっており、レストラン側も積極的には勧めない。
• レストランのソムリエも個人的に日本酒に関心はあるが、勤務するレストランの食事と日本酒が合うという認識が薄く仮にそれが分かったとしても、日本酒に対する知識が薄く自信を持って勧めるまでには至っていない。
• 回転の速さや、消費期限の関係から一升瓶や720ml瓶を導入するのを躊躇するケースが散見される。 • 上記から: ①ソムリエのいるレストランに対するソムリエ向けの講習や試飲会の定期的な実施が不可欠。 ②和食以外のレストランへの浸透を図るにはトレンドメーカーやインフルエンサーのような人やイベント等を活用していく必要がある。 ③小容量の瓶の扱いがある銘柄を増やしていく。
試飲会
海外マーケティング調査定性調査
日本酒:英国② (1/5)
(1)実施概要
1: :英国 ロンドン
2:実施期間:2015年2月27日- 2月28日
3:実施:白鶴酒造株式会社・ シェンロンインターナショナル株式会社・株式会社 C&D
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写真① 2月27日 セミナー開催のMATSURIの玄関。ロンドンの中心部にあり、同地で20年以上営業している有名な日本レストラン。
写真② MATSURIの玄関。2012年にミッシェランの一つ星獲得。
写真③ 2月28日 セミナー/試飲会開催のChotto Matteの前面。ロンドン/ソーホー地区で若者を中心に現在、話題且つ人気となっている和食/ペルー料理Mixのレストラン。
写真④ Chotto Matteでのセミナー/試飲会開催前のスナップ写真。
(2)試飲イベント
【設営】
【試飲】
写真① MATSURIでのセミナー開催風景。British Sake Association/Shirley Booth会長が日本酒の歴史、文化、楽しみ方を分かり易く説明。セミナー参加者の評価/評判も大変良かった。
写真② MATSURIでのShirley Booth会長講演スナップ写真。日本酒を前に置いて具体的に説明。参加者の多くが大変分かり易く日本酒への興味が深まったとコメント。
写真③ MATSURIでの試飲会スナップ。参加者の前に日本酒5種類のグラスが置かれ飲み比べ。
Chotto Matteでの試飲会スナップ。
参加者の前に5つのグラスが置かれ、5種類の日本酒を飲み比べ。
都市 ロンドン① ロンドン②
日程 2月27日 2月28日 参加対象者 飲食卸売業者、レストラン関係者、バーテンダー、日本酒ソムリエ、PR及びマスコミ関係者
会場名 MATSURI CHOTTO MSATTE
参加人数 32名 40名
試飲イベント・アンケート
海外マーケティング調査定性調査 日本酒:英国② (2/5)
34
(2)試飲イベント・続
【PR活動】
写真① MATSURIでのスナップ。Shirley Booth会長及び通訳のフィリップさんのガイダンスに基づき各日本酒メーカーより自社の日本酒をPR。
写真② MATSURIでのスナップ。参加者がShirley Booth 会長の講演及び上映されるビデオを熱心に見ている姿。
写真③ Chotto Matte会場に置かれた参加各社の日本酒。
写真④ Chotto Matte会場内。ジョイントファーム/大野社長が自社の製品(玄米)をPR。通訳のフィリップさんが翻訳の上、各参加者に分かりやすく説明。
写真⑤ Chotto Matte会場内。日本酒メーカー代表者がセミナー/試飲会で自社の日本酒をPR。
写真⑥ Chotto Matte会場内。Chotto Matteスタッフにより日本酒の味わい方の一つとしてカクテルとしての味わい方が提案され、その際に使用されたグラス。
• 日本から日本酒メーカー3社(白鶴酒造株式会社、関谷醸造株式会社、株式会社 佐浦)が今回のイベント/試飲会に参加。
• 参加者は各日本酒メーカー提供の日本酒を目の前に置いて飲みつつ、商品説明を受けるという貴重な経験を通し、日本酒への理解・興味を深めたこと間違いなし。 参加者の中には日本レストラン経営者、日本酒ソムリエ、マスコミ関係者も居た為、日本酒の広告宣伝上も大きなプラスとなった。
【成果および総括】 • 今後、日本酒の輸出拡大に繋がる外人関係者・協力者とのパイプが出来たこと、セミナー/試飲会開催を
通して日本酒ファンの拡大、日本酒関連情報の発信力強化に繋がった。 • カクテルでの日本酒活用、外人/日本人間での対日本酒嗜好の相違、ラベルへの反応の違い、レシピとの
組み合わせ等、日本酒拡販に繋がる関係情報が入手出来たこと、今後の輸出拡大に役立つと思われる。 • 課題としては、以下が上げられる。 (1) 英国で日本酒の知名度が上がってきたと言えども、大きな拡がりにはなっていない現状からすると、今後更なる知名度アップ、消費向上に繋げるには下記が必要と思量する。 ① 関係者の努力による販売価格の値下げ。 ② 強力な現地ディストリビューターを確保すること。 ③ 外人に受け入れやすい商品/ラベルの提供、飲み方(カクテル、温度管理等)の提案、 情報提供。 ④ SNS活用を意識しての外人ネットワークとの接触。 (2) 日本酒の更なる輸出拡大に向けては今後、『数量の拡大』を今まで以上に意識した上での戦略・戦 術構築が必要。但し、質を落とすとか質をないがしろにするという意味ではなく、知名度を上げる 第一ステージから量拡大を意識した第二ステージに突入したと考える。 ① 日本から長距離であるというハンディーをカバーする為の輸送・流通手法及び 体制の見直し。 ② 外人嗜好、価格競争力等を加味しての輸出商品メニューの選択。 ③ 販売力のある現地ディストリビューターとの連携。
試飲イベント・アンケート
日本酒:英国②(3/5)
35
(3)アンケート結果-1 (基礎情報)
16.0
12.0
8.0
32.0
20.0
12.0
性年齢
男性20~30代 男性40~50代 男性60代以上
女性20~30代 女性40~50代 女性60代以上
2.0 4.0
4.0 4.0
6.0
8.0
14.0
22.0
36.0
職業
商社 学生
ファッション メディア・出版
金融 主婦
PR・マーケティング・リサーチ レストラン・外食事業
その他
N=50
N=50
48.0
12.0
6.0 4.0
4.0
26.0
都市
英国 日本 フランス
イタリア スペイン その他
N=50
62.0
28.0
日本酒購入経験
購入経験あり
購入経験なし
N=50
海外マーケティング調査
定性調査
(%) (%)
(%) (%)
試飲イベント・アンケート
36
(3)アンケート結果-2 (試飲評価)
ミティアム 辛口
0.0 17.9
42.9 39.3
0.0 0.010.020.030.040.050.060.070.0
ボディ
非常に 軽い
非常に重い
重い
ミディアム 軽い
Q. あなたが試飲された「日本酒」の味とボディについて、あなたのお考えに最もちかいものをそれぞれ1つお選びください。
日本酒:英国②(4/5) 海外マーケティング調査
定性調査
純米大吟醸
14.3 39.3
46.4
0.0
0.0 0.0
10.020.030.040.050.060.070.0
味
非常に甘口
甘口
N=28 (%)
非常に 辛口
ミティアム 辛口
0.0 10.3
55.2
27.6
6.9 0.0
10.020.030.040.050.060.070.0
ボディ
非常に 軽い
非常に重い
重い
ミディアム 軽い
白鶴錦
13.8
13.8
31.0 41.4
0.0 0.0
10.020.030.040.050.060.070.0
味
非常に甘口
甘口
N=28 (%)
非常に 辛口
ミティアム 辛口
0.0 17.9
32.1 14.3
35.7 0.0
10.020.030.040.050.060.070.0
ボディ
非常に 軽い
非常に重い
重い
ミディアム 軽い
浦霞純米
10.7 17.9
46.4
25.0
0.0 0.0
10.020.030.040.050.060.070.0
味
非常に甘口
甘口
N=28 (%)
非常に 辛口
試飲イベント・アンケート
37
(3)アンケート結果-2 (試飲評価・続)
ミティアム 辛口
0.0 37.9
48.3
13.8
0.0 0.010.020.030.040.050.060.070.0
ボディ
非常に 軽い
非常に重い
重い
ミディアム 軽い
Q. あなたが試飲された「日本酒」の味とボディについて、あなたのお考えに最もちかいものをそれぞれ1つお選びください。
日本酒:英国②(5/5) 海外マーケティング調査
定性調査
純米吟醸 和
3.4 10.3
69.0
17.2
0.0 0.0
10.020.030.040.050.060.070.0
味
非常に甘口
甘口
N=28 (%)
非常に 辛口
ミティアム 辛口
0.0 0.0
51.7 48.3
0.0 0.010.020.030.040.050.060.070.0
ボディ
非常に 軽い
非常に重い
重い
ミディアム 軽い
純米にごり酒 さゆり
3.4 10.3
55.2
31.0
0.0 0.0
10.020.030.040.050.060.070.0
味
非常に甘口
甘口
N=28 (%)
非常に 辛口
4.0
6.0
12.0
18.0
62.0
その他
ブランド
ボディ(軽い・重い)
価格
味(甘い・辛い)
日本酒を購入するにあたって重視する点
6.0
6.0
46.0
22.0
16.0
4.0
無回答
£10-15
£16-20
£21-25
£25-30
£31以上
720mlボトルの日本酒に支払える価格(レストランで)
N=50 N=50 (%) (%)
試飲イベント・アンケート