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Title 海氷の研究(第11報) : 網走、紋別に於ける沿岸海氷中の塩素量について
Author(s) 福富, 孝治; 楠, 宏; 田畑, 忠司
Citation 低温科學, 6, 71-83
Issue Date 1951-03-31
Doc URL http://hdl.handle.net/2115/17484
Type bulletin (article)
File Information 6_p71-83.pdf
Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers : HUSCAP
Takaharu FUKUTOMI, Kou KUSUNOKI and Tadashi TABATA 1951 Study of Sea-Ice. (The 11th Report) On Chrolinty of the Coastal Land Ice Observed at Abashiri and Monbetsu in Hokkaido. Low Temperature Scimce 6. (With Em,lish R岳sumep.82)
海氷の研究(第 11報)
網走,紋別に於ける沿岸海氷中の塩素量に就いて l<
幅富孝治,柿 宏,田畑忠司
(低温科・学餅究所 海洋学部1"1)
t 昭和 ~3 fド5月反・更TIl
1.緒言
海の氷は陸の氷に比べてその物理的性質が非常に異なっているが,それは海の氷は,純氷
の小間隙内に濃塩水 (Brine)を有する構造であるととに原因する。即ち,との Brineの量
とその濃度,換言すれば、,海氷中の塩分量の多寡が海氷の物Jm的性質を陸氷のそれと異なら
しめている原因であると言うととが出来る。又大洋の底暦流,又は中謄流の起源は,極地に
近い海での海氷の生成,融解に関連して塩分の多い又は少い海氷が出来るととに原因すると
考えられているb 従って,海氷~[~の境分合量の測定は海氷研究の重要課題の一つで・ある。
海氷の塩分に関しては, Vega号探検の結果に就ての O.PETTERSυ'Nの研究, Deutschland
号の南極探検に際して Weddel1海の海氷に就ての W.BRENNECKEの研究, Maud号探検の
際の北シペリヤの泊;氷に就ての F.MALiVlGRENの研究,Sedov号出J協のIFij'の北極海の海氷に就
いての W.WlESEの研究等が知られている。然し本邦間近の j俗画の海氷の息分に就ては
発表さ,れたもの極めて少ゑく,根室港の海氷に就ての須田院次博士の調査,大j白地附近の沿
岸海氷に就き筆者の一人耐宮の調査,北海道オホーツク海岸・の雄武の沿岸潟水に就ての函館‘
海岸気象台の調査等があるに過をゑい。
とれ等の人々の研究の結果によれば,海氷の塩分は0.5--15%0の蹟い純潤に変化し,一般に
新しい氷は底分多く古い氷は少い。又同じ新しい氷でも気温が低く,結氷の速度が大である
と,塩分は多い。従って一地方の海面に形成された海水でも,氷の表面よりの深さ,気溢等
によってもその境分は変化するととが知られている。E!flち MALMGREN,BRENNECKEは海
氷中の塩分が結氷の表府から下暦K行くに従って減少するととを指摘している。 MALMGR-
ENはその説明として,表!母は寒気酷烈の聞に氷結したため氷結速度が速く,純氷の小結晶
閣に Brineの閉じ込められるととが多いが,一旦氷板が出来るとそれが熱の不良導体であ
るたに氷板下の結氷速度が'トさく,Brineのi聞に閉じ込められるととが少たくなると考えた。
特 ;1じみj立大学f氏泌手!学仰究所業絞 会U I03~泌昭和221ド 5 月 9 日 日本物理学会王手会に於て主主主と
低温科欝 ji,6料 昭 和26年
72 市民笛;孝治,楠 宏,悶畑忠it]
叉 BRENNEO沼は古い海氷では下暦程塩分の増加する場-合のあるととを報告している。
踊富!'I大泊港附近の1s'岸海氷K就て,塩分の少たい海水より生成した海氷中の塩分は少主主く,
塩分の多い海水より生成した海氷中の塩分は多いとと,及び塩分の垂直分布は簡皐ではなsい
が,概して MALl¥叩RENの上濃下淡の型と,氷の表暦で・塩分多く中居で・少ゑく下唐で再て;;:塩
分が多いという 2つの裂が観測されたとと?と述ペている。
筆者等は昭和19,20, 21, 23年冬季(毎年2月中旬より 8月上旬〉に北海道オホ{ツク海岸
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第1函 紋別に於ける 1945年 01¥0点 Lll), 1946年(測点'A,13) 2月の海氷の欣態〉{海水の断致協), (水深m)ifij:7J<の司王均蹴言宗主t(%o),(氷J~cm)
の網走及び紋別に於て沿岸海氷の観測を行っ
たが,その際沿岸海氷中及び氷丘の氷に就い
て,塩素量及び硫酸塩合量の測定を行った。
それらの結果に就いて以下に報告・する。
II. 測定方法並びに結果
第 1図及てF第 2図 CA,B)は夫々 紋日iJi巷及
び網走路附近の略図で,黒点を施した部分は
表、面の王子滑2主治岸結氷,その沖の部分は, hu-
mmbckyice C沖よりゐし寄せて窃着した流氷
で凸凹の多いもの〉で、ある。丸印は観測点で
之に附したロ{マ数字又は大文字は測点番号
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第2圏 (A) 網走に於げる lヲ44年 2月の海氷の![走態
(…一一(…の平均|密書主党(%0))i毎氷の4-均路!索設(%0),(氷厚(cm))7J<:Mミ(m))
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第 2箇(B) 総定に於ける 1945年(討lO点1.-町n)
1948年(7JlIJ点1,2)2月の潟ヨKの![走態
(表参照),各j):!1j点のアラピヤ数字は海氷痕下の塩分の淡い海水暦の厚さで・括弧内の数字はそ
のJ母の平均の塩素含量である。第2国 A,Bは夫々昭和19年, 20"F及び23年の観測胞であ
る。
73 網走,紋別に於ける沿岸潟氷中の盟主総設に就いて
沿岸海氷は海水面に平行左上面下面?と有する結氷板である。各観測点に就いて乙れから,50
cmx50cm位の面積で氷商に垂直訟氷柱を切り出して,その中央の部分を約 3~5cm毎の厚さ
に切り取って種々の深さに対する資料としたのその切片は枠いて瓶に入れ陸上f'C於いてその
との官を料をとる l際融解刀くに就いて Cl含量の令析を行った。
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に,氷の中に閉じ込めら,れていた Brineが,殊κ最下暦では純
氷の組既定が阻いので,滴下して実際と異主主る結果が出る恐れ
があ急。此の影響を検討するために,結氷板より切り出した氷
Cl %,~ 155 CI,出。控をそのま L直ちにシヤ~レに入れて融解せしめ, Cl含量?と
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2径の方法による Cl四合法
の測定結果の比11変
測定し,前記の方法によ<:;:.結果と比較して第 3閣を得た。即
2 ち前記の方法によって得た結果には補lE量として 1.o5を乗十
然し後者の方法を総ての資料に遁る必要があるととになお。
用するのは笑際上困難訟ので,多くの運委料については前記の
方法を採用して,その結果に補lE.,を施すととにしたの
滴定には Micro-Buretteを用い,硝酸:銀液の濃度は一般海水分析用のものを 1-3倦に稀
釈したものを用い,用いた硝酸銀溶液は標数海水によって検定したととは申す迄もない。叉
一部の資料に就¥r、ては海水分析に用いられる方法により SO/'の定量分析も行った。氷丘に
就いては~童宜に小氷塊を切り
Cl' , 出し,同じ方法により•
SO/'の測定を行った。
海氷中の塩分量と塩素量の
聞にも,近似的には海水f'C対
する KNUDSENの笑験式が成
立して¥r、るととが知られてい
るが,般密には PETTERSSON,01 ABASHIRl
WIESE等が指摘している如。。凹ONBETSU
く,その塩分の組成が結氷板
下の海水のそれと異伝ってお
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筆者等の測定の結果についてif<rフ1(f-I"のCYと SO/' の!溺{オミ第 4図
とり関係を吟味するために,横車rl!f'C海氷中の Cl'含量をとり,縦ilirbにはそれに対応する SO/,
合量をとって図示して第壬図が得られた勺海水f'C就いて知られている Cl'含量と SO/'含量と
の関係は図中に点線で・示したが,とれと比較すると,従来知られている如く海氷中では海水
よりも SO,/'/CVの比が大である。従って本級告では KNUDSENω実験式による塩分量の算:
74 耐震孝治,椴 宏,限畑忠司
出は行わや,塩素主主をそのま L用うるとと Kした。測定の結果は第 E表,第1ll.表並びに第
5, 6, 7図に示すとおりである。
第 I表 締7Eに於ける海氷中の C12えび SO;合設の分布(扱守二は:a:巴11[[,扱孤中の君主主はよefiJliJ1ifI)
Table. 1工.Cαl'andSO.{' 〆c∞onte氾四nぱtsof th阻eSea-ice必nAba出1目shi叫ir討i(ρ¥Vc rec∞旧rdedthe obs針合rvedand r問白官e庇〈ピ伽一
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C
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勺
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A
円
bA
B
A
Mean C1にC0l1tC11tS is 0.70 (0.52) %0
SO/lcon1ents is J4.6.8 (108.7) Illg/1it.
I f'H ~.__'-._,. 1.86 0.63 0.86 0.93 0.92 1.55 1.86 IC1I伊c0111e11tsMONllE1'SU I~' -~"U'''U_'' 1 (1.~~2 (O.~~? くつ.64) (0.69) (0.68) (1.15) (1品)
ISO/'-c0111c11ts i 329 415 369 332 /.~~? _.32? 4υ..'"'..,, I (244) (3つ7)(273) (246) ー (261)(244)
Mca11 C1'-co11tents is 1.23 1(0.91) %0
80// -co11te11ts is 353 (261.5) Illgjlit.
宏,悶畑忠百]織2吉孝治,檎76
10
門付
13NPZ~
30
Detth cm
20
海氷'1'の臨索;設の垂直分布 (A)
10 。
第 5圏
コ吋。、、、晴子高?
決。
fO 50
cm
(ll)
Depth
"1'の閣議放の丑と i立分布
40 30 20
百t第 B鼠
10
77 網走,紋別に於ける沿岸海氷中のE塁手去最に就いて
1.0
大6 0.5
Q'SNNW各
50 40
Depth cm
30 。
CC) 海氷中の書室索 j廷の垂直分布第 7闘
議論III.
境素量の垂直分布に就ての 3つの型
以上の結果から海氷中の Cl'の垂直分布をしらぺて見ると,第 5,6, 7函に示す如く概ね3
B型及びC型と呼ぶととにする。つの型に分けられるととがやIjった。とれら左便宜上A型,
A型は筆者の一人問富が観測した上濃,中淡,下濃, EiPち氷の上暦で塩分濃く中野でtø~ く下
暦で・再び濃く取る型で・, B型は ~ALMGREN, BRENNECKEの指摘した上濃下淡の型である O
C型は塩素量の著しく少い場合?と便宜上集めたもので,本質的KはA叉は B型と異主主るもの
ではない。之等の結果に就いて注目すべ、きととは,A型は主に紋別, B型, C型は主に網走に
於て観測せられたととである。問地の海氷の生成に就てのl大き主主相違は,紋別では観測l点の
附近には河の注入が殆どたく海氷下の Cl含量は概ね 17960位で海底まで殆ど一様で・あったの
とれに反して,網走では第2図に示した様に観測l点の近くに大き 'fs.河が注入しているので,
海氷の直下には底!腎の Cl含量約 17960の海7}くとの間f'C厚さ約1米でCl含量が 1-11960の淡水
に近い海水の滞い府が観測せられた
ととであるの網走の沿岸は水深が
3 -15米位で、風波による撹乱のため
に結氷前には港内の一部を除いて
は,海水表面には淡水j脊は会そらく
は存在していなかったのであろう。
然し海氷が張りつめて風波による、海
7kの撹乱が友く tJ..った結果,塩分が
-,-一一一
←守rS咋r出、、、4
‘ 。 レ/L〆
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L〆. • @
防てI.~ O(
ν/ 0・/ Mean Cl-co'llteηts 01 Seo.-Watcr
100
%
80
60
40
2c
少たく密度の少さい淡水野が〈第2
閣参照〉漸次:発達したものと考えら
dm o
110
ìfiþ7l'-の gJYl~~f[主とそれよりよk じた海氷中の
原容索fttとの閥f系
1田80 60 10 20
第 8図
o
れるのである。又溢分のilJiい海水か
ら出来た海氷は濃い海水から生じた海氷より,他の条件が向じであれば当然 Cl含量が少く
78 耐震孝治,柿 宏, JII~同忠司
なるととも第 8図から期待されるととであるから,紋別と網走との海;](中の塩素量の垂直分
布の相遣は,紋加の海氷は直接渡分の多い海水から生じたもので・あるから塩分合量が大であ
り,網走では結氷初期の氷郎ち表居間近の氷は塩分量の多い海オくから生じたものであり,そ
の下暦の氷は前記の塩分の淡い海71くから品出したものと考えて定性的には充分説明せられる
のである。網走には B,Cの2型があるが,との相違もさなく同様に考えてB型は結氷前には海
水表面に前記の淡水唐が存在せ歩結氷後淡水産まが発達した場合に生やるものと考えられる
が, C型は結氷前にも既に海水表面(tC淡水暦が発達していた場合に生じたものと考えれば説
明せられるであろう。実際に網走に就て C型の発達するのは第1, 2図に示した如く,綿走
}f[の注ぐ内i告の中であ!J,結氷言iJ(tC於ての風波の影響少く淡水府の発達は充分可能である。
とれに反し β型は港の外近くに見られるととも以上の考えに良く一致するのである。とれら
の結果は盛庭湾大泊港附近の沿岸結氷に就いて踊富の行った測定の結果ともよく一致してい
る。即ち,網走に於て見られる B型は所謂 MALMGREN型とよく似ているが,その成因は異
なり,主としてその氷が生成した海水の塩分濃度の変化に原因していると考えられるのであ
る。勿論部分的には,時間的経過とともに塩分溶下の影響ゃ MALNGRENの主唱する冷却
速度の影響が無税出来危いととは後に述べ、る通りであるめ見に角以上の点に注意して見る
と,日本近海の盛氷期比於ける沿岸結氷中の塩分霊前分干iJは,河71<の影智:の多い沿岸で性,
C又はB型を呈L,河71<の影響の少い沿岸海水域ではA型を呈すると言うととが出来るであ
ろう。
2) 氷中の塩素量と氷の成長速度との関係
上に吟味したととにより氷中の塩素量霊!宜分布に就ての s,C型とA型の相遣は主として
i) 海氷の生成した海水中の塩分査に原因するととが~r~1jったとして,次に起る問題は埠分一様
な海水の凍結の結果如何にしてA型のJ設な塩素量の設定分布を生やるかというととである。
此の原因は MALMGRENゃ BH.ENNECKEの指摘せる如く ii)海氷生成当時の気温の高{s":;, iiわ
海氷の厚さ, iv)海氷が生成されてからの経過時間即ち氷の古さ等によるものと考えられる
のである。
先十生成したばかりの部い新氷ゃ,海氷の最底下部に新しく生じた部分に就ては iv)の
影響は無WJ~で・きるから,此等の新氷中の塩素量は ii) 及ぴ iめの原因に支配されると考えて
差支えたい。 ii)及び iii)の影響と言うのは換言すれば、,氷の中(tCBrineの閉じ込められる
歪の多少は氷の成長速度の大小(tC因ると考えるととが出来る。今氷の下底で dtI時間に新ら
しく生やる氷の!厚さをと dIとし,氷の密度をとれ,潜熱を1,熱i専専:度を k,氷の最下底に於
I dO¥dI ける氷湿の鉛直方面の傾斜を十一) とすれば,氷の成長速度一ーは,¥dZ)1 ~ / ., -,~. '""-'"" .lA.-'=""- dt
dI k (dO¥ dt 1ft¥dz )r
-・・・・・・(1)
で示される筈であり,気温を T(海水の結氷点を Oとして負方向に測ったi底とする),氷の厚
籾5E,紋別に於けるJ合洋海氷中のl¥it.!索況に就いて 79
さを Iとすれば,近似的には
( ~~ )r = i IZ)f了 (2)
であるから
d1 k T
dt lfi 1 K
2主る近年l的関係が存在する苧である ーーは近似的には常数で、あるから, ii), iii)の影響巾 。1fi
は (十 )の函数拐される答で・例。従って民連ぺ域同紙就てその中の Cl含量n
とその時の海水中の Cl合萱Nとの比 nβ4を求めて之を縦軸にとり,それに対応する T/1を
-・……(3)
計算して便宜上その逆数のfn在を横軸にとってその関係を吟味すれば第 9図が得られる。此の
叫
w
nu f
れ
N
@
@
• MONBBTsU (194-5,46)
o ABASHIRI (1944・45)
@δTOr1Al'l (1945)
• @ 。 %=0・18十0・82eO・89YT
ヘ、efo¥--一一_A
.J" O
@
@
。。 。。
O 5 w よ
'" ?を第 9圏 njN と 1jT の閥係
雨者の関係は未だ測定の数が少ないので断定は出来ないが,近仰、1'Jf'.l1'Lは図中に実線で・示した
如く
nβJ =0.18+0.82e-O•89I/ 1
' ………………………… ・・……………(め
主主る実験式で表わすととが出来る η 兎も角氷がうすくて無温が低い場合即ち 1fTが小さい場
合 ¥7](の成長速度が大芝公る場合に当る)には n/Nの胞が大で11'L近づくが,逆に氷が厚くて
気温が比i!安的高い場合(成長速度が小なる場-合に当る〉には n刑の憶は小と訟り 0.15-0.2
位の一定値に近づくととが宇IJる。斯様に海氷中の塩分量が氷の成長速度と密接主主関係がある
のは,海水が凍結するl僚に放出された塩分量が下方に拡散する速さと氷の成長の速さとの関
係によりきまるものと筆者等は考えているの
3) 氷中の境素量の時間経過に対する減少
80 前日E吉孝治,柿 宏,田畑忠i'1]
BRENNECKE によれば古い氷ちは下暦程塩分の増加する場合のあるととが注意せられてい
る。又極地方の放行者は,古い海氷の表面に溜った71<:.又は古い海氷の上底部は塚分が少いと
と?と知って賠り屡々飲料として利用しているのである。塩分が30-359Ooの普通の沖の海水か
ら生成せられた結氷の上唐部は初めは可成り多く塩分を有するととは前項に述ぺた如くであ
るが,とれが長い時間の後には塩分が可成り減少すると考えられている。それでは時間の経
;藍につれて定量的に如何主主る割合,で塩分が減少するのであろうか。又それは如何なる機構に
よるのであろうか。
筆者等の観察の結果及び踊富が食って大泊港附近の結氷に就て得た結果から,観測i時の結
氷の最上唐部の;塩素量 nとそれが生成された時の海氷の塩素量 N との比 n;N ~と求め,
とれを縦軸にとり,観測時の氷厚 I~と横軸にとって点を plot すれば、第10閣が得られる。横軸
には参考のために結氷生成以来氷厚が Iとなる迄の経議時間を日u報第6図(網走に於ける氷
厚増加曲線〉により
@
平均気温を -WCと
⑤ AsEASIRI (1944,4-り して計算して記入し
• MONIJETU (1945) て沿いたの点はか主主o 11 11 (1946)
⑥ dTOMARI (1943) りばらついている
旦N
1.0
0.5
×〈~~~~。
~斗」2 5 '" 5
ゐ 20 ふマo---kO_~mυ也J
が,観測時の氷厚が
大主主るものほど結氷
最上府の n(Nの値が
小で、ある傾向が見ら
れる。結氷の初めの
気温も叉共の後の気
温も場所と時によっ
て変化しているので
C1f.均温度は -80C
?ある), 観測した
一一→1.( ThiCKneSS of lce)
σ
第 10圏 nJNと氷厚の関係(総和Iiはj二が氷厚,下は.zp.均気温が
-80C (縦走の例〕のi冷に氷1立が Iになる迄の経;也君寺IHJ)
各氷の結氷初期に於ける n/Nのm立は決して一定ではたlく可成り異たった値を示す符である
が,兎iL角.zp均的取傾向として図中実線で示した如く,最初 n川今0.8位で・あったものが時
の経過につれて可成り速く減少し, 25日位の後には n庁q今 0.2位までに低下したととが宇Ijる
であろう。即ち第10函の関係は,北海道オホーツク海沿岸地方の海氷の最上麿の塩分の時間
iL対する減少の一般的傾向を近似的K示すものであると考えられるのであるが,冬の初め生
じた沿岸結氷中の塩素量が149Oo(海水を179Ooとした時〉位あったものが北京に減少して,春
季のffy1氷期位までには 3",生紙(凡そ Kvc当る〉迄に減少するのであるの
斯様た海氷中の塩分の院落。の原因は何であるかと言うに,従来は重力による落下であると
籾走,紋加に於ける沿岸i毎氷中の飽索f互に就いて 81
か,細隙中の対流と恥が考えられているが,大部分水面下にある氷の中の毛細管的主主隙聞に
対して斯様な現象が起るととは考え難い様に思われる。筆者等は気温の週明的変化〈主とし
て日遡変化)に伴う氷湿の趨期的変化に依り,氷温が低下する時には細際中の塩分の漣い
Brineがそれより塩分のうすい下の海水中に押し出され,氷温が上昇する時には下の海水が
細際Iゃに吸い込まれ,斯様友操作が繰返えされるととにようて次第に Brineの塩分が減少す
るととが主主主原因ではないかと考えている。との問題に就ては後報に於て詳細に論やるこ
とにする。
生〉 氷丘の氷の塩素含量
氷丘の氷は結氷が氷圧をうけて~中に押し出されて生じたものであるの網走,紋別で観察
した氷丘はその場所で生成せられたものもあるが,多くは流氷として沖より流れて来たも
のである。従って氷Iまの睦史(出来た時日及び場所〉を知るととは難かしい。斯様主主氷丘
の任意の{問所を切り出してその中の Cl'及び SOl'合査を測定した結果を第 III表として示
した。第 IV表は垂直に怠っていた氷丘の中の Clの高さに対する分布を示す。第 III表によ
第lV表 氷中の般索款の屯をほ分布 れは、氷丘の塩素含量は僅かに
高サ (Hcm) 93 70 5D 30 10 0.35 ~ 1.86960でその平均は
E連系企長 (Cl%主〕 0.63 0.86 0.93 0.92 1.56 0.97 %c日であるが,筆者等の知
る範囲の沿岸結氷の平均塩素
53 28 10 合量の 0.85-5.97f'C較ぺると
No.l 1.ヲ5 1.50 2.65 Cl'含量が可成り少い。此の
No.2 2ρ。1.73 3.つ2関係を実験的に確めるために
切出した結氷板を氷上に垂直に立て L約一週間昼気中に放置した時の Cl'含量の時間f'C対す
る変化を測定した結果は第 V表に示す如くである。之等の簡鼠及測定で、も氷中の Brineが
第 V表 Brinc の消下による ìfif. J]( 中の ~if.!索款の変化
採取時 !日後 2日後 7目安主
No.l 5.98J{o 2.89 2.40
2 4.29 3.12
3 2.86 2.つ8
長時日の実験が必要である。
摘 要
霊力叉は他の原因によって時間の経
過につれて下方に移動し,氷の中の
Brineの分布が変化するととや域素
金が漸次減少するととが宇IJる。之等
の定量的な関係を知るためには更に
昭和19,20, 21, 23年の 4 ヵ年 2 月上旬~3 月上旬北海道オホーツク海岸網走,紋別に於
て行うた沿岸海氷調査のーっとして行った海氷中の塩素萱及ぴ硫酸塩の測定結果を報告し,
多少の論議を行った。倫今後精細に研究すべき点が多々残されているととは勿論であるが,
そのも結果の概要を翠げれば、以下の如くである。
82 市首宮孝治, おむ 宏, nH田忠司
1) 盛氷期に於ける北海道オホーツク海岸の沿岸結氷中の塩素量の垂直分布には A,B,
Cの 8ワの型があり, fijJ7J<:の影響:の多い沿岸水域では B又は C裂を呈し,河水の影響の少い
沿海ではA型を示すものと考えlられるとと。
2) 新氷又は氷の下j否K新らしく生じた氷肢のι部分に就いて氷中の塩素霊の多罫をきめる
要因は,下の海水中の塩素量及び氷の成長速度であるととを指拙し,その問。近似的である
が定量的関係を知り得たとと。
3) 沿岸海氷中の塩素設の時間の経過に対する減少の割合に就ても多少知り得たとと。
め 氷丘の塩素含量をも多少調査したとと。
格りに臨み,現地観測に当てコては,筆者等と同行した吉田敬一,長島富雄,故松村好基の
3理学:士,爾藤光郎,吉田英三,樫井常吉の 8君,松浦艶子,宇沢和子,青木敬の 8嬢の協
力と現地の方々の援助f'C負う所が少くゑい。叉研究に要した費用の一部は,文部省科学研究
費及び学術振興会研究費によった。此処に記して厚く感謝の;立を表する次第である。
女 敵
1) PEγTERSON. O. Vcga Expcditionの結果から海氷の cl合致と S04合JD:の比について研究せるもの(須
間続次郎士の論文5)の紹介に[火る。
2) Brenncckc. W. WeddcU海のifiJ氷に就き cl合設の垂直分布告与を研究(須III腕次郎士の論文5)の紹介
による〕
3) Malmgren. .F. 1918-1925 On the Propertics of Sea-ice, The Norwegian North Polar Expedition with
the“Maud" 1918-1925. Scicntific Results. 1. No. 5.
4) Wiese. W. Zur Kentniss der Salze des Meereiscs. Ann. d. Hydro. 11. Mari. Met. (海洋時報負~5谷中の
肥沼JIL一氏の抄認に(i(る〕
5) 須間協次 lヲ32 根室長i住ifi}氷中の湿分に就て 海洋時報 4,265.
6) 耐宮孝治 1943 海氷のliJ'I:究 (trs1報〕盛氏ヲii'JJのi釘・71<:.に就いての 2,3の考終.日本海洋率会誌 3,2.79・
7) 同fií~海洋気象台 1945 な氷観測結果報令 幽ifl古海洋気象台海洋報告 2, 91.
8) 雨前古学ffi,ti!i 宏, n1畑忠riJ(1 950) 海氷の併究ぱ,!; 8 宇めがg5長ノ紋加に於げる治 }~~j紅氷下の泌*の泌
皮塩分に就いて.i>ci医科学 3, 193.
ヲ) i!I{iloi;孝治, tm 宏, [fj邦l忠iiJ(1950) ìfiJ氷の研究(第6~主的 ìfiJ 7kの氷!手術1Jll に就いて,侭温科学 3. 171.
Resume
As sea-ice has mosaic structure and some amounts of Cl. For this reason, the
physical properties of sea-ICe are moderately different from that of pure-ice. The
writers studied on the vertical distribution of Cl.contents, on ,the relation between
Cl-contents of sea-ice and those of the corresponding sea-water, on the relation between
Cl-contents and the growth speed and on the time variation of Cl-content, from our
results of observations carried out in ]94生-19必 onthe coastal land-ice at Abashiri
綱;1:,紋別に於ける沿岸iなー氷中の駁索j廷に就いて 83
and Monbetsu in Okhotsk sea崎coastof Hokkaido. The results are summerized as
follows:一
(1) The coastal land司iceswere classified in three types by the vertical distribution
of Cl-contents and the causes were discussed. (2) The relation between Cl-contents
in the lowest layer of sea-ice, those of underlying sea“water and the growth speed
of ice was given by the next equation (see Fig. 9的)
ns川-.I=斗0.1路8十刊0.8飽2e-o.泊訓川叩削仰Iν/
; where n: Cαl-c∞on凶1北ten凶1沈ts0ぱfnewly-formed ice or those of the lowest layer of ice i担n%垢
N Cl-conten.お ofthe corresponding sea-water in %0 1 thickness of ice in cm
T mean air temr.:erature in oC
(3) Cl‘contents in the uppermost layer of ice decrease moderately in the lapse
of time as shown. in Fig. 10.