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中島さんLabo 第1回から「自己を創る」に繋げる
ドラッカー早朝Skype勉強会
the learning organization
of learning organization
for positive change
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The First Day「人をマネジメントすること」
自己マネジメントのポイント
自分自身をマネジメントすることの責任とは何か?
→ 組織の寿命より長い自分の労働寿命に対して,責任をもつということ
自分自身をマネジメントするには・・・
● 自分自身を,より大きな貢献の行うことのできる場所に位置づける
● 自分自身を成長させるために学び続ける
● 何を,いつ,どうやって変えるかを知る必要がある
● 私は一体何者か?を知ること
● 自分の「強み」を知ること
● どこに属すべきで,どこに属さないべきかを知ること
● 自分が予期したものと結果についてフィードバックを行うこと(1年 or 9ヶ月)
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Second Day「成功する情報を基盤とした組織」
情報を基盤とする組織が成功するために
→ 組織内にて働く人々が,自分の仕事を遂行するために必要な情報を手に入れられること
● 組織構造
・それぞれに与えられた仕事を理解していて,そのために必要な情報を得ることの
出来る組織構造を作っているか?(責任は誰にありますか)
● フィードバック
・現実は公式のように確実に計算できるものではない.できることは,予期したもの
と,実際に起こったものを比較することである.
・その後,その比較について,見識をもつ上司と部下は対話をする必要がありそうだ.
なぜ予期したものと成果に差があるのか?その原因を客観的に分析できているか?
情報を基盤とする組織が「成功する」ために必要なことは何か?
+ 4
Third Day「情報を基盤とする組織における『カルテ』」
「カルテ」の指すところ
→ リーダーは,組織の成員の「技術を活かす」術を鳥瞰しつつ統合する必要がある
リーダーが,組織の成員の各々ができることを「できない」という現実を理解する
● 情報型組織とは
・単一労働で成り立つ組織ではない.多くの専門家が有する情報を統合的にマネジ
メントすることによって大きな成果を生み出すことを要求される組織である.
● 共通の「ミッション」があるか.そのために共有している「情報基盤」はあるか?
・病院ではカルテこそ情報の基盤.それによって,多くのスペシャリストがそれぞれ
の専門性の領域を最大限に活用して貢献することができる.
・「カルテ」と「説明書」は違う.あなたの組織に必要なのはどちらか?
・明確で,単純な共通の目標や共通言語を共有しているか?
● だからこそ期待する成果と結果をフィードバックする必要がある
+ 5
Fourth Day「情報責任をもつこと」
「情報」に対する責任をとるのは「あなた」だ
● ROIC(投下資本利益率)との関連
・「高い価格」を維持するには、より質の高い成果を顧客に提供する必要がある.
● より高い成果をあげるために、情報に関する「正しい問い」をしよう
・自分の情報を必要としている者は誰か?それはどのような情報か?
・自分は誰の情報を必要としているか?
・それらの情報に対する責任を果たすための「関係性」を上下,水平,またステーク
ホルダーについてもまとめておくとともに,調整を行う.
→ 情報型組織は「より質の高い成果をあげる」ことを要求されるからだ
なぜ「情報」に対する責任をとらなければならないのか
+ 6
Fifth Day「情報スペシャリストのための報酬」
スペシャリストにどのように報いるか
● 情報型の組織構造が直面する問題については、検討を要する
・放っておくと組織は必ず混乱する.
● 「地位」で応えるような組織構造は正しいか?
・地位で応えるような組織構造だと,ポストが増えすぎる.命令系統が多いことは,
組織が成果をあげるために必要な情報を,成員の各々が得ることを難しくする
可能性がある。
・「共通の目標」を達成して「より質の高い成果をあげる」ことに対して焦点を
当てることが最重要.そのための組織構造を作っているだろうか?
→ 現実的に中間管理職のポストが少なくなる。結果としてさらに上のポストも少なくなる
情報型組織の構造として、スペシャリストの昇進は難しくなるかもしれない
+ 7
Sixth Day「階層 対 責任」
情報型組織に必要なものは「責任」である
● 組織分析を行う
・単純労働組織であれば、恐らく権威型で構築する方が効率的だといえる。生産性は
生産量の向上でのみ測ることができる。
● 情報型組織とは、より高い質の成果を提供するために様々な情報専門家を統合する
組織形態なのではないか
・自らの組織をどのように定義するか.自らの組織を構成する成員は,単純労働者か,
それとも情報を有する専門家か?
・事業の目標と,組織の定義,成員の位置づけは合っているか?
→ 自らの組織構造として正しい形態を見定める必要があるのではないか
情報型組織に必要なものは権威ではない。責任である。
+ 8
Seventh Day「突然の無能化」
自己無能化を避けるために
● 正しく任務を遂行するために
・新しい仕事が要求するものを認知することが先決.
・優れた知識も,優れた才能も,任務自体には必要だが,まず先に立つものがある,
ということ(優れた知識と才能を見せることにやっきになっていないか?)
● 新しい任務が要求するものとは何か?
・問う → 「新しい仕事で成果をあげるには何をしなければならないか」
・廃棄 … 今まで成功してきたやり方を「廃棄する」という決意を支え合おう.
・無能にならないために … 「新しい仕事において,効率的であるためには,何を
なすべきか?」を検討する.
→ 無能になったのではない.間違ったやり方で任務を遂行しようとするからである
新しい任務を行うのに,今まで有能だった人が急に無能になるのはなぜか?
+ 9
6月第一週のテーマ分析
ビジネス顕微鏡のように関連性をみる
自己マネジメント
情報型組織の成功要件
「楽譜」の存在
個の情報管理責任
人事要件
組織文化基準
Lead the self Lead the people Lead the society
自己無能化を避ける
ツール
構造
問いの重要性
+
・多様な知識が統合されて「より高い成果」を生むことを結実するため
に,「この仕事」が私に要求するものは何か?
・組織がより高い成果をあげるために,情報を提供しているか?
・組織がより高い成果をあげるために,情報を知ることができるか?
・情報の効率的活用のために組織を構成しているか?
・所を得る … 私が貢献できる場所はどこか?
・私の強みは何か?
・フィードバックを行う.自分に期待したものと,その成果は?
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問いの重要性
6月第一週のテーマ分析
ビジネス顕微鏡のように関連性をみる
自己マネジメント
ツールと構造
自己活用化
「私」を明確にする
情報中心に組織を作る
情報統合に応える
+ 11
「貢献」を考える
何を共有することで貢献するか?
「情報」の本質と立体性を共有する
● 「情報」とは
・より高い成果を組織としてあげるために活用するもの.「あなた」が抱えている
だけでは効率的にはならない.
・情報とは抱えられているだけでは意味がない,ということを理解する。従って,
各々が抱えている情報というものの立体的な価値を理解することが必要.
(「私」の意見が正しく,他は「聞かない」という姿勢は,情報を本質的な意味
で活用しているのだろうか?)
・情報を水平レベル、上下レベルで共有すること.また,組織のミッションを達成
するために,そして顧客にとってより高い価値を継続して提供できるように情報
の調整を行うことが,指揮者としてのマネジメントに求められるのではないか?
そのために必要な具体的オペレーションはなんだろう?
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自己マネジメントの設計 土台・ビジョン
「何をもって憶えられたいか?」
この問いの意味
「あの人は○○銀行の人だ」という風に憶えられるということではない.
一方では,「あなたの仕事は何ですか?」に対して,「○○銀行です」と答える人は多い.
【 「ひと」によって「憶えられる」ために 】
● 自分自身が,より大きな貢献の行うことのできる場所はどこかを問い続ける
● 自分自身が,どこに属すべきで,どこに属さないべきかを見極める
● 自分自身が,その仕事を通じて学び続けられるかと問い続ける
● 何を,いつ,どうやって変えるかを知る必要がある
● 私は一体何者か?を組織の肩書きがなくても説明できるようにする
● 自分の「強み」を知り,「強み」を活かす
● 他人によるフィードバックによって,確かに社会に貢献していると評される
…ん?これはどこかで見た? スライド1で見ましたね
+ 13
「何をもって憶えられたいか」を「創る」ために
皆で創ろう,将来のビジョン
● 「何をもって憶えられたいか」を問う
・先ずは自分に問うてみる
・自分は何者なのだろうか?を問う
● 具体化する・助けを得る
・オープンに話してみる
・自分の欠点を隠さない
・バカにしない,されない場を設ける
● 実行してみる
・宣言する
・実現するための設計をする
・設計に沿って行動する
● フィードバックを得る
・聞いてみる
・得られた評価と比較する
・問い続ける
場が必要
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場が必要
「何をもって憶えられたいか」を「創る」ために
皆で創ろう,将来のビジョン
こうした勉強会の場で,
・「何によって憶えられたいか」を宣言し,
・その想いを支持してもらうことも重要かと.
・自分の欠点も包み隠さず話し…
・「将来のビジョンづくり」のサイクル回しに「協力してもらう」
・ドラッカーマネジメントに基づいて.
・安心して「何をもって憶えられたいか」を語れる場が必要
・安心して語られる「私」であることも必要
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参考
リーダーシップとは
リーダーシップとは… Lead the self Lead the people Lead the society
●リーダーシップとは,「見えないものを見る旅」
●リーダーの成長過程は三段階ある.
・Lead the self … 自分を導く
・Lead the people … 人々を導く
・Lead the society … 社会を導く
ガンジーもマザー・テレサも,リーダーになろうと決意してなったわけではない.
信念にもとづいて行動した結果,多くのフォロワーが生まれ,社会が変革していった.
●Lead the self は,リーダーシップの基盤,土台
(野田智義・金井壽宏,「リーダーシップの旅 見えないものを見る」,光文社新書)
(武藤真祐,「医の力 高齢先進国モデルへの挑戦」,PHP研究所)
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the learning organization
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