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ガバナンス論演習2011年5 月 31日赤尾 晃一

自殺とメディア

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赤尾のガバナンス論演習facebookで話題にしてもらうべきネタについてプレゼンテーション

また, facebook上でも追加で話題を提供していく

それらを参考に, facebook上で自由に話題を展開していってほしい

展開の仕方で評価ポイントをゲット締切は前期試験期間最終日まで

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第1 回目の今日は

自殺とメディア

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年間 3 万人強の“自殺者大国”

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旧・ソ連並みの“生き辛さ”

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55~ 64歳がピーク

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動機は「健康問題」が不動

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首つり・飛降り ( 込み ) ・ガス吸引

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実際の自殺とメディア上の自殺

いじめを苦に,意味もなく若者たちが心中,男女関係がこじれて,生活保護が打ち切られて――など,メディアが報道する自殺は実は特異なケースのみ

その背後には,「報道されない」多くの自殺が隠れている

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メディアと自殺のスパイラル特異なケース,新たな自殺手段などをメディアが大々的に報道する

それらについて認知が進み,模倣する人たちが出てくる

「自殺の連鎖」と報道がさらに加熱

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ウェルテル効果マスメディアの自殺報道に影響されて自殺が増える現象 ( ウェルテルはゲーテの小説の主人公 ) 。メディアの自殺の取り上げ方と自殺率は因果関係がある

ただ後追いするだけでなく,先行者 ( 模範者 ) と同じ方法で自殺しようとする

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『天国に結ぶ戀』昭和7 年,大磯・坂田山で起きた心中事件。慶應義塾大学生 ( 五郎 ) と静岡の令嬢 ( 八重子 ) 。親に結婚を反対されたゆえの服毒心中

女性の遺体が仮埋葬地 ( 無縁墓 ) から盗掘されたことから,新聞がこぞって取り上げ,映画化。主題歌も

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三原山投身自殺昭和 8年,実践女学校生が1 月と 2月に連続して自殺。二人の死に同一の同級生 ( 俗称 : 死を招く女 ) が立ち会っていたことから,センセーショナルに報じられる

坂田山では後追い者が 20 組,三原山では同年だけで 129人 !!

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岡田有希子の自殺1984年 4月にデビュー。 1986年に 8th『くちびる Network』がオリコン1位。 4月

8日に所属事務所の7階から飛び降り自殺。後追い者多数。

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硫化水素自殺「自殺方法を教授するインターネット・サイトが有害だ」と警察庁が削除を要請

インターネットには確かにそういう類のサイトがある

しかし「インターネットに詳しく書いてある」と触れ回ったのはいったい誰なのか ?

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例 :『朝ズバッ !』 2008年3月 18日

使用した薬剤を,大写しで放送

「インターネットに方法が書いてある」とも続きはウェブで…って,連動型 CM か !!

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有名人の自殺自殺に至る経緯はブログでわかる ?原因,方法,背景事情まで,微に入り細に入り続報( スポーツ紙 /夕刊紙,週刊誌など )

↑「日刊スポーツ」5 月 27日付一面

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上原美優の場合

浜松で発売のスポーツ紙で1面で報じたのは「日刊」と「中日」の 2 紙

出演した番組で,注釈も弔意も示されず,モザイク処理されて放送された。日本テレビ !!

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WHO 自殺報道のガイドライン事実の公表に際しては,保健専門家と密

接に連動すること自殺は「既遂」と言及すること。「成

功」とは言わない直接関係のあるデータのみ取り上げ,それを第1面ではなく中ほどのページの中でとりあげること

自殺以外の問題解決のための選択肢を強調すること

支援組織の連絡先や地域の社会資源について情報提供をすること

危険を示す指標と警告信号を公表すること

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してはいけない自殺報道写真や遺書を公表しないこと使われた自殺手段の特異的で詳細な部分については報道しないこと

自殺に単純な理由を付与しないこと 自殺を美化したり,扇情的に取り上げたりしないこと

宗教的あるいは文化的な固定観念をステレオタイプに用いないこと

責任の所在を割り付けたりしないこと

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閑話鉄道自殺に関する過剰なる言い換え

人身事故 ( 中央線・小田急線は本日も ?)

人と列車が衝突した ( それで列車のほうに損害を与えた人がいたら怖い )

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メディアが自殺を連鎖させる日本のメディアは ( そして受け手は ) ,自殺予防のためのガイドラインに無知,あるいは意図的に侵犯し,問題を含む報道を許容している

特異な自殺を扇情的に報道し,責任を追及する傾向も強い ( 例 :いじめ自殺→学校 ( 教員 ) は何をやっていたんだ ! 兆候を見逃したのか !)

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結論メディアに対して,「自殺予防ガイドライン」を守れ ! と訴えよう

受け手も興味本位の姿勢で自殺報道に接しないようにしよう

ブログ・掲示板など「送り手」に回る際は「ガイドライン」を意識しよう

「死んではダメだ」「自殺は愚かだ」という意識を徹底しよう