「 人 が 歩 く 街 」 卒業設計 学内優秀賞受賞
敷地 ― 大阪千里中央用途 ― 駅前施設期間 ― 2010/10 ～ 2011/01
Town+
Architecture
街をつなぐ、地形について考える
Site
新千里北町
青山台
古江台
藤白台
新千里東町新千里西町
新千里南町
上新田津雲台
竹見台
桃山台佐竹台
高野台
北大阪急行（御堂筋線直通）
大阪モノレール
阪急千里線
北地区センター（北千里）
南地区センター（南千里）
千里中央
N
S i t e
敷地は大阪、千里ニュータウンの近隣住区の中心となる地区センターとして 1970 年
に計画された千里中央である。戦後経済復興の中心的役割を担い、千里ニュータウン
と隣接する豊中市の両方にとって最大のショッピングセンターでもある。空港や新大
阪へのアクセスが容易であり、大阪モノレール、北大阪急行、阪急バスなどの交通の
拠点となっている。現在、千里中央区再整備が計画され、病院、大型家電量販店、役所、
高層マンションなどが建てられ、長い年月が経った今でも、新しい若い世代やニュー
タウン開発当時から住んでいる人々の中心的役割を果たしている。
Ｓｏｕｔｈ Ａｒｅａ
Monorail Station
千里ニュータウン
「人が歩く街」
C h a r a c t e r i s t i c
Ｎｏｒｔｈ Ａｒｅａ
Ｍｉｄｄｌｅ Ａｒｅａ
ペデストリアンデッキ
この土地は様々な地形の変化の中で街が形成されてきた。
竹藪が広がる丘陵、開発による造成、ペデストリアンデッキによる新しい地形のルールの導入。この街の次の段
階の「地形のルール」を考える。
GL Floor - 車の動線
2L Floor - 人の動線
B2 Floor - 地下鉄
B1 Floor - 地下道
Guraduation Work2010 / 10 - 2011 / 01
Station +
ペデストリアンデッキによって繋がれていた街のコンテクストを新
たに繋ぎ直すための地形を考える。周囲のコンテクスト、分離され
ていた車と歩行者、街の中心を走る駅を内包するような地形として
オワンのようなもの考えた。オワン型の地形は街全体をゆるやかに
繋ぎ、あらゆる物を内包する。また、その地形は各エリアのコンテ
クストによって変形し、それぞれの場所性を生み出す。街を訪れた
人々は、移り変わる地形の変化によって場所場所のシークエンスを
感じながら街を巡ることとなる。オワン型の地形の底には駅のホー
ムが谷の底を流れる川のように走り、街に中心性を与える。地下に
埋もれていた駅は再び街の顔となり、都市の玄関口としての機能を
取り戻す。
駅を中心に、オワン型の地形を作る
「人が歩く街」
ペデストリアンデッキによって作られた地形のルール。マッ
シブなヴォリュームが広がり、駅を地下に押し込めている。
ペデストリアンデッキを取り除き、地形をオワン型に成形す
る。オワン型の地形の一番底を駅のホームが走る。
オワン型の地形に取り除いたヴォリュームを配置する。ヴォ
リュームは 3つのエリアにリンクし、三分割される。
3つのエリアに配置されたヴォリュームを周りの地形（周囲
の建物の形状や繋がり）に対応して変形させる。
オワン型の地形の中で変形したヴォリュームは各エリアのコンテ
クストに合わせてプログラムが挿入される。
Station
Station
Station
Station
Station
S ta ti on
オワン型の地形の底に駅が走る
Guraduation Work2010 / 10 - 2011 / 01
South Area Section S=1/200
建築の谷間を抜け、中心へと向かう
エントランスロビー内部
西側通りを眺める
南改札口ホール
街の中心部へ →
Guraduation Work2010 / 10 - 2011 / 01
South Area Section S=1/200
機械室 機械室
倉庫
地下鉄地下鉄
舞台 ロビー
ミーティングルーム
商店
商店
Station Station
地上部分と地下の駅を分離していたペデストリアン
デッキを中心部に向けて傾斜させる。街の中心部と
オワンの底を走る駅への求心性を生む。
東西を分断していたペデストリアンデッキを凹ませ、
周囲の建物との間に谷間のような地形を作る。また、
西側建物に透過性を持たせることで東西を繋げる。
+
South Area
ＧＬ±0
ＧＬ＋4000
谷間の中で視線が交差する
街の始まりの場に建築の谷間を作る
図書館
← モノレール駅へ
「人が歩く街」
Station Station StationStation
Station Station Station Station
+
Middle Area
既存の地下道からデパートへ
駅からバス停乗り場へ
2Ｆのエントランスへ
街の中心部をヒューマンスケールで構成する
意識が中心部の駅へと向かう
「人が歩く街」
Middle Area Section S=1/200
Middle Area Section S=1/250
駅にフタをし、東西を分断していたヴォリュームを取り払い、
街の中心へと向かう地形を作る。谷のような地形は底に走る
駅に人の意識を向け、地形の中にプログラムを内包する。
ペデストリアンデッキの下に隠れてしまっていた駅を掘り返
し、外部に露出させる。谷の底を流れる川の様に電車は流れ、
街に中心性を与える。
駅からデパートへ抜ける
密集した商業地区を抜ける
ＧＬ±0
ＧＬ＋6000
ＧＬ－4000
ＧＬ－8000
道路から商業地区をながめる
Guraduation Work2010 / 10 - 2011 / 01
展示室
展示室 多目的ホール
ペデストリアンデッキを取り除き、マッシブなヴォ
リュームが立ち並ぶ間にオープンスペースを作る。
周囲のヴォリュームに合わせて地形を隆起させ、緩
やかに囲われた広場を作る。
+
North Area
緩やかに起伏が連続する
North Area Section S=1/200
North Area Section S=1/200
← 街の中心部へ
美術館北改札口 ミュージアムショップ
街の広場を起伏させ、地形を作る
「人が歩く街」
ペデストリアンデッキを取り除き、マッシブなヴォ
リュームが立ち並ぶ間にオープンスペースを作る。
周囲のヴォリュームに合わせて地形を隆起させ、緩
やかに囲われた広場を作る。
高い建物に囲まれた北地区
オワン型地形の底からＧＬへ
隆起した地形内部の美術館
North Area Section S=1/200
住宅地へ →
Guraduation Work2010 / 10 - 2011 / 01
Guraduation Work2010 / 10 - 2011 / 01
「人が歩く街」
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