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 1990年代後半、日本のレースで活躍したオランダ人ドライバー、トム・コロネル。その攻めの走りに魅了されたファンは多い。彼は今シーズンもバルボリンのサポートを得てWTCC(世界ツーリングカー選手権)に参戦する。マシンは2シーズン目となるシボレーRMLクルーズ、チームは永年タッグを組むロアール・モータースポーツだ。今季のコロネルのシボレーはイエロー&レッドのDHLカラーとなった。DHLはWTCCのオフィシャル・シリーズ・パートナーでもある。丸いバルボリンステッカーはフロントスカート左右とCピラー左右に、横長のValvolineロゴはボンネットとリアトランクに配される。さらに彼のレーシングスーツの左胸にはバルボリンのワッペンが縫い込まれている。 WTCCは昨年シトロエンがエリゼCで参戦し、すべてのレースで圧勝。それをホンダがシビックで追う展開。そうしたワークス勢に果敢に割って入るプライペーターがシボレーのコロネルだった。WTCCは予選、レース1、レース2で争われる。ポテンシャルで若干劣るシボレーを駆るコロネルは、常にリバースグリッドとなるレース2に賭けていた。昨年は初戦のモロッコで派手なクラッシュを演じ、第2ラウンドを休むものの、そこから盛り返し表彰台に3度上り、総合7位でシーズンを終えたのだった。 今季のWTCCは3月6~8日のアルゼンチン、4月17~19日のモロッコを終えた。残念ながらコロネルはノーポイント。そればかりかモロッコでは昨年同様またもクラッシュという不運に見舞われた。プッシングは当たり前のバトルレースであるWTCCだけに、コロネルは悔しさを滲みませながらも平然と構える。今季のWTCCは5月のハンガリーとドイツ、6月のロシアとスロバキアとフランス、7月のポルトガル、9月の日本と中国、10月のタイ、11月のカタールと転戦する。レースを重ねる度にファイティングスピリットが増してくるコロネルだけに今後の展開に大いに期待したい。