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五つ星マネジメント 評価からマネジメントへ エキスパート会 2013411三好崇弘

評価を超えてマネジメントへ: 五つ星マネジメント

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五つ星マネジメント

評価からマネジメントへ

エキスパート会2013年4月11日三好崇弘

いきなりワークショップ

お手元の資料「ワークシート1 (農業セクター編)」を読んでください。

グループ(3人程度)になって、各設問について話し合いをしてください。

特に最初の質問についてはグループとしての結論を決めてください。

時間は20分

結果

チーム名プロジェクト

Aプロジェクト

Bプロジェクト

C主な理由

おじさん 〇 △ 将来。

ミックス △ 〇 分析・制度教訓が残る。

レディース 〇 ?? プロ目は人材育成

大使館vs JICA 〇 △ 持続性・長期

ヤング △ 〇 教訓

農業? 〇 △ 命が重要!

拮抗する思想

有効性

持続性

プロジェクトの成功とは?

結果・成果?

低い農業生産,

貧しい暮らし

Response対応

要請には十分に答えたので成功。

成果の重視:

“実際に成果は出たの?”

ドナー

評価項目(Evaluation Criteria)

by JICA (from DAC)

Efficiency 効率性

Effectiveness 有効性

Impact インパクト

Relevance 妥当性

Sustainability 自立発展性

評価5項目の視点

Effectiveness Efficiency

Sustainability

Social environment

Natural environment National Plan

Impact

Relevance

評価項目

妥当性 / 関連性 (Relevance)

有効性 (Effectiveness)

効率性 (Efficiency)

インパクト (Impact)

自立発展性/ 持続性 (Sustainability)

プロセス/ 役所仕事= Accountability?

プロフィット/ 業者の視点

関係者

プロジェクト(事業)には、多くの関係者(Stakeholders)がかかわる。

プロジェクトの関係者のそれぞれの考え方(思考パターン)は様々。

さまざまな関係者

(仮説)プロジェクトの関係者は、意識的ま

たは無意識的に評価項目の思考パターンで、プロジェクトの評価し、マネジメントしている。

であれば、それを顕在化し自覚することで、関係者間の理解を促進し、ひいてはプロジェクトマネジメントに活用することはできないだろうか。

参考: プロジェクト成功の概念の国際ギャップ

S uccess C riteria"O riginal"

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

2.5

3.0

3.5

Relevance

Effectiveness

Efficiency

Im pactSustainability

Process

Profit

S uccess C riteria"A djusted"

0.5

1.0

1.5

2.0

2.5

3.0

3.5

Relevance

Effectiveness

Efficiency

Im pactSustainability

Process

Profit

LEG END: = JAPAN= ZAM BIA

「アフリカにおけるJICAの技術協力プロジェクトの成功と成功要因に関する一考察」国際開発研究 vol.17-2 より

性格分析的なアプローチ

5つの別々の星からきた「星人」たち

1. 妥当星人

2. 有効星人

3. 効率星人

4. インパクト星人

5. 自立発展星人

ちょっと実験

ワークシート2(ページの裏)をみて、

それぞれの項目の重要度について、5段階で答えてみてください。

5= 非常に重要

3=まあまあ重要

1=重要でない

妥当星人(Relevantine)

妥当星人は、優しい人たち。いつも人の目を気にしています。事業は「誰かのため」にするものであり、その人のニーズにそっていることが一番です。

良い所: やさしくて、人の輪を重視。

悪い所: 人の目を気にし過ぎ。

有効星人(Effectivaltan)

有効星人は勇猛果敢。一度決めた目標のためなら手段を選ばず。どんなにニーズがあっても、成果を出せない事業など、やらないのと同じ。

良い所:はっきりしている、頼もしい

悪い所: 唯物論・周りを気にしない

効率星人 (Efficientorol)

成果を出すことも重要ですが、なるべく安くいきましょう。同じ成果なら、早く・安くことはいいことだ。

良い所: 細かい所。

悪い所: やっぱり細かい所

インパクト星人 (Impactia)

事業を計画に書かれたことだけやるだけじゃ、つまんない。可能性をもっと引き出して、いろいろなことをやってみたいの。環境にも興味があるわ。

良い所: 興味が広く、器がでかい

悪い所: 奔放すぎ、計画無視

自立発展星人 (Sustiena)

今よりも未来のことが大事。今日を犠牲にしても明日のために。米百俵の精神。事業終了後を重視しています。

良い所: 本質的かつコツコツと進める

悪い所: パッとしない。(わかりにくい)

その他の星人

プロセス星人 (または役人)

計画書や報告書はしっかりと出すことが一番重要です。鉛筆一本でもしっかりと記録・報告。国民の血税ですから。

利益星人 (Profitter)

もうけなくっちゃ、

やっぱりこれが本音でしょ。

その他の星人 -最近-

利益星人の巨大化(国益星人)

プロジェクトは援助国の”国益”のために、

我が国民・経済にとってどんな利益をもたらすかが重要です。

隠れた本音だったが

最近は顕在化。

みなさんは何星人でしたか?

これは分類アプローチのひとつ

Social Style by Merril & Reid

Organizational Culture by Hostede

クレッチマー分類

Six hats by Bono

ほかにもいろいろ

どう活かすか?

分類アプローチから学ぶこと

「みんな違う。」という事実を認める。

それぞれに強みと弱みがある。

その組み合わせが重要。

プロジェクトへの応用 プロジェクトもみんな違う。

3高(年収、背丈、性格)の男は存在しないように、プロジェクト評価五項目のすべて高いプロジェクトは存在しない。

五つ星プロジェクト・マネジメントの提言

プロジェクトの多方面での成功のために

1. 自分が何星人か(思考パターン)を知る。

2. メンバーや関係者が何星人かを知る。

そうすると・・・

各星人の視点からプロジェクトを改善

コミュニケーションの改善

五つ星プログラム・マネジメントの提言

より上位の目標達成のために

1. 自分のプロジェクトが何星人か知る。

2. 他のプロジェクトが何星人かを知る。

そうすると・・・

プロジェクトの立ち位置(役割)を確認

より良い組み合わせを考えられる。

プログラム化。

結論はありませんが・・自分、そしてプロジェクトメンバーや関係者がどういう思考パターンでプロジェクトをとらえているかということを自覚するのは、重要と思います。

また、あえて自分とは真逆の思考パターンを使うことで、新しいアイデアやより高い見地からプロジェクトをマネジメントできるかもしれません。

いろいろいるから、面白い、そして助け合える、強くなる。

そんな風に考えられたら素敵です。

おしまい。

二次会でさらなる星人がでてくるかも。

二次会は、Dianeで!!!!