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2016/03/04 第4回情報リテラシー教育支援WG勉強会 学生の情報探索行動の 実態調査 実施報告

学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

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Page 1: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

2016/03/04 第4回情報リテラシー教育支援WG勉強会

学生の情報探索行動の

実態調査

実施報告

Page 2: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

自己紹介

川村 路代 Michiyo Kawamura

北海道大学附属図書館 医学部図書担当

[email protected]

学生時代にインタビュー調査をちょこっとだけ(小声)

|

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学生の情報探索行動の

調査を行いました

with

(敬称略)

松尾 博朋 野中 雄司 河野 由香里

坂本 ゆう子 笠井 美由紀 守内 美月

第32回 医学情報サービス研究大会で ポスター発表 http://hdl.handle.net/2115/59760

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もくじ

その1 問題意識 その2 先行研究 その3 調査方法 その4 調査結果 その5 考察 その6 調査を終えて

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その 1

問題意識

Page 6: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

=OPAC講習会? =検索講習会?

図書館という閉じた世界で最適化?

学生の学びの実態から脱文脈化?

「リテラシー教育」への違和感

茂出木(2014)

Page 7: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

学習者がどのような情報行動をとり

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何につまづいているのか

井田(2014)

Page 9: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

( 多分○○で△△な感じだと思うけど )

学生に 聞いてみよう

Page 10: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

調査の目的

学生がどのような情報探索行動をとっているのかを知り、

学生視点に立ったサービスを考える

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その 2

主な先行研究

Page 12: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

情報探索行動についての先行研究

1. アクセスが容易な電子的情報源を入り口として情報探索が進む

2. WebではWikipediaの利用が多く、大学附属図書館が提供す る

各種データベースや学術情報源が利用されることは少ない

3. 書籍が身近にあ り、自由に利用可能な環境である図書館内でも

必ずしも書籍が活用されるわけではない

寺井(2011)

Page 13: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

情報探索行動についての先行研究

1. Wikipedia を起点としたピボット行動を行う

2. 書架移動時には館内表示を丁寧に見る

3. 書棚で図書を探す際にはタイトルのみを見る

安蒜ら(2010)

Page 14: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

情報探索行動についての先行研究

1. 論文検索行動よりも、館内の資料探索行動の方が難しい

2. 学生がつまずいているにも関わらず、

図書館職員が認識していないポイントや、

ガイダンスで説明されていないポイントがある

3. ガイダンス受講経験の有無よりも、

過去に図書館で論文を探した経験が資料探索行動の成功率に

影響を与え、最終的な論文入手の成功率を高めている

中山ら(2014)

Page 15: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

その 3

調査方法

Page 16: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

調査場所:医学部図書館

調査手法

行動観察 インタビュー アンケート

Page 17: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

アンケート

Googleフォームで事前回答

属性/履修授業の数/出席率/単位取得率/

レポート・テスト数/勉強場所/所有デバイス/

利用している図書館 など

Page 18: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

行動観察

情報探索課題4題を出題

画面キャプチャソフトでPC操作過程を記録

ビデオカメラで発話・行動を記録

【画面キャプチャソフト Bandicam】

Page 19: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

インタビュー

行動の「なぜ」を聞く

(× 具体的なサービスへの希望)

Page 20: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

「学生視点」と「学生の声」は違う

「学生の声」は真のニーズを

言語化できているとは限らない

学生の提案の実現≠

学生の視点に立ったサービスの実現

Page 21: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

対象と選出方法

医系学部(医・歯・獣・薬・保健)に

所属する学部学生に声かけ

Page 22: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

倫理的配慮( ?)

調査の概要説明

同意書へ署名

調査の目的

匿名性の確保

データの適切な管理

拒否しても不利益なし

Page 23: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

その 4

調査結果

Page 24: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

分析手続き

【動画眼】

インタビューデータの文字起こし

データの切片化・グループ化

PCの操作過程の記録の分析

ビデオ分析ツール「動画眼」

Page 25: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

調査期間・人数

医 3年

医 3年

保健 4年

獣医 5年

平成26年3月~6月、計4名の学生へ調査

Page 26: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

授業やテストってどんな感じ?

Page 27: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

なぜOPAC講習会? なぜ検索講習会?

図書館という閉じた世界で最適化?

学生の

共通のゴールとして

国試 は念頭にある

Page 28: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

講義形式

マーク式試験が多い

レポートはない

(特に医学科)

グループワークもアリ

記述式試験が多い

レポート添削もある

e-learning・Glexa

Page 29: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

普段の学習場所は?

本館 医図書 研究室 自宅か 医図書

Page 30: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

図書館に来館する頻度は?

週に3~5日 1~2時間

週に3~5日 1~2時間

週に1~2日 1~2時間

月に1日以下 30分~1時間

Page 31: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

なぜ図書館に来る?

(図書館を使う頻度は)みなさんこのくらいだと思いますよ。

ここが満室であれば2階に行く。でもできれば図書館を使いた

いです。静かだからですね。

座席の数を増やしていただければと思いますが、それは施設

の大きさと関わることですしね。

Page 32: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

なぜ図書館に来る?

本当に切羽詰って明日テストというときに、図書室にくればなんでも調べられるかなと思って。 先生が指定した本は絶対入っているし、だいたい必要としている資料はあると思います。テスト期間中だと、あんなにたくさんあるのに全部貸出中!?ということはあります。 2階部分の休憩所に行きづらいので、図書館で寝たり、滞在することはありますね。静かだし、温度調節もいいし、しきりもあるし。

Page 33: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

教科書って買う?

ほとんど 買う

1~2冊/学期 図書館も

先輩から もらう

買う 図書館も

Page 34: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

P Cの利用は?

図書館PCを 利用

ノートPCを 研究室に

自宅で デスクトップ

PCを 研究室に

Page 35: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

インターネットはいつから?

小学校 高学年

中学生 小学校 高学年

小学校 高学年

Page 36: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

スマホ? ガラケー?

Android iPhone ガラケー ガラケー

Page 37: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

S N Sってどう?

LINE 閲覧メイン 興味ない 見ない

Page 38: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

情報探索課題のねらい

1.課題を認識する

2.情報探索を計画する

6.情報を活用・発信し、プロセスを省察する

3.情報を入手する

5.情報を批判的に検討し、知識を再構造化する

4.情報を分析・評価し、整理・管理する

高等教育のための情報リテラシー基準「情報活用行動プロセスの6つの場面」

プロセスの観察

図書館員と振り返り

Page 39: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

課題

「血液型がO型の人は蚊に刺されやすい」と言われるこ

とがあるが、根拠となる実験や論文を挙げてその真否

について意見を述べてください。(回答時間10分)

Page 40: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

なぜOPAC講習会? なぜ検索講習会?

図書館という閉じた世界で最適化?

学生の 有料データベース

紙の雑誌・図書

図書館ウェブサイト

リンクリゾルバ

使用 されない

Page 41: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

なぜOPAC講習会? なぜ検索講習会?

図書館という閉じた世界で最適化?

学生の

情報探索のスタートは…

Google!

Page 42: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

使用したツールと回答の典拠

Web上の 2次情報

原著論文 抄録

抄録 give up

Google Google Scholar

Google のみ

Google Wikipedia PubMed

Google Google Scholar

辞書サイト ツール

典拠

Page 43: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

探索の経過

Google のみ

give up

Google検索(検索語) 結果一覧 Webページ

google

蚊に刺されやすい人 血液型

蚊に刺されやすい人 血液型 論文

蚊 血液型

ZAKZAK伝説の実験「O型は刺されやすい」はホント“蚊”? 白井良和

白井良和 蚊

白井良和 蚊 論文 害虫防除技術研究所研究業績

図書館HP データベース検索窓

メンズスキンケア大学 虫に刺されやすい体質ってあるの?

リンク 戻る タブの切り替え 検索

(no hit)

Googleで googleと 検索

検索結果 一覧から

離れたページの 閲覧少

検索語の 追加と検索を 繰り返す

Page 44: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

発話

(課題を終えて)信頼性がないとしか言いようがないです…。

論文を読む場面に遭遇したことがない。院とか研究室に行かな

いとないんじゃないかな。

うっすらと論文検索の必要性は感じているんですけど、Google

が個人的に好きなんで…。データベースの使い方の授業があっ

たらいいんじゃないですかね。医中誌? 全然使ったことないで

すね。

Page 45: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

探索の経過その1 2次情報

Google検索 結果一覧 Webページ

google.com

血液型 蚊

google scholar

ABO式血液型、分泌・非分泌型と蚊の嗜好性について

Google、 Google Scholar

Google Scholar

mosquito blood type Wood Google scholar

ABO式血液型、分泌・非分泌型と蚊の嗜好性について

検索結果一覧 論文

Googleでgoogleと検索

Google検索で(調査当時)1番上にヒットした 「害虫防除技術研究所」のページ

アクセスはするもほとんど読まず

リンク 戻る タブの切り替え 検索

ABO式血液型、分泌・非分泌型と蚊の嗜好性について

mosquito blood type Google scholar

Googleで googleと 検索

(調査時) 一番上に ヒットした ページ

論文に アクセスしても

読まない

Page 46: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

探索の経過その2 2次情報

Google検索 結果一覧 Webページ

Google、 Google Scholar

Googleでgoogleと検索

Google検索で(調査当時)1番上にヒットした 「害虫防除技術研究所」のページ

アクセスはするもほとんど読まず

リンク 戻る タブの切り替え 検索

mosquito blood type Google scholar

mosquito blood type shirai Google scholar

ABO式血液型、分泌・非分泌型と蚊の嗜好性について

mosquito blood type Google scholar

PubMed 論文ページ

ABO式血液型、分泌・非分泌型と蚊の嗜好性について

検索結果一覧

検索結果一覧

検索結果一覧

Page 47: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

探索の経過その1

Google Scholar等

抄録

Google検索 Webページ

google

O型 蚊

O型 蚊 論文

蚊 英語

google scholar

血液型 英語

o mosquito Google scholar

リンク 戻る タブの切り替え 検索

結果一覧

メンズスキンケア大学 虫に刺されやすい体質ってあるの?

Weblio

google

Weblio

o mosquito blood type Google Scholar

提供元 論文抄録 検索結果一覧

Googleで googleと 検索

Google Scholarでの

検索へ

Page 48: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

探索の経過その2

Google Scholar等

抄録

Google検索 Webページ

リンク 戻る タブの切り替え 検索

結果一覧

ABO mosquito blood type Google Scholar

嗜好 Weblio

ABO mosquito blood type taste Google Scholar

検索結果一覧

検索結果一覧

mosquito blood type taste Google Scholar

検索結果一覧

mosquito ABO taste Google Scholar

検索結果一覧 提供元 論文抄録

3000件以上 ヒット

時間オーバー

Page 49: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

探索の経過 原著論文 抄録

Google Wikipedia PubMed

Google検索(検索語) 結果一覧 Webページ

Pubmed

blood type

mosquito

(論文名)

Wikipedia(en) : blood type

abo blood mosquito PubMed

anopheles gambiae

PubMed 検索結果一覧 論文抄録

Nature 論文本文PDF

論文抄録

論文抄録

論文抄録

論文抄録

リンク 戻る タブの切り替え 検索

PubMed

Wikipedia : 血液型

Wikipedia : カ

検索の 戦略をたて、

検索語の吟味に 時間をかける

Google検索で 論文本文へ アクセス

戻るボタンは 使われない

Page 50: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

発話その1

レポートを30回出す授業では僕は毎回論文を10個くらい読んで

まとめていました。

3年生になるときの春の基礎配属で研究室に行く機会に論文の

探し方読み方を習う。教科書を書き写す人もいますけれども、上

の20%くらいの人は論文を読んでいると思います。ほんとに読み

込めているかは別として、読もうとしている。

Page 51: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

発話その2

この問題は僕が普段やっていることに近いです。PubMedを見

て15件あったので基本的にはそれを全部見る。

以前の大学にいたときにはできなかった。できないと怒られると

いうか「ありえない」という感じで、先輩とかの叱咤によってでき

ないといけないんだなと思うようになりました。論文何個読んだ

のか、どうやって選んだのか、検索語は何か、いくつヒットして、

何がわかっていてわかっていないのか、蚊の種類によって違う

のか、評価方法はなんであるとか、どういう分布集団をとってい

るのか…要点を把握していれば答えられるはずなんですが、答

えられないときもあって、何で調べてないんだよと怒られるのも

いやなので、調べるようになりました。

Page 52: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

論文検索の習得方法

図書館員の 授業

先輩から (叱咤)

経験なし 先輩から

医 3年

医 3年

保健 4年

獣医 5年

Page 53: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

その 5

考察

Page 54: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

学習環境について

自宅

図書館に求めるもの おもな学習場所

大学内

大学外

× カフェ × 友人宅 × 通学時

本館

PC室

北館

学部 図書室

研究室

静寂

(紙の)

資料

居場所

安心感

エアコン

教科書

小説

しきり

ラーコモへの 需要は

顕在化せず

× 空き教室 × 食堂 息抜き

居眠り

PC

Page 55: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

フェーズ

思考

つまづき ポイント

検索語を考える

行動

感情

ツール

• 探索方針は事前に熟慮されない場合も

• 検索語の追加は思うような効果をもたらさないことが多い

• ほしい情報が見つからない

• ヒット件数が多すぎる

つまづきポイントと現状のサービスと比較することで、 課題やアプローチできていないポイントが見えてくる

ツールを選ぶ

• 普段通りPubMedで論文を探そう

Wikipedia Google Google Scholar

課題を理解する

PubMed

一部の学生は途中で 他ツールへ切り替え

• とりあえずGoogleで調べてみよう

• 自信

• 不安、面倒

検索語の試行錯誤

検索 論文・抄録入手

• 検索語を追加してみよう

• 別のツールで検索してみよう

• 順調、淡々

• 不安、面倒、焦り、できない、助けて、もういやだ

省察 知の再構造 情報の評価 情報の入手 計画 課題の認識

内容の読み取り

比較、整理 2次情報入手

一部離脱

振り返り

• PCスキル不足(画面内検索等)

• 論文にアクセスできても内容を読み込むことができない

• 「うまくいかなかった」認識(≠情報の質的評価の欠落)

文献探索時のカスタマージャーニー

• 調べ方がわからない

Google

• こうすればよいのか

• 信頼性がない

• 英文は苦でない

• 英文を読むのは負担

• 時間が足りない

• できた、満足

• 不満、開放された

ほとんど 時間をかけない 場合も

Page 56: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

学習意欲普通

徒弟制度?

あり

(医・獣医)

徒弟制度?

なし

(保健)

仮説 学習意欲高

→研究室に出入り

→先輩からの指導

→検索や情報の評価できる

文献検索を 習う機会がない

Page 57: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

学習意欲普通

徒弟制度?あり

(医・獣医)

徒弟制度?なし

(保健)

仮説

学 習 サ ポ ー ト

図書館員の がんばりどころ!?

学習意欲高

→研究室に出入り

→先輩からの指導

→検索や情報の評価できる

Page 58: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

その 6

調査を終えて

Page 59: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

やはり学生がD Bの存在を

まず知ることが大事ですよねー

北大でも学生は

G o o g l e使っちゃうんですねー

←ポスターを見た他大学の図書館員

Page 60: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

熟練した学生は

GoogleやWikipediaを

検索語の選定にうまく使う

本当にそうなのかな?

図書館員の「Googleは使わないで」

「高いお金を払っているのだから

データベースを使ってほしい」に

果たして説得力はある?

卒業したら使用できなくなる

有料データベース

有料・無料にかかわらず

広く情報の活用法を伝えるべき?

Page 61: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

課題はたくさんだけど

被験者探しにかかる困難(人数、バイアス、労力、時間…)

調査自体にかかる困難(労力、時間…)

調査手法の限界

Page 62: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

学生調査=

「ものさし」をつくること

経 験 引継ぎ

学 生 調 査

データ 他大学 の事例

Page 63: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

「ものさし」があることで

方針を立てられる

※例えばの話で、どちらがよいということではありません

学生は

図書館 H P を

見ていない

見 て も ら え る よ う

存 在 を ア ピ ー ル

別 の 手 段 で

広 報 を 行 う

Page 64: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

声 の 大 き い 人 が 勝 つ

方針がブレブレになりがち ( た と え ば の 話 で す … た と え ば の … )

「ものさし」がないと

オレの勘が

こう言っている

や み く も に が ん ば る ユ ー ザ ビ リ テ ィ ー に 注 力

広報は大事!

がんばろぉー!

アイコンの色が

悪いんじゃ?

Page 65: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

学生の多様性を理解するために

学生の平均像、典型像とは…?

そこからはみ出ている人は多分たくさんいる

全体像に意識を向け、複雑さを受け入れる覚悟が必要では

Page 66: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

わたしが借りたら

他の人が使えなくなると

遠慮してしまう

試験期にはあんなにたくさんあった

教科書が全部なくなる

Page 67: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

貸出履歴の分析

複本を多く取り揃える

ブックハンティング

多くの気づきを得るために

個人の 興味に偏った

選書になりがち…

回転率△

Page 68: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

限られた時間・お金・人員の中で

学 生 の 視 点 に 立 っ た

サ ー ビ ス 展 開

他 部 署 の 職 員 が

一 緒 に 分 析 す る こ と で

息 を 合 わ せ て ゆ け る

よい仕事をしていくために

Page 69: 学生の情報探索行動の実態調査 実施報告

W o r k s C i t e d

茂出木理子. 学習支援としての情報リテラシー教育 : これまでとこれから (100号記念特集号). 大学図書館研究 = J Coll Univ Libr. 2014;(1

00):53–64.

井田浩之. 「知識創造型」の情報リテラシー教育の構築に向けて(<特集>情報リテラシー). 情報の科学と技術. 2014;64(1):8–14.

寺井仁. ハイブリッドな情報環境における情報探索行動の分析. 情報の科学と技術. 2011;61(1):15–21.

安蒜 孝政, 市村 光広, 佐藤 翔, et al. 図書館における情報探索行動. 2010年日本図書館情報学会春季研究集会発表要綱. 2010:87–90.

中山 昌也,伊勢 幸恵,澤木 恵. 学生の論文本文入手行動における障害とガイダンスの設計について:行動観察実験結果より.平成26年度学術

情報システム総合ワークショップ調査報告書.

国立大学図書館協会教育学習支援検討特別委員会.高等教育のための情報リテラシー基準2015年版. https://www.nii.ac.jp/hrd/ja/lib

rarian/h27/lib-02-1.pdf [accessed 20160223]

FumitoSATO. 定性調査のポイント. http://www.slideshare.net/fumitosato3/cnt-qualitative-reseach-150808 [accessed 2016

0223]

羽山翔樹.ターゲット心理をつかむ、正しいユーザー調査・分析. http://www.slideshare.net/schoowebcampus/20140120-hayama

[accessed 20160223]

羽山翔樹. ユーザー調査・分析に基づいた、”刺さる”WEBサービス・プロダクトデザイン. http://www.slideshare.net/schoowebcampus

/20140324-hayama [accessed 20160223]

カスタマージャーニーマップで顧客の心を見つめてサイトを改善、5つの作成ステップと7つの実例. http://web-tan.forum.impressrd.jp/

e/2014/03/24/16722 [accessed 20160223]

カスタマージャーニーを理解・活用する 3スライド+5サイトまとめ. http://liskul.com/customer-journey-1697 [accessed 20160223]

カスタマージャーニーとは?|事例5選から学ぶカスタマージャーニーマップの作り方. http://ecbible.net/contents-marketing/custome

r-journey [accessed 20160223]

AyakaSumida.誰に何を伝える?わたしの デザインコンセプトの作り方、探し方. http://www.slideshare.net/ayakasumida/ss-482395

15 [accessed 20160223]

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