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インストラクター スキルアップセミナー 120610 9-12am 池上敬一 NPO法人・救急医療の質向上協議会 1 12610日日曜日

120610インストラクタースキルアップ

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120610インストラクタースキルアップセミナーで使用したスライドセットです。経験の質デザイン(パリッシュ)に言及しました。

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インストラクタースキルアップセミナー

120610 9-12am池上敬一

NPO法人・救急医療の質向上協議会

112年6月10日日曜日

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•前提•何らかのコースのインストラクター•よりよいインストラクターになりたい•ゴール•ヒントを得る•ヒントを具体的な方法として、次回のインストラクションプランに組み込む

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話題

•デザイン•トレーニングとその効果•よいインストラクター

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質問1:あなたのレベル(インストラクターとして)1.よい2.標準3.標準以下4.わるい5.分からない

412年6月10日日曜日

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質問2:判断基準1.私自身の判断基準2.同僚同士の暗黙の基準3.客観的な判断基準4.なんとなく5.とくにない

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IDの研究成果を実践に生かす枠組み

• レベル3:学びたさ• レベル2:学びやすさ(IDの本流)• レベル1:分かりやすさ(IDの前提)• レベル0:うそのなさ(SME的世界)• レベル-1:いらつき(メディア要件)

鈴木克明:eラーニングの質保証のレイヤーモデル6

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受講者からみたコースの質評価の枠組み

•レベル3:学びたさ•レベル2:学びやすさ(IDの本流)•レベル1:分かりやすさ(IDの前提)•レベル0:うそのなさ(SME的世界)•レベル-1:疎外感、集中できない

鈴木克明:eラーニングの質保証のレイヤーモデルを改変7

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インストラクターの質レベル• レベル3:• 受講者の学習経験を素晴らしいものにするために様々な方法を施行できる

• パリッシュのaesthetic experienceを実現しようと挑戦する

• レベル2:学びやすさ(IDの本流)• 学習課題の特性に応じて学習環境を整備し、共同学習を支援できる

• 「教授システム学」のモデルをインストラクションに活用できる

• レベル1:分かりやすさ(IDの前提)• 受講者が抵抗なく学習活動に集中できる

• 受講者の学習目標を、受講者が好む学習スタイルでインストラクションできる

• レベル0:うそのなさ(SME的世界)• 学習内容を知識のレベルで理解しているだけでなく、実務として経験している

• 学習者が信頼できるインストラクターである

• レベル-1:疎外感、集中できない• インストラクターの言動や学習環境に問題があり、受講者が不快に感じることがある

• 受講者が不快に感じたり集中を妨げていることに気づいたり、すぐに修正することができない8

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質問3:あなたのレベル(インストラクターとして)1.レベル3:素晴らしい学習経験2.レベル2:意識的なインストラクション3.レベル1:受講者への配慮・尊重4.レベル0:うそのなさ(SME的世界)5.レベル-1:不快感や集中阻害

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思い出に残るディナーについて考える

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課題:「よい経験」を支える要因状況:「レストラン」ツール:「レイヤー」

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まずレベル -1と0状況:レストラン体験

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レベル 1状況:レストラン体験それはどんな体験か?

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レベル 2状況:レストラン体験それはどんな体験か?

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レベル 3状況:レストラン体験それはどんな体験か?

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マクドナルドのアルバイト

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思い出に残るディナーを提供できるレストランのスタッフ

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デザイン

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デザインとは?

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質問4:デザインの機能

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1.見た目をきれいに見せるもの

2.装置などの使い勝手をよくするもの

3.装置を使った仕事の効率をアップする

4.日常生活を便利にしてくれるもの

5.上記のすべて

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デザイン

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デザイン

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生活学習人生

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デザインが持つパワー

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デザイン「僕がアップルで学んだこと」•優れたデザインは役に立ち、問題を  解決してくれる。

•顧客の体験をデザインする。•環境を最適化する。•ニューヨークの凶悪犯罪75%減少•軽微な犯罪を徹底的に取り締まった

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トレーニングの効果を最大化する方法

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IDの研究成果を実践に生かす枠組み

• レベル3:学びたさ•レベル2:学びやすさ(IDの本流)•レベル1:分かりやすさ(IDの前提)• レベル0:うそのなさ(SME的世界)• レベル-1:いらつき(メディア要件)

鈴木克明:eラーニングの質保証のレイヤーモデル30

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Page 31: 120610インストラクタースキルアップ

インストラクターの質レベル• レベル3:• 受講者の学習経験を素晴らしいものにするために様々な方法を施行できる

• パリッシュのaesthetic experienceを実現しようと挑戦する

• レベル2:学びやすさ(IDの本流)• 学習課題の特性に応じて学習環境を整備し、共同学習を支援できる

• 「教授システム学」のモデルをインストラクションに活用できる

• レベル1:分かりやすさ(IDの前提)• 受講者が抵抗なく学習活動に集中できる

• 受講者の学習目標を、受講者が好む学習スタイルでインストラクションできる

• レベル0:うそのなさ(SME的世界)• 学習内容を知識のレベルで理解しているだけでなく、実務として経験している

• 学習者が信頼できるインストラクターである

• レベル-1:疎外感、集中できない• インストラクターの言動や学習環境に問題があり、受講者が不快に感じることがある

• 受講者が不快に感じたり集中を妨げていることに気づいたり、すぐに修正することができない31

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レベル 1と2•教授システム学(インストラクショナル・システムズ・デザイン)

• ARCSモデル•メリルのID第一原理•インストラクター・コンピテンシー

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効果的効率的

魅力的、没入・集中

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質問5:ARCSモデルの有用性

1.コースの募集

2.受講者のウエルカム

3.レッスンマップ

4.休憩時間の使い方

5.上記のすべて

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http://www.nakahara-lab.net/blog/2011/10/post_1804.html

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ラーニング・ゾーン

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レベル 1と2インストラクターの役割

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レベル2+シャンクの認知スキル

4112年6月10日日曜日

Page 42: 120610インストラクタースキルアップ

「教え方が上手」を越えるレベル3

「きょうはよかった!!」

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パリッシュのID美学第一原理

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学習経験の質のデザイン

•無経験•機械的な繰返し•ばらばらな活動•心地よい繰返し•挑戦的な企て•一皮むける経験、「きょうはよかった!」

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レベル3の位置づけ

•レベル3:学びたさ• レベル2:学びやすさ(IDの本流)• レベル1:分かりやすさ(IDの前提)• レベル0:うそのなさ(SME的世界)• レベル-1:いらつき(メディア要件)

鈴木克明:eラーニングの質保証のレイヤーモデル45

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レベル0レベル1レベル2

レベル3

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学習環境の質 学習者の質

山に登るという「経験」=「物語」

•意図、期待、価値•プレゼンス•オープンネス•信頼関係

•直接性、真性•可塑性•切迫性•共鳴性•一貫性

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経験は、いま、ここで起こっている

状況、人、関係性、行動・結果、自分が関わる出来事

経験から「学習」を抽出する

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学習環境の質

•直接性、真性

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学習者が状況に没入することで、学習者が知覚し、感じ、考えることが経験。状況を思い浮かべることではなく、状況を傍観することでもない。

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学習環境の質

•可塑性

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効果的な経験は「やりとり」に参加するプロセスで生じる。「やりとり」は将来にわたって繰返し経験学習することができる。「いまの状態」は暫定的

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学習環境の質

•切迫性

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興味を抱かせる新しいものがあり、その状況に飛び込んで、課題を追求せざるを得なくなるかどうか。挑戦的な考え・課題、必要な解決策が対立するなどの状況。

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学習環境の質

•共鳴性

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その場限りの学習に終わらない経験の性質。経験で得たものが自分の中でいつまでの共鳴し、学んだことが頭から離れないだけでなく、学習がどんどん深化する。

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学習環境の質

•一貫性

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出来事が一つ一つバラバラでなく、全体として意味をなすものとしてつながっているか(後者が良質な経験)。問題解決の成就に向かって努力する経験は学習効果が高い。

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学習者の質•意図、期待、価値

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学習者が持ち込む目的や興味にとどまらない、信念、好み、希望から世界・人生の認識や態度を含む。教材やインストラクターが持ち込む意図と絡んで経験を左右する。自らの意図を意識した場合は経験の質が高まる可能性が増す。

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学習者の質•プレゼンス

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心身とも経験が生じている状況にアラートで、状況に没入(engagement)できる状態。自分だけでなく、他者に配慮し共感する。自分の思いや感情をさらけ出して、現状を認めて学ぶ契機につなげる。

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学習者の質•プレゼンス

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プレゼンスを欠く学習者(学習が必要なな自分をさらけ出さない)は結局のところ経験から学ぶことは困難。自己を活性化し「プレゼンス」を意識化する、過去から将来に向かって成長する自己責任を認識する。

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学習者の質•オープンネス

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個人としての考え方やあり方は守りつつも、変化を拒まないという気持ち。変化するためにはオープンネスを保った一貫性が必要。オープンネスは自分を学習環境に開く強さであり、状況に没入するために必要。

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学習者の質•信頼

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良い結果が生まれることを信頼し、疑念を保留しつつ、辛抱強く、直近の報酬がなくても関与し続けられること。何らかの解決を求める状況でも、好転する可能性を信じ、期待を持って精神的・感情的にコミットできる。寛容の心を含む。

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Page 59: 120610インストラクタースキルアップ

パリッシュのID美学第一原理的に「よいインストラクター」とは

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今日の学びを実践に取り入れるプラン

6012年6月10日日曜日

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まとめ

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•どんな学習にも3つのレイヤーがある•第一層:行動目標•第二層:認知スキル•第三層:経験の質•どこまで深化できるかはインストラクターと学習者の質と関係次第

12年6月10日日曜日