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「クラウド化する世界」と「ネットバカ」から 読み解く eラーニングの未来 千葉工業大学 仲林 清 私の事例(自慢話? その1:ソーシャルラーニング? その2:アンチソーシャルラーニング 問い 事例1はどこまで一般化可能か? 事例2はソーシャルラーニング化可能か? ネットバカの示唆するもの? メディアは学びのための道具か? 「深い学び」はどこから来るのか? 2012/6 まなばナイト:ネットバカ 1

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「クラウド化する世界」と「ネットバカ」から読み解く

eラーニングの未来 千葉工業大学 仲林 清

私の事例(自慢話?) その1:ソーシャルラーニング?

その2:アンチソーシャルラーニング

問い 事例1はどこまで一般化可能か?

事例2はソーシャルラーニング化可能か?

ネットバカの示唆するもの? メディアは学びのための道具か?

「深い学び」はどこから来るのか?

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私の事例(自慢話?)その1:ソーシャルラーニング?

Facebook上での予期せぬ学び

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私のFacebook

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私の事例(自慢話?)その2:アンチソーシャルラーニング

教職科目「情報と職業」

社会人MOT「技術標準化論」

正解のない不定型な課題を扱う

多様な観点が重要

MOTと言えばディスカッション!!

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「情報と職業」における授業実践

高校教員免許(情報)の必修科目 「情報技術の社会における役割」 IT系学部3年生 40~50名 対象,教員希望は1割弱⇒「技術イノベーション」を主題に取り上げる

技術イノベーションの概略理解と継続学習動機付け 主題1:ニーズとシーズの観点

ニーズが不明なシーズからの開発の方がインパクトは大

主題2:情報技術イノベーションによる価値創造 デジタル化,ソフト化の価値・意味,個々の分野で事前には不明

主題3:情報技術イノベーションの予測困難性 企業・技術者にとって予測困難,技術は自然には発展しない!!

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授業設計

「技術イノベーション」 に正解は無い!! グループワークやディスカッションを取り入れたいが,40名以上の学習者に非常勤教員1名では対応困難

LMSも利用できない

レガシーな授業形態 ビデオの活用⇒真正な状況・文脈の提示

主題に即したドキュメンタリービデオを活用

オンラインレポートの活用⇒自他の考えを知る レポートの提出⇒次回の授業直前までに集約 全員のレポートを授業で匿名で配布,紹介,解説.

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授業設計:ビデオの内容

デジカメ:カシオQV-10の開発 学習者にとってなじみが深く,機能も理解⇒既有知識活用の期待

情報技術イノベーションに関する3つの学習主題が開発・普及過程に如実に反映

ドキュメンタリービデオ(プロジェクトX)が存在アナログ電子カメラ開発に失敗して左遷された技術者が,デジカメ開発の闇プロジェクトを立ち上げ,多くの困難を乗り越えて,年間20万台を売り上げる大ヒット商品を開発する実話

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ビデオのストーリー「男たちの復活戦 デジタルカメラに賭ける」

プロジェクトX:カシオQV-10(初のデジカメ)開発

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アナログ電子カメラの大失敗⇒会社に大損害

闇プロジェクトによるデジカメ開発へ

失敗からの逆転の発想⇒液晶画面の付加

千載一遇の好機⇒PC接続端子の付加

経営陣の猛反対⇒社長の温情で製品化

単身海外展示会へ乗込み大ブレーク

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ビデオの解釈プロジェクトX的 vs. 本授業主題的

プロジェクトX:カシオQV-10(初のデジカメ)開発

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アナログ電子カメラの大失敗⇒会社に大損害

闇プロジェクトによるデジカメ開発へ

失敗からの逆転の発想⇒液晶画面の付加

千載一遇の好機⇒PC接続端子の付加

単身海外展示会へ乗込み大ブレーク

逆境に立ち向かい理想を追求する技術者

苦闘から生まれた逆転の新発想

プロジェクトX的 本授業主題的

ニーズが不明確なシーズ主導開発単なる小型化のためのデジタル化

アナログカメラでは実現できないデジタル化の価値発見PC・NW接続による付加価値創出

経営陣の猛反対⇒社長の一言で製品化

技術者を暖かく見守る社長背水の陣からの大逆転

シーズ主導(破壊的)イノベーションに対する経営価値判断の困難さ

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第1回目レポート課題

「情報技術の進化」のパターン1(ニーズ主導),パターン2(シーズ主導)の観点で,カシオQV-10に関するビデオを見てください

上記の観点で気がついたことを,みどりの窓口の事例との違いなどに注意しながら,レポートにまとめてください(2~300字程度)

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内容分析:第1回レポート

トピックス 2010

年度2011

年度パターン

1

ニーズ

フィルム不要化 23 11

小型化 18 16

パターン2シーズ

画像即時確認 26 29

PC接続 29 32

その他

デジタル化の付加価値,PC/NW接続性,汎用性

8 13

失敗の活用,予測困難性,パターン1と2の逆転,パターン1と2双方の必要性

7 16

利用者のニーズ喚起,多様な意見,人脈の重要性,

4 42012/6 まなばナイト:ネットバカ 19

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第2回レポート課題

以下の観点でデジカメに関するビデオの内容をまとめてください(1000~1500字程度) デジカメの前身の電子カメラは,旧来のどのような技

術・製品の置き換えを狙って開発されたか? 電子カメラはなぜ失敗したのか?

電子カメラがデジカメに発展する過程で,従来のアナログ技術では実現できない新たな価値が付加された.この価値が,デジカメが爆発的に普及する要因となった.その新たな価値とは何か?

カシオの開発者や経営者は,この新しい価値に気が付いたうえで,開発・商品化を進めていたか?

現在のデジカメが実現している付加価値の例としてどのようなものがあるか?

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第2回レポート例

カシオの開発者たちは、コンピュータに繋ぐことが最大のヒット要因となるかどうかは半信半疑であった。技術者としてコンピュータの可能性に気づかされたときから、ユーザがカメラをより活用できると云うことは理解していただろうが、写真を本体に記録しコンピュータに出力できるようにすることが新しい価値を持つことは、おそらく開発の段階で徐々に気づいていったと思われる。ただ、明確には理解していなかったはずである。また、経営陣はまったく新しい商品が、これらの技術を持ったとしても、この汎用可能でユーザに指示される事になる技術の価値は技術者より理解していなかったと思われる。ビデオを見る限りでは、経営陣は技術者の熱意に動かされ販売を決定したに過ぎない。商品化にいたるまでに、技術者は半々新しい価値を理解し、経営者はまったく理解していなかったと思われる。

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第2回レポート例

デジタルカメラをコンピュータに繋ぐことで、撮った画像を瞬時にコンピュータで表示することができるようになった。これは、コンピュータ上で画像を保存したり、加工したりしてさまざまな用途に使用することができるようになるために必須の技術となった。この汎用性の高さが、デジタルカメラに付加された新たな価値である。(中略)。デジタルカメラが市場に出回り、それに関するソフトウェアがより高性能なものが開発されるようになり、インターネットが世界中どこからでも利用できるようになると、リアルタイムで撮った写真を編集部に送ることができ、編集部にいる人間がそれを即座に記事としてまとめることができるようになった。さらにできあがった記事をインターネットを通じて配信できるようになり、このようなジャーナリズムの価値も上がった。こういった例はデジタルカメラに限らず、デジタル音楽プレーヤー、携帯電話を含む電話機、などさまざまな面で見受けられる。

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主観的理解度の変化(受講後に調査)

1・2回目とも「5:(前回に比べ)やや上がった」

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1

2

3

4

5

6

7

技術開発に

おける

付加価値

(パターン2)の

重要性に

ついて

新製品開発に

おける企業の

経営判断や

経営リスクに

ついて

新技術の開発・

創造における

予測の

困難性に

ついて

製品の

デジタル化による

ネットワーク

接続の

付加価値・

影響範囲の

大きさについて

技術者の

信念や

価値観の

重要性に

ついて

事前

1回目視聴後

2回目視聴後

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アンケート(7件法)⇒いずれも6点前後の値,3年間安定的

質問平均(標準偏差)

2010

年度2011

年度2012

年度このような内容を今後も学んでみたい

6.00

(1.07)

6.02

(0.91)

6.10

(0.82)

ビデオは講義の内容を実感的に理解するのに役に立った

6.07

(0.96)

6.17

(0.80)

6.23

(0.91)

ビデオを視聴する観点を指示されたのでより理解を深めることができた

5.76

(1.13)

5.85

(0.94)

5.92

(0.88)

他の人のレポートから異なる知識や見方を学ぶことができた

5.73

(0.89)

5.71

(0.91)

5.71

(0.86)

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感想例

ビデオを見る前に観点の説明があるため、理解を深めるのに非常に役立っていると感じます。映像を見るだけでも興奮することが多く、授業でこのような映像を見ることができ、毎週楽しみにしています。

デジカメは普段よく持ち歩いているのですが、その起源を知ることができたときには、授業を取って良かったと実感しました。授業だけに限らず日常生活の中で学んだことを意識する機会が増えています。

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感想例

実際にデジカメを作られた方たちだからこそ、大変さやリアル感が伝わってきた。(略)そこでかなり具体的にどのように情報技術が進化していくのか分った。

他の人のレポートを読むことで新たに発見することが多かった。

自分とは違う視点で鋭い意見があって参考になった

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事例1はどこまで一般化可能か?

みなさんのご意見は?

事例1のエッセンス,不可欠な要素・・・

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事例1はどこまで一般化可能か?

FBの使いやすさ

投稿者のネタフリ

学習者との関係

学習者の問いかけ

学習者のコンテキスト

学習者の「学ぶ力」 学びのリテラシー

自己調整能力

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事例2はソーシャルラーニング化可能か?

みなさんのご意見は?

ソーシャルラーニング化できるか否か?

その理由は?

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ネットバカの示唆するもの?

メディアは学びのための道具か?

「深い学び」はどこから来るのか?

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質問

メディアは道具であり,学習にあっては最適なメディアを選べばよい⇒Yes/No?

ITは作業を効率化し,人間はより高度な仕事に集中できる⇒Yes/No?

ITによって人間のコミュニケーションはより活性化する⇒Yes/No?

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「ネットバカ」の主張

サーノフ:RCAの創始者 「近代科学の産物(テクノロジー)は,それ自体良いものでも悪いものでもありません.それらの価値を決定するのは使用方法なのです.」

マクルーハン 「(メディアについて)重要なのは使い方だ,という考えは,テクノロジーをまるでわかっていない鈍感なスタンスである」

「(テクノロジーは)知覚パターンを着実に,いささかの抵抗に出会うこともなしに変化させていく」2012/6 まなばナイト:ネットバカ 32

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メディアの「影響」

電話の普及期(1890年代) 手紙の代わりに電話でパーティの招待をしてよいかが議論になる

メールの普及期(1990年代) 大事なことを電話でなくメールで伝えるとは何事か,と怒る(どこかの会社の管理職)

ソーシャルメディアの普及期(現在) メールの返事をしない学生が,Twitterでペチャクチャやっていると腹が立つ(某大学の教員)

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「文字」以前・ 「文字」以後

(略)だが知的な面で言うと,われわれの先祖の音声文化は,さまざまな点でわれわれの文化より浅い.文字は個々人の記憶という制限から知を開放し,記憶や朗誦をサポートするのに必要とされたリズミカルで定型的な構造から言語を自由にした.それは精神に,思考と表現の広大なフロンティアを開いたのである.

(文字は)科学の発展のみならず,歴史や哲学の発展,文学や様々な芸術の解釈と理解の発展(略)のためにも絶対的に必要なものである.

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Page 35: まなばナイト1206配布

「本」というメディア: 「深い読み」の出現

(本で出会う)新しい状況を,読み手は心的にシミュレートしている.テキストから把握された行動や感覚の詳細が,過去の経験から得られた個人的知識と統合される「深い読み」は受動的行為ではまったくない

批判的で注意深い読み手がいるからこそ,書き手の意欲は刺激される

偉大な者たちはみな,誇りを持って書いた.やがて知的な読み手が表れて,自分たちに感謝してくれるだろうことを彼らは知っていたのだ

例:「もしドラ」 本⇒TVアニメ⇒マンガ⇒映画:捉えられ方は同じ?

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「ネット」というメディア

ネガティブな話を受けつけない人たち 素直なのは悪いことではありませんが、なぜ「そうはいっ

てもキレイごとだけじゃなくて、ウラもあるだろう」と思えないのでしょう。要因の一つに、彼らが日常的に接しているSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は対象に直接つながっているため、自分がその対象の全部を見ている、理解しているような錯覚に陥ってしまうことがあるかもしれません。また、デジタルでは尐ない文字数でいいきるトーンになりやすいため、物事を短絡的に捉えてしまう傾向も強まっているように感じます。つまり、物事は多面的であり、複雑な事情や経緯があるということを想像できない人が増えている気がしてならないのです。だから、逆にネガティブな情報に接すると、途端に拒否反応を起こしてしまうケースもあります。

香山リカのほどほど論のすすめ:「ノマド」にとまどう「いい話にはウラがある」という感覚がなくなっている? http://diamond.jp/articles/-/19288

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「ネット」というメディア:知覚の占有

(ネットにアクセスしている間),われわれの視覚野,体性感覚野,聴覚野などに絶え間なくインプットを与え続ける.(略)絶えず配置の変わるテクスト,写真,動画,(略)ポップアップ広告やウィンドウ,がわれわれの目に入ってくるのだ.ネットはわれわれの全感覚を同時に占有するのである.

反応と報酬を伝達する高速システムもネットは提供する.(略)フェイスブックを使うと新しい友人ができたり,以前からの友人とのつながりが強まったりする.ツイッターでつぶやけば新たなフォロワーができる.(略)ネットの双方向性のおかげでわれわれは,他人と会話する強力なツールが手に入るわけだ.だがわれわれは同時にネットのせいで,社会的・知的刺激というエサを得るためのレバーを押し続ける,実験室のラットのごときものへと変えられてしまっている.

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「ネット」というメディア:知覚の占有

インターネットの使用には多くのパラドックスが伴うが,われわれの思考様式に対して,確実に最大の長期的影響を与えるだろうパラドックスは以下のものだ ― ネットは注意を惹きつけるが,結局はそれを分散させる.われわれはメディアそのもの,すなわち,点滅するスクリーンには強く集中する.けれどもそのメディアから速射砲のように発射される,競合する情報や刺激のせいで,注意は結局散らされる.

ネットが助長する注意散漫状態というのは,どういう決定を下すか熟慮している間,考えをリフレッシュしようと,意図的に精神活動の集中を散漫にするのとはまるで違う.ネットの有する感覚刺激の不協和音は,意識的思考と無意識的思考の両方を短絡させ,深い思考,あるいは創造的思考を行うのを妨げる.

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人間の知能:スキーマ

ある領域に関して人が持っているひとまとまりの知識「法則・理論」よりは特殊だが,個々の事例より抽象的 包含関係⇒iPhoneはモバイルデバイスの一種である

順序関係⇒課題分析してから実装する

因果関係⇒部下をほめると積極的に働く

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モバイル

iPhone ガラケー アンドロイド

分析 設計

部下

ほめる

実装

積極的

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知識の体制化

人間の記憶

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刺激入力短期記憶

(作業記憶)長期記憶

記銘(符号化)

想起(検索)

約20秒7±2

エピソード・意味・手続

き・スキーマ

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知識の体制化

チャンク化による課題解決力の向上

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刺激入力

短期記憶(作業記憶)

長期記憶想起(検索)

約20秒7±2

課題・問題 課題の意味のあるパターン

エピソード・意味・手続

き・スキーマ

チャンク化

Page 42: まなばナイト1206配布

知識の体制化

課題解決による知識の増加

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刺激入力

短期記憶(作業記憶)

長期記憶

想起(検索)

新しい課題

課題の意味のあるパターン

チャンク化課題解決

記銘(符号化)

Page 43: まなばナイト1206配布

私の事例をソーシャルラーニングにしたら?

学習者の時間制約・学習時間

学習時間が本当に増える?

教える側の負荷

学習者に即座に対応する時間的・認知的負荷の増加?

学習効果

深い学びが得られる?

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事例2はソーシャルラーニング化可能か?

学習者の声 プロジェクトX面白かった/ストーリーに入れ込んだ 2回見ることで理解が深まった/他者のレポート 2-300字では足りない⇒ちなみに事例1の最初の書込み

が260字

コンテキスト 講義の与える(ビデオ,事例)/学習者の

情報の流れの制御⇒集合知の活用 「紙」によるレポートの配布 コミュニティのサイズ:大数効果

考える時間の提供

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Page 45: まなばナイト1206配布

ところが・・・・「ネットバカ」の主張

サーノフ:RCAの創始者 「近代科学の産物(テクノロジー)は,それ自体良いものでも悪いものでもありません.それらの価値を決定するのは使用方法なのです.」

マクルーハン 「(メディアについて)重要なのは使い方だ,という考えは,テクノロジーをまるでわかっていない鈍感なスタンスである」

「(テクノロジーは)知覚パターンを着実に,いささかの抵抗に出会うこともなしに変化させていく」2012/6 まなばナイト:ネットバカ 45

Page 46: まなばナイト1206配布

テクノロジーの浸透のもたらすもの?

注意散漫状態 「1コマ90分」の授業はもたない

レポートはすぐ「 Y! 知恵袋」に質問 ソーシャルラーニングでは「望ましい」とされる態度!!

ネット上のつながりは抜群 モバゲー,Mixi, ツイッター,...

彼らのコンテキストはどこから来るのか??

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