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ふり返り会話(デブリーフィング) 技能支援者養成 笑顔のおうちクリニック松戸 笑顔のおうち 患者安全財団 準備委員会 松本尚浩

患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

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医療現場でのふり返り会話(デブリーフィング)支援者の訓練を提案。 Training methods for debriefing facilitators for patient safety

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Page 1: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

ふり返り会話(デブリーフィング)技能支援者養成

笑顔のおうちクリニック松戸

笑顔のおうち 患者安全財団 準備委員会

松本尚浩

Page 2: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

はじめに

5-6 Sep 2014 SUN 2014 2

Page 3: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

独りでワーク(約3分間)

• あなた自身、振り返り会話(デブリーフィング)の実践技能は、どれほどか

– デブリーフィング出来る。デブリーフィング指導できる。

– デブリーフィングが自発的に実施される場を創っている

– デブリーフィング後、実践者・組織は発展しているか?

• 今日、この場で解明したい、デブリーフィングの疑問を挙げてみてください

5-6 Sep 2014 SUN 2014 3

Page 4: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

二人で「デブリーフィング」の疑問を 整理・解明(約5分間)

• 近くの席の方と、二人組

– 自己紹介(2分以内で)

• 二人の疑問点を共有

– 疑問点の共通内容はありますか?

• お互いに疑問点に応えてみよう

– 相手の疑問点に応えてみましょう

5-6 Sep 2014 SUN 2014 4

Page 5: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

振り返り会話(デブリーフィング)の 実践者を支援できる

1. 全くそう思わない(0)

2. 20/100(かなり否定)

3. 40/100(少し否定)

4. 60/100(少し肯定)

5. 80/100(かなり肯定)

6. 非常に同意(100)

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振り返り会話(デブリーフィング)の 疑問が解明できた

1. 全くそう思わない(0)

2. 20/100(かなり否定)

3. 40/100(少し否定)

4. 60/100(少し肯定)

5. 80/100(かなり肯定)

6. 非常に同意(100)

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デブリーフィング実践者の状態把握

5-6 Sep 2014 SUN 2014 7

Page 8: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

落ち着いた気持ちが、 「振り返り実践」に重要

1. 全くそう思わない(0)

2. 20/100(かなり否定)

3. 40/100(少し否定)

4. 60/100(少し肯定)

5. 80/100(かなり肯定)

6. 非常に同意(100)

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SGD: Small Group Discussion 少人数議論

• 2人組を作って下さい。

– 3人組は1組可能

• 指定された時間、課題について話合います。

• 発表のため、議論内容は記録してください。

5-6 Sep 2014 SUN 2014 9

Page 10: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

SGD(5分間): 振り返りの準備として、 落ち着いた状態を創る工夫

• 立場

– あなたが、振り返り会話の支援者の場合

– あなたが、振り返り会話の実践者の場合

• 場面

– シミュレーション教育の場での振り返り会話で

– 現場での振り返り会話で

5-6 Sep 2014 SUN 2014 10

Page 11: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

議論結果:落ち着いた状態

• 立場

– あなたが、振り返り会話の支援者の場合

– あなたが、振り返り会話の実践者の場合

• 場面

– シミュレーション教育の場での振り返り会話で

– 現場での振り返り会話で

5-6 Sep 2014 SUN 2014 11

Page 12: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

VentとDeroleing (p 160-1, Manual of simulation in healthcare)

• Vent (気持ちを抜く)

– シナリオ実施後、実践後の「ドキドキ」、「真っ白」を解除

– 問いかけの例:

• 「皆さん」

• Deroleing (演じた役割を離れる)

– 現実と異なる役割での訓練で上手くいかなかったとき

5-6 Sep 2014 SUN 2014 12

Page 13: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

イベント当事者は「振り返り会話」で 責められないか、心が傷つかないか怖い

1. 全くそう思わない(0)

2. 20/100(かなり否定)

3. 40/100(少し否定)

4. 60/100(少し肯定)

5. 80/100(かなり肯定)

6. 非常に同意(100)

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SGD (5分間) : 「振り返りは怖い」を和らげるには

• 立場

– あなたが、振り返り会話の支援者の場合

– あなたが、振り返り会話の実践者の場合

• 場面

– シミュレーション教育の場での振り返り会話で

– 現場での振り返り会話で

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Page 15: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

議論結果: 「振り返りは怖い」を和らげるには

• 立場

– あなたが、振り返り会話の支援者の場合

– あなたが、振り返り会話の実践者の場合

• 場面

– シミュレーション教育の場での振り返り会話で

– 現場での振り返り会話で

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Page 16: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

責めない文化(Blame-free Culture)

• 振り返りではパフォーマンスを批評するが、パフォーマーを非難しない。

– P 161, Manual of simulation in healthcare

• 非難する文化が患者安全を損ねる

– トピック1:患者安全とは

• WHO患者安全カリキュラムガイド

5-6 Sep 2014 SUN 2014 16

Page 17: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

「振り返り実践」の基盤として、 「責めない文化」を創りたい

1. 全くそう思わない(0)

2. 20/100(かなり否定)

3. 40/100(少し否定)

4. 60/100(少し肯定)

5. 80/100(かなり肯定)

6. 非常に同意(100)

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お持ち帰り1: デブリーフィング実践者の状態把握

• 振り返りを始める前に落ち着かせる – 大変でしたね。(動揺を共有する)

– どう感じましたか?(感情を表現してもらう)

– 「落ち着いた頃に、振り返りをしませんか?」

• 振り返り支援者も落ち着く – 支援者が怒ると、振り返り会話は困難に

– 「振り返っても心が傷つかない」場を創る

• 振り返り環境が出来ている指標 – 若手が指導者へ「振り返りお願いします。」と自主的に振り

返り会話を求める場

5-6 Sep 2014 SUN 2014 18

Page 19: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

小まとめ1: デブリーフィング実践者の状態把握

• 振り返りを始める前には、落ち着いて

– 効果的に行動と気持ちを分析するために

• 振り返り支援者は、環境創りを

– 気持ちを抜く

– シミュレーションならば、役割から解放

• 責めない文化創り

– 振り返りが容易になる環境、文化

– 患者安全でも重要なモンダイ

5-6 Sep 2014 SUN 2014 19

Page 20: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィング実施技能に応じた支援者の振るまい

5-6 Sep 2014 SUN 2014 20

Page 21: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

「振り返り会話」実践者の 「振り返り」技能を見分けることができる

1. 全くそう思わない(0)

2. 20/100(かなり否定)

3. 40/100(少し否定)

4. 60/100(少し肯定)

5. 80/100(かなり肯定)

6. 非常に同意(100)

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SGD (5分間) :デブリーフィング 実践技能の見分け方チェックリスト

• チェックリストを創りましょう

– 参考資料:DASH(ハーバード大学)

• https://harvardmedsim.org/dash-jp.php

• どのような行動が出来ていれば、デブリーフィングが出来ると言えますか?

• どのような行動は、デブリーフィングで望ましくないですか?

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Page 23: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

議論結果:デブリーフィング実践者の 技能チェックリスト

• チェックリストを創りましょう

– 参考資料:DASH(ハーバード大学)

• https://harvardmedsim.org/dash-jp.php

• どのような行動が出来ていれば、デブリーフィングが出来ると言えますか?

• どのような行動は、デブリーフィングで望ましくないですか?

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Page 24: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

何故か、社会組織での 訓練が上手くいかない?

ロジャー・シャンク (Roger Schank) 5-6 Sep 2014 SUN 2014 24

上手くいかない訳を、4語でいえるぜぇ

Page 25: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

It’s Just Like School.

(Roger Schank, p7, Designing World-Class E-Learning)

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Page 26: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

(社会組織での 訓練・教育は) 学校教育みたいに

やると 上手くいかない

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Page 27: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

人が集まって学ぶ様式は どれが効果的?

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説教・演説 (一斉に話を聞く)

講演・講義 (一斉に話を聞く、質問)

少人数議論・ ワールドカフェ

(話を聞く、議論)

Page 28: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

組織内「振り返り会話」の効果

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業務改善

チーム

ワーク

学び・発展

•現状把握・分析

•改善策立案

•目標・方略確認

•対立解消

•ギャップ認識

•発展方略確認

Page 29: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

「振り返り会話技能」チェックリスト案

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•情報収集・分析できた

•業務の具体的改善策立案した 業務改善

•チームの目標を明確化した

•信念対立を解消した

チーム

ワーク

•理想とのギャップを認識した

•他者と共有・交流して発展した 学習・発展

Page 30: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

お持ち帰り:デブリーフィング実践者の デブリーフィング技能チェックリスト

• 学習支援者は、学習のゴールを明示 • 学習内容は何か、分類

– ◎●が分かる(知識、認知) – ◎●が出来る(技能) – ◎●から適切な方を選ぶ(態度)

• 行動させて、測定可能 • 評価者間の差が生じにくい • 参考資料:

– ミニ講義 学習目標 – http://socyo.high.hokudai.ac.jp/FD/mokuhyo.pdf

5-6 Sep 2014 SUN 2014 30

Page 31: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

「振り返り会話」チェックリストがあれば 「振り返り」技能を見分けられそう

1. 全くそう思わない(0)

2. 20/100(かなり否定)

3. 40/100(少し否定)

4. 60/100(少し肯定)

5. 80/100(かなり肯定)

6. 非常に同意(100)

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before after

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「振り返り会話」技能に応じた 「振り返り会話」支援を実施できる

1. 全くそう思わない(0)

2. 20/100(かなり否定)

3. 40/100(少し否定)

4. 60/100(少し肯定)

5. 80/100(かなり肯定)

6. 非常に同意(100)

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Page 33: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

SGD (5分間) : デブリーフィング支援者の在り方

• デブリーフィング実践者を支える要点は?

• デブリーフィングを容易にするには?

• デブリーフィング支援者に必要な技能は?

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Page 34: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

議論結果: デブリーフィング支援者の在り方

• デブリーフィング実践者を支える要点は?

• デブリーフィングを容易にするには?

• デブリーフィング支援者に必要な技能は?

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Page 35: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

お持ち帰り2-1: デブリーフィング支援者に必要な技能

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• デブリーフィング会話(左図)

– 出典:医療職の能力開発 vol.2, 25-34, 2013

• 通常の(体験的な)インストラクターではデブリーフィング支援は困難(特に、価値観が絡む場合)

– 国際標準の指導者技能の勧め • ibstpiインストラクター・コンピテンシー

• 学習支援者技能を高めましょう

Page 36: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

お持ち帰り2-2: デブリーフィング支援者の在り方

5-6 Sep 2014 SUN 2014 36

(出典:医療職の能力開発 vol.2, 25-34, 2013)

デブリーフィング支援者

Page 37: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

「振り返り会話」技能に応じた支援できる 「振り返り会話」支援者になりたい

1. 全くそう思わない(0)

2. 20/100(かなり否定)

3. 40/100(少し否定)

4. 60/100(少し肯定)

5. 80/100(かなり肯定)

6. 非常に同意(100)

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Page 38: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

小まとめ2:デブリーフィング技能

• デブリーフィングの効果から技能リストを

– 業務改善効果

– チームワーク技能改善効果

– 学習効果

• チェックリストを創ろう

– 学習内容別チェックリストをヒントに

• デブリーフィング実践者に応じた支援者に

– デブリーフィング支援者も支援技能訓練を

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Page 39: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィングとフィードバックの類似と差違

5-6 Sep 2014 SUN 2014 39

Page 40: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーリングとフィードバックの 違いを説明できる

1. 全くそう思わない(0)

2. 20/100(かなり否定)

3. 40/100(少し否定)

4. 60/100(少し肯定)

5. 80/100(かなり肯定)

6. 非常に同意(100)

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Page 41: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

実践イベントとデブリーフィング フィードバックの関係

実践1 改善後実践1

理想的実践

5-6 Sep 2014 SUN 2014 41

フィードバック

デブリーフィング1

デブリーフィング2

Page 42: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

PDSAサイクルとデブリーフィング(DB) フィードバック(FB)の関係

5-6 Sep 2014 SUN 2014 42

DB FB

Plan +、±、- +、±、-

Do +、±、- +、±、-

Study +、±、- +、±、-

Act +、±、- +、±、-

Page 43: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

SGD (5分間) : デブリーフィング(DB)と フィードバック(FB)の類似点・相違点

• 社会組織でのDB・FB類似点・相違点 – 社会組織での学び場面

• 業務成果改善、チームワーク改善、自己社会人発展

• イメージ図を書いてみよう – ヒント:インターネットで画像検索

• 検索キーワード:デブリーフィング、フィードバック

• DBとFBの終了時点で – DBのメンバーの会話の結果、何が変わるか?

– FBの終了時点で、フィードバック者は改善するか?

5-6 Sep 2014 SUN 2014 43

Page 44: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

議論結果: デブリーフィング(DB)と フィードバック(FB)の類似点・相違点

• 社会組織でのDB・FB類似点・相違点 – 社会組織での学び場面

• 業務成果改善、チームワーク改善、自己社会人発展

• イメージ図を書いてみよう – ヒント:インターネットで画像検索

• 検索キーワード:デブリーフィング、フィードバック

• DBとFBの終了時点ではDB/FB者は改善するか? – DBのメンバーの会話の結果は何?

– FBの終了時点で、フィードバック者はどうなる?

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Page 45: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

SGD : 社会人・社会組織の発展と デブリーフィング・フィードバック(5分間)

• デブリーフィング技能の習熟度と以下の関係は?

– 業務パフォーマンス

– チームワーク能力

– 社会人個人の能力

• デブリーフィング・フィードバック能力が欲しいのは

– 新人か?中堅か?熟達者か?

5-6 Sep 2014 SUN 2014 45

Page 46: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

議論結果: 社会人・社会組織の発展と デブリーフィング・フィードバック

• デブリーフィング技能の習熟度と以下の関係は?

– 業務パフォーマンス

– チームワーク能力

– 社会人個人の能力

• デブリーフィング・フィードバック能力が欲しいのは

– 新人か?中堅か?熟達者か?

5-6 Sep 2014 SUN 2014 46

Page 47: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

ほとんどのヒトに誤解されている

5-6 Sep 2014 SUN 2014 47

Page 48: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

ほとんどのヒトに誤解されている

5-6 Sep 2014 SUN 2014 48

フィードバックは 言葉を返すだけじゃない

Page 49: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

ある工程

トースト、1分、◎度で加熱

トースト 焦げいろいろ

入力 出力 制御工程

5-6 Sep 2014 SUN 2014 49

Page 50: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

トースト、◎な焦げ トースト 焦げいろいろ

入力 出力 制御工程

フィードバック・キュー (トーストの焦げを調整!)

5-6 Sep 2014 SUN 2014 50

Page 51: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

トースト、◎な焦げ トースト 焦げいろいろ

入力 出力 制御工程

制御工程の調整

フィードバック・キュー (トーストの焦げを調整!)

5-6 Sep 2014 SUN 2014 51

Page 52: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

トースト、◎な焦げ トースト 焦げいろいろ

入力 出力 制御工程

制御工程の調整

フィードバック・キュー (トーストの焦げを調整!)

望ましい出力

5-6 Sep 2014 SUN 2014 52

Page 53: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

トースト、◎な焦げ トースト 焦げいろいろ

入力 出力 制御工程

制御工程の調整

フィードバック・キュー (トーストの焦げを調整!)

望ましい出力

フィードバック・システム(調整系)と フィードバック・キュー(調整信号)

5-6 Sep 2014 SUN 2014 53

Page 54: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

「トースト焦げ過ぎ・不足!」と 声をかければ、望ましいトーストになる

1. 全くそう思わない (0)

2. ほとんどそう思わない(10)

3. あまりそう思わない(30)

4. どちらでもない(50)

5. ややそう思う(70)

6. かなりそう思う(90)

7. 非常に強くそう思う(100)

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SUN 2014 54 5-6 Sep 2014 0:30

投票数: 38

Page 55: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

喉頭鏡で気管挿管 歯が折れる

入力 出力

5-6 Sep 2014 SUN 2014 55

Page 56: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

喉頭鏡で気管挿管 歯が折れる

入力 出力

フィードバック・キュー (ハンドル握りを改善しよう)

5-6 Sep 2014 SUN 2014 56

Page 57: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

喉頭鏡で気管挿管 歯が折れる

入力 出力 練習実践

フィードバック・キュー (ハンドル握りを改善しよう)

5-6 Sep 2014 SUN 2014 57

Page 58: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

喉頭鏡で気管挿管 歯が折れる

入力 出力 練習実践

技能の練成 望ましい出力

望ましい技能・知識・態度まで 達成を見守るのがフィードバック

フィードバック・キュー (ハンドル握りを改善しよう)

5-6 Sep 2014 SUN 2014 58

Page 59: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

フィードバック(システム)で重要なのは 成果として出力が適切に調整されること

1. 全くそう思わない (0)

2. ほとんどそう思わない(10)

3. あまりそう思わない(30)

4. どちらでもない(50)

5. ややそう思う(70)

6. かなりそう思う(90)

7. 非常に強くそう思う(100)

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投票数: 0

Page 60: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

ある出来映え

入力 出力 制御工程

制御工程の調整

様々なフィードバック・キュー

望ましい出力

【注】フィードバック・キュー(調整信号)を 「フィードバック」と呼ぶ用例が多数

5-6 Sep 2014 SUN 2014 60

大変 よくできました

ここを、 変えましょう

Page 61: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

御用だ!!英語の誤用 ~用語「フィードバック」の使い方ご注意~

• 本来「フィードバック(FB)」は「FBシステム」の略

– 通常「フィードバック」は「フィードバック・キュー」

• フィードバック・システムの一部の「キュー(信号)」

• ポジティブ・フィードバックは「上向きFBシステム」

– 教育では通常、「フィードバック結果」は上向き(発展)

• ネガティブ・フィードバック(N/F)は「結果下向き」

– 優しい言葉をかけても、結果「うぬぼれ」はN/F

– ひどい言葉でも頑張って結果「発展」はポジティブFB

5-6 Sep 2014 SUN 2014 61

(松本尚浩、医療職の能力開発 1:41-52, 2011)

Page 62: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

【私見】学習見守り型フィードバックとデブリーフィングの関係

実践後

内省

変化・訓練

変化の保証

5-6 Sep 2014 SUN 2014 62 【私説】学習見守り型フィードバック

1回のデブリーフィング

◎◎△△???

(松本尚浩、医療職の能力開発 1:41-52, 2011)

Page 63: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィングとフィードバック

5-6 Sep 2014 SUN 2014 63 (松本尚浩、医療職の能力開発 2:25-34, 2013)

Page 64: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーリングとフィードバックの 違いを説明できる

1. 全くそう思わない(0)

2. 20/100(かなり否定)

3. 40/100(少し否定)

4. 60/100(少し肯定)

5. 80/100(かなり肯定)

6. 非常に同意(100)

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Page 65: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

お持ち帰り3

• DBが「改善計画立案」で終わらない工夫を

– 計画に「どうやって改善評価する」を含める

– 計画に「いつまでに改善」を明示

• 自律的フィードバック(FB)者を支援する工夫

– FB初級者編:いつまでに改善するか尋ねる

– FB中級者編:改善を示す時間・場所を表明させる

– FB上級者編:自分で発展を示す行動を観察

5-6 Sep 2014 SUN 2014 65

Page 66: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

小まとめ3:デブリーフィングと フィードバックの違い

• 【私見】フィードバックは、調整出来たら、終了

– 見守り型FB:内省→変化→変化保証

– 狭い意味のフィードバックは「FB・キュー」

• デブリーフィングは「改善策立案」で終了

– デブリーフィングは繰り返し行えば、変化確認へ

• DBもFBも重要な学習方略

– 中堅者は身につける必要性がある

5-6 Sep 2014 SUN 2014 66

Page 67: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

【再】振り返り会話(デブリーフィング)の 実践者を支援できる

1. 全くそう思わない(0)

2. 20/100(かなり否定)

3. 40/100(少し否定)

4. 60/100(少し肯定)

5. 80/100(かなり肯定)

6. 非常に同意(100)

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Page 68: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

【再】振り返り会話(デブリーフィング)の 疑問が解明できた

1. 全くそう思わない(0)

2. 20/100(かなり否定)

3. 40/100(少し否定)

4. 60/100(少し肯定)

5. 80/100(かなり肯定)

6. 非常に同意(100)

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Page 69: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

【再】「デブリーフィング」の疑問を 整理・解明

• お互いに疑問点に応えてみよう

– 相手の疑問点に応えてみましょう

5-6 Sep 2014 SUN 2014 69

残っている疑問は、後日、 ご一緒に考えましょう。

問い合わせ先 笑顔のおうち患者安全財団(準備委員会)

[email protected]

Page 70: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

この時限のまとめ

5-6 Sep 2014 SUN 2014 70

Page 71: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

まとめ

• デブリーフィング実践者の状態把握

– 若手が自主的に振り返り会話を求める環境を

– 責めない文化

• デブリーフィング技能

– デブリーフィング技能チェックリストを

– デブリーフィング実践者に応じた支援を

• デブリーフィングとフィードバックの違い

– よりよい実践への変化を確実に

– 両者共に自律的発展に必要な学習技能

5-6 Sep 2014 SUN 2014 71

Page 72: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

以前よりも、デブリーフィング実践者を 支援できそう

1. 全くそう思わない(0)

2. 20/100(かなり否定)

3. 40/100(少し否定)

4. 60/100(少し肯定)

5. 80/100(かなり肯定)

6. 非常に同意(100)

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Page 73: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

医療者発展・患者安全組織発展に FB・DBの練習・支援を続けたい

1. 全くそう思わない (0)

2. ほとんどそう思わない(10)

3. あまりそう思わない(30)

4. どちらでもない(50)

5. ややそう思う(70)

6. かなりそう思う(90)

7. 非常に強くそう思う(100)

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Page 74: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

お知らせ

あなたの部署での

振り返り会話の練習会を

お手伝いします。

お声かけください。 笑顔のおうち患者安全財団(準備委員会)

[email protected]

5-6 Sep 2014 SUN 2014 74

Page 75: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

永い時間、 ご参加ありがとうございました。

5-6 Sep 2014 SUN 2014 75

Page 76: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィング練習方法1:GAS法のSに焦点をおいて

Page 77: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

GAS デブリーフィング

• 情報を集める(Gather information)

– 客観的・具体的情報を集める

– シナリオで何が起こったか

• 情報を分析する(Analysis of information)

– 上手く出来たことは、何故上手くいったのか

– 改善すべき点は何か?

• 次に活かすまとめ(Summary for future practice)

– 同じような状況で、得意な点をどう活かすか

– 同じような状況で、改善すべき点をどう変えるか?

SUN 2014 77 5-6 Sep 2014

Page 78: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

最初から「まとめ」重視の 振り返り手法

5-6 Sep 2014 SUN 2014 78

Page 79: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

お持ち帰り2-2: デブリーフィング支援者の在り方

5-6 Sep 2014 SUN 2014 79

(出典:医療職の能力開発 vol.2, 25-34, 2013)

デブリーフィング支援者 皆さんが、デブリーフィング技能初等者の 振り返り会話の司会をする場面を想定します

Page 80: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

あなたがデブリーフィング司会者で、 終了時に、「効果的まとめ」が出来そう

1. 全くそう思わない (0)

2. ほとんどそう思わない(10)

3. あまりそう思わない(30)

4. どちらでもない(50)

5. ややそう思う(70)

6. かなりそう思う(90)

7. 非常に強くそう思う(100)

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Page 81: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィング支援者として終了時に、「効果的まとめ」に到達支援できそう

1. 全くそう思わない (0)

2. ほとんどそう思わない(10)

3. あまりそう思わない(30)

4. どちらでもない(50)

5. ややそう思う(70)

6. かなりそう思う(90)

7. 非常に強くそう思う(100)

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Page 82: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

独りでワーク(約5分間): 最近の振り返り会話事例集め

• 振り返り会話とその後の改善 – 振り返り会話後、確実な改善があった事例

– 振り返り会話後、改善が不確実だった事例

• 改善の有無と以下の関係 – 結論が明確な具体的改善計画だったか

– 同じ事例を繰り返し振り返り会話で検討したか

• 振り返り会話の話題の内容 – 業務改善

– チームワーク技能

– 個人や組織の学習・発展

5-6 Sep 2014 SUN 2014 82

Page 83: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

個人ワークシートの例

事例 メモ

(時期、部署)

振り返りイベント内

振り返り後の改善

結論が具体的改善計画

振り返り会話の繰り返し

話題内容

(○、×) (○、×) (有、無) 業務改善

チームワーク

個人の学習

1 2 3

5-6 Sep 2014 SUN 2014 83

Page 84: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

SGD1(約10分間): 最近の振り返り会話事例集め

• 振り返り会話とその後の改善 – 振り返り会話後、確実な改善があった事例

– 振り返り会話後、改善が不確実だった事例

• 改善の有無と以下の関係 – 結論が明確な具体的改善計画だったか

– 同じ事例を繰り返し振り返り会話で検討したか

• 振り返り会話の話題の内容 – 業務改善

– チームワーク技能

– 個人や組織の学習・発展

5-6 Sep 2014 SUN 2014 84

Page 85: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

議論結果: 最近の振り返り会話事例集め

• 改善の有無と以下の関係

– 結論が明確な具体的改善計画だったか

– 同じ事例を繰り返し振り返り会話で検討したか

• 振り返り会話の話題の内容

– 業務改善

– チームワーク技能

– 個人や組織の学習・発展

5-6 Sep 2014 SUN 2014 85

Page 86: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

「振り返り会話」の後の効果の有無は、 「効果的なまとめ」と関連がありそう

1. 全くそう思わない (0)

2. ほとんどそう思わない(10)

3. あまりそう思わない(30)

4. どちらでもない(50)

5. ややそう思う(70)

6. かなりそう思う(90)

7. 非常に強くそう思う(100)

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Page 87: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

「振り返り会話」では、 一定の手順を共有して、進行している

1. 全くそう思わない (0)

2. ほとんどそう思わない(10)

3. あまりそう思わない(30)

4. どちらでもない(50)

5. ややそう思う(70)

6. かなりそう思う(90)

7. 非常に強くそう思う(100)

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Page 88: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

【提案】「効果的・効率的・魅力的」な デブリーフィング

• 【効果的振り返り】:目的を共有

– 「振り返りの目的」は「将来の、よりよい実践」

– 「よりよい実践」への改善策を明示する

• 【効率的振り返り】:限られた時間内にゴールへ

– 手順を決めて共有する

– 手順を守る

• 【魅力的振り返り】:振り返りたくなる、辛くない場

– 反省ばかりにならない

– 「責めの雰囲気」を除く

5-6 Sep 2014 SUN 2014 88

Page 90: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

GAS デブリーフィング

• 情報を集める(Gather information)

– 客観的・具体的情報を集める

– シナリオで何が起こったか

• 情報を分析する(Analysis of information)

– 上手く出来たことは、何故上手くいったのか

– 改善すべき点は何か?

• 次に活かすまとめ(Summary for future practice)

– 同じような状況で、得意な点をどう活かすか

– 同じような状況で、改善すべき点をどう変えるか?

SUN 2014 90 5-6 Sep 2014

Page 91: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

【私見】見える振り返り

(構造化デブリーフィング)の特徴 • 手順に従って(効率的)

– GAS method、GREAT method

• 強みを活かす(魅力的)

– 長所・得意なことを抽出し、さらなる発展へ

– 短所・改善の余地を分析し、改善策模索

• 長所>>短所

• 次に活かすまとめで終わる(効果的)

SUN 2014 91 5-6 Sep 2014

Page 92: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

SGD2(約10分間): 効果的なまとめ

• 振り返り会話が「効果的なまとめ」で終わる工夫

• ヒント

– 構造化(仕組みが見える)デブリーフィングを応用

– 「効果的なまとめ」に到達しやすい話題に集中

5-6 Sep 2014 SUN 2014 92

Page 93: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

議論結果: 効果的なまとめ

• 振り返り会話では、どのような「まとめ」が効果的でしょうか?

5-6 Sep 2014 SUN 2014 93

Page 94: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィング訓練:自分の体験

従来のデブリーフィング訓練 訓練の実際

5-6 Sep 2014 SUN 2014 94

情報収集

情報分析

まとめ

• 多くの方々が、情報収集と分析にほとんどの時間を費やす

• まとめに到達するのは希

Page 95: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

「振り返り会話」の基盤研究

軍隊での「振り返り会話」

[Morrison, J.E., Meliza, L.L. (1999). Foundations of the After Action Research Process U.S. Army Research Institute.,http://www.dtic.mil/dtic/tr/fulltext/u2/a368651.pdf]

5-6 Sep 2014 SUN 2014 95

Page 96: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

「振り返り会話」の基盤研究

軍隊での「振り返り会話」

[Morrison, J.E., Meliza, L.L. (1999). Foundations of the After Action Research Process U.S. Army Research Institute.,http://www.dtic.mil/dtic/tr/fulltext/u2/a368651.pdf]

5-6 Sep 2014 SUN 2014 96

軍隊の「振り返り会話」では、 「次回、もっと上手くいくには、どうする?」に

焦点を置く、と気づきました(独語)。

Page 97: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

【私見】見える振り返り

(構造化デブリーフィング)の特徴 • 手順に従って(効率的)

– GAS method、GREAT method

• 強みを活かす(魅力的)

– 長所・得意なことを抽出し、さらなる発展へ

– 短所・改善の余地を分析し、改善策模索

• 長所>>短所

• 次に活かすまとめで終わる(効果的)

SUN 2014 97 5-6 Sep 2014

Page 98: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィング訓練:新提案

従来のデブリーフィング訓練 新提案の逆順序訓練

5-6 Sep 2014 SUN 2014 98

まとめ

情報

解析

情報

収集

情報収集

情報分析

まとめ

(出典:医療職の能力開発 vol.3, 41-49, 2014)

Page 99: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィング(DeB)訓練:1段階目

5-6 Sep 2014 SUN 2014 99

デブリーフィング実施

はい

DeBゴールに到達 しましたか?

DeBゴール到達の練習 例1)ゴール到達を例示 例2)チェックリスト使用

いいえ

次の似た状況で、よりよい実践が出来るには、何をすれば良いか言う。

第2段階

Page 100: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

Goal-Oriented Debriefing training method (GOD-tm: )

GOD-tm 試行開始 新提案の逆順序訓練

5-6 Sep 2014 SUN 2014 100

まとめ

情報

解析

情報

収集

• デブリーフィングのゴールに達成が容易になりました。

• まとめにつながる情報の収集・分析が容易になりました

GOD-tmデブリーフィング訓練 ご希望の方は、

「医療者のためのフィードバック・デブリーフィング学習会」@笑顔のおうち患者安全財団(準備中)へお問い合わせを

Page 101: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

お持ち帰り1:「効果的なまとめ」で、 振り返り会話を終えるコツ

• 「振り返り会話・初心者向け」 – 「こんな結論を皆さんで話合いましょう」

• 効果的まとめの例を示して、実践者に類似する結論へ到達するよう促す

• 「振り返り会話・中等者向け」 – 「皆さんの結論に従ってしばらく実践して、次回振り返

り会話で、実践の改善が確認しやすいか、検討してみましょう」 • 「振り返り会話」実践者自身で、「効果的なまとめ」かどうか、

分かるよう支援する。

5-6 Sep 2014 SUN 2014 101

Page 102: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

ゴール焦点型デブリーフィング訓練で 「効果的まとめ」の支援者練習したい

1. 全くそう思わない (0)

2. ほとんどそう思わない(10)

3. あまりそう思わない(30)

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5. ややそう思う(70)

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Page 103: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

小まとめ1:振り返り会話が、 必ず「効果的なまとめ」で終わる支援 • 日々の振り返りを分析しよう

– 振り返り分析ワークシート

• 振り返り手順を共有して、「まとめ」に到達

– 構造化デブリーフィングの利用

• 「効果的なまとめ」に焦点を置いた練習

– ゴール焦点型デブリーフィング訓練の勧め

5-6 Sep 2014 SUN 2014 103

Page 104: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

実践の変化が明らかになりそうな「まとめ」のコツ

5-6 Sep 2014 SUN 2014 104

Page 105: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

あなたの参加する「振り返り会話」では その後、メンバー・組織の変化が明らか

1. 全くそう思わない (0)

2. ほとんどそう思わない(10)

3. あまりそう思わない(30)

4. どちらでもない(50)

5. ややそう思う(70)

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Page 106: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

【再】PDSAサイクルと デブリーフィング(DB)フィードバック(FB)の

関係

5-6 Sep 2014 SUN 2014 106

デブリーフィング

フィードバック

Plan +、±、- +、±、-

Do +、±、- +、±、-

Study +、±、- +、±、-

Act +、±、- +、±、-

Page 107: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィングでは、PDSAサイクルの “Plan (計画)”は行われる

1. 全くそう思わない (0)

2. ほとんどそう思わない(10)

3. あまりそう思わない(30)

4. どちらでもない(50)

5. ややそう思う(70)

6. かなりそう思う(90)

7. 非常に強くそう思う(100)

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Plan: 変更または検証案 Do: 計画を実行する Study: 得られた情報を要約する Act: 何を変化させるべきかを決定する

Page 108: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィングでは、PDSAサイクルの “Plan (計画)”は行われる

1. 全くそう思わない (0)

2. ほとんどそう思わない(10)

3. あまりそう思わない(30)

4. どちらでもない(50)

5. ややそう思う(70)

6. かなりそう思う(90)

7. 非常に強くそう思う(100)

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SUN 2014 108 5-6 Sep 2014 0:15 投票数: 0

Page 109: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィングでは、PDSAサイクルの “Do (実行)”は行われる

1. 全くそう思わない (0)

2. ほとんどそう思わない(10)

3. あまりそう思わない(30)

4. どちらでもない(50)

5. ややそう思う(70)

6. かなりそう思う(90)

7. 非常に強くそう思う(100)

0

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0

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SUN 2014 109 5-6 Sep 2014 0:15 投票数: 0

Page 110: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィングでは、PDSAサイクルの “Study (評価)”は行われる

1. 全くそう思わない (0)

2. ほとんどそう思わない(10)

3. あまりそう思わない(30)

4. どちらでもない(50)

5. ややそう思う(70)

6. かなりそう思う(90)

7. 非常に強くそう思う(100)

0

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SUN 2014 110 5-6 Sep 2014 0:15 投票数: 0

Page 111: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィングでは、PDSAサイクルの “Act (対処)”は行われる

1. 全くそう思わない (0)

2. ほとんどそう思わない(10)

3. あまりそう思わない(30)

4. どちらでもない(50)

5. ややそう思う(70)

6. かなりそう思う(90)

7. 非常に強くそう思う(100)

0

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1 2 3 4 5 6 7

SUN 2014 111 5-6 Sep 2014 0:15 投票数: 0

Plan: 変更または検証案 Do: 計画を実行する Study: 得られた情報を要約する Act: 何を変化させるべきかを決定する

Page 112: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

【再】PDSAサイクルと デブリーフィング(DB)フィードバック(FB)の

関係

5-6 Sep 2014 SUN 2014 112

デブリーフィング

フィードバック

Plan +、±、- +、±、-

Do +、±、- +、±、-

Study +、±、- +、±、-

Act +、±、- +、±、-

1度のデブリーフィングだけでは、 「Do」は起こりにくいので、改善不明

Page 113: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

SGD3(約10分間):「振り返り会話」後、 変化が明らかになる「まとめ」とは

• 「振り返り会話」を1回だけ行う場合

• 「振り返り会話」を何度か行う場合

5-6 Sep 2014 SUN 2014 113

Page 114: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

議論結果: 「振り返り会話」後、 変化が明らかになる「まとめ」とは

• 「振り返り会話」を1回だけ行う場合

• 「振り返り会話」を何度か行う場合

5-6 Sep 2014 SUN 2014 114

Page 115: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

「ふり返り会話」と「実験」モデル

5-6 Sep 2014 SUN 2014 115

「ふり返り会話」で「まとめ」が出来たら、 「実験」して改善を確実に

[Darling & Flanigan.ISBN-13: 978-9812771926]

Page 116: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

実践改善が確実なデブリーフィングと学習見守り型フィードバックの関係

実践後

内省

変化・訓練

変化の保証

5-6 Sep 2014 SUN 2014 116 【私説】学習見守り型フィードバック

1回のデブリーフィング

◎◎△△???

(松本尚浩、医療職の能力開発 1:41-52, 2011)

Page 117: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

実践改善が確実なデブリーフィングと学習見守り型フィードバックの関係

実践後

内省

変化・訓練

変化の保証

5-6 Sep 2014 SUN 2014 117 【私説】学習見守り型フィードバック

1回のデブリーフィング

◎◎△△???

(松本尚浩、医療職の能力開発 1:41-52, 2011)

実験で、次の実践確認

◎◎△△???

Page 118: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

SGD4(約10分間):まず、変えやすいこと 改善してみよう

• 「ふり返り会話」の内容を「変えやすさ」で分類出来ますか?

– 「ふり返り会話ワークシート」参照

• 理想との差、実践期限を明確にできるか?

– 理想状態が決まっていないならば、「理想」設定

5-6 Sep 2014 SUN 2014 118

Page 119: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

個人ワークシートの例

事例 メモ

(時期、部署)

振り返りイベント内

振り返り後の改善

結論が具体的改善計画

振り返り会話の繰り返し

話題内容

(○、×) (○、×) (有、無) 業務改善

チームワーク

個人の学習

1 2 3

5-6 Sep 2014 SUN 2014 119

Page 120: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

議論結果:まず、変えやすいこと 改善してみよう

• 「ふり返り会話」の内容を「変えやすさ」で分類出来ますか?

• 理想との差、実践期限を明確にできるか?

5-6 Sep 2014 SUN 2014 120

Page 121: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

なぜ「もやもや」振り返り会話で 終わるのか?

• 変わりにくい内容を扱っている

– 個人の価値観に関わること

– 立場・役割が異なる内容

• 他部署・職種に関すること

• 評価基準を定めていない

– 振り返りの結果、変わったと言えない

5-6 Sep 2014 SUN 2014 121

Page 122: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

5-6 Sep 2014 SUN 2014 122

Page 123: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

「ふり返り会話」に「WHO患者安全 カリキュラムガイド」の応用

• 「改善科学」応用推奨

• 改善プロセス(右図)

– 改善出来る項目の設定

– 改善を明らかにする

5-6 Sep 2014 SUN 2014 123

Page 124: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

「ふり返り会話」に「WHO患者安全 カリキュラムガイド」の応用

• 「改善科学」応用推奨

• 改善プロセス(右図)

– 改善出来る項目の設定

– 改善を明らかにする

5-6 Sep 2014 SUN 2014 124

是非、ご一読を!! トピック7:

品質改善の手法を用いて医療を改善する

Page 125: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

お持ち帰り2:実践の変化が 明らかになる「まとめ」

• 変化への目標を明確にする – ガイドライン・推奨を基準にする

• 「胸骨圧迫の深さは5cm以上」

– 「構造化デブリーフィング」 GREAT 法では”Recommendation (推奨)”を基盤にふり返り

• 測定可能な目標を設定 – ○○を3分以内に実施

• 目標達成確認の期限を設定

• ふり返り会話のその場で、もう一度やってみる

5-6 Sep 2014 SUN 2014 125

Page 126: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

「振り返り会話」後の改善を明らかにする「まとめ」支援の練習をしたい

1. 全くそう思わない (0)

2. ほとんどそう思わない(10)

3. あまりそう思わない(30)

4. どちらでもない(50)

5. ややそう思う(70)

6. かなりそう思う(90)

7. 非常に強くそう思う(100)

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Page 127: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

小まとめ2:ふり返り会話後の 改善を明らかにするための「まとめ」 • 「ふり返り会話」は計画立案に終わる

– その後の実践確認を話題にする

– 同じ事例で「ふり返り会話」を繰り返し改善確認

• 「変えやすい内容」で「実践での改善」目指す – 改善が明らかになりそうな話題に焦点を

– 改善が困難な話題は保留

• 改善計画で終わらない「ふり返り会話」継続を – まとめに「次の実践で改善確認する計画」も

– 実践確認のための「ふり返り会話」を

5-6 Sep 2014 SUN 2014 127

Page 128: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

忙しい現場業務に 効果的振り返りを取入れる工夫

5-6 Sep 2014 SUN 2014 128

Page 129: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

知識、技能を与える時間が必要で デブリーフィングに時間を割けない

1. 全くそう思わない (0)

2. ほとんどそう思わない(10)

3. あまりそう思わない(30)

4. どちらでもない(50)

5. ややそう思う(70)

6. かなりそう思う(90)

7. 非常に強くそう思う(100)

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Page 130: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

SGD5(約10分間): 振り返り会話の短所と対応策

• 「振り返り会話」が実践されにくい理由は?

• 「振り返り会話」の短所を乗り越えるには?

5-6 Sep 2014 SUN 2014 130

Page 131: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

議論結果: 振り返り会話の短所と対応策

• 「振り返り会話」が実践されにくい理由は?

• 「振り返り会話」の短所を乗り越えるには?

5-6 Sep 2014 SUN 2014 131

Page 132: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

暗黙知と形式知

5-6 Sep 2014 SUN 2014 132

Page 133: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

暗黙知と形式知

5-6 Sep 2014 SUN 2014 133

暗黙知

形式知

Page 134: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

5-6 Sep 2014 SUN 2014 134

Page 135: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

5-6 Sep 2014 SUN 2014 135

シミュレーション

デブリーフィング

Page 136: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

5-6 Sep 2014 SUN 2014 136

暗黙知

形式知

体験5

体験4

体験3

体験2

体験1

たくさん 体験したけど

Page 137: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

シナリオや実践の体験を 増やせばいいのか

5-6 Sep 2014 SUN 2014 137

暗黙知

形式知

体験5

体験4

体験3

体験2

体験1

たくさん 体験したけど

言葉にならない 「暗黙知」を得た

だけだなぁ

Page 138: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

5-6 Sep 2014 SUN 2014 138

体験だけでは暗黙知のまま

暗黙知を形式知へ変化させる デブリーフィングが必要

Page 139: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

【私見】体験だけで デブリーフィングなしでは

暗黙知を与えるだけ

5-6 Sep 2014 SUN 2014 139

Page 140: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

【私見】実践に 「ふり返り会話」の

時間を割く工夫が、 実践から学ぶ鍵

5-6 Sep 2014 SUN 2014 140

Page 141: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

SGD6(約10分間): 「振り返り会話」を 日々の実践するために「まとめ」

• ある体験直後の「ふり返り会話」を短時間にする工夫

• 「効果的まとめ」にたどり着かない場合の対応

5-6 Sep 2014 SUN 2014 141

Page 142: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

議論結果: 「振り返り会話」を 日々の実践するために「まとめ」

• ある体験直後の「ふり返り会話」を短時間にする工夫

• 「効果的まとめ」にたどり着かない場合の対応

5-6 Sep 2014 SUN 2014 142

Page 143: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィング訓練:新提案

従来のデブリーフィング訓練 新提案の逆順序訓練

5-6 Sep 2014 SUN 2014 143

まとめ

情報

解析

情報

収集

情報収集

情報分析

まとめ

(出典:医療職の能力開発 vol.3, 41-49, 2014)

Page 144: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィング(DeB)訓練:1段階目

5-6 Sep 2014 SUN 2014 144

デブリーフィング実施

はい

DeBゴールに到達 しましたか?

DeBゴール到達の練習 例1)ゴール到達を例示 例2)チェックリスト使用

いいえ

次の似た状況で、よりよい実践が出来るには、何をすれば良いか言う。

第2段階

Page 145: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

お持ち返り3:忙しい現場に 「ふり返り会話」の場を創るには

• 講義やるよりも「先輩の失敗を振り返る会」 – 「こうやって失敗を乗り越えた」を聞こう

• 「3分間デブリーフィング」 – ある実践の後、気持ちが落ち着いた頃に

– 「次までに、何を変えるかな?」

• インターネット(eメール等)で「ふり返り会話」 – 対面が苦手な学習者に適切か?

5-6 Sep 2014 SUN 2014 145

Page 146: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

忙しい実践の中でも、工夫して デブリーフィングに時間を割きたい

1. 全くそう思わない (0)

2. ほとんどそう思わない(10)

3. あまりそう思わない(30)

4. どちらでもない(50)

5. ややそう思う(70)

6. かなりそう思う(90)

7. 非常に強くそう思う(100)

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Page 147: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

小まとめ3:忙しいけど、ふり返り会話

• 「効果的まとめ」だけでも達成させる

– 「効果的まとめ」に達成困難な話題は保留も

• 実践・シミュレーション体験だけでは暗黙知

– デブリーフィングが形式知へ重要な手段

• ゴール基盤型デブリーフィング訓練

– まずは、「効果的まとめ」の練習を

5-6 Sep 2014 SUN 2014 147

Page 148: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィング司会者のとき 終了時に、「効果的まとめ」が出来そう

1. 全くそう思わない (0)

2. ほとんどそう思わない(10)

3. あまりそう思わない(30)

4. どちらでもない(50)

5. ややそう思う(70)

6. かなりそう思う(90)

7. 非常に強くそう思う(100)

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Page 149: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィング支援者として終了時に、「効果的まとめ」に到達支援できそう

1. 全くそう思わない (0)

2. ほとんどそう思わない(10)

3. あまりそう思わない(30)

4. どちらでもない(50)

5. ややそう思う(70)

6. かなりそう思う(90)

7. 非常に強くそう思う(100)

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Page 150: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

【私見】「振り返り会話」の最重要な使命 「現場での実践改善の具体的計画」

• 現場外訓練(シミュレーション教育など)

– 「この訓練内容が現場で起こったら、どうする?」

– 「この訓練を現場で活かす計画は?」

• 現場での「振り返り会話」

– 「次の実践で同じ場面があれば、どうする?」

– 「いつまでに、改善を確認する場面を創る?」

5-6 Sep 2014 SUN 2014 150

Page 151: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

【私見】「振り返り会話」の最重要な使命 「現場での実践改善の具体的計画」

• 現場外訓練(シミュレーション教育など)

– 「この訓練内容が現場で起こったら、どうする?」

– 「この訓練を現場で活かす計画は?」

• 現場での「振り返り会話」

– 「次の実践で同じ場面があれば、どうする?」

– 「いつまでに、改善を確認する場面を創る?」

5-6 Sep 2014 SUN 2014 151

振り返り会話の「効果的まとめ」があれば、 教育は現場へつながる(トランスレーション)

Page 152: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

永い時間、 ご参加ありがとうございました。

5-6 Sep 2014 SUN 2014 152

Page 153: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィング練習方法2:GAS法のGAに焦点をおいて

Page 154: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

GAS デブリーフィング

• 情報を集める(Gather information)

– 客観的・具体的情報を集める

– シナリオで何が起こったか

• 情報を分析する(Analysis of information)

– 上手く出来たことは、何故上手くいったのか

– 改善すべき点は何か?

• 次に活かすまとめ(Summary for future practice)

– 同じような状況で、得意な点をどう活かすか

– 同じような状況で、改善すべき点をどう変えるか?

SUN 2014 154 5-6 Sep 2014

Page 155: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

「振り返り会話」が 「辛い場」にならないよう工夫できる

1. 全くそう思わない (0)

2. ほとんどそう思わない(10)

3. あまりそう思わない(30)

4. どちらでもない(50)

5. ややそう思う(70)

6. かなりそう思う(90)

7. 非常に強くそう思う(100)

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Page 156: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

辛い反省会を避ける工夫

5-6 Sep 2014 SUN 2014 156

Page 157: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

SGD1(約10分間):心が傷つかない場

• 当事者の心が傷つかないのは、新人の事例か、中堅の事例か?

• 適切な時と場を調整

– ある実践の直後が適しているか?間をおいた方がいいか?

– 大人数で振り返るか、少人数が適切か?

5-6 Sep 2014 SUN 2014 157

Page 158: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

議論結果:心が傷つかない場

• 当事者の心が傷つかないのは、新人の事例か、中堅の事例か?

• 適切な時と場を調整

– ある実践の直後が適しているか?間をおいた方がいいか?

– 大人数で振り返るか、少人数が適切か?

5-6 Sep 2014 SUN 2014 158

Page 159: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィング訓練:新提案

従来のデブリーフィング訓練 新提案の逆順序訓練

5-6 Sep 2014 SUN 2014 159

まとめ

情報

解析

情報

収集

情報収集

情報分析

まとめ

Page 160: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィング(DeB)訓練:2段階目

5-6 Sep 2014 SUN 2014 160

デブリーフィング実施

はい

DeBは「強み」に 焦点を置いたか?

「強み」を分析する練習 例1)上手く出来たことを

抽出させる 例2)チェックリスト使用

いいえ

「何故上手くできたか」を失敗よりも多い項目で、分析している

第1段階

第3段階

Page 161: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

SGD2(約10分間): チーム能力のための「ふり返り会話」

• どちらが容易か

– ある個人苦手の克服

– ある個人の苦手を誰が支援するかを発展

• チーム能力をどのようにして伸ばすか?

5-6 Sep 2014 SUN 2014 161

Page 162: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

議論結果: チーム能力のための「ふり返り会話」

• どちらが容易か

– ある個人苦手の克服

– ある個人の苦手を誰が支援するかを発展

• チーム能力をどのようにして伸ばすか?

5-6 Sep 2014 SUN 2014 162

Page 163: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

使用上の注意

• 「ふり返り会話」は、学習方法の一つ

– 他者と話すことが苦手な学習者には慎重な適用

• 学習者個人の心理的性質への配慮も必要

– 例:ユングのタイプ分類の応用(MBTI)

5-6 Sep 2014 SUN 2014 163

Page 164: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

使用上の注意

• 「ふり返り会話」は、学習方法の一つ

– 他者と話すことが苦手な学習者には慎重な適用

• 学習者個人の心理的性質への配慮も必要

– 例:ユングのタイプ分類の応用(MBTI)

5-6 Sep 2014 SUN 2014 164

全ての人に適した 学習方法は、ない

Page 165: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

お持ち帰り1: 反省会よりも「強みを活かす場」

• 一人前になるまでは、信頼出来る指導者と

– 指導者を選ばせる(メンター制度)

– 長期間、「ふり返り会話」を繰り返し発展へ

• 中堅こそ、「ふり返り会話」話題提供

– 失敗を乗り越えた方略を語る

– 中堅の伸び悩みを解消

5-6 Sep 2014 SUN 2014 165

Page 166: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

小まとめ1:辛い反省会を避ける

• ふり返り会話では、チーム能力が重要課題 – 個人の欠点修正よりも支援策を

– ある個人の短所は、別の個人の長所で補う

• 新人は過ちばかり、中堅こそ長所伸ばしを – 新人の「ふり返り会話」は欠点修正の傾向

– 中堅の「ふり返り会話」で長所発展の訓練を

• 「ふり返り会話」は「万能薬」ではない – 他者との学びが苦手な個人への配慮を

– 信頼する指導者と少人数グループでの学びを

5-6 Sep 2014 SUN 2014 166

Page 167: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

「振り返り会話」が 「辛い場」にならないよう工夫できそう

1. 全くそう思わない (0)

2. ほとんどそう思わない(10)

3. あまりそう思わない(30)

4. どちらでもない(50)

5. ややそう思う(70)

6. かなりそう思う(90)

7. 非常に強くそう思う(100)

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Page 168: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

思い出話以外の情報の集め方

5-6 Sep 2014 SUN 2014 168

Page 169: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

「思い出話」以外の客観的データで、 「振り返り会話」の情報収集・分析できる

1. 全くそう思わない (0)

2. ほとんどそう思わない(10)

3. あまりそう思わない(30)

4. どちらでもない(50)

5. ややそう思う(70)

6. かなりそう思う(90)

7. 非常に強くそう思う(100)

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Page 170: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

SGD3(約10分間):ビデオで 客観的情報収集・分析練習

• あるシナリオを実施

• シナリオ実施中を録画

• シナリオ後、ビデオを観ながら「ふり返り会話」実践。

• ビデオで「ふり返り会話」の長所・短所を挙げてみましょう。

5-6 Sep 2014 SUN 2014 170

Page 171: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

今日のシナリオ

• 病棟で急変あり、職員1が胸骨圧迫している

• 職員2がAEDとBVM持って駆けつける

– AED装着:「除細動は必要ありません」(計時開始)

• 職員1と職員2がCPR

– 2分毎にAEDが解析:「除細動は必要ありません」

• 初回AED解析2分後以後、医師ら職員参加

– AED解析、2回とも「除細動は必要ありません」

– 職員1が医師に報告

5-6 Sep 2014 SUN 2014 171

Page 172: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

議論結果:ビデオで 客観的情報収集・分析練習

• ビデオで「ふり返り会話」の長所・短所を挙げてみましょう。

5-6 Sep 2014 SUN 2014 172

Page 173: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィング訓練:新提案

従来のデブリーフィング訓練 新提案の逆順序訓練

5-6 Sep 2014 SUN 2014 173

まとめ

情報

解析

情報

収集

情報収集

情報分析

まとめ

Page 174: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィング(DeB)訓練:3段階目

5-6 Sep 2014 SUN 2014 174

デブリーフィング実施

はい

客観的データを 集めたか

「客観的データ」収集練習 例1)ビデオ記録

例2)思い出話を使わない いいえ

「何が起こったか?」 ビデオやモニター数値を情報収集している。

第1段階

第2段階

DeB3段階練習

Page 175: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

SGD4(約10分間):「ふり返り会話」用現場での客観的データ準備

• 現場での「ふり返り会話」で用いるため、客観的データを準備できるか検討しましょう

• 「客観的データ応用」のための手続きや患者・家族の説明・理解の必要性がありますか?

5-6 Sep 2014 SUN 2014 175

Page 176: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

議論結果:「ふり返り会話」用現場での客観的データ準備

• 現場での「ふり返り会話」で用いるため、客観的データを準備できるか検討しましょう

• 「客観的データ応用」のための手続きや患者・家族の説明・理解の必要性がありますか?

5-6 Sep 2014 SUN 2014 176

Page 177: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

お持ち帰り2:思い出話よりも 客観的データで「ふり返り会話」

• 客観的データ集め – 測定値、波形などを用いた「ふり返り会話」

• 客観的データで「ふり返り会話」の練習 – ビデオシステムの応用

• 現場でも客観的データの準備 – 現場の録画

– 現場での会話録音

5-6 Sep 2014 SUN 2014 177

Page 178: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

小まとめ2:客観的データを用いて 「ふり返り会話」の情報収集・分析

• 「思い出話」は、語り手の感情・価値観が混入 – 「思い出話」は感情によって焦点変わる

– 「思い出話」の分析は、「好き嫌い」比べの場合も

• 「思い出話」は時と場で変化する – イベントから時間の経つとふり返り困難

– イベント当事者以外はふり返り困難

• 日々の現場で「客観的データ」利用促進を – 録音・録画の応用

– シミュレーターで「客観的データ応用」練習を

5-6 Sep 2014 SUN 2014 178

Page 179: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

客観的データで、「振り返り会話」の 情報収集・分析できそう

1. 全くそう思わない (0)

2. ほとんどそう思わない(10)

3. あまりそう思わない(30)

4. どちらでもない(50)

5. ややそう思う(70)

6. かなりそう思う(90)

7. 非常に強くそう思う(100)

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デブリーフィングの深さを 使い分けよう

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Page 181: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

「信念」レベル、「行動変容」レベルなど 「振り返り会話」の深さを使い分けられる

1. 全くそう思わない (0)

2. ほとんどそう思わない(10)

3. あまりそう思わない(30)

4. どちらでもない(50)

5. ややそう思う(70)

6. かなりそう思う(90)

7. 非常に強くそう思う(100)

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SGD5(約10分間): 行動は変わっても、信念は不変

• 訓練で実施できても、現場では訓練どおり実践しない理由を挙げてみましょう

• ガイドラインや職場の規則に従わない医療者の行動を変える方略を挙げてみましょう

5-6 Sep 2014 SUN 2014 182

Page 183: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

議論結果: 行動は変わっても、信念は不変

• 訓練で実施できても、現場では訓練どおり実践しない理由を挙げてみましょう

• ガイドラインや職場の規則に従わない医療者の行動を変える方略を挙げてみましょう

5-6 Sep 2014 SUN 2014 183

Page 184: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

パフォーマンスギャップ (MGH: マサチューセッツ総合病院)

SUN 2014 184

パフォーマンスギャップの図。 フレームは見えないが質問をつうじて可視化できる。フレームが学習者の行動を左右する。Action(発言を含む)は観察できる。「パフォーマンスギャップ」は「望ましい行動」と学習者の「実際の行動」の差違であり、「望ましい行動」と比べ高度だったり不足だったりする。

5-6 Sep 2014

フレーム (知識、感情思い込み)

現場での 実践における 実際の行動 パフォーマンス

ギャップ

望ましい 行動

Page 185: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

行動はFrameに由来する

SUN 2014 185 5-6 Sep 2014

パフォーマンスギャップの図。 フレームは見えないが質問をつうじて可視化できる。フレームが学習者の行動を左右する。Action(発言を含む)は観察できる。「パフォーマンスギャップ」は「望ましい行動」と学習者の「実際の行動」の差違であり、「望ましい行動」と比べ高度だったり不足だったりする。

フレーム (知識、感情思い込み)

現場での 実践における 実際の行動 パフォーマンス

ギャップ

望ましい 行動

Page 186: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

「振り返り」は 「行動調整」と「再フレーム」に関わる

SUN 2014 186 5-6 Sep 2014

フレーム (知識、感情思い込み)

現場での 実践における 実際の行動 パフォーマンス

ギャップ

望ましい 行動

振り返りを通じて、 1)とりあえず、行動が変わり、パフォーマンスギャップが小さくなる 2)フレームを見つめ直す可能性もある

Page 187: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

「行動を変える」くらいはできる

SUN 2014 187 5-6 Sep 2014

フレーム (知識、感情思い込み)

現場での 実践における 実際の行動 パフォーマンス

ギャップ

望ましい 行動

インストラクター(とにかく、あれこれ言う人)でも、「目に見える行動」は、変えることが出来る可能性は高い。

Page 188: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

中堅とベテランは扱いにくい

• 訓練では手順どおりに実施出来る – 例)ガイドラインどおりの手順は実施可能

• 実際の現場では、自分の知識技術に基づく – 例)ガイドラインは知っていても、「あくまでガイドライン

であり、現場の裁量が重要」と自分の意思で行動

• (Knowles MS. Application in continuing education for

the health professions: ch5, Andragogy in Action. Mobius 1985; 5: 80-100.)

5-6 Sep 2014 SUN 2014 188

Page 189: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

「行動を変える」くらいはできても、

SUN 2014 189 5-6 Sep 2014

フレーム (知識、感情思い込み)

現場での 実践における 実際の行動 パフォーマンス

ギャップ

望ましい 行動

フレーム(価値観・人格)を変えろと言われても、大人は通常、受け入れない。 (インストラクターでは無理) より高度なファシリテーター技能が必要

Page 190: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

あるヒヤリハット事例検討 「取り違え、思い込み」

SUN 2014 190 5-6 Sep 2014

フレーム (知識、感情思い込み)

現場での 実践における 実際の行動 パフォーマンス

ギャップ

望ましい 行動

不適切な行動は、 1)この選択が正しい(取り違え例) 2)この行動が正しい(思い込み) など「正しいというフレーム」に基づく

Page 191: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

患者安全の鍵は、 フレームを見つめなおすこと

• 患者安全の促進には、「ヒヤリハット」改善

• 「ヒヤリハット」の要因に「思い込み」

– (小松原明哲、ヒューマンエラー、丸善、2003)

• 通常訓練では行動を変えるのが関の山

5-6 Sep 2014 SUN 2014 191

フレームを見つめ直すために デブリーフィングが非常に重要

Page 192: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

新しいアイデアを得る場面では 一人着想より、複数で着想が成果がある

1. 全くそう思わない (0)

2. ほとんどそう思わない(10)

3. あまりそう思わない(30)

4. どちらでもない(50)

5. ややそう思う(70)

6. かなりそう思う(90)

7. 非常に強くそう思う(100)

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SGD6(約10分間): チーム能力改善は難しいテーマ

• 集団で検討すると、個人で取り組むよりも効果が低い場面、状態を挙げましょう。

5-6 Sep 2014 SUN 2014 193

Page 194: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

議論結果: チーム能力改善は難しいテーマ

• 集団で検討すると、個人で取り組むよりも効果が低い場面、状態を挙げましょう。

5-6 Sep 2014 SUN 2014 194

Page 195: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

「チームの方がいい」という盲信

• 集団で示す結果は、集団の最も優れた個人の示す結果以下

– 綱引きモデル:「他の人が強く引くだろう」

– (1人の成果)+ (1人の成果)>(2人の成果)

• 処方箋:段階的技術(Stepladder Technique)

– まず個人でアイデアを練る

– その後、個人成果持ち寄り、さらにチームで活動 – [Rogelberg, Journal of Applied Psychology,77:730-7,1992.]

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Page 196: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

お持ち帰り3:「ふり返り会話」の深さ

• 要注意:心理的デブリーフィング(心的外傷後デブリーフィングなど)は専門家でも実施困難

– 専門的訓練が必要

• Clinical Psychology 9:112-134,2002.

• Perspectives on Psychological Science 2:53-70,2007.

• 価値観に触れる「ふり返り会話」支援者には、指導者技能訓練が必要

– 国際標準の指導者技能の応用

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Page 197: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

小まとめ3:上手く使い分けよう 「ふり返り会話」の深さ

• 「ふり返り会話」のレベルがいくつかある – 行動を変えるレベル

– フレームを見つめるレベル

• 「あえてフレームに触れない」レベルでもいい – とりあえず行動を変えるだけでよい問題

– フレームに触れると信念対立になりそうな話題

– フレームに触れる「深いふり返り」は専門家も困難

• 「チームの方がいい信念」も見つめなおして – 必ずしもチームの方がよいとは限らない

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Page 198: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

「信念」レベル、「行動変容」レベルなど 「振り返り会話」の深さを使い分けられる

1. 全くそう思わない (0)

2. ほとんどそう思わない(10)

3. あまりそう思わない(30)

4. どちらでもない(50)

5. ややそう思う(70)

6. かなりそう思う(90)

7. 非常に強くそう思う(100)

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Page 199: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

永い時間、 ご参加ありがとうございました。

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Page 200: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

参考資料

5-6 Sep 2014 SUN 2014 200

Page 201: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

ゴール基盤型デブリーフィング訓練方法

参考資料1

5-6 Sep 2014 SUN 2014 201

Page 202: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィング訓練:自分の体験

従来のデブリーフィング訓練 訓練の実際

5-6 Sep 2014 SUN 2014 202

情報収集

情報分析

まとめ

• 多くの方々が、情報収集と分析にほとんどの時間を費やす

• まとめに到達するのは希

Page 203: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

【私見】見える振り返り

(構造化デブリーフィング)の特徴 • 手順に従って(効率的)

– GAS method、GREAT method

• 強みを活かす(魅力的)

– 長所・得意なことを抽出し、さらなる発展へ

– 短所・改善の余地を分析し、改善策模索

• 長所>>短所

• 次に活かすまとめで終わる(効果的)

SUN 2014 203 5-6 Sep 2014

Page 204: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィング訓練:新提案

従来のデブリーフィング訓練 新提案の逆順序訓練

5-6 Sep 2014 SUN 2014 204

まとめ

情報

解析

情報

収集

情報収集

情報分析

まとめ

Page 205: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィング(DeB)訓練:1段階目

5-6 Sep 2014 SUN 2014 205

デブリーフィング実施

はい

DeBゴールに到達 しましたか?

DeBゴール到達の練習 例1)ゴール到達を例示 例2)チェックリスト使用

いいえ

次の似た状況で、よりよい実践が出来るには、何をすれば良いか言う。

第2段階

Page 206: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィング(DeB)訓練:2段階目

5-6 Sep 2014 SUN 2014 206

デブリーフィング実施

はい

DeBは「強み」に 焦点を置いたか?

「強み」を分析する練習 例1)上手く出来たことを

抽出させる 例2)チェックリスト使用

いいえ

「何故上手くできたか」を失敗よりも多い項目で、分析している

第1段階

第3段階

Page 207: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

デブリーフィング(DeB)訓練:3段階目

5-6 Sep 2014 SUN 2014 207

デブリーフィング実施

はい

客観的データを 集めたか

「客観的データ」収集練習 例1)ビデオ記録

例2)思い出話を使わない いいえ

「何が起こったか?」 ビデオやモニター数値を情報収集している。

第1段階

第2段階

DeB3段階練習

Page 208: 患者安全のためのデブリーフィング支援者養成

Goal Oriented Debriefing training method (GOD-tm: )

GOD-tm 試行開始 新提案の逆順序訓練

5-6 Sep 2014 SUN 2014 208

まとめ

情報

解析

情報

収集

• デブリーフィングのゴールに達成が容易になりました。

• まとめにつながる情報の収集・分析が容易になりました

GOD-tmデブリーフィング訓練 ご希望の方は、

「医療者のためのフィードバック・デブリーフィング学習会」@笑顔のおうち患者安全財団(準備中)へお問い合わせを