進化するCHiLO帝塚山大学の最先端情報教育環境

NPO CCC-TIES 堀真寿美

第17回 PSEワークショップ＆第8回 S&V研究会

Index

1. NPO法人CCC-TIESとは

2. CHiLOの誕生

3. CHiLOの実装と大規模実験

4. まとめ

NPO法人CCC-TIESとは

NPO法人 CCC-TIESのご紹介

• 設立 2006年5月

• 目的

–教育機関、産業界及び地域社会等に対する教育の改善・充実の実現に関する事業提供

–教育的コンテンツ開発、教育手法・技術の研究教育配信技術の環境整備

• 帝塚山学園からの自律

– 2014年4月から職員は全てNPOに移行

–ただし、収入の大半は帝塚山大学

TIESの進化

5

HISTORY OF TIES 沿 革

帝塚山大学にてプロジェクト開始

1996年

TIES v1

講義資料のWeb配信開始

1998年

TIES v2

TIESによる5大学連携開始

1999年

TIES v3

データセンターによるASPサービス開始

2001年

TIES v4

授業収録・配信開始

2004年

TIES v5

eポートフォリオ追加

2008年

TIES v6

戦略GPサブシステムTIES Smart Text Book

2010年

2014年

TIES v7

ASP型Moodle

2011年

TIES v8

オープンソース

2013年

Tezukayama Internet Educational Service文部科学大臣賞

受賞

TIES v9

& CHiLOs

TIES 1999 ビジョン

• インターネットへの期待– 教育は高密度の情報

→インターネットとの親和性

• 新しい教育方法の模索– 象牙の塔の打破

– 何を学ぶかを学習者が選ぶ

• 技術的な挑戦– learning web

– 教材共有、特に教材の部品化

• コンテンツ流通– コミュニティを越えた流通

中嶋航一・向井篤弘「大学教育における「デジタル情報革命」の考察―帝塚山大学 TIES の挑戦―」1999年12月

背景：オープンエデュケーションの動向とアメリカの大学

8オープンエデュケーションの発展

2002

OCW cMOOC

2006

KhanAcademyOER

2012

xMOOC

2008

オープンエデュケーション

3大MOOC

プロバイダー

9大学による“高等教育”の独占を

MOOCsTraditional University

オープンエデュケーション

50年後，世界には10の高等教育機関だけが残るだろう．

Sebastian Thrun

http://www.wired.com/wiredscience/2012/03/ff_aiclass/all/

その一つはUdacityだっ！

授業料の高騰・大学の財政難

Students who need support may also be left behind

大学界のAmazon.com

より良く、より早く、より安く

オバマ大統領も絶賛

September 18, 2012 by George Siemens

xED Book

a book about education stuff, moocs, etc. Retrieved August 1, 2014, from http://www.xedbook.com/?p=54

CHiLO の誕生

Goal of Open Education for CHiLO

MOOCsTraditional University Professional

学校のため 会社のため

Thesi

s

Antithesis

Non Scholae

sed vitae

Synthesis

We do not learn for

the school, but for life

自分自身のため

CHiLOCreative Higher Education

Learning Object

Virtual Classの形成

CHiLO Communities

知識 知識

知識

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CHiLO badges社会・会社・学校・家族・友達・個人

CHiLOのVirtual Class 学習モデル

CHiLO Lectures

コノサー（目利き）

知識の提供者

知識の共有

CHiLO Books

知識

知識

パーソナルコース

知識知識知識

知識知識知識

知識

学習者

Face-to-faceでは実現できない学習

モデル

電子書籍（EPUB3)のメリット

• 学習者にとって使い慣れたフォーマット・機能

• 多様なデバイスに対応

• 多様な学習環境に対応→再利用が容易– 教室／課外

– オンライン／オフライン

• 学習者のペースで学習できる

• メディアリッチ、インタラクティブ– 音声・ビデオ・Javascript・JSON

• 規格化されており無駄を取り除ける

• ベンダーにロックインされない

CH

iLO

An

aly

tics

CHiLO Book

XHTML

CHiLO Lectures

CHiLO badges

Modula

Open Budges

LMSMoodle Canvas

1分程度のナノレクチャー

CHiLOsのアーキテクチャー

CHiLO Community

SNS・LMS・Blog・Web

Open Graph

ProtocolMicrodata 学習者

Social AnalysisData Analysis

FacebookInsight

GoogleAnalyticsオンラインテスト

SNS機能

CHiLOAuthentication

Gakunin/Auth

Caliper

eBook

LMS

Assessment

System

Analytics System

IMS EDUPUB

Student

Information

System

SNS機能

Facebook

Moodle

mahara

Social network analysis

インプレッション数

Data analysis

CHiLOsの実装と大規模実験

今話題のJMOOCでの提供

コース名 講師CHiLO

Books

NIHONGO STARTER

（英語）

放送大学教授山田恒夫

＋国際交流基金

全10冊

コンピュータのしくみ（日本語・正規放送番組科目）

放送大学長岡部洋一

全11冊

Open University Courses, Sprint 2014

Nihongo Startar A1

• 4/14、6/2、8/4の3回、同じ内容のコースをそれぞれ5週間開講。

• 質疑応答は基本的にFacebookで行う。

• 1週間につき、2冊分が課題。

• 1冊につき、バッジ1つ発行。バッジ10コで大バッジを発行。

口コミでそれなりに人が集まった物の

Class 1、2は低い完遂率

半分以上がビデオを見ない

推定される原因

• EPUB3リーディングアプリの普及

• リーディングアプリインストールの手間

• 動画、オンラインテストの埋め込みを見送る

• iTunes, Google Playからのダウンロード

想像以上に電子書籍の壁は高かった。。。

解決策

• リーディングアプリの限定

• Web版で提供

82カ国1152名が参加（9月1日現在）

Virtual Classの実現学習者のコメント

“私は何年も独学で日本語を勉強し、そして2年もの間、日本に住んでいました。しかし、私はその間、日本語学校に行きませんでしたし、大学でも日本語の授業をとりませんでした。このClassは私にとって、日本語の復習というこになるのですが、本当にインタラクティブですね。初めて日本語を勉強する人にとても良いと思います。成功するコツは積極的に参加することですよ”

学習者が自主的に作ったスペイン語のVirtual Class

学習状況の特徴

学習のスピードについて行けない学習者がマイペースで学習

学習者の投稿

開講期間延長を決定

オンラインテスト受験率がアップ

1冊学習したら最後まで

OUJ MOOC ポータルサイト

http://dev.chilos.jp

まとめ

現在の研究テーマ（の１つ）

• 軽量マークアップ（マークダウン）言語によるCHiLO Bookの書き出し

書籍制作フローを変える。「ReVIEW」という解。〜マークアップと自動組版と、時々、電子書籍〜武藤健志 http://kmuto.jp/events/page2012/page2012.pdf

Powered by CHiLO1998

20132015?

2010• リーディングアプリの開発• CHiLO Booksの効率的に制作ツール• 学習者に最適な学習環境の提供