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NetBSDとの生活と、その理由 千歳科学技術大学 深町研究室 4年 榎本 優樹

Open il vol4

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Page 1: Open il vol4

NetBSDとの生活と、その理由

千歳科学技術大学 深町研究室 4年 榎本 優樹

Page 2: Open il vol4

目次NetBSDとは?

Linuxとの比較

Life with NetBSD

なぜNetBSDを使うのか

いちユーザから見た課題

まとめ

Page 3: Open il vol4

NetBSDとは?

無償で配布 (BSDライセンス)

移植性に特に優れている

謎マシンでmikutterを動かすのが主流?

主な用途は組み込みとサーバ

Page 4: Open il vol4

企業での使用例IIJのSEIL(http://www.seil.jp/product/lineup/seil-b1/)

Darwinの一部にある……らしい by うぃきぺでぃあ

NASAが使っている……らしい by うぃきぺでぃあ

Page 5: Open il vol4

現実は非情

2015/07/29

[出典] http://www.techwars.io/fight/netbsd/freebsd/

Page 6: Open il vol4

目次NetBSDとは?

Linuxとの比較

Life with NetBSD

なぜNetBSDを使うのか

いちユーザから見た課題

まとめ

Page 7: Open il vol4

生い立ちの違い[出典]https://ja.wikipedia.org/wiki/BSD

Page 8: Open il vol4

BSDライセンスCopyright (c) <年>, <所有者>All rights reserved.ソースコード形式かバイナリ形式か、変更するかしないかを問わず、以下の条件を満たす場合に限り、再頒布および使用が許可されます。 • ソースコードを再頒布する場合、上記の著作権表示、本条件一覧、および下記免責条項を含めること。 • バイナリ形式で再頒布する場合、頒布物に付属のドキュメント等の資料に、上記の著作権表示、本条件一覧、および下記免

責条項を含めること。 • 書面による特別の許可なしに、本ソフトウェアから派生した製品の宣伝または販売促進に、<組織>の名前またはコントリ

ビューターの名前を使用してはならない。本ソフトウェアは、著作権者およびコントリビューターによって「現状のまま」提供されており、明示黙示を問わず、商業的な使用可能性、および特定の目的に対する適合性に関する暗黙の保証も含め、またそれに限定されない、いかなる保証もありません。著作権者もコントリビューターも、事由のいかんを問わず、 損害発生の原因いかんを問わず、かつ責任の根拠が契約であるか厳格責任であるか(過失その他の)不法行為であるかを問わず、仮にそのような損害が発生する可能性を知らされていたとしても、本ソフトウェアの使用によって発生した(代替品または代用サービスの調達、使用の喪失、データの喪失、利益の喪失、業務の中断も含め、またそれに限定されない)直接損害、間接損害、偶発的な損害、特別損害、懲罰的損害、または結果損害について、一切責任を負わないものとします。

[出典] http://osdn.jp/projects/opensource/wiki/licenses%2Fnew_BSD_license

Page 9: Open il vol4

大きさの違いUbuntu Arch Linux NetBSD

バージョン 14.04 LTS (i386) -

6.1.5 (i386)

最低メモリ[MB] 512 256 32

最低空き容量[MB] 5120 800 728

Page 10: Open il vol4

綺麗なユーザランド例)NetBSDの/etc/rc.dディレクトリ

Page 11: Open il vol4

目次NetBSDとは?

Linuxとの比較

Life with NetBSD

なぜNetBSDを使うのか

いちユーザから見た課題

まとめ

Page 12: Open il vol4

インストールジャンク屋へGO

仮想環境で試す

Page 13: Open il vol4

インストールジャンク屋へGO

仮想環境で試す

嫌いなあいつのPCへポイッと(1回だけなら事故かもしれない)

Page 14: Open il vol4

ソフトウェアパッケージシステム「pkgsrc」をダウンロードする

FreeBSDのPortsの拡張版(自称)

Linux, FreeBSD, OS X上でも使える

移植性を重視したパッケージシステム

異なるOSでも同じ使い勝手になるという利点

Page 15: Open il vol4
Page 16: Open il vol4
Page 17: Open il vol4

目次NetBSDとは?

Linuxとの比較

Life with NetBSD

なぜNetBSDを使うのか

いちユーザから見た課題

まとめ

Page 18: Open il vol4

実はこうだろNetBSDとは?

Linuxとの比較

Life with NetBSD

なぜ私はNetBSDを使うのか

いちユーザから見た課題

まとめ

Page 19: Open il vol4

そもそも使うだけでカーネルレベルの差異を見抜くのは無理

何使ってもだいたい一緒

ならば自分の宗教に合うOSを使うべき

OSの設計思想に共感できるか?

納得できるライセンスで頒布されているか?

Page 20: Open il vol4

個人的な理由研究室の流儀がNetBSDだから

俺たちのUNIX V6から派生した純然たるUnixだから

Linuxディストロは扱えて当然 == あまり勉強にならない

Page 21: Open il vol4

教養として“不透明さ”がなくなる

各設定ファイルを自分で書かなければならない

例)日本語入力に必要なソフトウェアはなんだ?

Unixを使う訓練になる

CUIに放り出されて呆然とする初心者

でも、使わなきゃ覚えないでしょ

Page 22: Open il vol4

ライセンス

BSDライセンスという強み

手を加えても、ソースコードの公開義務はない

ビジネスチャンス

組み込みOS, 商用BSD

Page 23: Open il vol4

ユーザーズグループ日本NetBSD User’s Groupの存在

年に1度の総会・BoF

OSCの常連

いっぱいシール貰える

一般ユーザとの距離が近いのが嬉しい

Page 24: Open il vol4

目次NetBSDとは?

Linuxとの比較

Life with NetBSD

なぜNetBSDを使うのか

いちユーザから見た課題

まとめ

Page 25: Open il vol4

課題日本語の資料が少ない

本とか出版しないのかね?

研究室, 会社, 個人の”秘伝のタレ”状態じゃない?

pkgsrc

コンパイルできるものとできないものがある

できる時とできない時もある

Page 26: Open il vol4

目次NetBSDとは?

Linuxとの比較

Life with NetBSD

なぜNetBSDを使うのか

いちユーザから見た課題

まとめ

Page 27: Open il vol4

これに尽きる?******************************Important: NetBSD 本体は最低限のベースシステムのみを提供します。OS 標準で何でも入っているという芸風の OS ばかりの中で、 この芸風は貴重かつ重要です。サーバ構築や運用という観点で見た時、 「不要なものを削除していく」という作業は、とても大変です。 失敗すると、 動かない OS や、 不要なものが動いている”穴のある”サーバが出来上がります。本来「必要なものだけを足していく」作業であるべきなのです。 他の OS が逆向きの設計すぎるために、われわれは苦労させられています。Unix 本来の Principle of Least Surprise という思想から見ても、 この方式であるべきなのです。 [2]******************************

[2]つまるところ、 他の OS は、運用といった側面より、 ユーザにうけるには(もしくは Microsoft と戦うには)? という観点に気をとられ過ぎということなのでしょう。

[出典] http://www.fml.org/home/fukachan/ja/netbsd.build.pkg.html