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TIESに期待すること 松木 孝幸(東京家政大学/日本ムードル協会理事)

TIESに期待すること

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2013/09/21 TIES Meeting Talk

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Page 1: TIESに期待すること

TIESに期待すること松木 孝幸(東京家政大学/日本ムードル協会理事)

Page 2: TIESに期待すること

話すこと

TIES V8/V9の新規性

旧TIESの歴史

LMSを使う動機

最近のオンライン教育のはやり

Courseraでの経験

新TIESへの注文・期待

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Page 3: TIESに期待すること

TIES V8/V9の新規性

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Page 4: TIESに期待すること

TIES V8/V9の新規性

Moodleを核としたパッケージの作成

MOOCs(LSOCs)を視野に入れている

ビッグデータの経験蓄積

旧TIESで数万の共有コース

旧TIESで3万人の利用者

学認(Shibboleth)を利用した負荷分散

オープン・ソース/ユニバーシティ/エデュケーション

V9:電子ブック(CHiLO Book=iBooks)

Moodleをバックグランドにしたインタフェース

認証が必要;映像は埋め込み;課題はMoodleと連携

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Page 5: TIESに期待すること

旧TIESの歴史

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Page 6: TIESに期待すること

TIESの中断・再開

TIES V1~V6:1996-2010

1年間中断:2010年/2011年に何があったのか?

リーダー中嶋先生のGive Up

規模の拡大・サービス提供の維持・運営方法の問題

http://www.cccties.org/service/tiesmembership.h

tml(リンク切れ)

TIES V8/V9:2012年に堀さんの登場!

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Page 7: TIESに期待すること

旧TIES(手作り)とMoodle(プロ作成)の比較

旧TIES

講義デザイン

講義管理

シナリオフォルダ

学生の学習管理

コミュニケーションツール

教材検索と共有

ライブシステム

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Moodle

講義デザイン ☓

講義管理 ○

シナリオフォルダ ☓

学生の学習管理 ○

コミュニケーション ツール ○

教材検索と共有 ○

ライブシステム ○

Outcome/Rublic/バッジ

(最新成績評価機能)

Page 8: TIESに期待すること

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Page 9: TIESに期待すること

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Page 10: TIESに期待すること

当校:導入に対する障壁(松木のつぶやき)

トップダウン方式が必要

大学(理事長・学長)にその気があるか?

ボトムアップ → 笛吹けど踊らず(マタイ第11章17節)

費用対効果(教育・宣伝)?

何かに特化する

表面的なFDからの脱却

一国一城である情報教員の意識の統一

一般教員の意識の向上が必須

教員の各種FD研修会への参加

他大学の試み・努力を知る

大学コンソーシアム京都・FDセミナー

私情協・FDセミナー

外注が現実的

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Page 11: TIESに期待すること

CCC-TIES理事長柳澤 安徳氏(2012/06/24)

これからはeラーニングだ.頑張るぞ.(中嶋航一先生)

堀さん登場

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中嶋先生手を引く

Page 12: TIESに期待すること

12堀真寿美氏(2013/06/15))

Page 13: TIESに期待すること

LMSを使う動機

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Page 14: TIESに期待すること

(文科省が立てた)目標 14

教育方法の質向上

大学教員の教育力向上

大学教育の質向上

ゴール(≧経常費補助金の維持)

Page 15: TIESに期待すること

eラーニングと家計簿(by 中嶋航一)

衝動買いや刹那的な消費行動を改められる

収入に応じた支出の計画と計算が可能になる

過去の家計簿データと比較し現在の家計の問題の把握と調整が可能

常に家計の状態を意識しながら支出と貯蓄を行う

無駄な支出や借金をしなくなる

他人のアドバイスを受ける際の重要な参考資料

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Page 16: TIESに期待すること

eラーニングと家計簿(by 中嶋航一)

自分の気分にまかせた行き当たりばったりの授業を改められる

学生のレベルと動機に応じた授業の計画と設計が可能になる

過去の授業と授業ビデオと比較し現在の授業の問題の把握と調整が可能

常に学生の状態を意識しながら教材の提供を行う

他人の教材を共有することで、無駄な時間と労力を節約できる

他人のアドバイス(FD)や外部評価を受ける際の重要な参考資料

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反論:eラーニング無しでも教育はできる

Page 17: TIESに期待すること

最近のオンライン教育のはやり

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Page 18: TIESに期待すること

最近のオンライン教育のはやり

簡単な機材で作成(Webカメラ/マイク/タブレット)

2~5分のビデオ・音声教材(ナノレクチャー)

オンラインツールを利用(YouTube/Bootstrap等)

情熱を持った語り手

数万~数百万人規模の受講者(半分はLurker:聴いているだけ)

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Page 19: TIESに期待すること

例1:カーン・アカデミー

小中高大対象

タブレット/マイク/画面キャプチャソフト

従姉妹をYahoo Doodleで教え始める→金融機関をやめて自己資本でオンライン教育を自宅で始める

ゲイツ財団5億円、グーグル2億円の寄付

総額12億円の運営資金

自宅でカーン・アカデミーを見る→学校で分からないところを聞く

Flipped Learning/Classroom

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Page 20: TIESに期待すること

例1:カーン・アカデミー 20

Page 21: TIESに期待すること

例2:ドットインストール(プログラム関連講義)

3分ビデオ/画面キャプチャソフト

YouTubeを利用

プログラミング言語学習サイト

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Page 22: TIESに期待すること

例3:Manavee

地域・経済等の格差のある高校生対象に東大生が始めたオンライン塾

板書のビデオ撮影中心

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Page 23: TIESに期待すること

Courseraでの経験

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Page 24: TIESに期待すること

例4:Coursera / Udacity / edX

衝撃の体験(2013年7月~9月初め)

Stanford大学のCoursera/StartupEngineeringを受講

いわゆるMOOCs (Massive Open Online Courses):約10万人が受講

スタンフォード大学の教授 Balaji S. Srinivasan, Vijay S. Pande が講義

目標:Web上でアイデアを表現し、いわゆるCrowdFundingサイト(ネットを通じて一般人から出資を募る)を作る

AWS/Github/Heroku/Gravatar/Ubuntu/node.js その他の操り方を教わる(最先端のツール・言語を実践的に教わる)

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Page 25: TIESに期待すること

Coursera:

StartupEngineering

サイトはシンプル;講師は情熱的

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Page 26: TIESに期待すること

Coursera

東京大学

藤原帰一;村山斉

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Page 27: TIESに期待すること

Udacity

元スタンフォード大教授(Google副社長)製

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Page 28: TIESに期待すること

edX

(KyotoUX)

Django framework (Python base)+node.js

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Page 29: TIESに期待すること

新TIESへの注文・期待

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Page 30: TIESに期待すること

TIES V8への注文

全てのマニュアルがオフィス製品

PDF/テキストファイルにする

TIES V8のUbuntu上へのインストール

フロントページ設定が2回出る

Openmeetingsはconfigure/makeが多すぎる

一つのMakefileで大部分が終わるようにする

red5の起動スクリプトに改行がある

学認モジュールは必要?

配布は、zipよりもbzip2の方が圧縮率が高い

検収しているのかな?

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Page 31: TIESに期待すること

TIESに期待すること1(お願い・要望)

拡張性(スケーラビリティ)

C10K問題(クライアント数が1万になるとサーバーがパンクする問題)

Moodleの欠点:LAMP (Linux/Apache/MySQL/PHP)

ノンブロッキングIO型のソフトの活用(MongoDB/node.js(express)/Scala/nginx等)

MEAN (Mongo, Express, Angular, Node) stackへ移行

旧TIESのように、これらでLMSを作り直せ

Coursera等はノンブロッキングIO型ソフトに移行中

日本のMOOCs(LSOC)を目指せ

映像を含むCHiLO Booksは100MBにもなる

ネットワーク負荷の低いやり方を考えよ

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Page 32: TIESに期待すること

TIESに期待すること2

情熱的な技術のある講師を募れ、受講者を呼び込め

情熱的なSIerは堀さん・小野さんで十分

ソフト開発にProject Managerを入れよ

良き人材と高品質のソフト開発用に資金を獲得せよ

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