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#012 ゴレンジャーシステム採用の嘘

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私の名前はハルコ。 しかし私がどこの誰か?などということは、あなたにとって些末なことです。 それよりも重要なのは、これから私があなたに語るその内容です。 まず最初に、私から地球の皆さんにお伝えしたい事があります。

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ユニバース(仮)はももクロというコンテンツを浸透させるため、様々な施策を実施しています。 その中には本当の設計意図をあえて隠し、異なる理由を後付けで行っているものも散見されます。 今回はそんな中から『ゴレンジャーシステム採用の嘘』を取り上げたいと思います。 ももクロメンバーはTV出演時やインタビューなどにおいて「ゴレンジャーシステムを採用している(*1)」と発言することがたびたびあります。 これはゴレンジャー(*2)のように担当カラーを持つことで、ある程度キャラクターの役割分担を明確にすることが目的ですが、私は「ゴレンジャー」は隠れ蓑に過ぎないと考えています。

出典:Wikipedia

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ももクロがメンバーに担当カラーを持たせたのは、まだ早見あかりが在籍していた「未来へススメ!(*3)」の頃まで遡ります。 しかし明確に戦隊ヒーローをイメージした演出は早見あかり脱退直後の「Z伝説 〜終わりなき革命〜(*4)」からで、実は2年も前からカラー担当制度は始まっていたのです。

このことからゴレンジャーシステムを採用したという説明は後付けで行われたということがご理解頂けると思います。

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まだ知名度のなかったももクロにとっては、顔と名前を憶えてもらうより、担当カラーを覚えてもらう方が簡単です。 そしてもともとその色が持つイメージを、個人のキャラクターに当てはめていったと考えるのが妥当でしょう。

【それぞれの色が持つイメージ】

赤 情熱、エネルギー、元気、

やる気、怒り、興奮、 など。

青 冷静、落ち着き、内面、 抑制、悲しみ、自立、

など。

黄 元気、希望、転機、 アピール、刺激的、

など。

桃 愛情、解放感、幸せ、

甘い、幼さ、 など。

緑 バランス、安心、癒し、 自然、成長、受動的、

など。

紫 高貴、癒し、神秘的、欲求不満、スピリチュアル、

など。

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アルバートメラビアンが提唱した「メラビアンの法則(*5)」によれば、情報伝達の55%が「視覚」によるものだと言われています。 そしてもっとも視覚的に差別化できるのが

「色」による違いです。

ある業界では、伝統的に色によってキャラ クターの個性を差別化してきました。

その業界とは「ゲーム業界」です。

ゲーム業界では長らく「ドット絵」と呼ば れる技法で画面を描画してきました。 通常のイラストのようにディテールまでは 描けないドット絵でキャラクターの個性を表 現するためには、色に頼るほかなかったとい う事情があったのでしょう。 そして最も色の恩恵を受けているゲームのジャンルがあります。

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そう、それが「ギャルゲー」というジャンルです。

ギャルゲーでは、プレイヤーの恋愛対象として、様々なタイプの女性を登場させる必要があります。 こうした個性を初見でプレイヤーに理解させるためには、やはり色による区別が必要だったのです。(*6)

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このように、ももクロがカラー担当制を導入したのは「ギャルゲー」を参考にした可能性が高いと考えられます。 しかし、ももクロは当初よりかなりクリーンなイメージで売ってゆくことが戦略として決まっていたのではないでしょうか。

そのため「ギャルゲーを参考にした」とは言いにくかったはずです。

そこで後付けで「ゴレンジャーシステムを採用している」と説明した、というのが真相だと言わざるを得ません。 このようにユニバース(仮)は非常に情報操作に たけた集団と思って間違いありません。 そして今日も地球の皆さんが気づかないうちに、 ももクロによる『人類アイドル化計画』は粛々と進 んでいると考えられます。 受け入れるも受け入れないも、それはあなた次第――――。

極秘

人類アイドル化計画

スターダストプロモーション最高幹部会

第**次中間報告

人類アイドル化委員会 2016年度業務計画概要

総括編

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(*1)ゴレンジャーシステムを採用している これは周囲の分析ではなく、ももクロメンバーたち自身がそのように語っている。 例えばバラエティ番組「しゃべくり7」の出演時や、フランスで開催された「JAPAN EXPO 2012」出演時の現地メディアからの取材などで、そうした発言をしたという記録が残っている。 (*2)ゴレンジャー 『秘密戦隊ゴレンジャー』(ひみつせんたいゴレンジャー)は、NET・東映制作の特撮テレビドラマ。 1975年(昭和50年)4月5日から1977年(昭和52年)3月26日までNET(現・テレビ朝日)系列で毎週土曜19:30 - 20:00に全84話が放送された。 現在まで連綿と続く「スーパー戦隊シリーズ」の記念すべき第1作目となる作品である。 (*3)未来へススメ! 2009年11月11日に発売された、ももいろクローバーのインディーズ2ndシングル。 グループに途中加入した有安杏果がこの曲から参加した。 グループのコンセプトである「和」のイメージを踏まえ、三味線や尺八のサウンドが随所に用いられている。 この曲からメンバー個別のイメージカラーが設定された。 (*4)Z伝説 〜終わりなき革命〜 2011年7月6日に発売された、ももいろクローバーZの4thシングル。 グループ名が「ももいろクローバー」から「ももいろクローバーZ」に改名されてから初めてリリースされた作品である。

(*5)メラビアンの法則 アメリカUCLA大学の心理学者、アルバート・メラビアンが1971年に提唱した概念。 情報伝達の際に、五感にもたらされる情報がどのように判断に影響するかを数値化したもの。 その結果、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であることが判明した。 この割合から「7-38-55のルール」とも言われる。「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれている。 (*6)やはり色による区別が必要だったのです。 上記の記載はあくまでギャルゲー黎明期の古典的作品にのみ当てはまる。現在ではユーザーの中で記号性の読解力が上がり、当時よりも色に頼らずキャラクター性を伝えることが可能となっている。 ちなみに参考画像として掲載した作品は『マリッジロワイヤル / プリズムストーリー』で、2010年4月の発売なのでギャルゲー黎明期の作品ではないが、当時髪の毛の色を同じ色にすると誰が誰だか見分けがつかないと話題になった。

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つづく

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【注記1:ご覧の皆様へ】 皆さん大人なんで分かっていらっしゃるとは思いますが、このコンテンツは著者によるお遊びであって、どのように受け取るかは読者の手に委ねられます。 この警告文を読んで反応したことにより、何らかの不利益を被ったとしても、著者としては責任の持ちようがありません。あくまで自己責任の範囲において参照して頂けると幸いです。 【注記2:モノノフの皆さんへ】 コンテンツの特性上、ももクロに対して批判的な立場をとっています。しかしそれは彼女たちの偉大さを際立たせるため、あえてそうしているのだとご理解ください。 またこのコンテンツはあくまで私個人の主観によるもので、世間一般の論調と異なる場合があります。あくまで著者の主観による一方的な内容となっております。例え「そりゃ違うんじゃないか?」という見解に出くわしたとしても華麗にスルーしてください。反論されても困ります。 さらに事実と反する、あるいは完全に創作である場合もありますのでご容赦ください。 【注記3:ももいろクローバーZおよび関係者へ】 著者自身がモノノフであり、愛情の発露として制作をしているつもりです。 コンテンツの特性上、ももクロに対して批判的な立場をとっていますが、メンバーの活動や存在を貶める意図はまったくありません。 万が一、メンバーや所属事務所、あるいは所属レコード会社などの関係各位の不利益になると判断された場合には、著者へご一報ください。削除や訂正などのご指示に従うつもりです。 ⇒ 著者Twitterアカウント @gen3gen3gen3 【注記4:掲載URLについて】 記事に掲載されているURL等の情報は執筆当時のものです。 将来的にはリンク元の都合によってアクセス出来なくなっている場合もありますので、その場合にはご容赦ください。 【注記5:その他】 制作に際しては「いらすとや」様が提供しているフリー素材を使用させて頂きました。この場を借りまして、こっそりお礼申し上げます。 ⇒ かわいいフリー素材集 いらすとや http://www.irasutoya.com/ ※掲載している写真や画像類の著作権は各著作権者に帰属しています。 ※掲載している写真や画像類は「引用」の範囲と認識しておりますが、問題があるようでしたら著者までご一報ください。