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奉仕プロジェクトの流れ(ライフサイクル)第4回: プロジェクトの実施 国際ロータリー 2014422

奉仕プロジェクトの流れ(ライフサイクル)(第4回):プロジェクトの実施

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国際ロータリーでは、持続可能な成果をもたらす奉仕プロジェクトを立案・実施する方法を紹介した、「奉仕プロジェクトの流れ(ライフサイクル)」と題する5回シリーズのウェビナーを開催します。 このウェビナーでは、プロジェクトの計画方法やベストプラクティスに加え、クラブや地区が奉仕プロジェクトを成功させるために利用できるロータリーのリソースについても紹介していきます。また、奉仕プロジェクトを実際に行ったロータリアンがその体験談を紹介します。 第4回のウェビナーは、以下を目的としています。 • プロジェクトの実施やボランティアの指導に関するベストプラクティスを学ぶ。 • プロジェクト参加者の役割分担や責務の調整について理解する。 • 奉仕プロジェクトの予算の管理方法について学ぶ。

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奉仕プロジェクトの流れ(ライフサイクル)第4回: プロジェクトの実施

国際ロータリー 2014年4月22日

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ご質問は・・・

1

2

1. Questionsと書かれたバーがあり

ます。左にある印が+になっている場合は、クリックすると図のように画面が開き、入力できるようになります。

2. Enter a question for staffと書

いてある場所に、ご質問の入力をお願いします。入力途中にエンターキーを押すと途中で送信されてしまいます。エンターキーは最後に一度だけ押すようにしてください。

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本日のウェビナーの研修目的:

プロジェクトの実施やボランティアの指導に関する ベストプラクティスを学ぶ。

プロジェクト参加者の役割分担や責務の調整について理解する。

奉仕プロジェクトの予算の管理方法について学ぶ。

研修目的

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奉仕プロジェクトの流れ(ライフサイクル)

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奉仕プロジェクトの流れ(ライフサイクル)

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プロジェクトの計画(ボランティアや予算) 綿密な計画と考慮すべきこと

•スケジュールを明確にする

•完成までに必要なリソースの特定

資材・資金・ボランティアなど

不足しているものがあれば補う

•成果の測定方法の選択

特に財団補助金を利用している場合に重要

同じ基準で実施前のデータも取っておくとよい

•ロータリアンやボランティアの役割を明確にする

プロジェクトマネージャー、会計、

広報・記録 (写真やビデオの撮影など)

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プロジェクトの計画(ボランティアや予算)

ボランティアについて

•スキルや関心を寄せる分野に合った役割を任せる。

•計画・実施中定期的なコミュニケーションを取る

•フィードバックや意見を取り入れる

•認証の機会についても考えておく

現地の参加

•補助金活動参加してもらう

•補助金活動終了後に担う役割を決めておく

•持続してゆくためのリソースを確保する(人材、資金、など)

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プロジェクトの計画(ボランティアや予算)

予算について考慮すべきこと •計画段階から予算の内訳を明確にする •実施後に状況が変わることを予測し、柔軟性を持たせる •財団補助金では、予算変更には事前の承認が必要 •書類の保管と記録 (見積書、契約書、合意書、領収書、やり取りの記録など) •定期的に収支を報告

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パネリストによる事例紹介

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パネリスト紹介

福田哲三 様 名古屋和合ロータリークラブ (第2760地区) 1989:Etobicokeロータリークラブ (カナダ・オンタリオ州)入会 2011:名古屋和合ロータリークラブ入会 2012-13:地区職業研修チーム委員会委員 2013-14:地区職業研修チーム委員長、クラブ国際奉仕委員長、WFF実行 委員長 マルチプル・ポール・ハリス・フェロー、ベネファクター、米山功労者

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事例紹介

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事例紹介

第2760地区VTTプロジェクトにおけるパートナー探しとニーズ調査

• ヨーロッパ、アジア、北米など約60地区のガバナーあてに

アンケートレターを送信(2012年11~12月にかけて) • 40地区から「興味あり」の返答 • 第3780(フィリピン)のガバナーが一番最初に返事をくれたこと

から、この地区との協力を決定 • 同地区に地元のニーズ調査を依頼 • 2012年3月、第2760地区のメンバーがケソン市を訪問、

地元のニーズについて検討後、「腹腔鏡手術の技術指導」をVTTのテーマとして決定

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事例紹介

第2760地区VTTプロジェクトにおける ロータリアンの活動

• VTT委員長(福田様)が全行程(2週間)に帯同し、現地の病院

関係者、医療メーカー等との調整を担当 • 第2760地区のガバナー、地区財団委員長、VTT委員会

メンバー総勢6名も訪問し、第3780地区との交流を深めた • 第3780地区側は、手術する患者の選定や医療機器の確認

などの事前準備を担当 • プロジェクト期間中毎日、指定されたホストクラブ会長がホテル

と病院間の送迎を担当

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事例紹介

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事例紹介 大変だった点やチーム内での役割分担

• 現地医療メーカーとの打ち合わせ(医療器具に関する情報収集、

数量の決定など) • GG申請におけるProforma Invoiceの提出(研修中の症例に見通し

をつける→業者から見積を提出してもらう→価格交渉する→決定後すぐに日本から海外送金→研修開始日までの納品を確認)

• 竹山教授:リーダー兼まとめ役(病院との打ち合わせや毎朝の カンファレンスなど)

• その他3名の外科医師、臨床工学師、看護師:手術研修、 オペ室内での器具の管理、外科医の助手

⇒特に、不足している衛生管理への指導を細やかに • 福田様:手術日程(内容)の調整、シンポジウムの準備、医療機器

メーカーとの追加納品の調整など

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事例紹介

第2760地区VTT(フィリピンでの医療活動)資金管理 • グローバル補助金を利用

• 資金はすべて、第2760地区で管理

• 渡航費、滞在費、購入した医療機器代などは比較的

把握しやすい

• 現地に行ってからの出費は福田様が立替←派遣メンバー

の負担ゼロ/現地ロータリアンの立替もごくわずか

• グローバル補助金専用の口座を利用し、海外送金

(地区の委員会の管理口座とは別口座)

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事例紹介

第2760地区VTTの成果 • 日本の素晴らしい医療技術を紹介できた

→貧富の差が激しいフィリピンで、あえて公立病院を選んで活動したことで、幅広い層の人に対応できた

• 医療技術だけでなく、滅菌などの衛生面での指導ができ、感染症対策など、幅広い知識を提供できた →公立病院でも進んだ医療を受けられるようにすることが重要

• チームメンバーの忍耐強い医療指導は、現地の人びとに 大きなインパクトを与えた

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事例紹介

← http://untv.com/ (Program→Rotary in Action→Watch Video)

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補助金活動実施におけるアドバイス

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プロジェクト実施のアドバイス 第2760地区のVTTでの経験とアドバイス

<VTT実施で難しい点> • 参加者の日程調整

• 位置づけ=ボランティアとして割り切ってもらうのか

⇒参加者が勤務する職場によっては、「欠勤」「休暇」扱いや

給与カットの対象となる場合もある

• チームにおける役割

• 経費管理を任せられるロータリアンが派遣メンバーと一緒に

行動できるかどうか

⇒非ロータリアンの派遣メンバーに経費管理を任せるのは

難しい

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プロジェクト実施のアドバイス

第2760地区のVTTでの経験とアドバイス <VTT実施で難しい点> • オンライン手続き: GG申請時、TRFから求められる請求書や見積の提出 ・コミュニケーションの負担: 現地や業者とのやり取りに相当の時間と電話代を要する • 保険制度の違い: 医療過誤に対する認識の違い

結局、現地ロータリアンの手配で医療過誤の保険に加入 補助金では医療賠償保険への加入が求められる

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プロジェクト実施のアドバイス 第2760地区からのアドバイス

<グローバル補助金によるVTTの場合> • 実施国のニーズを踏まえて、VTTのテーマについて双方で

綿密に話し合う →実際に現地に出向き、現地のロータリアンたち(PDG、DG、DGEを含む)と会い、テーマや実現可能性などを見極める →相手側のVTT委員長など、コミュニケーションの窓口となる

相手と会い、人間関係を築き、相手の人間性についても観察する(真面目な性格かどうかが重要)

プロジェクトの準備が始まると、相手側の担当者を変えて もらうのが困難。相手側が協力的かどうかが大きなカギ

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役立つリソース(ロータリーのウェブサイト)

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質疑応答

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ウェビナーにご参加いただき、ありがとうございました。 次回のウェビナーへの登録、本日の録音版のご視聴は、

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